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2015/11/30(月) ☆自身初(F1) ○今シーズンの最終戦となる第19戦アブダビGPの決勝レースが,トワイライトレースとしてヤス・マリーナ・サーキットで行われました。6戦連続となるポールからスタートしたメルセデスAMGのN.ロズベルグは,好スタートを切ってオープニングラップを制しました。その後も順調に走行を続けました。ピットストップのために一時的にトップの座を譲ることはありましたが,すぐにポジションを回復してトップの座をキープし続けました。一時2秒弱の差に縮められることはありましたが,それも一時的で,最終的に2位に8秒以上の差をつける独走で,自身初となる3戦連続のポール・トゥ・ウインを達成しました。今シーズンもチャンピオン獲得を逃したロズベルグでしたが,後半での活躍を見ると,来季の開幕が待ち遠しいのではないかと思われます。2位には,チームメイトで今シーズンのチャンピオンを既に決めているL.ハミルトンが入っています。3位に単独走行をしていたフェラーリのK.ライコネンが入り,この結果,ランキング争いでウィリアムズのV.ボッタスを逆転してランク4位でシーズンを終えています。ランク3位につけているチームメイトのS.ベッテルは,前日に行われた予選でQ1突破ならず15番グリッドからのスタートでしたが,どんどんポジションを上げていって,最終的にチームメイトに次ぐ4位でのチェッカーとなっています。マクラーレン・ホンダ勢は,最終戦でも苦しい戦いを強いられ,最終的にJ.バトンが1周遅れの13位でty結果ーを受けました。ただ,12位でチェッカーを受けたトロ・ロッソのM.フェルスタッペンがペナルティのため降格となったため,リザルトとしては12位に1つポジションアップを果たしています。チームメイトのF.アロンソは,スタート直後に接触事故に遭ったため最後尾まで順位を下げ,結局トップから2周遅れの17位でのチェッカーとなりました。最終戦もノーポイントとなったマクラーレン・ホンダは,これによりチームタイトルの順が,10チーム中9位と散々なシーズンを象徴する結果でシーズンを終えています。 |
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2015/11/29(日) ☆6戦連続(F1) ○最終戦となる第19戦アブダビGPの予選が,ドライコンディションのヤス・マリーナ・サーキットで行われました。初日総合トップタイムをマークしたメルセデスAMGのN.ロズベルグは,2日目に行われたフリー走行3でもトップタイムをマークし,予選でのトップタイムが十分に予想されました。ところが,Q1,Q2とトップタイムをマークしたのは,チームメイトで今シーズンもチャンピオンを決めているL.ハミルトンでした。今シーズン最後のポールシッターを決めるQ3が始まると,最初のアタックからロズベルグが速さを見せてトップタイムをマークしました。その後のアタックでもロズベルグがタイムを更新し,7戦連続となるポールを獲得しました。2番手タイムをハミルトンがマークし,最終戦もやはりメルセデスAMG勢がフロントローを独占しました。初日総合3番手タイムだったのがフォース・インディアのS.ペレスでしたが,そのペレスはQ3でも速さを見せて3番手タイムをマークしていました。ところが,ラストアタックでフェラーリのK.ライコネンがペレスをおよそコンマ1秒上回る速さを見せ,逆転で3番グリッドを獲得しました。マクラーレン・ホンダ勢ですが,Q1を突破したJ.バトンは,Q2でも速さを見せてQ3突破が期待されましたが,惜しくもおよそコンマ2秒足りずにQ2敗退となり,12番グリッド獲得にとどまりました。チームメイトのF.アロンソは,Q2進出が期待できる速さを見せていましたが,ラストアタックでコース上のデブリを踏んだためにスローパンクチャーに見舞われ,Q1で敗退となって17番グリッド獲得にとどまっています。 |
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2015/11/28(土) ☆今回も(F1) ○3月中旬から始まった今シーズンのF1ですが,ついに最終戦を迎えました。今季最後のレースを飾るのは第19戦アブダビGPで,ヤス・マリーナ・サーキットにおいてトワイライトレースとして開催されます。昨日その初日の走行が始まり,2回のフリー走行が行われました。この日の総合トップタイムをマークしたのは,終盤に入ってチームメイトを上回る成績を収めてきているメルセデスAMGのN.ロズベルグでした。彼のマークしたタイムは,唯一1分41秒台に入るものでした。総合2番手タイムをマークしたのは,ロズベルグのチームメイトで,既に今シーズンのチャンピオンを決めているL.ハミルトンでした。いつものこととはいえ,やはり最終戦もメルセデスAMG勢のワンツー発進となっています。そのメルセデスAMGからコンマ5秒離されて総合3番手タイムをマークしたのは,メルセデス製エンジンユーザーの1つであるフォース・インディアのマシンを駆るS.ペレスでした。メルセデスエンジン以外では,4番手にルノーエンジンユーザーの1つであるレッドブルのD.リカルド,5番手にフェラーリのS.ベッテルと続いています。マクラーレン・ホンダ勢は,F.アロンソが9番手,J.バトンが16番手で初日を終えています。 |
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2015/11/27(金) ☆タイム更新(SF) ○2日間にわたるエンジンメーカー&ルーキードライバーテストの2日目が,鈴鹿サーキットで行われました。前日の走行は,午前こそドライコンディションで走行できたものの,午前中から降り始めた雨の影響により,午後の走行はウェットコンディションでの走行となりました。2日目の走行は,雨がすっかり上がり,午後からの走行のみだったため完全ドライコンディションでした。この日は全部で5回赤旗が提示されたことから,予定の走行時間より10分間延長され,この時にこの日の最速タイムが刻まれました。そのトップタイムをマークしたのは,PETRONAS TEAM TOM'SのA.ロッテラーでした。そのロッテラーがマークしたタイムは,今季最終戦でマークされたポールタイムを上回るタイムだった初日の総合トップタイムを上回るものでした。来季から導入される予定のヨコハマタイヤを装着してのものですから,これから更に性能が向上していくはずのヨコハマを履いて,参入初年度の来季は各レースにおいてどこまでタイムが更新されていくのか興味深いところです。2番手タイムは,前日と同じくTEAM 無限の山本尚貴で,ホンダ勢のエースドライバーとしての力を発揮しています。3番手タイムはKYGNUS SUNOCO Team LeMansの小林可夢偉でした。元F1ドライバーの参戦ということで期待された今シーズンでしたが,表彰台には立ったものの,一度も高いところに上ることができなかっただけに,どこまで巻き返しを図るか楽しみですね。 |
