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最新ニュース

2015/03/31(火)
☆支障(MotoGP)
○V.ロッシの優勝で終わった開幕戦カタールGPですが,その中で2人のライダーがそれぞれの理由で思うような走りが展開できなかったことを明かしました。まず深刻な状態にあるライダーですが,それは,予選では2番グリッドを獲得できたものの,決勝レースではここを得意なサーキットの一つとしているはずなのに優勝争いに絡むことができず,最終的に6位に終わったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサです。昨年の5月にライダーの職業病ともいえる『腕上がり症状』を改善するため手術を受けていました。しかし,開幕戦終了後に受けたインタビューにおいてペドロサ本人が明かしたところによると,昨年の手術では腕上がりの症状を回復することができなかったようです。今回のレースにおいても,途中から腕が激痛に見舞われてしまったため,思うようなパフォーマンスを発揮できなかったということです。シーズン前には世界中の医師を訪ねて新たな手術が必要なのかどうかを確認したようで,結論は出ていないようです。詳しいことは明らかになっていませんが,当面はレース参戦継続より治療を優先することになるようです。
2人目は,開幕戦において4位でチェッカーを受け,チームメイトが優勝したのに対して,表彰台獲得を逃したモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾです。レース途中でまで優勝争いに絡んでいたロレンゾでしたが,終盤に入って突然ペースが落ち,結局4位フィニッシュとなってしまっていました。レース終了後に行われたインタビューにおいて,その原因が明らかとなりました。それは,ヘルメット内側に貼っているスポンジが突然外れてしまい,視界不良に見舞われてしまったようです。特にコーナーに入ってからの視界に支障が出てきたようで,それによって集中力が落ち,突然のペースダウンとなりました。かつてペドロサが雨の時にヘルメット内の曇りがなかなか収まらず,当時契約していたヘルメットの使用をやめて日本のアライヘルメットを使用してそのレースを乗り切ったということがありました。それをきっかけにして,彼は現在のようにアライユーザーになっています。韓国メーカーで,全米シェアナンバーワンを誇るHJCヘルメットを使用しているロレンゾですが,ペドロサのようにいっそのこと日本メーカーのヘルメットに乗り換えてみてはいかがかとつい思ってしまいました。
2015/03/30(月)
☆追い上げ(MotoGP)
○待ちに待ったMotoGPが木曜日に開幕し,3月29日(日)にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで決勝レースが行われました。オープニングラップでは,今シーズン3連覇を目指すレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,3番グリッドからスタートしたものの,スタート直後の1コーナーでコースオフを喫して最下位まで落ちる波乱がありました。予選では奮わず,8番グリッドからスタートしたモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシは,オープニングラップで10位に順位を下げてしまいましたが,その後追い上げを開始し,4周目に4番手まで浮上すると優勝争いを展開し,最後はポールからスタートしたドゥカティのA.ドビツィオーゾとの優勝争いを制し,昨年の第16戦オーストラリアGP以来の優勝を飾りました。惜しくも優勝を逃したドビツィオーゾですが,昨年の第8戦オランダGP以来の2位表彰台を獲得し,ドゥカティにおける自己最高位タイを記録しました。3位に同じくドゥカティのA.イアンノーネが入り,この大会で速さを見せていたドゥカティ勢が表彰台の2つを占めました。オープニングラップで最下位まで順位を下げたマルケスは,驚異的な追い上げを見せて5位フィニッシュを果たしています。今シーズンから復帰を果たしたスズキ勢は,A.エスパルガロが11位,M.ビニャーレスが14位に入り,両方ともポイントを獲得するという上々のスタートを切っています。もう一つの復帰組であるアプリリア勢ですが,M.メランドリが21位で完走を果たしましたが,A.バウティスタは1周目のアクシデントでマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。
レース序盤に上位陣が相次いで転倒リタイアを喫して大波乱となったMoto2クラスは,アジョ・モータースポーツのJ.ザルコが圧倒的な速さを見せてトップを独走していきました。しかし,大波乱の展開を象徴するかのように,終盤に入ってシフトにトラブルが発生し,シフトチェンジができない状態になってしまいました。ペースの上がらないザルコを次々に後続のライダーが抜いていき,最終的にザルコは8位フィニッシュになってしまいました。ザルコのトラブルによりトップに立ったAGRチームのJ.フォルガーは,こちらも単独での2位走行でしたから,1位に上がっても独走状態に変わりはなく,2位に入ったフェデラルオイル・グレシーニMoto2のX.シメオンに5秒以上の大差をつけてこのクラス自身初優勝を飾りました。この優勝は,チームにとっても初優勝となります。3位には,デレンリンガー・レーシング・インタウェッテンのT.ルティが入っています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,上位陣のリタイアに助けられた感が強いですが,14位でフィニッシュしてポイントを獲得しています。ただ,上位陣に何事もなければ20位に近い順位でフィニッシュしていた可能性もあり,昨シーズンに続いて厳しいシーズンとなりそうな気配を感じさせる開幕戦となりました。
Moto3クラスは,自身初となるポールからスタートしたサクソプリントRTGのA.マスボーが,10名を超えるライダーでの戦いとなった表彰台争いをゴールライン直前で制し,昨年の第11戦チェコGP以来となる自身2勝目を飾ると共に,自身初のポールトゥウィンを達成しました。21番グリッドからスタートしたグレシーニ・レーシング・チームMoto3のE.バスティアニーニが2位に,レオパード・レーシングのD.ケントが3位に入っています。そのケントのチームメイトである尾野弘樹は,トップグループの争いに入って期待を持たせた物の,残念ながら転倒リタイアを喫してしまいました。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるCIPの鈴木竜生は,32番グリッドからスタートして23位で完走を果たしています。

☆初優勝(F1)
○第2戦マレーシアGPの決勝レースが,セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。昨シーズンからの流れがそのまま続いていて,開幕戦を圧倒的な速さで制したメルセデスAMGと,ロングランに強さを見せるフェラーリという図式が見られますが,今大会はそれがリザルトに大きく影響しました。レース序盤は,速さを見せるメルセデス勢がワンツー走行を展開していきましたが,それに待ったをかけたのが,今シーズからフェラーリに移籍した一昨年までの4年連続チャンピオンのS.ベッテルでした。3ピット作戦をとったメルセデスに対して,ロングランに強みを見せるフェラーリは2ピット参戦を敢行。これが見事に成功してトップに浮上すると8秒以上の大差をつけてその順位を守り,見事フェラーリドライバーとして初優勝を飾りました。フェラーリにしてやられた感じとなったメルセデス勢は,2位にL.ハミルトン,3位にN.ロズベルグが入っています。レース序盤にパンクに見舞われ,ほぼ1周をスロー走行で行かざるを得ず,最下位まで順位を下げたフェラーリのK.ライコネンでしたが,こちらも好調なフェラーリを象徴するかのようにどんどんポジションを回復していき,見事4位フィニッシュを果たしています。しばらくは厳しい戦いを強いられるであろうマクラーレン・ホンダ勢ですが,開幕戦を欠場して今回が初登場となるF.アロンソはERSのクーリングトラブルで,開幕戦で完走を果たしたJ.バトンはターボトラブルで,残念ながらダブルリタイアに終わっています。
