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2015/01/31(土) ☆海外活動 PARTT(WRC) ○昨日,東京のお台場にあるMEGA WEBにおいて,トヨタのモータースポーツ活動計画発表会が行われました。この会では,トヨタの国内外における今シーズンの活動計画が明らかにされています。このサイトでは,ここで明らかにされたことを,今日は海外における主なレースに関することを,明日は主に国内を中心に行われているSFとSGTに関する情報をお伝えします。 今回の発表会で一番の注目点となったのが,数年前から噂にずっと上っていたWRCへの再挑戦でしょう。トヨタのWRC参戦は,2017年シーズンからで,1999年以来の参戦となります。使用するマシンですが,現在のWRCは,レギュレーション上いわゆるBセグメントカーが中心となっていますので,トヨタはそれに該当するマシンとしてヨーロッパで販売している『ヤリス』をベースに開発した"ヤリスWRC"となります。ヤリスといっても,私たち日本人には馴染みがありませんが,国内では,ワンメークレースも開催されていて,トヨタの主力車種の一つとなっている『ヴィッツ』のことです。トヨタとWRCとの関わりは,1957年からとなります。当時はトヨペット・クラウンが参戦していましたが,トヨタのWRCといえば,1970年代から始まったTTEでの活動でしょう。O.アンダーソンが率いるこのTTEが,WRCにおいてトヨタに数々の栄冠をもたらしました。1975年にはレビンを駆って「1000湖ラリー」で優勝。1980年代に入ってからは,サファリ・ラリー3連覇を成し遂げました。当時のCMでは,"サファリ・ラリー優勝"がしばしば使われていたものでした。1980年代後半からTTEの活動が本格化し,1990年代に入って年間タイトルを獲得するまでになりました。現在はダカール・ラリーに参戦しているC.サインツですが,セリカを駆って90年と92年にドライバーズタイトルを獲得しました。93年にはJ.カンクネンが,94年にはD.オリオールがドライバーズタイトルを獲得すると共に,トヨタがマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。しかし,その後は,レギュレーション違反により出場停止処分を受けたりして低迷が始まり,97年からはカローラにマシンをスイッチ。99年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたものの,トヨタがTTEと共にルマンやF1に参戦することをにらんで,この年を最後にWRCから撤退していました。そして,再来年からではあるものの,再びWRCへ挑戦することになりました。現在実車を投入してマシン開発を進めていますが,今年テストドライバーとして活動しているのが,トヨタのWECドライバーの一人であるS.サラザンをはじめ,S.リンドホルム,E.カミリの3名です。ただし,復帰する17年のドライバーについては,現段階で未定となっています。 |
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☆海外活動 PARTU(WEC) ○昨シーズン8戦中5勝を挙げてWECで悲願のタイトル(ドライバーとマニュファクチャラーのダブルタイトル)を獲得したトヨタですが,もちろんディフェンディング・チャンピオンとして今シーズンもフル参戦します。マシンについては,昨シーズンと同じくTS040ハイブリッド(もちろん改良版)の2台体制になっています。そのマシンを飾るカーナンバーについてですが,昨シーズンまでは7号車と8号車になっていましたが,チャンピオンとして迎える今シーズンは,そのチャンピオンナンバーである1号車と2号車ということになります。ちなみに,1月16日(金)にフランスのポールリカール・サーキットにおいて,今年最初のテスト走行を終えています。また,3月末に同じくポールリカール・サーキットにおいてWECの公式テストが行われる予定になっていますが,その時に今季仕様のマシンがお披露目される予定になっています。ドライバーについては,まずチャンピオンを獲得した8号車を駆っていたS.ブエミとA.デビッドソンが継続して参戦します。また,7号車を駆っていた中嶋一貴をはじめ,A.ブルツ,S.サラザンも継続参戦となります。さらに,昨年テスト&リザーブドライバーとして活動したM.コンウェイが,レギュラードライバーに昇格しています。以上の6名が今シーズンのレギュラードライバーですが,その組み合わせは,1号車が一貴&デビッドソン&ブエミ,2号車がブルツ&サラザン&コンウェイとなっています。なお,中嶋一貴についてですが,昨シーズンまではSGTにもフル参戦していたため,日程が重なってWECに参加できないレースがありましたが,今シーズンはSGTへの参戦をとりやめていて,ハコ車のレースに関しては,WECに専念することになりました。 |
