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2016/08/23(火) ☆ワンツー(MotoGP) ○LCRホンダのC.クラッチローが,最高峰クラスで初優勝という結果で終わった第11戦チェコGPでしたが,多くのチーム及びライダーはそのままアウトドローム・ブルノに滞在し,今季最後となるシーズン中のテストを行いました。このテストでトップタイムと2番手タイムをマークしたのは,モビスター・ヤマハMotoGPの2人でした。今回のテストにおける同チームは,新型のシャーシ,スイングアームを試すと共に,共通ECUを供給しているマニエッティ・マレリがアップデートしたソフトウェア,そしてオフィシャルタイヤを供給しているミシュランが持ち込んだフロントタイヤのテストも実施したようです。それらをテストしながらトップタイムをマークしたのは,チェコGPの決勝レースではノーポイントと散々な結果に終わったJ.ロレンソでした。2番手タイムは,その決勝レースで2位表彰台を獲得したV.ロッシでした。なお,来シーズン同チームを離れドゥカティ・チームに移籍することが決定しているロレンソの関しては,新型シャーシでの走行は行わなかったという情報もあります。今回投入したシャーシが,来季に向けてのものであれば,そうした対応が出てくるのも当然なのかもしれません。決勝レースでは,M.マルケスは3位表彰台を獲得したのに対して,D.ペドロサは上位争いに絡むことができず,結局12位に終わってしまったという明暗が分かれたレプソル・ホンダ・チームは,セットアップを中心にテストメニューをこなしていったようです。そして,決勝レースと同じくマルケスは3番手になりましたが,ペドロサは決勝レースよりは順位は良かったものの,7番手タイムでテストを終えています。優勝を飾ったクラッチローは,マルケスに次ぐ4番手タイムでした。なお,今回のテストに参加していないドゥカティ・チームとアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニに関しては,今日から2日間にわたって第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地であるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリにおいてプライベートテストを実施する予定になっているようです。 |
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2016/08/22(月) ☆初優勝(MotoGP) ○第11戦チェコGPの決勝レースが,ウェットコンディションのアウトドローム・ブルノで行われました。MotoGPクラスは,ウェットコンディションではあるものの,雨は上がっている状況で決勝レースが始まりました。こうした状況で明暗を分けたのは,タイヤ選択でした。レース序盤は,ドゥカティのワークス,そしてサテライトチームの両方が速さを見せて上位を独占していました。しかし,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾがトラブルでリタイアしたり,他のライダーはタイヤ消耗のためにペースダウンとなり,トップ争いを他のライダーに譲ることになりました。レースが進むに連れてペースアップを果たしたのは,前後輪共にハードのウェットタイヤを選択したLCRホンダのC.クラッチローでした。スタートでは順位を下げたものの,その後は徐々に順位を回復。残り7周となったところでトップに浮上すると,後続との差を広げていって独走態勢に持ち込みました。結局2位に7秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受け,キャリア通算98戦目にして初優勝を飾りました。2006年から最高峰クラスに参戦しているLCRホンダにとっても,これがうれしい初優勝となります。また,イギリス人ライダーによる最高峰クラスでの優勝となると,1981年のB.シーン以来35年ぶりとなります。フロントがソフト,リアにハードを選んだモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが2位,前後共にソフトを選んだレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが3位に入りました。モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソは,快走は果たしたものの,バイクを2度乗り換えるという展開を強いられ,周回遅れでノーポイントに終わってしまい,ランキング争いでトップのマルケスに差をつけられる結果になってしまいました。 Moto2クラスは,7番グリッドからスタートしたダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーが,好スタートを切って1周目にトップに立ちました。その後は順調に後続との差を広げていき,最終的に2位に5秒以上の差をつける独走で今季初優勝を飾りました。フォルガーの優勝は,昨年5月に行われた第4戦スペインGP以来となります。6番グリッドからスタートしたパギナス・アマリラスHP40のA.リンスは,フォルガーの独走は許したものの,こちらも単独走行で2位に入り,2戦連続表彰台獲得となりました。2番グリッドからスタートしたフェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースが,こちらも単独走行で3位表彰台を獲得しています。ここまで全戦でポイントを獲得してきているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でしたが,9位走行中の11周目に,スピードアップ・レーシングのS.コルシに追突されて転倒リタイアとなり,残念ながら今季初のノーポイントレースになりました。なお,コルシに対しては,ライドスルーペナルティが科されています。 Moto3クラスは,9番グリッドからスタートしたプジョーMCサクソプリントのJ.マクフィーが,徐々に順位を上げていき,15周目についにトップに立ちました。その後も順調に後続との差を広げていき,最終的に2位に8秒以上の差をつける独走でキャリア通算76戦目にしてうれしい初優勝を飾りました。今シーズンから参戦を開始したプジョーですが,こちらにとっても初優勝となります。3番グリッドからスタートしたプル&ベアー・アスパー・マヒンドラ・チームのJ.マルティンは2位に入り,自身初となる表彰台を獲得しています。3位には,グレシーニ・レーシングMoto3のF.ディ.ジアントニオが入っています。日本人ライダー勢ですが,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は13位に入ってポイントを獲得していますが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹は20位でノーポイントに終わっています。 |
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☆3年ぶり(JRR) ○第6戦の決勝レースが,SFとの併催となる「2&4」という形でツインリンクもてぎにおいて行われました。この日のもてぎは,台風接近に伴ってJRRの決勝レースが行われる頃はウェットコンディションになっていました。そのような中で行われた決勝レースは,4台によるバトルが展開されていきました。その中でトップに立ったのが,ポールからスタートしたエスパルス・ドリーム・レーシングの生形秀之でした。中盤でトップに立った生形を他の3人のライダーも追っていきましたが,終盤に入ってもその激しい追い上げを生形は交わしていき,見事接戦を制して今季初優勝を飾りました。生形の優勝は,2013年以来3年ぶりとなります。MuSASHi RT ハルク・プロの水野涼とMISTRESA with HARC-PROの関口太郎との間でファイナルラップまで続いた2位争いは,水野がこれを制しています。ここまで全勝を飾ってきたTeam KAGAYAMAの浦本修充は4位でチェッカーを受けてランクトップの座を守っています。 |
