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| 2023/06/30(金) ◎名称変更へ(F1) ○レッドブルのジュニアチームという位置づけにあるアルファタウリですが,以前は『トロロッソ』というチーム名でした。しかし,レッドブルのファッションブランドであるアルファタウリの認知度を高めるため,2019年から現在のチーム名になっています。ただ,果たしてどこまで認知度が上がっているのかは疑問ですし,現在チーム独自にマシン開発を行っていますが,特に今シーズンはマシンの戦闘力が不足していて,チームタイトル争いでは角田裕毅の2ポイントしか獲得できておらず,ランキングでは最下位となっています。レッドブルは今年もランキングトップに立っていて,同じHRC製のパワーユニットを使っているアルファタウリのランキングはダントツの最下位。いかにマシンの戦闘力が低いかがこの点でもはっきりしています。チームの首脳陣で見ると,ずっとチーム代表を務めてきたF.トストが今シーズンを持って退任し,後任にはフェラーリでレーシングディレクターを務めているL.メキースが,そしてCEOとしてFIAエグゼクティブを務めた経歴があるP.バイエルが就任することも決まっています。これらの状況を受け,来季はチームの体制を大きく変えていくことになるようです。まだ具体的なことは明らかにされていませんが,新たなタイトルスポンサーと提携し,それに合わせてチーム名が変更となるようです。また,レギュレーションが許す範囲とはなりますが,レッドブルからできるだけ多くのパーツを投入していくことになるとのことです。気になるドライバーについてですが,今季も同チームからフル参戦している角田裕毅に関しては,来季も残留となることはほぼ間違いないでしょう。今季わずか2ポイントしか挙げることができていない角田ですが,そこには不運も重なっていることがありますし,何よりアルファタウリの現状を考えると致し方ないところもあり,チームからは評価されていますし,実質的チームのエースドライバーとして成長しています。それに対して,P.ガスリーに替わって今季同チームに加わったN.デ・フリースについては,常に角田の後塵を拝していたりして,期待されているほどの成果を挙げることができておらず,悪くするとシーズン途中での解雇ということも可能性として浮上しています。そうしたことから,今季これからの分委がないと,来季のシートは危ないのではないかといわれています。果たして来季のチーム体制がどうなるのか,今後の発表が気になるところですね。 |
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| 2023/06/29(木) ◎連覇目指して(EWC) ○8月6日(日)に三重県の鈴鹿サーキットにおいて『2023 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会』の決勝レースが行われる予定になっていますが,6月27日(火)にホンダがその体制について発表を行いました。2018年からHRCが再びワークス体制を築いて8耐への参戦を開始しましたが,同じくワークス体制を築いているカワサキやヤマハの後塵を拝していました。また,2020年から2年間にわたってはコロナ禍により開催自体が中止となっていました。そして,3年ぶりの開催となった昨年の大会では,HRCの開発ライダーを務めている長島哲太,SBKにHRCからフル参戦しているI.レクオナ,そしてHRCからBSBにフル参戦している高橋巧のトリオで参戦し,他を圧倒する速さを見せて見事8年ぶりに8耐を制しました。 連覇を目指すことになる今年の大会ですが,今回の発表によると,もちろんチームはTeam HRCとして臨むことになります。ライダーに関しては,レクオナと高橋巧は昨年から継続しての出場となります。レクオナに関しては,今季もHRCからSBKにフル参戦していますが,高橋巧に関しては,昨シーズンをもってBSBへのフル参戦を終了し,今季はホンダ系有力プライベーターであるJAPAN POST HondaDream TPに所属してST1000クラスにフル参戦しています。ということでレクオナがTeam HRCから出場することになるのは当然でしょうが,高橋巧に関してはその去就が気になっていました。しかし,そうした枠を超えて無事(?)ワークスからの参戦となりました。もし今回優勝することができれば,高橋巧にとって8耐での優勝回数が5回目となり,これまでの最多優勝記録タイとなります。通常ですと,今季も開発ライダーを務めている長島哲太も継続して出場ということになるのでしょうが,4月に実施した8耐に向けてのマシン開発テストにおいて転倒を喫し,左足首を骨折するという重傷を負ってしまいました。手術やリハビリは順調に進んでいますが,まだ激しいライディングをするには十分ではなく,今回はリザーブライダーとして備えることになっているようです。その長島に替わって出場することになったのは,今季もレクオナのチームメイトとしてSBKにフル参戦しているX.ビエルゲです。使用するマシンは,当然CBR1000RR-R FIREBLADE SPをベースにしたワークスマシンとなります。 8耐はEWCシリーズの一戦ですので,当然同シリーズのフル参戦チームへの支援も行いますが,その第一となるのがEWCにおけるホンダのワークス的立場にあり,昨年のチャンピオンチームでもあるF.C.C. TSR Honda Franceです。同チームは,現在トップからわずか1ポイント差のランク2位につけていて,タイトル連覇に向けて重要な戦いとなります。 国内のチームに関しては,これまたホンダ系の有力チームであるSDG Honda Racingへの支援を行います。今年は,同チームからJSB1000クラスにフル参戦している名越哲平に加え,スペインスーパーバイク選手権にフル参戦している浦本修充,今季同チームからST1000クラスに参戦している元GPライダーの國井勇輝という3名体制で臨みます。さらに,アジアロードレース選手権のASB1000クラスにフル参戦しているHonda Asia-Dream Racing with SHOWAへの支援も行い,M.ザクワン・ビン・ザイディ,A.ファリド・イズディハールに加え,ASS600クラスにフル参戦しているN.アティラプワパを加えた3名体制で臨みます。 |
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| 2023/06/28(水) ◎新規参入へ(F1) ○現在F1は20チームで争われていますが,2026年からその数を増やすべく新規参入チームの入札を行っています。その点に関して新たなチームが浮上していて,チーム自体もその点を認めているようです。そのチームとは,イギリスに拠点を置く『ハイテックGP』です。同チームは,現在F1直下のカテゴリーであるFIA-F2をはじめとして,FIA-F3,FIA-F4などシングルシーターのレースを中心にしていくつかのカテゴリーに参戦したり,支援したりしています。今回そのハイテックGPの株式を,鉱業や銀行等を経営してカザフスタンを代表する大富豪と言われている韓国系カザフスタン人であるU.キム氏のグループに株式の25%を売却することになりました。資金的に一層潤沢になっているのは間違いなく,イギリスのシルバーストーンにある拠点の大規模改修を行うと共に,新規参入の申請を行ったということのようです。シングルシーターの階段を築いてきている同チームだけに,その最上位にあるF1を目指そうとする流れは自然なものなのかもしれません。新規参入チームの申請がどの程度あるのか,そしていくつのチームが認められるのかについては,現段階では推測の域を出ません。ただ,今回のハイテックGPをはじめ,インディカーシリーズを中心としてアメリカを代表するチームであるアンドレッティがキャデラックと提携して参入を狙っています。また,かつて佐藤琢磨等を擁してホンダ系のチームとしてF1で活動したBARの代表を務めていたC.ポロックを中心としてチームを立ち上げ,スタッフの男女比が50:50になることを目指している『フォーミュラ・イコール』も参入を目指しているようです。 |
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| 2023/06/27(火) ◎史上初(WRC) ○6月22日(木)に始まった第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』は,25日(日)に最終日を迎えました。初日をトップで終えたトヨタGRヤリス・ラリー1を駆るS.オジエは,チームメイトで昨年のチャンピオンであるK.ロバンペラをおよそ16秒押さえてトップで最終日を迎えました。その最終日では,ステージ毎に差が縮まったり開いたりということがあり,その中にはSS15でのアクシデントもありました。そのアクシデントというのは,オジエがマシン後部を木にぶつけるというものです。ところが,8冠王者は,何とマシン後部を破損しながらもトップタイムをマークするという離れ業を演じました。そうした強さがあるオジエが最終的にロバンペラを押さえきり,今季3勝目を挙げました。トップ2には大きく水をあけられたものの,3位にはE.エバンスが入っています。唯一の日本人ドライバーである勝田貴元は,この大会で2年連続表彰台を獲得していて,3年連続を狙っていましたが,残念ながらエバンスを交わすことができないまま4位でのゴールとなりました。この結果,トヨタ勢がトップ4を独占しています。1993年のこの大会でトヨタがトップ4を独占していて,去年も同様にこの大会でトップ4を独占。そして今年もそれを再現し,同じメーカーがトップ4を独占するというのはWRC史上初の快挙となります。 |
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| 2023/06/26(月) ◎再現&今季自己最高位(MotoGP) ○3週連続&サマーブレイク前最後のレースとなる第8戦アッセンTTの決勝レースが,この日もドライコンディションとなったTTサーキット・アッセンで行われました。 MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,序盤からトップ争いを展開して行き,徐々に後続との差を広げて行くと単独での走行となり,最終的に2位に1秒以上の差をつけて今季4勝目を挙げました。2位にムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが入り,決勝レースはスプリントレースの逆の結果となっています。僅差の3位争いが展開されていきましたが,最終的に3位でチェッカーを受けたのはレッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーでした。ところが,3位争いをする中でファイナルラップで,スプリントレースを再現するかのようにビンダーがトラックリミット違反を犯してしまい,ペナルティーで1ポジション降格となってしまったため,4位でチェッカーを受けたアプリリア・レーシングのA.エスパルガロが3位という結果となりました。このウィークに入って良い走りを展開していたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,14番グリッドからスタートし,上位を走るライダーが転倒リタイアしていったこともあって7番手まで順位を上げることに成功していました。ところが,トラックリミット違反を犯してしまってロングラップペナルティーが科されることになり,順位を1つ下げてしまいました。マシンの戦闘力不足に悩まされているホンダですが,ペナルティーは科されたものの,後続との差をつけていたことで順位を1つ下げるだけで済み,今季自己最高位となる8位でチェッカーを受けました。この順位は,ホンダ勢としての最高位であると共に,日本メーカー勢としても最高位となります。なお,前戦で怪我を負っていたものの,予選までは走行したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでしたが,体調が十分ではないことから最終日は走行できないという判断がメディカルにより下されました。このところマシンの戦闘力不足による転倒が相次いでいるマルケスだけに,モチベーション維持が難しくなっていることでしょう。この大会が終わるとサマーブレイクに入りますので,どのライダーも心身共にリフレッシュし,ブレイク明けからのレースに臨んでいって欲しいですね。 