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2024/07/31(水)
◎体制継続(F1)
○現段階におけるレッドブルは,ドライバータイトルだけでなく,コンストラクタータイトルでもトップをいっています。通常で考えれば安泰とも言える状況ですが,このところビザ・キャッシュアップRBも含めたレッドブル陣営は騒がしくなっています。というのも,コンストラクター争いで,シーズン序盤はレッドブルの勢いが良かったものの,シーズンが進むに連れてマクラーレンの追撃を受けていて,徐々にポイント差が縮まってきているのです。その最大の原因は,ドライバータイトルでトップをいくM.フェルスタッペンではなく,そのチームメイトであるS.ペレスにあります。フェルスタッペンはやや陰りが出てきてはいるものの,優勝を含めた上位に入っていて確実に高ポイントを獲得しています。それに対してペレスの方は,表彰台どころかポイント獲得ぎりぎりの順位でのゴールという状況が続いているのです。マクラーレンの2人は,優勝したり表彰台争いをしたりして高得点をマークしてきていますので,差がどんどん縮まるのも当然です。こうした状況を受け,シーズン途中でのペレス解任の話が浮上してきていました。この点は単なる噂ではなく,チーム内でも大きな問題となっています。そして,このことに関しての話し合いが,チームの本拠地であるミルトンキーンズで行われました。この会議には,チーム代表であるC.ホーナーと顧問であるH.マルコも参加して行われています。その会議において結論が出され,その決定をチームに伝えた模様です。その結論とは,サマーブレイク明けもこれまで同様フェルスタッペンとペレスの体制を維持するということです。また,この会議では,RBについても議題に上がっていました。今季のRBは,角田裕毅とD.リカルドの体制で臨んでいますが,角田に関しては速さと確実性が向上していて,戦闘力がやや劣るマシンながらチームにポイントをもたらしています。それに対して,ベテランのリカルドは安定性に欠け,現段階におけるポイント争いでは,角田の半分弱しか獲得できていません。こうしたことから,シーズン途中でレッドブルのリザーブドライバーを務めているL.ローソンと交替するのではないかという噂が出ていました。しかし,今回の会議において,レッドブルと同様RBについても,現体制を継続するという結論に達したということです。
2024/07/30(火)
◎復活に向け(F1)
○昨日,ウィリアムズF1チームから発表があり,現在スクーデリア・フェラーリからフル参戦しているC.サインツとの複数年の契約が成立しました。今回移籍が決まったサインツは,2015年シーズンからレギュラードライバーとしてトロ・ロッソからF1にフル参戦を開始しました。その後,ルノーやマクラーレンを経て,2021年から現在のフェラーリに加入しています。今シーズンは,現段階でランク5位につけています。チームメイトであるC.ルクレールとさほど遜色ない活躍を見せているサインツですが,そのルクレールは既にフェラーリと長期契約が成立しています。そのような中,何と来シーズンから長い間メルセデスAMGで活躍してきているL.ハミルトンがフェラーリに移籍することが決定したことで,サインツがフェラーリのシートを失うことも決定しました。十分活躍を見せているサインツだけに,複数のチームが彼に声をかけてきたようで,今回のウィリアムズをはじめ,アウディやアルピーヌなどいくつかの噂が浮上していました。その中には,チャンピオンチームであるレッドブルも噂として上がっていました。そして,今回のウィリアムズ移籍が決定しています。1990年代には黄金時代を築いたウィリアムズですが,新しい世紀を迎える頃からチームとしての戦闘力が失われ,タイトル争いから離れたところにいる状況がずっと続いています。2026年から新たなレギュレーションが導入されて大きな変革を遂げるF1ですから,それに向けて誰がステアリングを握るのかがとても重要となっています。復活を目指すウィリアムズとしては,実力の高いドライバーを必要としていましたし,そこにサインツのフェラーリ離脱が決まりましたので,彼の獲得に向けて熱心に声をかけていたのだと思います。サインツにしても,フェラーリから放出が決まって大きな失望感を味わっていたでしょうし,そのような中でかつてのチャンピオンチームであるウィリアムズから熱心なオファーがあったことから,名門チーム復活という大きな目標を持ったのではないかと思います。今シーズンのウィリアムズは,A.アルボンとL.サージェントのペアとなっていますが,その内アルボンについては,来季もチームに残留することが決まっていますので,今回のサインツ移籍決定により,サージェントがシートを失うこととなります。そのサージェントの去就についてはまだ発表がありませんので,今後の発表を待ちたいと思います。
2024/07/29(月)
◎繰り上がり(F1)
○サマーブレイク前最後のレースとなる第14戦ベルギーGPの決勝レースが,晴天に恵まれたスパ・フランコルシャンで行われました。前日に行われた予選では,レッドブルのM.フェルスタッペンがトップタイムをマークしたものの,今大会で規定数を超える5基目の内燃エンジン(ICE)に交換したことから,レギュレーションにより10グリッド降格のペナルティーが科されたため,予選で2番手タイムだったフェラーリのC.ルクレールがポールからのスタートとなっています。また,フェルスタッペンと同じホンダ製のパワーユニット(PU)を積むビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅も,規定数を超えるPU等を交換したため,ペナルティーにより最後尾からのスタートとなっています。オープニングラップはトップに立っていたルクレールでしたが,その後3番グリッドからスタートし,2番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ペレスをオープニングラップで交わして2番手に浮上していたメルセデスAMGのL.ハミルトンの追撃を受けるようになり,ついに3周目にハミルトンがトップに立ちました。ハミルトンがトップを守って走行する中,タイヤ交換の時期となりました。そのタイヤ交換のタイミングがドライバーによって違っていたことから,順位の入替えがありましたが,それが落ち着くと再びハミルトンがトップに立っていました。ところが,タイヤ交換の作戦を変えていたドライバーが一人いたのです。それが,ハミルトンのチームメイトであるG.ラッセルでした。他のドライバーが2ストップ作戦を採っていたのに対し,ラッセルはワンストップ作戦を敢行。これが功を奏してついにトップに立ったのです。ワンストップのためタイヤの消耗に悩まされますが,2位以下のマシンの激しい追撃を受けたものの,最後までトップの座を守り抜き,見事今季2回目となるトップチェッカーを受けました。ラッセルを攻め立てたものの,最後までチームメイトを交わすことができずハミルトンが2位でチェッカーを受け,この段階ではメルセデスAMGのワンツーフィニッシュとなりました。3,4番手でそれぞれマクラーレンのO.ピアストリ,ルクレールがチェッカーを受けました。ところが,レース後の車検において,トップチェッカーを受けたラッセルのマシンが最低重量の798�sを満たしていないことが判明したため失格という裁定が下り,2位以下の順位が1つずつ繰り上がることとなり,ハミルトンが今季2勝目を挙げる結果となりました。順位が1つ繰り上がったことから,レッドブルはM.フェルスタッペンが4位,ペレスが7位となっています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,11位でチェッカーを受けたD.リカルドが,1つ繰り上がって10位となってポイントを獲得しています。最後尾からスタートした角田は,16位での完走という結果になっています。今回のレースでサマーブレイクに入り,8月25日(日)に決勝レースを迎える第15戦オランダGPがサマーブレイク明け最初のレースとなります。
2024/07/23(火)
◎3戦連続(SBK)
○先週末第6戦チェコ大会が,ドライコンディションとなったアウトドローム・モストで行われました。今シーズンからROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチームに移籍してランクトップをいくT.ラズガットリオグルは,このレースでも強さを見せました。土曜日に行われたレース1では,2位に5秒以上の大差をつける独走で今季10勝目を挙げました。そして,日曜日に行われたスーパーポールレースでは,4秒弱の差をつけるこれまた独走で今季11勝目。そして,その後行われたレース2では,3秒の差をつけてこれまた単独走行でトップチェッカーを受け,これで今季12勝目となりました。この大会を全勝で終了したわけですが,第4戦エミリア・ロマーニャ大会も,そして次の第5戦イギリス大会も同様に全勝でしたので,3戦連続全勝優勝というパーフェクトな結果を残しています。大会でいけば3戦連続ですが,レースで考えると,第3戦オランダ大会のレース2で優勝していますので,合計10レース連続優勝ということになります。一昨年,昨年のシーズンは,A.バウティスタがドゥカティワークスであるAruba.It Racing-Ducatiに移籍した初年度からタイトルを獲得し続けましたが,今シーズンはラズガットリオグルがBMWに移籍した初年度から連勝街道を突っ走っています。今回の第6戦が終わった段階では,ランクトップをいくラズガットリオグルが,ランク2位につけているAruba.It Racing-DucatiのN.ブレガに64ポイントという大差をつけています。果たしてこの連勝街道がいつまで続くのか,今後の行方が楽しみですね。
2024/07/22(月)
◎メモリアルウィン(EWC)
