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2016/09/30(金) ☆鈴鹿に備え(F1) ○シーズン中におけるマシン開発は,「トークン」という制度をとっていて,年間決められたトークン数があって,その数値によって開発程度に違いがあります。マクラーレン・ホンダは,あと3トークン残っている状態ですが,今日から開幕するマレーシアGPにおいて,ホンダはその内の2トークンを使用した内燃機関を投入することになるようです。その内訳ですが,1トークンは信頼性や軽量化等を狙ってエンジンブロックのアップデートに使われ,残りの1トークンはエキゾーストのアップデートに使われるとのことです。どの段階で改良版を投入するか注目されていましたが,マレーシアでの投入となりました。これは,その次の日本GPを目指してのものです。新型を投入することでグリッド降格のペナルティを受けることになりますが,今回それを受けることで鈴鹿ではグリッド降格を避けることができます。日本でのレースが最優先となるマクラーレン・ホンダですから,この判断は妥当と言えます。ただ,今回投入するのは,実質的エースドライバーであるF.アロンソのみとなります。しかも,使用するのは金曜日の走行のみで,そうすることで,鈴鹿ではよりフレッシュな状態で使えることになります。もう1人のドライバーであるJ.バトンについては,今回の投入は見送られ,鈴鹿でも使用するかは未定のようです。また,今回2トークン使用することで,あと1トークン残っていることになりますが,どうやらこの1トークンは使用することなくシーズンを終えることになるようです。 |
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2016/09/29(木) ☆マイナーチェンジ(F1) ○FIAから,来季のレースカレンダーの暫定版が発表されました。それによると,レース数は今年と変わらず全21戦で,ほぼ同じようなスケジュールとなっています。ただ,開催順が変わっていたり,新たに連戦となる大会があったりして,いわゆるマイナーチェンジのようなカレンダーとなっています。その変わっている点が,第2戦と第3戦に組まれているバーレーンと中国で,来季は中国が先に行なわれることになっています。今季10月開催になってコース改修が可能となっていたマレーシアGPが,来季は9月に移動しています。第17戦として開催される日本GPは,シンガポールGPと連戦になっています。今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。なお,今回のは暫定版ですから,今後変更される可能性があります。 |
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2016/09/28(水) ☆大改修(F1) ○今週末は,第16戦マレーシアGPが開催されることになっています。その会場となるのは,MotoGP等でも使用されているセパン・インターナショナル・サーキットです。このところのマレーシアGPは,シーズンの序盤に行なわれてきましたが,今年は後半に開催されることになりました。これを受けて,同サーキットはコース改修に取り組みました。15あるコーナーの内9つのコーナーを改修すると共に,排水溝やランオフエリアにも変更が加えられ,まさに「大改修」という言葉が当てはまる工事が施されています。同サーキットの特徴の1つである最終コーナーは,2つのロングストレートを結んだコーナーで,パッシングポイントの1つになっています。この最終コーナーにも改修の手が加えられ,イン側が1m持ち上げられたことによってレーシングラインがこれまでとは変わり,より一層パッシングポイントになる可能性が高くなっているとのことです。熱帯に属する同地ですから,一旦降り始めると短時間でたくさんの雨が襲ってくることになります。そのため,コーナーの横勾配に変化をつけて,これまで以上に排水性能を高めているようです。大規模改修だけに,ドライバーにとっては新たなサーキットで走行する気分を味わえるでしょうし,これまで使用してきたセッティングデータの見直しも必要になってくるでしょうね。 |
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2016/09/27(火) ☆復活&ワイルドカード(SGT) ○10月9日(日)に決勝レースが行なわれるシリーズ唯一の海外ラウンドである第7戦タイに関して,シリーズを運営するGTAからエントリーリストが発表されました。それによると,まず,GT500クラスですが,富士で行なわれた第5戦でクラッシュし,恒例の『鈴鹿1000q』として開催された第6戦を欠場していたMOLAの千代勝正が,今大会から本山哲の相棒として復活することになりました。また,16日付のこのページでお伝えしたように,Drago Modulo Honda Racingでは,これまで参戦していたO.ターベイがFEにフル参戦することになったため,彼に替って牧野任祐の名前がリストに載っています。 次にGT300クラスに関してですが,この大会にシリーズで唯一となるワイルドカードとして,地元の2チームが参戦することになりました。そのまず1つ目は,ヴァッターナ・モータースポーツで,2年連続参戦となります。使用するマシンは,FIA-GTカーであるBMW M6 GT3となります。そのマシンを駆るドライバーは,昨年も参戦したタイ人ドライバーのS.アサワヘムと,オーストラリア人ドライバーであるM.ハーパーです。2つ目は,マザーシャーシを使用した新造の86を走らせるトヨタ・チーム・タイランドです。このマシンは,先日岡山国際サーキットでシェイクダウンされています。この新造マシンを駆るのは,14年にワイルドカード参戦しているN.シャロエンスクハワタナと,ビール愛好者にはお馴染みかもしれないタイのビールブランドである『Singha Beer(シンハー・ビール)』で副社長を務めるP.ピロムパクディです。なお,このトヨタ・チーム・タイランドですが,来季は久々に純海外チームとしてSGTにフル参戦する予定になっています。 |
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2016/09/26(月) ☆タイトル決定(MotoGP) ○第14戦アラゴンGPの決勝レースが,ドライコンディションのスポーツランドSUGOで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,一旦はポジションを下げたものの,12周目にトップに立つと,後続との差を広げていって独走状態となり,第9戦ドイツGP以来の勝利となる今季4勝目を挙げました。モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソとV.ロッシとのチームメイトバトルとなった2位争いでしたが,終盤は単独走行となり,ロレンソが2位,ロッシが3位でチェッカーを受けています。この結果,ランク争いでトップをいくマルケスがポイント差を広げることとなり,ランク2位のロッシとの差が52ポイントとなり,可能性は限りなく低いのですが,次戦日本GPでタイトルを獲得する可能性が出てきました。なお,今大会には,負傷欠場のJ.ミラーの代役として,昨シーズンまでMotoGPに参戦し,今シーズンは新たな戦いの場であるSBKにフル参戦している元チャンピオンのN.ヘイデンが参戦しました。初めてのチーム,そして初めての今季型マシンでのレースながら,見事に15位で完走してポイントを獲得しています。 Moto2クラスは,ポールからスタートしたフェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースが,レース序盤からコンスタントに速いペースを刻んで後続との差を広げていき,最終的に2位に3秒以上の差をつける独走で今季2勝目を挙げました。自己最高位となる2番グリッドからスタートしたエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスは,ロースの独走は許したものの,チームメイトのF.モルビデッリとの2位争いを制し,予選だけでなく,決勝レースでも中量級自己最高位となる2位表彰台を獲得しました。モルビデッリはチームメイトとわずか1000分の32秒差で3位となりました。初日総合トップだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,3番グリッドからスタートして5位でのチェッカーとなりました。ワイルドカード参戦となったアジョ・モータースポーツ・アカデミーの長島哲太は,23位でのチェッカーとなり,ポイント獲得には至りませんでした。 レッドブルKTMアジョのB.ビンダーがタイトルを獲得する可能性が高かったMoto3クラスは,4台による優勝争いとなりました。ゴール直前まで続いたトップ争いを制したのは,2番グリッドからスタートしたエストレラ・ガルシア0,0のJ.ナバーロでした。タイトルがかかったビンダーは,わずか100分の3秒及ばず2位でのチェッカーとなり,惜しくも優勝でのタイトル獲得とはなりませんでしたが,4戦を残して早くもタイトルを獲得しました。来季はMoto2クラスにステップアップすることが決まっているビンダーですが,いい手土産ができた形になりました。3位でチェッカーを受けたのは,ポールからスタートしたグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニでした。日本人ライダー勢ですが,どちらも後方でのレース展開となり,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が21位,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生が22位でチェッカーを受けています。 |
