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2024/11/30(土)
◎全セッションで(F1)
○第23戦カタールGPがルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕し,初日は1回目のフリー走行(FP1)と今日行われるスプリントレースの予選が行われました。今季は4月に行われた第5戦中国GPを皮切りに,全部で6回にわたってスプリントレースが予定されていますが,今回のカタールGPでそのスプリントレースは最後となります。その今季最後のスプリント予選で速さを見せたのは,前戦でフェルスタッペンとのチャンピオン争いに敗れたマクラーレンのL.ノリスでした。Q1,Q2とトップタイムをマークしたノリスは,Q3のファーストアタックでもトップタイムをマークしました。そして,ラストアタックでタイムアップを図ったノリスでしたが,途中でミスがあったのか,アタックを辞めてピットへと入っていきました。ノリスが最初のアタックでマークしたタイムを上回るべく他のドライバーはラストアタックをしていきましたが,誰もノリスのタイムを上回ることができず,ノリスがスプリント予選で全セッショントップタイムをマークしてのポール獲得となりました。前戦の勝者であるメルセデスAMGのG.ラッセルは,ノリスから1000分の63秒遅れという僅差で2番手タイムとなっています。3番手には,ノリスのチームメイトであるO.ピアストリが入っています。前戦で今シーズンのタイトルを決めたレッドブルのM.フェルスタッペンは,トップからおよそコンマ3秒遅れの6番手タイムでスプリント予選を終えています。来季のシートがどうなるのか不安定な状況が続いているチームメイトのS.ペレスは,Q1で敗退してしまい,16番手でスプリント予選を終えています。前戦で上位争いをしている他のマシンと比べて非力なマシンにもかかわらず見事な走りを展開して9位入賞を果たしたビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,FP1で5番手タイムをマークしてQ3進出が期待されましたが,思うようにタイムを上げることができず,ペレスに次ぐ17番手でQ1敗退となってしまいました。チームメイトのL.ローソンは,見事Q3進出を果たして10番手タイムとなっています。
2024/11/29(金)
◎シーズン中3度(MotoGP)
○MotoGPの商業権を有するドルナ・スポーツが,11月27日(水)に2026年シーズン中におけるオフィシャルテストの開催日程を発表しました。それによると,来季に関してもシーズン中のテスト(インシーズンテスト)を3回行うことになります。まず最初は,ヨーロッパラウンドの開幕戦で,ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトにおいて開催される第5戦スペインGPが終了した翌日の4月28日です。2回目は,モーターランド・アラゴンで開催される第8戦アラゴンGPが終了した翌日の6月9日です。そして3回目は,ミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで開催される第16戦サンマリノ・リビエラ・ディ・リミニGPが終了した翌日の9月15日です。
なお,発表済みのプレシーズンテストの確認ですが,最初は既に今季最終戦後に行われたテストです。次が1月31日から3日間にわたってセパン・インターナショナル・サーキットで行われる予定のシェクダウンテストです。これには,各メーカーのテストライダーと小椋藍のようなルーキーライダーが基本的に参加し,それ以外のレギュラーライダーは参加できません。ただ,コンセッション(優遇措置)でランクDとなっているヤマハとホンダの日本メーカー勢は,レギュラーライダーの参加も認められています。2026年に全員が揃った最初のテストが,シェイクダウンテストと同じセパン・インターナショナル・サーキットで2月5日から3日間にわたって行われるテストとなります。そして,プレシーズンテスト最後となるのは,来シーズンの開幕戦タイGPの会場となるチャーン・インターナショナル・サーキットで2月12日から2日間にわたって行われるテストです。
2024/11/28(木)
◎11番目(F1)
○11月25日(月)にF1から発表があり,アメリカのゼネラルモーターズ(GM)が2026年シーズンからF1における11番目のチームとして参入することが基本合意されました。参入する段階では,GMとしてではなく,傘下のブランドであるキャデラックを用いた『キャデラックF1チーム』として活動することになります。また,搭載するパワーユニット(PU)については,最初の2年間はフェラーリ製を使用しますが,可能であれば2028年シーズンから,遅くとも10年以内には自社のPUを搭載し,GMのフルワークスチームとして参戦することを目標にしているとのことです。現在は10チーム20台のマシンで争われているF1ですが,新規参入チームを受け入れることは既に決定していました。そして,昨年1月にGMと元F1ドライバーで,アメリカンフォーミュラにおける伝説的ドライバーの一人であるマイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グローバルとが提携して参戦を申請しました。その申請は昨年10月にFIAは承認したものの,その後F1の商業権を有するフォーミュラワン・マネージメントがその申請を却下し,11番目のチームとしての参入が許可されませんでした。こうした状況に対してアメリカの司法省が独占禁止法違反に当たるのではないかということで調査を開始。さらに,アンドレッティが今年9月にアンドレッティ・グローバルの株式の大半を売却し,TWGグローバルという新たな経営体制が築かれました。こうした流れにより,今回の新規参入チーム受入れという決定がなされました。なお,同チームの取締役会には,マイケルの父で,彼と同じく元F1ドライバー,そしてアメリカンフォーミュラにおける伝説的ドライバーの一人であるマリオ・アンドレッティが務めることもGMから発表されています。
2024/11/27(水)
◎全6名(MotoGP)
○今季最終戦が11月17日(日)に終わり,その2日後の19日(火)に来季に向けたMotoGPクラスのオフィシャルテストが最終戦の会場であるバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われました。そして,その翌日の20日(水)に国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が,来季3クラスのエントリーリスト(暫定版)を発表しました。
まず気になる日本人ライダーについてですが,今季はMotoGPクラスに1名,Moto2クラスに2名,Moto3クラスに3名,合計6名のライダーがフル参戦しました。今回発表された発表では,各クラスのライダー数は変化がありません。ただ,顔ぶれには変化があって,MotoGPクラスは中上貴晶がレギュラーライダーから引退したものの,替わって今季Moto2クラスチャンピオンに輝いた小椋藍がトラックハウス・レーシングからフル参戦します。Moto2クラスは,佐々木歩夢がRWイドロフォリア・レーシングGPに移籍して継続参戦し,小椋藍が昇格したのに対し,替わって今季JRRのST1000クラスチャンピオンに輝いた國井勇輝が,Moto3クラス時代に所属していたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアに復帰してフル参戦することになりました。Moto3クラスに関しては変化がなく,古里太陽(ホンダ・チーム・アジア),山中琉聖(MTヘルメッツMSI),鈴木竜生(リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGP)が今季と同じ体制でフル参戦します。
MotoGPクラス全体で見ると,これまで明らかになっていた体制からの変更はありません。ただ,具体的な点では変化が出ています。チャンピオンに輝いたJ.マルティンがアプリリア・レーシングに移籍しますが,チャンピオンですのでチャンピオンナンバーである『1』をつける権利があるものの,今回の発表段階では,これまでと同じ『89』となっています。チャンピオンを逃したドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアのゼッケンは,彼の本来のナンバーである『63』となります。永年にわたってホンダワークスチームのメインスポンサーを務めていたスペインの石油関連企業である『レプソル』は,今季限りでホンダとの契約を解除しました。果たしてその後にどのスポンサーが就くのか気になるところですが,今回のリスト段階では決まっておらず,『ホンダHRC』というチーム名でのエントリーとなっています。ヤマハについては,既に発表されていたように,プリマ・プラマック・レーシングがドゥカティ陣営から離脱し,新たにヤマハのサテライトとなり,4台体制が復活します。なお,今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。今回の発表は暫定ですので,マルティンのゼッケンなど今後変更になる可能性が十分にあります。また,今回は全クラスのリストが発表されていますが,今回のこのページではMotoGPクラスのみお伝えします。
2025年 MotoGPクラスのエントリーリスト(暫定)
�� ライダー 国 チーム マシン
5 J.ザルコ フランス カストロール・ホンダLCR ホンダ
10 L.マリーニ イタリア ホンダHRC ホンダ
12 M.ビニャーレス スペイン レッドブルKTMテック3 KTM
20 F.クアルタラロ フランス モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム ヤマハ
21 F.モルビデリ イタリア プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム ドゥカティ
23 E.バスティアニーニ イタリア レッドブルKTMテック3 KTM
25 R.フェルナンデス スペイン トラックハウスMotoGPチーム アプリリア
33 B.ビンダー 南アフリカ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM
35 S.チャントラ タイ イデミツ・ホンダLCR ホンダ
36 J.ミル スペイン ホンダHRC ホンダ
37 P.アコスタ スペイン レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM
42 A.リンス スペイン モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム ヤマハ
43 J.ミラー オーストラリア プリマ・プラマック・レーシング ヤマハ
49 F.ディ・ジャンアントニオ イタリア プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム ドゥカティ
54 F.アルデグエル スペイン グレシーニ・レーシングMotoGP ドゥカティ
63 F.バグナイア イタリア ドゥカティ・レノボ・チーム ドゥカティ
72 M.ベゼッキ イタリア アプリリア・レーシング アプリリア
73 A.マルケス スペイン グレシーニ・レーシングMotoGP ドゥカティ
79 小椋 藍 日本 トラックハウスMotoGPチーム アプリリア
88 M.オリベイラ ポルトガル プリマ・プラマック・レーシング ドゥカティ
89 J.マルティン スペイン アプリリア・レーシング アプリリア
93 M.マルケス スペイン ドゥカティ・レノボ・チーム ドゥカティ
2024/11/26(火)
◎奪還に向け(WRC)