○EWCシリーズの第3戦となる『2024 FIM世界耐久選手権(EWC)”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』の決勝レースが,真夏の日差しが照りつける鈴鹿サーキットで行われました。ホールショットを奪ったのは,4番グリッドからスタートしたS.ギュントーリ&M.ライターバーガー&I.ミハルチク組のBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMでしたが,ポールからスタートしたN.カネパ&M.フリッツ&K.ハニカ組のYART-YAMAHAが2周目に入る前にトップを奪い返しました。その後も上位陣が順位を入れ替えながらトップ争いを展開していきましたが,3連覇を狙う高橋巧&J.ザルコ&名越哲平組のTeam HRC with Japan Postが地力を発揮し,ついに11周目にトップに立ちました。スタートライダーを担当した高橋は,その後後続との差を広げて行き,今大会唯一のMotoGPクラスライダーであるJ.ザルコにマシンを託しました。MotoGPがモビリティリゾートもてぎで行われていることもあって,8耐での走行が鈴鹿サーキット初走行となるザルコですが,MotoGPライダーとしてのポテンシャルを遺憾なく発揮し,次の名越哲平へとバトンをつなぎました。いつもの8耐ですと,転倒などのアクシデントがあってセーフティーカー先導ということがあったりしますが,もちろん転倒が数多くあったりしたものの,レース序盤に一瞬セーフティーカー導入かというタイミングはありましたがすぐに取り下げられ,赤旗やセーフティーカー導入ということがなく,,そういった意味では順調にレースが進んでいきました。トップを行くHRCは,後続との差をどんどん広げて行ってさらに独走態勢に持ち込み,勝利を確実なものにしていきました。ところが,終盤に入ってピットインしたときに何らかの違反があったようで,40秒加算のペナルティーが科される事態となりました。しかし,そのペナルティーを受けてもトップの座は変わらないほどの差をつけていましたので,そのトップの座を守ったまま8時間にわたるレースを制しました。その後ろでは,順位の入替えがありましたが,HRCには抜かれたものの,YART-YAMAHAが2位の座を守ってチェッカーを受け,8耐で初の表彰台を獲得しています。YARTの後ろでは,最終盤に入って激しい3位争いが展開されていきました。最終盤に3位を走行していたのは,2番グリッドからスタートした水野涼&J.ウォータース&H.シャーリン組のDUCATI Team KAGAYAMAでした。もしこのままチェッカーを受けると8耐で初めて海外メーカーの表彰台獲得ということになります。ところが,最後の最後で意地を見せたのが,EWCシリーズにフルエントリーしている渥美心&A.アレナス&D.リンフット組のYoshimura SERT Motulでした。最終ライダーを務めた渥美心は,トップと変わらないペースを刻み続けて前を行くドゥカティを追い詰めていき,ついに3位の座を奪ってそのまま逃げ切ってチェッカーを受けました。ピットインしたときにエンジンがかからないというトラブルに見舞われたこともあって,惜しいところで海外メーカー初の表彰台獲得を逃したドゥカティでしたが,初の8耐ではありながら,序盤でトップを走行することもあったりして,8耐常連とも言えるTeam KAGAYAMAとのタッグはかなりの成果を収めたと言えるでしょう。見事に3連覇を成し遂げたTeam HRC with Japan Postですが,この勝利は3連覇という記録だけの勝利ではありません。まず,赤旗等の中断が無かったという幸運もありましたが,8時間での総周回数が220周となっていて,これはこれまでの最多周回数記録となっています。また,3連覇に大きく貢献した高橋巧ですが,今回の勝利は彼にとって6回目の8耐勝利となり,これは個人最多勝利数の新記録となります。さらに,ホンダにとっては,今回の勝利がちょうど通算30回目の勝利ということになります。まさに,「メモリアルウィン」と言える今回の勝利となります。

◎チームオーダー&初優勝(F1)
○第13戦ハンガリーGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったハンガロリンクで行われました。L.ノリスとO.ピアストリがフロントローを独占してスタートを切り,2番グリッドからスタートしたピアストリがオープニングラップを制しました。3番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,スタートの競り合いの中で一旦コースオフを喫しましたが復帰することができ,しかも2番手になっていたピアストリの前でコースインする状況となりました。後でペナルティーを受けることを気にしてか,チーム側がフェルスタッペンに順位を下げるよう指示し,フェルスタッペンはこの指示に不満を言いながらもペースを落としてノリスを先に行かせました。その後ピアストリは後続との差を広げて行き,最初のピットインのタイミングとなりました。ここで最初に動いたのが5番グリッドからスタートし,4番手に順位を上げていたメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。これが功を奏し,後でピットインしたフェルスタッペンが後塵を拝することとなりました。ハミルトンを交わしたいフェルスタッペンでしたが,初日から抱えていたブレーキの問題がまだ解決していないようで,思うような走りができない状態となっていました。先頭を行くピアストリがややミスしたため,ノリスとの差が少し縮まる状況となり,2回目のタイヤ交換のタイミングを迎えました。通常は前を行くピアストリを先にピットインさせるものですが,なぜか後ろを行くノリスを先にピットインさせるという作戦をマクラーレンは採り,結果的にこれがピアストリにとっては悪い結果となり,ノリスが先頭に立つという事態となりました。その後ろでは,一旦は順位を下げたフェルスタッペンが再び4位に上がっていて,3位のハミルトンを射程内に捉えました。そして,63周目にオーバーテイクするべくハミルトンに襲いかかりましたが,2台は接触してフェルスタッペンのマシンが一瞬浮き上がりました。幸いなことに両者に大きなダメージはなく,ハミルトンの順位は変わらず,フェルスタッペンが順位を1つ下げてレース続行となりました。トップ2はマクラーレン勢ですが,チームオーダーが出たようで,68周目にノリスがペースを落としてピアストリを前に行かせました。そして,そのままの順でチェッカーとなり,ピアストリにとって嬉しい自身初優勝となりました。ただ,タイヤ交換の順番や最終盤でのチームオーダーがあって,チームとしてはバタバタ感の否めないレースとなったことは確かです。3位にハミルトンが入り,2戦連続表彰台獲得となっています。レッドブル勢は,フェルスタッペンが5位,S.ペレスが7位でゴールしています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,スタート時に9番グリッドからスタートしたD.リカルドが,10番グリッドからスタートしたチームメイトの角田裕毅を牽制して前を塞いだため,両者は順位を下げるという何ともいえない状況となりました。そのような中,角田は唯一ワンストップ作戦を敢行し,角田のタイヤマネージメントのよさもあってこれが見事にはまり,9位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。スタートで順位を下げる行為を行ってしまったリカルドは,最終的に12位でのチェッカーとなっています。

◎初勝利(SF)
○『第1回瑶子女王杯全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士大会』の決勝レースが,他の地域と同じように酷暑となった富士スピードウェイで行われました。予選で3年ぶりにポールを獲得したKids com Team KCMGの福住仁嶺は,順調にスタートを切ってトップに立ちました。その後も後続との差を広げてトップの座を守っていき,ピットインのタイミングを迎えました。ところが,左フロントタイヤの交換に手間取ってしまってタイムを要し,トップ争いから脱落するという不運に見舞われてしまいました。福住の脱落により,その段階で2,3位を走行していたVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔とVERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの大湯都史樹のトヨタエンジンユーザー勢によるトップ争いへと変わりました。タイヤ交換を遅らせて坪井がトップを走る中,大湯が早めにタイヤ交換を行い,離れたところでのトップ争いとなりました。坪井がタイヤ交換を済ませてコースインしたときには,4位まで順位を下げていました。ところが,フレッシュタイヤを履いている坪井はどんどんペースアップすることに成功し,前を行くマシンを次々に交わし,34周目についに大湯を捉えてトップに立ちました。その後も速いペースを刻んでいって最終的に大湯に7秒以上の大差をつけ,逆転で今季初優勝を飾りました。坪井の勝利は,2020年の最終戦以来およそ3年ぶりとなります。3位には,ホンダエンジンユーザーとしてはトップとなるTEAM MUGENの野尻智紀が入っています。
2024/07/21(日)
◎トップ10トライアルも(EWC)
○金曜日に予選が行われた『2024 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』ですが,昨日はその予選の内トップ10に入っていたチーム同士で争われるトップ10トライアルが行われました。このトップ10トライアルは,トップ10に入っていたチームの内の2名のライダーが順番にコースインして単独走行を行い,どちらか速い方のタイムが各チームの正式タイムとなり,そのタイム順で今日行われる決勝レースにおけるトップ10のグリッドが決まるものです。前日に行われた予選でトップタイムだったYART-YAMAHAは,M.フリッツとK.ハニカの2人が代表して走行しました。その内のフリッツが全体ベストのタイムを刻み,予選に続いてトップ10トライアルもトップに立ってポールポジションを獲得しました。今年が8耐初登場となるドゥカティのワークスマシンですが,そのマシンを駆るDUCATI Team KAGAYAMAはH.シャーリンとJRRでそのマシンを駆っている水野涼が出場し,水野がトップタイムには及ばなかったものの,日本人ライダー勢ではトップとなる2番手タイムをマークしています。3連覇を目指しているTeam HRC with Japan Postは,今回優勝すれば個人最多勝記録更新となる高橋巧と今大会唯一のフル参戦MotoGPクラスライダーであるJ.ザルコが登場し,ザルコが8耐初挑戦ながらMotoGPライダーの実力を見せるかのように3番手タイムをマークしています。

