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2023/04/30(日)
◎レースでも(MotoGP)
○第4戦スペインGP2日目の走行がヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで行われ,MotoGPクラスは予選とスプリントレースが,他のクラスは予選が行われました。
MotoGPクラスの予選では,KTMが速さを見せ,トップ6中3台を占めました。その中には,前日のプラクティスでも速さを見せたワイルドカード参戦のD.ペドロサも含まれています。そのKTM勢はスプリントレースでも速さを見せ,ファイナルラップまで続いた4台によるトップ争いを制して,スタートでホールショットを奪っていたKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが勝利を収めました。ここまで3戦中2回スプリントレースを制しているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,ビンダーからおよそコンマ4秒遅れの2位に入り,ここまでのスプリントレース4戦全てで表彰台を獲得しました。ビンダーのチームメイトであるJ.ミラーが3位に入り,表彰台3つの内2つをKTMのワークスライダーが占めています。日本メーカー勢は相変わらずの不調で,ポイント圏内に誰も入ることはできませんでした。特にホンダ勢の不調は顕著で,いずれのライダーも下位に沈んでいて,前戦で勝利を収めているLCRホンダ・カストロールのA.リンスの13位が最高位でした。リンスのチームメイトである中上貴晶は,ホンダ勢としては最高位を走行中に転倒を喫してしまい,リタイアに終わっています。
Moto2クラスは,前日に行われたプラクティス1でトップタイムだったエルフ・マークVDSレーシング・チームのS.ロウズが,唯一1分40秒台に入るタイムをマークし,昨年6月に行われた第10戦ドイツGP以来となるポールを獲得しました。僅差の争いとなった2番手タイムでしたが,レッドブルKTMアジョのP.アコスタがこれを制し,わずか1000分の2秒遅れでオートソーラー・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが3番手でした。昨年のこの大会をポールトゥーフィニッシュで制しているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,シーズン前に負った怪我で今季出遅れた形となっていましたが,今季最上位となる5番手タイムで予選を終えています。代役参戦しているコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの南本宗一郎は,ブービーとなる29番手タイムでした。
Moto3クラスは,初日総合トップだったレッドブルKTMアジョのD.オンジュが,その勢いを維持して予選でもトップタイムをマークし,昨年9月に行われた第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となるポールを獲得しました。前戦の勝者であるアンジェラスMTAチームのI.オルトラが,予選での自身最高位となる2番グリッドを獲得しています。ボエ・モータースポーツのD.ムニョスが3番手タイムをマークし,自身初のフロントローを獲得しました。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が6番手,今季予選では速さを見せているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が8番手とトップ10圏内に進出しています。他のフル参戦日本人ライダー勢は,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が13番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が16番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は24番手タイムでした。

◎今季最初の勝者(F1)
○今シーズンは全部で6回スプリントレースが行われる予定になっていますが,その最初のレースとなる第4戦アゼルバイジャンGPの走行が,ドライコンディションとなったバクー市街地サーキットで行われました。今季からスプリントレースのグリッドは,同日に行われるスプリント・シュートアウトで決まることになっています。そのシュートアウトでトップタイムをマークしてポールからスタートしたのはフェラーリのC.ルクレールで,スプリントレースでは順調にトップの座を守ってスタートしました。それに対して,3番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,4番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのG.ラッセルとスタートでバトルとなり,その際両者は軽く接触し,さらにその接触でマシンに少し損傷が出た影響からか,その後に壁に軽く接触するという事態にも見舞われてしまい,マシンのフロアやサイドに損傷が出てしまいました。トップを走行していたルクレールでしたが,2番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ペレスとのトップ争いとなりました。ペースに勝っていたのはペレスの方で,8周目にDRSを活用してトップについにトップに立ちました。ルクレールも負けじと後を追いましたが,最後までペレスを抜くことはできず,ペレスが今季最初のスプリントレース勝者となりました。マシンにダメージがあったフェルスタッペンでしたが,6周目にラッセルをパスして3位に浮上しました。その後,ルクレールに接近していきましたが,最後まで抜くことはできず,3位でレースを終えています。シュートアウトで18番手に終わっていたアルファタウリの角田裕毅は,オープニングラップで壁にヒットしてマシンが損傷し,その後タイヤが外れてしまってそこでリタイアとなってしまいました。
2023/04/29(土)
◎ワンツー&5年ぶり(MotoGP)
○第4戦スペインGPがドラコンディションとなったヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで開幕し,初日は2回のプラクティス(フリー走行)が行われました。
MotoGPクラスにおいて,最初に行われたプラクティス1で最速タイムを刻んだのは,何と今回ワイルドカードで参戦しているKTMのテストライダーのD.ペドロサでした。引退以来2回目の出場となるペドロサですが,現役時代に母国GPとなるこの大会を得意としていました。とはいえ,2018年に引退以来,2回目の出場にして最初のセッションで最速タイムを刻むというのは,やはりそのポテンシャルの高いさを示すものでした。ちなみに,彼が最速タイムを刻んだのは,その引退した2018年の10月に行われた第16戦日本GPでのフリー走行3以来およそ5年ぶりとなります。プラクティス1ではそうした驚きがありましたが,プラクティス2で最速タイムを刻んだのは,同じくここが母国GPとなるアプリリア・レーシングのA.エスパルガロで,これが初日総合トップタイムとなりました。チームメイトで,同じくここが母国GPとなるM.ビニャーレスが,トップからわずか1000分の2秒遅れで総合2番手タイムでした。プラクティス1で最速だったペドロサは,このタイムで初日総合3番手でした。唯一のフル参戦日本人ライダーで,このサーキットを得意とするLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,プラクティス1で3番手タイムを刻みました。プラクティス2では14番手でしたが,プラクティス1のタイムが総合で9番手タイムでしたので,今日行われる予選はQ2からの出走となります。
Moto2クラスは,通常プラクティス2の方がタイムがよいですが,総合でのトップ3はプラクティス1のタイムとなりました。そのプラクティス1でトップタイムだったのがエルフ・マークVDSレーシング・チームのS.ロウズで,彼が最速となったのは,2021年5月に行われた第6戦イタリアGPとなります。総合2番手タイムはイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラで,総合3番手タイムはCAGスピード・アップのA.ロペスでした。昨年ここで勝利を収めたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,トップから1秒弱遅れの13番手で初日を終えています。怪我で欠場が続いている野左根航汰の代役として参戦しているコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの南本宗一郎は,トップから4秒以上遅れた30番手でした。
Moto3クラスは,こちらもトップ3はプラクティス1のタイムでした。そのプラクティス1で初日総合トップとなったのはレッドブルKTMアジョのD.オンジュで,彼が初日総合トップになったのは,2021年の9月に行われた第13戦アラゴンGP以来となります。総合2,3番手は母国GPとなるライダーで,それぞれレオパード・レーシングのJ.マシア,レッドブルKTMテック3のD.オルガドでした。フル参戦日本人ライダー勢のプラクティス2ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が2番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が4番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が5番手と上位につけました。ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖は22番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は26番手で初日を終えています。

◎今季初(F1)
○第4戦アゼルバイジャンGPが,首都であるバクーにあるバクー市街地サーキットで開幕しました。この大会は今季最初となるスプリントレースが開催されることになっていて,4月27日付のこのページでお伝えしたように,明日行われる決勝レースは,初日に行う予選でグリッドが決まることになっています。その予選で最速タイムを刻んだのはフェラーリのC.ルクレールで,今季自身初となるポールを獲得しています。タイミングボードでしばらくの間トップタイムだったレッドブルのM.フェルスタッペンは,ルクレールに逆転されて2番手タイムとなっています。同じくしばらくの間2番手タイムだったレッドブルのS.ペレスでしたが,最終的には3番手タイムとなっています。唯一のフル参戦日本人ドライバーであるアルファタウリの角田裕毅は,見事Q1,Q2ともに突破を果たして今季初めてQ3に進出し,8番手タイムを刻んで予選を終えています。チームメイトのN.デ.フリースは,Q1の早い段階で壁の餌食となって赤旗の原因となり,明日行われる決勝レースは最後尾からの出走となります。
2023/04/28(金)
◎3戦連続(MotoGP)