2015/03/27(金)
☆復帰&採用(F1)
○開幕戦オーストラリアGPにおいては,2人のドライバーがドクターストップのため欠場する結果になってしまいました。まず1人目は,マクラーレン・ホンダのF.アロンソで,事前に行われたテストでクラッシュした際に脳震盪を起こしたためでした。もう一人はウィリアムズのV.ボッタスで,彼は予選までは走行したものの,その予選で椎間板の線維輪に小さな亀裂が入るケガを負ってしまったためでした。そのアロンソとボッタスですが,今日から開幕する第2戦マレーシアGPを前にメディカル検査を受け,無事2人とも合格して参戦することができるようになりました。
さて,そのボッタスが所属するウィリアムズですが,今シーズンのドライバーラインナップは,レギュラードライバーがボッタスとF.マッサです。そして,テストドライバーとしてS.ウォルフ,開発ドライバーとしてA.リンが所属していますが,リザーブドライバーとしての役割は2人とも与えられていません。そのため,開幕戦のようにレギュラードライバーに何かがあった場合,代役を務めるドライバーがいないという状況にあります。こうした状況を改善するため,今回ウィリアムズから新たな発表があり,リザーブドライバーとしてA.スーティルと契約が成立しました。今回リザーブドライバーに就任したスーティルは,昨年ザウバーに所属してフル参戦しました。しかし,資金難に苦しむ同チームは,M.エリクソンとF.ナスルと契約し,今年32歳になるスーティルはシートを喪失していました。まだF1ドライバーとして十分戦える能力を有している彼だけに,レギュラードライバーに万が一のことがあったとしても,マシンのデータ取りやリザルトの面で好結果をもたらすことができる可能性が高いのではないかと思われる今回の契約成立なのではないでしょうか。
2015/03/26(木)
☆買収(F1)
○3月23日(月)に中国の国有化学関連会社の大手である『中国化工集団(ケムチャイナ)』から発表があり,イタリアの大手タイヤメーカーの1つである『ピレリ』を買収することになりました。買収総額は,71億ユーロ(約9200億円)という巨額なものになるようです。今回の買収劇ですが,中国化工集団の子会社を中心に進められ,まずはピレリの大株主の企業から発行済み株式の26.2%を買い取り,残りの株式はTOB(株式公開買い付け)で取得することになるようです。今回の買収により,ピレリは世界最大規模の自動車市場である中国での販売拡大を図ることができるようになります。また,中国化工集団にとっては,逆にヨーロッパでの販売基盤を手に入れることができるようになるわけで,こうしたことが今回の買収に繋がったのでしょう。今回買収されることになったピレリですが,世界第5位のタイヤメーカーで,2016年シーズンまで現行のようにF1におけるワンメークタイヤのサプライヤーを務めることになっています。買収後の人事についてですが,現在のM.トランケッティ.プロヴェーラ会長は留任しますが,報道によると,主計については,「共産党中央委員会の一員である張毅氏が主任を務める国務院国有資産監督管理委員会直属の人物になる」とのことです。
2015/03/25(水)
☆シャーシでは(F1)
○開幕戦オーストラリアGPでは,F.アロンソの代役として参戦したK.マグヌッセンはグリッドにつくことさえできずにリタイア。J.バトンは,ベテランの力を発揮して完走は果たしましたが,その完走者の中では最下位と,予想されていたこととはいえ,厳しいスタートを切ったマクラーレン・ホンダでした。ホンダ自身も認めていましたが,信頼性に不安があるためエンジンの性能をおさえていたようで,ERS(エネルギー回生システム)に関しては,性能の60%に調整されていたという報道もあります。同様に馬力についてもおさえていたようで,トップのメルセデスとは200馬力近い差があったという報道のなされています。そのように今シーズンからスタートを切ったホンダ製のPUについては,致し方ないこととはいえこれからまだまだ開発の必要性があります。それに対して,搭載しているPUは違いますが,シャーシに関しては昨シーズンから現行のレギュレーションに合わせて造られていますから,その点では性能が期待できます。そして,実際にその事が証明されていて,開幕戦のデータを分析した結果,全てのコーナーにおける横方向のGフォースの平均値において,バトンはワンツーフィニッシュを達成したメルセデスAMGの2人,ウィリアムズのF.マッサに次ぐ4位に位置していたということです。シャーシに性能の高さが認められれば,開発の主軸をPUとすることができますので,開発の速度が高められそうな気もします。
2015/03/24(火)
☆申し出るも(F1)
○懸念材料となっていたドイツGPですが,先週FIAから正式発表があり,今シーズン7月19日(日)に決勝レースが開催予定だったドイツGPが今季のカレンダーから外されることになりました。これにより,全20戦で組まれていたレースカレンダーが,全19戦へと変更になりました。昨年エンジン,シャーシ共に全く新しいマシンになって以来,圧倒的な速さを見せてチャンピオンを獲得したメルセデスですが,今シーズンも開幕戦で異次元の走りを見せてワンツーフィニッシュを達成しています。そのメルセデスの母国であるドイツGPが開催の危機に瀕していたわけですから,当然メルセデスとしても手をこまねいているわけにはいきません。その点に関してイギリスの『The Observer』紙の報道によると,メルセデスが今年の開催の際に想定される損失の半額を負担するだけでなく,レースのプロモーションも買って出ていたと報じました。もちろん参戦するメーカーがイベントに対して経済的なサポートをするのはよくないのはメルセデス自体も分かっているようですが,プロモーション的な部分も含めてなのでしょうが,母国GPの消滅にはいても立ってもいられなかったのではないかと思います。M.シューマッハの黄金期には,抜群の人気を誇ったドイツでのF1人気でしたが,S.ベッテルが連覇を果たしている時期には,彼が活躍している割にF1人気が盛り上がらず,ヨーロッパを中心とするF1人気の衰退という流れの中にドイツも入っている状況にあります。今回のドイツGP消滅には,ただ単に1つのGPがなくなったというだけでない重要な問題が含まれているといえます。
2015/03/23(月)
☆スポット参戦(JRR)
○かつてはチーム高武,そしてHRCとホンダの中心ライダーの一人で,2009年にはヨシムラから鈴鹿8耐に出場し,酒井大作,青木宣篤と組んで優勝した経験を持つ徳留和樹ですが,現在は残念ながらフル参戦する状態にはないものの,出身地である鹿児島に居住を戻し,Honda熊本レーシングのアドバイザーを務めながら若手の育成と自らの参戦のチャンスを狙っています。その徳留から先日発表があり,来月末に我が大分県にあるオートポリスで行われる予定の第2戦において,ST600クラスにスポット参戦することになりました。彼が所属するチームですが,大分市の株式会社岩工技建「貸倉庫P-box」がメインスポンサーを務め,地元九州のフリーライダーマガジンである「月刊withBIKE」とジョイントして結成したものとなります。チーム名は『P box with BIKE RT』で,マシンはTeam Plus oneの協力を受けてHonda CBR600RRが貸与されることになっています。このところずっと最高峰クラスのマシンを駆ってきた徳留ですが,ST600クラスのマシンを駆るのは2010年以来となります。スポット参戦はいろいろな面で不利になりますが,彼にとって走り慣れた九州のサーキットであるオートポリスであること,そして開幕からまだ1戦しか終わっておらず,マシン開発がどのチームもそれほど進んでいないことなどがありますので,ベテランが持つ引き出しを出していけば,上位での走行が可能となるかもしれませんね。
