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2014/12/26(金) ☆獲得(F1) ○今季未勝利に終わり,ここ数年の不振を振り払うためにチーム改革を進めているのが,F1においてなくてはならないメーカー&チームであるフェラーリです。今シーズンが終わってからは,エンジニアリングディレクターであるP.フライをはじめ,チーフデザイナーのN.トンバジス,タイヤパフォーマンス分析を担当する浜島裕英氏がチームを離脱しています。そのような状況の中,今シーズンのチャンピオンであるメルセデスのL.ハミルトンのシニアパフォーアンスエンジニアを務めていたJ.クレアが,フライの後任としてフェラーリに加入することになったようです。まだ正式契約には至っていないようですが,フェラーリがその点を認めるコメントを出しています。1997年にチャンピオンに輝いたのが,ウィリアムズのJ.ビルヌーブでした。ちなみに,マシンはルノーエンジンを搭載したFW19で,オールドファンには懐かしい"ロスマンズカラー"でした。その時にレースエンジニアだったのが,今回話題の主になっているクレアでした。1999年にビルヌーブがBARに移籍したのに伴って彼も同チームに移籍。その後,BARがホンダ,ブラウンGP,メルセデスと変化を遂げていきましたが,チームに留まって今シーズンのハミルトンによるチャンピオン獲得に貢献しました。今年の最終戦終了後,クレアはメルセデスに退職の意向を示したようですが,取り決めによって1年間は異なる役職でチームに留まる予定であるといわれていました。ただ,フェラーリとの交渉次第では,その期間が短縮される可能性があるとのことです。 ところで,今年の更新は今日が最後になります。今年もこのサイトをご覧いただいてありがとうございました。来年は,トップページに表記していますように,1月13日(火)から更新を開始します。みなさん,よいお年をお迎えください!! |
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2014/12/25(木) ☆カーナンバー&承認待ち(F1) ○FIAから来シーズンのエントリーリストが発表されました。それによると,今シーズン見事2回目のチャンピオンを獲得したメルセデスのL.ハミルトンは,通常チャンピオンに輝くと翌年はチャンピオンナンバーである"1"をマシンにつけるものですが,彼にとってのラッキーナンバーである"44"を来季も選択しています。ちなみに,以前は前年のチームランキング順で翌年のカーナンバーが決まっていましたが,現在はそれぞれのドライバーがナンバーを選択できるようになっています。その他の注目点ですが,3チームが「承認待ち」になっています。その内の2チームは,今シーズン終盤に資金難から継続参戦を断念したケータハム(最終戦は参戦)とマノー(旧マルシャ)です。この2チームについてはある意味当然なのですが,もう1つルノーがその承認待ちに含まれています。もちろんルノーについても資金不足が以前から噂されていたものの,既に来季のドライバーも決まっていましたから,承認待ちになるところまでは予想されていませんでした。果たしてこの3チームのエントリーが今後どうなるか,行方が気になるところです。なお,今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。 |
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2014/12/24(水) ☆マシンチェンジ(SGT) ○一昨日は,GT300クラスのチームタイトルを獲得したGAINERの来季の体制についてお伝えしましたが,今日は,ドライバーズタイトルを獲得したGOODSMILE RACING & TeamUKYOについてお伝えします。そのGOODSMILE RACING & TeamUKYOが,2015年の参戦体制について発表会を行いました。それによると,今シーズンは,谷口信輝&片岡龍也組がグッドスマイル 初音ミク Z4を駆ってチャンピオンに輝きましたが,今回の発表によると,ドライバーについては変更がなく,谷口&片岡のペアがディフェンディングチャンピオンとして来シーズン臨むことになりました。変更となるのが,使用するマシンです。同チームは2010年にポルシェを使用したことはありましたが,長年BMWを使用してきました。GTファンには,初音ミクのカラーリングを施されたBMW Z4 GT3がトップ争いを展開しているシーンが定番になっているのではないでしょうか。来シーズンはGT300クラス初となる連覇を目指すことになる同チームですが,そのために選択したマシンが,これまでのBMWではなく,チームタイトルを獲得したGAINERと同じマシンであるメルセデスベンツSLS AMG GT3でした。マシンチェンジを行うことになったのは,どうやらマシン差を少しでも縮めるためにGT300クラスで採用されているBoP(性能調整)が関係しているようです。チームとして検討した結果なのでしょう,BoPのもとで高い性能を見せていたのがSLSで,そのために来季はこれまでのBMWをやめてそのライバルであるメルセデスベンツ製マシンということにしたようです。これにより,来シーズンのGT300クラスは,SLSを中心にレースが進んでいく場面が増えそうですね。 |
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2014/12/23(火) ☆契約延長(F1) ○レッドブルから発表があり,テスト&リザーブドライバーを務めているS.ブエミとの契約を延長しました。契約期間は,2年間となっています。今回契約延長となったブエミは,2011年シーズンをもってトロロッソのシートを失って以来,レッドブルのメインテストドライバー及びシミュレタードライバーを務めてきました。今シーズンは,レッドブルのテストドライバーを務めながらも,世界耐久選手権(WEC)ではトヨタのドライバーとしてA.デビッドソンと組んで見事チャンピオンを獲得しました。また,電気自動車で争われるフォーミュラE(FE)に元F1チャンピオンのA.プロストが共同運営しているe.dams-Renault Formula E Teamからフル参戦し,先週末行われたウルグアイ大会では優勝しています。今回の契約成立により,レッドブルでレギュラードライバーを務めるD.リカルドやD.クビアトはもちろん,兄弟チームであるトロロッソのドライバーたちにシーズン中何かあったら,代役の第一候補となるのが来年もブエミということになりそうです。 |