○先週末に今季最終戦となる『ラリー・ジャパン』が行われ,トヨタGRヤリス・ラリー1を駆るトヨタ・ガズー・レーシングWRTは,最終戦の最終SSまでもつれ込んだマニュファクチャラーズタイトルを大逆転で獲得しました。ただ,ドライバーズタイトルについては,既にトヨタは最終戦前までにタイトル獲得の可能性を失っていて,最終的にヒョンデ・シェル・モービスWRTのT.ヌービルが獲得し,ヒョンデに初のタイトルをもたらしました。そうした結果に終わった今シーズンですが,最終戦が終わった翌日にトヨタが来季の参戦体制について発表を行いました。トヨタとしてはマニュファクチャラーズタイトルの防衛はもちろん,ドライバーズタイトルの奪還も至上命題となります。そうしたことを目指しての体制となりますが,今回の発表によると,4名のフルタイムドライバーと1名のパートタイムドライバーという体制を組むことになりました。フルタイムドライバーの内訳ですが,まず最終的にランク2位となったE.エバンス&S.マーティン組,そしてランク5位でシーズンを終えた唯一のフルタイムドライバーである勝田貴元&A.ジョンストン組が継続して参戦します。さらに,今シーズンは充電期間としていたシリーズ最年少チャンピオンで2冠王者であるK.ロバンペラ&J.ハルトゥネン組がフルタイムに復帰し,今季WRC2クラスでタイトルを獲得したS.パヤリがついにフルタイムドライバーに昇格することとなりました。なお,パヤリのコ・ドライバーについては現段階で未定です。パートタイムドライバーは,最終SSで逆転タイトルに大きく貢献した元王者であるS.オジエ&V.ランデ組が継続することになりました。来季のWRCにおける使用するマシンは,レギュレーションの変更により一昨年の規定から採用となったプラグインハイブリッドカーではなく,軽量化されたハイブリッドカーになることが決まっていますので,今回のドライバーラインナップと新たなマシンとでどのような結果になっていくのか,約2ヶ月後に開幕する来シーズンの初戦である『ラリー・モンテカルロ』が楽しみとなります。
2024/11/25(月)
◎逆転で(WRC)
○いつものように1月末から始まった今季のWRCですが,今季最終戦となる第13戦第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』最終日の走行が行われました。最終戦までドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルが持ち越されていて,ついにこの日のレースで決着を見ることとなりました。ドライバーズタイトルに関しては,ヒョンデ・シェル・モービスWRTのT.ヌービルとO.タナクの2人が争っていました。ランク2位を行くタナクは,逆転タイトルに向けて速くて堅実な走りを3日目まで展開していました。ところが,何と最終日の最初ステージでリアがスリップし,そのまま土手に乗り上げてクラッシュしたため,ここでリタイアとなってしまいました。この段階でランクトップを行くヌービルが今シーズンのドライバーズタイトル確定となりました。これまでランク2位を5回経験してきたものの,なかなかタイトル獲得にまでは至らなかったヌービルでしたが,ようやくその苦労が報われる結果となりました。マニュファクチャラーズタイトルに関しては,ランクトップのヒョンデとランク2位を行くトヨタ・ガズー・レーシングWRTとのポイント差が15ポイントでこの大会を迎えていました。両者の白熱した走りでなかなか決着がつかずに同点のままSS20まで終了し,何と最終戦の最終ステージであるSS21までタイトル争いはもつれ込まれました。この最終ステージでは,ヒョンデが1位と4位に入ればマニュファクチャラーズタイトルも獲得できるという状況でした。そのような状況の中,ドライバーズタイトルを獲得したヌービルは,マニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて素晴らしい走りを展開し,トップタイムをマークしてトヨタ勢の走りを待つ状態となりました。トヨタ勢の中で,まず最初に走行した勝田貴元は,少しでもタイムを削るためにギャンブルでスペアタイヤを積まずに走行しました。そして,ヌービルから遅れをとったものの,その段階で2番手タイムをマークしていました。トヨタ勢の中で次に走行した元WRCチャンピオンであるS.オジエは,チャンピオン経験者の貫禄を見せるかのような鬼神の走りを見せ,見事ヌービルのタイムを上回るタイムをマークしてトップに立ち,この段階で逆転でトヨタのマニュファクチャラーズタイトルが決定しました。なお,この大会の勝者についてですが,前日までトップだったタナクがリタイアしたことにより,前日まで2位につけていたトヨタのE.エバンスが最終日もそのポジションを守り抜いて,こちらも逆転で昨年に続いてラリー・ジャパンを制しています。前日まで5位につけていた勝田は,最終日を無事乗り切って4位でゴールし,惜しくも表彰台を逃しています。

◎チャンピオン決定&ワンツー(F1)
○第22戦ラスベガスGPの決勝レースが,気温18度,路面温度19度とレースをするにはやや冷たい状況のラスベガス・ストリップ・サーキットで行われました。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンは,順位にかかわらずこのレースでランク2位を行くマクラーレンのL.ノリスの前でチェッカーさえ受ければチャンピオンが決定することになっていました。そのような中で始まったレースは,ポールからスタートしたメルセデスAMGのG.ラッセルが好スタートを切ってホールショットを奪うと,ピットインのタイミングを除いてトップの座を守り続けていきました。その後ろでは,4番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールがさらに好スタートを切って何と2位にまで浮上しました。レースウィークを通して速いペースを刻んできたメルセデスAMGですが,この決勝レースでもその傾向は変わりなく,ルクレールがラッセルに迫ることはありましたが,抜くところまでは行きませんでした。逆に追い上げにタイヤを酷使したためか,次第にルクレールはペースが落ちていき,徐々に順位を下げていきました。タイトルに王手をかけているフェルスタッペンは,一時2位にまで浮上しましたが,他のドライバーからの追い上げに無理せずに走行し続けていきました。ラッセルが速いペースを刻んだのと同様,10番グリッドからスタートしたチームメイトのL.ハミルトンも次々に順位を上げていき,ついには2位にまで浮上していきました。ルクレールはチームメイトのC.サインツにも交わされて4位となり,レースはそのままの順で進んでいき,メルセデスAMG勢がワンツーフィニッシュを果たし,続いてフェラーリ勢が3,4位フィニッシュを果たしています。無理をしない走行を続けていたフェルスタッペンが5位でフィニッシュしたのに対し,ライバルであるノリスはそのフェルスタッペンから25秒以上離された6位でのフィニッシュとなり,この結果フェルスタッペンの4年連続チャンピオンが決定しました。フェルスタッペンのチームメイトのS.ペレスは,15番グリッドからスタートしてビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅と9位争いまで順位を上げました。ファイナルラップまで続いたこの2人のバトルは,前を行く角田が最後までペレスを押さえて9位でフィニッシュしています。角田のチームメイトであるL.ローソンは,14番グリッドからスタートして16位でレースを終えています。今回でドライバーズタイトルは決まりましたが,コンストラクターズタイトルはまだ決まっていません。残り2戦となりましたが,トップを行くマクラーレンが逃げ切るのか,ポイント的にやや離されてはいるものの,今回3,4フィニッシュを果たしたフェラーリが逆転するのか,さらにかなり厳しい状況ではあるものの,ディフェンディングチャンピオンであるレッドブルが逆転するのか最後まで分からない戦いとなりそうです。
2024/11/24(日)
◎トップ堅持(WRC)
○今季最終戦となる第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』3日目の走行が行われました。前日までトップに立っているヒョンデ・シェル・モービスWRTのO.タナクは,この日も速くしかも堅実な走りを展開していき,2位につけているトヨタ・ガズー・レーシングWRTのE.エバンズに一度もトップの座を譲らずに走行を続けていき,最終的に38秒差をつけてこの日の走行を終えました。トップから2分以上遅れて,エバンズのチームメイトであるS.オジエが前日より順位を上げて3位で3日目を終えています。前日まで3位につけていたトヨタの勝田貴元は,SS12でスピンを喫したことでタイムを落とし,総合5位に順位を下げています。なお,この日行われる予定だったSS12は,アクシデントのためキャンセルとなってしまいました。どうやら警備員の制止を振り切ってワンボックスの一般車両がコース内に進入したことが原因のようです。昨年の大会は誤って同じく一般車両が入るというアクシデントがあり,SSがキャンセルされるという事態が発生していて,2年連続キャンセルということになってしまいました。今回の場合は悪質な観客(どうやら単なる観客ではなく,過激な環境活動家のようですね。))による不測の事態ではありますが,WRCの歴史がほとんどない日本だけに,運営側,観客側等の質向上が大きな課題となりそうです。

◎2日連続(F1)
○第22戦ラスベガスGPの予選が,照明に照らされたラスベガス・ストリップ・サーキットで行われました。前日に速さを見せたのはメルセデスAMG勢でしたが,この予選でも同チームが速さを見せました。ただし,前日はL.ハミルトンがトップタイムでしたが,予選はチームメイトのG.ラッセルの方で,初日トップのハミルトンは,Q3まで進んだものの,そのQ3では最下位となる10番手でした。このところ好調な走りを見せているフェラーリのC.サインツですが,今回も速さを見せて2番グリッドを獲得しています。また,前戦でダブル表彰台を獲得して勢いのあるアルピーヌですが,前回3位表彰台にのぼったP.ガスリーが今季自己最高グリッドとなる3番手につけています。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンですが,何とチーム側が今回準備したリアウィングが違ったものを持ってくるというあり得ないミスを犯していたようで,Q3までは進出したものの,5番手に留まっています。チームメイトのS.ペレスに至っては,Q1で敗退して16番手で予選を終えています。初日の走行でトップ10圏内に進出したビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,その速さが本物であることを証明するかのように,Q3まで進出して7番グリッドを獲得しています。チームメイトのL.ローソンは,Q2で敗退して15番手となっています。
2024/11/22(金)
◎本格的に(WRC)
○今季最終戦となる第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』が11月21日(木)に開幕し,2日目から本格的な走行が始まりました。この大会を迎えるまでに今季のチャンピオンは決まっておらず,ヒョンデ・シェル・モービスWRTのT.ヌービルがランクトップに立っていて,2位にチームメイトのO.タナクとなっています。3位にトヨタ・ガズー・レーシングWRTのE.エバンズとなっています。エバンズの逆転タイトルの可能性は全くないわけではないものの,現実的には不可能なため,今季ドライバータイトルはヒョンデの内にどちらかとなることはほぼ間違いありません。トヨタに残されいるのはマニュファクチャラーズタイトルで,大会前はこちらもヒョンデがランクトップに立っていますが,15ポイント差でトヨタが2位につけています。マニュファクチャラーズタイトルはドライバーの合計点となりますから,逆転は十分可能性があります。特に,今回が母国での大会となる勝田貴元の活躍が,逆転タイトルに重要な役割を果たすことも間違いありません。