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2015/01/30(金) ☆正式発表(F1) ○今シーズンから復帰するホンダと組んで,ついに復活するマクラーレン・ホンダが,F.アロンソとJ.バトンが駆ることになる今季型マシン『マクラーレン・ホンダMP4-30』を正式に発表しました。まず,カラーリングについてですが,同チームのアイデンティティでもあるシルバーを中心に,赤のラインが引かれています。サイドポンツーン付近は黒が施されています。マシン形状についてですが,昨シーズンからF1で酷いと言われ,どのチームも注目されているフロントノーズ部分ですが,今回公開されたMP4-30は,フロント部分がそのまま下にずっと伸びていくという形状になっています。黒いカラーリングが施されているサイドポンツーン部分は,非常に複雑な形状をしながらリヤに向かって落とし込まれています。リアウィング部分を見ると,フラップの前端がギザギザになっていて,これで気流を制御しているものと思われます。ここ数年のマクラーレンで毎年話題になっているメインスポンサーについてですが,通常メインスポンサーのロゴが飾られるはずのサイドポンツーン部分ですが,黒く塗られたままでロゴは全く施されていません。つまり,現段階では,マクラーレンにメインスポンサーは不在ということのようです。ただ,黒一色ということも気になります。もしかしたら,現在交渉が行われていて,決まりしだいこの黒い部分にロゴが飾られ,何らかの変化が現れるのかもしれません。他の部分については,先日新たにスポンサー契約が発表されているCNNをはじめ,これまで見られたMobil1,Segafredo(セガフレード)などのロゴは今シーズンもマシンを飾っています。このカラーリングが施されたマシンの走行が正式にデビューするのは,明後日から4日間にわたってスペインのヘレス・サーキットで行われる合同テストということになります。 |
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2015/01/29(木) ☆再提携!?(F1) ○日本を代表する精密機器メーカーの一つであるセイコーエプソンから発表があり,昨シーズン圧倒的な速さを見せてコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスAMGペトロナスF1チームと複数年のグローバルパートナー契約を締結しました。その発表によると,インクジェットプリンター,スキャナー,3LCDプロジェクター,スマートグラスやスポーツ・健康分野のセンシング商品を含むウエアラブル機器の分野で同チームをサポートしていくとのことです。2月1日(日)から今シーズン初の合同テストが始まりますが,その時からEPSONのロゴがマシンを飾ることになります。また,マシンだけでなく,昨シーズンに引き続いてステアリングを握ることになっているL.ハミルトン,N.ロズベルグのヘルメットバイザーとレーシングスーツにも掲示されます。エプソンといえば,日本人初のフルタイムF1ドライバーである中嶋悟と現在まで長年にわたってパーソナルスポンサーを務めています。その中嶋がF1において移籍する度にそのチームのマシンにそのロゴが掲示されていました。一番最後にそのロゴが飾られたのが,中嶋にとって最後のチームとなったティレルです。そのティレルですが,チームをBARに売却。そのBARは,ホンダの第3期F1におけるワークスチームであるホンダF1チームに発展。ホンダが撤退以後は,その時代表を務めていたR.ブラウンがチームをそのまま引き継ぎ,ブラウンGPとしてF1に参戦を継続し,その時J.バトンがチャンピオンを獲得しています。そのブラウンGPを買収したのが,F1に本格的ワークス参戦を再び始めたメルセデスで,それが現在のメルセデスAMGペトロナスF1チームです。つまり,所有者は全く違うものの,チームの変遷からいくと,今回の提携は,ある意味「再提携」ともいえる因縁を感じるものです。 |
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2015/01/28(水) ☆ファクトリー買収(F1) ○来シーズンから新規参入することが既に決まっているのが,アメリカのノースカロライナに拠点を置いているハースF1チームです。F1は,以前ほどではなくなったものの,それでもやはりヨーロッパ中心で行われていますので,ハースとしてもアメリカだけでなく,ヨーロッパにも拠点があった方が何かと都合がいいことは確かです。そうしたことがあってか,ハースがヨーロッパでの拠点を探していて,その候補に,チーム存続自体が危うい状況にあり,負債返済のためにチームのいろいろなものが競売にかけられた経緯を持つマルシャのファクトリーが噂に挙がっていました。そのことに関して,ハースから正式発表があり,噂通りイギリスのバンブリーにあるマルシャのファクトリーを管財人から買収しました。この決定により,現在復活に向けて活動を行っているマルシャは,たとえ復帰が決まっても,新たにチームの拠点を探す必要が出てきて,今回の買収でさらに復帰に向けてのハードルが上がるということになりました。なお,復帰が決まった場合,チームの前身であるヴァージンが新規参入する際に拠点としていたイギリスのサウス・ヨークシャーにあるディニトンになるのではないかという噂が出ています。 |
