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最新ニュース

2015/02/28(土)
☆100周オーバー(F1)
○今シーズンのプレシーズン最後となる合同テスト2日目の走行が,スペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで行われました。この日は,9チーム中6チームが100周以上の走行をこなし,もちろんトラブルに見舞われるチームがあったものの,比較的順調にテストメニューをこなす1日となりました。そのような中トップタイムを刻んだのは,昨シーズン圧倒的な強さと速さを見せたメルセデスAMGで,この日ステアリングを握ったN.ロズベルグが,唯一1分22秒台に入る速さを見せてトップタイムをマークしました。しかも,2番手タイムを刻んだ同じメルセデス製のPUを搭載しているウィリアムズのV.ボッタスに対して,1秒以上の大差をつける圧倒的な速さを見せつけています。3番手タイムをマークしたのが,フェラーリ勢の1つであり,前日は2番手タイムをマークしているザウバーで,この日はF.ナスルがステアリングを握っています。ここまでのテストでは,毎回のようにトラブルやアクシデントに見舞われてしまい,テストメニューに大幅な遅れが生じているマクラーレン・ホンダですが,この日は残り20分となったところでトラブルに見舞われてしまって赤旗の原因となりましたが,それまでは順調に走行をしていき,最終的に101周の走行で5番手タイムを刻みました。なお,今日行われる予定になっている3日目は,F.アロンソの代役として参加しているテスト&リザーブドライバーのK.マグヌッセンがステアリングを握ることになっています。

☆正式エントリー(F1)
○FIAから最新のエントリーリストが発表され,昨シーズン途中で資金難から参戦不可能な状況となり,その後破産により管財人の管理下に入っていたマルシャが,正式にエントリーが認められました。管理下に入ったために資産が競売にかけられていた同チームですが,チームを立て直そうとする投資家が現れていました。今回の発表によると,会社としては『マノー・グランプリ・レーシング』,チームの名称が『マノー・マルシャF1チーム』となっています。昨シーズンまでのマルシャとは繋がりがあるわけではありませんが,名称に『マルシャ』が入ることで,昨シーズンのモナコGPで9位に入ったことにより,コンストラクターズランキング9位となり,およそ3000万ポンド(約55億2250万円)の賞金を手にすることができます。ドライバーについては,既にW.スティーブンスが決まっていますが,もう一人については未定となっています。なお,マルシャと同じく昨シーズン途中で参戦ができなくなったことがあったケータハムについては,前回のリストには載っていたものの,今回のエントリーからは名前が消えていて,噂されてきたようにチームが復帰することはなくなったようです。
2015/02/27(金)
☆トラブル(F1)
○プレシーズン最後の合同テストが,スペインのカタルニア・サーキットで始まりました。この日のカタルニアは,ウェットとドライ両方のコンディションの中で行われました。ここまでのテストは,今シーズンも抜群の安定感を誇る昨シーズンのチャンピオンチームであるメルセデスAMGと常にトラブルに見舞われているマクラーレン・ホンダという感じできていますが,マクラーレンは今回も,そしてメルセデスは珍しく,初日はトラブルに見舞われてしまいました。まずマクラーレンですが,今季型マシンであるMP4-30に油圧系統の漏れが発生してしまい,わずか7周でピットということになりました。このトラブルはエンジンの載せ替えの必要があったようで,ここで初日の走行はストップ。ここまでトラブル続きでテストメニューがそれほどこなせていないであろう同チームですが,再びその遅れが生じる状況になってしまいました。もう一方のメルセデスAMGですが,初日は昨年のチャンピオンであるL.ハミルトンがテストを担当しました。タイムとしては,この日の3番手タイムまでマークしていたのですが,午後の走行でMGU-Kにトラブルが発生したため,ずっとガレージで過ごすという状況になってしまいました。そのようなメルセデスでしたが,その陣営の1つであるウィリアムズにはトラブルが発生せず,この日ステアリングを握ったF.マッサが唯一1分23秒台をマークしてトップタイムとなりました。2番手タイムをマークしたのは,フェラーリ陣営の1つであるザウバーのマシンを駆るM.エリクソンでした。
2015/02/26(木)
☆連続(MotoGP)
○今シーズン2回目となるオフィシャルテスト最終日の走行が,この日もドライコンディションだったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,前日もトップタイムだったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。この日彼がマークしたタイムは,3日間を通しての最速タイムで,前回のテストでも総合トップでしたから,マルケスは連続トップタイムということになります。この日のマルケスは,タイムだけでなく,周回数でもトップとなる73周を走行しています。前日2番手タイムだったモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾは,この日も2番手タイムとなりました。3番手タイムをマークしたのは,昨シーズンはドゥカティのワークスチームからフル参戦し,今季ホンダのサテライトチームの1つであるCWM LCRホンダに移籍したC.クラッチローでした。ドゥカティではA.イアンノーネの4番手,スズキがA.エスパルガロの9番手,アプリリアがA.バウティスタの19番手がそれぞれ最高タイムでした。オープンオプションクラスでは,アビンティア・レーシングのH.バルベラが8番手タイムを刻み,3日間連続トップタイムとなりました。なお,全チームが参加する今回のオフィシャルテストは終了しましたが,14チーム中8チームはこのままセパンに留まり,来季からワンメークタイヤを供給することになっているミシュランのタイヤテストが今日行われる予定になっています。

☆欠席(F1)
○今日からシーズン前最後の合同テストが行われる予定になっていますが,マクラーレン・ホンダから発表があり,F.アロンソが今回のテストを欠席することになりました。今季2回目となる合同テスト最終日においてステアリングを握ったアロンソは,午前中の終了間際に突然マシンバランスを崩してターン3でクラッシュしてしまいました。メディカルセンターに運ばれた後,ヘリコプターで病院に搬送され,そのまま入院していました。脳震盪は起こしていたものの,幸いなことに大事に至ることはなく,念のため3日間病院で過ごした後に退院していました。今回の欠席は,さらに体を休めるための措置だということです。今回の発表によると,アロンソの代役には,今シーズンから同チームのテスト&リザーブドライバーになっているK.マグヌッセンが務めることになりました。ご存知のように昨シーズンののレギュラードライバーで,今季も同チームのレギュラードライバーであるJ.バトンをしのぐ走りを見せることがあった彼ですから,マシン開発には大きな支障をきたさないものと思われます。なお,アロンソがクラッシュした原因ですが,当初は感電によってアロンソが意識を失ったからではないかという噂も出ていました。しかし,チームが原因を探った結果,「予測不能な突風」がアロンソを襲った結果であることが24日に発表されていました。
2015/02/25(水)
☆転倒を喫するも(MotoGP)
○今シーズン2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が,ドライコンディションのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,前日の走行でブレーキトラブルを抱えていたこともあって6番手タイムに終わっていたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。セッション終盤に転倒を喫したマルケスでしたが,今回のテストで初めてとなる1分59秒台でのトップタイムとなりました。そのマルケスから1000分の58秒差でこちらも1分59秒台での2番手タイムとなったのは,初日5番手タイムだったモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾでした。今回ヤマハが投入しているマシンは,新たにシフトダウン時にも作動するシームレストランスミッションが採用されていて,前日ロッシがトップタイムだったことから考えると,有効に働いていると考えていいのかもしれません。3番手タイムをマークしたのが,今シーズンからドゥカティワークスに所属しているA.イアンノーネで,昨日お伝えしたように今回から今季型マシンを投入していますが,こちらもうまく機能していることを感じさせる結果となりました。スズキ勢のトップタイムはA.エスパルガロの9番手タイムで,トップから1秒以内に入っていて,復帰1年目からある程度結果が残せそうな感じです。それに対して,スズキと同じく今シーズンから復帰となっているアプリリア勢ですが,アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのH.バルベラの23番手タイムが最高で,思うような結果が出なかった2日目となりました。ただし,バルベラは転倒を喫していますので,それがタイムアップに影響したことも考えられます。オープンオプションクラス勢では,初日と同じくアビンティア・レーシングのH.バルベラの14番手が最高でした。
