トップ > 7月の最新ニュース
1月分へ 2月分へ 3月分へ 4月分へ 5月分へ 6月分へ
2016最新ニュース

2016/07/31(日)
☆2年連続(8耐)
○鈴鹿8時間耐久レースのトップ10トライアルが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。8耐の予選は,11番グリッド以降は予選の結果がそのまま反映され,トップ10のグリッドは,予選でっぷ10に入っていたチームが参加するこのトップ10トライアルの結果で決まります。各チームから選ばれた2人のライダーが,1台ずつ順番にコースインしてタイムアタックをしていくという8耐名物のこの方式です。前日の予選でトップタイムだった昨年ポールトゥーウィンを達成したYAMAHA FACTORY RACING TEAMが,2年連続ポールを獲得するか注目されましたが,やはりこのチーム,そして今年は中須賀克行&P.エスパルガロ&A.ロースという組み合わせになっているライダー及び昨年から投入されたマシンの速さは今年も変わりなく,エスパルガロがトップタイムをマークして見事2年連続ポール獲得を達成しました。2番グリッドを獲得したのは,日本を代表するコンストラクターで,スズキのワークス的役割を果たしている津田拓也&J.ブルックス&芳賀紀行組のYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEでした。3番手タイムをマークしたのは,カワサキのワークス的役割を果たしている柳川明&渡辺一樹&L.ハスラム組のTeam GREENでした。マシンの戦闘力不足から苦戦が予想されるホンダ勢ですが,その中でトップタイムだったのは渡辺一馬&P.ジェイコブセン&D.エガーター組のF.C.C.TSR Hondaでした。

☆逆転(F1)
○第12戦ドイツGPの予選が,ドライコンディションのホッケンハイムリンクで行われました。前日の総合トップタイムだったN.ロズベルグが,母国GPでポールを獲得か注目されましたが,Q3の最初のアタックにおいて何と電気系のトラブルが発生してしまって最下位となり,ポール獲得に黄色信号が灯りました。しかし,終盤に入って再びコースインすることができ,しかもどのドライバーよりも速いタイムをマークする速さを見せ,見事今季5度目のポールを母国GPで獲得しました。ラストアタックでロズベルグのタイム更新を目指したチームメイトのL.ハミルトンでしたが,およそコンマ1秒及ばず2番グリッド獲得にとどまりました。メルセデスAMGに迫ったのはレッドブル勢でしたが,やはりメルセデスAMGの速さに及ぶことができず,D.リカルドが3番手,M.フェルスタッペンが4番手タイムでした。2戦連続ダブルQ3進出が期待されたマクラーレン・ホンダ勢でしたが,残念ながら2人共にQ2敗退にとどまり,J.バトンが12番手,F.アロンソが14番手で予選を得ています。
2016/07/30(土)
☆トップ10(8耐)
○世界耐久選手権シリーズ(EWC)の中の1つとなる「鈴鹿8時間耐久レース」の予選が行われ,11番手以降のグリッドが決まると共に,今日行われるトップ10トライアルに出場するチームが決まりました。8耐のグリッドは,11位以降は予選のタイム通りに,そして,トップ10については,土曜日に決勝レースが行われる「鈴鹿4時間耐久レース」の後に行われるトップ10トライアルで決定することになっています。これは,各チームからライダー2人を選出し,まずは第2ライダーから準備コースインしてタイムアタックを1台ずつ行い,その後,第1ライダーがやはり1台ずつコースインしてタイムアタックを行い,その結果でトップ10のグリッドが決まるような仕組みになっています。予選の結果,トップタイムをマークしたのは,昨年圧倒的な速さを見せて優勝を飾り,今年も優勝候補ナンバーワンとなっている中須賀克行&P.エスパルガロ&A.ロース組のヤマハ・ファクトリー・レーシングでした。同チームのタイムは,唯一の2分6秒台でした。2番手タイムをマークしたのは,ホンダ系のチームではナンバーワンとも言える体制が組まれている高橋巧&M.ファン.デル.マーク&N.ヘイデン組のMuSASHi RT ハルク・プロでした。そして,3番手タイムをマークしたのは,カワサキ系のエースチームである柳川明&渡辺一樹&L.ハスラム組のTeam GREENで,2,3番手のチームが2分7秒台のタイムでした。

☆巻き返し(F1)
○第12戦ドイツGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日トップタイムをマークしたのは,今回がライダー,チーム共に母国GPとなるメルセデスAMGのN.ロズベルグでした。前戦でチームメイトであるL.ハミルトンが優勝し,ランキングトップの座を譲ることになったロズベルグですが,この日行われた2回のフリー走行の両方でトップタイムをマークし,巻き返しに入ったことを印象づけています。ただ,ランクトップに立ったハミルトンが,2回とも2番手タイムをマークしていますので,ロズベルグとしては安心できない状況に変わりはありません。総合3番手タイムをマークしたのは,こちらも母国GPとなるフェラーリのS.ベッテルでした。前戦で両方のドライバー共に予選でQ3まで進出して結果が出てきているマクラーレン・ホンダ勢は,J.バトンが2回の走行共に8番手タイムをマークし,好調さを見せました。ただ,2回目の走行では,目に違和感があって序盤を走行しただけで,後は病院に向かうというアクシデントに見舞われました。検査の結果,目に異物が入っていることがわかり,それを除去できましたから,今日からの走行には支障がないようです。F.アロンソは,2回目の走行で10番手タイムをマークし,今日行われる予選で,再び両者共に2戦続けてQ3進出できる可能性を見せています。
2016/07/29(金)
☆方針転換(F1)
○4輪レースを統括するFIA,商業権オーナーであるB.エクレストン,そして6つのチームから構成されているF1ストラテジーグループの会合が行われ,2つの点について方針転換することが決まりました。まず1つ目は,無線に関する点です。現段階では無線を通してドライバーにアドバイスすることが禁止されていて,ここ数戦の中ではメルセデスAMGのN.ロズベルグやマクラーレン・ホンダのJ.バトンがその適用を受けてペナルティが科されてしまいました。しかし,このレギュレーションに対しては,チームはもちろんドライバーからも大変不評で,場合によっては安全性に関する点でも問題があることが指摘されていました。こうした点を受け,これまでの方針を180度転換する形で,スタート手順でドライバーにアドバイスしないことが決まっているフォーメーションラップを除き,無線制限を緩和することが決定しました。2つ目は,安全デバイスに関する点です。フォーミュラカーの問題点は,屋根がありませんから雨が降った場合完全に濡れますが,そんなことよりも,飛んでくるパーツ類がそのままドライバーを襲ってしまうという危険性が常につきまとっていることです。この危険性を軽減するため,フェラーリが開発したT字型のバーである「ハロー」と,レッドブルが開発した透明なスクリーンである「エアロスクリーン」とが開発されています。そして,審議の結果,一旦は来季からハローが導入されることになっていました。しかし,今回の話し合いにより,その導入を1年間延ばして2018年シーズンからとし,その間にハローはもちろん,エアロスクリーンについても開発作業を続けることになりました。現在,ほとんどのチームが来季型マシンの開発に着手しているでしょうから,安全デバイスの装着は早めに決定しておかなければなりません。今回は,それを受けての決定と考えて間違いないでしょう。
2016/07/28(木)
☆離脱(F1)