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☆初黒星(JRR) ○第8戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスは,オートポリスでのレースが中止となったことを受けて,今大会は2レース制となっています。前日に行なわれたレース1は,ドライコンディションの中での走行となり,いつものように(?)YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がトップでチェッカーを受け,前年から通算して11連勝となりました。レース直前に降った雨により,ウェットレースとなった昨日走行のレース2は,トップを走るMuSASHi RTハルク・プロの高橋巧を,驚異的なペースで追い上げてきたTOHORacingの山口辰也との間でトップ争いとなりました。その争いは,山口が制し,高橋を抜いてからも圧倒的な速さでペースを刻み,最終的には36秒近い大差をつけて今季初優勝を飾りました。山口の優勝は,2009年にオートポリスで行なわれた第3戦以来9年ぶりで,彼が自信で立ち上げたTOHORacingにとっては,最高峰クラスで初優勝となります。ここまで連勝街道ばく進中だった中須賀でしたが,3位でのチェッカーとなって連勝は11で止まりました。 J-GP2クラスは,10周を走行した段階で最終コーナー方面から強い雨となって転倒者が続出し,レース続行が危険だと判断されて赤旗が提示され,10周走行段階でレース成立となりました。この結果,Team高武 RSCの作本輝介が1位となり,うれしい全日本初優勝を飾りました。 ST600クラスは,このクラスも雨脚が強くなった状況でのレースとなりました。そのような悪コンディションの中,16番グリッドからスタートしたTEAM PLUSONEの星野知也が圧倒的な速さを刻んで独走態勢に持ち込み,2位に9秒以上の大差をつけてこのクラスで初優勝を飾りました。RS-ITOHに所属してこのクラスにフル参戦している我が大分県の高校生ライダーの2人ですが,和田留佳がシングルフィニッシュとなる9位で,もう1人の清末尚樹は18位でのチェッカーとなっています。 J-GP3クラスは,唯一ドライでの走行となりました。CLUB PLUSONEの徳留真紀とMuSASHi RT ハルク・プロの栗原佳祐との間で繰り広げられたトップ争いは,ファイナルラップまで続きました。抜きつ抜かれつのバトルでしたが,ヘアピンで栗原が止まりきれなかったためグラベルまで出て転倒を喫し,超ベテランライダーの徳留が今季2勝目を飾っています。 |
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☆驚速連発(SF) ○第6戦の決勝レースが,ドライコンディションのスポーツランドSUGOで行われました。ポールからスタートしたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛は,抜群のスタートを切ってトップの座を守りました。その後も順調にトップの座を守って単独走行となりました。そのような中,チームメイトのJ-P.デ.オリベイラが17周目にSPコーナーで単独スピンを喫してしまい,悪いことに縁石に近いところで止まってしまったため,セーフティーカー導入となりました。単独トップをいく関口をセーフティーカーがとらえたとき,まだピットインを済ませていない他のマシンは全てピットへ入り,関口以外は全員ピット作業を済ませることとなりました。ということは,関口は通常走行の状態の中でピットインせざるを得ない状況となり,トップに立つためには,ピットイン〜ピットアウトに要するタイム差をつけておかなければならないことになります。絶体絶命の状況の中,関口は最速タイムを連発していき,何と彼がピットインするときには,2位を走るNAKAJIMA RACINGの中嶋大祐に35秒近い差をつけていました。ピット作業を済ませてコースインしたときには,余裕でトップに立っていました。驚速タイムを連発してトップの座を守った関口は,最終的に14秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受け,今季2勝目を挙げると共に,ランキングトップに立ちました。中嶋大祐は2位でチェッカーを受けて今季初表彰台を獲得し,3位にはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀が入っています。 |
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2016/09/25(日) ☆4年連続(MotoGP) ○第14戦アラゴンGPの予選が,ドライコンディションのモーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,ここまでランクトップをいくレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがトップタイムをマークし,ここで4年連続となるポールを獲得しました。この日行われた3度目のフリー走行で転倒を喫し,右肩を脱臼してしまったマルケスでしたが,幸いにも走行には大きな影響が出なかったようです。ここ2戦,予選でフロントローにつけているチーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスですが,今回も速さを見せ,マルケスからコンマ6秒以上の差をつけられましたが2番手タイムをマークし,3戦連続フロントローを獲得しています。2年連続してこの大会を制しているモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンソが,母国GPでの相性のよさを発揮し,3番手タイムをマークして2戦連続フロントロー獲得となりました。初日総合トップタイムをマークしたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサは,この日行われたフリー走行でも上位につける走りを見せていましたが,予選7周目に転倒を喫してしまったため,トップからコンマ9秒差の7位で予選を終えています。 Moto2クラスは,フェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースが,最多となる20周を走行し,いずれのラップでも安定した速いタイムを刻む速さを見せ,今シーズン5回目のポールを獲得しました。中量級クラスで自身初となるフリー走行総合トップに立ったエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスは,予選でも好調な走りを見せて長い時間タイミングモニターのトップに立っていました。惜しくもコンマ1000分の54秒差でロースにトップの座を奪われたものの,このクラスで自身最高位となる2番グリッドを獲得しました。次戦に日本GPを控えてイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそコンマ2秒差で3番グリッドを獲得しています。今回アジョ・モータースポーツ・アカデミーからワイルドカード参戦している長島哲太は,トップからおよそ1.6秒差の21番手で予選を終えています。 Moto3クラスは,タイトル争いでレッドブルKTMアジョのB.ビンダーに王手をかけられているランク2位をいくグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが,それを阻止するかのような走りを見せて第9戦ドイツGP以来となる最速タイムを刻み,今季3度目のポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのはエストレラ・ガルシア0,0のJ.ナバーロで,今季5度目となるフロントロースタートを決めています。3番手タイムをRWレーシングGP BVのL.ロイがマークしましたが,フリー走行3で低速走行をしてしまったため,今日行なわれる決勝レースでは3グリッド降格のペナルティを受けることが決定しています。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が9番手タイムを刻んで1桁グリッドを獲得し,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は25番手タイムで予選を終えています。 |