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2014/12/22(月) ☆国産車で(SGT) ○GT300クラスにフル参戦しているGAINERが,京都にあるGAINER社でファン感謝デーを開催し,その後来季の体制について発表がありました。今シーズンは,メルセデスベンツSLS AMG GT3を駆って10号車植田正幸&山内英輝組,11号車平中克幸&B.ビルドハイム組でフル参戦し,惜しくもドライバーズタイトルは逃したものの,見事チームタイトルを獲得しました。これまでのGAINERは,外国車を駆ってフル参戦してきました。しかし,今回の発表によると,1台は今季と同じくSLSを使用して11号車を駆りますが,10号車については,外国車ではなくニッサンGT-RニスモGT3を使用することになりました。ドライバーについてですが,SLSを駆る11号車は今季と同じく平中&ビルドハイムとなります。新しいチャレンジとして導入するGT-Rを使用する10号車については,植田と山内がチームを卒業し,新たにA.クートが加わることになりました。そのクートのペアに誰がなるかについては,現在調整中で今回は名前が発表されませんでした。 |
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2014/12/21(日) ☆加入&離脱(F1) ○スクーデリア・フェラーリから発表があり,来シーズンJ-E.ベルニュがテストドライバーとして加入することになりました。今シーズンはトロロッソからフル参戦したベルニュでしたが,トロロッソが来シーズンのドライバーにM.フェルスタッペン&C.サインツJrの2人を選択したため,F1でのシートを失っていました。先週末に行われたFEの第3戦では,初参戦にもかかわらずポールを獲得するとともに,決勝においてはトップ争いにも加わって現役F1ドライバーの速さをあらためて見せつけていました。来季のフェラーリは,既に今季ザウバーからフル参戦したE.グティエレスとテスト&リザーブドライバー契約を結んでいますが,今回発表されたベルニュは,主にシミュレーター作業に取り組むということです。新たにベルニュが加わるということは,誰かがその分チームを離れないといけないことになります。その点についてもフェラーリから発表があり,F1ではフル参戦ドライバーとしてより圧倒的にテストドライバーとしてのキャリアが多いP.デ.ラ.ロサが離脱することになりました。通常ですと,新しいドライバーが加入したことで,玉突き的にチームを離脱せざるを得なくなったというのが普通ですが,どうやら今回のデ.ラ.ロサについては,そうではないようです。今回のデ.ラ.ロサ離脱に関しては,どうやらF.アロンソのマクラーレン移籍が関係しているという噂が出ています。デ.ラ.ロサとアロンソは,同じスペイン人同士であると共に友人関係でもあります。デ.ラ.ロサとしては,今回の噂に関して「ベストの人たちと仕事をするのが好きだ。」というようなコメントを出しているように,新たなモチベーションで活動することを臨んでいるようですし,何よりマクラーレンは彼が最も長く所属したチームでもあります。まだ噂の段階にしか過ぎませんが,アロンソだけでなく,デ.ラ.ロサのマクラーレン復帰がありそうな気配です。なお,今回の発表により,来シーズンのフェラーリのドライバーは,レギュラードライバーがフェルスタッペン&サインツJr,テストドライバーがグティエレス&ベルニュ&M.ジェネ&D.リゴンという布陣となります。 |
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2014/12/20(土) ☆正式発表 PARTT(JRR) ○11月末に来シーズンのレースカレンダーの暫定版が発表されていましたが,この度正式なカレンダーが発表されました。それによると,暫定版と比べると開幕戦の日程が1週間ずれて決勝日が4月19日に変更となっています。その他には変更がなく,我が大分県にあるオートポリスでは,今シーズンと同じく2回の開催となり,1回目が全クラス開催,2回目がSFとの併催でJSB1000クラスのみの開催となっています。また,開催をとりやめていた筑波サーキットの復活が復帰することも決まりました。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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☆正式発表 PARTU(SF) ○11月のはじめに来シーズンのレースカレンダーの暫定版が発表されていましたが,この度正式なカレンダーがSFをプロモートするJRPから発表されました。暫定版では,開幕戦がWECの開幕戦と,第6戦がF1の日本GPと重なっていました。SFのトップドライバーの多くはWECにも参戦していますし,国内の最高峰と海外の最高峰のレースが同じ日に開催されるというのも大きな問題となります。JRPの白井裕社長も,もちろんその点は認識していて,バッティングしないようにするという主旨の発言を行っていました。今回発表された正式版では,やはりその点が解消されていて,開幕戦が1週間ずれ,スポーツランドSUGOにおいて開催される第6戦が3週間ずれています。我が大分県にあるオートポリスでは,暫定版と同じく第5戦が開催され,JRRとの併催となる2&4で行われます。今シーズンの同大会は,給油口の位置の関係からピットインの義務がない形で開催され,元々抜きにくいサーキットでもありますから,結果的に全くと言っていいほどバトルがない状態でレースが終始するいわゆる"パレードラップ"になってしまいました。多くの方が「おもしろくなかった。」という感想を出していたほどですから,来季は何らかの工夫がされることを期待したいところです。