○フェラーリから発表があり,テクニカルディレクターを務めるJ.アリソンとの契約をシーズン途中ながら解除しました。2013年シーズンの途中にルノーから移籍したアリソンは,苦戦していたフェラーリの戦闘力を徐々に高めていって,昨シーズンはS.ベッテルの働きもあって3勝を挙げ,伝統チームの復活に貢献していました。しかし,今季途中でイギリスで生活している妻が亡くなってしまうという不幸に見舞われてしまいました。フェラーリに移籍する際,アリソンはいわゆる単身赴任でイタリアに来ていて,妻子はイギリスで生活をしていました。妻が亡くなってしまったということは,当然子どもだけが残る形となりますので,それ以降数戦に渡ってレースを欠場。それ以後,彼が家族とともに過ごす時間を増やしたがっているためチームを離脱するのではないかという噂が浮上していました。当初,フェラーリはこの噂を否定していましたが,今回の発表に至っています。アリソンの離脱により,パワーユニットディレクターを務めているM.ピノットがテクニカルディレクターに就任することになりました。なお,今回フェラーリを離脱したアリソンですが,2013年途中まで所属したルノーに復帰するのではないかという噂も出ています。
2016/07/27(水)
☆新天地へ(MotoGP)
○2012年のMoto2クラスでチャンピオンを獲得し,翌年から最高峰クラスにステップアップを果たしたドイツ人ライダーのS.ブラドルが,今シーズン限りでMotoGPから離れることを明らかにしました。Moto2クラスでチャンピオンを獲得後MotoGPクラスにステップアップして所属したのは,ホンダのサテライトチームの1つであるLCRホンダでした。そこではチームと良好な関係が築けたこともあって,表彰台を獲得する活躍を見せました。2015年シーズンにはフォワード・レーシングに移籍したものの,マシンの戦闘力不足もあって成績が低迷。シーズン途中で同チームを離脱し,その後グレシーニ・レーシングに加入しました。今シーズンからそのグレシーニ・レーシングがアプリリアのワークスチームとなり,残留したブラドルはアプリリアのワークスライダーとして今シーズンを戦っています。しかし,そのアプリリアは,来季のワークスライダーとしてS.ロースとA.エスパルガロと契約したため,自動的に今季同チームに所属しているブラドルとA.バウティスタはシートを失うことになりました。チームメイトのバウティスタは,ドゥカティのサテライトチームの1つであるアスパー・ドゥカティと契約して来季もMotoGPに参戦することになりますが,ブラドルはアビンティア・レーシングと契約交渉を行っていたものの,その話し合いは決裂に終わったため,来季のシートを獲得することができていませんでした。今回の発表によると,来季のブラドルは,今季のN.ヘイデンがそうだったように,SBKへ転身することになりました。どのチームに所属するのか現段階では不明ですが,どうやらホンダ系のチームに所属することになるようです。
2016/07/26(火)
☆導入?(SGT)
○第4戦の決勝レースが行われたスポーツランドSUGOにおける定例の記者会見の場において,シリーズをプロモートするGTAの代表である板東正明から,新たなレギュレーションについて検討中であることが発表されました。それは,インディカーシリーズなどでお馴染みとなっている「フルコースイエロー」です。これが検討されることになったのは,昨年と今年起こった事がきっかけとなっているようです。まず2015年の出来事ですが,それは今回と同じスポーツランドSUGOでのことでした。同大会においてDENSO KOBELCO SARD RC Fがクラッシュしたのですが,このアクシデントが発生したのがちょうどピットインするタイミングだったのです。クラッシュによってセーフティーカーが導入されたのですが,その間はスロー走行となりますので,当然どのマシンもこのタイミングでピットに駆け込みます。ただでさえ狭い同サーキットですから,ピットエリアが大変な渋滞状態となり,ピットアウトする時には出口がふさがった状態となってしまいました。幸い大事には至らなかったのですが,当然避けられなければならない事態です。これを受けて,今シーズンは,セーフティーカー導入時にピットインした時にはペナルティが科されることになっています。とはいえ,たまたま燃料補給と同じタイミングになってしまう場合も十分あるわけで,実際,第2戦においては,優勝争いに加わっていたS Road CRAFTSPORTS GT-Rの給油タイミングとセーフティーカー先導が重なってしまい,優勝争いから離脱せざるを得ない状況になってしまっています。こうしたことからフルコースイエローの制度が検討されるようになったわけですが,その参考となっているのがルマン24時間耐久レースに代表されるシリーズであるWECで採用されている方法だということです。同シリーズでは,コース上でアクシデントが起きた場合,走行している全てのマシンは時速80kmに落とさなければならないことになっています。さらに,そのアクシデントが深刻な場合は,セーフティカーが導入されることになっています。ただ,これにも問題があるわけで,このシステムを導入するためには,コース上の全てのマシンが間違いなく時速80qで走行しているか確認しなければならず,そのためには,コース全域にわたってこれを管理するシステムを導入しなければなりません。これには,当然のことながらかなりの出費が強いられます。また,それを運用するためにはオフィシャルの慣れが必要になりますが,当然各サーキット毎でオフィシャルが違いますので,これも難しいことになります。今回の発表によれば,来季からの導入する予定になっているようですが,クリアしなければならないハードルは高いようです。
2016/07/25(月)
☆逆転(F1)
○第11戦ハンガリーGPの決勝レースが,ドライコンディションのハンガロリンクで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのN.ロズベルグを,チームメイトで2番グリッドからスタートしたL.ハミルトンが好スタートを切って抜いてトップに立ちました。やや出遅れた感のあったロズベルグは,一旦レッドブルのD.リカルドに抜かれた瞬間はありましたが,2コーナーでは順位を回復して2位での走行となりました。ハミルトンとロズベルグによるバトルは,その後他を寄せ付けずに2人だけで最後まで続きました。1秒以内での接近戦を制したのはハミルトンで,オーストリアからの3連勝を飾って今季5勝目を挙げ,ランキング争いでもロズベルグを逆転してランクトップに立ちました。これまでずっとランクトップの座を守ってきたロズベルグでしたが,6ポイント差をつけられてランク2位となりました。リカルドとフェラーリのS.ベッテルというかつてのチームメイト同士による3位争いは,リカルドが制しています。マクラーレン・ホンダ勢は,前日に行われた予選で,F.アロンソ,J.バトンの両方ともlQ3に進出する好結果を残し,決勝レースでのダブル入賞の期待が高まりました。残念ながらバトンの方はマシントラブルが発生して今大会唯一のリタイアに終わりましたが,アロンソは順調に走行を続けて7位でチェッカーを受け,見事ポイントを獲得しています。

☆今季初(SGT)
○第4戦の決勝レースが,朝は雨が降りましたが,その後は時折霧雨が降るものの,ドライコンディションでの走行となったスポーツランドSUGOで行われました。GT500クラスは,レース序盤,トップに立ったマシンが接触などにより順位を下げるという展開となりました。その後は,徐々にトップ争いが絞られていき,それでも単独走行ではなく,複数台による展開が最後まで続いていきました。そのような中,トップに立っていたのがタイヤ無交換作戦を採った佐々木大樹&柳田真孝組のフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rでした。終盤まで続いたトップ争いでしたが,残り6周となったところでGT300クラスのマシンが激しいクラッシュに見舞われ,そこで赤旗が提示されました。既にポイントがフルポイント与えられる条件である全体の75%を超えていたこともあり,この段階でレース終了となりました。この結果,2周前の順位が最終リザルトとなり,トップはフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rとなって,昨年の富士以来今季初優勝を飾りました。2位には,トップに襲いかかった物の,抜くまでには至らなかった平手晃平&H.コバライネン組のDENSO KOBELCO SARD RC Fでした。3位には,立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO RC Fが入っています。
