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2015/07/31(金) ☆免許取得(F1) ○夏休みに入ると,日本国内の自動車学校では,高校3年生が免許取得目指して入校し,これが夏休みの風物詩といえるのかもしれません。この風物詩は,今シーズンに関しては何とF1の世界でも行われているようです。その話題の主役となっているのは,今シーズンからトロ・ロッソに所属してF1におけるレギュラードライバーとなったM.フェルスタッペンです。彼が注目を浴びた主要因となったのが,F1史上最年少となる17歳と166日でのF1レギュラードライバー昇格です。この最年少記録は,最低年齢に関するレギュレーションの変更により,今後は二度と破られないのではないかといわれています。そのフェルスタッペンの母国であるベルギーでは,18歳にならないと公道を走らせることができません。サーキット走行では関係ないとはいえ,F1ドライバーでありながら公道を車で走ることができないというのは何だかおかしな感じもします。さて,現在は4週間にわたるサマーブレイクに入っているF1ですが,この期間を利用して,冒頭に書いたような日本の高校3年生と同じく,フェルスタッペンもベルギーで免許取得のための講習を受けることになっているようです。既に学科に関しては合格しているようで,後は実技試験となっています。F1ドライバーからすると最も得意なジャンルかもしれませんが,逆にゆっくりすぎて難しいのかもしれません。彼の誕生日は,9月30日(水)ですので,母国GPの頃に運転するのはできませんが,この日は日本GPが終わって3日後になります。きっと日本GPが終わると,いそいそした気持ちで母国での運転を楽しむのではないでしょうか。 |
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2015/07/30(木) ☆謝罪(8耐) ○昨日もお伝えしたように,今年の8耐は,新型マシンと現役MotoGPライダーの投入,そしてワークス体制と万全の体制を敷いたヤマハに凱歌が上がりました。今大会の目玉と言えたのが,もちろんこのヤマハの本気度もありましたが,やはりMuSASHi RT HARC-PRO.の3連覇と,それを達成するため,MotoGPにおいて2度のワールドチャンピオンの経歴を持つC.ストーナーを採用したことでしょう。会場でいろいろなイベントが行われ,その中にはいろいろなライダーのトークショーも行われていました。その中で最も黒山の人だかりができていたのが,このストーナーのものでした。それほどの注目を集めたストーナーは,決勝レースで最初の走行の時,2位でバトンタッチを受けてから追い上げを見せ,見事にトップに浮上しました。しかし,それから程なくしてヘアピンで突然バランスを崩し,時速200qほどのスピードで転倒を喫して,クラッシュパッド乗り越えるほどの激しい衝撃を受けながら滑っていきながらようやくスライドが止まりました。マシンは,さらに回転しながらスライドしていき,ヘアピンのコース上でようやく止まりました。この激しい転倒により,ストーナーは肩と足首の骨折という重傷を負ってしまい,もちろんチームはそのままリタイアとなり,3連覇の夢は早々に消えてしまいました。この衝撃的な転倒ですが,その時の会場では,ヘアピンの手前にあるコーナーには微妙なギャップがあり,それに乗ってしまったからではないかとアナウンスされていました。実際,優勝したP.エスパルガロは,フリー走行でこのギャップにより激しい転倒を喫しています。しかし,この度レース後にホンダが実施した調査結果が発表され,ストーナーのミスではなく,スロットルケーブルに関連する不具合によるものだということが判明しました。それと同時に,ストーナーに対してHRCは謝罪を表明しています。これまでもファクトリーバイク用に使われていたシステムでしたが,トラブルは今回が初めてだったようです。今後は,耐久用に新しいシステムを開発していくという対策を採るようです。 (トークイベントでのC.ストーナー) |
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2015/07/29(水) ☆節目(8耐) ○2015FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会の決勝レースが,真夏の天候となった鈴鹿サーキットで行われました。当サイトの管理人である私は,今年の例年通りこの『鈴鹿8耐』の観戦に行ってきました。今回の大会は,MuSASHi RT HARC-PROの3連覇,ホンダの6連覇がかかった大会でした。そこでホンダが採った方法が,MotoGPにおいて2回チャンピオンを獲得し,引退後の現在は,HRCのテストライダーとして時折活躍しているC.ストーナーをMuSASHi RT HARC-PROに投入して連覇を狙いました。もちろん他のメーカーも黙っておらず,中でも力を入れてきたのが,ホンダの永遠のライバルであるヤマハでした。そのヤマハが採った方法が,まずチームはワークスとしての参戦,マシンは今年フルモデルチェンジして投入したYZF-R1を投入,ライダーにはヤマハのエースである中須賀克行だけでなく,現役のMotoGPライダーであるP.エスパルガロとB.スミスという強力な布陣を敷きました。そして,そのヤマハの作戦は,見事に花開くものとなりました。まず,予選では,エスパルガロが前人未踏の2分6秒000をマーク。果たしてこの記録を更新するのがいつになるのかという程の驚異的なタイムでした。このタイムがマークされた瞬間のサーキットは,一瞬静まり,そして大歓声に変わりました。それぞれ応援するメーカーやチームがあるものですが,それに関係なく賞賛の拍手や歓声が上がっていました。決勝レースでは,レース序盤はあえて前に出ることをせず,トップに立ってからは圧倒的な速さを見せて後続との差を広げていきました。8時間を通して合計6回のSCが導入されました。その中の1回が,ストーナーの転倒によるものでした。これはかなり激しい転倒で,会場が凍り付いた瞬間でもありました。せっかく築いた後続との差でしたが,その度に差がリセットされたものの,それをも他のチーム,メーカーに対してハンディを上げたかのようなもので,リスタートすると再び圧倒的な速さを見せて差をつけていきました。しかも驚くのは,耐久の肝である燃費に関しても圧倒的によく,1回目のピットインは,他メーカーを横目に一番最後に行っていました。