Moto2クラスは,2番グリッドからスタートしたインデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが,終盤に入ってトップに立つと,単独走行に持ち込んで2位におよそ1.3秒の差をつけてトップでチェッカーを受け,嬉しい自身初優勝を飾っています。ディクソンの単独走行は許したものの,終始トップ争いに絡んでいたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が2番手でチェッカーを受け,ようやく今季初表彰台を獲得することができ,サマーブレイク明けからの反撃に期待を持たせる結果となっています。前戦の勝者であり,来季の去就が注目されてきているレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,途中でロングラップペナルティーを科される事態となりましたが,3位の位置を守り抜き,3戦連続表彰台獲得となりました。27番グリッドからスタートしたペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,参戦を開始した第6戦イタリアGPから3戦連続して21位フィニッシュとなっています。 Moto3クラスは,このクラスらしく複数台によるバトルが展開されていき,初日を総合トップで終えているレオパード・レーシングのJ.マシアが競り勝っておよそ1年ぶりとなる勝利を収めました。ホンダのマシンを駆るマシアですが,この勝利はホンダにとって軽量級における通算250勝となります。惜しくもマシアにトップの座を奪われてしまいましたが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢がマシアからわずか1000分の81秒遅れで2位に入っています。予選では速さを見せていた佐々木ですが,決勝レースになると結果が残せていない状況がはじめは見られていましたが,このところ優勝争いに絡む活躍を見せていて,今回の2位表彰台によりランキング争いで3位に浮上しています。トップとの差が26点ですので,十分タイトルを狙える位置につけてきています。マシアのチームメイトであるD.オンジュが3位に入り,3戦連続して表彰台を獲得しています。 |
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| 2023/06/25(日) ◎初優勝(MotoGP) ○第8戦アッセンTTにおける各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,好天に恵まれたTTサーキット・アッセンで行われました。 MotoGPクラスのスプリントレースは,ポールからスタートしたムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキと,2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとのトップ争いとなりました。序盤は好スタートを切ったバグナイアがトップに立っていましたが,4周目にベゼッキがトップの座を奪うと,徐々にバグナイアとの差を広げて行って1秒前後の差を築いていって単独走行に持ち込み,ベゼッキとしては自身初となるスプリントレースでの勝利を収めました。3台による3位争いが終盤に行われていきましたが,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーが一旦は3位でチェッカーを受けました。ところが,ゴール前に既にトラックリミット違反を犯してロングラップペナルティーが科されることになっていて,直後にゴールしたためそのペナルティーが消化できませんでした。そのため,リザルトに3秒加算のペナルティーが科されることになってリザルトとしては5位となり,4位でチェッカーを受けたモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが3位に浮上してようやく今季初表彰台を獲得となりました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,14番グリッドからのスタートとなり,最後は12位でチェッカーを受けています。この順位は,ノーポイントではあるものの,ホンダ勢としては最高位となります。 Moto2クラスの予選は,ベータ・ツールズ・スピードアップのA.ロペスがトップタイムをマークし,第2戦アルゼンチンGP以来となる今季2度目のポールを獲得しました。そのロペスからわずか1000分の9秒遅れで,インデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが2番手タイムをマークしています。さらに,そのディクソンからわずか1000分の45秒遅れで,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が今季自身最高位となる3番グリッドを獲得しています。ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,Q1で敗退してブービーとなる27番手タイムで予選を終えています。 Moto3クラスの予選は,ボエ・モータースポーツのD.ムニョスがこれまでのレコードタイムをわずか1000分の9秒更新する走りを展開し,自身初となるポールを獲得しました。ムニョスからおよそコンマ3秒遅れでCFモト・レーシング・プルエステルGPのJ.ケルソが2番手タイムをマークし,2戦ぶりにフロントローを獲得しています。さらに,また,ケルソから1000分の38秒遅れでSIC58スクアドラ・コルセのR.ロッシが3番手タイムをマークし,およそ1年半ぶりのフロントロー獲得となりました。フル参戦日本人ライダー勢ですが,リキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢とSIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が,それぞれ4番手,7番手タイムをマークしてトップ10に入っています。Q1を突破したホンダ・チーム・アジアの古里太陽でしたが,Q2ではマシントラブルが発生してノータイムとなり,惜しくも18番グリッド獲得にとどまっています。Q1で敗退となったヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖は,今日行われる決勝レースを後ろから3番目の25番グリッドからスタートすることになりました。 |
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| 2023/06/24(土) ◎連続(MotoGP) ○3週連続開催となるMotoGPですが,その3つ目のレースとなる第8戦アッセンTTが開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。 MotoGPクラスは,今回をランク3位で迎えているムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが両セッション連続して最速タイムを刻み,前戦に続いて初日総合トップに立ちました。前戦の勝利によりベゼッキを抜いてランク2位に浮上したプラマック・レーシングのJ.マルティンが,ベゼッキからコンマ13秒遅れの総合2番手タイムでした。そのマルティンから1000分の25秒とわずかな遅れで,レッドブルKTMファクトリー・レーシングのJ.ミラーが総合3番手に立っています。相変わらず上位は外国メーカー勢が多くを占めていますが,唯一モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのF.クアルタラロが6番手に食い込み,日本メーカー勢としては唯一今日行われる予選でQ2に直接進出を決めています。今回も相変わらず下位に沈んでいるホンダ勢ですが,その中での最上位は,前戦で唯一出場し,そしてポイントを獲得しているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶の14番手でした。 Moto2クラスは,インデ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが,MotoGPクラスのベゼッキ同様,両セッション共に最速タイムを刻み,自身今季初の初日総合トップに立っています。ここまでの2連戦で勝利を収めているレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,トップからおよそコンマ15秒とやや差をつけられましたが,総合2番手タイムをマークしています。総合3番手タイムは,トップからおよそコンマ3秒遅れでベータ・ツールズ・スピードアップのA.ロペスでした。前戦はウィークを通して下位に沈んだままだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍でしたが,今回は総合4番手タイムで初日を終えています。ペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,トップからおよそコンマ3秒遅れでブービーとなる27番手タイムでした。 Moto3クラスはレオパード・レーシングのJ.マシアがトップタイムをマークし,このクラスも両セッション共に同じライダーが連続して最速タイムを刻んでいます。このクラスでは数々の実績を残しているリヴァコールド・スナイパーズ・チームのR.フェナティが,トップからおよそコンマ4秒とかなり離されていますが,総合2番手タイムで初日を終えています。ボエ・モータースポーツのD.ムニョスが,フェナティから100分の2秒遅れの総合3番手タイムでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡の7番手が最速でした。前戦でポールを獲得しているリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢は13番手,ヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が18番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が21番手で初日を終えています。 |
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| 2023/06/23(金) ◎復帰&欠場(MotoGP) ○3週連続開催となっているMotoGPですが,今日からその3つ目のレースとなる第8戦アッセンTTが始まります。今回のレースの1つ前の大会である第7戦ドイツGPでは,ホンダ勢4人の内,決勝レースに出場したのはLCRホンダ・イデミツの中上貴晶ただ一人で,後の3人は怪我により欠場するという事態となりました。今シーズンは開幕戦からけが人が続出していて,いまだに当初予定されていたライダー全員が決勝レースに出場したことはありません。このような異常な状態が続いているわけですが,前回欠場したホンダ勢を見ると,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスはダッチTTには出場することになっています。ただ,MotoGP撤退を行ったスズキから今季移籍してきたレプソル・ホンダ・チームJ.ミルと,LCRホンダ・カストロールのA.リンスはまだ怪我が癒えておらず,前戦に続いて今回も欠場することが決まっています。ただ,前回との違いがあって,前回は代役を立てませんでしたが,今回は代役参戦するライダーが決まっています。まずミルの代役ですが,こちらは現在SBKにホンダワークスからフル参戦している元GPライダーのI.レクオナが務めることになっています。4月に行われた第4戦スペインGPでは,マルケスの代役として初めてホンダからMotoGPクラスに出場しました。この時は,ノーポイントながら完走を果たしています。そして,今回が2度目の代役参戦となります。レクオナ自身で見ると,およそ3週間前にミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで行われたSBKの第5戦エミリア・ロマーニャ大会で怪我を負っていて,来週行われる第6戦イギリス大会には出場することになっていました。もちろん無理な走行は御法度でしょうが,無事代役を務められるまで回復していることでしょう。次に,リンスの代役ですが,こちらはHRCのテストライダーを務めているS.ブラドルが務めることになりました。これまで何度も代役参戦やワイルドカード参戦を経験してきていますが,今季で見ると,第3戦アメリカズGPにマルケスの代役で,第4戦スペインGPではワイルドカードで参戦しています。LCRチームとは,3年間過ごしたところですので,ブラドルとしては敷居がかなり低いのではないかと思います。 なお,ホンダ勢ではありませんが,開幕戦における怪我でずっと欠場が続いているガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3のP.エスパルガロについては,今回も欠場することが決まっています。ダッチTT以後はサマーブレイクに入りますので,これが明けた第9戦イギリスGPからは出場できる見通しがあるようです。 |
