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2016最新ニュース

2016/12/23(金)
☆一新(JRR)
○12月21日(水)にカワサキがSBKにフル参戦しているJ.レイ&T.サイクスを招いてプレスカンファレンスを開催し,その場で来季のJRRの参戦体制について発表しました。今シーズンのカワサキは,最高峰のJSB1000クラスに柳川明&渡辺一樹で参戦していました。その内,渡辺一樹が来季からWSSにカワサキのマシンを駆ってフル参戦することになり,その空いたシートに誰が座ることになるのか注目されていました。今回の発表によると,これまでエースライダー的立場にあった柳川明に替わって,今シーズンはTSRに所属してJSB1000クラスにスポット参戦したり世界耐久選手権にも参戦した渡辺一馬が,ホンダから電撃的にカワサキに移籍してフル参戦することになりました。そして,渡辺一樹の抜けたシートには,今季カワサキ系の有力プライベートチームの1つであるRS-ITOHからST600クラスにルーキーライダーとしてフル参戦した20歳のライダーである松崎克哉を起用することになりました。そして,カワサキの顔とも言える柳川明ですが,来季はコーチ兼ライダーとしてチームに残留し,第2戦鈴鹿2&4と第5戦オートポリスにスポットで参戦する予定になっています。その他の変更点ですが,これまでは『Team GREEN』としてJRRに参戦してきたカワサキでしたが,来季からはその"カワサキ"を前面に出すべく,チーム名を『Kawasaki Team GREEN』(カワサキ・チーム・グリーン)に変更して参戦することになりました。使用するマシンについては,来季からレース専用マシンとして販売することになった『ZX-10RR』を駆ることになりました。
さて,今年のこのページは,今日が最後の更新となります。今年もこのページをご覧いただき誠にありがとうございました。来年もできるだけ毎日更新していく予定です。皆様よいお年をお迎えください!
2016/12/22(木)
☆15年ぶり(JRR)
○日本を代表するプライベートチームの1つ,そしてホンダ陣営を代表するチームの1つでもあるモリワキレーシングが,来季の参戦体制を発表しました。それによると,何といっても大注目となったのが,元GPライダーで,国内での活躍はもちろん,イギリスで行なわれているBSBで3回もチャンピオンを獲得した輝かしい経歴を持つ清成龍一が,同チームに所属してJSB1000クラスにフル参戦することです。JRRにおける清成は,九州を代表するホンダ系プライベートチームの1つであるTeam高武に所属してその才能を開花させました。2003年には,MotoGPクラスでチャンピオン獲得の期待がかかっていた加藤大治朗選手が,鈴鹿サーキットで行われた日本GPの決勝レース中の事故で残念ながらこの世を去るという不幸な出来事を受けて,シーズン途中で彼に替わってGPへ参戦しました。ただ,予想だにできなかった突然の参戦ですし,慣れないサーキット&マシンと初参戦には厳しい条件ばかりとなって,目覚ましい成績を残すことができませんでした。そして,その翌年からBSBにフル参戦を開始。一時SBKやアジア選手権に戦いの場を移すことがありましたが,今シーズンまでBSBを戦いの主戦場としていました。その間,ほとんどホンダを代表するライダーとして活躍し,通算50回の優勝,そして3度のチャンピオンを獲得したり,鈴鹿8耐で3回の優勝を飾っています。清成といえばホンダという感じでしたが,一昨年からBMW,そして今シーズンはスズキのマシンを駆ってBSBに参戦していました。また,今年の鈴鹿8耐には,スズキを代表するチームの1つであるチーム加賀山から出場するサプライズもありました。その清成が,長いホンダとの関係性からモリワキとも懇意にしていて,15年ぶりとなる今回のJRR復帰に発展しました。清成のチームメイトは,チーム残留となる高橋裕紀で,ライダー生活のほとんどをホンダとともに歩んできた2人が,モリワキでタッグを組むことになりました。このところ参戦を休止していた鈴鹿8耐ですが,来季から9年ぶりに参戦することも発表され,当然この2人が8耐へも出場することになります。来季のホンダ陣営は,依然マイナーチェンジではありますが,ようやく戦闘力を高めたCBR1000RRを投入しますので,速さはもちろん,開発能力にも長けた2人がマシンを駆るわけですから,モリワキにとって大きな力となることは間違いありません。今回の発表にはさらにサプライズがあって,使用するタイヤをピレリにすることも発表されました。2輪レースでは,SBKにワンメークタイヤを供給しているピレリとのタッグですから,さらなる発展の可能性が期待されます。なお,今回の発表はJSB1000クラスに関してのみで,他のクラスに関しては明らかになっていません。
2016/12/21(水)
☆撤回(F1)