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2015/11/26(木) ☆早くも(SF) ○11月25日(水)から鈴鹿サーキットにおいてエンジンメーカー&ルーキードライバーテストが始まりました。例年ですと,この時期のテストはルーキーテストが中心となるのですが,今季限りでオフィシャルタイヤを供給していたブリヂストンが撤退し,来季からヨコハマタイヤがその役割を担うことになっているため,同タイヤに合わせたマシン開発のためのテストも行われることになっています。そうしたテストですから,参戦する全11チームから合計20台が参加しています。初日の走行は,午前中はドライコンディションでの走行ができましたが,その午前中の走行から降り始めた雨が午後は本格的となっていって,午後はウェットコンディションとなったため,この日の最速タイムは午前中の走行でのものとなっています。その午前の走行でトップタイムをマークしたのは,LENOVO TEAM IMPULのJ-P.デ.オリベイラでした。そのオリベイラがマークしたタイムは1分37秒831で,これは同サーキットで行われた今季最終戦のレース2でマークされたポールタイムを早くも上回っています。総合2番手タイムをマークしたのは,最終戦の勝者であるTEAM 無限の山本尚貴でした。総合3番手は,今シーズンのチャンピオンを獲得したP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明がマークしています。マクラーレンでテストドライバーを務めていて,来シーズンはF1におけるシートを獲得することができなかったものの,ごく近い将来F1で走行することになるであろう逸材であるS.バンドーンも今回のルーキーテストに参加しています。マクラーレンとホンダとの関係性から,当然ホンダエンジン搭載チームから来季はSFに参戦することになるでしょうが,今回のテストには,そのホンダ勢の1つであるDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参加していて,初日は総合17番手タイムでした。なお,ウェットとなった午後の走行では関口雄飛がトップタイムをマークしていて,午前・午後共にLENOVO TEAM IMPULがトップタイムということになりました。 |
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2015/11/25(水) ☆3社目(F1) ○1.6リッターV6ターボ&ハイブリッドという形式のパワーユニットを搭載した現行のエンジン形式は,高額な資金を要すると共に,メルセデス製のPUが圧倒的な速さを見せて一人勝ち状態が続いています。それに加え,音に迫力がないということもあって,F1人気が年々下がってきているのも事実です。こうした状況を受け,FIAは現行のPUに加え,2017年シーズンからハイブリッドなしで870馬力を発生させる2.5リッターV6エンジンも導入するという計画を立て,それに向けてエンジンを供給する独立系メーカーの募集を行っています。その募集に対してまずイルモアが名乗りを上げました。エンジン開発にはかなりの期間を要しますが,イルモアは現在インディカーシリーズにシボレーのブランドでエンジンを供給しています。今回は,このエンジンを元に開発すれば2017年シーズンに間に合うということで募集に応じたようです。次に参加を表明したのが,2013年シーズンからGP3にエンジンを供給しているAER(Advanced Engine Research)です。同社は,GP3だけでなく,WECにおいてリベリオンとコレスLMP1チームに"P60"というツインターボV6エンジンを供給していて,これをベースにして今回のF1用エンジンを開発していくようです。そして,この度3社目も名乗りを上げました。それがメカクローム社で,同社は来季からGP3に3.4リッターV6エンジンを供給することになっていて,2017年からは,GP2シリーズに3.4リッターV6ターボエンジンを供給する予定になっています。今回名乗りを上げたのが,このエンジンをベースに開発していく意向があるからのようです。さらに,メーカーとしては当然利益が出ないと意味がありませんが,メカクロームの見込みによれば,2チームに供給すれば利益が出せるとのことです。意外に(?)反響があった今回のFIAの計画ですが,果たしてどのような結論に達するのか興味のあるところです。 |
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2015/11/24(火) ☆移籍(MotoGP) ○HRCとドゥカティから発表があり,かつてドゥカティとホンダにおいてそれぞれ1回ずつタイトルを獲得した経歴を持つC,.ストーナーとの契約について発表がありました。まず最初にあったのは,ストーナーが2度目のタイトルを獲得したホンダです。レプソル・ホンダ・チームに所属していた2012年をもって引退したストーナーでしたが,その後はHRCとテストライダー契約を結び,RC213Vの開発に協力してきました。また,今年は鈴鹿8耐にも参戦し,スーパーバイクのマシンとなるCBR1000RRの開発にも協力していました。その8耐は,スロットルが戻らないというトラブルが発生してコースオフを喫して激しく転倒し,重傷を負うと共にリタイアに終わっていました。最近になってホンダとの協力関係を終了するのではないかという報道がなされていましたが,その報道通り今シーズンをもって現役時の関係を含めて5年にわたる協力関係に終止符が打たれました。そのホンダからの発表を受けて,今度はドゥカティから発表があり,ストーナーとの間でブランドアンバサダーとテストライダー契約が結ばれました。ストーナーとドゥカティとの関係は,ストーナーがホンダに移籍する前の2007年から2010年の4年間でした。その間の2007年に1回目のタイトルを獲得。4年間で参戦した全67戦で,23回の優勝と,42回の表彰台を獲得していました。現段階ではテストライダー契約ですが,ホンダの時がそうだったように,レギュラーライダーがケガ等により出場できない場合の代役参戦や,ワイルドカード参戦などを当然ファンとしては期待するところでしょうね。 |
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2015/11/20(金) ☆遅延(F1) ○2012年からアメリカGPを開催しているのが,アメリカのオースティンに新たに建設されたサーキットであるサーキット・オブ・ジ・アメリカズです。そのサーキットが,開催権料支払が滞っていて,来季以降の開催も不安視されています。通常,ヨーロッパ圏外で実施される開催権料は,開催の3ヶ月前に支払うようになっています。これまで,同サーキットには,州から開催料金を考慮に入れて年間2,500万ドル(約31億円)が支払われていました。ところが,開催権料は1年ごとに10パーセントずつ上がっているものの,今年州から支払われている補助金は1,950万ドル(約24億円)に減額されています。今回問題になっている支払の遅延は,こうしたことが影響しています。このような事態になっている原因は,州知事の交代です。サーキットの建設や運営に大きな影響があったのが,全州知事の理解があったからで,交代後は徐々に理解者が減少していったようです。今回の事態に対して,F1の商業面で権力を握っているB.エクレストンは,支払が遅れることを認めていて,とりあえず事態が大きくなることは鎮まっています。しかし,当然このままで済むわけはなく,水面下では,アメリカ国内の他のサーキットでのグランプリ開催についても検討していて,その候補地としてカリフォルニアの名前が噂に上っています。 |