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| 2023/06/22(木) ◎日本初(FE) ○6月20日(火)に国際自動車連盟(FIA)がスペインのコルドバで世界モータースポーツ評議会(WMSC)を開催し,『シーズン10』となるABB FIAフォーミュラE世界選手権(FE)の来季2023/2024年の暫定カレンダーを発表しました。それによると,この大会開催を目指していた東京が,第7戦『東京E-Prix』として開催されることになりました。化石燃料を使用しない電動フォーミュラカーで争われるのがFEで,通常サーキットという閉鎖されたレース専用のコースでレースは行われますが,排気ガスとエンジン音が出ないFEは市街地で行われています。東京都は,2050年までにCO2排出量をゼロにすることを目指す気候変動対策計画を掲げていて,『ゼロエミッション東京』戦略の一環としてFE側と協力して開催を目指してきていました。そして,ついに開催実現までこぎ着けたわけです。『東京ビッグサイト』を中心とした市街地を走行することになるこの東京E-Prixですが,もし開催が実現されると,FIA公認の四輪自動車&レーシングカーでの公道レースは,これが日本史上初となります。現在のFEは,日本メーカーとしては唯一ニッサンがフル参戦していて,チームとしてはニッサンのワークスである『ニッサン・フォーミュラEチーム』と,パワートレインの供給先である『NEOMマクラーレン・フォーミュラEチーム』とがフル参戦しています。 今回発表された2023/2024年の暫定カレンダーによると,第7戦東京E-Prixは3月30日にワンデーで開催され,イベント数としては13で,ツーデーで2大会開催される都市が3カ所あるため,ラウンド数としては17となっています。ただ,今回の発表段階では,どこで開催されるか未定のイベントが3つあります。なお,今回発表されたカレンダーは以下の表のようになっていて,現段階では暫定ですので,今後変更される可能性があります。 |
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| 2023/06/21(水) ◎ドライバーチェンジ(SF) ○SFにVANTELIN TEAM TOM'Sとしてフル参戦しているTOM'Sから発表があり,7月16日(日)に富士スピードウェイで決勝レースが行われる予定の第6戦から,36号車のドライバーを現在のG.アレジから笹原右京に変更することになりました。今回SFでのシートを失うことになったアレジは,今さらいうまでもなく,元F1ドライバーであるJ.アレジと『ゴクミ』の愛称で知られている女優である後藤久美子を両親に持つドライバーです。2016年からGP3で戦いを開始しましたが,その頃からフェラーリの育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属していました。その育成プログラムの下,2019年から2年間にわたってF1への登竜門であるF2にフル参戦していました。しかし,2020年をもってFDAから外れることになり,2021年からは母親の母国である日本に戦いの場を移しました。その年はSF直下のシリーズである全日本フォーミュラ・ライツにフル参戦していましたが,SFに中嶋一貴の代役として我が大分県にあるオートポリスで開催されたSFの第4戦に出場。雨が激しく降る不安定な天候の中,見事ポールトゥーウィンを達成しました。そして,昨シーズンからついにSFへと昇格しました。ただ,昇格以後は思うような成績を残すことができず,昨年はわずか1回入賞しただけでランク20位に留まりました。今シーズンのシートがどうなるのか注目されていましたが,彼の将来性とスター性に期待して,無事シートを保持することができたものの,今季ここまで5レースを終えてわずか3ポイントしか獲得できていない状況にあります。そうしたこともあってチームとアレジとが話し合いを持ち,今季SFと共にSGTにもフル参戦しているアレジですが,SGTに専念することで彼のポテンシャルアップにつなげられるのではないかということから,今回の決定に至っているようです。今回新たに36号車のシートを獲得した笹原右京は,昨シーズンまでホンダ陣営のTEAM MUGENに所属してSFにフル参戦して2勝を挙げているドライバーです。今季からトヨタ陣営に加わった笹原は,シーズン前にアレジと笹原のどちらがSFにフル参戦するのか注目されていて,その段階ではアレジがシートを獲得していました。しかし,そうしたアレジの状況から,今度は実績を残している笹原が起用されることになりました。今回の決定は,実質的にはアレジを降格といえる内容ですから,今後は笹原と組んでフル参戦しているSGTで活躍を見せ,SFへの「再昇格」を目指していって欲しいものですね。 |
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| 2023/06/20(火) ◎2度目(MotoGP) ○MotoGPクラスにおけるKTMのワークスチームであるレッドブルKTMファクトリー・レーシングから発表があり,9月10日(日)に決勝レースが行われる予定の第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPにワイルドカードでD.ペドロサを起用することになりました。長い間ホンダのワークスライダーを務めてきたレジェンドライダーの一人であるペドロサは,2018年に現役引退し,その翌年からKTMのテストライダーに就任しました。彼が就任して以後KTMのマシンの開発が徐々に進んでいき,そのような中,2021年の8月にレッドブル・リンクで行われた第10戦スティリアGPに彼としては初めてワイルドカード参戦を果たしました。その後は裏方として開発に専念していましたが,今年4月にヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで行われた第4戦スペインGPにワイルドカードで参戦し,久々にレースで彼の走りを見ることができました。引退して既に5年経つわけですが,この大会でのペドロサはかつての輝きの一端を見せるかのように,スプリントレースで6位,そして決勝レースで7位入賞を果たしています。今回行われた第7戦ドイツGPでは,ドゥカティが上位を独占する中,KTMが上位独占の一角を崩す走りを見せています。さらなるポテンシャルアップしてきているKTMですが,果たしておよそ3ヶ月後に行われるレースで,今季2度目のワイルドカード参戦となるペドロサがどのような走りを,そして結果を残すのか楽しみとなりますね。 |
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| 2023/06/19(月) ◎2レースとも(MotoGP) ○第7戦ドイツGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったザクセン・リンクで行われました。 MotoGPクラスは,前日に行われたスプリントレースと同様にプラマック・レーシングのJ.マルティンとドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアの2人によるトップ争いとなりました。ただ,スプリントレースはマルティンが徐々に引き離していって,最終的に独走態勢を築いて勝利を収めましたが,決勝レースは2人によるバトルがファイナルラップのフィニッシュラインまで続いていきました。マシン同士が軽く接触するほどのバトルが続いてきましたが,最終的にマルティンが1000分の64秒差で優勝して,スプリントレースに続いての勝利となりました。フルレースでの優勝は,マルティン自身にとって2021年8月に行われた第10戦スティリアGP以来35戦ぶりとなります。ファイナルラップまで単独で3位を走行していたプラマック・レーシングのJ.ザルコでしたが,そのファイナルラップにコースオフを喫してヒヤリとさせましたが,無事そのままの順位を保ってチェッカーを受けました。今回のレースは,ドゥカティが表彰台を独占すると共に,トップ5までをも独占しています。かつては,ホンダが強さを見せたサーキットでしたが,現状の力通りドゥカティがその強さを見せた形となっています。かつてこの大会で栄華を見せたホンダですが,その凋落ぶりが決勝レースでも再現されました。レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスとLCRホンダ・イデミツの中上貴晶の2人のみが参戦する結果となった今回でしたが,その内のマルケスは,初日に1回,予選で3回,そして決勝レース前に行われたウォームアップ走行ではこの大会5回目となる転倒を喫しました。その際,左手親指に小さな骨折を負ってしまいました。メディカルチェックの結果,レースへの出場は許可されたものの,このような状況ということもあってか,準備が整っていないということでマルケスは決勝レースを欠場することになりました。唯一の決勝レース出場となった中上ですが,マシンのグリップに苦しんで15位前後のバトルがようやくという状態で,最終的に14位でチェッカーを受けて何とかポイントを獲得することができました。中上のコメントによると,マシンをプッシュすると転倒のリスクが高まるため,ポイント獲得と完走を目指しての走行となったようです。 Moto2クラスは,今季自身初のポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,オープニングラップからトップに立つと後続その差を広げて行き,2位に2秒以上の差をつける独走で2戦連続,今季通算4勝目を挙げました。エルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノとポーラー・キューブ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンによる2位争いとなりましたが,アルボニーノがこれを制しています。レースウィークを通して上位に顔を出すことができなかったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍とペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河でしたが,小椋は14位でゴールして何とかポイントを獲得することができましたが,羽田は21位完走に終わっています。 Moto3クラスは,ポールからスタートしたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢とレッドブルKTMアジョのD.オンジュとのトップ争いとなりました。ファイナルラップまで続いたこのバトルでしたが,ファイナルラップの最終コーナーでオンジュがトップに立ってゴールし,オンジュが嬉しい初優勝を飾りました。佐々木との差は,わずか1000分の95秒でした。2台による3位争いとなりましたが,レッドブルKTMテック3のD.オルガドがこれを制しています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が8位,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が10位,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が14位に入り,今回出場した日本人ライダーは全員ポイントを獲得しています。 |