○メルセデスAMGのN.ロズベルグが,突然引退したことにより急に慌ただしくなっている来季のシート争いですが,どうやら少なくとも1つの問題は解決しそうな状況です。まさ正式発表はないものの,複数の報道によると,今シーズン限りで引退することになっていたウィリアムズのF.マッサが,同チームからの説得により引退を撤回することになったということです。ただ,現在のマッサはクリスマス休暇中ですので,契約にサインする状況にはなく,正式な契約及び発表はまだしばらく行なわれない模様です。これまでもこのページで何回もお伝えしたように,マッサが引退撤回することになったのは,彼のチームメイトであるV.ボッタスがロズベルグの後釜に指名されているということが原因になっています。もしボッタスが移籍するとなると,来季はルーキーのR.ストロールがフル参戦することになっていますので,ウィリアムズとしては速さがあり,しかもマシン開発ができるドライバーが必要となります。ところが,主要なドライバーは既にシートが決まっていますから,マッサの撤回しか方法がないという状況にありました。そうした状況を受けて,F1ドライバーとしては珍しく(?)人情味あふれるマッサですから,F1からの引退撤回を決意したのでしょう。なお,今回の報道によると,マッサの復帰には条件があって,ボッタスがメルセデスに移籍した場合にこの契約が効力を発することになり,ボッタスが残留することになればマッサの契約は破棄することになっているとのことです。いずれにしても,最終決定は年が明けてからということになります。
2016/12/20(火)
☆ダートでも(MotoGP)
○今年で4年目を迎えるダートトラックレースである『スーパープレステージ』が,12月17日(土)にスペインのバルセロナにある屋内競技場で行なわれました。これは,MotoGPの各クラスをはじめ,SBKやWSSなどの2輪レースで活躍しているライダーを集めてのダートトラックレースとなります。この大会の決勝レースであるファイナルステージを制したのは,今シーズン2年ぶりにMotoGPクラスチャンピオンに輝いたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。マルケスにとっては,2014年に開催されたこの大会以来2度目となる優勝となります。マルケスといえば,現在のMotoGPクラスはもちろん,むしろその前のMoto2クラスの時が特にそうでしたが,必要に応じてマシンをかなりスライドさせてコーナーを曲がっていくのが印象的です。こうしたコントロールは,持ち前の才能がありますが,過去,そして現在もダートトラックでトレーニングをしてきたことによります。それにしても,猛者たちを集めての大会で優勝するのですから,やはり天才的な人は,ロードでもオフでも,どちらでもその才能を発揮できることを証明しています。我々凡人には何ともうらやましい限りですが,MotoGPという世界最高峰でチャンピオンを獲得するにはこうでなければならないわけですね。なお,2位には,初代Moto2クラスチャンピオンであるT.エリアスが入っています。
2016/12/19(月)
☆熟慮?(F1)
○今シーズン初のチャンピオンに輝き,それを機に突然引退を発表したN.ロズベルグですが,その空いたシートに誰が座るのかが最も大きな注目となっています。そして,何人か噂として候補者の名前が挙がりましたが,現在は一人に落ち着いています。それが一昨日もお伝えしたように,来季ウィリアムズに残留してフル参戦することが決まっているV.ボッタスです。以前から近い将来のチャンピオン候補と言われてきた彼ですが,そうした彼にメルセデスが目をつけないはずはなく,ウィリアムズとしても彼の才能を開花させるために移籍させる意志を固めているようです。とはいえ,それに替わるドライバーを獲得しないとチームとして困るウィリアムズですから,そこを解決しない限りは即移籍承認というわけにいきません。そこで浮上しているのが,ウィリアムズに所属し,今シーズン限りでF1から引退したF.マッサの引退撤回です。一部の報道によると,マッサにその事を打診しているようで,ウィリアムズから500万ポンド(約7億4000万円弱)で正式オファーを出したということです。こうした動きに対して,マッサ自身のTwitterによると,これから家族とクリスマス休暇に出かけるということで,しかも,ただ単にバカンスを楽しむだけでなく,考える時間にもあてるようです。マッサ一家にとっては,存分に楽しむ休暇の予定だったと思いますが,突然のことで何とも悩ましい休暇となりそうですね。ただ,プロドライバー及びその家族としては,こうしたことに慣れているのかもしれません。
2016/12/18(日)
☆9時間(S耐)
○国内の4輪レースで最も多くの観客を集めているのが,外観は市販車に近い状態のマシンと,レースを目的に開発され,市販されているマシンで争われているSGTです。観客的にはSGTにかなわないものの,最近海外を含めたエントラント側から大注目を集めて参戦を希望が増えてきているのが,レースに主軸を置いた市販マシンや,市販車を改造したマシンで争われているレースであるスーパー耐久(S耐)シリーズです。そのS耐を運営しているスーパー耐久機構(S.T.O)から,来季のレースカレンダーが公表されました。それによると,大会によって総走行距離(時間)に違いがあるのがこのレースですが,来季は富士スピードウェイで行なわれる第5戦が,このシリーズ最長となる9時間で開催されることになりました。今シーズンは最終戦として我が大分県にあるオートポリスで開催されましたが,来季は第4戦として開催されることになり,距離は今季と同じく3時間となっています。オートポリスに替わって最終戦となったのが岡山国際サーキットで,同じく3時間となります。ちなみに,開幕戦はツインリンクもてぎで,200分での開催となっています。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2017年 スーパー耐久レースカレンダー
大会 決勝日 サーキット 距離
第1戦 4月2日 ツインリンクもてぎ 200分
第2戦 4月30日 スポーツランドSUGO 3時間
第3戦 6月11日 鈴鹿サーキット 4時間
第4戦 7月16日 オートポリス 3時間
第5戦 9月3日 富士スピードウェイ 9時間
第6戦 10月22日 岡山国際サーキット 3時間
2016/12/17(土)