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2015/01/27(火) ☆テストスケジュール(MotoGP) ○昨日お伝えしたように,今週末からいよいよ4輪最高峰であるF1の今季初となるテストが始まります。その最終日となる2月4日(水)から,今度は2輪最高峰であるMotoGPの今季最初のオフィシャルテストが,第17戦の会場であるセパン・インターナショナル・サーキットで始まります。今シーズンは,これまでのホンダ・ヤマハ・ドゥカティに加え,スズキとアプリリアがいよいよ正式にワークス参戦を再び開始することになっていますから,例年以上に注目を集めることでしょう。MotoGPの公式サイトでは,今シーズンのプレシーズンにおけるオフィシャルテストの予定が掲載されていますので,ここでもお伝えします。 |
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2015/01/26(月) ☆担当’F1) ○2月1日(日)から4日間にわたって,スペインのヘレス・サーキットで今シーズン初の合同テストが行われます。この段階では,チームによって今季型マシンを投入したり,昨年型マシンを投入したりといった状態だとは思いますが,今シーズンを占う上で貴重なものになることは間違いありません。F1のテストは,毎日1チーム1人のドライバーしか走行できません。既に誰がいつ走るのか既に発表したチームがあるものの,多くのチームはまだ未発表です。ここでは,その点について整理しておきたいと思います。なお,マルシャとケータハムについては,エントリーは許可されているものの,参戦自体がかなり危うい状況にありますので,今回は入れていません。 |
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2015/01/25(日) ☆チャンピオンペア(SBK) ○SBKにおけるホンダのワークス的立場にあるテンケイト・レーシングが,今シーズンの体制について発表を行いました。まずライダーについてですが,昨シーズンは,2008年以来ずっと同チームに所属し,SBKにおけるホンダのエースライダー的立場にあり,鈴鹿8耐での優勝経験もあるJ.レイと,同じく8耐での優勝経験を持つL.ハスラムのペアでした。しかし,今シーズンはライダーを刷新し,昨年アプリリアRSV4ファクトリーを駆って見事チャンピオンに輝いたS.ギュントーリと,600ccマシンで争われているSSPにおいて,テンケイト・レーシングに所属してCBR600RRを駆って見事チャンピオンに輝いたM.ファンデルマークというチャンピオンペアの強力なラインナップとなりました。チームのタイトルスポンサーですが,こちらは昨シーズンと同じくイタリアのお菓子メーカーであるPATAが務め,チーム名もPATAホンダとなります。ちなみに,PATAとチームとのコラボは,今季で3年目となります。今季SSPからSBKにステップアップを果たしたファンデルマークですが,今回の発表によると,今シーズンはいわゆる練習期間という意味合いでトップ6を狙い,2016年シーズンにはタイトル獲得を目指すということのようです。 |
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2015/01/24(土) ☆来季に向け(インディカー) ○2年間にわたってマルシャに所属してF1に参戦したM.チルトンですが,昨シーズンはチームの財政破綻によりシーズン途中で参戦を断念せざるを得なくなり,ロシアGPを最後に参戦できない状態になってしまいました。今シーズンはF1でのシートを獲得することができず,去就が不明なままでした。そのチルトンの去就が,この度明らかとなりました。チルトンの新しい戦いの場は,これまでのヨーロッパではなくアメリカです。F1に参戦する前はF3やGP2に参戦した経歴を持つチルトンですが,その際に所属したのが,数々の実績を挙げてきているカーリン・モータースポーツです。そのカーリン・モータースポーツが新しい展開を計画していて,アメリカへ進出することになっています。もちろんフォーミュラでのレースを主体としている同チームですから,インディカー・シリーズへの参戦というのが目標となっているようです。ただ,いきなり最高峰への進出を果たすのではなく,まず手始めに同シリーズの1ランク下であるインディライツにフル参戦して経験を積み,それからインディカー・シリーズへステップアップするという手順を踏むようです。その計画に協力することになったのがチルトンで,今シーズンはカーリンの開発プログラムに取り組むことになりました。現在の計画では,今シーズンはインディライツ,2016年シーズンからインディカー・シリーズとなっているようです。 |