GT300クラスでは,レース序盤はポールからスタートした土屋武士&松井孝允組のVivaC 86 MCがトップの座を守っていきました。しかし,24周目に他のマシンがスピンしたためにセーフティーカー先導となり,せっかくつけていた差がリセットされることとなってしまいました。その後,ピットインのタイミングで順位に変動が起き,そこで速さを見せてきたのが嵯峨宏紀&中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GTでした。そして63周目の1コーナーでトップに立ち,その後赤旗が提示されてレース終了となって,今季から投入されたZVW50型新型プリウスが,参戦開始後3戦目にして早くも今季初優勝を飾りました。2位には,トップの座は譲ったものの,その後順位を上げて表彰台を獲得したVivaC 86 MCが入っています。3位には,井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTが入っています。
2016/07/22(金)
☆スポット参戦(WTCC)
○ツーリングカーで争われている世界選手権であるWTCCについてホンダから発表があり,9月4日(日)が決勝レースとなる第9戦日本ラウンドにおいて,同シリーズにおけるホンダのワークスチームであるHonda Racing Team JASの4人目のドライバーとして道上龍がスポット参戦することになりました。道上といえば,長年ホンダのエースドライバーとしてJGTC/SGTやFNで活躍し,中でも2000年にはGTでチャンピオンを獲得しました。2013年限りでホンダのエースドライバーとしての活動はとりあえず終了し,2014年からは自らのチームである『ドラゴ・コルセ』を立ち上げ,今シーズンはSFやSGTに監督としてフル参戦しています。2013年限りでフル参戦を終了しているとはいえ,ドライバーとして引退しているわけではなく,一昨年はSGTのGT300クラスにスポット参戦しています。今回発表されたWTCCへのスポット参戦ですが,同シリーズにホンダが投入しているマシンである『シビック TYPE R』を道上自身が開発に携わっていたことが大きく関係していて,先週はスペインのバルセロナでテストに参加しました。道上といえばGTやフォーミュラの印象が強いですが,ツーリングカーでも活躍した経歴があります。現在はなくなっていますが,1990年代には激しい開発競争が繰り広げられていた国内最高峰のツーリングカーレース『JTCC(全日本ツーリングカー選手権)』に,アコードを駆ってホンダのエースドライバーとしてフル参戦しました。ただ,国内でのレースで活躍はしていましたが,世界戦には縁がなく,今回のスポット参戦が,道上自身にとってこれが初の世界戦参戦となります。
2016/07/21(木)
☆売却(F1)
○慢性的な資金難に陥っているザウバーですが,今シーズンもその状況に変わりなく,マシン開発がままならず,さらに従業員への賃金の支払さえも滞る状態が続いていました。こうした状況の中,長い間チーム売却の噂が出ていました。そして,この度同チームから正式にオーナー変更の発表がありました。それによると,同チームを買収したのは,これまで共同株主の1つであったスイスに拠点を置く金融企業の1つの『ロングボウ・ファイナンス社』です。同チームはスイスに拠点を置いていますので,今回の買収でもスイスのチームということでは変更がないことになります。変更がないといえば,これまでCEO兼チーム代表を務めてきたM.カルテンボーンは,今後も同職にとどまることになりました。また,スイスのヒンウィルに拠点を置いている会社自体,そしてチーム名についても変更はありません。ただ,チーム創設者であるP.ザウバーについては,全ての職から退き,引退することになりました。今回の売却により,資金難という状態は解消できる見込みで,従業員としてはホッと一安心というところでしょうし,何よりも,資金不足からマシン開発が滞っていて,唯一いまだに今季獲得したポイントが0という状況が解消できるようになるかもしれませんね。

☆独占(MotoGP)
○第9戦ドイツGPが終了し,現在は1ヶ月にわたるサマーブレイクになっています。そのような中,最高峰クラスに参戦しているほとんどのチームは,ブレイク明け最初のレースとなる第10戦オーストリアGPの会場であるレッドブル・リンクにおいて,19日から2日間にわたるプライベートテストを実施し,昨日終了しました。今回のテストには,レギュレーションによって年間のテスト日数に制限があるため,ホンダのワークスであるレプソル・ホンダ・チームは参加していません。しかし,来季から最高峰クラスへもフル参戦することになっているKTMが,テストライダーであるM.カリオとT.ルティを起用して参加しました。さらに,2日目にはもう1人のテストライダーであるA.ホフマンも起用して,3人体制でのテストとなりました。また,ドゥカティについては,今シーズンからテストライダー契約を結んでいる元チャンピオンのC.ストーナーを起用しました。2日間にわたるテストで総合のトップタイムをマークしたのは,ドゥカティのワークスライダーであるドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。総合2番手タイムをマークしたのが,イアンノーネのチームメイトであるA.ドビツィオーゾでした。さらに,総合3番手タイムをマークしたのが,同じくドゥカティのワークスマシンを駆るストーナーでした。そして,総合4番手タイムをマークしたのは,ドゥカティのサテライトチームの1つであるアビンティア・レーシングのH.バルベラでしたから,今季ワークス,サテライト問わず好結果を残しているドゥカティ勢がトップ4を独占しました。それ以外では,総合5,6番手にヤマハワークスであるモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシとJ.ロレンソがそれぞれつけました。
2016/07/20(水)
☆開催決定(S耐)
○スーパー耐久シリーズ(S耐)を運営するS.T.O(スーパー耐久機構)から発表があり,11月20日(日)に我が大分県にあるオートポリスで決勝レースが予定されている第6戦について,その予定通り開催されることが決定しました。皆さんご存知のように,4月に発生した「熊本地震」により,オートポリスにも被害が出て,その復旧活動に取り組むため長い間閉鎖となっていました。そのため,開催が予定されていたJRRやSF,そしてSGTといった大きな大会をはじめ,その他のレースの開催が中止となっていました。しかし,ようやく復旧のめどが立ち,10月1日から営業が再開されることになりました。それに先だって,レースオフィシャルやライセンス会員には,3回にわたって「オートポリス復興見学会」(その1回目が本日行われる予定)が開かれるまでに至っています。今シーズンのS耐では,開催場所によっていくつかのレースフォーマットが組まれています。例えば,ツインリンクもてぎで開催された開幕戦は,「5時間耐久」という形で開催されました。また,先月鈴鹿サーキットで行われた第3戦では,予選で敗者復活が行われたり,「ナイトチェッカー」という形で開催されたりしました。オートポリスで行われる第6戦(今季最終戦)については,3時間耐久の2レース制になっていて,午前中にST.4〜5クラス,午後にSTX〜3クラスの決勝レースがそれぞれ行われることになっています。九州のレースファンは,熊本や大分を中心に震災で苦しい思いをしたのはもちろん,楽しみにしていた大きな大会が中止になって寂しい思いもしていました。そうした鬱憤を晴らすためにも,何より復興の足音を立てるためにも,サーキットに詰めかけて大いに盛り上がっていきましょう!また,他の地域の方々は,ぜひ1日でも,1分,1秒でも長く大分や熊本に滞在していただき,復興のためにご協力いただきますようお願いします!
