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最新ニュース

2023/10/31(火)
◎最多勝記録更新(F1)
○第20戦メキシコGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われました。予選でフロントローを独占したのはフェラーリ勢でしたが,決勝レースのスタートで速さを見せたのはレッドブルの2台でした。抜群の蹴り出しを見せたM.フェルスタッペンとS.ペレスは,1コーナーでポールからスタートしたフェラーリのC.ルクレールを交わそうと3ワイドで飛び込みました。一番イン側にいたフェルスタペンはこのバトルを制してトップに立ちましたが,間に挟まれていたC.ルクレールとアウト側にいたペレスとが接触してしまい,弾き飛ばされたペレスはその後ピットに戻りましたが,そこでリタイアとなりました。母国GPで,しかも絶妙なスタートがきれただけに,悔しいリタイアだったのではないかと思います。2位を走行していたルクレールにメルセデスAMGのL.ハミルトンが接近していき,このバトルを制してハミルトンが2位に浮上しました。タイヤ交換作戦の違いから順位の変動はありましたが,フェルスタッペンはポジションを再びトップへと戻しました。そのような中,33周目にハースのK.マグヌッセンがスピンしてタイヤバリアに激しくぶつかり,その後マシンから出火する事態となりました。そこで赤旗が提示されてレースは再スタートすることになりました。そこでもフェルスタッペンは抜群のスタートを決めてトップの座を守りました。その後ろでは順位の変動がありましたが,次第にハミルトン,ルクレールの順へと落ち着き,レースはそのトップ3のままチェッカーとなりました。今回の優勝で16勝目となり,これまで自身が持っていたシーズンの最多勝記録を更新しました。アルファタウリ勢は,予選で良い走りを見せたD.リカルドは,4番グリッドからスタートし,順位の変動はありながらも最終的には7位でチェッカーを受けました。これは同チームの今季最高位となり,チームタイトル争いでの直接のライバルであるアルファロメオと同ポイントに追いついています。パワーユニットの交換からペナルティーが科されて18番手スタートとなった角田裕毅は,マシン自体には速さがあるためポジションをアップし,さらにタイヤ交換作戦が当たってトップ10圏内に進出することができていました。そのような中,マクラーレンのO.ピアストリとのバトルが展開されていく状況となり,この2台はマシンが接触しながらの激しいバトルとなりました。ペース的には角田の方が速かったのですが,角田の闘争心というか,若さというか,そうしたところが出てしまってピアストリとの接触でスピンを喫してしまい,ポイント圏外へと順位を下げてしまいました。結局12位でチェッカーとなり,リカルドとのダブル入賞が果たせずに終わってしまいました。今回の件は,角田にとっていい勉強になったのではないかと思いますし,それを今後に活かさなければならないと思います。
2023/10/30(月)
◎連勝&初表彰台(MotoGP)
○第17戦タイGPの決勝レースが,この日もドライコンディションとなったチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,前日に行われたスプリントレースを制したポールシッターのプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップの立ちました。5番グリッドからスタートしたレッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが追いついて2人によるトップ争いが始まりました。6番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが次第にポジションを上げていき,ついにトップの2人に追いつき,3人によるトップ争いという展開となりました。時にトップが入れ替わることが起こりながらファイナルラップまで続いたバトルでしたが,マルティンがトップに立つとそのまま逃げ切り,スプリントレースに続いて決勝レースでも勝利を収めました。2位でチェッカーを受けたのはビンダーでしたが,激しいバトルとなったファイナルラップの4コーナーでトラックリミットを超えたことから1つ順位が降格となり,3位でチェッカーを受けたバグナイアが2位となりました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,16番グリッドからのスタートとなりましたが,順位を少し上げていって,最終的に14位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。なお,MotoGPクラスは今季途中からタイヤの空気圧に関するペナルティーが科されるようになっていますが,既に1回警告を受けているアプリリア・レーシングのA.エスパルガロがこのレースでも違反が見つかったため,2回目の違反ということで3秒加算のペナルティーが科され,5位から8位に順位が下がっています。この違反によるペナルティーは,今回のアレイシが初となります。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたGTトレヴィザン・スピードアップのF.アルデグエルが,好スタートを切ってトップに立つと,順調に後続との差を広げて行って独走となり,2位に3秒以上の大差をつけてトップでチェッカーを受けて今季2勝目を挙げました。アルデグエルの独走は許したものの,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのP.アコスタが2位のポジションを独走で保ってチェッカーを受けています。3位には,今回が母国GPとなるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラが入っています。日本人ライダー勢ですが,チャントラのチームメイトである小椋藍は,19番グリッドからスタートしてどんどんポジションを上げていき,最終的に5位でチェッカーを受けています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は22位で完走を果たしましたが,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は3周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,このクラスらしく10台を超えるライダーによるトップ争いという展開となりました。その中で12番グリッドからスタートしたガスガス・アスパー・チームのD.アロンソがそのトップ争いを制し,今季4勝目を挙げています。6番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,好調さを維持するかのようにトップ争いの中に加わり,時にはトップに立つ活躍を見せながら,最終的に自己最高位となる2位でチェッカーを受けて初表彰台を獲得しています。リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのC.ベイヤーは,このところ表彰台獲得まであと一歩というところまで来ていましたが,今回ようやく3位に入って彼も初となる表彰台を獲得しています。

◎初優勝&初戴冠(SF)
○今季最終戦となる第9戦の予選と決勝レースが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。ここまでまだチャンピオンが決まっておらず,最終戦でようやくその結果が出ることとなっていました。2番グリッドからスタートしたSFルーキーであるDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進は,抜群のスタートを切ってトップに立つと,ピットインのタイミングのずれで順位を下げることはありましたが,それが落ち着いた段階では既にトップに立っていて,最終戦にして初めて優勝を果たしました。気になるチャンピオン争いですが,ランクトップで最終戦を迎えたVANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋は,いち早くピットインする作戦が功を奏したこともあって表彰台圏内を走行していき,最終的に単独走行で3位に入りました。TEAM MUGENのL.ローソンもタイトル獲得の可能性があり,単独走行で2位に入る活躍を見せましたが,宮田が3位だったため,タイトルは宮田が獲得することになりました。宮田にとっては,SFフル参戦3年目にして初の戴冠となります。来季はWEC(世界耐久選手権)にフル参戦することが決まっている宮田だけに,今回のタイトル獲得は世界戦への自信に繋がったのではないかと思います。ディフェンディングチャンピオンであるTEAM MUGENの野尻智紀は,4位でのチェッカーとなってしまい,タイトル防衛はならず,しかもチームメイトのローソンにわずか0.5ポイント逆転されてランク3位でシーズンを終えています。

◎ワンツー(F1)
○10月27日(金)に第20戦メキシコGPがアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで開幕し,28日(金)にその予選が行われました。早くも今シーズンのタイトルを決めているレッドブルのM.フェルスタッペンは,最初のアタックでトップタイムをマークしました。フェルスタッペンがポールかと思われたのですが,フェラーリのC.ルクレールがそれを上回るタイムをマークしてきました。続いてチームメイトのC.サインツが,ルクレールには及ばなかったものの,フェルスタッペンを上回るタイムをマークし,トップ3はそのままの順で予選は終了し,フェラーリが今季初めてフロントローを独占しました。今回が母国GPとなるレッドブルのS.ペレスですが,4番グリッド獲得にとどまっています。アルファタウリ勢ですが,今回の角田裕毅は5基目となるパワーユニット交換とギヤボックス交換をすることになりました。5基目以降はペナルティーの対象となりますので,予選の順位にかかわらずグリッドは最下位となります。そこで今回の角田の予選は,チームメイトであるD.リカルドのサポートをすることになりました。Q1,Q2とあえてリカルドの前を走行してスリップストリームを与える役に徹し,それにより一層リカルドはタイムアップを果たすことができました。結局角田はQ2で敗退となりましたが,リカルドはQ3にまで進出。元々今回のアルファタウリは速さがあって,リカルドは今季自己最高位となる4番グリッド獲得となっています。
2023/10/29(日)
◎5連勝(MotoGP)
○第17戦タイGPの各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,ドライコンディションとなったチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,これまでのレコードタイムを更新してポールを獲得したプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップのままオープニングラップを終えました。その後も危なげない走りを展開してトップの座を守ったままチェッカーとなり,スプリントレースとしては5連勝を飾りました。5番グリッドからスタートしたレッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが,ポジションをアップしていって,2番グリッドからスタートしてその位置を守っていたムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニとの2位争いまで持ち込みました。そして,このバトルをビンダーが制しました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,16番グリッドからのスタートとなりましたが,好スタートを切ってポジションアップを果たすことができていました。ところが,残念ながら12位走行中の2周目に転倒を喫してしまいました。リスタートを切ることはできましたが,最終的に完走者としては最下位となる19位でのチェッカーとなりました。
Moto2クラスの予選は,前戦で3位表彰台を獲得しているベータ・ツールズ・スピードアップのF.アルデグエルがここでも速さを見せ,今季2度目となるポールを獲得しています。初日総合トップに立っていたレッドブルKTMアジョのP.アコスタは,アルデグエルのタイムには及びませんでしたが,2番手タイムをマークして今季10回目のフロントローを獲得しています。そのアコスタのチームメイトであるA.アレナスが3番手タイムをマークし,今季初めてのフロントロー獲得となりました。日本人ライダー勢ですが,全員Q1からの出走となり,しかも3人ともあおのQ1で敗退してしまい,今日行われる決勝レースは,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が19番手,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河が24番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は29番手からのスタートとなります。
Moto3クラスの予選は,前戦の勝者であるレッドブルKTMアジョのD.オンジュがここでも速さを見せ,今季3度目となるポールを獲得しました。そのオンジュから1000分の57秒遅れと,僅差でMTヘルメッツMSIのD.モレイラが2番手タイムでした。さらに,そのモレイラから1000分の1秒という本当に僅差でリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が3番手タイムとなり,今季10度目のフロントローを獲得しています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が一時トップ3に入っていたものの,その後タイムを逆転されて4番手となりました。とはいえ,今季自己最高位のグリッドからのスタートとなります。ホンダ・チーム・アジアの古里太陽も上位につけていましたが,ラストアタックの時に転倒を喫してしまい,しばらく動けない状況となりました。幸いなことに足を引きずりながらではありますが立って歩ける状態で,6番グリッドを獲得となっています。初日午前中の走行がペナルティーでできなかったSIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡は,その影響があるのかQ1で敗退となり,22番グリッドから今日の決勝レースはスタートとなります。

