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2015/12/26(土) ☆改修(MotoGP) ○マレーシアGPの会場で知られているセパン・インターナショナル・サーキットが,コース改修のため閉鎖されることになりました。その期間は,3ヶ月を予定しています。セパンといえば,2輪,4輪共に各種カテゴリーのレースが開催されているサーキットですが,年間を通して暑い気候を利用して,様々なカテゴリーがシーズンオフにここを利用し,プレシーズンテストを行ったり,色々なメーカーやチームがマシン開発に利用したりしています。今回の改修は,2007年に改修して以来となるFIAグレード1とFIMグレードAを維持するための全長5.543q全周にわたる再舗装が行われることになっています。改修工事の開始についてですが,同サーキットは,MotoGPにおける2016年シーズン最初のオフィシャルテストが2月1日から3日間にわたって行われる予定になっていますので,それが終わってからとなっています。現在明らかにされている工事期間は,2月15日から5月8日までとなっています。 なお,今年のこのWEBページの更新は,今日が最後となっています。この1年間ご覧下さってありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。皆様よいお年をお迎えください。 |
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2015/12/25(金) ☆断念(F1) ○資金難に苦しむチームが多い中,以前は潤沢なインドマネーがあって安定したチームの1つだったフォース・インディアですが,ここ数年はその資金のもととなっているスポンサーの経営難の影響を受けて資金難が懸念されています。その影響からロータスと同じように身売りが噂されていて,その流れの中でイギリスのカーブランドで,現在はフォードの傘下に入っているアストンマーチンと来季から提携するということが浮上していました。それによると,チーム名を“アストンマーティン・レーシング”に変更し,スコッチーウィスキーブランドで有名なジョニー・ウォカーとのスポンサー契約の一部として,マシンがブルーとゴールドのカラーリングに施されるというものです。かなり具体性を持った噂でしたが,関係者の証言により実際に交渉はされていたのは事実だったようです。かなり交渉は進展していたようですが,この度アストンマーチンのCEOであるA.パーマー氏がコメントを出して「F1に投資する意味がない」ということで,今回の交渉はまとまらなかったようです。ただ,少なくとも「少なくとも2016年は」という話も出ていますから,再来年以降再びこの話が浮上してくる可能性が残っているのも事実のようです。 |
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2015/12/24(木) ☆体制発表(SGT) ○SGTのGT300クラスにフル参戦しているGOODSMILE RACING&Team UKYOが,昨日東京都内で2016年の体制発表会を行いました。同チームは,「初音ミク」のカラーリングで大変お馴染みですが,ただカラーリングだけでなく,同クラスを代表するチームの1つで,2011年と2014年にはタイトルを獲得しています。今シーズンはデュフェンディングチャンピオンとして,谷口信輝&片岡龍也のコンビがメルセデスSLS AMG GT3にマシンをスイッチして臨みました。しかし,残念ながら性能調整の影響等があって2年連続チャンピオン獲得はかないませんでした。今回の発表によると,ドライバーについては,谷口&片岡のペアが継続参戦となりました。チーム監督が元F1ドライバーである片山右京,マシンメンテナンスがRSファイン,コミュニケーションディレクターが大橋逸夫ということで,陣容もそのまま継続となりました。大きな違いはマシンで,メーカーとしてはメルセデスという点には変わりないものの,そのメルセデスが来季から投入する新しいGT3カーであるメルセデスベンツAMG GT3を投入することになりました。カラーリングはもちろん初音ミクで,新しいマシンの公開は,これまで通り例年2月に行われているワンダーフェスティバルで行われる予定になっています。 |
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2015/12/23(水) ☆参戦中止(WEC) ○世界耐久選手権(WEC)に参戦するニッサンから発表があり,2016年のWECにおけるLMP1クラスへの参戦を取りやめることになりました。今シーズンのニッサンは,プロトタイプカーとしての常識を覆すFFレイアウトを採用したLMP1クラス用車両『GT-R LMニスモ』を開発して参戦を表明していました。しかし,マシン開発の遅れから,開幕戦からの2戦を欠場し,同シリーズでメインとなるル・マン24時間に参戦しました。しかし,3台体制で臨んだこの大会でしたが,マシン開発の遅れはいかんともしがたく,2台はリタイア,残りの1台は,トラブルを抱えて何度もピットインを繰り返しながらも走行を続けましたが,結局完走扱いとなりませんでした。ル・マン以後は再びマシン開発のために欠場を続け,今季の参戦をとりやめていました。その間,ニッサンはチーム代表変更などの組織改革も行いながら来年に向けた開発を継続すると共に,今月上旬には,アメリカでテストを実施していました。しかし,一度は来季からの復帰を発表していましたが,結局思うようにマシン開発が進まず,今回の発表に至っています。2017年シーズンからについては,今回の発表では明らかにされておらず,このままLMP1クラスからの撤退も考えられます。『GT-R』というニッサンにとってブランドイメージとも言える名称をつけたマシンでしたが,悪くするとその歴史に汚点となるかもしれないだけに,今後どのような展開となるのか気になるところです。なお,最高峰であるLMP1クラスでは参戦を休止するものの,ずっと結果を残してきているLMP3クラスなどへのエンジン供給に関しては,これまで通り活動を続け,WECシリーズとの関わりを継続することも併せて発表されています。 |