2015/03/22(日)
☆復帰予定(F1)
○テストによるクラッシュの際に脳震盪を起こしたため,ドクターストップがかかって開幕戦を欠場したマクラーレン・ホンダのF.アロンソでしたが,彼のマネージャーが来週末に行われる第2戦マレーシアGPで復帰することを明言しました。もちろんその前にドクターチェックを受けることになりますが,今回のコメントによると,「これは形式的なもので,確実に合格する」ということです。ところで,そのアロンソのクラッシュに関して,一部の報道機関(La gazzetta dello Sport)で我々庶民にとっては驚きの報道がなされています。その報道によれば,オーストラリアGPを欠場したことにより,年間報酬に基づいた保険料が支払われることになっているようで,もしアロンソの契約金が噂されているように3400万ユーロ(およそ44億円)だとすると,180万ユーロ(およそ2億3000万円)の支払を受けるということです。ドライバーの欠場の責任がチームにない限り,保険会社が支払をすることになるようで,チームの発表によると,クラッシュの原因が予測不可能な突風によるものということですから,当然チームに責任はなく,今回の報道では,既に保険金が支払われたということです。1回の欠場で私たちの生涯賃金をはるかに超えた金額が支払われるなんて,いかにもF1らしいといえるのでしょうね。
2015/03/21(土)
☆開催断念?(F1)
○現在のドイツGPは,ニュルブルクリンクとホッケンハイムの2カ所が隔年で開催をしています。今シーズンはニュルブルクリンクでの開催年となるのですが,資金難等の理由により,7月19日に予定されているドイツGPの開催を断念することを早々に発表していました。それを受け,もう1つの開催地であるホッケンハイムに下駄を預ける形になっていたのですが,18日(水)に同サーキットのG.サイラー代表が,ドイツGP開催を断念することを発表しました。これにより,全20戦で組まれていた今シーズンですが,ドイツGPの開催が不可能となり,全19戦になることが決定的となりました。昨シーズンからドイツを代表するメーカーであるメルセデスがシリーズを圧倒的な速さで制していますが,その母国での開催ができないという何ともやりきれない状況になってしまいました。歴史のあるドイツGPですが,もし今年開催されないことになると,1960年以来55年ぶりの珍事(?)となります。なお,レギュレーションでは,開催予定日前の3ヶ月を越えて開催が中止となった場合,翌年の開催を失うというものがありますから,中止になるならなるで早い内に決定していないと,来シーズンの開催もドイツGPがカレンダーから外れることになってしまいます。
2015/03/20(金)
☆3日連続(MotoGP)
○今シーズン3回目となる中・軽量級クラスのオフィシャルテスト最終日の走行が,ウェットコンディションとなってしまったヘレス・サーキットで行われました。今回のテストは,3日間連続してウェットコンディションになってしまい,最終日はどちらのクラスとも走行を見合わせるライダーが出ています。
そのような中,Moto2クラスでトップタイムをマークしたのは,テック3のM.シュレッターがトップタイムをマークしました。ただし,3日間で見ると,前日の最速タイムだったスピードアップ・レーシングのS.ロースでした。2番手タイムをマークしたのは,QMMFレーシング・チームのJ.シモンで,総合ではAGRチームのJ.フォルガーでした。3番手タイムをイタルトランス・レーシング・チームのM.カリオがマークし,総合ではデレンリンガー・レーシング・インタウェッテンのT.ルティでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,5番手タイムでテストを終えています。
Moto3クラスは,ドライブM7 SICレーシング・チームのJ.コーンフェイルがトップタイムをマーク。総合では,こちらもMoto2クラスと同様に前日のトップタイムだったエストレラ・ガルシア0,0のJ.ナバーロでした。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれマプフレ・マヒンドラ・チームのJ.マルティン,オンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリでした。レオパード・レーシングの尾野弘樹は,最終日の走行を見合わせ,ルーキーライダーの鈴木竜生は,14番手タイムでテストを終了しています。
2015/03/19(木)
☆連日(MotoGP)
○今シーズン3回目となるオフィシャル2日目の走行が,前日と同じウェットコンディションの中で行われました。断続的に降り続く雨の中,Moto2クラスで最速タイムを刻んだのは,スピードアップ・レーシングのS.ロースで,ただ一人1分44秒台に入るタイムをマークして今回のテスト総合1番手タイムでした。2番手タイムをマークしたのはAGRチームのJ.フォルガーで,トップから1秒以上離されていました。3番手タイムは,デレンリンガー・レーシング・インタウェッテンのT.ルティでした。前日の走行をキャンセルしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,この日は走行して4番手と上位に名を連ねました。
Moto3クラスは,エストレラ・ガルシア0,0のルーキーライダーであるJ.ナバーロが最速タイムを刻みました。2番手タイムをレオパードレーシングのD.ケントがマークし,この2人までが1分48秒台でした。3番手タイムをマークしたのは,ナバーロのチームメイトであるF.クアルタラロでした。トップタイムのケントのチームメイトで,前日に6番手タイムだった尾野弘樹は,この日は総合13番手でした。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるCIPの鈴木竜生は,この日13番手,総合では26番手でした。
2015/03/18(水)
☆この日も(MotoGP)
○今シーズン3回目となる中・軽量級クラスのオフィシャルテストが,第4戦スペインGPの開催地であるヘレス・サーキットで始まりました。前日までカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで最高峰クラスのテストが行われていて,その最終日はフルウェットコンディションになったために事実上キャンセルとなりました。今回のオフィシャルテスト初日は,Moto3クラスの1回目のセッションではドライだったものの,場所こそ違えこの日もMoto2クラスのセッションが始まる前にウェットコンディションに見舞われてしまいました。ただし,一部のライダーは走行を見合わせましたが,カタールと違って多くのライダーは走行を行いました。
終日ウェットコンディションでの走行となったMoto2クラスは,コンディションがよくなってきて夕方に行われたセッションでQMMFレーシングのJ.シモンがこの日のトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのは,テック3のM.シュロッターでした。昨年チャンピオン争いを展開したものの惜しくもタイトルを逃したM.カリオが,今シーズン移籍したイタルトランス・レーシング・チームのマシンを駆って3番手タイムをマークしました。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,わずか1周しただけで走行を見合わせました。