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2015/01/23(金) ☆担当(F1) ○2月1日(日)から4日間にわたって今シーズン最初の合同テストがスペインのヘレス・サーキットで行われますが,それに関してマクラーレンから発表がありました。それによると,初日と3日目の走行をF.アロンソが,2日目と4日目の走行をJ.バトンが担当することになりました。チームによっては,このテストは昨シーズン型を投入し,2月下旬に行われる2回目の合同テストから今季型マシンを投入するところもありますが,マクラーレンは1回目から今季型マシンとなるMP4-30を投入することになります。つまり,マクラーレン・ホンダとして最初のシェイクダウンは,エースドライバー的立場にあるアロンソが担当することになるわけです。昨年11月の最終戦後に行われたアブダビテストでは,開発用の暫定的マシンである『MP4-29H 1X1』の初走行を行いましたが,電機系を中心としたトラブルが多発し,2日間行われたテストを通じて,わずか計5周しかできずに終わっていました。単なる噂にしか過ぎませんが,昨年末に行われたベンチテストでは,レース距離を完走できないままエンジンにトラブルが発生したとの情報も出ています。果たしてアロンソが担当するシェイクダウンテストがどのような結果になるのか,2月1日の走行が楽しみになりますね。 |
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2015/01/22(木) ☆新車発表(F1) ○今シーズンはN.ヒュルケンベルグ&S.ペレスの2人でシーズンに臨むことになっているフォース・インディアが,今季型マシンである『VJM08』を発表しました。昨年型マシンで話題の中心となり,今シーズンはレギュレーションでその「醜さ」に規制が加えられているノーズ部分が注目点となる今季型マシンですが,今回公開されたVJM08では,昨年レッドブルが取り入れていたポッド状のキールノーズに似た処理が施されています。カラーリングは,昨年のように白を基調とした明るい色ではなく,シルバーとブラックを基調にオレンジのラインが入った昨年とは全くイメージの違うものになっています。今回の注目点はもう一つあって,発表の会場がチームの本拠地であるインドではなく,今シーズン再びF1が開催されることになっているメキシコということでしょう。マシンのカラーリングをみても,テルメックスやテルセル,クラロといったメキシコの通信関連会社のロゴがあり,メキシコのテキーラ製造会社であるホセ・クエルボとのスポンサー契約が発表されています。NECのロゴが今シーズンもありますが,これも日本本社のものではなく,同じくメキシコ系のNECがスポンサー契約した結果のものです。こうしたメキシコ系の企業が多いのは,もちろんペレスの存在によるもので,彼がチームにメキシコ系の企業のスポンサーマネーを持ち込んでいるからで,以前小林可夢偉とザウバーでチームメイト同士だったときも同様のことが見られていました。差し詰めチーム名はフォース・"インディア"ですが,資金的にはフォース・"メキシコ"といった感じでしょうか。なお,今回の発表会ですが,チーム体制とカラーリングの公開がメインとなっていて,今回公開されたVJM08は暫定的なものと考えていいようです。本格的な今季型マシンは,現在ドイツのケルンにあるトヨタの風洞を使ったりして開発中で,スペインのヘレスで2月1日(日)から行われる今シーズン最初のテストは昨年型マシンで臨み,2月下旬にバルセロナで行われる2回目のテストから正式な今季型マシンで走行する予定になっています。 ちなみに,この日はウィリアムズも新車を公開していて,奇しくもメルセデスエンジンユーザーの内の2チームが同じ日に新車を公開しています。ただし,ウィリアムズの場合は,画像のみでの公開となっています。 |
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2015/01/21(水) ☆3人とも(F1) ○今シーズンのロータスは,これまでのルノーエンジンから,昨シーズン圧倒的な速さを見せたメルセデスエンジンユーザーの一つとして参戦することになっています。また,昨年末に発表されたF1エントリーリストでは,条件つきの注釈とともに掲載されていて,チーム名を変更するのではないかという噂も出ています。そうした状況にあるロータスですが,この度同チームから発表があり,昨年のGP2チャンピオンであるJ.パーマーとリザーブドライバーとしての契約が成立しました。昨シーズンDAMSに所属してGP2シリーズにフル参戦したパーマーは,同シリーズ新記録となるポイントを獲得し,まだ3戦を残した段階でチャンピオンを獲得するという圧倒的な速さを見せました。本来はF1へのステップアップを果たす役割を持つと考えられているGP2シリーズですが,圧倒的な速さを見せてのチャンピオン獲得にもかかわらずF1シートを得ることができず,資金を持ったドライバーの存在感があらためて明らかになったと同時に,シリーズの存在感を失う事態ともなっていました。今回の発表は,GP2シリーズの存在感が少しアップした形になるかもしれません。ちなみに,そのロータスとGP2シリーズとの関係性ですが,今シーズンのレギュラードライバーであるP.マルドナルドとR.グロージャンの2人は,それぞれ2010年,2011年にGP2チャンピオンを獲得していますから,今シーズンのロータスドライバーは,3人ともGP2チャンピオンということになります。 |
