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2024/12/23(月)
◎ラインナップ(F1)
○来季のチーム体制の中で唯一決まっていなかったビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのシートは,レッドブルのシートが確定したことにより,連動するように確定しました。これにより,来季のドライバーラインナップが最終決定したことになります。次のシーズンのドライバーラインナップは,余り動かないシーズンもありますが,来季は大型の移籍があったりして比較的大幅なものとなりました。その先陣を切ったのが,メルセデスAMGに2013年から今シーズンまで所属し,4連覇を含めて6回タイトルを獲得しているL.ハミルトンのフェラーリ移籍でしょう。突然とも思えるこの移籍により,当然フェラーリ陣営も変更する必要性が生じ,エースドライバーであるC.ルクレールは残留し,彼に負けず劣らずの活躍を見せていたC.サインツがチームを離れることになりました。そのサインツは,ウィリアムズへ移籍し,チーム残留となるA.アルボンとチームメイトとなります。その他,例えばハースが総入替えとなったり,ルーキードライバーが全部で5人(その中には,MotoGPにおけるレジェンドライダーの一人であるM.ドゥーハンの息子のJ.ドゥーハンも含まれています。)になったりと,観る側もどのチームに誰がいるのか改めて覚え直さなければならない状況となっています。来季のドライバーラインナップについては,以下の表にまとめておきたいと思います。RBのみチーム名が替わりますが,この表は新たなチーム名で表記しておきます。(※表中のチームの順は,今季のコンストラクターズタイトル順としています。また,アストンマーティンのL.ストロールに関しては,オーナーで,実父でもあるローレンス・ストロールが在職中である限りは同チームのドライバーを務めていく可能性が大となっていて,F1界としては果たしてどうなのかという疑問は残りますね。)

なお,今年の更新は今日が最後となります。今年1年間お付き合いいただき,誠にありがとうございます。来年も,これまでと同様,細々と更新作業を原則的にほぼ毎日進めていきます。来年もよろしくお願い致します。皆様,よいお年をお迎えください。
2025年 F1ドライバーエントリーリスト
チーム �� ドライバー エンジン 契約年数
マクラーレン・フォーミュラ1チーム 4 L.ノリス メルセデス 2026年末まで
81 O.ピアストリ    〃
スクーデリア・フェラーリHP 16 C.ルクレール フェラーリ 複数年契約
44 L.ハミルトン   〃
オラクル・レッドブル・レーシング 1 M.フェルスタッペン ホンダ 2028年末まで
30 L.ローソン 2025年末まで
メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラ1チーム 63 G.ラッセル メルセデス 2025年末まで
12 A.キミ・アントネッリ    〃
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム 14 F.アロンソ メルセデス 2026年末まで
18 L.ストロール 2025年末以降も
BWTアルピーヌ・フォーミュラ1チーム 10 P.ガスリー ルノー 複数年契約
7 J.ドゥーハン 2025年末まで
マネーグラム・ハース・F1チーム 87 O.ベアマン フェラーリ 複数年契約
31 E.オコン    〃
ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム 22 角田 裕毅 ホンダ 2025年末まで
6 I.ハジャー    〃
ウィリアムズ・レーシング 23 A.アルボン メルセデス 複数年契約
55 C.サインツ    〃
ステークF1チーム・キック・ザウバー 27 N.ヒュルケンベルグ フェラーリ 複数年契約
5 G.ボルトレト    〃
2024/12/22(日)
◎シート確定(F1)
○12月20日(金)にビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム(来季からは『ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム』)から発表があり,今季途中からシートに座ったL.ローソンの替わりにアルジェリア系フランス人ドライバーであるI.ハジャーを起用することになりました。来季のレッドブル及びRBのドライバーについては,先日FIAjから発表されたエントリーリストにおいてレッドブルがM.フェルスタッペンとS.ペレス,そしてRBが角田裕毅のみの名前が記載されていて,そのチームメイトはTBCとなっていました。しかし,一昨日のこのページでお伝えしたように,6月段階では2年間の契約延長が成立していたペレスでしたが,ポイント圏内でのフィニッシュしかできない状況が続き,それが主要因でコンストラクターズタイトルをレッドブルが失うという結果に終わってしまいました。こうした状況の中でペレスの放出が噂されるようになり,その代替候補として角田とローソンの2人の名前が挙がっていました。そして,最終的にペレスの放出が決まり,そしてその空くことになるシートにローソンが座ることになりました。ということで,まずレッドブルのシートが確定し,後はRBにおける角田のチームメイトが誰になるのかという状況でした。しかし,この点について,ローソンのレッドブル昇格が発表された翌日に,かねてから噂が出ていたようにハジャーの起用が発表されたわけです。これにより,レッドブルやRBはもちろん,F1全体のシートが確定したことになります。今回RBへの起用が決まったハジャーは,当然レッドブル育成プログラムのドライバーです。2019年にフランスF4でデビューを果たし,その翌年にランク2位となりました。2021年はフォーミュラ・リージョナルに出場し,2022年にフォーミュラ・リージョナル・アジアン・チャンピオンシップとFIA F3にフル参戦し,それぞれランク3位と4位を獲得しています。一昨年からは,ついにF1昇格への登竜門であるFIA F2にフル参戦を果たし,初年度はランク14位で終わったものの,参戦2年目となる今季は,4勝を挙げてランク2位となっています。角田とのコンビとなるわけですが,角田からすれば初めてまさに後輩ともいえるドライバーがチームメイトになったわけで,互いにいい刺激を与えながら好成績を残していってもらいたいですね。
2024/12/21(土)
◎復帰(F1)
○12月19日(木)にメルセデスAMGペトロナス・フォーミュラ1チームから発表があり,来季からV.ボッタスがリザーブドライバーを務めることになりました。今回リザーブドライバーとして活動することになったボッタスは,今季キック・ザウバーからフル参戦しました。3年前から同チームに所属しているボッタスですが,所属1年目こそコンスタントにポイントを獲得する走りを見せましたが,マシンの戦闘力が年を経る毎に低下し,ついに今シーズンは年間を通したレギュラードライバーの中でただ1人ノーポイントに終わってしまいました。ノーポイントに終わるのは,彼自身にとっても初となります。ザウバーに移籍する前は,来季から復帰することになったメルセデスAMGに5年間所属しましたが,チャンピオンこそなれなかったものの,ランク2,3位を獲得しました。さらに,その5年間のシーズンでは,全てコンストラクターズタイトルを獲得しています。もちろんこのタイトルは,強力なL.ハミルトンというチームメイトの存在なくしては獲得できませんでした。しかし,今季のレッドブルがそうだったように,例えエースドライバー(M.フェルスタッペン)がドライバーズタイトルを獲得しても,そのチームメイト(S.ペレス)の戦闘力が落ちるとコンストラクターズタイトルには手が届きません。ボッタスの活躍は,メルセデスAMGにとってなくてはならないものだったでしょうし,両者は互いに信頼関係が構築されていたことは間違いないでしょう。今回のチームへの復帰は,その5年間の結果の表われと言えます。今季のメルセデスAMGは,コンストラクターズタイトルで4位という結果でした。タイトルを獲得したマクラーレンは,メルセデス製のパワーユニットを搭載していますので,本家としては納得できなかったものと思われます。それだけに,来季のマシン開発が重要ですので,ボッタスの経験が必要となるでしょう。さらに,今季限りでハミルトンがチームを去り,来季はルーキードライバーであるK.アントネッリが起用されます。ボッタスはチームに帯同し,アントネッリへのアドバイスも期待されての起用という側面も十分考えられます。
