トップ > 9月の最新ニュース
1月分へ 2月分へ 3月分へ 4月分へ 5月分へ 6月分へ 7月分へ 8月分へ
最新ニュース最新ニュース毎日更新

2024/09/30(月)
◎決勝では&王手(MotoGP)
○第16戦インドネシアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが好スタートを切ってトップに立ちました。それに対して,スプリントレースを制してポイント差を詰めたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,スタート時にフロントが何度か浮き上がる状態になってしまって出遅れてしまいました。トップを行くマルティンのペースについて行けたのは,3番グリッドからスタートしたレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタだけでした。レース途中ではアコスタに差を詰められたマルティンでしたが,再びペースを上げて差を広げて行き,最終的におよそ1.4秒の差をつけてトップチェッカーを受け,決勝レースで今季3勝目を挙げました。出遅れたバグナイアでしたが,徐々に順位を上げていき,3台による3位争いに持ち込みました。そして,23周目に3位に順位を上げるとそのまま逃げ切り,何とか表彰台を獲得しました。スプリントレースでポイント差が縮まったマルティンとバグナイアの差でしたが,マルティンが勝利し,バグナイアが3位になったため,2人の差は21ポイントと再び開いています。18番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,リタイアするマシンが多かったこともあって順位が上がっていき,単独走行となって11位でチェッカーを受けました。ただ,レース後の車検でタイヤの空気圧の違反が見つかって16秒加算のペナルティが科されてしまったため,リザルトとしては12位になっています。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたファンティック・レーシングのA.カネトが,ホールショットこそ奪われたものの,オープニングラップでトップに立つと,後は後続との差をどんどん広げて行き,最終的に2位に6秒以上の大差をつける独走で今季2勝目を挙げました。3番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIの小椋藍は,好スタートを切ってホールショットを奪いましたが,その後一旦順位を下げていきました。しかし,再び順位を回復していって2位争いに加わり,12周目に2位争いを制するとそのまま逃げ切ってチェッカーを受けました。ランキング争いをしているチームメイトのS.ガルシアが16周目に転倒を喫してリタイアとなったため,ランクトップの小椋がガルシアとの差を42ポイントまで広げています。小椋が抜け出したことにより2台による3位争いとなり,これをベータ・ツールズ・スピードアップのA.ロペスが制しています。22番グリッドと後方からのスタートとなったヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,順位を上げていったものの,ポイント獲得まで後一歩の16位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,このクラスらしく最後まで集団でのトップ争いとなりました。終盤に入って3台が抜け出す状態となり,ファイナルラップでランクトップを行くCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが狙い澄ましたかのようにトップに浮上し,そのまま逃げ切って今季9勝目を挙げました。今回の勝利により,アロンソはランク2位に97ポイント差をつけることになったため,次戦日本GPでのチャンピオン獲得に王手をかけています。アロンソに逆転されてしまったレオパード・レーシングのA.フェルナンデスが1000分の8秒遅れで2位に,およそコンマ2秒遅れでボエ・モータースポーツのD.ムニョスが3位に入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,終盤まで先頭集団に加わっていたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が7位に入りましたが,MTヘルメッツMSIの山中琉聖は17位でノーポイントでした。3番グリッドと好位置からのスタートとなったホンダ・チーム・アジアの古里太陽でしたが,トップグループで走行中の18周目にハイサイドから転倒を喫してしまってリタイアに終わっています。
2024/09/29(日)
◎今回は(MotoGP)
○第16戦インドネシアGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,ポールシッターのプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンと4番グリッドのドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが抜群なスタートを切って,ランクトップと2位の2人によるトップ争いとなりました。後続との差を広げていってこのまま2人によるバトルが続くのかと思われましたが,何とランクトップのマルティンが,1周目のトップを走行中の16コーナーで転倒を喫してしまいました。低速コーナーでの転倒だったため,マシンのダメージはほとんどなかったようで,最下位にまで脱落したものの,再スタートを切ることができました。その後どんどんポジションアップをしていきましたが,ポイント圏外の10位でのチェッカーとなっています。マルティンの脱落によりトップに立ったバグナイアは,少しずつ2位以下に差を詰められたものの,そのまま逃げ切って2戦連続してスプリントレースを制しました。前戦ではバグナイアが決勝レースで転倒を喫してリタイアとなったため,マルティンが24ポイント差をつけてランクトップに立っていました。ところが,スプリントレースではあるものの,今回はマルティンが転倒してノーポイントに終わってしまったため,2人のポイント差は12となっています。ドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニとグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスとの2位争いとなりましたが,バスティアニーニが12周目に前を行くマルケスを交わして2位に浮上すると,徐々にマルケスとの差を広げて行き,バグナイアからは遅れはとったものの,単独走行となって2位に入っています。マルケスの単独走行となり,3位表彰台を獲得しています。18番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,最終的に1つ順位を上げて17位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,トップ3が僅差の争いとなり,ファンティック・レーシングのA.カネトが2番手タイムのCFモト・インデ・アスパー・チームのJ.ディクソンに1000分の69秒差をつけて今季5度目のポールを獲得しています。初日の走行でトップタイムだったMTヘルメッツMSIの小椋藍は,ディクソンから1000分の1秒差で惜しくも3番手タイムとなっています。ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,Q1で敗退して22番グリッド獲得にとどまっています。
Moto3クラスの予選は,MTヘルメッツMSIのI.オルトラが,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せ,今季4度目となるポールを獲得しました。2,3番グリッドは,それぞれリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤー,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が獲得しています。古里にとっては,前戦でのポールに引き続いてフロントローにつけたことになります。他のフル参戦日本人ライダー勢は,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が7番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が17番手で予選を終えています。

◎レコード更新(JRR)
○第7戦『スーパーバイクレースin岡山』が岡山国際サーキットにおいて開幕し,ドライコンディションの中で各クラスの予選が行われました。
今回のJSB1000クラスは,予選,決勝共にいつもの流れとは少し違っています。まず予選ですが,多くの場合,全車が一斉に走行する予選時間の中において,各ライダーの最速タイムでグリッドが決まりますが,今回はQ1,Q2に分かれたノックアウト方式が採用されています。また,決勝レースに関しては,多くの場合土曜日にレース1が,日曜日にレース2が行われる2レース制が採用されていますが,今回は日曜日に行われる1レースのみの開催となっています。そうした中で行われたQ2では,前戦の勝者であるYAMAHA FACTORY RACING TEAM2の岡本裕生が早い段階でこれまでのコースレコードを更新しました。その後,誰もそのタイムを更新することができず,オートポリスで行われた前戦のレース2に続いてのポール獲得となります。岡本には及ばなかったものの,DUCATI Team KAGAYAMAの水野涼がこれまでのレコードタイムを更新して2番手となっています。その水野からわずか1000分の15秒遅れで,Astemo HondaDream SI Racingの野左根航汰が3番手でした。
ST1000クラスの予選は,今回のレース結果次第でSDG Team HARC-PRO.の國井勇輝のチャンピオンが決まる可能性がありますが,その國井が最速タイムを刻んでポールを決めています。今回も代役参戦となっているAstemoHondaDreamSIRacingの羽田太河が,國井からおよそコンマ28秒遅れで2番手でした。上位をホンダCBR1000RR-R勢が占める中,ZX-1ORを駆るKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が3番手に入っています。
ST600クラスは,今回のレース結果次第でSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗のタイトルが決定します。これまでその阿部がポールを獲得してきましたが,AKENO SPEED・ MAVERICKの伊達悠太がこれまでのコースレコードを更新する走りを見せ,見事初ポールを獲得しました。阿部は100分の5秒遅れで2番手,3番手にはTEAMKENKEN Ytchの長尾健吾がつけています。
J-GP3クラスのランキング争いは,P.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が88ポイント,それを2位につけているJAPAN POST docomo business TPの若松怜が7ポイント差で追うという展開になっています。その僅差の争いとなっている2人は,予選でもポール争いとなり,若松が尾野におよそコンマ2秒差をつけて初ポールを獲得しました。3番グリッドは,女性ライダーであるTEAM NAOKO KTMの高杉奈緒子が獲得しています。
2024/09/28(土)
◎僅差&レコード更新(MotoGP)
○3週連続開催となるMotoGPですが,前回はヨーロッパラウンド最後のレースとなる第14戦エミリア・ロマーニャGPでした。今週末はアジアラウンド最初のレースとなるペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットでにおける第15戦インドネシアGPで,来週末はいよいよもてぎでの第16戦日本GPとなります。インドネシアGP初日となる昨日は,2回のセッションが行われました。
MotoGPクラスは,トップ4がとても僅差でのタイム出し合戦となりました。その中で初日総合トップタイムをマークしたのは,前戦の勝者であるドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニで,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せてのトップタイムでした。現在ランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが総合2番手タイムを出し,バスティアニーニとの差は1000分の40秒でした。マルティンのチームメイトであるF.モルビデリが総合3番手タイムで,バスティアニーニとの差は1000分の79秒でした。総合4番手タイムがバスティアニーニのチームメイトで,ランク2位につけているF.バグナイアで,こちらは1000分の82秒差でした。前戦でポイント圏内での走行ができなかったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,初日を17番手タイムで終えています。
Moto2クラスは,アジアラウンドをランクトップで迎えているMTヘルメッツMSIの小椋藍が,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せて初日総合トップに立ちました。その小椋からわずか1000分の57秒遅れで,前戦のポールシッターであるファンティック・レーシングのA.カネトが総合2番手タイムでした。前戦で3戦連続表彰台を獲得しているエルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノが,総合3番手タイムで初日を終えています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,トップからおよそコンマ85秒弱遅れの17番手でした。
