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最新ニュース

2023/12/22(金)
◎緊密に(F1)
○近年のアメリカにおけるホンダのレース活動は,HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)が担ってきました。このHPDは,1993年にアメリカン・ホンダ・モーターがインディカーのレース活動を行うために設立したもので,その後,インディカー(CARTを含む)シリーズだけでなく,IMSAなどの箱形マシンのレース,さらにはバハといったオフロードレース等様々なカテゴリーで活動をしてきました。そのHPDが,12月19日(火)をもって名称が変更となり,新たにHRC US(ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA)となりました。HRCといえば,元々はホンダの2輪活動を担うところでしたが,4輪のレース活動もこのHRCが担うようになり,カテゴリーにかかわらずホンダが持つレーシングソリューションの連携を果たしていくことをねらいとしています。今回のHPDの変更は,単なる名称変更ではなく,HRCがそうであったように,HRC USとすることで,日本のHRCとの連携を図り,これまでそれぞれの活動で培ったものを,互いに協力しながら発展させていくことをねらいとしています。こうした流れの中で,今回の連携で明らかとなったのは,2026年シーズンからホンダがアストンマーティンと組んで本格的にF1へ復帰することになっていますが,その際に導入する新たなレギュレーションに基づいて開発されたパワーユニット(PU)の開発に,HRCだけでなく,今回のHRC USも関わることになったようです。また,PUの開発だけでなく,近年のF1は,アメリカにおけるF1人気の上昇に伴って大会の開催が増えてきていますが,そうしたことからレースサポートにも関わっていくとのことです。
なお,今年の更新は今日が最後となり,新年は1月15日(月)からの更新開始となります。今年もお付き合いいただき,誠にありがとうございました。
2023/12/21(木)
◎大幅(SBK)
○このサイトではSBKの体制についてお伝えしたことはありませんでしたが,来季に関しては今季と比べて大幅な変更となっていますので,整理する意味でお伝えしたいと思います。
12月18日(月)にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)から,来季のSBKのエントリーリストが発表されました。やはり最も気になるのは,各メーカーのワークスライダーの動向でしょう。まず,2年連続してタイトルを獲得したドゥカティワークスであるAruba.It Racing-DucatiのA.バウティスタについては,来季も同じ体制で臨むことになります。しかし,カワサキのエースライダーとして君臨し,6度チャンピオンに輝いたKawasaki Racing Team WorldSBKのJ.レイは,来季ヤマハワークスであるPATA PROMETEON YAMAHAに移籍することになりました。レイが移籍するヤマハワークスのシートに座っていたT.ラズガットリオグルは,BMWのワークスであるROKiT BMW Motorrad WorldSBK Teamに移籍します。ワークスでは唯一変更のなかったのはホンダで,来季もI.レクオナとX.ビエルゲの体制となります。チームで目玉となるのは,これまでMotoGPで戦ってきたELF Marc VDS Racing Teamが,新たにドゥカティ陣営としてSBKにも参戦することとなり,Moto2クラスで活躍を見せていたS.ロウズがチームと共にSBKに戦いの場を移します。なお,双子の兄弟であるロウズですが,その弟に当たるA.ロウズは,今季と同様にカワサキのワークスライダーとしてフル参戦しますので,兄弟対決が見られることとなります。ライダーの注目点の一人が,MotoGPでスズキのワークスライダーとしてフル参戦した経歴を持つA.イアンノーネでしょう。スズキワークスを経て2019年にアプリリアへと移籍したイアンノーネでしたが,シーズン途中でドーピング違反に問われ,最終的に有罪判定が下されてしまい,4年間も出場停止処分となりました。ようやくそれが明けることとなり,来季はドゥカティ陣営の1つであるTEAM GO ELEVENに所属してSBKで戦うこととなりました。
SBKと併催で行われるWSSの詳細については割愛しますが,このサイトで既にお伝えしたように,来季は大久保光と鳥羽海渡の2人がフル参戦することが決定しています。
なお,今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。
2024年 SBKエントリーリスト
�� ライダー チーム マシン
1 A.バウティスタ Aruba.It Racing-Ducati ドゥカティ パニガーレV4 R
11 N.ブレガ
55 A.ロカテッリ PATA PROMETEON YAMAHA ヤマハYZF-R1
65 J.レイ
22 A.ロウズ Kawasaki Racing Team WorldSBK カワサキZX-10RR
47 A.バッサーニ
77 D.エガーター GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team ヤマハYZF-R1
87 R.ガードナー
7 I.レクオナ Team HRC ホンダCBR1000RR-R
97 X.ビエルゲ
21 M.ルーベン・リナルディ Team Motocorsa Racing ドゥカティ パニガーレV4 R
9 D.ペトルッチ
31 G.ガーロフ Bonovo Action BMW BMW M1000RR
45 S.レディング
54 T.ラズガットリオグル ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team BMW M1000RR
60 M.ファン・デル・マーク
29 A.イアンノーネ TEAM GO ELEVEN ドゥカティ パニガーレV4 R
5 F.エッテル GMT94 Yamaha ヤマハYZF-R1
28 B.レイ Yamaha Motoxracing WorldSBK Team ヤマハYZF-R1
27 A.ノルディン PETRONAS MIE Racing Honda ホンダCBR1000RR-R
95 T.マッケンジー
53 T.ラバト Kawasaki Puccetti Racing カワサキZX-10RR
14 S.ロウズ ELF Marc VDS Racing Team ドゥカティ パニガーレV4 R
2023/12/20(水)
◎体制継続(JRR)
○昨日は,ホンダ系の最有力チームの1つであるハルク・プロが発表した来季の体制についてお伝えしましたが,同じホンダ系のプライベートチームで,こちらも伝統のある有力チームのMOTOBUM HONDAが来季の体制について発表を行いましたので,今日はその点についてお伝えします。
