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2023/09/30(土)
◎レコード更新(MotoGP)
○鈴鹿サーキットで先週行われたF1に続いて,今週末はモビリティリゾートもてぎでMotoGPの第14戦日本GPが開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,もてぎを得意とするドゥカティ勢が結果を残すものと思われていましたが,この日の総合トップタイムをマークしたのは,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーでした。しかも,これまでのレコードタイムを8年ぶりに更新してのトップでした。とはいえ,ドゥカティ勢も負けておらず,総合2番手タイムはドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアがで,ビンダーとの差はわずか1000分の29秒でした。総合3番手タイムをアプリリア・レーシングのA.エスパルガロがマークし,ヨーロッパのメーカー3社が仲よくトップ3を分け合う形となっています。前回のインドGPでは比較的よい成績だった日本メーカー勢ですが,トップ10圏内に1台も入ることができず,全員今日行われる予選はQ1からの出走となります。母国GPに燃えるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,18番手で初日を終えています。なお,中上のチームメイトであるA.リンスは,怪我がまだ十分回復できていないということから当初欠場することになっていましたが,メディカルチェックを受けて出場が可能となりましたので走行をしました。しかし,やはりまだモンスターマシンを駆るほどの回復はできておらず,今日からの走行は,当初代役参戦することになっていたS.ブラドルが出走することになっています。
Moto2クラスは,両セッション共にイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラがトップタイムをマークし,昨年8月に行われた第13戦オーストリアGP以来の総合トップとなっています。ポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトが,チャントラからわずか1000分の37秒遅れで総合2番手となっています。プラクティス1で転倒を喫して出遅れた形となったエルフ・マークVDSレーシング・チームのS.ロウズでしたが,プラクティス2で総合3番手に食い込んでいます。日本人ライダー勢ですが,チャントラのチームメイトである小椋藍は5番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は21番手,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は23番手タイムをマークして初日を終えています。
Moto3クラスは,前戦の勝者であるレオパード・レーシングのJ.マシアが速さを見せ,今季3度目となる初日総合トップとなりました。およそコンマ1秒遅れで,アンジェルスMTAチームのO.オルトラが総合2番手でした。そして,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が総合3番手タイムをマークし,この大会でランクトップに立つ可能性があるだけに,いいスタートを切ったと言えるでしょう。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が7番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が9番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が10番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が12番手と比較的好位置につけた初日となっています。
2023/09/29(金)
◎史上最多(MotoGP)
○いよいよ今日からモビリティリゾートもてぎにおいて第14戦日本GPが開幕しますが,それを前にした9月27日(水)に国際モーターサイクリズム(FIM)が2024年のMotoGPのレースカレンダーを発表しました。それによると,来季はこれまでの最多となる全22戦が組まれています。開幕戦は再びルサイル・インターナショナル・サーキットで行われるカタールGPが返り咲き,最終戦はこれまでと同じくリカルド・トルモ・サーキットで行われるバレンシアGPとなっています。日本GPは10月6日が決勝の第18戦として開催され,会場はもちろんモビリティリゾートもてぎとなっています。これまで開催されてきたアラゴンGPが再び返り咲き,今季開催が予定されていたものの,サーキット等の準備が整わなかった影響から開催が中止となったカザフスタンGPもカレンダーに含まれています。今回発表されたレースカレンダーは以下のようになっていますが,今回のは暫定版ですので,今後変更となる可能性があります。
2024年 MotoGPレールカレンダー(暫定版)
大会 決勝日 サーキット
第1戦 カタールGP 3月10日 ルサイル・インターナショナル・サーキット
第2戦 ポルトガルGP 3月24日 アルガルベ・インターナショナル・サーキット
第3戦 アルゼンチンGP 4月7日 アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
第4戦 アメリカズGP 4月14日 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第5戦 スペインGP 4月28日 ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエト
第6戦 フランスGP 5月12日 ル・マン・ブガッティ・サーキット
第7戦 カタルニアGP 5月26日 カタルニア・サーキット
第8戦 イタリアGP 6月2日 ムジェロ・サーキット
第9戦 カザフスタンGP 6月16日 ソコル・インターナショナル・レーストラック
第10戦 オランダGP 6月30日 TTサーキット・アッセン
第11戦 ドイツGP 7月7日 ザクセンリンク
第12戦 イギリスGP 8月4日 シルバーストーン・サーキット
第13戦 オーストリアGP 8月18日 レッドブル・リンク
第14戦 アラゴンGP 9月1日 モーターランド・アラゴン
第15戦 サンマリノGP 9月8日 ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリ
第16戦 インドGP 9月22日 ブッダ・インターナショナル・サーキット
第17戦 インドネシアGP 9月29日 マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキット
第18戦 日本GP 10月6日 モビリティリゾートもてぎ
第19戦 オーストラリアGP 10月20日 フィリップ・アイランド・サーキット
第20戦 タイGP 10月27日 チャーン・インターナショナル・サーキット
第21戦 マレーシアGP 11月3日 セパン・インターナショナル・サーキット
第22戦 バレンシアGP 11月17日 リカルド・トルモ・サーキット
2023/09/28(木)
◎残り全戦(SGT&SF)
○一昨日,SGTにフル参戦しているTEAM KUNIMITSUとSFにフル参戦しているTCS NAKAJIMA RACINGのそれぞれから発表があり,両チームからフル参戦している山本尚貴が,今季残りのレース全戦を欠場することになりました。今回山本が欠場することになったのは,9月17日(日)に宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われたSGT第6戦の決勝レースで起こった事故が原因となっています。山本が駆るSTANLEY NSX-GTは,37周が終わって38周目にかかった際,最終コーナー立ち上がりにおいてピットインしようとしていたGT300クラスのリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと接触。コントロールできない状態になった山本のマシンは,アウト側にあるガードレールに激しく衝突しました。救出された山本は,大事を取ってドクターヘリで病院に運ばれ,そこでは骨折などは見つからずに退院しました。その後,精密検査を受けるため別の病院に入院しました。その入院の検査の結果,外傷性環軸椎亜脱臼および中心性脊髄損傷という診断が下されたのです。怪我が怪我だけに,何が起こるか分からないレースに継続して出場することは危険ですので,今後は治療に専念することになり,今回発表があったように残りのレースとなるSGTの第8戦,SFの第8戦と第9戦を欠場する決断に至っています。なお,欠場に伴う代役についても今回発表があり,SGTは第5戦富士で第3ドライバーとして登録されていた木村伊織が,SFは今季TEAM MUGEN,TGM Grand Prixで代役参戦をしている大津弘樹を起用することになりました。SGTではタイトル争いに絡んでいる山本だけに,とても悔しい決断だったでしょうが,来季その悔しさを晴らすため,治療に専念して怪我を完全に治すようにして欲しいですね。
2023/09/27(水)
◎過酷(MotoGP)
○MotoGP史上初開催となったインドGPは,ムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが独走でトップチェッカーを受け,同大会における最高峰クラス最初の優勝者となりました。そのインドGPですが,大会前から予想されていたように暑さとの戦いだったようです。実際,MotoGPクラスは,当初24周でのレースの予定でしたが,高い気温などのコンディションが考慮され,3周減算の21周での争いとなりました。独走するベゼッキの後ろでは,ドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンとの間で激しい2位争いが展開されていきましたが,前を走行していたランクトップを行くバグナイアが転倒してリタイアとなり,マルティンがそのまま2位で走行するものと思われました。ところが,バグナイアのリタイアにより自動的に3位に浮上したモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロがマルティンに迫ってきました。そのマルティンですが,以前クアルタラロが見舞われたのと同じライディングスーツのジッパーが開いてしまうというトラブルに見舞われ,高速での走行をする中で何とか自力でジッパーを締めて事なきを得ました。さらに,終盤に入って通常の走行ラインから外れてクアルタラロに抜かれるという事態まで起きました。しかし,その後再び抜き返して2位に浮上し,そのままの順位を保ってチェッカーを受けました。レース後のマルティンによると,どうやら残り8周となったあたりから彼は脱水症状に見舞われていたようなのです。ラインを外したのは,それが大きく影響したとのことです。そうした状況に陥ったのにもかかわらず,何とかゴールまで至りました。ただ,通常表彰台に上がるためパルクフェルメに向かうところですが,その前にピットに寄って水を浴びたりしてクールダウンし,その後何とか表彰式に臨みました。ただ,その後に行われたインタビュー等のメディアへの対応はキャンセルしています。やはりこの時期のインドはまだ季節的に厳しく,特にモンスターマシンがレースをするのには過酷な状況になってしまいます。インドの経済的発展を考えると,今後もインドGPは継続されていくのでしょうが,開催時期については見直しが必要なことは間違いないでしょうね。
2023/09/26(火)
◎抜け穴(F1)
○レースの世界では,レギュレーションの抜け穴を見つけて,それを巧みに利用するということがしばしばあります。週末に行われた日本GPでも,それを利用したドライバーとチームがあったようです。そのドライバーとチームというのが,S.ペレスとコンストラクタータイトルを決めたレッドブルです。このところのペレスは危ない走りを展開していて,この日の鈴鹿でもそうでした。オープニングラップでメルセデスAMGのL.ハミルトンと接触したペレスは,マシン修復のためにピットに入りました。その際,追い越し禁止区間にもかかわらずアストンマーティンのF.アロンソを追い抜いてしまいました。当然これは違反になりますので,彼に対して5秒加算のペナルティーが科されることになりました。再びレースに復帰して走行を続けていたペレスですが,今度はハースのK.マグヌッセンに衝突してしまったのです。これで再びマシン修復のためにピットインしたわけですが,ついでにここで最初の5秒ペナルティーを消化しました。ただし,マグヌッセンへのことで再度5秒加算のペナルティーが科されています。一旦はコースインしたペレスですが,マシンのダメージが大きくてピットに帰り,通常ではここでリタイアするところです。ところが,しばらくして再びコースインして再度ピットインし,ここでマグヌッセンの時のペナルティーを消化し,再びコースイン。そして,その後リタイアの道を選びました。レギュレーション上では,レース中にペナルティーが消化できなかった場合,次戦でグリッド降格のペナルティーが科されることになっています。今回のペレスの場合,本当はリタイアするほどのダメージだったにもかかわらずコースインしてペナルティーを消化していますので,次戦でのグリッド降格はなくなります。まさにレギュレーションの穴をついた作戦と言えます。スポーツマンシップとしていかがなものかとは思いますが,これもレースの世界なのかもしれませんね。
2023/09/25(月)
◎連覇達成(F1)
○第17戦日本GPの決勝レースが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,スタート時こそ2,3番グリッドからスタートしたマクラーレン勢と激しいトップ争いとなりましたが,これを制すると,初日から見せていた圧倒的速さを決勝レースでも発揮し,完全に独走態勢に持ち込んで見事ポールトゥーウィンを達成しました。今大会でのフェルスタッペンは,全てのセッションを制していて,まさに完勝と言えるものでした。今回の勝利によりレッドブルはコンストラクタータイトルの連覇を達成しています。一時は混沌とした2位,3位争いでしたが,徐々にマクラーレン勢がそのバトルを制し,2位にL.ノリスが,3位にO.ピアストリが入り,予選と同じくマクラーレン勢が2,3フィニッシュとなっています。フェルスタッペンが圧倒的な速さを見せたのに対し,S.ペレスは精彩を欠いた走りとなり,前戦と同じく他のマシンとの接触事故を起こしてリタイアとなっています。今回が2回目の母国GPとなったアルファタウリの角田裕毅は,ポイント圏内を走行する周回もありましたが,不運や作戦ミスがあったりして思うような結果を残すことができず,ポイント圏外の12位でチェッカーを受けています。代役参戦しているチームメイトのL.ローソンは,角田より1つ前の11位でチェッカーとなり,2戦連続ポイント獲得とはなりませんでした。それにしても,この2人があわや接触かという危ない走行があり,残念ながらチームとして何らかの対策が必要なのではないかと思われるレースとなっています。