2024/12/20(金)
◎決着(F1)
○6月には,レッドブルのM.フェルスタッペンのチームメイトとしてS.ペレスとの間で2年間の契約延長が決まっていました。ところが,シーズンが進むに連れてペレスの走りが精彩を欠くようになり,表彰台獲得はおろか,ポイント圏内ではあるものの,10位に近い成績しか挙げられない状況となってしまいました。その結果,ドライバーズタイトルではフェルスタッペンがタイトル防衛を果たしましたが,コンストラクターズタイトル争いでは,2台揃って表彰台争いに絡む走りを見せたマクラーレンにチャンピオンの座を奪われてしまいました。そうした流れの中で,シーズン中にペレスのシート喪失が噂されるようになり,最終的には最終戦までペレスが出場を果たしたものの,シーズン終了後にフェルスタッペンのチームメイトを誰にするかの話し合いがチームの中で持たれました。そして,12月18日(水)にオラクル・レッドブル・レーシングから発表があり,かねてからの噂通り,ペレスとの契約を解除することが決定しました。そうなると,その空くことになるシートに誰が座るのかということが生じてきます。ペレス解雇の噂と共にその点も話題となっていました。その中では2人に絞られ,既にビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チームとの契約延長が決まっている角田裕毅と,シーズン途中で成績不振によりD.リカルドに替わって角田のチームメイトとなったレッドブルのリザーブドライバーという立場だったL.ローソンのどちらかになることは間違いありませんでした。F1における実績では,当然レギュラードライバーを務めてきている角田の方がありますが,ここぞの走りとレース中の精神的安定感ではローソンの方が勝っています。また,ホンダの支援を受けてきている角田ですが,レッドブルとホンダとの提携関係は来年で切れてしまうという点もあります。そうした様々な点を考慮に入れると,ローソンの昇格の方が可能性が高いのではないかといわれていました。そして,12月19日(木)にレッドブルから発表があり,大方の予想通り,ペレスの後任にローソンを起用することが決定しました。これにより,長い間話題となってきた来季のレッドブルのシートは,フェルスタッペン&ローソンという決着を見ました。角田にとっては,そして私たち日本人レースファンにとってはとても残念な結果となりましたが,来季はさらなる成績向上を果たし,2026年には実力でいいシートを獲得することを期待したいと思います。できれば,2026年からホンダとタッグを組むことになるアストンマーティンがいいのですが・・・。
2024/12/19(木)
◎2人体制(MotoGP)
○12月17日(火)にヤマハ発動機株式会社から発表があり,A.フェルナンデスとの間で来季からのテストライダー契約が成立しました。今回ヤマハワークスのテストライダーに就いたフェルナンデスは,レッドブルKTMアジョに所属してMoto2クラスにフル参戦していた2022年に,4勝を挙げて見事チャンピオンに輝きました。そして,その翌年にMotoGPクラスにステップアップを果たし,KTMのサテライトチームであるGASGASファクトリー・レーシング・テック3からフル参戦を果たしました。2年目となる今シーズンは,チームこそ同じものの,チーム名がレッドブルGASGASテック3に変更となり,チームメイトにルーキーライダーであるP.アコスタを迎えました。類い希なる才能を有しているアコスタが表彰台獲得を達成するのに対し,先輩であるフェルナンデスは苦戦し,ランク20位で今シーズンを終えてしまって,今季限りでシートを失う結果となりました。レギュラーライダーのシートに空きがない状況もあって,他のカテゴリーかテストライダーかの道しか残っておらず,最終的にヤマハワークスのテストライダーに就任しました。ここ数年のヤマハは,ホンダほどではないにしても,海外メーカーの後塵を拝するシーズンが続いていて,遅れているマシン開発にてこ入れが必要となっています。元々ヤマハワークスのテストライダーにはC.クラッチローが就いていますが,そのクラッチローは体調不良が続いたりしていて,マシン開発の速度を上げるため,ヤマハとしてはもう1人のテストライダーが必要となっていました。そこに,今季までレギュラーライダーを務めていたフェルナンデスに白羽の矢が立ったというわけです。これまで一貫して直列4気筒エンジンを採用してきたヤマハですが,来季からV型4気筒エンジンに替えることになります。その仕様のエンジンを搭載したKTMのマシンを駆って戦ってきたフェルナンデスだけに,新仕様のマシン開発に貴重なデータをもたらしていくことを期待したいと思います。
2024/12/18(水)
◎増額(F1)
○今シーズンのタイトル争いは,これまで何度もお伝えしてきたように,ドライバーズタイトルが4連覇となるレッドブルのM.フェルスタッペンで,コンストラクターズタイトルはマクラーレンが獲得しました。マクラーレンにとっては,D.クルサードとM.ハッキネンとが所属していた1998年以来26年ぶりのタイトル獲得となります。ちなみに,この年はハッキネンがドライバーズタイトルを獲得していて,マクラーレンはダブルタイトルを獲得したシーズンでした。ただ,今回タイトルを獲得したことにより,来季マクラーレンが支払うあるコストが上昇することになります。そのコストとは,F1に参戦する際にチームが支払わなければならない参戦料です。この参戦料は,前年のコンストラクターズタイトルにおける獲得ポイントで決まります。来シーズン参戦する全てのチームが支払わなければならないベースとなる金額は,およそ68万ドルだそうです。そして,コンストラクターズタイトルを獲得したマクラーレンは,1ポイントあたり8161ドル支払わなければならず,全部で666ポイント獲得しているため,およそ540万ドルとなります。つまり,ベースと合わせるとおよそ610万ドル(約9億4000万)の参戦権料を来季は支払わなければなりません。タイトルを取るのは名誉なことではありますが,その分大変なことも出てくるわけですね。ただ,コンストラクターズタイトル獲得はお金が出ていくだけではありません。F1にフル参戦したチームには,分配金が支給されることにもなっています。そして,全体の総額は決まっていて,上位になればなるほどその割り当てが多くなります。タイトルを獲得したということは,当然その割合が高くなるわけで,参戦権料は上がりますが,それよりも多い金額の分配金が入るでしょうから,そうした面でもやはりタイトルは重要ということになります。
2024/12/17(火)
◎暑さ対策(F1)