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☆2度目(SF) ○第6戦の予選が,宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。トップ8のグリッドを決めるQ3では,最終アタックに臨んだITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛が,今季2度目となる最速ラップを刻んでポールを獲得しました。ラストアタックで関口の後を走行してタイム更新に臨んだVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴でしたが,惜しくも関口に1000分の18秒及ばず2番手タイムで終わりました。その一貴ですが,予選セッションの中で,ピットアウトするときに安全確認違反があったということで,今日行なわれる決勝レースでは,1グリッド降格となります。3番手タイムをマークしたのは,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀で,これがホンダ勢の最高位となります。ただ,一貴の1グリッド降格ペナルティにより,今日の決勝レースでは,フロントローからのスタートとなります。なお,4番手タイムをマークしたのが,一貴の弟であるNAKAJOMA RACINGの中嶋大祐で,一貴が3番グリッドからのスタートとなりますので,2列目は中嶋兄弟がグリッドに並ぶことになります。 |
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2016/09/24(土) ☆今季初(MotoGP) ○レプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサが見事な追い上げを見せて今季初勝利を収めた第13戦から2週間経ち,モーターランド・アラゴンで開催される第14戦アラゴンGPが開幕しました。その初日は,午前・午後にそれぞれ1回ずつフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,前戦のウィナーであるペドロサが,今季初となる初日総合トップタイムをマークしました。ペドロサが初日総合トップとなるのは,昨年6月に行なわれた第8戦ダッチTT以来1年以上ぶりとなります。さらに,ペドロサからわずか1000分の65秒差で総合2番手タイムをM.マルケスがマークし,初日はレプソル・ホンダ・チーム勢のワンツーで終了しました。また,ペドロサからわずか1000分の81秒差で総合3番手タイムだったのは,こちらも今シーズン優勝を飾っているLCRホンダのC.クラッチローでした。このサーキットは,これまでホンダ勢が比較的いい結果を残してきていますが,初日はそれを反映するかのようにホンダ勢がトップ3を独占して終了しています。 Moto2クラスは,2戦連続して表彰台を獲得して好調な走りを見せているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が,その好調さを維持するかのような走りを見せて今季5度目となる初日総合トップタイムをマークしました。1回目のフリー走行でトップタイムだったフェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースが,午後の走行ではそのタイムを更新することができなかったものの,その1回目のタイムが初日総合2番手タイムとなりました。ロースのタイムはトップからわずか1000分の85秒差でしたが,さらにガレージ・プラス・インターウェッテンのT.ルティが,トップから1000分の91秒差とこちらも僅差で総合3番手タイムをマークしています。 レッドブルKTMアジョのB.ビンダーがタイトルに王手をかけているMoto3クラスは,そのビンダーが今季5度目となる初日総合トップタイムマークし,タイトル争いを独走状態ですが,今大会でのタイトル獲得に一層明るい兆しを見せています。スカイ・レーシング・チームVR46のA.ミニョがトップからコンマ154秒遅れのタイムをマークし,総合2番手で初日を終えています。総合3番手タイムをレオパード・レーシングのF.クアルタラロがマークし,初日はKTM勢がトップ3を独占しています。なお,そのレオパード・レーシングですが,来季について発表を行い,今季はKTMのマシンを使用していますが,来季は再び昨シーズンのようにホンダのマシンを駆ることになりました。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が総合14番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生が総合16番手で初日を終えています。 |
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2016/09/23(金) ☆獲得条件(MotoGP) ○今日から第14戦アラゴンGPが,2021年まで開催契約を延長したモーターランド・アラゴンで開催されます。シーズン終盤に入ってタイトル争いが気になるところですが,MotoGPクラスは,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがポイント差を少しずつ詰められてはいますが,ランク2位をいくモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシに43ポイント差をつけてトップを走っています。それに対してMoto2クラスは,ランクトップのJ.ザルコとランク2位のA.リンスとの差がわずか3ポイントと,僅差でのタイトル争いが展開されています。それに対して,Moto3クラスは,ランクトップをいくレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが独走状態に入っていて,ランク2位のE.バスティアニーニに106ポイント,ランク3位のJ.ナバーロに111ポイント,ランク4位のN.ブレガに116ポイント差をつけ,今大会で早くもチャンピオン獲得に王手をかけています。しかも,今シーズンのリザルトを見ると,その確率がかなり高いものとみられます。ただ,多くのマシンが僅差で争うことがよく見られるクラスだけに,何が起こるか分からないのもこのクラスの特徴とも言えるだけに,ビンダーとしても安心できないのも事実です。ここでは,ビンダーが今大会でタイトルを決める条件を整理しておきたいと思います。 |
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2016/09/22(木) ☆ほぼ変更なし(MotoGP) ○2輪レースを統括するFIM(国際モーターサイクリズム)が,MotoGPに関して来季のレースカレンダーを発表しました。それによると,レース数は今シーズンと同じく全18戦となっています。また,こちらも例年通り開幕戦はイブニングレースとしてカタールで開催され,最終戦はリカルド・トルモでのバレンシアGPとなっています。今シーズンとの違いは,チェコGPとオーストリアGPの順で,今季はオーストリアの後にチェコでしたが,来季はその逆となっています。日本GPは,第15戦としてツインリンクもてぎで10月15日に決勝レースが行なわれる予定になっています。今回のカレンダーは暫定版ですので,今後変更される可能性があります。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2016/09/21(水) ☆オールジャパン(MotoGP) ○今週末は第14戦アラゴンGPが開幕しますが,その2週間後はいよいよツインリンクもてぎにおいて第15戦日本GPが開催されます。この大会では,Moto3クラスでチャンピオンが決定する可能性がありますが,残りのクラスは僅差のタイトル争いとなっていますので,チャンピオン決定までには至らないでしょうが,ある程度の展望が見られる大会になる可能性があります。そうした大会において,9月8日(木)付けのこのページでお伝えしたように,それぞれのクラスにワイルドカード参戦する日本人ライダーがいます。どのライダーも,支援するメーカーや使用するマシンがそれぞれのクラスに適合したマシンを使用できますから,性能差等の課題はもちろんありますが,比較的スムーズに参戦することができます。その中で,唯一そうならないのが,Moto2クラスに参戦するTeam KAGAYAMAの浦本修充です。彼がJRRのJ-GP2クラスで駆っているマシンは,Team KAGAYAMAがスズキ系の有力プライベートチームであることからGSX-R600を使用しています。スズキは,MotoGPクラスにはマシンを供給していますが,Moto2クラスはホンダCBR600RRベースのエンジンを使用したワンメークとなっていますから,そのままでは参戦できないことになります。JRRにおいてここまで5戦中4勝を挙げている浦本だけに,JRRライダーの力がどの程度MotoGPで示すことができるのか知るための貴重な場が,そうしたことで阻害されるのは何とも惜しい感じがします。そこで立ち上がったのが,チームオーナーの加賀山就臣はもちろんですが,J-GP2クラスに参戦している他のチームたちです。J-GP2クラスに参戦している多くのチームが協力して,ゼッケン63のカレックス製のマシンを準備することができました。こうした協力を受けて,参戦チーム名は,通常の『Team KAGAYAMA』ではなく,『JAPAN-GP2』としてエントリーすることになるとのことです。チーム,メーカーの枠を越えてこうした協力体制が組めることは,今後のJRRにおいて重要な意味が出てくることは間違いなく,例えどのチームであってもJRRで活躍すれば世界への道が開かれるというモチベーション向上へと繋がる可能性が出てきたと言えるでしょうね。 |