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◎完勝(JRR) ○第4戦筑波大会の予選及び決勝レースが,ドライコンディションとなった筑波サーキットで行われました。今回の大会はJ-GP3クラスのみの開催で,6月18日(日)のワンデーで予選と決勝が行われました。その決勝に関しては,14周で争われる第1レースと25周で争われる決勝レースの2レース制となっています。この大会で速さを見せたのは,昨年のチャンピオンで,今シーズンもここまでランクトップに立っているP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹でした。予選でポールを獲得した尾野は,第1レースでトップチェッカーを受けると,第2レースでもバトルを制してトップでチェカーを受け,予選と2つのレース全てを制し,完勝でランクトップの座をさらに強固なものにしていきました。ちなみに,第1レースの2,3位は,それぞれBREASTO B-TRIBE RACINGの大和颯,Team Plusoneの木内尚汰でした。決勝レースは尾野に続いて大和がチェッカーを受けたものの,追い越し禁止を表す黄旗区間で追い越しをしたため30秒加算のペナルティーが科され,2位にJAPAN POST HondaDream TPの若松怜が,3位にTN45 with MotoUP Racingの池上聖竜が入っています。 |
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◎100勝目(F1) ○第9戦カナダGPの決勝レースが,時に激しい雨に見舞われた予選と打って変わって好天となったジル・ビルヌーブ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,順調にスタートを切ってトップに立つと,後続との差を徐々に広げて行きました。途中セーフティーカーが導入されたり,マシンの不調を訴えたりする事態もありましたが,順調に走行を続けていって,最終的に2位におよそ9.5秒の差をつける独走で今季6勝目をポールトゥーフィニッシュで飾りました。この優勝で通算勝利数を41に伸ばしましたが,これは歴代5位の故A.セナと並ぶこととなりました。さらに,彼の所属するレッドブル・レーシングにとっては,通算100勝目のメモリアルレースとなっています。独走するフェルスタッペンの後ろでは,アストンマーティンのF.アロンソとメルセデスAMGのL.ハミルトンとの間で激しい2位争いが展開されていきました。コース上だけでなく,ピットロード上でもあわや接触かというような場面も見られました。レース序盤は,ハミルトンが好スタートを切ってアロンソの前に立ちましたが,アロンソは粘り強くハミルトンを追い回し,ついに22周目の最終シケインでハミルトンを交わして2位に浮上しました。そして,アロンソはそのまま順位を維持していき,結局2位にアロンソ,3位にハミルトンという結果となりました。予選12位だったレッドブルのS.ペレスは,ポジションを少しずつ上げていきましたが,最終的にトップからおよそ51秒遅れの6位でチェッカーとなっています。アルファタウリの角田裕毅は,予選中に他車の走行の妨害をしたと言うことで3グリッド降格のペナルティーが科されました。一番後ろの列からスタートとなった角田は,1周してすぐにピットに入ってタイヤを履き替えるという作戦を敢行したものの,途中でセーフティーカーが導入されたこともあって作戦が功を奏することもなく終了し,結局14位でのチェッカーとなりました。チームメイトのN.デ・フリースはバトルの中でセーフティーゾーンにコースオフしたりして,完走者の中では最下位となる18位でレースを終えています。 |
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◎独走で(SF) ○第5戦の決勝レースが,好天に恵まれたスポーツランドSUGOで行われました。このところ不運が続いているポールシッターのTGM Grand Prixの大湯都史樹は,順調にスタートを切ってトップの座を守っていきました。2番グリッドからスタートしたVANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋は,2位の座を守って大湯を追っていきました。順調な走りをしていた大湯でしたが,11周が終わる頃からマシンに不調が出てきて,12周目に宮田にトップの座を奪われてしまいました。ペースが上がらないまま走行を続けた大湯でしたが,最終的には途中リタイアに終わっています。今度こそ不運を吹き飛ばしたかった大湯でしたが,なかなかその流れを変えることはできませんでした。トップに立った宮田は後続との差をどんどん広げて行って独走態勢を築き,最終的に2位におよそ22秒の大差をつける独走で今季2勝目を挙げると共に,ランキング争いでトップに立ちました。体調不良により前戦を欠場したTEAM MUGENの野尻智紀は,3番グリッドからスタートして前を追っていき,大湯の脱落もあって2位でチェッカーを受けています。宮田,野尻とどちらも単独での走行をしていきましたが,3位につけていたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐も野尻からおよそ3秒遅れの単独走行となり,3位でチェッカーを受けて昨年の第8戦もてぎ以来の表彰台獲得となりました。 |
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| 2023/06/18(日) ◎独走&再更新(MotoGP) ○第7戦ドイツGPの各クラス予選とMotoGPクラスのスプリントレースが,ドライコンディションとなったザクセン・リンクで行われました。 MotoGPクラスのスプリントレースは,6番グリッドからスタートしたプラマック・レーシングのJ.マルティンが,序盤7台によるトップ争いから抜け出ると,速いペースを刻んでいくと共に,後ろで2位争いが激化したこともあってどんどん差を広げて行って独走態勢に持ち込みました。そして,2位に2秒以上の大差をつける独走でトップチェッカーを受け,第5戦フランスGP以来となる今季2勝目を挙げました。抜きつ抜かれつとなった2位争いでしたが,ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアがこれを制しています。バグナイアとの2位争いには敗れたものの,3番グリッドからスタートしたレッドブルKTMファクトリー・レーシングのJ.ミラーが3位表彰台を獲得しています。日本メーカー勢は相変わらずの不振で,2台ずつが出場したホンダとヤマハ勢は1台もポイント圏内に入ることはできませんでした。これまで走れば優勝とこのサーキットを得意とするレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでさえもマシンに苦しみ,予選に至ってはQ1で1回,Q2で2回も転倒を喫してしまう状況でした。唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,予選18番手,スプリント17位と後方に沈んだままでこの日の走行も終わっています。 Moto2クラスの予選は,初日総合トップに立ったレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,予選でもその速さを見せて最速タイムを刻み,昨年5月に行われた第7戦フランスGP以来となるポールを獲得しました。エルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノが2番手タイムをマークし,自身最高位タイとなる2番グリッドを獲得しています。そのアルボニーノから1000分の31秒遅れで,ポーラー・キューブ・ガスガス・アスパー・チームのJ.ディクソンが3番グリッド獲得となりました。日本人ライダー勢は不振で,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍とペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河はどちらもQ1で敗退となり,それぞれ20番グリッド,最下位の29番グリッド獲得にとどまっています。 Moto3クラスは,初日にこれまでのレコードタイムを更新する走りを見せたリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が,予選でもその勢いは変わらず,初日に自身がマークしたレコードタイムをさらに更新して今季4度目のポールを獲得しました。レッドブルKTMアジョのD.オンジュが,佐々木から1秒以上遅れて2番グリッド獲得となりました。そのオンジュからわずか1000分の63秒遅れで,アンジェルスMTAチームのI.オルトラが3番手タイムとなりました。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が8番手とトップ10圏内に進出しました。ホンダ・チーム・アジアの古里太陽はQ2進出を果たして11番手,同じくQ2に進出したガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖は16番手で予選を終えています。 |
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◎予選では(F1) ○第9戦カナダGPの予選が,大雨に見舞われてウェットコンディションとなったジル・ビルヌーブ・サーキットで行われました。初日は総合6番手と出遅れた感のあったレッドブルのM.フェルスタッペンでしたが,それを払拭するかのような走りを予選では見せ,最終的に2番手タイムだったハースF1チームのN.ヒュルケンベルグに1秒以上の大差をつける走りを展開し,3戦連続,今季5度目となるポールを獲得しました。チームの戦闘力を考えると驚きとなる2番手タイムをマークしたヒュルケンベルグは,自身今季初のフロントロー獲得となっています。今季好調な走りを展開しているアストンマーティンのF.アロンソが,第2戦サウジアラビアGP以来となる3番グリッドを獲得しています。シート維持にややマイナスな噂が浮上する状況にあるレッドブルのS.ペレスは,Q2で敗退して12番グリッド獲得にとどまっています。アルファタウリ勢はどちらもQ1で敗退し,角田裕毅が16番手,N.デ・フリースは18番手で予選を終えています。 予選終了後に審議が行われ,予選で2番手タイムだったヒュルケンベルグでしたが,3グリッド降格のペナルティーが科されることになり,フロントローにはフェルスタッペンとアロンソがつくことになりました。これは,Q3の終盤にマシンがクラッシュしたことで赤旗が出されていたのですが,ヒュルケンベルグを含む数人のドライバーが減速しないまま走行を続けたことが判明し,その違反でのペナルティーとなるようです。ただ,今回のヒュルケンベルグの場合は,タイミング的に微妙な点もあったようで,そのため3グリッド降格という比較的軽いペナルティーになったということのようです。 |
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◎2度目(SF) ○第5戦の予選が,ドライコンディションとなった宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。2戦連続して決勝で不運なリタイアとなっているTGM Grand Prixの大湯都史樹は,そうした流れを断ち切るかのような走りを見せてトップタイムをマークし,今季2度目となるポールを獲得しました。僅差の戦いとなった予選となっていて,VANTELIN TEAM TOM’Sの宮田莉朋が,大湯からわずか1000分の31秒遅れで2番手タイムとなっています。体調不良によりオートポリスで行われた前戦で欠場せざるを得なかったTEAM MUGENの野尻智紀でしたが,復帰戦となる今回の予選はポールを獲得できなかったものの,大湯からおよそコンマ15秒遅れの3番グリッドを獲得しています。 |