2015/02/24(火)
☆今季初(MotoGP)
○今シーズン2回目となるオフィシャルテストが,前回と同じく第17戦マレーシアGPの会場であるセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のセパンは,午前中はドライコンディションだったものの,午後から雨が降り始め,各チームともテストメニューの変更があったかもしれませんが,ウェットコンディションにおける走行を試すことができたのかもしれません。そのような中でトップタイムをマークしたのは,前回のテストで総合4番手だったモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシでした。ロッシがトップタイムをマークしたのは,今シーズンでは初となります。前回のテストで総合2番手だったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサは,ロッシからおよそコンマ13秒遅れの2番手タイムでした。3番手タイムをマークしたのは,前回のテストで総合6番手タイムだったヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のP.エスパルガロでした。彼の実兄で,今シーズンから復帰したスズキのエースライダーを務めるA.エスパルガロが,弟に継ぐ4番手タイムで初日の走行を終えています。前回総合トップだった2年連続チャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,この日の6番手タイムでした。このテストから今季型マシンであるデスモセディチGP15を投入したドゥカティのワークスチームでは,A.ドビツィオーゾの10番手タイムが最高でした。また,今季から復帰したもう一つのチームであるアプリリアでは,前回のテストにおける自身のベストタイムを更新する走りを見せたA.バウティスタの12番手が最高でした。オープンオプションクラスでは,トップからおよそ1秒半遅れのタイムをマークしたアビンティア・レーシングのH.バルベラの13番手タイムが最高でした。
2015/02/23(月)
☆弱り目に(F1)
○今季2回目となるオフィシャルテスト最終日の走行が,スペインのカタルニア・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,今季からメルセデス製のPUを搭載しているロータスのR.グロージャンでした。前日はチームメイトのP.マルドナルドが初日に続いてトップタイムをマークしていますから,今回のテストは,4日中3日はロータスがトップタイムをマークしたことになります。昨シーズンはルノー製のPUを搭載して不振のシーズンを送った同チームですが,昨年圧倒的に強かったメルセデス製PUを搭載したことが現段階では功を奏しています。2番手タイムをマークしたのは,そのメルセデスのワークスであるメルセデスAMGで,この日はN.ロズベルグがステアリングを握っていました。トップとの差はコンマ3秒弱で,しかも,ロータスがタイムの出やすいスーパーソフトでのタイムに対して,ロズベルグが使用したのは1周当り2秒ほど遅くなるのではないかと言われているミディアムタイヤを履いてのものでしたから,やはり今季も同チームが圧倒的に速いことがこの点からもわかります。3番手タイムをマークしたのは,今シーズンからレッドブルに加わったD.クビアトでした。この日衝撃的だったのが,マクラーレン・ホンダのF.アロンソのクラッシュでしょう。前日まで2日連続してMGU-Kのシール部分にトラブルが発生して普通の走行ができなかった同チームですが,この日は対策部品が届いて順調に走行していました。しかし,午前のセッションが終盤を迎えた頃,ターン3で突然マシンのバランスを崩して壁に激突してしまいました。通常は時速240㎞ほど出る場所なのですが,後ろを走行していたフェラーリのS.ベッテルの証言によるとそれほどスピードは出ておらず,恐らく時速150㎞ほどなのではなかったかということです。そのアロンソは,軽い脳震盪を起こしたようで,救助後メディカルセンターで治療を受けた後,ヘリコプターで病院に送られ,CTスキャンなどの検査を行ったようです。念のために病院に泊まることになったようですが,幸いなことに特に異常はなかったようです。午後からはJ.バトンが走行する予定でしたが,念のために走行を見合わせました。シールトラブルにより2日連続してテストメニューをこなすことができなかった中での今回のクラッシュ劇でしたから,まさに「弱り目に祟り目」という状況になってしまいました。なお,次回の合同テストは,26日から今回と同じく4日間にわたってカタルニアで行われる予定になっています。
2015/02/22(日)
☆再び(F1)
○スペインのカタルニア・サーキットで行われている合同テスト3日目の走行が行われ,今シーズンからメルセデス陣営に加わったロータスのP.マルドナルドがこの日の最速タイムを刻みました。マルドナルドの最速タイムは,初日と合わせて今回のテストで2回目となります。今シーズンからF1にフル参戦するM.フェルスタッペンがトロ・ロッソのステアリングを握り,2番手タイムを刻みました。ただ,この日のセッション終盤に入ってトラブルが発生してピット出口付近でマシンが止まってしまい,この日最後の赤旗の原因となってしまいました。今回のテストに入って体調不良になってしまった昨年のチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは,十分には体調が戻っていないようですが3日目の走行を最後まで担当し,この日の3番手タイムをマークしています。初日の走行でMGU-Kのシール部分にトラブルが発生し,この日に対策部品を搭載したものの,再びその部分でトラブルが発生してしまったためにわずか24周しか走行することができませんでした。しかも,そのトラブルを抱えたままでの走行となったため,周回数だけでなく,マシンのポテンシャルを発揮できないままでの走行を強いられ,この日担当したJ.バトンは,トップから5秒弱話されたタイムしか最速タイムを刻むことができませんでした。ホンダとしては,最終日となる今日に更に対策された部品を届ける予定になっているようです。
2015/02/21(土)
☆どちらも(F1)
○今季2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が,カタルニア・サーキットで行われました。この日トップタイムをマークしたのは,本来のカラーリングではなく,見た目では形状をはっきりとさせないような効果があるペイズリー柄が施されたマシンであるRB11を駆るレッドブルのD.リカルドでした。しかも,タイムだけではなく,143周走行でもトップというように,速さと距離のどちらでもトップという結果を残しました。2番手タイムをマークしたのは,前日に引き続いてフェラーリのステアリングを握ったK.ライコネンでした。3番手タイムは,ウィリアムズのF.マッサがマークしています。前日にL.ハミルトンが発熱で走行を切り上げ,もう一人のN.ロズベルグが首痛という状況にあるメルセデスAMGですが,この日は午前中の走行をロズベルグが,午後の走行をハミルトンが担当するという役割分担で臨んでいました。昨日の走行でMGU-Kのシールに問題が生じたマクラーレン・ホンダは,昨日終了段階では2日目の走行ができない可能性がありましたが,問題解決はできていないものの空力テストを中心に走行し,59周を走行して7番手タイムで2日目の走行を終えています。なお,そのマクラーレンですが,シールの不具合に対する改良パーツが今日には届く予定になっています。
2015/02/20(金)
☆今回も(MotoGP)
○今季2回目となるオフィシャルテスト最終日の走行が,好天に恵まれたヘレス・サーキットにおいて行われました。Moto3クラスは,アジョ・モータースポーツのJ.ザルコが,非公式ながらサーキットベストをコンマ5秒更新する走りを見せ,3日間を通しての総合ベストタイムをマークしました。前回バレンシア・サーキットで行われた今季最初のオフィシャルテストでも総合ベストでしたから,2回連続のトップタイムとなります。2番手タイムをマークしたのは,トップからわずか1000分の44秒差だったスピードアップ・レーシングのS.ロースでした。3番手タイムは,昨年のチャンピオンであるエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのT.ラバト(昨年まではエステベ・ラバトでしたが,今回は彼の愛称である"ティト"・ラバトでの走行となっています。)でした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップから1秒ちょっと遅れの12番手でテストを終えています。