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2015/12/22(火) ☆買収完了(F1) ○ロータスについては,既にルノーから買収されることが明らかになっていました。資金難に苦しんでいたロータスは,税金の未払いから,例えば日本GPにおいても差し押さえの措置がとられて,資材はサーキットに届いたものの,しばらくの間レースの準備ができないような状態になったりしていました。その未払い問題も,ルノーが買収することで解決できるようになっていました。そして,ロータスの未払いをめぐる訴訟が昨日再開したのを契機に,ルノーの弁護士が買収の手続き完了を明らかにし,そのことでエンストンを拠点とするこのチームの未払いに対する訴えは取り下げられました。これで未払い問題は解消し,今後さらにルノーはF1復帰に向けて動きを本格化することになります。買収については決定したものの,ドライバー等具体的な部分については正式発表が行われていません。現在の報道によれば,1月中には発表が行われるものとみられています。ただ,ドライバーについては,今季所属した内,R.グロージャンは新規参入チームであるハースF1チームへの移籍が決まっています。そして,もう一人のP.マルドナドの残留とJ.パーマーの新規加入がロータスの頃に決まっていて,ルノーにそのまま引き継がれることがほぼ確実視されています。また,フランスの自動車メーカーらしく,チーム運営には,元F1チャンピオンで,フランスを代表するレジェンドドライバーであるA.プロストが加入するのではないかと噂されています。 |
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2015/12/21(月) ☆貢献(WTCC) ○世界ツーリングカー選手権(WTCC)に日本車としては唯一ワークス参戦しているホンダから発表があり,WTCCにおけるホンダのワークスドライバーを務めるG.タルキーニが2016年シーズンのドライバーラインナップから外れることになりました。元F1ドライバーでもあるタルキーニは,JASモータースポーツが運営するWTCCにおけるワークスチームであるカストロール・ホンダWTCCチームに所属し,ずっと市販のシビック・タイプRをベースとする現行のホンダ・シビックWTCCマシンの開発を行ってきました。今シーズンは,シトロエン勢におされてチャンピオン争いに絡むことはできませんでしたが,それでもタルキーニはホンダ勢最高位となるランク5位につけてシーズンを終えました。普通であれば続投ということになるのですが,どうやら来季のホンダは,新たな取り組みを行っていくことになったようで,超ベテランドライバーであるタルキーニが外れることになったのではないかと思われます。ただ,これまでの貢献等を考えると,このまま関係を絶つということにはならないようで,具体的なことは発表されていませんが,ホンダ・レーシングの一員として今後も何か別の役割を担うことになるようです。それが何であるか,そして,彼が抜けたシートに誰が座ることになるのかなど,来季に関することは後日発表となります。 |
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2015/12/20(日) ☆目処(F1) ○近年F1人気の低迷,そして開催費高騰により,特に中心地であるヨーロッパでの開催が厳しい状況となっています。例えば,フランスGPはずっとカレンダーから消えたままですし,ニュルブルクリンクで開催予定だった今シーズンのドイツGPについても,結局中止という結果になってしまいました。そのような中で浮上していたのが,イタリアGPの開催危機です。フェラーリの母国ですし,その熱狂的なファンであるティフォシたちが多数押しかける大会ですから,まさかそうした開催危機という状態があるとは想像もできませんでした。しかし,やはり他の地域と同様,開催するための資金が不足するという状況になっていたようです。そうした懸念材料が浮上していた中,明るい兆しが出てきたようです。今回のその点に関する報道によると,新たな法律が成立し,イタリア自動車クラブ(ACI)から資金の調達を可能にすることになったようです。この法律ができなかったら,政府から資金提供を受けなければならなくなっていて,そうなるといくらイタリアとは言え,1つのスポーツイベントに資金供給するとなるとコンセンサスが得にくいのは間違いないでしょう。元F1ドライバーで,現在ミラノ自動車クラブ会長を務めているI.カペリ氏によると,「今回の法改正により,イタリア自動車クラブが関連企業の資金を利用して,モンツァで行われるイタリアGPの開催費を支払うことが可能になった」ということです。まさかのイタリアGPでしたが,開催継続への目処が立って,フェラーリファンはもちろん,どのF1ファンも安心できたのではないでしょうか。 |