◎わずか3周(SF)
○今季最後の大会が鈴鹿サーキットで始まっていて,土曜日は第8戦の予選と決勝が,日曜日は第9戦の予選と決勝が行われることになっています。昨日は第8戦の予選と決勝が行われましたが,予選は順調に進んだものの,決勝レースは大波乱となりました。その決勝レースですが,予選でラストアタックを決めてポールを獲得したTEAM MUGENの野尻智紀は,順調にスタートを切ってトップの座を守っていきました。その野尻に負けず劣らず好スタートを決めたのは,4番グリッドからのスタートとなったDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進でした。スタートでポジションアップを果たした太田は,2番グリッドからスタートしたVANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋との2位争いに持ち込み,一旦はこれを太田が制しました。しかし,宮田も負けじと太田に襲いかかり,2位の座を奪い返しました。トップを行く野尻が5周目に入ったところで,17番手争いをしていたTCS NAKAJIMA RACINGの大津弘樹(怪我で欠場している山本尚貴の代役として参戦)とVANTELIN TEAM TOM’Sの笹原右京がコース後半の高速コーナーである130Rで激しく接触してマシンが半分にちぎれたりタイヤバリアを乗り越えたりするほどの激しいクラッシュへと発展してしまいました。乗り越えたマシンが防護フェンスを破壊するほどの事故となってしまい,赤旗が提示後,コースの安全が保てないことからレースはそこで終了となりました。結局3周終了時点での順位が最終結果となり,野尻の優勝を飾っています。ただ,当然レースの75%の走行距離を終了しておらず,与えられるポイントは半分となっています。なお,激しいクラッシュに見舞われた笹原は病院で精密検査を継続して受けることとなり,大津は体は大丈夫なようですが,マシンが大きく損傷していることから,今日行われる第9戦は2人とも欠場となります。
2023/10/28(土)
◎2チーム(MotoGP)
○第17戦タイGPがチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,一旦はランクトップに立ったものの,それ以後は転倒やタイヤ選択ミスが原因でトップの座から落ち,さらに得点差も開いてしまったプラマック・レーシングのJ.マルティンが,2回の走行ともトップタイムをマークし,初日総合トップに立ちました。総合2,3番手タイムをそれぞれM.ビニャーレス,A.エスパルガロがマークし,アプリリアのワークスライダーが占めました。ちなみに,マルティンとビニャーレスとのタイム差は,わずか1000分の98秒と僅差でした。前戦でMotoGPクラス昇格後初めて勝利を収めたプラマック・レーシングのJ.ザルコが4番手タイムをマークし,プラマックとアプリリア・レーシングの2チームがトップ4を独占した初日となりました。このところ最下位付近を走行する結果が続いているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,セッティング等に改善の方向性が少し見えたようですが,アタック中にイエローフラッグでタイム抹消という不運もあって,最終的なタイムはこの日も奮わず20番手で初日を終えています。
Moto2クラスは,ここまでランクトップをひた走るレッドブルKTMアジョのP.アコスタがトップタイムをマークし,今季4度目となる初日総合トップに立ちました。そのアコスタからわずか1000分の14秒遅れで,オンリーファンズ・アメリカン・レーシングのM.ラミレスが総合2番手タイムをマークし,これまでの自己最高位につけています。そのラミレスからさらに僅差となる1000分の6秒遅れで,ベータ・ツールズ・スピードアップのF.アルデグエルが総合3番手タイムでした。日本人ライダー勢ですが,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は7番手と上位につけましたが,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河とコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,それぞれ25番手,27番手と下位スタートとなっています。
Moto3クラスは,2位とわずか4ポイント差でランクトップに立っているレオパード・レーシングのJ.マシアがトップタイムをマークし,今季4度目となる初日総合トップに立っています。総合2,3番手タイムは,それぞれガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3のD.アロンソ,MTヘルメッツMSIのD.モレイラでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,モレイラのチームメイトである山中琉聖が5番手タイムをマークして好発進を決めています。ランク2位につけているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は,午前中のタイムを更新することができず14番手で初日を終えています。SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡は,前戦のペナルティーに関するペナルティーが科されてしまい,午前の走行ができなくなりました。この日最初の走行となった午後の走行では,トップから1秒以上遅れた17番手でした。前戦で今季自己最高位となる7番手に入ったホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,27番手タイムで初日を終えています。
2023/10/27(金)
◎再び欠場(MotoGP)
○10月25日(水)にホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・カストロールから発表があり,同チームからフル参戦しているA.リンスが,今日からチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される予定の第15戦インドネシアGPを欠場することになりました。今シーズンから同チームに所属しているA.リンスは,第3戦アメリカGPにおいて今季ホンダ勢としては唯一勝利を収めています。しかし,第6戦イタリアGPのスプリントレースで転倒を喫し,右足の脛骨と腓骨を骨折を骨折する重傷を負ってしまいました。その後は欠場が続いていて,第14戦日本GPで一旦は復活したものの,初日のみ走行してあとの走行をキャンセルしています。そして,第15戦インドネシアGPでは復活して最後まで走りきり,しかも,決勝レースではホンダ勢で最高位となる9位でチェッカーを受ける活躍をしました。次の第16戦オーストラリアGPでの活躍が期待されましたが,足の痛みにより2日目からは再び走行をキャンセルしました。その後,母国スペインに帰って診察を受けた結果,治療したところに小さな突起があるということで,これを除去するための手術を受けることになったようです。そのため,今回発表があったようにタイラウンドを欠場するという判断に至っています。
2023/10/26(木)
◎欠場(SF)
○今月末にSFの最終戦となる第8戦と第9戦が行われますが,そのことに関して10月24日(火)にTGM Grand Prixから残念な発表がありました。今シーズンからTGM Grand Prixが新たに参戦することになり,そのドライバーとして大湯都史樹とトルコ人ドライバーのJ.ブリュックバシェがステアリングを握っています。今回の発表によると,その中の大湯が鈴鹿サーキットで行われる最終戦を急遽欠場することになりました。今シーズンの大湯は,SGTについては参戦継続が早い段階で決定していましたが,SFに関しては所属するチームがない状態にありました。年齢的にも,そして実績的にも申し分ないだけに,そうしたドライバーがSFのシートを失うことに違和感を覚えたのも確かです。しかし,開幕ぎりぎりになって新たにTGM Grand Prixが参戦することになり,そしてそのドライバーに大湯が起用されることとなりました。その大湯の今季の戦績ですが,第3戦と第5戦でポールを獲得して速さを見せました。しかし,予選では速さを見せることができたものの,決勝レースになると自身のミスや不運が起きたりして結果が残せない状況が続いていました。さらに,第6戦を前にしてトレーニング中に怪我を負ってしまい,欠場を余儀なくされました。そうした逆境の中,復帰した第7戦で見事3位表彰台を獲得し,復活ののろしを上げていました。ところが,今回の残念な発表となったのです。今回の欠場は本人からの申し出ということですが,本人のリリースによると「現在私を取り巻く状況が鈴鹿へ向けて戦うため,しかも勝つための準備を整えることが非常に難しい状況となってしまいました。」という欠場理由ですが,具体的なものがないだけにはっきりとしたことが分かりません。気になるのは,レースの世界でよくあることですが,資金的なことです。マシンのカラーリングをみると,ブリュックバシェのマシンにはいくつものスポンサーのロゴがありますが,大湯のマシンはそれに比べるとかなりすっきりしています。SFへフル参戦しているチームのマシンのカラーリングは,どこも大口のスポンサーのロゴが中心となっていますが,新規参入のTGM Grand Prixはそうした点が見当たらず,それだけにドライバーからの持ち込み資金の比重が大きくなっていることが考えられます。今回の欠場の理由が資金的なことかどうかは全く分からず,ずぶの素人の勝手な想像でしかありません。理由はどうであれ,大湯の走りを見ることができないのは何とも残念な話です。なお,大湯の欠場で空くことになる最終戦のシートに関して昨日同チームから発表があり,今季SGTのGT300クラスにPONOS GAINER GT-Rを駆ってフル参戦していた大草りきを起用することになりました。今回起用されることになった大草は,以前全日本F3に出場した経験はありますが,それ以後はSGTやS耐などのいわゆる箱形マシンのレースを主に戦いの場所としてきています。久々のフォーミュラカーがいきなり国内最高峰のSFとなり,しかも金曜日のフリー走行で初めてSFのマシンを駆り,その翌日から予選,そして決勝へと流れていきます。かなり苦労することは間違いないでしょうが,来季以降のことを考えるといい機会に恵まれたとも言えます。
2023/10/25(水)
◎初ポイント(F1)
○第19戦アメリカズGPは,前戦でタイトルを決めたレッドブルのM.フェルスタッペンがブレーキトラブルを抱えながらもトップの座を守りきり,今季15勝目を獲得して終えました。レース後には2人の失格者が出たため,アルファタウリの角田裕毅は,今季最高位となる8位でチェッカーを受けることにもなりました。この2人失格者が出たことは,大きな喜びを得たドライバーの誕生へと繋がりました。その喜びを得たのは,今シーズンからウィリアムズに所属してフル参戦を開始しているアメリカ人ドライバーのL.サージェントです。前戦までの18戦を消化して,フル参戦ドライバーの中で唯一彼だけがポイントを獲得することができていませんでした。アメリカズGPでは12位でチェッカーを受けていてノーポイントに終わるところだったのですが,2人の失格者が出たため2つ順位が上がり,15位に入ってわずか1ポイントではありますが見事ポイント獲得ということになりました。彼にとってはF1ドライバーとして初めてのポイント獲得となり,しかもそれが母国GPでの出来事というメモリアルなものとなったのです。今回のポイント獲得は別の意味でもメモリアルなものとなっていて,アメリカ人ドライバーがF1でポイントを獲得したのは,何と1993年のイタリアGPにおいてM.アンドレッティが3位に入って以来ちょうど30年ぶりとなります。M.アンドレッティといえば,彼がオーナーを務めるアンドレッティ・フォーミュラ・レーシングが,つい最近新規F1参入チームとして(2025年シーズンから)エントリーできることがほぼ決まっています。こうしたことから,何とも縁を感じる今回のリザルトとなっていますね。
2023/10/24(火)
◎15勝目&失格&3人目(F1)
○第19戦アメリカズGPの決勝レースが,好天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。2番グリッドからスタートしたマクラーレンのL.ノリスは,好スタートを切ってトップに立ち,その後も順調な走りでトップの座を守っていきました。6番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,スタートで1つポジションをアップし,その後も順位を少しずつ上げていって,ひたひたとトップのノリスを追っていきました。そして,レース中盤に入ったところでついにノリスを捉えてトップに立つと,タイヤ交換作戦の違いからポジションを下げることはありましたが,やはりレースが進むとトップに立つ展開となりました。フェルスタッペンに抜かれたノリスは,次にメルセデスAMGのL.ハミルトンの追撃を受けてついに2位の座を奪われてしまいました。トップ3の順位は変わらずにチェッカーとなり,フェルスタッペンが今季15勝目を挙げました。レース後に行われた車検で,何とハミルトンと5位でチェッカーを受けたフェラーリのC.ルクレールのマシンにフロア規定違反が見つかり,2人は失格となってしまいました。ハミルトンの失格によりノリスが替わって2位になり,3位にはフェラーリのC.サインツが上がりました。レッドブルのS.ペレスは,ハミルトンの失格で4位となっています。アルファタウリの角田裕毅は,11番グリッドからスタートしてトップ10圏内を走行していき,一旦は10位でチェッカーを受けました。しかし,2人失格が出たため,最終的な順位は8位となっています。なお,その角田は,後ろを走行していたウィリアムズのA,アルボンとの差がかなりあったため緊急ピットインしてフレッシュタイヤに履き替えました。これはファステストラップ狙いで行ったものですが,見事この作戦が当たって角田は自身初となるレース中のファステストマークし,ボーナスの1点を加算しています。日本人ドライバーがレース中のファステストラップを記録したのは,中嶋悟,小林可夢偉に次ぐ3人目となります。今回から復帰したチームメイトのD.リカルドは,15位でレースを終えています。
2023/10/23(月)
◎天候不良(MotoGP)
○第16戦オーストラリアGPの決勝レースが,フィリップ・アイランド・サーキットで行われました。この日のフィリップ・アイランドは,初日から懸念があったように天候不良に見舞われてしまい,Moto2クラスまでは開催されたものの,スプリントレースが行われる予定だったMotoGPクラスは中止となりました。
ウェットコンディションで決勝レースが行われたMoto2クラスですが,9周目に入ってからの強風により赤旗が提示されました。そして,レースは再開されることなくそのまま終了となってしまいました。今回は9周終了段階で中止となったため,各ライダーに与えられるポイントは半分となります。今回勝者となったのは,赤旗提示段階でトップに立っていたエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノで第5戦フランスGP以来今季3勝目となります。2,3位にはそれぞれポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネト,GTテレビザン・スピードアップのF.アルデグエルで,両者とも2戦連続表彰台獲得となります。日本人ライダー勢ですが,26番グリッドからスタートしたペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河が自己最高位となる11位入賞を果たしています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は15位で何とかぽいと県内でゴールし,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,惜しいところでポイント圏内となりませんでした。
Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのD.オンジュとポールからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢との間でトップ争いとなり,ファイナルラップで逆転したオンジュが優勝しています。惜しくも優勝を逃した佐々木でしたが,ランクトップを行くレオパード・レーシングのJ.マシアが8位に終わったため,ランク2位の佐々木とマシアとのポイント差が4となっています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,前戦で7位入賞を果たしているホンダ・チーム・アジアの古里太陽が今回も7位に入っています。ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖は15位に入ってポイントを獲得したのに対し,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡は17位でノーポイントに終わっています。