○温暖化の影響により,日本はもとより世界的に暑さが厳しい状況となっています。まさに,「暑さ」というより「熱さ」と表現した方がいいくらいです。レースの世界では,『真夏の祭典』と言われている鈴鹿8耐に関しても,来季は例年通りの開催ではありますが,エントラントや観客の体調を考えると,開催時期を見直した方がいいのではないかという議論がなされています。つなぎを着て体がむき出しの2輪に限らず,4輪でも暑さが問題となっています。例えば昨年のカタールGPでは,多くのドライバーが体調不良を訴え,レース終了後に嘔吐したり熱中症の症状が出たりして問題となりましたそうした問題を抱える中,12月11日(水)にルワンダで行われた世界モータースポーツ評議会(WMSC)において,2025年と2026年における新たなレギュレーションについて話し合いが行われました。その中で,暑さ対策について新たな決定がなされました。その決定とは,『熱の危険(ヒートハザード)』に関するプロトコルの正式導入です。その内容ですが,FIA(国際自動車連盟)の公式気象レーダーが気温30.5度以上と予測した場合,もしくはイベント前にレースディレクターが判断した場合に,この『ヒートハザード』が宣言されます。これが宣言された場合,各チームはドライバーに冷却システムを装備させなければならないというものです。この新ルールは,来季から導入されることになります。問題となるのは,新たな装備を搭載しなければなりませんから,マシンの最低重量に影響が出ます。そこで,最低重量に関する現行のレギュレーションを変更し,来季から週末を通じて最低重量が5kg引き上げられることになります。具体的にどのような冷却システムが導入されるのか分かりませんが,ドライバーができるだけ万全な体調でマシンを操る方が私たち観る側にとってもプラスとなりますね。ただ,観客の体調を保護する対策も,各サーキットに必要となることは確かです。設備投資等の問題が生じ,サーキット側への負担も軽くはないでしょうから,かなり難しい問題を抱えていることも確かですね。
2024/12/16(月)
◎体制維持だが(SGT)
○SGTの中では,どうしても各ワークスがしのぎを削るGT500クラスが注目となりますが,プライベーター中心のクラスであるGT300クラスでは,いくつかとても注目を集めるチームがあります。その中の1つが,これまで3度タイトルを獲得しているGOODSMILE RACING & Team UKYOでしょう。レースの世界ですから,もちろんドライバーを中心とした走りが注目を集めますが,同チームはそれだけでなく,カラーリングに関しても人気があります。同チームのカラーリングは,ずっとバーチャルシンガーのキャラクターである『初音ミク』のイラストが描かれています。そのGOODSMILE RACING & Team UKYOが,12月14日(土)に来季の体制について発表しました。それによると,ドライバーについては,このクラスでなくてはならないペアの1つである谷口信輝&片岡龍也組が来季も継続することになりました。使用するマシンについても,これまで通りメルセデスAMG GT3となっていて,これは10年連続しての採用となります。タイヤはヨコハマ,そしてチーム監督は元F1ドライバーである片山右京と,こちらも継続となります。その他の点でも変更がなく,継続して同じ体制が続くこととなります。ただ,大きな違いが1つあります。来シーズン同チームは,これまでのSGTはもちろん,GTカーによる国際耐久レースであるインターコンチネンタルGTチャレンジシリーズのスパ24時間と鈴鹿1000kmにも挑戦することになりました。来季のレースカレンダーでは,スパ24時間とセパン・インターナショナル・サーキットで行われるSGTの第3戦とが重なっていて,このペアはスパの方に出場することになりました。そのため,来季はリザーブドライバーを採用し,こちらのドライバーが第3戦の方に出場することになったのです。ただ,今回の発表の中では,誰がリザーブドライバーになるのかの発表は無く,新たな発表を待ちたいと思います。
2024/12/15(日)
◎変更なし?&チームメイトは?(F1)
○国際自動車連盟(FIA)が,12月13日(金)に2025年F1のエントリーリストを発表しました。その中では,名称が変更となるチームが明らかとなりました。それは,角田裕毅が所属し,昨シーズンまで『アルファタウリ』として活動していたレッドブルのセカンドチームです。同チームは,今季『ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム』として活動してきました。しかし,そのチーム名が再び変更となり,来季から『ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム』としてフル参戦することになったのです。同チームの名称については,今シーズンの中でRBと表記するのか,それともレーシングブルズと表記するのか話題となったことがあったのですが,来季からは,RBではなく,レーシングブルズとなります。来季のシートに関して,現在最も注目を集めているのが,レッドブルのS.ペレスでしょう。今季のレッドブルは,ドライバーズタイトルこそディフェンディングチャンピオンであるM.フェルスタッペンが防衛を果たしたものの,コンストラクターズタイトルに関しては,ペレスの不調が最大の要因となり,マクラーレンにタイトルを奪われてしまいました。こうしたことから,シーズン途中で一度はペレスの契約延長が決まっていたものの,シーズンが進むに連れてペレスの解雇が噂されるようになり,それは現在も収まっていません。もしペレスがシートを失うとなると,替わりに誰がそこに座るのかが注目されていて,レッドブル陣営の中でL.ローソンが最も可能性が高く,それに匹敵する状態で角田裕毅もその候補として名前が挙がっています。ところが,今回の発表では,レッドブルの中にペレスの名前がしっかりと入っています。また,角田については,こちらも既にシーズン途中でビザ・キャッシュアップRBとの契約延長が成立していて,今回のレーシングブルズのリストに角田の名前が入っています。ところが,D.リカルドに替わってシーズン途中でRBのシートに座ったローソンの名前がどこにもなく,宙に浮いた状態にあります。さらに,今回の発表の中で唯一ビザ・キャッシュアップのシート1つだけが未定となっています。これを深読みすると,ペレスのシート喪失が決まった段階で,レッドブルにローソンが入り,ペレスが残留となると,レーシングブルズにローソンの名前が入ることになるのではないかとなるのではないでしょうか。ということは,角田のレッドブル昇格の線は消えたということになります。ただ,角田がレッドブルに昇格し,角田の抜けるシートにローソンが座ることになっても何ら不自然なことではありません。果たしてどの結果に落ち着くのか,まだしばらくその動向から目が離されません。もしローソンか角田がレッドブル入りを果たした場合,レーシングブルズの残りにシートには,レッドブルの育成ドライバーで,アルゼンチン人ドライバーであるF.コラピントが座ることになるのはほぼ間違いないと思われます。

◎シート喪失?(MotoGP)