そのような中で昨日行われたデイ2ですが,ランクトップを行くヌービルにトラブルが発生したようで,そのトラブルが解消するに至らず,スロー走行を強いられることになってしまい,15位にまで順位を下げています。それに対してチームメイトでランク2位につけているO.タナクが順調な走りを展開し,2日目を総合トップで終えました。そのタナクから20秒以上離されてトヨタのEエバンズが2位につけ,3位がMスポーツ・フォード・ワールド・ラリー・チームのA.フルモーとなっています。タイヤのスローパンクチャーに見舞われてタイムを落とした勝田貴元でしたが,その後の走行でペースアップを果たしていきました。特に,日が落ちた時間帯に始まった岡崎中央総合公園の敷地内でパーテーションを使ってレイアウトされたスーパーSSでは,勝田は2回の走行共にトップタイムをマークし,総合4番手にまで順位を回復しています。

◎両セッション共に(F1)
○第22戦ラスベガスGPがラスベガス・ストリップ・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。とても低い気温と路面温度の中での走行となりましたが,メルセデスAMGのL.ハミルトンが両セッション共にトップタイムをマークし,初日総合トップに立ちました。レッドブルのM.フェルスタッペンとタイトル争いを演じているマクラーレンのL.ノリスは,ハミルトンに逆転されるまでトップに立っていて,最終的に1000分の13秒遅れで総合2番手でした。1回目のフリー走行で2番手だったメルセデスAMGのG.ラッセルは,午後の走行でノリスに先を越されて総合3番手となっています。気温が低いためソフトタイヤを選択するドライバーが多かったのですが,フェルスタペンはそのソフトタイヤを履くタイミングが遅かったこともあって,17番手で初日を終えています。チームメイトのS.ペレスもペースが上がらず,ブービーとなる19番手でした。ビザ・キャッシュアップRB勢は,最初の走行で速いタイムを刻むことができなかった角田裕毅でしたが,2回目の走行では速さを見せ,1分34秒台のタイムを出して10番手で初日を終えています。チームメイトのL.ローソンは,1分35秒台に留まって15番手タイムでした。
2024/11/21(木)
◎今季限りで(SGT)
○日産モータースポーツ&カスタマイズ(NISMO)から発表があり,長年にわたって日産のワークスドライバーとしてSGTで活躍してきたL.クインタレッリが,今シーズンをもってSGTにおける活動を終了することになりました。今回SGTでの活動を終了することになったクインタレッリは,2003年に来日して全日本F3選手権へのフル参戦を開始しました。その翌年に見事チャンピオンに輝き,2005年からはフォーミュラ・ニッポン(現在のSF)とSGTへのフル参戦を果たしています。SGTでは当初トヨタのドライバーとしてフル参戦していましたが,2008年シーズンから今シーズンまで長きにわたって日産のドライバーとして活動しています。その間,MOLAに所属した2011年と2012年に連覇を達成。その翌年の2013年から日産のワークスであるNISMOに所属し,2014年と2015年に再び連覇を果たしています。それ以後はランク2位を最高位にチャンピオンに輝くことはできていませんが,今季まで11年間にわたって日産のワークスドライバーとして活動してきています。若手にシートを譲るために今季限りでの活動終了という決断をしたようですが,来季の活動がどうなるのかについてはこのページの入力段階では明らかになっていません。現役続行という点も含め,とても気になるところです。
2024/11/20(水)
◎25年シーズンスタート(MotoGP)
○先週末に最終戦がバルセロナ-カタルニア・サーキットで開催され,今シーズンの全てのレースが終了しました。唯一チャンピオンが決まっていなかったMotoGPクラスは,タイトルに王手をかけていたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが3位表彰台を獲得し,見事念願のチャンピオンに輝きました。MotoGPでは,例年最終戦が終了した2日後に翌年に向けたオフィシャルテストが開催されていますが,バレンシア州を襲った洪水のため,直前になって開催場所が変更となった今シーズンもこれまでと同様,今季最終戦の地であるカタルニア・サーキットで開催されました。来季MotoGPクラスにフル参戦するライダー及びテストライダーは,このテストから25年シーズンに所属するチーム及びメーカーのマシンを駆って走行を開始します。このテストでトップタイムをマークしたのは,来季も今季と同様グレシーニ・レーシングMotoGPからフル参戦するA.マルケスでした。グレシーニ・レーシングはドゥカティのサテライトチームですので,型落ちのマシンが供給されています。今回マルケスが駆ったマシンは,来季としては型落ちとなりますが,今季マルティンがタイトルを獲得した今季型のマシンです。総合2番手タイムをマークしたのは,来季もこれまでと同様ヤマハワークスであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPチームのF.クアルタラロでした。徐々に戦闘力が高まりつつあるヤマハですが,今回は新しいシャーシのマシンも投入されているようです。総合3番手タイムをマークしたのは,今季惜しくもタイトルを逃したドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアでした。これまで2年間にわたってチャンピオンナンバーである『1』をつけてきたバグナイアですが,来季から彼のゼッケンである『63』を付けたマシンでの走行となりました。ワークスチームですので,当然来季型のマシンも投入しての走行となっています。今シーズン見事チャンピオンに輝いたマルティンは,来季からアプリリアのワークスライダーとなり,アプリリア・レーシングからの出走となります。慣れ親しんだドゥカティから新たにアプリリアのマシンを駆ることになりますので,いきなり上位に入ることは難しかったでしょうが,タイムとしては11番手でテストを終えています。MotoGPクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであった中上貴晶は,レギュラーライダーから引退し,来季からHRCのテストライダーに就任することになっています。ただ,今回のテストは,中上と同じくHRCのテストライダーとなるA.エスパルガロが担当し,14番手となっています。中上に替わって,来季から唯一のフル参戦日本人ライダーとなる小椋藍は,彼が所属するアプリリアのサテライトチームであるアメリカン・レーシング・チームのマシンを駆って走行し,初のMotoGPマシンで21番手タイムでした。
今回のテストで年内の走行は終了となり,次に全員が揃ってのテストは,来年2月5日から3日間にわたってペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで行われるオフィシャルテストとなります。
2024/11/19(火)
◎払拭(F1)
○F1はアメリカ大陸でのレースに入っていて,北米のアメリカズGP,中米のメキシコシティGP,南米のサンパウロGPと3週連続で3つの大会を終了しました。そして,今週末は再び北米に戻り,アメリカ大陸ラウンド最後の大会となる第22戦ラスベガスGPが予定されています。そのような中,サンパウロGP終了後にある噂出ていて,それはラスベガスGPにウィリアムズが出場できないのではないかというものでした。サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたアメリカズGPでは,ルーキーのF.コラピントが10位に入ってポイントを獲得し,アメリカ大陸ラウンドで幸先のよいスタートを切りました。ところが,メキシコシティGPでは,A.アルボンがFP1で大クラッシュに見舞われ,さらに決勝レースではオープニングラップでビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅と接触してレースを終えてしまいました。次のメキシコシティGPではさらに悲劇に見舞われ,アルボンは決勝日午前の走行で大事故を起こしてマシンが大きく損傷し,修復が不可能なためレース欠場となってしまいました。さらに,コラピントもアクシデントに見舞われ,予選,そして決勝とどちらもマシンがクラッシュしてしまいました。短期間で相次いだ事故のため,マシンのスペアパーツが大幅に不足する事態となりました。また,同チームはずっと資金不足という悩みを抱えていて,こうした点でもスペアパーツの準備に支障が出る可能性が高まっています。こうした状況を受けて,欠場するのではないかという噂が広まっていましたし,チーム自身も当初リソース不足を認めていました。ところが,この度ウィリアムズがラスベガスGPに向けたマシンの新たなカラーリングを公開し,欠場の噂を払拭しました。今回の発表によると,この大会で『キーパー・セキュリティ』という新たなスポンサーを獲得し,そのロゴが入ったカラーリングを公開しています。まずは一安心といったところですね。
2024/11/18(月)
◎MotoGP史上初(MotoGP)
○3月にカタールで始まった今シーズンも,ついにバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われた第20戦ソリダリティGPの決勝レースをもって終了しました。
今シーズンのチャンピオンが唯一決まっていなかったMotoGPクラスの決勝レースは,逆転タイトルを狙うドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアがポールからスタートしました。そのバグナイアに19ポイント差をつけてランクトップに立っているプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンは,2列目バグナイアの後方となる4番グリッドからスタートしました。いつも抜群なスタートを決めて順位を上げるマルティンは,今回も同様にスタートからポジションを上げました。バグナイアも負けじとこちらも好スタートを切り,ホールショットを奪ってトップに立ちました。バグナイアの後ろをマルティンが追うという展開となりましたが,そこに3番グリッドからスタートしたグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが3位の位置から2位を行くマルティンに迫っていきました。そして,2周目にマルケスがマルティンを交わし,今度はトップのバグナイアに迫っていきました。しかし,逆転タイトルのためには優勝を目指すしかないバグナイアは,一時マルケスに迫られたものの,レースが進むに連れて徐々に差を開けていき,最後までトップの座を譲ることなく,マルケスにおよそ1.5秒差をつけて決勝レースで今季11回目のトップチェッカーを受けました。3位のマルティンは,こちらも徐々に単独走行に持ち込んでいってそのままの順でチェッカーを受け,見事今シーズンのチャンピオンを決めました。マルティンにとっては初のMotoGPクラスでのタイトル獲得となり,彼の所属するプラマックにとっても同様となります。MotoGPとなってこれまでずっとワークスチームのライダーがチャンピオンになってきましたが,そうではないインディペンデントチームのライダーがタイトルを獲得するのは,MotoGPとなって以降史上初の快挙となります。また,GPの歴史で見ると,最高峰クラスが500cc時代である2001年に,ナストロ・アズーロ・ホンダのV.ロッシがタイトルを獲得して以来23年ぶりとなります。タイトルこそ逃したものの,バグナイアはシーズン11勝目を挙げていて,これはGP史上5人目となる快挙となります。今回のレースがレギュラーライダーとして最後のレースとなるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,20番グリッドからスタートしてなかなかペースを上げることが最後までできず,ポイント圏外での走行となってしまいました,17位完走を果たしています。最後まで表彰台を獲得となりませんでしたが,最高峰クラス唯一の日本人ライダーとして2018年から今季までフル参戦し続けたことは十分賞賛に値すると思います。全て合計すると18年間にわたるGP生活,大変お疲れ様でした!!