◎初ポールトゥーウィン(MotoGP)
○第13戦インドGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったブッダ・インターナショナル・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが,スタートこそ出遅れて順位を下げましたが,徐々にポジションを回復してトップに立つと,後続との差を広げて行って独走態勢に持ち込みました。その後ろでは,プリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンとドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとの間で2位争いが展開されていきました。ランクトップを行くバグナイアは,2位走行中の14周目に転倒を喫してリタイアとなり,自動的にマルティンが2位となりました。トップのベゼッキは最後まで速いペースを刻み,最終的にマルティンに8秒以上の大差をつけてトップでチェッカーを受け,決勝レースでは自身初となるポールトゥーウィンを達成しました。バグナイアの転倒によりモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが3位となり,第3戦アメリカGP以来の表彰台獲得となりました。チームメイトのF.モリビデリが7位でチェッカーを受け,ヤマハ勢が2人ともポイントを獲得したのは,こちらもアメリカGP以来となります。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,10位を走行することもありましたが,最終的に11位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。これまで不振を極めているホンダ勢ですが,J.ミルが今季自己最高位となる5位,表彰台獲得争いを展開しながら転倒したM.マルケスはレースに復帰して9位,代役参戦しているLCRホンダ・カストロールのS.ブラドルが15位に入り,今季初めて4人全員がポイントを獲得できています。ちなみに,4人全員がポイントを獲得できたのは,昨年の第7戦フランスGP以来となります。次戦が日本GPだけに,日本メーカー勢にとって弾みのつく大会となったのではないでしょうか。
Moto2クラスは,オープニングラップで多重クラッシュが発生していきなり赤旗となりました。レース再開後もあちらこちらで転倒があり,日本人ライダーは全員転倒を喫するというまさかの事態まで起きました。そのような中,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,トップに立つと徐々に後続との差を広げて行き,2位単独走行となっていたエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノにおよそ3.5秒の差をつけて前戦に続いて勝利を収めました。イタルトランス・レーシング・チームのJ.ロバーツが,ファイナルラップで3位に浮上し,その順位を保ったままチェッカーとなっています。転倒を喫した日本人ライダー勢ですが,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍とペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河はリスタートし,それぞれ21位,23位でゴールしています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,最終ラップに転倒を喫してしまってリタイアとなっています。
Moto3クラスは,ポールからスタートしたレオパード・レーシングのJ.マシアが,安定した速さを見せて独走態勢を築いていき,2位に5秒以上の差をつけて今季2勝目を挙げました。終盤に入って3台による2位争いが展開され,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡がファイナルラップで2位に浮上してそのままゴールとなりました。そのファイナルラップで,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は接触したため順位を落としてしまい,3位でのチェッカーとなりました。今回のレースの結果,ランキング争いが激しくなり,レッドブルKTMテック3のD.オルガドとマシアが同ポイントでトップに並び,わずか1ポイント差で佐々木がそれを追うという展開となっています。

◎12回目のタイトル(JRR)
○第7戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった岡山国際サーキットで行われました。
JSB1000クラスは,予選でワンツーを飾ったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生が,いつものようにワンツー態勢を築くと,これまたいつものようにこの2人によるバトルとなりました。タイトル獲得がかかる中須賀は追いすがる岡本に最後まで前を行かせず,見事優勝で通算12回目となるタイトルを決めました。トップから17秒以上の大差をつけられて,3位にAstemoHondaDreamSIRacingの水野涼が入っています。
ST1000クラスは,トップ争いが次々に転倒するという波乱の展開となりました。そして,最終的にAstemo HondaDream SI Racingの渡辺一馬がトップでチェッカーを受け,嬉しい今季初優勝を飾りました。2,3位には単独走行でそれぞれJAPAN POST HondaDream TPの高橋巧,高橋裕紀が入っています。
ST600クラスは,レース序盤で赤旗が提示される展開となりましたが,その段階からレースの主導権を握っていた51GARAGE kupu Racing YAMAHAの西村硝が,再開後もその勢いは変わらず,2位に4秒以上の差をつける独走で今季2勝目を挙げました。ヤマハ勢による激しい2位争いは最後まで続き,西村のチームメイトである阿部恵斗が2位に,AKENO SPEEDの伊達悠太が3位に入っています。
J-GP3クラスは,ランクトップを行くP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,スタートからトップの座を守って独走態勢に持ち込みました。ところが,何とその尾野がまさかの転倒を喫してリタイアとなり,2位争いが優勝争いへと変化しました。ファイナルラップまで誰が勝つか分からない状況でしたが,ゴール直前にJAPAN POST HondaDream TPの若松怜がトップに浮上して逆転で勝利を収めました。最後に逆転を許したMARUMAE with Club PARISの彌榮郡が2位,3位にはやや離されてP.MU 7C GALESPEEDの上江洲葵要が入っています。
2023/09/24(日)
◎別次元(F1)
○第17戦日本GPの予選が,予選日ながら約8万人の観客を集めた鈴鹿サーキットで行われました。初日には2回のセッション共に最速タイムを刻んだレッドブルのM.フェルスタッペンは,予選前のフリー走行3でもトップタイムでした。さらに,予選では他のドライバーが1分29秒台をなかなか破ることができない中,フェルスタッペンがただ1人1分28秒台のタイムをマークし,2番手タイムだったマクラーレンのO.ピアストリにコンマ6秒弱の大差をつけるという別次元の走りを展開し,今季10回目となるポールを獲得しました。3番手タイムをL.ノリスがマークし,2,3番手タイムはマクラーレン勢となりました。レッドブルのS.ペレスは,トップからおよそコンマ8秒遅れで5番手でした。初日アルファタウリ勢は揃って比較的好調な走りを見せていましたが,予選でもその調子のよさを見せました。フリー走行1では5番手だったものの,フリー走行2では18番手タイムに沈んだ角田裕毅でしたが,母国の熱い声援を受ける中で良い走りを展開し,見事Q3進出を果たしました。そして,そのQ3では,チャンピオン経験者であるアストンマーティンのF.アロンソを上回って9番手タイムでした。しかも,8番手だったメルセデスAMGのG.ラッセルとは,わずか1000分の84秒届かない惜しいものでした。今回も代役参戦しているL.ローソンは,Q2で11位番手タイムをなり,惜しいところでQ3進出を逃し,今日行われる決勝レースは,11番グリッドからのスタートとなります。

◎契約延長(F1)
○日本GPが行われている中,アルファタウリから発表があり,来季の去就が決まっていなかった角田裕毅との契約を延長することになりました。今回契約延長が決まった角田は,2021年に小林可夢偉以来7年ぶりとなるフル参戦F1ドライバーに昇格しました。チームとしては年々マシンの戦闘力が落ちていく現状があり,今季もなかなか上位に食い込むことがずっと続いていましたが,それでも前戦前までは角田のみがポイントを獲得する走りを見せていました。シーズン途中からベテランドライバーであるD.リカルドが採用され,さらに,そのリカルドが負傷して代役で参戦することになったL.ローソンが良い走りを展開し,前戦では見事にポイントを獲得しました。角田を入れた3人のドライバーが存在して2つのシートを誰が獲得するのか注目となっていた中,見事角田がその内の1つを守りました。今回角田のチームメイトについても発表があり,現在は怪我で欠場しているリカルドが来季も同チームのシートに座ることになりました。見事な走りを展開しているローソンですが,惜しくもレギュラードライバーの座を得ることができませんでした。そのローソンの来季については,レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務めることになっています。

◎2戦連続&開幕戦以来(MotoGP)
○MotoGP史上初の開催となる第13戦インドGPの各クラス予選と,MotoGPクラスはスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,雨のためタイムスケジュールが変更となり,さらにその影響で全12周の予定から1週減算の11周に減算されてのスタートとなりました。予選で2番手タイムだったプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップに立ちました。後方では多重クラッシュが発生しましたが,レースは続行となりました。前戦で予選,スプリント,決勝と全てを制したマルティンは,ここでも抜群の走りを展開していき,現在ランクトップに立っているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとのトップ争いから徐々に抜け出し,最終的におよそ1.4秒の差をつける速さを見せてスプリント連勝を飾りました。マシンの戦闘力不足に苦しみ,来季の去就がどうなるのか不安定な状況が続いているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,予選で4番グリッドを獲得すると共に,スプリントレースでは上位2台には離されたものの,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーとの3位争いを制して,開幕戦以来となる表彰台を獲得しています。来季も続投が決まっているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,トップからおよそ17秒遅れの13位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,インデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンとレッドブルKTMアジョのP.アコスタとのポール争いとなり,わずか1000分の32秒差でディクソンがトップタイムとなり,今季2度目のポールを獲得しています。上位2台から遅れは取りましたが,ポンス・ウィゴー・ロス40のS.ガルシアが3番手タイムをマークし,自身初となるフロントローを獲得しました。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,上位争いからは大きく出遅れ,15番手タイムで予選を終えています。Q1で敗退となったペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は19番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は24番手でした。
ウェットコンディションでの予選となったMoto3クラスは,レオパード・レーシングのJ.マシアが圧倒的な速さを見せ,2番手にコンマ7秒以上の大差をつけて前戦に続いてポールを獲得しています。ポールには差をつけられましたが,リヴァコールド・スナイパーズ・チームのM.ベルテッレが2番手タイムをマークし,自身初のフロントローを獲得しています。3番手タイムをリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢がマークし,2戦連続してフロントローからのスタートを決めています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が5番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が8番手とトップ10圏内に進出し,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖はトップ10から外れた12番手でしたが,今回も全ライダーがQ2進出を決めています。