◎12年ぶり(F1)
○第13戦ハンガリーGPの予選が,時折小雨が降る不安定な天候となったハンガロリンクで行われました。予選開始前,そしてQ1とQ2に雨が降ったものの,Q3になると路面が乾くという状況で行われた予選で速さを見せたのは,今季好調な走りを見せているマクラーレン勢でした。天気予報では雨が予想されたこともあってか,早めにアタックするドライバーがいましたが,そこでトップタイムをマークしたのはマクラーレンのL.ノリスでした。その後,チームメイトのO.ピアストリがタイムを上げたものの,ノリスのタイムを上回ることができませんでした。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンもアタックしましたが,マクラーレンの後塵を拝する3番手タイムでした。そして,残り2分ちょっととなったところで,ラストアタックをしていたビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅がターン5で挙動を乱してクラッシュし赤旗の原因となってしまいました。マシン撤去後予選再開となりましたが,タイヤの状況や残り時間を考えるとタイムアップするのは厳しい状況ですので,この段階でノリスが今季2回目となるポールとなりました。マクラーレンによるフロントロー独占は,2012年の第20戦ブラジルGPにおいてポールがL.ハミルトン,2番手がJ.バトンとなって以来12年ぶりとなります。フェルスタッペンはラストアタックしないままマシンを降りていますので,3番グリッド獲得にとどまっています。チームメイトのS.ペレスは,Q1でマシンをクラッシュさせて敗退し,16番グリッド獲得にとどまっています。既に契約延長は発表されていたものの,低迷が続いている状況に変わりなく,契約破棄になるのではないかという噂がずっと出てますが,今回の予選もそれを払拭するものとはなりませんでした。ビザ・キャッシュアップRB勢は,どちらもQ3進出を果たしましたが,角田はクラッシュして10番手,D.リカルドは角田が原因となった赤旗後ラストアタックし,順位を1つ上げて9番手で終了しています。

◎2年ぶり(SF)
○『第1回瑶子女王杯全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士大会』の予選が,気温が30度を超える暑さとなった富士スピードウェイで行われました。今回の予選はとても僅差の争いとなり,トップ4は100分の3秒以内の差しかない状況となりました。そうした僅差の争いを制したのは,今シーズンからトヨタ陣営に移籍したKids com Team KCMGの福住仁嶺でした。福住がポールを獲得するのは,2021年の第2戦鈴鹿以来3年ぶり2度目となります。また,KCMGにとっては,チーム創設以来初となります。その福住からわずか1000分の17秒遅れで,TEAM MUGENの岩佐歩夢が2番手タイムをマークしています。さらに,その岩佐から1000分の11秒遅れで,こちらも福住と同じく今季ホンダ陣営からトヨタ陣営に移籍したVERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの大湯都史樹が3番手となっています。その大湯から1000分の2秒遅れで4番手となったのが,,一昨年のチャンピオンであるVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔でした。
2024/07/20(土)
◎2年連続(EWC)
○例年より1週間早く,真夏の祭典『2024 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』が開幕していて,昨日は予選が行われました。鈴鹿8耐は,金曜日に予選が行われ,日曜日に行われる決勝レースにおけるグリッドの内,11番グリッド以降は予選の結果がそのまま反映されます。それに対して10番グリッドまでは,予選上位10チームが今日行われる『トップ10トライアル』に出場し,それ結果によってグリッドが決まる仕組みになっています。また,予選のリザルトの算出方法ですが,通常のレースでは各ライダーがマークした最速タイムで予選の順位が決まります。今回の8耐に関しては,エントリーする3名(ブルー,イエロー,レッド)のライダーのうちふたりが記録したベストタイムの平均で順位が決まることになっています。ただ,8時間にわたる耐久レースですから,1周の速さよりロングランを安定して速いということが重要ですので,予選の時間であってもチームやライダーによってはロングランを主体として走行することに主軸を置くことが十分考えられます。特に,EWCにフル参戦しているチームやライダーはマシンに慣れる必要性が低いのに対し,8耐はこれだけに参戦するチームやライダーが比較的多いですので,マシンへの習熟が必要となります。実際,今大会唯一のMotoGP現役ライダーであるTeam HRC with Japan PostのJ.ザルコは,ロングランを中心に行ったようです。そうしたチームやライダー状況の中で行われた今回の予選で総合トップタイムをマークしたのは,EWCにおけるヤマハのエースチームで,現在シリーズランクランク2位であるN.カネパ&M.フリッツ&K.ハニカ組のYART-YAMAHAでした。同チームのトップは,昨年に続いて2年連続となります。総合2番手タイムは,今シーズンからドゥカティのワークスマシンを得てJRRのJSB1000クラスにフル参戦を開始すると共に,海外メーカーとして初の8耐制覇を狙っている水野涼&J.ウォータース&H.シャーリン組のDUCATI Team KAGAYAMAでした。そして,総合3番手タイムは,ホンダワークスであり,ザルコを投入して8耐3連覇を目指している高橋巧&J.ザルコ&名越哲平組のTeam HRC with Japan Postでした。この3チームから予選総合10番手だったHonda Dream RT SAKURAI HONDAまでの10チームが,今日行われるトップ10トライアルに出場してグリッドを決めることになります。

◎マシントラブル(F1)
○第13戦ハンガリーGPがハンガロリンクで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日最速タイムをマークしたのは,今季好調な走りをしばしば見せているマクラーレンのL.ノリスでした。総合2番手タイムをマークしたのはランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,セッション途中ではブレーキが効かないというトラブルを無線で報告していて,完調ではない中での走行だったのかもしれません。総合3番手タイムは今季でチームを去ることが決定しているフェラーリのC.サインツで,チームメイトのC.ルクレールはセッション途中で縁石に乗り上げてスピンし手クラッシュし,赤旗の原因となっています。不調にあえいでいるレッドブルのS.ペレスは,シートの維持が不安定になっていて途中交代説が噂されているものの,今回はセッション途中ではトップタイムをマークし,最終的に総合4番手で初日を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,D.リカルドが8番手タイムで初日を終えています。それに対して角田裕毅は,サスペンションにトラブルが発生したのか交換作業を行って思うように走行することができず,フリー走行1では8番手タイムだったものの,フリー走行2ではブービーとなる19番手で初日を終えています。
2024/07/19(金)
◎今季限り(F1)
○今日からハンガロリンクにおいて第13戦ハンガリーGPが開幕しますが,それを前にして昨日マネーグラム・ハースF1チームから発表があり,今シーズンも同チームからフル参戦しているK.マグヌッセンが今季限りでチームを去ることになりました。シーズン終了をもってチームを去ることが決まったマグヌッセンは,マクラーレンの育成プログラム出身で,2014年にそのマクラーレンからF1デビューを果たしました。そして,その年の開幕戦であり,マグヌッセンにとってはデビュー戦でもあるオーストラリアGPでいきなり3位でチェッカーを受けました。しかも,2位でチェッカーを受けたD.リカルドが最大燃料違反から失格となり,マグヌッセンは2位でデビューを果たすというリザルトとなりました。しかし,以後のレースでは,チームメイトであるJ.バトン共々表彰台を獲得できないままこのシーズンを終えました。さらに,2014年にF.アロンソがチームに加わることが決定したため,マグヌッセンは1年限りでレギュラードライバーの座を失い,翌年は2013年と同じくマクラーレンのリザーブドライバーとなりました。2016年にルノーが当時のロータスを買収してルノーF1チームとして参戦を開始しましたが,その最初のレギュラードライバーとなりました。ところが,わずか1年でチームを去ることを自ら決定し,2017年に現在のハースへ移籍しました。4年間ハースに所属し,その中で2018年には自己最高位となるランク9位でシーズンを終えています。2021年にはハースのシートを失うと共にF1のシートも獲得することができず,戦いの場をIMSA等へ変更しました。2022年も同じくF1のシートを獲得できていませんでしたが,ロシアのウクライナ侵略に伴い,当時ハースのドライバーだったロシア人ドライバーであるN.マゼピンがシーズン前に契約解除となり,再びマグヌッセンはハースからF1に復帰することとなって現在に至っています。今シーズンのマグヌッセンは,シーズン序盤に度々荒っぽいドライビングをしていて,角田裕毅に無謀な運転を仕掛けたり,他のドライバーをリタイアに追い込んだりして物議を醸しています。チームとしては彼をかばうようなコメントを出したりしてはいますが,内心はどうか分からない所がありました。今回発表された今季限りでの契約解除は,こうしたことの結果なのかもしれません。
2024/07/18(木)
◎今季2度目(MotoGP)