Moto2クラスの決勝レースは,ポールからスタートしたファンティック・レーシングのA.カネトが,1周目に大きく順位を下げたものの,元々速いペースを持っていて少しずつ順位を回復していき,グレシーニMoto2のM.ゴンザレスとのトップ争いを制して今季4勝目を挙げました。来季もこのクラスにフル参戦するカネトですが,彼を中心にシーズンが進む可能性が十分ありそうな今季の速さでした。ルーキーライダーであるイタルトランス・レーシング・チームのD.モレイラと,今シーズンのタイトルを獲得し,来季はMotoGPへの昇格が決まっているMTヘルメッツMSIの小椋藍とよる3位争いとなりましたが,ファイナルラップで小椋を交わしたモレイラがこれを制しています。モレイラにとっては,最終戦で自身初の表彰台獲得となりました。
Moto3クラスの決勝レースは,ポールからスタートしたCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,複数台によるトップ争いを制して見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。今回の彼の勝利は7戦連続勝利となり,これは史上6人目となります。さらに自身が今季更新してきた年間最多勝利数を,14にまで伸ばしています。彼の記録はさらにあり,今シーズンの総獲得ポイントが400点を超えていて,これもGP史上初の快挙となります。2位には,最後までアロンソとのバトルとなったレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが入り,3位にはレオパード・レーシングのA.ピケラスが入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの山中琉聖とホンダ・チーム・アジアの古里太陽は表彰台争いに絡んだものの,それぞれ5位と7位でチェッカーを受けています。来季の体制が決まっていないリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は,トップから10秒以上離された13位でポイントを獲得しています。
2024/11/17(日)
◎持ち越し(MotoGP)
○今季最終戦となる第20戦ソリダリティGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,順位次第ではランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンがチャンピオンに輝く可能性がありました。それを阻止したいランク2位を行くドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,予選でポールを獲得しています。そのバグナイアは,スプリントレースでも気迫の走りを見せ,ホールショットを奪うとトップの座を守っていきました。それに対して,4番グリッドからスタートしたマルティンは,いつものように抜群のスタートを見せてバグナイアに迫ったものの,トップの座をバグナイアに譲る形で推移していきました。そのような中,バグナイアのチームメイトであるE.バスティアニーニは,バグナイアの後押しをするかのようにマルティンとのバトルに持ち込み,2位争いを展開していきました。マルティンとバスティアニーニとがバトルをしている間に,バグナイアは2人との差をつけていって単独走行に持ち込み,見事トップでチェッカーを受けました。順位を入れ替えながらの2位争いは,ファイナルラップに入ってバスティアニーニが2位に立つと,タイトル争いで無理をする必要のないマルティンはバスティアニーニを追うことはせず,バスティアニーニに次ぐ3位でチェッカーを受けました。この結果,マルティンのタイトル決定は今日行われる予定の決勝レースに持ち越しとなりましたが,それでも2人のポイント差は19ポイントあり,相変わらず圧倒的に有利な形で最終決戦を迎えることになります。初日の最初のセッションでトップタイムをマークして期待されているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,予選で思うようにタイムを上げることができず20番グリッド獲得にとどまっていました。スプリントレースでも下位での走行が続いていき,最終的に17位でスプリントレースを終えています。
Moto2クラスの予選は,初日総合トップに立っていたファンティック・レーシングのA.カネトが,予選でも速さを見せてトップタイムをマークし,今季6度目となるポールを獲得しました。2番手タイムをグレシーニMoto2のM.ゴンザレスがマークし,今季自身2度目となるフロントローを獲得しています。第16戦日本GPで今季自身初のフロントローを獲得したRWイドロフォリア・レーシングGPのZ.ファン・デン・グールベルクが3番手タイムをマークし,日本GP以来のフロントロー獲得となっています。来季MotoGPクラスに昇格するため,これがMoto2クラス最後の予選となるMTヘルメッツMSIの小椋藍は,トップからコンマ367秒遅れの5番手で予選を終えています。
Moto3クラスの予選は,既に今シーズンのチャンピオンを決めているCFモト・バルレーサ・アスパー・チームのD.アロンソが,この予選でも速さを見せ,これまでのレコードタイムを更新して今季7度目のポールを獲得しました。僅差となることが多いこのクラスですが,2番手タイムをマークしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーとアロンソとの差は,コンマ347秒とかなりの差がついています。それに対して,3番手タイムのマークしたMTヘルメッツMSIのI.オルトラとベイヤーとの差は,わずか1000分の24秒と僅差でした。初日上位に顔を出すことができなかったフル参戦日本人ライダー勢ですが,予選ではやや上位に入る走りを見せ,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が8番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が10番手とトップ10圏内に入り,唯一MTヘルメッツMSIの山中琉聖はやや遅れて15番グリッド獲得にとどまっています。
2024/11/16(土)
◎逆転タイトルに向け(MotoGP)
○今シーズンの最終戦は,当初例年通りリカルド・トルモ・サーキットで行われるバレンシアGPが予定されていました。ところが,ニュース等で報道されているように,その会場があるスペインのバレンシア州を大洪水が襲い,多きの犠牲者と被害が出るという悲劇に見舞われてしまいました。サーキット自体はさほど被害を受けていないようですが,地域自体が大変な状況になっているということから,ヘレスでの開催が中止となってしまいました。そして,その代替レースが急遽予定され,開催日自体は変更がないものの,第6戦カタルニアGPとして開催されたバルセロナ-カタルニア・サーキットを会場とし,ソリダリティGPとして開催されることになりました。そのソリダリティGPが開幕し,初日は2回の走行が行われました。
唯一チャンピオンが決まっていないのがMotoGPクラスですが,ランクトップで大会を迎えたのが今季でドゥカティ陣営を去ることが決まっているプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンです。そのマルティンは,ランク2位につけているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとのポイント差を24としていて,今日行われる予定のスプリントレースの結果次第では,彼がタイトルを獲得するという圧倒的有利な状況で最終戦を迎えています。そうした中で行われた初日の走行ですが,初日総合トップに立ったのは,逆転タイトルを狙うバグナイアでした。ランクトップのマルティンは,バグナイアからおよそコンマ3秒遅れの5番手タイムで初日を終えています。トップ3のタイムは僅差となっていて,トップから100分の8秒遅れでプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが総合2位でした。今シーズンで引退し,来季からHRCのテストライダーになることが決まっているアプリリア・レーシングのA.エスパルガロは,このサーキットを得意としていて,ベゼッキから1000分の27秒遅れの総合3番手で初日を終えています。エスパルガロと同じく今シーズン限りでレギュラーライダーから引退し,来季からHRCのテストライダーとなることが決まっているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,午後の走行こそ12番手タイムだったものの,午前の走行では何とトップタイムをマークしています。
MTヘルメッツMSIの小椋藍がチャンピオンを獲得しているMoto2クラスは,予選を中心として今季しばしばトップタイムをマークしているファンティック・レーシングのA.カネトが今回も速さを見せ,総合2番手タイムだったCFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンにコンマ2秒以上の差をつけて初日総合トップに立ちました。ディクソンから1000分の62秒遅れで,グレシーニMoto2のM.ゴンザレスが総合3番手タイムでした。チャンピオンを決定している小椋は,6番手タイムで初日を終えています。ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,前戦マレーシアGPで骨折していて,まだ痛みが激しいことから今大会を欠場しています。
CFモト・アスパー・チームのD.アロンソのタイトルが決まっているMoto3クラスは,ランク2位でこの大会を迎えているレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが初日を総合トップで終えています。僅差となることが多いこのクラスですが,今回もそのようになっていて,トップから1000分の81秒遅れでボエ・モータースポーツのD.ムニョスが総合2番手,そのムニョスから1000分の93秒遅れでレオパード・レーシングのA.ピケラスが総合3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢は余り上位に入ることができず,来季も続投が決まっているMTヘルメッツMSIの山中琉聖が11番手,同じく続投が決まっているホンダ・チーム・アジアの古里太陽が21番手,来季の体制がまだ決まっていないリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は16番手で初日を終えています。
2024/11/15(金)
◎体制維持(WEC)
○今シーズンの世界耐久選手権(WEC)は,タイトル争いが最終戦までもつれ込む混沌とした状況となりました。昨シーズンまで5シーズン連続してマニュファクチャラーズタイトルを獲得してきたトヨタ・ガズー・レーシングでしたが,最終戦前までランクトップに立っていて,今季ドライバーズタイトルを獲得したK.エストーレ&A.ロッテラー&L.ファントーレ組のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとマニュファクチャラーズタイトルで最終戦決着となりました。そして,ポルシェが10位で終わったのに対し,S.ブエミ&B.ハートレー&平川亮組のトヨタ・ガズー・レーシング8号車がトップでチェッカーを受け,見事マニュファクチャラーズタイトル6連覇をトヨタにもたらしました。