○今日から第4戦スペインGPがヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで開幕しますが,それを前にした4月26日(水)にレプソル・ホンダ・チームから発表があり,同チームのM.マルケスが欠場することになりました。今回欠場が発表されたマルケスは,開幕戦ポルトガルGPにおいて,決勝レースのオープニングラップで他車を巻き込む形で接触して転倒を喫しました。その際,右手の第1中手骨を骨折するという重傷を負ってしまい,ただちに手術して回復に努めてきました。母国GPとなる第4戦スペインGPからの復帰を目指して第2戦アルゼンチンGP,第3戦アメリカズGPと欠場したマルケスでしたが,まだ骨の状態が十分とは言えないため3戦連続となる欠場となりました。マルケスが欠場していた間,HRCのテストライダーを務めているS.ブラドルが代役で参戦していましたが,今回のスペインGPに関しては,現在HRCからSBKにフル参戦しているI.レクオナが代役として参戦することになりました。昨シーズンからSBKで争っているレクオナですが,2020年と2021年はKTMのマシンを駆ってMotoGPクラスにフル参戦していましたから,母国GPで3年ぶりのMotoGP復帰ということになります。
なお,3戦連続といえば,Moto2クラスで欠場が続いている野左根航汰ですが,いまだに回復が十分ではないため,今回のスペインGPもその代役として南本宗一郎が参戦することが決定しています。

◎開催中止(MotoGP)
○今年のMotoGPは,これまでの最多となる全21戦で行われる予定になっていました。しかし,4月26日(水)にFIM,IRTA,ドルナスポーツから発表があり,7月に第9戦として開催されることになっていたカザフスタンGPの開催を中止することになりました。今シーズンから初の開催となっていた同GPですが,その会場となるソコル・インターナショナル・レーストラックの準備がまだ十分でないことから,今回の決定に至ったようです。場合によっては代替開催があったりしますが,その点についても発表があって代替開催はないということですので,今季は全20戦で開催されることになりました。
2023/04/27(木)
◎独立(F1)
○昨シーズンから,F1は新たな取り組みとして土曜日に『スプリントレース』が開催されています。ウィークの流れとしては,まず金曜日にスプリントレースのグリッドを決める予選が行われます。そして,土曜日にスプリントレースが実施され,その順位で日曜日に行われる決勝レースのグリッドが決まるというものです。ただ,そのやり方ですと,スプリントでアクシデントに見舞われて順位を下げてしまうと,せっかく予選で良いポジションをとっていても決勝ではグリッドが下がることになります。そのため,ただでさえドライバーによっては評判がいいとは言えないスプリントへの取り組みが,さらに弱いものへとなってしまいます。そうしたことを受け,主催者であるF1が新たな取り組みを発表し,『スプリントシュートアウト』を実施することになりました。これはスプリントレースのグリッドを決めるためのもので,通常の予選と同じくQ1からQ3まで行われることになります。ただ,これはスプリントだけのものであって,そのスプリントの順位は決勝レースと関係なくなり,金曜日に行われる予選が決勝レースのグリッドを決めることになります。つまり,通常のレースとスプリントレースが,それぞれ独立したものになるということです。このシュートアウトを実施するため,スプリントレースがあるときにはFP2を土曜日の午前中に実施していましたが,このFP2の時間帯をシュートアウトの時間に充てることとなりました。もちろん,スプリントレースが行われない大会の場合は,通常通りFP2は金曜日の午後に行われます。今回の決定はまだ正式決定というわけではなく,4月25日(火)に行われたF1委員会で採決されただけです。今後世界モータースポーツ評議会にこの案がかけられ,そこで正式決定ということになります。なお,今シーズンのスプリントレースは,今週末に行われるアゼルバイジャンGPをはじめとして,オーストリアGP,ベルギーGP,カタールGP,アメリカGP,サンパウロGPで開催されることになっています。今回明らかにされたことは,早速アゼルバイジャンから実施されることになりそうです。
2023/04/26(水)
◎567日ぶり(WRC)
○先週末,クロアチアの首都ザグレブを中心に第4戦『クロアチア・ラリー』が開催されました。このラリーを前に行われたプレイベントテストにおいて,ヒョンデi20 Nラリー1を駆るC.ブリーンが,事故により命を失うという悲しいアクシデントがありました。今回のラリーは,この悲しみを乗り越えての大会となりました。
そうした中で始まったこの大会は,初日にいきなりランクトップをいくS.オジエと昨年のチャンピオンであるK.ロバンペラがアクシデントに見舞われてリタイアするというトヨタにとってまさかの事態で始まりました。さらに,亡くなったブリーンのチームメイトで,初日トップに立って2日目を迎えたT.ヌービルがクラッシュしてデイリタイアを喫し,優勝争いから脱落してしまいました。ヌービルの脱落を受けてトップに立ったのが,トヨタGRヤリス・ラリー1を駆るE.エバンスでした。荒れた展開で始まっているだけに,ヌービルの走りがどうなるのか気になるところでしたが,トップに立ってから順調に速いタイムを刻んでいきました。その走りは最後まで続いていき,最後は勝利目指して堅実な走りに切り替えていき,2位に27秒の差をつけてこの大会を制しました。ヌービルの勝利は,2021年の第10戦ラリー・フィンランド以来567日ぶりとなります。2位には,フォード・プーマ・ラリー1を駆る元王者のO.タナクが入っています。チームメイトを失って悲しみの中での走りとなったE.ラッピでしたが,その悲しみを乗り越えて3位表彰台をブリーンに捧げています。唯一のフル参戦日本人ドライバーである勝田貴元は,昨シーズンと同じく6位でこの大会を終えています。
2023/04/25(火)
◎完勝(SBK)
○週末に第3戦オランダ大会がTTサーキット・アッセンで行われました。
22日(土)に行われたレース1では,Aruba.it Racing-DucatiのA.バウティスタがトップに立つと,後続との差を広げて行き,最終的に2位に入ったKawasaki Racing Team WorldSBKのJ..レイに3秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受けました。3位には,Pata Yamaha Prometeon WorldSBKのT.ラズガットリオグルが入っています。
23日(日)にまず行われたスーパーポールレースも,レース1と同様のトップ3でチェッカーとなり,バウティスタが今大会2連勝を飾りました。さらに,その後行われたレース2でも,全く同様にバウティスタがトップに立つと独走体制を築いていき,2位に入ったラズガットリオグルに4秒近い大差をつけてこの大会全てのレースを独走で制し,まさに完勝と言える大会となりました。この勝利により,ドゥカティはSBKにおいて通算400勝というメモリアルレースとなっています。3位には,ラズガットリオグル「のチームメイトであるA.ロカテッリが入っています。なお,ランキング争いで見ると,バウティスタは3戦終了にして早くもランク2位のラズガットリオグルとのポイント差を56としています。
2023/04/24(月)
◎27連勝&80勝(JRR)
○SFとの併催で行われた『第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』の決勝レース2が,ウィークを通してドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。前日に行われたレース1で勝利したことにより26連勝となったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行の記録を,誰が止めることになるのかが大きな注目となるこのレースでした。序盤はホンダ勢3台とヤマハワークス2台によるトップ集団となりましたが,レースが進むに連れて中須賀とそのチームメイトの岡本裕生,そしてホンダ勢で唯一表彰台を連続して獲得しているSDG Honda Racingの名越哲平という3台によるトップ争いとなっていきました。終盤まで多くの周回でトップに立っていた名越でしたが,そのすぐ後ろに中須賀がつけていました。そして,残り3周となったところで名越が少し膨らんだのを見逃さず中須賀がインをついてトップに立ちました。それ以後は,いつものように速いタイムを刻んで後続との差を広げて行き,独走体制を築いていきました。名越と岡本との間で2位争いとなり,名越のタイヤに限界が現れていたようで,岡本が名越をパスすると,2人の間はどんどん離れていき,結局そのままの順でチェッカーとなりました。開幕してから中須賀,岡本,名越という順でチェッカーとなっていますが,今回も同様の結果となりました。この勝利により,中須賀は27連勝を達成すると共に,JSB1000クラスで通算80勝という前人未到の記録を達成しています。

◎同士討ち(SF)
○2&4という形で開催された第3戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。自身2回目,新興チームとしては初となるポールからスタートしたTGM Grand Prixの大湯都史樹は,順調なスタートを切ってトップの座を守りました。大湯がトップの座を守っていったのに対し,2位以下は順位の入替えがあり,3番グリッドからスタートしたTEAM MUGENの野尻智紀は,その争いに中で5位に順位を下げていました。早めにピットインを済ませるドライバーがいたりして順位に変動があり,大湯もピットインのタイミングのズレで表面上はトップではなくなっていました。ただ,そのままいけばトップに返り咲いていたのでしょうが,ピットアウト後にまさかの事態が待っていました。タイヤ交換を済ませたばかりの大湯は,ピットアウト後,ペースを上げることができていない状況にありました。そこに迫ってきたのが,ランクトップをいく野尻でした。ペースを上げられない大湯を差そうとした野尻でしたが,その際に大湯のリアと接触してしまい,何とSGTではチームメイトの2人がスピンしてしまい,どちらもリタイアとなってしまいました。実質上トップの大湯がリタイアしたことで,VANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋とP.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔のトップ争い,ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮とTEAM MUGENのL.ローソンとの3位争いへと変化し,最終的に宮田がトップ争いを,平川が3位争いを制し,トヨタエンジン勢が表彰台を独占してレースが終わりました。このレースが通算22戦目となる宮田でしたが,今回の勝利が彼にとって初優勝となります。
2023/04/23(日)
◎26連勝(JRR)
○SFとの併催となる『第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』が鈴鹿サーキットで開幕し,昨日はレース1予選とレース1決勝が行われました。今回は2&4のため,JSB1000クラスのみの開催となっています。