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2015/12/19(土) ☆加入(SF&SGT) ○SFとSGTの両方に参戦しているTEAM CERUMOから発表があり,更なるチーム力強化を図る一環として,浜島裕英氏が同チームに総監督として加入することになりました。浜島氏は,元々ブリヂストンの社員で,長年モータースポーツ用タイヤの開発を行ってきました。そのブリヂストンがF1に参戦を開始すると,総指揮を務めました。2012年には,その実績が買われてフェラーリに招聘され,昨シーズンまでビークル&タイヤ・インタラクション・ ディベロップ・ディレクターを務めていました。この度,浜島氏が所属することになったTEAM CERUMOは,冒頭に記したようにSFとSGTのどちらにも参戦していて,今シーズンのSFでは,P.MU/CERUMO・INGINGとして参戦し,見事エースドライバーである石浦宏明が自身初となるシリーズチャンピオンを獲得しています。その石浦のチームメイトは,国本雄資でした。SFにおけるチーム監督は,現役SGTドライバーである立川祐路が務めています。SGTでは,LEXUS TEAM ZENT CERUMOとして参戦し,SFの監督である立川と,SFでチャンピオンとなった石浦がステアリングを握りました。そのSGTにおけるチーム監督は,元F1ドライバーの高木虎之介が務めています。今回の発表は,まだ総監督としての加入だけで,それ以外の具体的な点については発表がなく,後日正式発表を行うということです。 |
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2015/12/18(金) ☆むち打ち?(F1) ○今シーズンのレッドブルは,ルノーのパワーユニットに悩まされ,苦しいシーズンを送ることになりました。そのため,シーズン途中からチームとルノーの関係は悪化し,ほぼ両者は袂を分かつ寸前までいっていました。レッドブルは,新たなPUを求めてメルセデスやフェラーリ,そしてホンダと交渉を持ちましたが,全て交渉はまとまらず,一時はF1からの撤退さえも視野に入れざるを得ない状況となりました。しかし,ルノーとの交渉が継続し,最終的に来季から同チームのスポンサーに就くことになったタグ・ホイヤーにバッジを付け替えたルノーを使い続けることになりました。ドライバーに関しても,撤退騒ぎの時は両ドライバーともシートを失う危機もありましたが,今シーズンと同じD.クビアトとD.リカルドになることが決まっています。さて,その内のリカルドが,今シーズンむち打ち症に苦しんでいたことを明らかにしました。その原因となったのが,ルノー製のPUのようです。同システムは,パワー不足が問題視されていましたが,どうやらドライバビリティにも課題を抱えていたようです。リカルドによると,「パワーオンにすると,スプラッターなどが起こる」ということです。つまり,激しい振動などに悩まされていて,これが原因でむち打ち症の症状が出たものと思われます。こうした話を聞くと,F1マシンの運転が,どれほど体に負担がかかるかがあらためて分かりますね。 |
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2015/12/17(木) ☆残留(インディカー) ○インディカー・シリーズに参戦しているAJフォイト・レーシングから発表があり,来シーズンも引き続き佐藤琢磨を起用することになりました。チームメイトについても,今季と同じくJ.ホークスワースを起用することになりました。残留が決まった啄磨は,同チームに2013年から所属していますので,来季で4年目となります。これは,同チームを創設したAJ.フォイトを除くと,所属ドライバーとしての最長記録となります。今シーズンは,体制強化を図って,チーム創設以来初となる2台体制を築きました。しかし,啄磨が所属を開始した2003年のロングビーチにおける大会で日本人初となる優勝を飾りましたが,今季はトップ5フィニッシュがデトロイトで飾った2位の1度だけと,決して満足のいく結果は残せていませんでした。こうした状況を受け,チームはさらなる体制強化を図ることが,今回の発表でなされました。ドライバーについては変更がありませんでしたが,チームディレクターとして,今季アンドレッティ・オートスポートに所属して同職を務めていたJ.クロッツを新たに迎え,これまで啄磨のレースエンジニアだったD.ハリディをテクニカルディレクターに昇格させました。チームディレクターに就任することになるクロッツは,1990年からの2年間メカニックとして在籍していましたから,チームに再登場ということになります。2台体制となって期待された今季でしたが,思うような結果を残せませんでしたから,来季こそは再び優勝争いができるようになることを期待したいですね。なお,来季の同シリーズは,3月13日にセントピーターズバーグで開幕戦を迎える予定になっています。 |