スピードがあって燃費もいい,さらにライダーも超一流という状況ですから,まさに横綱相撲の状態でした。それに対して,連覇を狙うホンダは,2位にF.C.C. TSR Hondaが入って一矢は報いたものの,まさに完敗という状況でした。会場のホンダブースには,2千万円を超える金額で衝撃を与えた市販マシンであるRCV213-Sが展示されていました。まさにエポックメイキングなマシンではあるものの,私自身「だからどうしたの。」という感想を持ったのも事実です。果たしてホンダユーザーのどれくらいの人がそれを欲していたのでしょう?そんなことに注力するよりは,8耐やJSB1000クラス,SBKなどのプロダクトマシンで争われるレースのベースとなるCBR1000RRの開発及び販売に力を入れて欲しいという願いを持っているのではないでしょうか。現行のCBRは,CBR954RRの後継モデルとして2004年にCBR1000RRとして登場以来,ずっとマイナーチェンジのまま推移してきています。その間,9回も8耐で優勝し,まさに名車といえる程のものになっています。しかし,今回の8耐の結果を考えると,これまで「熟成」という作戦を採ってきたホンダの方向性を変える必要が生じた大会となったことは間違いありません。果たして来年以降,ホンダ(もちろん他のメーカーも)がどのようにして巻き返しを図るのか,1つの節目となった大会となったのではないでしょうか。 |
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2015/07/23(木) ☆テスト削減?(F1) ○コストが大きな問題となっているF1ですが,新たな対策が持ち込まれることになるのではないかという報道がなされています。その対策とは,テストの削減です。来シーズンのF1は,全21戦と過去最大のレース数が予定されています。しかも,シーズンの期間が短縮されているため,タイトなレーススケジュールとなっています。コスト削減やスケジュールの過密化などの理由から,今回報道されているようなテスト削減という方向性が出てきているようなのです。今季は,シーズン前に4日間のテストが3回,シーズン中に2日間のテストが2回行われました。今回の報道によると,来季はプレシーズンテストが4日間のテスト2回に減らされ,シーズン中のテストが行われないことになりそうなのです。シーズン中のテストといえば,マシン開発はもちろん,若手ドライバーを走らせる場としても活用してきました。シーズン中のテストが行われないということは,F1参戦を目指すドライバーたちがマシンに乗る機会が大幅に減ることになります。また,来季からアメリカをベースとする新チームであるハースF1チームが新規参入しますが,同チームにとってわずか2回,合計8日間のテストのみでシーズンを迎えることになります。 |
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2015/07/22(水) ☆開催困難?(F1) ○昨シーズンから始まったソチでのロシアGPですが,現在チケットが2万枚程度しか売れておらず,2年目にして早くも開催に黄色信号が灯り,ロシア政府に資金援助を求めているというような報道がなされています。ただ,これは一部の報道にしか過ぎず,真相の方はどうなのかは分かりません。開催に関してはっきりと分かっているのは,本来は先週末に行われる予定だったドイツGPが,同じく資金不足により開催ができなくなり,今シーズンはドイツGP自体が無くなってしまったことです。例年ホッケンハイムとニュルブルクリンクとの交互再開が行われてきたドイツGPですが,今年はニュルブルクリンクの番でした。そのニュルブルクリンクは,経営破綻による財政難に陥っています。来シーズンのドイツGPは,ホッケンハイムの番ですから,来季に関しては開催の可能性が高いようです。しかし,2017年シーズンに関しては,再びニュルブルクリンクの番になりますが,いまだに経営破綻後の所有権問題が片付いてなく,財政的に厳しい状況が続いているようです。このままでは,高額な開催権料を支払うことができず,再来年は再びドイツGPの開催がどうなるか分かりません。こうした状況を打破するには,もちろんサーキット側の努力が必要ですが,世界的にF1の人気低迷という状況をF1側が打破する必要もあります。実際ニュルブルクリンクの運営に当たっているカプリコーン社のK.シューマッハ氏によると,もしサーキットに9万人の観客が訪れるような状況になれば開催権料を支払うことができるという趣旨のコメントを出しているようです。 |
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2015/07/21(火) ☆永久欠番(F1) ○昨年の日本GPにおいて,脳に重大な損傷を受ける事故によって重篤な状態が続いていたマルシャのドライバーだったJ.ビアンキが,残念ながら治療の甲斐なく7月17日(金)に息を引き取りました。フェラーリの支援を受けていた彼は,近い将来そのフェラーリドライバーになる可能性が高かった逸材だけに,F1界にとっても大きな痛手となります。そして,ビアンキの死を受けてFIAから発表があり,彼が使用していたカーナンバー17を永久欠番とすることになりました。F1は,一昨年まで前年のランキングがもとになってカーナンバーが決まっていました。しかし,昨シーズンから,各ドライバーが参戦していく限り"2"〜"99"の中で基本的に自分で選択した番号を使用していく「パーマネンナンバー」制が採用されています。もちろん,チャンピオンナンバーであるカーナンバー"1"は,前年のチャンピオンが使用します。ビアンキは,"7""27""77"を申請していましたが,ナンバーはランク上位から決まっていきますから,最終的にビアンキのナンバーは"17"になっていました。永久欠番ですから,今後F1においてカーナンバー17は使用されないことになります。事故以来一度も意識を取り戻すことがないまま25歳の若さで息を引き取ったビアンキ選手のご冥福を,あらためてお祈りいたします。 |