◎完勝(F1)
○第19戦アメリカズGP2日目の走行が行われ,この日はスプリントレースとその予選となるスプリント・シュートアウトが行われました。シュートアウトでトップタイムをマークしてフロントローからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,スタートからトップの座を守ると,あとはトップの座を一度も譲ることなく後続との差を広げて行って独走態勢に持ち込み,2位に9秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けて完勝しました。フェルスタッペンの独走は許したものの,オープニングラップで2位に浮上したメルセデスAMGのL.ハミルトンがこちらも単独走行で2位に入っています。初日に好調な走りを見せたフェラーリ勢でしたが,スプリントレースではC.ルクレールの3位が最高位でした。7番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ペレスは,2つ順位を上げて5位でチェッカーを受けています。アルファタウリ勢は,D.リカルドが12位,角田裕毅が14位でレースを終えています。
2023/10/22(日)
◎初優勝&初表彰台(MotoGP)
○第16戦オーストラリアGPの各クラス予選と,昨日お伝えしたように,今日は悪天候が予想されるためMotoGPクラスのみ前倒しで決勝レースが行われました。
MotoGPクラスの決勝レースは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,好スタートを切ってトップに立ち,後続との差をどんどん広げて行きました。彼が選択したのはソフトタイヤで,それが途中までは功を奏して一時は2位に3秒以上の差をつける独走となりました。しかし,ソフトタイヤは得てしてグリップの持ちが悪い場合がありますが,今回のマルティンにはそれが出て,終盤に入るとペースが落ち始め,ついには5台によるトップ争いに持ち込まれる状況となりました。ファイナルラップまで続いたそのバトルは,最終的にマルティンのチームメイトで,来季はLCRホンダ・カストロールに移籍することが決まっているJ.ザルコがトップでチェッカー受け,ついに最高峰クラス参戦以来210戦目で初の優勝を飾りました。ザルコの優勝は,彼にとってMoto2クラスの最後のレースとなった2016年の最終戦以来およそ7年ぶりとなります。2位におよそコンマ2秒遅れでランクトップを行くドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが入り,ランク2位のマルティンが5位に終わったため,2人のポイント差が18から27に広がっています。このところ調子を上げてきていて,来季のシートがまだ決まっていないグレシーニ・レーシングMotoGPのF.ディ・ジャンアントニオが3位に入り,最高峰クラス参戦36戦目で初の表彰台獲得となりました。今回のレースはドゥカティ勢が表彰台独占となっていますが,これは今季6度目となり,まさにドゥカティの黄金時代といえる状況となっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,予選から奮わず最後尾からのスタートとなり,完走した中では最下位となる19位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,初日総合トップに立ったベータ・ツールズ・スピードアップのF.アルデグエルが,予選でも速さを見せ,2番手タイムだったポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトにコンマ3秒以上の差をつけて,昨年のこの大会以来1年ぶりとなるポールを獲得しました。3番手タイムを,アルデグエルのチームメイトであるA.ロペスがマークしています。日本人ライダー勢は予選でも奮わず,全員Q1で敗退となり,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が20番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰が25番手,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河が26番手で予選を終えています。
Moto3クラスは,午前中に行われたプラクティス3でトップタイムをマークしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が,予選でもその速さを見せてトップタイムをマークし,今季5度目となるポールを獲得しました。2番グリッドをCFモト・レーシング・プルエステルGPのJ.ケルソが獲得し,これは自身最高位タイとなっています。3番手タイムをアンジェルスMTAチームのS.ネパがマークし,自身初となるフロントローを獲得しました。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,Q2に進出したSIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が14番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が17番手でした。唯一Q1で敗退となったホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,20番グリッドから決勝レースをスタートとすることになります。

◎タイム抹消で(F1)
○第19戦アメリカズGPが開幕し,この大会はスプリントレースが行われることから初日に予選が行われました。ラストアタックで一旦トップタイムをマークしたのは,フェラーリのC.ルクレールでしたが,その直後にレッドブルのM.フェルスタッペンがルクレールのタイムを1000分の5秒上回り,この大会もフェルスタッペンのポールかと思われました。ところが,そのアタックの際,フェルスタッペンはターン19でトラックリミットを超えたことでこの周回はタイム抹消となったため,ルクレールが通算21回目のポール獲得となりました。タイム抹消となったフェルスタッペンは,6番グリッドからのスタートとなります。2番手タイムをマクラーレンのL.ノリスがマークし,そのノリスからわずか1000分の9秒遅れでメルセデスAMGのL.ハミルトンが3番手タイムでした。シーズンが進むに連れて不振に陥っているレッドブルのS.ペレスは,9番手タイムで予選を終えています。アルファタウリ勢ですが,角田裕毅はQ1を5番手で通過して以後の走行に期待を持たせましたが,Q2でわずか1000分の18秒届かず敗退となってしまい,11番グリッド獲得にとどまりました。今回が復帰戦となるD.リカルドは,Q1で敗退して15番グリッドとなっています。
2023/10/21(土)
◎スケジュール変更(MotoGP)
○昨日から第16戦オーストラリアGPが開幕しましたが,MotoGPの商業権を有するDORNAスポーツ,レースディレクション,そしてFIMから発表があり,今日と明日の予定を変更することになりました。当初の予定では,いつものMotoGPのように,土曜日に予選とスプリントレースを行い,日曜日に決勝レースという流れになっていました。しかし,日曜日は不安定な天候が予想されていて,安全面を考慮して,土曜日に予選と通常の決勝レースを行い,日曜日の天候がレース開催可能なようであればスプリントレースを行うということになりました。なお,今のところMoto2,Moto3クラスに関しては,予定変更がないようです。