予選でポールを獲得したのは,今大会を25連勝で迎えたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行でした。レース序盤は中須賀とチームメイトの岡本裕生,そして2番グリッドからスタートとなったSDG Honda Racingの名越哲平とのトップ争いとなっていきました。レースが進むに連れてヤマハワークス勢2人によるトップ争いとなっていき,名越は中盤を過ぎると2人に差をつけられて単独走行となっていきました。前を行く岡本にぴったりと着けてプレッシャーをかけていった中須賀は,あえて前に出ずに終盤までいき,残り3周の段階で前に出ると,スパートをかけて岡本との差を広げて行き,最終的に2秒弱の差をつけてトップチェッカーを受け,見事26連勝を飾りました。2位に岡本,3位に名越が入り,表彰台は開幕戦と同じ順,同じ顔ぶれになっています。

◎チーム初&ぎりぎりで(SF)
○第3戦の予選が,やや風は強いものの,ドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで行われました。今季参戦発表が遅くなったのが,新興チームであるTGM Grand Prixからフル参戦することになった大湯都史樹でした。一時はSFのシート喪失かという噂も出ていましたが,彼の持つポテンシャルの高さからするとそうなることはあまり考えられず,実際発表は遅くなったものの,無事フル参戦することになっていました。ただ,新興チームからの参戦だけに,どこまでマシン開発が進むか心配されていましたが,その心配を払拭するような走りを予選で見せ,3戦目にして早くもポールを獲得して見せました。チームにとってはもちろん初,大湯自身にとっては2回目となるポール獲得となります。P.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔が,大湯のタイムを上回るべくファイナルアタックで自身のタイムを更新したものの,大湯にはおよそ100分の4秒及ばず2番グリッドとなりました。1,2戦どちらともポールシッターとなった昨年のチャンピオンであるTEAM MUGENの野尻智紀は,Q1で思うようにタイムが伸びず,予選B組で7番手となってQ1で敗退かと思われました。ところが,同じ組で5番手タイムだったKids com Team KCMGの小林可夢偉が,走路妨害をしたということでベストタイムが抹消となり,野尻は自動的に6番手に浮上し,A,B組の上位6台が進むことができるQ2進出を果たしました。そのQ2で野尻は3番手タイムをたたき出し,3戦連続ポール獲得とはなりませんでしたが,今日行われる決勝レースは3番グリッドからのスタートとなります。
2023/04/22(土)
◎同タイム(JRR)
○今日からSFとの併催となる『第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』が鈴鹿サーキットで開幕しますが,それを前にしてその鈴鹿サーキットでART走行が行われました。この大会はJSB1000クラスのみの開催で,さらに8月に行われる予定の鈴鹿8耐に出場するためのトライアウトを兼ねていますので,フル参戦のライダーだけでなく,スポットでの参戦のライダーも多くなっています。そのため,出場ライダーはAとBの2つのグループに分けられ,それぞれ2回ずつ,合計4回のセッションが行われています。その合計4回の走行で総合のトップタイムをマークしたのは,一昨年から25連勝を重ねてきているA組での出走となったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行でした。総合2番手タイムは,その中須賀のチームメイトで,B.組での出走となった岡本裕生でした。午前中のタイムが総合でのワンツーとなったのですが,奇しくもその時のタイムは2人とも同じ2分6秒655でした。午後の走行でAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也がトップがトップタイムでしたが,このタイムは総合で3番手でした。総合4,5番手は,それぞれAstemoHondaDreamSIRacingの作本輝介,YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの亀井雄大でした。カワサキをはじめ,BMWやアプリリアを駆るライダーもエントリーしていますが,どれも上位には顔を出せていません。
2023/04/21(金)
◎早くも(F1)
○今月初めに決勝レースが行われた第3戦オーストラリアGPは,レッドブルのM.フェルスタッペンが優勝して閉じました。その大会において速さを見せた中の一人がメルセデスAMGのG.ラッセルで,チームメイトであるL.ハミルトンより1つ前のグリッドからのスタートをしています。ところが,レースではパワーユニットにトラブルが発生したため,白煙と炎を上げてピットロード出口でマシンを止めざるを得ない結果となってしまいました。そのトラブルに関しては,このページの入力段階で具体的な発表がチームから行われていません。レース直後には,チーム代表であるT.ウォルフが「シリンダーの1つにトラブルが発生したようだ。」という内容のコメントを出していました。そして,ドイツでの報道によると,どうやら深刻なトラブルが発生したようです。それによると,レース終了後にマシンはファクトリーに戻され,詳細な原因究明がなされたようです。その結果,やはりシリンダーの1つにトラブルが発生していて,その原因はデブリによるものだったようです。そして,このトラブルにより,内燃機関(ICE)はもちろん,ターボチャージャー及びMGU-Hは再利用不可能なほど壊れていたようです。こららのものは,レギュレーションにより年間で使用する基数が3つまでに限られています。再利用不可能ということは,今月末に行われる予定の第4戦アゼルバイジャンGPでは2基目を投入することになります。今季は全部で23戦ありますが,第4戦にして早くも3つの内2つ目を投入せざるを得ないわけで,常識で考えれば残り20戦を戦うのはほぼ不可能と言えます。もし基数制限を超えるときはグリッド降格のペナルティーがその分だけ科されることになりますので,今季好調な走りを見せているラッセルが,3戦目にして早くも大きなハンディを負ったことになっています。
2023/04/20(木)
◎トラブル頻発(MotoGP)
○ここ数年のMotoGPマシンは,フロントやリア等につけられた空力パーツがトレンドになっていますが,もう1つのトレンドが『ライドハイトデバイス』です。モンスターマシンで争われているこのクラスは,スタート時にクラッチミートの加減でウィリーしてしまい,マシンの蹴り出しがうまくいかない場合があります。こうしたことを防ぐため,自動的に車高を変えることができるようにし,スタート時に車高を下げることでウィリーを防ぐことができるようになっています。また,スタート時だけでなく,コースの走行中にも車高を変えることでトラクションを得たりすることもできます。こうした機構が,トレンドになっているライドハイトデバイスです。このデバイスを投入してきたのは,昨年のチャンピオンであるドゥカティで,ウィングもこの機構もどちらもドゥカティとなっていて,今やどのライダーが乗っても速さを見せるナンバーワンマシンとなっています。そのドゥカティに追いつこうとどのメーカーも開発に取り組んでいて,ウィングはもちろん,ライドハイトデバイスも必死になって開発中です。ドゥカティと同じイタリアンメーカーであるアプリリアもこのデバイスを開発中で,ワークス,サテライトどちらのマシンにも搭載されています。そのような中,週末に行われた第3戦アメリカズGPでは,アプリリアのワークスライダーであるアプリリア・レーシングのA.エスパルガロは,この大会でたくさん見られた転倒者の中の一人となってしまいました。そのアレイシのコメントによると,どうやら転倒の原因はこのライドハイトデバイスのようで,スタート時に使用したこの機構がもとに戻らないというトラブルが発生してしまい,これが原因でバックストレート通過後のコーナーでフロントが切れ込んで転倒に至ったということです。どうやらこのトラブルは今回が初めてではないようで,しかも彼だけでなく,サテライトチームもシーズン前のテストの段階から頻繁に起こっていたようなのです。新しい機構だけに,やはり熟成期間が必要なことは間違いありませんが,怪我に繋がることのないようにはしてほしいですね。なお,このデバイスですが,昨シーズンまでは制限がありませんでしたが,今シーズンから変更になっていて,スタート時以外は作動しないように制限されています。
2023/04/19(水)
◎3度目(EWC)
○2輪の世界耐久選手権(EWC)における今季開幕戦となる『ル・マン24時間耐久レース』が,4月15日(土)〜16日(日)に決勝レースを行いました。ポールからスタートしたのはG.ブラック&S.ギュントーリ&E.マッソン組のYOSHIMURA SERT MOTULでした。ホールショットを奪ってトップの座を守ったものの,次の2コーナーでJ.フック&M.ディ.メッリオ&A.テシェ組のF.C.C. TSR Honda Franceと接触して転倒し,順位を大きく下げて実質的に優勝争いから脱落しました。レースが進むに連れ,トップ争いはF.C.C. TSR Honda FranceとN.カネパ&M.フリッツ&K.ハニカ&R.ミュルハウザー組のYART YAMAHA,そしてM.レイテルベルガー&I.ミハルチク&J.ガルノニ&P.・ホーベルスバーガー組のBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMによるトップ争いとなりました。次々にアクシデントがあったりしてある意味耐久らしい展開となりましたが,F.C.C. TSR Honda Franceがトップに立って徐々に後続との差を広げて行き,独走体制を築いていきました。2位を走行していたYART YAMAHAは,14時間を過ぎた頃に転倒を喫して4番手に順位を下げるというアクシデントが起きました。一旦は順位を下げたYART YAMAHAでしたが,幸いなことにマシンに大きなダメージはなくて順位を回復していって再び2位に返り咲きました。トップ3はそれぞれが単独走行となっていき,最終的に終始安定した走りを展開したF.C.C. TSR Honda Franceがトップでチェッカーを受け,この大会3度目の勝利を収めました。2位にトップから2周遅れでYART YAMAHA,3位にその2位から3周遅れでBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが入って24時間という長いレースが終了しました。昨年のチャンピオンであるF.C.C. TSR Honda Franceは,優勝したポイントだけでなく,8時間毎にトップを走るチームに与えられるポイントのほとんどを獲得していき,最終的に65ポイント満点の内の63ポイントを獲得していて,タイトル防衛に好スタートを切っています。
2023/04/18(火)
◎延長&再び(SGT)