Moto3クラスは,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーがこちらもこれまでのレコードタイムを更新しての初日総合トップとなっています。午前の走行では転倒を喫したレオパード・レーシングのA.フェルナンデスでしたが,午後の走行では総合2番手タイムをマークしています。総合3番手タイムをコプロン・リバコールド・スナイパーズ・チームのD.アルマンサがマークし,これは初日としては自身最高位となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が10番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が11番手,そして,前戦で自身初のポールを獲得したホンダ・チーム・アジアの古里太陽は21番手で初日を終えています。
2024/09/27(金)
◎全22戦で(MotoGP)
○昨日,FIMが来シーズンのMotoGPのレーススケジュールを発表しました。今シーズンのMotoGPは,当初の予定では全22戦が組まれていましたが,アルゼンチンGPとインドGPの開催が中止となり,さらにカザフスタンGPが洪水により一旦延期となりました。しかし,その後開催するまで環境が整っていないため開催中止となり,その代替として先週末に行われたエミリア・ロマーニャGPが開催されました。ということで,今季は全20戦での開催となりました。今回発表された来季のカレンダーによると,今季の当初と同じく全22戦での開催となっています。来季の開幕戦は,これまでのカタールGPから変更となり,チャン・インターナショナル・サーキットで開催されるタイGPとなります。東南アジアでの開幕は,25年ぶりとなります。第14戦にハンガリーGPが組まれていますが,同大会は1990年代にハンガロリンクで開催された歴史があります。しかし,来シーズンからは初開催となるバラトンパーク・サーキットで開催されることになりました。日本GPについては,これまで同様モビリティリゾートもてぎでの開催となりますが,開催日は9月26日からの3日間となっています。今回発表されたレースカレンダーは,以下の表のようになっています。なお,今回の発表は暫定版ですので,今後変更される可能性があります。
2025年 MotoGPレースカレンダー(暫定)
決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月2日 タイGP チャン・インターナショナル・サーキット
第2戦 3月16日 アルゼンチンGP アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
第3戦 3月30日 アメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第4戦 4月13日 カタールGP ルサイル・インターナショナル・サーキット
第5戦 4月27日 スペインGP ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエト
第6戦 5月11日 フランスGP ル・マン−ブガッティ・サーキット
第7戦 5月25日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第8戦 6月8日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第9戦 6月22日 イタリアGP ムジェロ・サーキット
第10戦 6月29日 オランダGP TTサーキット・アッセン
第11戦 7月13日 ドイツGP ザクセンリンク
第12戦 7月20日 チェコGP ブルノ・サーキット
第13戦 8月17日 オーストリアGP レッドブル・リンク
第14戦 8月24日 ハンガリーGP バラトンパーク・サーキット
第15戦 9月7日 カタルニアGP カタルニア・サーキット
第16戦 9月14日 サンマリノGP ミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリ
第17戦 9月28日 日本GP モビリティリゾートもてぎ
第18戦 10月5日 インドネシアGP マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキット
第19戦 10月19日 オーストラリアGP フィリップ・アイランド・サーキット
第20戦 10月26日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第21戦 11月9日 ポルトガルGP アルガルベ・インターナショナル・サーキット
第22戦 11月16日 バレンシアGP リカルド・トルモ・サーキット
2024/09/26(木)
◎初ハットトリック&僅差に(SBK)
○先週末はMotoGPの第14戦,そしてF1の第18戦が行われた週末でしたが,もう1つSBKの第9戦イタリア大会が,クレモナ・サーキットで開催されていました。そのイタリア大会ですが,SBKで初めての記録が達成されました。その新記録を達成したのは,MotoGPにおいてかつてドゥカティのワークスライダーだったD.ペトルッチです。今シーズンのペトルッチは,ドゥカティのインディペンデント・チームであるBarni Spark Racing Teamからフル参戦しています。このクレモナ・サーキットはチームのショップから1時間ほどで来ることができる,まさにホームといえるところです。その大会で土曜日に行われたレース1では,ドゥカティワークスであるARUBA.IT Racing-DucatiのN.ブレガ(2位でゴール)とA.バウティスタ(3位でゴール)を押さえて見事トップでチェッカーを受けました。そして,翌日に行われたスーパーポールレースでは,前日の勢いそのままにこれまたトップを快走して連勝を飾りました。さらに,その後行われたレース2では,再びバウティスタ(2位でゴール)とブレガ(3位でゴール)を押さえてトップでチェッカーを受け,見事3連勝を飾りました。1つの大会でインディペンデント・チームのライダーがハットトリックを達成したのは,今回のペトルッチが初となります。そのペトルッチのハットトリックを許してしまったものの,ランキング争いで2位につけているブレガにとっては,こちらもある程度価値のある大会となりました。というのも,9月20日(金)のこのページでお伝えしたように,ランクトップを行くROKiT BMW Motorrad WorldSBK TeamのT.ラズガットリオグルが,前戦で負った怪我により今大会を欠場しているからです。その怪我を負うまでは,13連勝を飾ってまさに破竹の勢いでランクトップを独走していたラズガットリオグルでしたが,前戦の怪我と今大会の欠場によりノーポイントに終わってしまいました。今大会でのブレガは,レース1が2位,スーパーポールレースが4位,レース2が3位となって全部で42ポイント上乗せしました。この結果,ラズガットリオグルとブレガのポイント差が,一挙に13ポイントと僅差になり,手負いのラズガットリオグルにとって,復帰してからの走り次第では逆転も十分考えられる事態となっています。果たして次戦でラズガットリオグルは復帰することができるのか,そして両者のポイント差がどのようになるのかとても気になる状況となっています。
2024/09/25(水)
◎シート確定(MotoGP)
○第14戦エミリア・ロマーニャGPが先週末に終了しましたが,その大会の開幕を前にした9月19日(木)にヤマハ発動機株式会社から発表があり,今季もレッドブルKTMファクトリー・レーシングからフル参戦しているJ.ミラーとの契約が成立し,2025年からヤマハのサテライトチームとして参戦することになっているプリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・レーシングで起用することになりました。これにより,来季のMotoGPクラスのシートが全て確定したことになります。今回契約が成立したミラーは,2015年に前年までのMoto3クラスから飛び級でMotoGPクラスにフル参戦を開始しました。最初の3年間はホンダのマシンを駆り,2018年からドゥカティ陣営に加わりました。そして,2013年シーズンから現在のKTMに所属しています。ということで,来季からヤマハのマシンを駆ることになりますので,彼にとっては4メーカー目のマシンとなります。やや持ち直してきてはいるものの,戦闘力不足がなかなか解消されないヤマハにとっては,これまで3メーカーを渡り歩いてきた彼の経験値は貴重なものになるのではないかと思われます。今季のヤマハはワークスチームのみでの参戦でしたから,どうしてもデータ不足の感は否めません。来季からドゥカティ陣営の一翼を担ってきたプラマック・レーシングを陣営に加えますし,さらに,投入するマシンもワークスと同じスペックのものとなりますので,こうした点でもマシンの戦闘力回復に大きく貢献することになるのではないでしょうか。
なお,冒頭にも記したように,これでMotoGPクラスの来季の体制は確定しました。その確定した具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2025年 MotoGPクラス参戦体制
メーカー チーム ライダー 契約期間
ドゥカティ ドゥカティ・レノボ・チーム F.バグナイア 2026年末まで
M.マルケス 〃
グレシーニ・レーシングMotoGP A.マルケス 〃
F.アルデグエル 〃
ペルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム F.ディ・ジャン・アントニオ 〃
F.モルビデリ 2025年末まで
KTM レッドブルKTMファクトリー・レーシング B.ビンダー 2026年末まで
P.アコスタ 〃
レッドブルKTMテック3 E.バスティアニーニ 複数年
M.ビニャーレス 〃
アプリリア アプリリア・レーシング J.マルティン 複数年
M.ベゼッキ 〃
トラックハウス・レーシング R.フェルナンデス 2026年末まで
小椋 藍 〃
ヤマハ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP F.クアルタラロ 2026年末まで
A.リンス 〃
プリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・レーシング M.オリベイラ 〃
J.ミラー 〃
ホンダ レプソル・ホンダ・チーム L.マリーニ 2025年末まで
J.ミル 2026年末まで
LCRホンダ J.ザルコ 2025年末まで
S.チャントラ 2026年末まで
2024/09/24(火)
◎兆し(MotoGP)
○ミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで2戦連続開催となりましたが,その2つ目のレースである第14戦エミリア・ロマーニャGPは,今季でドゥカティワークスを去ることが既に決定しているドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニがファイナルラップで逆転して今季2勝目を挙げて終了しました。この大会の結果,昨日もお伝えしたようにコンストラクターズタイトルで今年もドゥカティがその栄冠を勝ち取っています。今回もドゥカティ勢が表彰台を独占していて,これが今季14戦中10回目の表彰台独占となりました。まさにドゥカティ全盛時代を象徴する結果となっています。それに対して,かつて長い間全盛を誇った日本勢は,ヤマハもホンダも今季誰一人表彰台に立つことができておらず,ここ数年の不調から立ち直れない状況が続いています。ただ,今大会に関しては,まだ十分とはいえないものの,復調の兆しらしきものは見られたのも事実です。コンセッション(優遇措置)でかなり自由度が認められている日本メーカー勢は,それを利用してマシンの改良に挑んでいます。なかなか結果が現れないという状況は変わりないものの,ほんの少し光明が見られました。まず,ヤマハですが,ホンダと比べるといい結果が徐々に出てきていました。そして,今大会では,ヤマハのエースライダーでチャンピオン経験者でもあるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが,直接Q2に進出することができ,5番グリッドを獲得しました。そして,日曜日に行われた決勝レースでは,表彰台争いからは大きく遅れはとったものの,グリッドと同じ5番手を走行していきました。残念ながらファイナルラップで燃料切れになってしまってスロー走行を強いられ,最終的には7位でのチェッカーとなってしまいました。しかし,予選での一発出しも,そして決勝でのロングランも,どちらでもある程度の結果を出すまでマシンが進化していることを表すことができました。それにたいして,ホンダ勢はまだ十分な結果が残せているとはいえない状況にあります,それでもホンダワークスであるレプソル・ホンダ・チームのJ.ミルとL.マリーニは,それぞれ決勝レースを11位と12位で終えていて,チームとして今季最高の結果を残すことができました。サテライトであるLCRホンダについても,J.ザルコが15位に入ってこちらもポイントを獲得することができています。残念ながらもう1人の中上貴晶は17位でのチェッカーとなって,唯一ポイント獲得とはなりませんでした。そうした中上ではありますが,レース後のコメントでは,第15戦以降に始まるアジアラウンドに向けてさらなるマシンの改善に注力するという前向きな発言をしています。これは,もちろん自身レギュラーライダーとして最後の母国GPに向けた意欲ではあるでしょうが,ある程度マシンへの手応えが感じられてきつつある証しでもあるかもしれません。果たして残されたレースでどのような結果が出せるのか,日本メーカーの復調に期待したいと思います。ちなみに,ヤマハのエンジンは現段階で唯一ずっと直列4気筒を採用してきていますが,来季からは他メーカーと同じくV型4気筒エンジンを採用しそうな感じになってきています。これもまた期待したいことの1つとなりますね。