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2015/07/20(月) ☆好スタート(SF) ○第3戦の決勝レースが,トヨタのお膝元である富士スピードウェイで行われました。前日に行われた予選は,雨に翻弄されるという展開となりましたが,この日の富士は,雲が広がってはいるものの,終始ドライコンディションの中で行われました。この日の決勝レースは,スタートの良さ,悪さがリザルトに大きな影響を与えました。フロントローを独占したLenovo TEAM IMPUL勢でしたが,ポールからスタートしたA.カルダレッリはやや出遅れてしまったため,1コーナーで後続に巻き込まれる形になって接触し,フロントウィングを失うアクシデントに見舞われてしまい,大きく順位を落としてしまいました。それに対して,チームメイトのJ-P.オリベイラは好スタートを切ってホールショットを奪いました。その後は,危なげないレースを展開していき,2位に15秒もの大差をつける独走で今季初優勝を飾りました。ホールショットで2番手につけたのが,8番グリッドからスタートしたPETRONAS TEAM TOM’Sの中嶋一貴でした。前戦は,WECシリーズで負ってしまった怪我の手術のために欠場した中嶋だけに,チャンピオン防衛には何としても優勝もしくは表彰台獲得w目指していたものと思われます。そうした思いが功を奏したのか,こちらも抜群のスタートを切ることができました。オリベイラからは遅れをとってしまったものの,最後まで単独走行での2位の座を守り続けました。3位に入ったのは,前戦で初のポール,そして初の優勝を飾ったP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明でした。10番グリッドからのスタートとなってしまった石浦でしたが,他のドライバーがピットインをしていく中,一番最後までピットインをのばし,幸運もあってこの作戦が功を奏して最終的に3位に浮上し,見事2戦連続表彰台を獲得し,ランクトップの座を守りました。なお,エンジンで見ると,トップ7をトヨタエンジン勢が独占し,トヨタでのお膝元開催に華を添える形となりました。 |
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2015/07/17(金) ☆自由選択(F1) ○昨年から取り入れられた新型マシンでのレースは,F1に大きな変革をもたらしたものの,観客動員等で大きく貢献しているかというとかなり疑問符がつく状態であることは確かです。そのため,人気低迷を打破するためいろいろな案が噂として出てきていますが,その中にタイヤに関するものが含まれています。その中の1つが,タイヤの自由選択を許可するというものです。現在のF1は,ワンメークタイヤを供給するピレリが指定するものを使用しています。もちろんこれは,安全面から考えると大切なことではあります。ただ,タイヤ戦略という面では,かなり限定されることも確かです。今回の噂に関して,ピレリのモータースポーツディレクターを務めるP.ヘンベリーが,現在検討されている内容を明らかにしました。それによると,現在FIAが検討している来季に向けたチームがタイヤコンパウンドを選択する自由を高めるという案ですが,全ての大会で導入されるわけではありません。いくつかのレースにおいてチームはコンパウンドを自由に選ぶことができるものの,イタリアGPの会場となっているモンツァなど,安全性に疑問符がつくレースに関しては,これまで通りピレリが指定するものに従うことを義務付けるというもののようです。現段階では,選択の自由が与えられるのは15戦で,その中からワイルドカードとして4戦だけチームがタイヤの自由選択できるということで検討されているようです。 |
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2015/07/16(木) ☆8耐でも(8耐) ○今月末に行われるWECシリーズの中の1戦となっている『第38回鈴鹿8時間耐久ロードレース』に向けた動きが本格化していますが,2日間にわたって合同テストが行われました。ここまで行われてきたテストでは,全てあいにくの天候となり,ドライコンディションでの走り込みが十分にできていませんでした。しかし,今回のテストは天候に恵まれ,ようやく参加したどのライダーもドライでの本格的な走り込みができました。2日間にわたった今回のテストで,総合トップタイムをマークしたのは,YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行でした。今シーズンもJRRでランクトップをいくヤマハのワークスライダーである中須賀ですが,今年のヤマハは8耐もワークス体制で臨むことになっていて,同チームは中須賀のチームメイトにB.スミスとP.エスパルガロという現役MotoGPライダーを起用しています。JRRで速さを見せている中須賀は,8耐でもその速さを見せそうな今回の総合トップタイムとなりました。総合2番手タイムをマークしたのは,TeamGREENの渡辺一樹でした。カワサキが久々の復帰となった昨年の8耐ですが,渡辺の転倒により順位を下げたということがありましたから,渡辺にとってリベンジという気持ちが強いものと思われます。今回の総合2番手タイムは,その気持ちの表れなのかもしれません。そして,総合3番手タイムをマークしたのは,今回の8耐の最大の目玉といっていいC.ストーナーでした。2度のワールドチャンピオンに輝くストーナーですが,既にレースからは引退し,HRCのテストライダーを限定的に務めています。今回は,8耐限定で現役復帰し,それぞれJRRとSBKでワークスライダーを務めている高橋巧,M.ファン.デル.マークと組んでMuSASHi RT ハルク・プロから参戦することになっています。既にGPの会場ではなくなっている鈴鹿だけに,ストーナーとしては鈴鹿での走行経験がそれほどなく,久々のレース復帰となるストーナーとしては厳しい状況と言えます。そのような中,8耐のテストで初めての本格的ドライコンディションで総合3番手というのは,チャンピオンならではのものと言えるでしょう。 |