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2015/11/19(木) ☆解消(F1) ○高級時計ブランドであるタグ・ホイヤーといえば,1985年から30年にわたってA.セナやA.プロスト,M.ハッキネン,L.ハミルトンなどが駆ってきたマクラーレンのマシンにそのロゴが見られてきました。それほど,マクラーレンとタグ・ホイヤーは切っても切り離せない存在となっていました。しかし,その関係が今シーズンをもって終了することになりました。そして,来季からタグ・ホイヤーのロゴは,マクラーレンの強力なライバルチームであるレッド・ブルのマシンを飾ることになりました。マクラーレン・ホンダとしてスタートを切った今シーズンのマクラーレンですが,ホンダ製PUとマクラーレン製シャーシの戦闘力不足が露呈し,ポイント獲得はおろか,完走さえ厳しい状態となっていて,現在コンストラクタータイトルで9位と低迷しています。そのような不振のチームだからか,近年スポンサーが同チームとの提携を解消する動きが出ていて,今回のタグ・ホイヤーをはじめ,2013年にはボーダフォンが撤退してマシンを飾るタイトルスポンサーを喪失。さらに,スコッチウィスキーの代表的ブランドの1つであるジョニーウォーカーや,スペインの金融関連企業であるサンタンデールとの提携が今シーズンをもって終了するのではないかと見られています。次々とスポンサーを失っているマクラーレンの頼みは,現段階ではホンダからの支援という状況になっています。ただ,タグ・ホイヤーとの関係は解消しますが,来年からタグ・ホイヤーと同じ『LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)』グループの『シャンドン』との新たなスポンサー契約が成立しています。ところで,タグ・ホイヤーがレッドブルに衝くことになったわけですが,同チームには近年ずっと日本のカシオと提携していて,同社のブランドである『エディフィス』のロゴが飾られたり,レッド・ブルとの提携で生まれたエディフィスの時計が販売されていたりしています。当然タグ・ホイヤーとカシオは内容がバッティングするわけですから,この点がどう解消されるのか疑問が残るところです。 |
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2015/11/18(水) ☆活動計画(MotoGP) ○ホンダから,来シーズンのモータースポーツ活動計画の発表がありました。今シーズンの主要なロードレースにおけるホンダは,MotoGPのMoto3クラスでD.ケントがチャンピオンを獲得するという結果を残したものの,MotoGPクラスでは,ヤマハのワークスに3冠を許す結果となりました。また,国内においても,軽量級クラスでは同様にチャンピオンを獲得しましたが,最高峰のJSB1000クラスでは,新型のYZF-RIを投入したヤマハワークスの中須賀克行に4連覇を圧倒的な速さで許す結果となりました。SBKにおいては,結局1勝もできることなく,完敗に終わっています。また,来季はヤマハがSBKに本格復帰することになっていて,今シーズンの速さを見ると,新型R-1が早い段階から結果を残しそうな感じです。そうした状況なだけに,ホンダとしては巻き返しを図らなければならないシーズンとなりそうです。MotoGPクラスについて見ると,ワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームについては,来季も今シーズンの体制を引き継ぎます。サテライトチームについては,チームとしては変化がなく,ライダーについては,T.ラバトがS.レディングに替わってフル参戦することになっています。なお,契約で見ると,D.ペドロサとM.マルケスの2人に加え,J.ミラーがHRC契約となっています。Moto3クラスに関しては,ホンダ・チーム・アジアに移籍した尾野弘樹をはじめ,11人のライダーにワークスマシンであるNSF250RWが供給されます。SBKについては,今季フル参戦したM.ファン.デル.マークに加え,S.ギントーリに替わって今シーズン限りでMotoGPを卒業したN.ヘイデンが加わります。長年本格的な開発がストップしていて,もはや戦闘力を全く失っている現行型CBR1000RRだけに,新型の開発に向けた動きが出てくるのかもしれません。なお,具体的な体制については,以下の表のようになっています。ただ,ここでは,MotoGPクラスとSBKに関する情報のみお伝えします。 |
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2015/11/17(火) ☆結果剥奪(F1) ○メルセデスAMGのN.ロズベルグの5連勝で終了したブラジルGPでしたが,レース終了後にリザルトの変更がありました。それは,8位でチェッカーを受けたウィリアムズのF.マッサで,これによりロータスのR.グロージャンが8位,トロ・ロッソのM.フェルスタッペンが9位,そしてロータスのP.マルドナドが10位へとそれぞれ順位が繰り上がっています。今季タイヤバースト問題を受け,イタリアGP以降,FIAはピレリが供給するタイヤの限度を超えて走行しないようにグリッド上でタイヤ圧とタイヤ温度の測定を義務付けています。今回,“5分前”の通知が出された後,グリッド上でマッサの右リアタイヤのトレッド温度とスタート時の最小タイヤ圧の確認が行われました。その結果,マッサの右リアタイヤのトレッド温度は137℃になっていて,これはレギュレーションで決まっているトレッド最高温度の110℃を27℃超過しています。137℃という温度は,タイヤ圧で20.6psiに相当していて,これは規定で決まっているスタート時の最小タイヤ圧を0.1psi超過しています。この規定は,レース前に温度を高くして走行すると,タイヤが冷えた際のタイヤ圧低下が防げますから,競争力にアドバンテージをもたらすことになります。今回の裁定に対して,ウィリアムズ側はタイヤ温度が規定値内であることを証明する3つの独立センサーを備えていると反論し,すぐに控訴することを明らかにしています。 |
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2015/11/16(月) ☆2連覇(SGT) ○今シーズンの最終戦となる第8戦の決勝レースが,栃木県にあるツインリンクもてぎで行われました。この日のもてぎは,朝は雨が降っていたものの,天候は回復していき,午後は雨がないものとみられていました。しかし,レーススタート直前に雨が降り,程なくして雨は止んだものの,レース序盤はウェットコンディション,それから徐々にドライへと変わる難しいコンディションの中で行われました。GT300クラスは,前回のレースでチャンピオンが決定していましたが,GT500クラスは,最終戦までチャンピオン争いが持ち込まれていました。ディフェンディングチャンピオンである松田次生&Rクインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rは,12番グリッドからのスタートとなっていました。しかし,レースがスタートすると徐々にポジションアップを果たしていき,ピットストップでも定評のある速さを見せてポジションを更に上げました。セーフティーカー導入などで一時トップに立つことはありましたが,最終的には2位でチェッカーを受けました。前戦までわずか1ポイント差でトップに立っていた安田裕信&J-P.デ.オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rは,MOTULの前に立たないとチャンピオンになれない状況でしたが,そのMOTULのペースについていくことができず,4位でのチェッカーとなりました。この結果,MOTULが大逆転でランキングトップに立ち,見事2連覇を成し遂げました。松田にとっては2連覇,チームメイトのL.