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2015/12/16(水) ☆復帰?(F1) ○フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のCEOで,フェラーリ会長を務めるS.マルキオンネが,アルファロメオをF1に復帰させることを検討していると発言しました。アルファロメオといえば,モータースポーツでは1950年に現在のF1世界選手権が始まるはるか以前から活動していたという長い歴史を持っています。そして,そのF1世界選手権が始まった1950年と翌年の1951年にドライバーズタイトルを獲得しています。その後ワークス体制としては撤退をしましたが,1960年代と1970年代はエンジンサプライヤーとして,1979年から1985年にかけてはコンストラクターズとしてF1に参戦していました。まさにスポーツカーを代表するブランドの1つとして定着している同社ですから,F1に復帰することは,ブランド力を高め,販売に結びつけようと考えても何ら不思議はなく,むしろ必然ともいえるかもしれません。実際,今シーズン使用したフェラーリのマシンであるSF15-Tには,アルファのロゴが飾られていました。また,ルノーとの関係悪化によりレッドブルが新たなパワーユニット供与を模索していた際にフェラーリとも交渉を持ちましたが,その時アルファロメオブランドでフェラーリ製PUを使用するという案も出たことが明らかになっています。まだ具体的なものにはなっていないのでしょうが,かなり期待が持たれる発言と考えていいのかもしれませんね。 |
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2015/12/15(火) ☆規則変更(MotoGP) ○国際モーターサイクリズム連盟(FIM)から,新たに決定した競技規則及び技術規則について発表しました。その決定には何点かあるのですが,その一部についてお伝えします。まず競技規則についてですが,中・軽量級クラスでレースが中断された場合,大まかにいえば,再スタートは最低5ラップを含め,常に3分の2のレース距離となることが決まりました。次に技術規則についてです。MotoGPクラスでは,来季からブリヂストンに替わってフランスのミシュランがワンメークタイヤを供給することになっています。そのタイヤのアロケーションについてですが,スリックタイヤの割り当ては,最大でフロントが10本,リアが12本の合計22本までとなりました。ウェットタイヤに関しては,最大でフロント7本,リア7本の合計14本,インターミディエイトに関しては,最大で前後共に3本の合計6本となっています。MotoGPクラスにおけるエンジンアロケーションについてですが,メーカーが供給するファクトリーチームとサテライトチームの数に応じて異なる仕様のエンジンを供給できることになりました。つまり,供給するサテライトチームが3つだった場合,ファクトリーとサテライトのチーム数合計が4となりますので,4つの異なる仕様のエンジンが供給できることとなります。 |
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2015/12/14(月) ☆残り2枠?(F1) ○シーズンが終了し,各チーム,メーカーは来季に向けての準備を着々と進めている時期になっています。その準備の1つが,来シーズン誰がそのシートに座るかということです。有力チームから徐々にシートが埋まっていき,まだ正式発表がないチームもありますが,確率の高い噂を含めると,ほぼシートは埋まってきているようです。後残りの枠は,今季コンストラクタータイトルで最下位に終わったマルシャ・マノーの2枠だけではないかと見られています。ただ,来季のマノーについては,メルセデスのパワーユニットと,ウィリアムズのトランスミッションとサスペンションを搭載することが既に決まっていますので,大きく飛躍する可能性も秘めています。それだけに,マノーとしても,ドライバー選択が重要になってきますし,まだシートが決まっていないドライバーは,狙い目のシートといえるでしょう。もっとも,決して少なくはないスポンサーマネーの持ち込みは必要なのでしょうが・・・。なお,予想も含めた来シーズンのドライバーラインナップは,以下の表のようになっています。 |
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2015/12/13(日) ☆決定(JRR) ○来シーズンのレースカレンダーの正式版が発表になり,来季は全9戦で争われることになりました。実は,今季も全9戦で争われる予定だったのですが,筑波サーキットで行われる予定だった第7戦が,筑波周辺を襲った堤防決壊による水害のため,やむなく中止するという措置がとられました。その筑波でのレースは,来年は開幕戦として行われることになりました。来季の特長としては,まずセミ耐久が2戦となり,内訳は,鈴鹿が200q相当,SUGOが120mile相当となっています。これは,鈴鹿8耐のエントリー方法が変わったことが影響しているようです。もう1つは,盛り上がりを見せている250cc(単気筒は300cc)マシンで争われるJP250が,併催レースとして開催されることになりました。ちなみに,「MFJ CUP」として開催されるこのクラスの決勝レースは,土曜日に行われます。来季から「全日本スーパーフォーミュラ選手権」へと名称が変更されることになっているSFとの併催レースが,「2&4」として全3戦行われます。我が大分県にあるオートポリスでは,来季も全2戦が予定されていて,1つは全クラス開催,もう1つは2&4として開催されることになっています。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2015/12/12(土) ☆契約延長(F1) ○以前はVodafoneが,そして今シーズンは30年にわたる提携を結んできたタグ・ホイヤーとのスポンサー契約が終了します。