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☆初優勝(SF) ○第4戦の決勝レースが,JRRの決勝レースの時はウェットだったものの,SFの決勝レースはドライコンディションの中で行われました。ポールからスタートしたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛は,順調にスタートを切ってトップの座を守っていきました。それを追ったのが,4番グリッドから好スタートを切ったVANTELIN TEAM TOM’SのA.ロッテラーでした。当初はその2台によるトップ争いとなりましたが,関口が順調にトップを走行する中,ロッテラーにP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が接近したことで2位争いとなり,その機に乗じて関口が2位との差をさらに広げていきました。そうした展開の中,走行中やピットイン時にホンダ勢を中心に何台もトラブルが発生してリタイアに追いやられる事態が見られました。トップを行く関口は,その後も順調にトップの座を守っていき,最終的に2位に6秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受け,参戦4戦目にして早くも初優勝を飾りました。ロッテラーと石浦との間で繰り広げられた2位争いは,最終的にロッテラーがこれを制しています。 |
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2016/08/21(日) ☆最多記録(MotoGP) ○第11戦チェコGPの予選が,ドライコンディションのアウトドローム・ブルノで行われました。MotoGPクラスは,モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソがタイミングモニターのトップに立って進行していきました。しかし,終了間際のラストアタックでレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがサーキットベストを更新するアタックを見せてトップタイムをマークし,今季5度目のポールを獲得しました。今回のポール獲得により,マルケスにとってキャリア通算61度目となり,これは歴代最多タイ記録となります。逆転された形になったロレンソが2番手となり,前戦で今季初優勝を飾ったドゥカティ・チームのA.イアンノーネが3番手でした。 Moto2クラスは,前戦でポールトゥーウィンを決めているランクトップを行くアジョ・モータースポーツのJ.ザルコが,自ら持つサーキットベストを更新する速さを見せて2戦連続ポールを獲得しました。そのザルコからわずか1000分の33秒差で,フェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースが2番グリッドとなりました。しばらくタイミングモニターのトップに立っていたエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスでしたが,終盤に入って2人に上回れてしまったものの,最終的に3番手タイムをマークし,このクラスでは自身初となるフロントローを獲得しています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそコンマ47秒遅れで4番グリッド獲得となっています。 Moto3クラスは,ここまでランクトップを行くレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,ラストアタックでトップタイムをマークし,今季3回目となるポールを獲得しました。フリー走行で総合2番手といい走りを見せていたスカイ・レーシング・チームVR46のA.ミニョが,ビンダーの逆転は許したものの自己最高タイとなる2番グリッドを獲得しています。3番グリッドをグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが獲得し,4戦連続してフロントローからのスタートを決めました。日本人ライダー勢は思うようにタイムアップが果たせず,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹は18番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は26番手で予選を終えています。 |
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☆3戦連続(JRR) ○第6戦の予選が,栃木県にあるツインリンクもてぎで行われました。今回は,SFと「2&4」という形で開催されていて,しかもJRRはJ-GP2クラスのみでの開催でもあります。この日のもてぎは,午前中は雨に見舞われたものの,午後になると急速に天候が回復していって,予選が始まった時にはところどころにウェットが残り,それが徐々に乾いていくという難しい状況となりました。また,元々4輪のマシンがつけたタイヤラバーでスリッピーな路面になっていますから,より一層難しいコンディションの中での走りを強いられました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,エスパルス・ドリーム・レーシングの生形秀之でした。これにより,生形は3戦連続ポール獲得となります。トップから1000分の83秒遅れで2番手タイムをマークしたのは,ここまで全戦で勝利を収めてきているTeam KAGAYAMAの浦本修充でした。3番グリッドを獲得したのは,ここまでランキング2位につけているMISTRESA with HARC-PROの関口太郎でした。 |
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☆4戦目で(SF) ○第4戦の予選が,ドライコンディションのツインリンクもてぎで行われました。今回は,結果的にタイヤの配分がポール獲得に大きな影響を与えました。ITOCHU ENEX TEAM IMPUL の関口雄飛は,Q1,Q2でミディアムタイヤやユーズドタイヤを使用したことにより,トップ8を決めるQ3では唯一前後に新品のソフトタイヤを残していました。そして,そのニュータイヤを履いてタイムアタックを敢行し,もう少しで1分32秒台に入るという圧巻のタイムをマークして自身初のポールを獲得しました。今シーズンからSFに参戦を開始した彼ですから,わずか参戦4戦目にしてのポールシッターとなります。トップの関口からおよそコンマ4秒程遅れて,P.MU/CERUMO ・ INGING の石浦宏明が2番グリッドを獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,ホンダ勢の中では唯一トップ5に食い込んだDOCOMO DANDELIONの野尻智紀でした。 |