クインタレッリにとっては,2011,2012,そして昨年に次ぐキャリア通算4回目のタイトルとなりました。なお,トップには,MOTULを交わしたA.カルダレッリ&平川亮組のKeePer TOM'S RC Fが,3位には,山本尚貴&伊沢拓也組のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが入っています。 既にチャンピオンが決まっているGT300クラスは,ポールからスタートした嵯峨宏紀&中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GTが,そのポジションを守ってオープニングラップを終えると,後は後続との差を広げて独走態勢へと持ち込みました。しかし,他チームがピットストップを終えた頃にマシンのパーツがコースに散乱したことからセーフティーカー導入となり,それまでのギャップリセットされた頃にピットインとなって順位を下げてしまいました。しかし,ペースに勝るPRIUSは,徐々に順位を回復していってついにトップに再浮上しました。終盤になって差を縮められることはありましたが,トップの座を守ってチェッカーを受けました。2位には,谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク SLSが,3位には,平中克幸&B.ビルドハイム組のGAINER TANAX SLSが入って今シーズンを終えています。 |
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☆2位確定(F1) ○第18戦ブラジルGPの決勝レースが,サンパウロ郊外にあるインテルラゴス・サーキットで行われました。ポールからスタートしたのは,これが5戦連続となるメルセデスAMGのN.ロズベルグでした。そのロズベルグは,既にチャンピオンを決めている2番グリッドからのスタートとなったチームメイトのL.ハミルトンの追撃をかわしてオープニングラップからトップに立つと,その差を少しずつ広げていきました。タイヤ交換後はややペースが落ちてハミルトンの追撃に遭いますが,最後までそれを交わしていってトップでチェッカーを受け,今季5勝目をポールトゥーフィニッシュで達成しました。この結果,チャンピオン獲得はならなかったロズベルグでしたが,ランキング2位の座を確定しています。チームメイト同士のバトルは,トップ争いだけでなく3位争いでも展開され,S.ベッテルとK.ライコネンのフェラーリ勢によるバトルとなりました。ストップ戦略の違いから徐々に2人の間に差が開きはじめ,単独走行でベッテルが3位,ライコネンが4位でのチェッカーとなりました。マクラーレン・ホンダ勢は,今回もトラブルが続発しましたが,決勝レースは何とか乗り切り,周回遅れになってはしまいましたが,J.バトンが15位,F.アロンソが16位で完走しています。 |
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2015/11/13(金) ☆来季も(MotoGP) ○10日付のこのページは,先日発表された来シーズンのMotoGPクラスのエントリーリストについてお伝えしました。今日は,Moto2クラスのリストをお伝えします。今回発表されたエントリーリストによると,来季は21チーム34名がリストに登載されています。マシンの内訳では,やはりカレックスが圧倒的なシェアを誇り,7割近いシェアになっています。それ以外では,スピードアップとシューターがどちらも3台,チームオリジナルのマシンを使い続けているテック3が2台となっています。今シーズンのT.ラバトと同じく,来季もディフェンディングチャンピオンがこのクラスに留まることになり,そのディフェンディングチャンピオンであるJ..ザルコは,今季と同じチームからのエントリーとなっています。ルーキーの中には,元世界チャンピオンで,日本でもとても馴染みのあるレジェンドライダーの一人のW.ガードナーの息子で,今シーズンはMoto3クラスに参戦していたR.ガードナーの名前もあります。日本人ライダーは,来季もイデミツ・ホンダ・チーム・アジアから中上貴晶がエントリーしていて,他の日本人ライダーのエントリーはない模様です。後半に入って以前のような速さを見せることができるようになった中上ですから,ぜひ来季こそはチャンピオン争いに加わるようになり,2017年シーズンには,現在1人も日本人ライダーがエントリーできていない最高峰クラスへステップアップを果たして欲しいものです。なお,具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。 |
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2015/11/12(木) ☆2日連続(MotoGP) ○2日間にわたって行われた来シーズンに向けた最初のオフィシャルテスト最終日の走行が,好天に恵まれたリカルド・トルモ・サーキットで行われました。前日トップタイムをマークしたのがレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでしたが,この日もそのマルケスが速さを見せ,同サーキットで開催された最終戦バレンシアGPの決勝レースにおいて自身のマークしたタイムより速いタイムで走行し,今回のテストで走行トップとなりました。今回のテストでは,テストライダーを務める青木宣篤と津田拓也が参加して開発の速度を速めているスズキですが,そのマシンを駆るM.ビニャーレスが総合2番手タイムをマークしました。総合3番手タイムだったのは,前日も3番手タイムだったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサでした。ビニャーレスのチームメイトであるA.エスパルガロが総合4番手タイムでしたから,今回のテストは,ホンダとスズキのワークスが好結果を残したと言えます。チャンピオンチームであるモビスター・ヤマハMotoGP勢ですが,チャンピオンのJ.ロレンソが総合5番手,最終戦で逆転されてランク2位となったV.ロッシが総合7番手でテストを終えています。 |
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2015/11/11(水) ☆来季に向け(MotoGP) ○週末に最終戦バレンシアGPが終了し,J.ロレンソのチャンピオン獲得で終わった今シーズンですが,チームとライダーはそのままバレンシアに留まり,昨日から2日間にわたって行われるオフィシャルテストに臨みました。来季に向けてのマシン開発が中心となる今回のテストですが,チームやメーカーによっては,2016年に向けたテストを来年2月としていて,今回は2015年型を中心に据えて臨んでいるところもあります。今回のテストは,来季から導入されるレギュレーションに合わせたマシンが投入されていて,これまでファクトリークラスはメーカー毎に違ったECUを使用していましたが,来季からは全車両に供給される共通ECUが搭載されています。また,ワンメークタイヤとしてブリヂストンに替わって供給されるミシュランの17インチタイヤが使用されています。また,バイクの総重量が,これまでの158キログラムから157キログラムへと1キログラム減量されています。 そうしたマシンを使用しての今回のテストですが,初日にトップタイムをマークしたのは,今季3年連続チャンピオン獲得とならなかったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。