Moto3クラスですが,こちらも前回のテストで総合トップタイムをマークしていたエストレラ・ガルシア0,0のF.クアルタラロが非公式ながらサーキットベストを更新し,今回も総合トップでテストを終えています。2番手タイムは,トップから1000分の13秒差だったマプフレ・マヒンドラ・チームのJ.マルティンがマークしました。前回まで総合3番タイムだったレパード・レーシングのD.ケントが,この日も3番手タイムでした。そのケントのチームメイトである尾野弘樹は,トップ10以内となる総合8番手タイムでテストを終えています。また,もう一人のフル参戦日本人ライダーである鈴木竜生は,トップから2秒以上遅れの総合29番手でした。
☆ダウン(F1)
○開幕まで1ヶ月に迫ってきていますが,今季2回目となる合同テストが,スペインのカタルニア・サーキットで始まりました。昨年のチャンピオンチームであるメルセデスAMGは,初日の走行を昨年のチャンピオンであるL.ハミルトンに託す予定でした。しかし,そのハミルトンが発熱により早い段階でダウンしてしまったため,テストドライバーであるP.ウェーレインがステアリングを握りました。ただ,そのウェーレインは,前回のテストを欠席し,今回も参加が懸念されていたフォース・インディアが急遽参加することになり,同チームからの要請をエンジン供給元であるメルセデスが受けて彼が午前中の走行を担当したため,メルセデスとしては午後からの走行のみとなりました。さて,初日の走行でトップタイムをマークしたのは,今季からそのメルセデスユーザーに加わったロータスの新車E23を駆ったP.マルドナルドでした。彼のマークしたタイムは,昨年のスペインGPにおけるポールタイムを上回っています。前回のテストで好調な走りを見せたのがフェラーリでしたが,トップタイムはロータスに持って行かれたものの,K.ライコネンがステアリングを握って2番手タイムをマークしました。3番手タイムをマークしたのは,今年からレッドブルのエースドライバーとなったD.リカルドでした。気になるマクラーレン・ホンダですが,この日はJ.バトンがステアリングを握りました。前回のテストでは,少しは走行距離を伸ばしたものの,タイム的にはかなり遅れていました。今回の午前中の走行では,21周を走行し,6番手までつける走りを見せました。期待を持たせた午前中でしたが,ランチ前にパワーユニットであるMGU-Kのシールに不具合が見つかり,それ以後は修復に追われる状況になってしまいました。このトラブルは,その場で解決できるものではなく,エンジン載せ替えはもちろん,関連する部分の再設計が必要なほどのトラブルであることが分かったため,午後の走行を見合わせる結果となりました。今日の走行についても,どうなるか分からない状況のようです。
2015/02/19(木)
☆サーキットベスト(MotoGP)
○今季2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が,前日より気温が上がったヘレス・サーキットで行われました。Moto2クラスは,初日に2番手タイムだったスピードアップ・レーシングのJ.ザルコが,3回行われたセッション全てでトップタイムをマークし,その中で2度目のセッションでマークしたタイムが非公式ながらサーキットベストを更新し,総合トップタイムとなりました。2番手タイムをマークしたのは,パギナス・アマリラスHP40のL.サロムで,トップから0.122秒差でした。初日トップタイムだったアジョ・モータースポーツのJ.ザルコが3番手タイムでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップから1秒ちょっと遅れの10番手タイムでした。
Moto3クラスは,エストレラ・ガルシア0,0に所属して今シーズンからMotoGPにフル参戦を開始したF.クアルタラロが,Moto3クラスで初めて1分45秒台を切って非公式ながらサーキットベストを更新し,総合トップタイムをマークしました。初日2番手タイムだったオンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリが,この日も2番手タイムをマークしました。レパード・レーシングのD.ケントが,トップからコンマ57秒差の3番手タイムをマークしました。そのケントのチームメイトである尾野弘樹は,トップから1秒ちょっと遅れの11番手タイムでした。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるCIPの鈴木竜生は,21番手タイムで2日目を終えています。
2015/02/18(水)
☆今回も(MotoGP)
○今年2回目となる中・軽量級クラスのオフィシャルテストが,第4戦スペインGPの開催地であるヘレス・サーキットで始まりました。今回のテストも,前回に続いて3日間にわたって行われる予定になっています。Moto2クラスで初日のトップタイムをマークしたのは,前回のテストで総合トップタイムだったアジョ・モータースポーツのJ.ザルコでした。前回のテストで総合2番手タイムだったスピードアップ・レーシングのS.ロースが初日の2番手タイムをマークし,両者は前回に引き続いて好調を維持している印象を受ける初日の走行となりました。3番手タイムをマークしたのは,パギナス・アマリラスHP40のL.サロムでした。このクラス唯一の日本人ライダーであるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそ1秒1遅れの12番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,今シーズンからハスクバーナのマシンを駆ることになったI.ビニャーレスがトップタイムをマークしました。一時トップに立っていたオンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリが,最終的にトップから1000分の51秒差で2番手タイムとなりました。今シーズンもV.ロッシのチームであるスカイ・レーシング・チームVR46からフル参戦するR.フェナティが,3番手タイムをマークして初日を終えています。レパード・レーシングの尾野弘樹とCIPの鈴木竜生は,それぞれ16番手と21番手タイムでした。
2015/02/17(火)
☆新展開(JRR)
○今年でチームを結成して5年目を迎えるTeam KAGAYAMAが,2015年シーズンのチーム体制について発表しました。それによると,これまで通り,チームオーナーでもある加賀山就臣は,今シーズンもJRRのJSB1000クラスにフル参戦します。ゼッケンは,昨日お伝えしたように71で,使用するマシンは当然スズキGSX-R1000です。ここまではこれまで通りなのですが,新たな展開も迎えています。それは2つあり,まず1つ目は若手の育成です。今シーズンに向けてチームは若手ライダー育成プロジェクトとしてオーディションを実施し,その1期生として昨シーズンJ-GP3クラスに参戦していた山本聖を採用しました。彼が参戦するのはJ-GP2クラスで,使用するマシンはGSX-proto600となります。若手育成と言えば,アジアにおける将来MotoGPで活躍できるライダーを育てることを目的としてスズキが始めた若手育成プログラムである『スズキ・アジアン・チャレンジ』を今シーズンから開始しますが,その企画運営に当たるプロジェクトマネージャーに加賀山が就任しています。このシリーズは,スズキがアジアで生産する「FU150」を使用する150ccマシンのワンメイク・レースです。2つ目は,そのアジアに関係してくるのですが,今シーズンからアジアロードレース選手権への挑戦も開始することになりました。これにはサプライズもあって,何とそれに参戦するライダーは,『ニトロ・ノリ』の愛称で海外でも人気のある芳賀紀行になりました。日本国内はもちろん,SBKで数々の勝利を重ねてきた彼ですが,シート喪失後は加賀山に声をかけられてチームに加入し,鈴鹿8耐に参戦してきました。その関係がさらに強化されたことになります。このシリーズには,2台体制で臨むことになっていて,芳賀のチームメイトについては,現段階では未定となっています。使用するマシンは,GSX-R600となります。3年前から鈴鹿8耐に参戦してきた同チームですが,その初年度は加賀山と芳賀に加え,何とK.シュワンツを迎えて3位表彰台を獲得。参戦2年目となる昨年は,加賀山&芳賀に加え,初年度とは真逆となる若手を採用し,MotoGPのMoto2クラスで活躍しているD.エガーターが参戦しました。そして,2年連続3位表彰台を獲得すると共に,エガーター自身は,その後に行われたGPで優勝を飾っています。今シーズンももちろん8耐に参戦しますが,これについてはだれが参戦することになるのか未定となっています。