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| 2023/06/17(土) ◎自身初&2台とも(MotoGP) ○3週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースとなる第7戦ドイツGPが開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。 MotoGPクラスは,今季好調な走りを見せているムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキが最速タイムを刻み,自身初となる初日総合トップに立ちました。プラマック・レーシングのJ.マルティンが総合2番手タイムをマークし,チームは違うもののドゥカティが初日ワンツー発進しています。総合3番手タイムは,トレーニング中の自転車事故(「ながらスマホ」をしていたということですので,あまり誉められたことではないですが・・・)により足を痛めているアプリリア・レーシングのA.エスパルガロでした。プラクティス2において,コースインしていたプラマック・レーシングのJ.ザルコに,1コーナーで転倒を喫してしまったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがぶつかり,ザルコのマシンが大破するという衝撃的なアクシデントが発生しました。幸いなことは,両者に大きな怪我がなかったことでしょう。ザルコはプラクティス1でトップタイムをマークしていて,このタイムが総合10番手だったため,今日行われる予選はQ2からの出走となりますが,マルケスは総合14番手に終わったため,Q1からの出走となります。今大会はマルケスとLCRホンダ・イデミツの中上貴晶の2台のみが出走となるホンダ勢ですが,中上もプラクティス2で転倒を喫してしまい,2台共に転倒してタイムアップならず,中上もQ1からの出走となります。その中上ですが,転倒した際に右手の小指を痛めたようです。どうやら骨折はしていないようですが,今日の予選に出走できるかどうかはその時に判断するということですので,その点は心配されるところです。 Moto2クラスは,プラクティス1はドライだったものの,プラクティス2はウェットからドライへと変わる微妙なコンディションとなってしまいました。そのため,タイムとしてはプラクティス1の方が速い結果となっています。そのプラクティス1でレッドブルKTMアジョのP.アコスタがトップタイムをマークし,2戦連続して初日総合トップに立ちました。総合2,3番手タイムを,それぞれMBコンベアーズ・スピードアップのA.ロペス,コレオス・プレパゴ・ヤマハVR46マスターキャンプのM.ゴンザレスがマークし,トップ3をスペイン人ライダーが独占しています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍はタイムが伸びず,総合で19番手と出遅れています。今回が今季参戦2戦目となるペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は総合30番手で初日を終えています。 Moto3クラスは,プラクティス2がウェットコンディションだったため,こちらもプラクティス1のタイムの方がよかったです。そのプラクティス1でレコードタイムを更新する走りを見せてリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢がトップタイムをマークし,今季3度目となる初日総合トップに立ちました。前戦で2位表彰台を獲得しているレッドブルKTMアジョのD.オンジュが,初日総合2番手でした。前戦で負った怪我によりこの大会と次の大会の欠場が決まっているレオパード・レーシングの鈴木竜生のチームメイトであるJ.マシアが,総合3番手タイムをマークしています。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ガヴィオタ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が総合5番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が総合7番手,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は総合20番手で初日を終えています。 |
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| 2023/06/16(金) ◎代役なしで(MotoGP) ○3週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースとなる第7戦ドイツGPが今日から開幕します。前回のイタリアGPでは,ドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが優勝し,さらにトップ4をドゥカティ勢が独占するという好結果を残しました。それに対して,現段階で5メーカー中最もマシンの戦闘力が不足しているとも言われているホンダ勢は,昨シーズン限りで撤退したスズキワークスから今季移籍してきたLCRホンダ・カストロールのA.リンスとレプソル・ホンダ・チームのJ.ミルの2人は,それぞれスプリントレースとプラクティス2で転倒を喫して怪我を負ってしまったため,どちらも決勝レースには出場することができませんでした。さらに,その決勝レースでは,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが転倒リタイアとなり,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶が13位完走を果たし,4台体制ある中で唯一ポイントを獲得できるという現在の状況を象徴するかのような結果となってしまいました。 そうした中で迎える第7戦ドイツGPですが,インターバルがわずか1週間しかなかったため,ミルとリンスの代役を立てないことが両方のチームから発表がありました。まず,リンスについてですが,スプリントレース4周目の8コーナーでクラッシュを喫し,フィレンツェ市内の大学病院にヘリで運ばれて精密検査を受けた結果,右足の脛骨と腓骨の骨折が判明しました。そのため,第7戦ドイツGPと第8戦オランダGPは出場しないことが決まっていました。その後,6月12日(月)にLCRホンダ・カストロールから発表があり,ドイツGPに関してはリンスの代役を立てず,中上貴晶のみが出場することに決まりました。次にミルについてですが,初日に行われたプラクティス2の1コーナーで転倒を喫し,直後に受けた検査の結果,右手小指の周囲に損傷があることが判明したため以後の走行をキャンセルしていました。そして,母国スペインに帰国して精密検査を受けたところ,滑液と炎症を伴う右手の挫傷が確認されたということです。早期回復を目指すべく治療を続けているようですが,筋力と可動域が制限されることからドイツGPに関しては欠場が決まっています。さらに,6月13日(火)にレプソル・ホンダ・チームから発表があり,ドイツGPに関してはミルの代役を立てず,マルケスのみが出場することになりました。ただでさえ戦闘力不足のRC213Vなのに,2人しか出場しないとなるとその分データが不足するわけですから,ホンダとしては痛い欠場となるのは間違いないでしょう。果たしてオランダGPに関してはどうなるのか気になるところです。 |
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| 2023/06/15(木) ◎確定(SGT) ○6月4日(日)に決勝レースが行われた第3戦『SUZUKA GT 450km RACE』は,終盤に入って激しいクラッシュがあったために赤旗が出されてレースが一旦中止となりました。そのクラッシュでガードレール等安全に関わる部分が損傷していて,その修復に時間を要することから,レースはそのまま成立ということになりました。その結果,優勝はその時点でトップを走っていたNiterra MOTUL Zという結果となっていました。ところが,この大会の規則では,少なくとも2回ピットに入らなければならないというものがあり,Niterraに関しては,赤旗の段階では1回しか入っておらず,優勝とはならないのではないかということが他のチームから出されました。その抗議を受けて審議した結果,ピットインとアウトに要する時間+給油に要する1回分の時間ということでリザルトに60秒加算という裁定が下り,Niterraは4位に下がり,優勝はWedsSport ADVAN GR Supraということになりました。この裁定に対してチーム側が控訴し,その判断が下されるまでGT500クラスのリザルトは暫定措置となっていました。その後,日本自動車連盟(JAF)のモータースポーツ審査委員会でチーム側からの控訴について審議がなされていきました。そして,6月12日(月)に鈴鹿サーキットからGT500クラスの正式な結果が発表され,優勝はWedsSport ADVAN GR Supraとなり,Niterra MOTUL Zには60秒の加算がされて4位ということになりました。つまり,今回の控訴は却下され,暫定結果通りという判断が下されたことになります。この結果に対して,チーム側は控訴しないことに決定し,この大会のリザルトは決定したことになります。ただ,確かに結果として2回ピットという規則に則ってはいませんでしたが,それは突然不測の事態が起こってのことであることは間違いありません。どこで何が起こるか予測がつかないのがレースの世界ですから,今後も同様のことが起こる可能性は十分あります。チーム側からのコメントによると,今回の最終判断を受け入れてはいますが,それは「今後の規則の明確化を約束された」ことからのようです。リザルトとしては結論を見ましたが,規則の明確化についてはその推移を見守る必要がありそうですね。 |
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| 2023/06/14(水) ◎最高速(MotoGP) ○第6戦イタリアGPは,イタリアンライダーであるドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが勝利すると共に,トップ4をドゥカティが独占するというイタリアにとってはこの上ない結果となりました。その会場となったのがムジェロ・サーキットで,このサーキットは全長5.25�qで,その中で最長のストレート距離が1.141�qもある超高速サーキットの1つです。エンジン等の性能アップはもちろん,空力等の開発が進んでいることもあって,このところのマシンの速さは異次元となっていて,その反面で転倒が大怪我に繋がりやすくなっているのも事実です。実際,ホンダ勢に至っては,4人中2人が決勝レースを前にして欠場するという事態にも至っています。そうした面もありますが,今回のレースでは,最高速の記録が次々に塗り替えられています。MotoGPにおけるこれまでの最高速記録は,昨シーズンのこの大会でプラマック・レーシングのJ.マルティンがマークした363.6�q/hでした。今大会では,9日(土)に行われたスプリントレースで,KTMファクトリー・レーシングのB.ビンダーがマルティンの記録を破る366.1�q/hをマークし,歴代最高速記録を打ち立てました。また,ビンダーの記録には及びませんでしたが,今大会からようやく復帰したドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニが,同じくスプリントレースで364.8�q/hの歴代2位となる記録をマークしています。同じスプリントレースでは,アプリリア・レーシングのM.ビニャーレスが363.6�q/hをマークし,マルティンの記録に次ぐ歴代4番目の最高速となっています。この最高速の記録を見ると,残念ながら日本メーカー以外の全メーカーとなっていて,こうした面でも,いかにホンダとヤマハの力が劣っているのかが分かりますね。 |
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| 2023/06/13(火) ◎6連覇ならず(WEC) ○世界3大レースの1つである世界耐久選手権(WEC)の『第4戦ル・マン24時間レース』決勝が,6月10日(土)〜11日(日)に行われました。 途中雨に見舞われたりしたこともあって,今回の大会はトラブルやアクシデントが頻繁に起きました。アクシデントに巻き込まれた中の1台には,今回優勝候補の筆頭でもあったM.コンウェイ&小林可夢偉&J-M.ロペス組のトヨタGR010ハイブリッド 7号車がありました。アクシデントが起こっていたためゆっくり走行しなければならない区間があったのですが,そこを走行中に他のクラスのマシンからぶつけられてしまい,リアタイヤがパンクし,さらに左リアのドライブシャフトが折れてしまい,自力でピットに戻ることができず,そこでリタイアに終わってしまったのです。トヨタとしては,残りの1台であるS.ブエミ&B.ハートレー&平川亮組のトヨタGR010ハイブリッド8号車に望みを託したところですが,今回は強力なライバルが存在していました。マシンの性能的にはトヨタの方が勝っているといって間違いないのですが,マシンの能力を平均化するための性能調整でフェラーリがかなり優位に立っていて,実際フェラーリのワークスチームであるフェラーリAFコルセが投入しているフェラーリ499Pの50号車と51号車は,それぞれ予選でワンツーとなっていました。その2台の内A.ピエール・グイディ&J.カラド&A.ジョビナッツィ組の51号車とトヨタGR010ハイブリッド8号車との間で激しいトップ争いが繰り広げられていきました。終盤に入っても秒という単位の差でのバトルが展開されていきましたが,残り2時間を過ぎて8号車がスピンを喫してマシンの一部を損傷したことで,再スタートはきれたものの残念ながらここで勝負が決まりました。結局フェラーリの51号車が優勝,トヨタの8号車が2位でチェッカーとなり,トヨタの6連覇はなりませんでした。3位には,E.バンバー&A.リン&R.ウエストブルック組のキャデラックVシリーズ.Rの2号車が入っています。 |