今回マルケスがマークしたタイムは,バレンシアGPで自身がマークしたベストタイムにコンマ1秒ほどに迫るもので,2016年型のRC213Vに期待が持てる初日の結果になりました。チームメイトのD.ペドロサは,3番手タイムで初日を終えています。2番手タイムをマークしたのは,今シーズン飛躍的に好結果を残せるようになったドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。ただ,今回のドゥカティは,冒頭に記した来年2月からの投入を目指していますから,今回のテストは,今季型マシンであるデスモセディチGP15を使用しています。チャンピオンチームとなったモビスター・ヤマハMotoGP勢ですが,今季型マシンに来季からの共通ECUを搭載し,ミシュランタイヤを履いてのテストとなりました。そのマシンを駆って,チャンピオンのロレンソは5番手,V.ロッシは12番手タイムで初日を終えています。オープンオプションクラスでは,アビンティア・レーシングのH.バルベラとL.バズがそれぞれこのクラスの1番手,2番手タイムをマークしました。アビンティアに関しては,ドゥカティのデスモセディチGP14.2を使用しています。 |
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2015/11/10(火) ☆エントリーリスト(MotoGP) ○今シーズンの最終戦バレンシアGPは,ランク2位だったJ.ロレンゾが優勝し,逆転で自身最高峰クラス通算3回目のタイトル獲得という劇的な結果で終了しました。そのバレンシアGPの開催中である11月7日(土)に,FIMから来シーズンの暫定エントリーリストが発表されました。ここでは,最高峰MotoGPクラスのエントリーリストについてお伝えします。それによると,エントリー数は全部で22で,使用するマシンの内訳は,ドゥカティの8台を最高に,チャンピオンとなったヤマハが4台,ホンダが5台,アプリリアが3台,そしてスズキが2台となっています。残念ながら,今シーズンも日本人ライダーの名前はありません。まだ今回のエントリーリストは暫定版ですので,今後変更が加わる可能性もありますが,現実的に日本人ライダーの参戦はまず考えられません。昔だったら,例えばJRRの最高峰クラスにおいて,今シーズン4年連続チャンピオンを取ったヤマハの中須賀克行が,GPにステップアップということになったと思いますが,今はそうした流れができていないのが何とも残念です。やはり,国内のレースを盛り上げるためにも,そして若者に夢を与えるためにも,こうした流れが欲しいところですね。なお,具体的な暫定エントリーリストは,以下の表のようになっています。 |
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2015/11/09(月) ☆逆転タイトル(MotoGP) ○長かったシーズンも終わりの時を迎え,最終戦となる第18戦バレンシアGPの決勝レースが,ドライコンディションのリカルド・トルモ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ランクトップを行くモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロッシと,ランク2位につけているモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾというチームメイト同士によるタイトル争いとなりました。追うロレンゾはポールから,守るロッシは前戦のペナルティによる最後尾からという明暗を分けるスタートとなりました。ポールからスタートしたロレンゾは,ホールショットを奪うと後ろからの追撃を振り切って見事今季7勝目を挙げました。最後尾から表彰台獲得を目指さなければならない状況となったロッシは,スタートしてからどんどんマシンを交わしていきました。7周目には7位,10周目には4位にまで浮上しましたが,トップ3は頭1つも2つも抜け出たライダーばかりですから,彼らを交わすことができず,結局4位でフィニッシュとなり,ロレンゾの逆転タイトルを許すこととなりました。やはり前戦におけるマルケスとのバトルは,ベテランらしい走りを展開するべきものでした。もっとも,そうした激しさがあるからこそロッシはこれまでの栄光を獲得できていたのかもしれません。今回チャンピオンを獲得したロレンゾですが,これで2012年以来3年ぶりとなる最高峰クラス通算3回目,キャリア通算5回目のタイトルとなります。なお,2位,3位にはそれぞれM.マルケス,D.ペドロサのレプソル・ホンダ・チーム勢が入っています。マルケスは決勝レースでやや不調でしたし,ペドロサは腕上がり減少のために手術のために大きく出遅れてしまいました。しかし,特に後半のペドロサは良い結果を残すようになってきましたから,来季こそホンダVSヤマハの激しいタイトル争いが期待できそうです。チームやライダーは当地にそのまま残り,明日から2日間にわたって来季に向けてのオフィシャルテストが2日間にわたって行われる予定です。もちろん,使用するタイヤは,ブリヂストンの撤退を受けてワンメークタイヤ供給を担うことになったミシュランタイヤを使用することになります。ブリヂストンタイヤと同じく,今大会を最後にMotoGPから卒業することになっているアスパーMotoGPチームのN.ヘイデンは,残念ながらポイント圏外の17位でレースを終えています。来季は,ホンダのワークスライダー的立場になってSBKにフル参戦することになります8耐も含め,現在ホンダが使用しているCBR1000RRは,全くと言っていいほどマシン開発(ブランニューマシンの市販も)が行われておらず,参加メーカー中最も古い形のマシンでレースを続けています。そのため,どのカテゴリーでもタイトルを獲得することができず,特に直接的ライバルであるヤマハが今シーズンから投入したYZF-R1のレベルが高すぎ,ホンダは全く歯が立たない状況となってしまいました。こうした状況を受け,当然ホンダは黙っているわけにはいかないでしょうし,ついに新しいCBRの開発に着手していくことになりそうです。それを担うのが,レプソル・ホンダでチャンピオンを獲得した経験を持つヘイデンとなります。ぜひ,新たなフィールドで活躍してほしいものですね。 |
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☆初タイトル(SF) ○最終戦となる第7戦の決勝レースが,雨に見舞われた鈴鹿サーキットにおいて,2レース制で行われました。ヘビーウェットのためセーフティーカー先導で始まったレース1は,ポールからスタートしたPETRONAS TEAM TOM’SのA.ロッテラーが,ホールショットを奪うと後は誰もついていくことができず,独走でトップチェッカーを受けました。ランクトップにつけているP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明は,ロッテラーからは離されたものの,順調に2位を走行していて,ランク2位につけているPETRONAS TEAM TOM’Sの中嶋一貴の結果次第では,このレースでのチャンピオン決定となるところまで行きました。その中嶋は,5位を走行していて,このままの順位で行くと石浦のチャンピオンが決定するところまで来ていました。ところが,4位を走行していたKONDO RACINGのJ.ロシターが,16周目のダンロップコーナーでコースオフを喫してリタイアに終わってしまいました。