2016/07/19(火)
☆テストでも(SF)
○J-P.オリベイラが優勝,チームメイトの関口雄飛が3位と,ITOCHU ENEX TEAM IMPULの好調さが目立った第3戦の決勝レースでしたが,チーム及びドライバーは富士スピードウェイにそのままとどまって,昨日メーカーテストが行われました。このテストは,シリーズ後半戦で使用されるエンジンとツインリンクもてぎで行われる第4戦で投入される予定の“ソフトタイヤ”をテストするために行われるものです。この日の富士は,午前中はドライコンディションでの走行でしたが,午後の走行を前に雨が降り始め,ウェットコンディションでの走行が懸念されました。しかし,雨は程なくして止み,しかも路面温度が高くなっていたこともあって濡れた路面がすぐ乾き,結局午後もドライコンディションでの走行となりました。そのような中での走行でトップタイムをマークしたのは,決勝レースと同じくオリベイラでした。総合3番手タイムをマークしたのは,チームメイトの関口となり,奇しくも決勝レーストトナジ結果となり,前半戦は不調に終わった同チームが,中盤戦以降一挙にその力を発揮し始めたことをさらに印象づけることになりました。決勝レースとの違いは総合2番手タイムで,それをマークしたのは,TEAM 無限の山本尚貴でした。決勝で2番手だったVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴は,10番手タイムでテストを終えています。決勝レースでは,トップ7が全てトヨタエンジンユーザーで占めていましたが,今回のテストでは,山本の2番手に加え,総合7番手タイムをDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのS.バンドーンがマークしています。とは言え,トップ10中7台がトヨタ勢になっていて,トヨタ有利の状況に大きく変化はない感じで終了しています。
2016/07/18(月)
☆ウェットコンディションで(MotoGP)
○第9戦ドイツGPの決勝レースが,雨に見舞われたザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,ウェットコンディションで始まったこのクラスの決勝レースですが,走行が進むにつれてドライコンディションに変わっていきました。そのため,ウェットタイヤからドライタイヤへと変えるため,このクラスだけにあるマシンを乗り換える「フラッグトゥーフラッグ」の状態になりました。どのタイミングでマシンを乗り換えるかが大きな大きな鍵となりましたが,いち早く乗り換えに動いたのは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。ポールからスタートしたものの順位を下げていたマルケスは,11周目にコースオフを喫してさらに順位を下げてしまいました。これが逆にマシンチェンジに思い切って動き決断を下すことができる状態になり,ドライコンディションに変わると16周目にいち早くピットに入ってマシンチェンジを行いました。上位でバトルを展開している他のライダーは,やはりマシンチェンジになかなか決断するに至らず,マシンチェンジで14位まで順位を下げていたマルケスが1周当り4〜7秒近い速さでトップに迫っていきました。上位争いのライダーがピットインしていくと25周目にマルケスがトップに立ち,後は独走状態に持ち込みました。そしてそのまま独走でトップチェッカーを受け,最高峰クラス昇格以来4年にわたってずっとこのサーキットを制しています。また,中・軽量級クラス時代を合わせると,7年連続優勝となります。ファイナルラップまで続いた2,3位争いは,そのファイナルラップに入る際のストレート上でLCRホンダのC.クラッチローが2位に,12コーナーでドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾが3位に浮上してそのままの順でチェッカーを受けました。マルケスとランキングトップ争いを展開しているモビスター・ヤマハMotoGP勢は,V.ロッシが8位,J.ロレンソが15位でのチェッカーとなり,マルケスとのポイント差がさらに開く結果となりました。
Moto2クラスは,前戦の勝者であるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶がポールからスタートし,2戦連続優勝の期待がかかっていました。しかし,27人中12人がリタイアというサバイバルレースとなる大きな原因となった雨に中上も足元をすくわれ,トップ走行中の7周目に転倒を喫してしまいました。幸いにも再スタートを切ることができましたが,順位を22位まで下げ,その後ポジションを徐々に回復していったものの,最終的に11位でのチェッカーとなってしまいました。サバイバルレースを制したのは,昨年のチャンピオンで,来季は最高峰クラスにステップアップが決まっているアジョ・モータースポーツのJ.ザルコでした。その来季チームメイトとなることが決まっているダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーとのトップ争いでしたが,1000分の59秒差で勝敗が決しています。トップ争いから20秒以上離されてQMMFレーシング・チームのJ.シモンが3位に入り,2012年11月に行われた最終戦バレンシアGP以来の表彰台を獲得しています。
いつものように最初に決勝レースが行われたMoto3クラスは,ウェットコンディションでのレースとなりました。このウェットコンディションを得意とするのが,同じくフルウェットでのレースとなったダイ2戦アルゼンチンGPを制したホンダ・チーム・アジアのK.パウィです。20番グリッドからスタートしたパウィは,どんどん順位を上げていって4周目には早くもトップに立ちました。そして,独走状態に持ち込んで2位に11秒以上の差をつけて今季2勝目を挙げました。その2位には,レオパード・レーシングのA.ロカテッリが入っています。ポールからスタートしたグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが,トップから13秒以上離されたものの,3位に入って今季2度目の表彰台を獲得しています。CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は,粘り強い走りを展開して滑りやすい路面を克服し,11位でチェッカーを受けて今季4度目のポイント獲得となっています。チームメイトが優勝した尾野弘樹は,2番手走行中の9周目にハイサイドから転倒を喫して順位をやや下げたものの,幸いなことに再スタートを切ることができました。ところが,今度は12周目にコースオフを喫し,タイヤバリアに当たって転倒してそのままリタイアとなりました。このページでいつも指摘していますが,完走することの大事さを彼には本当に考えてもらいたいと思います。そうしないと,せっかく苦労して得ているGPでのシートを,再び失うことになる可能性が高くなり,しかも2度と復帰できない可能性も高まってしまいます。まあ,あえて冷たい言い方をすれば,完走できないもの実力の内とも言えますが・・・。

☆不運を振り払う(SF)
○第3戦の決勝レースが,ウェットからドライへとコンディションが変わった富士スピードウェイで行われました。サポートレースが開かれていた時はウェットだった同サーキットですが,SFの決勝が行われる時にはコンディションが回復し,今回のレースウィークを通して初めてドライコンディションでの走行で始まりました。ポールからスタートしたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのS.バンドーンでしたが,スタート直後の1コーナーでオーバーラン。それに並びかけていたP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明がその影響でアウトに膨らみ,その間隙を突いてITOCHU ENEX TEAM IMPULのJ-P.オリベイラがトップに浮上しました。それを追いかけたのが,ル・マン24時間耐久レースであと一歩のところで勝利を逃したVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴でした。2台によるバトルとなっていった中,4周目に入ってオリベイラがオーバーランを喫してしまい,ここで中嶋が先頭に立って2人のバトル継続となりました。一時はオリベイラとの差を広げた中嶋でしたが,14周目に他車のスピンからセーフティーカー先導となって再び差がなくなってしまいました。終盤まで続いた2人のトップ争いでしたが,中嶋のペースが上がらない中,オリベイラが順調にペースを上げていっていつトップに立ってもおかしくない状況となりました。そして,51周目のストレートエンドでトップに立つと,ペースに勝るオリベイラが中嶋との差を一挙に広げていきました。そして,3秒弱の差をつけてオリベイラが逃げ切り,今季初優勝を飾りました。今季ここまで不運があって成果が出ていないITOCHU ENEX TEAM IMPUL勢でしたが,そうした状況を打ち払うかのようにオリベイラが優勝,そしてこちらも終盤まで続いた3位争いでしたが,それを関口雄飛が制して3位表彰台を獲得し,ワン・スリーという好結果を得ています。来季F1昇格が期待されるバンドーンですが,3位争いを展開していた27周目にブレーキトラブルが発生したようで,1コーナーに向けてブレーキングをした際に挙動が乱れてコースオフを喫し,リタイアに終わっています。