2015/02/16(月)
☆エントリーリスト(JRR)
○2月9日(月)にMFJからJRRの各クラスのエントリーリストが発表されました。ただ,今回のはまだ暫定版で,今後変更される可能性があります。その内訳を見ると,最高峰のJSB1000クラスが26台,J-GP2クラスが22台,ST600クラスが26台,J-GP3クラスが31台となっています。JSB1000クラスに関してみると,各メーカーのエースライダーについては大きな変更がありません。このところホンダの開発ライダーであり,JRRのエースライダーでもあった秋吉耕祐は,テルル Kohara RTに移籍し,J-GP2クラスから渡辺一馬がステップアップしてチームメイトとしてフル参戦します。ヤマハでは,もちろん3年連続チャンピオンを獲得した中須賀克行がエースを務めますが,今後のことを見据え,野左根航汰と藤田拓哉がYAMALUBE RACING TEAMから参戦することになりました。ここでは,今回発表されたエントリーリストの中で,JSB1000クラスで私自身の独断と偏見で選んだライダーについてのみお伝えします。
2015年 JRR JSB1000クラスエントリーリスト(暫定)
ライダー チーム マシン
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1
8 野左根 航汰 YAMALUBE RACING TEAM   〃
12 津田 拓哉 ヨシムラスズキシェルアドバンス
13 須貝 義行 チームスガイレーシングジャパン DUCATI1098R
15 J.フック F.C.C. TSR Honda CBR1000RR
25 武石 伸也 Motorrad 39 S1000RR
26 渡辺 一樹 TeamGREEN ZX-10R
33 藤田 拓哉 YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1
39 酒井 大作 Motorrad 39 S1000RR
53 渡辺 一馬 au & テルル ・ Kohara RT CBR1000RR
71 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA GSX-R1000
73 浦本 修充 MuSASHiRTハルク・プロ CBR1000RR
85 中冨 伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ YZF-R1
87 柳川 明 TeamGREEN ZX-10R
090 秋吉 耕祐 au & テルル ・ Kohara RT CBR1000RR
104 山口 辰也 TOHORacingwithMORIWAKI    〃
135 寺本 幸司 Team Tras 135HP S1000RR
136 児玉 勇太      〃   〃
634 高橋 巧 MuSASHiRTハルク・プロ CBR1000RR
2015/02/15(日)
☆大幅変更(SF)
○昨日は,ホンダが発表したモータースポーツ活動計画の中で,SGTについてお伝えしましたが,今日はSFについてお伝えします。今シーズンのホンダは,昨シーズン途中から道上龍率いるDRAGO CORSEがフル参戦することになったため,はじめから9台にマシン供給することになりました。変更はそれだけでなく,ドライバーについては,SGTと同じく大幅な変更となっています。昨シーズンと比べると9台中変更がなかったのが一昨年のチャンピオンであるTEAM無限の山本尚貴をはじめ,今シーズンもSGTを合わせて父親である中嶋悟のチームからフル参戦するNAKAJIMA RACINGの中嶋大祐,HP REAL RACINGの塚越広大,DOCOMO DANDELIONの野尻智紀という4名だけで,残りの5台については,移籍及び新規参戦となっています。移籍組では,昨シーズンGP2シリーズにフル参戦した伊沢拓也が,今シーズンはSGTと同じく国内復帰を果たし,塚越のチームメイトとしてフル参戦します。そのGP2シリーズで一昨年チャンピオンを獲得したF.ライマーが,ホンダのエースドライバーである山本尚貴のチームメイトとしてSFに新規参戦となっています。山本がエースとなる前にホンダでエースを務めていた木暮卓史は,2007年シーズンからずっと所属してきたNAKAJIMA RACINGを離れ,木暮以前にホンダのエースだった道上龍が立ち上げたチームであるDRAGO CORSEからフル参戦することになりました。ちなみに,同チームは,今シーズンも1台体制となっています。その木暮が出ることになったNAKAJIMA RACINGに関して大きな変更があり,このところずっと使ってきたカーナンバーは「32」と「33」でしたが,今シーズンからかつて同チームの代名詞だった「64」と「65」を使うことになりました。ここ数年不振から抜けきれていない同チームですが,カーナンバーを元に戻すことで,心機一転かつての輝きを取り戻そうとする意欲が感じられます。なお,具体的なチーム体制は,以下の表のようになっています。
ちなみに,昨シーズンは,若手ドライバーの発掘・育成及び将来のF1ドライバー育成を目指したホンダのプログラムである「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」の一環で伊沢がGP2シリーズにフル参戦しましたが,今シーズンは,昨年全日本のF3でチャンピオンを獲得したホンダが最も期待している若手ドライバーである松下信治を送ることになりました。彼が所属するのは,昨年の伊沢と同じくARTグランプリとなっています。
2015年 ホンダSFチーム体制
チーム ドライバー
10 REAL RACING 塚越 広大
11 伊沢 拓也
15 TEAM無限 F.ライマー
16 山本 尚貴
34 DRAGO CORSE 木暮 卓史
40 DOCOMO DANDELION 野尻 智紀
41 N.カーティケヤン
64 NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐
65 B.バゲット
2015/2/14(土)
☆正反対(SGT)
○ホンダが,今シーズンのモータースポーツ活動発表会を東京の青山で行いました。2輪,4輪における国内外での活動について具体的な発表があったわけですが,今日はSGTについてお伝えします。GT500クラスでは,昨シーズンから全く新しいマシンで争われた同シリーズですが,ホンダは唯一ミッドシップレイアウト&ハイブリッドシステムを取り入れているマシンであるNSX CONCEPT-GTを投入しました。シーズン当初は,SGTがFRマシンを投入しているDTMとの共通モノコックを採用したため,ミッドシップという特異性からクーリングに苦労し,完走も厳しい状況が見られたりしました。しかし,レギュレーションによる救済が出て徐々にポテンシャルアップを果たし,富士スピードウェイで行われた第5戦で優勝を果たしています。今シーズンもNSX CONCEPT-GTを投入して熟成を図り,ライバルとしのぎを削るシーズンとなります。そのマシンを駆るチーム&ドライバーについてですが,まずチームに変更が生じています。これまでホンダで重要な役割を果たしてきた童夢がSGT活動を休止。それに替わって,昨シーズンSFにおいて道上龍が立ち上げたチーム(ホンダの隠れワークスとも言われているチームですね。)であるDRAGO CORSEが,今季からSGTにも進出を果たし,Drago Modulo Honda Racingとして参戦することになりました。ドライバーについてはかなり移動があり,5チーム中Epson Nakajima Racingを除いた4チームで変更が生じています。まさに大幅変更といえる状況です。昨シーズン元F1ドライバーとして鳴り物入りで日本国内でのレースに加わったV.リウッツィでしたが,期待された(初めから疑問符を持っていたのは私だけでしょうか?)ほどの活躍が見られず,これにはホンダも見切りをつけたようで,SFでもSGTでも彼の名前は入っていません。なお,GT300クラスについては,一昨年チャンピオンを獲得したMUGEN CR-Z GTがなくなっていて,ARTA CR-Z GT1台のみの参戦となっています。ドライバーについては,高木真一&小林崇志のペアになっています。
実は,このページでお伝えしていませんでしたが,2月12日(木)に日産とNISMOが今シーズンのモータースポーツ活動計画について発表を行っていました。そのニッサンのSGTにおける活動ですが,ホンダとは真逆で,ほとんど昨シーズンと同じドライバーラインナップとなっています。
ホンダ及びニッサンの具体的なチーム体制は,以下の表のようになっています。
2015年 ホンダSGTチーム体制
チーム ドライバー タイヤ
8 ARTA Project 松浦 孝亮 BS
野尻 智紀
15 Drago Modulo Honda Racing 小暮 卓史 BS
O.ターベイ
