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2024/05/31(金)
◎開催中止&移動(MotoGP)
○今日から第7戦イタリアGPが開幕しますが,それを前にした5月29日(水)にFIM,IRTA,ドルナスポーツから今季のレースカレンダーについて新たな発表がありました。まず,今季第14戦としてブッダ・インターナショナル・サーキットで開催される予定だったインドGPを中止にすることになりました。インドGPに関しては,開催資金の問題が取り沙汰されていて,開催が実現するのかやや未知数のところがありました。しかし,噂されていたとおり今回開催中止の発表がありましたが,その理由にお金に関することはありませんでした。昨シーズンから始まったインドGPですが,異常な暑さが問題となり,脱水症状を訴えるライダーが続出しました。そのため,スプリントレースと決勝レースは,どちらも予定より周回数を減らしての開催となりましたが,それでもレース後ライダーは体調不良に襲われていました。今回の開催中止の理由は,こうした暑さが予想されることからのようです。来季に関しては,開催時期を3月にして,少しでも暑さという問題点を解消しようとするのではないかといわれています。インドGPの開催中止を受け,その第14戦にカザフスタンGPを組み込むことも決定しました。元々今季は第8戦として6月に開催される予定だったカザフスタンGPでしたが,中央アジアを襲った大洪水が原因で,6月開催をずらしていずれかの時期に開催することが決定していました。その開催時期は未定だったのですが,インドGPの開催中止を受け,ここにカザフスタンGPを組み込んで第14戦として開催されることになりました。第14戦として開催するということだけではなく,開催日もインドGPが予定されていたのと同じ9月20日(金)〜22日(日)となっています。今シーズン前は全21戦で開催される予定だったMotoGPでしたが,開幕前にアルゼンチンGPの開催中止が決定されたため,全20戦へと変更となりました。ところが,カザフスタンの開催が延期となったため,悪くするとさらに開催数が減るところでした。そこにきてインドGPの開催中止でしたので,開催数の減少要因が増えましたが,ここにカザフスタンGPが復活することとなったため,今季は全20戦での開催が無事維持されることとなりました。
2024/05/30(木)
◎スペシャルカラーで(MotoGP)
○第6戦カタルニアGPが先週末に終了しましたが,MotoGPは2週連続開催となっていて,今週末はムジェロ・サーキットで第7戦イタリアGPが開催されます。それを前にして,イタリアンメーカーのドゥカティワークスであるドゥカティ・レノボ・チームから,その母国GPにおけるカラーリングについて発表がありました。レースの世界では,イタリアンメーカーといえば「赤」となります。ドゥカティ・レノボ・チームはいつも赤のカラーリングですし,F1ではイタリアを代表するメーカーであるフェラーリも赤を用いています。ただ,スポーツ全体で見ると,イタリアのサッカー代表チームがそうであるように,どの競技もブルーのユニフォームを着用しています。つまり,イタリアのシンボルカラーは「青」なのです。今年はパリにおいてオリンピックが開催されますが,イタリア代表の多くは青を基調としたユニフォームを採用しているものと思われます。通常は赤いカラーリングのマシンやライダースーツ,そしてスタッフが着用しているシャツも赤で統一されていますが,今回のドゥカティの発表によると,青を基調としたイタリア代表チームカラーで,決勝レースが行われる日曜日の走行から登場するとのことです。見慣れた景色とは違う感じで,どのチームが走っているのかピンとこない感じがするかもしれませんが,新鮮な気分になることは間違いないでしょうし,地元イタリアの人たちにとっては,まさにイタリアを象徴している印象を持つことでしょうね。
2024/05/29(水)
◎損害(F1)
○昨日はオープニングラップで起こったアクシデントの中で,アルピーヌの同士討ちについてお伝えしました。そして,そのアクシデントはオコンに非があると認められましたが,オコン自身その点を素直に認めています。ところが,同じくオープニングラップで起こったアクシデントの中で,自らの非を認めていない人物がいます。それは,今季数々の問題行動を起こしていると言わざるを得ないハースのK.マグヌッセンです。これまでも自らの非を認めず,相手側に罪をなすりつけたり,自分の正当性を主張したりと,およそアスリートとは言えない状態であると断罪せざるを得ない状況にあります。そうした態度に対し,当事者であるレッドブルのS.ペレスは非難していますし,それを問題として取り上げなかったレースディレクション側にもクレームを出しています。そうしたことは,ペレスだけでなく,レッドブル側も同様の対応をしてます。さらに,レッドブル側としては,チームとして問題となる点が出てきます。それは,マグヌッセンの危険運転(本人とハース,そしてレースディレクション側はそうとは認めていませんが・・・)によって生じたマシンの損傷を修復しなければならないということです。その点に関してレッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めているH.マルコによると,今回のアクシデントによる損害額は,何と最大300万ドル(約4億6800万円)だということです。庶民には全くピンとこない額ですが,やはり特別な素材等で造られたF1マシンだけに,修復に要する額も信じられないものになるようです。これだけの損害を受けながら,相手は言いたい放題な訳ですから,不信感を持つのも当然でしょう。さらに現実的な問題もあり,F1にはコスト削減のため,年間に使用できる予算の上限が決められていますから,今回余分な負担が生じたわけで,その分必要経費の額を減らさざるを得なくなります。こうした点からも,レッドブルとしては納得いかなくなるのも当然と言えます。なお,今回のアクシデントは,コース脇にいたカメラマンたちも被害を受けていたようです。マグヌッセンの危険運転の結果,ペレスのマシンはコンクリートウォールに衝突したわけですが,ちょうどそこには何人ものカメラマンたちがいました。ウォールに衝突した瞬間,マシンの部品が飛び散り,それがカメラマンたちに降り注ぎました。幸いなことにどのカメラマンも軽傷で済んだようで,その点は不幸中の幸いでした。こうした点からも,今回のアクシデントは様々な問題点を含んだものと言えますね。
2024/05/28(火)
◎降格(F1)
○週末に行われた第8戦モナコGPの決勝レースは,ここが母国となるフェラーリのC.ルクレールの優勝で終わりました。道幅が狭く,ほぼ全周にわたって塀やガードレールに囲まれているモンテカルロ市街地コースですので,ちょっとのミスで自分はもちろん周囲のマシンをリタイアに追いやる可能性がありますので,レース中ではありますが,ある意味慎重な走りが要求されます。とはいえ,やはりドライブミスは常にあるのも事実です。そのミスでチームメイトをリタイアに追いやることもあるわけですが,このレースではオープニングラップであわやという場面がありました。それはアルピーヌのE.オコンとP.ガスリーとの接触です。オープニングラップのターン8,通称『ポルティエ』と呼ばれているコーナーにおいて,オコンが前を行くガスリーのインに飛び込み,オコンの左リヤタイヤとガスリーの右フロントタイヤが接触。オコンのマシンはガスリーのフロントタイヤに乗り上げるような形で大きく跳ね上がりました。あわやという場面ではありましたが,幸いなことに大事には至らず,どちらも自力でピットに戻りました。しかも,ガスリーに関しては,マシンの修復が可能で,オープニングラップで起きた多重クラッシュにより赤旗が提示されてレースはやり直しとなったことで,再びグリッドにつくことができました。そして,10位完走を果たして見事ポイントを獲得しています。とはいえ,一歩間違えば両者リタイアになっていたわけですから,紙一重の事故であったことは間違いありません。レースディレクションにおいてこの事故にはオコンに非があったという判断がなされ,10秒加算のペナルティーが科されることになったのですが,そのオコンはマシン修復がならずリタイアとなっていますので,このペナルティーは未消化に終わっています。そのため,オコンに対しては,来月に行われる次戦第9戦カナダGPにおいて5グリッド降格処分が下されることになりました。
2024/05/27(月)
◎初優勝(MotoGP)
○第6戦カタルニアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったカタルニア・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,好スタートを切ったものの,その後一旦は順位を少し下げました。しかし,その後再びペースを回復して順位を上げていき,19周目にトップの座に就きました。ここまでランクトップを行くプラマック・レーシングのJ.マルティンとのトップ争いとなりましたが,バグナイアはマルティンを突き放して差をつけていき,最終的におよそ1.7秒の差をつけてトップチェッカーを受け,今季3勝目を挙げています。スプリントレースで12人抜きを達成して3位表彰台を獲得したグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスは,決勝レースでもその再現をするかのような走りを展開していき,予選とスプリントを制したアプリリア・レーシングのA.エスパルガロとの表彰台争いを制して決勝でも3位表彰台を獲得しています。20番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,今回もポイント圏内に入るべく堅実な走りを展開していき,ホンダワークスであるJ.ミルとのバトルを制して14位でチェッカーを受け,ホンダ勢最上位でポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたMTヘルメッツMSIのS.ガルシアが,前を行くライダーのペナルティーによる脱落もあって15周目にトップに立ちました。そのまま逃げ切るかと思われましたが,10番グリッドからスタートした小椋藍がポジションを上げてきていて,MTヘルメッツMSIによるチームメイトバトルへと変わりました。そして,ガルシアがタイヤを消耗していたのに対し,タイヤマネージメントがうまくいった小椋が18周目にガルシアをパスしてトップに立ち,以後は独走態勢に持ち込んでトップでチェッカーを受け,今季初優勝を飾りました。3位には,こちらも単独走行でCFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが入っています。25番グリッドからスタートしたヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,オープニングラップで転倒してリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,6番グリッドからスタートしたCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,他のライダーがタイヤの消耗に苦戦する中,マネージメントがうまくいってペースを上げ,12周目にトップに立つとそのまま逃げ切り,今季4勝目を挙げました。この勝利により,ランクトップを行くレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドとのポイント差を1に詰めています。2,3位には,それぞれMTヘルメッツMSIのI.オルトラ,レッドブルKTMアジョのJ.ルエダが入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,5番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIの山中琉聖は11位,21番グリッドからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生は,2度ロングラップペナルティーを受けながらも15位でポイントを獲得しています。4番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,低速走行によってダブルロングラップペナルティーが科され,それを消化した直後に転倒を喫してリタイアに終わっています。

◎連勝ストップ(JRR)
○第3戦の決勝レースが,前日より路面温度が上がったスポーツランドSUGOにおいて行われました。