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2015/07/15(水) ☆ステップアップ?(MotoGP) ○今シーズンのMoto2クラスで注目のライダーの一人となったのが,昨シーズンWSSでチャンピオンを獲得したS.ロースでしょう。今シーズンからMoto2クラスにスピードアップ・レーシングからフル参戦を開始すると,早速その才能を見せていて,フル参戦2戦目にして初勝利を飾り,現在第9戦終了段階でランク3位につけています。そのロースについて,新たな噂が浮上してきています。その噂というのは,来シーズンはMotoGPクラスにステップアップを果たし,アプリリアからフル参戦するのではないかということです。そのアプリリアですが,当初の予定では来シーズンから最高峰クラスに復帰する予定になっていました。しかし,実戦の中でマシン開発を行うという方針を採って1年前倒しで今シーズンから参戦を開始しました。チーム体制については,ファクトリーチームという体制ではなく,昨年までホンダのサテライトチームとして活躍してきたチーム・グレシーニとタッグを組んでの参戦となっています。ライダーは,同チームで長年エースライダーとして所属しているA.バウティスタと,GPでのシートを喪失後SBKで活躍してきたM.メランドリの2人となっていました。しかし,バウティスタはポイント獲得にいたっているものの,メランドリはマシンとのマッチングに苦しみ,ポイントが獲得できないままでシーズンが進んでいました。そのメランドリですが,ついに第8戦を限りにアプリリアとの契約を解除するという事態に発展しています。その背景には,ヤマハが来季からSBKに復帰することが関係しているのではないかという噂もあります。メランドリの離脱に伴い,第9戦ドイツGPからの残りのシーズンは,テストライダーを務めているM.ラバティが参戦することになりました。そして,今回の噂はこのことと関係していて,今季はラバティが参戦しますが,本格参戦となる来シーズンは,A.バウティスタは継続参戦するのでしょうが,そのチームメイトに浮上してきたのがロースということです。まだ噂の段階に過ぎませんが,今シーズンの活躍を見ると,十分可能性のあるものなのかもしれませんね。 |
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2015/07/14(火) ☆期間短縮(F1) ○先週7月10日(金)にメキシコシティにおいてFIAの会合があり,来シーズンの暫定のレースカレンダーが公表されました。それによると,レース数は全部で21となっています。これまでと大きく違う点がいくつもあるのですが,その中の1つが期間の短縮でしょう。通常は3月から開幕するF1ですが,来季は4月からの開幕となっています。レース数が今季より増えて開幕が下がっていますので,当然全体的なスケジュールがタイトになってきます。これは,期間を短縮することでコストの削減を狙っているとともに,レースとの間隔が詰まることで間延びすることが少なくなり,F1への興味・話題が持続することを狙っているようです。来季から新たに加わるのが,アゼルバイジャンで開かれるバクーGPで,第10戦として7月に開催されます。今シーズンは開催がなかったドイツGPですが,来季は11戦として開催されます。ただし,開催地はホッケンハイムなのかニュルブルクリンクなのかは分かりません。あと,開催日が今年からかなり移動したものもいくつかあります。具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。今回のは暫定ですから,当然今後変更が加わってきます。 |
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2015/07/13(月) ☆完勝(MotoGP) ○第9戦ドイツGPの決勝レースが,レースウィークを通じてドライコンディションとなったザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,序盤こそトップの座を譲ったものの,5周目にトップに返り咲くと,後は後続との差を広げていって独走状態に持ち込み,2位に2秒以上の差をつけて今季2回目となるトップチェッカーを受けました。この勝利により,彼自身このサーキットで6連勝を飾ると共に,今大会では全てのセッションでトップとなってまさに完勝と言える結果となりました。2番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサは,ヤマハワークス勢とのバトルを制して2位でチェッカーを受け,同チームにとっては今季初のワンツーフィニッシュとなりました。ホンダワークスの後塵を拝したものの,ここまでランクトップをいくモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが3位でチェッカーを受け,今シーズンここまで全戦で表彰台を獲得し続けています。負傷欠場となったABモトレーシングから代役参戦していた青山博一は,5周目に転倒を喫してしまい,残念ながらリタイアに終わっています。 Moto2クラスは,ここまでランクトップをいくアジョ・モータースポーツのJ.ザルコと,結果を残してきているベルギー人ライダーであるフェデラル・オイル・グレシーニMoto2のX.シメオンとのトップ争いとなりました。残り4周となったところでトップに立ったシメオンは,ザルコの追撃を最後までかわし,自身初となるトップチェッカーを受けました。ベルギー人ライダーの優勝は,1983年7月に行われた第9戦ベルギーGPにおいて,オールドファンには懐かしいディディエ・デ・ラディゲス以来32年ぶりとなります。2位に入ったザルコとの差は,わずか1000分の83秒差でした。ファイナルラップで3位争いをしていたのは,イタルトランス・レーシング・チームのF.モルビデリとエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのT.ラバトでしたが,モルビデリの転倒にラバトが巻き込まれてしまってともに転倒リタイアとなってしまい,この段階で5位を走行していたパギナス・アマリラスHP40のA.リンスが最終的に3位でチェッカーを受けました。2台のリタイアにより,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が2つポジションを上げることとなり,今季自身最高位タイである7位でチェッカーを受けました。 Moto3クラスは,ポールからスタートしたレパード・レーシングのD.ケントが,ランクトップらしい走りを展開していって独走状態に持ち込み,2位に7秒以上の大差をつける圧勝で今季5勝目を挙げました。7秒以上の大差はつけられたものの,E.バスケスが2位に入って,今季2回目のレパード・レーシングによるワンツーフィニッシュとなりました。3位には,集団でのバトルを制してグレシーニ・レーシング・チームMoto3のE.バスティアニーニが入っています。レパード・レーシングの尾野弘樹は,オープニングラップで転倒を喫してしまい,今季5度目となる転倒リタイアに終わりました。チームメイトがワンツーフィニッシュを達成していますから,より一層尾野の転倒は目立ってしまいます。以前も書きましたが,今後のことを考えると,尾野はどういうレースを展開していかないといけないのか,本当に考えるべきだと思います。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるCIPの鈴木竜生は,13周目に転倒を喫してしまい,こちらもリタイアに終わってしまいました。 |