2024/09/23(月)
◎逆転(MotoGP)
○第14戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで行われました。
MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが好スタートを切ってホールショットを奪いました。ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,スタート時こそマルティンに前を行かれましたが,すぐに逆転してトップに立つと,少し後続との差を広げました。ところが,そのリードは長く続かず,徐々に彼のペースが落ちていき,3位まで順位を下げてしまいました。バグナイアの脱落により再びトップにマルティンが立ちましたが,そのマルティンを追ってきたライダーがいました。それが,3番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニでした。チームメイトのバグナイアをパスして2位に浮上すると,マルティンとの差を徐々に詰めていき,2人のバトルは最終ラップへと持ち込まれました。そして,4コーナーでやや強引にマルティンのインに入ると両者は軽く接触してラインを外しましたが,転倒することなくコースに復帰し,バスティアニーニが逆転で今季2勝目を挙げました。逆転されて2位となったマルティンでしたが,3位走行していたバグナイアが21周目に転倒してリタイアに終わってしまっていたため,2位でも結果オーライという状況となっていました。そのバグナイアの転倒により,後ろを走行していた前戦の勝者であるグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが3位表彰台を獲得しています。今回のバスティアニーニの勝利は,ドゥカティが最高峰クラスに参戦を開始してちょうど100勝目のメモリアルウィンとなりました。また,今回もドゥカティが表彰台を独占していますが,こうしたポイントの積み重ねにより,今年もコンストラクタータイトルをドゥカティが獲得する結果にもなっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,終始後方でのレースとなってしまい,ポイント獲得圏外の17位で完走しています。
Moto2クラスは,4番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのC.ビエッティが,好スタートを切って2位に浮上しました。後半に入って自身のミスから一旦3位に順位を下げましたが,ファイナルラップでまず2位に浮上。さらにフィニッシュライン手前でトップを走るファンティック・レーシングのA.カネトをさしてトップに立ち,そのままトップでゴールしました。今回の逆転勝利は,今季通算2勝目となります。トップの2大からは離されましたが,エルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノが単独走行で3位表彰台を獲得しています。前戦の勝者であるMTヘルメッツMSIの小椋藍は,7番グリッドからスタートし,オープニングラップで4位に浮上すると,その座を守り続け,こちらも単独走行で4位フィニッシュを果たしています。ランキング争いを展開しているチームメイトのS.ガルシアが転倒リタイアに終わったため,ランクトップの小椋は,ガルシアとの差を22に広げています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,22番グリッドからスタートし,今回はポイント圏外での争いに終始して19位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,4台によるトップ争いがファイナルラップまで続いていきました。その中で,トップを走行していたCFモト・アスパー・チームのD.アロンソは,残り2周となったところで3位に順位を一旦下げましたが,ファイナルラップで再び順位を回復して逃げ切って今季8勝目を挙げました。僅差のレースとなりましたが,2,3位には,それぞれレオパード・レーシングのA.ピケラス,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーが入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,自身初となるポールを獲得して期待されていたホンダ・チーム・アジアの古里太陽でしたが,トップグループで走行中の9周目に他車と接触して順位を大きく下げていまいました。さらに,順位を回復しようとしている中でトラックリミット違反を犯してしまってロングラップペナルティが科されてしまい,最終的に13位でのチェッカーとなっています。リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が11位,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が15位でチェッカーを受けていて,順位は上位ではなかったものの,3人ともポイントを獲得しています。

◎さらに(F1)
○第18戦シンガポールGPの決勝レースが,照明に照らされたナイトレースとなったマリーナ・ベイ市街地コースで行われました。ポールからスタートしたマクラーレンのL.ノリスは,順調なスタートを切ってトップの座を守りました。2番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンも,その座を守ってスタートしました。トップ2の2台は,そのまま順調に走行を続けていって単独走行に持ち込み,ノリスがフェルスタッペンに21秒近い差をつけてトップでチェッカーを受けて3勝目を挙げました。このところ表彰台から遠い位置でレースをしてきたフェルスタッペンでしたが,3戦ぶりの表彰台獲得となりました。トップ2が安泰だったのに対し,3位争いはメルセデスAMGの2台と,マクラーレンのO.ピアストリとの3台による争いとなりました。勢いのあるピアストリは,まずハミルトンを捉えて4位に浮上し,さらに45周目にラッセルを捉えて3位に浮上しました。その後は順調に逃げ切っていって,ラッセルに20秒弱の差をつけて3位でチェッカーを受けています。フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの,チームメイトのS.ペレスは10位というポイント獲得ぎりぎりでチェッカーを受けています。前戦でマクラーレンがコンストラクタータイトル争いでトップに立ちましたが,そのマクラーレンが表彰台の2つを獲得していますので,両チームの差はさらに広がっています。ビザ・キャッシュアップRB勢ですが,8番グリッドからスタートした角田裕毅でしたが,スタートで順位を下げてしまい,その後もペースを上げることができず,最終的に12位でのチェッカーとなっています。この大会が最後になるのではないかと噂されているD.リカルドは,終盤に入ってソフトタイヤに交換し,有終の美を飾るためなのかファステストラップ獲得を目指して走行しました。順位は18位と奮いませんでしたが,見事ファステストラップを獲得しています。

◎逆転で(SGT)
○第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが,不安定な天候となったスポーツランドSUGOで行われました。レースウィークに入って雨に見舞われてしまっていた今大会ですが,前日の予選は激しい雨のためキャンセルとなっていました。初日は走行できていましたので,この時の順で決勝レースはグリッドが決まりました。
GT500クラスは,雨やアクシデントにより一旦レースがストップしたり,タイヤ選択及びタイヤ交換のタイミング等があったりして難しいレースが展開されていきました。そのせいか,順位争いも安定せず,4台によるトップ争いとなって誰が勝ってもおかしくない状況でした。そのような中で速さを見せてきたのが,笹原右京&G.アレジ組のDeloitte TOM'S GR Supraでした。バトルの中で4番手からトップに浮上すると,不安定な路面をものともせずに後続との差を広げて行き,最終的に2位走行の石浦宏明&大湯都史樹組のKeePer CERUMO GR Supraに20秒近い差をつけてトップチェッカーを受け,今季2勝目を挙げました。3位には,こちらも単独走行で平峰一貴&B.バゲット組のMARELLI IMPUL Zが入っています。
GT300クラスは,こちらも難しいコンディションのため順位が安定しない状況となりました。その中で,トップを行くK.コッツォリーノ&L.ワドゥー組のPONOS FERRARI 296を,15番手から順位を上げてきた蒲生尚弥&篠原拓朗組のLEON PYRAMID AMGが追うという展開となりました。勢いに勝るLEONは,終盤に入った71周目にFERRARIを捉えてトップに立つと,4秒の差をつけて大逆転でトップチェッカーを受け,前戦となる第4戦(第5戦は開催延期)に続いて勝利を収めました。トップ争いからは大きく離されてしまいましたが,藤井誠暢&C.ファグ組のD'station Vantage GT3が単独走行で3位表彰台を獲得しています。
2024/09/22(日)
◎接近&初ポール(MotoGP)
○ミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリにおいて開催されている第14戦エミリア・ロマーニャGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,2番グリッドからスタートしたランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが好スタートを切り,ホールショットを決めてトップに立ちました。それに対して,ポールシッターでランク2位につけているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,スタートでやや出遅れて順位を2つ下げてしまいました。しかし,すぐに1つポジションを回復してマルティンを追走しました。トップ争いの2人に他のライダはついて行けず,この2人によるトップ争いとなりました。2位のバグナイアは少しずつマルティンとの差を詰めていき,ついに8周目の13コーナーでトップを奪いました。マルティンも逆転を狙ってバグナイアを追走しましたが,少しずつバグナイアがマルティンとの差を広げ,最終的にコンマ3秒弱の差をつけてスプリントで今季4回目の勝利を収めました。この結果,ランキング争いでバグナアイアはマルティンに4ポイント差に接近しています。トップの2人には差をつけられましたが,3番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニが単独走行に持ち込み,3位表彰台を獲得しています。20番グリッドからのスタートとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,下位争いに終始して19位完走でスプリントを終えています。
Moto2クラスの予選は,午前中に行われたプラクティス2において,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せたファンティック・レーシングのA.カネトが,予選でさらにタイムアップを果たし,自身がマークしたレコードラップを更新して今季4回目となるポールを獲得しました。トップ4までは僅差の争いとなり,トップから1000分の4秒遅れでオンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ロバーツが2番手,トップから100分の1秒遅れでエルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノが3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,前戦で勝利を収めたMTヘルメッツMSIの小椋藍は7番手,今季限りでチームを去ることまでは決定しているヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は22番手で予選を終えています。
Moto3クラスも,トップ4までは僅差の争いとなりましたが,その中でホンダ・チーム・アジアの古里太陽がトップタイをマークし,参戦51戦目にして自身初となるポールを獲得しました。その古里から1000分の59秒遅れでCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが2番手,古里から1000分の66秒遅れでレオパード・レーシングのA.ピケラスが3番手となっています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの山中琉聖は15番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が17番手で予選を終えています。

◎5度目&5戦ぶり(F1)
○第18戦シンガポールGPの予選が,照明に照らされたマリーナベイ市街地サーキットで行われました。トップ10のグリッドを決めるQ3では,残りおよそ8分となったところでフェラーリのC.サインツがクラッシュしたために赤旗が提示され,一旦中断となりました。再開後,各マシン共に実質上ワンアタックでのタイム出しとなりました。そこで速さを見せたのは,現在ランク2位につけてレッドブルのM.フェルスタッペンを追っているマクラーレンのL.ノリスでした。そのノリスは,2位におよそコンマ4秒差をつける速さで,今季5度目となるポールを獲得しています。そのノリスからはやや差をつけられたものの,ランクトップを行くフェルスタッペンが2番グリッドを獲得しています。このところ不調が続いているフェルスタッペンですが,3戦ぶりのフロントロー獲得となります。3,4番手には,L.ハミルトン&G.ラッセルのメルセデスAMG勢がつけています。ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は5戦ぶりにQ3進出を果たし,8番グリッドを獲得しています。フェルスタッペンと角田がQ3進出を果たしたのに対し,それぞれのチームメイトであるS.ペレスとD.リカルドは進出を逃し,Q2で敗退したペレスは13番手,Q1で敗退したリカルドは16番手で予選を終えています。