◎いつものように(JRR)
○第7戦が岡山国際サーキットで開幕し,初日は各クラスの予選が行われました。
JSB1000クラスの予選ですが,今回はノックアウト方式の予選が採用されています。その予選でポールを獲得したのは,連勝記録は途切れたものの,相変わらず速さを見せているヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行でした。その中須賀からおよそコンマ2秒遅れでチームメイトの岡本裕生が2番手タイムをマークし,いつものようにヤマハワークスによるワンツーとなっています。3番手タイムは,プライベーターながら速さを見せているオートレース宇部レーシング・チームの津田拓也でした。
ST1000クラスはホンダ勢が今回も速さを見せ,その中でモトバム・ホンダの荒川晃大が唯一1分31秒台をマークしてポールを獲得しました。今回がSDGモータースポーツRTハルク・プロから代役参戦となっている8耐連覇を果たした長島哲太は,トップからコンマ6秒以上離されましたが,初めてのST1000クラスながら見事2番グリッドを獲得しています。その長島からわずか1000分の2秒差で,アステモ・ホンダドリームSIレーシングの渡辺一馬が3番手タイムとなりました。
ST600クラスはヤマハ勢が今回も好調な走りを展開し,51ガレージkupuレーシング・ヤマハの西村硝が,TBBチームけんけんYTchの長尾健吾に1000分の14秒差をつけて自身初となるポールを獲得しています。西村のチームメイトである阿部恵斗が,トップからおよそコンマ4秒遅れで3番手タイムでした。
J-GP3クラスは,ランキング争いで2位以下に大差をつけているP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,今回の予選でも速さを見せ,コースレコードを更新して3戦連続となるポールを獲得しました。その尾野からはコンマ3秒弱の差をつけられましたが,TN45 with MotoUP Racingの池上聖竜もこれまでのコースレコードを更新するタイムをマークして2番グリッドを獲得しました。3番手タイムは,トップから1秒ほど離されてTeam Plusoneの木内尚汰がマークしています。
2023/09/23(土)
◎連続して(F1)
○2週連続して2輪と4輪の最高峰の日本GPが開催されますが,昨日からその最初のレースとなるF1の第17戦日本GPがドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで開幕しました。前戦シンガポールGPでは思うような走りを展開することができずに連勝記録が途絶えてしまったレッドブルですが,ホンダ製パワーユニットにとって母国,そしてホームグラウンドとなるこの地で,M.フェルスタッペンがフリー走行1,フリー走行2共に連続してトップタイムをマークし,前戦の不調を振り払うかのような走りを展開しました。前戦で好調だったのがフェラーリでしたが,今回の初日に総合2番手タイムをマークしたのは,前戦で優勝したCサインツではなく,4位でフィニッシュしたC.ルクレールでした。総合3番手タイムをマークしたのは,前戦で2位表彰台を獲得したマクラーレンのL.ノリスでした。母国GPに燃えるアルファタウリの角田裕毅は,フリー走行1では5番手タイムと好発進を決めましたが,どこかマシンに引っかかりがあるためか,フリー走行2は18番手タイムで初日を終えています。チームメイトのL.ローソンは,今季SFにフル参戦していて走り慣れた鈴鹿となっていますが,フリー走行1が9番手,フリー走行2が15番手と角田を上回っています。

◎両セッション共に(MotoGP)
○MotoGP史上初の開催となる第13戦インドGPがブッダ・インターナショナル・サーキットで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,1回目の走行でムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが速さを見せ,彼が記念すべき最初の最高峰クラスにおけるトップタイムをマークしたライダーとなりました。午後から行われた走行では,L.マリーニがこの日の総合トップタイムをマークし,どちらのセッション共にムーニーVR46レーシング・チームがトップタイムをマークしたことになります。そのマリーニからわずか1000分の8秒遅れで,全戦で完勝を収めているプラマック・レーシングのJ.マルティンが総合2番手タイムでした。トップ2はドゥカティのサテライト勢が独占しましたが,総合3番手タイムはアプリリア・レーシングのA.エスパルガロがマークしています。ここまで絶不調の日本メーカー勢ですが,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが4番手,J.ミルが10番手,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが8番手タイムをマークしていて,この3人は今日行われる予選でQ2にダイレクトで進出することを決めています。来季も続投が決まったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,両セッション共に転倒を喫していて,21番手タイムで初日を終えています。
Moto2クラスは,トップ3が僅差での争いとなりました。その中で総合トップタイムをマークしたのはエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノで,総合2番手タイムとなったレッドブルKTMアジョのP.アコスタとはわずか1000分の65秒でした。さらに,そのアコスタからこれまたわずか1000分の18秒遅れで,来季はチーム移籍が決まっているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が総合3番手タイムでした。他の日本人ライダー勢は,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰が24番手,6年前に行われたAPRCでこのサーキットを経験したことがあるペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は27番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーがトップタイムをマークし,自身初となる初日総合トップに立ちました。総合2,3番手タイムは,それぞれレオパード・レーシングのJ.マシア,アンジェルスMTAチームのS.ネパでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢の7番手が最高位で,レオパード・レーシングの鈴木竜生が12番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が14番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が21番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が23番手タイムで初日を終えています。
2023/09/22(金)
◎現段階で(MotoGP)
○ここ2日間にわたってお伝えしたように,来季のMotoGPのライダーのラインナップについてはかなり決まってきています。ただ,契約期間はあっても,果たしてそのまま残留するのかどうかはっきりしていないライダーがいることは確かです。その代表となるのが,マシンの戦闘力が最も低い状態にあるホンダのエースであるM.マルケスです。彼については,契約上は来シーズンまでとなっていますが,その契約内容では,契約を継続するかどうかはマルケスの判断次第ということになっているようです。もしホンダの来季型マシンがこれまでと同様の状態が予想される場合,マルケスはホンダと袂を分かち,今最も戦闘力が高いマシンであるドゥカティのサテライトチームで,彼の実弟であるA.マルケスが所属しているグレシーニ・レーシングMotoGPへの移籍となりそうです。果たしてどのような結論になるのか,しばらくは目が離せなさそうです。というように,まだ不確定要素はありますが,一旦ここで現段階における来季の体制を整理しておきたいと思います。
2024年 MotoGPクラスのチーム体制
メーカー チーム ライダー 契約期間
ドゥカティ ドゥカティ・レノボ・チーム F.バグナイア 2024年まで
E.バスティアニーニ 〃
グレシーニ・レーシングMotoGP A.マルケス 〃
   ? ?
プリマ・プラマック・レーシング J.マルティン 2024年まで
F.モルビデリ 〃
ムーニーVR46レーシング・チーム L.マリーニ 〃
M.ベゼッキ 〃
KTM レッドブルKTMファクトリー・レーシング J.ミラー(?) 〃
B.ビンダー 2026年まで
テック3・ガスガス・ファクトリー・レーシング P.エスパルガロ(?) 2024年まで
A.フェルナンデス(?) 〃
アプリリア アプリリア・レーシング A.エスパルガロ 〃
M.ビニャーレス 〃
RNF MotoGP チーム M.オリベイラ 〃
R.フェルナンデス 〃
ホンダ レプソル・ホンダ・チーム M.マルケス(?) 〃
J.ミル 〃
LCRホンダ J.ザルコ 2025年まで
中上 貴晶 2024年まで
ヤマハ モンスター・エナジー・ヤマハMotoGP F.クアルタラロ 〃
A.リンス 〃
2023/09/21(木)
◎移籍(MotoGP)
○昨日はLCRホンダ・イデミツの中上貴晶の残留についてお伝えしたように,MotoGPクラスを中心にして来季のチーム体制が決まってきています。このことに関して,数日前になるのですが,お伝えできていなかったことがありましたので,ここでお伝えします。
9月18日(月)にドゥカティのサテライトチームの中でナンバーワンの扱いを受けているプラマック・レーシングから発表があり,来シーズンからF.モルビデリを起用することになりました。既にお伝えしているように,今季の同チームはJ.マルティンとJ.ザルコの2人がフル参戦していますが,来季マルティンは残留するものの,ザルコについては,来季A.リンスがヤマハワークスであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPに移籍することになったためにシートが空くLCRホンダ・カストロールに移籍することになっています。そして,ザルコが抜けて空いたシートにモルビデリが座ることになりました。今季のモルビデリはモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPからフル参戦していますので,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGP,LCRホンダ・カストロール,そして今回のプリマ・プラマック・レーシングの3チーム間でライダーが移籍していった形となりました。今回移籍することが決まったモルビデリですが,2017年にMoto2クラスチャンピオンに輝き,翌年に当時ホンダのサテライトチームであったエストレージャ・ガリシア・マークVDSに所属してMotoGPクラスにステップアップを果たしました。そして,2019年に当時ヤマハのサテライトチームであったペトロナス・ヤマハSRTに移籍してヤマハ陣営に加わりました。2021年のシーズン途中まで同チームに所属していましたが,当時モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPからフル参戦していたM.ビニャーレスがシーズン途中でヤマハと袂を分かったことから,替わってモルビデリがワークスへと昇格して現在に至っています。ホンダと同様にヤマハもマシンの戦闘力不足に苦しんでいて,特にモルビデリは思うような走りを展開することがワークス昇格後できておらず,ヤマハとの関係が崩れていき,シーズン途中で今季限りでヤマハから離脱することを明言していました。そのなかれの中で,今回の発表に至っています。
2023/09/20(水)
◎契約延長(MotoGP)
○昨日,HRCとホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・イデミツから発表があり,今シーズンも同チームからフル参戦している中上貴晶を来シーズンも起用することが決定しました。来季の中上については,ホンダの支援を受けながらMoto2クラスにフル参戦している小椋藍との関係があって,果たして契約が延長されるのか微妙なところがありました。しかし,その小椋が,シーズン前に負った怪我の影響で今季思ったような成績を挙げることができておらず,シーズン前に予想されていた来季からのステップアップが厳しい状況になっていました。さらに,肝心なMotoGPクラスにおけるホンダの戦闘力不足は深刻な状況になっていて,現在最も遅くて乗りにくいマシンになってしまっていて,これまでのホンダの歴史を考えるとまさに予想だにできない事態となっています。こうした状況を打破するためには,マシン開発がさらに重要になっていますし,そうなるとホンダのマシンをより理解しているライダーが必要となります。今回契約延長が成立した中上は,2018年にMotoGPクラスに昇格し,その時から現チームに所属してきていて,最もホンダのマシンを理解しているライダーと言えます。特に,戦闘力不足というここ数年の厳しい状況の中,ホンダ勢の中で彼一人が孤軍奮闘し,乗りにくいマシンを何とかゴールまで導いてきています。こうしたことを考え合わせていくと,今回の契約延長は当然のことと言えるのではないでしょうか。そして,ホンダには,ぜひ彼が安心して駆れるマシンを供給していって欲しいものですね。
2023/09/19(火)
◎継続(MotoGP)
○ホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・カストロールから発表があり,怪我による欠場が続いているA.リンスが2週連続開催となる第13戦インドGPと第14戦日本GPの両方を欠場することになりました。そして,その代役としてHRCのテストライダーを務めているS.ブラドルを起用することになりました。今回も欠場が決まったリンスは,第6戦イタリアGPのスプリントレースで右足の脛骨と腓骨を骨折する重傷を負ってしまいました。手術は無事終了し,現在もリハビリに努めています。スズキのMotoGP撤退から今季ホンダに移籍し,ホンダ勢で唯一勝利を収めているリンスですが,ホンダとの方針のズレやマシンの戦闘力不足不足等があり,わずか1年でホンダと袂を分かち,来季はヤマハワークスからフル参戦することが決まっています。こうした流れから,リンスとしても,そしてホンダとしても,無理をして早期に復帰する必要性がありませんので,欠場の継続があっても何ら不思議はないと言えます。欠場が続いている中では,SBKにフル参戦しているI.レクオナが代役としてこのところ出場してきましたが,第8戦オランダGPで代役を務めたブラドルが再びその役を務めることとなりました。ブラドルとしては,役割は違うものの,ワイルドカードで参戦した第12戦サン・マリノ-リビエラ・ディ・リミニGPから継続しての出場となります。
2023/09/18(月)
◎完勝&記録ストップ(F1)
○第16戦シンガポールGPの決勝レースが,ナイトレースとして照明に照らされたヤス・マリーナ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたフェラーリのC.サインツと3番グリッドからスタートしたC.ルクレールが好スタートを切り,序盤はフェラーリによるワンツー体勢が築かれました。その後,徐々にルクレールがサインツから遅れを取り,ピットインのタイミング等もあってルクレールは順位を下げる結果となっていきました。レースが進むに連れてトップを行くサインツにマクラーレンのL.ノリス,そしてG.ラッセルとL.ハミルトンのメルセデスAMG勢4台によるトップ争いが展開されていきました。ただ,サインツとの差は縮まることはあっても追い抜くところまでは行かず,ついにファイナルラップを迎えました。その中でラッセルがコース脇のギャップにタイヤを取られてコースオフしてタイヤバリアの餌食となり,トップ争いは3台となりましたが,サインツは最後までトップの座を守って逃げ切り,見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。初日総合トップ,予選ではポール,そして決勝レース優勝と,サインツにとっては完勝と言える大会となりました。2,3位には,それぞれノリスとハミルトンが入っています。連勝記録に赤信号が灯っていたレッドブルでしたが,ピットのタイミングで表彰台圏内を走行することはあったものの,それ以外はトップ争いに絡むことができず,フェルスタッペンが5位,S.ペレスが8位という結果となりました。これにより,昨シーズンから続いていたチームとしての連勝記録は14で,第5戦マイアミGPから続いていたフェルスタッペン個人としての連勝記録は10でストップしてしまいました。アルファタウリ勢は,見事Q3に進出して10番グリッドからスタートしたL.ローソンが,ポイント圏内を走行していき,ファイナルラップでラッセルがリタイアしたことから,最終的に9位でチェッカーを受けて代役参戦ながら見事にポイントを獲得しています。予選で不運もあって15番グリッドからスタートした角田裕毅は,オープニングラップでペレスとの接触があってマシンが損傷してしまい,2戦連続オープニングラップを終えることができずにリタイアとなっています。来季のシートが確保できておらず,その去就に関してやや不安な状況となってきている角田だけに,次戦が鈴鹿サーキットで行われる日本GPですので,ここでの活躍を期待したいと思います。