2016/07/17(日)
☆連続&3年ぶり(MotoGP)
○第9戦ドイツGPの予選が,ドライコンディションのザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,ここを得意とするレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,今年もその相性のよさを見せて他を圧倒し,2番手におよそコンマ4秒速いタイムを刻み,最高峰クラスに進出して4年連続,別のクラスも含めると7年連続してこのサーキットでポールを獲得しました。マルケスからはおくれを取ったものの,ドゥカティのサテライトチームの1つであるアビンティア・レーシングのH.バルベラが2番手タイムをマークし,最高峰クラスで自己最高位を獲得しています。フロントローに立つのは,2012年7月に行われた第9戦イタリアGP以来4年ぶり2度目となります。ホンダと比べるとザクセンリンクとはあまり相性がよくないヤマハですが,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシがトップからおよそコンマ6秒遅れながら3番手タイムをマークしています。メーカーとしても,ライダーとしてもここを得意とするレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサですが,フリー走行でもタイムがなかなか上がらず,結局10番グリッド獲得で予選を終えています。ロッシのチームメイトであるJ.ロレンソですが,このところ走りに切れが見られないレースが続いていて,ここでもその傾向に変化はなく,予選は自身初となるQ1からの走行となりました。Q1は転倒を喫しながらも突破したものの,Q2でも同じく転倒を喫してタイムアップならず,自己ワーストとなる11番グリッド獲得にとどまっています。
Moto2クラスは,前戦の勝者で初日総合トップタイムをマークしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が,ファイナルアタックで最速タイムを刻み,今季としては初,2013年8月に行われた第12戦イギリスGP以来となるポールを獲得しました。今大会を前に,MotoGPクラスに進出することが発表されたアジョ・モータースポーツのJ.ザルコが,最後に中上の逆転を許して2番グリッド獲得となりました。そのザルコとランキングトップ争いを展開しているパギナス・アマリラスHP40のA.リンスが,トップからおよそコンマ37秒差で3番グリッド獲得となりました。
Moto3クラスは,開始早々にマシンから出たオイルにより転倒者が続出し,赤旗が提示されるという状況で始まりました。そのような中,前戦のポールシッターで,フリー走行で総合トップタイムをマークしたグレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが,2戦連続となるトップタイムをマークしてポールを獲得しました。レオパード・レーシングのA.ロカテッリが2番手タイムをマークし,自己最高位を獲得すると共に,昨年の第2戦アメリカズGP以来2度目となるフロントローを獲得しています。第5戦フランスGPで自己最高となる3番グリッドを獲得したエストレラ・ガルシア0,0のA.カネトが,それ以来となる3番グリッドを獲得しています。日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が9番グリッドを獲得してトップ10に入ったものの,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生は,23番グリッド獲得にとどまっています。

☆初(SF)
○第3戦の予選が,雨に見舞われた富士スピードウェイで行われました。予選開始前から雨が降り始めたためウェットコンディションとなった予選ですが,予選が進むにつれて徐々に乾いていくという難しい状況での走りとなります。そのような難しい状況だけに,ドライバーの腕が試されることになるわけですが,ここでポールを獲得したのは,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのS.バンドーンでした。来シーズンF1ドライバー昇格が噂されるSFルーキーのバンドーンですが,富士スピードウェイ初走行にもかかわらずそのポテンシャルの高さを見せつけるかのように速さを見せ,初サーキットで初ポールを獲得しました。バンドーンに逆転を許して2番グリッド獲得となったのは,昨年のチャンピオンであるP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明でした。前戦で2番グリッドを獲得しているITOCHU ENEX TEAM IMPULのJ-P.オリベイラが,トップからおよそコンマ4秒遅れで3番グリッドを獲得しています。
2016/07/16(土)
☆自身初(MotoGP)
○3週間ぶりのレースとなる第9戦ドイツGPがザクセンリンクで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,現在ランキング5位につけ,来シーズンはヤマハのワークスライダーになることが決まっているチーム・スズキ・エクスターのM.ビニャーレスが,最高峰クラスで自身初となる初日総合トップタイムをマークしました。総合2番手タイムをマークしたのは,来シーズンそのビニャーレスが抜けたシートに座ることになっているドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。ここまでランクトップに立っていて,午前中に行われた1回目のフリー走行でトップタイムだったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,トップからおよそコンマ6秒差で総合3番手タイムとなっています。ランキング2,3位につけているヤマハワークス勢は初日奮わず,V.ロッシが14番手,J.ロレンソが16番手でした。
Moto2クラスは,前戦オランダGPで自身初となる勝利を収めたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が,その勢いを継続するかのように走りを見せて2回のフリー走行共にトップタイムをマークし,スペインとカタルニアに次いで今季自身3度目となる初日総合トップタイムをマークしました。エストレラ・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデリが,中上からおよそコンマ17秒差で総合2番手タイムをマークしています。来季モンスター・ヤマハ・テック3に所属して最高峰クラスに進出することが決まっているダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーが,トップからおよそコンマ3秒遅れで総合3番手タイムでした。
Moto3クラスは,グレシーニ・レーシングMoto3のE.バスティアニーニが,第2戦アルゼンチンGP以来となる初日総合トップタイムをマークしました。スカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティが,トップからわずか1000分の93秒遅れで総合2番手タイムでした。チームメイトのN.ブレガが,トップからおよそコンマ45秒遅れで総合3番手タイムでした。日本人ライダー勢ですが,初日は上位に顔を出すことができず,ホンダ・チーム・アジアの尾野弘樹が総合19番手,CIPユニコム・スターカーの鈴木竜生が総合29番手タイムで初日を終えています。
2016/07/15(金)
☆シート決定(MotoGP)