○戦闘力が劣っている日本メーカーは,年間使用エンジン基数やテスト回数など様々なコンセッション(優遇措置)を受けています。その中の1つがワイルドカード参戦で,マシン性能が最も優れているドゥカティは年間を通して一度もワイルドカード参戦ができないようになっています。それに対して,日本メーカー勢は,年間6回ワイルドカード参戦が許されています。今季ヤマハは,2021年シーズンからテストライダーを務めているC.クラッチローが3回ワイルドカード参戦を予定していますし,ホンダのテストライダーであるS.ブラドルは,今季既に3回出場しています。そのクラッチローに関してモンスターエナジー・ヤマハMotoGPから7月16日(火)に発表があり,現在サマーブレイクの期間に入っていますが,それが明けた最初のレースである第10戦イギリスGPにワイルドカード参戦を予定していましたが,右手の負傷により出場をとりやめることになりました。今回欠場が発表されたクラッチローは,右手に痛みがあったことからワイルドカード参戦を見据えて出場前に手術を受けていました。ところが,手術の予後が悪く,再手術が必要になったり,合併症に見舞われたりしてしまい,今回の出場断念に至っています。そのクラッチローに替わってサマーブレイク前に行われた第9戦ドイツGPにモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのA.リンスの代役として出場した元MotoGPライダーで,現在はヤマハのマシンを駆ってSBKにフル参戦しているR.ガードナーが出場することになりました。この時のガードナーは,予選20位,決勝レースが19位と,ポイント獲得には至らなかったものの,完走を果たしてチームにデータをもたらしています。今季2度目の出場xとなるガードナーですが,前回と同じように完走を果たしてデータをもたらすことができるのか,さらにポイント圏内でフィニッシュすることができるのか注目となります。
2024/07/17(水)
◎開催中止&代替開催(MotoGP)
○7月15日(月)にFIM,IRTA,そしてドルナスポーツから,今シーズンのレースカレンダーの変更について発表がありました。今季シーズンが始まった時のスケジュールで6月中旬に第8戦として開催予定だったカザフスタンGPは,開催地であるソコル・インターナショナル・レーストラックを含めた中央アジアで大規模な洪水が発生したため,開催が延期となっていました。さらに,その後9月に第14戦として開催予定だったインドGPが開催中止という変更も加わりました。そこで,延期となっていたカザフスタンGPを,中止となったインドGPのところに入れることになり,第14戦カザフスタンGPとして開催することになっていました。ところが,まだ洪水による影響が残っているようで,カザフスタンGPの運営側に開催準備がいまだ整っていないということで,やむなく同GPの開催がさらなる延期ではなく中止となってしまいました。ただ,もしそのままだと,元々今季は全22戦で開催予定だったのですが,シーズンが始まる前にアルゼンチンGPが開催中止となっていて,さらにインドGP,カザフスタンGPまで中止となってしまうと,全19戦ということになってしまいます。こうした事態は契約上問題が生じるようで,ドルナスポートしては全20戦での開催ということは事実上できないことになるようです。そこで,今回の発表によると,第13戦サンマリノGPの開催地であるミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリにおいて,その翌周に同地で第14戦サンマリノGPとしてカザフスタンGPの代替開催を行うことになりました。これで全20戦が維持されたことになります。ただ,その代替開催の翌周が第15戦インドネシアGPになっていて,ヨーロッパからいきなりアジアへの移動となります。サンマリノ,カザフスタン,そしてインドネシアという流れであれば移動はある程度スムーズだったのですが,ヨーロッパから数日でインドネシアへ移動しなければならず,こうした点が今後の解決すべき課題となります。
2024/07/16(火)
◎提携成立(F1)
○2026年シーズンから新たなレギュレーションに基づいたマシンで争われることになっているF1ですが,既にそれに向けた動きが本格化してきています。現在はキック・ザウバーとしてフル参戦しているザウバーですが,同チームをドイツの自動車メーカーであるアウディが買収し,2026年からF1にフル参戦することは既に決まっています。その一環として,先日来季からドイツ人ドライバーであるN.ヒュルケンベルグを起用することが発表されました。そして,アウディから新たな発表があり,イギリスに本社を置く石油関連企業である『bp』とスポンサー,そしてテクニカルパートナーシップ契約が成立しました。2026年から採用されるレギュレーションの中で主要なものの1つが燃料に関してで,同年から使用する燃料は100%持続可能燃料でなければならなくなります。ということは,パワーユニット等の性能を上げることはもちろん大事ですが,いかに性能のいい燃料を使用するかということも同じように重要となります。今回はアウディとbpという繋がりの発表でしたが,メルセデスはマレーシアのペトロナスと,フェラーリはイギリスのシェルとかなり前からスポンサー契約を含めて提携していますが,アウディと同じく2026年から正式にF1参戦をするホンダは,供給するアストンマーティンF1が提携関係にあるサウジアラビアのアラムコと共同開発することが決まっています。こうした様々な面での提携関係は,2026年に向けて今後も新たな発表がありそうですね。
2024/07/15(月)
◎初優勝(WEC)
○ブラジルのサンパウロでは10年ぶりの開催となる第5戦『サンパウロ6時間』の決勝レースが,サンパウロにあるインテルラゴス・サーキットで行われました。レースウィークに入って不安定な天候が続いていましたが,決勝レースはドライコンディションの中で行われました。今シーズンは全8戦で争われる今季のWECシリーズですが,以前は連戦連勝を飾ってきた感のあるトヨタは今季ここまでの4戦で未勝利に終わっています。シーズン折り返しを過ぎた5戦目となる今大会の予選では,M.コンウェイ&小林可夢偉&N.デ・フリース組のトヨタGR010ハイブリッド7号車がポールを獲得し,S.ブエミ&B.ハートレー&平川亮組のトヨタGR010ハイブリッド8号車が2番手に着け,トヨタがフロントローを独占しての決勝レースとなりました。7号車は順調にスタートを切り,8号車はやや出遅れた感はあったものの,何とか2番手の位置を守ってワンツー体勢を築きました。トヨタ勢が順調にワンツー体勢を守って行った後ろでは,ポルシェやフェラーリ勢による激しい3位争いが繰り広げられるという展開となりました。その後,ピットインがあったり,フルコーションイエローがあったりして,さらにそのイエローの時に8号車が手順ミスを行ってドライブスルーペナルティーが科されたりして,トップ3争いが混沌とする状況もありました。中盤に入って7号車が再びトップに立ったものの,何とその8号車に燃料系のトラブルが発生するというアクシデントに見舞われてしまいました。修復のために右サイドのカウルを開けるほどの作業となり,8号車は一挙にクラス最下位にまで転落してしまいました。チームメイトのアクシデントに奮起したか,7号車はペースが落ちたハートレーに替わって早めに平川にドライバーチェンジ。これが功を奏して速いタイムを刻んでいってトップに立ちました。その後の8号車は順調に後続との差を広げて行って,最終的に2位のK.エストーレ&A.ロッテラー&L.ファントール組が駆るポルシェ963の6号車に1分8秒という大差をつけてトップチェカーを受け,5戦目にして今季初の勝利をトヨタにもたらしました。3位にポルシェ963を駆るM.キャンベル&M.クリステンセン&F.マコウィッキ組の5号車が入り,優勝こそできなかったものの,ここまでコンストラクター争いでトップに立つポルシェが2,3位を占めています。
2024/07/14(日)
◎自己最高(SBK)
○ドニントンパーク・サーキットにおいて第5戦イギリス大会が開催され,昨日はそのレース1が行われました。今シーズンのSBKは,チャンピオン経験者であるT.ラズガットリオグルとJ.レイがチームを移籍するという驚きのスタートとなっていましたが,2年連続チャンピオンに輝いているA.バウティスタはドゥカティワークスに残留していて,果たして3年連続タイトル獲得なるのか,そしてチャンピオン経験者である2人が新しいメーカー,チームで活躍できるのかが注目となっていました。そして,実際にシーズンが始まると,ヤマハワークスからBMWワークスへ移籍したラズガットリオグルが速さを見せてシーズンが進んでいます。そのような状況で行われたイギリス大会のレース1では,そのラズガットリオグルが相変わらずの速さを見せました。2位にKawasaki Racing Team WorldSBKのA.ロウズが入ったのですが,トップでチェッカーを受けたラズガットリオグルは,そのロウズに11秒以上の大差をつけての勝利となりました。市販車ベースのマシンで争われるSBKだけに,もちろんワークスとプライベートでの大きな違いがあったり,ワークス間でも性能差があったりします。とはいえ,決勝レースでトップ争いとなると流石に僅差になるのが通常です。それにもかかわらず普通にレースをして最終的に11秒384もの大差がつくのはとても珍しいことです。今回のタイム差は,ラズガットリオグルにとって自己最高の差となります。さらに,今回の勝利で連勝記録を5に延ばしていて,これも彼にとって自己最高となります。今回の勝利により,現段階でランク2位につけているドゥカティワークスのN.ブレガとのポイント差が33となっていて,果たしてラズガットリオグル&BMWが今後どれくらい勝利数とポイントを伸ばすのか注目となります。
2024/07/13(土)
◎全6戦で(F1)