○12月13日(金),Moto3クラスにフル参戦しているリキモリ・ハスクバーナ・インタクトGPから発表があり,今季ジュニアGP世界選手権にフル参戦し,ランク2位に輝いたG.ピニを来季から起用することになりました。先日FIMが発表した来季のエントリーリストでは,既にボエ・モータースポーツからの移籍契約が決まっていたD.ムニョスと,今季同チームからフル参戦した鈴木竜生の名前が入っていました。今回ピニ起用が決定したことにより,契約が決まっているムニョスは当然変更なく,鈴木竜生が自動的にシートを失うこととなります。昨シーズンまでは佐々木歩夢が同チームにフル参戦していましたが,今シーズンからその佐々木がMoto2クラスに昇格。その空いたシートに鈴木が座っていました。その鈴木ですが,これまで同様シーズンを通して安定した成績を残すということができておらず,第3戦アメリカGPでの6位が最高位で,ランキング争いでは14位でシーズンを終えています。今回シートを失うことが決定した鈴木に関しては,現段階で来季どのシートに座ることになるのか情報を得ていません。もしこのままMoto3クラスのシートを失うことになると,来季同クラスにフル参戦する日本人ライダーは,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽とMTヘルメッツMSIの山中琉聖の2人ということになります。鈴木竜生の振る舞いについては,このサイトでは過去に何度かその問題点を指摘したことがありましたが,果たしてシート獲得がどうなるのか情報を待ちたいと思います。
2024/12/14(土)
◎37年ぶり(MotoGP)
○MotoGPの商業権を有するドルナスポーツから発表があり,ブラジルのゴイアス州政府とブラジルモータースポーツとの間で2026年からの5年間ゴイアニア・インターナショナル・レーストラック・アイルトン・セナでMotoGPを開催することが決まりました。今回開催が決定したゴイアス州は,ブラジルの中部に位置し,その州都であるゴイアニアで1987年から1989年までの3年間にわたってGPを開催しました。その後,1992年にはサンパウロにあるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス・サーキット)で,1995年から2004年まではリオデジャネイロにあるアウトドローモ・インテルナシオナル・ネルソン・ピケ(ジャカレパグア・サーキット)で開催しました。その2004年を最後に,ブラジルGPは開催されておらず,今回の決定により,ゴイアニアでのブラジルGPは37年ぶり,ブラジルGP自体の開催は22年ぶりとなります。ちなみに,現段階で最後の開催となっている2004年のブラジルGPにおけるMotoGPクラスでは,キャメル・ホンダの玉田誠がうれしい自身初優勝を飾っています。ブラジルGPと日本人ライダーの相性はよく,125ccクラスでは青木治親や徳留真紀,上田昇,宇井陽一,東雅雄が,250ccクラスでは加藤大治郎が,そして最高峰クラスでは玉田と阿部典史が勝利を収めています。現在のブラジルは,BRICSの一員となっていて経済発展には目覚ましいものがあります。今回のブラジルGP復活は,こうした経済的な側面が大きく影響していると考えてもいいでしょうね。
2024/12/13(金)
◎小変更(SGT)
○昨日は,12月11日(水)にホンダとHRCが行った来季の4輪モータースポーツ体制発表会の中で,SFに関する点をお伝えしました。今日は,SGTの中でGT500クラスの体制についてお伝えします。今シーズンのホンダは,他メーカーが2ドアのマシンを投入しているのに対し,レースをするにはやや不利かとも思われる4ドアのマシンであるホンダ・シビック・タイプR-GTを投入しました。4ドアというハンデと投入初年度ということもあって,かなり苦戦することが予想されましたが,1勝を挙げると共に,最終戦までタイトル獲得の可能性を残すという結果でシーズンを終えています。
さらにマシンの熟成を進めていくことになる来季のホンダですが,今回の発表によると,これまでと同じく5チームにマシンを供給することになります。その中で,今シーズンは塚越広大のチームメイトとしてAstemo REAL RACINGからフル参戦した大田格之進が,来季はSGTへの参戦をせず,替わって今季SFへの登竜門であるSFライツで見事タイトルを獲得した小出峻が同チームからフル参戦することになりました。SFにはフル参戦するものの,SGTへのフル参戦をしないことになった大田ですが,来季はかねてから本人が切望していた海外への進出を果たし,北米で最高峰のスポーツカーレースであるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにおいてアキュラをドライブすることになっています。それ以外のドライバーについては変更がなく,かなり小規模な変更となっています。SFを卒業した山本尚貴ですが,SGTに関しては,これまで通り継続してフル参戦します。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2025年 ホンダSGT参戦体制
チーム ドライバー
ARTA 野尻 智紀 松下 信治
大津 弘樹 佐藤 連
Astemo REAL RACING 塚越 広大 小出 峻
Modulo Nakajima Racing 伊沢 拓也 大草 りき
STANLEY TEAM KUNIMITSU 山本 尚貴 牧野 任祐
2024/12/12(木)
◎1チーム減(SF)
○昨日,ホンダ及びHRCが2025年四輪モータースポーツ体制発表会を開催し,来季の参戦体制が明らかとなりました。今シーズンのホンダは,ドライバーズタイトルはトヨタに奪われたものの,チームタイトルについては,牧野任祐と大田格之進が所属したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが王座に就きました。来季については,当然チームタイトルの防衛とドライバーズタイトル奪還が目標となるでしょう。今回発表された内容を見ると,まず供給するチームに関しては,今季が6チームだったのに対し,来季は1チーム減の5チームとなります。その1つ減ったチームは,シーズン終了後に参戦継続が厳しいのが明らかとなっていたTGM Grand Prixです。継続参戦できないことがこれで決定したわけで,今季同チームからフル参戦した大津弘樹とjujuの2人の動向が気になるところです。今回発表されたドライバーを見ると,5チーム中2チームは体制の変更がありません。今季限りでSFからの引退を発表したPONOS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴の後任に誰がなるのかについては,今回の発表では未定(TBA)となっています。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2025年 ホンダSF参戦体制
チーム ドライバー
DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野 任祐
大田 格之進
ThreeBond Racing TBA
TEAM MUGEN 岩佐 歩夢
野尻 智紀
San-ei Gen with B-Max TBA
PONOS NAKAJIMA RACING 佐藤 蓮
TBA
2024/12/11(水)
◎ワンツー?&初走行(F1)
○先週末に今シーズンの全てのレースが終了したF1ですが,チームや多くのドライバーは最終戦アブダビGPの会場であるヤス・マリーナ・サーキットに残り,昨日行われた『アブダビ・ポストシーズンテスト』に臨みました。このテストは,各チーム2台のマシンが走行し,1台は有効なスーパーライセンスを持つドライバーが運転するピレリのタイヤテスト,もう1台はグランプリの出走回数が2回以下のヤングドライバーが走らせることになっています。来季新たなチームに移籍するドライバーが比較的多くいたり,新たにF1のテストやレギュラーとなる若手ドライバーがいたりしますので,新鮮な顔ぶれでの走行となったチームの多数ありました。日本人ドライバーは3名が参加し,通常はビザ・キャッシュアップRBに所属している角田裕毅が自身初となるレッドブルのマシンを駆り,通常角田が駆っているマシンをレッドブルやRBのテストドライバーの一人である岩佐歩夢が駆りました。コンストラクターズタイトルを26年ぶりに獲得したマクラーレンのテストドライバーの一人であり,トヨタのワークスドライバーの一人でもある平川亮ですが,今回はトヨタと提携関係にあるハースのマシンを駆って参加しています。