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2014/12/19(金) ☆残留&就任(JRR) ○カワサキモータースジャパンから,来季の参戦体制について発表がありました。今シーズンは,JSB1000クラスに柳川明&渡辺一樹の2台体制で臨んだ同チームですが,今回の発表によると,来季もその2人がTeam GREENに残留して体制を継続することになりました。今シーズンの最終的なランキングは,柳川が126ポイントを獲得してランク6位,渡辺が119ポイント獲得して柳川に次ぐランク7位でした。そして,今回の発表で今季とは違った新しい展開があり,今年もアジア・ロードレース選手権(ARRC)のスーパースポーツ600ccクラスにフル参戦し,惜しくもチャンピオン獲得を逃してシーズンを終えた藤原克昭が,コーチ兼アドバイザーに就任することになりました。来季の藤原は,最終戦の会場であるロサイル・インターナショナル・サーキットにおいてARRCからリタイアすることが既に発表されていて,活動の主軸を若手の育成やマシン開発に置くことになりました。今回の決定は,その流れに沿ったものになります。今シーズン久しぶりに鈴鹿8耐に復帰したカワサキですが,来シーズンも参戦継続することが今回の発表の中で明らかにされています。今年はたくさんの応援を受けながらも12位でのチェッカーとなったTeam GREENですが,復帰2年目となる来季こそ表彰台争いに絡む活躍をして大会を盛り上げて欲しいものですね。 |
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2014/12/18(木) ☆チーム改革(F1) ○タイトル獲得はもちろん,勝利さえもままならないシーズンを送っている伝統のスクーデリア・フェラーリですが,M.アリバベーネが新たにチーム代表に就任以来,チームの再編成に取り組んでいます。その流れの中で,F.アロンソがマクラーレン・ホンダに移籍したとも考えられます。その新たなチーム改革の中で,この度同チームから発表があり,チーフデザイナーのN.トンバジスとエンジニアリングディレクターのP.フライがチームを離脱することになりました。チームを離れることになったトンバジスは,一時マクラーレンに移籍したことはありましたが,1994年からフェラーリに所属し,2006年からチーフデザイナーを務めていました。もう一人のフライは,2010年にマクラーレンからフェラーリに移籍。2011年にシャシー担当テクニカルディレクター就任し,昨年J.アリソンがテクニカルディレクターに就任したのに伴ってエンジニアリングディレクターに就任していました。2人の離脱後に編成された新体制ですが,アリソンは残留し,チーフデザイナーにS.レスタが,パワーユニットディレクターにM.ビノットが,R.サッシがパワーユニットチーフデザイナーにそれぞれ就任しています。なお,フライの離脱に伴い,彼を直属の上司としていたタイヤパフォーマンスアナリシスの責任者を務めている浜島裕英が,今年限りでチームを離れることになりました。今回チームを離れることになった浜島氏は,2012年からフェラーリに所属していました。それ以前は,皆さんご存知のように当時ワンメークタイヤを供給していたブリヂストンに勤めていて,2011年シーズンには開発第2本部長付フェローとして活躍。その働きが認められ,伝統のフェラーリに所属していました。 |
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2014/12/17(水) ☆移籍(F1) ○スクーデリア・フェラーリから発表があり,来シーズンのテスト&リザーブドライバーとしてメキシコ人ドライバーのE.グティエレスを起用することになりました。現在23歳のグティエレスは,2012年シーズンにザウバーのテストドライバーを務めた後,2013年からレギュラードライバーに昇格していました。ただ,ザウバーのマシンの戦闘力不足もあって,2年間の活動の中でポイントを獲得できたのは,昨シーズンの日本GPだけでした。今シーズンはこのグティエレスとA.スーティルの2人がレギュラードライバーを務めましたが,来季はドライバーを一新してM.エリクソン,F.ナスルの2人となり,グティエレスはシートを失っていました。ただ,ザウバーはフェラーリエンジンユーザーの一つですから,グティエレスはF1参戦以来ずっとフェラーリエンジンを駆ってきたことになります。今回の契約は,その間の経験が活かされることになりますので,レギュラードライバーとしてのシートは失ってしまったものの,栄光のフェラーリに所属することになったわけですからまんざらでもないのかもしれません。 |
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2014/12/16(火) ☆別チームで(F1) ○4日連続でマクラーレン・ホンダについての話題をお伝えしていますが,本日もそれを継続します。なかなか来季のドライバーについて発表がなく,話題も滞っていた感じがありましたが,ドライバー発表後は堰を切ったように関連の話題が出てきています。今日の話題の主は,今季レギュラードライバーを務めたK.マグヌッセンです。マクラーレンの育成プログラム出身の彼は,今季チームメイトであるJ.バトンよりも良い成績でレースを終えることもありました。来季のシート獲得競争では,チーム代表であるL.デニスが彼を押していたともいわれています。しかし,最終的にチームが選んだのがバトンの方で,マグヌッセンはテスト&リザーブドライバーとしてチームに残ることになりました。さらに彼にとっての悪い状況は,13日(金)付のこのページでお伝えしたように,F.アロンソとバトンは,どちらも複数年契約を結んでいるということで,このままだと早くてもマクラーレンでレギュラーシートを獲得できるのは2017年シーズン以降ということになります。若いとはいえ,これは彼にとってマイナス要因としかなりません。その点に関して彼を高く評価しているデニスが,今後の方針を述べました。それによると,彼がレギュラーシートを獲得するのは,2016年シーズンになるというのです。しかも,チームに関しては,マクラーレンではなく,別チームでというのです。ホンダが既に明らかにしている今後の方針には,来季同社製のPUを供給するのはマクラーレンのみになっているものの,2016年シーズンからは別チームにも供給する可能性があるというのがあります。今回のマグヌッセンに関する方針は,まさにこれと符合するもので,かなり実現性を帯びたものと考えて良いでしょう。果たしてそれがどのチームになるのか,この点についても今後興味がわいてきますね。 |