2024/09/21(土)
◎トップ4が(MotoGP)
○第14戦エミリア・ロマーニャGPが,前戦である第13戦サンマリノ&リビエラ-リビエラ・ディ・リミニGPの会場と同じミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで開幕し,初日は2回の走行が行われました。
MotoGPクラスは,現在ランク2位につけてランクトップ返り咲きを狙っているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,前戦で自らがマークしたレコードタイムを更新する走りを見せて初日総合トップに立ちました。現在ランクトップに立っているプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,トップからおよそコンマ2秒遅れで総合2番手でした。総合3,4番手タイムをそれぞれグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケス,ドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニがマークしていて,ここまでのランキングトップ4が初日総合トップ4を占めるという結果となっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,トップからおよそ2秒弱遅れの21番手で初日を終えています。
Moto2クラスは,前戦で3位表彰台を獲得したエルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノが,総合2番手のファンティック・レーシングのA.カネトにおよそコンマ4秒差をつける速さを見せ,今季4度目となる総合トップタイムをマークしました。総合3番手タイムをマークしたのは,カネトから1000分の18秒差という僅差でイタルトランス・レーシング・チームのD.モレイラでした。前戦で今季3勝目を挙げたMTヘルメッツMSIの小椋藍は,ハーフウェットとなった午前の走行をキャンセルし,ドライとなった午後の走行で6番手タイムをマークして初日を終えています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,トップからおよそ1.3秒遅れの21番手でした。
Moto3クラスは,前戦でロングラップペナルティが科されてトップ10フィニッシュが叶わなかったレオパード・レーシングのA.フェルナンデスが,自身今季6度目となるトップタイムをマークして初日トップに立っています。そのフェルナンデスから,およそコンマ1秒遅れでレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが初日総合2番手でした。2番手以降は僅差の争いとなっていて,オルガドから1000分の22秒差でレオパード・レーシングのA.ピケラスが総合3番手タイムでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が総合5番手と上位に食い込み,MTヘルメッツMSIの山中琉聖は12番手,午前の走行をキャンセルしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽は18番手で初日を終えています。

◎2台共に(F1)
○第18戦シンガポールGPがマリーナベイ市街地サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午後の走行では,残り2分となったところでターン8でクラッシュしたマシンが出たことによりイエロー区間があり,そのままの状況でセッションが終了してタイムアップができない状況となりました。そのような中で初日総合トップに立ったのは,前戦で前を行く2台がファイナルラップでリタイアとなり,4番手でチェッカーとなる幸運に恵まれたマクラーレンのL.ノリスでした。総合2,3番手タイムをそれぞれC.ルクレールとC.サインツがマークし,フェラーリ勢が2,3番につけています。ビザ・キャッシュアップRB勢は初日に好タイムをマークし,角田裕毅が総合4番手,もしかしたら今回が今季最後のレースとなるかもしれないD.リカルドが総合6番手でした。それに対してレッドブル勢は苦戦していて,S.ペレスが8番手,M.フェルスタッペンが15番手で初日を終えています。
2024/09/20(金)
◎欠場(SBK)
○今シーズンのSBKは,ROKiT BMW Motorrad WorldSBK TeamのT.ラズガットリオグルが圧倒的な速さを見せていて,8月11日(日)に第7戦のレース2が行われたポルトガル大会では,前日のレース1,この日のスーパーポールレース,そしてレース2と全てのレースで勝利し,13連勝という記録を打ち立てました。この結果,第7戦終了段階で,ランク2位につけているAruba.it Racing-DucatiのN.ブレガに92ポイント差をつける圧倒的なシーズンとなっていました。ところが,今月に行われた第8戦フランス大会でのラズガットリオグルは,FP3で転倒を喫し,その際バリアに激しくぶつかったことで肺が部分的に潰れる経度の気胸を負ってしまいました。もちろんその後の走行には出場することができずに終わり,それに対してランク2位のブレガがスーパーポールレースとレース2を制しました。この結果,2人の現在の差は55に縮みました。もちろんまだ差はあるにはあるのですが,手負いのラズガットリオグルにすれば,今日から開幕する第9戦イタリア大会に出場し,差が詰まるのを少しでも阻止したいところだと思います。そのような状況の中で一昨日に発表があり,やはり怪我の回復具合がよくないということで,イタリア大会を欠場することになりました。ブレガの結果次第ですが,2人の差はかなり縮む可能性が高まっています。彼自身やBMWとしては,イタリア大会の翌周に開催される予定の第10戦アラゴン大会からの復帰を目指すということです。ラズガットリオグルの圧勝で終わるシーズンかと思われていたのですが,本当にレースはシーズン終了まで何が起こるか分からないということを改めて実感しますね。なお,イタリア大会では,ラズガットリオグルの代役として,今季EWCシリーズにおけるBMWのワークスであるBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMからフル参戦しているM.ライターベルガーが出場することになっています。
2024/09/19(木)
◎発表間近?(F1)
○来季のシート獲得競争はまだ完全には決まっていませんが,その中の1つがビザ・キャッシュアップRBです。既に角田裕毅の残留は決定しているものの,D.リカルドについては正式発表がありません。しかし,どうやらリカルド残留の線はなくなったようです。しかも,シーズン終了を待たずにシートを失うことになりそうな気配でもあるようです。リカルドのシートについては,今季途中でもしばしば喪失の噂が出ていました。そして,その噂を否定するかのような発表をレッドブル側が行っていました。しかし,それ以後も噂は消えず,ここ数日はほぼ確実というところまできています。その1つの要因が,レッドブルのリザーブドライバーを今季も務めていて,レギュラードライバー昇格の第一候補でもあるL.ローソンの存在です。そのローソンについて,彼の契約内容が報道されていて,どうやら2025年からのレギュラードライバーが約束されているようなのです。しかも,もし実現できなかった場合,他陣営への移籍も可能となっているとのことです。さらに,今季に関しては,最低でも5レース出場できるという保障もされているようなのです。レッドブルのエースとなり得る力を持っているローソンですので,レッドブルとしても彼を手放したくないでしょうし,そのために何らかの手を打つ必要もあります。リカルドに関しては,かつてのような輝きを特に今季は発揮できていませんので,スポンサー維持という点はあるものの,いつまでも彼を起用することはチームにとってプラスになるとはいえない状況にあります。こうしたことから,どうやら来季リカルドの座るシートはなくなり,ローソンがレギュラードライバーに昇格することがほぼ間違いなく決定したようです。また,今季5レースという契約条項もありますので,先週末に行われたアゼルバイジャンGPもしくは次戦シンガポールGPをもって,リカルドは今季のF1活動を終了することになる可能性もかなり高い確率で出てきているようで,もしかしたら早い場合近日中に何らかの発表があるかもしれませんね。
2024/09/18(水)
◎前後に(F1)
○第17戦アゼルバイジャンGPは,マクラーレンのO.ピアストリが優勝し,チームメイトのL.ストロールが4位で入賞しました。それに対して,コンストラクタータイトルでトップを行っていたレッドブルは,M.フェルスタッペンが5位入賞を果たしたものの,表彰台争いを展開していたS.ペレスが接触によりリタイアとなり,マクラーレンがランクトップに立つという結果となっています。昨シーズンまで圧倒的な速さを見せていたレッドブルでしたが,根気はその戦闘力を徐々に失っています。それに反比例するかのようにマクラーレンのマシンが戦闘力を高めていき,ついにランキング争いで逆転するという事態に発展しました。その戦闘力を高めているマクラーレンのマシンですが,今注目を集めているのが前後のウィングの構造です。リアウィングについては特にそうで,フロントウィングに関しては,マクラーレンだけでなくメルセデスも同様で,どちらも走行中にフロントウィングが動いているようなのです。リアウィングに関しては,マクラーレンのウィングがストレートで少し倒れるような構造が見られています。コーナーではウィングが立ち,ストレートでウィングが倒れるという構造は,フレキシブルウィングと呼ばれていて,これは非合法の扱いとなっています。ところが,今回のウィングに関しては,どうやら合法という判断がなされているようなのです。というのも,F1マシンが発生させる空気抵抗は強烈ですので,全く動かないウィングというのは現実的には無理です。ですから,多少空気の圧力により変形するのは致し方ないのかもしれません。現在マクラーレンが取り入れているリアウィングは,こうした点をついての構造となっているようで,長いストレートのような全開走行のところでは,リアウィングが後方に倒れるように歪んでいます。もちろん,スピードが落ちるコーナーではウィングは立っていますので,ストレート部分ではスピードが稼げ,コーナー部分ではダウンフォースが稼げる状態にあります。シーズンが進むに連れてマクラーレンの速さが際立ってきているのは,こうした構造が貢献しているのかもしれません。FIAとしては合法という判断を下していますので,今後他のチームも同様の取り組みをしてくることは間違いないでしょう。
2024/09/17(火)
◎来季も(F1)
○2021年シーズン以降,開幕戦はバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるバーレーンGPが定番となっていました。しかし,来季の開幕戦は,アルバートパーク・サーキットで開催されるオーストラリアGPとなっています。今季まではバーレーンが開幕戦でしたので,その開幕前に行われるプレシーズンテストは,バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されてきました。これは,バーレーンにマシン等の貨物を運んでおけば,テスト終了後もそのまま同地に留めておくことができ,その分輸送の手間やコストが削減できます。しかし,来季は開幕の地が違いますので,果たしてどこで行われるのかが疑問となっていたのですが,F1から発表があり,来季のプレシーズンテストもこれまでと同様にバーレーンで行うことになりました。今回の発表によると,同地が引き続きプレシーズンテストに選ばれたのは,天候が安定していて,高速・低速のコーナーと2つのストレートがあるというコースレイアウトがあるからのようです。また,これまで計6回同テストの会場となっていて,各チームが慣れているということもあるようです。貨物のことが気になりますが,オーストラリアで開幕した後,中国,日本とアジア圏でのレースを開催し,その後第4戦としてバーレーンに帰ってきますので,荷物をある程度残したままにできるという利点があるとのことです。
2024/09/16(月)
◎トップ交替(F1)