今回のテストでは,様々な種類のタイヤをテストしていますし,搭載燃料はその時の走行によってまちまちです。従ってタイム順というのはドライバーの速さの基準にはならないのですが,一応今回のテストの順位をお伝えします。まず総合トップタイムをマークしたのは,来季もスクーデリア・フェラーリからフル参戦するC.ルクレールでした。総合2番手タイムをC.サインツがマークしていて,この名前だけではフェラーリのワンツーとなるところです。ところが,サインツに関しては,今季でフェラーリとの契約が終了し,来季からはウィリアムズ・レーシングに移籍することになっていて,今回のテストはそのウィリアムズのマシンを駆って参加しています。総合3番手タイムは,来季もチームに残留することが決まっているメルセデスAMGのG.ラッセルでした。日本人ドライバー3名は,RBの岩佐が最高位で総合番手でした。ハースのマシンを駆った平川は,総合12番手タイムでした。来季レッドブル候補の一人となっている角田は,総合17番手でテストを終了しています。
2024/12/10(火)
◎契約延長だが・・・&契約延長!(F1)
○最終戦を前にして,F1開催の契約について2つの発表がありました。まず1つ目ですが,12月4日(水)にF1とオランダGPのプロモーターから発表があり,既に結ばれていた2025年までの開催を1年延長し,2026年まで開催することが決定しました。ザントフォールトで開催されているオランダGPですが,オランダ人ドライバーであるM.フェルスタッペンが4年連続チャンピオンになっています。当然,この先も開催が続いていくものと思われましたが,何と今回の発表によると,オランダGPの開催は2026年をもって終了するというのです。F1開催の大きな問題点としてよく上げられるのは,高額な開催権料です。今回2026年をもって終了することの具体的な理由は明らかにされませんでしたが,少なからずこの点があるのかもしれません。やや残念な発表ではありますが,2つ目の発表は明るいものとなっています。最終戦初日となる12月6日(金)にF1と中国GP側から発表があり,中国GPの開催を5年間延長することが決定しました。上海インターナショナル・サーキットで開催されている中国GPですが,コロナ禍により2020年から4年間開催中止という事態に見舞われたものの,周冠宇という中国人初のレギュラードライバーがいることもあって,中国国内におけるF1人気は年々高まってきています。今シーズンの中国GPでは,のべ20万人もの観客が集まったそうです。肝心な周の来季のシートがどうなるのか分からないという不確定要素はあるものの,世界第2位の人口を抱える巨大国家だけに,今後の進展が楽しみとなります。
2024/12/09(月)
◎26年ぶり(F1)
○今季最終戦となる第24戦アブダビGPの決勝レースが,照明に照らされ,ドライコンディションとなったヤス・マリーナ・サーキットで行われました。最終戦で行われました。最終戦まで持ち込まれていたコンストラクターズタイトルの争いは,このレースで最終決着を見ることになります。ランクトップを行くマクラーレン勢がフロントローを独占した状態でスタートしたレースでしたが,ポールからスタートしたL.ノリスは順調にスタートしてトップの座を守りました。ところが,2番グリッドからスタートしたO.ピアストリはやや出遅れ,それに対して5番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンがいいスタートを切ってピアストリに迫り,最初のコーナーで両車は接触してしまいました。フェルスタッペンは11位まで,ピアストリは最下位まで順位は下げたものの,両車共に再スタートを切ることはできました。トップを行くノリスは順調にトップの座を守り続け,単独走行に持ち込んでトップでチェッカーを受け,ポールトゥーウィンで今季4勝目を挙げました。3番グリッドからスタートしたフェラーリのC.サインツは,スタート時に前でアクシデントがあったことで2位に浮上し,逆転タイトルに向けマクラーレンのノリスを追っていきました。しかし,ペースのいいノリスになかなか追いつくことができず,終盤にタイヤに厳しさが出たこともあって,最終的におよそ6秒弱の遅れで2位チェッカーとなっています。パーツ交換のペナルティがあって19番グリッドからのスタートとなったフェラーリのC.ルクレールは,サインツと共に逆転タイトルを狙うため,速いペースを刻んでいきました。そして,前でアクシデントが起こったこともあり,どんどん順位を上げて3位まで浮上しました。しかし,サインツと共にノリスからトップの座を奪うところまでは行かず,3位でチェッカーとなりました。この結果,コンストラクターズタイトルの争いは決着し,何と26年ぶりにマクラーレンがタイトルを獲得しました。序盤にアクシデントに見舞われたフェルスタッペンは,最終的に6位でゴールしています。チームメイトのS.ペレスは,オープニングラップで他車にぶつけられるアクシデントに見舞われ,スピンして最下位に落ちたものの復帰しましたが,その時のダメージがやはりひどく,その後ピットに戻ってリタイアとなっています。ビザ・キャッシュアップRB勢ですが,角田裕毅はスタート時にアンチストールシステムにトラブルが出たため大きく順位を下げました。その後,徐々に順位を上げてポイント圏内を走行することはありましたが,やはりマシン差は如何ともし難く,最終的に12位でチェッカーとなっています。チームメイトのL.ローソンは,角田の前を走る展開もありましたが,ファイナルラップでマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。

◎有終の美&30年目にして(SGT)
○実質的に今季最終戦となる第5戦『SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝レースが,冷たい風が吹き,ドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。
GT500クラスは,昨日お伝えしたように,前日に行われた予選で既に今シーズンのチャンピオンが決まりました。そのチャンピオンを獲得した坪井翔&山下健太組のau TOM’S GR Supraは,ホールショットを奪うとトップに立ち,2回のフルコースコーションがあって差が縮まることはありましたが,終始安定した速さを見せてトップの座を守り続けました。そして,最後は2位におよそ1.5秒の差をつけて前戦である第8戦に続いて連勝となり,見事に有終の美を飾っています。2番グリッドからスタートした塚越広大&太田格之進組のAstemo CIVIC TYPE R-GTは,2番手の位置を守って走行していましたが,10周目に他車と接触するアクシデントに見舞われて一旦は順位を下げてしまいました。その後,速いペースを刻んだり,速いピットワークがあったりして順位を回復していって3位に浮上。さらに,前を行く2位のマシンがスピンしたこともあって2位に順位を回復しました。しかし,トップに迫ることはあっても追い抜きにまでは至らず,そのままの順でチェッカーとなりました。平峰一貴&B.バゲット組のMARELLI IMPUL Zは,長年同チームのスポンサーを務めていたMARELLIが今シーズンをもって契約を解除することが決まっていますので,『カルソニック・ブルー』のマシンの見納めとなります。そうした最後のレースではあったものの,予選は15位に沈んでしまっていました。しかし,決勝レースでは有終の美を飾るべく速いペースを刻んでいって順位を上げていき,最後は3位争いを制して見事カルソニック・ブルー最後のレースで表彰台を獲得しています。