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2015/07/12(日) ☆今季初(MotoGP) ○第9戦ドイツGPの予選が,ドライコンディションのザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,予選の前まで4回行われたフリー走行全てでトップタイムをマークしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,予選でもその速さを見せ,サーキットベストを更新して今季4回目,6年連続のポールを獲得しました。チームメイトのD.ペドロサが,開幕戦以来となるフロントローを獲得し,今季初,昨年10月に行われた第17戦マレーシアGP以来となるレプソル・ホンダ・チームのワンツーとなりました。モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾが,トップからおよそコンマ9秒遅れの3番グリッドを獲得し,スペイン人ライダーが今季初めてフロントローを独占しました。ABモトレーシングから代役参戦しているHRCのテストライダーの青山博一は,決勝レースを22番グリッドからスタートすることになりました。 Moto2クラスは,前戦でポールトゥーフィニッシュを飾ったランクトップをいくアジョ・モータースポーツのJ.ザルコがサーキットベストを更新してのトップタイムをマークし,3戦連続,今季4度目のポールを獲得しました。フェデラル・オイル・グレシーニMoto2のX.シメオンが,トップから1000分の89秒差の2番手タイムをマークし,第2戦アメリカズGP以来今季2度目となるフロントロー獲得しました。イタルトランス・レーシング・チームのF.モルビデリが3番手タイムをマークし,昨年11月に行われた最終戦バレンシアGP以来となるフロントローを獲得しました。初日の走行で総合2番手タイムだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,11番手タイムをマークして4列目からのスタートとなりました。 Moto3クラスは,ここまでランクトップをいくレパード・レーシングのD.ケントが,予選の途中で転倒するアクシデントに見舞われましたが,それを乗り越えてトップタイムをマークし,今季3度目となるポールを獲得しました。グレシーニ・レーシング・チームMoto3のE.バスティアニーニが,トップからおよそコンマ5秒遅れながら2番手タイムをマークし,3戦連続してフロントローを獲得しています。レッドブルKTMアジョのK.ハニカが,バスティアニーニに1000分の2秒差で惜しくも3番グリッドとなりました。レパード・レーシングの尾野弘樹は23番手,CIPのの鈴木竜生は30番手タイムで予選を得ています。なお,Moto3クラスは,スリップについてタイムアップを果たそうとしますが,レーシングラインをゆっくり走行しながらスリップにつく相手を探すということが今季しばしば見られています。もちろんこれは危険な行為ですので,オランダGPにおいてこうした行為に対してはペナルティを科すことが発表されていました。今回これに抵触するとして,スターティンググリッドのポジションを3つ降格するとともに,ウォームアップ走行において最初の10分間の出走を停止ペナルティが11人のライダー対して科されることになりました。残念ながら,その中には尾野弘樹の名前も入っています。 |
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2015/07/11(土) ☆開幕戦以来(MotoGP) ○第9戦ドイツGPがザクセンリンクで開幕し,2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,今シーズンまだ流れに乗れないレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,1回目の走行でトップタイムをマークすると,2回目の走行でもその勢いは衰えず,2回目ではコースレコードを上回る速さを見せて2連続でトップタイムをマークしました。マルケスの初日総合トップは,第1戦カタールGP,第2戦アメリカズGPに続いて今季3度目となります。また,2連続でトップとなったのは,開幕戦以来となります。総合2番手タイムをマークしたのは,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のB.スミスでした。今回の同チームの2人は,鈴鹿8耐に参戦することから,鈴鹿で行われたテストに参加してからドイツに乗り込んでいますので,ハードスケジュールの中での走行となっています。総合3番手タイムをマークしたのは,ドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。負傷欠場のK.アブラハムの代役としてABモトレーシングから参戦しているHRCのテストライダーの青山博一は,トップからおよそ2秒3遅れの総合22番手で初日を終えています。 Moto2クラスは,1回目の走行でトップタイムだったスピードアップ・レーシングのS.ロースのタイムを誰も更新することができず,MotoGPクラスのマルケスと同じく第1戦,第2戦に次いで今季3回目となる総合トップタイムをマークしました。総合2番手タイムだったのは,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でした。中上もロースト同じく2回目の走行ではタイムを伸ばすことができませんでしたが,その2回目で誰も中上のタイムを上回ることができなかったため,総合2番手で初日を終えています。2回目の走行で第2戦以来となるトップタイムだったイタルトランス・レーシング・チームのM.カリオが,このタイムで初日総合3番手でした。 Moto3クラスは,ここまでランクトップをいくレパード・レーシングのD.ケントが,前戦に続いて初日総合トップタイムをマークし,これは今季通算5回目となります。ケントのトップタイムは,総合2番手タイムだったオンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリに対してコンマ6秒以上の差をつける圧倒的なものでした。トップからおよそコンマ7秒遅れで総合3番手タイムだったのは,サクソプリントRTGのA.マスボーでした。レパード・レーシングの尾野弘樹は総合24番手,CIPの鈴木竜生は総合28番手と,やや出遅れた形で初日を終えています。 |