○第17戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが,この日もドライコンディションとなったバクー市街地コースで行われました。ポールからスタートしたフェラーリのC.ルクレールと2番グリッドからスタートしたマクラーレンのO.ピアストリが順調なスタートを切ったのに対し,このサーキットを得意とする4番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ペレスが好スタートを切って前を行く3番グリッドからスタートしたフェラーリのC.サインツをターン2で交わして3番手に浮上しました。トップ4の順位は変わらずに進んでいきましたが,次のタイヤ交換で履いたハードタイヤが命運を分けました。2番手のピアストリはペースが上がったのに対し,トップのルクレールはペースが上がらず,2人の差はどんどん詰まっていきました。そして,20周目に入って,ピアストリがDRSを活かしてルクレールを交わしてついにトップに立ちました。ピアストリ,ルクレール,ペレス,サインツの順でレースは進んでいき,終盤に入ってルクレールにペレスが接近し,その後ろでサインツがさらにペースを上げて行きました。そして,ラスト2周となったところでペレスがルクレールに仕掛けてサイドバイサイドになった隙を突いて,サインツがペレスを交わして3位に浮上しました。抜かれたペレスがサインツをすかさず抜き返そうとしたときに両者は接触し,2台は揃ってウォールにヒットしてリタイアになってしまいました。2台がリタイアとなったため,その後ろを走行していたメルセデスAMGのG.ラッセルが3位に浮上。結局ピアストリが2位のルクレールに10秒以上の差をつける独走で今季2勝目を挙げました。2,3位にはルクレールとラッセルが入っています。ピアストリのチームメイトであるL.ノリスは,前日に行われた予選で不運もあってQ1で敗退となり,後方からのスタートとなりました。しかし,元々はペースのあるノリスですから,レースが進むに連れて順位を上げていき,最後はレッドブルのM.フェルスタッペンと6番手争いとなり,これを制してフェルスタッペンの前に出ることに成功しました。最終的には2台がリタイアしたことでノリスが4位,フェルスタッペンが5位でのチェッカーでした。コンストラクターズタイトル争いでトップを行くレッドブルにマクラーレンが迫ってくる状況でしたが,今回の結果により,ついにマクラーレンがトップに躍り出ています。表彰台争いに絡むことができなくなったフェルスタッペン,ポイント獲得がようやくといったペレスという状況になっていましたので,ついにこうしたトップ交代劇に繋がっています。ビザ・キャッシュアップRB勢ですが,11番グリッドからスタートした角田裕毅は,オープニングラップでアストンマーティンのL.ストロールが強引に抜こうとして追突されてマシンが損傷してしまいました。数周は何とかコースに留まっていましたが,最終的にピットインしてリタイアとなっています。ストロールは角田がドアを閉めたというようにチームに無線で連絡していましたが,誰が見ても明らかにストロールが無理に入って追突しています。これはペナルティを受けてもおかしくない行為だったのではないでしょうか。チームメイトのD.リカルドは,13位でチェッカーとなっています。
2024/09/15(日)
◎4年連続(F1)
○第17戦アゼルバイジャンGPの予選が,ドライコンディションとなったバクー市街地コースで行われました。Q1では,ランク2位につけてランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンにプレッシャーをかけてきているマクラーレンのL.ノリスが,ラストアタックでターン16の立ち上がりにおいて少しコースオフを喫してタイムが伸びず,何とQ1で敗退するというまさかの事態が起きるという波乱で幕を開けました。前日に総合トップだったのは,このサーキットで3年連続ポールを獲得しているフェラーリのC.ルクレールでした。そのルクレールは,予選でも速さを見せてトップタイムをマークし,4年連続ポールを獲得しています。一時チームメイトであるC.サインツが2番手タイムをマークしてフェラーリのワンツーかと思われたこともありましたが,マクラーレンのO,ピアストリが速さを見せてその中に割って入って2番グリッドを獲得しています。初日は総合2番手で,このサーキットを得意としているレッドブルのS.ペレスは,チームメイトであるM.フェルスタッペンの6番手を上回る4番グリッド獲得で予選を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,新しいフロアを投入したマシンを駆っていますが,角田裕毅はQ1は通過したものの,Q2で敗退となって12番グリッド獲得となっています。ノリスと同じくQ1で敗退したD.リカルドは,15番グリッド獲得にとどまっています。
2024/09/14(土)
◎ここでは(F1)
○第17戦アゼルバイジャンGPがバクー市街地コースで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日の総合トップタイムは,フェラーリのC.ルクレールとレッドブルのS.ペレスとが僅差の争いとなり,ルクレールがわずか1000分の6秒上回って初日総合トップに立ちました。ずっと不調が続いているペレスですが,ここでは2勝を挙げて得意なコースの1つとなっていて,今回は僅差の総合2番手という結果を初日に出していてますので,ここでは好結果が期待できるのかもしれません。メルセデスAMGのL.ハミルトンは,他のドライバーと違ってハードタイヤでの走行を続けていって総合3番手で初日を終えています。1回目の走行でトップタイムだったレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,2回目は順位を上げることができずに6番手で終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,角田裕毅が11番手,D.リカルドが16番手で初日を終えています。ペナルティーポイントの累積により今回ハースのK.マグヌッセンは出場停止となっていますが,その代役として今季FIA F2にフル参戦すると共に,フェラーリやハースのリザーブドライバーを務めているO.ベアマンが代役出場しています。そのベアマンですが,チームメイトのN.ヒュルケンベルグを両セッション共に上回り,11番手タイムで初日を終えています。
2024/09/13(金)
◎契約終了(MotoGP)
○ホンダワークスといえば,かつては『ロスマンズ・ホンダ』が定番でした。しかし,世界的に禁煙運動が活発化したことが影響して,レースの世界からタバコブランドが去り,イギリスのタバコブランドであるロスマンズも同様にスポンサー活動を終了しました。その後,ホンダのワークスといえば現在も継続している『レプソル・ホンダ』となっています。スペインの石油関連企業であるレプソルとホンダとの提携は1995年からで,30年という長期にわたって継続していることになります。しかし,9月8日(日)にHRCから発表があり,今季限りでレプソルとのパートナーシップを解消することが決定しました。1995年に提携して以降,最高峰クラスでワールドタイトルを獲得したのが15回,チームタイトルが10回,全部で183回の優勝という輝かしい記録を残してきています。その中でも昨シーズンまでホンダのワークスライダーだったM.マルケスは,在籍11年の中で6回タイトルを獲得しました。スペインの企業であるレプソルにとって,スペイン人ライダーのマルケスの活躍はまさにスポンサー冥利につけるものだったことでしょう。ところが,ホンダの戦闘力が明らかに落ちている現状の中でマルケスがドゥカティに移籍。レプソル・ホンダ・チームとしての勝利はもちろん,表彰台獲得さえもままならない状況が続いています。もっといえば,ポイント獲得さえ厳しい状況におかれています。こうした現状があって,昨シーズンの段階でレプソルとの関係性に変化が生じてきていました。実際,今シーズンのチーム名は,これまでと変わらず『レプソル・ホンダ・チーム』ではあるものの,マシンのカラーリングにレプソルを象徴するレプソルカラーがほとんど見られなくなり,HRCのカラーであるトリコロールが目立つようになっています。このことは,いかにレプソルとの関係性が薄れてきているかが分かりますし,今回の発表でその事が証明された形となっています。今回の発表は,レプソルとの提携解消という点だけで,来季からホンダワークスのメインスポンサーがどうなるのかについては明らかにされませんでした。既に来季は今季と同じくJ.ミルとL.マリーニの2人が継続して参戦することが決まっています。果たしてこの2人がどのようなカラーリングのマシンを駆ることになるのか,今後の発表を待ちたいと思います。
2024/09/12(木)
◎テストでも(MotoGP)
○先週末はミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリにおいて第13戦サンマリノ&リビエラ-リビエラ・ディ・リミニGPが開催され,グレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが前戦アラゴンGPに続いて勝利を収めました。そのMotoGPクラスに参戦しているライダーとチームは,そのままミサノに留まり,決勝レースの翌日である9月9日(月)にオフィシャルテストを行いました。この時期のテストは,シーズン後半に向けたセッティングやパーツを投入することはもちろんですが,来季のマシン開発に向けたものも投入されます。しかも,微妙なのは,今季と同じチームやメーカーに留まるライダー及びチームは,当然のように来季に向けたテストも行いますが,今季限りでチームやメーカーを替わるライダー及びチームは,今季用のものは投入されるものの,来季に向けたものは一切関われないということになりますので,当然テスト内容が大きく変わってきます。そうした中で行われたテストですが,ここで総合のトップタイムを刻んだのは,来季もドゥカティのエースとして走ることになるドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアでした。彼のテスト内容は,今季のものだけでなく,来季に向けたシャーシなどが投入されていたようです。総合2番手タイムをマークしたのは,サンマリノGPで今季初の表彰台を獲得したプラマック・レーシングのF.モルビデリでした。そして,総合3番手タイムを今季限りでドゥカティを去ることが決まっているドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニがマークし,トップ3は全てドゥカティということになりました。第13戦終了段階では,ドゥカティがトップ3を9回独占していますが,今回はテストでも同様の結果となっています。不振を極めている日本メーカー勢ですが,ヤマハについては復調の兆しが見えてきていて,ヤマハワークスであるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが7位でチェッカーを受けています。今回のテストでも様々なパーツが投入されていたようで,そうした中で5番手につけていて,様々な改良が功を奏しているような印象です。それに対して,相変わらず上位争いに絡むことができていない現状にあるホンダですが,こちらも様々な仕様のものが投入されたようです。ただ,順位的に見ると,レースと同じような感じになっていて,果たして今回の新たなものが,実際のレースでどのような結果をもたらすのか気になるところです。
2024/09/11(水)
◎体制強化(F1)
○昨日アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームから発表があり,A.ニューエイがマネージングテクニカルパートナーとしてチームに加入することになりました。同チームへの加入は,来年の3月1日からとなります。
現在のF1は,もちろん今シーズンのタイトル争いに注力していますが,それだけではなく,2026年からこれまでとは大きく違った新しいレギュレーションに基づいたマシンが取り入れられることになっているため,それに向けた体制づくりにも注力している状況にあります。今回の発表は,2026年から本格復帰を目指しているホンダとの協力関係にあるアストンマーティンがその本気度を示したことになります。
今回同チームへの移籍が決まったニューウェイは,今さら説明する必要もないくらい数々の実績を残してきています。『空力の鬼才』との異名を持った彼は,これまでウィリアムズやマクラーレン,そしてレッドブルで数々のチャンピオンマシンを手かげてきていて,稀代の名デザイナーと言われています。特に,2006年から20年近く在籍しているレッドブルでは,チーフテクニカルオフィサーとしてマシン開発の中心として携わり,昨シーズンまでに7回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトルを獲得しています。まさにレッドブルの黄金時代を築いていると言っても過言ではないでしょう。ただ,こうした状況にあるニューウェイですが,チーム内の状況に変化が出てきていますし,彼自身のモチベーションもあったのでしょう,チームとの関係性に変化が現れるようになり,今年の5月にニューウェイが第一四半期をもってチームを離脱することが発表されました。しかも,現在チームに所属しているとはいえ,F1のプロジェクトからは離れていて,レッドブルが市販する車の開発に携わっています。ニューウェイがF1から手を引く状況となったレッドブルですが,それに呼応するかのようにレッドブルの戦闘力がどんどん落ちていて,優勝はおろか,表彰台獲得さえもできないレースがあり,ここ数年の中では考えられない状況にあります。コンストラクターズタイトル争いに関しては,マクラーレンの猛追を受けていて,タイトル防衛に黄色信号が灯ってくるような状況にもあります。このことは,ニューウェイの存在の大きさをあらためて示しています。
ニューウェイが移籍することになるアストンマーティンは,その潤沢な資金を活用し,2026年に向けて様々な改革を進めていて,正式発表ではありませんが,一説には年間3000万ポンド(約57億円)で契約したとも言われています。その他のスタッフについては,既に7月11日(木)付けのこのページでもお伝えしているように,フェラーリ等から引き抜きを行っています。レッドブルからの離脱に伴い,ニューウェイにはフェラーリ等様々なチームからオファーがあったようです。その中でアストンマーティンを選択したわけですから,今回のニューウェイの決断には,こうしたアストンマーティン側の体制づくりや契約金が大きな影響を与えたことでしょう。しかし,もう1つ大きな点として考えられるのが,ホンダとの関係性でしょう。黄金時代を築いているレッドブルですが,ここ数年はホンダとのタッグが大きく関係しています。そして,そうした中で,ニューウェイとホンダとの信頼感が深まっているのも事実でしょう。来季をもってレッドブルを離れ,2026年からつまり,ニューウェイが深く関わるようになる年のマシンからホンダ製のパワーユニットが搭載される訳ですから,両者の関係性が影響したと考えるのは当然でしょう。果たして,2026年からのアストンマーティン&ホンダがどのような結果をもたらすのか,さらに楽しみになりましたね。