○7月11日(木)にFIAとF1から発表があり,来シーズンも今季と同じく全24戦中6戦でスプリントレースが開催されることになりました。MotoGPでは毎戦スプリントレースが決勝日前日に実施されていますが,F1はその年によってレース数に違いがあり,限られた一部の大会で実施されています。そうした違いがあるのはレース数だけでなく,どのようなフォーマットで行われるのかについても違っていて,様々な取り組み方を組み入れています。今シーズンの場合は,開催初日の金曜日にスプリント予選が,2日目の土曜日にスプリントと決勝用の予選が,そして最終日の日曜日に決勝というスケジュールとなっています。今回発表された具体的な開催地ですが,2021年の初導入以来ずっと開催されることになるのが第21戦ブラジルGPです。3度目の開催となるのが,第19戦アメリカGPと第23戦カタールGPで,2年連続開催となるのが,第2戦中国GPと第6戦マイアミGPです。新たな開催地となるのが,第13戦ベルギーGPとなります。なお,来季のスプリントフォーマットがどのようになるのかについては,今回の発表の中では明らかにされておらず,今後検討がなされていくものと思われます。
2024/07/12(金)
◎久々に(MotoGP)
○第9戦ドイツGPが終わり,現在MotoGPはおよそ1ヶ月にわたるサマーブレイクに入っています。そのドイツGPでは,ランクトップだったプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンがトップ走行中に転倒してリタイアとなり,その後ろを走行していたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが自動的にトップに立ち,そのまま逃げ切って優勝すると共に,マルティンがノーポイントに終わったため,10ポイント差をつけてバグナイアがついにランクトップに立つという劇的なレースとなりました。さらに,そのバグナイアの後ろでは,今季兄弟同じチームでフル参戦しているM.マルケスとA.マルケスが,それぞれ2,3位に入って27年前に青木宣篤,青木拓磨の青木兄弟が表彰台に立って以来の快挙を達成しました。今季はこのマルケス兄弟だけが兄弟でのフル参戦となっていますが,昨シーズンはA.エスパルガロ,P.エスパルガロのエスパルガロ兄弟もフル参戦していました。ところが,兄のA.エスパルガロは今季もフル参戦しているものの,P.エスパルガロの方はKTMのテストライダーとなっています。本当は,当初の契約では今季も参戦を継続することになっていました。ところが,P.アコスタがKTMから最高峰クラス昇格が決まっていたのに対し,肝心なKTM陣営に空いたシートがないという大問題が発生していたのです。そして,最終的にP.エスパルガロがKTMのテストライダーになることでシートが1つ空き,そこにアコスタが入るという結果に落ち着きました。若手の有望株のため,P.エスパルガロがシートを譲ったわけです。シートを譲り受けたアコスタは,ルーキーらしからぬ活躍を見せていて,シートを譲った方としてもある程度納得できているのではないかと思います。さて,そのKTMから昨日発表があり,8月18日(日)に決勝レースが行われる予定の第11戦オーストリアGPに,P.エスパルガロがワイルドカード参戦することになりました。KTMにとっても,レッドブルにとってもホームグランプリになるという重要な大会にワイルドカードで参戦するということになるわけです。兄のA.エスパルガロは,ドイツGPを怪我で欠場しましたが,幸いなことにサマーブレイクを挟んでいますので,その間には十分復帰できる状態になると思われます。ということで,この大会は,久々にマルケス&エスパルガロ兄弟が揃って出場することになります。果たしてドイツGPのように兄弟での表彰台獲得がなるか楽しみですね。
2024/07/11(木)
◎スタッフも(F1)
○3週連続開催を終え,F1は現在2週間と短いものの,サマーブレイクに入っています。恐らくその間も,来季のシートに関する交渉が裏では動いているものと思われます。その来季の体制については,もちろんドライバーの動向がその中心となりますが,チームスタッフに関してもチーム移籍の交渉が行われているのも事実です。その代表的なのは,空力の天才であるE.ニューウェイでしょう。現在のレッドブルの黄金時代は,彼の存在なくして語ることはできません。今季限りでチームを去ることが決まっている彼が,果たしてどのチームに移籍するのか,もしくは(可能性はかなり低いですが)引退してしまうのか,まさに注目の的となっています。しかし,ニューウェイ以外でもスタッフの引き抜きが行われています。その動きですが,まず7月8日(月)にスクーデリア・フェラーリから,20年間にわたってフェラーリに所属し,シャシーおよび空力テクニカルディレクターを務めているE.カルディレが辞表を提出し,これを受けてフェラーリはカルディレの職を即時退職するという発表を行いました。そして,その翌日に,今度はアストンマーティンF1チームから発表があり,来シーズンからカルディレが同チームのチーフテクニカルオフィサーに就任することになりました。今回の動きは,新たなレギュレーションが発効する2026年シーズンを見据えてのものであることは間違いありません。2026年シーズンを念頭に置いて,今回のような動きが今後も見られるかもしれませんね。
2024/07/10(水)
◎昇格(F1)
○ちょっと間が空いてしまいましたが,7月4日(木)にマネーグラム・ハースF1チームから発表があり,19歳のイギリス人ドライバーであるO.ベアマンを来シーズンのレギュラードライバーとして起用することになりました。今回F1へ昇格が決まったベアマンは,2021年にフェラーリの若手育成プログラムである『フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)』に加入し,2022年にはプレマに所属してFIA F3にフル参戦しました。その翌年には同じチームに所属しながらFIA F2にステップアップを果たし,4勝を挙げてランク6位でシーズンを終了しました。今シーズンも同じ体制で臨んでいますが,不運もあって前年ほどの成績が残せていませんが,第13戦で勝利を収めています。今シーズンはF2にフル参戦する傍ら,F1でフェラーリとハースのリザーブドライバーを務めています。第2戦サウジアラビアGPでは,急性の虫垂炎にC.サインツが罹ってしまったため,急遽代役参戦でF1デビューを果たすことになり,予選を11番手タイムをマークし,翌日の決勝レースでは,デビューレースにもかかわらず7位でチェッカーを受けて見事ポイントを獲得しました。今シーズンのハースは,N.ヒュルケンベルグとK.マグヌッセンのコンビでシーズンに臨んでいますが,既にヒュルケンベルグは来季キック・ザウバー(2026年からはアウディ)に移籍することが決まっています。マグヌッセンについては,去就は決まっていないものの,今季の彼の状況から考えて,シートを失うことはほぼ間違いありません。ということは,来季のハースは総入替えとなる訳で,その内の1人が今回のベアマンになります。果たしてチームメイトが誰になるのか,今後の発表を待ちたいと思います。
2024/07/09(火)
◎2年半ぶり(F1)
○サマーブレイク前に3週連続開催となるF1ですが,その3つ目のレースとなる第12戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストーン・サーキットで行われました。不安定な天候となることが多いこの大会ですが,この日のシルバーストーンも雨が降ったり止んだりという天候となっています。この日のレースは,この天候でいつタイヤ交換をするかが勝敗に大きな影響を与えました。予選でワンツーとなったのがメルセデスAMG勢で,その2人は順調なスタートを切ってワンツー体勢を維持しました。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンは,好スタートを切って3番グリッドからスタートスタートしたマクラーレンのL.ノリスを交わして3位に浮上しました。メルセデスAMGの2台,フェルスタッペン,マクラーレンの2台が状況によってポジションを入れ替えるという展開がずっと続いていきましたが,降雨の後徐々にコースが乾いていく状況となった頃,どのタイミングでタイヤ交換をしたかで順位に差がついたのです。ドライ用タイヤに早めに履き替えたドライバーは,1周あたり2秒以上の速さをマークすることができたため,1周遅くタイヤ交換をしたドライバーの前に出ることが成功したのです。そのタイミングが功を奏したのは,母国GPでポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。その段階でチームメイトのG.ラッセルはマシントラブルで既にリタイアしていましたが,ハミルトンは順調に走行を続け,1周速くタイヤ交換をしたことでノリスを交わしてトップに立ったのです。ハミルトンがトップを守っている中,2位に落ちたノリスは,フェルスタッペンの追撃を受けていました。ハミルトンと同じタイミングでタイヤ交換を行っていたフェルスタッペンは,ノリスとのギャップを縮め,さらに,その時に履いたタイヤの違いが終盤に入って2位争いに影響を与えました。ノリスがソフト,フェルスタッペンがハードを履いていて,ノリスの履いたソフトタイヤがやはり早めに劣化が始まってしまったのです。まだグリップが残っていたフェルスタッペンがノリスをパスし,ハミルトンの追撃に入りました。しかし,ハミルトンは最後までトップの座を守り続け,自身今季初となる勝利を収めました。ハミルトンの勝利は,2021年の第21戦サウジアラビアGP以来2年半ぶりとなります。この勝利は記録ずくめで,シルバーストーンで開催されたイギリスGPで9回目の勝利となり,これはドライバーによる単一サーキットでの最多優勝記録の更新となっています。さらに,ハミルトンが勝利を収めた通算年数が16年になり,これはF1史上初の快挙となります。2位フィニッシュのフェルスタッペンの後ろでは,ノリス,O.ピアストリの順でマクラーレン勢がチェッカーを受けています。フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したのに対し,チームメイトであるS.ペレスは2周遅れの17位という結果に終わっていて,2人のリザルトの違いが今回も大きく出てしまいました。ペレスがノーポイント,マクラーレンが3,4位を獲得したことでコンストラクタータイトル争いにおけるレッドブルとマクラーレンの差がまた縮まる結果となってしまいました。こうした状況が続いているだけに,既に契約延長が成立しているペレスですが,契約内容によってはペレスのシートがシーズン途中でなくなるのではないかという噂が再浮上してきています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,13番グリッドからスタートした角田裕毅は,ポジションアップを果たすことができ,最後に1つ順位を下げてしまいましたが,10位でチェッカーを受けることに成功し,決勝レースにおいて今季6回目のポイント獲得となっています。15番グリッドからスタートしたD.リカルドは,ポイント圏内での走行が終始厳しく,13位でのチェッカーとなっています。