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2016/09/20(火) ☆代役参戦(MotoGP) ○ホンダのサテライトチームの1つであるエストレラ・ガルシア0,0マークVDSから発表があり,今週末にモーター・ランド・アラゴンで開催される第14戦アラゴンGPにおいて,この大会を負傷欠場することになっているJ.ミラーの代役として,元チャンピオンで,昨シーズンまでMotoGPにフル参戦していたN.ヘイデンを起用することになりました。昨年でMotoGPを卒業し,今シーズンはSBKにホンダのワークスチーム的立場にあるホンダ・ワールドスーパーバイク・チームからフル参戦し,先週末にドイツで行われた第10戦のレース1において3位表彰台を獲得し,現在ランキング5位につけています。今回欠場することになったミラーは,第10戦オーストリアGPのウォームアップ走行で転倒し,右手を骨折する重傷を負ってしまっていました。1戦欠場して第12戦から一旦は復帰したミラーでしたが,第12戦は全てを走行したものの,先週末に行われた第13戦は予選までは走行したものの,腕の不調がいかんともしがたく,決勝日となる最終日の走行を見合わせました。最終盤に行われる3つのレースで万全を期するため,今回発表があったように今週末行われる第14戦を欠場するに至りました。今シーズンのMotoGPは,共通ECU,そしてミシュランタイヤ1年目ということで,昨シーズンまでと様相が変わってきていて,次々に新たなウィナーが誕生しています。ヘイデンにとっては,レギュレーション変更により昨年まで乗っていたホンダRC213Vとは違っていますので,とても戸惑うかもしれませんが,もしかしたらぴったりはまる可能性もゼロでは無いだけに,どのような結果になるか楽しみですね。 |
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2016/09/19(月) ☆再び(F1) ○第15戦シンガポールGPの決勝レースが,ナイトレースとしてマリーナ・ベイ市街地コースで行われました。抜きどころがそれほどなく,スタート位置が重要となるこの大会ですが,その肝となる予選で見事ポールを獲得したのは,ランキング争いでトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンに迫ってきているチームメイトのN.ロズベルグでした。そのロズベルグは,好スタートを切ってトップの座を守りました。ところが,後方を走るフォース・インディアのN.ヒュルケンベルグとトロ・ロッソのC.サインツとが接触し,ヒュルケンベルグのマシンがウォールに接触してコース上に止まってしまったため,1周目で早くもセーフティーカーが導入される事態となりました。リスタート後もロズベルグはトップの座を守りましたが,いつもだったらマシン性能差を利用して後続との差を広げていくところですが,この日のメルセデス勢はブレーキにトラブルを抱えているようで,ペースアップをすることができずにいました。トップのロズベルグを,今大会好調な走りを見せていたレッドブルのD.リカルドが追う展開となりましたが,僅差にまでは迫れるものの,オーバーテイクするほどのところまではいくことができず,最終的におよそコンマ5秒差でロズベルグがトップの座を守って逃げ切りました。今大会が200戦目となるロズベルグは,その記念のレースを優勝で飾ると共に,ハミルトンを逆転してランクトップの座に返り咲きました。そのハミルトンですが,フェラーリのK.ライコネンとレース途中まで3位争いを展開していきましたが,最後は2秒近い差をつけて3位表彰台を獲得しています。マクラーレン・ホンダ勢は,F.アロンソが長い時間6位を走行していましたが,マシン性能で勝るレッドブルのM.フェルスタッペンのオーバーテイクを許し,7位でレースを終えています。J.バトンは,1周目に起きたアクシデントの余波を受けてマシンに不具合が生じる事態となり,何とかマシンを走らせてはいたものの,ブレーキにトラブルが発生したため43周目にリタイアとなりました。 |
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2016/09/16(金) ☆大抜擢(SGT) ○先日ツインリンクもてぎで行われたWTCCにスポット参戦した道上龍が監督を務めるDrago Modulo Honda Racingから発表があり,タイで開催される第7戦から,O.ターベイに替わって大阪出身の19歳ドライバーである牧野任祐(まきのただすけ)選手を起用することになりました。昨シーズンからSFだけでなくSGTにもフル参戦を開始したDrago Modulo Honda Racingですが,昨シーズンは木暮卓史,今シーズンは武藤英紀がステアリングを握りましたが,その相棒はどちらもターベイが務めてきました。しかし,13日(火)付けのこのページでもお伝えしているように,ターベイは10月から開幕するFEの3rdシーズンにおいて元F1ドライバーであるN.ピケ(元F1チャンピオンであるN.ピケの息子)のチームメイトとしてネクストEVニオからフル参戦することが決まっています。FEとSGTとではカレンダーがバッティングしているレースがありますし,ターベイとしては「世界戦を優先したい」という意向があることから,両者合意の上で契約を解除することになりました。そして,その空いたシートに牧野が座ることとなったわけです。今回GT500クラスに参戦することになった牧野は,ホンダが若手ドライバーの発掘・育成を目的として展開している「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」(HFDP)出身のドライバーです。昨シーズンはFIA-F4で激しいチャンピオン争いを展開し,残念ながらタイトルは坪井翔が獲得することとなりました。今シーズンはTODA FIGHTEXに所属して全日本F3にフル参戦し,ここまでランク5位につけています。SGTに関しては,GT300クラスであるシンティアム・アップル・ロータスを駆って鈴鹿で行われた第6戦に第3ドライバーとしてスポット参戦。その予選Q1でトップタイムをマークし,一躍注目を集める存在となりました。大抜擢とも言える牧野ですが,この大チャンスを活かしていけるといいですね。 |
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2016/09/15(木) ☆シェイクダウン(SGT) ○来シーズンのSGTにおけるGT500クラスは,現行のレギュレーションでかなりダウンフォースが高まっていて,危険ではないかというくらいのコーナーリング性能を備えているため,その性能を抑制する方向でダウンフォース削減を盛り込んだ新規定を導入することになっています。そのため,ニッサン,トヨタ,ホンダの各社は,その新規定に則ったマシンを開発している真っ最中です。そのような中,昨日ニッサンとトヨタが,来季型マシンのシェイクダウン走行を三重県の鈴鹿サーキットで行いました。まずニッサンについてですが,来季のニッサンは,先日発表された2017年型GT-Rで施されている変更部分も取り入れたマシンになっています。今回のシェイクダウン走行は,松田次生とR.クインタレッリが担当しました。次にトヨタですが,現在のトヨタは,レクサスRC Fをベースにしたマシンを使用しています。しかし,来季からは,先月26日に公開されたように,レクサスの新型スポーツクーペであるLC500が使用されることになっています。今回のテストは,当然来季からのレギュレーションに則ったLC500を使用しています。シェイクダウンを担当したドライバーは,立川祐路と石浦宏明でした。 |
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2016/09/14(水) ☆全クラスに(MotoGP) ○Moto3クラスにフル参戦しているレッドブルKTMアジョから発表があり,来シーズンはMoto2クラスにもフル参戦することになりました。同チームは,アジョ・モータースポーツとしてはMoto2クラスにフル参戦していますが,今回の発表により,A.アジョが運営するアジョ・モータースポーツとしてだけでなく,Moto3クラスと同様にレッドブル&KTMとのコラボでMoto2クラスにもフル参戦することを意味します。つまり,KTMとしても,中量級クラスにフル参戦することになるわけです。KTMといえば,来季からMotoGPクラスにもフル参戦することになっていますから,Moto2クラスにはワンメークエンジン供給という形で関わっているホンダと同様,全クラスにフル参戦することになります。Moto2クラスにおけるアジョ・モータースポーツは,現在カレックス製のシャーシを使用してフル参戦し,昨年はJ.ザルコを擁してチャンピオンを獲得しました。さらに,ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今シーズンは,現段階でランクトップに立っていて,同クラス初となる連覇に向けて戦いを続けています。今回の発表により,来季はKTMが開発するシャーシを使用しての参戦になるわけです。今回の発表では,そのマシンを駆るライダーについても発表がありました。今シーズンは,ザルコの1台体制で臨んでいる同チームですが,そのザルコは,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3に所属して来シーズンMotoGPクラスにステップアップすることが既に決定しています。そして,今回の発表によると,来季は2台体制となります。その内の1人目は,現在Moto3クラスでチャンピオンに王手をかけている南アフリカ人ライダーであるB.ビンダーです。そして,もう1人は,今シーズンはレオパード・レーシングに所属して自身初となる中量級クラスフル参戦を果たし,現在はランク17位に立ってルーキーライダーとしてはトップの位置にいるポルトガル人ライダーのM.オリベイラです。以前は3年間にわたって中量級クラス(250ccクラス)にもフル参戦していたKTMですが,それ以来9年ぶりの中量級クラスとなります。同社としては初となる同時全クラスフル参戦ですが,会社規模から考えても,かなり多忙なシーズンになることは間違いないでしょうね。 |