2024/09/10(火)
◎連勝&ご冥福を(JRR)
○第6戦の決勝レースが,9月8日(日)にドライコンディションとなった我が大分県にあるオートポリスで行われました。
JSB1000クラスは,前日に行われたレース1と同じように,ヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの岡本裕生と中須賀克行の2人によるバトルとなりました。そして,その2人のバトルは,前日と同じように岡本裕生が抜け出して独走態勢を築いていき,レース1に引き続いて連勝となりました。その後ろでは,ホンダ勢3台による3位争いとなり,急激にペースを上げて3位争いに加わっていったJAPAN POST HondaDream TPの高橋巧がこれを制し,今季初表彰台を獲得しています。
ST1000クラスのレース2は,5台によるトップグループが形成されましたが,その中から代役参戦ながらレース1を制しているAstemoHondaDreamSIRacingの羽田太河と,レース1で4位に入っているSDG Team HARC-PROの國井勇輝との2台によるトップ争いとなりました。ファイナルラップで続いた2人のバトルは,國井がこれを制しています。その2人から4秒ほど遅れて,グループから抜け出したTOHO Racingの國峰琢磨が3位表彰台を獲得しています。
J-GP3クラスは,14周で争われることになっていましたが,4周目に転倒があったため赤旗が提示されて一旦中止となりました。その後,周回数を9にしてレースは再開されることとなりました。ここで速さを見せたのは,予選でトップタイムだったP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹でした。リスタートしてホールショットこそ奪うことができませんでしたが,すぐにトップに立つと後は独走態勢に持ち込み,3秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。その後ろでは複数台による集団で2位争いが行われ,ファイナルラップの最終コーナーでTeam Plusoneの木内尚汰が,前を行くJAPAN POST docomo business TPの若松怜を抜いてチェッカーとなりました。2位の木内と3位の若松の差は,わずか1000分の4秒でした。
ST600クラスは,スタート時に重大事故を含んだ多重クラッシュが発生し,これが原因となって赤旗が提示され,状況を鑑みてレースは中止となりました。このアクシデントにより負傷したNITORO WORK NAVI OGURA CLUTCHの芳賀涼大さんは,ドクターヘリで福岡県内の病院に搬送されて懸命な処置が施されましたが,残念ながら帰らぬ人となってしまいました。今回お亡くなりになった涼大選手は,かつて国内はもちろん,海外のレースでの大活躍をし,『ニトロノリ』の愛称で多くのファンがいた芳賀紀行さんの息子として生を受けました。今季は兄の瑛大が同じチームからJSB1000クラスに,そして弟の涼大がST600クラスにフル参戦しています。先月21歳の誕生日を迎えたばかりの才能ある若きライダーがお亡くなりになったのは,とても残念ですが,ご家族及び関係者の方々に哀悼の意を表すると共に,涼大選手のご冥福を心からお祈りいたします。
2024/09/09(月)
◎連勝&トップ復帰(MotoGP)
○第13戦サンマリノ&リビエラ-リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,不安定な天候となったミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで行われました。
MotoGPクラスは,決勝レーススタート前から雨が降り始める状況となりました。これにより,ウォームアップ走行中に白旗が提示され,レース中バイクを交換していいというフラッグトゥーフラッグが宣言されました。状況によっては交換する方がいい場合としない方がいい場合とに分かれますが,今回はレース途中で雨が止んで路面が乾くという状況となり,バイク交換しなかったライダーの方が正解となりました。ランク上位争いの中で交換を選択したのが,前戦でランクトップに浮上し,前日に行われたスプリントレースを制しているプラマック・レーシングのJ.マルティンでした。それに対して,前戦でランクトップの座を譲ったドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアと,前戦の勝者で,ランク3位につけているグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスの2人は交換しない方を選択しました。濡れた路面が徐々に乾いていく不安定な状況を得意としているライダーであるマルケスは,9番グリッドからスタートして徐々にポジションを上げていきました。そして,ポールからスタートしてトップに立っていたバグナイアを7周目に捉えてトップに立つと,その差をどんどん広げて行きました。最終的にバグナイアに3秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受け,前戦から連続しての勝利となりました。3位には,バグナイアのチームメイトであるE.バスティアニーニが入っています。マルケスやバグナイアとは対象に,ランクトップに立っているプラマック・レーシングのJ.マルティンは,ピットインしてウェットタイヤを履いたマシンに乗り換える選択をしました。ところが,すぐにそれが選択ミスだったということが判ってほどなくして再びピットインしてドライタイヤのマシンに乗り換えることとなりました。その後,本来持っている速さを発揮して順位を回復していったものの,周回遅れの15位でチェッカーとなり,バグナイアが2位に入ったことで23ポイントあった2人の差は,7ポイントまで縮んでいます。21番グリッドからのスタートなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,マルケスたちと同じステイを選択し,これが功を奏して13位でチェッカーを受け,今回もポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,2番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIの小椋藍と4番グリッドからスタートしたファンティック・レーシングのA.カネトとのトップ争いとなりました。終盤までカネトがトップを走行していましたが,後半に強い小椋が残り4周となったところでカネトに仕掛けてこれをパスし,そのまま逃げ切って今季3回目のトップチェッカーを受けました。ランクトップを行くチームメイトのS.ガルシアが12位でチェッカーとなったため,小椋が再びランクトップの座に復帰しています。中盤までトップの2人と争っていたエルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノでしたが,ペースを上げる2人についていくことができず,3位でのチェッカーとなっています。ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,ポイント獲得圏内での争いを最後まで展開しましたが,最終的に16位でのチェッカーとなり,惜しくもポイント獲得を逃しています。
Moto3クラスの決勝レースですが,4番グリッドからのスタートとなったレオパード・レーシングのA.ピケラスは,プラクティス2において,他のマシンの転倒の原因となったため,決勝レースでダブルロングラップペナルティが科されていました。それを消化した段階で17番手まで後退しましたが,怒濤の追い上げを見せ,残り3周となった18周目にはSトップグループに追いつきました。その勢いは最後まで衰えず,最終ラップでトップに浮上してそのまま逃げ切り,ルーキーイヤーで初勝利を収めました。ピケラスにとって初優勝ですが,彼が駆るホンダのマシンにとっては今季初勝利となります。ファイナルラップでピケラスに抜かれたレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが1000分の35秒差の2位,MTヘルメッツMSIのI.オルトラが3位となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽はトップグループに加わっていましたが,4位でチェッカーを受けて惜しくも表彰台を逃しています。リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は8位でポイントを獲得し,MTヘルメッツMSIの山中琉聖は,他のマシンとの接触を避けるためコースオフを喫してしまい,最終的に17位でのチェッカーとなっています。
2024/09/08(日))
◎5勝目(MotoGP)
○第13戦サンマリノ&リビエラ-リビエラ・ディ・リミニGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,4番グリッドからのスタートとなったランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが抜群のスタートを切ってホールショットを奪いました。ポールからスタートしたランク2位を行くドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,マルティンの先行は許したもものの,2番手を走行してマルティンを追っていきました。2台によるトップ争いへと持ち込み,終盤に入るとマルティンがバグナイアとの差を広げて単独走行に持ち込み,最終的に1.5秒弱の差をつけてトップでチェッカーを受け,今季スプリント5勝目を挙げました。トップ争いはプラマックとドゥカティワークスの争いとなりましたが,その後ろで行われた3位争いも同様の争いとなり,ラストラップに一旦はドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニが前を行く瞬間もありましたが,やや無理があってラインを外し,その隙に長い間3位を走行していたプリマ・プラマック・レーシングのF.モルビデリが3位の座を奪い返し,そのままチェッカーとなりました。モルビデリにとっては,スプリントレースで初の表彰台獲得となります。初日から最下位争いとなっていたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,予選,スプリント共に奮わず,22番グリッドからスタートして20位でのチェッカーとなっています。
Moto2クラスの予選は,僅差のポール争いとなり,エルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノがこれを制し,このクラス参戦71戦目にして自身初のポール獲得となりました。アルボニーノからわずか1000分の11秒遅れで,レッドブルKTMアジョのC.ビエッティが2番手タイムをマークし,今季4度目のフロントローを獲得しています。まだ完全には怪我が治っていないMTヘルメッツMSIの小椋藍ですが,それでも順調に回復していることを証明するかのように3番手タイムをマークしています。チームメイトでタイトル争いで前を行くS.ガルシアはQ1で敗退していて,12ポイント差をさらに詰めるチャンスが訪れています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,前戦で今季初ポイントを獲得した勢いがまだあるかのように,ルーキーイヤーで初めてQ2に進出しました。順位としては17番手と後方でしたが,ポイント圏内まであとわずかな位置となるグリッドを獲得しています。
Moto3クラスの予選は,ランクトップを行くCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,ラストアタックで2番手におよそコンマ4秒の差をつけるという速さを見せ,前戦に引き続いてポールを獲得しています。2番手争いは僅差となり,SIC58スクアドラ・コルセのL.ルネッタが,MTヘルメッツMSIのI.オルトラにわずか1000分の18秒差をつけて2番手タイムとなっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽とMTヘルメッツMSIの山中琉聖の2人はQ2に進出していて,それぞれ9番手,13番手となっています。リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生はQ1で敗退していて,今日行われる決勝レースは23番グリッドと後方からのスタートとなります。

◎今季2勝目&代役参戦で(JRR)
○第6戦が我が大分県にあるオートポリスで開幕し,各クラスの予選と,JSB1000クラスとST1000クラスの決勝レース1が行われました。
JSB1000クラスのレース1は,いつものようにヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの2人によるトップ争いとなっていきました。そうした中,レース中盤にDUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太が転倒を喫してしまい,これが原因となって赤旗中断となりました。残り8周からのリスタートとなったレースは,前半ほぼトップを走行していた中須賀克行をチームメイトの岡本裕生が残り7周となったところでパスしてトップに立ちました。その後,岡本は中須賀との差を広げて行って単独走行に盛り込み,今季2回目となるトップチェッカーを受けました。3位には,前戦の勝者であるDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が単独走行に持ち込んでチェカーを受けています。