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2016/08/20(土) ☆8戦ぶり(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,先週のオーストリアに続いて,今週はアウトドローム・ブルノで開催される第11戦チェコGPで,その初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,オーストリアで好調だったドゥカティとヤマハのワークスライダーがトップタイム争いをしていました。しかし,そこに食い込んできたのが,ここまでランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。セッション終了間際にタイムアップを果たしたマルケスがトップタイムをマークし,8戦ぶり,今季3回目となる初日の総合トップに立ちました。先週のオーストリアで転倒し,その際に痛めた左右の肩がまだ不十分な中でのトップタイムでした。初日総合2番手タイムだったのが,先週の勝者であるドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。総合3番手タイムは,先週3位表彰台を獲得しているモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソがマークしています。 Moto2クラスは,先週の勝者であるアジョ・モータースポーツのJ.ザルコがトップタイムをマークし,今季4回目となる初日総合トップに立ちました。そのザルコからわずか1000分の2秒差で初日総合2番手タイムだったのが,オーストリアGPでは初日の総合トップだったガレージ・プラス・インターウェッテンのT.ルティでした。フォワード・チームのL.バルダッサーリが総合3番手タイムをマークしましたが,トップのザルコからわずか1000分の57秒差と,こちらも僅差での3番手でした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,総合4番手タイムで初日を終えています。 Moto3クラスは,ここまで2位に67ポイント差をつけてランキング争いで独走状態に持ち込もうとしているレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,今季4度目となる初日総合トップタイムをマークしました。スカイ・レーシング・チームVR46のA.ミニョが,トップから1000分の96秒差で初日総合2番手タイムをマークしています。チームの規律違反からシーズン途中でR.フェナティを解雇した同チームだけに,ホッとできる結果になったのではないかと思われます。総合3番手タイムは,グレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニがマークしています。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が28番手,それに次ぐ29番手タイムだったのがCIPユニコム・スターカーの鈴木竜生でした。 |
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2016/08/19(金) ☆契約解除(MotoGP) ○先週行われたオーストリアGPでは,Moto3クラスに参戦し,ランク3位につけているスカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティが,予選までは走行したものの,ウォームアップ走行を含め決勝レースを欠場しました。これは,チームの決定によるもので,非常に珍しいケースではありますが,チーム内の規律違反による出場停止処分というものです。この点に関して,チームオーナーであるV.ロッシは,彼に対しては厳正な対応で臨むというようなことを示唆していました。そして今日から第11戦チェコGPが開幕しますが,それを前にチームから発表があり,フェナティとの契約を解除することになりました。これは,過去数回にわたってフェナティに対して指導や注意を行ったにもかかわらず,それに従わなかったことによるもののようですが,具体的にどのようなことがあったのかは発表がありませんので不明です。チーム創設以来ずっと所属してきたフェナティの離脱に伴い,誰がそのシートに座ることになるのかですが,今日から始まるチェコGPに関しては代役を起用せず,次の第12戦イギリスGPからは,Moto3ジュニア世界選手権で現在ランクトップを行くR.ダッラ.ポルタを最終戦まで起用することになりました。ランク3位につけているだけでなく,来シーズンからはMoto2クラスにステップアップすることが確実視されていたフェナティだけに,何があったのかは分かりませんが,何とも残念な,そして情けない結果ですね。 |
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2016/08/18(木) ☆復帰(MotoGP) ○早い段階でワークスチームのライダーが決定し,現在はサテライトチームのシート獲得合戦になっています。そのような中,ドゥカティのサテライトチームの1つであるアスパー・チームから発表があり,今シーズンからアプリリアのワークスチームの役割を果たしているアプリリア・レーシング・チームグレシーニからフル参戦しているA.バウティスタと契約が成立しました。この度移籍することが決定したバウティスタにとっては,アスパー・チームに所属して2006年に125ccクラスでチャンピオンを獲得しました。2007年から3年間は250ccに同チームからフル参戦し,2010年からは同チームを離れてスズキのワークスや現在のグレシーニレーシングに所属してMotoGPクラスにフル参戦していましたから,バウティスタにとってはチーム復帰となります。来季のアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは,既にS.ロースとA.エスパルガロの2人と契約が成立していましたから,バウティスタはシートを喪失することが決まっていました。そして,今回の古巣復帰へという流れになりました。今シーズンのアスパー・チームは,E.ラバティとY.エルナンデスの2人が所属していますから,バウティスタの復帰に伴ってどちらかがシートを喪失することになります。現段階では,どちらが別チームに移るのかは分かっていません。 |
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2016/08/17(水) ☆変更(SF) ○日本人初のフルタイムF1ドライバーである中嶋悟がオーナー兼監督を務めるNAKAJIMA RACINGから発表があり,今週末にツインリンクもてぎで開催される第4戦から,マシンのカラーリングを変更することになりました。NAKAJIMA RACINGのカラーリングといえば,中嶋監督が現役時代から支援を受けているEPSONやPIAAの印象が強く,EPSONでは白と青,PIAAでは白と黒というカラーリングがイメージされます。2012年シーズンから現在までは,コーポ-レートカラーであるネイビーブルーと白というカラーリングのマシンを走らせています。今回発表されたカラーリングは,グリーンと白を基調に,赤いラインが施されたものとなります。これは,同チームを長年サポートしている企業である『GREEN TEC(グリーン・テック)』がメインスポンサーになったことによるものです。同社は,愛知県名古屋市を本拠地としていて,品質サポート事業をはじめ,受託事業や評価技術コンサルティング事業,エンジニアリング事業を手がけています。これまでもモータースポーツにサポートしていて,SGT第4戦のGT300クラスで優勝したaprレーシング・チームが駆るトヨタ・プリウスにも同社のロゴが大きく見られます。NAKAJIMA RACINGとグリーンというのは馴染みがなくてしばらくは戸惑うかもしれませんが,好成績を収めていくと自然と見慣れていくことでしょう。このところ低迷している同チームだけに,ぜひ成績アップを果たしていってほしいものです。 ところで,2010年に同チームからSFにフル参戦し,現在はホンダのエースドライバーとして活躍している山本尚貴選手の結婚が発表されましたね。そのお相手が,テレ東で現在ナンバーワンの人気を誇る狩野恵里アナウンサー。2人が知り合う場となったのが,狩野アナがつい最近までレポーターを務めていて,現在もテレ東で放送されている「SUPER GT+」で,いわゆる職場結婚みたいなものです。レースとは直接関係ないことではありますが,レースファンとしては何となくうれしいニュースですね。いつまでもお幸せに!! |