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2016/09/13(火) ☆ラインナップ(FE) ○電気自動車のフォーミュラカーで争われているのがフォーミュラE(FE)シリーズですが,2016-2017年の3rdシーズンが来月から始まります。当初はほぼ全てがワンメークとなっていたFEですが,徐々にその枠が開放されてきていて,年々その発展が期待されているシリーズになってきています。その3rdシーズンに関して,9月8日(木)にエントリーリストが発表されました。それによると,新しいドライバーとして5人の名前が挙がっています。その中には,今シーズンWTCCで暫定段階ではあるもののチャンピオンに輝いたH.マリア.ロペスをはじめ,昨年のヨーロッパF3チャンピオンであるF.ローゼンクヴィストなどの名前が含まれています。また,新たな参入チームとして,パナソニック・ジャガー・レーシングが加わっています。なお,具体的な参戦チーム及びドライバーは,以下の表のようになっています。 |
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2016/09/12(月) ☆初優勝 PARTT(MotoGP) ○第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,ドライコンディションのミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われました。MotoGPクラスは,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシとJ.ロレンソのチームメイトによるトップ争いが展開されていきました。そこに割って入ってきたのが,8番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサでした。サーキットベストを刻みながら追い上げてきたペドロサは,14周目に3位に,そして22周目についにトップに躍り出ました。その後も速いペースを刻んで後続との差を広げていき,最終的に2位に2秒以上の差をつける独走で今季初優勝を飾りました。ペドロサの優勝は,昨年10月に行われた第14戦マレーシアGP以来となります。これにより,彼の通算勝利数が52となり,レジェンドライダーの一人であるF.リードと並びました。また,今シーズンは色々なライダーが勝利を収める傾向にあり,第13戦目にして何と8人目の勝利者となりました。2位にロッシ,3位にロレンソが入り,ランクトップをいくレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが4位になったため,ランキング争いで差が縮んでいます。 Moto2クラスは,左鎖骨の骨折に耐えてパギナス・アマリラスHP40のA.リンスがトップを走行していました。そのリンスを追い上げてきたのが,3番グリッドからスタートしたフォワード・チームのL.バルダッサーリでした。手負いのリンスを残り2周になったところでとらえてトップに立つと,その差を広げていき,最後は2秒以上の差をつける独走でトップチェッカーを受け,自身キャリア初となる優勝を飾りました。痛みに耐えたリンスが2位でチェッカーを受けると,それから4秒弱遅れの3位でチェッカーを受けたのが,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でした。中上の表彰台獲得は,前戦イギリスGPからの連続となります。 Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのB.ビンダーとグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニとの間でトップ争いが展開されていきました。ファイナルラップまで続いたレースを制したのは,ここまでランクトップを行くビンダーで,わずかコンマ262秒差をつけて今季5勝目を2連勝で飾りました。この勝利により,ランク2位のバスティアニーニにランキング争いで100ポイント以上の差をつけることになり,結果次第では,次戦アラゴンGPで早くもビンダーがチャンピオンになる可能性が出てきました。3位には,レオパード・レーシングのJ.ミルが入り,今季2度目の表彰台を獲得しています。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹は9位でチェッカーを受け,今季3度目となるシングルフィニッシュを達成しています。CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は,16周目に転倒を喫し,今季3度目となる転倒リタイアに終わっています。 |
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☆初優勝 PARTU(SF) ○第5戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。今大会は,熊本大震災により開催ができなかったオートポリスラウンドの代替開催という側面と,震災の復興支援大会という側面があり,2レース制で行われました。前日に行われたレース1は,今シーズンSFにフル参戦し,来季はマクラーレン・ホンダからF1にフル参戦することが決定しているDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのS.バンドーンが初優勝を飾っています。 そして,日曜日に行われたレース2は,1周目終了時点でピットイン義務を終わらせるドライバーが複数出たりしたように,多くのドライバーが前半でピットインを済ませるという作戦を採りました。そうした状況で抜き出たのが,1周目終了時点でピットインを済ませたドライバーの1人であるP.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資でした。レース1で2位に入った国本は,安定した速いペースを最後まで刻んでトップの座を守りきり,キャリア初となる優勝を飾りました。今回の2レースの結果,国本はランクトップに立つと共に,さらに差を広げています。終盤に入ってVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴とP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明との間で繰り広げられることになった2位争いは,終盤に入ってピットインした石浦を,1周目終了時点でピットインした中嶋が,オーバーテイクシステムを多く残していたこともあって,それを連発して使用して2位の座を最後まで守りきりました。 |
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2016/09/09(金) ☆フル参戦(EWC) ○4輪における耐久レースの最高峰シリーズは,ル・マン24時間耐久レースを中心としたシリーズである"WEC"があります。そして,2輪の耐久レースの最高峰は,鈴鹿8耐がその中の1つとして入っているシリーズである"EWC"になります。そのEWCに関して,日本を代表するコンストラクターであるF.C.C. TSR Hondaから発表があり,来年のEWCにフル参戦することになりました。TSRといえば,ホンダ陣営における主力チームの1つで,8耐での優勝はもちろん,オリジナルマシンを携えてWGPにもフル参戦した経歴を持っています。今シーズンは,JRRにフル参戦すると共に,EWCにもスポットながら参戦し,ル・マン24時間における3位表彰台獲得を含むランク7位を獲得しています。2017年シーズンのEWCとはいえ,実は既に来季はすぐ目の前に来ていて,開幕戦は耐久レースの本場であるフランスで行われる9月17日(土)スタートの「ボルドール24時間耐久レース」となります。このようにEWCが変則的な開幕になっているのは,来年で開催50周年を迎える鈴鹿8耐を最終戦に設定しているからです。もちろん,来季の鈴鹿8耐は,例年通り7月の最終日曜日(7月30日)に開催される予定になっています。今回のフル参戦の体制についてですが,使用するマシンは市販のCBR1000RRを予定しています。とはいえ,間違いなくホンダの支援はあるでしょうから,全くの市販とは言えない可能性が考えられると思います。特に,同車は他メーカーと比べると完全に型遅れになっていて,そうしたこともあって今年の鈴鹿8耐は,表彰台に1台も上っていないというこれまでほとんど見られなかった状態にまで落ち込んでいます。まだ噂段階に過ぎませんが,来シーズンに向けて新たなCBRが発売されるのではないかといわれていますから,もしそうなるとマシン開発の一環として今回のフル参戦が活用されても何ら不思議はありません。他の体制としては,メインスポンサーは,もちろんこれまで通りF.C.Cになっていて,資金的な援助だけでなく技術面での支援も受けることになるでしょう。気になる起用ライダーについてですが,今シーズンと同じく渡辺一馬とD.カドリンが起用されます。そして,第3ライダーがサプライズで,同チームに所属して鈴鹿8耐に参戦して優勝経験を持っている,元GPライダーで,国内におけるホンダのエースライダーを長年務めた経歴を持つ伊藤真一が起用されることになりました。来季のEWCには,今回のTSRだけでなく,カワサキ陣営を代表するチームの1つであるTRICK STAR Racingもフル参戦することになっています。鈴鹿8耐がシリーズの1戦になっていることもあってか,一挙に日本チームから注目されるシリーズとなりましたね。 |