17 KEIHIN REAL RACING 塚越 広大 BS
武藤 英紀
64 Epson NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐 DL
B.バゲット
100 TEAM KUNIMITSU 山本 尚貴 BS
伊沢 拓也
※BS・・・ブリヂストン DL・・・ダンロップ
2015年 ニッサンSGTチーム体制
チーム ドライバー タイヤ
1 NISMO 松田 次生 MI
L.クインタレッリ
12 TEAM IMPUL 安田 裕信 BS
J-P.オリベイラ
24 KONDO RACING L.オルドネス(1戦〜3戦)・M.クルム(4戦〜8戦) YH
佐々木 大樹
46 MOLA 本山 哲 MI
柳田 真孝
※MI・・・ミシュラン YH・・・ヨコハマ
2015/02/13(金)
☆2日連続(MotoGP)
○中・軽量級クラスの今季最初のオフィシャルテスト最終日の走行が,バレンシア・サーキットで行われました。前日は雨に見舞われたために走行を見合わせるチームが多く出ましたが,最終日も同じように雨に見舞われてしまったものの,Moto2クラスは29名中16名が,Moto3クラスは32名中18名が走行し,昨日と比べてほぼ倍増しています。とはいえ,どのチームも予定していたテストメニューが消化できないままだったことは間違いないと思われます。
まずMoto2クラスですが,この日のトップタイムをマークしたのは,前日に引き続いてマレーシア人ライダーのH.シャハリンでした。3日間総合では,2,3日目がウェットコンディションでタイムが上がりませんでしたから,初日トップのJ.ザルコが総合トップタイムとなりました。この日の2番手タイムは,オクト・イオダ・レーシングに所属してMotoGP復活となるF.アルトでした。3番手タイムをマークしたのは,昨シーズン終盤戦までチャンピオン争いを展開し,惜しくもタイトル獲得を逃したM.カリオでした。今シーズンのカリオは,イタルトランス・レーシング・チームに移籍しての参戦となっています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,この日の最多ラップである49周を走行し,5番手タイムでテストを終えています。
Moto3クラスは,昨年レッドブル・ルーキーズ・カップでチャンピオンを獲得し,今年マプフレ・マヒンドラ・チームに所属してMotoGPにステップアップを果たしたJ.マルティンがこの日の最速タイムを刻みました。3日間総合では,Moto2クラスと同じように2日間雨だったため,初日のトップだったF.ファルタラロが総合トップタイムとなりました。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれサクソプリントRTGのJ.マクフィー,マルティンのチームメイトでこの日の最多ラップを刻んだF.バグナイアでした。日本人ライダー勢は,尾野弘樹はこの日の走行を見合わせましたが,CIPから今季初参戦することになっている鈴木竜生は,わずか2周の走行ながら,9位でテストを終えています。
なお,次回のテストは,場所を第4戦スペインGPの会場であるヘレス・サーキットに移して来週17日(火)から3日間にわたって行われる予定になっています。
2015/02/12(木)
☆雨により(MotoGP)
○今年最初となる中・軽量級クラスのオフィシャルテスト2日目の走行が,スペインのバレンシア・サーキットで行われました。この日のバレンシアは,雨が降り,それに伴って気温があまり上がらなかったため,どちらのクラスも走行を見合わせるチームが多く,Moto2クラスは29名中9名,Moto3クラスは32名中9名のみの走行となりました。
わずか9名ながらMoto2クラスでトップタイムをマークしたのは,昨シーズンからフル参戦しているペトロナス・レースライン・マレーシアに所属するマレーシア人ライダーのH.シャハリンでした。もちろん,彼自身にとって初めてのトップタイムとなります。2番手タイムをマークしたのは,イタルトランス・レーシング・チームのF.モルビデリでした。QMMFレーシングチームのJ.シモンが,3番手タイムをマークして2日目を終えています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,この日の走行を見合わせた中の一人でした。
こちらも9名の走行となったMoto3クラスは,フル参戦3年目となるKTMのマシンを駆るP.エッテルが,転倒を喫しながらもこの日の最速タイムをマークしました。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれマヒンドラのマシンを駆るA.トヌッチとJ.マーティンでした。日本人ライダー勢ですが,尾野弘樹は走行を見合わせた中の一人でしたが,ルーキーの鈴木竜生は走行をし,4番手タイムで2日目を終えています。

☆開催地決定(MotoGP)
○イギリスGPの開催は,これまでドニントンパークやシルバーストーンで開催されてきましたが,DORNAスポーツ社と5年間の延長オプションを含む5年契約が成立しているブライナイ・グエント州の州都であるエブプベールに新サーキットとして建設中のサーキット・オブ・ウェールズで開催されることが決定しています。ただ,少なくとも今シーズンに関しては,建設途中により同サーキットでの開催が不可能なため,当初はドニントンパークで開催されることになっていました。ところが,同地での開催が不可能になったため,今シーズンのイギリスGP自体の開催がピンチとなっていました。しかし,この度もう1つのシルバーストーン・サーキットとの交渉が成立し,無事イギリスGPが開催されることになりました。今回新サーキットとシルバーストーンとの間で成立した契約は,来シーズンまでの2年間となっていて,サーキット建設が間に合わなくても,来季も同GPの開催地が確保されたことになります。
2015/02/11(水)
☆テスト開始(MotoGP)
○先週は,最高峰であるMotoGPクラスの今季最初のオフィシャルテストが行われましたが,昨日からMoto2,Moto3クラスの今季初のオフィシャルテストが始まりました。会場となったのは,最終戦が開催されるスペインのバレンシア・サーキットです。
Moto2クラスで最速タイムを刻んだのは,アジョ・モータースポーツのJ.ザルコで,非公式ながらサーキットベストを刻む速さでした。ちなみに,彼が所属するアジョ・モータースポーツですが,昨シーズンまで125ccクラスやMoto3クラスで活躍してきたチームで,今シーズンからMoto2クラスにも進出しています。2番手タイムをマークしたのは,フル参戦2年目となるエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのS.ロースで,トップとはコンマ352差でした。昨シーズンこのクラスを制し,Moto2クラスとなって初めてディフェンディングチャンピオンが走る形になっているE.ラバトが3番手タイムをマークしています。昨シーズン思うような走りができず,今シーズンに復活をかけているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそ1秒7遅れの18番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,昨シーズンFIM.CEV.レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップを制し,今シーズンMotoGPにステップアップを果たすことができたエストレラ・ガルシア0,0のF.クァルタラロが,初日から速さを見せてトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのは,今シーズン新天地に移籍したレパード・レーシングのD.ケントでした。3番手タイムをジュニア・チーム・グレシーニMoto3のE.バスティアニーニが,4番手タイムをオンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリがマークし,昨シーズンからフルモデルチェンジして戦闘力を上げ,A.マルケスをチャンピオンに導いたホンダのマシンがトップ4を独占しています。日本人ライダー勢ですが,再びMotoGPに復帰したレパード・レーシングの尾野弘樹は17番手,今シーズンから初めてMotoGPにフル参戦することになったCIPの鈴木竜生は20番手で初日を終えています。
2015/02/10(火)
☆エントリーリスト(MotoGP)
○2月2日(月)に,FIMから今シーズンのMotoGPクラスにおけるエントリーリストが発表されていました。昨年発表されたリストでは,アプリリア・レーシングとイオダ・レーシングのライダーが未定でしたが,今回の発表ではそこも埋まっていて,14チーム25名のライダーが決定したことになります。クラス別では,ファクトリーオプションが17人,オープンカテゴリーが8人となります。なお,具体的なリストは,以下の表のようになっています。今回のリストは,暫定版ですので,もしかしたら今後変更となる可能性があります。