ST1000クラスのレース1は,4台によるトップ争いがファイナルラップまで展開されていきました。ファイナルラップでも激しい順位の入替えがあったりしましたが,ポールからスタートした今回が代役参戦となるAstemoHondaDreamSIRacingの羽田太河は,トップの座を譲る場面があったものの,再び抜き返してその座を守り抜いき,2位のTOHO Racingの國峰琢磨に100分の5秒差をつけてトップチェッカーを受けました。3位には,カワサキにとってホームコースとなるKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が入っています。
J-GP3クラスの予選は,今季ここまで全戦でポールトゥーフィニッシュを果たしているSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗が,今回もトップタイムをマークしてポールを獲得しました。ヤマハYZF-R6が速さを見せているこのクラスですが,トップ4は全てYZF勢で,2番手がAKENO SPEED MAVERICKの伊達悠太,3番手がTEAMKENKEN Ytchの長尾健吾でした。
J-GP3クラスの予選は,前戦をポールトゥーウィンで飾っているディフェンディングチャンピオンであるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,圧倒的な速さを見せて2戦連続ポールとなりました。開幕戦で勝利してランクトップに立っているJAPAN POST dokomo business TPの若松怜が,トップから1秒弱遅れの2番手でした。3番手タイムは,MARUMAE DreamKitakyushu CPARISの大田隼人がマークしています。
2024/09/07(土)
◎トップ3が(MotoGP)
○第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPがドライコンディションとなったミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで開幕し,初日は2回のセッションが行われました。
MotoGPクラスは,前戦アラゴンGPで決勝レースにおいて転倒があったりしてランクトップの座を譲ったドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,再びランクトップに返り咲くべく初日総合トップに立ちました。その前戦で見事なダブルウィンを達成したグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが,トップからコンマ19秒弱遅れで総合2番手となっています。そして,バグナイアに替わってランクトップに返り咲いたプラマック・レーシングのJ.マルティンが,マルケスから1000分の96秒遅れで総合3番手タイムをマークし,順位こそ違ってランクトップ3が初日総合トップ3に立っています。前戦の前に今季限りでのレギュラーライダー卒業を発表したLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,両セッション共に20番手タイムで初日を終えています。
Moto2クラスは,バグナイアと同じく前戦で転倒リタイアに終わっているファンティック・レーシングのA.カネトが,今季9回目となるトップタイムをマークしました。総合2,3番手はMotoGPクラスと同じく僅差で,レッドブルKTMアジョのC.ビエッティが総合2番手,QJモーター・グレシーニMoto2のM.ゴンザレスが総合3番手で,2人の差はわずか1000分の89秒でした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ランク2位につけているMTヘルメッツMSIの山中琉聖は6番手,前戦で今季初ポイントを獲得したヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は26番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,レオパード・レーシングのA.フェルナンデスが,これまでのレコードタイムをコンマ246秒更新する走りを見せ,今季5度目となるトップタイムをマークしました。そのフェルナンデスから1000分の76秒遅れで,レッドブルKTMアジョのJ.ルエダが総合2番手となっています。総合3番手タイムは,大会前に来季Moto2クラスへ昇格することを発表したランクトップを行くCFモト・アスパー・チームのD.アロンソでした。フル参戦日本人ライダー勢は上位につけることができず,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が18番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が20番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が24番手タイムで初日を終えています。
2024/09/06(金)
◎3度目(MotoGP)
○今日から第13戦サンマリノGPがミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで開幕しますが,先日KTMから発表があり,そのサンマリノGPにKTMのテストライダーであるP.エスパルガロがワイルドカード参戦することになりました。昨シーズンまでレギュラーライダーを務めてきたエスパルガロでしたが,今季からMotoGPクラスにステップアップしたP.アコスタにシートを譲る形でレギュラーライダーを卒業することになり,引き続きKTMに残留してテストライダーを務めています。そして,既に第7戦イタリアGPと第11戦オーストリアGPにワイルドカード参戦していて,今回のサンマリノGPで今季通算3度目のワイルドカード参戦となります。2回目の参戦となったオーストリアGPでは,スプリントレースで9位,決勝レースで11位に入り,見事ダブルでポイント獲得するという活躍を見せました。もちろん彼の参戦目的はポイント獲得というよりマシン開発の方が主で,今回も新たなパーツ等をKTM RC16に装着して出場することになるでしょうね。

◎残り1(MotoGP)
○今季のチャンピオン争いが気になるところですが,一方で来季の体制がどうなるのかも同様に注目点となります。その体制については着々と発表があり,来季の体制がかなり見えてくるようになってきていました。そして,シートは後残り2つというところまでたどり着いていました。その2つとは,今季までドゥカティのサテライトチームとして活動してきたものの,そのドゥカティと袂を分かち,来季からヤマハのサテライトとなることが決まっているプリマ・プラマック・レーシングの2つでした。そのシートに関して昨日ヤマハ発動機から発表があり,今季からアプリリアのサテライトチームとして活動しているトラックハウス・レーシングからフル参戦のポルトガル人ライダーであるM.オリベイラをプラマックで起用することになりました。今回ヤマハへの移籍が決まったオリベイラは,2019年からMotoGPクラスにフル参戦を開始,2022年まではKTM陣営のライダーとして活動しました。そして,昨シーズンからアプリリア陣営に移籍して現在に至っています。ホンダと同様マシンの戦闘力に苦しんでいるヤマハとしては,KTM,そしてアプリリアのマシンを駆って活躍してきた彼の力が貴重になります。今回の契約成立により,残りのシートはついにプラマックの1つとなりました。現段階で2名の名前が噂として上がっていて,まだ来季のシートが決まっていないベテランライダーのJ.ミラーと,今季エルフ・マークVDFレーシング・チームからMoto2クラスにフル参戦しているT.アルボニーノの名前が取り沙汰されています。果たしてどのような決着を見るのか,そう遠くない時期に行われるであろう発表が楽しみになります。
2024/09/05(木)
◎昇格(MotoGP)
○第12戦アラゴンGPのMoto3クラスは,レッドブルKTMアジョのJ.ルエダが独走態勢に持ち込んで自身初となる勝利を収めました。決勝レースはルエダが勝利しましたが,予選ではCFモト・アスパー・チームのD.アロンソがルエダにコンマ4秒以上の差をつけ,今季5回目となるポールを獲得しました。そのアロンソですが,アラゴンGP終了段階で今季通算7勝を挙げ,ランク2位につけているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーに75ポイントと圧倒的な差をつけてランキング争いで独走態勢を築いています。まだ8戦残っているとは言え,よほどのことがない限りタイトル獲得の可能性は高いとも言える状況です。そのアロンソについて9月3日(火)に彼が所属するアスパー・チームから発表があり,来季はチームに残留しながら,Moto2クラスに昇格することが決定しました。既に現段階で2位につけているベイヤーと3位につけているMTヘルメッツMSIのI.オルトラの2人ともMoto2クラスに昇格することが決定していますから,第12戦終了段階でのランクトップ3が全員昇格することになります。今回昇格が決まったアロンソですが,2017年からアスパー・チーム・ジュニアに所属し,スペイン選手権にフル参戦を開始しました。2021,2022年には代役等でMoto3クラスに出場し,昨シーズンからMoto3クラスにフル参戦しています。昨シーズンは通算4勝を挙げてランク3位でシーズンを終え,上記しているように今季は既に7勝を挙げてランクトップに立っています。今年で18歳という若いライダーですので,果たしてどこまで成長を遂げるのかとても楽しみなライダーの一人と言えるでしょう。
2024/09/04(水)
◎技術協力(F1)
○再来年からF1は大きな変革を迎えることになっていて,現行のレギュレーションが大幅に変化します。そのため,F1における各チーム,そしてエンジンやパワーユニットを供給するメーカーは,現行のマシン造りだけでなく,再来年のレギュレーションを見据えたマシン造りにも着手している状況です。一旦はF1からの撤退を決断したものの,現在はレッドブルの要請を受けてレッドブルやビザ・キャッシュアップRBに供給しているホンダは,2026年から成績にF1に復帰し,アストンマーティンと提携してフル参戦を開始することになっています。役割分担としては,ホンダ(正式にはHRC)が電動モーターと内燃機関のパワーが50対50となる新しいパワーユニットを担当し,アストンマーティンがシャーシを担当するという形になっています。ただ,もちろんそれだけで速いF1マシンができる訳でもありません。そうした中,9月3日(火)にホンダ・レーシング(HRC),アストンマーティンF1チーム,アラムコ,バルボリン・グローバル・オペレーションズの4社から新たな発表があり,F1における技術協力協定を同日付けで成立しました。今回HRCとアストンマーティンが提携したアラムコは,サウジアラビア国有の石油会社です。今回の締結により,アラムコはHRCが開発するパワーユニット用の最先端燃料を供給することになります。バルボリンは,アラムコが2022年に買収して子会社となっています。オイルや燃料添加剤等を開発・販売している同社ですが,同社のロゴは「V」が赤と青の線が交わってできています。おそらくどこかでそのマークを見たことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。今回の締結により,最先端の潤滑油を供給することになります。
2024/09/03(火)
◎初適用(F1)
○第16戦イタリアGPは,フェラーリのC.ルクレールがホームグランプリで優勝して終了しました。そのレースにおいては,接触するアクシデントがいくつか発生していますが,その中にはハース勢が含まれています。ハースの今季のレギュラードライバーはN.ヒュルケンベルグとK.マグヌッセンの2人ですが,マグヌッセンを中心に他車との接触や妨害などが度々問題視されてきました。今回のイタリアGPにおいても,ヒュルケンベルグがビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅にぶつかり,それが原因となって角田はリタイアに追い込まれてしまいました。もう1人のマグヌッセンについても,アルピーヌのP.ガスリーとの接触事故を起こしています。こうした点に関して,ペナルティポイントの制度が設けられていて,その内容によってポイントが加算され,それが12ポイントとなったところでペナルティが科され,次のレースに出場できなくなります。ただ,これまでこのペナルティが科されたドライバーは一人もいませんでした。度々アクシデントの原因となっていたマグヌッセンに関しては,これまでの累積ポイントが10となっていて,ペナルティに王手がかかった状態が続いていました。そして,今回のガスリーとの接触によってマグヌッセンに2ポイント加算され,ついに初めてこのペナルティが初適用されることとなりました。今回のアクシデントについては,ぶつけれたガスリー自身やむを得ないものだったとしてマグヌッセンを擁護しています。ただ,スチュワードの判定は変わっていません。もしかしたらやむを得ないものだったのかもしれませんが,これまでのマグヌッセンの振る舞いを考えると,そう判断されても仕方ないことなのかもしれません。次戦は9月15日(日)に決勝レースが,行われる予定の第17戦アゼルバイジャンPとなっています。マグヌッセンが出場停止となりますので,ハースは代役参戦が可能となります。現段階では,その代役を誰が務めるのかについての発表は行われていません。噂によると,同チームのリザーブドライバーで,来季はレギュラードライバーへの昇格が決まっているO.ベアマンになるのではないかといわれています。なお,ペナルティを受けることになるマグヌッセンですが,そのペナルティが科されると,累積ポイントはリセットされることになっています。
2024/09/02(月)
◎完勝&初優勝(MotoGP)