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2016/08/16(火) ☆SFも(SF) ○4輪レースを統括するJAFから,来シーズンのFIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧が公開されました。これには,F1日本GPをはじめとした国際レース及びSGT等の国際格式レースのカレンダーが掲載されています。SGTについては,9日(火)付けのこのページでお伝えしていますが,SFについてはまだ発表はないものの,国際格式レースですので,これを見ると来シーズンのカレンダーが分かるということになります。今回の発表によると,SGTと同様に,今シーズンとほぼ同じスケジュールです。全部で7戦で,開幕戦と最終戦が鈴鹿での開催となっています。また,「熊本大震災」により被害を受けたため開催が中止となったオートポリスでのレースも,来季は開催される予定になっています。なお,具体的なカレンダーは以下の表のようになっています。また,これは暫定ですので,今後変更の可能性があります。 |
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2016/08/15(月) ☆ポールトゥーウィン(MotoGP) ○サマーブレイク明け初戦となる第10戦オーストリアGPの決勝レースが,3日間ともドライコンディションでの走行となったレッドブル・リンクで行われました。今大会は,全てのクラスがポールトゥーウィンという珍しい結果となっています。 MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティ・チームのA.イアンノーネが,スタートから飛出すとトップの座に立ちました。一旦10周目にと婦野座を譲ることがありましたが,21周目に再びトップに立つと,そのまま逃げ切り,2位に1秒弱の差をつけて見事ポールトゥーウィンと達成しました。今回の勝利は,彼自身にとって最高峰クラスにおけるキャリア初優勝となりますし,ドゥカティにとっては,2010年10月に行われた第16戦オーストラリアGP以来6年ぶりの勝利となります。1秒弱遅れの2位には,チームメイトのA.ドビツィオーゾが入り,ドゥカティのワンツーフィニッシュは,2007年10月に行われた第16戦オーストラリアGP以来9年ぶりとなります。今シーズンのレギュレーションにより,他メーカーより圧倒的に最高速で上回っているドゥカティですが,前回区間が多いこのサーキットにその事が良い影響を与えたといえるのかもしれません。ちなみに,2007年シーズンのワンツーフィニッシュは,1位がC.ストーナー,2位がL.カピロッシでした。この大会前に故阿部典史さんが交通事故でこの世を去った悲しい事故があった直後のレースでしたから,ウォームアップ終了後にグリッド上で黙祷が捧げられています。再び今大会の話に戻すと,3位,4位にそれぞれJ.ロレンソ,V.ロッシのモビスター・ヤマハMotoGP勢が入っています。ランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが5位だったことから,ポイント差が少し縮まっています。 Moto2クラスは,ポールからスタートしたアジョ・モータースポーツのJ.ザルコが,オープニングラップはトップの座を譲ったものの,17周目にトップに返り咲き,その後は順調に後続との差を広げていき,最後は2位に3秒の差をつける独走に持ち込み,ポールトゥーウィンで勝利し,2戦連続今季通算5勝目を挙げました。2位には,エストレラ・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデッリが入り,これは自己最高位となります。2台による3位争いを制したのは,パギナス・アマリラスHP40のA.リンスでした。このサーキットが初走行のため苦労していたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップから10秒以上の差はつけられたものの,7位でのチェッカーを受けています。 Moto3クラスは,このクラスらしく5台によるトップ争いとなりました。そのバトルを制したのは,ポールからスタートしたルーキーライダーであるレオパード・レーシングのJ.ミルで,もちろんこの勝利は自身初優勝となります。僅差で2位,3位に入ったのは,それぞれレッドブルKTMアジョのB.ビンダー,グレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニでした。日本人ライダー勢ですが,24番グリッドからスタートしたホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹は,粘り強く走りきって15位でのチェッカーとなり,4戦ぶりにポイントを獲得しています。CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は,6周目の9コーナーで転倒を喫してしまい,今季2回目の転倒リタイアに終わっています。 |
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2016/08/14(日) ☆今季初(MotoGP) ○第10戦オーストリアGPの予選が,初開催となるレッドブル・リンクで行われました。MotoGPクラスは,ファイナルアタックでの攻防となりました。まず最初にトップタイムをマークしたのは,前日に総合トップタイムだったドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。その後そのタイムを更新する速さを見せたのが,前日は総合4番手タイムだったモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシで,2人の差はわずか1000分の9秒でした。しかし,最後の最後でトップタイムをマークしたのは,前日に総合2位だったドゥカティ・チームのA.イアンノーネで,これは彼にとって今季初のポール獲得となります。ランキングトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは5番手,モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソは4番手で予選を終えています。 Moto2クラスは,ここまでランクトップを行くアジョ・モータースポーツのJ.ザルコがトップタイムをマークし,今季2度目のポールを獲得しました。エストレラ・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデリが2番手タイムをマークし,自己最高位を獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,少なくともあと2年は同じチームからMoto2クラスに参戦することが決まっているガレージ・プラス・インターウェッテンのT.