Moto3クラスは,1回目のセッションがドライコンディションだったため,最速タイムはこの時に刻まれています。その中でトップタイムだったのは,オンゲッタ・リバコールドのN.アントネッリでした。2,3番手タイムをそれぞれハスクバーナ・ファクトリー・ラグリッセのI.ビニャーレス,レッドブルKTMアジョのB.ビンダーがマークしています。レオパード・レーシングの尾野弘樹は,転倒を喫したものの,6番手タイムをマークしました。CIPの鈴木竜生は,28番手タイムで初日を終えています。
2015/03/17(火)
☆珍事?(MotoGP)
○シーズン前最後となるオフィシャルテスト3日目の走行が,砂漠の中にあるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。砂漠の国ですから,雨が降ることは年間を通じてほとんどなく,MotoGPの公式サイトによると,「カタールの年間平均降雨日数は8.8日,3月の平均降雨日数は僅か1.8日,雨量は16.1mm」ということですから,雨に見舞われるのはほとんどないといっていい気候の場所です。恐らくどのチームもテストメニューがこなせる場所という感覚でテストに臨んでいたと思いますが,何と最終日の天候は雨!当地でのレースもそうですが,今回のテストも日中の暑さを避けるため,夜の時間帯が走行時間になっていて,そのためコース全体につくられている照明の中で走行しています。雨が降ってしまうとその照明が濡れた路面で反射されますからとても見にくく危険な状態となるため,赤旗が提示されることになります。こうした状況により,どのライダーも走行を見合わせ,結局最終日は事実上キャンセルとなってしまいました。次の走行は,開幕戦カタールGP初日となりますので,最終日に予定されていたメニューは,その時に消化することになりそうです。最高峰クラスのシーズン前テストはこれで終了で,今日からは中・軽量級クラスのオフィシャルテストが始まります。また,MotoGPクラスに関しては,来シーズンからワンメークタイヤを供給することになっているミシュランのテストが今日行われる予定になっていて,各メーカーのテストライダーがマシンを走らせます。
2015/03/16(月)
☆大荒れだけど(F1)
○開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが,秋の好天に恵まれたアルバート・パーク・サーキットで行われました。前日の予選では,ぎりぎりで参戦可能となったマノー・マルシャが初日に続いて一度も走行できずに終わっていましたが,決勝レースでも同様の結果に終わりました。さらに,ウィリアムズのV.ボッタスは,予選中腰に痛みを感じ,予選終了後に検査をすると腰背部の軟部組織損傷という診断を受け,ドクターストップがかかって決勝レース欠場となりました。さらに,今大会を前にドクターストップがかかったF.アロンソの代役として参戦しているK.マグヌッセンは,グリッドに向かうインスタレーションラップでマシンから白煙が上がり,エンジントラブルから決勝レースを欠場せざるを得ない状況となりました。また,レッドブルのD.クビアトにはギアトラブルが発生し,こちらも決勝レースを断念。結局15台による決勝レーススタートとなりました。その決勝レースでは,オープニングラップでアクシデントが発生していきなりセーフティーカーが導入されるという大荒れのレースを象徴するかのような状況になり,このアクシデントの中でロータス勢が2台ともリタイアに終わるというおまけまでついてきました。結局,完走したのはわずか11台という,ある意味開幕戦らしい結果になっています。そのような荒れたレースでしたが,開幕戦を制したのは,ポールからスタートした昨年のチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。2位でチェッカーを受けたのが2番グリッドからスタートしたN.ロズベルグで,こちらは順調に(?)メルセデスAMG勢のワンツーフィニッシュとなりました。事前テストから好調な走りを見せているフェラーリ勢ですが,今シーズンからフェラーリに所属しているS.ベッテルが3位表彰台を獲得しています。今シーズンから復活となったマクラーレン・ホンダですが,ともかく今回は完走が至上命題でした。マグヌッセンが1周もできないまま終わりましたのでJ.バトン1台のみという状況となりましたが,そこは元チャンピオンで,ドライビングにも定評のあるバトンですから,最後までマシンを運び,完走した中では最下位ではあるものの,見事11位完走を果たしています。

☆好調(MotoGP)
○最高峰クラスのオフィシャルテスト2日目の走行が,砂漠の国らしくドライコンディションのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。前日はドゥカティ・チームのワンツーで終わりましたが,2日目もドゥカティの好調さに変わりはなく,前日2番手タイムだったA.ドビツィオーゾが唯一1分54秒台をマークしてこの日のトップタイムとなりました。今回のドゥカティのマシンには,以前導入したことがあるウィングがついたフェアリングと新型のエキゾーストが装着されているとのことです。コンマ184秒差の2番手タイムをマークしたのは,今シーズン3年連続チャンピオンを目指しているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。初日トップタイムだったドゥカティ・チームのA.イアンノーネは,ロングランテストを中心に行い,3番手タイムで2日目を終えています。今回のテストで苦労をしているモビスター・ヤマハMotoGP勢ですが,J.ロレンゾが4番手,V.ロッシが5番手タイムをマークしています。チーム・スズキ・エクスター勢では,A.エスパルガロの12番手,アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ勢では,A.バウティスタの24番手タイムが最高位でした。オープンオプションクラスでは,前日に引き続いてABモト・レーシングのK.アブラハムが10番手タイムをマークしてクラストップとなっています。なお,2日目はタイムが接近していて,14番手までがトップから1秒以内にいるという状況でした。
2015/03/15(日)
☆ワンツー PARTT(F1)
○開幕戦オーストラリアGPの予選が,ドライコンディションのアルバート・パーク・サーキットで行われました。初日に行われたフリー走行では,メルセデスAMGのN.ロズベルグが,昨日行われた2日目の午前中に行われたフリー走行3では,チームメイトのL.ハミルトンがトップタイムをマークし,今シーズンもメルセデスAMG勢中心に動くであろうことが十分に予想されていました。そして,2日目の午後に行われた予選は,やはりそのような状態となりました。トップタイムをマークしたのは,午前中にトップタイムだったハミルトンでした。2番手タイムをマークしたのがロズベルグで,開幕戦の予選からいきなり同チームのワンツー独占となりました。3番グリッドをウィリアムズのF.マッサが獲得し,メルセデスエンジンユーザーがトップ3を独占しています。ここまでは昨シーズンと同じような状況ですが,昨年との違いは,昨シーズン未勝利に終わったフェラーリ勢でしょう。プレシーズンテストからいい走りを見せていたフェラーリですが,予選でもメルセデスに次ぐ走りを見せ,4番グリッドを今シーズンから同チームに移籍したS.ベッテルが,5番グリッドをK.ライコネンが獲得しています。今シーズンの目玉となるチームの1つであるマクラーレン・ホンダですが,やはり復活レースの予選もほろ苦いものとなりました。予選Q1の途中では,J.バトンがタイミングモニターの9番手に名前を連ねていましたが,本格的なタイムアタックが始めると,チームメイトのK.マグヌッセンと共に徐々に順位を下げていきました。そして,最終的にはバトンが17番手,マグヌッセンが18番手でQ1での脱落となってしまいました。今シーズン何とか参戦することができたマノー・マルシャ勢がレースウィークが始まって一度もコースインを果たすことができていませんから,実際に予選を走行した中では,マクラーレン・ホンダが最下位だったことになります。予選終了後会見に臨んだホンダの新井総責任者によると,熱害対策のためにフルパワーにすることができてないそうで,そのことを実証するかのように最高速を刻んだメルセデス製PUに比べると16qほど遅くなっています。