また,まだ噂の域は出ないものの,スコッチウィスキーブランドであるジョニーウォーカーとの契約も終了するのではないかといわれています。その他,ヒューゴ・ボスも離脱していますし,マクラーレンのスポンサーは離脱する一方の状態になっています。そのような中,スポンサー契約延長の発表がありました。今回発表があったのは,スペインの金融関連グループである『サンタンデール』の英国法人『サンタンデールUK』です。現在のマクラーレンは,スペイン人ドライバーであるF.アロンソと,イギリス人ドライバーであるJ.バトンとがレギュラードライバーを務めています。サンタンデールとの契約は,まさにこれとぴったり一致するものとなります。今回の発表によると,延長期間は2020年までとなっていて,ちょうど東京オリンピックが開催される年までです。今回の契約延長に伴い,現在結ばれているバトンとのパーソナルスポンサー契約も延長されることになりました。 |
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2015/12/11(金) ☆重複回避(SF) ○現行の「全日本選手権スーパーフォーミュラ」という名称が,来シーズンから「全日本スーパーフォーミュラ選手権」へと変更することになっているSFですが,それを統括する日本レースプロモーション(JRP)から,来シーズンのレーススケジュールの改訂版を発表しました。来季もダラーラ製SF14シャシーに2リッター直4直噴ターボエンジンのNREを搭載したマシンで争われるSFですが,大きく変化するのはタイヤです。今季まではブリヂストンがワンメークタイヤを供給してきましたが,そのBSが今季限りで撤退し,来季からはヨコハマがタイヤ供給することになっています。そうしたSFのレースカレンダーですが,前回までのスケジュールでは,開幕戦と最終戦の2戦(どちらも鈴鹿サーキットで開催。)が世界耐久選手権(WEC)と日程がバッティングしていました。SFにフル参戦している中嶋一貴やA.ロッテラーなどは,WECにも参戦していますから,そうしたドライバーたちはSFの2戦に参加できないことになります。こうした状況を回避するため,SF側にレーススケジュールを変更する必要性が生じていました。そして,今回の発表に至ったわけです。それによると,11月に発表された前回のスケジュールと比べ,開幕戦は1週間遅らせ,最終戦は1週間前倒しになっています。あとの5戦は変更されていません。また,シーズン前のテストについても発表があり,鈴鹿サーキットでは3月14・15日に,岡山国際サーキットでは3月31日・4月1日に開催されることになります。なお,具体的なスケジュールについては,以下の表のようになっています。 |
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2015/12/10(木) ☆2冠(APRC) ○アジアで開催されているロードレースの最高峰であるアジア・ロードレース選手権(APRC)の最終戦が,12月6日(日)にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われました。このカテゴリーの最高峰は,600ccマシンで争われるスーパースポーツ600ccで,1つの大会で2レース行われています。このクラスでチャンピオンに王手をかけていたのが,今シーズンJRRのJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得し,2年連続チャンピオンに輝いた元GPライダーの高橋裕紀です。MuSASHi Boon Siew Honda RacingからCBR600RRを駆ってフル参戦する高橋は,一時ランクトップの座を譲ることはありましたが,第4戦でダブルウィンを飾ると,後はずっとランクトップの座を守っていきました。そして,ランク2位にT.Pro Yuzy Hondaの小山知良がつけて日本人ライダー同士でのチャンピオン争いとなった最終戦では,高橋が2レースともポールからスタートしてどちらもトップでチェッカーを受け,ダブルウィンを達成しました。この結果,小山に58ポイント差をつけて見事初フル参戦で初タイトルを獲得しました。これにより,今シーズンの高橋は,JRRとAPRCの2冠王者となりました。今季の高橋は,JRRでは6戦中5勝,APRCでは12戦中7勝を飾りました。特に,APRCでは,第3戦のレース2以来全てのレースを高橋が制しています。モリワキと共に世界への復帰を目指す高橋ですが,そろそろ何らかの動きがあってもおかしくはないリザルトを残しています。ファンとしては,いつになったらそうした状況になるのか,きっとやきもきしているところでしょうね。 |