ルティでした。レースウィークに入って初めてこのサーキットを走行するイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそコンマ47秒遅れの8番手タイムでした。 Moto3クラスは,このクラスで2日間にわたってプライベートテストを行った経験のあるレオパード・レーシングのJ.ミルが,その経験を活かして自身初となるポールを獲得しました。前日に総合トップタイムをマークしたレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,トップからおよそコンマ11秒差で2番グリッドを獲得しています。前日に総合2番手タイムだったグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが3番手タイムをマークし,これがホンダ勢の最高位でした。日本人ライダー勢ですが,予選で転倒を喫したホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が26番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は33番手で予選を終えています。 |
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2016/08/13(土) ☆ワンツー(MotoGP) ○1ヶ月に及ぶサマーブレイクが明け,MotoGPが後半戦へと突入していくことになりました。その最初のレースとなるのは,レッドブル・リンクで行われる第10戦オーストリアGPで,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾが2回のフリー走行ともトップタイムをマークし,昨年5月に行われた第6戦イタリアGP以来となる初日総合トップタイムをマークとなりました。チームメイトであるA.イアンノーネが総合2番手タイムをマークし,ドゥカティのワークスライダーによるワンツーとなりました。総合3番手タイムは,チーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスがマークしています。ヤマハ勢では,唯一ここでのレースを経験しているモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシの4番手が最高でした。ホンダ勢でのトップタイムは,LCRホンダのC.クラッチローの5番手でした。 Moto2クラスは,この大会が始まる前にチームとの2年間の契約延長を発表したガレージ・プラス・インターウェッテンのT.ルティが,第8戦TTアッセン以来今季2回目となる初日総合トップタムをマークしました。来シーズンからMotoGPクラスにステップアップすることが決まっているパギナス・アマリラスHP40のA.リンスが,ルティから遅れることわずか1000分の78秒差で初日総合2番手でした。総合3番手タイムは,こちらも来季最高峰クラスにステップアップすることが決まっているアジョ・モータースポーツのJ.ザルコがマークしています。ここでの走行経験が全くなく,ぶっつけ本番となるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,総合9番手タイムで初日の走行を終えています。 Moto3クラスは,ここまでランクトップを行くレッドブルKTMアジョのB.ビンダーがトップタイムをマークし,これは自身キャリア初となる初日総合トップです。そのビンダーからわずか1000分の5秒差で総合2番手タイムだったのは,グレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニでした。レオパード・レーシングのF.クァルタラロが,トップからコンマ12秒差で初日総合3番手タイムでした。日本人ライダー勢は,初開催のサーキットでタイムアップが思うようにできず,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が18番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生が29番手で初日を終えています。 |
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2016/08/12(金) ☆残留(F1) ○昨日お伝えしたように,インドネシア人初のF1ドライバーであるR.ハリアントが,参戦のための資金が尽きたことからシーズン途中ながらシートを喪失し,メルセデスからの支援を受けているE.オコンがその空いたシートに座ることになりました。その発表がなされた10日の段階では,シートを喪失したハリアントの去就についても述べられていて,リザーブドライバーとしてチームに残留するようオファーしたということでした。その点に関してこの度発表があり,そのオファーが11日正式に成立しました。これにより,レギュラードライバーとしてのシートは失ったものの,レギュラードライバーであるP.ウェーレイン,オコンのどちらかが何らかの理由でドライブできなくなった場合,ハリアントが代役として参戦することになります。また,マシンやチームへの理解も当然必要ですから,エンジニアリングに関わるミーティングやPR活動に参加することにもなります。 |
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2016/08/11(木) ☆交替(F1) ○現在はサマーブレイク中のF1ですが,この度マノー・レーシングから発表があり,そのサマーブレイク明け初戦となる第13戦ベルギーGPから,これまでレギュラードライバーを務めてきたR.ハリアントに替わって,今季ルノーでリザーブドライバーを務めていたE.オコンを起用することになりました。インドネシア人初のF1ドライバーとして今シーズンのF1に参戦を開始したハリアントですが,ここまではマレーシア政府の支援を受けての参戦でした。しかし,その参戦資金はサマーブレイク前までしかなく,休み中も資金集めに奔走していました。しかし,思うように資金を集めることができず,シーズン途中でのシート喪失となってしまいました。今回新たにレギュラードライバーの座を手に入れたフランス人ドライバーのオコンは,今シーズンのここまで同じくフランスの企業であるルノーのテストドライバーを務めていました。メルセデスのジュニアプログラムのメンバーであるオコンですが,メルセデスとルノーとの協力関係によりオコンをルノーが採用していました。今回の昇格により,ルノーは新たにテストドライバーを探す必要ができましたが,母国出身のドライバーの昇格を祝福しています。マノー・レーシングはメルセデス製のパワーユニットを使用していますので,今回レギュラードライバーに昇格したオコンは,最終戦まで参戦することが可能となっています。そのオコンですが,ルノーのテストドライバーを務めると共に,メルセデスからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にも参戦していました。今回の昇格によりDTMへの参戦が不可能となりましたので,その点についてメルセデスから発表があり,昨年プレマに所属してヨーロッパF3にフル参戦し,見事チャンピオンに輝いたF.ロゼンクビストを起用することになりました。 |