◎失格により(SGT)
○第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースが,早朝は雨だったものの,その後はドライコンディションとなったスポーツランドSUGOで行われました。
GT500クラスは,レース中盤に山本尚貴&牧野任祐組のSTANLEY NSX-GTが,最終コーナー立ち上がりで激しいクラッシュに見舞われる事故が発生し,一旦赤旗中断となる事態が発生しました。マシンが引きちぎれるほどの激しい損傷だったため,運転していた山本の安否が気になるところでしたが,念のためドクターヘリで病院に運ばれたものの,自分で無線に出たりしていたようで,大事には至っていないようです。レースはリスタートとなり,ホンダ勢2台と松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zとにより激しいトップ争いが繰り広げられました。どのマシンが勝ってもおかしくない状況でしたが,最終的に3番グリッドからスタートした塚越広大&松下信治組のAstemo NSX-GTがトップでチェッカー受け,嬉しい今季初優勝を一旦は飾りました。2番手で野尻智紀&大湯都史樹組のARTA MUGEN NSX-GTがチェッカーを受け,ホンダ勢によるワンツーフィニッシュかと思われました。ところが,レース終了後の車検において,トップでゴールしたAstemo NSX-GTにスキッドブロックに違反が見つかったために失格となり,2位以上の順位が1つずつ繰り上がりました。この結果,ARTAが優勝,2番手がMOTUL,そして3番手が関口雄飛&中山雄一組のDENSO KOBELCO SARD GR Supraとなり,一旦はホンダのワンツーかと思われたレースでしたが,最終的に3メーカーが表彰台を分け合う形となっています。
GT300クラスは,小林崇志&小出峻組のUPGARAGE NSX GT3と吉田広樹&川合孝汰組の埼玉トヨペットGB GR Supra GTとによりトップ争いとなっていき,ファイナルラップに入ったときにはSupraがトップでゴールを目指していきました。ところが,ゴール間際になってガス欠となり,SUGOはメインストレートが下り坂ですので,そのままのろのろとゴールラインを目指していく間にNSXがゴール直前で抜いてトップでチェッカーを受けました。ところが,これまたGT500クラスと同様にレース後の車検でトップチェッカーを受けたNSXに最低地上高違反が見つかったために失格となり,2位以下の順位が1つ繰り上がっていき,Supraが1位となりました。2位以下はラップ遅れでしたが,2位に平中克幸&清水英志郎組のシェイドレーシング GR86 GT,3位に片山義章&R.メリ組のDOBOT Audi R8 LMSが入っています。
2023/09/17(日)
◎赤信号(F1)
○第16戦シンガポールGPの予選が,日が暮れて照明に照らされたヤス・マリーナ・サーキットで行われました。初日をワンツーで終わっているフェラーリ勢は予選も好調で,終盤までトップがC.サインツ,2番手がC.ルクレールと,予選でもワンツーフィニッシュかと思われました。しかし,ファイナルアタックでメルセデスAMGのG.ラッセルがルクレールのタイムを上回り,フェラーリ勢の間に割って入る2番手タイムをマークしました。ラッセルとルクレールとの差は,わずか1000分の7秒でした。サインツのポール獲得は前戦に次いで2戦連続となり,通算では5度目となります。フェラーリ勢の好調さと対照的に,初日7,8番手と出遅れたレッドブル勢は,予選でも奮わない状況となりました。Q1は突破したM.フェルスタッペンとS.ペレスでしたが,Q2でペレスはスピンを喫してタイムアップがなりませんでした。フェルスタッペンは何とかQ2突破となる10番手タイムをマークしていましたが,何と今回も代役参戦となるアルファタウリのL.ローソンがフェルスタッペンを上回るタイムをたたき出し,ローソンとしては初のQ3進出を果たしました。フェルスタッペンはローソンに逆転された形となり,レッドブル勢は2台揃ってQ2敗退となりました。連勝記録が続いているレッドブルとM.フェルスタッペンですが,その記録更新に赤信号が灯った状況となっています。今回マシンにアップデートを施しているアルファタウリ勢ですが,ローソンが自身初となるQ3進出を果たしました。角田裕毅の方は,Q1を何とトップ通過して上位グリッド獲得が期待されました。しかし,Q2は最初のアタックで他車にコースを塞がれる形となって途中でアタックをやめてピットに入りました。ラストアタックでは途中までQ3進出も可能かと思われるタイムをマークしていきましたが,セクター3でミスがあったようでアタックをやめてそのままピットに入り,Q2はノータイムとなってしまい,15番グリッド獲得で予選を終えています。見事Q3に進出したローソンは,今日行われる決勝レースを10番グリッドから迎えることとなりました。