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2015/07/10(金) ☆ドライバー候補(F1) ○来シーズンから新たに参入することになっているのが,アメリカを拠点とするハースF1チームです。J.ハースがオーナーを務める同チームですが,そのハースは,アメリカ国内で最大の人気を誇るNASCARにフル参戦しているのスチュワート・ハース・レーシングの共同オーナーでもあります。そのハースF1チームのドライバーについては,現段階で明らかになっていません。シーズンの中盤にさしかかって,そろそろ来季への動きが出てくる頃にもなってきました。そのハースF1についてドライバーの噂が浮上してきている中,ハース自身がその点について語り,現段階で10人のドライバーのリストを作っていて,その中から選択していくとのことです。その10名については,当然明らかにされていませんが,フェラーリとの関係が大きな影響を与えるのではないかという噂が主軸を占めています。ハースが搭載するPUは,今年メルセデスに次ぐ成績を収めているフェラーリとなることが決定しています。マシン開発に当たっては,フェラーリの風洞を使用していて,両者の関係性はかなり強いものとなっています。そこでドライバーについても,フェラーリとの調整が行われていても何ら不思議はありません。現在噂で上がっているのが,テストドライバーを務めているJ-E.ベルニュやE.グティエレスの2人です。ル・マン24時間で優勝したN.ヒュルケンベルグも考えられますが,彼はフェラーリの候補の1人でもありますので,新規参入チームのドライバーとなるのはやや可能性が低くなっています。ベルニュとグティエレスで考えると,現在噂の中で頭1つ抜き出ているのは,グティエレスの方のようです。今シーズンはレギュラードライバーの座を失っている彼ですが,昨シーズンはフェラーリ陣営の1つであるザウバーからフル参戦しました。そして,今シーズンは,彼がテストドライバーとして今季好調のPUの開発を行っています。まだまだ表立っての動きは見られませんが,きっと裏ではいろいろな交渉がいろいろなところで行われているのでしょうね。 |
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2015/07/09(木) ☆離脱(MotoGP) ○明日からザクセンリンクにおいて第9戦ドイツGPが開幕しますが,それを前にして今シーズンから前倒しでMotoGPクラスにフル参戦を開始しているアプリリアから発表がありました。それによると,開幕以来同チームからフル参戦していたM.メランドリとの契約を解除することになりました。かつて中量級クラスでチャンピオンを獲得し,最高峰クラスでも活躍した経歴を持つメランドリですが,再復帰となる今回は,マシンの戦闘力不足とメランドリとのマッチングがうまくいかなかったりしたことが影響したのか,第8戦までに1ポイントも獲得できないままMotoGPから去ることになりました。2010年シーズン限りでMotoGPでのシートを失って以後のメランドリは,SBKへ戦いの場を移して活躍してきました。今回の離脱には,ヤマハが来シーズンからSBKにファクトリー体制で復帰する動きと連動しているようです。メランドリに替わって第9戦から参戦することになったのは,アプリリアでテストライダーを務めているM.ラバティです。今シーズンはイギリス国内で行われているBSBにBMWを駆って参戦しているラバティですが,一方でアプリリアのテストライダーをも務めています。MotoGPクラスでは,2013年シーズンから2シーズンに渡ってPBMに所属してフル参戦していました。昨シーズン限りでPBMがMotoGPから撤退することになり,ラバティはシートを失ってBSBに戦いの場を移していました。ラバティの参戦により,現在エスパルガロ兄弟が最高峰クラスで違うチームから参戦していますが,ラバティの弟であるJ.ラバティがアスパーMotoGPチームからフル参戦していますので,もう1組兄弟対決が実現することになります。 |
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2015/07/08(水) ☆推進体制(WRC) ○トヨタ自動車が,2017年から復帰する予定の世界ラリー選手権(WRC)に向けた推進体制について発表を行いました。今年1月30日(金)に行われたトヨタのモータースポーツ活動発表会において,冒頭に記したように2017年からWRCに復帰することが明らかにされていました。ただ,この時は,参戦時期と参戦するマシンがトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)の開発するトヨタ・ヤリスWRCになることが発表されただけで,より具体的なものはありませんでした。今回の発表によると,参戦チーム名は『TOYOTA GAZOO Racing』となります。そういえば,このところテレビのCMでGAZOO Racingのものが流されていますが,このことと関係があったのかもしれませんね。同チームの代表には,かつてWRCで1996年から三菱のランエボを駆って4年連続チャンピオンを獲得した経歴を持つT.マキネン氏が就任することになりました。さらに,チーム総代表には,豊田章雄トヨタ自動車社長が就任することにもなっています。 |