来季はマニュファクチャラーズタイトル7連覇を目指すと共に,ドライバーズタイトル奪還が大きな目標となるトヨタですが,11月13日(水)に同チームから来季の体制について発表がありました。それによると,今シーズンはトヨタ・ガズー・レーシング7号車が小林可夢偉&M.コンウェイ&N.デ・フリース,今シーズンのタイトルをもたらした7号車が上記に記したようにブエミ&ハートレー&平川の体制で臨みましたが,来季も体制を維持し,今季と全く同じ組み合わせで臨むことになりました。もちろん参戦するのは,今季と同じハイパーカークラスとなります。来季については,2つのタイトルだけでなく,WECシリーズで最も重要な位置にあるル・マン24時間耐久レースにおける勝利をフェラーリから奪還することも大きな目標となります。なお,今季リザーブドライバーを務めた宮田莉朋の来季については,今回では発表がありませんでした。
2024/11/14(木)
◎新たに(F1)
○先日行われた第21戦サンパウロGPで飛躍的な活躍を見せたのは,E.オコンとP.ガスリーを擁するBWTアルピーヌF1チームでした。優勝したのはランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,2位にオコンが,3位にガスリーが入って一気に33ポイントを獲得しました。そのため,コンストラクタータイトル争いでは,レース前の9位から,一挙に6位にまで順位を上げています。そのアルピーヌから発表があり,新たなレギュレーションの下で行われる2026年シーズンからメルセデスのパワーユニット(PU)を使用することになりました。現在アルピーヌはルノー製のPUを使用していますが,そのルノーは来季をもってPUの開発を停止することが決まっています。そのため,アルピーヌとしては新たな提携先を見つける必要性に迫られていました。そのような状況の中,メルセデス製PUユーザーの1つであるアストンマーティンが,2026年から再び正式にF1への復帰を果たすことになったホンダと手を組み,ホンダ製PUを搭載することが既に決まっています。メルセデスとしては,現在の供給数を確保することになっていますので,アストンマーティンの分が空くことになって,そこにアルピーヌが新たな供給先となったわけです。今回の締結により,メルセデスはアルピーヌに対してPUとギアボックスを供給することになりました。なお,現段階での契約期間は,2026年から複数年となっていて,少なくとも2030年までは供給されることになるようです。
2024/11/13(水)
◎残留&移籍(MotoGP)
○中軽量級クラスにフル参戦しているMTヘルメッツMSIが,来季のMoto3クラスの体制について発表がありました。今季Moto3クラスにはI.オルトラ&山中琉聖で臨んだ同チームですが,既にオルトラは来季チームに残留しながらMoto2クラスに昇格することが決定しています。今回の発表によると,今季ここまで自己最高位となるランク11位につけている山中については残留することになりました。そして,オルトラの昇格によって空くことになるシートには,今季レオパード・レーシングからMoto3クラスにフル参戦しているA.ピケラスが移籍してくることになりました。つまり,ピケラスについては,マシンをホンダからKTMに乗り換えることとなります。これにより,来季のMTヘルメッツMSIの体制が決定したことになります。その内訳ですが,Moto2クラスがS.ガルシア&オルトラ,Moto3クラスが今回の発表のように山中&ピケラスとなります。
今回の発表により,日本人ライダーの来季の体制がまた1つ決まったことになります。ここで現段階までの決定を以下の表にまとめておきたいと思います。
2025年 日本人ライダー参戦体制(11月13日段階)
クラス ライダー チーム マシン
MotoGP 小椋 藍 トラックハウス・レーシング アプリリア
Moto2 佐々木 歩夢 RWレーシングGP カレックス
國井 勇輝 イデミツ・ホンダ・チーム・アジア 〃
Moto3 山中 琉聖 MTヘルメッツMSI KTM
古里 太陽 ホンダ・チーム・アジア ホンダ
2024/11/12(火)
◎株式売却?(F1)
○先週末日産自動車が9月中間決算を発表し,営業利益が前年同期と比べて90.2%減少し,従業員を9000人削減するという衝撃のニュースがありました。そうした収益の悪化は,日産だけではなく,程度の差こそあれメーカーによっては苦戦しているところもあるようです。その中の1つが,ドイツ最大のメーカーであるフォルクスワーゲン・グループです。2週間前の発表によると,同グループの7月から9月の四半期で営業利益は前年同期比約41.7パーセント減の28億5500万ユーロ(約4700億円)だったとのことです。そのため,ドイツ国内の国内工場閉鎖が検討され,最大で30000人の従業員が失業するのではないかという観測もなされています。同グループの中にはアウディもありますが,そのアウディは,既に新たなレギュレーションが発効する2026年から,現在のキック・ザウバーF1チームの株式全てを取得してアウディとしてF1にフル参戦することが決まっています。新たなスタートを切るF1にとって,1つの大きな目玉となることは間違いないでしょう。ただ,F1はかなりの資金を投入する必要があることも間違いありません。現在のようなフォルクスワーゲン・グループの状況の中で,こうした点が問題となってきます。そこで,その対策として100%取得する予定の株式の内,過半数以下の49%を売却し,それを資金としてF1に投入するのではないかという報道が出ています。その売却先は,F1との関わりを強めているカタールとなるようで,同国の政府系ファンドがその候補だというのです。莫大なオイルマネーを抱える同国ですので,カタール投資庁は4450億ユーロ(約73兆2500億円)という他の国で考えると国家予算規模に相当する価値を有しているとのこと。報道によると,カタール側は最大10億ユーロ(約1650億円)の投資を行う用意がある(彼らの予算規模から考えると,さほど大きな投資ではないでしょう。)ということですので,もしこうした規模の投資が行われることになれば,F1進出への批判をかわすことができますので,アウディ側としても是が非でも話を進めていきたいところでしょう。
2024/11/11(月)
◎連勝&初戴冠(SF)
○今季最終戦となる第9戦の予選と決勝レースが,ドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。圧倒的に有利な状況でタイトルに王手をかけているVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔が予選で3番手につけたのに対して,唯一逆転タイトルを狙える位置にいたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐は予選を10番手で終えるというさらに不利な状況におかれての決勝レースとなりました。その決勝レースで速さを見せたのは,前日に行われた第8戦の勝者であるDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの大田格之進でした。予選でポールを獲得したのは,前日のレースでタイトル獲得の可能性がなくなったTEAM MUGENの野尻智紀でした。しかし,スタートでダッシュを決めたのは2番グリッドからスタートした大田で,スタートで野尻を交わして早くもトップに立ちました。2位に下がった野尻は,2周目に入ると3番グリッドからスタートした坪井に交わされ,さらに5番グリッドからスタートしたKids com Team KCMGの福住仁嶺にも交わされて表彰台争いから落ちてしまいました。トップに立った大田は,前日と同じようにピットインのタイミングのズレで順位を下げることはありましたが,ピットインが落ち着いたときには既にトップに返り咲いていて,後はこれまた前日と同じように一人旅状態になり,最終的に2位に5秒以上の差をつける独走で連勝を飾りました。その2位に坪井が入り,表彰台を獲得するという華を添えて自身初となるチャンピオンに輝きました。3位には,序盤に3位に浮上してその位置を守った福住が入っています。唯一逆転タイトルの可能性があった牧野は,最終的に8位でチェッカーとなり,4位でチェッカーを受けた野尻にランキング争いで交わされてしまい,わずか1ポイント差で野尻が2位,牧野が3位ということになりました。なお,連勝を飾った大田と最終戦までタイトル争いを持ち込んだ牧野が所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが,チームタイトル獲得を最終戦で決めています。
なお,この大会でSFからの勇退を発表しているPONOS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴は,最後のレースで6位入賞を果たしています。また,残念なニュースとなりそうですが,大津弘樹と今季SF初の女子大生ドライバーとして話題に上ったJujuとが所属しているTGM Grand Prixは,この大会をもってSFから撤退する可能性が高いことが明らかとなっています。Juju自身もその事を認めていて,来季のシートがどうなるのかかなり不安定な状況になっているようです。
2024/11/10(日)
◎最終戦決着(SF)
○いまだに今季のチャンピンが決まっていないSFですが,その最終戦が鈴鹿サーキットで開かれています。今回は,11月9日(土)に第8戦が,11月10日(日)に最終戦となる第9戦が開かれることになっています。
昨日,第8戦の予選と決勝が,ドライコンディションの中で行われましたが,決勝レースはリタイアが6台,そしてセーフティカー導入が2回行われるという荒れた展開となりました。そのような中で行われていった決勝レースでしたが,自身初となるポールからスタートしたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの大田格之進は,順調なスタートを切ってトップの座を守りました。レースが進むに連れてタイヤが脱落するトラブルが発生したり,スピンしたりするマシンが現れてセーフティカーが導入されたりしましたが,トップを行く大田はピットインのタイミングのズレによる順位の変化はあったものの,それ以外は順調にトップの座を守り続け,今季初,通算2勝目を挙げました。5番グリッドからスタートしたランクトップを行くVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔は,2位争いを展開するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐より1周遅れてピットインをしました。そして,これが功を奏して牧野を交わして2位に浮上しました。荒れた展開の中,大田からはかなり遅れをとりましたが,坪井も牧野も順調な走りを展開し,そのままの順でチェッカーを受けました。この結果,ランキング争いでは,後1戦残した状況で坪井が合計101.5ポイントとなり,ランク2位につけていた牧野との差が少し広がって18.5ポイント差となりました。最終戦では20ポイント稼ぐことができますので,第8戦終了段階で20ポイント差がついているとチャンピオンになれません。ランク3位のTEAM MUGENの野尻智紀は25.5ポイント差となりましたので,ランク3位以下はタイトル獲得の権利を失うこととなりました。唯一残っている牧野も,最終戦は優勝するしかなく,坪井の結果次第では逆転は不可能となりますので,ポイント的に坪井が断然有利な状況での最終戦決着となります。
2024/11/09(土)
◎世界へ(SBK)