☆移籍可能?(F1)
○後は下位チームのシート獲得競争と思われていた来季のドライバーラインナップですが,既にこのページでもお伝えしたように,今シーズンのチャンピオンであるメルセデスAMGのN.ロズベルグが突然引退したことにより,再び波乱の展開となっています。現段階でチャンピオン獲得唯一の機会と言えるメルセデスのシートだけに,多くのドライバーにとってまたとない機会となりますし,チームとしては,慎重に選ばざるを得ないものでもあります。その空いたシートに誰が座ることになるのか,何人かのドライバーの名前が挙がっていました。その一人がマクラーレン・ホンダのF.アロンソです。しかし,彼はマクラーレンとの契約を優先するということで可能性はなくなり,フェラーリのS.ベッテルの名前も挙がりましたが,こちらも可能性はなくなっています。そして,現在最も可能性が高くなっているのが,その才能が早くから言われていたウィリアムズのV.ボッタスです。そのボッタス移籍に関してチーム副代表であるC.ウィリアムズがBBCのインタビューに答え,その可能性があることを認めました。ただ,無条件での移籍というわけではないようです。というのも,同チームは今シーズンを持ってボッタスのチームメイトであったF.マッサがF1から引退しました。そして,その空いたシートには,ルーキードライバーであるR.ストロールが座ることも決まっています。もし,ボッタスが移籍したとすると,ウィリアムズとしてはマシン開発の面からも当然それに匹敵するドライバーが必要ですし,ほぼ来季のシートが決まっている現在の状況では,そうやすやすとウィリアムズの条件を満たすドライバーと契約を結ぶことはできません。一部の報道によれば,メルセデスからは,そのメルセデスPUユーザーの1つであるウィリアムズに対し,PUのレンタル料を1000万ポンド値引きするというものを提示したようですが,これは却下されたようです。それほどに伝統のあるチームの1つであるウィリアムズは,来季のチーム体制を優先しているということです。そこで浮上しているのが,何と今シーズン限りで引退したマッサの復帰です。フェラーリドライバーの時に自身ランク最高位2位という実績があり,もちろんベテランドライバーとしての経験があり,さらにまだ十分F1ドライバーとして戦える力を残しての引退ですから,マシン開発とストロールの先生役としてまたとないドライバーです。そのマッサは,F1から引退したものの,レーシングドライバーとしては継続するよう活動している段階ですから,レースへの意欲が失われているわけでは全くありません。メルセデスから既に発表があったのが,年内での決着はなく,来年に入って発表するということです。クリスマスや新年を迎えるこれからの時期ですが,関係者にとってはしばらく悩ましい状況が続きそうですね。
2016/12/16(金)
☆コース改修(MotoGP)
○12月15日(木)にカタルニアGPの会場であるバルセロナ・カタルニア・サーキットから発表があり,来季の開催に向けて一部のコース改修を行なうことになりました。来シーズンは第7戦として6月11日に決勝レースを迎えることになっている同サーキットですが,今シーズンはとても悲しい出来事のあった会場でもあります。初日に行なわれたフリー走行2において,SAGチームに所属していたL.サロム選手が,ターン12において激しく転倒を喫してすぐにヘリコプターで搬送されたものの,残念ながら帰らぬ人となってしまいました。そして,2日目のセッションから走行するコースを変更し,F1と同じコースを使うこととなりました。この事故を受けて,今回のコースレイアウト改修に至ったわけです。今回の発表によると,転倒のあった場所は,これまで大きなコーナーだったのですが,2日目から使用したのと同じようにターン13はF1のレイアウトを採用することになりました。さらに,F1はターン13からターン14にかけて少し長いストレート部分があるのですが,MotoGPではこのストレート部分をやや短くした新たな2輪専用のシケインを設置し,ここがターン14,15となります。今シーズンまでは右コーナーが8,左コーナーが5の全長4727メートルだったのですが,今回のレイアウト変更により,右コーナーが9,左コーナー7の全長4652メートルとなります。
2016/12/15(木)
☆復帰(SGT)
○ホンダが所有するサーキットのうちの1つであるツインリンクもてぎにおいて,来季ホンダNSX-GTを駆ってGT500クラスに参戦するチームのうち2チームの参戦体制を発表しました。来シーズンのホンダ陣営については,既に今季と同じ5チームが参戦することが発表されていました。ところが,道上龍が監督を務めていたDrago Modulo Honda Racingが今シーズン限りで活動停止となりましたから,その分をどのチームが担うことになるのか注目されていました。その答えが,今回の発表で明らかとなりました。新たに参戦することになったのは,かつてフル参戦していたTEAM無限でした。最近はTEAM KUNIMITSUのメンテナンスを担当している無限ですが,2014年は自チームとしてGT300クラスに参戦していました。さらに元をたどると,2003年まではGT500クラスにフル参戦していましたから,今回の参戦は最高峰クラスへ15年ぶりに復帰するということになります。そのTEAM無限のマシンを駆るドライバーですが,一人は昨年までDrago Modulo Honda Racingに所属していた武藤英紀となりました。もう一人は,今シーズンまで父親である中嶋悟のチームであるNAKAJIMA RACINGからフル参戦していた中嶋大祐となりました。