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| 2023/06/12(月) ◎イタリア!!!(MotoGP) ○第6戦イタリアGPの決勝レースが,多くの観客を集めたムジェロ・サーキットで行われました。 MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,オープニングラップでトップに立つと順調に速いタイムを刻みながら走行を続けていきました。プラマック・レーシングのJ.マルティンが2位に浮上して2人のトップ争いとなりましたが,ペースに勝るバグナイアが少しずつ差を広げて行きました。ムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニとの3位争いを制したJ.ザルコは,チームメイトであるマルティンを負いますが,逆転するところまでは行きませんでした。結局トップのバグナイアはマルティンに1秒以上離す独走でトップチェッカーを受け,今季3勝目を挙げました。マルティンとザルコもそのままの順でチェッカーを受け,イタリアンライダーが優勝すると共に,イタリアンメーカーであるドゥカティが表彰台を独占。さらにマリーニが4位に入ったことで,ドゥカティは4位までを独占しています。1つの間メーカーが4位までを独占するのは,2011年10月の第16戦オーストラリアGPにおけるホンダ以来およそ12年ぶりとなります。また,トップ10で見ると,アプリリアを含めたイタリアンメーカーが10台中7台を占めています。それに対して日本メーカー勢は相変わらずの不調で,それでもヤマハは10位にF.モルビデリ,11位にF.クアルタラロが入っています。ホンダに至ってはまさに悲惨で,まず4人中今季ホンダから移籍してきたJ.ミルとA.リンスは,それぞれプラクティス2での転倒で右小指を負傷,スプリントレースでの転倒で右脚の脛骨と腓骨の骨折したため,それぞれ決勝レースは欠場しています。2番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,4位走行中の6周目に15コーナーで風にあおられたのか転倒してリタイアに終わっています。15番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,終始上位争いに顔を出すことができず,セッティングの決まっていないマシンと格闘しながら何とか最後まで走りきり,ホンダ勢としては唯一完走,そして13位に入ってポイントを獲得しています。 Moto2クラスは,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのP.アコスタが,トップに立つと後続との差をどんどん広げて行き,2位に入ったエルフ・マークVDSレーシング・チームのT.アルボニーノに6秒以上の大差をつける独走で今季3勝目を挙げました。3位には,オートソーラー・ガスガス・アスパーM2のJ.ディクソンが入り,今季2度目となる表彰台を獲得しています。レースウィークを通して思うようにタイムを上げることができなかったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,決勝レースでも苦戦し,15位でチェッカーを受けて何とかポイントを獲得しています。今回からフル参戦となったペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,トップからおよそ1分遅れながら21位完走を果たしています。 Moto3クラスは,5台によるトップ争いが最後まで続いていき,ゴール直前でトップに立ったレッドブルKTMテック3のD.オルガドが前戦に引き続いて勝利を収めました。2位にはトップから1000分の51秒遅れでレッドブルKTMアジョのD.オンジュが,3位にはトップから1000分の56秒遅れでリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が入っています。佐々木にとっては,2戦連続表彰台獲得となります。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡とヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が,それぞれ10位,15位に入ってポイントを獲得しています。レオパード・レーシングの鈴木竜生とホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,どちらもファイナルラップで転倒リタイアに終わっています。 |
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| 2023/06/11(日) ◎独占(MotoGP) ○第6戦イタリアGPの全クラスの予選と,MotoGPクラスのスプリントレースが,不安定な天候となったムジェロ・サーキットで行われました。 MotoGPクラスのスプリントレースは,レース序盤こそポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアとレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスを中心としたトップ争いとなりました。しかし,場所によっては少し雨が降り始めた中盤になると,マルケスは順位を下げていき,かわってトップ争いに加わったのはムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキでした。この大会前までの段階で,わずか1ポイント差という僅差でランクトップ争いを展開している2人のバトルは最終盤まで続いていきました。イタリアンメーカーのマシンを駆るイタリアンライダー同士のバトルでしたが,最後はわずかにバグナイアがベゼッキとの差を広げることに成功し,バグナイアが今季3勝目を挙げました。レース途中ではトップに立つこともあったプラマック・レーシングのJ.マルティンでしたが,最終的にはJ.ザルコとのチームメイト同士による3位争いとなり,マルティンがこれを制し,ドゥカティ勢が表彰台を独占しました。さらに,5位にムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニが入り,ドゥカティは母国GPでトップ5を独占しています。16番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,最後までペースが上がらずに下位での走行に終始し,最終的に17位でチェッカーを受けています。なお,今季ホンダ勢で唯一勝利を収めているLCRホンダ・カストロールのA.リンスは,4周目の8コーナーで転倒を喫し,メディカルセンターから病院に搬送されて精密検査を受けた結果,右脚の脛骨と腓骨の骨折が確認されました。今回から3週連続開催となるMotoGPですが,リンスは全てを欠場せざるを得ない状況となっています。 Moto2クラスの予選は,ポンス・ウィゴーロス40のA.カネトが,ファイナルアタックで転倒を喫してタイムアップは果たせませんでしたが,その前に出していたタイムで今季初となるポールを獲得しました。プラクティスで総合トップに立っていたレッドブルKTMアジョのP.アコスタは,カネトのタイムを更新することができず2番手タイムでした。そのアコスタからわずか1000分の3秒遅れで,エルフ・マークVDSレーシング・チームのS.ロウズが3番手タイムでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,Q1は2番手タイムで突破したものの,Q2ではトップからコンマ9秒遅れの14番手でした。今回から残りのレース全部に参戦することになったペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は,28番手で予選を終えています。 Moto3クラスは,プラクティスで総合トップだったレッドブルKTMアジョのD.オンジュが,予選でも速さを見せて前戦に続く2戦連続ポールを獲得しました。CFモト・レーシング・プルエステルGPのJ.ケルソが2番手タイムをマークし,予選における自己最高位を獲得しています。今季好調なリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が3番手タイムをマークし,2戦連続フロントロースタートを決めています。他のフル参戦日本人ライダー勢は上位グリッドを獲得することができず,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が13番手,レオパード・レーシングの鈴木竜生が17番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が18番手でした。ヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖は,Q1で7番手タイムだったため,ここで敗退となっています。 |
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| 2023/06/10(土) ◎今季初(MotoGP) ○3週間にわたるやや長めのインターバルを経て3週連続開催となるMotoGPですが,その最初のレースである第6戦イタリアGPがムジェロ・サーキットで開幕し,初日は2回のプラクティスが行われました。今シーズンはアクシデント等により欠場するライダーが目につきますが,長いインターバルだったおかげで,開幕戦で怪我をして欠場が続いていたドゥカティ・レノボ・チームのE.バスティアニーニ,スペインGPで左上腕骨骨折を負って前戦を欠場したクリプトデータRNF・MotoGPチームのM.オリベイラが復帰することができています。 MotoGPクラスは,前戦フランスGPで転倒により右足首を骨折したドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアが,バイクを降りると足をやや引きずる状態の中で総合トップタイムをマークしました。今回が母国GPとなるディフェンディングチャンピオンである彼ですが,これが今季初の初日総合トップとなります。総合2番手タイムをムーニーVR46レーシング・チームのM.ベゼッキがマークし,イタリアンメーカーであるドゥカティのマシンを駆るイタリアンライダーによるワンツーとなっています。総合3番手タイムは,今季唯一ホンダ勢で勝利を収めているLCRホンダ・カストロールのA.リンスでした。ここが自身得意なサーキットでもあるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶ですが,タイムアタック中に転倒を喫してタイムアップならず,初日は21番手タイムで終了しています。 Moto2クラスは,レッドブルKTMアジョのP.アコスタが,両セッション共にトップタイムをマークし,プラクティス1のタイムで今季3度目となる初日総合トップに立っています。プラクティス1で2番手タイムだったファンティック・レーシングのC.ビエッティが,このタイムで初日総合2番手となっています。同じくプラクティス1で3番手タイムだったMBコンベアーズ・スピード・アップのA.ロペスが,こちらのタイムで総合3番手タイムでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は7番手タイム,この大会から最終戦まで参戦となっているペルタミナ・マンダリカSAGチームの羽田太河は29番手タイムで初日を終えています。 Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのD.オンジュが,2回のプラクティス共にトップタイムをマークして今季2度目となる初日総合トップとなっています。オンジュに続き,両セッション共に2番手タイムだったリキ・モリ・ハスクバーナ・インタクトGPの佐々木歩夢が総合2番手でした。総合3番手タイムは,レオパード・レーシングのJ.マシアでした。他のフル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの古里太陽が10番手,ヴァルレーサ・ガスガス・アスパーM3の山中琉聖が11番手,SIC58スクアドラ・コルセの鳥羽海渡が17番手,プラクティス1で3番手タイムだったレオパード・レーシングの鈴木竜生が18番手で初日を終えています。 |