◎初ポール(SGT)
○第6戦『SUGO GT 300km RACE』が宮城県にあるスポーツランドSUGOで開幕し,各クラスの予選が行われました。この日のSUGOは,当初雨に見舞われたものの,徐々に路面は乾いていき,ドライコンディションともいえる状況でのタイムアタックとなりました。通常のSGTは,レースの成績によって重量が加算されていきますが,次回我が大分県にあるオートポリスでの大会からは,そのウェイトが徐々に下ろされていきます。従って,今回が重量ハンデのある今季最後の大会となりますので,ここまであまり重量加算のなかったチームにとっては,ここで少しでも多くのポイントを稼ぐ必要があります。
GT500クラスでポールを獲得したのは,野尻智紀&大湯都史樹組のARTA MUGEN NSX-GTで,大湯にとってはこのクラスで自身初のポールとなります。終盤までトップタイムをマークしていた松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zでしたが,最後におよそ100分の7秒差で逆転されて惜しくも2番手となりました。また,トップ2と同じ1分9秒台で塚越広大&松下信治組のAstemo NSX-GTが3番グリッド獲得となっています。
GT300クラスは,ベテランタッグである新田守男&高木真一組のK-tunes RC F GT3が,2番手におよそコンマ7秒という差をつけて今季初となるポールを獲得しました。2,3番手タイムは僅差となっていて,2番手が平中克幸&清水英志郎組のシェイドレーシング GR86 GT,3番手が早い段階ではトップタイムを刻んでいた井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTでした。
2023/09/16(土)
◎クラス継続&チーム移籍(MotoGP)
○今季もMoto3クラスにフル参戦しているMTヘルメットMSIですが,昨シーズンは山中琉聖が所属したこともありますので,日本人には馴染みのチームの1つかもしれません。同チームは,Moto2クラスにフル参戦しているポンス・レーシングが今季限りで撤退することを受け,その後を引き継いで来季はMoto2クラスにもフル参戦することになっていて,昨日そのMoto2クラスにおける来季の体制について発表がありました。今回発表されたライダーの一人が,何とMotoGPにフル参戦以来,ずっとMoto3クラス,Moto2クラスを通じてホンダ・チーム・アジアから参戦してきた小椋藍です。Moto3クラスにおいて同チームはKTMのマシンを使用していますので,Moto2クラスに関してもその可能性は高く,もしそうなると小椋としてはMotoGPで初めてのKTMということになります。来シーズンの小椋に関しては,今シーズン前にはMoto2クラスでタイトルを獲得,もしくはタイトル争いに入り,来季LCRホンダ・イデミツに所属してMotoGPクラスに昇格という線が強かったのも事実です。しかし,シーズン前のトレーニング中に負った怪我によりシーズン序盤は欠場が続きました。復帰後は思うような走りを展開することができず,中盤に入って表彰台獲得を含めた上位争いをようやく展開することができるようになってきて,現段階でランク11位とタイトル争いから大きく脱落した状況にあります。そうしたこともあってか,来季MotoGPへの昇格ではなく,Moto2クラス残留ということになりました。しかも,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアとしての方針があって,同チームのMoto2クラスでのシートを空ける必要性が生じたようで,今回の移籍へとなったようなのです。なお,小椋のチームメイトには,今季ポンス・レーシングからMoto2クラスにフル参戦しているS.ガルシアとなります。