12月16日に体制発表が行われましたが,来季も今季と同じくST1000クラスとST600クラスにフル参戦することになりました。まずST1000クラスですが,来季も今季と同じく荒川晃大がエースライダーとなります。昨シーズンST600クラスチャンピオンに輝いた荒川は,今季からステップアップを果たしてST1000クラスにフル参戦しました。新旧の有力ライダーが入り乱れて誰が勝つか予想がつきにくい同クラスですが,見事最終戦で優勝を果たし,ルーキーイヤーにもかかわらずランク2位でシーズンを終えました。2年目となる今季ですが,間違いなくチャンピオン候補の一人と言えるでしょう。同クラスは3人体制となっていて,荒川と同様に継続参戦となる松川泰宏,そしてST600クラスからステップアップする伊藤元治というメンバーとなります。その伊藤ですが,一昨日のこのページでお伝えした来季からEWCのSSTクラスに日本のプライベートチームとして新規参入となるチーム・エトワールに,スタッフとして帯同することにもなるようです。ST600クラスについては,残念ながら荒川に続いてチャンピオンを獲得するということはできませんでしたが,ランク7位でシーズンを終えた鈴木光来をエースとして,青田魁,櫻井賢一の3人体制で臨むことになります。伊藤のステップアップというところはありますが,ライダーのメンバーについては体制継続ということになります。
2023/12/19(火)
◎継続参戦(JRR)
○ハルク・プロといえば,国内外におけるホンダ系の代表的プライベートチームですが,昨年からは『SDG昭和電機グループ』がタイトルスポンサーとなっています。そのSDG昭和電機グループと有限会社ハルク・プロが12月14日(木)に来季の参戦体制について発表を行いました。それによると,来季もJRRとARRC(FIMアジアロードレース選手権),そしてEWCシリーズの鈴鹿8耐への参戦を継続することになります。まずJRRですが,最古法のJSB1000クラスには,今年も継続して名越哲平を起用します。来季でハルク・プロに所属して10年目となる名越ですが,その中でJSB1000クラスとしては4年連続参戦となります。国内ホンダ系ライダーとしてはエース的存在の一人ではありますが,昨年は怪我の影響があって出遅れ,シーズンが進むに連れてようやく上位争いに加わることができるようになっていきました。なかなかヤマハワークスの独壇場という状況は変わりそうもありませんが,今季もクラス初優勝達成を目指すこととなります。改造範囲の狭いST1000クラスには,こちらもまた今シーズンと同じく元MotoGPライダーの國井勇輝がフル参戦することになりました。今シーズンは榎戸育寛との2台体制で臨みましたが,その榎戸が今シーズンをもって引退したことにより,来季は國井だけの1台体制となります。ST600クラスにもフル参戦していますが,来季は新たにイデミツ・アジア・タレント・カップ等を経験している�M田寛太を起用することになりました。
海外レースであるARRCについては,國井がASB1000クラスにフル参戦します。また,AP250クラスには,フィリピン人ライダーであるJ.サブラヤを起用します。
2023/12/18(月)
◎10年計画(EWC)
○鈴鹿8耐やル・マン24時間耐久などのレースがシリーズの中の1戦となっているのが,2輪の世界耐久レースであるEWCです。日本関連では,最高峰のEWCクラスにホンダのワークス的立場となるF.C.C. TSR Honda France,スズキのワークス的立場にあるヨシムラSERT Motul,そしてカワサキのワークス的立場にあるTeam Kawasaki Webike Trickstarがフル参戦し,毎年タイトル争いを繰り広げています。EWCシリーズには,より改造範囲が狭いクラスであるSSTクラスというのがありますが,鈴鹿8耐だけで見るとスポットで参戦するチームはありますが,フル参戦している日本のチームはありません。そうした状況の中,新規にチームを起ち上げ,このSSTクラスにフル参戦する日本チームが誕生しました。それが,12月15日(金)に発表会を行った,10年間の活動を前提として長期的な成長計画を立ててEWCのSSTクラスに参戦するというプライベートチームである『Team Etoile』(チーム・エトワール)です。チームの拠点をフランスのル・マンと日本の江戸川区に置くことになる同チームですが,使用するマシンはBMW M1000RRで,タイヤに関してはワンメイクとなっていますのでダンロップとなります。マシン開発を進めるためにはBMW MOTORRAD Official Partnerであるalpha Racingと契約していて,全戦でエンジニアが派遣されることになっているようです。ライダーに関しては当然3人体制となりますが,今回の発表では1名が未定となっています。10年計画のスタート段階からライダーとして加わる1人目は,今季もMotoGPと併催で行われている電動バイクで争われるMotoEへフル参戦すると共に,他のレースにもスポットで参戦した大久保光です。12日(火)付けのこのページでお伝えしたように,来季は,SBKと併催で行われ600ccのマシンで争われているWSSに,プセッティ・レーシングに所属して4年ぶりの復帰を果たすことが決まっています。WSSではカワサキZX-10Rを駆りますので,SSTクラスではマシンの乗り換えが必要となります。もう1人が,昨シーズンまでホンダの社員として社内チームであるHonda Suzuka Racing Teamに所属してJRRのJSB1000クラスにフル参戦し,プライベートチームながら優勝争いに絡む活躍を見せた亀井雄大です。そうした活躍を受けてYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINから声がかかり,ホンダを退職してプロライダー,そしてYOSHIMURA ライダーとして今季JSB1000クラスにフル参戦しました。ホンダからスズキへの乗り換えに苦労したため,シーズン当初はなかなか上位に顔を出すことができませんでしたが,徐々にトップ5圏内での争いに加わることができるようになっていきました。SSTクラスでは,当然通常のスズキからBMWへの乗り換えが必要となります。EWCシリーズでは,どうしても最高峰クラスに目が行きがちですが,10年計画で臨むというこのプライベートチームが存在することになりましたので,SSTにも目を向ける必要がありそうですね。
2023/12/17(日)
◎チーム名変更(F1)