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| 2023/06/09(金) ◎5年ぶり(EWC) ○2輪の耐久レースにおける最高峰がEWCシリーズですが,今季の同シリーズは,4月中旬に行われたル・マン24時間耐久を皮切りに,ボルドール24時間耐久までの全4戦で争われることになっています。その中の第3戦に組まれているのが,真夏の祭典である『2023FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース』つまり鈴鹿8耐です。今季の8耐は8月6日(日)に決勝レースが行われるようになっていますので,まだ2ヶ月先のレースとなります。ただ,既にそれに向けた動きは始まっていて,鈴鹿サーキットにおいて行われた2&4等で8耐のみに出場する資格を得るためのトライアウトが行われ,その後には主催者推薦枠等も発表されて出場することが可能となる全チームが決まっています。さらに,今月に入って,8耐に向けての特別スポーツ走行やタイヤメーカーテストが行われてもいます。そうした8耐への流れがどんどんできてきていますが,中には8耐観戦に向けてチケットや宿泊場所を予約したりした方もいらっしゃるのではないかと思います。かくゆう私も,コロナ禍以前は実際に鈴鹿に行って観戦を続けていました。しかし,コロナ禍で開催が中止となって以降,再開後も観戦を見合わせていましたし,今年も観戦する予定がありません。そうなると,頼みとなるのはネットやテレビということになりますが,今年は全国無料放送のBSチャンネルである『BS12(トゥエルビ)』が8耐の完全生中継をすることになりました。同チャンネルでの中継は,およそ5年ぶりとなります。観戦できない人たちにとっては,まさに救いの神ともいえます。放送予定は8月6日(日)の11:00〜21:00となっています。具体的なことは,同チャンネルの公式サイト(こちら)や公式Twitter,公式Facebookを参考にされてください。 |
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| 2023/06/08(木) ◎テスト開始(F1) ○マシンそのものやパワーユニット等,サスティナビリティに向けた様々な改革を進めているF1ですが,タイヤについてもその動きが出ています。例えば石油由来となっているタイヤに使われる素材の見直しといったことがありますが,6月6日(火)からその他の面での取り組みが開始されました。その取り組みというのは,『タイヤブランケットフリー』のタイヤの投入です。レースのカテゴリーによって違いはありますが,通常のレースでは,温めたタイヤを使用するのが当然となっています。ピットではタイヤを温めるためのタイヤラックがあったりしていますし,グリッド上では一般的にタイヤウォーマーと言われているものをタイヤに装着し,いざスタートが近づいたらそれを外すシーンを当たり前のように目にしてきました。今回の取り組みは,このウォーマーについてのものです。タイヤを温めるためにはかなりの熱が必要で,そうするためにはかなりの電気を消費することになります。6日に行われたのは,このタイヤブランケットフリー用のタイヤを実際に履いてテスト走行するというものです。6日から始まったテストに参加したのは,フェラーリのC.ルクレールとメルセデスAMGのG.ラッセルです。今回はこの2人でしたが,他のチームはサマーブレイク後に順次行っていくことになっています。バルセロナで行われた今回のテストでは,ルクレールが167周走行する中でマークした1分18秒197というのが最速で,ラッセルは151周して1分18秒4が自身の最速でした。テストが始まるまでは,ドライバーによっては危険性を訴えることもありました。これから実際に走って現実的にはどうなのかを判断し,今シーズン中に投票を行って来シーズンからこのタイヤを採用するかどうか決めていく予定になっています。 |
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| 2023/06/07(水) ◎欠場継続(MotoGP) ○昨日は羽田太河の参戦についてお伝えし,これで今季のMoto2クラスは3人の日本人ライダーが参戦することをお伝えしました。ただ,現実的には3人が揃うのはもう少し先になるようです。開幕前のトレーニングで怪我を負って欠場が続いていた小椋藍は,既に復帰を果たしています。しかし,今シーズンから戦いの場をMotoGPに移し,Correos Prepago Yamaha VR46 MasterCampに所属してMoto2クラスにフル参戦を開始した野左根航汰は,開幕戦のプラクティス3で転倒により腰椎を骨折するという重傷を負ってしまい,決勝レースを欠場しました。それ以後も復帰は叶っておらず,今週末から始まる第6戦イタリアGPを皮切りに,3週連続開催となるMotoGPですが,果たして野左根の復帰がどうなるのか気になるところでした。その事について野左根が自身のSNSで発表を行い,3連戦の内イタリアと第7戦ドイツGPは欠場し,3連戦最後の第8戦オランダGPからの復帰を目指すことになったということです。野左根の体調の方はだいぶ回復してきていて,トレーニングが再開できるほどになっているようです。ただ,ドクター等のアドバイスにより,今回の決定に至ったとのことです。怪我をした場所が場所だけに,一日も復帰したいところでしょうが,やはり万全を尽くすのは致し方ないのかもしれませんね。 |
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| 2023/06/06(火) ◎残り全戦に(MotoGP) ○今シーズンのMoto2クラスは,昨年からの継続となる小椋藍に加え,今シーズンから野左根航汰が参戦しています。そして,この度3人目のライダーが加わることになりました。まず,5月31日(水)にPertamina Mandalika SAG Teamから発表があり,今季同チームから参戦してきたR.ダラ・ポルタとの契約を終了することになりました。今シーズン同チームに移籍してきたダラ・ポルタですが,わずか5戦出場したのみでの契約解除となったのです。そして,今度は6月3日(土)にPertamina Mandalika SAG TeamとJRRにフル参戦しているTN45 with MotoUP Racingから発表があり,ダラ・ポルタの抜けたシートに,羽田太河が新たに座ることになりました。羽田の参戦は,シーズンの残りのレース全てとなります。今回移籍が発表された羽田は,昨シーズンからTN45 with MotoUP Racingに加入してST600クラスに参戦してきました。昨シーズンの途中では,Pertamina Mandalika SAG Teamから代役としてMoto2クラスに8戦出場した経歴を持っています。そして,ダラ・ポルタの今シーズン再び同チームから参戦することになったのです。次戦となる第6戦イタリアGPからの出場となる訳ですが,いきなり3週連続開催となります。さらに,その会場となるサーキットは,いずれも羽田にとって初めて走るところのようです。いきなり大変な状況での出場となりますが,徐々に昨年の感触を思い出しながら,いい結果を残せるといいですね。 |
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| 2023/06/05(月) ◎圧勝(F1) ○第8戦スペインGPの決勝レースが,厚い雲が上空を覆う中のカタルニア・サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,スタート直後こそ順位が入れ替わるピンチがあったものの,これを乗り切ると順調に速いペースを刻んでいきました。初日から圧倒的な速さを見せていたフェルスタッペンは,決勝レースでもその流れは変わらず,途中タイヤの様子を見ながら後続との差をコントロールしながら走る余裕も見せ,最終的に2位に24秒差をつける圧勝で今季5勝目を飾りました。4番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,他車と軽く接触するアクシデントに見舞われながらも速いペースを刻みながら順位を上げていき,レース中盤までに2位に浮上してそのままの順を守り,フェルスタッペンの独走は許しながらも2位表彰台を獲得しています。チームメイトのG.ラッセルも同じく速いペースを刻む走りを展開し,ハミルトンから8秒遅れの3位表彰台を獲得しています。予選で精彩を欠いて11番グリッドからのスタートとなったレッドブルのS.ペレスでしたが,決勝レースでは速さを見せて徐々に順位を上げていき,最終的に4位でチェカーを受けています。アルファタウリの角田裕毅は,15番グリッドからスタートしてポジションを上げていき,ポイント圏内まで進出しました。終盤に入ってアルファロメオの周冠宇と9位争いが展開されていき,その中で9位の座を守ろうとした角田に対して,ポジションアップを狙った周が迫り,あわや接触かという競り合いの中で周が押し出される形となりました。この競り合いに関して,角田に危険な運転があったという裁定が下り,5秒加算の終えなるティーが科されることになりました。結局9位でチェッカーを受けた角田でしたが,惜しくもペナルティーにより記録的には12位で終了ということになりました。初日から角田を上回る走りを見せていたチームメイトのN.デ・フリースでしたが,決勝レースでは角田の後塵を拝し続け,14位でレースを終えています。 |
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◎ピットイン(SGT) ○第3戦の決勝レースが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。今回の大会は,走行距離が450�qとなってセミ耐久といえるレースとなっています。そして,ピットインの回数に関して規定があり,少なくとも給油のためのピットインを2回しなければならないことになっています。今回の決勝レースは,GT500,GT300のどちらのクラスともこのピットインが勝敗に大きな影響を与える結果となりました。 GT500クラスは,ポールからスタートした坪井翔&宮田莉朋組のau TOM’S GR Supraと,2番グリッドからスタートした国本雄資&阪口晴南組のWedsSport ADVAN GR Supraが順調なスタートを切ってSupra勢によるトップ争いという展開となりました。その後もトップの2台は順調な走りを展開していきましたが,ピットインのタイミングそして回数の違いがトップ争いを含めて順位の変動に差が出るようになりました。トップだった2台の順位が入れ替わってはいるものの,トップ争いに残っていました。ただ,ピット回数が1回少ない千代勝正&高星明誠組のNiterra MOTUL ZがSupraの前に出ていて,トップに立っていました。そして,レースが後半に入った59周目に,シケインで2台が絡む大きな事故が発生してしまいました。その内の1台が表彰台争いに絡んでいた松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zで,この時は松田がステアリングを握っていました。MOTULのマシンはかなり損傷が激しく,松田の状況がとても心配なものでした。ただちにドクターヘリで病院に運ばれた松田でしたが,救出する段階では意識があったということですので,幸いなことに大きな怪我はなく,今のところ命に別状はない(ただし,今回の事故の責任は松田にあるということで,松田には最終的に40秒加算のペナルティーが記録上は科されています。)ようです。この事故の直後はセーフティーカーが導入されましたが,その後赤旗となりました。事故の状況があまりに激しく,ガードレール等がかなり損傷していて,短時間でのコース復旧は不可能なため,そのままレースは終了となりました。この段階でNiterra MOTUL Zがトップでしたので,一旦はそこが優勝ということになりました。ところが,その後,ピットインの回数が1回分少ないことが問題となり,審査委員会で審査の結果,同マシンに1回分のピットイン,ピットアウト等のタイムである1分追加のペナルティーが科されることになり,4位へ順位が下がることになりました。結局,1位がWedsSport,2位がau,そして3位が平峰一貴&B.バゲット組のMARELLI IMPUL Zという結果となりました。 GT300クラスも,ピットインをいつ行うかということが大きな戦略となります。その作戦の中には,早くも2周目にピットインを行うというものがありました。そして,最終的にこの作戦を採ったチームが勝利を収める結果となったのです。早めに入ったチームの中で荒聖治&柳田真孝組のStudie BMW M4が1位を,堤優威&平良響&加藤寛規組のmuta Racing GR86 GTが2位を,吉田広樹&川合孝汰組の埼玉トヨペットGB GR Supra GTが3位を走行しているときに大クラッシュが発生し,ここでレース終了となりました。そのため,リザルトとしてのトップ3は,そのままの順となっています。 |