○11月6日(水)にヤマハ発動機株式会社から発表があり,今シーズンJRRのJSB1000クラスでチャンピオンに輝いた岡本裕生を来シーズンからSBKと併催で行われているスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)にフル参戦させることになりました。今回世界戦へとステップアップを果たすことになった岡本は,2019年こそタイトルを逃したものの,2017年から2020年までに3度JRRのST600クラスでチャンピオンに輝きました。そして2021年にST1000クラスにステップアップし,ついに2022年からYAMAHA FACTORY RACING TEAMに所属してヤマハのワークスライダーとしてJSB1000クラスにフル参戦を開始しました。その年にランク3位に,そして2023年にランク2位へと上昇し,そして3年目となる今シーズン最終戦で見事チームメイトでディフェンディングチャンピオンである中須賀克行を抑えてチャンピオンを獲得しています。今回の発表によると,彼が所属するのは『Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team』で,チームメイトは,今季同クラスでランク2位に輝いているS.マンジとなります。その岡本が駆ることになるマシンは,ヤマハが新たに発売を開始するブランニューマシンであるYZF-R9です。これまでWorldSSPにおけるヤマハは,4気筒600ccマシンであるYZF-R6を投入してきました。しかし,来季からは3気筒888ccマシンである新型マシンYZF-R9を新たに投入することになっています。今回世界へと羽ばたくことになった岡本は,その新型マシンのレース用パーツを含めた開発を担うこととなります。
2024/11/08(金)
◎総入替え(F1)
○11月6日(水)にステークF1チーム・キック・ザウバーから発表があり,今シーズンも同チームからフル参戦しているV.ボッタスとの契約を延長しないことになりました。これまで10勝を挙げているボッタスは,2022年に現チームの前身であるアルファロメオF1に加入しました。その年と翌年はマシンの戦闘力が高いこともあってコンストラクタータイトルで6位獲得に貢献しました。しかし,昨シーズンと今シーズンはマシンの戦闘力がかなり不足していて,昨シーズンは入賞回数が前年より半減し,現チームメーに替わった今季は,これまでのところ全10チーム中唯一となるノーポイントが続いています。チームとしてはボッタスの残留も選択肢にあったようですが,話し合いの結果,条件が満たされないということで今季限りの契約となったようです。来季のボッタスがどうなるのかについては,現段階では未定です。ボッタスの発表があってすぐに,今度は同じく同チームからフル参戦している周冠宇についても発表があり,今季限りでチームを離れることになりました。今季で契約終了となる周は,中国人初のF1レギュラードライバーとして,ボッタスと同じ2022年から所属しています。彼もまた,マシンの戦闘力もあってここ2年は低迷していて,在籍2年でチームを去ることになりました。彼についても,来季がどうなるのか情報を得ていません。
今シーズンのレギュラードライバーがどちらも今季限りで去ることが決まった同チームの来季については,既に今季マネーグラム・ハースF1チームからフル参戦しているN.ヒュルケンベルグの移籍が決まっています。そして,ボッタスと周の契約終了発表が会ってすぐに,今度は来季の契約について発表があり,20歳のブラジル人ドライバーであるG.ボルトレートを来季から起用することになりました。来季の同チームのドライバーラインナップは総入替えとなり,ヒュルケンベルグ&ボルトレートの体制になることが決まって訳です。今回契約が決まったボルトレートは,今季からF1の登竜門であるFIA F2にフル参戦を開始しました。そして,現段階までに2勝を挙げていて,ランクトップに立っている逸材です。マクラーレンの育成プログラムに所属していますので,スムーズな話し合いとはならなかったとは思いますが,最終的にマクラーレンも了承して育成プログラムからの解除をSNSで発表しています。ベテランとルーキーとの組み合わせとなるザウバーですが,果たして極度の不振から抜け出すことができるのか注目となります。
2024/11/07(木)
◎代替開催決定(MotoGP)
○先週末に第19戦マレーシアGPが開催され,唯一チャンピオンが決まっていないMotoGPクラスは,ランク2位につけているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが勝利し,わずかながらランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンとの差を縮めました。そのMotoGPはあと1戦を残すのみとなっていて,その決着が見られることになる最終戦は,例年通りスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われる第20戦バレンシアGPとなっていました。ところが,既に11月2日(土)付けのこのページやニュース等で報道されているように,10月29日(火)にバレンシア州を記録的な豪雨が襲って大洪水が発生し,死者が200人を超えるほどの大きな災害となってしまいました。サーキット自体はさほど大きな被害を受けることはなかったようですが,街全体としてはこうした大会を開ける状況にはありません。そのため,バレンシアでの開催は中止となり,代替開催を検討するという段階になっていました。その点に関して,11月5日(火)にMotoGPを運営するドルナスポーツから発表があり,代替開催はスペインのカタルニア州にあるカタルニア・サーキットで行うことが決定しました。会場となるカタルニア・サーキットは,既に第6戦カタルニアGPが開催されています。主要な国際レースがそうであるように,MotoGPも1国1開催が原則となっていますので,開催地はカタルニアGPと同じでも,大会名も同じというわけにはいきませんので,最終戦の名称は『第20戦ソリダリティーGP』となります。ただ,開催日については,バレンシアGPが開催される予定だった11月15日(金)〜17日(日)から変更はありません。なお,ここでバレンシア州の一日でも早い復興と,お亡くなりになった方々のご冥福を改めてお祈りいたします。
2024/11/06(水)
◎勇退(SF)
○今週末は,鈴鹿サーキットにおいて今季最終戦となる第8戦・第9戦『第23回JAF鈴鹿グランプリ』が開催される予定になっています。それを前にした昨日,今シーズンもPONOS NAKAJIMA RACINGからフル参戦している山本尚貴が,自身のSNSの中でこの最終戦をもってSFから退くことを発表しました。今回SFからの勇退を発表した山本は,2009年に全日本F3選手権でタイトルを獲得し,その翌年からSFの前身であるフォーミュラ・ニッポンにNAKAJIMA RACINGに所属してフル参戦を開始しました。同チームに所属したのは1年間で,2011年にはTEAM夢限に移籍しました。そして,フォーミュラ・ニッポンから現在のスーパーフォーミュラ(SF)に名称が変更した2013年に見事ランク1位を獲得し,初代SFチャンピオンとなりました。さらに2018年には2度目のチャンピオンに輝き,その翌年8年間在籍したTEAM夢限を離れ,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍しました。そして,その翌年に3度目となるタイトルを獲得し,2021年から現在のPONOS NAKAJIMA RACINGに復帰しています。今シーズンの成績は,最終戦前までに開幕戦の3位表彰台を含めて32ポイントを獲得し,ランク7位につけています。今回の発表はSFでの活動を終えるということだけで,レーシングドライバーからの引退というわけではありません。ということは,来季以降もSGT等では彼の走りを見ることができるということになりますから,その点では安心ですね。
2024/11/05(火)
◎全員無事!?(MotoGP)
○最後から2つ目の大会となる第19戦マレーシアGPは,ドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが独走態勢に持ち込んで優勝を飾って終了しました。そのMotoGPクラスの決勝レースは,オープニングラップで多重クラッシュが発生し,それが原因となった赤旗が提示され,レースはスタートからやり直しとなりました。その多重クラッシュは,かなり危険な状況だったようです。事故が起こったのはオープニングラップの2コーナーで,モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのF.クアルタラロ,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのJ.ミラーとB.ビンダーの3台が絡んで転倒したものでした。スタート時の混乱の中での出来事だけに,詳細はよく分からないのですが,ビンダーとグレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスとが接触し,それが発端となってドミノ倒しのような状況となり,最終的に3台が激しく転倒するというものだったようです。その3人の中でミラーについては,軽い脳震盪を起こしていたようでコース上で動けない状況になっていて,このため赤旗が提示されています。ミラーが動けない状態だったのはある意味当然で,どうやらミラーの上半身は倒れたクアルタラロのマシンと衝突したようで,さらに後ろから来たレプソル・ホンダ・チームのJ.ミルのマシンはミラーを避けることができず,ミラーの足を踏んでしまったとのことです。一歩間違えると命に関わるような事故でしたが,メディカルセンターに運ばれたミラーは,検査の結果異常がなく,そのままピットに戻っています。ビンダーについては,左肩を痛めていたようで,リスタートするレースに参加しようとはしたものの,痛みがひどくてレースどころではなく,出走を諦めています。クアルタラロについては,マシンを修復して再びレースに戻り,見事6位入賞を果たしています。レースに戻ることができなかったミラーとビンダーについては,様子を見て何らかの異常が出てくるようであれば再検査を受けるということでしたが,このページの入力段階では異常があったというような情報が出ていませんので,幸いなことに全員無事だったと考ええてもいいのではないでしょうか。
2024/11/04(月)
◎最終戦決着(MotoGP)
○第19戦マレーシアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなたペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。
唯一まだチャンピオンが決まっていないMotoGPクラスですが,ランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンとランク2位につけているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとが激しい競り合いを演じるレースとなりました。オープニングラップでは,中盤の位置で多重クラッシュが発生し,赤旗が提示されて一旦中止となり,その後スタートからやり直しとなりました。そこでも2人のつばぜり合いは続いていきましたが,逆転タイトルを狙うバグナイアの気迫が勝り,しかも,マルティンも無理して追う必要もないことから,徐々にトップを行くバグナイアが単独走行となりました。結局3秒以上の大差をつけてバグナイアが逃げ切り,今大会でのチャンピオンは決まらず,最終戦決戦に持ち込まれました。マルティンがバグナイアを24ポイント上回っていますので,マルティンが圧倒的に有利な状況での最終戦決着となります。本来はチームメイトであるバグナイアを支援するため,マルティンとのバトルに持ち込む立場にあるE.バスティアニーニですが,マルティンから7秒以上離されての3位でゴールしています。18番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,14周目に転倒を喫してしまってリタイアに終わっています。
Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのC.ビエッティが,ホールショットを奪ってトップに立つと,レースの主導権を握りながら走行を続けていき,2位におよそ1.5秒の差をつけて今季3勝目を挙げました。代役参戦ながら予選でポールを獲得するという離れ業を演じたオンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ナバーロは,ビエッティには遅れをとったものの,こちらも単独走行に持ち込んで2位でチェッカーを受け,2022年4月に行われた第5戦ポルトガルGP以来1年半ぶりに表彰台を獲得しています。3位には11番グリッドからスタートしたCFモト・アスパー・チームのI.ゲバラが入り,このクラスで自身初となる表彰台を獲得しています。既に今シーズンのチャンピオンに輝いているMTヘルメッツMSIの小椋藍は,3番手走行中にマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,予選こそ不運に見舞われて17番手に終わってしまいましたが,ウィークを通して好調な走りを見せていたホンダ・チーム・アジアの古里太陽と,今シーズン既にチャンピオンを決めているCFモト・アスパー・チームのD.アロンソとによるトップ争いとなりました。17番グリッドからスタートした古里は,周回を重ねる毎に順位を上げていき,トップ争いを演じるまで順位を上げました。3番グリッドと好位置からスタートしたアロンソでしたが,2周目に前を行くライダーの転倒を避けるざるを得なくなって大きく順位を下げてしまいました。それでも,チャンピオンらしい走りを展開していって順位を回復していき,ついには古里とのトップ争いまで持ち込みました。しばらくトップを走行していた古里でしたが,アロンソが12周目に古里を交わしてトップに立ちました。初優勝を目指して古里はアロンソを激しく追いましたが,アロンソが強さを発揮して追撃を交わしていきました。今回から古里が駆るホンダ製エンジンがバージョンアップしていたものの,アロンソが駆るKTM製エンジンの戦闘力の方が勝っていたこともあって,最後までアロンソがトップの座を守ってトップでチェッカーを受け,6戦連続勝利を収めました。1000分の88秒差で古里は自己最高位タイとなる2位に入り,今回も惜しいところで初優勝を逃しています。古里からおよそコンマ4秒遅れで,レッドブルKTMアジョのJ.ルエダが3位に入っています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が7位に入ったものの,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は,上位争いに加わっている中でトラブルに見舞われてリタイアに終わっています。

◎連覇に向け(SGT)
○第8戦となる『MOTEGI GT 300km RACE』の決勝レースが,快晴に恵まれたモビリティリゾートもてぎで行われました。
GT500クラスは,ランクトップを行く坪井翔&山下健太組のau TOM'S GR Supraが,3番グリッドからスタートして速さを見せていき,11周目には早くもトップに立ちました。ランクトップのためハンデを負わされている同マシンですが,それにもかかわらずトップまで浮上しています。最後までその勢いは衰えることなく走行を続け,最終的に2位に20秒以上の大差をつける独走で今季2勝目を挙げました。同ポイントでランク2,3位につけている笹原右京&G.アレジ組がリタイア,山本尚貴&牧野任祐組が6位でチェッカーとなったため,ランク2位に浮上した山本&牧野組とのポイント差が18に拡大し,連覇を目指す最終戦はかなり有利な状況で迎えることとなりました。残り10周となったところで野尻智紀&松下信治組のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が2位に浮上すると,後続との差を広げて行って単独走行で2位に入っています。2台による激しい3位争いとなりましたが,石浦宏明&大湯都史樹組のKeePer CERUMO GR Supraがこれを制しています。
GT300クラスは,17番グリッドからスタートした小暮卓史&元嶋佑弥組のVENTENY Lamborghini GT3が,異次元の走りで怒濤の追い上げを見せ,周回が進むごとに順位を上げていってトップまで上り詰め,最終的に全車をラップするという圧巻の走りでトップチェカーを受け,今季3勝目を挙げました。トップからは多い区はなされたものの,ランクトップを行く蒲生尚弥&篠原拓朗組のLEON PYRAMID AMGが2位に入り,ランク2位に浮上した木暮&元嶋組に11ポイント差をつけて最終戦を迎えることとなりました。3位には小林崇志&小出峻組のUPGARAGE NSX GT3が入り,およそ1年ぶりとなる表彰台を獲得しています。

◎ダブルで表彰台&入賞(F1)
○第21戦サンパウロGPの予選と決勝レースが,雨に見舞われたインテルラゴス・サーキットで行われました。この日は雨脚が強まったり弱まったりしてとても不安定な天候となり,足元をすくわれてクラッシュするマシンが続出し,それが予選も決勝も大きな影響を受ける結果となっています。その1つが予選で,Q2においてセッション最終盤にクラッシュするマシンが出て赤旗となったため,ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンと,チームメイトのS.ペレスがラストアタックできないままとなってしまって両者共にQ2で敗退となってしまいました。ただ,雨で好調な走りを見せたのがビザ・キャッシュアップRB勢で,その中でも角田裕毅は自身最高位となる3番手で予選を終えています。
そうした不運見舞われたフェルスタッペンでしたが,決勝レースは17番グリッドから抜群なスタートを決めてポジションを上げ,オープニングラップで早くも10番手となりました。それに対して11番グリッドからスタートしたペレスはスピンを喫してしまい,最下位にまで転落してしまっています。フェルスタッペンの勢いは衰えず,荒れたレースが続く中ついには表彰台争いにまで浮上しました。3番グリッドからスタートした角田は,激しく迫られる場面もありましたが,ウェットでの戦闘力の高さを活かしてしばらくの間そのポジションを守りました。雨が降ったり止んだりという状況がある中,雨脚が強まった頃に角田はピットに入って強い雨にも耐えられるウェットタイヤを選択しました。同じ頃ピット入ったドライバーの中には,小降りの雨向きのインターミディエイトを選択するものもいました。また,そうした状況の中でもピットに入らず様子見のドライバーもいました。そのドライバーには,1,3位を走行しているE.オコンとP.ガスリーのアルピーヌ勢と2位走行のフェルスタッペンがいました。結果的にこの選択の違いがリザルトに大きな影響を与えました。32周目にクラッシュしたマシンが出てきたため,赤旗が提示されてレースは一旦中止となりました。長い中断の後に再開となったのですが,中断の際にはタイヤ交換が許されていて,どのドライバーもインターに履き替えています。その後クラッシュしたマシンが出たためセーフティカー導入となり,それが解除されるときにトップを行くオコンにフェルスタッペンが迫り,この好機を活かして見事にトップへとのぼりました。結局フェルスタッペンは単独走行まで持ち込んでそのままトップのままチェッカーを受け,今季8勝目を挙げました。アルピーヌ勢も順位を守り抜き,オコンが2位,ガスリーが3位に入ってダブル表彰台を獲得しました。状況次第では十分表彰台に立つ走りを見せていた角田でしたが,ピットのタイミングや赤旗の影響があって表彰台には届かず,最終的に7位でチェッカーを受けています。チームメイトのローソンが9位に入っていて,RB勢はダブル入賞を果たしています。序盤最下位まで落ちたペレスは,順位を回復していったものの,11位でのフィニッシュとなってノーポイントに終わっています。
2024/11/03(日)
◎王手&ワンツー&自身初(MotoGP)
○ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで行われている第19戦マレーシアGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,いつものようにスタートで2番グリッドからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが飛び出してトップに立ちました。それを追ってレコードタイムを更新する走りを見せてポールを獲得したドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが追うというスプリントレースでしばしば見られる展開となりました。さらに,その後ろをグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスが追い,ランキング順での走行となっていきました。逆転タイトルに向け何とかマルティンに食らいつこうとしていたバグナイアでしたが,レース中盤に白線に乗ってしまったためか,フロントから滑って転倒を喫しリタイアに終わってしまいました。バグナイアのリタイアにより,マルケスが2位となり,その後ろを走行していたドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニが3位に浮上しました。3台はほぼ等間隔に並んだ状態で周回を重ねていき,ほぼ1秒ずつの間隔でチェッカーとなりました。ランクトップを行くマルティンが優勝し,2位のバグナイアがリタイアに終わったことで2人のポイント差が29となり,今日行われる決勝レースの結果次第では,最終戦を待たずしてマルティンのタイトルが決まることになります。日本メーカー勢の中で初日好調な走りを見せていたヤマハ勢ですが,エースライダーであるF.クアルタラロが上位争いに食い込み,最終的にスプリントで今季最高位タイとなる6位でチェッカーを受けています。ホンダ勢は相変わらずの不調で下位争いに終始し,LCRホンダ・カストロールのJ.ザルコはエンジントラブルでリタイア,チームメイトであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は17位での完走となっています。
Moto2クラスの予選は,今回怪我で欠場したオンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ロバーツの代役として参戦したJ.ナバーロが,代役とは思えない走りを見せ,何といきなりレコードタイムを更新する走りを見せて見事ポールを獲得しました。ナバーロがポールを獲得したのは,2019年11月に行われた最終戦バレンシアGP以来5年ぶりとなります。ナバーロのチームメイトであるM.ラミレスがトップから1000分の63秒遅れで2番手タイムをマークし,昨年の最終戦以来1年ぶりのフロントローとなります。そのラミレスから1000分の84秒遅れでレッドブルKTMアジョのC.ビエッティが3番手タイムをマークし,今季5度目となるフロントローを獲得しています。前戦で自身初となるタイトルを獲得したMTヘルメッツMSIの小椋藍は,6番手からわずか1000分の3秒遅れという僅差で7番手となっています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,前日に行われたプラクティス1で転倒を喫し,その際右手首を骨折したため欠場となっています。