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2015/12/09(水) ☆契約有効?(F1) ○既にお伝えしたように,ルノーはロータスを買収して,来季からワークスとしてF1に復帰することになりました。その点については発表がありましたが,具体的な部分については年が明けてからの発表になると予想されます。その具体的な部分の一つが,レギュラードライバーについてです。ロータスとしては,既にR.グロージャンの離脱と,P.マルドナドの契約延長が決まっています。また,来季から新規参入するハースF1チームに移籍することになっているグロージャンの後釜については,今年リザーブドライバーとしてしばしば金曜日の最初の走行であるフリー走行1で登場していたJ.パーマーがその空いたシートに座ることが決まっています。そうした状況ですから,普通で考えればワークス復帰の発表と同時に,もしくは同時期に発表があってもおかしくはありません。しかし,それがなかったということは,買収したことでドライバーの採用についても白紙に戻ったということが考えられます。そのような中,ロータスでCEOを務めるM.カーターのコメントによると,ドライバーの契約については「ルノーと合意済みだ」ということで,既に契約が決まっている2人がそのまま採用されることを示唆しました。実際,マルドナドとの契約によってもたらされるベネズエラの石油関連国営企業である『PDVSA』からの多額の資金は,ワークス参戦とはいえ,ルノーにとっても大きなものになることは間違いありません。恐らく,決まっているドライバー体制を含めて,具体的な体制についてまとめて発表する形を採るのかもしれませんね。なお,リザーブドライバーについては,ロータス自身未定でしたから,こちらは来年発表になるものと思われます。噂では,フランスを代表するメーカーであるルノーとしての復帰ですから,フランス国籍のドライバーを採用するのではないかといわれています。 |
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2015/12/08(火) ☆契約終了(F1) ○レッドブルから発表があり,今シーズン末でインフィニティとのスポンサー契約を終了することになりました。日産の高級車ブランドであるインフィニティとレッドブルとの関係は,2011年から始まりました。これは,ルノーと日産との提携関係が関わっていて,レッドブルが実質的にルノーのワークス的立場にあったことから実現したものでした。2013年からは,タイトルスポンサーとしてインフィニティのロゴがサイドポンツーン部分に大きく飾られています。しかし,実質上はルノー製であることには変わりないものの,来季からレッドブルが搭載するパワーユニットは,マクラーレンとの関係を解消して来季からレッドブルのスポンサーとなるタグホイヤーの名前を冠したものになることが決定しています。こうなると,インフィニティがレッドブルのスポンサーを務める意味がなくなりますので,今回の解消に至ったようです。ちなみに,インフィニティのスポンサーマネーは,年間7000万ドル(約86億2300万円)にのぼるといわれていました。 |
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2015/12/07(月) ☆体制発表(JRR) ○日本を代表するプライベートチームの1つであるハルク・プロが,12月4日(金)に感謝の夕べを開き,その会場において来季の体制について発表がありました。今シーズンのハルク・プロといえば,ツインリンクもてぎで開催された日本GPにおいて,全てのクラスでワイルドカード参戦を果たすという快挙を成し遂げました。また,J-GP3クラスでは,その日本GPにワイルドカード参戦した水野涼がチャンピオンを獲得しています。さて,今回の発表ですが,まず最高峰のJSB1000クラスについては,これまでと同じく高橋巧が継続参戦します。今シーズンの高橋は,マシンの戦闘力不足に苦しみ,中須賀が駆る新型YZF-R1の速さもあって,結局1勝もできないままで終了しました。来季についても,マシンが変わるわけではありませんから,苦しいシーズンになることが強いられることでしょう。ただ,ワイルドカード参戦した日本GPのMotoGPクラスでは,初参戦初ポイントを獲得していますし,HRCでMotoGPマシンの開発をしていくことも変わりはないでしょう。また,噂される新型CBR1000RRの開発等にも関わることになるでしょうから,モチベーションの維持はやっていけるのかもしれません。他のクラスの体制ですが,J-GP3チャンピオンとなった水野は,来季同チームからJ-GP2クラスにステップアップすることになりました。J-GP3クラスは,今シーズンと同じく日本GPにワイルドカード参戦も経験した栗原佳祐が継続参戦します。ST600クラスは,こちらも今シーズンと同じく名越哲平が継続参戦します。また,浦本修充が,アジアロードレース選手権SS600に参戦する予定にもなっているようです。 |
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2015/12/06(日) ☆スポンサー名が(F1) ○12月4日(金)に,レッドブルから来季使用するエンジンについて発表がありました。レッドブルのパワーユニットについては,これまで使用してきたルノーとの関係悪化から,他メーカー製のものに変更していく動きが見られました。ところが,各メーカーからそれぞれ供給を断られ,このままでは使用するPUを確保することができず,最悪の場合F1からの撤退が浮上していました。しかし,最終戦アブダビGPにおいて「来季使用するPUが決まった」という発表があり,とりあえず撤退という流れはなくなりました。ただ,この時は具体的な名前などが出なかったため,また新たな憶測がでるという事態になっていました。そして今回の発表に至ったわけですが,レッドブルによると,来季は,“タグ・ホイヤー”の名前が付けられたルノー製PUを搭載することになりました。タグ・ホイヤーというと,スイスの超有名ブランドですが,今シーズンまでは,長年にわたってマクラーレンのスポンサーを務めてきました。しかし,このところマクラーレンとの関係を解消するスポンサーが出てきていますが,タグ・ホイヤーも同様の動きが出て,来季からレッドブルへのスポンサー活動を採ることになりました。