☆ワンツー PARTU(MotoGP)
○MotoGPクラスのオフィシャルテストが,開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,今シーズンからワークスライダーに昇格したドゥカティ・チームのA.イアンノーネでした。チームメイトのA.ドビツィオーゾが2番手タイムをマークし,ドゥカティ・チームのワンツー発進となりました。同チームは,今回のテストに昨年型の改良版であるデスモセディチGP14.3と今季型マシンであるデスモセディチGP15を持ち込んでいて,それらを乗り換えながらのワンツーだったようです。3番手タイムをマークしたのは,昨シーズン2年連続となるチャンピオンを獲得し,前回のオフィシャルテストで総合トップタイムをマークしていたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。4番手タイムは,チーム・スズキ・エクスターのA.エスパルガロでした。モビスター・ヤマハMotoGP勢ではJ.ロレンゾの6番手が,アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ勢ではA.バウティスタの25番手が最高位でした。オープンオプションクラスでは,ABモト・レーシングのK.アブラハムで,これは彼にとってオフィシャルテストで初めてのクラストップタイムとなります。
2015/03/14(土)
☆今シーズンも(F1)
○待ちに待ったレースの季節到来を感じさせる4輪の最高峰F1の開幕戦オーストラリアGPが,ドライコンディションのアルバート・パーク・サーキットで始まりました。初日は,いつものように午前,午後に1回ずつフリー走行が行われています。大変革となった昨シーズンは,メルセデスAMG,そしてメルセデス製PUの独壇場となりました。大変革2年目も,事前に行われたテストにおいてメルセデス勢の速さが目についていて,今シーズンも間違いなくシーズンの中心となる子とは間違いないと思われています。そのような中始まったフリー走行は,やはりメルセデスAMG勢が好スタートを切りました。初日の総合トップタイムをマークしたのは,ランキング2位でシーズンを終えたN.ロズベルグでした。そのロズベルグからコンマ1秒差で総合2位となったのは,昨年自身2回目のタイトルを獲得したL.ハミルトンでした。タイム的には,この2台のみが1分57秒台に入っています。事前テストで好調だったのはもちろんメルセデスでしたが,それにはやや劣っていたものの,S.ベッテルを迎えて復活を目指すフェラーリも好調な走りを見せていました。そのフェラーリですが,事前テストの結果通りの走りを展開し,トップからコンマ6秒程度遅れてはいたものの,S.ベッテルが総合3番手タイムをマークし,チームメイトであるK.ライコネンが総合4番手タイムでした。とはいえ,ライコネンについては,トップから1秒以上離されていて,メルセデスとフェラーリとの差はそれほど小さくはないことは確かのようです。私たち日本人にとって最も気になるのが,今シーズンから復活を果たしたマクラーレン・ホンダでしょう。事前テストでは,多くのセッションでマイレージを稼ぐことができず,さらに,それに追い打ちをかけるように今シーズンから同チームに所属することになったF.アロンソが,クラッシュにより開幕戦を欠場せざるを得ない状況にもなりました。果たして開幕戦ではどうなるのか大きな注目となりましたが,初日はやはりすんなりとはいきませんでした。というのも,まず午前の走行では,セッション中盤頃PUに小さなトラブルが発生したため,そこで午前中の走行をとりやめました。午後の走行では,欠場となったアロンソの代役としてステアリングを握ることになったテスト&リザーブドライバーのK.マグヌッセンが,始まって15分後に6コーナーのブレーキングでミスをしてしまってグラベルを横切ってバリヤにクラッシュし,赤旗の原因となりました。マグヌッセンのクラッシュはマシンに大きな損傷を与えてしまったために走行不能となり,この段階でJ.バトンの1台体制となってしまいました。事前テストでマイレージを重ねられなかった同チームだけに,データ取りといった部分で少なからず影響が出たものと思われます。結局,バトンが13番手,マグヌッセンが16番手タイムで初日を終えています。
2015/03/13(金)
☆一新(MotoGP)
○2009年シーズンから中量級クラスに参戦を開始し,さらに2011年からはMotoGPクラスにも参戦を開始したフォワード・レーシングが,今シーズンの体制発表会を3月10日(火)に行いました。昨シーズンからヤマハYZR-M1をオープンオプションクラス用に改良して投入している同チームは,昨年A.エスパルガロによってオープンオプションクラスでランクトップになりました。今シーズンもヤマハユーザーとして同クラスに参戦することになっていますが,ライダーについては一新することになりました。今シーズンから同チームに所属することになったライダーですが,まず1人目はS.ブラドルです。2011年にMoto2クラスでチャンピオンを獲得して,その翌年から最高峰クラスにステップアップを果たし,それ以来ずっとホンダのサテライトチームの1つであるLCRホンダに所属してファクトリークラスで参戦してきました。しかし,昨シーズンをもって契約を完了し,今シーズンからチーム及びクラスを変更しての参戦となりました。ブラドルのチームメイトとしてフル参戦することになったのは,22歳のフランス人ライダーであるL.バズです。そのバズですが,これまでは市販車をベースとしたマシンで争われるSBKにフル参戦してきていて,MotoGPクラスはもちろん,GPそのものが今回初めての参戦となります。チームのメインスポンサーも変更となっていて,これまではイタリアのモバイルメーカーであるNGMがメインスポンサーを務めていましたが,今シーズンはスイスのメガネメーカーである『アシーナ・アイウェア』が務めるようになり,チーム名もこれまでの『NGMモバイル・フォワード・レーシング』から『アシーナ・フォワード・レーシング』へと変更となりました。なお,Moto2クラスですが,S.コルシとR.バルダッサーリの2台体制となっています。
2015/03/12(木)
☆カーナンバー(F1)
○昨シーズン終盤から資金不足により参戦継続が難しくなり,資産売却にまで発展したマルシャは,それでもエントリー復活に向けて管財人の管理下のもと新たな投資者を探していました。そして,先日イギリスの電気・ガス供給会社である『オヴォ・エナジー(OVO Energy)』の所有者S.フィッツパトリックが投資者となって,新たに『マノー・マルシャ』として今シーズンの復帰を果たすことが決定しました。その後,レギュラードライバーとしてW.スティーブンスと契約し,そのチームメイトについては後日発表ということになっていました。そして,今週に入ってもう一人にドライバーについて発表があり,昨年ケータハムから3度金曜日に行われたフリー走行1で走行したスペイン人ドライバーのR.メルヒとの契約が成立しました。ただ,資金が十分とはいえない同チームですから,ドライバーの持ち込むスポンサーマネーが重要で,メルヒは開幕戦オーストラリアGPに出る分しか準備できていないため,現段階では1戦のみの出場ということになります。ちなみに,彼の今シーズンの予定は,ポンズ・レーシングからフォーミュラ・ルノー3.5に参戦することになっています。明日からいよいよその開幕戦となるオーストラリアGPが開幕しますが,それに先駆けてチームから発表がありました。一昨年までのF1は,前年の成績に応じてカーナンバーが決まっていましたが,昨シーズンから成績上位者優先での選択制となっています。昨日行われたチームからの発表によると,レギュラードライバーであるスティーブンスが28,限定出場のメルヒが98を使用することになりました。