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2015/01/20(火) ☆大幅変更(SGT) ○SGTを運営するGTAから,今シーズンのレースカレンダーの日程変更をJAFに申請中であることが発表されました。今シーズンのレースカレンダーについては,当然日にちには違いがあるものの,開催順や時期については昨シーズンと同じものが発表されていました。しかし,今回発表されたカレンダーは,これまでのものと大幅に変更が加えられたものでした。今回大幅に変更されることになった一番の要因は,昨シーズンからマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに代わって開催されるようになったタイでの大会の開催時期が変更せざるを得ない状況になったためです。これまでのカレンダーでは,第7戦として10月に開催されることになっていましたが,その大会を第3戦として6月に開催されることになったのです。そのため,開幕戦と第2戦に関してはこれまで通りですが,第3戦以降に変更が加えられています。タイラウンドが変更になった原因ですが,この時期に同大会を開催するチャーン・インターナショナル・サーキットに別の大きな大会が開催されるようになったことがあります。さらに,同サーキットにはニュー・アイモバイル・スタジアムが隣接していて,このスタジアムでこの時期に2018年サッカーワールドカップのアジア2次予選が予定されていて,これも変更の原因になっています。今回の発表によると,当初第3戦に組まれていたオートポリスでの大会と,第4戦に予定されていたスポーツランドSUGOでの大会が,どちらも秋に変更となっています。オートポリスでの大会ですが,2013年シーズンまでは秋に開催されていました。しかし,とはいえ,以前よりやや開催時期が下がっていて,山間部に位置する同サーキットですから,冷え込み等が以前より微妙に違いが出てくる可能性がありますので,以前のデータがそのまま活かせるかどうか分からないことも考えられます。観客としても,やや冷え込みに対応した服装などで観戦する必要が出てくるかもしれませんね。 なお,今回発表された具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2015/01/19(月) ☆連覇(ダカール・ラリー) ○今年のダカール・ラリー最終日の走行が,ロザリオ〜ブエノスアイレス間で行われました。2輪は,前日まで2位に15分を超える差をつけていた昨年のチャンピオンであるKTMのM.コマが最終日に5番手タイムをマークし,総合で首位の座を守りきりました。総合2位につけていたチームHRCのP.ゴンサルヴェスは,コマとの差を2分短縮する4番手タイムで最終日を終え,総合タイムで15分差に迫っての2位で大会を終えました。大会の前半は,ゴンサルヴェスのチームメイトであるJ.バレダがトップに立つという快進撃を見せていたチームHRCでしたが,マシントラブルからエンジンがストップし万事休すとなって順位を下げ,最終的にゴンサルヴェスの2位が最高位となりました。来シーズンこそは総合トップに立つよう1年かけて準備していって欲しいですね。 4輪は,前日までトップに立っていたミニ・オール4レーシングのN.アルアティアがこの日の6番手タイムをマークし,総合トップの座を守りきって2011年以来2度目となる総合優勝を飾りました。チームにとっては,4連覇を達成しています。総合2位につけていたトヨタ・ハイラックスのG.ドゥビリエは,その座を守りきって大会をフィニッシュしています。市販車部門でトップに立っていたチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーの三橋淳&A.ゲネック組は,クラストップの座を守りきって連覇を達成すると共に,チームメイトであるN.ジボン&三浦昂組がクラス2位に入って,2年連続ワンツーフィニッシュを達成しました。トラック部門では,排気量10リッター未満クラストップに立っていた日野チーム・スガワラの菅原照仁&杉浦博之組が総合32位でレースを終え,見事クラス優勝6連覇を達成しています。 |