JSB1000クラスは,今季これまでと同様に中須賀克行&岡本裕生のヤマハワークスと,今季からJRRにフル参戦を開始したドゥカティワークスの水野涼の3人によるトップ争いとなりました。トップを行く岡本と,つかず離れずで走行した水野,そして2人からやや離れた位置で走行する中須賀という構図でレースが進んでいきました。いつもなら中須賀がペースを上げてトップに立ち,そのまま逃げ切るというパターンになることが多いのですが,今回のレースは最近見たことないような展開となり,中須賀が徐々に遅れだしていくという状況になりました。岡本と水野によるトップ争いが終盤まで続きましたが,最終盤に入ってトップの岡本がペース上げると水野がついていくことができず,岡本が逃げ切って今季初優勝を飾りました。中須賀は大きく遅れて3位でチェッカーとなり,今季ここまで続けてきた連勝が4でストップしました。
ST1000クラスは,3番グリッドからスタートしたSDG Team HARC-PRO.の國井勇輝が,オープニングラップでトップに立つと,他のライダーよりも速いペースを刻み続け,最終的に2位に8秒以上の大差をつける独走で前戦に続いて勝利を収めました。ポールからスタートしてホールショットを奪ったKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介でしたが,國井のペースについて行けず,3台による2位争いとなりました。その内の2台が18周目のアクシデントで脱落したことで単独走行となり,2位でチェッカーを受けています。3位には,MOTOBUM HONDAの荒川晃大が単独走行で入っています。
ST600クラスのレース2は,序盤こそ混戦状態となりましたが,前日に行われたレース1でポールトゥーフィニッシュを達成したSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗が8周目にトップに立つと,レース1を再現するかのように独走態勢に持ち込み,2位に3秒以上の差をつけてこのレースもポールトゥーフィニッシュで飾っています。阿部の後ろでは複数台による2位争いが最後まで展開していき,最終的にTEAMKENKEN Ytchの長尾健吾,MOTO BUM HONDAの鈴木光来がそれぞれ2,3位に入っています。
J-GP3クラスは,3台によるトップ争いが展開されていきました。誰が勝ってもおかしくない状況が続いていましたが,残り2周となったところでアクシデントが発生して赤旗が提示され,どの段階でレースは成立となりました。そして,17周目の順位がリザルトとなり,ポールからスタートしたP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が1位となり,JAPAN POST docomo business TPの若松怜,Team Plusoneの木内尚汰がそれぞれ2,3位という結果となりました。

◎母国GP制覇(F1)
○世界3大レースの1つである第8戦モナコGPの決勝レースが,快晴となったモンテカルロ市街地コースで行われました。ポールからスタートしたフェラーリのC.ルクレールが好スタートを切ってトップの座を守りましたが,そのオープニングラップでハースの2台に挟まれたレッドブルのS.ペレスが接触されて激しいクラッシュとなりました。このため赤旗が提示され。レースは再スタートとなりました。今回のハースは,レギュレーション違反で予選が失格となり,決勝レースでは,審議の対象にはなぜかならなかったものの,明らかなミスでペレスを巻き込んでリタイアにしてしまっています。今季のハースは,ここまでも数回にわたってスポーツマンシップに劣るレースを展開してきています。今季からチーム代表に就任している小松礼緒を含め,2人のドライバー共に真摯に自身の在り方を見直すべき状態だと思います!!再開となったレースは,ルクレールがここでも好スタートを切ってトップの座を守っていき,抜きどころが少ないことや,ここがタイヤに厳しいこともあってそれぞれがタイヤマネージメントに苦労したことから比較的淡々としたレースが進んでいきました。結局最後までルクレールがそのポジションを守って行き,2022年の第11戦オーストリアGP以来2年ぶりとなる優勝を,母国GPでポールトゥーフィニッシュという形で飾っています。ルクレールがモナコを制するのは,今回が初となります。2,3位争いは比較的僅差となり,それぞれマクラーレンのO.ピアストリ,フェラーリのC.サインツが入っています。サインツに関しては,赤旗中断前にラインを外して順位を下げるという事態になりましたが,赤旗でレースのやり直しとなったためラッキーな3位獲得となっています。ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,8番グリッドからスタートして我慢のレースを続けていきました。抜きどころが無いということは抜かれどころもないということですので,レースを通じて堅実な走りを展開していき,8位のポジションを守り抜いて今回もポイントを獲得しています。チームメイトのD.リカルドは,12位でのチェッカーとなっています。なお,角田が初めてこの大会でポイント圏内フィニッシュを果たしていますが,モナコGPで日本人ドライバーがポイントを獲得したのは,2008年にウィリアムズの中嶋一貴が,2011年にザウバーの小林可夢偉が獲得して以来3人目となります。
2024/05/26(日)
◎予選&レースでも(MotoGP)
○第6戦カタルニアGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,初日総合トップだったアプリリア・レーシングのA.エスパルガロが予選でもトップタイムをマークしてポールからスタートしました。しかし,他のライダーと比べて出遅れてしまい,順位を5位にまで下げました。それに対して,他のライダーが順位を上げてトラックハウス・レーシングのR.フェルナンデスがトップに立ったりしました。ところが,トップに立ったライダーが転倒に見舞われるという事態が続き,その中の一人がディフェンディングチャンピオンであるドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアでした。ホールショットを奪ってトップ争いを展開したバグナイアは,一旦順位を下げたものの,7周目にトップに返り咲いてレースをリードしていきました。そのまま逃げ切るかと思われたファイナルラップの5コーナーで彼も転倒してリタイアに終わってしまいました。その後ろにつけていたのが徐々に順位を回復していったエスパルガロで,バグナイアの転倒によりトップに立ってチェッカーを受け,今季限りの引退を発表した大会でポール,スプリント制覇を成し遂げました。その後ろで驚異的な走りを展開したのが,予選ではQ1で敗退して14番グリッド獲得にとどまっていたグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスでした。周回を重ねる毎にポジションを上げていき,終盤には前を行くルーキーライダーであるレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタとのバトルを制して3位に浮上。そして,ファイナルラップでバグナイアが転倒したことで2位に浮上し,何と12人抜きを達成して2位表彰台を獲得しました。マルケスに抜かれたアコスタでしたが,その後ろを追走していって3位でチェッカーを受け,2戦ぶりに表彰台獲得となっています。20番グリッドからのスタートとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,堅実な走りを展開していって,ホンダ勢としてはトップとなる13位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,午前中に行われたプラクティス2でトップタイムをマークしていたMTヘルメッツMSIのS.ガルシアが,その速さを予選でも見せてトップタイムをマークし,このクラスでは自身初となるポールを獲得しました。2,3番手タイムは僅差となり,スピードアップ・レーシングのF.アルデグエルがレッドブルKTMアジョのC.ビエッティを1000分の48秒上回って2番グリッドを獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ポールを獲得したガルシアのチームメイトである小椋藍はQ2からの出走となり,10番手タイムで予選を終えています。Q1からの出走となったヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,そのQ1で敗退となり,25番グリッド獲得にとどまっています。
Moto3クラスは,MTヘルメッツMSIのI.オルトラがトップタイムをマークし,参戦46戦目にして初のポールシッターとなりました。そのベイヤーからわずか1000分の19秒差で,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーが2番手タイムとなっています。前戦で3番グリッドを獲得したレッドブルKTMアジョのJ.ルエダが,3番手タイムをマークして2戦連続となる3番グリッドを獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢は2人が好調な走りを見せ,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が4番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が5番手と,今日行われる決勝レースは好位置からのスタートとなります。唯一リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生だけがQ2出走ならず,21番グリッド獲得にとどまっています。

◎4連勝(JRR)
○宮城県にあるスポーツランドSUGOにおいて第3戦が開幕し,初日は各クラスの予選と,いつものJSB1000クラスに加え,今回はST600クラスのレース1が行われました。
JSB1000クラスのレース1は,ポールからスタートしたYAMAHA FACTORY RACING TEAM2の岡本裕生を含めた4台によるトップ争いとなりました。そして,いつものように岡本とYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行のヤマハワークス勢によるトップ争いへと変化していき,中須賀が16周目にトップに立つと岡本を振り切り,開幕からの4連勝を飾りました。3位には,ドゥカティのワークスマシンを駆るDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が入っています。
ST1000クラスの予選は,Kawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介が,早い段階でトップタイムをマークすると,誰もそのタイムを上回ることができず今季初のポールを獲得しました。岩戸だけでなく上位陣はいずれのライダーも早い段階でタイムを出し,岩戸からおよそコンマ3秒遅れでTOHO Racingの國峰琢磨が2番手に立ち,およそコンマ4秒遅れでSDG Team HARC-PRO.の國井勇輝が3番手となっています。
今季初となるST600クラスのレース1は,ポールからスタートしたSQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTEの阿部恵斗と3番グリッドからスタートしたTEAMKENKEN Ytchの長尾健吾がオープニングラップで抜け出すと,2人によるトップ争いとなりました。終盤まで続いた2人のバトルでしたが,ディフェンディングチャンピオンの阿部がペースをアップすると長尾はこれについて行くことができず,1秒以上の差をつけて阿部が連勝を飾りました。オープニングラップで3位に浮上したMOTO BUM HONDAの鈴木光来は,前の2人からは差をつけられたものの,後続との差を広げて単独走行となり,3位表彰台を獲得しています。
J-GP3クラスの予選は,Team Plusoneの木内尚汰がトップの座を維持していましたが,集団での走行となったにもかかわらずラストアタックでディフェンディングチャンピオンであるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹がそのタイムを上回り,逆転でポールを獲得しました。尾野のチームメイトである三谷然が,自己最高位となる3番手に入りました。
◎予選でも(F1)
○第8戦モナコGPの予選が,快晴に恵まれたモンテカルロ市街地コースで行われました。ここが自身のホームグランプリとなるフェラーリのC.ルクレールは,初日総合トップに立つ速さを見せましたが,予選でもその速さに変わりはなく,トップタイムを刻んでいってそのタイムを誰も更新することができず,モナコで自身3度目となるポールを獲得しました。2,3番グリッドを,それぞれマクラーレンのO.ピアストリ,ルクレールのチームメイトであるC.サインツが獲得しています。ランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンは,初日からマシンがなかなか決まらず,予選でも十分なグリップが得られない状況のようでした。そして,ラストアタックでは前輪をガードレールに接触させてしまってタイムを上げることができず,6番グリッド獲得にとどまりました。チームメイトのS.ペレスはさらに苦戦していて,何とQ1で敗退して16番手に終わっています。今季好調な走りを見せてきているビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,今季6回目となるQ3進出を果たし,見事8番グリッドを獲得しました。チームメイトのD.リカルドは,今回も角田を上回ることができず,Q2で敗退して12番手で予選を終えています。