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2016/08/10(水) ☆どちらの色に?(F1) ○来季のシートがどうなるかについてですが,2輪の最高峰であるMotoGPは既に主要なチームのシートが決定していますが,4輪の最高峰であるF1については,これから徐々に本格化していきます。そうした時期ですから,現在は様々な憶測が出ている状況です。現行のパワーユニットになってから圧倒的な強さを見せているメルセデスAMG,そしてそれを追うフェラーリについては,既に現在のドライバーが残留することが決定しています。さらに,現在フェラーリを上回ってコンストラクタータイトル2位につけているレッドブルについても,まだ正式発表はされていませんが,2人の残留が濃厚となっています。というように,トップ4のチームについては,ストーブリーグは関係ない状況にありますが,それ以後のチームは様々な憶測が出てきています。その中の1つが,昨年までの不振から抜け出してきているルノーです。今シーズンのルノーは,コーポレートカラーであるイエローが主となったカラーリングで臨んでいます。そのカラーリングに関して,来季は違う色になるのではないかという噂が出てきています。その色によっては,ドライバーの選択に影響が出るかもしれないのです。というのも,資金を安定させることがF1で戦っていくためには必要不可欠です。そのためには,いかに有力なスポンサーを獲得するかが鍵となります。そのルノーのスポンサーですが,スペインの電信関連会社であるモビスター(MotoGPでヤマハのワークスチームのメインスポンサーを務めています)と同じくスペインの金融関連会社であるBBVAと交渉しているのではないかといわれています。そのどちらもコーポレートカラーはブルーですので,もしその噂が本当だとすると来季はブルーにカラーリングが変わることになります。そこで問題となるのが,ドライバーについてです。ブルー,つまりスペインの企業がスポンサーとなると,ドライバー選択でスペイン人ドライバーが中心となります。その場合のドライバー候補として名前が挙がっているのが,トロロッソに所属して活躍を見せているC.サインツJrです。それに対して,別の名前が噂として出ているのも事実です。それが,フォース・インディアに所属して活躍しているS.ペレスです。メキシコ人ドライバーである彼は,速さを見せているという強みだけでなく,強力なスポンサーが彼を支えているという強みもあります。ルノーは,そのペレスと交渉しているのではないかといわれていて,もしそうなると支障が出てくるのが,ペレスが抱えているスポンサーがメキシコの電信関連会社であるテルメックスということです。当然モビスターとテルメックスとでは商売敵となりますので,共存することは不可能と言えます。果たして来季のカラーがイエローなのかブルーなのか,ルノーの動向も大きく気になる点の1つとなります。 |
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2016/08/09(火) ☆レースカレンダー(SGT) ○SGTをプロモートするGTAから,先月末にはレースカレンダーが,そして,先日行われた第5戦開催中の定例記者会見で来季以降の開催地について発表がありました。まずレースカレンダーについてですが,今シーズンは「熊本大震災」で開催地であるオートポリスが被害を受け,インフラ等にも影響があって残念ながら第3戦がキャンセルとなってしまいました。しかし,改修工事のためやや長い閉鎖期間はありましたが,我が大分県にあるオートポリスに再開にめどが立ち,来季のカレンダーには無事組み込まれました。他の開催についても,今シーズンと変わらずに開催となっています。海外についても同様で,来季も1戦海外のレースが組み込まれていて,来季についてもタイにあるチャン・インターナショナル・サーキットでのレースが実施されます。その海外でのレースについて定例の記者会見でGTAの板東正明代表から言及があり,海外での開催増加の可能性があるようです。まず来季も開催されるタイについてですが,パタヤで新たなサーキットを建設する予定があり,タイラウンドがそこに移動する可能性があるようです。また,タイで開催される前の海外戦となっていたマレーシアで再び開催されることになるかもしれないようです。そうなった場合,もちろん開催地はセパン・インターナショナル・サーキットとなります。さらに,マレーシアと同様F1開催の場所の1つとなっているシンガポールでの開催も話が持ち上がっているようで,F1開催場所である市街地コースもしくは,ジョホールバルに建設予定の新しいサーキットでの開催となるようです。なお,具体的な来季のレースカレンダーは,以下の表のようになっています。もちろん,現段階は暫定ですので,今後変更される可能性があります。 |
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2016/08/08(月) ☆独走で(SGT) ○第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが,この日も大変な暑さに見舞われた富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートした安田裕信&J-P.デ・オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rが好スタートを切ってトップの座を守りました。途中,GT300クラスのマシンが接触によりボンネットがコース上に落ちたため,セーフティーカー先導となって差がなくなってしまいましたが,リスタート後も速さに変わりなく,再び順調に差を広げていきました。そして,後ろで2番手争いが繰り広げられたこともあってさらに順調な走行となり,最終的には2位に25秒の大差をつける独走でトップチェッカーを受け,今季初優勝を飾りました。カルソニックがトップを走行する中,その後ろでは,塚越広大&小暮卓史組のKEIHIN NSX CONCEPT-GTと山本尚貴&伊沢拓也組のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTとの間で激しい2位争いが展開されていきました。ホンダ勢最高位争いとなったこのバトルは,最終的にRAYBRIGが制し,ホンダに今季初表彰台をもたらしました。ランクトップを行く松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rは,2位争いに接近したもののこれに加わるまでには至らず,4位でのチェッカーとなりました。これにより,さらにウェイトハンディが科されることとなり,次戦は100sのウェイトを積んでの戦いとなります。 GT300クラスは,ポールからスタートした高木真一&小林崇志組のARTA BMW M6 GT3と2番グリッドからスタートしたR.ライアン&藤井誠暢組のHitotsuyama Audi R8 LMSとのバトルとなりました。セーフティーカー先導が終わりリスタートした後も両車の争いは続いていき,最終ラップとなりました。テールトゥーノーズとなったバトルは最後の最後まで続き,最終的にわずかコンマ1秒差でARTAがこのバトルを制しました。トップから10秒以上離されて,3位に井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTが入っています。 |