2015/03/11(水)
☆均衡(SF)
○今シーズン最初の合同テスト2日目の走行が,途中で雪が舞うという状況はあったものの,ドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,昨シーズンもチャンピオン争いに絡み,今シーズンももちろんチャンピオン候補の一人で,トヨタエンジンユーザーの一人であるPETRONAS TEAM TOM’SのA.ロッテラーでした。この日彼がマークしたタイムは,今回のテストで総合でもトップタイムとなります。この日2番手タイムをマークしたのは,ホンダエンジンユーザーの一人で,初日のトップだったTEAM 無限の山本尚貴でした。ロッテラーと山本との差は,わずか1000分の49秒差でした。昨シーズン圧倒的に速さの違いがあったトヨタとホンダでしたが,今回のテストを見る限り均衡状態に入ったと感じさせています。3番手タイムをマークしたのは,昨シーズンのLenovo TEAM IMPULから今シーズンDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍したN.カーティケヤンでした。トヨタエンジンからホンダエンジンへと乗り換えを行ったことになる彼ですが,その乗り換えが順調に行われているといえそうです。
2015/03/10(火)
☆逆襲?(SF)
○今シーズン最初となる合同テストが,鈴鹿サーキットで始まりました。この日の鈴鹿は,曇り空に覆われ,途中まではドライコンディションで走行できていたものの,午前中のセッション後半に雨が降り始めてしまい,それ以後はウェットでの走行となりました。そのため,タイム的には,ドライコンディションにマークされたものが各ドライバーにとってこの日のタイムとなっています。その中での最速タイムをマークしたのは,一昨年チャンピオンのチャンピオンで,ホンダのエースドライバー的立場にあるTEAM 無限山本尚貴でした。2番手タイムをREAL RACINGの塚越広大がマークし,ホンダエンジン勢のワンツーとなりました。昨シーズンからエンジン,シャーシ共に全く新しいものになりました。そのエンジンで見ると,トヨタ勢が圧倒的に速く,ホンダ勢は後塵を拝するものとなっていました。8日に鈴鹿サーキットで行われた『モータースポーツファン感謝デー』の中で公開テストが行われ,そこではDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀がトップタイムをマークしていて,今シーズンはホンダ勢の逆襲が見られるシーズンになるかもしれないという期待を持たせる初日の結果となっています。3番手タイムをマークしたのは,トヨタエンジンを搭載するKYGNUS SUNOCO Team LeMansの平川亮でした。なお,昨年のチャンピオンであるPETRONAS TEAM TOM’Sの中嶋一貴は11番手,F1でのシートを失い,今シーズンSFにフル参戦することになったKYGNUS SUNOCO Team LeMansの小林可夢偉は15番手タイムで初日を終えています。

☆今年こそ(JRR)
○SFの合同テストの合間を使って,ファン感謝デーに参加したJSB1000クラスのライダーが走る公開テストが行われました。SFと同じく途中からウェットコンディションとなったため,ドライのみの走行を選択するライダーも出ていました。そのような中トップタイムをマークしたのは,毎年チャンピオン争いには加わるものの,ここまで無冠に終わっていて,今年こそチャンピオン獲得を狙っているMuSASHi RTハルクプロの高橋巧でした。彼のマークしたタイムは,この日唯一となる2分07秒台でした。2番手タイムをマークしたのは,昨シーズンで3連覇を飾り,初の4連覇を目指している中須賀克行でした。彼の駆るヤマハYZF-R1は,フルモデルチェンジして昨年11月に発表されたものです。所属するチームに関しても変更されていて,昨年までの「ヤマハYSPレーシング」ではなく,今シーズン新たに発足された「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からの参戦となります。3番手タイムは,ヨシムラ・スズキ・シェルアドバンスの津田拓也でした。
2015/03/09(月)
☆独占&阻止(WTCC)
○WTCCの開幕戦アルゼンチン大会の決勝レースが,テルマス・リオ・オンドで2ラウンド行われました。前日に行われた予選では,昨年のチャンピオンでシトロエンC-エリーゼWTCCを駆るJ-M.ロペスがポールポジションを獲得していました。そのシトロエン勢は,ポールだけでなくトップ4を独占するという圧倒的な速さを見せていました。今シーズンも間違いなくシトロエンを中心にシーズンが進むであろうという予感がある中,午前中にレース1が行われました。今シーズン最初のレースを制したのは,母国制覇に燃えるポールシッターのロペスでした。予選でトップ4を独占したシトロエンの勢いは衰えず,2,3位にそれぞれY.ミューラーとS.ローブが入りました。今シーズンはマシンの戦闘力不足に苦しんだホンダは,エンジン,シャーシ共に大幅な見直しを図り,今シーズン進化版のシビックを投入していますが,レース1では,T.モンテイロが4位に,G.タルキーニ,N.ミケリスがそれぞれ5,6位に入ってシトロエンの後塵を拝する形となりました。
午後から行われたレース2においても,シトロエンの速さに変わりはなく,このレースを制したのが,WRC9連覇の実績を引き下げて昨シーズンからWTCCにフル参戦を開始しているローブでした。このレースのローブの速さは圧倒的で,レース1を制し,レース2で2位につけたロペスに対して,4秒以上の大差をつけての勝利でした。レース1ではシトロエンが表彰台を独占しましたが,レース2ではモンテイロが一矢を報いて3位表彰台を獲得してシトロエンの独占を制しています。
2015/03/08(日)
☆お披露目(MotoGP)
○今シーズンからMotoGPに復帰した2メーカーが,相次いで今季型マシンのカラーリングの発表を行いました。まず,3月5日(木)に発表を行ったのが,2004年シーズンをもってMotoGPから撤退したアプリリアです。本来は,2016年シーズンからの復帰を発表していたアプリリアでしたが,レースをしながらの開発という手段を選んだため,1年前倒しでの復帰ということになりました。10年ぶりとはいえ,実際には,CRTクラスにARTとしてマシンを供給していましたから,MotoGPと全く関わりがなかったわけではありません。今季アプリリアが投入するプロトタイプマシンであるRS-GPは,こうした経験を基盤につくられていると考えていいでしょう。その10年ぶりの復帰となるアプリリアは,独自のチームを結成しての復帰ではなく,これまでホンダのサテライトチームとして実績を積み上げてきたグレシーニ・レーシングと4年契約を結び,『アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ』としてお互いにタッグを組んで参戦することになりました。ライダーに選ばれたのが,2012年シーズンから同チームに所属してMotoGPクラスにフル参戦してきたA.バウティスタです。今シーズンは,新たに2年の契約延長を結んでの参戦となっています。そのバウティスタのチームメイトに選ばれたのが,かつてMotoGPにフル参戦した経験とチャンピオン獲得の経験があるM.メランドリでした。MotoGPからの引退後は,SBKにフル参戦してきていて,昨シーズンはアプリリアのマシンを駆っての参戦をし,その経験から再びMotoGPで走ることになりました。今回公開されたマシンのカラーリングですが,メインスポンサーとなるものはなく,アプリリアらしく黒を基調にシルバーや赤のラインが入った,昨シーズンまでのSBKマシンに施されたまさにアプリリアらしいカラーリングと同じようなものとなっています。