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2014/12/15(月) ☆改良中(F1) ○このところマクラーレン・ホンダについての話題をお伝えしていますが,今日もその流れでお伝えします。先月末にアブダビGPの会場であるヤス・マリーナ・サーキットにおいて行われた合同テストにマクラーレン・ホンダとして初登場しましたが,マシントラブルから2日間共まともに走ることができず,合計3周しか走行できずに終わってしまっていました。まだできたてのものですからトラブルが生じて当たり前ですし,早い段階で出た方が改良の余地が出てきますので,そうした意味でよかったといえるのかもしれません。実際,この点に関してマクラーレンのレースディレクターを務めるE.ブーリエが,11日(木)に行われたドライバー発表の際,現在改良中であることが明らかにしていました。それによると,テスト終了後ファクトリーに持ち帰って1週間かけて懸命に検討し,原因を解明したしたとのことです。今回生じた電気系トラブルは,ハード面かソフト面かという一面的なものではなく,両方が関連したもののようです。ハードに関わる問題でソフトに問題が生じているようで,ドライバーの発表会が行われた段階では,まずはハード面の改良に着手しているようです。ここで課題となるのが,改良が済んでそれをどこで確認するのかということ。もちろん,ファクトリーのダイナモで動かして確認作業は行いますが,やはりマシンに装着して実際に走行しながら確認するのが一番です。しかし,現在はテスト禁止期間に入っていますからそれをすることはできません。そこで浮上してくるのが,“フィルミングデー”の活用です。これは,広報活動のために許されているもので,もちろん制限が加えられています。その代表的なものは,搭載するマシンは旧型でなければならないということでしょう。先月中旬には,同チームはこれを利用して一度走行しています。 |
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2014/12/14(日) ☆一番乗り(F1) ○11日(木)にようやく今シーズンのドライバーラインナップを発表したマクラーレンですが,この度新たな発表を行いました。ホンダ製のPUを搭載して再び『マクラーレン・ホンダ』として来シーズンから船出する同チームですが,その新生マクラーレン・ホンダが使用することになるマシンが,マクラーレンの伝統的マシンであるMP4シリーズの新型"MP4-30"です。今回発表されたのは,このMP4-30が早くもFIAのクラッシュテストに合格したというものです。これは,もちろん2015年型マシンにおける一番乗りです。振り返れば,マクラーレンの今季型マシンであるMP4-29は,プレシーズン開始1週間前にようやく合格したということがありましたので,天地ほどの開きがあります。これで安心してマシン開発に専念できますので,まずは新生マクラーレン・ホンダにとって幸先のいいスタートを切ったことになります。 |
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2014/12/13(土) ☆複数年(F1) ○ようやく来シーズンのドライバー体制が,F.アロンソ&J.バトンに決まったマクラーレン・ホンダですが,その2人の具体的な契約については,その発表ではなされていませんでした。しかし,その後の報道により,公式発表ではないものの分かってきたところもあります。まず,早い段階で5000万ドル(約59億円)で契約が決まっていたと思われるアロンソについてですが,フェラーリでチャンピオン獲得を目指したものの,いっこうにパフォーマンスが上がらないマシンに手を焼き,結局獲得できないままでフェラーリとの契約を終えてしまいました。残されたドライバーとしてのキャリアを考えると,できるだけ早くチャンピオン争いに絡めるマシンを手に入れたいという思いが人一倍強いのではないかといわれています。そのため,彼が狙っているのはメルセデスで,2016年シーズンの契約を目指して,とりあえずマクラーレンに所属しておこうとしているのではないかという噂も以前から出ていました。しかし,同チームの本拠地があるイギリスでの報道によると,L.デニスの発言では,3年契約を結んだというものだったようです。しかも,途中契約解除が可能になっていないもののようです。もしこれが本当だとすると,ホンダとのコラボに彼はかけていることになります。次にバトンについてですが,まず契約金が今シーズンと比べ7億円に及ぶ減俸の条件をのみ,1200万ドル(約14億円)で契約したものと思われています。そして契約期間については,テスト&リザーブドライバーとなったK.マグヌッセンのことも考えると,1年契約ではないかと思われていたのですが,バトン自身も複数年契約にこだわっていたようで,最終的には2年契約が結ばれた模様です。ただ,もちろん2年というものもありますが,彼の母国でもあるイギリスの報道には,1年契約プラス1年のオプションなのではないかというものもあります。 |