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2016/08/07(日) ☆独占(SGT) ○第5戦「FUJI GT 300km RACE」の予選が,気温が30°を超え,路面温度が50度近くまで行くという真夏の気候となった富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,トヨタの所有するダーキットだけに,例年レクサス勢が得意としているところなのですが,何とQ1において6台中ブリヂストンタイヤユーザーの5台がノックアウトになってしまい,ヨコハマタイヤを履いているWedsSport ADVAN RC FだけがQ2に進出するという,予選だけの結果ですが惨敗に終わりました。レクサス勢の不振を尻目に,ニッサンGT-R勢が好調な走りを見せ,同車によるポール争いが展開されていきました。同じマシンによる激しいタイムアタック合戦を制したのは,安田裕信&J-P.デ・オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rでした。惜しくも2番グリッド獲得となったのは,本山哲&千代勝正組のS Road CRAFTSPORTS GT-Rでした。そして,驚きの結果を残したのが,松田次生&L.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rでした。現在ランクトップに立っている同チームですが,これまでの成績から今大会ではウエイトハンディが84sになっています。体格のいい大人の男性を1人乗せているほどのハンディながら,それでも3番グリッドを獲得できる速さがあるわけですから,GT-Rのポテンシャルの高さがうかがわれますね。 GT300クラスは,Q1の残り4分ほどになったところで,マシンがコース上にスピンしてしまったため,赤旗中断となりました。ちょうどチームによっては最後のアタックを敢行し始める段階だっただけに,タイムアップを果たすことができなかったチームも少なくなかったようです。そして始まったQ2ですが,気温と路面が上がり,時間が経つ連れてタイヤに厳しい状況となってしまい,ある程度早めに好タイムを更新したマシンが有利になっていきました。そして最終的に高木真一&小林崇志組のARTA BMW M6 GT3がポールを獲得しました。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれR.ライアン&藤井誠暢組のHitotsuyama Audi R8 LMS,都筑晶裕&新田守男組のJMS LMcorsa 488 GT3でした。 |
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2016/08/06(土) ☆開催地変更?(MotoGP) ○新たな開催地として来シーズンからインドネシアGPが復活し,来季のレースカレンダーは1つ増えて年間19戦になる予定になっています。これまでの歴史を振り返ると,このインドネシアGPは,1996・1997年の2年間セントゥール・インターナショナル・サーキットで開催されていて,125ccクラスで徳留真紀が,250ccクラスで原田哲也が,500ccクラスで岡田忠之が優勝していて,日本人ライダーにとっては相性のいいサーキットになっています。もっとも,相性がいいと言えるのか,当時の日本人ライダーが強かったからなのか,そこのところは何とも言えないところもありますが・・・。その来季行われる予定になっているインドネシアGPですが,開催地はセントゥールになるのか,それとも新たに建設されるサーキットで開催されるのかは未定のままです。そして,この度明らかになったのが,いずれのサーキットになろうとも,それまでにMotoGPが開催されるまでには準備が至らないということです。そこで浮上したのが,少なくとも来季に関しては,開催地を変更するのではないかということです。そして,その代替地に名前が挙がっているのがタイです。タイには,SGTが開催されて日本人レースファンにとってはお馴染みのチャーン・インターナショナル・サーキットがあります。ここはFIMのグレードAの認定を受けていて,2輪では昨年と今年の2年間SBKの開催実績があります。果たして結論がどうなるのか,正式発表が待たれるところです。 |
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2016/08/05(金) ☆お披露目(MotoGP) ○現在MotoGPはサマーブレイクの後半に入っていますが,それが明けた最初のレースは,レッドブル・リンクで行われる第10戦オーストリアGPとなります。そのオーストリアといえば,現在Moto3クラスにマシンを供給しているKTMの母国となります。そのKTMは,来シーズンから現在ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3に所属しているB.スミスとP.エスパルガロの両者が移籍してMotoGPクラスにも進出することが決まっていて,現在複数のテストライダーによって開発マシンであるRC16の改良作業の真っ最中です。そして,最終戦バレンシアGPにおいて,テストライダーの1人であるM.カリオがワイルドカード参戦することも決まっています。そのKTMからこの度新たな発表があり,母国GPであるオーストリアGPにおいて,テストライダーであるA.ホフマンとカリオがRC16を駆ってデモンストレーションランを行い,公の場で初めてお披露目されることになりました。同マシンのメインスポンサーは,Moto3クラスと同じく,同じオーストリアを代表する企業である皆さん馴染みのエナジードリンクブランドの『レッドブル』となります。カラーリングについてですが,テスト走行時は黒いマシンにお馴染みのレッドブルのロゴが白く入っているマシンを使用していますが,お披露目時がどうなるのかは明らかになっていません。 |
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2016/08/04(木) ☆ペナルティ(F1) ○レースには,それぞれのカテゴリーでレギュレーションによるペナルティがありますが,F1にあるレギュレーションの中でパワーユニットに関するパーツの使用基定数があります。年間に使用できる数が決まっていて,1人のドライバーが年間に使用できる数は5個になっています。それを越える6個目になった段階で10グリッド降格があり,それ以降は5グリッド降格となります。その規定にかかりそうなのが,現在ランキングトップに立っているメルセデスAMGのL.ハミルトンです。現段階でのハミルトンは,ターボチャージャーとMGU-Hが5基目を使っていて,ごく近いうちに交換する必要性が出てきます。前戦においてチームメイトでランク2位につけているN.ロズベルグに19ポイント差をつけてはいますが,ロズベルグが優勝し,ハミルトンがノーポイントに終わると,その段階でランキングトップの座が交替することになります。それほど19ポイントというのは,決して安全マージンが稼げているわけではありません。ハミルトンによれば,スパ・フランコルシャンで行われる次戦である第13戦ベルギーGPか,次のモンツァで行われる第14戦イタリアGPのいずれかでペナルティを受ける可能性が高いということです。それに対して,ライバルであるロズベルグは,どのパーツも現段階で3つ目しか使用しておらず,当分の間はペナルティを受ける心配がありません。このところはハミルトンにいい流れが来ていますが,まだまだ予断を許さない状況であることは間違いありません。 |