この2人の組み合わせは,2012年に同チームがMUGEN CR-Z GTで初参戦した時のコンビです。こんかいの無限復帰は,もう1つのサプライズを提供しました。それは,使用するタイヤです。SGTにおけるホンダ陣営は,ブリヂストン,ミシュラン,そしてダンロップを使用していました。復帰する無限が使用するのが,今シーズンからSFでワンメークタイヤを供給を開始したヨコハマでした。GTでホンダのマシンがヨコハマを使用するのは,SGTの前身であるJGTCの頃の1996年シーズンに参戦したADVAN BP NSX以来となります。もう1チームは,中嶋大祐が今シーズンまで所属していたNAKAJIMA RACINGです。同チームは,ホンダ陣営で唯一となるダンロップを使用していますが,来季もこの関係は継続します。ドライバーについては,中嶋大祐が移籍するのに伴い,新たなドライバーが所属することになるわけですが,そのシートには,松浦孝亮が座ることになりました。松浦といえば同じホンダ陣営の1つであるARTAに所属してきましたから,オートバックスのコーポレートカラーであるオレンジのイメージが強いドライバーです。彼がARTA以外のマシンを駆るのは,2010年に所属していたapr以来となります。その松浦のチームメイトは,チーム残留となるB.バゲットです。
2016/12/14(水)
☆17年ぶり(WRC)
○2015年のモータースポーツ活動発表会において,トヨタはWRCへの全戦復帰を明らかにしていましたが,2017年シーズン開幕をおよそ1ヶ月後に控え,そのトヨタがフィンランドのヘルシンキにおいてWRC参戦体制発表会を行ないました。今回の発表では,トヨタが投入するマシンであるヤリスWRC(日本名『ヴィッツ』)が披露されました。まずカラーリングですが,同社が展開するTOYOTA GAZOO Racingの共通カラーである赤と白に彩られています。タイトルロゴとしては,今回のプロジェクトでテクノロジーパートナーとして提携関係を結ぶことになったMicrosoftがメインとなります。さらに,DMG森精機のロゴもMicrosoftと共に飾られています。スタイリングでは,以前公開されたものより前後フェンダーが大型化していますし,リアウィングも形状が変わっています。マシンだけでなく,そのマシンを駆るドライバーについても発表がありました。フル参戦ドライバーは二人で,その内の一人は,既にメンバーとして加わっていて,マシン開発に携わっていたJ.ハンニネンです。そして,今回新たに発表されたのが,今シーズンVWでフル参戦していたJ-M.ラトバラでした。今シーズンのチャンピオンチームであるVWでしたが,アメリカで行なったディーゼルエンジンの燃費不正により収益が大幅に減るという事態に見舞われていて,モータースポーツ活動の見直しが迫られている流れの中,今季限りでWRCからの撤退という結論に至っていました。VWでフル参戦していたドライバーの去就が注目されていましたが,チャンピオンであるS.オジェはMスポーツへ移籍となり,フォード・フィエスタWRCを駆ることが時期を同じくして発表されていました。そして,ラトバラを射止めたのが,今回のトヨタということになるわけです。テストドライバーとしては,今季シュコダのマシンを駆ってWRC2に参戦していたE.ラッピが務めることになりました。かつてセリカWRCを駆って黄金時代を築いたトヨタですが,再びそうした時代が訪れるのか,来月末から始まるWRCに注目ということになりますね。
2016/12/13(火)
☆再検討?(F1)
○先月18日(金)付けのこのページで来季に向けてのシート獲得状況についてお伝えしましたが,本日はその後の状況についてお伝えします。前回からの大きな変化は,何といっても今シーズンのタイトルを獲得したメルセデスAMGのN.ロズベルグの引退です。先月段階では,上位チームのシートが決定し,後は下位チームのシート4つが空いた状況だったのですが,最上位のシートが1つ空いたわけですから,再びシート獲得競争が再燃しています。現段階では,チャンピオン獲得に唯一チャンスがあるというシートが空いているわけですから,周囲はもちろん,チームとしてもドライバー選択が悩ましいことは間違いありません。有力ドライバーは既に来季のシートが決まっていますが,かといって実績のないドライバーを採用するというわけにもいきません。そこで考えられているのが,違約金を払ってまでも有力ドライバーを引き抜くということです。もしそうなると,当然引き抜かれたチームは新たに有力なドライバーを探すことになりますから,玉突き状態でドライバーの移籍が出てくることになります。ということで,シャッフルに近い状況が生まれてくるかもしれません。現在メルセデスの候補で最も有力となっているのが,来季もウィリアムズからフル参戦することになっているV.ボッタスのようです。もしそうなると,ウィリアムズがどのドライバーを新たに採用することになるのか注目です。今シーズンフル参戦したドライバーでまだ未定なのが,ザウバーのF.ナッセ,マノーのP.ウェーレイン,ハースのE.グティエレスの3人です。さらに,シーズン途中でシート喪失となったR.ハリアントも未定となっています。当然この中から空いたシートに座るドライバーとなるでしょうし,ルーキードライバーの登場もあるでしょう。現在空いているシートは,メルセデスとザウバーがそれぞれ1つ,マノーが2つと,合計4つになっています。果たしてどのようなシャッフルが起きるのか,しばらく目が離せない状況になっています。なお,現段階でのシート獲得状況は,以下の表のようになっています。
2017年 F1シート獲得状況
チーム ドライバー
メルセデスAMG 44 L.ハミルトン
?