2024/05/25(土)
◎発表直後に(MotoGP)
○第6戦カタルニアGPがドライコンディションとなったカタルニア・サーキットで開幕し,初日はプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,大会開幕前に今シーズン限りでの引退を発表したアプリリア・レーシングのA.エスパルガロが,その引退がまだ早いのではないかと思わせるような走りを展開し,これまでのレコードタイムを更新して初日総合トップに立ちました。そのエスパルガロからわずか1000分の72秒遅れで,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが総合2番手でした。さらに,そのビンダーから1000分の31秒遅れで,ルーキーライダーであるレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタが総合3番手となっています。日本メーカー勢では,モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのA.リンスが総合9番手に入り,今日行われる予選では,日本メーカー勢で唯一Q2からの出走となります。ホンダ勢は相変わらずの遅い状況で,後ろ4つを全てそのホンダ勢が占めてしまい,唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は20番手タイムで初日を終えています。
Moto2クラスは,今回クリント・フォワード・ファクトリー・チームからワイルドカード参戦しているJ.ナバーロが,何とこれまでのレコードタイムを更新して初日総合トップに立ちました。午前の走行でトップだったQJモーター・グレシーニMoto2のM.ゴンザレスが,このタイムで初日総合2番手となっています。オンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ロバーツが,トップからおよそコンマ2秒遅れで総合3番手タイムでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの小椋藍は12番手,ヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は29番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,CFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,両セッション共にトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。しかも,午前でマークしたタイムはこれまでのレコードタイムを更新するもので,今季通算14度目のトップタイムとなります。総合2,3番手は,それぞれレッドブルKTMアジョのJ.ルエダ,レッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドで,今季好調なKTM勢がトップ3を独占しているだけでなく,もう少し広げるとトップ5がKTM勢でした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が11番手,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が16番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が18番手とやや出遅れています。

◎ホームで(F1)
○今季第8戦で,世界3大レースの1つであるモナコGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日のモナコは,途中で小雨が降る状況ではありましたが,終日ドライコンディションでの走行でした。そうした状況の中でこの日の総合トップタイムをマークしたのは,ここが自身のホームグランプリとなるフェラーリのC.ルクレールでした。総合2,3番手をベテラン勢が占め,それぞれメルセデスAMGのL.ハミルトン,アスパー・チームのD.アロンソでした。ランクトップを走るレッドブルのM.フェルスタッペンはバイブレーションに悩まされ,総合4番手でこの日の走行を終え,チームメイトのS.ペレスは8番手でした。ビザ・キャッシュアップRB勢ですが,角田裕毅は10番手前後の走行に終始し,最終的に11番手で初日を終え,D.リカルドは16番手でした。
2024/05/24(金)
◎今季限りで(MotoGP)
○今日からカタルニア・サーキットにおいて第6戦カタルニアGPが開幕しますが,それを前にして昨日プレスカンファレンスが行われました。そして,その会場において,今シーズンもアプリリア・レーシングからフル参戦しているA.エスパルガロが,今シーズン限りで現役を引退することを発表しました。エスパルガロにとっては,カタルニア州出身ですので,故郷でのレースにおいて引退を発表したことになります。今回引退を発表したエスパルガロは,2005年の125ccクラスを皮切りにフル参戦を開始しました。その翌年の途中から戦いの場を250ccクラスに移し,2010年シーズンから現在のMotoGPクラスに昇格しています。当初はMotoGPクラスながら,レギュレーションに基づいていさえすれば市販エンジンを搭載したマシンを投入することもできるクラスであるCRTクラスにフル参戦し,その時現在のアプリリアとの関係性を築きました。2011年シーズンを除いて現在までMotoGPクラスへのフル参戦を継続してきましたが,その中で2015年シーズンからの2年間はスズキのワークスライダーとして参戦しました。そして,2017年から現在のアプリリアワークスに所属し,2022年の第3戦アルゼンチンGPでついにこのクラスで初めての勝利を収めます。その年は4戦連続3位表彰台を獲得するなどの活躍を見せ,自己最高位となるランキング4位でシーズンを終えています。今シーズンは表彰台争いに絡んだ走りを見せたりしていますが,現段階までは表彰台獲得には至っていません。果たして最終年となる今シーズンですが,勝利を含め何度表彰台を獲得することができるか,その勇姿を見ていきたいと思います。今シーズンで引退するA.エスパルガロですが,その実弟であるP.エスパルガロは,今季ルーキーながらその才能を遺憾なく発揮しているP.アコスタにシートを譲る形で昨シーズンをもって引退し,現在はKTMのテストライダーを務めています。果たして今季で引退するA.エスパルガロの来季はどうなるのか,その点も気になるところです。
2024/05/23(木)
◎軽量化(F1)
○今シーズンのウィリアムズ・レーシングは,予備のモノコックの製造に遅れが生じたため,第5戦中国GPまでスペアカーがない状態のままレースを続けていました。その影響が顕著に表われたのが,3月に行われた第3戦オーストラリアGPでした。同大会では,エースドライバーであるA.アルボンがプラクティスで激しいクラッシュに見舞われてしまい,それ以降自身のマシンが使えない状況になってしまいました。そのため,チームメイトであるL.サージェントのマシンをアルボンが使用し,サージェントは以降の走行をキャンセルするという事態となりました。その点に関しては,ようやく製造が間に合って,第6戦マイアミGPからはスペアカーが準備されるようになっています。ところが,同チームの問題点はもう1つあって,どうやら重量がかなり重いようなのです。通常レースカーは少しでも重量の軽い方が有利に運びますが,どのカテゴリーもレギュレーションで最低重量が決められています。当然チーム側はその最低重量に可能な限り近いマシンを開発しています。ところが,ウィリアムズ・レーシングの代表であるJ.ボウルズによると,第7戦を終えた現段階でも,同チームのマシンは最低重量を大幅に超えたものに留まっているようなのです。しかも,これは今季の話だけでなく,2019年以降からずっと重量制限を超えていたそうです。先日アルボンの契約延長の発表がありましたが,どうやらアルボンの決断はすぐになされたものではなかったようで,こうしたチームの状況が契約延長に二の足を踏ませていたものと思われます。今季型は,昨年型よりも14�s軽くなっているようなのですが,それでも最低重量には達していないわけですから,アルボンのこうした反応は当然と言えるでしょう。果たして今シーズンのどの段階で他チームに重量の面で追いつくのか,その進展が気になるところです。まあ,何年間も同じ状況が続いているわけですから,果たして今季中に解決されるのか見通しは暗いと考えても不思議ではないでしょうね。
2024/05/22(水)
◎出場キャンセル(MotoGP)
○MotoGPにおけるヤマハワークスであるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPから発表があり,第7戦イタリアGPにワイルドカード参戦する予定だったヤマハのテストライダーであるC.クラッチローの出場をキャンセルすることになりました。今シーズンのヤマハは,ホンダと同様,マシンの大幅な戦闘力不足により,コンセッション(優遇措置)の対象となっていて,様々な点で他メーカーより有利な状況に置かれています。その1つがワールドカード参戦で,ヤマハとホンダは年間6回のワイルドカード参戦が許されています。それに対して,現在最も戦闘力があるドゥカティは,年間を通してワイルドカード参戦が認められていません。そのワイルドカード参戦について,4月26日(金)にヤマハから発表があり,クラッチローが第7戦イタリアGP,第11戦イギリスGP,そして第14戦サンマリノGPの計3回出場することになっていました。ところが,テスト等で走行する際,クラッチローは右手の痛みに悩まされていて,それを回避するため先日手術を行ったようです。ところが,その後起こった合併症がなかなか治りきらず,今回の発表に至ったようです。イギリスGPとサンマリノGPに関しては,開催がまだ先ですので,今回のことでキャンセルにはならないと思われます。クラッチローにとっても,ヤマハにとっても,1回分の走行機会が失われることになる訳ですから,どこかでその分を取り戻すことが肝要です。まだ欠場が発表されたばかりですから,それから先のことは未定だと思われます。もしかしたら,今季第16戦として組まれている日本GPがその代替となる可能性があります。果たしてどのような結論に至るのか,今後の発表を待ちたいと思います。
2024/05/21(火)
◎後10席か?(F1)
○今シーズンのF1は全部で24戦までありますが,現段階でその内の7戦までが終了しました。今シーズンもレッドブルのM.フェルスタッペンが速さを見せていますが,F1の歴史において代表的なチームの1つであるマクラーレンが再び注目を集めるようになっています。そうした状況にあるF1ですが,今シーズンの戦いぶりはもちろん,来季のシート争いも注目を集めています。現行のレギュレーションに基づいたマシンを駆るのは来季までで,2026年シーズンからは新たなレギュレーションに基づいた新型マシンで争われることになっています。契約期間は1年という場合がありますが,マシン開発の継続性,チームとの連携など様々な点を考慮に入れると複数年契約がチームとしても,そしてドライバーとしても安定化をもたらします。ということは,来季の契約が新型マシンの登場に繋がっていくということにもなるわけです。それだけに,チーム側としても例年以上に速さはもちろん,開発能力にも優れた優秀なドライバーを必要とすることになります。今季最初の衝撃となったのは,ずっとメルセデスで活躍を続けているL.ハミルトンが,来季からフェラーリに移籍することが決定したことです。これも,やはり2026年シーズンを見通した結果だろうと思われます。その衝撃的な移籍劇が引き金となって,今後ますます有力ドライバーの引き抜き合戦が表面に表われてくるのではないかと思われます。今日は,現段階でのシート獲得状況を,確率性の高い噂を含めてまとめておきたいと思います。なお,表中の「!」は契約済み,「?」は予想を意味しています。ただ,契約済みのドライバーに関してですが,契約内容によっては契約期間であっても途中で解除するということが織り込まれている場合も考えられますから,変更となる可能性もあり得ます。また,チームの順ですが,現在のコンストラクタータイトルのランキング順で並べています。
2025年 F1ドライバーラインナップ(予想)
チーム ドライバー
レッドブル M.フェルスタッペン(!) S.ペレス(?) 角田裕毅(??)