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2016/09/08(木) ☆5年連続(MotoGP) ○中盤から後半戦にさしかかっているMotoGPですが,10月14日(金)からいよいよ第15戦日本GPがツインリンクもてぎにおいて開幕します。それに先駆け,先週2日(金)にその日本GPでワイルドカード参戦するライダーが明らかになりました。まず最高峰のMotoGPクラスには,JRRのJSB1000クラスにおいて前人未踏の4連覇を成し遂げた中須賀克行が参戦することになりました。国内におけるヤマハのエースライダーである彼は,開発ライダーも務めていて,当然彼が駆るのは,日頃開発しているヤマハのMotoGPマシンである「YZR-M1」となります。所属するチームは,JRRと同じく「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」です。MotoGPへの参戦は,今回で合計7回目となり,日本GPへは5年連続参戦となります。2013年のバレンシアGPに代役参戦し,ウェットコンディションの中で速いペースを維持し,見事2位表彰台を獲得していて,これが彼にとっての最高位となりますが,日本GPとしては,昨年マークした8位が最高位となります。今シーズンのレギュレーションにうまく対応できているヤマハだけに,果たして今年はその記録を更新できるか楽しみですね。 他のクラスに関してですが,Moto2クラスには,現在JRRのJ-GP2クラスでランキングトップを行くTeam KAGAYAMAの浦本修充が参戦することになりました。課題となるのは,JRRで浦本が駆っているマシンはスズキのGSX-R600で,Moto2クラスはホンダのCBR600RR用のエンジンが搭載されたマシンがワンメークとして使用されていますから,全く別のマシンを準備及び使用しなければならなくなります。同クラスにはあと2人参戦することになっていてその2人はホンダ製のエンジンを搭載しているマシンを使用していますから,浦本よりは壁がやや低くなります。まずその内の1人は,浦本と同じくJRRのJ-GP2クラスにフル参戦しているTeam TARO PLUSONEの関口太郎です。かつてWGPの250ccクラスにフル参戦した経験を持つ関口ですが,GPへの参戦は2007年シーズン以来9年ぶりとなります。もう1人は,CEVレプソルMoto2ヨーロッパ選手権で活躍している長島哲太で,彼は今シーズン日本GPの前に行われる第14戦アラゴンGPへもワイルドカード参戦することになっていますので,2戦連続参戦となります。 Moto3クラスには,佐藤励と女性ライダーの岡崎静夏が参戦することになりました。日本人女性ライダーの参戦は,1995年の井形とも子さん以来となります。 |
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2016/09/07(水) ☆全21戦(F1) ○FIAが来シーズンのレースカレンダーの暫定版を発表し,来季も全21戦となることが分かりました。今回発表された暫定版によると,開幕は例年に比べてやや遅く,3月26日になっています。来シーズンは大幅にレギュレーションが変わるため,開発のためにはチームにとって助かるのではないかと思われます。ただ,レース数は変わらないわけですから,その分タイトにならざるを得ないことになり,7回連戦が組まれています。鈴鹿サーキットで開催される日本GPは,マレーシアGPと連戦となる第17戦として組まれていて,決勝レースは10月8日が予定されています。なお,具体的なカレンダーは以下の表のようになっていて,今回は暫定版ですから,今後変更となる可能性は十分あります。 |
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2016/09/06(火) ☆入れ替え(MotoGP) ○複数クラスに参戦しているチームがいくつかありますが,その中の1つがテック3です。MotoGPクラスにはヤマハのサテライトチームとして,Moto2クラスにはオリジナルマシンを投入して参戦しています。そのテック3の来シーズンについては,ライダーが今年初めと比べると総入れ替えとなります。まず,既に発表があったMotoGPクラスですが,ここ数年はB.スミス&P.エスパルガロの2人でした。その2人は,来季からMotoGPクラスへも進出を果たすKTMのワークスライダーになることが決定していました。その2人の後任になるのは,現在Moto2クラスでランクトップを行くJ.ザルコとJ.フォルガーとなります。また,Moto2クラスについては,I.ビニャーレス&X.ビエルゲの2人でシーズンに臨んでいます。そして,この度,来シーズンに関してチームから発表があり,昨年途中からチームに加わったビエルゲについては来季も引き続き採用し,ビニャーレスとは契約を結ばず,新たに今シーズン途中からタスカ・レーシング・スクーデリアMoto2に所属して参戦しているR.ガードナーを起用することが決定しました。ガードナーといえば,その名が示すように,WGPの500ccクラスにおいてチャンピオンを獲得し,オーストラリアのレジェンドライダーの一人であるW.ガードナーの息子です。ガードナーといえば一貫してホンダのマシンを駆ってワークスライダーを務めてきましたが,息子はヤマハ系のチームに所属することになります。とはいえ,Moto2クラスは,ホンダCBR600RRのエンジンをベースとしたマシンのワンメークですから,それほどメーカー色は考える必要はないのかもしれませんね。 |
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2016/09/05(月) ☆初優勝(MotoGP) ○第12戦イギリスGPの決勝レースが,ドライからウェットへと変化するコンディションのシルバーストーン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,3番グリッドからのスタートしたチーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスが,オープニングラップでトップに立つと,徐々に後続との差を広げていき,最終的に2位におよそ3.5秒差をつける独走で最高峰クラス自身初となる優勝を飾りました。スズキとしても,2007年5月に行われたフランスGPにおけるC.バーミューレン以来9年ぶりの優勝となります。ビニャーレスの後方で激しい展開となった2位争いでしたが,その中で前戦の勝者であるLCRホンダのC.クラッチローが抜け出し,2位でチェッカーを受け,2戦連続表彰台を獲得しています。最後までもつれた3位争いでしたが,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが残り2周というところでコースオフを喫してしまい,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが3位表彰台を獲得しています。この結果,ランキング争いに少し変化が出て,ランク2位にロッシが浮上してチームメイトのJ.ロレンソが3位となり,優勝したビニャーレスがランク4位に浮上して,レプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサがランク5位となりました。 Moto2クラスは,10番グリッドからスタートしたガレージ・プラス・インターウェッテンのT.ルティが,8周目に2位争いからやや抜け出てトップの座を最後まで守り,開幕戦以来となる勝利を収めました。ルティの後ろでは,4台による激しい2位争いが展開され,残り4周となったところでJ.ザルコとS.ロースが接触してロースが転倒するという事態が起きました。この結果,エストレラ・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデッリが2位で,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が3位でチェッカーを受けました。なお,ザルコは6位でチェッカーを受けましたが,ロースを転倒させる危険行為により30秒加算のペナルティが科され,ポイント圏外の22位というリザルトに終わりました。ランキングトップ争いを展開しているパギナス・アマリラスHP40のA.リンスが7位でチェッカーを受けたことにより,ランクトップのザルコとの差が10ポイント差に縮まっています。 Moto3クラスは,このクラスらしく14台によるトップ争いが展開されていきました。その中で残り2周となったところでランクトップを行くレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが狙い澄ましたようにトップに立ち,今季4勝目を挙げました。トップからおよそコンマ18秒差という僅差で2位になったのは,ポールからスタートしたノースゲート・マヒンドラ・アスパーのF.バグナイアでした。3位にレッドブルKTMアジョのB.ベンスナイダーが入り,ルーキーライダーがうれしい初表彰台を獲得しています。初日から苦しい走りとなっていた日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が19位,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生が25位でチェッカーを受け,どちらもノーポイントに終わっています。 |