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2015/07/07(火) ☆代役参戦(MotoGP) ○今シーズンに入って腕上がり減少を解決するライダーが増加したり,転倒により骨折などのケガを負うライダーが出たりしていますが,その度にチームによっては代役参戦のライダーを立てています。この度も,今週末にザクセンリンクで行われる第9戦ドイツGPに向けて,2チームから代役参戦の発表がありました。まず何といっても私たち日本人にとっての注目は,ABモーターレーシングでしょう。現在ホンダのMotoGPクラス用の市販車であるRC213V-RSを使用してオープンオプションクラスにフル参戦している同チームですが,K.アブラハムがMotoGPクラスに参戦するために作られたチームでもあります。そのアブラハムですが,第7戦カタルニアGPの予選前に行われたフリー走行4で転倒を喫し,左脚の第2中足骨を骨折して今回のレースも欠場せざるを得ない状況となりました。そこで,今シーズンはHRCのテストライダーを務めている青山博一に白羽の矢が立ち,今季2度目の代役参戦が決まりました。前回は,腕上がり減少改善のための手術を受けたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサの代役として。第2戦アメリカズGPからの3戦に出場しています。この時は,当然ワークスマシンであるRC213Vを駆り,今回はRSの方ですから,乗り換えが大変なことは確かでしょう。もう一人の代役参戦は,オープンオプションクラスにフル参戦しているアシーナ・フォワード・レーシングです。今シーズンの同チームは,昨シーズンまでLCRホンダでファクトリークラスにフル参戦していたS.ブラドルを採用しています。そのブラドルですが,前戦オランダGPの決勝レース中に転倒を喫し,右手舟状骨を骨折するケガを負ってしまっていました。手術やリハビリに励んでいるブラドルですが,思うように痛みが引かず,サマーブレイク開けの第10戦インディアナポリスGPからの復帰を目指すことになりました。そこで,代役参戦することになったのが,2010年にMoto2クラス,2013年にMotoGPクラスに同チームからフル参戦した経歴を持つC.コルティでした。 |
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2015/07/06(月) ☆母国(F1) ○第9戦イギリスGPの決勝レースが,第1回のF1開催地であるシルバーストーン・サーキットで行われました。フロントローをメルセデスAMGが,2列目を同じくメルセデス製のPUを搭載するウィリアムズ勢が占めていましたが,好スタートを切ったのが,2列目の2台でした。ホールショットをウィリアムズが奪って一時的にワンツー体勢となりましたが,ポールシッターのL.ハミルトンが2位に浮上しました。オープニングラップでアクシデントが発生したため,セーフティーカー先導となり,このアクシデントの中では,マクラーレン・ホンダのJ.バトンがもらい事故となってリタイアに終わりました。セーフティーカー開けにハミルトンがトップをいくF.マッサに仕掛けましたが,コースオフとなってしまい,その隙をボッタスが突いてウィリアムズのワンツー体勢となりました。抜きどころが少ないこのサーキットだけに,なかなかウィリアムズの隙を突くことができなかったハミルトンでしたが,トップのマッサのペースが上がらない状況を見ていち早くピットインしてタイヤ交換。このアンダーカット作戦が功を奏して,見事トップに浮上しました。中盤を過ぎたところでブリティッシュ・ウェザーに見舞われ,終盤は雨が激しくなりました。しかし,トップをいくハミルトンは,母国でのレースだけに不安定な状況をものともせずにトップを走り,独走で今季5勝目を挙げました。雨の中ペースの上がらないウィリアムズ勢を交わしてN.ロズベルグが2位に浮上し,今回もメルセデスAMG勢のワンツーフィニッシュとなりました。雨の状況を得意とするフェラーリのS.ベッテルがどんどん順位を上げ,3位でチェッカーを受けました。オープニングラップでチームメイトがリタイアとなったマクラーレン・ホンダのF.アロンソでしたが,不安定なコンディションの中,ベテランの元チャンピオンらしい走りを展開し,完走13台のサバイバルレースを生き残って,見事10位でチェッカーを受け,彼自身今季初入賞を果たしています。 |
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2015/07/05(日) ☆異次元(F1) ○第9戦イギリスGPの予選が,『ブリティッシュ・ウェザー』とはほど遠い好天の中シルバーストーン・サーキットでで行われました。この日は,予選日ながら10万人をはるかに超える大観衆を集め,さすがF1の聖地であることを感じさせる光景となりました。ランクトップをいくメルセデスAMGのL.ハミルトンは,最後のアタックは失敗に終わって途中でアタックをやめたものの,その前のアタックでトップタイムをマークしてこれがポールタイムとなり,母国GP制覇に向けて好結果となりました。チームメイトのN.ロズベルグも,同様にラストアタックでタイムを上げることができず,ハミルトンに次ぐ2番手となり,いつものことではありますが,メルセデスAMGがフロントローを独占しました。タイム的にも,この2台のみが1分32秒台で,3番手にコンマ8秒の差をつける異次元のものでした。なお,このシルバーストーンでは,ポールシッターが勝利する確率が低くなっていますので,ハミルトンとしては安心できない戦いとなりそうです。コンマ8秒遅れの3番手タイムだったのは,前戦で3位表彰台を獲得しているウィリアムズのF.マッサでした。マクラーレン・ホンダ勢は,どちらもQ1突破がならず,F.アロンソが17番手,J.バトンが18番手と,残念ながら今回も圧倒的に戦闘力が落ちるマノー・マルシャに次ぐポジションで終了しています。 |
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2015/07/04(土) ☆両セッションとも(F1) ○第9戦イギリスGPが,伝統のシルバーストーン・サーキットで開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,このところ好調の波に乗り始めているメルセデスAMGのN.ロズベルグが,両セッションともトップタイムをマークして初日総合トップとなりました。フリー走行1では,ハイドロプレッシャーの低下によって走行を中断するというアクシデントに見舞われたロズベルグでしたが,セッション終盤に入って速さを見せ,それまでトップタイムだったメルセデスAMGのL.ハミルトンを交わして1回目のトップタイムをマークしました。午後に行われたフリー走行2では,ロズベルグが中盤にトップタイムをマークし,最後までそのタイムを更新するドライバーは現れず,この日最速タイムとなりました。午後の走行では4番手タイムだったものの,1回目のタイムでハミルトンが総合2番手タイムとなりました。午後の走行で2番手タイムをマークしたのはフェラーリのK.ライコネンですが,これがこの日総合3番手タイムでした。相変わらず苦難のレースが続いているマクラーレン・ホンダですが,F.アロンソはトップから2.576秒遅れの15番手,J.バトンはトップから3.041秒遅れの17番手で初日を終えています。 |