フェラーリ L.ハミルトン(!) C.ルクレール(!)
マクラーレン L.ノリス(!) O.ピアストリ(!)
メルセデス G.ラッセル(!) A.キミ・アントネッリ(?) C.サインツ(??)
アストンマーティン F.アロンソ(!) L.ストロール(!)
RB 角田裕毅(?) L.ローソン(?) 岩佐歩夢(??)
ハース E.オコン(?) O.ベアマン(?) 角田裕毅(??)
アルピーヌ P.ガスリー(?) J.ドゥーハン(?) A.キミ・アントネッリ(??)
ウィリアムズ A.アルボン(!) V.ボッタス(?) P.ガスリーorE.オコン(??)
キック・ザウバー(アウディ) N.ヒュルケンベルグ(!) C.サインツ(?)
2024/05/20(月)
◎追い上げ(F1)
○第7戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが,A.セナやR.ラッツェンバーガーが眠るイモラ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,順調なスタートを切ってトップの座を守り,その後は後続との差を広げて行きました。いつもですとそのまま単独走行に持ち込むところなのですが,途中まではそのような状況が見られたものの,徐々に2位を走行していた前戦の勝者であるマクラーレンのL.ノリスが追い上げを見せて差を縮めていき,ファイナルラップでは1秒を切るところでのバトルとなりました。ちょっとしたミスがあると抜かれかねない状況となりましたが,そこはフェルスタッペンですので確実な走行をしていき,最終的におよそコンマ7秒差で逃げ切って今季5勝目を挙げました。3位には,単独走行でフェラーリのC.ルクレールが入り,レッドブルのS.ペレスが8位に終わったことで,ランキング争いでルクレールがペレスを上回って2位に浮上しています。今季自己最高位となる7番グリッドからスタートしたビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,スタートで出遅れて順位を少し下げてしまいました。その後タイヤ交換作戦が成功したりして順位を回復するところも見られましたが,上位チームよりマシンの戦闘力が劣る点は如何ともし難いところがあり,再び少し順位を下げてしまいました。それでもポイント圏内に留まり,最終的に10位でチェッカーを受けてポイントを獲得し,前戦で上げたランク10位の座を守っています。角田と同じく今季最高位となる9番手からスタートしたチームメイトのD.リカルドは,ポイント圏外での走行となり,最終的に13位でのチェッカーとなっています。

◎初優勝(SF)
○第2戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。この日のオートポリスは,前日とは違ってやや風が強く,その分気温の低い状況となっていましたが,ドライコンディションという点では変わりありませんでした。
SFルーキーであるTEAM MUGENの岩佐歩夢でしたが,決勝レースのスタートでやや出遅れました。それに対して,2番グリッドからスタートしたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐と3番グリッドからスタートしたPONOS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴が好スタートを切って岩佐を交わして順位を上げました。トップに立った牧野は,後続に10秒以上の大差をつける場面もあったりしながらレースを展開していき,最終的に2位に5秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受けました。2019年にSFデビューを果たした牧野は,その開幕戦でいきなりポールを獲得しました。しかし,そのレースで優勝できなかっただけでなく,今季開幕戦までの5年間優勝から縁の無いレースが続いてきていました。そして,今回ようやく悲願の優勝を果たし,これからどのような活躍を見せるのか楽しみな存在となりました。一旦は順位を下げた岩佐でしたが,徐々にポジションを回復していき,34周目にはついに2位を走行していた山本をも抜き去り,牧野には差をつけられたものの,3位に4秒近い差をつけて参戦2戦目にして表彰台を獲得しました。予選ではホンダエンジンユーザーの後塵を拝したトヨタエンジンユーザーでしたが,6番グリッドからスタートしたVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔が25周目にピットストップを敢行し,そのフレッシュタイヤを活かしてポジションを上げていき,ついには山本をも捉えて3位に浮上し,ホンダエンジンユーザーの表彰台独占を阻止しました。
2024/05/19(日)
◎2台とも(F1)
○第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選が,ドライコンディションとなったイモラ・サーキットで行われました。初日にはあまりタイムが出なかったレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,この日はいつもの速さが復活し,自身通算39回目となるポールを獲得しました。チームメイトのS.ペレスはQ2で敗退し,11グリッド獲得にとどまりました。今季好調な走りを展開しているマクラーレン勢ですが,前戦の勝者であるL.ノリスがフェルスタッペンからおよそコンマ5秒遅れの2番手タイム,O.ピアストリがチームメイトから1000分の17秒遅れで3番手タイムとなっています。この大会で初日から好調なビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅はQ3まで進出し,Q1とQ2では上位に顔を出す走りを見せ,Q3ではやや順位を下げたものの,予選で今季自己最高位となる7番手でした。この予選ではRB勢は2台ともQ3に進出していて,D.リカルドも今季予選で自己最高位となって9番手でした。

◎初ポール(SF)
○我が大分県にあるオートポリスで第2戦が開幕し,午後には予選が行われました。今季からSFにフル参戦していて,現在,RBの角田裕毅が活躍しているF1に最も近い位置にいると言われているのがTEAM MUGENの岩佐歩夢です。その岩佐は1分26秒台のタイムをマークし,参戦2戦目にして早くも自身初となるポールを獲得しました。岩佐からわずかに遅れたものの,同じく1分26秒台のタイムをマークしてDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐が2番手となっています。その牧野とはSGTでチームメイトであるPONOS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴が3番手タイムをマークし,ホンダエンジンユーザーがトップ3を独占しています。トヨタエンジンユーザーでは,VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの阪口晴南の4番手が最高位でした。
2024/05/18(土)
◎アップデート(F1)
○第7戦エミリア・ロマーニャGPがイモラ・サーキットで始まり,初日は2回のフリー走行が行われました。昨年のこの大会は,同地が洪水に見舞われてしまったため開催中止となり,2年ぶりの開催となります。今回は最初のヨーロッパラウンドということもあって,大幅なアップデートを施したフェラーリをはじめとして,多くのチームが何らかの対策を施しての走行となっています。そのアップデートが功を奏してか,フェラーリのC.ルクレールが両セッション共トップタイムをマークしました。しかも,唯一1分16秒台を切るタイムをマークしての総合トップでした。フェラーリと同じく大幅なアップデートを施したマシンを駆るマクラーレンのO.ピアストリが,後もう少しでルクレールと同じく1分15秒台というタイムをマークして総合2番手でした。そして,今季好調な走りを展開していて,来季以降の去就が注目となっているビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が,ピアストリからやや離されたものの,総合3番手タイムで初日を終えています。チームメイトのD.リカルドは,11番手で初日を終えています。前戦で優勝を逃しているレッドブルのM.フェルスタッペンは,今回もやや苦戦していて,7番手でこの日の走行を終え,チームメイトのS.ペレスはフェルスタッペンに次ぐ8番手タイムでした。
2024/05/17(金)
◎契約延長(F1)
○今日から第7戦エミリア・ロマーニャGPが開幕しますが,全24戦となっている今シーズンで見ると,まだ3分の1も消化していない状況です。しかし,F1は来季の体制について少しずつですが決まってきています。2026年からは現行と比べて大幅な変更が加えられたレギュレーションに基づいたマシンで争われる新しいシーズンの幕開けとなりますので,それを見据えて来季以降の契約を各チームは結ぶ必要があります。そのような中,5月15日(水)にウィリアムズ・レーシングから発表があり,今シーズンも同チームからフル参戦しているA.アルボンとの契約を延長することになりました。その契約期間は,「複数年」ということで,具体的な年数は明らかとなっていません。今回契約延長が決まったアルボンは,レッドブルの育成を経て,2019年にトロロッソ(現在のビザ・キャッシュアップRB)からF1デビューを果たしました。そして,その初年度の後半に,それまでレッドブルのドライバーだったP.ガスリーと入れ替わる形でレッドブルに昇格しました。しかし,その翌年をもってレッドブルのシートを失い,2021年はレギュラードライバーではなく,レッドブルのリザーブ&テストドライバー契約となりました。その年をもってレッドブルとの関係を解消し,2022年から現在のウィリアムズに所属してレギュラードライバーを務めてきています。冒頭でも記したように,2026年から新しいF1の時代を迎えますが,ウィリアムズはアルボンに託すことを選んだこととなります。
2024/05/16(木)
◎ハイブリッドへ(インディカー)
○5月14日(火)にアメリカンオープンホイールの最高峰であるインディカー・シリーズから発表があり,7月7日(日)に決勝レースが行われる第9戦ミド・オハイオからハイブリッドシステムを搭載した新たなパワーユニットを導入することになりました。2019年にハイブリッド機構を搭載した新たなパワートレインを2023年シリーズから導入することが発表されていたものの,これまでずっとその導入が延期されてきました。そして,ようやく正式に導入時期が決定したことになります。今回導入が決定したシステムは,現在使用されている2.2リッターV6ツインターボエンジンに,インディカーとエンジンコンストラクターであるホンダとシボレーとが協力して開発してきたハイブリッド機構を組み合わせたものになります。ステアリングにあるパドルやボタンを操作して手動による回生と,ブレーキやスロットル開度に応じた自動回生によって得られた電気を,出力特性に優れたデバイスである20個の『電気二重層キャパシタ(ウルトラキャパシタ)』に蓄電します。そして,手動によってその蓄えられたエネルギーが展開されます。もちろん1回あたりの使用時間とレース中の合計使用時間には制限があり,サーキットの長さ等によりその制限が決まってきます。もしエネルギーが展開された場合,120馬力のブーストを得ることができ,合計出力は800馬力以上に達するとのことです。電動車で気になるのが安全性で,感電の心配があったりします。このシステムは低電圧ということなのでそうした心配は無いようですし,スピンなどでエンジンが止まっても,自力でマシンを再始動できる機能もあるようです。今回のこうした取り組みは,ハイブリッドシステムのさらなる向上に役立ちますし,それが市販車へ技術転移することもできるでしょうから,ホンダやシボレーにとっても十分メリットがあると言えるでしょう。