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2014/12/12(金) ☆ついに(F1) ○延びに延びていた来季のマクラーレンのシートですが,ようやく同チームから発表がありました。来シーズンから再び『マクラーレン・ホンダ』として出発する同チームのステアリングを駆ることになった1人目は,かねてから噂されていたようにシーズン中にフェラーリからの離脱を発表していたF.アロンソです。2005年,2006年とルノーに所属してチャンピオンを獲得した経歴を持つアロンソは,その翌年にマクラーレンに移籍しました。しかし,チーム代表であるL.デニスをはじめとしたチームに溶け込むことができず,わずか1年でチームを離脱し,再びルノーに戻りました。そして,周囲の期待を受けて2010年シーズンからフェラーリに所属し,今シーズンに至っていました。フェラーリでチャンピオン返り咲きを狙ったアロンソでしたが,思うようなポテンシャルを発揮できないフェラーリのマシンに手を焼き,結局タイトルを獲得できないままフェラーリを去ることになりました。L.デニスのコメントによると,アロンソとは既に数週間前に契約を済ませていたようですが,ここまで発表が延びていました。かつてチームとの不和で離脱した経験を持つチームに再び所属することになったアロンソですが,今回はいい関係が築かれることを期待したいところです。発表が延びた大きな原因が,2つ目のシートに誰が座ることになるのかという点だったことは周囲の予想するところです。そのシートを争っていたのが,今シーズンのレギュラードライバーであったJ.バトンとK.マグヌッセンでした。アロンソやチームの多数が押していたのが,2009年にホンダの撤退を受けてチームを引き継いだブラウンGPでチャンピオンを獲得した経歴を持つバトンでした。それに対して,今シーズンから再びF1で指揮をとっていたデニスは,マクラーレンの育成プログラム出身のマグヌッセンを押していたようです。しかし,この度ようやくそれに決着をつけ,2つ目のシートにバトンが座ることになり,来季から再び出発するマクラーレン・ホンダは2人のチャンピオン経験者ということになりました。長年ホンダ製のマシンでF1を戦い,東日本大震災においては,いち早く支援活動を開始したのが今回決定したバトンでした。日本を第2の故郷と公言しているバトンが決まったことは,マグヌッセンのファンには申し訳ありませんが,日本人レースファンにとってはホッと胸をなで下ろすところがあるのではないでしょうか。そのマグヌッセンは,テスト&リザーブドライバーとしてチームに残留することになり,一番円満な方法での決着といえます。 |
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☆2日連続(SF) ○岡山国際サーキットにおいて開催さているエンジンメーカーテスト・ルーキーテスト2日目の走行が,ウェットコンディションの中で行われました。前日に総合トップタイムをたたき出したのが,今回初めてSF14を駆った小林可夢偉でしたが,その可夢偉が2日目も最速タイムを刻み,ドライでもウェットでも速いところを見せて現役F1ドライバーのすごさをあらためて示しています。総合2番手タイムを出したのが,今季ウェットコンディションとなった最終戦において,優勝してチャンピオンを決めた,今回トヨタのテストカーを駆っている中嶋一貴でした。総合3番手タイムをマークしたのは,LENOVO TEAM IMPULのマシンを駆ったJ.マルテンボロでした。ニッサンのGTアカデミー出身のマルテンボロだけに,ニッサンの期待を受けて今回参加したわけですが,その期待に見事応えた走行となっています。来季SFのシートに誰が座ることになるのか参考になる今回のテストですが,可夢偉,そしてマルテンボロの去就が気になるところですね。 |
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2014/12/11(木) ☆さすが(SF) ○2日間にわたる『エンジンメーカーテスト・ルーキーテスト』が,来季から久々にSFを開催することになっている岡山国際サーキットにおいて始まりました。今回の注目点は,何と言ってもまだ来季の去就が決まっていない,現在唯一の現役日本人F1ドライバーである小林可夢偉の参加でしょう。今シーズンL.デュバルが駆ったSF14のステアリングを握った可夢偉は,今テスト全体で6セットしか使えないことになっているタイヤを,初日に5セットを投入し,さらに全参加者で最多となる49周を走行して初日から精力的な走行を展開していきました。6セット中5セット投入は,今日行われる2日目の走行がウェットを予想されていますので,初日にドライのテストをこなしておきたいという思いがあったことが考えられます。その可夢偉は,午前の走行からその存在感を示し,午前でいきなりトップタイムをマークしました。午後の走行では,終盤にニュータイヤを投入してタイムアタックを敢行し,午後もトップタイムをマークし,初日は「可夢偉デー」のようになりました。今回のテストは,基本的に現役のSFドライバーは参加できず,松田次生のようにかつて参戦していたドライバーや,J.マルテンボロのようなルーキードライバーが参加しています。唯一現役が参加できるのは,メーカー指定のものだけで,今回トヨタは中嶋一貴を指名しています。ちなみに,ホンダは元F1ドライバーで,現在インディカー・シリーズにフル参戦している佐藤琢磨が指名されています。そのメーカー指定のドライバーである中嶋一貴は,午前中の走行で啄磨に次ぐ2番手タイムをマークしました。さらに啄磨が3番手タイムをマークし,午前中の走行はF1ドライバー経験者が名前を連ね,さすがの走りを展開しました。午後の走行では,LENOVO TEAM IMPULのマシンを駆ったマルテンボロが2番手タイムをマークしています。午後の3番手タイムは,午前に引き続いて啄磨がマークしています。ただ,午後のタイムに関しては,可夢偉がタイムアタックを敢行した後に赤旗中断という事態となっていますので,アタックできないまま終わったドライバーがいたかもしれません。テストですからどういうメニューになっていたのかは不明なため何ともいえませんが,もしかしたらトップ3の顔ぶれに変化があったかもしれません。さて,ウェットが予想されている2日目の走行ですが,ウェット路面で速さを見せるのは誰か,2日目も注目ですね。 |