◎ワンツー発進(MotoGP)
○第16戦オーストラリアGPがフィリップ・アイランド・サーキットで開幕し,初日はドライコンディションの中で各クラスのフリープラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,来季M.マルケスが抜けるレプソル・ホンダ・チームのシートに座る候補に挙がっている中の一人であるレッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが初日総合トップタイムをマークしました。今回が母国GPとなるJ.ミラーが総合2番手タイムをマークし,初日はKTMのワークスライダーによるワンツー発進となっています。当初レプソルのシート候補に挙がったものの,チーム残留が確実視されているアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスが,前戦で2位表彰台を獲得した勢いを持続しているかのように初日総合3番手タイムをマークしました。前戦の勝者であるドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアは,その前戦で初日と2日目はあまり良い走りを見せていませんでしたが,今回もそれを再現するかのようにトップに顔を出すことができず,11番手タイムに終わって今日行われる予選はQ1からの出走となります。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,ブービーとなる21番手タイムに終わっていて,中上もQ1からの出走となります。ちなみに,ホンダ勢は4人ともQ1からといういつもの(?)結果となっています。さらに,ヤマハまで含めても全員がQ1からとなり,日本メーカー勢は全員トップ10圏内に入ることができていません。
Moto2クラスは,ベータ・ツールズ・スピードアップのF.アルデグエルが,2回の走行共にトップタイムをマークし,昨年4月に行われた第2戦アルゼンチンGP以来の初日総合トップとなっています。ポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトが,転倒は喫しながらも総合2番手となっています。総合3番手は,トップからコンマ55秒遅れでインデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンでした。日本人ライダー勢ですが,前戦で上位に顔を出すことができなかったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,この日も同じような結果となっていて,15番手タイムで初日を終えています。前戦で今季初ポイントを獲得したペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は24番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰はブービーの29番手でした。
Moto3クラスは,ボエ・モータースポーツのD.ムニョスが,こちらも2回の走行共にトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。ムニョスにとっては,今季初の初日総合トップとなります。アンジェルスMTAチームのS.ネパが,トップからわずか1000分の73秒差で総合2番手タイムでした。初日総合3番手タイムは,MTヘルメッツMSIのD.モレイラがマークしています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,モレイラからわずか1000分の4秒遅れでリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が4番手タイムでした。SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が14番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が17番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が19番手で初日を終えています。
2023/10/20(金)
◎国産技術で(ラリーレイド)
○世界ラリーレイド選手権といってもあまりピンとこない方もいらっしゃるとは思いますが,『ダカール・ラリー』といえばピンとくる方も多いのではないかと思います。そのダカール・ラリーは,世界ラリーレイド選手権の開幕戦となっています。新年早々に行われるこのレースは,4輪では以前の三菱,そして現在はトヨタが数々の勝利を収めています。そのダカール・ラリーでは,2輪,4輪共にレースがあり,そしてそれぞれにいくつかのクラスがありますが,来年の大会から新たなカテゴリーとして『ミッション1000』というものが始まります。これは,水素エンジンや電動,バイオ燃料を使用したハイブリッドなど,カーボンニュートラルに向けた技術開発を自動車メーカーに促すため新たに導入されるものです。この点に関して10月18日(水)に技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)に加入している5社(カワサキ,スズキ,ホンダ,ヤマハ,トヨタ)から発表があり,同組合が開発している水素燃料エンジン車である『HySE-X1』をミッション1000に投入することになりました。このマシンは,HySEの協力会社であるベルギーのオーバードライブ・レーシング社の車体に,HySEが開発しているモーターサイクル用水素燃料エンジンである総排気量998ccの直列4気筒スーパーチャージドエンジンを搭載しているものです。ガソリンや軽油と違って,まだ供給体制も整っていない水素を使用しますので,マシンそのものの開発だけでなくインフラの部分でも整備していかなければなりません。しかし,我が国の技術向上ということも含め,今後のことを考えると当然十分価値のあることですから,関係者の努力を期待したいところですね。
2023/10/19(木)
◎併催で(F1)
○『F1アカデミー』というレースカテゴリーをご存知でしょうか?これは,全ドライバーが女性のみというフォーミュラカーのレースで,今シーズンから始まったシリーズです。才能ある若い女性ドライバーが,FIA F3からF1へと少しずつステップアップしていくのを支援するのを目的として創設されました。その初年度となる今シーズンは,全部で15名のドライバーが参戦し,その内の2名はザウバーとアルピーヌの育成という形でフル参戦しています。そのF1アカデミーに関して新たな発表があり,来季は全7戦で行われますが,その全てがF1のサポートレースとして併催されることになりました。全部で15名のドライバーという点は変わりないのですが,その内の10名に関しては,F1に参戦する全チームが1名ずつドライバーを指名し,その指名を受けたドライバーはそのチームのカラーリングのマシンを駆ることになります。指名を受けなかった5名のドライバーについては,他のパートナーのサポートを受けて参戦することになります。女性のF1ドライバーは,1975年にF1史上女性で唯一ポイントを獲得した経歴を持つL.ロンバルディが走った1976年以来誕生していません。女性ドライバーといえば,元F1ドライバーである野田英樹を父にもつJuju(野田樹潤)選手が日本人女性ドライバーとして注目をされています。今回発表されたようなことを一つ一つ積み重ねていけば,注目を少しずつ集めてくるようになるでしょうし,そうした中でF1へ出場するために必要なスーパーライセンスを獲得できるような実力を持つ女性ドライバーが誕生するようになるかもしれませんね。
なお,マクラーレンはこの点について発表を行い,B.ブスタマンテを同チーム初の女性育成ドライバーとして契約が成立し,F1アカデミーにおいて彼女を指名しました。ということで,上記したように来季はF1アカデミーでブスタマンテがマクラーレンカラーのマシンを駆ることになります。
2023/10/18(水)
◎供給元は?(F1)
○現在は10チーム20台で争われているF1ですが,4輪レースを統括しているFIA(国際自動車連盟)は,新規参入を希望する11チーム目を募集していました。その点に関して,先日FIAから発表があり,全部で4チームから申請が出されていましたが,その内の3チームは失格となりました。そして,元F1ドライバーで,アメリカ国内のレースで数々の栄冠を獲得しているM.アンドレッティが率いていて,アメリカのゼネラル・モータース(GM)と提携しているアンドレッティ・フォーミュラ・レーシングのみがFIAから参入の許可が出ました。ただ,これだけでは参加資格を得たことにはならず,今後F1を運営する中心的組織であるFOMの承認を得て,はじめてF1への参戦が可能となります。そのアンドレッティ・フォーミュラ・レーシングに関して,大きな不安要素の1つが明らかになっています。それは,同チームのマシンが搭載するパワーユニット(PU)に関してです。GMと提携しているわけですから,いずれはGM製のPUを搭載することになりますが,そう易々と開発できるものではありませんので,それまでの間,現在F1にPUを供給しているメーカーの何処かを使用することになります。申請当初は,その供給元はルノーだと思われていました。ところが,現在F1においてルノーのワークスはアルピーヌになっていますが,そのアルピーヌから発表があり,確かにルノーとの間で契約は結ばれていましたが,現在はその契約期限が切れているということです。ということは,例え同チームが参戦が認定されても,搭載するPUがないわけですから,現実的には参戦できないことになります。この大問題についてFIAのM.ベン・スレイエム会長が明らかにしたことによれば,新規参入チームであるアンドレッティは,レギュレーション上2025もしくは2026年にPU供給を受ける特権があるということです。このことに関しては,いろいろ見解があるようですが,もしこれが活きるとすれば,供給元として浮上してくるのが供給先が少ないアルピーヌとホンダということになるようです。現段階では,両メーカーとも両メーカーとも簡単には引き受けられないでしょうが,レギュレーションでそうなっているとした場合は拒否することができません。アンドレッティとの関係性でいえば,アルピーヌ(ルノー)は,期限が切れたとは言え,元々契約がありました。ホンダに関しては,同チームはアメリカン・フォーミュラカー・レースであるインディカーシリーズでずっとホンダエンジンユーザーですから関係性は深いと言えます。こうしたことからいえば,どちらになっても不思議なない感じはしますね。
2023/10/17(火)
◎体制決定(MotoGP)
○10月14日(土)付けのこのページでもお伝えしたように,ホンダ・チーム・アジアからフル参戦している古里太陽が,来季も同じ体制で継続参戦することが発表されました。その発表に関しては,古里太陽だけでなく,チーム全体の体制が発表されていたのですが,その点を割愛していたので,ここで改めてお伝えしたいと思います。まず,ホンダ・チーム・アジアについてですが,このチームは世界で活躍するアジア人ライダーを発掘・育成するため2013年にホンダが発足したものです。当初はMoto2クラスへの参戦だったのですが,2016年からはMoto3クラスにも参戦するようになり,元GPライダーで,そしてGPにおける250ccクラス最後のチャンピオンでもある青山博一が監督を務めるようになって現在に至っています。インドネシアGPの開催前日である10月12日(木)に体制発表があったのですが,監督については,来季も青山博一が継続して務めます。ライダーに関してですが,まずMoto2クラスはこれまで通りイデミツ・ホンダ・チーム・アジアとしてシーズンに臨み,来季で在籍6年目となるS.チャントラが継続参戦します。そして,既に発表があったように,今季もチャントラのチームメイトである小椋藍が来季はチームを抜け,小椋に替わってM.アジがそのシートに座ることになりました。インドネシア人ライダーであるマジは,今季もこのチームからMoto3クラスにフル参戦していて,チーム内でステップアップを果たすという形になります。Moto3クラスについては,こちらもこれまで通りホンダ・チーム・アジアとして参戦することになり,既にお伝えしたように古里太陽が継続参戦します。そして,アジのステップアップに伴って空くシートには,新たにタイ人ライダーであるT.ブーシュリを起用することになりました。ワイルドカードでの参戦は経験のあるブーシュリですが,来季が初めての世界選手権フル参戦となります。
2023/10/16(月)
◎トップ返り咲き(MotoGP)
○第15戦インドネシアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,前日に行われたスプリントレースでプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが優勝し,逆転でポイントランクトップに立ちました。そのマルティンは,決勝レースで抜群のスタートダッシュを見せて一気にトップに立つと,後続との差を広げて行きました。2位に3秒近い差をつけて独走態勢に持ち込みましたが,好事魔多し,何と転倒してリタイアに終わってしまいました。その段階では3位を走行していたのが前日にランク2位に落ちていたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアでした。予選ではQ1で敗退して今季ワーストとなる13番グリッドからのスタートとなったバグナイアでしたが,これまた彼も抜群のスタートダッシュを決めて順位を上げ,オープニングラップ終了段階で早くもトップ10圏内を走行していました。前日までは走りに精彩がなかった彼でしたが,この日は別人のような走りを見せて順位をどんどん上げていき,マルティンが転倒以後に前を行くアプリリア・レーシングのM.ビニャーレスを捉えて2位に浮上し,少しずつ差をつけていきました。このまま逃げ切るかと思われましたが,ビニャーレスも1秒前後の差の中で追走していきました。そのビニャーレスの背後につけたのが,インドGPで表彰台を獲得したモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロでした。最終盤に入るとやや前を行くバグナイア,その後ろをビニャーレスとクアルタラロがつける展開となってファイナルラップに突入しました。果たしてバグナイアの逃げ切りがうまくいくかという状況となりましたが,最後まで順位が変わらず,バグナイアがランクトップに返り咲く優勝を飾りました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,20番グリッドからのスタートを乗り越えてポジションを上げ,さらに前を行くライダーの転倒があったりしてさらにポジションアップを果たし,一時はトップ10圏内を走行しました。しかし,残念ながら少し順位を下げてしまい,最終的に11位でのチェッカーとなりました。とはいえ,マシンの戦闘力不足で苦しい状況におかれている中にもかかわらず,3戦連続ポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,ここまでランクトップを走るレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,トップに立つと後続との差を広げて行って独走態勢に持ち込み,2位に2秒の大差をつけて今季7勝目を挙げ,ランク2位に65ポイント差をつけました。アコスタの独走は許したものの,ポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトが自身も単独走行で2位に入っています。さらに,GTトレヴィザン・スピードアップのF.アルデグエルが,こちらも単独走行となって3位表彰台を獲得しています。日本人ライダー勢で速さを見せたのは,今季途中から参戦しているペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河でした。24番グリッドからスタートした羽田は,今季ここまでのレースだとそのまま下位争いとなっていましたが,ここでは順位を上げていって14位でチェッカーを受け,今季初めてポイントを獲得しています。他の日本人ライダー勢は奮わず,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,他のライダーとの接触の原因となったことからロングラップペナルティーが科され,最終的に17位でゴールしています。コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は,5周目の16コーナーにおいて単独で転倒を喫しリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,このクラスらしく10台近いマシンによるトップ争いが最終ラップまで続いていきました。その中でMTヘルメッツMSIのD.モレイラが抜け出してトップでチェッカーを受け,参戦34戦目にして初めての勝利を収めました。2,3位には,それぞれガスガス・アスパー・チームのD.アロンソ,ぼえ・もーたーすぽーつのD.オンジュが入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,自己最高位となる5番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの古里太陽が,彼としては初めてファイナルラップまでトップグループでのバトルに加わり,最終的に自己最高位となる7位でチェッカーを受けています。SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が12位,ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖が15位に入ってポイントを獲得しています。ランクトップ争いに加わっているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は,何とサイティングラップで転倒するというアクシデントに見舞われました。幸いにもグリッドには並ぶことができましたが,スタートで出遅れて上位争いに加わることができず,18位でチェッカーを受けてランク争いでは痛いノーポイントに終わっています。