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☆2連勝(F1) ○第14戦イタリアGPの決勝レースが,ドライコンディションのモンツァ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,スタートで大きく出遅れ,6位にまで順位を落としました。それに対して,チームメイトのN.ロズベルグは,好スタートを切ってトップに立ち,それをフェラーリ勢が追うという展開となりました。トップに立ったロズベルグは,速いペースで後続との差を広げ,さらに,彼を追うフェラーリ勢が2ストップだったのに対して,メルセデス勢は1ストップを選択。これが功をそうしてさらに差を広げる結果となり,ロズベルグが前戦に続いてトップチェッカーを受けました。スタートで出遅れたハミルトンでしたが,フリー走行や予選でトップタイムをマークした速さに変わりはなく,なかなか交わせなかった5位走行のV.ボッタスを抜いてからさらにペースが上がり,フェラーリ勢とのピットイン回数の違いから2位まで浮上し,そのままの順位でチェッカーとなりました。これにより,ランキング争いでトップを行くハミルトンと2位にロズベルグとの差が縮まり,2ポイント差で次戦シンガポールGPを迎えることになりました。メルセデス勢には差をつけられたものの,母国GPとなるフェラーリ勢は3,4位の座を守り,S.ベッテル,K.ライコネンの順でチェッカーを受けています。マクラーレン・ホンダ勢ですが,トップ10に食い込むほどの速さは見せることができず,来季はサードドライバーとなることを発表したJ.バトンが12位,来季が2年契約の2年目となるF.アロンソが14位でチェッカーとなり,両者ともにノーポイントに終わっています。 |
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2016/09/04(日) ☆母国GP(MotoGP) ○第12戦イギリスGPの予選が,雨や風に見舞われる悪いコンディションの中シルバーストーン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,前戦で最高峰クラスで自身初となる勝利を収めたLCRホンダのC.クラッチローが最速タイムをマークし,2013年8月に行われた第11戦チェコGP以来3度目となるポールを母国GPで獲得しました。今大会に新しいシャーシとスイングアームを投入したマシンで臨んでいるモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが,クラッチローから1秒弱遅れで2番グリッドを獲得しています。そのロッシと来シーズンはチームメイトとなることが決まっているチーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスが,トップからおよそ1秒25遅れで3番グリッドを獲得しています。ここまでランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,フリー走行でトップタイムをマークしてポール獲得の期待がありましたが,6周目の1コーナーで転倒を喫してしまい,チームメイトのD.ペドロサに次ぐ5番手タイムで予選を終えています。 Moto2クラスは,フリー走行でトップタイムをマークしたフェデラルオイル・グレシーニMoto2のS.ロースが,最速タイムを刻んでこちらも母国GPでポールを獲得しました。ここまでランクトップをいくアジョ・モータースポーツのJ.ザルコは,予選で転倒を喫するというアクシデントはあったものの,その後もコースインしてタイムアタックを行い,2番手タイムをマークして6戦連続フロントローを獲得しています。ダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーが,トップからおよそコンマ767秒遅れの3番手タイムをマークしています。初日総合2番手タイムをマークしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でしたが,予選ではトップから2秒以上遅れの11番グリッド獲得で予選を終えています。 Moto3クラスは,プル&ベアー・アスパー・マヒンドラ・チームのF.バグナイアがトップタイムをマークし,参戦4年目,63戦目にして初のポールを獲得しています。グレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが2番手タイムをマークし,5戦連続となるフロントローを獲得しています。レッドブルKTMアジョのB.ベンスナイダーが自身最高位となる3番手タイムをマークしましたが,フリー走行2で低速走行をしてしまっていたため,決勝レースで5グリッド降格のペナルティを受けています。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹がトップからおよそ2秒遅れで19番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は,トップからおよそ3秒遅れで29番手で予選を終えています。 |
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☆予選も(F1) ○第14戦イタリアGPの予選が,超高速サーキットの1つとして知られるモンツァ・サーキットで行われました。高速サーキットなだけにエンジンパワーがものをいいますので,こうなるとメルセデスAMGが有利となってきます。実際,前日に行われたフリー走行は,メルセデスAMG勢によるワンツーとなりました。そして,ドライコンディションで行われた予選は,予想通りメルセデスAMG勢が速さを見せ,ここまでランクトップをいくL.ハミルトンが最速タイムを刻んでポールを獲得しました。今回のポール獲得により,ハミルトンはイタリアGPで通算5度目のポールとなり,これはレジェンドドライバーであるF.マニエル.ファンジオ,A.セナの記録に並んでいます。前戦の勝者であるN.ロズベルグは,トップからおよそコンマ5秒弱遅れで2番グリッドを獲得し,予選でもメルセデスAMG勢のワンツーとなりました。前日のフリー走行では,「ティフォシ」と呼ばれる熱狂的な地元ファンの声援を受けてフェラーリ勢が3,4番手タイムをマークしていました。そして,この日行われた予選でも同様に速さを見せ,フリー走行と同じく3番手タイムをS.ベッテルが,4番手タイムをK.ライコネンが獲得しています。マクラーレン・ホンダ勢は,2台ともQ3進出とならず,F.アロンソが13番手,J.バトンが15番手で予選を終えています。 |
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☆3台体制(F1) ○マクラーレン・ホンダから,来シーズンのドライバーについて発表がありました。F.アロンソは2017年まで契約が成立していますが,J.バトンは今季で契約が切れることになっていて,その去就が注目されていました。古巣であるウィリアムズに移籍するのではないか,耐久レースに興味があって世界耐久選手権(WEC)に転身するのではないか等の噂が出ていましたし,つい最近ではアメリカのレースに転身するのではないかというものも出ていました。ところが,今回の発表はそれらの憶測を一蹴するものでした。まず,レギュラードライバーについては,バトンがその座を今シーズン同チームでテスト&リザーブドライバーを務めているS.バンドーンに譲ることになりました。今シーズンはSFにもフル参戦しているバンドーンですが,1年でSFを卒業することになります。レギュラードライバーとしてはシートを譲るバトンですが,チームにはさらに2年間の契約延長をしてそのまま留まり,これまでの経験を活かしてマシン開発を行ったり,レギュラードライバーに何かあった時にはレースにも出場したりします。さらに,2018年には,レギュラードライバー復帰のオプションも含まれているとのことです。来季の同チームは,F1としては異例の3台体制とも呼ばれる状況になると考えていいようです。 |