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2015/01/18(日) ☆開発可能に?(F1) ○コスト削減策の一環として,F1に参入しているエンジン(PU)メーカーに対してその開発に大幅な制限が加えられています。そのため,昨シーズンははじめからかなり戦闘力を有していたメルセデスエンジン勢が圧倒的な速さを見せてシーズンを席巻し,ルノーやフェラーリは後塵を拝し続けてしまいました。今シーズンは,その3社については約48%まで開発が可能(年を経る毎に開発可能な範囲が減少していきます)ということになり,3社の差がもしかしたら減ることになるかもしれません。それに対して,今シーズンからマクラーレンと組んでF1に復帰するホンダに関しては,このレギュレーションが当てはまらず,開発が大幅な制限を受けることになります。他の3メーカーからすると,自分たちは全く情報がない0の状態からスタートしているのに対して,ホンダは1年遅れで参入ですから,少しは情報がある中での開発であるため,制限があって当然というような考えがあるようです。とはいえ,ホンダの立場からすると納得がいかないのも当然ですから,マクラーレンと共にFIAに対して開発許可を求めていました。その点に関して,イギリスのBBCの報道によると,完全にとはいえないものの,ホンダ&マクラーレンの要求がある程度まで認められることになるようです。もちろん,現段階でFIAからの正式発表は出ていません。ホンダが開発可能となる範囲は,F1が用いている『トークン』というアップデート可能な範囲を示す単位が関係します。全部で66のトークンがあるのですが,今シーズンはその内の32トークンが使用可能で,これが全体の48%という数値になるわけです。ホンダがいくつのトークンが使用可能なのかは分かりませんが,BBCの報道によると,他メーカーが32トークンの内で使用していないトークンの平均値分(例えば,他の3メーカーがそれぞれ8,7,6トークン使用していない場合,ホンダはその平均の7トークン分。)開発可能となるようです。かなり分かりづらいレギュレーションですが,正式発表が待たれるところです。 |
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2015/01/17(土) ☆開催地変更?(F1) ○2008年シーズンから,ドイツGPはホッケンハイムとニュルブルクリンクの2カ所が1年おきに交互開催するようになりました。昨シーズンはホッケンハイムでしたから,順番で行けば今シーズンはニュルブルクリンクでの開催となります。しかし,そのニュルブルクリンクは,財政難からしばしば開催が不安視されてきました。かつてM.シューマッハがフェラーリで圧倒的な速さを見せていた頃のドイツGPは,大きな盛り上がりを見せていました。ところが,S.ベッテルの大活躍はあったものの,各国でF1人気が徐々に衰退していくのと同じようにドイツでの観客動員も少なくなってきていて,高額な開催権料との絡みもあって,モータースポーツ王国の一つであるドイツでさえも開催が厳しいことになってきています。そうしたニュルブルクリンクの状況を受け,F1における最高責任者B.エクレストンが,7月19日(日)に決勝レースを予定しているドイツGPに関して言及し,今季の開催地をホッケンハイムにすることを検討しているというコメントを先日出しました。ただし,当のホッケンハイムは,「交渉の余地はあるものの,現段階では未定」というようなコメントを出していて,正式決定にはもうしばらく日にちがかかるのかもしれません。 |
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2015/01/16(金) ☆復活に向け?(MotoGP) ○最近のMotoGPクラスは,ホンダ,ヤマハの日本メーカーと,イタリアのメーカーであるドゥカティとの間で争われてきました。しかし,今シーズンは,復活となるスズキとアプリリアが参戦を開始します。さらに,2017年シーズンからは,現在中・軽量級クラスにマシンを供給しているKTMがMotoGPクラスにも進出することが決定しています。というように,参戦メーカーが増えてコンペティティブになってきている同クラスですが,まだ憶測の段階にしか過ぎないものの,今度は現在SBKに主軸を置いているカワサキが,MotoGPに参戦を開始するのではないかという噂が浮上してきたようです。カワサキといえば,最近では2003年から2008年まで最高峰クラスに参戦していました。しかし,スズキがそうだったように,財政上の理由からその後参戦をとりやめて現在に至っています。ただ,全く関わりが消えてしまっていたわけではなく,市販車ベースのエンジンではあったものの,アビンティア・レーシングがCRTクラス等でカワサキ製のエンジンを使用してきていて,青山博一も同マシンを駆ってフル参戦した経歴を持ちます。そのアビンティアですが,昨シーズンからドゥカティ製のエンジンにチェンジしています。ただ,今回の噂の元になったことがあり,それは,1月26日(月)・27日(火)にヘレス・サーキットにおいて,現在Moto2クラスにフル参戦し,昨年は鈴鹿8耐にも参戦したD.エガーターが,カワサキのテストチームと組んでテスト走行を行うことが明らかとなりました。カワサキとエガーターといえば,アビンティアのマシンをテストしたことがありますから,つながりがなかったわけではありません。今回のテストがどのような意味を持つのかは分かりませんが,来季から共通ECUを搭載することが既に決まっているMotoGPだけに,そこをにらんでのものなのかもしれません。ちなみに,今回のテストでは,来季からワンメークタイヤを供給することが決まっているミシュランタイヤを使用することにもなっているようです。ただし,そのタイヤは,MotoGPをにらんでの仕様のものではないということのようです。 |