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2015/07/03(金) ☆初(8耐) ○自らのチームを立ち上げて以来,JRRはもちろん,8耐にも参戦を続けているのが加賀山就臣のチームであるTeam KAGAYAMAです。これまでの同チームは,8耐において元GP王者であるK.シュワンツを起用したり,『ニトロ・ノリ』の愛称で海外でもレースファンに親しまれていた芳賀紀行をこのところ起用しています。昨シーズンは,現在Moto2クラスで活躍している若手ライダーの一人であるD.エガーターを起用しました。今年の8耐については,加賀山と芳賀の二人は既に明らかとなっていましたが,もう一人のライダーについては未発表だったため,果たして誰を起用するのか注目を浴びていました。そして,この度同チームから発表があり,今年も驚きの起用となりました。その起用されることになったライダーとは,今シーズンもBSBにフル参戦している清成龍一です。清成といえば,ご存知のように長年ホンダに所属してきたライダーで,8耐でもホンダのエースライダーとして活躍し,これまで歴代2位タイとなる4勝を挙げています。ホンダでのシートを失った昨年からは,BMWから声をかけられ,HAWK RACINGに所属してBSBへのフル参戦を継続しています。清成にとっては,2年ぶりの8耐となり,何といっても初めてスズキのマシンを駆ってのレースということになります。果たしてスズキGSX-R1000をどのように駆るのか,今年の8耐の目玉がまた1つ増えました。 |
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2015/07/02(木) ☆エンジン交換?(F1) ○先日レッドブル・リンクで行われたオーストリアGPにおけるマクラーレン・ホンダは,コースの特性から考えていい結果が望めないため,ペナルティを覚悟の上でアップデートされたエンジンを投入したり,アロンソに対しては,それまでのロングノーズからショートノーズへと変更された新しいシャーシを投入したりしていました。25グリッド降格処分を受けながらレースに出場したものの,アロンソはオープニングラップでフェラーリのK.ライコネンと激しいクラッシュに見舞われてリタイア。J.バトンは,アロンソの事故によりセーフティーカーが導入され,それが開けてすぐにリタイアに終わり,ダブルリタイアとなってしまいました。ペナルティを覚悟してまでのアップデートを行い,結果が期待できる今後のレースに備えた同チームでしたが,新たな問題が浮上しました。というのは,アロンソの事故に関わることです。マシンが上に覆い被さるほどの激しいクラッシュ劇で,一瞬ヒヤッとさせるものでしたが,幸いなことに両ドライバーとも大事にはいたりませんでした。ところが,ドライバーには影響なかったクラッシュでしたが,マシン的には問題が生じていて,ホンダの調査によると,せっかくペナルティ覚悟で投入したエンジンでしたが,クラッシュによってダメージを負っていたことが判明したようです。これにより,今週末に行われるイギリスGPにおいて,マクラーレン・ホンダはエンジン交換をしなければならない見込みとなりました。当然新規のものを投入するとなると,再びペナルティを受けなければなりません。こうした状況となった同チームですが,どうやら新規のものではなく,過去のグランプリで使用済みのものに交換する予定で,イギリスGPの間に新しいエレメントへの交換が必要になりさえしなければ,アロンソはペナルティは受けずに済むようです。マシントラブルからリタイアに終わったバトンについては,まだ調査中のためどうなるかは不明のようです。 |
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2015/07/1(水) ☆変更?(SF) ○6月30日(火)から3日間の予定で,我が大分県にあるオートポリスでメーカーテストが始まりました。初日は,途中から雨が降り始めるというあいにくのコンディションの中,Team LeMansがトヨタ開発車の00号車を担当して小林可夢偉がステアリングを握り,TEAM DANDELION RACINGがホンダ開発車の05号車を担当し,こちらは野尻智紀がステアリングを握りました。基本的に海外のレースに参戦して腕を磨いてF1に上り詰めた経歴を持つ可夢偉にとっては,今回が初めてのオートポリスということになります。午前中は雨の量が少なく,ハーフウェットでの走行でしたが,午後からは雨の量が増えてヘビーウェットとなりましたので,予定を早めて14時過ぎには初日の走行を切り上げました。初日のテストで一番の注目は,何といっても使用したタイヤでしょう。現在のSFは,ブリヂストンがワンメークタイヤを供給しています。今回のテストは,当然そのブリヂストンを履いて走行すべきところですが,オートポリスにブリヂストンの姿は全くありませんでした。その代わり,赤と黒のトランスポーターがパドックに姿を見せていました。赤と黒といえば,ご存知のようにヨコハマタイヤです。実際,2台のマシンに装着されたタイヤには,『YOKOHAMA』のロゴが刻まれていました。このところワンメークタイヤ供給からの撤退が目につくブリヂストンですが,SFについても撤退が噂されています。この日の走行は,その噂を肯定するかのようなものとなりました。なお,ドライバーについてですが,TEAM DANDELION RACINGのピットには,同チームに所属するN.カーティケヤンの姿がありました。それに対してTeam LeMansのピットには,昨シーズンまで同チームに所属してSFにフル参戦していたL.デュバルの姿がありました。今シーズンは,WECやFE(こちらは,昨日お伝えしたようにシーズンが終了しました。)に参戦していて,国内のレースで姿を見ることができなくなっているデュバルですが,もしかしたらドライバーについても何らかの動きがあるのかもしれません。 |
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