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2016/08/03(水) ☆チャンピオンペア(MotoGP) ○7月27日(水)付けのページでお伝えしたように,2012年のMoto2クラスのチャンピオンで,今シーズンはアプリリアのワークスチームであるアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニからフル参戦しているS.ブラドルが,来シーズンは戦いの場をSBKに移すことが決定していました。ただ,その段階では,どのチームに移籍するのかが不明だったのですが,この度そのチームが明らかとなりました。ブラドルが来シーズン所属することになったのは,SBKにおけるホンダのワークスチーム的立場にあるホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームです。今シーズンの同チームは,2014年シーズンのWSSチャンピオンで,8耐の優勝経験者でもあるM.ファン.デル.マークと,今シーズンから所属している2006年のMotoGPクラスチャンピオンであるN.ヘイデンのペアでシーズンを戦っています。このペアの内ファン.デル.マークが,来季SBKにおけるヤマハのワークス的立場にあるクレセント・ヤマハに移籍することになり,その空いたシートにブラドルが座ることになります。これにより,クラスこそ違え,来季のホンダは,元GPチャンピオンペアで戦うことになります。今シーズンのスーパーバイクレースにおけるホンダは,8耐がそうであったように,今となっては他メーカーに比べると圧倒的に戦闘力が劣っている2008年型のCBR1000RRで戦っているため,どのカテゴリーにおいても苦戦し続けています。正式発表はありませんが,そうした状況を打破するため,来シーズンのホンダは,モデルチェンジを果たしたCBR1000RRを投入するのではないかといわれています。もしそうだとすると,来季はその新型マシンを開発していく必要がありますから,チャンピオンペアということには十分意味があります。このニュースで私が興味を持ったのは,もちろんホンダ陣営のこともありますが,ヤマハ陣営のことについても気になりました。8耐におけるヤマハは,見事2年連続優勝を果たしました。当然3年連続優勝が命題となるでしょうが,それに向けてさらに体制を固めたと言えます。昨年の優勝は,国内無敵の中須賀克行と,MotoGPクラスで活躍する現役ライダーであるP.エスパルガロ&B.スミスのトリオで臨みました。今年は,中須賀とエスパルガロはそのままで,クレセント・ヤマハからSBKにフル参戦しているA.ロースのトリオで臨んで優勝しています。中須賀と共に2年連続優勝を果たしたエスパルガロは,来季からMotoGPクラスに進出するKTMのワークスライダーを務めることが決まっていますから,ヤマハは8耐優勝ライダーを失うことになります。そこに8耐優勝を経験しているファン.デル.マークが移籍してくることになるわけですから,SBKの体制強化だけでなく,8耐3連覇に向けた体制も強化したことになると言えます。 |
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2016/08/02(火) ☆タイヤテスト(F1) ○来シーズンもワンメークタイヤを供給するのが,イタリアのタイヤメーカーであるピレリです。現在それぞれのチームは,来季型マシンの開発に取り組んでいる段階ですが,ピレリについても,当然来季型のタイヤの開発を進めていく必要があります。そして,そのピレリが,フェラーリの昨年型であるSF15に改良を加えたマシンに来季型の幅広タイヤを装着してテストを開始しました。今回のテストを担当したのが,フェラーリのS.ベッテルで,同社が所有するサーキットであるフィオラノで行いました。今回のテストは2日間にわたって行われる予定になっていて,2日目はハースのE.グティエレスが担当することになっています。タイヤテストに関しては,当然担当したチームが有利に働くことになっていますから,最新型のマシンで行うことはできません。また,得た情報は,全てのチームと共有することにもなっています。来季型タイヤのテストは,今回も含め合計24日間で,それを10回に分けて行う予定になっています。主に主要チームであるフェラーリ,レッドブル,メルセデスが担当することになっていますが,アブダビで11月に行われる最後のテストは,他の全チームが参加することになっています。 |
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2016/08/01(月) ☆圧勝(8耐) ○真夏の祭典「コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」の決勝レースが,真夏の日差しが降り注ぐ灼熱の鈴鹿サーキットで行われました。前評判で2連覇が確実視されていた中須賀克行&P.エスパルガロ&A.ロース組のYAMAHA FACTORY RACING TEAMは,ポールからスタートしたものの,一時は4位まで順位を下げました。しかし,王者らしい落ち着いた走りを見せてシケインをパッシングポイントとして少しずつ順位を上げ,ついに18周目にトップに立ちました。その後は他を圧倒する速いペースで,しかも安定した走りで走行を続けていき,3位以下には周回遅れ,2位には2分以上の差をつける王者らしい速さを見せて圧勝で見事2連覇を達成しました。今回の大会は,転倒者こそいつものように多かったものの,天候も安定していて,最後まで一度もセーフティーカーが導入される事態に至りませんでした。こうしたことから,これまでの最多周回数記録の更新が期待されました。残念ながら記録更新には至りませんでしたが,西コースシケインができた現行コースでは最多となる218周を記録しました。今年はL.ハスラムという優勝経験者を迎えて少なくとも表彰台獲得を目標に設定していた柳川明&渡辺一樹&ハスラム組のTeam GREENは,津田拓也&J.ブルックス&芳賀紀行組のYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEとの間で激しい2位争いを展開していき,見事これを制して2位表彰台を獲得しました。マシンの戦闘力不足から苦戦することが予想されていたホンダ勢ですが,やはり他メーカーと比べると性能差はいかんともしがたく,D.エッキー.プラタマ&R.ウィライロー&Z.ザイディー組のSatuHATI. Honda Team Asiaがマークした8位が最高位でした。お膝元である鈴鹿サーキットで開催される8耐優勝が至上命題となっているホンダだけに,この結果は屈辱的とも言えます,来年の8耐は40周年という記念大会になりますし,新型のCBR1000RRの投入も噂されているだけに,ホンダの逆襲があるか楽しみな大会となるかもしれません。 |
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☆4連勝(F1) ○サマーブレイク前最後のレースとなる第12戦ドイツGPの決勝レースが,レース終盤には少量の雨に見舞われたものの,終始ドライコンディションとなったホッケンハイムリンクで行われました。2番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,好スタートを切ってトップに立ちました。それ以後は,いつものように速いペースで走行を続けてトップの座を守り,最終的に2位に6秒以上の差をつけて4連勝を飾りました。予選でポールを獲得したチームメイトのN.ロズベルグは,スタートで失敗を犯して4位まで後退しました。さらに,前を行くレッドブルのM.フェルスタッペンとのバトルで彼を押し出す形となって5秒ペナルティが科されました。このため,ロズベルグは最終的に4位となり,前戦で逆転されたランキング争いで19ポイントに差が広がりました。2,3位にはレッドブル勢が入り,それぞれD.リカルド,フェルスタッペンが入っています。Q3進出が期待されたものの,Q2敗退に終わったマクラーレン・ホンダ勢は,決勝レースでは燃料をセーブする走りを強いられ端ものの,比較的速いペースで走行を続けることができ,J.バトンが8位でチェッカーを受けてポイントを獲得しました。10位争いとなったF.アロンソは,残念ながらポイント圏外でのフィニッシュとなり,12位でレースを終えています。 |
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