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2014/12/10(水) ☆移籍(JRR) ○今シーズンST600クラスでチャンピオンを獲得したのが,日本を代表するコンストラクターの一つであるMuSASHi RT HARC-PRO.とサテライト関係にあるMISTRESA with HARC-PRO.の小林龍太でした。全てのクラスに参戦しているMuSASHi RT HARC-PRO.ですが,いずれのクラスもチャンピオン争いに絡んだものの,鈴鹿8耐での2連覇というものはありましたが,小林のST600クラス以外はチャンピオンを逃していました。それだけに,小林のチャンピオン獲得はハルク・プロにとっても価値あるものだったでしょうし,小林自身にとっても悲願ともいえるチャンピオン獲得だした。しかし,チャンピオンを決めた最終戦において,その小林は今シーズン限りで引退することを発表しました。小林の引退に伴い,チャンピオンチームであるMISTRESA with HARC-PRO.のシートが空くことになったわけですが,先週末に行われた『ハルク・プロ 感謝の夕べ』において,そのシートに関口太郎が座ることが発表されました。その関口は,2001年にJRR,2003年にヨーロッパ選手権において250ccクラスチャンピオンを獲得し,2007年までWGPの250ccクラスにフル参戦しました。2008年シーズンから自らのチームを率いたりして再びJRRに戦いの場を移し,今シーズンはJ-GP2クラスでランク6位に輝いています。小林はST600クラスへの参戦でしたが,来季の関口は,今季と同じJ-GP2クラスに参戦します。これまでの関口は,自チームからの参戦ということでライダー以外の部分で大変だったでしょうが,名門のハルク・プロとのコラボということで,来季はライダーとしての部分が中心になることでしょう。来シーズン終了後に40歳となる超ベテランの関口。ぜひ「おじさんパワー」を発揮して活躍して欲しいものですね。 |
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2014/12/09(火) ☆参戦(FE) ○今季トロ・ロッソからフル参戦したJ-E.ベルニュですが,来シーズンの同チームは,M.フェルスタッペンとC.サインツJrというルーキーペアになることが決まり,F1におけるシートを失うことになってしまいました。そのベルニュに関してこの度発表があり,今シーズンから始まった電気自動車のフォーミュラカーで争われるフォーミュラE(FE)に参戦することになりました。今週末にウルグアイのプンタ・デル・エステでFEの第3戦が開催されることになっていますが,その大会にベルニュはアンドレッティ・フォーミュラEチームからの出場となります。同チームは,アメリカンフォーミュラの最高峰であったCARTシリーズ(現在はインディカー・シリーズと合体)の元チャンピオンで,マクラーレンからF1に参戦した経験も持つM.アンドレッティが運営するチームです。ベルニュの座るシートは,前戦でM.ブラバムが座っていたものです。チームメイトは,かつてスーパーアグリF1から参戦(井出有治の後任として出場しています。)したり,トヨタのテスト&リザーブドライバーを務めたりした元F1ドライバーであるF.モンタニーです。つまり第3戦のアンドレッティは,元F1ドライバーペアということになります。ちなみに,今回のベルニュ参戦により,第3戦における元F1ドライバーは合計11人となり,FEシリーズのステータスが徐々に上がってきていることを示しています。 |
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2014/12/08(月) ☆チーム決定(SF) ○12月6日(土)付けのこのページでお伝えしたように,明後日から2日間にわたって岡山国際サーキットにおいて開催されるテストに,今季ケータハムからF1にフル参戦した小林可夢偉が,2009年シーズン以来となるトヨタエンジン搭載車を駆って参加することが決定していました。その段階では,どのチームのマシンを駆るのかについて明らかになっていませんでしたが,この度可夢偉自身,そしてトヨタ自動車から発表され,チーム・ルマンのマシンを駆ることになりました。そして,シート合わせにも臨んだことも発表されました。それによると,可夢偉が使用するのは,今シーズン同チームからフル参戦したL.デュバルのマシンとなります。おそらく今シーズンから使用されているSF14は,ケータハム製のF1マシンよりも高性能なはずですから,可夢偉としてもやりがいを感じながらの走行となるでしょうね。 |
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2014/12/07(日) ☆レギュレーション変更(F1) ○3日(水)にカタールのドーハで世界モータースポーツ評議会が開催され,来シーズンのレギュレーションの変更点を発表しました。それによると,今シーズンF1界のボスであるB.エクレストンの肝いりで導入された最終戦におけるダブルポイント制を,来季は廃止することになりました。この精度により,今シーズンのチャンピオン決定は最終戦まで持ち込まれましたが,ランク2位のN.ロズベルグにトラブルが発生したためポイント圏内でゴールすることができず,L.ハミルトンが余裕でチャンピオンとなり,結果的にはダブルポイントは何ら関係なく終わりました。だからというわけではなく,元々このポイント制には多くの関係者から疑問の声が上がっていましたので,わずか1年で廃止となりました。もう1点廃止となったのが,来年から導入されることになっていたセーフティカー後のスタンディング・リスタートです。これは,レース開始またはリスタート後から2周経過した後,もしくは残り周回数が5周以上ある時にセーフティーカーが導入された場合,そのセーフティーカーピリオド後にドライバーはグリッドに並んでリスタートするというものでした。しかし,これは,安全上の理由により一度も導入されないまま廃止となりました。反対に導入されることになったのが,具体的な説明は省きますがバーチャルセーフティーカー制,レース中断後再開する際にはスタンディンググリッドにつかないがあります。その他,15秒前シグナルが出された際,グリッド上にチームスタッフや備品が残っていらドライバーはピットレーンスタートとなり,それができない場合は,10秒のストップ&ゴー・ペナルティが科せられるというものや,ピットアウトする際,マシンが安全ではない状態でリリースされた場合,ドライバーは10秒ペナルティを受けるというもの,クルマの最低重量を702s以上に引き上げるというものもあります。