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2016/09/03(土) ☆コースレコード(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,その最初のレースとなる第12戦イギリスGPが,不安定な天候で知られるサーキットの1つであるシルバーストーン・サーキットで開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,第10戦オーストリアGPで自身最高峰初となる勝利を収めたドゥカティ・チームのA.イアンノーネが,ファイナルアタックで今季3度目となる初日総合トップタイムをマークしました。ぎりぎりでイアンノーネに交わされて初日総合2番手タイムとなったのはチーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスで,トップからコンマ3秒遅れでした。今回が母国GPとなる前戦の勝者であるLCRホンダのC.クラッチローが総合3番手タイムをマークしていて,この総合3番手までがコースレコードとなっています。 Moto2クラスは,セッション中盤から雨が降り始め,ドライからウェットへとコンディションが変わる中で2回目のフリー走行が行われました。そうした状況の中で行われたセッションで初日総合トップタイムをマークしたのは,これが自身1年ぶりとなるフェデラルオイル・グレシーニ・Moto2のS.ロースでした。トップからコンマ167秒差で初日総合2番手タイムとなったのは,フリー走行1で5番手タイムだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でした。初日総合3番手タイムを,ダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーがマークしています。 Moto3クラスは,エストレラ・ガルシア0,0のJ.ナバーロが初日総合トップタイムをマークし,開幕前に来季からフェデラルオイル・グレシーニに移籍してMoto2クラス進出を発表したことに華を添えています。初日総合2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれレッドブルKTMアジョのB.ビンダーとグレシーニ・レーシングMoto3のF.ディ.ジアントニオでした。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹は総合9番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は総合29番手タイムで初日を終えています。 |
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☆2台続けて(F1) ○第14戦イタリアGPがモンツァ・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。前戦で一番後ろの列からスタートしたにもかかわらず,他車の不運もあって結局3位表彰台を獲得したメルセデスAMGのL.ハミルトンが,2回目の走行で初日総合トップタイムをマークしました。1回目の走行でトップタイムだった前戦の勝者であるメルセデスAMGのN.ロスベルグが,チームメイトに交わされて初日総合2番手タイムとなっています。今回は特に熱狂的なファンで埋め尽くされるフェラーリ勢ですが,メルセデス勢には交わされてしまったものの,S.ベッテルが3番手,K.ライコネンが4番手と2台続けて並んでいます。マクラーレン・ホンダ勢ですが,F.アロンソは1回目の走行でハイドロリック系にトラブルが発生してしばらくガレージにとどまる事態に見舞われてしまいましたが,7番手タイムで初日を終えています。前戦の予選でQ3まで進出したJ.バトンは,10番手タイムで初日の走行を終えています。 |
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2016/09/02(金) ☆引退(F1) ○今日からモンツァ・サーキットにおいて,第14戦イタリアGPが開幕しますが,それを前にして同地でウィリアムズからフル参戦しているブラジル人ドライバーのF.マッサが,今シーズン限りでF1から引退することを発表しました。今シーズン限りでウィリアムズとの契約が切れることになっているマッサですが,その去就がどうなるか注目されていました。ただ,今回の決意は,よく見られるシートを喪失することが要因となってということではなく,彼自身がサマーブレイクに入る前から決意していたようです。今回引退を発表したマッサは,フェラーリの育成ドライバーとしてザウバーから2002年にF1デビューを果たしています。2003年にそのフェラーリのテストドライバーとなって一旦はレギュラーシートを失ったものの,2004年から再びザウバーに所属してレギュラードライバーに復帰しました。そして,ついに2006年からフェラーリのレギュラードライバーとなって優勝争いに絡むようになりました。特に,2008年シーズンは最終戦までタイトル争いを展開し,最終戦で惜しくも1ポイント差でL.ハミルトンがチャンピオンに輝いています。惜しくもタイトルを逃したマッサでしたが,その翌年には念願のタイトル獲得が期待されていました。ところが,ハンガリーGPにおいて,前を走るR.バリチェロのマシンから金属製のパーツが外れ,それがマッサのヘルメットを直撃して頭部を負傷するという不運に見舞われてしまって長期欠場となり,タイトル獲得に至りませんでした。2013年シーズンでフェラーリのシートを失い,2014年から現在のウィリアムズに所属していて,F1におけるキャリア通算では,現段階まで11回の優勝と41回の表彰台獲得となっています。マッサの引退により,ウィリアムズのシートが1つ空くことになりますので,それを目指してこれから争奪戦が激化していくことになります。 |
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2016/09/01(木) ☆代役参戦(MotoGP) ○昨年の8耐は,ヤマハのワークスチームから参戦した中須賀克行&P.エスパルガロ&B.スミス組が勝利を収めました。そして,今年の8耐は,チームとしては昨年に続く2連勝ですが,ライダーとしては,中須賀とエスパルガロは連覇ですが,スミスは参戦せず,彼に代わってSBKにヤマハのワークスチームであるPATA YAMAHA OFFICIAL WORLDSBK TEAMからフル参戦しているA.ロースが参戦して優勝を飾っています。そのスミスですが,8耐には参戦しなかったものの,8耐がシリーズの一戦となっている世界耐久選手権のオーシャスレーベンでのラウンドに参戦しました。ところが,ドイツで行われたそのラウンドの初日のフリー走行で転倒を喫してしまい,幸いにも骨折という事態は避けられたようですが,左脚大腿部を負傷すると共に,右膝の靭帯を損傷するという大怪我を負ってしまいました。そのため,今週末にシルバーストーン・サーキットで行われるイギリスGP,そしてその次のミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催される第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPを欠場することになりました。そして,モンスター・ヤマハ・テック3から発表があり,スミスに代わってロースが代役参戦することが発表されました。 さて,そのロースですが,来シーズンも今シーズンと同じくPATA YAMAHA OFFICIAL WORLDSBK TEAMからフル参戦することが決まりました。ただ,チームメイトが代わることになりました。今シーズンはチャンピオン経験のあるS.ギュントーリがチームメイトですが,そのギュントーリはケガによる欠場が長引いていて,思うような走りができていないシーズンになってしまっています。新型のYZF-R1を採用しているヤマハですが,8耐やJRRにおける中須賀克行の活躍を見ると,投入一年目からチャンピオン争いに絡んでいくこともあり得るのではないかという予想もありましたが,そこまでは至っていません。そして,来シーズンに関して発表があり,ずっとホンダのワークスマシンを駆ってきて,SBKではもちろん,8耐では2度の優勝経験があるM.ファン.デル.マークとローストの組み合わせになることが正式に発表されました。昨年,今年とチャンピオン争いのトップに立っているJ.レイも,ファン.デル.マークと同じくホンダのワークスに所属していて,その後カワサキに移籍していきなりチャンピオンに輝きました。他メーカーのマシンと比べると圧倒的に戦闘力が劣るホンダのマシンであるCBR1000RRを駆って上位争いをしてきた彼のポテンシャルが一気に花開いた形となりました。ファン.デル.マークも同じような活躍を見せることが期待されます。なお,SBKにおけるホンダの体制については,先日お伝えしたように,今シーズンからSBKに移籍した元MotoGPクラスチャンピオンであるN.ヘイデンが残留すると共に,Moto2クラスでチャンピオンを獲得後,MotoGPクラスにフル参戦してきたS.ブラドルがSBKに移籍してきてヘイデンのチームメイトになることが既に決定しています。彼らは,戦いながら新型CBR1000RRの開発に着手することになるものと思われます。 |
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