○第12戦アラゴンGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったモーターランド・アラゴンで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが,ホールショットを奪うと,前日のスプリントレースを再現するかのように独走体制に持ち込み,2位走行のプラマック・レーシングのJ.マルティンにおよそ4.8秒差をつける独走でトップチェッカーを受け,スプリントレースに続いて優勝を果たしました。決勝レースにおいてマルケスが優勝するのは,2021年10月に行われた第16戦エミリア・ロマーニャGP以来およそ3年ぶりとなります。モーターランド・アラゴンを得意としているマルケスですが,ほぼ全てのセッションでトップに立っていて,まさに完勝と言える大会となりました。前日のスプリントレースでランクトップの座をマルティンに譲ってしまったドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,中盤にグレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスとの3位争いに持ち込みました。ところが,15周目に前を行くマルケスがミスをした隙を突いて前に出ようとしたものの,接触して両者共にリタイアとなりました。接触して転倒した際,マルケスのマシンがバグナイアの体に乗った状態でグラベルまで滑っていくという恐ろしい状況となりましたが,幸いなことに大事には至っていないようです。バグナイアがノーポイントに終わったため,ランクトップのマルティンは23ポイント差をつけてこの大会を終えることとなりました。バグナイアとマルケスが転倒リタイアとなったため,その後ろを走行していたレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタが3位に入っています。アコスタの表彰台獲得は,第3戦アメリカズGP以来9戦ぶりとなります。18番グリッドからのスタートとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,リタイアしたマシンが数台あったこともあって,順位を上げていくことに成功し,12位でチェッカーを受けて見事ポイントを獲得しています。大会前に今季限りでレギュラーライダー卒業を発表した中上ですが,スプリントと決勝レース共にホンダ勢最上位のリザルトを残しています。
Moto2クラスは,レース終盤までにCFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンとエルフ・マークVDFレーシング・チームのT.アルボニーノの2人によるトップ争いとなりました。残り5周となったところで,トップを行くディクソンがスパートをかけると,アルボニーノはこれについて行くことができず,最後はおよそ1.8秒の差をつけてディクソンがトップでチェッカーを受けました。ディクソンにとっては,昨年9月に行われた第11戦カタルニアGP以来となる今季初優勝でした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,16番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIの小椋藍は,一旦順位を下げることがありましたが,周回を重ねる毎に順位を上げていき,最終的に8位でチェッカーを受けています。ランク2位につけている小椋ですが,ランクトップを行くチームメイトのS.ガルシアがリタイアとなっているため,ガルシアとのポイント差が12に縮まっています。今季自己最高位の18番グリッドからスタートしたヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,こちらも順位を上げていって12位でチェッカーを受け,このクラス参戦12戦目にして初のポイント獲得となりました。
Moto3クラスは,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのJ.ルエダが,一旦は順位を下げましたが,徐々に順位を回復していきました。そして,13周目にトップに立つと後続との差を広げて行き,最終的に2位に入ったリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーに2秒近い差をつける独走でトップチェッカーを受け,参戦32戦目にして嬉しい初優勝を飾っています。6番グリッドからスタートしたSIC58スクアドラ・コルセのL.ルネッタが単独走行で3位に入り,ルーキーイヤーで初の表彰台を獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,15番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,徐々に順位を上げて一旦はトップ争いに加わりました。しかし,その後順位を下げていって6番手でチェッカーとなっています。19番グリッドからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は,14位でチェッカーを受けて何とかポイント獲得となっています。24番グリッドからのスタートとなったMTヘルメッツMSIの山中琉聖は,前日から発生しているトラブルを解消するに至らず,完走は果たしたものの,ポイント圏外の19位でチェッカーを受けています。

◎ホームGPで(F1)
○第16戦イタリアGPの決勝レースが,フェラーリファン(ティフォシ)で赤く染まったモンツァ・サーキットで行われました。前日に行われた予選では,マクラーレン勢のワンツーで終わっていますが,そのマクラーレンの2人は,決勝のスタートで競り合いを見せ,それを2番グリッドからスタートしたO.ピアストリが制しました。3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのG.ラッセルがスタート時の競り合いの中でエスケープゾーンに行ってしまう中,4番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールが,マクラーレン勢のバトルによってペースが落ちがノリスをパスして2位に浮上しました。レースが進む中でピアストリ,ルクレール,ノリスのトップ争いが展開されていき,途中ではピットストップの関係で他のマシンが絡むことがありましたが,中心はこの3台でした。そして,この争いに終止符を打ったのは,ピットストップ作戦の違いでした。マクラーレン勢が2回ピットインを行ったのに対し,フェラーリはワンストップ作戦を敢行したのです。これが功を奏してレース後半でトップに立ったルクレールは,そのまま逃げ切って大勢のティフォシが見つめる中今季2回目となるトップでチェッカーを受けました。2,3位には,それぞれピアストリとノリスが入っています。コンストラクター争いで2位につけるマクラーレンが表彰台を獲得したのに対し,ランクトップを行くレッドブルはレースウィーク中ずっとら奮わず,決勝レースでも表彰台争いから離れたところでの走行となり,ピットストップで時間がかかるというトラブルに見舞われたM.フェルスタッペンが6位,なかなか好調な走りを展開することができないS.ペレスが8位でチェッカーとなり,レッドブルとマクラーレンのポイント差はわずか8となってしまい,コンストラクタータイトル争いでレッドブルに黄色信号が灯っています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,D.リカルドが13位での完走という結果でした。もう一方の角田裕毅は,オープニングラップでブレーキングでミスをしたハースのN.ヒュルケンベルグに追突されてしまい,その後なんとか走行を続けたものの,最終的にチームからの指示で7周目にピットインしてそのままリタイアとなっています。角田に追突したヒュルケンベルグには,10秒加算のペナルティが科されています。それにしても,今季のハースは,ポイント獲得はできているものの,荒いドライビングで他のマシンに迷惑をかけているシーンがしばしば見られていますね。
2024/09/01(日)
◎初優勝(MotoGP)
○モーターランド・アラゴンで行われている第12戦アラゴンGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,このサーキットを最も得意としてるグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスがポールから好スタートを切ると,ホールショットを奪ってオープニングラップを制しました。それに対して3番グリッドからスタートしたランクトップを行くドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,スタートでマシンがスピンしてしまって大きく順位を下げてしまいました。そのバグナイアとランクトップ争いを演じているプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンは,4番グリッドからスタートを切ると2番手につけてレース序盤はマルケスを追う形となりました。ヨーロッパラウンドに入ってやや精彩を欠いていたルーキーライダーであるレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタは,2番グリッドからスタートし,マルティンに先行は許しましたが,3番手につけて走行していきました。トップに立ったマルケスは,順調に速いタイムを刻んでいって徐々に2位以下との差をつけていって単独走行に持ち込んでいきました。2番手のマルティンは,マルケスからは遅れをとっていったものの,アコスタとの差をつけていってこちらも単独走行となりました。アコスタも単独走行となって,久々の表彰台獲得を目指していきました。最終的にマルケスはマルティンに3秒近い差をつけてトップでチェッカーを受け,彼にとって嬉しいスプリント初制覇を成し遂げました。マルティンはアコスタに2秒以上の差をつけて2位,アコスタはグレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスに3秒以上の差をつけて3位でチェッカーを受けています。スタートで失敗したバグナイアは,レースが進むに連れてペースを上げることができなくなり,最終的に9位でチェッカーを受けて3ポイント差でランクトップの座をマルティンに奪われてしまいました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は18番グリッドからスタートして,ホンダ勢としては最高位となる14位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,CFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが速さを見せ,トップタイムをマークして自身今季初のポールを獲得しました。ディクソンのポールは,昨年9月に行われた第13戦インドGP以来ほぼ1年ぶりとなります。ルーキーライダーであるイタルトランス・レーシング・チームのD.モレイラが2番手タイムをマークし,自身最高位を獲得すると共に,今季初めてルーキーライダーがフロントローにつけることとなりました。そのモレイラからわずか1000分の14秒遅れで,ファンティック・レーシングのA.カネトが3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,まだ前戦で負った骨折が癒えていないMTヘルメッツMSIの小椋藍は,Q1を突破してQ2進出を果たしたものの,16番グリッド獲得にとどまっています。このクラスではルーキーライダーとなるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,惜しいところでQ2進出を逃し,今季自己最高位となる18番グリッドを獲得しています。
Moto3クラスは,CFモト・アスパー・チームのD.アロンソが2番手にコンマ4秒以上の差をつける速さを見せてトップタイムをマークし,第7戦イタリアGP以来となるポールを獲得しています。レッドブルKTMアジョのJ.ルエダが2番手タイムをマークし,5戦ぶりにフロントローを獲得しました。トップからは1秒以上の差をつけられて,ボエ・モータースポーツのD.ムニョスが3番手タイムとなっています。フル参戦日本人ライダー勢はこの日も奮わず,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽だけがQ2に進出して15番グリッドを獲得しています。Q1で敗退となったリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は19番手,Q1でマシントラブルが発生してほぼ走行できなかったMTヘルメッツMSIの山中琉聖は25番グリッド獲得にとどまっています。

◎2戦連続&独占(F1)
○レッドブルの速さに影が見られるようになってきたF1ですが,モンツァ・サーキットで行われた第16戦イタリアGPの予選でも同様の状況が見られてしまいました。Q3序盤から速さを見せたのはマクラーレン勢で,その段階でワンツーのタイムをたたき出しています。そのタイムを目標に他のマシンもアタックしていきましたが,マクラーレン勢はその後も速さを見せ,前戦のポールシッターであるL.ノリスがトップ,O.ピアストリが2番手タイムとなり,マクラーレンがフロントローを独占しました。メルセデスAMGのG.ラッセルは,ピアストリから1000分の4秒という僅差で遅れをとり,3番グリッド獲得にとどまっています。ペースが上がらないレッドブル勢は,M.フェルスタッペンが7番手,S.ペレスが8番手となっています。同じく上位に顔を出すことができていないビザ・キャッシュアップRB勢は,D.リカルドがQ2進出を果たして12番手,惜しいところでQ2進出を逃した角田裕毅は16番手となっています。
 

トップ > 9月の最新ニュース