○来季のチーム体制については,12月3日(日)付けのこのページでもお伝えしたように,今季からの動きが全くなく,史上初めて最終戦のドライバーがそのまま来季もそれぞれが所属したチームのステアリングを握ってフル参戦することになっています。ただ,チーム名に関しては,変更があるのではないかと言われていました。そのような中,12月15日(金)にFIAが来季のエントリーリストを公開しました。既にチームからも発表済みではありますが,今回の発表ではそれが反映されてものになっています。チーム名が変わったのは2チームで,1つはアストンマーティン,2つめはザウバーです。まずアストンマーティンについてですが,チーム名が『アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム』となっています。これは,今季まで同チームのタイトルスポンサーの1つであったサウジアラビアの国有石油会社である『アラムコ』が,同チームの独占タイトルスポンサーになったことによるものです。この点については12月14日(木)に既に発表が行われていて,その際,契約を5年間延長するということも合わせて発表がありました。皆さんご存知のように,新たなレギュレーションが投入される2026年シーズンから,ホンダがアストンマーティンと組むことになっていますので,当然ホンダとアラムコが協力しながらブランニューのパワーユニットを開発していくことになる訳です。2つ目のザウバーについてですが,同チームは,今季までアルファロメオと協力関係にありました。しかし,そのアルファロメオが今季限りで提携を解消することになり,必然的にチーム名が替わることになりました。そして,新たにオーストラリアの配信事業サービス企業である『Kick.com』と提携することになり,今回発表されたリストでは『ステークF1チーム・キック・ザウバー』となっています。来季も角田裕毅が所属することになるアルファタウリは,チーム名が変わることは既に明らかとなっています。ただ,今回のリスト発表段階ではまだ正式には決まっていないようで,『スクーデリア・アルファタウリRB』となっています。なお,今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。
2024年 F1エントリーリスト
�� チーム ドライバー
1 オラクル・レッドブル・レーシング M.フェルスタッペン
11 S.ペレス
63 メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム G.ラッセル
44 L.ハミルトン
16 スクーデリア・フェラーリ C.ルクレール
55 C.サインツ
81 マクラーレン・フォーミュラ1・チーム O.ピアストリ
4 L.ノリス
18 アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム L.ストロール
14 F.アロンソ
31 BWTアルピーヌF1チーム E.オコン
10 P.ガスリー
23 ウィリアムズ・レーシング A.アルボン
2 L.サージェント
3 スクーデリア・アルファタウリRB D.リカルド
22 角田 裕毅
77 ステークF1チーム・キック・ザウバー V.ボッタス
24 周 冠宇
20 マネーグラム・ハースF1チーム K.マグヌッセン
27 N.ヒュルケンベルグ
2023/12/16(土)
◎未確定(SF)
○昨日は12月12日(火)にホンダが行った来季の体制発表の中でSGTについてお伝えしましたが,今日はもう1つのSFについてお伝えします。
今シーズンは6チーム11台のマシンを供給したホンダですが,今季2台体制で臨んだB-Max Racing Teamが来季は1台となるため,6チーム10台での参戦ということになりました。一番のメインは,今季F1への登竜門であるFIA F2において最終戦までタイトル争いを展開した岩佐歩夢がフル参戦することになったことでしょう。角田裕毅に次ぐ日本人F1ドライバーの可能性が高い彼だけに,その走りが当然期待されます。もう1つ話題となるのが,今季SFへの登竜門であるSFライツでチャンピオンに輝いた木村偉織がステップアップを果たすことでしょう。SGTにおいては,一昨年シーズンにARTAからGT300クラスにフル参戦し,最終戦において見事勝利を収める活躍を見せました。さらに,今シーズンは,シーズン後半に怪我で欠場することになった山本尚貴の代役として,オートポリスでの第7戦,モビリティリゾートもてぎでの第8戦にGT500クラスでSTANLEY NSX-GTのステアリングを握って出場しています。その他,チームを移籍したドライバーがいたりしますが,今回の発表段階では,2チーム3台のマシンについては未定となっていますので,まだまだ未確定な部分が多いとも言えます。なお,今回発表された具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。
2024年 ホンダSF参戦体制
�� チーム ドライバー
5 5DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野 任祐
6 太田 格之進
12 ThreeBond Racing 未定
15 TEAM MUGEN 岩佐 歩夢
16 野尻 智紀
50 B-Max Racing Team 木村 偉織
53 TGM Grand Prix 未定
55 未定
64 PONOS NAKAJIMA RACING 山本 尚貴
65 佐藤 蓮
2023/12/15(金)
◎大幅変更(SGT)
○昨日までは,2日間にわたって12月12日(火)にトヨタが行った来季のSGT,SFにおける来季の参戦体制についてお伝えしましたが,同日にはホンダも同様に来季の体制について発表を行っていました。そのホンダが行った発表について,今日と明日は,それぞれSGTのGT500クラス,SFについてお伝えします。
一昨日お伝えしたトヨタの体制の中で驚きとなったのは,ずっとホンダ陣営で戦ってきた福住仁嶺と大湯都史樹の2人がトヨタに移籍したことです。となると,ホンダにとっては,当然その分のドライバーが必要となってきますので,陣営の変化が必要となってきます。そして,蓋を開けた結果を見ると,大幅な変化が見られました。来季もこれまで通り5チームへの供給となりますが,何とその内4チームの体制が変わるという大幅なものとなります。これまでは長年にわたってNSX-GTを使用してきたホンダですが,来季からはこれまでGT500クラスで採用されていなかった新車両の『CIVIC TYPE R-GT』が投入されます。トヨタとニッサンが2ドアベースのマシンを採用しているのに対し,ホンダは4ドアのマシンを投入することになる訳です。そうした新たな流れとなるホンダですが,チーム体制についても新たな形で迎えることになるわけです。まず福住と大湯が抜けた2人の分には,佐藤蓮と大草りきの2人が新たに加わることになりました。佐藤については,2021年にGT300クラスで戦いましたが,その後2年はSFのみの参戦となっていましたので,SGTには3年ぶり,GT500クラスには初参戦となります。大草については,GT300クラスでニッサンのGT-Rを駆って参戦してきていましたが,元を正せば彼はホンダの育成プログラムであるSRS出身です。昨年までFIA F2でタイトル争いをしてきた岩佐歩夢という強力なドライバーがSRSで同期でしたので,大草はその影に隠れる部分があったような感じといえる状況でした。その後ニッサンのマシンを駆ってGT300クラスで戦ったきたわけで,ようやくホンダ陣営に加わると共に,GT500クラスデビューということになっています。大幅変更の中で唯一変わらないのが,2020年のチャンピオンペアである山本尚貴&牧野任祐です。その2人を擁するのが,『クニさん』の愛称で知られたレジェンドライダー&レジェンドドライバーである故高橋国光氏が創設したチーム国光ですが,同日に同チームから発表があり,2005年から今季までずっと『TEAM KUNIMITSU』としてきたエントラント名を,来季から『STANLEY TEAM KUNIMITSU』に変更することになっています。同チームは長年にわたって『RAYBRIG』(レイブリック)のブランドがタイトルスポンサーを続けてきましたが,同ブランドが2021年3月31日をもって現在の『STANLEY』(スタンレー)に統一された経緯がありますので,今回の変更も十分頷けるものだと言えるでしょう。なお,今回発表があった具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2024年ホンダSGT参戦体制(GT500クラス)