さらに,F1に参戦するドライバーに必要なスーパーライセンスに関しても変更が加わりました。まず年齢についてですが,18歳以上に制限されることになりました。さらに,その他の必要となった条件は,下位フォーミュラで2年以上の経験,F1マシンを使用したテストで合計300km走破すると共に,下位フォーミュラでの成績をもとに算出したポイント制度で必要条件をクリアするなどがあります。F1では,このところ低年齢デビューが進んでいて,来季からトロ・ロッソのシートにM.フェルスタッペンが座ることになりましたが,彼は17歳でのデビューとなります。そのフェルスタッペンは,今年ヨーロッパF3を1年走っただけでF1へステップアップすることになります。こうしたことが今後も出てくる可能性が十分ありますので,今回のレギュレーションが加わったものと思われます。 |
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2014/12/06(土) ☆テスト参加(SF) ○トヨタ・モータースポーツから発表があり,12月10日(水)・11日(木)の2日間にわたり,久々にカレンダー復帰となる岡山国際サーキットにおいて行われるSFのエンジンメーカーテストおよびルーキーテストに小林可夢偉が参加することになりました。今回行われるテストは,レギュラー参戦しているドライバーは基本的に参加することができず,ルーキーおよび復帰ドライバーが参加するものです。レギュラードライバーについては,SFにエンジンを供給しているトヨタとホンダがそれぞれ1台ずつ指定するエンジン開発車のみ駆ることができます。その開発車については既にドライバーが発表されていて,トヨタが今シーズンのSFチャンピオンで,元F1ドライバーでもある中嶋一貴,ホンダが来シーズンもアメリカのインディカーシリーズにフル参戦することが決定している佐藤琢磨で,こちらも元F1ドライバーとなります。ちなみに,海外からは,B.ラゲット,F.ライマーといったフォーミュラカーで実績を上げている若手ドライバーも参加することになっています。今回参加することになった可夢偉は,ご存知のように所属していたケータハムが資金難からチーム売却の状態にあり,仮に買収先が見つかって来シーズンもグリッドにマシンを並べられるようになったとしても,多額なスポンサーマネーを持ち込むことができない可夢偉が契約延長になることはほぼ不可能だといえます。F1におけるシート獲得がかなり厳しい状況にある可夢偉ですが,来シーズンの動向はまだ未定です。噂に上っている中には,今回テスト参加することになったSFにおける国内レース復帰もあります。今回の発表は,トヨタから参加するということだけで,具体的にどのチームのマシンを駆るのかについては触れられませんでした。もしSFで国内復帰ということになれば,今回駆るチームがその候補という意味合いもあるかもしれませんので,そういう点でも注目となります。トヨタの若手ドライバープログラムである"TDP"出身の可夢偉ですが,その可夢偉がトヨタエンジン搭載車を駆るのは,トヨタチームでF1デビューを果たした2009年シーズン以来となります。 |
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2014/12/05(金) ☆史上最多(F1) ○9月にFIAから来シーズンのレースカレンダーの暫定版が発表されていましたが,この度それを修正した新たなレースカレンダーが発表されました。それによると,韓国GPが新たに加わり,史上最多となる全21戦となっています。今回のカレンダーに加わった韓国GPですが,2010年から昨シーズンまで韓国インターナショナル・サーキットで行われていましたが,初開催以来ずっと大幅な赤字が続いていたため,今シーズンはカレンダーから外れていました。まだ噂の段階ですが,韓国GPには首都ソウルのストリート・サーキットでの開催案があり,もしかしたら韓国インターナショナル・サーキットでの開催ではないかもしれません。韓国GPが加わった以外の変更としては,バーレーンGPと中国GPの開催日等があります。日本GPに関しては,前回から変更はなく,具体的なカレンダーについては,以下の表のようになっています。なお,今回もまだ暫定カレンダーですから,今後更に変更が加わる可能性があります。 |
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2014/12/04(木) ☆スポンサーも(F1) ○今シーズン絶好調だったのがメルセデスエンジンユーザーですが,中でも名門ウィリアムズについては,メルセデス,レッドブルに次ぐコンストラクターズタイトル3位に輝きました。このところふがいない成績が続いていて,名門としての栄光にかなり陰りが見えていました。それだけに,今シーズンの復活は一段と目覚ましいものでした。その復活劇は,スポンサー面でも好影響を与えているようです。成績不振が続いた時期は,スポンサー獲得さえままならない状況になっていて,名門が資金不足に悩んでいたこともありました。それに対して,今シーズンの結果を受け,スポンサー契約の延長及び新規獲得が続いています。もちろんメインはアルコール飲料系企業である『マルティに』ですが,先月同チームから発表があり,2006年シーズン以来ずっと提携しているオランダに本拠を置いた世界最大級の総合人材サービス企業の『Randstad(ランスタッド)』と来シーズン以降の複数年契約が結ばれ,これで関係が10年を超えることになります。ドライバーのヘルメットが見えているすぐそばに同社のロゴがあり,知らず知らずのうちに私たちは見ていますが,来年以降もこの景色が見られることになる訳です。さらに,新規スポンサーとしては,先月世界最大級の消費財メーカーで,私たち日本人にも制汗剤ブランド『レセナ』でお馴染みの『Unilever(ユニリーバ)』と複数年契約が成立したことが発表されました。そして,今月に入ると,ITコンサルティングなどのビジネステクノロジーサービスを提供するグローバル企業『Avanade(アバナード)』との間で複数年の技術パートナーおよびスポンサー契約が成立しています。実は,両社とも今季ロータスのスポンサーを務めていた企業です。今季不振を極めたロータスと絶好調なウィリアムズ。まさに成績がスポンサー獲得に大きく影響することを,あらためて感じさせられますね。F1では,既に実施されているタバコ広告に続き,アルコール広告についても見直し論が出てきています。マルティニをタイトルスポンサーとするウィリアムズにとって大きな影響を受ける動きですが,今季の状態だけで判断すれば,何とかなりそうな感じといえます。 |