このレースでタイトルが決まることになるGT300クラスは,ランク2位でこの大会を迎え,逆転タイトルに燃える小暮卓史&元嶋佑弥組のVENTENY Lamborghini GT3(JLOC)がポールからスタートし,その順位を保ってレースが始まりました。しかし,ピットインのタイミングやタイヤ交換の作戦の違い等から順位の入替えがあり,後半に入ると複数台によるトップ争いとなりました。ポールスタートのVENTENY Lamborghini GT3はこの争いで再び速さを見せ,この段階でトップを走行していた堤優威&平良響組のmuta Racing GR86 GTに迫り,38周目にこれを捉えてついにトップに返り咲きました。そして,mutaとの差をどんどん広げて行って単独走行に持ち込み,我が大分県にあるオートポリスで行われた第7戦から3戦連続勝利を収めました。それに対して,ランクトップでこの大会を迎えた蒲生尚弥&篠原拓朗&黒澤治樹組のLEON PYRAMID AMGは,10番グリッドからスタートして何とか順位を上げていったものの,4位でチェッカーを受けることとなり,VENTENY Lamborghini GT3が見事逆転で今シーズンのチャンピオンに輝きました。ドライバーズタイトルと共にチームタイトルを獲得したJLOCは,SGTの前身である全日本GT選手権(JGTC)初年度の1994年からずっと参戦し続けてきていますが,参戦30年目にして嬉しいタイトル獲得となっています。4番グリッドからスタートした小高一斗&中村仁&根本悠生組のapr LC500h GTは,順位を1つ上げた3位で今シーズンを締めくくっています。
2024/12/08(日)
◎独占(F1)
○今季最終戦となる第24戦アブダビGPの予選が,照明に照らされたヤス・マリーナ・サーキットで行われました。最終戦まで持ち込まれたコンストラクターズタイトルの行方が気になるところですが,ランクトップを行くマクラーレンとランク2位を行くフェラーリとの明暗が分かれた予選となりました。ランクトップのマクラーレンは,前日にトップ2を独占する走りを見せましたが,この予選でもその傾向に変わりなく,前日総合トップのL.ノリスがトップタイムをマークし,今季8回目となるポールを獲得しました。チームメイトのO.ピアストリが2番手タイムをマークし,マクラーレン勢がフロントローを独占しています。それに対してフェラーリ勢ですが,今シーズンでチームを去ることが決まっているC.サインツが意地を見せ,マクラーレン勢には劣ったものの,ピアストリから100分の2秒遅れで3番手タイムとなっています。来季もジーム残留が決まっているC.ルクレールの方は,Q1ではトップタイムを刻み,Q2でも一旦トップタイムを刻みました。ところが,このタイムをマークした際にトラックリミットを超えたという裁定が下ってタイム抹消となり,最終的に14番手となってQ2で敗退となってしまいました。そのルクレールですが,回生エネルギーを貯めるパーツであるエナジーストア(ES)を交換しているため,既に予選前からペナルティにより10グリッド降格が決まっていて,今日行われる決勝レースは最後尾からのスタートとなります。この結果,マクラーレンが26年ぶりのタイトル獲得に王手をかけた状況となっています。ドライバーズタイトルを決めているレッドブルのM.フェルスタッペンは,Q2まで上位につけていたものの,Q3では5番手タイムで予選を終えています。チームメイトのS.ペレスは,今回もQ3まで進出を果たし,10番手タイムで予選を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,角田裕毅がQ3進出まであと一歩というところまできていましたが,ファイナルアタックに臨んだキック・ザウバーのV.ボッタスに最後の最後で逆転されてQ2で敗退となり,11番手で終了してます。チームメイトのL.ローソンは,角田に次ぐ12番手タイムでした。

◎チャンピオン決定&混沌(SGT)
○当初の予定では,11月3日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われた第8戦が今季最終戦となるところでしたが,鈴鹿サーキットで8月末に行う予定だった第5戦が,台風10号の到来のため12月に延期となり,これが実質的な最終戦となりました。その今季最終戦が鈴鹿サーキットで開幕し,各クラスの予選が行われました。今回の最終戦は,これまで積み上げてきたウェイトハンディが無くなり,マシンが本来持っている性能による争いとなります。また,どちらのクラスともチャンピオンが決まっておらず,この大会で決着を見ることになります。
GT500クラスのタイトル争いは,ランクトップを行くau TOM'S GR Supraの坪井翔&山下健太組がランク2位につけているSTANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴&牧野任祐組に18ポイント差をつけてこの大会を迎えています。決勝レースでの優勝者には20ポイントが与えられますので,このポイント差が大きな鍵となります。予選では,ポールを獲得すると3ポイント得ることができます(ちなみに2番手が2ポイント,3番手が1ポイント)ので,坪井&山下組がポールを獲得し,山本&牧野組が予選ポイントを獲得できなかった場合,その差が21となりますので,自動的に予選終了時にタイトルが決まることになります。その状況で行われた予選ですが,何と坪井&山下組がポールを獲得し,山本&牧野組が5番手に終わってしまったため,そのポイント差が21となり,この段階で坪井&山下組のタイトルが決定しました。2,3番手タイムは,それぞれ塚越広大&太田格之進組のAstemo CIVIC TYPE R-GT,大嶋和也&福住仁嶺組のENEOS X PRIME GR Supraとなっています。
GT300クラスのタイトル争いは,ランクトップを行く蒲生尚弥&篠原拓朗組のLEON PYRAMID AMGとランク2位につけている小暮卓史&元嶋佑弥組のVENTENY Lamborghini GT3とのポイント差がわずか9ポイントですので,十分逆転する可能性を秘めている状況です。そのような中で行われた予選ですが,ポールを獲得したのは,逆転タイトルを狙う木暮&元嶋組でした。それに対して蒲生&篠原組は10番手に終わってしまいましたので,タイトルの行方は混沌としています。予選2,3番手は,それぞれ井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORT,堤優威&平良響組のmuta Racing GR86 GTとなっています。
2024/12/07(土)
◎好発進(F1)