2024/05/15(水)
◎ドライバー交替(SF)
○今週末は,我が大分県にあるオートポリスにおいてSFの第2戦が開催されますが,それを前にした昨日,ITOCHU ENEX TEAM IMPULから新たな発表がありました。今シーズンのIMPULは,KCMGから移籍してきた国本雄資と,昨シーズンF1の1つ下のカテゴリーであるFIA F2でチャンピオンを獲得したT.プルシエールとの2台体制となっていました。3月に鈴鹿サーキットで行われた開幕戦では,国本がリタイア,プルしエールは18位に終わっていました。その開幕戦から約2ヶ月のインターバルがあったわけですが,その間にプルシエールはアメリカンフォーミュラカーの最高峰であるインディカー・シリーズの第2戦ロングビーチにアロウ・マクラーレンから左手首の負傷により欠場が続いているD.マルーカスの代役として参戦しました。インディカー・シリーズ初参戦となるプルシエールは,予選こそ22位と下位に沈んだものの,決勝レースではその実力を見せて11位完走を果たしました。同シリーズで実績を残しているチームメイトのA.ロッシが10位でしたので,プルシエールの走りはチームに好印象を与えました。そして,この活躍が認められ,アロウ・マクラーレンとの契約が成立して第3戦以降の全戦に参戦をすることが決定し,それと同時にまだ開幕戦しか走っていないSFへの参戦をとりやめることになりました。ドライバーチェンジを余儀なくされたIMPULは,第2戦における代役としてB.バーニコートの起用を昨日発表しました。今回起用されることになったイギリス人ドライバーであるバーニコートは,昨シーズンIMSA GTDプロにおいてチャンピオンに輝きました。そして,今季に向けて開催されたSFのルーキーテストにおいては,VANTELIN TEAM TOM’Sのマシンを駆って出場していました。ただ,今回の発表によると,プルシエールの出場は第2戦のみで,第3戦以降については後日発表されるとのことです。
2024/05/14(火)
◎チャラに?(MotoGP)
○週末に行なわれたフランスGPにおけるMotoGPクラスは,プリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが完勝を果たしました。また,Moto2クラスでは,MTヘルメッツMSIのS.ガルシアがトップでチェッカーを受け,チームメイトである小椋藍が2位でチェッカーを受け,同チームのワンツーフィニッシュとなりました。MTヘルメッツMSIにとっては,もちろんそのワンツーフィニッシュはうれしかったと思いますが,別のうれしさもあったのではないかと思います。それは同様に,小椋にとってもそうではなかったかと思います。まずレースに関してですが,自らのミスがあったりして小椋のグリッドは17番グリッドという後方からのものでした。ところが,前日の不振が嘘のように決勝レースでは道変えるようなペースを刻むことができるようになり,周回を重ねる毎に順位を上げていき,最終的には2位に入って15台抜きを達成したのです。その小椋が使用したマシンですが,これまで使用していたものとは違うものでした。というのも,ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで行われた前戦スペインGP終了後に,中・軽量級クラスのプライベートテストが行われたのですが,2回目のセッションの時,高速コーナーで車体が真っ二つとなるほどの激しい転倒に見舞われてしまったのです。幸いなことに小椋自身はたいしたことにならなかったものの,マシンは全損となって新たなマシンを手に入れる必要性が出てきました。それに必要な金額は,何と1000万円だったそうです。そうした大金を投じて臨んだ今回のレースで,下位から追い上げて2位表彰台,そしてチームワンツーとなったわけですから,小椋にとっては一安心だったでしょうし,マシンを壊したこともチャラになったのではないかと思います。
2024/05/13(月)
◎完勝(MotoGP)
○第5戦フランスGPの決勝レースが,24時間耐久レースでお馴染みのブガッティ・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンと,2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとが抜け出してトップ争いとなりました。その後ろでは順位を入れ替えながら3位争いが展開差入れて行きました。その3位争いに加わってきたのが,13番グリッドからスタートしたグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスでした。スプリントレースで驚異的なポジションアップを果たしたマルケスは,決勝レースでも同様に着実なポジションアップを果たしていき,ついに3位にまで浮上しました。マルティンとバグナイアが時折順位を入れ替えながらバトルしている間に,3位に浮上したマルケスが徐々に差を縮めてきていて,そのままファイナルラップとなりました。トップのマルティンを攻めていたバグナイアでしたが,9コーナーのブレーキングでマルケスがバグナイアをパスして2位に浮上しました。その2人のバトルの間にマルティンが少し差を広げることに成功してトップを守り,そのままトップでチェッカーを受けました。予選,スプリントレース,そして決勝と、全てをマルティンが制して完勝に終わったこの大会となりました。ドゥカティ移籍後の初勝利を目指したマルケスでしたが,ここでも2位でのチェッカーとなっています。予選では転倒,スプリントレースではリタイアに終わったバグナイアでしたが,それを考えると3位表彰台も悪くはない結果だったのかもしれません。日本メーカー勢ですが,予選で唯一Q2から進出したモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロは,母国の声援を受けながらの走行だったものの,6位走行中の17周目に転倒してリタイアに終わっています。他のライダーは完走を果たしているものの,LCRホンダ・カストロールのJ.ザルコの12位が最高位でした。とはいえ,リタイアしたライダーが6人いたこともあり,完走した中では最下位だったレプソル・ホンダ・チームのL.マリーニの16位以外はポイント圏内でのフィニッシュとなっていて,唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は14位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたMTヘルメッツMSIのS.ガルシアが,ホールショットを奪うとその順位を守り続け,2位に3秒以上の大差をつける独走でトップチェッカーを受け,前戦に続く連勝を飾りました。ガルシアのチームメイトである小椋藍は,17番グリッドからスタートすると,周回を重ねる毎に順位を上げていき,ファイナルラップで2台をパスして2位に浮上してそのままチェッカーを受け,MTヘルメッツMSIのワンツーフィニッシュを達成しました。ファイナルラップで小椋に交わされたスピードアップ・レーシングのA.ロペスが,オンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ロバーツに100分の6秒差で3位表彰台を獲得しています。手術や怪我の影響で2戦連続して欠場し,3戦ぶりの復帰となったヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は,23番グリッドからスタートして1つ順位を上げた22位で完走を果たしています。
Moto3クラスは,複数台によるトップ集団となり,その中でポールシッターであるCFモト・アスパー・チームのD.アロンソがわずかに抜け出してトップチェッカーを受け,今季3勝目を挙げました。2,3位には,それぞれレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガド,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーが僅差のバトルの中で入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が7位,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が9位,レース中にロングラップペナルティーを科さられたホンダ・チーム・アジアの古里太陽が14位でチェッカーを受け,全員がポイント獲得となっています。
2024/05/12(日)
◎圧勝(MotoGP)
○この日も好天に恵まれたブガッティ・サーキットにおいて,第5戦フランスGPの各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,予選で唯一1分30秒台を切ってこれまでのレコードタイムを更新し,見事な走りでポールを獲得したプラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップの座を守りました。もう1人好スタートを切ったのが,今季初めてQ1敗退となって13番グリッドからスタートとなったグレシーニ・レーシングMotoGPのM.マルケスでした。抜群のクラッチミートと絶妙なライン取りを見せたマルケスは,あれよあれよという間に上位に顔を出し,1周目終了段階で早くも5位まで順位を上げたのです。ポールスタートのマルティンは,順調に後続との差を広げて行って単独走行に持ち込み,最終的に2位に2秒以上の大差をつけて圧勝で今季3回目の勝利を飾りました。一方マルケスの方も順調に順位を上げていき,ペルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームのM.ベゼッキとの2位争いとなりました。後ろから来るマルケスの勢いに押されたのか,ベゼッキが単独で転倒してリタイアに終わりました。自動的に2位に浮上したマルケスは,マルティンの独走は許したものの,自身も単独走行となり,スプリントレースでは自己最高位となる2位でチェッカーを受けました。3番グリッドからスタートしたアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスは,2位争いからやや離れたところで3位を走行していき,そのままの順でチェッカーを受けています。2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,スタートで大きく出遅れて中盤の位置まで順位を下げていきました。さらに,3周目にマシンが大きく振られてコースオフを喫し,何とか転倒は免れたものの,さらに順位を下げてピットに戻り,そのままリタイアとなってしまいました。前戦の勝利でランク2位になったバグナイアでしたが,今回のリタイアで3位までランキングを下げてしまいました。日本メーカー勢は誰もポイント圏内でフィニッシュすることができず,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,終始下位争いとなって最終的に16位完走で終わっています。
Moto2クラスの予選は,最終アタックで転倒を喫してしまったものの,その前のアタックでマークしたタイムを誰も更新することができず,今季3度目となるポールを獲得しました。2,3番手争いは僅差となり,オンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのJ.ロバーツがわずか1000分の75秒差をMTヘルメッツMSIのS.ガルシアにつけて2番グリッドを獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの小椋藍はエンジントラブルが発生したためラストアタックでできないままとなって17番手に終わり,Q1で敗退したヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は23番手で予選を終えています。