○現在GT500クラスが採用している車両に関する規則は,2020年シーズンから採用されている『Class1』と呼ばれているものです。この規則は,ドイツで行われているレースカテゴリーのDTMとの協調を主眼として取り入れられたもので,本来であればDTM側も同じ規則でマシン造りがなされる予定でした。ところが,DTMから相次いでメーカーが撤退し,DTMの存在自体が怪しいものとなってしまいました。その結果,現在は世界的なレースで採用されているGT3車両を採用してレースが存続しています。そうした経緯から,DTMとのコラボは頓挫した状態です。DTMが衰退してしまったのに対して,SGTはいまだに国内の4輪レースで最も人気がシリーズとして君臨しています。Class1規定は,当初2023年まで継続して採用し,2024年から新たな規則が採用されるようになるのではないかといわれていました。しかし,SGTを運営する『GTアソシエーション』(GTA)の板東正明代表のコメントによると,どうやら現行の規定は,2027年シーズンまで継続して採用することになるようです。そして,2028年シーズンから新たなレギュレーションを採用することになるわけですが,その際,以前DTMとのコラボがそうだったように,諸条件が揃えば再び海外のレースカテゴリーと強調することを目指すことになるようです。カーボンニュートラルが叫ばれていて,電動化の動きがレースの世界も見られるようになってきています。ただ,今回のコメントによると,SGTは「音」の聞こえるレースとなるため,電動化ではなく内燃機関を用いるようです。今季からレースで使用されている燃料は,自然由来の『カーボンニュートラルフューエル』が採用されています。また,空力開発の凍結といったコスト削減策も導入されています。こうした動きをさらに発展することで海外の目をSGTに引きつけ,新たなコラボレーションに繋がっていくことを目指すことになるのではないでしょうか。
2023/04/17(月)
◎久々(MotoGP)
○第3戦アメリカズGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアと,この大会で好調な走りを初日から見せているLCRホンダ・カストロールのA.リンスとのトップ争いとなりました。しばらくこの2人によるバトルが続きましたが,その間にもあちらこちらで転倒車が出る状況となりました。そして,トップをいくバグナイアが,何と8周目に転倒を喫してリタイアとなってしまいました。トップに立ったリンスは,その後も速いペースを刻んで独走体制に持ち込み,最終的に2位に入ったムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニにおよそ3.5秒の大差をつけてトップでチェッカーを受けました。ホンダに移籍してわずか3戦目で勝利を収めたリンスですが,彼自身としては,昨年の最終戦以来の勝利となります。昨シーズン未勝利に終わったホンダですが,今回の勝利は2021年10月に行われた第16戦エミリア−ロマーニャGP以来18ヶ月ぶりの勝利となります。また,チームにとっては,2018年4月に行われた第2戦アルゼンチンGP以来5年ぶりというように,久々の勝利を収めたことになります。3位には,こちらも単独走行でモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが入っています。リンスが優勝したのに対し,他のホンダ勢は相変わらずの不振で,何とLCRホンダ・イデミツの中上貴晶を含めて残りの3人は全員転倒リタイアに終わっています。
Moto2クラスは,レッドブルKTMアジョのP.アコスタとエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノによるトップ争いがファイナルラップまで続きました。そして,アコスタがファイナルラップでアルボニーノを交わしてトップに立ち,そのまま逃げ切ってチェッカーを受けました。アコスタの勝利は,開幕戦以来2勝目となります。3位にペルタミナ・マンデルカSAGチームのB.ベンスナイダーが入り,彼にとってはこのクラスで初の表彰台を獲得しています。体調がまだ完全には戻っていないイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,15位でチェッカーを受けて今季初ポイントを獲得しています。代役参戦している南本宗一郎は,23位完走を果たしています。
Moto3クラスは,3番グリッドからスタートしたアンジェラスMTAチームのI.オルトラが,2位走行中のオープニングラップで転倒を喫してしまい,23位まで大きく順位を下げてしまいました。ところが,すさまじい勢いで順位を回復していき,何と6周目にはトップグループに追いつきました。その後はそのグループでトップ争いを演じ,最終的に2位におよそコンマ5秒の差をつけてトップでチェッカーを受け,見事20人抜きを達成しています。転倒したライダーを避けたため順位を下げたものの,その後挽回してレオパード・レーシングのJ.マシアが2位でチェッカーを受けています。僅差の3位争いを制して,CFモト・レーシング・プリエステルGPのX.アルティガスが入り,一昨年の最終戦以来となる表彰台を獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が9位,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が11位に入ってポイントを獲得しています。ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は20位で完走したものの,2番グリッドからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢と,前戦の勝者であるレオパード・レーシングの鈴木竜生は,どちらも転倒リタイアに終わっています。予選では好調な走りを見せている佐々木ですが,決勝になるとその速さが影を潜める状況にありますので,何らかの対策が必要なようです。
それにしても,どのクラスも転倒車が続出しています。この状況は,この大会だけでなく,今季ずっとその状態です。大変な事態が起こらないためにも,原因と対策が必要なのではないかと思います。

◎大荒れ(SGT)
○今季開幕戦の決勝レースが,不安定な天候となった岡山国際サーキットで行われました。
GT500クラスは,スタート時はドライコンディションでしたが,すぐに雨に見舞われてどのタイミングでウェットタイヤに履き替えるかという状況となりました。ところが,その後今度は路面が乾いていって,スリックにいつ戻すかということになっていきました。しかし,今度は再び雨が落ち始め,ヘビーウェットというように目まぐるしいコースコンディションとなっていきました。こうした状況は,運と経験が活きてきます。こうした状況で速さを見せたのは,ベテランコンビであるMOTUL AUTECH Zの松田次生&R.クインタレッリでした。不安定な状況でアクシデントが多発していき,度々セーフティーカー先導という状況となり,このベテランコンビがトップに立った中で最後は赤旗が提示されてのチェッカーとなりました。同ペアにとっては,2016年以来7年ぶりに開幕戦岡山を制覇したことになります。2,3位も単独走行でチェッカーとなり,2位に千代勝正&高星明誠組のNiterra MOTUL Z,3位に野尻智紀&大湯都史樹組のARTA MUGEN NSX-GTが入っています。
GT300クラスも大荒れの展開の中でレースが進んでいき,最終的に小林崇志&小出峻組のUPGARAGE NSX GT3がトップでチェッカーを受け,チームに5年ぶりの勝利をもたらしました。単独走行となった2,3位には,それぞれ蒲生尚弥&篠原拓朗組のLEON PYRAMID AMG,佐藤公哉&三宅淳詞組のHACHI-ICHI GR Supra GTが入っています。
2023/04/16(日)
◎開幕戦以来(MotoGP)
○第3戦アメリカズGP2日目に各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,ドライコンディションとなったサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。
MotoGPクラスは,予選でこれまでのレコードを更新する速さを見せたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,序盤からトップに立つと,その後は危なげない走りを展開し,2位に2秒以上の差をつける独走体制を築き,スプリントレースでは開幕戦以来となる今季2度目の勝利を収めました。ホンダ勢で唯一Q2に進出し,最終的に2番グリッドを獲得したLCRホンダ・カストロールのA.リンスは,一時2位争いとなりましたが,トップからは離されたものの,その後単独走行となり,ホンダ移籍3戦目にして初の表彰台獲得となりました。プリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンとアプリリア・レーシングのA.エスパルガロとの3位争いとなり,これを初日総合トップタイムをたたき出していたマルティンが制しています。17番グリッドからスタートとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,最終的に13位でのチェッカーとなっています。
Moto2クラスの予選は,ファンティック・レーシングのC.ビエッティが最速タイムを刻み,昨年の第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来9戦ぶりとなるポールを獲得しました。2番手タイムは,トップから100分の2秒遅れでレッドブルKTMアジョのP.アコスタがマークしています。開幕戦でポールを獲得しているQJモーター・グレシーニMoto2のF.サラッチが,アコスタからおよそコンマ1秒遅れで3番グリッドを獲得しています。怪我により開幕戦を欠場し,これが今季2戦目となるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,トップからおよそ1秒6遅れの17番手タイムで予選を終えています。怪我で欠場が続いているコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰の代役として今回も参戦している南本宗一郎は,最下位となる29番グリッドから決勝レースをスタートすることになりました。
Moto3クラスは,レオパード・レーシングのJ.マシアがトップタイムをマークし,一昨年のこの大会以来となるポールを獲得しています。今季予選では結果を残してきているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が,トップからおよそコンマ1秒遅れで2番手タイムをマークし,開幕戦から連続してフロントロースタートを決めています。3番手タイムをアンジェルスMTAチームのI.オルトラがマークし,自身2度目となるフロントローを獲得しました。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が7番手,前戦の勝者であるレオパード・レーシングの鈴木竜生が10番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が15番手でした。唯一Q1で敗退となっているホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,19番手で予選を終えています。

◎13年ぶり(SGT)
○開幕戦となる『OKAYAMA GT 300km RACE』の予選が,激しい雨が降ったりして走行中止となる場面もあった岡山国際サーキットで行われました。