これにより自動的に中嶋の順位が1つ上がり,最後までその順位だったため,レース1でのチャンピオン決定とは生きませんでした。なお,3位には,KYGNUS SUNOCO Team LeMansの小林可夢偉が入っています。 今季最後のレースとなるレース2では,ポールからスタートしたTEAM 無限の山本尚貴が,レース1のロッテラーと同じく独走状態に持ち込みました。 レース1と同じくウェットコンディションで始まったレース2ですが,スタート時にKYGNUS SUNOCO Team LeMansの小林可夢偉のマシンから火が出るというアクシデントが発生し,赤旗が提示されてスタートディレイとなりました。15分後に再スタートとなり,ポールからスタートしたTEAM 無限の山本尚貴が接近戦ながらホールショットを奪いました。それからの山本は,徐々に独走態勢に持ち込んで今季初優勝目指してハイペースでのレースに持ち込みました。レース1でタイトル獲得はかないませんでしたが,レース2でポイント圏内でフィニッシュすればランク2位につけているPETRONAS TEAM TOM’Sの中嶋一貴の結果にかかわらずタイトル決定となるP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明は,5位前後の走行を続けていました。チャンピオンに王手をかけているドライバーは,運も味方していなければなりませんが,今日の石浦はまさにその状態で,石浦の前を走行しているマシンにトラブルが発生していき,労せずして4位のポジションに上がりました。トップを行く山本は,最後まで誰からも脅かされることがなく,2013年の最終戦以来となるキャリア2勝目を挙げて,元チャンピオンが見事復活を遂げました。2位には中嶋が,3位にはLenovo TEAM IMPULのJ-P.オリベイラが入っています。タイトルに王手をかけていたいす裏は,最終的に4位でチェッカーとなり,参戦6年目,シートを失っている時期を含めると8年目にして初のタイトル獲得となります。苦労人が,ようやく報われたシーズンとなりました。 |
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2015/11/08(日) ☆逆転タイトルに向け(MotoGP) ○第18戦バレンシアGPの予選が,スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,前日の総合トップタイムをマークし,逆転タイトルを狙うモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾが,サーキットベストを更新する速さを見せて今季5回目,キャリア通算61回目のポールを獲得しました。ここまでランクトップを行くチームメイトのV.ロッシが,最後尾スタートというペナルティーを科されていますから,まさに逆転タイトルに何歩も近付いた形になりました。トップからおよそコンマ5秒遅れで2番グリッドを獲得したのは,来季はチャンピオンナンバーを譲ることになるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。これにより,マルケスは11戦連続フロントロー獲得となります。決勝レースでは思うような結果を残せなかったマルケスでしたが,一発の速さは今シーズンも見せたことになります。前日で総合3番手タイムだったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサが3番手タイムをマークし,スペイン人ライダーがフロントローを独占しています。 Moto2クラスは,来季はMotoGPクラスにステップアップすることが既に決まっているエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのT.ラバトが,3戦連続負傷欠場して復帰戦となる今回ポールを獲得しました。セカンドグリッドを獲得したのは,既にチャンピオンを決めているアジョ・モータースポーツのJ.ザルコでした。このクラスでルーキーシーズンながら,既に9回フロントローを獲得しているパギナス・アマリラスHP40のA.リンスが3番手タイムをマークし,3戦連続10回目となるフロントロー獲得となりました。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからコンマ552秒差で8番手タイムでした。 Moto3クラスは,ここまでランク15位につけているサクソプリントRTGのJ.マクフィーが,最速タイムを刻んで自身初となるポールを獲得しました。そのマクフィーから1000分の86秒差で2番手タイムをマークしたのは,スカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティでした。トップから1000分の99秒差で3番手タイムだったのは,レオパード・レーシングのE.バスケスで,今季初となるフロントローを獲得しています。来季もこのクラスにフル参戦することが決まっている2人の日本人ライダー勢ですが,レオパード・レーシングの尾野弘樹が10番グリッド,CIPの鈴木竜生は34番グリッド獲得で予選を終えています。 |
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☆混沌(SF) ○今シーズンの最終戦となる第7戦の予選が,三重県にある鈴鹿サーキットで行われました。今回の大会は2レース制になっていて,レース1のグリッドはQ1の順位で,レース2のグリッドはQ3の順位でグリッドが決まります。まずQ1ですが,ここでトップタイムをマークしたのは,PETRONAS TEAM TOM’SのA.ロッテラーでした。そのロッテラーに逆転されるまでトップタイムだったP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が,逆転は許したものの,そのタイムで2番グリッドを決めています。何とその石浦と全くの同タイムで3番グリッド獲得となったのが,KONDO RACINGのJ.ロシターでした。 レース2のグリッドが決まるQ3では,TEAM 無限の山本尚貴が,唯一1分37秒台をマークする走りを見せ,同じ鈴鹿で行われた開幕戦以来となるポールを獲得しています。レース1のポールを決めているロッテラーが2番グリッド,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀が3番グリッドを獲得しています。最終戦までもつれこんだチャンピオン争いですが,今回の予選を見ても,まさに混沌とした状況であることに違いはありません。 |