◎連勝&同士討ち(JRR)
○今季最終戦となる第8戦『MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿』の各クラス決勝レースが,一時雨に見舞われた鈴鹿サーキットで行われました。
JSB1000クラスは,前日のレース1で同士討ちの原因をつくったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が,その際足首を痛めたことからこの日のレース2を欠場することになりました。レースの方は,前日に行われたレース1で幸運な形で優勝したAstemo HondaDream SI Racingの水野涼とチームメイトの中須賀の転倒に巻き込まれてしまってノーポイントに終わった岡本裕生とのトップ争いとなりました。ファイナルラップまで持ち込まれた2人のバトルは最後まで続き,岡本が昨日のアクシデントと同じ場所であるシケインでのバトルでコースオフを喫してそのまま直進し,トップのままでコースに復帰してチェッカーを受けました。もちろんコーナーを曲がらずにゴールしたわけですからその順位は認められず,2位でチェッカーを受けた水野が優勝,岡本は2位でのゴールとなりました。前日のレース1で4年ぶりに勝利をもたらした水野が,連勝で再びホンダに勝利をもたらしました。3位争いも2台によるバトルがファイナルラップまで続き,今季からYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINに移籍している亀井雄大が3位争いを制し,嬉しい今季初表彰台を獲得しています。
ST1000クラスは,トップを行くMOTOBUM HONDAの荒川晃大を,JAPAN POST HondaDream TPの高橋巧と高橋裕紀の2人が追う展開となりました。そして,高橋巧が荒川をパスしてトップに立ち,やや荒川との差をつけていくことに成功しました。このままの順位でゴールすれば逆転で高橋巧がタイトルを獲得するという状況となる中,信じられないアクシデントが発生しました。高橋裕紀が少し遅れて3位を走行していたのですが,その高橋裕紀がスリップダウンを喫して転倒したのですが,その高橋裕紀のマシンが路面上を滑っていき,何とトップを走る高橋巧のマシンを直撃してリタイアに追い込んでしまったのです。チームメイトを巻き込んでのアクシデントを起こしたことはもちろんレースだけに仕方の無いことではあるのですが,今回の場合,黄旗が提示されている区間での出来事だけに,ベテランライダーでもある高橋裕紀としては十分反省すべきことだと思います。思わぬ同士討ちによりトップに浮上した荒川は,そのまま逃げ切って優勝を飾りました。前を行くJAPAN POST HondaDream TPの2台がリタイアしたため,2,3位には,それぞれAstemo HondaDream SI Racingの渡辺一馬,Team GYTRの前田恵助が入っています。この結果,2位に入った渡辺が今季のタイトルを決め,3連覇を達成しています。
ST600クラスは,当初は6台によるトップ争いとなっていました。そのバトルに出遅れていたAKENO SPEEDの井手翔太が加わっていきました。その井手は,どんどんポジションを上げていきファイナルラップでトップに立つとそのまま逃げ切り,開幕戦以来となる今季2勝目を挙げました。2,3位には,それぞれJAPAN POST HondaDream TPの小山知良,51GARAGE kupu Racing YAMAHAの阿部恵斗が入り,3位に入った阿部が自身初となるタイトルを獲得しています。
J-GP3クラスは,このクラスらしく複数台によるトップ争いがファイナルラップまで続き,12周目にトップに立ったTeam Plusoneの木内尚汰がそのまま逃げ切り,2位にわずか1000分の84秒差で今季初優勝を飾りました。僅差の2位となったのはMARUMAE with Club PARISの彌榮郡で,勝利まであとわずかだっただけに表彰式では悔し涙を流していました。3位にP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が入り,彼も3連覇を達成しています。

◎大逆転(SGT)
○今季第7戦となる『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。
GT500クラスのレース序盤に活躍を見せたのは,今季限りで引退することになっているZENT CERUMO GR Supraの立川祐路でした。7番グリッドからスタートした立川は,どんどんポジションをアップしていって何と2位まで浮上し,まだまだ十分現役で戦えるのではないかと思わせる走りを展開していきました。アクシデントにより何度もフルコースイエローが提示される状況が続き,ピットインのタイミングのずれ等もあって順位がどんどん変化していきました。そのような中,12番グリッドからスタートした坪井翔&宮田莉朋組のau TOM’S GR Supraが,レースが進むに連れてポジションを上げていき,残り10周になるところでついにトップに躍り出ました。そして,2位の福住仁嶺&大津弘樹組のARTA MUGEN NSX-GTに5秒以上の大差をつけて大逆転でトップチェッカーを受け,今季2勝目を挙げました。3位には,千代勝正&高星明誠組のNiterra MOTUL Zが入っています。
GT300クラスは,序盤こそポールからスタートした堤優威&平良響&加藤寛規組のmuta Racing GR86 GTがトップを走行していましたが,タイヤ交換やピットインのタイミング等の作戦が交錯したりして順位が変わっていきました。そして,レースが進むに連れて吉田広樹&川合孝汰&野中誠太組の埼玉トヨペットGB GR Supra GTとmutaとのトップ争いに絞られていき,ファイナルラップまでそのバトルは続きました。最終的にファイナルラップの段階でトップを走行していた埼玉トヨペットGBがmutaとの熱いバトルを制してトップでチェッカーを受け,わずか0.612秒でこの大会連覇を果たしました。嵯峨宏紀&小高一斗&根本悠生組のapr LC500h GTと井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTとの間で繰り広げられた激しい3位争いは,aprがこれを制しています。
2023/10/15(日)
◎逆転(MotoGP)
○第15戦インドネシアGPの各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,ドライコンディションとなったペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,3番グリッドからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが,徐々に順位を上げてトップに立つと,そのまま逃げ切ってトップでチェッカーを受け,スプリントレース4連勝を挙げました。ランクトップ争いを展開しているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが8位に終わったため,マルティンがバグナイアを逆転してトップに立ちました。自身初となるポールからスタートしたムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニは,順位をいったん下げたものの,2位に浮上してマルティンを追いましたが,ペースに勝るマルティンを捉えることができず,1秒以上離されて2位でチェッカーを受けています。3位にM.ベゼッキが入り,ムーニーVR46レーシング・チームが2,3位を占めています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,20番手からスタートし,前で転倒リタイアが続出したこともあってポジションを上げていき,最終的に単独走行となって11位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,僅差でのタイムアタック合戦となり,ポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトが2番手タイムをマークしたコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプM.ゴンザレスにわずか1000分の3秒差で自身今季2度目となるポールを獲得しています。QJモーター・グレシーニMoto2のF.サラッチは3番手タイムでしたが,それでもトップとはわずか1000分の19秒差でした。日本人ライダー勢は全員Q1で敗退となり,惜しいところでQ2進出を逃したイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は19番手,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は24番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰はブービーの29番手で予選を終えています。
Moto3クラスは,MTヘルメッツMSIのD.モレイラがトップタイムをマークし,昨年の第12戦イギリスGP以来となる今季初ポールを獲得しています。前戦の勝者であるレオパード・レーシングのJ.マシアが,トップから100分の4秒差で2番手でした。3番手タイムをガヴィオタ・ガスガス・アスパーガヴィオタ・ガスガス・アスパー・チームのD.アロンソがマークし,自身初となるフロントローを獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が5番手タイムをマークし,これまでの自身最上位となります。ランクトップ争いを展開しているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は11番手で予選を終えています。他のライダーはQ1で敗退していて,ガヴィオタ・ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖は19番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡は22番手で予選を終えています。

◎同士討ち&初優勝(JRR)
○今季最終戦となる第8戦MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿が開幕し,初日は各クラスの予選と,JSB1000クラスのレース1が行われました。
JSB1000クラスのレース1は,いつもですとヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生が他を引き離してトップ争いに持ち込みますが,このレースはトップ争いをするその2台にホンダ勢2台がファイナルラップまで追う展開となりました。とはいえ,ファイナルラップに入ったときにはヤマハ勢2台が少しだけ差をつけてトップ争いに持ち込んでいました。抜きつ抜かれつとなった2人のバトルは最終ラップのシケインまで続き,その段階では岡本が前に立っていましたが,ここを得意とする中須賀が岡本のインに飛び込んでトップに立とうとしましたが,かなり無理があって岡本を巻き込む形で転倒を喫してしまいました。ほんの少し差をつけられて3位を走行していたAstemo HondaDream SI Racingの水野涼は,その差があったことが幸いして転倒に巻き込まれずトップに立ち,そのままチェッカーを受けてこのクラスで自身初となる優勝を飾りました。その水野に最後まで食らいついていたTOHO Racingの清成龍一が2位に入り,今季初表彰台を獲得しています。ヤマハ勢には劣っていたものの,予選で速さを見せていたAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也が3位に入っています。なお,最後の最後で転倒に巻き込まれた岡本は,ゴールラインには達していませんが,完走扱いとはなっています。チームメイトを巻き込む形で転倒した中須賀は,危険な走行があったということで失格となっています。
ST1000クラスはタイトル争いが最もタイトになっているだけに,予選結果も重要となってきます。そうした状況の中でトップタイムをマークしたのは,ランクトップから3ポイント差の3位につけているAstemo HondaDream SI Racingの渡辺一馬でした。その渡辺からわずか1000分の73秒遅れで,ランクトップとわずか1ポイント差につけているSDG Motor Sports RT HARC-PRO.の榎戸育寛が2番グリッドを獲得しています。3番手タイムは,トップから13ポイント差の3位とややタイトル争いには苦しい状況にあるMOTOBUM HONDAの荒川晃大でした。ランクトップに立っているTOHO Racingの國峰琢磨は,今日行われる決勝レースを5番グリッドからスタートすることになりました。
ST600クラスは,今回もヤマハYZF-R6勢が速さを見せ,オートポリスで行われた第6戦においてポールトゥーウィンを達成したTBB TEAMKENKEN YTchの長尾健吾が最速タイムを刻んで第6戦以来のポールを獲得しました。今回がスポットでの参戦で3年ぶりにJRRのST600クラスに今回出場しているYAMAHA GENBLU RACING TEAM ASEANの南本宗一郎が2番グリッドを獲得し,3番グリッドはベテランライダーであるJAPAN POST HondaDream TPの小山知良が獲得しています。
J-GP3クラスは,前回のポイントに終わってタイトル獲得とならなかったものの,それでも2位に23ポイント差をつけて有利な状況にあるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹が,唯一2分16秒台をマークしてポールを獲得しました。2,3番手には,トップの尾野から1秒以上離されてそれぞれBREASTO B-TRIBE RACINGの大和颯,Team Plusoneの木内尚汰がつけています。