2024/07/08(月)
◎トップ浮上&27年ぶり&2クラスで(MotoGP)
○サマーブレイク前最後の大会となる第9戦ドイツGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったザクセンリンクで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたランクトップを行くプラマック・レーシングのJ.マルティンが順調にスタートを切ってトップに立ちました。その後,一時的に順位を下げることはありましたが,レースをリードしていきました。4番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,こちらも順調にポジションをアップしていき,マルティンを追う体制を築いていきました。一時は1秒以上の差をつけられる場面もありましたが,それでも我慢強くマルティンを追っていき,終盤に入るとその差が徐々に詰まっていきました。そうしたバグナイアの接近を警戒したのか,何と残り2周となったところでマルティンは転倒してしまい,リタイアとなってしまいました。直接のライバルがいなくなったバグナイアはトップでチェッカーを受けて4連勝,今季通算6勝目を飾りました。マルティンがノーポイントに終わったため,ランク争いでバグナイアがマルティンに10ポイント差をつけてトップに立っています。マルティンとバグナイアの後ろで激しい3位争いが展開されていきました。そこに浮上してきたのが,初日の転倒により体調不良に陥っていたグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスでした。13番グリッドからスタートしたマルケスは,痛む体をものともせず順位を上げていき,途中他のマシンと接触したためスクリーンが割れるアクシデントに見舞われながらもポジションアップを果たしていきました。そして前を行く実弟であるA.マルケスを交わして3位にまで浮上し,トップを行くマルティンがリタイアとなってしまったため,バグナイアとは離れていたものの,見事2位でチェッカーを受けました。さらに,A.マルケスが3位にチェッカーとなり,兄弟による表彰台獲得となりました。これは,まだ500ccマシンで争われていたWGPの時代に遡って,1997年の7月に行われた第8戦イモラGPにおいて,青木宣篤と青木拓磨の青木兄弟が表彰台に上って以来27年ぶりの快挙となります。もちろん,MotoGPとなってからは初となります。この日,G+の放送で青木宣篤さんが解説者を務めていましたので,偶然とはいえ,その縁を感じさせる快挙となっています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,ウィークを通して今回も苦労が続いている状況でした。しかし,17番グリッドからスタートした決勝レースでは,どんどん順位を上げるというような状況とはほど遠かったものの,ポイント獲得を目指して走行を続け,ホンダワークスであるレプソル・ホンダ・チームのL.マリーニを交わしてポイント圏内である15位でチェッカーを受けました。これは,ホンダ勢としては最上位となります。さらに,レース後の車検において14位でチェッカーを受けたレッドブル・ガスガス・テック3のA.フェルナンデスにタイヤの空気圧違反が見つかってペナルティーを受けたため,順位が1つ繰り上がって14位となりました。また,16位でチェッカーを受けたマリーニも1つ順位が上がって15位となり,彼にとっては今季初ポイント獲得となりました。ホンダ移籍以後,毎回のように最下位争いとなっているにもかかわらず,完走を果たしてデータをチーム,そしてホンダにもたらしてきている彼の地道な走りに対して,ご褒美が与えられたような印象です。
Moto2クラスは,しばらくの間続いていた複数台によるトップ争いから抜け出すと,あとは後続との差を広げて行って独走体制に持ち込み,トップでチェッカーを受けて今季2勝目を挙げました。アルデグエルからは離されたものの,単独走行に持ち込んだCFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが2位でチェッカーを受けました。トップ2は単独での走行でしたが,3位は4台による争いとなりました。その中で3台が激しく順位を入れ替えながらファイナルラップに入り,そこでMTヘルメッツMSIの小椋藍が最終コーナーでトップに立って3位表彰台を獲得しました。ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,単独走行となって24位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が鬼神の走りを見せていきました。終始トップグループで走行を続けていきましたが,前を行くライダーがハイサイドに見舞われたため,そのすぐ後ろを走っていた古里は,あおりをくらってコースオフせざるを得ない状況となりました。幸いなことにコースに復帰することができると,再び速いペースを刻んでいってトップグループに追いつきました。そこから順位が入れ替わる表彰台争いとなっていき,古里もチャンスをうかがいながらのトップ争いをしていきました。ファイナルラップまで持ち込まれたトップ争いとなり,古里も2位の位置を走ってトップをうかがおうとしましたが,リアが流れたためトップとの差がほんの少しついてしまいました。結局トップを走行していたCFモト・アスパー・チームのD.アロンソがそのままチェッカーを受け,今季6勝目を挙げました。優勝したアロンソですが,レース中盤ではトップを走行しながらも,あえて少しペースを落として順位を保ち,最終盤に入ってそれが功を奏してタイヤを温存することができていて,そのまま逃げ切りに成功していますので,レース巧者という感じでした。残念ながら悲願の初優勝とならなかった古里ですが,自身最高位タイとなる2位でゴールしています。今大会は,中・軽量級の2クラスで,日本人ライダーが表彰台獲得を達成しています。3位には,MTヘルメッツMSIのI.オルトラが入っています。他のフル参戦日本人勢は,オルトラのチームメイトである山中琉聖が6位,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が9位でチェッカーを受け,日本人ライダー全員がトップ10フィニッシュを果たしています。
2024/07/07(日)
◎今季初(MotoGP)
○ザクセンリンクで行われている第9戦ドイツGP2日目の走行は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。

MotoGPクラスのスプリントレースは,今季4回目となるポールを獲得したプラマック・レーシングのJ.マルティンが,オープニングラップで一旦は順位を下げたものの,3周目にトップに返り咲くと,周回を重ねる毎に少しずつ2位との差を広げて行き,最終的に2位にコンマ7秒弱の差をつけてトップでチェッカーを受け,今季4回目となるスプリントで勝利を収めました。今季自己最高位となる2番グリッドからスタートしたトラックハウス・レーシングのM.オリベイラは,好スタートを切ってホールショットを奪いました。その後,こちらも一旦順位を下げたものの,3周目に2番手に浮上すると,マルティンとの差は広げられましたが,フロントに少し不安を抱えているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとの差を保ったまま走行を続けて2位でチェッカーを受け,自身初となるスプリントでの表彰台を獲得しました。前戦でスプリントを制しているバグナイアは,3位の順位を保ったままこちらもチェッカーを受けています。17番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,単独走行となって18位でスプリントを終えています。
Moto2クラスの予選は,Q2が僅差での争いとなり,レッドブルKTMアジョのC.ビエッティが最速タイムを刻んで今季初となるポールを獲得しました。そのビエッティからわずか1000分の47秒遅れで,CFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが2番手タイムをマークして予選における今季自己最高位を獲得しました。さらに,そのビエッティから100分の8秒遅れで,スピードアップ・レーシングのF.アルデグエルが3番手タイムをマークし,前戦に続いてフロントローを獲得しました。前戦の勝者であるMTヘルメッツMSIの小椋藍は,トップからコンマ262秒遅れで7番手タイムとなっています。ちなみに,Q2のトップと最下位である18位とのタイム差は,コンマ7秒弱でした。
Moto3クラスは,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーが,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せ,自身今季初のポールを獲得してます。2番手タイムをCFモト・アスパー・チームのD.アロンソがマークし,今季6回目となるフロントローを獲得しています。そのアロンソから,わずか1000分の1秒遅れという僅差で,ルーキーライダーであるSIC58スクアドラ・コルセのL.ルネッタが3番手タイムをマークし,自身初めてフロントロー獲得となりました。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が8番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が9番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が11番手と3人が近い位置で予選を終えています。

◎イギリス人ドライバーが(F1)