Moto3クラスは,レコードタイムを更新する走りを見せて初日から好調なCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,予選でもその走りは変わらず再びレコードを更新して,3戦連続となるポールを獲得しました。アロンソにポールは譲ったものの,わずか1000分の11秒という僅差でレッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが2番グリッドを獲得しています。3番手タイムをレッドブルKTMアジョのJ.ルエダがマークし,2戦ぶりにフロントローに戻っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,3人ともQ2に進出を果たしましたが,上位に食い込むことはできず,MTヘルメッツMSIの山中琉聖が10番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が14番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が17番手で予選を終えています。
2024/05/11(土)
◎全クラスレコード更新(MotoGP)
○第5戦フランスGPが終日ドライコンディションとなったブガッティ・サーキットで開幕し,初日はプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,この大会をランクトップで迎えているプラマック・レーシングのJ.マルティンが,2回のセッションでどちらもトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。しかも,これまでのレコードタイムを1000分の62秒縮めてのトップでした。前戦で勝利を収めているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,トップからおよそコンマ4秒以上の差をつけられて総合2番手となっています。ルーキーながら表彰台に立つ活躍を見せているレッドブル・ガスガス・テック3のP.アコスタが総合3番手タイムをマークし,また大会での活躍を予感させる走りを見せています。日本メーカー勢では,今回が母国GPとなるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが10番手タイムをマークし,唯一今日行われる予選でQ2から走行することになりました。ホンダ勢は相変わらず思うようなタイムアップをすることができず,レプソル・ホンダ・チームのJ.ミルの18番手を最高に,最後尾の後ろ3つを他のライダーが占め,その中で唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は最下位の22番手でこの日の走行を終えています。
Moto2クラスは,MTヘルメッツMSIのS.ガルシアが,午前の走行でスピードアップ・レーシングのA.ロペスが更新したこれまでのレコードタイムをさらに更新する走りを見せ,この日の総合トップに立ちました。午前の走行で記録更新したロペスは,午後のタイムアタック中も途中まで更新するペースを刻んでいたものの,惜しくも転倒を喫して更新ならず,最終的にガルシアから1000分の76秒遅れの総合2番手で初日を終えています。ロペスのチームメイトであるF.アルデグエルが,ロペスからおよそコンマ2秒遅れで総合3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,MTヘルメッツMSIの小椋藍は総合6番手とトップ10圏内に進出したものの,このクラスルーキーであるヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢は26番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,午前の走行でこれまでのレコードタイムを更新する走りを見せたCFモト・アスパー・チームのD.アロンソが,午後の走行でさらに自身がマークしたタイムを更新してこの日の総合トップに立ちました。その走りは圧倒的で,総合2番手だったチームメイトのJ.エステバンとは,コンマ48秒もの差となっています。トップからおよそコンマ1秒遅れで,レッドブル・ガスガス・テック3のD.オルガドが総合3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの鈴木竜生が7番手となって唯一トップ10圏内に進出しました。MTヘルメッツMSIの山中琉聖は11番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は14番手で初日を終えています。
2024/05/10(金)
◎契約延長(MotoGP)
○5月2日(木)にMotoGPの商業権を有するドルナスポーツから発表があり,オランダGPの開催地であるTTサーキット・アッセンとの間で開催機関を2031年まで延長することで合意しました。1949年に同地で初めて開催以来,コロナ禍の影響による2020年の開催中止を除いて,ずっと開催してきました。もちろん,現在カレンダーに組み込まれている開催地の中で圧倒的な開催数を誇ります。2016年に2026年までの開催が既に締結されていましたが,それを前にしてさらに5年間の契約延長となったわけです。今年で初開催以来75年というとてつもなく長い期間開催してきているわけですが,今回の契約延長により,それが80年を超えるということになります。高速コーナーが連続するコースレイアウトで,数々の名場面をつくってきました。果たして今シーズンはどのような展開となるのか,来月末の開催が楽しみになりますね。
2024/05/09(木)
◎あと2ポイント(F1)
○今シーズン注目を浴びている中の一人が,ハースF1のK.マグヌッセンでしょう。ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅がドライバーランキングで10位に浮上してこちらも注目を集めている一人ですが,上位5チーム10名のドライバーが頭が一つも二つも上回っている状況の中,現段階で10位になっているわけですから,こちらは高評価という意味で注目を集めていると言えます。それに対して,(ハースF1というチームも含めて)マグヌッセンは,スポーツマンとしても,そして1つ間違えれば命に関わるという危険性を常にはらんでいるモータースポーツの中の一員としても,首をかしげざるを得ない走りを展開しています。例えば,中国GPでは無謀な走りをして角田裕毅に突っ込んでリタイアに追い込んだことがありました。しかも,その点に関して自分の非を一切認めず,あたかも角田の走りのせいにしていました。今季からハースのチーム代表に就任したのが日本人メカニックの一人である小松礼雄ですが,彼はそうしたハースのドライバーを終始擁護するだけで,こちらも一切自分たちの非を認めることはありませんでした。さらにマグヌッセンの行為はエスカレートしていき,マイアミGPにおいては,スプリントレースでメルセデスAMGのL.ハミルトンと争っている際,故意に4回にわたってコースから外れた走行をして自らの順位を維持しようとし,この行為が前を走行しているチームメイトのN.ヒュルケンベルグが後続との差を広げることに成功しました。こうしたチームプレイとも考えられることが,果たしてマグヌッセン一人の判断でできるのか疑問ですし,一番考えられるのはチームから何らかの情報なり支持なりがあったのではないかということです。もしそうであれば,チーム代表も関わりがあったことが十分想像できます。スプリントレースだけでなく,決勝レースでは,ウィリアムズのL.サージェントが接触事故を起こしましたが,その原因の元となったのがマグヌッセンの無謀な走りによるものです。F1においては,ペナルティーポイント制度というのがあり,通算12ポイントになると出場停止処分となります。今季のマグヌッセンは,現段階で合計10ポイントとなっています。その内訳ですが,第2戦サウジアラビアGPにおいてウィリアムズのA.アルボンとの接触事故の原因となったことで3ポイント,第5戦中国GPでの角田との接触で2ポイント,第6戦マイアミGPのスプリントレースでのハミルトンとの件で3ポイント,同決勝レースにおけるサージェントとの件で2ポイントとなっています。このペナルティーポイントは,1年間消えることはありませんから,少なくとも来年の3月までは全てのポイントが残っていることになります。今季はまだ6戦を消化しただけですから,後2ポイントしか猶予が残されていないだけに,マグヌッセンの暴れん坊ぶりが治まることが期待されます。と同時に,小松代表の人間力とマネージメント力も求められることになります。
2024/05/08(水)
◎開催延期(MotoGP)
○3月下旬にカザフスタンにおいて記録的な洪水が発生し,多くの国民が被害を受けていて,さらに長期化の様相も呈しています。そのカザフスタンですが,今シーズンからMotoGPを初めて開催することになっていました。ソコル・インターナショナル・レーストラックにおいて開催されるカザフスタンGPは,第8戦として6月14日(金)〜16日(日)に行われることになっていました。しかし,今回のような大きな被害を受けたことにより,5月3日(金)にFIM,IRTA,そして商業権を有するドルナスポーツから発表があり,第8戦としていたカザフスタンGPの開催を,今年後半まで延長することになりました。実はカザフスタンでの開催は,2023年から5年間開催される契約になっていました。ところが,その初年度となる昨シーズンは,サーキット建設の進捗状況や運営上の課題があったりして開催が見送られていました。今年ようやく開催までこぎ着けることができたかなと思われた中で今回の洪水の発生となってしまいました。今シーズンのMotoGPは,当初の予定では全22戦で開催されることになっていました。ところが,第3戦に予定されていたアルゼンチンGPが,アルゼンチンを襲った急激なインフレの影響で開催できない状況となり,全21戦に変更されていました。果たしてカザフスタンGPが実際に開催されるのか不透明ですが,もし開催できないことになれば,全20戦でシーズンが戦われることになります。なお,第7戦イタリアGPを開催した後,元々第9戦として開催される予定だったオランダGPが第8戦となり,以下それぞれの大会が1つずつ繰り上がることになります。もちろん各大会の開催日については,変更されず当初の予定通りの開催となっています。今回の洪水によってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に,一刻も早い被害からの復興とカザフスタンGPの無事開催を祈りたいと思います。
2024/05/07(火)
◎新レギュレーション(MotoGP)