○3週間ぶりのレースとなるMotoGPですが,ザクセンリンクで行われる第9戦ドイツGPの開幕を前に,来季の契約について新たな発表がありました。早い段階で来季のワークスライダーが決定し,現在はサテライトチームのシートを誰が獲得するかに注目が集まっています。そのような中,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3から発表があり,昨年のMoto2クラスチャンピオンで,今シーズンも同クラスにフル参戦してランキング争いに加わっているアジョ・モータースポーツのJ.ザルコと契約が成立しました。契約期間は1年で,2018年についてはオプション契約となります。来季の同チームは,今シーズン所属しているB.スミスとP.エスパルガロが,二人揃って来季から最高峰クラスにも進出するKTMのワークスライダーに就任する事が決まっていて,シートが2つとも空いた状態になっていました。そして,その内の1つのシートに関して既に同じくMoto2クラスにフル参戦しているダイナボルト・インタクトGPのJ.フォルガーとの契約が成立していますから,同チームのシートが埋まったことになります。フランス人ライダーであるザルコがフランスのチームと契約が成立したことになるわけですが,こうした状況になるのは,2007年に現在SBKにフル参戦しているS.ギントーリが所属して以来となります。
2016/07/14(木)
☆契約延長後(F1)
○今シーズン2回目,そしてシーズン最後となるインシーズンテスト2日目の走行が,先週末に行われたイギリスGPの会場であるシルバーストーン・サーキットで行われました。その日のトップタイム,そして2日間で総合トップタイムをマークしたのは,そのイギリスGPのレースウィーク中に契約延長を発表したフェラーリのK.ライコネンでした。来季のフェラーリについては,S.ベッテルのシートは既に決まっていますが,誰がチームメイトになるのかが注目されていました。数人の名前が噂として挙がっていましたが,結局ライコネンの残留に落ち着きました。ベッテルのチームメイトが務まるドライバーはなかなかいないところですが,これまた気むずかしいといわれているライコネンと非常に良好な関係が築かれています。ベッテルにとっては,来季も安心してチームで貢献できる環境が整ったと言えるのでしょう。ライコネンとしても,契約延長が成立し,非常に気分よくなっている段階での総合トップタイムですから,彼としても,チームとしてもいいテスト結果になったといえるのかもしれません。この日2番手,そして総合でも2番手タイムをマークしたのは,前日でも2番手タイムだったメルセデスのマシンを駆るE.オコンでした。この日3番手,総合でも3番手タイムをマークしたのは,レッドブルのマシンを駆ったP.ガスリーでした。初日はF.アロンソがステアリングを握ったマクラーレン・ホンダですが,2日目はリザーブドライバーを務める,そして来季はレギュラーシートを獲得するのではないかと噂がさらに高まっているS.バンドーンがテストを担当し,この日の5番手タイムをマークしています。
2016/07/13(水)
☆午前中のタイム(F1)
○今シーズン2回目となるシーズン中のテストが,シルバーストーン・サーキットで始まりました。今回のテストは今日までの2日間にわたって行われる予定で,インシーズンテストとしては今回が今季最後となります。インシーズンテストは,もちろんマシンなどの開発が主となりますが,若手ドライバーがF1マシンを駆るチャンスを得る場所でもあります。実際,初日のテストでは,マクラーレン,トロロッソ,マノーの3チーム以外は,全てテストドライバーがステアリングを握っています。さて,初日の走行は,午前中はドライコンディションでの走行が行われたものの,午後は雨に見舞われてしまい,結局午前中のタイムが初日の総合タイムとなりました。その初日総合トップタイムをマークしたのは,週末に行われた第10戦イギリスGPでノーポイントに終わったマクラーレン・ホンダのF.アロンソでした。そのタイムは,イギリスGPで使用しなかったソフトタイヤを履いてマークしました。総合2番手タイムをマークしたのは,メルセデスのマシンを駆ったE.オコンでした。そのオコンですが,今季ルノーのリザーブドライバーを務めています。ただ,メルセデスとも契約していますから,今回の走行となっています。総合3番手タイムをマークしたのは,今季GP2シリーズにフル参戦していて,ウィリアムズのリザーブドライバーも務めているA.リンでした。
2016/07/12(火)
☆旧型で(MotoGP)
○第8戦TTアッセン(オランダGP)が終わって3週間ぶりのレースとなるのが,第11戦ドイツGPです。今週末から始まるドイツGPですが,現在ランクトップをいくレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,どうやら最新型のシャーシは使用しないようです。オランダにおけるマルケスは,自身がチャンピオンを獲得した2014年型のシャーシを使用しました。今季型のマシンは,共通ECU,ブリヂストンに替わるミシュランタイヤの影響もあるのか,他メーカーのマシンと比べて立ち上がりにおける加速性能等が劣っています。もちろんエンジンの問題もあるのでしょうが,シャーシの性能も影響しているようで,シーズン中に行われているテストにおいても,ホンダは改良型のシャーシを持ち込んで開発を続けています。そのような中,チームメイトであるD.ペドロサは,改良型に少し手応えを感じているようで,レースにおいてこの改良型を持ち込んで走行しました。それに対して,マルケスはメリットよりデメリットの方が多いようで,しかも,昨年型はその昨年の結果が示すように,転倒が多くてマルケスの走りに合っていませんでした。それに対して,2014年型はチャンピオンを獲得したことが示すようにマルケスの走りに応える点が多いことから,2年落ちではあるものの,ドイツにおいても使用することになるようです。ただ,いくらあっているとはいえ,ブリヂストンタイヤを使用していた当時の2年落ちのシャーシですから,そのまま使用するというわけにはいかないようで,いまだに手応えを感じているフロント回りはそのままで,リア回りに改良を加えて走行するようです。
2016/07/11(月)
☆1ポイント差(F1)
○第10戦イギリスGPの決勝レースが,ウェットコンディションからドライコンディションへと変わる難しいコンディションになったシルバーストーン・サーキットで行われました。スタート時にウェット宣言が出されてセーフティーカー先導でj始まった決勝レースは,5周目が終了したところでそのセーフティーカーがピットに入り,6周目から本格的なレースがスタートしました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,順調にポジションを守り,それを追うことができたのは,2番グリッドからスタートしたチームメイトのN.ロズベルグと3番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンの2台だけでした。ハミルトンを先頭に3台によるトップ争いはずっと続き,ドライタイヤに変える頃にロズベルグがややミスしたところでフェルスタッペンが2位に浮上しました。しかし,39周目にロズベルグが2位の座を再び奪い返し,メルセデス勢によるワンツー体勢が築かれました。そのままレースは終了するかと思われた終盤に入ってロズベルグのギアボックスに異変が生じ,チームは無線でその対処法を伝えました。ところが,レギュレーションで無線の内容に制限がかかっていて,トラブルを解消するためやむを得ない部分を除き,ドライバーエイド的な内容を伝えることは禁止となっているものの,チームは「7足はとばせ」というような内容も伝えてしまい,こらがレギュレーション違反となりました。その結果,ロズベルグは,レースでは2位でチェッカーを受けたものの,レース終了後に10秒加算のペナルティを受け,3位に降格しました。それと連動して,3位でチェッカーを受けたフェルスタッペンが2位になりました。この結果,ランキング争いでは,今回優勝したランク2位のハミルトンと,3位に降格したランクトップのロズベルグとのポイント差が,最小ポイントである1ポイント差に縮まりました。なお,マクラーレン・ホンダ勢は,改良が施されたマシンを持ち込んで臨みましたが,予選で上位につけられなかったこともありましたが,性能的に上位争いを展開するほどには至らず,J.バトンが12位,F.アロンソが13位でレースを終えています。
2016/07/10(日)
☆乗り越えて(F1)