�� チーム ドライバー
8 ARTA 野尻 智紀
松下 信治
16 ARTA 大津 弘樹
佐藤 蓮
17 Astemo REAL RACING 塚越 広大
太田 格之進
64 Modulo Nakajima Racing 伊沢 拓也
大草 りき
100 STANLEY TEAM KUNIMITSU 山本 尚貴
牧野 任佑
2023/12/13(木)
◎6チーム中4チームが(SF)
○昨日は12日(火)にTOYOTA GAZOO Racingが発表した来季の体制の中でSGTについてお伝えしましたが,本日はSFの体制についてお伝えします。
今季はVANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋がタイトルを獲得したトヨタですが,その宮田は,昨日のSGTの時にもお伝えしたように,国内のレースから一旦離れ,来季はF1への登竜門となっているFIA F2にフル参戦することになっています。昨日はお伝えし忘れていたのですが,その宮田は,F2でフル参戦すると共に,今季もトヨタがタイトルを獲得したWECにおいては,リザーブドライバーとしてチームに帯同することにもなっています。そのWECにおいてトヨタのレギュラードライバーを務めている平川亮は,来季その活動を継続すると共に,新たにF1のマクラーレンの所属となってリザーブドライバーを務めることとなりました。F1から完全に撤退しているトヨタですが,これまでのWECといった箱形マシンによる耐久レースはもちろん,宮田や平川がそうであるように,F1などフォーミュラカーのスプリントレースへドライバーを輩出しようとする取り組みが見られるようになっています。ドライバーとしては,トヨタとの関係性が築ければ,今後様々なカテゴリーで国内はもちろん国外でのレースに後押ししてくれる可能性を感じられるようになっているのではないかと思います。そうしたことが感じられるのが,SGTと同じく新たにトヨタ陣営に加わることになったドライバーの存在です。今季ホンダ陣営から笹原右京が加わわりましたが,さらに,SGTと同じくこれまでホンダ陣営で活躍してきた福住仁嶺と大湯都史樹が新たに加わりました。世界の場から一旦国内に戦いの場を移している福住ですが,やはり海外への再進出を狙っていることでしょう。国内中心ではありましたが,大湯もそのポテンシャルの高さから国際レースへの進出を希望していることでしょう。そうしたことが,この2人のトヨタ加入に繋がっていることは間違いないと思います。これまで通り,来季のトヨタ陣営は6チーム11台の陣容となりますが,その内4チームの体制が変更となっています。その中で,IMPULは2人ともドライバーが変更となっています。その中の1つのシートには,今シーズンFIA F2でタイトルを獲得し,F1のザウバーでリザーブドライバーを務めているT.プルシェールが座ることになりました。また,タイトル候補の一人である坪井翔は,宮田が抜けたVANTELIN TEAM TOM’Sのシートに座ることになりました。大幅な変更となった来季のチーム体制ですが,その具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2024年 SFトヨタの参戦体制
チーム �� ドライバー
KONDO RACING 3 山下 健太
4 小高 一斗
Kids com Team KCMG 7 小林 可夢偉
8 福住 仁嶺
docomo business ROOKIE 14 大嶋 和也
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19 T.プルシェール
20 国本 雄資
VANTELIN TEAM TOM’S 36 坪井 翔
37 笹原 右京
VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 38 阪口 晴南
39 大湯 都史樹
2023/12/13(水)
◎半数が変更(SGT)
○昨日,TOYOTA GAZOO Racingが,来季の国内レース体制発表会を開催しました。そこでは,来季のSGTのGT500クラス,SFそれぞれの体制について発表されていますが,今日はSGTについて,明日はSFの体制についてお伝えします。
今季SGTにフル参戦したトヨタのドライバーでは,長年トヨタのエースドライバーの一人として活躍してきた立川祐路が今季限りで引退しました。また,坪井翔とタッグを組み,見事au TOM’S GR Supraにタイトルをもたらした宮田莉朋は,国内でのレースに一旦別れを告げ,来季はF1への登竜門であるFIA F2にフル参戦することになりました。そうしたことから,事前の予想では,トヨタ陣営の中での異動だけでなく,ホンダなど他陣営からの移籍も有りうるのではないかと言われていました。そして,今回の発表となったわけですが,やはりその予想通り,他陣営からの移籍が2人ありました。その2人とは,先日行われたSFの合同/ルーキーテストにおいてトヨタのマシンを駆った福住仁嶺と大湯都史樹です。その段階でほぼ間違いなくこの2人が移籍するものと思われましたが,蓋を開けるとやはりそのような結果となっています。また,タイトルスポンサーについても変化があり,引退した立川が所属してきたCERUMOチームは,長年ZENTがタイトルスポンサーを務めてきましたが,来季からKeePerがつくことになり,それに伴ってチーム名が変更となっています。宮田が抜け,チャンピオンに輝いた坪井とタッグを組むことになったのは,2019年のチャンピオンである山下健太でした。その山下が抜けるシートには,ホンダからの移籍となる大湯が座ることになります。ということで,これまで通り全部で6チーム編成というところは変わりませんが,その内の半分となる3チームが体制変更ということになります。マシンについては,これまた継続してSupraが使用されます。なお,今回発表された具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2024年 SGTトヨタの参戦体制(GT500クラス)
�� チーム マシン ドライバー タイヤ
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也 ブリヂストン
福住 仁嶺
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資 ヨコハマ
阪口 晴南
36 TGR TEAM au TOM’S au TOM’S GR Supra 坪井 翔 ブリヂストン
山下 健太
37 TGR TEAM Deloitte TOM’S Deloitte TOM’S GR Supra 笹原 右京 〃