○第12戦イギリスGPの予選が,濡れた路面が徐々に乾いていくというコンディションとなったシルバーストーン・サーキットで行われました。この予選で速さを見せたのは,母国GPに燃えるイギリス人ドライバーたちでした。その中で速さを見せたのは,前戦の勝者であるメルセデスAMGのG.ラッセルで,ファーストアタックもラストアタックも最速タイムを刻んで今季2度目となるポールを獲得しました。チームメイトであるL.ハミルトンが,ラッセルと同じ1分25秒台をマークした2番手につけました。さらに,今季好調な走りを展開しているマクラーレンのL.ノリスが3番手タイムをマークし,イギリス人ドライバーがトップ3を独占しています。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンは,ラストアタックで少しミスがあってタイムを上げることができず,今日行われる決勝レースは4番グリッドからのスタートとなります。初日に好走を見せたチームメイトのS.ペレスは,Q1でコースオフを喫してそのまま予選終了となり,ブービーとなる19番手に留まっています。ビザ・キャッシュアップRB勢の2人は,共にQ1は突破したものの,Q2で敗退となり,角田裕毅が13番手,D.リカルドが15番手で予選を終えています。
2024/07/06(土)
◎レコード更新(MotoGP)
○サマーブレイク前に2週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースとなる第9戦ドイツGPがザクセンリンクで開幕し,初日は2回の走行が行われました。
MotoGPクラスは,来季レッドブルKTMテック3に移籍することが決まっているアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスが,これまでのレコードタイムをおよそコンマ15秒弱更新する速さを見せ,初日総合トップに立ちました。なお,チームメイトであるA.エスパルガロは,許可が出て一旦は走行したものの,前戦の転倒による怪我による痛みがひどく,この大会をキャンセルしています。総合2,3番手は僅差となっていて,総合2番手タイムは,トップからおよそコンマ35秒遅れで来季ビニャーレスが抜けるアプリリアに移籍することが決まっているプラマック・レーシングのJ.マルティンでした。そのマルティンから1000分の22秒差でトラックハウス・レーシングのM.ペリベイラが,今季自己最高位となる総合3番手につけました。この日は転倒者が相次ぎましたが,その中の一人が唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でした。幸い大事には至りませんでしたが,18番手タイムで初日を終えています。来季ドゥカティワークスに移籍することが決まっているグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスも転倒者の一人でしたが,左手が人差し指が骨折してしまっていて,2日目以降の走行がどうなるのか分からない状況となっています。
Moto2クラスは,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラが,これまでのレコードタイムをおよそコンマ65秒も縮めるタイムを記録し,今季3度目となるトップタイムをマークしています。このクラスも総合2,3番手は僅差となっていて,CFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが総合2番手,そのディクソンから1000分の56秒遅れでスピードアップ・レーシングのF.アルデグエルが総合3番手となっています。前戦で見事な勝利を収めたMTヘルメッツMSIの小椋藍は,チームメイトであるS.ガルシアと同タイムとなっていて,8番手で初日を終えています。ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,トップからおよそ1.5病弱遅れの24番手でした。
Moto3クラスは,MTAチームのS.ネパが最速タイムを刻み,自身今季初めてトップに立ちました。このクラスらしく僅差となっていて,総合2番手タイムだったMTヘルメッツMSIのI.オルトラがトップから1000分の31秒遅れで総合2番手,1000分の64秒遅れでCFモト・アスパー・チームのDアロンソが総合3番手でした。フル参戦日本人ライダー勢は,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽の6番手が最高位で,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が9番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が16番手で初日を終えています。

◎ワンツー発進(F1)
○サマーブレイク前3週連続開催となるF1ですが,その3つ目のレースとなる第12戦イギリスGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。天候が不安定なことが多いこの大会ですが,この日も途中から雨に見舞われる状況となりました。そうした中,棚ぼたではあったものの,前戦で勝利を収めたマクラーレンのL.ノリスが好調な走りを見せ,雨が降り出す前のタイムが最速となり,この日の総合トップに立ちました。O.ピアストリが総合2番手タイムをマークし,マクラーレンが初日ワンツー発進を決めています。このところ走りに精彩を欠いていたレッドブルのS.ペレスが,奮起したかのように総合3番手タイムをマークしました。チームメイトで,現在ランクトップに立っているM.フェルスタッペンは,7番手タイムで初日を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は奮わず,角田裕毅が16番手,前戦でポイントを獲得したD.リカルドがブービーとなる19番手でした。
2024/07/05(金)
◎ドライバー変更(SF)
○昨日ホンダエンジンユーザーの1つであるTGM Grand Prixから発表があり,現在55号車のドライバーには松下信治がついていますが,これを変更することになりました。今シーズンのTGM Grand Prixは,史上初めて10代の女性ドライバーとなるJujuをドライバーとして起用することが決まっていました。それに対して,もう1台のドライバーを誰にするのかがなかなか決まらず,当初はR.ハイマンが起用されるのではないかといわれていました。ところが,どうやらスポンサー関連の課題が解消できなかったようで,ハイマンの起用がなくなってしまいました。そして,開幕戦が行われる週になってようやく松下の起用が決定したという経緯があります。当然圧倒的に経験が足りないJujuですから,相棒は経験豊富なドライバーである必要性があります。そうした中,角田裕毅がF1に昇格する前は,最もF1に近い日本人ドライバーといわれていたのが松下でしたから,この起用は十分うなずけるものだという感じでした。しかし,いざシーズンが始まると,松下は思うような結果が出ず,現段階では開幕戦の8位が最高位でした。今回シーズン途中でドライバー交替となった原因については発表がなく,詳しいことは分かりません。なお,松下のかわりとなるドライバーについても,現段階で発表されていません。ただ,富士スピードウェイで開催される次戦の前に,同地で合同テストが行われる予定になっていますが,その時に大津弘樹と大草りきが参加することは発表されています。その結果によって,どちらかが採用となりそうですね。
2024/07/04(木)
◎2シーズンぶり(MotoGP)
○先週末に行われた第8戦オランダGPでは,スプリントレースでアプリリア・レーシングのA.エスパルガロが,決勝レースではモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのA.リンスが骨折するほどの転倒を喫してしまいました。その中で,リンスに関しては,決勝レースの翌日に骨折部分の手術を行いました。そのリンスですが,昨年6月に行われた第6戦イタリアGPで転倒を喫し,この時もやはり骨折する重傷を負って手術を受けています。その怪我から1年以上経ちますが,その手術の際に埋め込まれたボルトを除去する手術を受ける予定がありました。今回の手術では,そのボルトを取る手術も合わせて行ったようです。さて,そのリンスに関して昨日モンスターエナジー・ヤマハMotoGPから発表があり,今週末に行われる第9戦ドイツGPにおいて,怪我で欠場するリンスの代役として,今季もSBKにGYTR GRT Yamaha WorldSBK Teamからフル参戦しているR.ガードナーを代役として起用することになりました。今回代役参戦が決まったガードナーは,オーストラリアを代表するレジェンドライダーの一人であるW.ガードナーの息子です。2021年シーズンにMoto2クラスでタイトルを獲得し,2023年にMotoGPクラスへ昇格し,レッドブルKTMテック3からフル参戦しました。ところが,わずか1年でシートを失い,昨シーズンから現在のSBKにフル参戦しています。今回の代役参戦は,ガードナーにとって2022年の最終戦バレンシアGP以来の最高峰クラス出場となります。なお,次戦ドイツGPが終了すると,およそ1ヶ月間のサマーブレイクに入りますが,その間にリンスは怪我から回復するのではないでしょうか。
2024/07/03(水)
◎残留&移籍(MotoGP)
○シーズンは中盤にさしかかり,タイトル争いがますます気になる状況となっています。それと平行して来季の体制についても気になっていますが,ここ数日の間で新たな契約について2つ発表がありました。
まず,1つ目ですが,オランダGPが終了した翌日の7月1日(月)に,ドゥカティのサテライトチームの1つであるグレシーニ・レーシングMotoGPから発表があり,今シーズンも同チームからフル参戦しているA.マルケスとの間で2年間の契約延長が成立しました。今シーズン実兄であるM.マルケスが同チームに移籍してきて,レプソル・ホンダ・チームの時以来となるマルケス兄弟が同じチームに所属しています。その移籍してきた兄の方は,1年で同チームを去り,来季からドゥカティワークスであるドゥカティ・レノボ・チームに移籍することが既に決定していました。弟の方は契約を延長するのではないかという予想がありましたが,今回の発表でその予想が正しかったことになります。2023年から同チームに所属していて,今回の契約延長により,少なくとも4年間は同じ体制で臨むこととなります。