○第10戦イギリスGPの予選が,曇り空ながらドライコンディションのシルバーストーン・サーキットで行われました。初日も含め,ここまでの走行で全てトップタイムを刻んでいるメルセデスAMGのL.ハミルトンが,予選でもその速さを見せるかが注目点の1つとなりましたが,結果的にはそのハミルトンが最速タイムを刻んでポールを獲得しました。とは言え,順調にポールを獲得できたわけではありませんでした。というのも,Q3で一旦トップタイムを刻んだかに思えたハミルトンでしたが,タイムアタックをした周にコプスと呼ばれる9コーナーでマシンがはみ出してしまい,トラックリミット違反でその周のタイムが抹消となってしまいました。この時点では,トラブルで走行できなかったフリー走行2以外は全てハミルトンに次ぐ2番手タイムを刻んできたチームメイトのN.ロズベルグがトップタイムとなっていました。そして,最終アタックを敢行した各ドライバーは,このロズベルグのタイムをそこで更新することができませんでした。しかし,タイム抹消となったハミルトンがこのタイムを更新し,見事逆転でポールを獲得しました。3番手タイムは,レッドブルのM.フェルスタッペンがマークしています。6番手タイムをマークしたフェラーリのS.ベッテルは,今回もギアボックストラブルに見舞われて載せ替えとなっていて,今日行われる決勝レースでは,5グリッド降格のペナルティが科されています。マクラーレン・ホンダ勢は,F.アロンソがQ3に進出したものの,上位のタイムを刻むことができず,10番グリッド獲得に終わっています。前戦でQ3に進出したJ.バトンでしたが,今回はリアウィングのエンドプレートが外れるというトラブルが発生してタイムアップがならず,Q1で敗退となって17番グリッド獲得に終わっています。
2016/07/09(土)
☆圧倒的だけど(F1)
○第10戦イギリスGPがシルバーストーン・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午前中に行われたフリー走行1では,いつものようにメルセデスAMG勢が速さを見せ,トップタイムがL.ハミルトン,2番手タイムがN.ロズベルグとなりまいsた。しかも,この2台だけが唯一1分31秒台をマークしていて,他チームのマシンを圧倒していました。午後に行われた2回目のフリー走行でも,ハミルトンについては速さに変わりなく,タイムは午前中のものを上回れませんでしたが,同じく1分31秒台のタイムをマークしてトップタイムでした。しかし,ロズベルグは,マシンに水漏れが発見されて修復作業となり,結局午後は1周もできないままで終了となってしまいました。しかし,タイムとしては午前中のタイムを上回るのがハミルトンだけでしたので,総合で見るとロズベルグが2番手で終えています。ただ,2日目以降の走行にどのような支障が出てくるのかが気になるところです。総合3,4番手タイムをマークしたのは,それぞれD.リカルド,M.フェルスタッペンのレッドブル勢でした。マクラーレン・ホンダ勢は,午後の走行でF.アロンソが6番手タイムをマークし,バージョンアップ版のエンジンに期待が持たれる結果となりました。しかし,前戦で今季最高位となる6位に入ったJ.バトンは,マシンにトラブルが発生したようで,コースインできない状態が続く場面が見られました。とはいえ,最終的には走ることができるようになり,午後の走行で9番手タイムでした。
2016/07/08(金)
☆アップデート(F1)
○先週末に行われた第9戦オーストリアGPでは,残念ながらF.アロンソはリタイアに終わったものの,予選でQ3まで進出したJ.バトンが今季チーム最高位となる6位フィニッシュを果たしたマクラーレン・ホンダ。それを契機に活躍を期待したいところですが,今日から開幕する第10戦イギリスGPにおいて,新たな改良を施したエンジンを使用することになりました。今回のアップデートは,ICE(内燃機関)の部分に施されたもので,カナダGPで施された改良に関連するもののようです。そのカナダGPでは,ターボの効率を改善するためにアップデートが施されましたが,そのためエキゾーストのパワーのいくつかが使用されることになったとのこと。そのため,減少した出力を取り戻すための改良ということです。今回の改良により,同チームは2トークンを使用しますので合計22トークンとなり,残りは10トークンとなりました。他のメーカーに関しては,ルノーが一番使用トークン数が少なく,まだ21トークン残しています。メルセデスは残り11,フェラーリが残り3トークンとなっています。なお,今回の改良型エンジンは,バトンとアロンソ両者のマシンに搭載されます。
2016/07/07(木)
☆ワンツー(8耐)
○今年も7月の最終日曜日(31日)に決勝レースが行われる予定になっているのが,"コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース"通称「鈴鹿8耐」です。その8耐の合同テストが,4日(月)から3日間にわたって行われ,昨日最終日の走行を行いました。初日はYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEが,2日目はTeam KAGAYAMAがトップタイムをマークし,スズキ勢が好調な走りを見せました。そのような状況で行われた3日目の走行ですが,この日のトップタイムをマークしたのは,初日と同じくYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEで,これが3日間を通しての総合トップタイムとなりました。2台体制で臨んだチームが多い今回のテストですが,もう1台のYOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCEが2番手タイムをマークし,同チームがワンツーフィニッシュで合同テストを締めくくりました。しかも,この2台のみが2分7秒台をマークしています。今回のテストには,2連覇がかかっている,そしてその可能性がかなり高いのではないかと思われている中須賀克行を擁しているYAMAHA FACTORY RACING TEAMが参加していません。ですから,今回のテスト結果がそのまま反映されるとはいいにくいのですが,しかし,日本を代表するコンストラクターであるヨシムラが,やはり今年も優勝候補の1つであることは間違いないことを証明したと言えます。3番手タイムをマークしたのは,ホンダ勢を代表するチームの1つであるF.C.C.TSR Hondaでした。同チームも2台体制で今回のテストを走行する予定でしたが,初日は2台で走行できた物の,2日目の走行ではD.エガーターの転倒によりマシンが炎上してしまい,1台のマシンを3人で共有するという走行となりました。マシンを修復して再び2台体制で臨んだ最終日でしたが,今度は開始早々にP.ジェイコブセンが転倒し,この日も1台を3人で走らせる状況になってしまいました。カワサキのワークス的立場にあるTeam GREENは5番手,今年は元MotoGPチャンピオンであるN.ヘイデンが参戦(今回のテストは不参加)するホンダ勢でもう1つの優勝候補であるMuSASHi RT ハルク・プロは,7番手タイムでテストを終了しています。
2016/07/06(水)
☆再来年は?(MotoGP)
○昨日もお伝えしたように,ワークスチームのシートが全て埋まり,ストーブリーグの動きはサテライトチームに移っています。そのような中,ドゥカティのサテライトチームの1つであるオクト・プラマック・ヤクニックのF.グイドッティが明らかにしたところによると,来シーズンのライダーに関しては,今シーズンのライダーがそのまま残留してD.ペトルッチとS.レディングの2人になります。今回の発表での注目は,来季ではなく2018年シーズンです。同チームは,元をたどると元GPライダーであったL.ダンティーンが1999年に設立したダンティーンMotoGPが起源となり,その時はヤマハのサテライトチームの1つでした。その後,プラマック・レーシング(原田哲也や玉田誠が所属してホンダのマシンを駆っていましたね。)と2005年に合併してプラマック・ダンティーンとなり,それ以後ずっとドゥカティのサテライトチームとして現在に至っています。そのドゥカティは,同チームだけでなくアビンティア・レーシング,アスパー・チームMotoGPにも供給していますので,どのチームがどのバージョンのマシンを駆るのかがチームとしては気になるところだと思われます。当然安心してマシン供給を受けることがチームとしては必要なことですから,水面下では色々な駆け引きが繰り広げられているものと思われます。そうしたこともあってか,今回のコメントによると,来季は継続してドゥカティのマシンを駆ることになりますが,2018年シーズンに関しては不透明なようです。そして,サテライトチームを探しているのではないかと噂されているスズキとの提携が視野に入っているとのことです。現在サテライトチームを擁していないのが,そのスズキとアプリリア,そして来季から最高峰クラスに参入を開始するKTMの3メーカーとなります。KTMについては,参戦1年目ですからサテライトチームどころではないでしょうし,アプリリアもまだ厳しいところがあるのではないかと思われます。そうすると,選択肢としてはスズキのみとなります。マシン開発をさらに進めるためにはデータが必要ですから,供給チームが必要となります。両者の思惑は当然合致しますので,実現性が高いのかもしれませんね。