これにより,同チームが2016年シーズンに使用するマシンは,『レッドブル・レーシング-タ グ・ホイヤー RB12』と名付けられることになりました。 それに呼応するように,レッドブルの兄弟チーム的立場にあるトロ・ロッソからも来季使用するPUについて発表がありました。トロ・ロッソについても,レッドブルと同じく来季使用するPUを失い,撤退も噂されていました。今回の発表によると,来季使用するものは,今年フェラーリやザウバーが使用していた2015年型フェラーリ製のPUということになりました。レギュレーションでは,1つのメーカーがシーズンで異なる2つのパワーユニット仕様を供給することはできないことになっているのですが,FIAの特別な許可が出て今回の発表に至りました。今回の決定により,来季のドライバーについては,C.サインツJr&M.フェルスタッペンという若手&2世ドライバーの組み合わせが継続することになりました。 |
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2015/12/05(土) ☆復帰(F1) ○ルノーから発表があり,来シーズンからワークスチームとしてF1に参戦することが正式に決定しました。ここ数年は,エンジンサプライヤーとして活動してきたルノーでしたが,例えば同エンジンユーザーでワークス的立場にあるレッドブルがS.ベッテルと連覇をしていた時期は,ルノーエンジンのよさよりもA.ニューエイが開発しているレッドブルのマシンのよさが注目を集めていたように,投資に見合うだけの評価を得ていませんでした。今年レッドブルとの関係が険悪になったことも大きな要因となっていることは間違いなく,ルノーは資金的に苦しんでいるロータスを買収し,F1へのワークス参戦を模索してきました。9月に既に買収の発表は行われていましたが,それから10週間にわたって話の進展がありませんでした。もちろん水面下での話し合いは行われてきたのでしょうが,発表がなかったため買収話が解消したのではないかという噂まで浮上していました。今回明らかになったのは,9月の発表以来進展が表立たなかったのは,どうやらお金のことが関係していたようです。ロータスを買収した場合,コンストラクターズタイトルのボーナスと,歴史的に重要と認められたチームに与えられるヒストリックプライズマネーをルノーが受け取れるかどうかが問題となっていました。この度,F1における商業的ボスであるB.エクレストンとの話し合いが行われ,ロータスが受け取る予定だったそれらを,買収後にルノーが受け取れることが決定したため,今回の発表に至ったようです。ルノーのC.ゴーンCEOによると,ルノーの今後は,100%の買収か,全くの撤退かの2者択一だったようで,その結果が買収ということでした。今回の決定により,ルノーは,少なくとも2024年までF1に参戦することも決定しています。ちなみに,ロータスの買収は,同チームが単に資金的に困難な状況になっていたからだけではなく,2000年から2010年に渡って同チームを所有していたのがルノーで,チームとして撤退することになって引き継いだのが現在のロータスという流れがあります。つまり,ルノーにとっては,6年ぶりにワークス参戦復帰ということになるわけです。 |
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2015/12/04(金) ☆条件付き(F1) ○FIA世界モータースポーツ評議会から発表があり,来シーズンのレースカレンダーが決定しました。それによると,既に発表されている暫定版と同じく,新たにアゼルバイジャンGPが加わり,さらに休止していたドイツGPが復活するのに伴い,最大レース数が20から21に引き上げられています。正式版での注目は,サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催予定のアメリカGPでしょう。同大会は,「財政破綻の状況にある」という状況に置かれているため,実際に開催できるかどうか微妙なところがあります。今回の発表では,「プロモーターおよびASN(モータースポーツ統括機関)の合意が必要」との但し書きがついての掲載となっています。前回の暫定版と変更になっているのはメキシコGPで,条件付き承認のアメリカGPが実施された場合,連戦になるよう前倒しして10月30日開催となっています。ル・マン24と開催日がバッティングしているアゼルバイジャンで開催予定のヨーロッパGPについては,開催日の変更はなく,開催がバッティングしたままです。ただ,レーススタートの時間は,ル・マンの終了時刻とぶつからないよう調整されるとのことです。鈴鹿で開催される日本GPについては,前回の発表と同じく第17戦として10月9日開催となっています。なお,今回正式決定したレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2015/12/03(木) ☆海外へ((JRR) ○11月27日(金)に発表があり,JRRにおいて元軽量級チャンピオンで,今シーズンは初めてST600クラスにフル参戦した大久保光が,再び海外で走ることになりました。しかも,以前はアジアでのものでしたが,今回はついに世界選手権となります。彼が来シーズン参戦することになったのは,SBKと併催で600ccマシンで争われているWSSです。