GT500クラスは,今シーズンからカーボンニュートラル・フューエル(CNF)「GTA R100」を導入していて,今回が最初の予選となります。雨の降り方によって路面の水量が変わっていくという難しいコンディションとなりましたが,ここで速さを見せたのは松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zでした。2番手タイムは同じマシンを駆る千代勝正&高星明誠組のNiterra MOTUL Zでしたが,両者の差は1秒以上離れていて,いかにトップタイムが速かったかが分かります。そのトップタイムをマークしてポールを獲得した松田次生にとっては,何と2010年6月に行われた第4戦セパン以来自身13年ぶりのポールとなります。ニッサンのZがワンツーとなり,それに次ぐ3番手タイムは,伊沢拓也&太田格之進組のModulo NSX-GTでした。
雨は上がったもののウェットコンディションという状況は変化なかったGT300クラスですが,ここで速さを見せたのは,蒲生尚弥&篠原拓朗組のLEON PYRAMID AMGでした。2番手タイムをマークした堤優威&平良響組のmuta Racing GR86 GTとは,コンマ7秒以上差をつけてのポール獲得となりました。3番手タイムをマークしたのは,荒聖治&B.スペングラー組のStudie BMW M4で,2番手とは1000分の2秒という僅差でした。
2023/04/15(土)
◎一時停止(MotoGP)
○開幕戦ポルトガルGPの決勝レースにおいて,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがクリプトデータRNF MotoGPチームのM.オリベイラに追突した件に関しては,次のアルゼンチンGPにおいてダブルロングラップペナルティーが科されることになっていました。これは,マルケスの行為が無責任なライディングだったと認定された結果の判定でした。この判断に関しては,当人たちはもちろん,誰が見ても当然に裁定だったと考えられます。ところが,この転倒の際,マルケスは右手親指の付け根の部分が骨折していたため,ペナルティーが科されることになっていたアルゼンチンGPを欠場することになりました。当初は,このペナルティーは次戦に科されるということでしたから,欠場したということはペナルティーを受けないままになるということでした。しかし,その後に裁定が変更となり,アルゼンチンGPではなく,次に出場するレースまで順次持ち越されることになったのです。この裁定に対して,チーム側はMotoGP控訴裁判所に不服申し立てを行っていました。恐らくこの申し立ては棄却されるだろうという大方の見方があったのですが,4月13日(木)に裁判所から裁定が下り,ペナルティーの執行を一時停止することになりました。もちろんこれは,ダブルロングラップペナルティー自体に関してのものではなく,その後に下された次に出場するレースまで順次延期するという裁定に対する判断です。ややややこしい感じはするのですが,まだ次のレースまで延ばすということに対する裁判所の最終的な判断は現段階でなされていません。最終判断がなされる前にマルケスが復帰した場合,当然その時にパネルティーが実行されることになります。もし,その後に最終判断がホンダ側に有利なものになった場合,既にマルケスはペナルティーを消化してしまっていますので,その時の順位を回復することが不可能になりますので,ホンダに有利という状最終判断が実行されないことになってしまいます。こうしたことから,今回執行の一時停止という判断がなされたようなのです。果たして最終的にどのような結論に落ち着くのか,まだしばらく推移を見る必要がありそうです。
2023/04/14(金)
◎8耐に向け(JRR)
○4月23日(日)に鈴鹿サーキットにおいて,SFとの併催となる第2戦『鈴鹿2&4レース』が開催されます。この大会は,通常の大会と違っていて,8月6日(日)に決勝レースが開催される予定となっている『2023 FIM世界耐久選手権(EWC) “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会』に向けたトライアウトを兼ねています。鈴鹿8耐への出場に関しては,シード権のあるEWCクラス9チームとSSTクラス4チームの合計14チームは出場が決定しています。残り20チームの枠があるのですが,これに関しては,今回の2&4と,5月21日(日)に決勝レースが行われる『鈴鹿サンデーロードレース』の第2戦でのトライアウトで出場権を得ることになっています。ただ,このことに関して課題があったことも事実です。その課題とは,使用される燃料についてです。今シーズンのJSB1000クラスは,今後のサスティナブルなレースを考慮し,新たな燃料であるカーボンニュートラル・フューエルが用いられています。ところが,トライアウトに出場するチームに関しては,全てのチームがJSB1000クラスにフル参戦しているわけではなく,8耐にスポットで参戦するチームも少なくありません。そうしたチームは,新たな燃料への対応が難しい状況にあります。そうした課題があるため,4月12日(水)に鈴鹿サーキットの母体である『ホンダモビリティランド株式会社』とレースを管理するMFJから発表があり,2&4レースにおける燃料に関しては,新燃料のカーボンニュートラル・フューエルだけでなく,従来からサーキットが供給しているハイオクガソリンも使用できることになりました。
2023/04/13(木)
◎3人目(MotoGP)
○今シーズンのMotoGPクラスは,開幕戦からアクシデントに見舞われるライダーが多く,先日行われた第2戦アルゼンチンGPは,P.エスパルガロ,E.バスティアニーニ,M.マルケス,M.オリベイラ,さらにJ.ミルと22名中5人ものライダーが欠場するという異常事態となりました。そして,昨日お伝えしたように,レプソル・ホンダ・チームのマルケスは今週末に行われる第3戦アメリカズGPも欠場することが決まっています。また,開幕戦で大怪我を負ってしまったガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3のエスパルガロは,いつ復帰できるかさえ分かっていない状況にあります。そのような中,開幕戦でムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニの転倒に巻き込まれてしまって転倒した時,右の肩甲骨を骨折してしまったドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニに関してドゥカティから発表があり,彼についてもアメリカズGPを欠場することになりました。バスティアニーニに関しては,手術せず安静にするという治療となり,今週に入ってスーパーバイクを使ってイタリアのミサノで走行していました。しかし,アメリカズGPを前に医師の診断を受けた結果,完治するにはまだ安静が必要という判断が下され,今回の欠場となりました。今シーズンからドゥカティのワークスへと昇格した彼ですが,今回の決定により,今季はいまだにノーポイントということになってしまっています。なお,バスティアニーニの欠場により,ドゥカティのテストライダーを務めているM.ピッロを代役として起用することになっています。ちなみに,欠場するマルケスに関してですが,昨日発表があり,ホンダのテストライダーを務めているS.ブラドルを起用することになりました。また,チームメイトのミルに関しては,アメリカズGPから復帰することも決まっています。ただ,アルゼンチンGPを欠場したオリベイラについては,このページ入力段階では出場の可否は決定していません。
2023/04/12(水)
◎2戦連続(MotoGP)
○ホンダのワークスであるレプソル・ホンダ・チームから発表があり,前戦に引き続いてM.マルケスが第3戦アメリカズGPを欠場することになりました。開幕戦の決勝レースで,マルケスのミスによりクリプトデータRNF MotoGPチームのM.オリベイラに追突して両者リタイアに終わるという結果となってしまいました。その際,マルケスは右手の親指の付け根の部分である第1中手骨を骨折する重傷を負ってしまいました。すぐに母国であるスペインに戻って手術を受けたものの,第2戦アルゼンチンGPを欠場せざるを得ませんでした。アメリカズGPからの復帰を目指していましたが,同大会を前に病院でCT検査を受けた結果,まだ治癒の途中にあるということで,大事をとって2戦連続欠場という結果となりました。マルケスにとってこれまで会場であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは7回優勝するという,最も得意なサーキットの1つであるだけに,残念な結果になったと思います。なお,開幕戦でのマルケスの危険な走行に対して,次戦アルゼンチンGPでダブルロングラップペナルティーが科されることになっていました。しかし,アルゼンチンGPが欠場となったため,当初はペナルティーが未消化のままアメリカズGPを迎えるという判断がなされましたが,その後変更となり,アメリカズへペナルティーが持ち越しという裁定が下っていました。これに対してチーム側が不服申し立てを行っていて,これに対する最終的な裁定がこのページの入力段階ではまだ下っていません。ただ,大方の予想では控訴は規約される可能性が高いようです今回欠場が決まったマルケスですが,今月末に行われる第4戦スペインGPからの復帰を目指していて,ペナルティーはここで科されることになりそうです。
2023/04/11(火)
◎注目(MotoGP)
○昨日から2日間にわたって行われる予定のプライベートテストが,第4戦スペインGPの会場であるヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで始まっています。今回はプライベートテストですので,全メーカーが参加するわけでもなく,レギュラーライダーが参加するわけでもありません。ただ,注目点があることも確かです。今回のテストには,ドゥカティを除く4メーカー(アプリリア,KTM,ヤマハ,ホンダ)が参加していて,各メーカーのテストライダーがマシンを走らせています。そのライダーに関しての注目点は,SBKにおける一昨年のチャンピオンであるトルコ人ライダーのT.ラズガットリオグルが参加していることです。彼に関しては,現在はSBKにフル参戦していますが,ごく近い将来MotoGPへフル参戦するのではないかと噂されています。昨年テストに参加して初めてMotoGPマシンを駆ったのですが,この時は天候がよくなかったため,思うような走行ができていませんでした。今回のテストは天候の心配がなく,本格的な走りをすることができますので,走りによってはMotoGPへの参戦が現実味を帯びてくるのかもしれません。もう1つの注目点は,ホンダのマシンに関してです。ここ数年マシンのポテンシャル不足に悩んでいるホンダですが,それを象徴するかのように昨シーズンはコンストラクタータイトルで最下位に終わりました。今シーズンも他メーカーに比べるとポテンシャルアップが十分ではなく,開幕戦でレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがクリプトデータRNF MotoGPチームのM.オリベイラ と激しく接触したのも,これが要因となったと考えられます。こうした状況を打破するため,HRCはMoto2クラスにシャシーを供給しているカレックスにRC213V用のシャシー製造を依頼していて,今回これをテストすることになっています。もしある程度の成果があれば,今週末に行われる第3戦アメリカズGPで使用されることになるのかもしれません。