◎圧倒的(SGT)
○第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』が我が大分県にあるオートポリスで開幕し,初日は両クラスの予選が行われました。前戦まではリザルトによって重量が加算されるサクセスウェイトが科されてきましたが,残り2戦となった今回は,これまでのウェイトが半減されることになっていますので,マシン本来の持つ速さがかなり反映されることになります。
GT500クラスは,激しいラストタイムアタック合戦が繰り広げられましたが,そのような中で福住仁嶺&大津弘樹組のARTA MUGEN NSX-GTが圧巻の走りを見せ,これまでのコースレコードを更新し,2位にコンマ5秒差をつけて見事ポールを獲得しました。ARTAにはかなり差をつけられましたが,2,3番手もトップと同じ1分31秒台をマークしました。その2,3番手となったのは,それぞれ国本雄資&阪口晴南組のWedsSport ADVAN GR Supra,関口雄飛&中山雄一組のDENSO KOBELCO SARD GR Supraで,ポールこそホンダNSX-GTに奪われましたが,トップ5中4台がトヨタGR Supraでした。
GT300クラスは,井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTがここまでの最速タイムを刻み,BRZがポール獲得かと思われましたが,堤優威&平良響&加藤寛規組のmuta Racing GR86 GTがチェッカーが振られて以後にラストアタックから帰ってきて,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せて逆転でポールを獲得しました。ラストアタックを担当した堤にとっては,これが自身初のポールとなります。3番手には,こちらもトップと同じ1分43秒台をマークしている嵯峨宏紀&小高一斗&根本悠生組のapr LC500h GTが入っています。マシンこそ違いがありますが,GT300クラスもトップ5中4台をトヨタのマシンが占めています。
2023/10/14(土)
◎ワンツー(MotoGP)
○第15戦インドネシアGPがペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,アプリリア・レーシングのA.エスパルガロが10コーナーで転倒を喫するというアクシデントに見舞われましたが,それでも今季通算7度目となるトップタイムをマークして初日総合トップに立ちました。総合2番手タイムをM.ビニャーレスがマークし,アプリリアワークスの2人が初日ワンツー発進を決めています。怪我により今大会の出場が微妙な立場にあったムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキでしたが,無事メディカルチェックをパスし,しかも総合3番手タイムをマークするという離れ業を演じています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,最多となる27周を走行し,17番手タイムで終わっていて,今日行われる予選はQ1からの出走となります。なお,メディカルチェックは木曜日の段階でパスしたムーニーVR46レーシング・チームのA.マルケスですが,午前中に行われたプラクティス1で転倒を喫し,その際痛めていた肋骨の部分に再び痛みが走ったということで,今大会の走行を午後からキャンセルしています。
Moto2クラスは,ここまでランクトップに立っていて,しかも来季からMotoGPクラスに昇格することが発表されているレッドブルKTMアジョのP.アコスタが速さを見せ,今季3度目となる初日総合トップに立ちました。総合2,3番手は僅差となり,ポンス・ウィゴー・ロス40のA.カネトがエルフ・マークVDSレーシング・チームのS.ロウズに1000分の42秒差で総合2番手となっています。日本人ライダー勢ですが,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は5番手でトップ10圏内に入っていますが,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は24番手,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は26番手と下位に沈んでいます。
Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのD.オンジュがトップタイムをマークし,今季3度目となる初日総合トップに立ちました。MTヘルメッツMSIのD.モレイラは,14周目に転倒を喫したものの,それでも総合では2番手タイムをマークしています。前戦でポールトゥーウィンを達成しているレオパード・レーシングのJ.マシアでしたが,初日は総合3番手タイムで終えています。なお,今季もマシアのチームメイトとしてここまで参戦してきた鈴木竜生でしたが,チームとの契約条項に成績が満たなかったことから,今大会からそのシートを来季同チームに所属することが決まっているA.フェルナンデスに譲っています。今季終盤でシートを失うことになった鈴木ですが,既に来季はリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPに移籍することが決まっています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,その鈴木が来季座ることになるリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのレギュラーライダーで,来季はチームを移籍してMoto2クラスに昇格することが決まっている佐々木歩夢が5番手タイムをマークし,日本人ライダー勢ではトップに立っています。SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が10番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が11番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が12番手と仲よく並んだ結果となりました。なお,古里太陽についてですが,大会前に発表があり,来季も同チームに所属してMoto3クラス3年目を迎えることが決まっています。
2023/10/13(金)
◎出場は?(MotoGP)
○今シーズンのMotoGPは,アクシデントや転倒により怪我を負い,出場できなくなるライダーが続出しています。そのため,レギュラーライダー全員が揃った大会はあまりないという現状になります。どのメーカーもそうした状況にありますが,このところ目立つのがドゥカティ勢です。4チーム8名という最大勢力を誇るドゥカティ勢ですが,その分欠場するライダーが出る可能性が高くなります。今日から第15戦インドネシアGPが開幕しますが,ドゥカティ勢はいずれのライダーも出場するためインドネシア入りしています。ただ,果たして全員の出場が可能かどうか,メディカルチェックの結果が注目となっています。まずワークスであるドゥカティ・レノボ・チームですが,かろうじてランクトップの座を守っているF.バグナイアは欠場する心配はありません。チームメイトのE.バスティアニーニは,第11戦カタルニアGPで転倒を喫し,左足踝の骨折と第2中手骨の複雑骨折を負ってしまい,前戦まで欠場が続いていました。約1ヶ月欠場し,今回復帰を目指しています。ドゥカティ第1のサテライトチームであるプリマ・プラマック・レーシング,そしてグレシーニ・レーシングMotoGPについては,それぞれ2人とも問題なく出場予定です。一番の問題はムーニーVR46レーシング・チームです。まず,L.マリーニは第13戦インドGPのスプリントレースにおいてオープニングラップで転倒を喫して左鎖骨を骨折する重傷を負ってしまいました。そのため,インドGPの決勝レースと,次に行われた第14戦日本GPを欠場しています。さらに,M.ベゼッキは,10月7日(土)にトレーニングをしている際に左鎖骨を骨折してしまいました。2人は今回のインドネシアGPには出場することを目指して,メディカルチェックを受けることになっています。
ここまでの文書を入力後に行われたメディカルチェックの結果,バスティアニーニとマリーニは検査をパスして出走が可能となりました。それに対してベゼッキに関しては,最初の走行であるプラクティス1の前に検査を行い,そこで出走の可否が判断されることになりました。

◎型落ちで(MotoGP)
○ドゥカティのサテライトチームの1つであるグレシーニ・レーシングMotoGPから発表があり,先日ホンダからの離脱を発表したM.マルケスとの間で2024年シーズンの契約が成立しました。2013年シーズンから11年に及ぶホンダとの関係を築いていき,その間6度のタイトルを獲得したマルケスでしたが,契約期間を1年残してホンダとの契約を解除しました。そして,噂通り実弟であるA.マルケスが所属するグレシーニ・レーシングへの移籍が成立しています。この結果,来季の同チームは,2020年にレプソル・ホンダ・チームがマルケス兄弟でチームを組みましたが,その再来ということになります。ドゥカティのサテライトチームは,プラマック・レーシングがワークスと同じ最新型のマシンが供給され,他のサテライトチームは,チームによって年式に違いがありますが,型落ちのマシンが供給されています。マルケスが加入すれば最新型が供給されるのではないかという観測もありましたが,1年落ちの2023年型のマシンが供給されることになりました。なお,弟のA.マルケスの契約は今季で契約が切れますが,その契約をさらに1年延長することも併せて発表がありました。さらに,チームとドゥカティとの間で2025年末までの2年間契約延長も発表されています。
2023/10/12(木)
◎対策(F1)
○一昨日のこのページでもお伝えしたように,先週末に行われた第18戦カタールGPは,高温多湿な気候に見舞われ,レース途中で体調不良に見舞われてリタイアや嘔吐したり,レース終了後にメディカルに運ばれたりするドライバーが続出し,過酷な状況に追い込まれてしまいました。F1ドライバーは元々マシンを駆るだけでも過酷な状況にあるため体をかなり鍛えていますが,その彼らがそうしたことになる訳ですから,深刻な気象状況にあったことだと思われます。こうした点を受け,FIA(国際自動車連盟)10月10日(火)に発表を行い,極度の身体的負担の再発を防ぐための対応措置を講じることになりました。その具体的な対策はもちろん今後様々な調査を行って具体的なものが出てくることになる訳ですが,まず単純に来季のカタールGPに関しては,今季より開催がおよそ1ヶ月遅くなる予定ですので,今年より少しは厳しさが軽減することになりそうです。このように,今後スケジュールを決める際には,その場所の気象条件を考慮に入れて組むことになるようです。さらに,コクピット内の空気の流れをより効率的にするための改良する研究等,医療関係との連携も取りながら様々な取り組みをしていくとのことです。
2023/10/11(水)
◎2台体制(JRR)
○今週末は,鈴鹿サーキットにおいて今季最終戦となる『全日本ロードレース選手権第8戦 第55回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿』が開催されます。ちょっと前になりますが,その大会に関して,JSB1000クラスにフル参戦しているYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINから10月5日(木)に発表があり,渥美心を同チームからスポットで参戦することになりました。今シーズンの同チームは,昨年までホンダ社員としてそのクラブチームからJSB1000クラスにフル参戦していた亀井雄大を新たに起用して1台体制で臨んできました。今回の発表により,最終戦に関しては2台体制で臨むことになります。今回起用されることになった渥美は,OG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAMに所属して当初はEWC(世界耐久選手権)に参戦していました。しかし,第4戦『ボルドール24時間耐久ロードレース』では,OG MOTORSPORTを離脱して,EWCシリーズにおけるスズキのワークス的立場にあるヨシムラSERT Motulの第4ライダーに登録されて出場を果たしています。今季も同チームからフル参戦しているS.ギュントーリが今季限りで同チームを離れることが決まっていますので,来季はそのシートが空くことになります。どうやら今回の渥美の起用は,その結果次第ではギュントーリが抜けたシートに座れるかどうかの判断材料にするのではないかという観測があるようです。もしそれが事実だとすれば,渥美としては来季EWCにおけるスズキのワークスシート獲得に向けた重要なテストということになりますね。
2023/10/10(火)
◎過酷(F1)
○先日行われたMotoGPの第13戦インドGPでは,暑さのため周回数が減らされ足りたものの,レース終了後には脱水症状に見舞われたり,その場にへたり込んだりという状況が見られました。それと同様に,週末に行われたF1のカタールGPもかなり過酷だったようです。MotoGPのインドGPが日中に行われたのに対し,カタールGPはナイトレースとして開催されました。しかし,砂漠の国で行われたこの大会は,夜とはいえ気温が32度まで上昇し,湿度に至っては75%を超えるという気象状況でした。さらに,昨日お伝えしたように,タイヤの安全性を確保するため,急遽1セットで18周までという制限が加わりました。全部で57周のレースでしたから,少なくとも3回はピットインが必要となります。つまり,別の見方をすれば3回タイヤ交換ができるということ。これは,1セットをそんなに長く使う必要性がなくなるということを意味します。ということは,必然的に1セットのタイヤを使用するときには,かなりのペースで走ることができることになり,これを57周のレース中ずっと速いペースを維持しながら走らなければならないということです。気象状況が厳しい中で猛アタックを続けるわけですから,ドライバーへの負担は相当なものになります。そうした状況の中,ウィリアムズのL.サージェントがレース中に重度の脱水症状を起こし,40周でリタイアせざるを得なくなってしまいました。チームメイトのA.アルボンは,レースは最後まで走りましたが,レース後にメディカルセンターに運ばれる状況となってしまいました。アルピーヌのE.オコンは,7位入賞を果たしたものの,レースの中では2回嘔吐するという事態に見舞われています。その他にも,体調不良を訴えるドライバーが何人もいたようで,メディカルセンターに行くほどには至らなかったものの,多くのドライバーはレース後その場にへたり込んでいました。温暖化により世界的に高温が問題となっていますが,ドライバーやライダーの体や命を守るためにも,レースの世界はこれに応じた開催が必要になっているのは間違いないでしょう。
2023/10/09(月)
◎華を添える(F1)
○第18戦カタールGPの決勝レースが,ナイトレースとしてルサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。会場となったルサイル・インターナショナル・サーキットは,今年の大会に向けて路面の再舗装等の改修工事を行いました。その際に設置された高さ50mmのピラミッド形状の縁石がタイヤのサイドウォールにダメージを与えることが判明し,悪くするとタイヤのサイドウォールにダメージを与えて空気が抜けていく可能性が出てきました。こうしたことを受け,FIA(国際自動車連盟)がレース前に発表を行い,タイヤの総寿命を1セットで最大18周に制限することになりました。この決定により,周回数から考えると最低でも3回のピットストップが必要となりました。
こうした中で行われた決勝レースは,ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンが好スタートを切ってトップの座を守りました。2,3番グリッドからスタートしたのはG.ラッセルとL.ハミルトンのメルセデスAMG勢でしたが,あろうことかスタート直後のターン1の競り合いで同士討ちを演じてしまい,ラッセルは何とか緊急ピットインして再復帰できた(その後順位を回復していって,最終的に4位でチェッカーを受けています。)ものの,ハミルトンはここでリタイアとなってしまいました。この同士討ちの影響で後ろを走っていた2台が影響を受け,6番グリッドからスタートしたマクラーレンのO.ピアストリが2位に浮上するという幸運に恵まれました。18周という制限がある中でピットインのタイミングをどこにするかの作戦がそれぞれ異なっていて,順位の入替えがあったりしましたが,トップを行くフェルスタッペンは安定した走りを展開していってトップの座を守っていき,最終的に2位を守って行ったピアストリに5秒弱の差をつける独走で今季14勝目を飾り,スプリントレースで決めた今季のタイトル獲得に華を添えています。このところ好調な走りを見せているマクラーレン勢ですが,ピアストリが2位を死守する中,チームメイトのL.ノリスが3位に浮上し,同チームが2,3体制を築いていき,そのままチェッカーを受けて表彰台の2つを占めています。フェルスタッペンの好調さは変わらず,それに対してチームメイトのS.ペレスの不調はこのレースでも見られ,10位でチェッカーを受けて何とかポイントを獲得してランク2位の座を守っていますが,チームメイトとのポイント差は2倍弱まで広がっています。アルファタウリ勢は,角田裕毅が一時ポイント圏内を走行する時間帯もありましたが,最終的に15位でのチェッカーとなっています。代役参戦のL.ローソンは,上位に顔を出すことができないまま17位に終わっています。
2023/10/08(日)
◎3連覇達成(F1)
○第18戦カタールGPのスプリントレースが,照明に照らされたルサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。このレースの順位次第では,今シーズンのチャンピオンが確定するレッドブルのM.フェルスタッペンは,レース前に行われたスプリント・シュートアウトで3番グリッドを決めていましたが,スタートに出遅れて序盤は5番手を走行していました。このままの順でもタイトルが決まるフェルスタッペンでしたが,前を少しずつパスしていって2番手まで順位を上げていきました。しかし,その段階ではポールからスタートしたマクラーレンのO.ピアストリがトップを走行していて,2秒弱まで2人の差は縮まることはありましたが,それ以上の接近をピアストリが許さず,結局1.871秒差でピアストリが逃げ切ってスプリントレースでの初勝利を収めました。勝利を挙げられなかったフェルスタッペンでしたが,2位でチェッカーを受け,この大会の決勝レースと後5大会を残して早くも今季のタイトルを決めました。これにより,2021年シーズンからの3連覇を達成しています。3いには,2番グリッドからスタートしたL.ノリスが入り,マクラーレン勢が表彰台の2つを制しています。チームメイトがタイトルを決めたのに対し,S.ペレスは11周目のターン2で3台が絡むアクシデントになってリタイアに終わっています。アルファタウリ勢は,18番グリッドからスタートした角田裕毅が,他車のリタイア等があって順位を上げ,最終的に12位でチェッカーを受けています。角田を上回る14番グリッドからのスタートだったL.ローソンでしたが,オープニングラップのターン2で単独スピンを喫してマシンが止まり,1周もできないままリタイアに終わっています。
2023/10/06(土)
◎シート確定(MotoGP)
○KTMのMotoGPクラスにおけるサテライトチームであるガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3から来季の体制について発表があり,今季フル参戦しているA.フェルナンデスが残留すると共に,フェルナンデスのチームメイトととして,今季Moto2クラスにレッドブルKTMアジョからフル参戦しているP.アコスタを起用することになりました。来季のKTMの体制については,ファクトリーにしてもサテライトにしても,契約期間が全員来季の契約が決まっていました。そのような中で現在Moto2クラスでランクトップに立っているアコスタについては,KTMとの契約で来季からMotoGPクラスに昇格することも約束されていました。現在のMotoGPクラスは,それぞれのメーカーは,2チーム4名までとなっていますので,現在の状況ではアコスタが昇格して所属するチームに空きがない状態でした。そこでホンダのサテライトであるLCRにKTMのサテライトへという打診を行ったり,MotoGPを統括するFIMに対してライダー数の増加を要望したりしましたが,どちらもその願いが叶わず,果たしてアコスタの昇格が叶うのかどうかが不確定な状況となっていました。しかし,今季からガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3に所属して再びKTM陣営に復帰したP.エスパルガロがアコスタにシートを譲る形を採ることでこの問題を解決しました。エスパルガロの来季については,具体的なことは明らかとなっていませんが,今回の体制発表では,KTMとガスガスの親会社であるピーラー・モビリティーのモータースポーツプロジェクトにおいて,重要かつ貴重なポジションに就任するとのことです。