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2015/11/07(土) ☆好発進(MotoGP) ○今シーズンの最終戦となる第18戦バレンシアGPが、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで開幕し、初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,ここまでランク2位につけているモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾが,前戦に続く今季9度目となる初日総合トップタイムをマークし,逆転手タイトルに向けて好発進しました。2年連続チャンピオンを獲得したものの,今シーズンは不振のシーズンとなっているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,総合2番手タイムをマークしています。後半に入って2勝を挙げ,遅ればせながらようやく波に乗ってきているレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサが総合3番手タイムでした。今大会でMotoGP卒業となる,元チャンピオンでアスパーMotoGPチームのN.ヘイデンは,初日を総合17番手で終えています。 Moto2クラスは,昨シーズンここを制しているデレンディンガー・レーシング・インターウェッテンのT.ルティが,前戦と連続となる初日総合トップタイムをマークしました。午後の走行では3番手ながら,午前中にマークしたタイムで総合2番手タイムだったのが,Moto2ルーキーながら好成績を収めてきたスピードアップ・レーシングのS.ロースでした。このクラスで初めてディフェンディングチャンピオンとしてフル参戦してきたエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのT.ラバトが,初日総合3番手タイムでした。シーズンが進むにつれて調子を上げてきたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,総合8番手タイムで初日を終えています。 MotoGPクラスと同じく最終戦までチャンピオン争いが持ち込まれたMoto3クラスは,そのタイトル獲得に王手をかけているレオパード・レーシングのD.ケントが,フリー走行1のタイムで初日総合トップタイムとなりました。RBAレーシング・チームのI.ビニャーレスが総合2番手で,それに次ぐ総合3番手タイムをマークしたのは,ケントのチームメイトである尾野弘樹でした。もちろん,これは小野にとって自身最高位となります。CIPの鈴木竜生は,総合17番手で初日を終えています。 |
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2015/11/06(金) ☆却下(MotoGP) ○スポーツ仲裁裁判所から発表があり,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシからの訴えを却下すると発表しました。これは,10月25日(日)に行われたマレーシアGPの決勝レースにおいて,ロッシがレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスに対して行った危険行為(ロッシがマルケスのマシンを蹴って転倒させたのではないかと言われているもの)に対して科されていた裁定を不服として,ペナルティの取消,または軽減を請求したものです。ロッシが起こしたこの告訴に対して,スイスのローザンヌにある本部で公聴会を行い,ペナルティの執行停止要求を却下する裁定を下しました。この決定により,今日から開幕する最終戦バレンシアGPの決勝レースでは,ロッシのスターティンググリッドは最後尾からスタートということになります。現在チャンピオン獲得の可能性が残されているのは,ロッシとチームメイトのJ.ロレンゾの2人だけとなっています。ランクトップを行くロッシと2位のロレンゾとの間のポイント差は,わずか7ポイントと迫っています。今シーズンのロレンゾの結果から考えると,表彰台獲得前後になることはほぼ間違いありません。もしそうなると,このポイント差ではロッシもそれに近いリザルトを残さないといけません。最後尾からのスタートとなると,ポイント圏内まではもちろん順位を上げることはできるでしょうが,表彰台獲得となるとかなり厳しいことは間違いありません。さらに,これまでの歴史を見ると,チームやメーカーにかかわらず,同じ国のライダーを支援するような走りを展開するライダーが出てきます。現在のMotoGPは,スペイン人ライダーが多いですから,そういった意味ではロレンゾが有利となります。久々のチャンピオン獲得となるロッシですが,まさに赤信号が灯っていると言えます。 |
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2015/11/05(木) ☆期限延長(F1) ○レッドブルは,未だに来季使用するエンジンが決まっておらず,F1からの撤退さえ噂されるようになっています。当初は,来季のエンジンの決定を10月末までとしていたレッドブルですが,この度オーナーであるD.マテシッツが明らかにしたところによると,その期限を2,3週間延長することになりました。とはいえ,まず現在使用しているルノーとは,来季の契約が残っているとはいえ,両者の関係は修復不可能な状態までなっていますし,ルノーに代わってホンダを使用するのではないかという噂も浮上していましたが,ホンダ自体は前向きだったものの,提携しているマクラーレンのR.デニスが反対していて,こちらも契約ができない状態であることに変わりはありません。こうした状態を打破するため,レッドブルだけでなく,F1界のボスであるB.エクレストンなどもいろいろ動きを水面下で行っているようです。そこで新たに浮上してきているのが,ルノーとの提携の維持ということです。ただ,現在もマテシッツがルノーへの不信を表面上は口にしていますから,そのまますんなりということではなく,元々ルノー製ではあるものの,ノーブランド的な状態での供給になるのではないかということです。また,ホンダ製エンジンの使用に関しては,先にも記したように,ホンダは乗り気ですから,後はマクラーレン次第となります。ということで,デニスへの説得活動が水面下で行われている可能性もあります。レッドブルによると,現在4バージョンのマシン開発を行っているということですが,いずれにしても,早く決まらないと来季に向けての本格的なマシン開発が行われませんので,リミットがますます近付いていることは確かです。 |
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2015/11/04(水) ☆日にち変更(MotoGP) ○FIMから11月2日(月)に,来シーズンのレースカレンダーの改訂版が発表されました。それによると,9月に発表されたものとくらべると,開催順については変更がなかったものの,4つの大会について開催日の変更が加えられています。変更となった大会は,ドイツ,イギリス,マレーシア,そして最終戦となるバレンシアです。具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。なお,今回も前回と同じく暫定版ですので,これから変更が加わる可能性があります。 |
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2015/11/03(火) ☆23年ぶり(F1) ○23年ぶりの開催となるメキシコGPの決勝レースが,ほぼ満員に近い大観衆を集めたアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのN.ロズベルグは,2番グリッドからスタートしたチームメイトであるL.ハミルトンの追撃をかわしてトップのままオープニングラップを終了しました。その後は,他のマシンに接触やマシントラブルが発生していきましたが,ロズベルグは順調にトップを走行。ハミルトンがファステストを記録しながら追撃していきましたが,最後までロズベルグはトップの位置を守り続け,ポールトゥウィンで今季4勝目を挙げました。メルセデスのワンツーフィニッシュに続く3位でチェッカーを受けたのは,SC明けの1コーナーで3位に浮上したウィリアムズのV.ボッタスが入りました。パワーユニットの交換でJ.バトンが70グリッド,F.アロンソが15グリッドの降格ペナルティとなったマクラーレン・ホンダ勢ですが,予想されたとおり大変厳しいレースを強いられ,アロンソに至っては,前日にトラブルが判明していましたが23年ぶりのメキシコGPのグリッドにあえてつき,わずか1周走行しただけでピットに入ってリタイアに終わっています。バトンは完走を果たしたものの,14位でのフィニッシュで終わっています。なお,今年の日本GPが3日間で総入場者数が約16万5000人だったのに対して,今回のメキシコGPは約33万5000人と,F1人気に陰りが見えている中で大健闘の開催となりました。 |