◎ワンツー&黄信号(F1)
○第16戦シンガポールGPがヤス・マリーナ・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。市街地コースでナイトレースという形で行われるこの大会ですが,初日に速さを見せたのはフェラーリ勢でした。日中に行われたフリー走行1では,C.ルクレールがトップ,C.サインツが2番手タイムをマークしました。そして,決勝レースが行われるのと同じナイトセッションで行われたフリー走行2では,どのドライバーもタイムを更新していき,C.サインツがトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。ルクレールが総合2番手タイムをマークし,初日はフェラーリのワンツーとなっています。総合3番手タイムは,フリー走行1では6番手だったものの,フリー走行2で自身のタイムを更新したメルセデスAMGのG.ラッセルでした。開幕前から苦戦が予想されているレッドブル勢は奮わず,S.ペレスが7番手,M.フェルスタッペンが8番手とやや出遅れています。チームとしても,フェルスタッペン自身としても連勝記録が続いているレッドブルですが,その記録更新にやや黄色信号が灯った初日となっています。今回大幅なアップデートをマシンに施しているアルファタウリですが,フリー走行1こそ角田裕毅が9番手タイムだったものの,タイムがアップしていったフリー走行2では,今回もD.リカルドの代役として参戦しているL.ローソンが12番手,角田が15番手タイムで初日を終えています。
2023/09/15(金)
◎代役参戦(JRR)
○先日SDG Motor Sports RT HARC-PRO.としてフル参戦している ハルク・プロと昭和電機から発表があり,9月24日(日)に岡山国際サーキットで決勝レースが行われる予定の『2023年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦スーパーバイクレース in 岡山』に,同チームからフル参戦している國井勇輝の代役として,現在HRCのテストライダーを務めている長島哲太を起用することになりました。元GPライダーである國井は,今シーズンからST1000クラスにステップアップを果たしてフル参戦しています。しかし,鈴鹿8耐を前にしてトレーニング中に怪我を負ってしまい,8耐への出場が叶いませんでした。その怪我の回復はまだ十分ではないようで,9月に入って我が大分県にあるオートポリスで行われた第5戦も欠場していたのですが,今月下旬に行われる第6戦についても欠場することになりました。第5戦については,代役を立てることがなかった同チームですが,今回の発表のように,第6戦は代役を立て,さらにその役を長島に託したことになります。MotoGPのMoto2クラスを経て,現在はレースにフル参戦することはなく,HRCでMotoGPマシンやSBK,そして8耐用マシン等の開発をしている長島ですが,ワイルドカードでMotoGPに参戦したり,怪我を負ったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶や,SBKにおいて怪我で欠場したTeam HRCのI.レクオナの代役として両シリーズに代役参戦しています。何といっても8耐に去年,今年とHRCから出場し,見事な走りを展開して連覇を成し遂げる活躍を見せています。JRRにおいては,自らTN45 with MotoUP Racing Teamを起ち上げ,若手育成に取り組んでいます。長島にとっては初めてST1000クラスに出場することになるわけですが,もちろんマシンの仕様等は違いがあるでしょうが,日頃走らせているCBR1000RR-Rを駆るわけで,いきなりの出場ではあるものの,彼のポテンシャルを含めてマシンへの順応は意外に早く行くのではないかと思われます。チームとしても,同チームからフル参戦しているもう一人のライダーである榎戸育寛とのワンツーフィニッシュを期待しているようです。実際,昨日岡山国際サーキットで事前テストが行われたのですが,そこに長島が出場し,いきなりトップタイムをマークする速さを見せています。
2023/09/14(木)
◎退路なし(MotoGP)
○Moto2クラスにフル参戦するレッドブルKTMアジョが,来季の体制について発表を行いました。それによると,今季ファンティック・レーシングから同クラスにフル参戦し,現在ランク6位につけているC.ビエッティを新たに起用することになりました。そして,そのチームメイトとして,今季同チームからMoto3クラスにフル参戦し,現在ランク4位につけているD.オンジュを昇格させることになりました。今シーズンの同チームは,P.アコスタとA.アレナスを起用していますが,今回の発表の結果両者共にMoto2クラスにおけるこのチームのシートを失うことになります。ただ,現在ランクトップを行くアコスタについては,元々契約上2年間Moto2クラスにフル参戦し,3年目にはMotoGPクラスに昇格させるということになっていますので,今季限りでMoto2クラスを卒業することは既定路線でした。ただ,このことに関して大きな問題を抱え,いまだに解決方法が明らかにされていないことがあります。それが,アコスタが退路を断った状態になって昇格するKTMのMotoGPクラスです。MotoGPクラスにおけるKTMには,ワークスであるレッドブルKTMファクトリー・レーシングと,サテライトでガスガスのブランドでフル参戦しているガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3の2チームがあります。その両チームの来季の体制については,契約期間上では既に現状維持が決まっています。ということは,KTMから昇格が約束されているアコスタが所属するチームがないということになるわけです。これを解決するため,KTMはいくつか対策を採ろうとしたようで,その1つが1チームあたりの所属ライダーの増加です。過去には3人体制で臨んだチームがありましたが,現在では各チーム2人までと決められています。この規約を変えるよう交渉していたようですが,その願いは却下されているようです。そこで現在フル参戦しているチームの中から,どこかをKTMのサテライトとするという方法が考えられたようです。そして,その白羽の矢が立ったのが,ホンダのサテライトであるLCRです。外国メーカーのマシンは,どこもマシンの戦闘力が上がっていますので,サテライトチームとしてはメーカーとの契約上のこともあってKTMに代わるということにはいきません。不振にあえぐ日本メーカーであればその点の壁が少し低くなりますが,ヤマハに関してはサテライトそのものがありませんので,自動的に対象となるのがLCRだけということになります。秘密裏に交渉が行われたようですが,チームオーナーであるL.チェッキネロは,ホンダとの提携継続を選択したようです。ということで,アコスタを昇格させるためには,KTM内で解決を図らなければならない状況にあるようです。果たしてどのような選択を行うのかが注目となりますが,方法としては2点あるようです。その1つが,現在4人いるライダーの内の誰かにシートを譲ってもらう方法。もう1つが,4名の内の誰かと交替交代で出場させることです。いずれの方法もハードルが高いですので,まだしばらくKTMは頭を悩ますことになりそうですね。
2023/09/13(水)
◎ワンツー&タイトル確定(WEC)
○9月10日(日)に富士スピードウェイにおいて,世界耐久選手権(WEC)の第6戦『富士6時間耐久レース』の決勝レースが行われました。前日に行われた予選では,M.コンウェイ&小林可夢偉&J-M.ロペス組のトヨタGR010ハイブリッド7号車がポールを獲得し,2番グリッドにチームメイトであるS.ブエミ&B.ハートレー&平川亮組の8号車が着け,フロントローをトヨタ・ガズー・レーシングが獲得していました。決勝レースでは,この2台にK.エストーレ&A.ロッテラー&L.ファントール組のポルシェ963の6号車がつけ,3台によるトップ争いが展開されていきました。トヨタとランキング争いをしているフェラーリ・AFコルセ勢はふるわず,優勝争いはこの3台に完全に絞られた状態で進んでいきました。レース中盤までトップに立っていたのはポルシェの6号車で,トヨタの2台はそれに食らいついての走行でした。中盤を過ぎた辺りからトヨタがポルシェとの差を縮めていき,残りおよそ2時間となったところで8号車がついに6号車を捉えてトップに立ちました。その後,ポルシェ,トヨタの順で最後のドライバー交替を行いました。ポルシェは日本でお馴染みのA.ロッテラーがステアリングを握り,トップの8号車がハートレー,3位の7号車が前日ポールを獲得する走りを展開した可夢偉が最終ドライバーとなりました。速さを見せてきた可夢偉がここでもその速さを発揮し,ついにロッテラーを交わして2位に浮上し,トヨタのワンツー体勢となりました。トップの2台は,7号車のペースが上がらない状態となったこともあって順位を入れ替え,ポールシッターの7号車がトップに立ちました。可夢偉はそのままトップの座を守って逃げ切り,2位に8号車が入ってトヨタのワンツーフィニッシュとなりました。この結果,最終戦を待たずにトヨタがマニュファクチャラーズタイトルを決めています。3位でのチェッカーとなったポルシェですが,その最後のスティントを担当したロッテラーは,今シーズン限りでオープンホイールのレースから引退し,今後はWECなどの箱形マシンでのレースに専念することが大会前に発表されています。日本では,オープンホイールレースであるフォーミュラニッポン(現在のスーパーフォーミュラ)でチャンピオンに輝いた経歴を持っていて,日本に馴染んでいた外国人ドライバーの一人です。もちろんレーシングドライバーとしては継続しますが,ひとまずお疲れ様でしたと声をかけたいですね。
2023/09/12(火)
◎両セッション共に(MotoGP)
○第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが終了しましたが,MotoGPクラスに参戦するチームやライダーはそのまま同地に滞在し,シーズン中に行われるものとしては最後となるオフィシャルテストが行われました。今回のテストは,今季型マシンの熟成という側面はありますが,何といっても来季型マシンの開発に向けた内容も含まれています。そのため,第12戦にはワイルドカードでテストライダーが参戦していますが,そのライダーが駆った来季に向けたマシンをレギュラーライダーが使用していたものもあったようです。その中で総合トップタイムをマークしたのは,来季もチーム残留が既に決まっているムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニでした。午前と午後にセッションがありましたが,どちらのセッションもマリーニがトップタイムでした。総合2,3番手は,それぞれアプリリア・レーシングのM.ビニャーレス,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーでした。彼らも来季現行のチームに残留することが決まっています。今季マシンの戦闘力不足に苦しみ,来季のマシンがどのようになるのか特に注目されている日本メーカー勢では,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロの総合6番手が最高位でした。ホンダ勢では,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶の総合12番手が最高位となっています。契約上は来季まで契約があるものの,それを破棄して移籍の噂が絶えないレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,総合14番手タイムでした。マルケスの来季型プロトタイプマシンへの印象は,十分満足できるものではなかったようなので,果たしてマルケスの決断がどのようになるのか,まだ不透明なところがあります。中上の来季に関しては,彼自身が残留の可能性が高いことを既に発表していますので,総合12番手というのはもちろん十分とは言えないでしょうが,彼にとってある意味ポジティブだったのではないかと思います。
2023/09/11(月)
◎完勝(MotoGP)
○第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,10万人を超える観衆を集めたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップの座を守りました。そのマルティンが主導権を握りながら,レース中盤まではドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイア,ムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキの3台によるトップ争いが展開されていきました。その後,マルティンが2人との差を広げて行って独走態勢に持ち込み,第7戦ドイツGP以来となる今季2度目の決勝レース優勝を飾りました。予選でポール,そしてスプリントレース,決勝レース優勝と,今回のマルティンは完勝と言える結果を残しています。2台による2位争いは,ベゼッキが中盤を過ぎた辺りからバグナイアを突き放し,こちらも独走で2位に入って今季6度目となる表彰台を獲得しています。上位2人から遅れだしたバグナイアでしたが,3位の座を守ってチェッカーとなっています。スプリントレースと同様,決勝レースも同じ顔ぶれでドゥカティ勢による表彰台獲得となっています。今回がワイルドカード参戦ながら活躍を見せてきたKTMのテストライダーであるD.ペドロサは,決勝レースでも活躍を見せました。序盤から中盤にかけてはトップ3に追いつく勢いを見せ,徐々に差をつけられてしまいましたが,それでもKTM勢としては最高位となる4位でチェッカーを受けています。日本メーカー勢では,7位に入ったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが最高位でした。マシンの戦闘力不足に苦しむLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,完走は果たしたものの,その完走者の中では最下位となる19位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのP.アコスタが独走態勢を築いていき,2位に入ったファンティック・レーシングのC.ビエッティに6秒以上の大差をつけて今季5勝目を挙げました。アコスタの独走は許したものの,ビエッティも3位に入ったCAGスピードアップのA.ロペスに3秒以上の差をつける独走でした。14番グリッドからのスタートとなったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,徐々にポジションを上げていって,最終的に5位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,4台によるトップ争いが最終ラップまで続く接戦となり,6番グリッドからスタートしたガスガス・アスパー・チームのD.アロンソがファイナルラップでトップに立ってそのまま逃げ切り,ルーキーながら今季3勝目を挙げています。終始レースをリードしていったレオパード・レーシングのJ.マシアでしたが,アロンソからわずか1000分の36秒差で2位となっています。5番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのD.オンジュは,トップからおよそコンマ2秒遅れの3位となっています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,トップ争いには加われなかったものの,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が6位,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が7位に入ってトップ10フィニッシュを果たしています。さらに,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が11位,ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖が14位,レオパード・レーシングの鈴木竜生が15位に入り,全員がポイントを獲得しています。なお,ランクトップに立っているレッドブルKTMテック3のD.オルガドが16位でノーポイントに終わったのに対し,ランク2位につけている佐々木が7位に入ったことにより,2人のポイント差はわずか4ポイントとなっています。
2023/09/10(日)
◎独占(MotoGP)
○第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,ドライコンディションとなったミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップに立つと,最後までそのポジションを維持していってトップでチェッカーを受け,スプリントレースで3勝目を挙げました。そのマルティンを追っていたムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキでしたが,その座を奪うことはできず,およそ1.5秒遅れで2位表彰台を獲得しています。前戦で転倒した際,後続車に足を轢かれるというアクシデントに見舞われたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,骨折はしていないものの,足を引きずるような状況での走行となりました。トップ争いから遅れをとってKTM勢と3位争いとなり,ファイナルラップまでテールトゥーノーズになったりしたものの,そのまま逃げ切って3位でチェッカーを受けました。この結果,表彰台をドゥカティ勢が独占する結果となっています。特筆すべきは,今回がワイルドカード参戦となっているKTMのテストライダーであるD.ペドロサでしょう。トップ3には入れなかったものの,予選ではKTM勢ではトップとなる5番グリッドを獲得しました。さらに,スプリントレースではバグナイアと最後まで3位表彰台争いを展開し,惜しいところで4位チェッカーとなりました。それでも,KTM勢ではトップとなります。ずっとマシンの戦闘力不足に苦しんでいるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,20番グリッドからスタートし,最後まで下位での走行が続いて22番手で一旦はチェッカーを受けました。ただ,今回がワイルドカード参戦となっているホンダのテストライダーであるS.ブラドルが,21番手でチェッカーを受けたものの,ロングラップペナルティーが未消化で終わってしまったため,中上の順位が1つ繰り上がって最終的に21位となっています。日本メーカー勢ではレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの10位が最高位で,誰もポイントを獲得することができていません。なお,今回怪我で欠場しているLCRホンダ・カストロールのA.リンスの代役参戦となっている高橋巧は,元々戦闘力の低いホンダである上,8年ぶりの参戦,初めてのサーキットと悪い条件が揃っていることもあって,トップからの105%ルールを突破することができず,予選,レース共に出場することができていません。
Moto2クラスの予選は,ここがホームでの大会となるファンティック・レーシングのC.ビエッティがトップタイムをマークし,今季2度目となるポールを獲得しました。レッドブルKTMアジョのP.アコスタが2番手タイムとなりましたが,トップとの差はわずか100分の8秒と僅差でした。3番グリッドをコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプのM.ゴンザレスが獲得し,これは彼にとって自己最高位となります。日本人ライダー勢ですが,どのライダーも苦戦していて,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が13番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰が27番手,今回が怪我からの復帰となるペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は最下位の30番手でした。
Moto3クラスは,レオパード・レーシングのJ.マシアが速さを見せ,2番手におよそコンマ25秒の差をつけてトップタイムをマークし,今季3度目となるポールを獲得しました。2,3番手タイムは僅差となり,わずか1000分の19秒差で2番手がリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢,3番手がSIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡となりました。日本人ライダー勢がフロントローの2つを占めるのは,今季では初めてとなります。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が14番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が15番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が16番手と,ここでも仲よく並ぶ結果となっています。
2023/09/09(土)
◎記録更新(MotoGP)
○第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPがミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,既に契約延長が決まっているムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せて初日総合トップに立ちました。総合2番手は,先週行われた第11戦カタルニアGPで最後までトップ争いを展開し,惜しくも2位となったアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスでした。そして,総合3番手タイムは,何と今季2回目のワイルドカード参戦となるKTMのテストライダーであるD.ペドロサでした。既に引退しているペドロサですが,前回はトップ10フィニッシュを達成して十分現役でもやっていけるようなパフォーマンスを見せましたが,今回も初日は総合3番手といきなりの速さを見せています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,ホンダ勢では2番手となる20番手タイムで初日を終えています。今回怪我で欠場しているLCRホンダ・カストロールのA.リンスの代役参戦となっている高橋巧は,トップタイムの105%をクリアできておらず,今日行われる走行でこれがクリアできるかがかかっています。
Moto2クラスは,レッドブルKTMアジョのP.アコスタが,唯一1分35秒台のタイムをマークして初日総合トップに立ちました。トップからおよそコンマ5秒遅れで,ファンティック・レーシングのC.ヴィエッティが総合2番手タイムでした。総合3番手タイムは,トップからおよそコンマ7秒遅れでインデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンでした。日本人ライダー勢ですが,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が9番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰が29番手,そして今回怪我から復帰となるペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は最下位の31番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,レオパード・レーシングのJ.マシアが速さを見せ,2回のプラクティスともトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。マシアからわずか1000分の75秒遅れで,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が総合2番手タイムをマークしています。プラクティス1では12番手と出遅れたレッドブルKTMアジョのD.オンジュが,プラクティス2でタイムをアップし,トップからおよそコンマ13秒遅れで総合3番手タイムでした。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が8番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は13番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が24番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が25番手で初日を終えています。
2023/09/08(金)
◎体制維持(MotoGP)
○今日からミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで第12戦サン・マリノ-リビエラ・ディ・リミニGPが開幕しますが,それを前にした昨日,MotoGPクラスにフル参戦するムーニーVR46レーシング・チームから発表があり,同チームからフル参戦しているL.マリーニとの契約を延長することになりました。VR46は一昨年に引退したレジェンドライダーの一人であるV.ロッシが主宰する若手育成プログラムがで,今季同チームからはVR46出身のライダーであるM.ベゼッキとマリーニがフル参戦しています。今回契約延長が決まったマリーニは,VR46のチームからMoto3,Moto2とステップを進めていき,2021年からMotoGPクラスにステップアップしています。ロッシの異父弟でもある彼ということもあり,今季の活躍を見ると契約延長が確実視されていましたが,出身地に近いサーキットでの開催を前にして発表に至っています。既にベゼッキの契約延長が発表済みですので,来季の同チームは今季と同じ体制を維持することとなります。
2023/09/07(木)
◎8年ぶり(MotoGP)
○LCRホンダ・カストロールから発表があり,今週末に行われる予定の第12戦サンマリノGPに,怪我で欠場が続いているA.リンスの代役として高橋巧を起用することになりました。第6戦イタリアGPのスプリントレースで転倒を喫したリンスは,右足の脛骨と腓骨を骨折する重傷を負ってしまいました。その後手術やリハビリ等に取り組んでいるようですが,復帰まではまだしばらくかかることから欠場が続いていて,第9戦イギリスGPからは今季SBKにフル参戦しているI.レクオナが代役を務めていました。しかし,今週末にSBKは第9戦フランス大会を開催することになっていて,SBKを優先するレクオナが代役を務めることができない状況となっていました。そこで何人かの候補がいたようですが,最終的に今回の高橋巧が務めることになりました。昨シーズンまで2年間にわたってBSBにフル参戦した高橋ですが,今季は日本に戻ってきて,日本郵便 HondaDream TPに所属してST1000クラスにフル参戦しています。8月に行われた鈴鹿8耐では,昨年に続いてこれを制し,8耐での通算勝利数が5勝となり,これまでの記録保持者である宇川徹に並びました。高橋のMotoGP出場は,HRCでMotoGPのマシン開発を務めていた中で2015年の日本GPにワイルドカード参戦して以来8年ぶりとなります。
2023/09/06(水)
◎昇格(SBK)
○サマーブレイクが明け,どのレースも今季のタイトル争いが本格化していますが,それと並行して来季の体制づくりも行われています。これは,レース専用マシンで争われているMotoGPだけでなく,市販車ベースのマシンで争われているSBKも同様です。その1つが,昨日お伝えしたように,カワサキで数々の栄冠を獲得してきたJ.レイが,契約期間を1年残してまさかのヤマハ移籍という驚きの事態が起きたことでしょう。これで,ヤマハに関しては来季のワークス体制は決定しました。ただ,他メーカーについては未定だったのですが,昨日ドゥカティから発表があり,既に契約延長が決まっている現在ランクトップを行くA.バウティスタのチームメイトとして,来季はN.ブレガを起用することが決定しました。今回ドゥカティワークスであるAruba.it Racing-Ducatiに来季から加入することになったブレガは,2016年からMoto3に,2019年にはMoto2クラスで戦ってきました。そして,昨シーズンからSBKの1つ下のカテゴリーであるスーパースポーツ世界選手権(WSS)にAruba.it Racing WorldSSP Teamからフル参戦していて,現段階で2位に46ポイント差をつけてランクトップに立っています。そうした活躍を受けて,ついにSBKへの昇格を果たしたことになります。なお,ブレガが昇格することにより,昨シーズンからバウティスタのチームメイトとなっているM.ルーベン・リナルディはドゥカティワークスのシートを自動的に失うことになります。そのリナルディの去就については,今回の発表では明らかにされていません。
2023/09/05(火)
◎契約途中で(SBK)
○カワサキ・モータース・ヨーロッパから発表があり,SBKにフル参戦しているKawasaki Racing Team WorldSBKのJ.レイが,今シーズン限りでチームを去ることになりました。2009年からホンダに所属してSBKにフル参戦を開始したレイは,2015年に現在のカワサキへ移籍しました。そして,その初年度にチャンピオンを獲得すると,2020年まで6年連続してそのタイトルを守り続けました。その後はタイトルを奪還することはできていませんが,毎年タイトル争いに加わってきています。2022年にカワサキとの契約延長が成立し,来季までカワサキからフル参戦することが決定していました。ところが,今回突然に契約期間途中での解消という発表があり,驚きを持った方は少なくないのではないかと思います。今回の発表段階では,レイが抜けたシートに誰が座るのかは明らかにされていません。
カワサキの発表を受けて,今度はヤマハ・モーター・ヨーロッパから発表があり,SBKにフル参戦しているPata Yamaha Prometeon WorldSBKに来季からJ.レイを起用することになりました。来季からレイが座ることになったシートは,既に発表済みとなっている同チームからフル参戦している一昨年のチャンピオンであるT.ラズガットリオグルが,来季からBMWに移籍することになって空いたシートとなります。来季レイのチームメイトになるのは,既に続投が決まっているA.ロカテッリということになります。今回の発表により,2021年シーズンからレイが目標としている7回目のタイトル獲得は,ヤマハと共に目指すこととなります。
2023/09/04(月)
◎地元で(MotoGP)
○第11戦カタルニアGPの決勝レースが,時折雨に見舞われたものの,終日ドライコンディションとなったバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,オープニングラップの1コーナーで多重クラッシュが発生し,さらに2コーナーでポールからスタートしてトップを走っていたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアがハイサイドで転倒を喫し,後続車に足を轢かれるというアクシデントも起きました。レースは直ちに赤旗となり,その後1周減算でレースはスタートからやり直しとなりました。この2つのアクシデントによりバグナイアとチームメイトのE.バスティアニーニは,どちらも意識はあるようですが,病院に運ばれて検査を受けることになり,レースには復帰することができませんでした。リスタート後オープニングラップでトップに立ったのは,アプリリア・レーシングのM.ビニャーレスでした。チームメイトのA.エスパルガロは,スタート時に3番手だったものの,3周目に2位に浮上してアプリリアワークスのワンツー体勢が築かれました。レースウィークに入って安定した速さを見せていたアプリリア勢ですが,トップ2が抜け出してチームメイト,そして同じカタルニア出身ライダーによるトップ争いが展開されていきました。残り4周となったところでエスパルガロがビニャーレスを交わしてトップに立つと,そのまま逃げ切ってトップチェッカーを受け,スプリントレース,そして決勝レース共に彼が制することとなりました。アプリリアがワンツーフィニッシュを達成すること,そしてこの大会で優勝することは初となります。まさに,アプリリアにとっても,そして応援していたカタルニアの人たちにとっても,最高のレースとなったのではないでしょうか。3位にプラマック・レーシングのJ.マルティンが入り,表彰台はスペイン人ライダーが独占する形となっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,21番グリッドからスタートして15位でチェッカーを受け,久しぶりにポイントを獲得しています。なお,病院に運ばれたドゥカティのサテライトチームの2人ですが,バグナイアの方は打撲があったものの骨折は確認されませんでした。しかし,バスティアニーニは左足首内踝の非転位骨折と左手第二中手骨の頭下骨折が確認され,帰国後手術を受けることになりました。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが,2位に入ったポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトにコンマ2秒の差をつけてトップチェッカーを受け,自身2度目となる優勝を飾りました。2位のカネトにとっては,自己最高位タイとなります。3位には,レッドブルKTMアジョのA.アレナスが入り,嬉しい自身初表彰台獲得となりました。初日,予選と好調で表彰台獲得が期待されたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍でしたが,決勝レースはトップから4秒以上遅れた7位でのチェッカーとなっています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,24位完走でレースを終えています。
Moto3クラスは,このクラスらしく10台を超えるマシンでのトップ争いという展開となりました。ファイナルラップまで続いた激しいバトルでしたが,ファイナルラップの最終コーナーでトップに立ったガスガス・アスパー・チームのD.アロンソが今季2勝目を挙げました。そのアロンソからわずか1000分の76秒差で,レオパード・レーシングのJ.マシアが2位に入っています。3位でチェッカーを受けたのは,およそコンマ2秒遅れでレッドブルKTMアジョのJ.ルエダでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,最後までトップ争いに加わっていたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が4位,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が7位,レオパード・レーシングの鈴木竜生が8位,ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖が9位でチェカーを受けています。ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は14位に入り,何とかポイント圏内でレースを終えています。