◎唯一(F1)
○第18戦カタールGPが,照明に照らされる中のルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕しました。通常の大会では,初日に2回のフリー走行が行われますが,今回はスプリントレースが行われる大会なため,初日に決勝のグリッドを決める予選が行われ,通常予選が行われる2日目にスプリントレースのグリッドを決めるスプリント・シュートアウトとスプリントレースが行われることになっています。
明日行われる決勝レースのための予選で速さを見せたのは,スプリントレースで今季のタイトルを獲得する可能性が高まっているレッドブルのM.フェルスタッペンでした。予選前に行われたプラクティス1でトップタイムをマークしたフェルスタッペンは,Q2ではトップタイムとはなりませんでしたが,Q1,Q3でトップタイムをマークしました。Q3では最初のアタックで唯一1分23秒台のタイムをマークしていて,今季11度目,通算31回目のポール獲得となりました。マクラーレンのL.ノリスがフェルスタッペンからおよそコンマ3秒遅れの2番手タイムをマークしたかに思われましたが,その際トラックリミット違反を犯したということでタイムが抹消となりました。このため,2,3番手にそれぞれG.ラッセル,L.ハミルトンとなり,メルセデスAMG勢が2,3番グリッドを占める結果となっています。フェルスタッペンがポールを獲得したのに対し,チームメイトのS.ペレスはQ2でトラックリミットを超えたことからタイム抹消となり,Q2で敗退しています。アルファタウリ勢は,角田裕毅がQ1を突破し,Q2での上位進出が期待されましたが,11番手タイムに終わって惜しいところでQ3進出を逃しています。今回もD.リカルドの代役で参戦しているL.ローソンは,Q1で敗退して18番グリッド獲得で予選を終えています。
2023/10/06(金)
◎3連覇(WRC)
○10月1日(日)に4年ぶりの開催となる第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』最終日の走行が行われました。この大会で速さを見せたのは,その4年前の大会の勝者であり,その年のチャンピオンに輝いているMスポーツ・フォードWRTのO.タナク(ただし,2019年はTOYOTA GAZOO Racing WRTに所属していました。)でした。初日からトップに立っていたタナクは,その後も安定した速さを見せていきました。さらに,2日目には2位,3位につけていたヒョンデ・シェル・モビスWRTのT.スニネン,T.ヌービルが共に石にヒットしてスニネンがリタイア,ヌービルがタイムを落とすという事態まで発生しました。これにより,2位に浮上していたヌービルに40秒以上の差をつけて大会2連覇,そして今季2勝目を挙げています。今大会においてマニュファクチャラーズタイトルに王手をかけているTOYOTA GAZOO Racingですが,タイヤトラブルで表彰台圏外に落ちていたE.エバンスがスニネンのリタイアにより3位に浮上し,その順位を保って最終日を駆け抜けました。また,彼とタイトル争いを演じているチームメイトのK.ロバンペラが4位に,さらにチームメイトで唯一のフル参戦日本人ドライバーである勝田貴元が5位に入る活躍を見せました。これにより,まだ2戦を残した段階でTOYOTA GAZOO Racingが今季のマニュファクチャラーズタイトルを決め,2021年からの3連覇を達成しました。歴史の長いWRCですが,このタイトルで3連覇を達成したのは,ランチア,スバル,シトロエン,プジョー,フォルクスワーゲンに次いでトヨタは6番目のメーカーということになります。なお,ドライバーズタイトル争いは,この大会終了時でロバンペラがエバンスに33ポイント差をつけてトップの座を守っています。
2023/10/05(木)
◎契約解除(MotoGP)
○昨日ホンダ・レーシング(HRC)とホンダワークスであるレプソル・ホンダ・チームから発表があり,MotoGPクラスにフル参戦しているM.マルケスとの契約を今シーズンをもって解除することになりました。マルケスとホンダとの契約は来シーズンまで結ばれていましたので,契約期間を1年残して解除することになったわけです。2013年にMotoGPクラスへステップアップを果たしたマルケスですが,その年からレプソル・ホンダ・チームに所属してきました。初年度にいきなりチャンピオンを獲得すると,通算6度のタイトルを獲得してきました。11年にわたるホンダとの関係ですが,現段階までにポール獲得64回,通算勝利数が59,そして通算表彰台獲得が101回となっていて,まさに近年のホンダの黄金期を支えたライダーとなっています。ただ,2020年に負った大怪我が引き金となって欠場が続くような状況となり,シーズンを通してフルにレースを戦う状況にはなっていません。さらに,コロナ禍の影響から海外での活動が制限され,日本メーカーは大きなハンデを負うようになりました。エースライダーであるマルケスの欠場,思うように進められないマシン開発,そしてホンダ自体の体制の問題点等,いくつも要因が重なり,これまでずっと最高のマシンを供給してきたホンダの戦闘力が大幅に落ち,今や最も戦闘力の低いマシンになってしまっています。思うようにマシンを走らせることができないマルケスとしてはイライラが続いていたでしょうし,さらに,今シーズンからドゥカティ陣営に加わった実弟であるA.マルケスの活躍等を見ると,ホンダへの信頼感が失われていったのもやむを得ないのかもしれません。こうした流れの中で,今回の決断に至ったと思われます。なお,ホンダとの契約を解除することになった来シーズンのマルケスがどうなるのかについては,現段階では未発表です。ただ,ほぼ間違いなく弟が所属しているグレシーニ・レーシングMotoGPのシートが1つ空く(今季限りでチームを離れるF.ディ・ジャンアントニオのシート)ことになりますので,ここに入ることになるものと思われます。現在のMotoGPで最も戦闘力の高いドゥカティのマシンであるデスモセディチで,それに伴ってライダーの陣容も高くなっています。ここにマルケスが加わることになるでしょうから,より一層ドゥカティの黄金期が形成される可能性が高くなっていると言えます。ただ,能力の高いライダーが集まりすぎているところがありますので,内部での軋轢が起きないことを願いたいところです。マルケスが抜けたシートに誰が座るかについても気になりますが,この点についてはまだ発表がありません。ただ,可能性としては2通り考えられ,その1つが現在SBKにホンダワークスからフル参戦しているI.レクオナがMotoGPに復帰することが考えられます。ただ,レクオナがレプソルに入ることも考えられますが,既にLCRホンダ・カストロールに来季から加わることが決定しているJ.ザルコがレプソルに入り,LCRにレクオナが入るという線も考えられます。もう1つは,来季P.アコスタがMotoGPクラスにステップアップすることが決まっているKTM陣営ですが,それに伴ってシートを1つ空ける必要があり,そのKTM陣営の一人であるB.ビンダーがKTMとの契約を解除してホンダに加わるという線です。果たしてどの線に落ち着くのか,今後の発表を待ちたいと思います。