○今季最終戦となる第24戦アブダビGPが開幕し,初日は2回のフリー走行(FP)が行われました。既にドライバーズタイトルは決まっているF1ですが,コンストラクターズタイトルは決まっておらず,トップを行くマクラーレンを21ポイント差でフェラーリが追うという展開となっています。ランク3位のレッドブルは,前戦で59ポイント差となっていて,既にタイトル争いから脱落しています。ビザ・キャッシュアップRBとハーストの間で争われているランク7位の座は,8ポイント差でRBがハースを追うという展開となっています。そのような中で行われたこの日のセッションで,最速タイムを刻んだのはマクラーレンのL.ノリスで,総合2番手タイムをO.ピアストリがマークし,ランクトップのマクラーレンがワンツー発進というタイトルに向けて好スタートを切っています。総合3番手タイムをハースのN.ヒュルケンベルグがマークし,こちらも好発進となっています。マクラーレンを追うフェラーリ勢は,C.サインツが4番手,C.ルクレールが6番手と,決して悪くはない順位ですが,マクラーレンの後塵を拝する初日となっています。マクラーレンの好調さに対して,他のチームは思うような走行ができず,レッドブルに至っては,S.ペレスが14番手,フェルスタッペンが17番手と下位に沈んでいます。RB勢はレッドブルよりかはよく,角田裕毅が10番手,L.ローソンが11番手で初日を終えています。
最初のセッションであるFP1では,2人の日本人ドライバーが走行をしました。まず,ノリスのマシンを駆って走行したのがマクラーレンのテストドライバーである平川亮で,初の公式セッションでの走行を14番手で終えています。角田裕毅のマシンを駆って走行したのがレッドブルのテストドライバーである岩佐歩夢で,今季2回目のFP1を17番手で終了しています。
2024/12/06(金)
◎史上初(F1)
○一昨日は,最終戦アブダビGPの初日最初のセッションであるFP1に2人の日本人ドライバーが出走することをお伝えしました。今日は,12月4日(水)にスクーデリア・フェラーリHPが行った発表についてお伝えします。一昨日もお伝えしたように,若手ドライバーに機会を与えるため,全てのチームは,必ずドライバー全員のマシンを一度はFP1において若手ドライバーに走行する機会を与えなければなりません。フェラーリに関しては,第20戦メキシコシティGPにおいて,C.ルクレールのマシンに,フェラーリの育成ドライバーで,来季ハースからF1フル参戦が決定しているO.ベアマンを起用しました。しかし,C.サインツのマシンに関しては,現段階までドライブする機会を与えていませんでした。そこで,最終戦においてサインツのマシンをFP1において若手ドライバーに託すことになったわけです。そして,そのマシンを駆ることになったのが,フェラーリの育成出身であるA.ルクレールです。その名が示すように,今回起用されることになったA.ルクレールは,フェラーリのエースドライバーであるC.ルクレールの実弟です。フェラーリ・アカデミー在籍時の2023年にはFIA F2にフル参戦し,その時のチームメイトは,今季SFにフル参戦した岩佐歩夢でした。昨シーズンをもってアカデミーを卒業し,今季はフェラーリの開発ドライバーとなり,さらに,ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のLMP2クラスにフル参戦し,1勝を含めランク4位となっています。今回のFP1起用により,何とルクレール兄弟が同一チームから同一セッションに走行することになったわけです。過去に別のチームから兄弟が走行することはありましたが,今回のように同一チームで同時に走るというのはF1史上初となります。
2024/12/05(木)
◎活動継続(MotoGP)
○KTMをはじめ,ハスクバーナやガスガスといったブランドを展開しているKTM AGは,重大な経営難に陥っています。それを回避するためにつなぎ融資を模索していましたが,資金調達が思うように進まない状況となっています。そうした状況を受け,KTMの親会社であるピエラー・モビリティAGから発表があり,現在経営難に陥っているKTMは自主再建型の司法再建手続きへ入ることになりました。オーストリアに拠点を置くKTMは,ヨーロッパ最大の2輪メーカーにまで成長しています。しかし,KTMが主力としているオフロードバイクや上級スポーツモデルのヨーロッパにおける販売が不振のため,業績が悪化しています。このままでは破産する可能性があるため,思うような資金調達が進まなかったことから,今回の自主再建という方針を採ったようです。自主再建ですからかなりの痛みを伴うことになりますが,その1つとして大幅なリストラを行う必要があり,取締役会の人員はもちろん,従業員を数百という単位で削減することになるようです。また,来年の1月と2月の生産を休止し,その間に抱えている在庫の調整を行います。さらに,来年から2年間にわたって生産規模を縮小し,コスト削減にも取り組むようです。気になるレース活動についてですが,現在KTMはMotoGP全クラスにフル参戦しています。MotoGPクラスについては,レッドブルKTMファクトリー・レーシングがワークスチームとしてフル参戦していて,来季はB.ビンダーとP.アコスタの体制で臨むことになっています。また,テック3がサテライトチームを務めていますが,今季はガスガスブランドを用いてレッドブル・ガスガス・テック3としてフル参戦していて,来季はKTMとの関係性を強めてフルファクトリー体制を敷き,レッドブルKTMテック3としてフル参戦するすることになります。ライダーの顔ぶれも新た敷くなり,M.ビニャーレスとE.バスティアニーニという今季それぞれアプリリアとドゥカティのワークスライダーを務めている強力な布陣を敷くことになっています。こうした活動についても言及があり,KTMブランドの世界的な広報という役割がありますので,予定通り継続していくということです。現実問題としてまだ予断を許さない部分はあるかもしれませんが,ひとまずは安心といったところでしょうね。
2024/12/04(水)
◎出走(F1)
○今週末は,ついにF1が今季最終戦を迎えます。既にドライバーズタイトルはレッドブルのM.フェルスタッペンに決定していますが,コンストラクターのタイトルについては,前戦でレッドブルの脱落は決定し,ランクトップを行くマクラーレンと,2位につけているフェラーリとの間での決戦となります。日本勢としては,ホンダ製パワーユニット搭載のチームでの争いではありませんから,そうした点ではやや寂しい感じがします。ただ,日本人ドライバー2人が最終戦のFP1で出走が決定し,そうした点では興味がもたれます。そのドライバーについてですが,まず1人目ですが,12月2日(月)にマクラーレンF1チームから発表があり,同チームのリザーブドライバーの一人である平川亮を起用することになりました。F1のレギュレーションでは,参戦1台につきシーズンで少なくとも1回,F1参戦2戦以下のドライバーをフリープラクティス(FP)で起用しなければならないとなっています。マクラーレンについては,第20戦メキシコシティGPにおいて,L.ノリスのマシンにP.オワードを起用しました。しかし,O.ピアストリのマシンについては,ここまで一度も起用していませんでした。そこで白羽の矢が立ったのが,トヨタ・ガズー・レーシングに所属して2022年,2023年の世界耐久選手権(WEC)王者である,マクラーレンのリザーブドライバーとしてシミュレーション作業に取り組んできた平川亮でした。昨シーズンからリザーブを務めていますが,これまでプライベートテストでの走行はありましたが,今回のように正式な大会での走行は自身初となりますが,平川に限らず,マクラーレンで日本人ドライバーが同様の走行をすること自体が初となります。2人目ですが,ビザ・キャッシュアップRBから発表があり,レッドブルとホンダの育成ドライバーである岩佐歩夢を起用することになりました。今回起用されることになった岩佐は,昨シーズンまでFIA F2といった海外でのレースにフル参戦してきましたが,今シーズンから戦いの場を国内に戻し,TEAM MUGENからSFにフル参戦しました。F1に関しては,既に今シーズン第4戦日本GPでD.リカルドのマシンを使ってFP1で走行しています。今季まだ角田裕毅のマシンは誰も走行していませんので,今回の岩佐は,その角田のマシンを駆って今季2回目となるFP1での走行を行うことになっています。