フェラーリ 5 S.ベッテル
7 K.ライコネン
レッドブル 3 D.リカルド
33 M.フェルスタッペン
マクラーレン・ホンダ 14 F.アロンソ
47 S.バンドーン
ルノー 27 N.ヒュルケンベルグ
30 J.パーマー
フォース・インディア 11 S.ペレス
31 E.オコン
ウィリアムズ 77 V.ボッタス
R.ストロール
トロ・ロッソ 55 C.サインツ
26 D.クビアト
ハース 8 R.グロージャン
20 K.マグヌッセン
ザウバー 9 M.エリクソン
マノー
2016/12/12(月)
☆4台体制(JRR)
○国内におけるホンダ陣営の中で最有力のプライベートチームの1つであるにあるハルク・プロが,12月9日(金)に感謝の夕べを開催し,そこで来季の体制について発表しました。それによると,来シーズンも最高峰のJSB1000クラスには高橋巧を起用することになりました。他メーカーに比べるとベースマシンであるCBR1000RRの戦闘力がかなり落ちるため,国内外で苦戦していたホンダですが,HRCでMotoGPマシンの開発ライダーも務める高橋でさえもその例にもれず,結局今シーズンは未勝利で終わってしまいました。しかも,表彰台獲得でさえも,最終戦でようやく達成するという苦戦を強いられる状況でした。来シーズンは,フルモデルチェンジではないものの,かなり改良を加えたCBRが販売,投入されますから,今年以上の結果が期待できるものと思われます。J-GP2クラスには,今季ランク3位で終わった水野涼を来季も継続参戦することになりました。高橋と水野については,『MuSASHi RT HARC-PRO.』からの参戦となります。また,若手育成プログラムとして新たに『Mistresa RT HARC-PRO.』を発足させ,J-GP2には赤間清が,ST600クラスには名越哲平がこちらも継続参戦となります。
2016/12/11(日)
☆契約延長(MotoGP)
○12月7日(水)にホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)から発表があり,スペインの石油とガスの複合企業体であるレプソル社との契約を1年延長することが決定しました。GPにおけるホンダのワークスといえば,1980年代から1990年前半まではイギリスのタバコブランドをメインスポンサーに『ロスマンズ・ホンダ』として数々の栄冠を獲得していました。しかし,世界的なタバコ広告禁止の動きに連動してロスマンズが撤退し,一時はHRCカラーでの参戦ということもありました。そして,1995年に現在のレプソル社がとの提携が成立し,GPにおけるホンダワークスといえば『レプソル・ホンダ』という形が定着しています。現行の契約は2014年に結ばれ,2017年までというものになっています。今回結ばれた契約は,その14年に結ばれた契約を1年延長するというもので,この結果,少なくとも2018年シーズンの12月31日まではレプソル・ホンダが継続することになります。今季レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが自身3度目となるタイトルを獲得したことにより,レプソルと契約して以降12度タイトルを獲得したことになります。その内訳ですが,M.ドゥーハンが4回,A.クリビーレが1回,V.ロッシが2回,N.ヘイデンが1回,C.ストーナーが1回,そしてマルケスが3回となっています。もちろんその時の経済状況にもよるでしょうが,こうした栄光のある提携ですから,普通で考えれば2019年シーズン以降の契約がいずれ結ばれることになる可能性も高いのではないでしょうか。
2016/12/10(土)
☆決定(SF)
○12月8日(木)にSFを統括する日本レースプロモーション(JRP)から発表があり,来シーズンのレースカレンダーが決定しました。それによると,来シーズンも開幕戦,最終戦共に鈴鹿サーキットで開催されます。当初発表された暫定のレースカレンダーでは,WEC等のレースとバッティングしていました。このままでは,WECとSFのどちらにも参戦する選手が困ることになりますから,バッティングしていた開幕戦,第3戦,そして最終戦の日程が変更になっています。なお,具体的なレースカレンダーについては,以下の表のようになっています。
2017年 SFレースカレンダー
大会 決勝日 会場
第1戦 4月23日 鈴鹿サーキット
第2戦 5月28日 岡山国際サーキット
第3戦 7月9日 富士スピードウェイ
第4戦 8月20日 ツインリンクもてぎ
第5戦 9月10日 オートポリス
第6戦 9月24日 スポーツランドSUGO
第7戦 10月22日 鈴鹿サーキット
2016/12/09(金)
☆2戦開催(JRR)
○12月7日(水)にMFJから発表があり,来季のレースカレンダーが決定しました。それによると,来季は筑波サーキットで開幕し,いつものように鈴鹿サーキットでMFJGPとして最終戦が行なわれ,全9戦での開催となります。第2戦と第3戦のJSB1000クラスは,両大会共にセミ耐久レースとなっていますが,これは例年通り7月の最終週に行なわれる鈴鹿8耐をにらんでのものとなります。我が大分県にあるオートポリスについてですが,今シーズンは2戦開催が予定されていましたが,熊本大震災により同地も被災し,コースや施設,そして周辺の道路に甚大な被害が及んだため,残念ながらどちらも開催中止になってしまいました。そのオートポリスは,コース改修が終了し,施設面や周辺道路ではまだ使えない部分もありますが,10月に施設オープンして,11月にはスーパー耐久の最終戦が開催されています。こうした状況ですから,来季はJRRの開催が可能で,レースカレンダーには今季と同じく2戦が組まれています。その1つ目は6月に行なわれる第5戦で,これは全クラス開催となっています。2つ目は第7戦で,この大会はSFとの併催で2&4となり,JSB1000クラスのみの開催となります。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2017年 JRRレースカレンダー