3月6日(金)に発表を行ったのが,2011年シーズンをもってMotoGP参戦を休止していたスズキです。今回の発表によると,チーム名が『チーム・スズキ・エクスター』になります。このチーム名である『エクスター(ECSTAR)』ですが,スズキのマシンを愛用されている方が一番お分かりのように,1984年から日本国内を中心に販売,そして輸出してきたスズキ純正高性能オイルの名称です。カラーリングは,スズキならではのブルーを基調としたもので,スズキのロゴが大きく飾られ,その下にエクスターのロゴも飾られています。ライダーとしてまず選ばれたのが,CRTとオープンオプションの両クラスでランクトップを獲得してきたA.エスパルガロです。実弟であるP.エスパルガロが今シーズンもモンスター・ヤマハ・テック3からフル参戦しますから,ファクトリーマシンを駆っての兄弟対決が実現することになります。そのA.エスパルガロのチームメイトに選ばれたのが,P.エスパルガロのライバルとして中・軽量級クラスで戦ってきた経歴を持つM.ビニャーレスでした。昨シーズンはMoto2クラスにフル参戦したビニャーレスですが,P.エスパルガロから1年遅れで最高峰クラス参戦ということになりました。
2015/03/07(土)
☆2日連続(SGT)
○SGTのメーカーテスト2日目の走行が,鈴鹿サーキットで行われました。この日の鈴鹿は,前日と違って雨は降らなかったものの,曇り空でやや気温が低い天候でした。そのような中で行われたテストですが,午後はどのチームもロングランを行ったことがあって,最速タイムは午前中にマークされています。その中で最速タイムを刻んだのが,伊藤大輔&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S RC Fでした。前日の走行で横転を喫するほどの激しいクラッシュに見舞われた同チームですが,カーボン地の外観部分が多くなってはいるものの,無事修復ができてのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのは,前日にトップタイムをマークした立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO RC Fでした。前日のようなトップ4独占とまではいかなかったものの,2日連続トップ2はレクサス勢ということになりました。3番手タイムをマークしたのは,前日ホンダ勢でトップタイムだった山本尚貴&伊沢拓也組のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTでした。この日のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTは,セッション開始30分後この日最初の赤旗の原因となりましたが,その後は好タイムを出しての3番手となっています。
GT300クラスでトップタイムだったのは,2日連続となる嵯峨宏紀&中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GTでした。ということは,クラスで見ても,2日連続トヨタ勢が両クラスのトップタイムということになります。

☆体制変更(SF)
○SFにおけるホンダのエース的立場にあるTEAM無限から発表があり,先日山本尚貴のチームメイトとして発表されていたF.ライマーとの契約を解除しました。一昨年GP2クラスでチャンピオンを獲得したライマーは,昨シーズン末に岡山国際サーキットにおいて実施されたテストで同チームのマシンを駆り,2月に行われた体制発表においてTEAM無限からSFにフル参戦することが発表されていました。しかし,詳細なことは情報がなく不明ですが,ライマー側から契約を履行できないという趣旨の申し出があり,今回の契約解除に至ったようです。なお,ライマーに替わって誰が所属するのかについては,後日発表されることになるようです。もちろん,ホンダのエースドライバー的立場にある山本尚貴については,これまでの発表通り同チームからフル参戦を継続します。
2015/03/06(金)
☆独占(SGT)
○鈴鹿サーキットにおいて,SGTメーカーテストが昨日から始まりました。このテストには,レクサスRC F勢とホンダNSXコンセプト-GT勢のどちらも全車が参加。それに対して,昨年のチャンピオンマシンであるニッサンGT-R勢は,D'station ADVAN GT-Rの1台のみの参加となっています。この日の鈴鹿は,午前中一時雨が降り,強い風が吹くというコンディションの中で行われました。そのような状況の中トップタイムをマークしたのは,立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO RC Fでした。2番手タイムをマークしたのは,伊藤大輔&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S RC Fでした。ただ,ロングランをこなしていた午後の走行で,1コーナーでコースオフを喫てスポンジバリアに激しくクラッシュしました。さらにスポンジで跳ね返されたマシンは車体が浮き上がってしまい,横転するという激しいものになってしまいました。マシンは大きな損傷を受けたものの,運転していた伊藤大輔は自力でマシンから脱出し,事なきを得ています。3番手タイムをマークしたのは,平手晃平&元F1ドライバーであるH.コバライネン組のDENSO KOBELCO SARD RC Fでした。さらに,A.カルダレッリ&平川亮組のKeePer TOM'S RC Fが4番手タイムをマークしていて,レクサス勢がトップ4を独占しました。山本尚貴&伊沢拓也組のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが5番手タイムで,これがホンダ勢のトップでした。唯一の参加となる佐々木大樹&L.アルドネス組のD'station ADVAN GT-Rは,12番手タイムでした。
4台のみが参加しているGT300クラスは,嵯峨宏紀&中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GTがトップタイムでした。この結果,クラスで見ても,トヨタが両クラスのトップを独占したことになります。
2015/03/05(木)
☆カラー変更(SGT)
○GT300クラスに参戦するaprが,今季型マシンのカラーリングをチームの公式Facebookで4日に発表しました。2012年からチームが製作したシャーシに,市販車と同じハイブリッドシステムを搭載したプリウスを投入している同チームは,一昨年富士スピードウェイで行われた第2戦で初優勝しています。今シーズンもこれまでと同様にプリウスを投入しますが,そのカラーリングについては,昨シーズンまでオレンジや青が主体でした。しかし,今回発表されたカラーリングでは,赤と黒,そして白が主体となっていて,これまでのイメージと変わったものになっています。変わったものはカラーリングだけでなく,ドライバーについても変更となっています。昨シーズンはベテランドライバーである新田守男と嵯峨宏紀という組み合わせでした。しかし,今シーズンは,嵯峨宏紀は残留したものの,昨シーズン恒例の鈴鹿ラウンドで第3ドライバーを務めた中山雄一がレギュラードライバーに昇格し,嵯峨&中山という組み合わせでシーズンに臨むことになっています。ただ,嵯峨については,スイスのレーシングチーム・モランドとタッグを組んで「チーム・サード-モランド」からWECのLMP2クラスに参戦することが決定しています。そのため,WECと日程が重なる3戦については,昨シーズンまでSUBARU BRZ R&D SPORTからフル参戦し,昨シーズンをもって若手にシートを譲る形でチームを去った佐々木孝太が代役参戦することになっています。また,タイヤに関しても変更となっていて,今シーズンからブリヂストンを使用することになっています。