2023/04/10(月)
◎順調なスタート(SF)
○第2戦の予選と決勝レースが,好天に恵まれた富士スピードウェイで行われました。ポールを獲得したのは,前日に引き続いてディフェンディングチャンピオンであるTEAM MUGENの野尻智紀でした。オープニングラップでTGM Grand Prixの大湯都史樹に交わされて2位に後退した野尻は,その大湯との差を広げられることなく2台によるトップ争いとなりました。ピットストップでやや時間がかかった大湯に対し,野尻はそれよりも速くタイヤ交換を済ませ,一旦ここで野尻がトップに立ったものの,再び大湯が逆転してトップ争いが続きました。しかし,バトルの中で大湯はブレーキをロックさせ,その際にタイヤを傷めてしまったため順位を徐々に下げていき,野尻はトップを走行していきました。大湯に替わって2位に浮上したのがP.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔で,野尻には少し離されたものの,3位との差もややつくと状況となりました。その3位には,前日にデビューウィンを飾ったTEAM MUGENのL.ローソンがつけていました。ただ,そのローソンに対してセーフティーカー先導中の手順違反によりレース結果への5秒のタイム加算ペナルティが科されることになっていて,後ろとの差をつけていないと自動的に順位が下げられる状況となっていました。そのローソンに次ぐ4位を走行していたのがKONDO RACINGの山下健太で,2人の差は5秒以内だったため,そのままでは山下が自動的に上がることになります。この2人の差はそのまま続いていき,結局5秒加算となったローソンは最終的に5位となりました。野尻は安定した走りを展開し,見事第2戦にしてポールトゥーウィンを達成し,初戦は2位だったため,タイトル防衛に向けて順調なスタートを切っています。2位には坪井が,そして3位に山下が入っています。2位の坪井にとっては昨年の第6戦以来,山下に至っては3年ぶりの表彰台獲得となります。
2023/04/09(日)
◎デビューウィン(SF)
○国内4輪の最高峰であるSFが,曇り空ながらドライコンディションとなった富士スピードウェイで開幕しました。今回の富士ラウンドは,8日(土)に第1戦の予選と決勝が,そして本日に第2戦の予選と決勝が行われることになっています。
昨日行われた開幕戦で一躍注目を集めたのが,レッドブルの育成ドライバーで,今シーズンからTEAM MUGENに所属してSFにフル参戦を開始したL.ローソンでした。初めての予選で3番グリッドを獲得したローソンは,スタートでいきなり4台のマシンがエンジンストールし,さらに始まって2周目でアクシデントにより3台がリタイアするという荒れた序盤となっても速いペースで走行を続けました。ポールからスタートしたのはローソンのチームメイトで,昨年まで2年連続タイトルを獲得している野尻智紀でした。2周目のアクシデントでセーフティーカー(SC)先導となり,8周目にリスタートとなりました。トップをいくポールシッターの野尻は順調にトップを守り,3位走行のローソンが好スタートを切って2位に浮上しました。ピットインのタイミングが近づいたところで2位のローソンがいち早くピットイン。これは,トップをいく野尻がピットアウトしたときに前を行くというアンダーカットを狙ってのものだったようです。チームクルーはいち早くタイヤ交換を行ってローソンをコースに送り出し,その後トップ走行の野尻がピットインとなりました。野尻のタイヤ交換はローソンの時よりほんの少し多く時間がかかってコースに送り出しましたが,何とかトップの座を守っていました。しかし,早めに入っていたローソンは既にタイヤが温まっていましたので,野尻のタイヤが温まる前に見事オーバーテイクに成功しました。順位は入れ替わったものの,TEAM MUGENのワンツー態勢は築かれたままで推移していきました。その後ろで3位争いが展開され,これを制したのがITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮でした。残り6周となったところでアクシデントが発生してパーツがコースに飛散したため,再びSC先導となりました。パーツ回収に時間がかかったため,そのままのSC先導のままでチェッカーとなり,ローソンはデビューレースで勝利を収めるという快挙を成し遂げました。
2023/04/08(土)
◎予定変更(SF)
○今日から富士スピードウェイにおいて,いよいよSFが開幕します。今シーズンのSFは,全く新しいワンメークマシンである『SF23』が投入され,ヨコハマが供給するワンメークタイヤはサスティナブル素材が配合された新しいタイヤが使用されたりと大きな変革の年となります。それだけに,各ドライバーにとっては1周でも多く走行してマシンに慣れていく必要があります。ところが,昨日予定されていた占有走行が,天候の悪化が予想されるということで中止となってしまいました。これは,ドライバーにとって痛いだけでなく,チームにとってもデータ取りの機会が減ったことになりますので,新しいマシンのセットアップが少し足踏みすることにもなります。その中でも痛い思いをするドライバーが,今シーズンからSFにフル参戦することになったDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進でしょう。SFだけでなくSGTにもフル参戦する太田ですが,先日行われたSGTのテストにおいて,マシントラブルが原因でクラッシュして背中を痛めたため,SF23を使ってのテストに参加することができていませんでした。当然彼にとっては昨日行われる予定だった占有走行が初のドライブということになりますので,その機会が失われ,今日行われる予選と第1戦の決勝レース(ちなみに,明日は予選と第2戦決勝レースが行われることになっています。)がぶっつけ本番ということになってしまいました。ルーキーではないものの,今季もKONDO RACINGからフル参戦する山下健太も,太田と同じテストで怪我を負ってしまい,彼もSFのテストに参加できていませんでした。太田よりは痛手は少ないでしょうが,彼もSF23についてはぶっつけ本番ということになります。
なお,今回の走行キャンセルにより,今日行われる予選に関してその方法に変更を加えることがアナウンスされています。当初の予定では,Q1,Q2という段階を経て行われることになっていましたが,そうするとQ1で敗退したドライバーはさらに新型マシンを駆る機会が減ることになります。そこで,今日の予選は予定を変更し,ノックアウト方式ではなく,45分間の計時測定方式を採用することになりました。
2023/04/07(金)
◎3日間とも(MotoGP)
○MotoGPのヨーロッパラウンドにおいて併催で開催されるFIM Enel MotoE World Championship(MotoE)は,昨シーズンまでエネルジカ製のマシンを使っていましたが,今シーズンからドゥカティが製造する『V21L』を駆ることになっています。新規のマシンだけに,これまでもテストが行われていましたが,4月3日(月)〜5日(水)の3日間にわたって,第7戦カタルニアGPの会場であるカタルニア・サーキットにおいてテスト走行が行われました。最終日には,模擬演習も行われたりもしました。ただ,この走行では,レースを想定してマシンを駆ったライダーもいれば,他のテストセッションと同様の扱いで走ったライダーもいました。3日間の走行で総合トップタイムをマークしたのはLCR E-TeamのE.グラナドで,しかも,最終日だけでなく,3日間連続してのトップタイムでした。そのグラナドですが,模擬演習ではあえてレースシミュレーションとはせず,テスト項目をこなす走行にしていて,この演習では12位でした。総合2,3番手タイムはHPポンス・ロス40 MotoE勢で,それぞれN.スッピネリとM.カサディでした。このクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであるテック3Eレーシングの大久保光は,総合12番手でこのテストを終えています。ちなみに,模擬演習における大久保は9位でした。
2023/04/06(木)
◎順調に(MotoGP)
○プレシーズンテスト前に行ったトレーニングの際に左手首の骨折と捻挫という重傷を負ってしまったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,すぐに手術を行って回復を図っていました。しかし,テストはもちろん,開幕戦にも間に合わず,両方とも欠場せざるを得ませんでした。開幕から2周連続開催だったため,第2戦アルゼンチンGPがどうなるのか気になっていましたが,2日目に行われた予選も出場し,Q2進出を果たすことができず,21番グリッド獲得という結果に終わっていました。もちろん,今季タイトル獲得を狙う小椋からすれば,結果だけを見ると十分とは言えません。ただ,現状では仕方のない結果だったのではないでしょうか。2日目までは走行した小椋でしたが,その翌日に行われた決勝レースは大事を取ってキャンセルしました。この日のテルマス・デ・リオ・オンドは,激しい雨に見舞われたりしてヘビーウェットというコンディションだったため,突然マシンが振られて手に負担がかかるかもしれませんし,転倒のリスクも高まりますので,もしそうなった場合,せっかく回復してきた手首が再び怪我してしまいます。タイトル獲得には1戦でも欠場するのは痛いでしょうが,逆に無理して怪我をした場合,さらにタイトルが遠のくでしょうから,今回の決断は致し方なかったと言えます。2戦連続ノーポイントに終わったわけですから,ランキング争いで厳しい状況におかれたことは間違いありません。ただ,レース後の小椋のコメントはポジティブで,順調な回復を感じたということです。事前テストや開幕戦を走れていないだけに,今回十分とは言えないまでも,マシンを駆ることができたのは自信に繋がることだと思います。次戦は,4月16日(日)に決勝レースが行われる第3戦アメリカズGPです。アルゼンチンGPからは,2週間のインターバルがありますので,次こそ万全な状態で迎えることができるといいですね。
2023/04/05(水)
◎点滅なしに(SF)
○今週末にいよいよSFが富士スピードウェイで開幕し,4月8日(土)に第1戦の,9日(日)に第2戦の決勝レースが行われることになっています。それを前にしてSFを運営する日本レースプロモーション(JRP)から,オーバーテイクシステム(OTS)の運用方法の変更について発表がありました。このOTSは,例えばF1で導入されているDRSのように,前のマシンを追い抜きやすくするためのシステムで,オーバーテイクが増えるとそれだけレースの面白さが増すためのものです。DRSの場合はリアウィングが一時的に開いて空気抵抗をなくし,その分スピードが上がるようなシステムです。SFの場合は,前身のフォーミュラ・ニッポン時代の2009年から導入されたもので,OTSを発動させると一時的にパワーアップされた状態になって追い抜きをかけやすくなります。そして,観客にOTSが発動されていることが分かるようドライバーの後ろにあるロールオーバー部分につけられているライトが点滅し,それが終わるとあと何回分OTSの作動が残されているががわかるようになっています。ところが,この点滅には欠点もあって,観客に作動されていることが分かるだけでなく,前を行く,つまり追い越される可能性のあるドライバーにも航続のマシンがOTSを作動していることがバックミラーを見て分かってしまいます。そのため,前のマシンもそれに合わせてOTSを作動してしまいますので,うまく追い抜きがいかない場合もしばしば見られていました。今回の発表はこの点に関することで,これまでの点滅するという方法をなくすことになりました。そうすることでいつ作動しているのか分かりませんから,OTSの本来の目的である追い抜きの場面が増えることになります。ただ,そうすると観客にも分からないことになります。そこで,その対策としてSFが今シーズンから運用を開始するデジタルプラットフォームである『SFgo』で確認できるようになるそうです。なお,今回の変更にはもう1つ加わっていて,OTSは続けざまに作動できず,これまでは100秒間のインターバルが設けられていました。この点にも変更が加わり,サーキットによってインターバル時間が変わることになりました。鈴鹿サーキットと我が大分県にあるオートポリスに関してはこれまでと同じ100秒間ですが,富士スピードウェイとモビリティリゾートもてぎが120秒間,スポーツランドSUGOが110秒間となりました。