2015年 MotoGPクラス エントリーリスト(暫定)
ライダー チーム マシン クラス
4 A.ドビツィオーゾ ドゥカティ・チーム ドゥカティ ファクトリー
6 S.ブラドル フォワード・レーシング FTRヤマハ オープン
8 H.バルベラ アビンティア・レーシング ドゥカティ オープン
9 D.ペトルッチ プラマック・レーシング ドゥカティ ファクトリー
15 A.デ.アンジェリス オクト・イオダ・レーシング アプリリア ファクトリー
17 K.アブラハム ABモーターレーシング ホンダ オープン
19 A.バウティスタ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア ファクトリー
25 M.ビニャーレス チーム・スズキMotoGP スズキ ファクトリー
26 D.ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム ホンダ ファクトリー
29 A.イアンノーネ ドゥカティ・チーム ドゥカティ ファクトリー
33 M.メランドリ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア ファクトリー
35 C.クラッチロー CWM-LCRホンダ ホンダ ファクトリー
38 B.スミス モンスター・ヤマハ・テック3 ヤマハ ファクトリー
41 A.エスパルガロ チーム・スズキMotoGP スズキ ファクトリー
43 J.ミラー CWM-LCRホンダ ホンダ ファクトリー
44 P.エスパルガロ モンスター・ヤマハ・テック3 ヤマハ ファクトリー
45 S.レディング エストレラ・ガルシア0,0マーク・VDS ホンダ ファクトリー
46 V.ロッシ モビスター・ヤマハMotoGP ヤマハ ファクトリー
50 E.ラバティ ドライブM7アスパー ホンダ オープン
63 M.ディ.メッリオ アビンティア・レーシング ドゥカティ オープン
68 Y.エルナンデス プラマック・レーシング ドゥカティ ファクトリー
69 N.ヘイデン ドライブM7アスパー ホンダ オープン
76 L.バズ フォワード・レーシング ヤマハ オープン
93 M.マルケス レプソル・ホンダ・チーム ホンダ ファクトリー
99 J.ロレンゾ モビスター・ヤマハMotoGP ヤマハ ファクトリー
2015/02/09(月)
☆新エンジン&タイヤ(F1)
○F1ストラテジーグループの会合が,フランスのパリで2月5日(木)に行われました。この会合では,エンジンの変更やタイヤサイズの変更について話し合いがもたれたようです。まずエンジンについてですが,現在はV6ハイブリッドが使われていますが,フェラーリからの提案があったようで,V8ツインターボエンジンへの変更が話し合われました。しかし,この案はホンダやメルセデスからの強力な反対があったようで却下されました。その代わり,現行のV6ハイブリッドという形は残しつつも,,燃料流量制限と最大燃料を引き上げることで1000馬力を達成することで合意されました。タイヤに関しては,具体的にどのような話し合いになったのかは情報がありませんが,どうやらワイドタイヤについて議論が行われた模様です。なお,噂によると,ワイドタイヤの採用は来シーズンからの,1000馬力エンジンについては,再来年度からの導入を目指しているようです。
2015/02/08(日)
☆開発開始(MotoGP)
○今シーズン初となるMotoGPクラスのオフィシャルテストが終了しましたが,各メーカーのテストライダーは,オフィシャルテストが行われたマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに留まり,新たなテストを開始しました。現在ワンメークタイヤを供給しているのが,日本のタイヤメーカーであるブリヂストンです。2009年からワンメークタイヤを供給している同社ですが,一定の成果を挙げたことから,今シーズン限りで供給を終了することになりました。それに替わって来シーズンから供給を開始するのが,かつて数々の栄光を挙げてきた歴史を持つフランスのタイヤメーカーであるミシュランです。ワンメークタイヤになる前は,ブリヂストンとミシュランとの間で激しいタイヤ開発競争が展開され,タイム更新に貢献した歴史があります。オフィシャルテスト終了後に始まったテストというのは,そのミシュランが来年からの供給に向けて行われるタイヤテストです。今回のテストに参加しているのは,ホンダが青山博一,ヤマハがC.エドワーズと中須賀克行,ドゥカティがM.ピロ,スズキがR.ド.ピュニエ,アプリリアがM.ラバティの6人です。この6人は,17インチタイヤの検証はもちろん,来季からの使用に向けてセッティングを探る作業に取り組んでいます。なお,今季2回目のオフィシャルテストが今月23日から同じくセパンで行われる予定になっていますが,そのテスト終了後もタイヤテストが予定されています。そのタイヤテストには,テストライダーだけでなく,レギュラーライダーも参加できるようになっています。
2015/02/07(土)
☆サーキットベストで(MotoGP)
○今シーズン最初となる最高峰クラスのオフィシャルテスト3日目の走行が,第17戦マレーシアGPの会場であるセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。初日に最速タイムを刻んだ2年連続チャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,初日に続いてトップタイムをマークしました。しかも,今回のベストタイムは,初の1分58秒台に入った非公式ではあるもののサーキットベストでした。そのマルケスに次ぐ2番手タイムをマークしたのは,チームメイトのD.ペドロサでした。昨シーズンのレプソル・ホンダ・チームは,ライダー,チーム,メイクスと3冠を達成しましたが,今回のテストにおける2人の速さと安定感を見ると,連続3冠の可能性を感じさせるものとなりました。3番手タイムをマークしたのは,今シーズンからドゥカティのワークスチームに加わったA.イアンノーネでした。この3番手というのは,オフィシャルテストにおける自身最高位となります。4,5番手タイムをマークしたのは,モビスター・ヤマハMotoGP勢のV.ロッシ,J.ロレンゾでした。オープンオプションクラスでは,フォワード・レーシングのS.ブラドルが8番手タイムをマークし,3日連続クラストップとなりました。復活となるスズキとアプリリアですが,それぞれA.エスパルガロの10番手,A.バウティスタの21番手が最速タイムでした。HRCのテストライダーとして参加した青山博一と高橋巧は,それぞれ14番手,26番手で今回のテストを終えています。また,ヤマハのテストライダーとして参加した,昨年JRRのJSB1000クラスで見事3連覇を達成した中須賀克行は,高橋より1つ前の25番手でテストを終えています。

☆元F1ドライバー(SGT)
○このページの2月1日付でお伝えしたトヨタのSGTにおけるドライバーラインナップでは,LEXUS TEAM SARDのドライバーとして平手晃平の名前が発表されていましたが,もう一人のドライバーについては,レクサス勢としては唯一未定となっていました。そのドライバーに関して,この度チームから発表があり,元F1ドライバーであるH.コバライネンを起用することになりました。ルノー,マクラーレン,ケータハム,ロータスといったチームに所属した経歴を持っています。その中でも,マクラーレン・メルセデスに所属していた2008年シーズンでは,第11戦ハンガリーGPにおいて彼にとってF1で唯一となる勝利を収めています。昨シーズンは,SGTにV.リウッツィが参戦し,元F1ドライバーの参戦ということで話題となりましたが,今回のコバライネン参戦は,優勝経験者,最高ランクが7位というようにリウッツィを越える衝撃となりました。それだけSGTの認知度が,海外でも上がってきている証拠なんでしょうね。
2015/02/06(金)
☆一番乗り(MotoGP)
○マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われている今年最初のMotoGPクラスのオフィシャルテスト2日目の走行が行われ,前日3番手タイムをマークしたモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾが総合トップタイムをマークしました。そのロレンゾがマークした最速タイムは1分59秒963で,ロレンゾが今シーズン2分を切った一番乗りとなります。総合2番手タイムをマークしたのは,初日が4番手タイムだったドゥカティのA.ドビツィオーゾでした。そのドビツィオーゾがマークしたタイムは,ロレンゾからわずか1000分の52秒差でした。総合3番手タイムをマークしたのは,前日にトップタイムだったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。この日のマルケスは,電子制御などのメニューをこなしながら,タイム的には3番手だったものの,最多周回数となる67ラップを刻んでいて,順調な走行という印象です。総合4番手タイムは,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサでした。スズキ勢では,A.エスパルガロの10番手,アプリリア勢では,A.バウティスタの17番手が最高位でした。オープンオプションクラスでは,今シーズンからフォワード・レーシングに移籍しているS.ブラドルが11番手タイムをマークし,2日連続してクラス最速となっています。ちなみに,今シーズンからHRCのテストライダーを務めている青山博一も今回のテストに参加していて,2日目は13番手タイムでした。