大会 決勝日 会場 開催クラス
第1戦 4月9日 筑波サーキット J-GP2(2レース),ST600,J-GP3
第2戦 4月23日 鈴鹿サーキット JSB1000(200q耐久)
第3戦 5月14日 スポーツランドSUGO 全クラス(JSB100は120mile耐久)
第4戦 6月11日 ツインリンクもてぎ 全クラス
第5戦 6月25日 オートポリス 全クラス
第6戦 8月20日 ツインリンクもてぎ JSB1000(2&4)
第7戦 9月10日 オートポリス JSB1000(2&4)
第8戦 10月1日 岡山国際サーキット 全クラス
第9戦 11月5日 鈴鹿サーキット 全クラス(JSB1000は2レース,MFJGP)
2016/12/08(木)
☆変更(MotoGP)
○FIMから,来季のレースカレンダーについて発表がありました。9月22日(木)付けのこのページでお伝えしたように,来季のカレンダーについては,9月に最初のレースカレンダーの暫定版が発表されていました。今回の発表も同じく暫定版ですが,前回のに比べると変更は1つだけで,第9戦として開催されるドイツGPが,2週間早まって7月2日に決勝レースが開催されることになりました。これにより,その前戦となる第8戦オランダGPとは2週連続開催となります。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになります。
2017年 MotoGPレースカレンダー(暫定)
決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月26日 カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット
第2戦 4月9日 アルゼンチンGP テルマス・デ・リオ・オンド
第3戦 4月23日 アメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第4戦 5月7日 スペインGP ヘレス・サーキット
第5戦 5月21日 フランスGP ル・マン
第6戦 6月4日 イタリアGP ムジェロ・サーキット
第7戦 6月11日 カタルニアGP バルセロナ・カタルニア・サーキット
第8戦 6月25日 オランダGP TTアッセン・サーキット
第9戦 7月2日 ドイツGP ザクセンリンク
第10戦 8月6日 チェコGP アウトドローム・ブルノ
第11戦 8月13日 オーストリアGP レッドブル・リンク・シュピールベルグ
第12戦 8月27日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第13戦 9月10日 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
第14戦 9月24日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第15戦 10月15日 日本GP ツインリンクもてぎ
第16戦 10月22日 オーストラリアGP フィリップアイランド・サーキット
第17戦 10月29日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第18戦 11月12日 バレンシアGP コムニタ・バレンシアーナ・リカルド・トルモ・サーキット
2016/12/07(水)
☆契約延長(F1)
○レッドブルから発表があり,アストンマーチンとの契約を来季も継続することになりました。レッドブルはルノー製のパワーユニットを使用していますし,アストンマーチン自体がF1にパワーユニットを供給していませんから,もちろんF1における両社の関係性があるわけではありません。レッドブルとアストンマーチンの協力関係は,レースではなく,両社が共同してロードゴーイングカーの開発を行なっている事による結びつきです。既に7月には,両社が共同して開発したハイパーカーである『アストンマーティン レッドブル・レーシング AM-RB 001』が公開されています。これは,レッドブルに所属している天才的デザイナーであるA.ニューウェイがデザインしたもので,150台限定で発売されることになっていて,ユーザーには2019年から手に渡る予定ですが,既に完売となっています。自然吸気V12エンジンを搭載したAM-RB 001は,予想販売価格が200〜300万ポンドといわれていて,これは日本円で3〜4億円以上という庶民には全く関係のない車です。それが販売台数を超える申し込みがあったということですから,これまた庶民には想像できない世界です。今回の契約延長により,今シーズンのオーストラリアGPからレッドブルのマシンにアストンマーチンのロゴが表示されるようになりましたが,来季も引き続いてそのロゴを目にすることになります。なお,AM-RB 001の初走行は,来季のシーズン終了頃に行なわれる予定になっているようです。
2016/12/06(火)
☆復活(F1)