G.アレジ
38 TGR TEAM KeePer CERUMO KeePer CERUMO GR Supra 石浦 宏明 〃
大湯 都史樹
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛 〃
中山 雄一
2023/12/12(火)
◎復帰(SBK)
○SBKと併催で行われているのが,600ccマシンで争われているWSSです。そのWSSにフル参戦しているVince64 Racing by Puccettiから発表があり,来季のライダーとして2018年から2年間同チームに所属した経歴を持つ大久保光と契約が成立しました。今回発表があった大久保は,MotoGPのヨーロッパラウンドと併催で行われ,電動バイクを使用して争われているMotoEに2021年シーズンから日本人ライダーとしては唯一フル参戦してきました。その中で,昨シーズンは3位表彰台を獲得する活躍を見せています。今シーズンからドゥカティ製の電動バイクが採用されていますが,彼としては思うような走りをすることができなかったようで,表彰台を獲得することはできず,ランキングは13位で終了しています。MotoEでのシートを含めて来季のシート獲得に向けて話し合いをしてきたと思われますが,2016年から2020年までの5年間にわたってフル参戦した経歴を持つWSSへ4年ぶりに復帰することになりました。GP125,J-GP3,WSS,MotoE,EWCなど様々なカテゴリーに参戦した経歴を持っていて,シーズン途中でスポット参戦しても,ある程度の結果を残してきた器用なライダーでもありますので,4年ぶりの復帰となっても,早い段階でマシンへの順応を見せることができるのではないかと思われます。ちなみに,来季彼が使用するマシンは,以前所属したときと同じカワサキのZX-6Rとなっています。来季のWSSは,現段階において今回と大久保と,今シーズンまでMoto3クラスにフル参戦してきた鳥羽海渡の2人がフル参戦することになりましたので,こうした点で注目されるカテゴリーになりましたね。
2023/12/11(月)
◎早期取り組み禁止(F1)
○F1委員会での話し合いの決定を受け,FIA(国際自動車連盟)からスポーティングレギュレーション(競技規則)の変更について発表が行われました。その内容ですが,2026年からこれまでとは大幅に変更される新たなレギュレーションに基づいたマシンが投入されることになっていますが,その新レギュレーションが施行される2026年用F1マシンの空力開発を2025年1月まで禁止するというものです。2026年から新たな時代に入っていくF1ですが,その代表的な例がパワーユニットに関してで,現行のレギュレーションから大幅な変更を受け,エンジンの出力と電動エネルギーの出力が50:50になり,そのエンジンで使用される燃料が,SDGsに基づいた持続可能燃料になることが決まっています。それに伴ってシャーシに関するレギュレーションも変更されるわけですが,まだ具体的な部分での発表はなされていません。ただ,その方向性についてはどのチームも把握できているようです。ということは,2026年からのマシン開発が早い段階から始まる可能性があり,それによって開発競争がチームの財政的な部分等で大きな差を生む可能性が十分考えられます。こうしたことを防ぐ意味から,今回の決定に至ったことは間違いないでしょう。ただ,全ての作業を禁止するというわけではないようで,2026年以降に向けた予備的な研究開発作業については問題とならないということです。一旦はF1からの撤退を決めたホンダが,2026年シーズンから本格復帰することになっているように,新たな展開を迎える2026年シーズンだけに,どのメーカー,チームとも,既に意識はかなりそちらに向いていることは間違いないでしょうね。
2023/12/10(日)
◎引き継いで(MotoGP)
○11月30日(木)付けのこのページでもお伝えしたように,11月27日(月)にMotoGP選考委員会からMotoGPクラスにフル参戦していたクリプトデータRNF MotoGPチームとの契約を更新しないということが発表され,RNFがMotoGPから追放されることになりました。この処分の原因は,大株主でタイトルスポンサーでもあるクリプトデータが,大会スポンサーを務めたオーストリアGPのスポンサー料を支払っていなかったなどが関係していたようです。これによりアプリリアのインディペンデントチームがなくなる危険性が浮上していたわけですが,その点に関しては早い段階で解決策が噂されていました。それが,新たなチームがそのまま受け継ぐという形です。そして,その可能性があるのが,アメリカで絶大な人気を誇るモータースポーツのNASCARシリーズにフル参戦しているトラックハウス・レーシングではないかというものでした。昨年,そして今季と元F1チャンピオンであるK.ライコネンが同シリーズにスポット参戦しましたが,今季ステアリングを握ったのがこのトラックハウス・レーシングでした。そのトラックハウス・レーシングに関して,12月5日(火)にMotoGPの商業権を有するドルナスポーツから発表があり,2024年からインディペンデントチームの1つとして同チームがフル参戦することになりました。そして,当初噂されていたように追放となったRNFチームをそのまま受け継ぐ形を採り,メカニックはもちろん,既にアプリリアとの契約を果たしていたM.オリベイラとR.フェルナンデスもこの新しいチームからフル参戦することになります。かつてはF.スペンサーをはじめ,E.ローソン,W.レイニー,K.シュワンツ,N.ヘイデンとチャンピオンを輩出したGPにおけるアメリカでしたが,2011年のアッセンで優勝を果たしたB.スピース以来アメリカ人ライダーの優勝はなく,MotoGPとの関係性が薄まっている印象でした。しかし,今季からドルナスポーツの最高商務責任者としてNBAの上級副社長を務めた経歴を持つD.ロッソモンドが就任したこともあって,再びアメリカとの関係性が構築されようとしています。今回の素早い対応は,こうしたことも影響しているのかもしれませんね。いずれにしても,形こそ変わりましたが,チームが存続できたことはとても素晴らしいことです。
2023/12/09(土)
◎唯一(SF)
○3日間にわたって行われた合同/ルーキーテスト最終日の走行が,この日もドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。最初の2日間は参加者全員が走行できましたが,この日はルーキー(SFでの決勝出走回数が4戦未満)ドライバーのみが走行できるセッションとなっています。最初の2日間も走行してきたドライバーがいたり,この日のみ走行するドライバーがいたりして,ドライバーによってタイム差がかなりある状況でした。そのような中でこの日の総合トップタイムをマークしたのは,レッドブルそしてホンダの育成ドライバーとしてFIA F2など海外での実績を残し,来季からTEAM MUGENに所属してSFへのフル参戦が決まっている岩佐歩夢でした。彼のマークしたタイムは,この日走行した中で唯一の1分36秒台で,やはりルーキーの中では抜きん出た存在であることを実感させました。総合2番手タイムは,TCS NAKAJIMA RACINGのステアリングを握って走行したI.オオムラ・フラガで,1分36秒台まであと少しというタイムでした。総合3番手タイムは,今シーズンSFへの登竜門であるSFライツで見事チャンピオンを獲得したB-Max Racing Teamの木村偉織でした。