Moto3クラスの予選は,レオパード・レーシングのA.フェルナンデスが,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せて見事自身初となるポールを獲得しました。2番手タイムをMTヘルメッツMSIのI.オルトラがマークし,自身今季10度目となるフロントローを獲得しました。このサーキットを余り得意としていない今シーズンのチャンピオンであるCFモト・アスパー・チームのD.アロンソですが,それでもきっちり3番手タイムをマークしてフロントローにつけています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が4番手タイムをマークし,今季自身最高位グリッドを獲得しました。MTヘルメッツMSIの山中琉聖は12番手で予選を終え,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,好タイムをマークしながら走行していた際に他のライダーが転倒したためその周回がタイムキャンセルとなってしまい,17番手で予選を終えるという不運に見舞われています。

◎3年ぶり&初ポール(SGT)
○第8戦の予選が,ヘビーウェットとなったモビリティリゾートもてぎで行われました。本来は今回が最終戦となるところでしたが,鈴鹿サーキットで行われる予定だった第5戦が,台風10号の影響により12月へ延期となってしまったため,第8戦は最終戦ではなくなっています。
GT500クラスの予選は,ヘビーウェットというコンディションの中,レインタイヤに一日の長があるダンロップタイヤユーザーである伊沢拓也&大草りき組のModulo CIVIC TYPE R-GTが最速タイムを刻み,見事今季初ポールを獲得しました。NAKAJIMA RACINGとダンロップタイヤがポールを獲得したのは,2021年に鈴鹿サーキットで行われた第3戦以来3年ぶりとなります。2番手タイムを野尻智紀&松下信治組のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8がマークし,ホンダのCIVIC TYPE R-GTがフロントローを独占しました。トップから1秒以上遅れて,坪井翔&山下健太組のau TOM'S GR Supraが3番手タイムとなっています。
GT300クラスの予選は,荒聖治&N.クルッテン組のStudie BMW M4がトップタイムをマークしていてポール獲得かと思われましたが,最後のアタックで小高一斗&中村仁組のapr LC500h GTが最速タイムを刻み,逆転でポール獲得となりました。このポールは,中村とLC500hにとって初のポールとなります。3番手には,小林崇志&小出駿組のUPGARAGE NSX GT3が入っています。

◎ワンツー&降格&延期(F1)
○11月1日(金)に第21戦サンパウロGPが開幕し,初日は昨日行われたスプリントレースのグリッドを決めるスプリント予選が,2日目となる昨日はスプリントレースが行われました。スプリント予選ではO.ピアストリ,L.ノリスの順でワンツーを飾っていたマクラーレン勢は,スプリントレースでも好スタートを切ってその順位を保っていました。3番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールと4番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンとがスタートでやや競り合いを見せましたが,そのままの順でオープニングラップを終えました。トップ2は順調に走行を続け,それに対して,ルクレールとフェルスタッペンとによる3位争いは競り合いを見せていました。とはいえ,そのままの順でトップ4の順は変わらずにいましたが,18周目についにフェルスタッペンがルクレールを捉えて3位に浮上しました。ワンツー体勢を築いているマクラーレンは,残り3周というところでチームオーダーを発し,ランクトップを行くノリスのためにピアストリがトップの座を譲ってノリス,ピアストリの順によるワンツーとなりました。最終盤に入ってバーチャルセーフティカーの状況となり,ファイナルラップで解除されました。3位を行くランクトップのフェルスタッペンは,順位を1つでも上げてトップを走行しているランク2位のノリスとのポイント差が縮まるのを阻止しようとしたのでしょう,バーチャルセーフティカーが開ける前にスピードを上げてしまっていてこれが違反となり,レース後に5秒追加のペナルティが科されました。この結果,トップ2の順はそのままですが,3位が入れ替わってルクレールが3位,フェルスタッペンは4位に降格してしまいました。レッドブルのS.ペレスは,ずっとシーズン途中での解雇が噂されていますが,今回も出場を果たしていて,スプリントの順位は相変わらず10番手前後での争いとなっていて,今回は8位でチェッカーを受けています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,8番グリッドからスタートしたL.ローソンは9位で,18番グリッドからスタートした角田裕毅は15位でチェッカーとなっています。
なお,この日行われる予定だった決勝レースに向けた通常の予選は,スプリント後に激しい雷雨がきたため延期となり,今日午後に行われる決勝レースの前の午前中に行われる予定となっています。
2024/11/02(土)
◎2人とも&全員が(MotoGP)
○3週連続開催となるMotoGPですが,その3つ目のレースとなる第19戦マレーシアGPがペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開幕し,初日は2回の走行が行われました。この日のセパンは,走り始めこそウェットだったものの,その後路面が乾いていき,ドライコンディションでの走行となって行きました。
MotoGPクラスは,ランク2位につけているディフェンディングチャンピオンであるドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,両セッション共にトップタイムをマークし,逆転タイトルを狙うためにいいスタートを切った初日となりました。そのバグナイアが追うランクトップを行くプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンは,転倒を喫する場面はあったものの,バグナイアから100分の5秒という僅差で総合2番手でした。総合3番手タイムは,前戦でスプリントレースを制しているドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニでした。不調からなかなか抜け出せないでいる日本メーカー勢ですが,このところトップ10圏内に顔を見せることができるようになってきているヤマハ勢がここでも不調から立ち直ってきているかのような走りを見せ,F.クアスタラロとA.リンスのどちらもトップ10圏内で初日を終了し,今日行われる予選では,2人揃ってQ2からの出走を決めています。ホンダ勢はやはりトップ10圏内は厳しく,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は15番手で初日を終えています。
前戦でMTヘルメッツMSIの小椋藍がタイトルを決めたMoto2クラスは,日本GPで自身初となる勝利を収めたグレシーニMoto2のM.ゴンザレスが速さを見せて初日総合トップに立ちました。総合2番手タイムをエルフ・マークVDFレーシング・チームのF.サラッチがマークし,そのサラッチから1000分の35秒遅れでレッドブルKTMアジョのD.オンジュが総合3番手タイムでした。今季のタイトルを決めている小椋は,総合5番手タイムで初日を終えています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,初日をトップから1.5病弱遅れの20番手で終えています。
Moto3クラスは,今季既にチャンピオンを決め,その後も連勝を続けているCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,ドライコンディションとなった2回目の走行で2位にコンマ2秒の差をつける速さを見せて初日総合トップに立ちました。そのおよそコンマ2秒差で総合2番手につけたのはレオパード・レーシングのA.フェルナンデスで,そのフェルナンデスからおよそコンマ25秒遅れでホンダ・チーム・アジアの古里太陽が総合3番手となっています。この日の日本人ライダー勢は好調で,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が4番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が10番手と,全員トップ10圏内となっています。

◎代替開催へ(MotoGP)
○今回のマレーシアGPを含め,MotoGPはあと2戦を残すのみとなっています。そして,最終戦となるのは,例年通りリカルド・トルモ・サーキットで行われるバレンシアGPとなっていました。ところが,既にニュース等で取り上げられているように,同地を洪水が襲い,100人以上の死者が出たり,街が大きな損害を受けたりしていて,とてもレースを行うような状況にありません。スペイン人ライダーを中心にして,多くのライダーからもバレンシアでの開催中止をSNS等で訴えています。こうしたことを受け,急遽話し合いが持たれ,少なくともバレンシアでの開催が中止となりました。ただ,最終戦自体は行われることに変わりなく,代替地を探しての開催になることも決定しています。ただ,余りに急な話のため,代替地がどこになるのかは今後模索することになります。また,開催日についても,予定より遅れることも間違いないと思われます。
2024/11/01(木)
◎開催減(JRR)
○10月29日(火)に日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)から来シーズンのレースカレンダーについて発表がありました。それによると,9月に発表があった暫定のレースカレンダーでは,SFとの併催で鈴鹿サーキットで行われる鈴鹿2&4を開幕戦とし,全8戦で行われる予定になっていました。しかし,今回発表されたカレンダーでは,その鈴鹿2&4の開催がなくなり,今シーズンより1レース少ない全7戦で開催されることになりました。その開幕戦ですが,会場はモビリティリゾートもてぎとなっていて,SFとの併催となるもてぎ2&4という形で開催されるため,JSB1000クラスのみでの開催となります。来季も全ての大会で全クラスのレースが行われるわけではなく,大会によっては,開幕戦のように限定的なクラスでの開催となります。筑波サーキットで開催される第3戦については,ここ数年と同じようにJ-GP3クラスのみでの開催となります。我が大分県にあるオートポリスでは,9月に第5戦として開催され,JSB1000クラスのみ2レースとなっています。なお,今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2025年 JRRレースカレンダー(正式)
決勝日 サーキット 開催地 開催クラス
第1戦 4月20日 モビリティリゾートもてぎ 栃木 JSB1000クラスのみ
第2戦 5月25日 スポーツランドSUGO 宮城 全クラス(JSB1000とST600クラスは2レース)
第3戦 6月22日 筑波サーキット 茨城 J-GP3クラスのみ
第4戦 8月24日 モビリティリゾートもてぎ 栃木 全クラス(JSB1000とST1000クラスは2レース)
第5戦 9月14日 オートポリス 大分 全クラス(JSB1000クラスは2レース)
第6戦 10月5日 岡山国際サーキット 岡山 全クラス
第7戦 10月26日 鈴鹿サーキット 三重 全クラス(JSB1000クラスは2レース)
 

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