2023/04/04(火)
◎ランクトップに(F1)
○第3戦オーストラリアGPは,アルファタウリの角田裕毅が10位に入って今季初のポイントを獲得して終了しました。そのF1と併催で行われているのが,F1への登竜門となるFIA F2です。そのF2は土曜日にスプリントレース(レース1)が,日曜日にフィーチャーレース(レース2)が開催されています。そのF2で注目株となっているのが,ダムスに所属してフル参戦している岩佐歩夢です。彼はレッドブルとホンダの育成としてレース活動を展開していますが,日本人ドライバーの中で今最もF1昇格に近いドライバーといわれています。その岩佐ですが,フィーチャーレースにおいてポールからスタートし,2位におよそコンマ9秒差をつけてトップでチェッカーを受け,今季2勝目をポールトゥーウィンで飾りました。これにより,3戦終了段階で岩佐がランクトップに立ちました。さらに,チームタイトル争いで彼が所属するダムスもランクトップに立っています。まだシーズンは始まったばかりですが,角田にしても岩佐にしても,順調な成績を収めていけば,来季は2人の日本人F1ドライバーという状況になる可能性が十分あります。角田の活躍と同時に,岩佐の走りにもさらに注目する必要がありそうですね。
2023/04/03(月)
◎初優勝(MotoGP)
○第2戦アルゼンチンGPの決勝レースが,ヘビーウェットコンディションとなったテルマス・デ・リオ・オンドで行われました。
MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキがホールショットを奪ってトップに立つと,後続との差を徐々に広げて行き,最終的に2位に4秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受けました。この勝利は,彼にとっても,そしてチームにとってもこのクラスにおける初優勝となります。また,これまでこのサーキットで勝利を収めたことがなかったドゥカティにとっても,これがこのサーキットにおける初優勝となります。ベゼッキが優勝したのに対し,ランクトップでこの大会を迎えていたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,滑りやすい路面に足を取られて転倒を喫し,再スタートはできたものの16位でチェッカーとなってノーポイントに終わってしまい,ランキング争いでベゼッキがトップに立ちました。終盤までグレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスが2位,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.モリビデリが3位を走行していましたが,プリマ・プラマック・レーシングのJ.ザルコがどんどんペースアップしていき,モリビデリ,マルケスをそれぞれ交わして2位に浮上してチェッカーを受けました。惜しくも2位を逃したマルケスでしたが,ドゥカティ移籍2戦目にして早くも表彰台を獲得しています。惜しいところで表彰台を逃したモルビデリでしたが,この大会では終始復活を感じさせる走りを展開していきました。このサーキットで初優勝を飾ったドゥカティですが,結果的に表彰台を独占する形となり,ヘビーウェットの状況の中,今どのマシンよりも乗りやすくなっていると言われているデスモセディチの素性のよさが現れる結果となっています。ドライコンディションとなった初日に良い走りを見せたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,ウェットコンディションではあまり良い走りを展開することができず,ポイントは獲得できたものの,13位でのチェッカーとなりました。
Moto2クラスは,8番グリッドからスタートしたエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノとポールからスタートしたベータ・ツールズ・スピード・アップのA.ロペスとのトップ争いとなりました。最後まで続いた2人のバトルはアルボニーノが制し,このクラスで4勝目を挙げています。3位には,4番グリッドからスタートしたソルニオン・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが入っています。野左根航汰の代役として参戦した南本宗一郎は,20位で完走を果たしています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,予選まで出場したものの,手術からの回復がまだ十分でないため,リスクを回避するため決勝レースはキャンセルしています。
Moto3クラスは,滑りやすい路面に足元をすくわれるマシンが続出しました。そのようなコンディションの中で速さを見せたのは,6番グリッドからスタートしたレオパード・レーシングの鈴木竜生でした。3周目にトップに立った鈴木は,後続との差をどんどん広げて行って独走体制に持ち込み,2位に4秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。鈴木の優勝は,2020年7月に行われた第3戦アンダルシアGP以来およそ3年ぶりとなります。鈴木から大きく遅れを取っての3台による2位争いはファイナルラップまで続き,そのバトルの中で1台のマシンがスリップダウンを喫してリタイアとなり,最終的に2台によるバトルとなりました。そのバトルを制したのは,MTヘルメットMSIのD.モレイラで,これは自己最高位となりました。3位には,CIPグリーンパワーからJ.ケルソの代役で参戦したA.ミーニョでした。ポールからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は,スタートでややポジションを落としたものの,徐々にポジションを回復して2位にまでポジションアップを果たしました。その段階で鈴木がトップに立っていましたから,日本人ライダーによるワンツーとなってはいたのですが,佐々木もまた足元をすくわれて転倒を喫し,惜しくもリタイアとなっています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が7位,オートソーラー・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が9位でチェッカーを受け,トップ10フィニッシュを果たしています。つまり,トップの鈴木を含めると,10台中3台が日本人ライダーとなるわけです。ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,18位でチェッカーとなり,今回もノーポイントに終わっています。

◎大荒れ&今季初(F1)
○第3戦オーストラリアGPの決勝レースが,この日もドライコンディションとなったアルバートパーク・サーキットで行われました。ポールからスタートしたのはランクトップをいくレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,2,3番グリッドからスタートしたメルセデスAMG勢が好スタートを切り,G.ラッセル,L.ハミルトンの順でワンツー体勢を築きました。9周目に発生したクラッシュが原因で,最初はセーフティーカー先導でしたが,その後マシン回収等のため赤旗が提示されました。セーフティーカー先導段階でラッセルはピットインしてタイヤ交換義務を終わらせようとしましたが,その後赤旗に変わってしまったため,ラッセルはトップの座から滑り落ちることとなってしまいました。ラッセルの不運はこの時だけでなく,後にマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。ラッセルに替わってトップに立ったのが,ピットインしていなかったハミルトンでした。リスタート後の12周目に入って2位のフェルスタッペンがDRSを使ってハミルトンを交わすことに成功し,このレースで初めてトップに立ちました。トップに立ってからのフェルスタッペンは安定した速さを見せて2位以下との差を広げて独走態勢に持ち込みました。そして,残りわずかとなったところでアクシデントが原因で再び赤旗となり,レースは何と残り2周から再スタートを切ることになりました。超スプリントレースですのでどのマシンもソフトタイヤに履き替え,少しでも前でフィニッシュするためリスタートに集中しました。しかし,この超スプリントがさらなるアクシデントを招き,リスタート後に複数のクラッシュ劇が起きて何とこの段階で4台がリタイアする事態をなりました。当然3度目となる赤旗下提示され,果たしてリスタートをどうするのか注目となりましたが,セーフティーカー先導によるローリングスタートをすることになり,順位の変動がないままチェッカーとなりました。この結果,フェルスタッペン,ハミルトンに次いで,今季好調な走りを展開しているアストンマーティンのF.アロンソが3位表彰台を獲得しています。最後尾からのスタートとなったレッドブルのS.ペレスは,最終的に5位でチェッカーとなりました。アルファタウリ勢ですが,角田裕紀が10位でチェッカーを受けて今季初ポイント獲得となりました。N.デ.フリースは,15位でレースを終えています。

◎連勝(JRR)
○モビリティリゾートもてぎで開幕戦の決勝レースが,一時的に雨に見舞われたものの,ドライコンディションの中で行われました。
JSB1000クラスは,前日に行われたレース1で独走優勝を果たしたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行の連勝がどうなるのか注目となりました。レース序盤は複数のマシンによるトップ争いとなりましたが,少し雨に見回れだした5周目に中須賀がトップに立つと,後は後続との差をどんどん広げて行って序盤から独走体制に持ち込んでいきました。そして,2位に10秒近い大差をつけてチェッカーとなり,前日に続いての連勝を飾ると共に,通算25連勝となりました。中須賀の独走は許したものの,2位争いは激しく3台によるバトルとなりました。ファイナルラップの最終コーナーまで続いた2位争いは,中須賀のチームメイトである岡本裕生がこのバトルを制し,3位にSDG Honda Racingの名越哲平が入り,表彰台は前日のレース1と同じ顔ぶれとなりました。