◎契約終了&移籍(MotoGP)
○MotoGPクラスのライダーのシートがかなり埋まってきていますが,それと並行してMoto2,Moto3クラスの陣容も徐々に決まってきています。昨日は2人の日本人ライダーの動向についても発表がありましたのでお伝えします。
まず1人目は,ヤマハのジュニアチーム的立場にあるヤマハVR46マスターキャンプについてです。同チームに関しては,日本GPが開催されていたレースウィーク中に,現在Moto3クラスでタイトル争いを演じているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が,来季Moto2クラスにステップアップし,ヤマハVR46マスターキャンプに所属することが決まったことをこのサイトでもお伝えしました。そのチームメイトに関しては発表がなく,もしかしたら今季同チームからフル参戦を開始している野左根航汰が残留し,日本人ライダー2人が参戦するかもと思っていたのですが,それは果たせないことになりました。というのも,昨日の発表によると,野左根との契約は1年となっていたのですが,その契約通り今季を持って契約を終了することになりました。2020年にJRRのJSB1000クラスにおいて無敵の王者である中須賀克行を破ってチャンピオンを獲得し,翌年から2年間にわたってSBKにフル参戦しました。そして,今シーズンからMoto2クラスへと戦いの場を移していました。しかし,開幕戦で大怪我を負って欠場が続き,サマーブレイク明けにようやく復帰を果たしています。そうしたハンデもあって成績は振るわず,いまだにノーポイントに終わっています。SBK時代も思うような成績を収めることができず,国内でチャンピオンを獲得してようやく世界に出たものの,期待に十分答えることができないままとなっていて,こうしたことが今回のヤマハとの契約解除に至っているのかもしれません。
2人目は,現在レオパード・レーシングからMoto3クラスにフル参戦している鈴木竜生が,来季は同チームから移籍し,佐々木歩夢がステップアップして空いたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPのシートに座ることになりました。GPに昇格以来ずっとホンダのマシンを駆ってきた鈴木ですが,来季からハスクバーナのマシンを駆ることになります。なお,今回の発表は同チームの来季の体制も明らかにされており,中・軽量級クラスで戦っている同チームですが,Moto3クラスについては鈴木と残留するC.ベイヤーとなります。Moto2クラスについては,残留するD.ビンダーと移籍してくるS.アギウスの体制となります。
2023/10/04(水)
◎変更(SGT)
○8月3日(木)に日本自動車連盟(JAF)から発表され,このサイトでは8月4日付でお伝えした来季のSGTのレースカレンダーが変更となりました。昨日JAFから発表があり,来季も第7戦として我が大分県にあるオートポリスで開催される予定のレースは,当初10月6日に決勝レースが行われることになっていました。しかし,その予定が変更となり,2週間ずれた10月20日に決勝レースが行われることになりました。それ以外の大会については,8月の発表段階からの変更はありません。なお,新たな来季のレースカレンダーは以下の表のようになっています。ただ,現段階ではまだ最終決定ではありませんので,今後再び変更が加わる可能性があります。
2024年SGTレースカレンダー(改訂)
大会 決勝日 サーキット
第1戦 4月14日 岡山国際サーキット
第2戦 5月4日 富士スピードウェイ
第3戦 6月2日 鈴鹿サーキット
第4戦 8月4日 富士スピードウェイ
第5戦 9月1日 鈴鹿サーキット
第6戦 9月22日 スポーツランドSUGO
第7戦 10月20日 オートポリス
第8戦 11月3日 モビリティリゾートもてぎ
2023/10/03(火)
◎参戦(SGT)
○WEC(世界耐久選手権)やスーパー耐久(S耐)等,国内外のレースに参戦しているD’station Racingから発表があり,来季から新たにSGTへの参戦を開始することになりました。来季のSGTに関しては,GT300クラスへの参戦をとりやめる(参戦できない)チームが予想されるチームが複数あり,フル参戦チーム数の減少が心配されています。そのような中,今回のD’station Racingの参戦発表ですので,今後さらにそうしたチームが増えることへの期待感が持たれるところです。今回の発表は,SGTへの参戦開始ということが主で,どの車両を使用するのか,タイヤメーカーはどこになるのか,そしてマシンを駆るドライバーが誰になるのか等,具体的な参戦体制については発表されていません。ただ,チームとしての主な体制は明らかにされていて,チームオーナーは当然チーム創設者である星野敏氏が,総監督は,かつてプロ野球において『大魔神』という愛称でセットアッパーとして大活躍した佐々木主浩氏が務めることになります。
2023/10/02(月)
◎雨でも&完勝(MotoGP)
○第14戦日本GPの決勝レースが,当初こそドライだったものの,MotoGPクラスの決勝レースが始まる頃に雨が降り始めたモビリティリゾートもてぎで行われました。
MotoGPクラスは,スタート時に雨が降り始め,周回を重ねる毎に強くなっていく状況となりました。どのライダーもドライタイヤでスタートしていて,1周目の段階で既に白旗が提示されてマシンの乗り換えが可能となる『フラッグ・トゥー・フラッグ』となりました。一部のライダーを除いてほとんどのライダーは1周終了と同時にピットに入ってウェットタイヤを履かせているマシンに乗り換えをしました。雨脚が少しずつ強くなっていましたので,あえてギャンブルでマシン交換しなかったライダーたちも,次の周から徐々にピットに入って交換していきましたので,レースは1周目終了から入ったライダーたちによるバトルとなりました。ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンは,マシンを乗り換えて走行しているときにマシンが振られてしまい,一時順位を下げてしまいました。ウェットでもマルティンの速さは変わりなく,周回を重ねる毎にポジションアップを果たしていき,ついにトップに立ちました。その後も速さを見せて独走態勢に持ち込んでいきました。マルティンの後ろでは,ここまでランクトップを行くドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアがこちらも単独での走行となっていました。さらにその後ろでは3位争いが展開されていき,その中でレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがペースを上げて行って3位に浮上し,その勢いで前を行くバグナイアとの差を少しずつ詰めていきました。そのような状況になったレース中盤に雨の降りが激しくなったことから,安全を考えて赤旗が提示されて一旦レースは仕切り直しとなりました。25分ほど経って再びコースインとなりましたが,ウォームアップ走行を開始して再び赤旗が提示され,レースはこの段階でレースは成立となり,マルティンがスプリントレースに続いて決勝レースをも制しました。バグナイアが2位に終わったことから,ランク2位のマルティンはバグナイアとの差を3に縮めています。3位にマルケスが入り,昨年11月に行われた第18戦オーストラリアGP以来の表彰台獲得となりました。18番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,とても難しいコンディションの中最後まで走り抜き,11位完走でポイントを獲得しています。今回はホンダのホームコースでのレースでしたが,前戦に引き続いてホンダのマシンを駆る4人揃ってポイント獲得となりました。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラが好スタートを切ってトップの座を守りました。それに対して2番グリッドからスタートしたチームメイトの小椋藍は出遅れ,一時順位を下げてしまいました。しかし,速いペースを持っている小椋は徐々に順位を回復し,2位に浮上して前を行くチャントラを追いました。しかし,レースウィークに入って好調な走りを見せているチャントラは後ろとの間合いを計るような走りを展開し,最後まで小椋との差を1秒以上つけてトップの座を守り,昨年3月に行われた第2戦インドネシアGP以来の優勝を果たしました。今回のチャントラは,全てのセッションでトップに立っていて,まさに完勝と言える大会となりました。予選に続いてイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのワンツーフィニッシュとなりましたが,これは昨年8月に行われた第13戦オーストリアGP以来となります。3位には,ランクトップを行くレッドブルKTMアジョのP.アコスタが入っています。他の日本人ライダー勢ですが,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は19位で完走を果たしていますが,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰は8周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。
Moto3クラスは,4台によるトップ争いとなりましたが,その中でレオパード・レーシングのJ.マシアが抜け出し,最後は単独走行に持ち込んで前戦に引き続いて優勝を果たしました。この大会前までマシアと同ポイントでランクトップに立っていたレッドブルKTMテック3のD.オルガドが3位に終わったため,マシアが単独でランクトップに立っています。その2人とランキングトップ争いを展開しているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は,他車に引っかかったためにマシアとの差がついてしまい,オルガドとのバトルを制して2位でチェッカーを受け,ランキング2位に浮上しています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が8位,ガスガス・アスパー・チームの山中琉聖が9位,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が12位に入ってポイントを獲得しています。マシアのチームメイトである鈴木竜生は,14周目に転倒してリタイアに終わっています。
2023/10/01(日)
◎3連勝&ワンツー&ステップアップ(MotoGP)
○モビリティリゾートもてぎで行われている第14戦日本GPの各クラス予選と,MotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,ポールからスタートしたプリマ・プラマック・レーシングのJ.マルティンが好スタートを切ってトップの座を守ると,徐々に後続との差を広げて行って単独走行となり,最終的に2位におよそ1.4秒の差をつけてポールトゥーウィンを達成しました。今回スプリントレースを制したことにより,マルティンは同レースで3連勝を飾ったことになります。レース序盤はレッドブルKTMファクトリー・レーシング勢による2位争いとなりましたが,B.ビンダーが徐々に抜け出し,単独での2位走行となり,マルティンから遅れは取ったものの,3位に4秒近い差をつけて2位でゴールしています。2位争いから脱落したJ.ミラーは,その後ドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとの3位争いとなり,これをバグナイアが制して3位でチェカーを受けました。日本メーカー勢では,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが7位でチェッカーを受けて唯一ポイントを獲得しています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,18番グリッドからスタートして1つ順位を上げた17位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,予選前に行われたプラクティス3でイデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラと小椋藍がワンツーを飾っていて,予選に期待が持たれました。前日総合トップをマークしていたチャントラは,プラクティス3を制すると予選でも速さを見せ,これまでのレコードタイムを更新する走りを展開して見事ポールを獲得しました。チャントラからコンマ12秒遅れはしたものの,小椋が2番手タイムをマークし,今日行われる決勝レースでは,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアが1,2番グリッドからスタートすることになりました。他の日本人ライダー勢は,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプの野左根航汰が22番手,ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河が24番手で予選を終えています。
Moto3クラスは,プラクティス3でこれまでのレコードタイムを更新する走りを見せたレオパード・レーシングのJ.マシアが,予選でもその速さを見せてトップタイムをマークし,3戦連続ポールを獲得しました。2,3番手タイムは,それぞれレッドブルKTMアジョのD.オンジュ,リヴァコールド・スナイパーズ・チームのM.ベルテッレでした。フル参戦日本人ライダー勢では,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢の8番手が最高位で,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が12番手,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が13番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が14番手と仲よく並び,レオパード・レーシングの鈴木竜生は17番手で予選を終えています。
なお,昨日ヤマハ発動機から発表があり,Moto2クラスにおけるヤマハのジュニアチーム的立場にあるコレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプに来季佐々木歩夢がMoto3クラスからステップアップして所属することになりました。今季リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPに所属している佐々木は,現在Moto3クラスでタイトル争いに絡んでいる中の一人です。本人によると長い間Moto2クラスへのステップアップを望んでいたものの,思うように行かなかったとのことですが,今回ヤマハから声をかけられてようやくその願いが達成したことになります。なお,今季は野左根航汰とM.ゴンザレスが所属している同チームですが,佐々木のチームメイトがどうなるのかについての発表は今回ありませんでした。うまくいけば,野左根&佐々木という日本人ライダーコンビになるかもしれませんね。
 

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