◎レース2も(JRR)
○第6戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった我が大分県にあるオートポリスで行われました。
JSB1000クラスのレース2は,前日に行われたレース1と同じくヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行とYAMAHA FACTORY RACING TEAM2の岡本裕生の2人による優勝争いとなりました。圧倒的なペースで走行する2人に誰もついていくことができず,最後まで2人だけによるトップ争いが展開され,最終的にレース1を制した中須賀がこのレース2も制して連勝を飾りました。今回も2位に入った岡本ですが,中須賀との差はわずか1000分の67秒でした。ヤマハワークスに離されての3位争いは,最終的にホンダ勢2人による争いとなり,これをAstemo HondaDream SI Racingの水野涼が制しています。
ST1000クラスのレース2は,ポールからスタートしたAstemo HondaDream SI Racingの渡辺一馬が順調に後続との差を広げて行きました。ところが,12周目にオートポリスの名物の1つである『ジェットコースターストレート』で転倒を喫してリタイアとなってしまいました。渡辺の脱落により,自動的に2位を走行していたMOTOBUM HONDAの荒川晃大がトップに浮上。このクラスで自身初勝利目指して快走していき,見事2位を行くTOHO Racingの國峰琢磨に1秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。3位には,レース1を制しているSOG Motor Sports RT HARC-PROの榎戸育寛が単独走行で入っています。
ST600クラスは,ポールからスタートしたTBB TEAMKENKEN YTchの長尾健吾が他を寄せ付けない走りを展開し,2位に2秒以上の差をつける独走でポールトゥーウィンを達成しました。その2位には,こちらも単独走行に持ち込んだ51GARAGE kupu Racing YAMAHAの阿部恵斗が入っています。西村硝がAKENO SPEED勢とのバトルを制して3位に入り,51GARAGE kupu Racing YAMAHA勢が表彰台の2つを制しています。
J-GP3クラスは,このクラスらしく4台によるバトルがファイナルラップまで続きました。抜きつ抜かれつの争いが展開される中,ファイナルラップの最終コーナー前までの段階では,MARUMAE with Club PARISの彌榮郡がトップを走行していましたが,ディフェンディングチャンピオンでベテランライダーのP MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹がそのファイナルコーナーで彌榮の前に立ち,見事トップでチェッカーを受けて4連勝を達成しました。2位に入った彌榮はトップから1000分の36秒遅れ,3位に入ったBREASTO B-TRIBE RACINGの大和颯はトップから1000分の67秒遅れと,本当に僅差でのバトルとなっています。