2016/07/05(火)
☆どちらに?(MotoGP)
○来シーズンの契約に関しては,これまでに何度もお伝えしているように,既にワークスに関しては全てのシートが決まっていて,これからはサテライトチームのシートがどうなるのかが注目点となります。まだこれといった新たな発表はありませんが,当然水面下では色々な動きがあるようです。その中で噂に上っているのは,今季これまでのホンダ系サテライトチームからアプリリアのワークスチームへと変わったアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニからフル参戦しているA.バウティスタです。来季の同チームは,現在Moto2クラスにフル参戦しているS.ロースと,今季スズキのワークスチームであるチーム・スズキ・エクスターからフル参戦しているA.エスパルガロの2人になることが決定しています。ということは,今季同チームからフル参戦しているS.ブラドルとバウティスタの2人が共にシートを失うことになるわけです。その内,スペイン人ライダーであるバウティスタが,来季スペインのチームであるアスパー・チームMotoGPに移籍するのではないかといわれています。ということは,今季同チームからフル参戦しているE.ラバティとJ.エルナンデスのどちらかはシートを失うことになります。そのどちらになるのかが問題となるわけですが,通常でいけば,現在48ポイントを獲得してランキング10位につけているラバティが残り,わずか3ポイントしか獲得しておらず,ランク22位になっているエルナンデスがシートを失うことになります。ただ,ラバティ自身に迷いがあるようで,同チームはドゥカティのサテライトチームですが,来季ドゥカティからどのマシンを供給されることになるのかが不透明で,それによって戦闘力に違いが出る場合があります。MotoGPに来る前のラバティは,SBKでヤマハやアプリリアのワークスチームを経験していて,SBKとのつながりは深いものがあります。実際,どうやらラバティはSBKへの復帰も視野に入れているようで,現在同シリーズで最もいい結果を残しているカワサキのマシンを駆って復帰することも模索しているようです。このラバティの動向も気になるところですね。
2016/07/04(月)
☆最終ラップで(F1)
○第9戦オーストリアGPの決勝レースが,場所によっては雨に見舞われた物の,ドライコンディションのレッドブル・リンクで行われました。レースは,フロントローからスタートしたメルセデスAMG勢によるバトルが終始展開されていきました。タイヤ交換のタイミングでフェラーリのS.ベッテルがトップに立ちましたが,27周目にそのベッテルのタイヤがストレート上で突然バーストしてリタイアに終わるというアクシデントも発生しています。L.ハミルトンを先頭にした2人のバトルは続いていき,2度目のタイヤ交換後にトップをいくハミルトンがブレーキングでミスをしてタイムロス。ハミルトンとロズベルグの順位が逆転しました。その時点では,レッドブルのM.フェルスタッペンがトップに立っていたのですが,ペースに勝るメルセデス勢に交わされ,ロズベルグを先頭とした2人のトップ争いとなりました。そして,迎えた最終周の2コーナーでハミルトンがロズベルグに仕掛け,両車が接触。ロズベルグはマシンに損傷を受けてペースダウンしたのに対し,ハミルトンはコースオフしただけでコースに復帰し,そのままトップでチェッカーを受け,今季3勝目を挙げました。壊れたマシンでロズベルグは走り続け,結局4位でのチェッカーとなりました。このアクシデントによりフェルスタッペンとフェラーリのK.ライコネンとが2位争いとなり,フェルスタッペンがコンマ3秒弱の差で2位表彰台を獲得しました。今季自己最高位となる3番グリッドからスタートしたマクラーレン・ホンダのJ.バトンは,一時的に2位を走ることがありましたが,トップ争いに加わるほどのマシン性能はまだ無く,少し後退する状況となりました。それでも上位での走行を最後まで続け,今季自己最高位となる6位でチェッカーを受けました。チームメイトのF.アロンソは,バッテリーのトラブルによりリタイアに終わっています。なお,ここまでノーポイントだったマノー勢ですが,P.ウェーレインが10位でチェッカーを受け,チームとしては今季初,ウェーレイン自身にとってはキャリア初となるポイントを獲得しています。
2016/07/03(日)
☆久々(F1)
○第9戦オーストリアGPの予選が,ドライからウェット,そして再びドライへとめまぐるしくコンディションが変わっていったレッドブル・リンクで行われました。Q1はドライ,Q2がドライからウェットとコンディションが変わっていきました。マクラーレン・ホンダのF.アロンソは,タイミングがうまく合わず,ドライの中でのタイムアップが果たせなかったため,Q2での敗退となりました。チームメイトのJ.バトンは,10番手タイムをマークし,ぎりぎりでQ3進出となりました。ウェットから徐々にドライへと変わっていったQ3でも速さを見せたのは,やはりメルセデスAMG勢の2人でした。コンディションが回復していった後半に入って,各車タイムアタック合戦を展開していきましたが,最終的にL.ハミルトンが唯一1分7秒台をマークしてポールを獲得。チームメイトのN.ロズベルグが唯一の1分8秒台をマークして2番グリッド獲得となりました。3番手タイムをマークしたのはフォース・インディアのN.ヒュルケンベルグで,トップから1秒以上遅れでした。今シーズン初めてQ3に進出したバトンは,最終的に5番手タイムをマークして予選を終えています。なお,ロズベルグと4番手タイムだったフェラーリのS.ベッテルの2人が,ギアボックスを交換していますのでグリッド降格処分となりますので,決勝レースにおけるバトンは3番グリッドからのスタートとなります。この3番グリッドからのスタートというのは,バトンにとっては2014年のイギリスGP以来となります。
2016/07/02(土)
☆今回も(F1)
○レッドブルにとってホームコースとなるシュピールベルクにあるレッドブル・リンクにおいて,第9戦オーストリアGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午後から行われた2回目のフリー走行は,途中から突然の豪雨に見舞われてしまってドライコンディションで行われた1回目のフリー走行のタイムを上回ることができませんでした。ということで,この日の総合タイムは,1回目のタイムが各ドライバーにとっての最速となります。その中で総合トップタイムをマークしたのは,前戦でポールトゥーウィンを達成し,ここまでランクトップの座を守っているメルセデスAMGのN.ロズベルグでした。総合2番手タイムをマークしたのは,チームメイトのL.ハミルトンで,今回も同チームのワンツー発進となっています。なお。ウェットコンディションのためタイムアップがならなかった2回目の走行でも,同じ順位でワンツーとなっています。メルセデスの2台が1分7秒台だったのに対して,フェラーリのS.ベッテルは,1分8秒台で総合3番手となっています。4番手タイムがK.ライコネンでしたので,フェラーリが3,4番手を占めることになりました。マクラーレン・ホンダ勢は,J.バトンが13番手,F.アロンソが14番手で初日を終えています。
2016/07/01(金)
☆契約延長(F1)
○昨日は,レッドブルの育成的立場にあるトロ・ロッソがC.サインツに対してオプションを行使して契約を延長したことについてお伝えしました。その際,メインチームであるレッドブルについては,契約延長の方向で話が進んでいるということをお伝えしました。そして,この度,レッドブルから発表があり,エースドライバーであるD.リカルドと2年間の契約延長が成立したことが正式に決定しました。2011年にHRTからデビューしたリカルドは,2012年にトロ・ロッソに移籍しました。そして,現在はWECシリーズにポルシェからフル参戦しているM.ウェーバーのF1引退に伴い,2014年にレッドブルに昇格しています。今回の契約延長により,少なくとも5年間はレッドブルにとどまることとなりました。昨日もお伝えしたように,圧倒的なリザルトを残しているメルセデスAMGとの差が,ほんのわずかながら縮まってきていることは確かで,今シーズンのチャンピオンシップについてはもう既に一定程度の方向性が見えていますが,来季に関しては期待が持てる可能性もあります。当然,レッドブル系でのエースドライバーですから,リカルドのチャンピオン争いということもあるわけで,楽しみなシーズンとなるかもしれません。
 

トップ > 7月の最新ニュース