かつては,JRRの最高峰クラスチャンピオンの経歴を持つ武石伸也が2000年に,そして,何といっても藤原克昭が2001年から2010年までフル参戦して大活躍した歴史があります。今回の大久保のフル参戦は,3人目の日本人ライダーとなります。大久保が所属することになったのは,イギリスに本拠地を置く「CIAランドロードインシュアランス」です。監督を務めるのは,かつて最高峰クラスでホンダのワークスライダーとしてGPにフル参戦した片山敬済氏が,プライベートチームとして率いた『チーム・カタヤマ』から参戦した経歴を持つS.バックマスターです。マシンは,ずっとホンダで育った大久保らしく,ホンダCBR600RRとなります。今回のフル参戦決定には,今シーズン彼が所属したチームを率いる小原斉氏と,そのスポンサーを務めた携帯電話販売関連会社の社長と務める中込正典氏の後押しがあったようです。以前は,自らチームを率いてJRRにフル参戦するという若手ながら苦労を経験している大久保が,ついに世界に羽ばたくこととなりました。WSSは,毎回激しい戦いを強いられるカテゴリーです。チームやサーキットなど初めてだらけですから,かなり苦労すると思われます。ぜひ一歩一歩確実にリザルトを残していってほしいものですね。 |
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2015/12/02(水) ☆トップタイム!(F1) ○最終戦アブダビGPが行われたヤス・マリーナ・サーキットにおいて,F1に参戦している10チームが参加したピレリのタイヤテストが行われました。ピレリにとってこのテストは,来シーズンに向けたプレシーズンに許された唯一の走行チャンスとなります。そして,新しいウルトラソフトコンパウンドや異なる構造のタイヤを持ち込んでテストを行ったようです。ステアリングを握ったドライバーに関しては,フェラーリのようにレギュラードライバーが参加したチームもあれば,P.ウェーレインを起用したチャンピオンチームであるメルセデスAMGのように若手ドライバーに走行のチャンスを与えたチームもあります。そのような顔ぶれで12時間にわたって行された今回のテストでトップタイムをマークしたのは,何とマクラーレン・ホンダのマシンを駆ったテストドライバーのS.バンドーンでした。今シーズン再びホンダとタッグを組んだマクラーレンでしたが,エンジン,シャーシ共に戦闘力が劣り,ポイント獲得はおろか,2台揃って完走さえもままならないままシーズンを終え,参戦10チーム中9位でシーズンを終えるという屈辱の年となってしまいました。もちろん単なるテストに過ぎないので,この結果が来季のリザルトと直結するという判断は下せません。ただ,F1プロジェクト総責任者である新井康久が,「休暇を取らずに作業する」ということを誓ったホンダにとっては,いいモチベーションとなるのではないかと思われます。2番手タイムをマークしたのは,最終戦を3位表彰台で飾ったフェラーリのK.ライコネンでした。3番手タイムは,ザウバーのテストドライバーを務めるM.エリクソンでした。なお,ピレリにとっての次のテストは,1月に行われるウェットタイヤのテストです。 |
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2015/12/01(火) ☆2台体制(WEC) ○今シーズンのWECは,ドライバー,マニュファクチャラーのいずれのタイトルもポルシェが獲得して終了しています。昨年のチャンピオンであるトヨタにしても,それまでのタイトルホルダーであったアウディにしても,そして,多くのチームにしても,WECで最も中心となるル・マン24時間耐久レースでは,3台体制で臨んでいました。その点に関して,アウディ及びポルシェから発表があり,両チームとも来季は2台体制で臨むことになりました。この決定に大きな影響を与えているのが,フォルクスワーゲン(VW)が引き起こした不正問題です。ご存知のように,VWはディーゼルエンジンの燃費に関して,排ガス規制を逃れるため不正なプログラムを組み込んで燃費を偽るという問題を引き起こしています。これが原因でVWへの不信が高まり,販売に大きな影響が出るのではないかと思われています。さらに,今回の問題で多額の制裁金が科されることが確実で,経営そのものにも影響が懸念されています。今回2台体制で臨むことになったアウディ及びポルシェは,このVW傘下の企業で,参戦そのものが懸念されていただけに,2台体制で決着を見たのは,ある意味幸運なのかもしれません。2だいたいせいとなると,どのようなドライバーラインナップになるのかが注目ですが,今シーズンの体制を維持するようです。そうなると,まずアウディですが,M.ファスラー,A.ロッテラー,B.トレルイエ,L.ディ・グラッシ,R.デュバル,O.ジャービスという6名のレギュラードライバー陣で,ほとんどが私たちにお馴染みのドライバーばかりということになります。ポルシェに関しては,T.ベルンハルト,M.ウエーバー,B.ハートレー,R.デュマ,N.ジャニ,M.リーブの6名となります。なお,ル・マン24時間を制したのは,ポルシェの3台目を駆ったN.ヒュルケンベルグ,A.バンバー,N.タンディでしたが,彼らについては起用が見送られることになります。もっとも,現役のF1ドライバーであるヒュルケンベルグについては,ル・マンの来季のレースカレンダーが,初開催となるF1のアゼルバイジャンGPとバッティングしていますから,元々参戦でできないことが決まっていました。 |
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