◎新記録(F1)
○第15戦イタリアGPの決勝レースが,フェラーリファンで埋め尽くされたモンツァ・サーキットで行われました。2番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,しばらくの間はそのポジションで走っていき,15周目に前を行くフェラーリのC.サインツを交わしてついにトップに立ちました。その後は,1回のみのピットインという作戦を採ったりして独走体勢を築いていきました。サインツを交わしてフェルスタッペンのチームメイトであるS.ペレスが2位に浮上していたのですが,最終的にフェルスタッペンはペレスに6秒以上の大差をつけてトップでチェッカーを受けました。レッドブルのワンツーフィニッシュは,スパ・フランコルシャンで行われた第13戦ベルギーGP以来となります。前戦でメルセデスAMGのL.ハミルトンが持っていた連勝記録タイに追いついてたフェルスタッペンでしたが,今回の勝利で10連勝という新記録を達成しています。また,チームとしての連勝記録を1つ伸ばして,15連勝ということにもなっています。フェラーリ勢による3位争いとなりましたが,これをポールシッターであったサインツが制しています。初日から良い走りを見せていたアルファタウリの角田裕毅は,グリッドにつくためコースを走行している段階でパワーユニットにトラブルが発生してしまい,残念ながらレースでスタートを切る前の段階でリタイアに終わっています。代役戦線2戦目となるL.ローソンは,前に6秒以上の大差をつけられてはいましたが,ポイント獲得まで後1つという11位でチェッカーを受けています。
2023/09/03(日)
◎初優勝(MotoGP)
○第11戦カタルニアGPの各クラスの予選と,MotoGPクラスのスプリントレースがバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアと2番グリッドからスタートしたアプリリア・レーシングのA.エスパルガロとのトップ争いとなっていきました。テールトゥーノーズの激しいバトルでしたが,このウィークに入って速くて安定した走りを見せているエスパルガロがレース中盤でトップに立つと,バグナイアとの差を徐々に広げて行って単独走行となり,2秒近い差をつけてトップでチェッカーを受けました。エスパロガロにとっても,そしてアプリリアにとっても,これがうれしいスプリントレース初優勝となります。アプリリアの好調さは3位争いにも出て,KTMやドゥカティとの争いを制してアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスが3位に入っています。予選で不調だった日本車勢は,このレースでもポイント獲得には至らず,最高位はレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの11位でした。来季も続投が噂されているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,序盤でポジションアップしたものの,その後はペースが上がらず20位でのチェッカーとなっています。
Moto2クラスの予選は,プラクティスで総合トップだったアステリウス・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが,2番手タイムとなったポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトに1000分の95秒差でトップタイムをマークし,今季初ポールを獲得しています。初日総合トップだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,カネトから100分の3秒遅れで3番グリッドとなっています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,Q1で敗退して29番グリッドとなっています。
Moto3クラスは,アンジェラスMTAチームのI.オルトラが速さを見せ,トップタイムをマークして自身初となるポールを獲得しました。2,3番手タイムは,それぞれレッドブルKTMアジョのD.オンジュ,CFモト・レーシング・プルエステルのJ.ケルソでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,レオパードレーシングの鈴木竜生の6番手が最高位で,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が9番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が13番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が14番手でした。唯一Q1で敗退となったガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖は,20番グリッド獲得となっています。

◎貫禄勝ち(JRR)
○今季第6戦が,我が大分県にあるオートポリスにおいて開幕しました。その初日は,各クラスの予選と,今回2レース制となっているJSB1000クラス,ST1000クラスのレース1が行われました。
JSB1000クラスのレース1は,ポールからスタートしたYAMAHA FACTORY RACING TEAM2の岡本裕紀とYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行といういつものようにヤマハワークスによるトップ争いとなりました。最終周までテールトゥーノーズの争いが展開されていきましたが,残り2周で中須賀がトップに立つと,ファイナルラップは巧みにブロックラインを走行して岡本のトップ浮上を阻止してトップの座を守り抜き,わずか1000分の45秒差という僅差でしたが,まさに貫禄勝ちといった勝利を収めました。トップ争いからは離されたものの,3台による3位争いが展開されていき,最後はAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也が2台との差を広げて単独走行で3位表彰台を獲得しています。
ST1000クラスのレース1は,予選で速さを見せたホンダ勢が決勝レースでも同様の展開となりました。当初はホンダ勢4台によるトップ争いでしたが,徐々に2台が抜け出し,そのバトルはファイナルラップまで続いていきました。SDG Motor Sports RT HARC-PROの榎戸育寛とこのクラスルーキーであるMOTOBUM HONDAの荒川晃大との間で抜きつ抜かれつの展開となったバトルでしたが,最後は榎戸が荒川を交わしてそのまま逃げ切りました。およそコンマ2秒遅れとなりましたが,荒川が2位に入り,このクラスでうれしい初表彰台獲得となっています。3位争いではTOHO Racingの國峰琢磨が抜け出し,単独走行で3位表彰台を獲得しています。
ST600クラスの予選は,ヤマハYZF-R6がトップ6を独占すると共に,トップ10の内8台が入るという好結果となりました。そのヤマハ勢のトップに立ったのはTBB TEAMKENKEN YTchの長尾健吾で,唯一1分52秒台のタイムをマークして自身今季初ポールを獲得しています。2,3番グリッドをそれぞれ西村梢,阿部恵斗の51GARAGE kupu Racing YAMAHA勢が占めています。
J-GP3クラスは,ディフェンディングチャンピオンで,ここまでランクトップに立っているP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,唯一1分57秒台のタイムをマークし,2戦連続ポールシッターとなりました。2番手タイムは,尾野からおよそコンマ5秒遅れでMARUMAE with Club PARISの彌榮郡がマークしています。3番手タイムは,5月にスポーツランドSUGOで行われた第3戦において,ノーマルのマシンながらポールを獲得した中学生ライダーであるTN45withMotoUPRacingの池上聖竜でした。

◎ホームコースで(F1)
○第15戦イタリアGPの予選が,フェラーリのホームコースであるモンツァ・サーキットで行われました。この大会までレッドブルに押されてきているフェラーリ勢ですが,フェラーリの熱狂的ファンであるティフォシたちがホームコースでフェラーリの挽回を期待していました。そして,その期待に応えるかのようにフェラーリ勢が熱い走りを展開し,レッドブルのM.フェルスタッペンがマークしたトップタイムをC.サインツが最後に逆転し,わずか1000分の13秒上回ってトップタイムとなり,ホームコースで今季初ポールを獲得しています。3番手タイムをC.ルクレールがマークし,フェラーリの1,3となっています。一旦は2番手タイムとなったレッドブルのS.ペレスでしたが,最後はメルセデスAMGのG.ラッセルに上回れて4番手となっています。2台揃ってQ1を突破したアルファタウリ勢でしたが,角田裕毅がほんのわずか届かずQ3進出ならず11番グリッド獲得となり,今回も代役参戦しているL.ローソンは12番グリッドとなっています。
2023/09/02(土)
◎ワンツー発進(MotoGP)
○第11戦カタルニアGPがドライコンディションとなったバルセロナ-カタルニア・サーキットで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスはアプリリア勢が好発進を決め,アプリリア・レーシングのA.エスパルガロがこれまでのレコードを更新する速さを見せて初日総合トップに立ちました。チームメイトであるM.ビニャーレスが総合2番手タイムをマークし,初日はアプリリアワークスのワンツーとなっています。総合3番手タイムをマークしたのは,ここまでランクトップに立っているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアでした。海外メーカー勢が上位を占めていく中,相変わらず日本メーカー勢は後塵を拝し,その中でのトップはモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロがマークした17番手タイムでした。ホンダ勢に至ってはヤマハ勢の後塵をも拝して下位4名がいずれもホンダ勢で,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの19番手が最高位,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶が20番手で初日を終えています。
Moto2クラスは,午前中の走行の方がタイムが出ていて,前戦で今季2度目となる表彰台を獲得したイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍がその好調さを維持するかのような走りを展開し,このクラスで自身初となる初日総合トップに立ちました。その小椋からわずか1000分の2秒差で,ここまでランクトップに立っているレッドブルKTMアジョのP.アコスタが総合2番手タイムでした。さらに,小椋から1000分の18秒差で,ベータ・ツールズ・スピードアップのA.ロペスが総合3番手となっています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,ブービーとなる29番手で初日を終えています。なお,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,第9戦イギリスGPの決勝レースで他のライダーの巻き添えを食って転倒を喫し,右足の甲などを骨折した怪我がまだ癒えておらず,メディカルチェックで出場許可が出なかったため,今回も欠場となっています。
Moto3クラスは,Moto2クラスと同じくプラクティス1の方がタイムがよく,そこでトップタイムだったレオパード・レーシングのJ.マシアが総合トップとなっています。チームメイトの鈴木竜生は3番手タイムで初日を終えています。総合2,3番手タイムは,それぞれリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤー,リヴァコールド・スナイパーズ・チームのM.ベルテッレでした。他のフル参戦日本人ライダー勢は,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が9番手,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が10番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が21番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が最下位となる30番手で初日を終えています。

◎ホームコースで(F1)
○第15戦イタリアGPが,フェラーリのホームコースであるモンツァ・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日の総合トップタイムをマークしたのは,そのフェラーリのC.サインツでした。サインツからわずか1000分の19秒差で,マクラーレンのL.ノリスが総合2番手となっています。総合3番手タイムは,ランクトップを行くチームメイトのM.フェルスタッペンを上回ったS.ペレスでした。チームメイトの後塵を拝したフェルスタッペンは,5番手で初日を終えています。アルファタウリ勢は,角田裕毅が14番手,今回もD.リカルドの代役として参戦しているL.ローソンは18番手で初日を終えています。なお,大会前に2人揃って2年間の契約延長が発表になったメルセデスAMG勢ですが,G.ラッセルが9番手で初日を終えていますが,L.ハミルトンは17番手とやや出遅れた初日となっています。
2023/09/01(金)
◎契約延長(MotoGP)
○今日からカタルニアGPが始まりますが,それを前にした8月30日(水)にドゥカティのサテライトチームであるムーニーVR46レーシング・チームから発表があり,今季で契約が切れいるM.ベゼッキとの契約を延長することになりました。延長する契約期間は,2024年までの1年間となっています。レジェンドライダーであるV.ロッシが主宰するVR46に所属してきたベゼッキは,昨シーズンMotoGPクラスにステップアップを果たしました。その段階から現在のムーニーVR46レーシング・チームに所属し,その初年度の成績は,2位表彰台1回を含むランク14位で終了しました。今シーズンは第2戦アルゼンチンGPで初優勝を果たし,第5戦フランスGPで2度目の勝利を収めました。第8戦オランダGPでは,スプリントレースで初勝利を収め,現在ランク3位につけています。こうした活躍を見せていますので,ドゥカティ勢におけるサテライトチームのナンバーワンとして位置づけられているプラマック・レーシングへの移籍が噂されていましたが,尊敬して止まないロッシ声かけが大きく影響を与えたようで,今回のチーム残留に至っています。現在のチームメイトはロッシの異父兄弟であるL.マリーニですが,そのマリーニの去就についてはまだ発表がありません。ということで来季ベゼッキのチームメイトが誰になるのか気になるところですが,マリーニ残留の線が強いのではないかと思われます。ベゼッキがプラマックに行かないことが決定したため,来季LCRホンダ・カストロールへの移籍が決定しているJ.ザルコのプラマックにおけるシートに誰が座るのかについても気になるところですが,恐らく今季でヤマハとの契約を終了することが決まっているF.モルビデリが座るという線に落ち着くのではないかと思われます。
 

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