○かつてはWGPとして2サイクル500ccマシンで最高峰クラスは争われていましたが,地球環境の悪化に対応するため,現在はMotoGPとして4サイクル1000ccマシンで争われています。そうしたエンジン形式だけでなく,コスト削減や安全性等にも配慮して,現行のレギュレーションは様々な変更が加えられきました。そうした現行の主たるレギュレーションは2026年シーズンまでで,2027年シーズンからは新たなレギュレーションに基づいたマシンで争われることになっています。その点に関して,昨日FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツから,その2027年シーズンから導入される新たなレギュレーションについて発表がありました。まずエンジンに関してですが,4サイクル4気筒という点は変わりないものの,排気量が現行の1000ccから850ccへと縮小されることになりました。最大ボア径が81mmから75mmに減少され,性能も制限されることになります。現在は年間で使用できるエンジン基数が7ですが,それが6へと削減されます。ただし,年間のレース数が20の場合は6ですが,それを超える場合には7基までということになります。燃料に関しては,持続可能な燃料を現在は40%ということになっていますが,27年からは100%その燃料を使うことになります。燃料タンクの容量は,22リットルから20リットルへと削減されます。スプリントレースの時のタンク容量は,12リットルが11リットルとなります。現在トレンドになっている空力パーツについてですが,これを導入する点は変わりないものの,フロントフェアリング上部の最大許容幅が600mmから550mmに,リヤは1250mmから1150mmに,ノーズは50mm後方へ移動と,それぞれ50mm削減されます。現在ステゴザウルスの背中部分のようなものが用いられたり,4輪マシンのリアウィングのようなものが用いられたりしているリアの空力パーツに関しては,ホモロゲーションを受ける必要があり,シーズンごとに1回のアップデートが許可されます。スタート時にウィリーして出足が遅れることを防いだり,コーナリングをスムーズに行ったりするためのデバイスが用いられていますが,こうしたデバイスについては全て禁止となります。ハード面だけでなく,ソフト面でも変更が加えられ,現在はチーム及びメーカーごとに走行データをとっていますが,走行データを標準化するため,全てのセッション後に全てのライダーからのGPSデータを全てのチームが利用可能となります。こうすることで,パフォーマンスの低いチームやライダーに進歩する機会が与えられることとなります。コンセッション(優遇措置)に関しては,現行のものがそのまま利用されることになります。ただ,2027年からは新規のレギュレーションになりますので,全てのチームとメーカーが新規のマシンとなります。そのため,全てのメーカーは現行のランク『B』からスタートすることになります。なお,2027年から新たに参入するメーカーが出てくる可能性があります(最も可能性が高いのがBMWかな??)ので,そうしたメーカーは,ランク『D』からのスタートとなり,シーズン中盤にはそれまでの成績に応じてランクが決められていくこととなります。
2024/05/06(月)
◎初優勝(F1)
○第6戦マイアミGPの決勝レースが,快晴となったマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,好スタートを切ってトップの座を守りました。スプリントレースを制しているフェルスタッペンは,いつものように後続との差を広げて行って独走態勢に持ち込み,今回もフェルスタッペンの勝利かと思われました。ところが,レースが進んでいくと,フェルスタッペンがターン15でややコースをはみ出てそこにあるポールを弾き飛ばして23周目にバーチャルセーフティーカー(VSC)が導入されたり,28周目にウィリアムズのL.サージェントのクラッシュ劇があったりしました。早めにタイヤ交換を行ったり,アクシデントに乗じてピットインを敢行したりしたドライバーが複数あり,これが功を奏してトップに立ったのがマクラーレンのL.ノリスでした。これまでですとペースに勝るフェルスタッペンが追いついてパスし,再びトップの座に返り咲くという流れになるのですが,コース自体がタイヤにやさしいところがあってノリスのペースは衰えませんでした。それに対してフェルスタッペンにアンダーステアの症状が現れたりしてペースが上がらず,ノリスとの差を詰めるどころか,徐々に差がついていくという状況となってしまいました。そして,最後はフェルスタッペンとのギャップを7秒以上に広げて独走となり,ノリスにとって参戦110戦目にしてうれしい初優勝を飾りました。マクラーレンにとっては,2021年の第14戦イタリアGP以来の勝利となります。3位には,フェラーリのC.ルクレールが入っています。レッドブルのS.ペレスは,フェラーリ2台に次ぐ5位でチェッカーを受けています。終始ポイント圏内を走行していったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は,ピットインのタイミングが功を奏したり,アクシデントが前で起きたりして順位を上げ,最終的に7位でチェッカーを受けています。今大会ではスプリントでもポイントを獲得していて,合計が14ポイントとなり,ドライバータイトルでランク10位に浮上しています。チームメイトのD.リカルドはスプリントでは好成績を収めたものの,決勝レースではポイント圏外での走行に終始し,15位でのチェッカーとなっています。
(追記)レース終了後,レース中盤に起きたフェラーリのC.サインツとマクラーレンのO.ピアストリとの間で起きた接触事故に関して裁定が下り,この接触でサインツ側に主な過失があったとして,5秒加算のペナルティーが科されることになりました。その結果,5位でチェッカーを受けたペレスと4位のサインツの順位が入れ替わることになりました。なお,他のドライバーの順位は変更がありません。
2024/05/05(日)
◎ワンツー&初優勝(SGT)
○第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の決勝レースが,五月晴れの富士スピードウェイで行われました。今回のレースは,SGT史上初となる3時間のタイムレースとなります。
GT500クラスは,2番グリッドからスタートした高星明誠&三宅淳詞組のNiterra MOTUL Zが,抜群の蹴り出しを見せてポールからスタートした太田格之進&塚越広大組のAstemo CIVIC TYPE R-GTを交わしてオープニングラップをトップで走行しました。それ以後も安定した速さを見せてトップの座を守って行き,最終的に2位に13秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けました。ミヤケ淳詞にとっては,これがこのクラスでの嬉しい初優勝となります。千代勝正&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zがペースを上げて行き,スタートから1時間経たないうちにAstemoを交わして2位に浮上してニッサンによるワンツー体勢となりました。3位に落ちたAstemoを,今度は同じホンダ陣営の1つである野尻智紀&松下信治組のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが交わして3位に浮上しました。ワンツー体勢だったニッサンですが,その後一旦ARTAに2位の座を奪われました。しかし,再びその座を奪い返してそれからは徐々に差をつけていき,こちらは3位に20秒以上の大差をつけて2位でチェッカーを受け,ニッサンによるワンツーフィニッシュとなりました。ホンダ陣営による3位争いとなりましたが,110周目に3位を行くARTAにマシントラブルが発生してしまってピットに入り,そのままリタイアとなりました。どうやらミッショントラブルだったようで,開幕戦はアクシデントに見舞われて1周もできないまま終わった不運が,今度は3位表彰台を目前にしてのマシントラブルという不運に見舞われてしまいました。自動的に3位に返り咲いたAstemoはそのままの順位を保ってチェッカーを受けています。
GT300クラスは,今回3時間レースということで,少なくとも2回の給油が義務づけられるレースとなっています。こうしたこともあって,2回のピットストップでどのような作戦を採るかチームによって違いがあり,早めにピットインするチームがあったり,交換するタイヤの本数に違いがあったりしました。そのような中,ポールからスタートした小暮卓史&元嶋佑弥組のJLOC Lamborghini GT3は,好スタートを切ってトップの座を守ると,その後ろでは順位の入替えがあったりしていましたが,終始安定した走りを展開して独走態勢を築いていき,最終的に2位に17秒以上の大差をつけてポールトゥーフィニッシュを飾りました。その後ろでは,3番グリッドからスタートしたJLOCと同じヨコハマタイヤユーザーである佐々木大樹&J-P.デ・オリベイラ組のリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと,10番グリッドからスタートして順位を上げていったブリヂストンタイヤユーザーである吉田広樹&野中誠太組のGreen Brave GR Supra GTとの間での2位争いとなりました。どちらも2回目のピットストップではタイヤ4本とも交換していましたが,リアライズの方がピットインのタイミングがかなり遅かったので終盤のペースはこちらの方が上回っていました。結局リアライズが2秒近い差をつけて2位表彰台獲得となっています。

◎ダブルで(F1)
○第6戦マイアミGP2日目の走行が行われ,この日はスプリントレースの決勝と,今日行われる決勝レースのグリッドを決める通常の予選が行われました。
スプリント決勝は,ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンが順調なスタートを切ってトップに立つと,後は終始安定した走りを展開してトップの座を守っていき,2位に3秒近い差をつける独走で前回のスプリントに続いて連勝を飾っています。それに対してその後ろでは次々にアクシデント等が発生する荒れた展開となりました。オープニングラップでは,F.アロンソとL.ストロールのアストンマーティン勢が同士討ちをし,そのあおりを食らってマクラーレンのL.ノリスがリタイアするといった事態も発生しました。4番グリッドからスタートしたビザ・キャッシュアップRBのD.リカルドは,一時表彰台圏内を走行する健闘を見せていました。15番グリッドからスタートしたチームメイトの角田裕毅は,前方での混乱に乗じて順位を上げていき,8位まで与えられるポイント圏内まで接近していきました。ショートカットによるペナルティーが次々に科されたりする中,2番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールは,その座を守り抜いて2位表彰台を獲得し,3位には,3番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ペレスが3位に入って,レッドブルがダブル表彰台を獲得しています。一時表彰台圏内を走行したリカルドでしたが,最終的にグリッドと同じ4番手でチェッカーを受けて今季初ポイントを獲得しています。8位まで順位を上げてきた角田でしたが,最終周にメルセデスAMGのL.ハミルトンにパスをされて表彰台圏外へとドロップダウンしてしまいました。ところが,レース中のセーフティーカー導入段階で,ターン1においてマシン回収のため全車がピットレーンを走行するということがありました。その時ハミルトンがピットレーンのスピード違反を起こしていたようで,レース後ドライブスルーペナルティが科されることが決定しました。しかし,既にチェッカーを受けていましたから,このペナルティーが実行できませんので,そのかわり20秒加算のペナルティーが科されることになりました。そのため,角田の順位が1つ繰り上がって8位となり,RBが今季初のダブル入賞を果たしています。
スプリント後に行われた予選では,最初のタイムアタックでフェルスタッペンが最速タイムを刻みました。さらにタイムを短縮するべくどのドライバーもファナルアタックに臨みましたが,なぜかほとんどのドライバーがタイムを短縮することができず,フェルスタッペンがスプリント予選に続いてポールを獲得しました。2,3番手にはそれぞれC.ルクレール,C.サインツのフェラーリ勢がつけています。レッドブルのS.ペレスは,4番手タイムで予選を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,角田がQ3進出を果たして10番手につけました。スプリントレースで今季初ポイントを獲得したリカルドでしたが,予選はQ1で敗退して18番グリッド獲得にとどまっています。