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| 2023/06/04(日) ◎圧倒的(F1) ○第8戦スペインGPの予選が,小雨が降って濡れた路面から徐々にドライへと変わっていくコンディションとなったカタルニア・サーキットで行われました。予選前まで行われた3回のフリー走行でいずれもトップタイムだったレッドブルのM.フェルスタッペンは,予選でもその速さに変化はなく,他を圧倒する走りを展開していきました。そして,母国GPに燃えるフェラーリのC.サインツが2番手タイムを出しましたが,それよりコンマ4秒以上速いタイムをマークして今季4度目となるポールを獲得しました。3回のフリー走行で10番前後のタイムだったマクラーレンのL.ノリスでしたが,セッティングが決まったのか,予選では速さを見せ,3番手タイムをたたき出しています。フェルスタッペンがポールを獲得したのに対し,チームメイトのS.ペレスは精彩を欠き,コースオフを喫したりしてタイムアップならず,Q2で敗退して11番手でした。初日はタイムだ出ていなかったアルファタウリ勢でしたが,予選では少しポジションを回復してどちらもQ1を突破しました。ただ,残念ながらどちらもQ3進出とはならず,初日好調だったN.デ・フリースは14番手で予選を終了。2戦連続Q3進出を狙った角田裕毅は,ラストアタックで自身のタイムを伸ばしたものの,トラックリミットを超えたことでタイム抹消となり,15番手で予選を終えています。なお,4番手タイムだったアルピーヌのP.ガスリーですが,チームからの無線連絡がなかったりしたこともあって,予選中フェルスタッペンとサインツの走行を別々のタイミングで進路妨害をしたようです。そして,一人につき3ポジションダウンのペナルティーが科されることになり,今日行われる決勝レースは合計6ポジションダウンの10番グリッドからのスタートとなります。 |
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◎失格&初ポール(SGT) ○一昨日は近畿,東海地方を中心にして線状降水帯により大雨に見舞われ,残念ながら犠牲者が出てしまうという最悪の事態となりましたが,一夜明けた鈴鹿サーキットは一転して好天となり,第3戦の予選が行われました。 GT500クラスは,前戦で表彰台獲得まであと少しというところで他車に巻き込まれる形でリタイアに終わってしまった佐々木大樹&平手晃平組のリアライズコーポレーション ADVAN Zが,ラストアタックで渾身の走りを展開し,一旦は今季初となるポールを獲得したかに思われました。ところが,終了後に行われた車検で,規定より600cc多く燃料が搭載されていたことがレギュレーション違反となり,予選でのタイムが抹消という裁定が下されたため,幻のポール獲得となりました。一旦はADVAN Zにポールを奪われたかに思われた前戦の勝者である坪井翔&宮田莉朋組のau TOM’S GR Supraでしたが,が40�sというウェイトハンデをものともせず2番手タイムをマークしていて,ADVANの失格によりauがポールとなりました。坪井にとっては,このクラスにおいて自身初のポールとなります。予選時最速だったADVANと同じヨコハマタイヤを履く国本雄資&阪口晴南組のWedsSport ADVAN GR Supraが,3番手タイムをマークしていて,繰り上げで2番グリッド獲得となりました。ADVANに次ぐ2番目に重いウェイトハンディを抱えている山本尚貴&牧野任祐組のSTANLEY NSX-GTが,繰り上げで3番グリッド獲得となっています。 GT300クラスは,上位陣がここまでの2戦と顔ぶれに違いが出る予選結果となりました。ポールを獲得したのは,今季ここまであまり結果が残せていなかった井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTで,もちろん今季初ポールとなります。そのポールからおよそコンマ3秒遅れで富田竜一郎&石川京侍&塩津佑介組のGAINER TANAX GT-Rが2番手タイムをマークし,こちらも今季初のフロントロー獲得となります。吉本大樹&河野駿佑組のSyntium LMcorsa GR Supra GTが3番手タイムをマークし,こちらも今季最高グリッドとなっています。 |
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| 2023/06/03(土) ◎唯一(F1) ○先週末に行われた第7戦モナコGPに続いて2週連続開催となるF1ですが,その2つ目のレースとなる第8戦スペインGPがカタルニア・サーキットで開幕しました。2回のフリー走行が行われた初日は,ごく一部で雨に見舞われる時間帯があったようですが,終日ドライコンディションでの走行となりました。その初日に総合トップタイムをマークしたのは,モナコGPで自身初となる勝利を収めたレッドブルのM.フェルスタッペンでした。決勝レースを見据えてロングランをしながらの走行でしたが,この日唯一となる1分13秒台をマークしてのトップタイムでした。総合2番手タイムは,今回が母国GPで,今季絶好調のレースを続けているアストンマーティンのF.アロンソでした。総合3番手タイムは,1回目のフリー走行では18番手タイムだったものの,2回目のフリー走行でタイムアップを果たしたハースのN.ヒュルケンベルグでした。レッドブルのS.ペレスは,1回目は2番手タイムだったものの,2回目は総合で4番手タイムでした。アルファタウリ勢は,N.デ・フリースの方がタイムが出ていて,彼が16番手,角田裕毅がぞれに次ぐ17番手で初日を終えています。 |
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◎初参戦(SBK) ○昨日からミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで第5戦エミリア・ロマーニャ大会が開かれていて,初日は圧倒的な速さでランクトップをいくARUBA.IT Racing- DucatiのA.バウティスタがトップタイムをマークしています。その大会の開幕を前にした5月31日(水)にホンダのサテライトチーム的立場にあるPETRONAS MIE Racing Honda Teamから発表があり,怪我で欠場するE.グラナドの代役として水野涼を起用することになりました。まず今回欠場することになったグラナドですが,前戦のカタルニア大会において転倒を喫し,頭部損傷と脳震盪という大怪我を負ってしまっていました。今回代役参戦する水野は,昨シーズンまでの2年間,イギリスのスーパーバイク選手権(BSB)にHRCに所属してフル参戦しましたが,今年から再び戦いの場を国内に移し,Astemo Honda Dream SI Racingに所属してJSB1000クラスにフル参戦しています。スポーツランドSUGOで行われたレース1において3位表彰台を獲得し,現段階でランク4位につけています。昨年まで海外のレースを経験した彼ですが,SBKに関しては初参戦となります。もちろん仕様の違いはあるでしょうが,駆るのはCBR1000RR-Rですので,初参戦とはいっても,そうした点では乗り換えの壁がほんの少し低くなるのかもしれません。なお,初日の水野は,トップから4秒以上遅れた最下位で走行を終えています。 |
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| 2023/06/02(金) ◎雪辱(EWC) ○8月最初の週末に行われる予定の『2023FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会』に関して,徐々に国内から出場するチームが参戦体制を発表しています。昨日は,SDG昭和電機グループがその参戦体制を発表しました。それによると,ホンダ系の最有力プライベーターである有限会社ハルク・プロと組んでJRRに『SDG Honda Racing』としてフル参戦していますが,8耐もそれと同様のタッグを組んで今年も出場することになります。ライダーに関しては,昨年からの継続となる名越哲平,浦本修充の2人に,新たに元GPライダーの國井勇輝が加わることになりました。投入するマシンは,当然8耐仕様のCBR1000RR-Rとなります。昨年の同チームは,表彰台獲得が期待されていたものの,2周目のスプーンカーブで他車の転倒に巻き込まれてしまいました。マシンを修復して再スタートを切ったものの,マシンの損傷が大きく,修復にかなりの時間を要しての再スタートでしたので,トップから大幅に遅れて完走扱いとはなりませんでした。現段階ではいずれのメーカーからもワークスによる参戦が発表されていませんので,表彰台獲得はもちろん,優勝も可能なだけに,昨年の雪辱を果たすことが大いに期待されますね。 |
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| 2023/06/01(木) ◎出場(MotoGP) ○今シーズンのMotoGPは,どの大会でもあちらこちらでアクシデントやインシデントが発生してしまい,けが人が続出している状況にあります。その分,レースを欠場するライダーが毎回いるのも事実です。今季のMotoGPは,5月14日(日)決勝の第5戦フランスGPと6月11日(日)決勝の第6戦イタリアGPとの間に1ヶ月弱の間があります。怪我をしているライダーにとっては,回復するのに非常にありがたい期間となっています。そのフランスGPにおいて,その後2人のライダーがケガについて発表を行っています。まず1人目は昨年のチャンピオンで,現在ランクトップに立っているドゥカティ・レノボ・チームのF.バグナイアです。フランスGPでのバグナイアは,アプリリア・レーシングのM.ビニャーレスと接触してしまってリタイアに終わっています。その接触で痛みを感じていたバグナイアは,その後イタリアのミサノにある病院で精密検査を受けた結果,距骨に小さな骨折があるという診断が下されました。しかし,幸いなことに自身にとっても,チームにとっても母国での大会となるとイタリアGPには出場できる見込みということです。2人目はフランスGPでグレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスに追突されて転倒リタイアを喫したムーニーVR46レーシング・チームのL.マリーニで,その転倒の際に右手首にある大菱形骨を骨折してしまいました。しかし,バグナイアと同じく自身,チームにとって母国での大会となるイタリアGPには出場できるということです。 上記の2人は出場はほぼ間違いありませんが,もう1人出場を目指しているライダーがいます。それは,今シーズンから再びKTMのマシンを駆ることになったガスガス・ファクトリー・レーシング・テック3のP.エスパルガロです。今季のエスパルガロは,開幕戦ポルトガルGPのプラクティス2で激しい転倒に見舞われ,肺挫傷,さらに顎と背椎を骨折するという重傷に見舞われてしまいました。当初は集中治療室で治療を受けるという事態となって大変心配されていましたが,幸いなことに命に別状はなく,徐々に回復していっていました。ただ,レースに復帰するところまではいっておらず,現在まで欠場が続いていました。そのエスパルガロの回復状況について自身がインタビューに答え,怪我による痛みはなくなっているそうです。さらに,来週診察を受け,その結果によってはイタリアGPから復帰する予定のようです。その検査の結果まだレースに復帰はできない場合には,イタリアからの3連戦となる第7戦ドイツGPか第8戦オランダGPのどちらかでの復帰を目指すということです。 |
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