2つ目は,昨日HRCから発表があり,来季ホンダのテストライダーとして新たにA.エスパルガロを起用することになりました。これにより,来季はS.ブラドルと共に2人でホンダのMotoGPマシンであるRC213Vを開発していくことになります。今回契約が成立したエスパルガロは,2015年から2年間スズキのワークスライダーとして,そして2017年から現在までアプリリアのワークスライダーとして活躍してきています。そうした彼ですが,今シーズンの第6戦カタルニアGPにおいて,今季限りでの引退を発表していて,その後の去就がどうなるのか注目されていました。当初は,アプリリアの開発をしていくのではないかと思われていたのですが,最近になってホンダへの移籍が取り沙汰されるようになり,今回の発表に至っています。つい数年前までは,ホンダのマシンでないとタイトルに近付けないという状況がずっと続いていました。しかし,ここ数年ホンダの戦闘力不足が露呈し,今シーズンは最下位争いをホンダ勢どうして争っているという信じられないような状況となっています。来季から新たにエスパルガロが加わって2人による開発を進めていくことになりますので,少しでも早くヤマハに,そして海外メーカーに追いつくことを期待したいですね。
2024/07/02(火)
◎2年ぶり(F1)
○第11戦オーストリアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったレッドブル・リンクで行われました。スプリント予選,スプリントレース,そして予選と全てトップに立っていたレッドブルのM.フェルスタッペンは,決勝レースでも好スタートを切ってトップの座を守りました。その後も徐々に後続との差を広げて行き,ほぼ独走状態に持ち込んでいきました。このままフェルスタッペンが決勝レースをも制するのかと思われましたが,波乱の展開が待ち受けていました。その先駆けとなったのはピットインの時で,左リヤのタイヤがなかなか外れずにここでそれまで貯金していたタイムを一気に吐き出してしまいました。何とかトップの座を守ってコースインしたのですが,この時2位を走行していたマクラーレンのL.ノリスがすぐ後ろにつける状態となってしまいました。さらに,交換したタイヤがあまり機能しなかったため,それまでは他を寄せ付けない走りをしていたのに,ここではノリスとの差をつけることができませんでした。終盤に入って2台による激しいトップ争いとなり,その争いはマシン同士が接触するという事態にまで発展してしまいました。接触後にノリスはピットインしたものの,そのままリタイアとなってしまいました。パンクした状態でピットインしたフェルスタッペンは,タイヤ交換して再びレースに復帰できたものの,優勝争いからは脱落してしまいました。その2台の後ろの3位で走行していたメルセデスAMGのG.ラッセルは,漁夫の利を得てトップに立ち,そのまま逃げ切ってトップでチェッカーを受け,2022年のブラジルGP以来2年ぶり,自身通算2度目の勝利を収めました。2,3位には,それぞれ単独走行でマクラーレンのO.ピアストリ,フェラーリのC.サインツが入っています。レースに復帰したフェルスタッペンは,最終的にトップからおよそ37秒遅れの5位でチェッカーを受けています。チームメイトのS.ペレスは,オープニングラップでアクシデントに見舞われたことが影響したこともあってか,終始ペースが上がらず7位でのチェッカーとなっています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,トップ10圏内を走行していったD.リカルドが9位に入ってポイントを獲得しています。再び無線での会話で非難を浴びる結果となっていた角田裕毅は,レース序盤はトップ10圏内を走行していたものの,特にタイヤを履き替えてからはペースが上がらず,最終的に14位でのチェッカーとなっています。なお,無線で使用した言葉が差別的意味を含んでいることから,角田は罰金が科せられています。ただ,本人が十分に反省していることと,スラングを含めた英語が十分に分かっていないという現実があるため,執行猶予がついた状態でのペナルティーとなっています。昨シーズンまで言動で物議を醸すことがあった角田でしたが,今シーズンはかなり落ち着いた言動が見られるようになっていました。それと平行するかのようにレース結果も上がってきていただけに,今回のことを十分反省材料にして,一歩も二歩も大人として(?)成長し続けていくことを期待したいと思います。
2024/07/01(月)
◎完勝&2勝目(MotoGP)
○第8戦オランダGPの決勝レースが,レースウィークを通してドライコンディションとなったTTサーキット・アッセンで行われました。
MotoGPクラスは,予選,スプリントのどちらも制したドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,ポールからスタートしてホールショットを奪うと,安定した速いタイムを刻んでいき,ランクトップ争いをしているプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが後ろにつけていたものの,レースが進むに連れて徐々に差を広げて行きました。そして,最終的におよそ3.6秒の差をつける独走で第6戦からの3連勝を飾りました。このサーキットを得意とする彼ですが,オランダGPとしても3年連続優勝となります。1,2位はそれぞれ単独走行となりましたが,3位については激しい争いが終盤まで続きました。それを制したのは,徐々にポジションアップを果たしていったドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニで,こちらも最終的に後ろに1秒以上の差をつけての表彰台獲得となりました。唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,レースウィークを通して下位争いに終始しました。ただ,リタイアが出たことから最終的にポイント獲得まであと一歩の16位でレースを終えています。なお,高速サーキットの1つであるアッセンですが,その分転倒したときのリスクがあり,アプリリア・レーシングのA.エスパルガロがスプリントで,モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのA.リンスが決勝レースでテントを喫し,どちらも骨折をしてしまっています。また,レース後の車検でグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスのタイヤの空気圧が規定より低いことが判明し,マルケスに対して16秒加算のペナルティーが科せられました。そのため,レースでは4位でチェッカーを受けていましたが,ペナルティーにより10位となっています。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたスピードアップ・レーシングのF.アルデグエルがオープニングラップを制してトップに立ちました。しかし,トラックリミットを超えることが見られるようになり,16周目にロングラップペナルティーが科され,一旦トップ争いから退きました。それに対して,2番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIの小椋藍は,順調に走行を続けてトップ争いに加わり,19周目にトップに立つと後続との差を広げて行きました。一旦は順位を少し下げたアルデグエルでしたが,速いタイムを刻んでいって再びトップ争いに加わり,トップを行く小椋を交わすことができませんでしたが,その後ろを追走していきました。トップの小椋はアルデグエルの追走を交わしてトップでチェッカーを受け,見事今季2勝目を飾りました。今回の優勝により,ランキング争いで2位に浮上しています。小椋のチームメイトであるS.ガルシアは,フロントに問題を抱えて苦しい走行を強いられましたが,それでも3位を走行していき,最終的に3位に入って今季5回目となる表彰台を獲得しています。24番グリッドからスタートしたヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,8周目に他者と接触したために転倒してリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,4番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIのI.オルトラがレースを引っ張っていきました。終盤に入って一旦ポジションを落としましたが,ファイナルラップで再びトップの座を奪い返して昨年4月に行われた第4戦スペインGP以来となる今季初優勝を飾りました。母国制覇に燃えるリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーでしたが,ファイナルラップでオルトラに交わされてしまい,わずか1000分の12秒差で2位となってしまいました。3位争いは,11番グリッドからスタートしたボエ・モータースポーツのD.ムニョスが制しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,優勝争いに絡むことができず,MTヘルメッツMSIの山中琉聖の10位が最高位でした。自身これまでの最上位となる2番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,トップグループでの走行をしていたものの,15周目にコースオフしたため順位を下げてしまい,13位でチェッカを受けてポイントを獲得しています。12番グリッドからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は,3周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。
 

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