2024/05/04(土)
◎初ポール(SGT)
○通常ほとんどのレースは日曜日に決勝が行われますが,ゴールデンウィーク中に開催するSGTはその流れが変則的になっていて,金曜日に予選が,そして土曜日に決勝レースが行われます。昨日第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の決勝は、4日(土)13時30分にスタートが切られる。の予選が,快晴の富士スピードウェイで行われました。既に何度もお伝えしているように,今シーズンから予選はそれぞれ違うドライバーが走行するQ1とQ2の合算でグリッドが争われます。ただ,当初トップタイムの107%を基準とするといルールがありましたが,Q1に関しては2戦目にして早くもこれが撤廃されています。
GT500クラスは,鈴鹿サーキットで行われた開幕戦の決勝レースにおいて,アクシデントに巻き込まれたため1周もできないまま終わってしまったAstemo CIVIC TYPE R-GTを駆る塚越広大&太田格之進組が,その雪辱を果たすかのような走りを見せて見事ポールを獲得しました。今シーズンからホンダ陣営は,SGTで初となる4ドアセダンタイプのマシンCIVIC TYPE R-GTを投入していますが,2つ目のレースにして早くもポール獲得となりました。2,3番手タイムはニッサン勢による僅差での争いとなり,高星明誠&三宅淳詞組のNiterra MOTUL Zが,R.クインタレッリ&千代勝正組のMOTUL AUTECH Zをわずか100分の2秒上回って2番グリッドを獲得しています。4番手タイムを野尻智紀&松下信治組のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTがマークしていますが,実はQ2を担当してタイムアタックをしていた松下信治でしたが,その最中に直前を走るマシンがスピンを喫してしまってその段階で黄旗区間となってしまいました。松下はそのすぐ直後をアタックしていて,その時にマークしたタイムは合算で2番手となるものでした。しかし,そのタイムは抹消となってしまったため,残念ながら4番手タイムに終わってしまいました。レースにタラレバはないですが,もしこの不運がなければ,CIVIC TYPE R-GTのワンツーとなる予選でした。
GT300クラスは,元嶋佑弥&小暮卓史組のJLOC Lamborghini GT3がQ1,Q2共にトップタイムをマークしてポール獲得となりました。ヨコハマタイヤを履いたJLOCがポールを獲得しましたが,そのヨコハマタイヤ勢は好調な走りを見せていて,2番手タイムを片岡龍也&谷口信輝組のグッドスマイル 初音ミク AMGが,3番手タイムをJ-P.デ・オリベイラ&佐々木大樹組のリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがマークしていて,トップ3をヨコハマタイヤ勢が独占するという結果となりました。
なお,今日決勝レースが行われますが,今回はその大会名が表すようにSGTとしては初となる3時間レースとなっています。

◎スプリント予選でも(F1)
○第6戦マイアミGPが開幕しましたが,この大会は、前戦に続いてスプリントレースが開催されることになっています。そのため,初日はフリー走行1と今日行われるスプリントレースのためのスプリント予選が行われました。そのスプリント予選でポールを獲得したのは,ここまでランクトップを行くレッドブルのM.フェルスタッペンで,スプリント予選でもその速さを見せた形となっています。2,3番手は僅差となっていて,2番手がマクラーレンのO.ピアストリで,そこから1000分の11秒差でフェラーリのC.サインツが3番手となっています。レッドブルのS.ペレスは,6番手タイムでスプリント予選を終えています。ビザ・キャッシュアップRB勢は,D.リカルドがSQ3まで進出し,今季自己最高の4番手となっています。角田裕毅は,一旦はSQ2突破のタイムをマークしましたが,この時わずかにトラックリミットを外していたことからノータイムとなり,SQ2で敗退して15番グリッド獲得にとどまっています。
2024/05/03(金)
◎離脱(F1)
○今日からマイアミ・インターナショナル・オートドロームにおいて,第6戦マイアミGPが開幕しますが,それを前にした5月1日(水)に大きな発表がありました。それは,現在黄金期を築いているオラクル・レッドブル・レーシングに関してです。その発表というのは,同チームでチーフテクニカルオフィサーを務めているA.ニューウェイが2025年の第1四半世紀をもってレッドブル・テクノロジー・グループを離れるというものです。今シーズンに関しては,F1のデザイン業務から離れ,いくつかのレースに帯同するものの,トラックサイドから見守るという形を採るようです。今季を含め,来季以降に関しては,レッドブルが初めて開発することになっているハイパーカー『RB17』の最終開発に専念するということです。今回契約解除が発表されたニューウェイは,2006年にレッドブルへ加入しました。現在までにレッドブルに7度のF1ドライバーズタイトルと、6度のコンストラクターズタイトルをもたらしている。そして,現在までに7度のドライバーズタイトルと,6度のコンストラクターズタイトルをもたらしています。ニューウェイの功績はこうしたレッドブルに対してだけでなく,『空力の鬼才』と言われるほど,近年のレーシングマシン造り全体にも影響を与えています。こうした逸材だけに,レッドブルを離脱してからどこに所属することになるのかが今後の焦点となってきます。どのチームも,許されるものであれば彼の知識と経験が喉から手が出るほど欲しいことは間違いありません。ただ,現実的には資金面や体制面でごく限られたチームになることも間違いありません。現在最もその可能性が高いと思われているのがフェラーリで,潤沢な資金と彼を受け入れる体制づくりが整うことになるようなのです。さらに,来季からL.ハミルトンが所属することが決まっていて,ニューウェイは彼と組むことをかねてから望んでいたというような報道もあります。次に可能性が高いのがアストンマーティンで,報道によるとかなり高額な金額の提示を行ったのではないかといわれています。しかも,2026年からホンダとタッグを組むことが決まっていて,現在のレッドブルとホンダとの関係性を考えると,ニューウェイがホンダ陣営となるアストンマーティンに興味があることが十分予想されます。しかも,来季から2年間にわたってF.アロンソがアストンマーティンとの契約を延長することが決まっていますが,ニューウェイはアロンソとのタッグも希望しているという報道もあります。フェラーリに所属すると当然イタリアに住むことになりますが,イギリスに拠点を置いているアストンマーティンであれば,ニューウェイは拠点を移す必要が無く,そうした点でもアストンマーティンは好都合ということになります。ただ,色々な報道を見ると,やはりフェラーリという線が強そうな感じではあります。
2024/05/02(木)
◎非公式ながら(MotoGP)
○先週末に第4戦スペインGPがヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで行われましたが,その翌日にはMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われました。さらに,その翌日の4月30日(火)には,同じヘレス・サーキットにおいてMoto2,Moto3クラスのプライベートテストが行われました。
まず,Moto2クラスですが,スペインGPの前までノーポイントレースが続いていて,スペインGPの決勝レースでも転倒を喫してノーポイントが継続中となってしまったCFモト・アスパー・チームのJ.ディクソンが,その鬱憤を晴らすかのように今回のテストで総合トップタイムをマークしました。しかも,非公式ではあるものの,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せての総合トップでした。総合2番手タイムをマークしたのは,スペインGPで10位フィニッシュを果たしているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラでした。そして,総合3番手タイムをマークしたのは,スペインGPで7位となったエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,転倒の影響で予選と決勝レースを欠場せざるを得なかったヤマハVR46マスター・キャンプ・チームの佐々木歩夢でしたが,今回のテストは無事走行が許可されました。今シーズンからこのクラスにステップアップしている佐々木ですが,2戦連続まともに走れていないだけに,今回のテストは経験値を高めるのによい機会になったのではないかと思います。その佐々木は,総合17番手で走行を終えています。MTヘルメッツMSIの小椋藍は,セッション1は走行して8番手タイムでしたが,セッション2の2ラップ目に激しい転倒に見舞われてしまいました。幸いなことに小椋自身に怪我はありませんでしたが,マシンは大きく損傷してしまい,以後の走行をキャンセルしています。
Moto3クラスは,予選でポールを獲得しながら,決勝レースのオープニングラップで転倒を喫してリタイアとなったCFモト・ガビオタ・アスパー・チームのD.アロンソが,こちらも鬱憤を晴らすかのような走りを見せ,唯一1分43秒台をセッション2で記録して総合トップに立ちました。アロンソとは対照的に,決勝レースで今季初優勝を記録したリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーが,セッション3のタイムで総合2番手となっています。総合3番手タイムは,今季がデビューイヤーとなっているSIC58スクアドラ・コルセのL.ルネッタとなっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ベイヤーのチームメイトである鈴木竜生が総合5番手,決勝レースで表彰台争いを展開したMTヘルメッツMSIの山中琉聖が総合7番手,レースウィークを通して上位に顔を出すことができなかったホンダ・チーム・アジアの古里太陽が総合16番手となっています。
2024/05/01(水)
◎ドイツ人ドライバー(F1)
○まだシーズンが始まったばかりですが,来季以降の契約についての発表があったり,様々な憶測が出たりしています。そのような中,4月26日(金)にマネーグラム・ハースF1チームから発表があり,同チームからフル参戦しているN.ヒュルケンベルグが,今シーズンをもってチームを去ることになりました。さらに,同日ステークF1チーム・キック・ザウバーから発表があり,来季から同チームにヒュルケンベルグが所属することになりました。今回移籍が発表されたドイツ人ドライバーのヒュルケンベルグは,2010年にウィリアムズからF1デビューを果たしました。その後,フォースインディアやザウバー,ルノーに所属しましたが,2019年をもって一旦シートを失いました。その後は代役参戦という形でF1に出場していき,昨シーズンからM.シューマッハに替わってハースのレギュラードライバーとなっています。来季からヒュルケンベルグが所属するキック・ザウバーは,現在アルファロメオのパワーユニットを搭載していますが,それは来季までで,全く新しいレギュレーションが取り入れられる2026年シーズンからはドイツのメーカーであるアウディのワークスチームとして活動することが決まっています。ザウバーとヒュルケンベルグの契約は複数年ということになっていますので,アウディが正式に参戦する2026年もヒュルケンベルグが所属していることになります。今回の契約は,ドイツのチームにドイツのドライバーをということがあったのは,ほぼ間違いないといっていいでしょうね。
 

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