2023/12/08(金)
◎独占(SF)
○来季に向けた3日間にわたる合同/ルーキーテスト2日目の走行が,曇り空ながらドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。午前中の走行は赤旗が3回も出されるという荒れた天候となりましたが,午後は1回のみの赤旗とほぼ順調な走行でした。そのような中でこの日の最速タイムを刻んだのは,Kids com Team KCMGの小林可夢偉でした。総合2番手タイムを今回のテストでホンダのマシンではなく,小林と同じチームから出場している福住仁嶺がマークし,Kids com Team KCMGのワンツーとなりました。総合3番手タイムを初日総合トップだったVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔がマークし,トップ3を独占しただけでなく,7番手タイムだったP. MU/CERUMO・INGINGの阪口晴南までのトップ7を同じトヨタエンジン勢が独占する結果となりました。ホンダエンジン勢では,8番手タイムだったDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進がトップでした。この走行で合同テストは終了し,今日はルーキーのみが走行するテストとなります。
2023/12/07(木)
◎来季に向け(SF)
○今シーズンが終わり,各チームは来季に向けてチーム体制やマシン造りに力を入れていく時期となっていますが,鈴鹿サーキットにおいて3日間にわたる合同/ルーキーテスト初日の走行が午前と午後にそれぞれ行われました。一昨日のこのページでお伝えしたように,これまでと違うエンジンメーカーのマシンを駆ったり,海外のレースから若手の有力ドライバーが参加したりと,今後のチーム体制が気になる今回のテストとなっています。そのような中,初日の総合トップタイムをマークしたのは,午後の走行の最終盤でトップタイムを更新したVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔でした。総合2番手タイムは,午前の走行でトップタイムだったKids com Team KCMGの関口雄飛でした。彼は,午後の走行では4番手タイムでした。総合3番手タイムをマークしたのはTCS NAKAJIMA RACINGの佐藤蓮で,これは,午後の走行の2番手タイムでマークしたのもです。有力なルーキードライバーが参加している今回のテストですが,その中でトップタイムだったのは,日本人ドライバーの中で一番F1昇格の近い位置にいる岩佐歩夢で,今回彼が駆っているのは,既に来季所属することが決まっているTEAM MUGENのマシンです。
2023/12/06(水)
◎第一印象(MotoGP)
○来季に向けての大きな出来事は,何と言っても11年間ホンダのエースとして君臨したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,契約期間をあと1年残してドゥカティのサテライトであるグレシーニ・レーシングMotoGPに移籍することでしょう。そのことが要因となって,同チームに所属していたF.ディ・ジャンアントニオが一旦シートを失うことになり,レプソルのシートには,V.ロッシの異父弟であるL.マリーニが座ることになりました。そして,マリーニが抜けることになったムーニーVR46レーシング・チームのシートにディ・ジャンアントニオが座ることとなりました。
そうした動きを見せた中,先月末来季に向けたオフィシャルテストが最終戦バレンシアGPの会場であるリカルド・トルモ・サーキットで行われました。そのテストにおいて,マルケスは初めてドゥカティのMotoGPマシンであるデスモセディチの今季型を駆りました。ホンダとの契約期間の関係から,ホンダの許可を受けてテストには参加できたものの,正式コメントは出されない状況にはあります。ただ,もちろん正式発表ではないものの,その時の様子はSNSに上がっていますので,そこでの音声によってデスモセディチへの印象が伝わったようです。報道によると,ホンダのマシンに比べて肉体的にかなり楽だったということです。リアのグリップ感があり,そのためかなり曲がりやすいとのことですので,これがフィジカル面での楽さにつながっているものと思われます。戦闘力が劣るホンダのMotoGPマシンであるRC213Vは,エンジン性能だけでなく,乗りやすさの分でもかなり苦労している様子がシーズン中ライダーによって何度もコメントされていました。そうしたこともあって,ホンダライダーは何度も転倒を喫し,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は最後まで出場を続けましたが,他の3人は怪我のためシーズン途中で何度も欠場していました。それに対して,デスモセディチは,チャンピオンマシンに輝いただけでなく,ワークス以外のサテライトも全てのチームが勝利を収めることができていました。今回のマルケスのチームに対するコメントは,誰が乗っても戦闘力を発揮できる同マシンの素性の良さを改めて証明したことになります。ただ,問題がないわけではないようで,リアに比べるとフロントにやや課題があり,無理をすると転倒に繋がるとのことですので,来季マルケスがどこまで仕上げていくのかが注目点となりそうです。
2023/12/05(火)
◎他陣営から(SF)
○明日から3日間にわたり,鈴鹿サーキットにおいて合同/ルーキーテストが開催されることになっています。それを前にして,SFを運営するJRP(日本レースプロモーション)からそのテストのエントリーリストが発表されました。来季のSFは,SGTも含め,トヨタ陣営を中心にしながら大幅なドライバーの移動が噂されています。今回のエントリーリストは,もちろん来季の布陣がそのまま反映されるわけではありませんが,とても興味深い状況になっています。それが,ずっとホンダ陣営で戦ってきたドライバー2名が,トヨタ陣営のマシンのステアリングを握ることになっていることです。その2名とは,今季ThreeBond Racingからフル参戦した福住仁嶺とTGM Grand Prixからフル参戦した大湯都史樹です。SFだけでなくSGTでもホンダのマシンを駆ってきた2人ですが,今回のリストによると,福住はKids com Team KCMGから,大湯はP. MU/CERUMO・INGINGから出場することになっています。果たしてこの2人が来季に向けてどのような動きを見せるのか,大きな注目点となります。その他の注目点としては,若手有力外国人ドライバーの出場もあります。そして,元F1ドライバーである野田英樹を父に持ち,2020年から戦いの場を海外に移して,今季『ジノックスF2000トロフィー』で女性として初めてタイトルを獲得したJuju(野田樹潤)が,TGM Grand Prixのマシンを駆って出場することになっています。果たして17歳の女性ドライバーがどのような走りを見せるのか,興味は尽きませんね。なお,今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。