2015/03/04(水)
☆欠場(F1)
○マクラーレン・ホンダから発表があり,今シーズンから同チームに加わった元チャンピオンのF.アロンソが,開幕戦を欠場することになりました。アロンソの代役は,奇しくも彼の移籍によりレギュラードライバーとしてのシートを失って今季テスト&リザーブドライバーとしてチームに留まったK.マグヌッセンが務めます。アロンソの欠場の原因ですが,このページでも何度かお伝えしていますが,バルセロナで行われたテスト最終日に起こったクラッシュです。ターン3で起こったクラッシュに見舞われたアロンソは,メディカルセンターに運ばれた後,ヘリコプターで病院に緊急搬送されました。精密検査を行った結果,脳震盪に見舞われてはいたものの,それ以外はケガもなく,幸いなことに無事であることがわかりました。そのアロンソは,3日間入院した後,先日退院しています。クラッシュ当初は,その原因として感電したからではないか,有毒ガスが発生したからではないかというような穏やかではない噂も出ていましたが,原因を究明したチームの発表によると,マシン側には問題がなく,その当時予測不可能な突風が吹いたことによるものだということでした。なお,第2戦となるマレーシアGPには出場する予定で,それに向けてトレーニングも開始しているとのことです。
2015/03/03(火)
☆ドライバー決定(WEC)
○今シーズンからニッサンは,19年ぶりにWEC(世界耐久選手権)に復帰することになっています。その中で話題となっているのは使用するマシンで,他のチームはミッドシップレイアウトで後輪駆動のものを使用しています。通常は,こちらの方がレースマシンとして有利であると考えられています。ところが,今回ニッサンが投入するマシンですが,車名は『GT-R LMニスモ』で,ニッサンのスポーツカーのトレンドである"GT-R"の名前を冠しています。しかし,エンジンレイアウトは本家のGT-Rと違っていて,何と前輪にエンジンを搭載し,同じく前輪が駆動輪になっているFFレイアウトが採用されています。つまり,私たちが日常的に使用している車と,レイアウト的には同じということになります。その独特のマシンの投入数ですが,通常は2台体制で,WECの中でメインとなる大会であるルマン24時間耐久レースのみ3台体制になることは既に決定していました。ドライバーについてですが,WECシリーズは,通常1台当り3名体制となっていますので,全部で9名のドライバーが必要になってきます。ニッサンは,これまで7名のドライバーを発表していましたが,2名については未定となっていました。まず,既に発表のあった7名ですが,M.ジェネ,M.クルム,Y.マルデンボロ,O.プラ,H.ティンクネル,L.オルドネス,そして,唯一の日本人ドライバーであり,昨年SGTのGT500クラスでチャンピオンを獲得したベテランドライバーの松田次生となっています。そして,この度ニッサンから発表があり,未定だった2名のドライバーが決定しました。そのドライバーですが,一人は,昨年まで2年間に分かってマルシャに所属してF1に参戦していたM.チルトンと,これまでずっとニッサンと協力関係にあり,ニッサンGTアカデミーの指南役を務めたりしてきたA.バンコムです。その9名の組み合わせですが,ルマンのみ参戦する21号車については,松田&オルドネス&バンコムとなっています。全戦に出場する他の2台22号車,23号車)については,現段階でも未定となっています。ただ,クルムに関しては,ルマンまでは全戦出場しますが,SGTとカレンダーがバッティングしているニュルブルクリンク,オースティン,上海での大会については,2名体制で臨むことになっているようです。
2015/03/02(月)
☆テスト終了(F1)
○カタルニア・サーキットで行われていた合同テスト4日目の走行が行われました。ここまで3回にわたって行われてきた今年のプレシーズンテストですが,この日の走行で全て終了し,後は3月15日に決勝レースを迎える開幕戦オーストラリアGPを待つだけとなりました。最終日にトップタイムをマークしたのは,スーパーソフトタイヤを履いて予選シミュレーションを行ったウィリアムズのV.ボッタスでした。2番手タイムをマークしたのは,今シーズンからフェラーリのマシンを駆っている一昨年までの4年連続チャンピオンのS.ベッテルでした。彼も,スーパーソフトタイヤを履いてのタイムでした。3番手タイムをマークしたのは,レースシミュレーションを行ったりして,この日最多となる159周を走行したザウバーのF.ナスルでした。前日圧倒的なタイムを刻んでトップタイムだったメルセデスAMGですが,この日も前日に引き続いてN.ロズベルグがステアリングを握りました。タイム的には7番手タイムに留まって前日の速さが嘘のような走りでしたが,周回数は148周と2番目の多さでしたし,スーパーソフトタイヤは履かないままで,ソフトタイヤを使用してのレースシミュレーションを行ったりしていたようで,どうやらタイム出しは全く眼中になかったのではないかいと思われます。前日にオイル漏れのトラブルが発生し,最終日の走行のために早めに走行を切り上げたマクラーレン・ホンダですが,J.バトンが担当したこの日は,センサートラブルが発生したため,午前中の走行はわずか2周のみとなってしまいました。ようやく修復して午後の走行に臨みましたが,30周走行したのみに留まりました。2回目までの合同テストを欠席し,今季初めての参加となる今回のテストにおいても,4日中3日間だけ走行したフォース・インディアは全部で365周走行しました。それに対して,3回全て参加したマクラーレン・ホンダは,全部を通算して380周で,フォース・インディアと大差ない周回しかこなせていません。復帰初年度だけに致し方ないことではありますが,大きな課題を抱えての船出といえます。
2015/03/1(日)
☆2日連続(F1)
○プレシーズン最後の合同テスト3日目の走行が,この日もドライコンディションに恵まれたカタルニア・サーキットで行われました。昨日は,メルセデスAMGのN.ロズベルグが圧倒的な速さを見せてトップタイムをマークしましたが,この日も同チームの速さに変わりはなく,この日担当したL.ハミルトンが,テストメニューに沿ったと思われるセットアップの大幅変更のために数時間にわたってピットに留まり,76周しか走行できなかったのにもかかわらず,2日連続となるトップタイムをマークしました。メルセデスAMGと同じく今回のテストで速さを見せているウィリアムズですが,前日に続いてこの日もウィリアムズの今季型マシンであるFW37のステアリングを握ったF.マッサが,こちらも2日連続となる2番手タイムをマークしています。3番手タイムは,こちらも前日に引き続いてフェラーリのマシンSF15-Tを駆ったK.ライコネンが,2日連続となる3番手タイムをマークしました。前日にほぼトラブルフリーで101周走行したマクラーレン・ホンダですが,この日は前回のテストでクラッシュしたため,今回のテストを欠席しているF.アロンソの代役として参加したK.マグヌッセンが走行しました。午前中はノートラブルで走行して前日の再来かと思われましたが,午後に入ってオイル漏れが発生したため,わずか1周のみの走行となりました。ただ,これは,今日行われる予定の最終日に万全を期すための措置だったようです。その最終日ですが,レギュラードライバーであるJ.バトンが担当することになっています。
 

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