○フランス自動車クラブで記者会見が開かれ,ポール・リカール・サーキットが5年間のF1開催契約を締結し,2018年シーズンからF1カレンダーにフランスGPが復活することが正式に決定しました。このサイトで何度もお伝えしてきていますが,現行のレギュレーションになって以来,メルセデスAMG勢のみがチャンピオン争いを展開する状況となり,それぞれのGPでの優勝,そしてタイトル争いに対する興味が薄れてきているのも事実です。それに伴い,世界的にF1人気に陰りが出てきて,観客動員,視聴率共に下がってきています。そうした動きに反比例するかのように開催権料が高騰していき,来季はドイツGPが消滅し,マレーシアをはじめ,いくつかの大会がドイツと同じ運命をたどるのではないかと噂されています。そのような中,2008年シーズンを最後にカレンダーから消えていたフランスGPが,ついに復活を遂げることになり,悪い流れに一石を投じる形になりました。今回フランスGPを開催することに決まったポール・リカールは,1971年シーズンから1990年までの間に14回GPを開催した実績があります。その後は,マニクールがGP開催地となり,そしてフランスGPの消滅へという流れになりました。2018年からの復活に繋がったのは,同サーキットがある州と市,そしてフランス自動車クラブからのサポートを受けることになったのが要因となっていて,同地での開催により,およそ80億円の経済効果が見込まれるということです。来季は,現行に変更が加えられた新たなレギュレーションが導入されることになっています。現在の一人勝ち状態が変化すれば,2018年からの復活を遂げるフランスGPにも好影響が出る可能性が高まります。果たして再来年シーズンはどのような形で迎えることになるのか,新たなレギュレーションによる変化が楽しみになってきますね。フランスにとっては,ルノーの復活が何よりなのかもしれませんが。
2016/12/05(月)
☆2人(MotoGP)
○元GPライダーの『タディー』こと岡田忠之が代表を務め,MotoGPのMoto2,Moto3クラスにフル参戦しているホンダ・チーム・アジアが,12月2日(金)に来シーズンの体制について発表を行ないました。それによると,まずMoto2クラスは,今シーズンに引き続きチームのエース的立場にある中上貴晶が,チャンピオン獲得を目指して継続参戦します。当然,再来年からの最高峰クラス進出ということも念頭にあることでしょう。チームメイトには,今シーズン同チームからMoto3クラスにフル参戦し,アルゼンチンGPとドイツGPで勝利を収めたK.イダム.パウィが,ステップアップして参戦することになりました。2勝したどちらもウェットコンディションでの勝利で,雨が降ると水を得た魚のように力を発揮する彼ですが,果たしてMoto2クラスでも同様の活躍を見せるのか大変楽しみです。Moto3クラスは,総入れ替えになっています。まず1人目は,今シーズンの尾野弘樹に替わって同チームからフル参戦することになった鳥羽海渡です。2014年シーズンはアジアタレントカップでチャンピオンを獲得し,今シーズンはFIM CEVレプソル選手権とレッドブル・ルーキーズカップで優勝したり表彰台を獲得したりしてランク上位につける活躍を見せました。今シーズンはワイルドカードでの参戦を経験していますが,いよいよMotoGPへのステップアップとなります。その鳥羽とチームメイトになるのは,タイ人ライダーのN.アティラプバパトです。その彼も,鳥羽と同様にタレントカップやルーキーズカップで活躍した経歴を持ちます。今シーズンと同じく日本人2人を擁することになったホンダ・チーム・アジアですが,これまでにチーム側のミスで表彰台獲得がフイになったことが両クラス共にあります。ぜひさらなるチーム力アップを果たし,両クラスでのチャンピオン獲得を目指して欲しいですね。
2016/12/04(日)
☆移籍(インディカー)
○インディカーシリーズにフル参戦しているアンドレッティ・オートスポーツから発表があり,今シーズンはAJフォイト・レーシングからフル参戦していた佐藤琢磨と契約を結びました。2013年シーズンからAJフォイトに所属してきた啄磨ですが,同チームが来シーズンからこれまでのホンダエンジンからシボレーエンジンに変更することになりました。ご存知のように,F1を含めてこれまでのキャリアをずっとホンダと共に過ごしてきた啄磨ですから,このままチームに留まるわけにはいかなくなっていて,移籍は確実視されていました。そのような流れの中で浮上してきたのが,今回正式発表があったアンドレッティ・オートスポーツでした。このシリーズの前身であるCARTシリーズでチャンピオンを獲得し,マクラーレンからF1にも参戦した経歴を持つM.アンドレッティが率いる同チームは,ホンダエンジンユーザーの中で有力なチームの1つで,これまでに4回のタイトルを獲得しています。ずっとホンダと組んでホンダのことを知り尽くしているといっていい啄磨を採用することは,王座奪還を狙っているチームにとってプラスになることは間違いありません。啄磨が加入することにより,同チームの来季の体制は,啄磨とR.ハンターレイ,マルコ.アンドレッティ,そしてブライアン・ハータ・オートスポーツと共同で走らせているA.ロッシの4台体制となります。
2016/12/03(土)
☆電撃引退(F1)
○最終戦まで持ち込まれたメルセデスAMGのチームメイトによる今シーズンのタイトル争いは,これまで栄冠を逃してきたN.ロズベルグに凱歌が上がりました。そのタイトル獲得を決めて5日後に,そのロズベルグ自身から発表があり,今シーズン限りで引退することを決断しました。ほとんどの人が予想だにしていなかっただけに,まさに電撃的と言える引退でした。現行のレギュレーションになってから3年が経ったF1ですが,その間はメルセデスAMGが他の追随を許さない圧倒的な強さと速さを見せています。さらにロズベルグとL.ハミルトンとの間で繰り広げられたタイトル争いは,過去2年間ともハミルトンに凱歌が上がり,今シーズンにかけるロズベルグの心境はかなりのものだったと思われます。そうした状況でしたから,家族などロズベルグの周囲には多大な犠牲を強いていたことでしょう。そうしたことを背景にして,ハミルトンとの争いを制して見事悲願のタイトル獲得となったわけですから,これを契機に穏やかな日々を送りたいという選択肢を選んでも不思議ではないのかもしれません。何はともあれ,ロズベルグにはお疲れ様という声をかけたいと思います。ロズベルグの電撃引退により,現在のF1でタイトル獲得の可能性が最も高いシートが1つ空いたことになります。普通で考えればポテンシャルの高いドライバーがステアリングを握ることになるわけですが,ストーブリーグはほぼ終わった段階ですので,有力なドライバーのシートは既に全て決まっています。果たして誰しもが喉から手が出るほど欲しいこのシートに誰が座ることになるのか,シーズンが終わってドライバーとしては休息の段階に入ったF1ですが,それどころではない状況に入ったといえるでしょう。