鈴鹿合同テスト/ルーキーテスト エントリーリスト
エンジン チーム ドライバー
ホンダ TEAM MUGEN 野尻智紀,岩佐歩夢
DOCOMO TEAM DANDELION RACING 牧野任祐,太田格之進
ThreeBond Racing 三宅淳詞
B-Max Racing Team 木村偉織,小出峻,N.シーゲル
TGM Grand Prix Juju,松下信治,R.リンド
TCS NAKAJIMA RACING 大津弘樹,I.オオムラ・ラフガ,佐藤蓮,大草りき
トヨタ KONDO RACING 山下健太,高星明誠,小高一斗,名取哲平
Kids com Team KCMG 小林可夢偉,関口雄飛,福住仁嶺
docomo business ROOKIE 大嶋和也
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL T.プルシェール,O.ラスムッセン,国本雄資
VANTELIN TEAM TOM’S 笹原右京,B.バーニコート,坪井翔,D.ビダーレス
P. MU/CERUMO・INGING 大湯都史樹,阪口晴南
2023/12/03(月)
◎史上初(F1)
○唯一来季のシートが決まっていなかったウィリアムズの残り1つのシートですが,現地時間の12月1日(金)にそのウィリアムズからその点について発表がありました。来季のウィリアムズのシートについては,既にA.アルボンの残留は決定していたものの,L.サージェントがどうなるのかについては決まっていませんでした。しかし,今回の発表でそのサージェントも残留することになりました。アメリカ人ドライバーであるサージェントは,昨シーズンF1の登竜門であるFIA F2にフル参戦してランク4位でシーズンを終えました。そして,今シーズンからウィリアムズに所属してF1にステップアップしていました。ただ,やはりルーキーにとってはF1の壁は高く,チームメイトのアルボンがポイントを獲得していったのに対し,サージェントはなかなかポイント獲得には至らず,母国GPとなる第19戦アメリカGPにおいて10位入賞を果たし,ようやくポイント獲得に至りました。アメリカ人ドライバードライバーがF1でポイントを獲得したのは,30年ぶりとなります。結局シーズンを通してポイントを獲得したのはこの1ポイントで,アルボンが27ポイント獲得したのと比べるとかなり差がある状態でした。シートがどうなるのか注目となっていましたが,無事残留という形で決着を見ました。
これで来シーズンのシートが全て埋まったことになりますが,今季開幕戦の段階と比べると,アルファタウリのN.デ・フリースが違うだけとなっています。そのデ・フリースはシーズン途中で契約解除となり,替わってD.リカルドがアルファタウリのシートに座っていて,そのリカルドは残留となっています。ということで,今季最終戦のドライバーという観点で見ると,全員が来季も残留となっていて,これはF1史上初となります。なお,今回のサージェント残留決定をもって確定した来季のドライバーラインナップについては,以下の表のようになります。
2024年 ドライバーラインナップ(確定)
チーム �� ドライバー 契約期間
レッドブル 1 M.フェルスタッペン 2028年末まで
11 S.ペレス 2024年末まで
フェラーリ 16 C.ルクレール 2024年末まで
55 C.サインツ 〃
メルセデス 44 L.ハミルトン 2025年末まで
63 G.ラッセル 〃
アルピーヌ 10 P.ガスリー 2024年末まで
31 E.オコン 〃
マクラーレン 4 L.ノリス 2025年末まで
81 O.ピアストリ 2026年末まで
アルファロメオ(?) 24 周 冠宇 2024年末まで
77 V.ボッタス 2025年末まで
アストンマーティン 14 F.アロンソ 2024年末まで
18 L.ストロール 〃
ハース 20 K.マグヌッセン 2024年末まで
27 N.ヒュルケンベルグ 〃
アルファタウリ(?) 3 D.リカルド 2024年末まで
22 角田 裕毅 〃
ウィリアムズ 2 L.サージェント 2024年末まで
23 A.アルボン 〃
※アルファロメオとアルファタウリは,チーム自体は変わらないが,チーム名が変更される可能性大。
※各チームのドライバーの順は,カーナンバーの順。
2023/12/03(日)
◎正式決定(JRR)
○ちょと前になりますが,11月22日(水)にMFJ( 日本モーターサイクルスポーツ協会)から2024年JRRのレースカレンダーについて発表がありました。来季のレースカレンダーについては,8月10日(木)に暫定版が発表されていました。今回発表されたのは,暫定ではなく正式決定版となります。暫定版からの変更点は,当初9月14〜15日に設定されていた我が大分県にあるオートポリスで開催される予定の第6戦が,1週早まって9月7日〜8日になったことです。それ以外については変更がなく,シリーズとしては全8戦で,例年のようにクラスによってレース数が変わります。その中で,最高峰のJSB1000クラスについては,SFとの併催で行われる2&4がこのクラスのみの開催だったり,1大会で2レースがあったりして,全7戦で11レースとなっています。なお,今回発表された具体的な正式版レースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2024年 JRRレースカレンダー(正式版)
大会 決勝日 サーキット 開催クラス
第1戦 3月10日 鈴鹿サーキット JSB1000のみ(2&4)
第2戦 4月14日 モビリティリゾートもてぎ 全クラス(JSB1000は2レース)
第3戦 5月26日 スポーツランドSUGO 全クラス(JSB1000,ST600は2レース)
第4戦 6月16日 筑波サーキット J-GP3のみ
第5戦 8月25日 モビリティリゾートもてぎ JSB1000のみ(2&4)
第6戦 9月8日 オートポリス 全クラス(JSB1000,ST1000は2レース)
第7戦 9月29日 岡山国際サーキット 全クラス
第8戦 10月27日 鈴鹿サーキット 全クラス(JSB1000は2レース,MFJ-GP)
2023/12/02(土)
◎逆の立場に(MotoGP)
○MotoGPクラスには,コンセッション(優遇措置)という制度があります。これは,新たに参入するメーカーや戦闘力が劣るメーカーに使用するエンジン基数やテスト回数など様々な優遇措置を講じて戦闘力の均衡化を図るためのものです。数年前までは,日本メーカーでないと勝てないという状況があり,ドゥカティはもちろん,KTMにしても,アプリリアにしてもこのコンセッションを通して戦闘力を高めてきました。ところが,特にコロナ禍以降,ドゥカティなどヨーロッパメーカーの戦闘力が向上したのに対し,ホンダとヤマハの日本メーカーの戦闘力が信じられないほど下降し,ついに今季はコンストラクタータイトルで5メーカー中ヤマハが4位,ホンダが最下位の5位という結果になってしまいました。こうした事態を受け,FIM(国際モーターサイクリズム)は新たなコンセッション制度を模索し,11月27日(月)にその決定内容を発表しました。