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2014/12/03(水) ☆復活(SGT) ○今シーズンのGT500クラスは,DTMとの共通モノコックを使用した初年度となりました。GT300クラスについては,昨シーズンまでと同じくインプレッサやハイブリッドマシンなどJAF-GT規定に基づいたマシンと,ポルシェやフェラーリ,GT-RなどのFIM-GT3規定に基づいたマシンとが混走で行われました。GT3規定のマシンは,世界のいろいろなシリーズで走っていて,比較的安価(とはいっても,庶民には全く手が出ませんが。)で購入することができ,レースで使用後,再びいわゆる"中古"として売却することができますので,世界的に大きな課題となっているコスト削減に一役買っています。ただ,改造範囲がほとんど許されてなく,チームとして独自の腕を発揮する範囲が限られているのも事実です。それに対してJAF-GT規定の方は,車自体市販されているわけではなく,改造範囲も広いことから,チームやメーカーの腕が十分に発揮できます。ただ,ネックとしては,コストがかなりかかるということがあります。そうした点をカバーする一環として導入されようとしているのが,GT300クラス専用のマザーシャーシ導入です。こうした流れに呼応しようとするチームがこの度名乗りを上げました。そのチームとは,日本を代表するレーシングガレージの一つである『つちやエンジニアリング』です。同チームは,土屋春雄氏が創設し,現在のSGTはもちろん,以前のJGTC時代からGT500,GT300クラスのどちらにも長年参戦経験があり,1997年から1999年までは,トヨタMR-2を走らせて大活躍しました。その春雄氏が表舞台を去ってからは,彼の息子でレーシングドライバーでもある土屋武士がチーム運営とドライバーの二足のわらじで活動した時期もありました。しかし,スポンサー確保が難しくなったことや,メーカー(同チームの場合はトヨタ)の支援枠の縮小という流れに伴い,2008年シーズン終了をもってSGTでの活動から撤退しています。2010年と11年にポルシェのマシンを駆って土屋武士が率いて参戦しましたが,この時は『チーム・サムライ』としての参戦でしたから別チームとなります。武士によると,マザーシャーシ導入という動き,そして春雄氏がまだ活動できる内にという思いなど様々な要因から,この度つちやエンジニアリングとしての復帰を決断したようです。現段階で確定していることは,トヨタ86をボディとしたマザーシャシーを導入してGT300クラスに参戦すること,ゼッケンは同チームのアイデンティティである『25』を使うことくらいで,ドライバー,タイヤ等の用件については未定で,これから具体的な動きを図っていくことになりそうです。ただ,これまでの活動から考えると,タイヤはヨコハマを中心に考えるでしょうし,ドライバーの一人は武士が育ててきた松井孝允を起用するのではないかと思われます。もちろん,もう一人のドライバーが武士自身となる可能性も十分考えられます。 |
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2014/12/02(火) ☆許可(F1) ○現在管財人の管理下にあるケータハムは,新たな買い手を見つけている最中です。その中でネックとなるのが,来季のマシンについてです。現在のレギュレーションですと,早く来季型マシンを開発しないと,開幕戦にマシンを並べることができません。そうしたしばりがあると,買い手側としては来季への参戦にリスクが生じ,その分買収に二の足を踏むことになります。こうした状況は,元々買い手を見つけるのに苦労するのに,さらに条件が厳しくなることになります。この点に関して,F1委員会で新たな決定がなされました。その決定というのは,ケータハムに関しては,来シーズンも2014年型マシンを継続して使用することができるというものです。正式決定は,今週ドーハで開催される世界モータースポーツ評議会での承認となりますが,もしこれが承認された場合,あらたな所有者は,少なくとも来季型マシンの開発の必要性がなく,1年かけて2016年型マシンの開発をする余裕ができることになります。管財人によると,現段階で有力な買い手候補が2つあるということです。果たして今回の決定が,この有力候補たちの後押しとなるのか,今後の進展に注目となります。 |
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2014/12/01(月) ☆オークション(F1) ◯ロシアGP終了後,慢性的に資金不足に悩んでいたマルシャが,ついに管財人の管理下に置かれ,新しいオーナーを探しす状況に陥っていました。一時は買収交渉がうまくいくかと思われることもありましたが,土壇場になって破談となってしまい,ケータハムが最終戦アブダビGPには復帰できたものの,マルシャは復帰できないままシーズンが終わってしまいました。そのような状況の中,マルシャの管財人であるFRPアドバイザリーがによって,チームの本拠地でオークションが実施されることになりました。そして,そのオークションを実施するCAグローバルパートナーズが,自身のウェブサイトに出品される備品のリストを掲載しています。そのリストの中には,同チームのレースカーはもちろん,何と未完成となっている来季型マシンまで含まれています。その他,スペアパーツ,レーシングスーツ,テスト用の機械,トレーラーなどがあります。そのオークションですが,12月16日(火),17日(水)に行われる予定になっています。 |
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