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2015/01/15(木) ☆関係継続(MotoGP) ○HRCから発表があり,2007年はドゥカティで,2011年はレプソル・ホンダ・チームでチャンピオンを獲得したオーストラリアのレジェンドライダーの一人であるC.ストーナーをテストライダーとして起用することが決定しました。M.マルケスと入れ替わる形で2012年シーズンをもって引退したストーナーですが,その後もホンダとの関係を継続していて,年に数回ですが,マシン開発のためのテスト走行を実施してきました。最近では,昨年10月にツインリンクもてぎにおいてホンダがプライベートテストを行いましたが,それにストーナーが参加し,RC213Vのテスト走行と,2016年シーズンからブリヂストンに替わってワンメークタイヤを供給することになっているミシュランタイヤを装着しての走行を行っています。今回発表された契約では,年3回のテスト走行が予定されています。そして,その1回目となるのが,今月29日(木)から3日間にわたってマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで予定されているホンダのプライベートテストでの走行です。ただし,3日間行われるテストですが,ストーナーはその内の2日間走行することになっているようです。ちなみに,このテスト終了後の2月4日(水)からは,同地で今シーズン最初のオフィシャルテストが予定されています。なお,ストーナーの走行はあと2回残っていますが,それがどこになるのかは,現段階では明らかになっていません。 |
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2015/01/14(水) ☆継続&新規(SGT&SF) ○昨シーズンSGTのGT500クラスに新規参戦したのが,中嶋大祐と組んでEPSON NSX CONCEPT-GTを駆ったベルギー人ドライバーのB.バゲットでした。その中嶋&バゲット組は,富士スピードウェイで行われた第5戦においては表彰台に上がる活躍を見せました。そのバゲットが,母国で行われたイベントで発表を行い,昨年のSGTに継続参戦すると共に,SFにも参戦することを明らかにしました。参戦チームは,SGTとのコラボであるNAKAJIMA RACINGからとなります。2009年シーズンにはフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでチャンピオンを獲得すると共に,その年に行われたF1のルーキーテストに参加してBMWザウバーやルノーのマシンを駆りました。2010,2011年シーズンには,アメリカのインディカー・シリーズにも参戦経験を持っている彼ですが,その後はGTカーシリーズへ参戦していましたから,久々のフォーミュラーカーへの参戦ということになります。2014年シーズン終了後に岡山国際サーキットにおいておいてSFのルーキーテストがあり,バゲットもこれに参加していました。なお,今回の発表はバゲット自身が行ったもので,チームからの発表は今のところ行われていません。例年2月にホンダがその年のモータースポーツ発表会を行い,そこで2輪・4輪合わせたホンダ勢の体制について正式発表がなされ,それから各チーム毎に発表というパターンが多いですから,チーム側からの正式発表はしばらく先となりそうです。 |
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2015/01/13(火) ☆やはり20戦(F1) ○あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 1月7日(水)にFIAから改訂版のレースカレンダーが発表されました。昨年末に発表されたカレンダーでは,「承認待ち」という形で韓国GPが組み込まれていました。ところが,当の韓国GPのオーガナイザーでさえ寝耳に水の状態だったようで,開催初年度からずっと大幅な赤字が続き,2013年シーズンをもって休止となっていた韓国GPがなぜ復活したのか謎に包まれていました。その後に行われたFIAの発表によると,契約条件に照らしてのものだったようです。しかし,というか案の定というか,今回発表されたカレンダーでは,その韓国GPがカレンダーから外れ,昨年と同じく全20戦での開催ということになっていました。今回発表されたカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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