それによると,参戦するメーカーを2つの期間に応じた獲得ポイント数によってA〜Dの4ランクに区分を行ない,それぞれのランクに応じて,「許可されるテスト日数とテストの場所と参加できるライダー」「ワイルドカード参戦できる数」「エンジンの年間使用可能基数と開発の自由」「エアロパーツのアップデート回数」「テスト用タイヤの本数」が決定されます。その2つの期間ですが,1つ目が「シーズン最初のイベントから最後のイベントまで」,2つ目が「サマーテスト禁止後の最初のイベントから,次のシーズンにおけるサマーテスト禁止前のイベントまで」となっています。そのランクの分け方ですが,Aランクはポイント85%以上,Bランクは60%以上85%未満,Cランクは35%以上60%未満,Dランクは35%未満となっていて,残念ながら日本メーカーはどちらもD.ランクに当てはまります。なお,今回の決定と今季のリザルトをまとまると,来季は以下のようなコンセッションということになります。
2024年から実施されるコンセッションの内容
ランク A B C D
該当メーカー ドゥカティ なし KTM,アプリリア ヤマハ,ホンダ
テストタイヤ 170本 190本 220本 260本
プライベートテスト ・3コース
・テストライダーのみ
・3コース
・テストライダーのみ
・3コース
・テストライダーのみ
・制限なし
・制限なし
ワイルドカード 0回 3回 6回 6回
・エンジン仕様
・基数
・凍結
・7,8基
・凍結
・7,8基
・凍結
・7,8基
・自由
・9,10基
エアロアップデート 1回 1回 1回 自由
※ワイルドカードについては,エンジン凍結は関係なし。6回の内訳は,夏のテスト禁止前に3回,禁止後に3回。
※エアロのアップデートについては,以前のエアロ仕様は破棄する必要がある。
2023/12/01(金)
◎多くの移籍(MotoGP)
○11月27日(月)にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)から来シーズンの各クラスのエントリーリストが発表されました。
まずMotoGPクラスですが,メンバーとしては今季とほぼ同じで,唯一の違いはガスガス・ファクトリーレーシング・テック3のP.エスパルガロがテストライダーとなったのに対し,今シーズンMoto2クラスでタイトルを獲得したP.アコスタが昇格したことです。それ以外は,メンバーとしては変化がありませんでした。ただ,移籍組が目立ったことが今回の特徴と言えます。その中心となったのは,何と言っても1年前倒しで契約を解除して移籍したM.マルケスでしょう。そして,彼の移籍により動いたライダーも出ています。ヤマハについても2人の内のF.モルビデリが移籍し,やはり戦闘力が劣っている日本メーカー勢の動きが大きくなっているという現状があります。日本人ライダーとしては,これまでと同じくLCRホンダ・イデミツの中上貴晶のみがレギュラーライダーとなっています。なお,昨日もお伝えしたように,RNFチームが来季MotoGPから追放されたため,同チームはライダー等は一緒ですが体制が変わることになります。そうしたことがあるため,今回のエントリーリストの段階では,チーム名がアプリリア・レーシング・インディペンデントチームとなっています。
Moto2,Moto3クラスについては,日本人ライダーについてのみ触れたいと思います。まずMoto2クラスですが,今シーズンは小椋藍と野左根航汰がフル参戦し,シーズン途中から羽田太河が加わりました。しかし,来季は小椋は残るものの,後の2人はシートを失っています。現段階では野左根にしても羽田にしても,来季の去就ははっきりしていません。ただ,今季Moto3クラスにおいて惜しいところでタイトル獲得は逃したものの,最終戦で見事な勝利を収めた佐々木歩夢がステップアップを果たし,来季は小椋と佐々木の2人がレギュラーライダーとなります。
Moto3クラスも,Moto2クラスと同様にレギュラーライダーの数が減ります。今シーズンは,佐々木,鳥羽海渡,山中琉聖,古里太陽,鈴木竜生の5人がフル参戦しましたが,その内,上記したように佐々木はMoto2クラスにステップアップし,鳥羽はMotoGPでのフル参戦を終え,来季はSBKと併催で行われているWSSにMIEレーシングからフル参戦することになりました。このクラスで2人減ることになりますが,その分誰かがステップアップしてくるといいものの,残念ながら現段階ではそうしたライダーはおらず,来季は山中と古里,そして鈴木の3名のフル参戦となります。その内,古里のみがチーム残留となっています。
今回発表された具体的なエントリーリストは以下の表のようになっています。MotoGPクラスについては全ライダー,Moto2,Moto3クラスについては,日本人ライダーのみを紹介します。なお,今回発表されたリストは暫定版ですので,今後変更となることがあります。
2024年 MotoGP各クラスのエントリーリスト(暫定)
クラス メーカー チーム �� ライダー 出身国(県)
MotoGP ドゥカティ ドゥカティ・レノボ・チーム 1 F.バグナイア イタリア
23 E.バスティアニーニ 〃
プリマ・プラマック・レーシング 21 F.モルビデリ 〃
89 J.マルティン スペイン
ペルタミナ・エンデューロVR46 MotoGPチーム 49 F.ディ・ジャンアントニオ イタリア
72 M.ベゼッキ 〃
グレシーニ・レーシングMotoGP 73 A.マルケス スペイン
93 M.マルケス 〃
KTM レッドブルKTMファクトリー・レーシング 33 B.ビンダー 南アフリカ
43 J.ミラー オーストラリア
ガスガス ガスガス・ファクトリーレーシング・テック3 31 P.アコスタ スペイン
37 A.フェルナンデス 〃
アプリリア アプリリア・レーシング 12 M.ビニャーレス 〃
41 A.エスパルガロ 〃
アプリリア・レーシング・インディペンデントチーム 25 R.フェルナンデス 〃
88 M.オリベイラ ポルトガル
ヤマハ モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム 20 F.クアルタラロ フランス
42 A.リンス スペイン
ホンダ レプソル・ホンダ・チーム 10 L.マリーニ イタリア
36 J.ミル スペイン
カストロール・ホンダLCR 5 J.ザルコ フランス
イデミツ・ホンダLCR 30 中上 貴晶 千葉
Moto2 カレックス コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46チーム 22 佐々木 歩夢 神奈川
ボスコスクーロ MTヘルメッツMSI 79 小椋 藍 東京
Moto3 KTM MTヘルメッツMSI 6 山中 琉聖 千葉
ハスクバーナ リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGP 24 鈴木 竜生 〃
ホンダ ホンダ・チーム・アジア 72 古里 太陽 鹿児島
 

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