2016/12/02(金)
☆提携(F1)
○レッドブルから発表があり,来シーズンから燃料と潤滑油のサプライヤーを『ExxonMobil(エクソン・モービル)』に切り替えることになりました。今シーズンまでのレッドブルは,長い間ルノーとの関係を結んでいますから,そのルノーが提携している同社と同じフランスのブランドである『Total(トタル)』の燃料とオイルを使用してきました。ルノーとの協力関係は来季も続くことが決まっているレッドブルですが,オイルに関しては新たな発展を迎えたことになり,来季のマシンからは,これまでの"TOTAL"から"Mobil1"のロゴが表示されることになりそうです。今回提携が明らかとなったエクソン・モービルは,今シーズンまで21年にわたってマクラーレンと協力関係にありました。今回の提携決定により,その協力関係が解消されたことになります。マクラーレンといえば,ここ数年の中で長年協力関係にあったブランドを失っています。以前は,タイトルスポンサーとして"Vodafone"のロゴがメインとして飾られる時期がありましたが,現在はそれがなくなり,さらに30年以上にわたってスポンサー契約を結んでいたヒューゴボスやタグホイヤーといったブランドも失っています。そうした流れの中に乗るかのように,今回もブランドを失う結果になりました。ただ,新たな展開が噂されていることも確かです。現在ホンダと提携しているマクラーレンですが,そのホンダといえば,長年2輪でも4輪でも『BPカストロール』との関係性が強いメーカーです。実際,現在ホンダがワークス参戦しているWTCCでは,"Castrol"のロゴがメインとして飾られています。果たしてマクラーレンの新たな協力関係が結ばれることになるのか,しばらく注目となりそうです。
2016/12/01(木)
☆1戦減(F1)
○N.ロズベルグの初戴冠で終わった今シーズンのF1ですが,来季に向けて数々の動きが出ている中,ウィーンで開催されたFIA 世界モータースポーツ評議会で来季のレースカレンダーが承認されました。それによると,今シーズンは全21戦で行なわれましたが,来季は1戦減った全20戦で行なわれることになりました。これは,伝統の1つであるドイツGPがカレンダーから外れたためで,ドイツからの出場になっているロズベルグがチャンピオンを獲得したにもかかわらず,そのドイツがGPから外れるという何とも皮肉な結果になっています。いかに今のF1人気に陰りがあるかが,このことからもよく分かります。その他の決定内容ですが,今季ヨーロッパGPとして開催されたアゼルバイジャンでのレースは,新たにアゼルバイジャンGPとして開催されることになりました。さらに,暫定カレンダーではWECシリーズの1つであるル・マン24時間耐久レースと重なっていましたが,開催日が変更となってその問題が解消されています。それに対して,イギリスGPも変更になったのですが,そのためにニューヨークで開催されるFEとカレンダーがバッティングすることになりました。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。
2017年 F1レースカレンダー(決定)
決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月26日 オーストラリアGP メルボルン・サーキット
第2戦 4月9日 中国GP 上海・インターナショナル・サーキット
第3戦 4月16日 バーレーンGP サヒール・インタナショナル・サーキット
第4戦 4月30日 ロシアGP ソチ・オートドローム
第5戦 5月14日 スペインGP バルセロナ・サーキット
第6戦 5月28日 モナコGP モンテカルロ・市街地コース
第7戦 6月11日 カナダGP ジル・ビルヌーブ・サーキット
第8戦 6月25日 アゼルバイジャンGP バクー・サーキット
第9戦 7月9日 オーストリアGP レッドブル・リンク
第10戦 7月16日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第11戦 7月23日 ハンガリーGP ハンガロ・リンク
第12戦 8月27日 ベルギーGP スパ・フランコルシャン・サーキット
第13戦 9月3日 イタリアGP モンツァ・サーキット
第14戦 9月17日 シンガポールGP マリーナ・ベイ・市街地コース
第15戦 10月1日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第16戦 10月8日 日本GP 鈴鹿サーキット
第17戦 10月22日 アメリカGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第18戦 10月29日 メキシコGP メキシコシティ
第19戦 11月12日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
第20戦 11月26日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット
 

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