2015/02/05(木)
☆今年も(MotoGP)
○2ヶ月に及ぶテスト禁止期間を経て,ついにMotoGPの走行が始まりました。今年最初の合同テストは,第17戦マレーシアGPの会場となるセパン・インターナショナル・サーキットで3日間にわたって行われることになっています。そのテスト初日に総合トップタイムをマークしたのは,昨年,一昨年と2年連続チャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。昨年行われたこのテストにおいても,初日の総合トップタイムをマークしたのもマルケスでしたから,2年連続トップタイム発進ということになります。そのマルケスが初日にマークした最速タイムですが,今年最初の走行にもかかわらず,昨年のマレーシアGPで自身が決勝レースでマークしたサーキットレコードラップを上回るものでした。総合2番手タイムをマークしたのは,昨年マルケスに次ぐランク2位に輝いたモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシでした。そのロッシも,新しいエキゾーストシステムを搭載したマシンを駆り,昨年のマレーシアGPで自身がマークした最速タイムを上回っています。総合3番手タイムをマークしたのは,そのロッシのチームメイトで,昨年ランク3位でシーズンを終えたJ.ロレンゾでした。総合4番手タイムは,ドゥカティのエースライダーであるA.ドビツィオーゾが,総合5番手タイムは,昨年ランク4位だったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサでした。今シーズンから復活するスズキとアプリリア勢ですが,スズキのA.エスパルガロの14番手が,アプリリアのA.バウティスタの15番手がそれぞれ最高でした。

☆4日連続(F1)
○4日間にわたって行われた今季最初の合同テスト最終日の走行が行われ,フェラーリのK.ライコネンが総合トップタイムをマークしました。これまでの3日間もフェラーリ製PU勢が最速タイムでしたから,4日間連続最速タイムを刻んだことになります。さらに,総合2番手タイムを,3日目にトップタイムをマークしたザウバーのマシンを最終日に駆ったM.エリクソンでした。これにより,フェラーリ製のPUを搭載したマシンが,4日連続ワンツーのタイムをマークしたことになります。この日のフェラーリは,4日目にして初めて100周を超える周回数をこなしていますので,速さだけではなく,信頼性も上がっていることを示しています。総合3番手タイムをマークしたのは,昨年のチャンピオンドライバーであるメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。今回の同チームは,4日間共に最速タイムを刻みませんでしたが,4日間連続して最多周回数をこなしていますから,今回のテストにおけるメルセデスAMGの目的は,速さを追求するよりも信頼性アップだったのかもしれません。前日ようやく30周を越える周回数をこなしたマクラーレン・ホンダでしたが,この日ステアリングを握ったJ.バトンは,前日に引き続いて30周を越える35周の走行を行いました。もちろん,これまでの3日間同様トラブルフリーとはいかず,午前中はオイル関連の,午後は燃料ポンプ関連のトラブルが発生してピット内に長い時間留まる場面がありました。しかし,タイム的に見ると,前日がトップから14秒も遅れていたのに対して,最終日は7秒遅れまでタイムアップを果たしています。なお,次回のテストですが,2月19日から4日間にわたってスペインのバルセロナで行われる予定になっています。
2015/02/04(水)
☆3連続ワンツー(F1)
○ヘレス・サーキットにおいて行われている今季最初の合同テスト3日目の走行が行われ,これまでの2日間総合2番手タイムをマークしていたザウバーが,3日目の総合トップタイムをマークしました。この日ステアリングを握ったのは,前日に引き続いてF.ナスルでした。総合2番手タイムをマークしたのは,2日目まで総合トップタイムだったフェラーリで,この日はザウバーと同じく2日目に走行したK.ライコネンでした。これでフェラーリ製のPUを搭載したマシンが,3日連続のトップタイム,そしてワンツーということになります。総合3番手タイムをマークしたのは,チャンピオンチームであるメルセデスAMGで,こちらは初日に走行したN.ロズベルグがステアリングを握っています。3日間とも総合2番手まで届いていないメルセデスですが,この日も最多となる151周を走行し,前日水漏れのトラブルが発生してしまったものの,順調な開発状況であることを感じさせます。2日連続して6周しか走行できなかったマクラーレン・ホンダですが,この日ステアリングを握ったF.アロンソは,午前中の走行を順調にこなし,今回のテスト最多となる32周をマークしました。しかし,午後の走行では,残念ながら冷却系のトラブルが発生してしまい,4日目の走行のためにそこで走行をとりやめています。周回数は,この日走行したチームで一番少なく,タイム的には,トップから14秒も遅れているという状態ではありますが,一歩ずつ開発が進んでいることを感じさせる3日目になっています。
2015/02/03(火)
☆2日連続(F1)
○今シーズン最初の合同テスト2日目の走行が,スペインのヘレス・サーキットにおいて行われました。この日のヘレスは,残り1時間となったところで雨に見舞われてしまいましたが,それ以外は終始ドライコンディションでの走行でした。2日目の総合トップタイムをマークしたのは,初日に引き続いてフェラーリのS.ベッテルでした。この日のベッテルは,午前の走行でトップタイムをマーク。午後の走行は,タイヤテストも追加しての走行だったようです。総合2番手タイムをマークしたのは,これまた前日に引き続いてフェラーリ製のPUを搭載しているザウバーでした。ただ,前日はM.エリクソンが走行しましたが,この日はセカンドドライバーであるF.ナスルでした。2日連続トップタイム,ドライバーが違っても2番手タイムと,今シーズンのフェラーリは,これまでの不振を払拭する活躍を見せるのかもしれません。総合3番手タイムをマークしたのは,2日連続でステアリングを握ったウィリアムズのV.ボッタスでした。初日に総合3番手タイムだったのが,昨シーズンの王者であるメルセデスAMGのN.ロズベルグでしたが,この日は昨年のチャンピオンであるL.ハミルトンが走行しました。前日のロズベルグは,157周という圧倒的な多さの周回数をこなしましたが,ハミルトンはそれには及ばない91周の走行だったものの,それでも2日目の最多周回数となっています。タイムとしては,この日の総合4番手でした。そのハミルトンですが,午後の走行の後半で水漏れのトラブルが発生してしまったため,そこでこの日の走行を終えています。総合5番手タイムをマークしたのは,トロロッソのマシンを駆ったF1ルーキーのM.フェルスタッペンでした。若干17歳のドライバーですが,いいスタートを切ったと考えていいのかもしれません。気になるマクラーレン・ホンダですが,この日はJ.バトンがステアリングを握りました。初日はF.アロンソが走行し,わずか6周しかできなかっただけに,果たして2日目は何周走行できるのか注目となりましたが,残念ながらこの日もトラブルに見舞われてしまい,午前中は5周できたものの,午後はわずか1周のみしか走行できず,2日連続で6周のみの走行となってしまいました。

☆初公開(WEC)
○アメリカで最大のイベントの一つともいえるアメリカンフットボールの王座決定戦である『スーパーボール』が開催されました。この大会のテレビ放送におけるCMは,世界最高額と言われているのですが,そのCMにおいて,ニッサンのWEC参戦車両である『GT-R LMニスモ』がついに公開されました。今シーズンから1999年以来16年ぶりに世界耐久レースに復帰するニッサンですが,これまでとは違うコンセプトでつくられたマシンを投入するのではないかという噂が出ていました。今回公開されたGT-R LMニスモは,3リッターV6ツインターボエンジンと運動エネルギー回生システムをフロントに備えています。通常のGTカーは,後輪駆動のFRか,エンジンをミッドシップに搭載したMRかどどちらかですが,やはり噂通り,通常とは違う前輪駆動となるFFレイアウトになっているとのことです。そのため,通常よりはやや長いフロント部分になっています。まだ通常とは違った部分があって,普通のレーシングカーは,前輪よりも後輪の方がサイズが大きいのですが,GT-R LMニスモは,フロントタイヤの幅が310mmなのに対して,リヤタイヤの幅が200mmになっていて,前輪の方が大きくなっています。これまでの概念とは違ったアプローチでつくられているこのマシンですが,果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのか,実際に他のマシンと混じって走行するのが楽しみですね。