ST1000クラスは,ポールからスタートしたSDG Motor Sports RT HARC-PRO.の國井勇輝がホールショットを奪ってトップに立ちましたが,その國井を追ってTOHO Racingの國峰啄磨とJAPAN POST HondaDream TPの高橋裕紀が続くという展開となりました。その後,國峰と國井とのトップ争いとなっていき,ファイナルラップまで続いたそのバトルを國峰が制しました。そのトップ争いからやや遅れて,ディフェンディングチャンピオンであるAstemo Honda Dream SI Racingの渡辺一樹とこのクラス初代チャンピオンである高橋裕紀との3位争いとなり,これを渡辺が制しています。
ST600クラスは,4台によるトップ争いが展開されていきました。終盤まで続いたバトルでしたが,その内にAKENO SPEEDの井手翔太と51GARAGE kupu Racing YAMAHAの阿部恵斗とのトップ争い,MOTO BUM HONDAの鈴木光来とJAPAN POST HondaDream TPの小山知良の3位争いとなり,井手と鈴木がそれぞれのバトルを制しています。
J-GP3クラスは,ポールからスタートした昨年のチャンピオンであるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,オープニングラップからトップに立つと後は一人旅となり,独走態勢のままこのレースを制しました。トップは独走でしたが,2位争いはゴール直前まで4台によるバトルが続いていき,最終的にMARUMAE with Club PARISの彌榮郡が2位,BREASTO B-TRIBE RACINGの大和颯が3位でチェッカーを受けました。
2023/04/02(日)
◎14人抜き&2戦連続(MotoGP)
○開幕から2週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースとなる第2戦アルゼンチンGP一昨日テルマス・デ・リオ・オンドで開幕し,昨日は時折雨に見舞われる中で各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
今シーズンから始まったスプリントレースは,15番グリッドからスタートしたレッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが,抜群のスタートダッシュを決めて1周目には何と3番手まで順位を上げました。好調な走りを展開するビンダーは,さらにペースを上げて3周目にはついにトップまで躍り出ました。トップに立ったビンダーですが,その後は2位以下と僅差のバトルが展開されていきました。その後,ビンダーとムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキとのトップ争いに絞られていき,最終的にビンダーがわずか1000分の72秒差をつけて逃げ切り,驚異の14人抜きで今季初優勝を飾りました。トップ争いからは少し遅れたものの,ベゼッキのチームメイトであるL.マリーニが3位表彰台を獲得しています。予選でQ2から直接進出を果たしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,トップ争いから5秒以上遅れたものの,ホンダ勢では最上位となる11位でチェッカーを受けています。ちなみに,日本メーカー勢での最上位は,予選でも好調な走りを見せて4番グリッドを獲得していたモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.モルビデリの4番手でした。チームメイトのF.クアルタラロよりかなり遅れてゴールを続けてきた彼ですが,今回は復活ののろしを上げているかのような走りを見せています。
Moto2クラスの予選は,ベータ・ツールズ・スピード・アップのA.ロペスが,これまでのレコードタイムを1000分の75秒更新する走りを見せ,自身2度目となるポールを獲得しました。2番グリッドは,ロペスからわずか1000分の41秒遅れでポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトが獲得しています。さらにそのカネトから1000分の7秒遅れで,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラが3番グリッドを獲得しています。今回の予選は,トップから3番手までがわずか1000分の48秒内に収まるという僅差でした。なお,チャントラのチームメイトで,開幕前のトレーニングで怪我を負ったため,その開幕戦を欠場していた小椋藍は今回から復帰しています。ただ,手術後の回復がまだ十分ではなく,自身今季最初の予選はQ1で敗退となり,今日行われる決勝レースは21番グリッドからスタートとなります。また,開幕戦のフリー走行3で怪我をしたたため,以後の走行をキャンセルしていたコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は今回欠場していて,その代役として南本宗一郎が出場しています。その南本は,小椋と同じくQ1で敗退となり,決勝レースは27番グリッドからのスタートとなります。
Moto3クラスは,開幕戦でポールを獲得したリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が,2番手にコンマ6秒以上の大差をつける速さを見せ,2戦連続してポールを獲得しています。佐々木から離されたものの,レッドブルKTMアジョのD.オンジュが2番手タイムでした。3番グリッドは,MTヘルメットMSIのD.モレイラでした。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,レオパード・レーシングの鈴木竜生が6番手とトップ10圏内に進出し,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が11番手,オートソーラー・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が18番手,唯一Q2進出ができなかったホンダ・チーム・アジアの古里太陽は26番手でした。

◎明暗(F1)
○第3戦オーストラリアGPが金曜日からアルバートパーク・サーキットで開幕し,昨日は予選セッションが行われました。前戦の予選でトラブルが発生したことが要因となって優勝に手が届かなかったレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,今回の予選はその鬱憤を晴らすような走りを展開し,Q1からQ3までの全セッションでトップタイムをマークし,開幕戦以来となるポールを獲得しました。それに対し,開幕戦でポールを獲得すると共に,決勝レースでもチームメイトのフェルスタッペンをを押さえてトップでチェッカーを受け,見事ポールトゥウィンを達成したS.ペレスは,FP3でも発生した技術的トラブルがQ1でも発生してしまい,最初のタイムアタックに入った直後にコースオフを喫してグラベルから脱出することができず,何と最下位で予選を終了する結果となってしまいました。開幕以来チームとしては不調な状態になっているのがメルセデスAMG勢ですが,フェルスタッペンには遅れを取ったものの,G.ラッセルがフェルスタッペンと同じ1分16秒台で,チームメイトのL.ハミルトンがラッセルからおよそコンマ1秒遅れで2,3番グリッドを獲得しています。アルファタウリ勢の2人は,どちらもQ1は突破したものの,どちらもQ2で敗退となり,角田裕紀が12番手,N.デ.フリースが15番手で予選を終えています。

◎24連勝(JRR)
○昨日から,モビリティリゾートもてぎにおいて今季第1戦が開幕し,各クラスの予選と,JSB1000クラスのレース1が行われました。
今季最初のレースとなるJSB1000クラスのレース1は,唯一ワークス参戦を続けているヤマハのワークスチームであるYAMAHA FACTORY RACING TEAM勢が今大会も最初から速さを見せ,昨シーズン怪我で苦しんだ岡本裕生がポールを獲得し,昨シーズンまで23連勝と圧倒的な強さを見せてきている中須賀克行が2番グリッドからのスタートとなりました。3年越しの24連勝がかかる中須賀は,ここまで王者らしく独走で勝つことが圧倒的に多いのですが,その勝ち方には大きく分けて2つあり,序盤からいきなり差をつけていって独走態勢に持ち込むか,中盤から終盤まで後ろにつけていて,ここぞという時にトップに立つと後はぐんぐん差をつけて独走態勢に持ち込むかという形です。果たして今回も連勝街道をばく進するのか,誰かがストップをかけるのかが注目となりましたが,やはり中須賀を破るものは誰も現れませんでした。序盤からトップに立った中須賀は,はじめこそさほど差をつけていなかったもののペースアップをかけると誰も後をついていくことができず,今回もトップでチェッカーを受けて24連勝目を飾りました。ポールからスタートした岡本は,序盤にリアを滑らせるミスがあって少し順位を下げました。ヤマハ勢の間にホンダ勢が入るという展開となりましたが,ペースに勝る岡本は,流れを取り戻していくと1台1台本だ勢を交わし,最終的に2位まで順位を上げ,中須賀の独走は許したものの2位でチェッカーを受けてヤマハのワンツーフィニッシュとなりました。ホンダ勢による3位争いに,今シーズンAutoRace Ube Racing Teamに所属してJSB1000クラス復帰を果たした津田拓也が順位を上げていき,最終的に昨シーズン怪我で苦しんだSDG Honda Racingの名越哲平との3位争いとなりました。ファイナルラップまで続いたこのバトルは,最後まで名越が津田を交わし続けて3位でチェッカーを受け,見事復活を遂げる表彰台獲得となりました。
ST1000クラスは,ホンダCBR1000RR-Rを駆るライダー同士のポール争いとなりました。そのバトルを制したのは,MotoGPを経験した後,昨シーズンからJRRにフル参戦を開始したSDG Motor Sports RT HARC-PRO.の國井勇輝がポールを獲得しました。昨シーズンまでの2年間BSBにフル参戦し,今シーズンからJAPAN POST HondaDream TPに所属してST1000クラスにフル参戦を開始した高橋巧が2番手タイムをマークし,そのチームメイトで,このクラスの初代チャンピオンである高橋裕紀が3番手となりました。
ST600クラスは,かつて『ニトロ・ノリ』の異名で人気のあったライダーである芳賀紀行の息子であるWORK NAVI Nitro Racingの芳賀涼大が,これまでのレコードタイムを更新する走りみせて見事ポールを獲得しました。2,3番手タイムは僅差となり,それぞれ51GARAGE kupu Racing YAMAHAの阿部恵斗,TN45withMotoUPRacingの羽田太河でした。
J-GP3クラスは,昨年のチャンピオンであるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,開幕戦から好調な走りを見せ,2位にコンマ3秒以上の差をつけてポールを獲得しました。その2番手には,Team Plusoneの木内尚汰がつけました。3番グリッドを獲得したのは,JAPAN POST HondaDream TPの若松怜でした。
 

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