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2015/11/02(月) ☆逆転(SGT) ○第7戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。この日のオートポリスは,午前中は曇り空でしたが,決勝レースが始まってからしばらくしてコースの一部で雨が降り始め,時間が経つ毎に徐々にコース全周にわたって降るようになり,最後は路面が全体的に濡れるという難しいコンディションとなりました。GT500クラスは,ポールからスタートした安田裕信&J-P・デ・オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rを,松田次生&R・クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rと立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO RC Fが追うという形で進んでいきました。その3台の内,先にピットに入ったのがトップを追う2台で,トップはそれから3周遅れでピットインとなりました。この選択は先に入った方が正解だったようで,トップでコースインしたカルソニック IMPUL GT-Rだったものの,冷えたタイヤでペースを上げることができず,その周にMOTUL AUTECH GT-Rに逆転を許しました。その後,徐々に差が開いた2台でしたが,雨で路面が濡れてから徐々に差が縮んでいき,最終盤はかなり差が縮んだものの,MOTUL AUTECH GT-Rが逃げ切ってトップチェッカーを受け,ランキング争いで2位に浮上しました。惜しくも2位になったカルソニック IMPUL GT-Rですが,ランキング争いではトップの座を守っています。レース序盤に一時は2位に立ったものの,コースオフを喫してポジションダウンとなったZENT CERUMO RC Fでしたが,3位の座を守って走行していました。そのような中,終盤に入ってペースが上がってきたマシンがありました。それは,塚越広大&武藤英紀組のKEIHIN NSX CONCEPT-GTでした。後半のスティントを担当した塚越広大は,雨に濡れた路面などの難しいコンディションが得意で,4位までポジションアップを果たし,路面が濡れた最終盤にはZENTより毎周あたり3秒程速いペースで追っていきました。そして,ファイナルラップの4コーナーでZENTOをパス。そのまま逃げ切って,逆転で3位表彰台を獲得しました。 GT300クラスは,ポールからスタートした高橋一穂&加藤寛規組のシンティアム・アップル・ロータスがトップの座を守っていきました。しかし,GT500クラスと同じく,ピット作業を終わってコースに復帰してから,早めに入ったマシンにトップの座を奪われるという状況となりました。その時にトップに浮上したのは,星野一樹&高星明誠組のB-MAX NDDP GT-Rでした。トップに浮上してからは,後続との差を広げていき,逆転でトップチェッカーを受けました。2位を走行していたロータスでしたが,54周目にタイヤがバーストしてしまってマシンをコース脇に止め,リタイアに終わってしまいました。そこで2位に浮上したのがA・クート&千代 勝正組のGAINER TANAX GT-Rで,結局両クラス共にGT-Rがワンツーフィニッシュを果たしています。オートポリスとGT-Rとの相性の良さが,今回も結果として表れました。3位には,J・ミューラー&荒聖治組のStudie BMW Z4が入りました。この結果,最終戦を待たずにクートが今シーズンのチャンピオンを決めると共に,彼の所属するGAINERがチームタイトルを獲得しています。☆撤退(SF) |
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☆前人未踏(JRR) ○最終戦となる第9戦MFJグランプリが,鈴鹿サーキットで行われました。今大会のJSB1000クラスは,2レース制で行われました。レース1は,序盤こそMuSASHi RTハルク・プロの高橋巧がトップに立ちましたが,今シーズン圧倒的な速さを見せている新型YZF-R1を駆る中須賀克行がトップに浮上すると,後は後続との差を広げていって独走態勢に持ち込み,レース1を制しました。これにより,中須賀が今シーズンのチャンピオンを決め,前人未踏の最高峰クラス4連覇を飾りました。終盤に入ってペースアップを果たしたヨシムラスズキシェルアドバンスの津田拓也が,ファイナルラップで橋を交わして2位でチェッカーとなりました。レース2は,レース途中でコース上に転倒したマシンがあったため,赤旗中断となりました。再スタートとなったヒート2では,レース1でチャンピオンを決めた中須賀が,再び順位をどんどん上げる展開に持ち込んでトップに浮上すると後は逃げ切り,ダブルウィンを達成してチャンピオン獲得に華を添えました。2位には,レース1と同じく津田が入り,3位には,Team GREENの渡辺一樹が入りました。 J-GP2クラスは,スタートして2周目に転倒の際オイルがコース上に出たため,赤旗となりました。10周に減算してスタートを切ったヒート2は,MORIWAKI RACINGの高橋裕紀がポールからスタートしたヒート1と同じく,好スタートを切ってトップの座を守りました。圧倒的な速さを誇る元GPライダーの橋は,後続との差を広げていってトップの座を守り,2位に5秒近い大差をつけて独走で今季5勝目を挙げました。この結果,今シーズンのチャンピオンを決めて2連覇を飾りました。なお,橋はポールを決めていますが,今シーズン全レースでポールシッターとなっています。2位に日浦大治朗が入り,MORIWAKI RACINGのワンツーフィニッシュで最終戦を飾りました。3位には,エスパルスドリームレーシングの生形秀之が入っています。 ST600クラスは,2番グリッドからスタートしたGBSレーシング・YAMAHAの近藤湧也が,好スタートを切ってトップに浮上すると,後続との差を広げました。後続が近藤の後を追いましたが,一度もトップの座を奪われることがなく逃げ切り,全日本においてうれしい初優勝を飾りました。2台によるバトルとなった2位争いは,ヤマハタイランド Racing TeamのD.クライサルトが制し,3位はY!mobile&Kohara RTの大久保光でした。 J-GP3クラスは,3台によるトップ争いが展開されていきました。ファイナルラップまで持ち込まれたレースを制したのは,先日ツインリンクもてぎで行われたMotoGPの日本GPをワイルドカードで経験したMuSASHi RTハルク・プロの水野涼でした。2位,3位には,それぞれTeam RSCの真崎一輝,P.MU 7C HARCの国胸啄磨が入りました。 |
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