2015/02/02(月)
☆テスト開始(F1)
○スペインのヘレス・サーキットにおいて,4日間にわたる今シーズン最初の合同テストが始まりました。事前に終わっているチームもありましたが,テスト開始前には,複数のチームが今季型マシンのお披露目を行いました。初日のテストで走行したのは7チームで,フル参戦が決まっている中で2チームが走行しませんでした。その内の1チームはフォース・インディアで,こちらは元々今回のテストをキャンセルしていました。もう1チームはロータスで,こちらはマシンの到着が遅れてしまったために初日の走行は見合わせています。気になる最初の走行ですが,この日いい走りを見せたのはフェラーリ製のPUを搭載したチームでした。まず総合トップタイムをマークしたのは,今シーズンからフェラーリに所属することになった一昨年までの4連覇王者であるS.ベッテルでした。移籍して最初の走行でいきなりのトップタイムで,ここ数年不振の年を送っているフェラーリとしては,期待値の上がる結果だったのではないかと思います。総合2番手タイムをマークしたのは,スポンサーの関係でカラーリングを一新したザウバーのマシンを駆るM.エリクソンでした。昨シーズン圧倒的な結果を残したメルセデスAMGでしたが,初日のステアリングを握ったのはランク2位でシーズンを終えたN.ロズベルグでした。昨年の速さを考えると,初日からいきなりトップタイムをマークするのではないかと思いましたが,初日は総合3番手タイムでした。ただ,走行した周回数は,他チームの倍以上となる157周で,ロングラン走行やピットストップ練習など,テストメニューをトラブルフリーでこなしています。やはり,今シーズンもこのチームを中心に回っていくのではないかという予感をさせる初日の走行でした。ルノーエンジンを搭載するレッドブルは,D.リカルドがステアリングを握り,総合4番手タイムでした。ただ,午前中はブレーキ,午後はバッテリーのトラブルに見舞われてしまい,35周の走行に留まっています。今回のテストの大きな注目点の一つであるマクラーレン・ホンダですが,初日はF.アロンソが担当しました。昨シーズン終了後に行われたテストでは,まともに走行できないまま終わっていましたが,果たして今回のテストがどうなるのか注目されていました。その初日の走行ですが,6周は走行できたのですが,電気系のやっかいなトラブルが発生してしまったため,以後はピット内に留まったままで初日を終えてしまいました。昨シーズンのテストで各メーカーにトラブルが多発したということがありましたが,今シーズンから参戦を開始したホンダも,やはり同じような状況に見舞われています。
2015/02/01(日)
☆国内活動(SF)
○昨日は,トヨタが1月30日(金)に行った今年のモータースポーツ活動計画発表会の中で,海外でのレース計画についてお伝えしましたが,今日は国内の活動の中でSFとSGTについてお伝えします。
まず,昨年から全く新しいシャーシ,そしてエンジンを搭載したマシンであるSF14を投入したSFについてです。昨シーズンのトヨタは,このダラーラ製のマシンに2リッター直4直噴ターボのRI4Aエンジンを搭載したマシンを投入し,最終戦において見事PETRONAS TEAM TOM'Sの中嶋一貴がチャンピオンを獲得しました。その昨年は7チームにマシンを供給しましたが,その中でル・ボーセ・モータースポーツがスーパー耐久へ移行したことに伴い,今シーズンは1チーム少ない6チームにマシン供給を行うことになりました。具体的なラインナップは以下の表のようですが,一番の注目点は,何といっても昨シーズンF1にフル参戦していた小林可夢偉の参戦でしょう。昨年の可夢偉は,ケータハムのレギュラードライバーを務めたものの,戦闘力のないマシンで完走するのがやっとという状況でした。さらに,資金不足により終盤の2戦を欠場せざるを得ず,最終戦には何とか出場するという事態にもなりました。今シーズンに向けて何とかF1のシートを獲得しようとしたでしょうが,大きなスポンサーを持たない日本人ドライバーの悲しさもあって,残念ながらシートを得ることができませんでした。シーズンオフに行われたテストに可夢偉が参加して国内復帰の可能性が浮上し,今回の発表に至っています。彼が座ることになったのが,KYGNUS SUNOCO Team LeMansで,昨シーズンまでL.デュバルが座っていました。なお,KYGNUS SUNOCO Team LeMansをはじめいくつかのチームに体制変更がありましたが,チャンピオンチームであり,現在国内で最強のチームともいえるPETRONAS TEAM TOM'Sに関しては,中嶋一貴&A.ロッテラーという最強のコンビが継続しています。
チーム ドライバー
PETRONAS TEAM TOM'S 1 中嶋 一貴
2 A.ロッテラー
KONDO RACING 3 J.ロシター
KYGNUS SUNOCO Team LeMans 7 平川 亮
8 小林 可夢偉
KCMG 18 中山 雄一
LENOVO TEAM IMPUL 19 J-P.オリベイラ
20 A.カルダレッリ
P.MU/CERUMO・INGING 38 石浦 宏明
39 国本 雄資

☆国内活動(SGT)
○昨シーズンのSGTは,GT500クラスにおいてDTMとの連携をにらんで,同シリーズとの共通モノコックを採用しました。エンジンについてもブランニューとなり,トヨタは直列4気筒 2リッター直噴ガソリンターボエンジンRI4AGを投入しました。その昨年のトヨタは,GT500クラス,GT300クラスともにチャンピオンを獲得することができませんでした。今シーズンに関してですが,まずGT500クラスは,昨シーズンと同様にレクサスRC Fを投入します。供給台数は昨シーズンと同じく全部で6台です。使用するタイヤについても,各チーム変化がなく,これだけですと変化がないような印象を受けますが,ドライバーについては,6チーム中4チームに体制変更がありました。一番の注目点は,昨年のSFチャンピオンで,SGTにおいても2勝目を挙げている中嶋一貴の名前がないことです。WECにも参戦している中嶋ですが,そのため昨シーズンはSGTの日程の関係でWECを欠場することがありました。今回の決定により,GTカーレースに関しては,中嶋はWECに専念することになりました。つまり,WECにおける初の日本人シリーズチャンピオンを目指すことになります。具体的なチーム体制は,以下の表のようになっています。
GT300クラスについてですが,今シーズンも昨シーズンまでと同じく,aprがハイブリッドマシンであるプリウスGTを使用します。ただ,使用するタイヤが変更となり,昨年までのヨコハマに替わってブリヂストンを履くことになりました。同クラスにおける今年の注目点は,トヨタが満を持してGTカーレースにマシンを投入することになった『レクサス RC F GT-3』の採用でしょう。これは,世界中で採用されているFIA-GT3規定に則った市販レーシングカーで,国産メーカーとしては,ニッサンGT-RニスモGT3に次ぐ2車種目のGT3カーとなります。GT300クラスの中で何チームが採用することが注目されましたが,今シーズンに関しては,LM Corcaが採用することになりました。
チーム 車両 ドライバー タイヤ
LEXUS TEAM LeMans ENEOS ENEOS SUSTINA RC F 6 大嶋 和也 BS
国本 雄資
LEXUS TEAM WedsSport BANDOHWedsSport ADVAN RC F WedsSport ADVAN RC F 19 脇阪 寿一 YH
関口 雄飛
LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S PETRONAS TOM'S RC F 36 伊藤 大輔 BS
J.ロシター
LEXUS TEAM KeePer TOM'S KeePer TOM'S RC F 37 A.カルダレッリ BS
平川 亮
LEXUS TEAM ZENT CERUMO LEXUS TEAM ZENT CERUMO 38 立川 祐路 BS
石浦 宏明
LEXUS TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD RC F 39 平手 晃平 BS
未定
※タイヤ BS・・・ブリヂストン YH・・・ヨコハマ


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