2024/12/03(火)
◎双方にとって(F1)
○第23戦カタールGPが終了し,F1は残るところあと最終戦アブダビGPだけとなりました。そのような中,BWTアルピーヌF1から発表があり,最終戦を前にして今季同チームのレギュラードライバーであるE.オコンとの契約を終了することになりました。そして,その最終戦には,来シーズンから同チームのレギュラードライバーに昇格することが決まっているJ.ドゥーハンを起用することも併せて発表されました。ちなみに,皆さんご存知のように2輪のWGPにおけるレジェンドライダーの一人であるM.ドゥーハンが彼の実父となります。J.ドゥーハンからすれば,わずか1戦ではあるものの,一足早くF1デビューを果たすこととなります。通常であれば,シーズン最後の最後で契約解除となるわけですから,オコンにとっては屈辱以外の何者でもありません。ところが,今回の契約解除はそうした意味合いは全くありません。シーズン終了後,F1は決勝レースが終了して2日後にポストシーズンテストが行われることになっています。年内にチームとの契約があるドライバーは,当然その契約のあるチームのマシンを駆ることとなります。今回契約解除となったオコンは,来季ハースに移籍することが既に決まっています。ポストシーズンテストの段階では,オコンはアルピーヌとの契約が無いですし,メルセデスのサポートドライバーの一人でもあります。来季所属するハースはメルセデスエンジンユーザーの1つですので,オコンはハースのマシンを駆る資格を有していることになります。今回の途中契約解除は,双方にとってメリットのあるものになっているのです。
2024/12/02(月)
◎決勝でも(F1)
○第23戦カタールGPの決勝レースが,照明に照らされたルサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。前日に行われた予選でポールを獲得したのはレッドブルのM.フェルスタッペンでした。しかし,走行終了後にフェルスタッペンがスロー走行した際,他のドライバーの走行に支障をきたしたことからペナルティが科されて1グリッド降格となりました。そのフェルスタッペンは,決勝レースで好スタートを切り,ポールの位置からスタートしたメルセデスAMGのG.ラッセルを交わし,ホールショットを奪ってトップに立ちました。予選で速さを見せたように,決勝レースでもその速さは変わりなく順調にトップの座を守っていき,最終的に2位に6秒以上の差をつける独走で今季9勝目を挙げました。3番グリッドからスタートしたマクラーレンのL.ノリスも好スタートを切り,2位に落ちたラッセルを交わして彼が2位に浮上しました。ペースが上がらないラッセルは,早めにピットに入ってタイヤ交換を行いましたが,右リヤの交換に時間を要してしまい,マクラーレンのO.ピアストリの先行を許す形になってしまいました。5番手を走行していたフェラーリのC.ルクレールは,アクシデントからセーフティカーが導入されているタイミングでタイヤ交換ができるという幸運に恵まれ,一挙に3位まで浮上しました。ルクレールの幸運はさらに続き,前を行くノリスが,イエロー区間でスピードを落とさずに走行したということで10秒のストップアンドゴーのペナルティが科されることとなってしまいました。そのため,自動的にルクレールが2位に浮上し,3位にピアストリという順となりました。結局レースはその順で終了しています。フェルスタッペンが優勝したのに対し,チームメイトのS.ペレスはトラブルが発生してリタイアとなり,この結果,コンストラクタータイトル争いでレッドブルのタイトル獲得は不可能となってしまっています。やはりペレスの不振が,タイトル防衛の大きな障壁となったことは間違いありません。ビザ・キャッシュアップRB勢ですが,14番グリッドからスタートした角田裕毅は,一時ポイント圏内を走行することはありましたが,やはりマシンの戦闘力不足は如何ともし難く,徐々に順位を下げて13位でのチェッカーとなっています。チームメイトのL.ローソンも,ポイント圏外の14位でレースを終えています。
2024/12/01(日)
◎レースでも&9回目(F1)
○ルサイル・インターナショナル・サーキットで行われている第23戦カタールGP2日目は,スプリントレースと今日行われる決勝レースのグリッドを決める予選が行われました。
今季最後となるスプリントレースは,前日に行われたスプリント予選で全セッショントップタイムをマークしたマクラーレンのL.ノリスがポールからスタートしました。スタートを決めてホールショットを奪ったノリスは,レースを通してトップの座を守り続けていきました。抜群のスタートを決めたのはノリスだけでなく,チームメイトで3番グリッドのO.ピアストリもいい蹴り出しを見せ,2番グリッドからスタートした前戦の勝者であるメルセデスAMGのG.ラッセルを交わして2位に浮上しました。ノリスが順調にトップを守って行ったのに対し,ピアストリとラッセルによる2位争いは,マシン同士が接触するのではないかというほどの僅差でのバトルとなりました。それでもピアストリは前を行くノリスに風よけとなるサポートを受けたりしながら2位の座を守り続け,次第にラッセルのの差を少し広げてファイナルラップを迎えました。そのままノリスがトップでチェッカーを受けるのかと思われましたが,何と最後の最後でノリスはスピードを緩め,後ろから来るピアストリを前に行かせてゴールとなりました。マクラーレンのワンツーフィニッシュという点では変わりないものの,優勝はピアストリ,2位がノリスという結果となりました。どうやらまだノリスがフェルスタッペンとのランクトップ争いを演じていた第21戦サンパウロGPにおいて,ノリスのサポートをするためチームオーダーによってピアストリがトップの座を譲ったことがありましたが,どうやら今回はノリス自身の判断でその時のお返しをしたことによるもののようです。3位には,ノリスからおよそコンマ2.8秒遅れでラッセルが入っています。スプリント予選から奮わなかった今シーズンもチャンピオンを決めているレッドブルのM.フェルスタッペンは,ここまで苦戦している大会となっていて,6番グリッドからスタートして8位でチェッカーを受けています。同じく苦戦中であるチームメイトのS.ペレスは,最下位での完走となっています。ビザ・キャッシュアップRB勢も同様に苦戦のスプリントレースとなり,最終的にチームメイトのバトルに変化し,L.ローソンが16位,角田裕毅が17位でレースを終えています。
その後に行われた予選では,スプリントで苦戦したフェルスタッペンが速さを取り戻し,ラストアタックでそれまでトップだったノリスのタイムを1000分の55秒上回り,今季9度目となるポールを久しぶりに獲得しました。スプリントで速さを見せたノリスでしたが,予選では3番手となっています。スプリントでも苦戦したレッドブルのS.ペレスでしたが,今回の予選はQ3まで進出して9番手でした。スプリントレースで苦戦したビザ・キャッシュアップRB勢は,スプリント予選でQ1敗退となった角田がQ2まで進出を果たして14番手,スプリント予選でQ3まで進出を果たしたローソンは,逆にQ1で敗退して17番手でした。
※予選終了後,予選トップだったフェルスタッペンでしたが,アタック終了後の走行が危険な低速走行だったとしてペナルティが科されることになり,決勝レースは1グリッド降格の2番グリッドからスタートすることになりました。
 

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