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2014/04/30(水)
☆否定(F1)
○F1ドライバーであるマクラーレンのJ.バトンですが,彼のライフワークの一つがトライアスロンです。「鉄人レース」と表現されるトライアスロンですが,バトンはレースシーズンが始まっていてもトライアスロンに参加することがあります。そうしたバトンは,先週末にカナリア諸島で行われたトライアスロンのレースにもエントリーしました。その大会では,自転車と水泳は順調にこなしたものの,ラン(いわゆるマラソン)の時に途中棄権となってしまいました。そして,このことが憶測を生んでしまう事態となりました。その憶測というのは,来週末にスペインGPが開かれますが,トライアスロンで筋肉を痛めてしまったため,彼はその負傷により同大会を欠場するのではないかというものです。この点に関してマクラーレンのスポークスマンから,根も葉もない噂で,スペインGPには出場するという主旨の発表がありました。今シーズン好調なメルセデスエンジンユーザー勢にあって,今一歩流れに乗り切れていないのがマクラーレンですが,流れの悪い時にはレース以外のところでもいろいろなことが起こるものなのでしょうね。
2014/04/29(火)
☆新規スポンサー(F1)
○メルセデスエンジンユーザーが好調な今シーズンですが,その一角を占めるのが,インドマネーが中心となってきたフォース・インディアです。しかし,以前は豊かなインドマネーで潤沢な資金を誇った同チームでしたが,チームオーナーを務めるインドの大富豪といわれたV.マリヤに関しては,彼が所有し,チームのマシンにそのロゴが飾られてきたキングフィッシャー航空は多額の債務を抱えて破綻寸前といわれています。それに伴い,同じく彼が所有し,キングフィッシャービールブランドなどで知られるユナイテッド・ブルワリーズ社の株式を売却して資金を稼ぐという事態にまで至っています。さらに,同じく同チームのマシンにロゴが飾られているインドの総合企業である『サハラ』に関しては,同社のオーナーであるS.ロイが詐欺事件で服役中で,チームの成績と反比例するかのように資金的にはピンチになっていると予想されます。そのような中,新たなスポンサーを同チームは獲得できそうな感じのようです。そのスポンサーとは,、世界的なウォッカブランドである『スミノス(Smirnoff)』です。そのスミノフは,マリヤが株式を売却した英国の酒造メーカー『ディアジオ(Diageo)』社のブランドの一つです。そのディアジオ社とF1とのかかわりは,同社が所有するブランドの一つである『ジョニー・ウォーカー』を通して2005年以降マクラーレンと関係を続けていますから,F1への投資に関してはごく自然なことと言えます。今回のスポンサー契約は,少なくともフォース・インディアに年間1500万ドルもたらされるのではないかという報道がなされています。
2014/04/28(月)
☆久々(JRR)
○第2戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。JSB1000クラスは,レース序盤TeamGREENの渡辺一樹と柳川明がトップ2に立ちました。しかし,後ろからMuSASHi RTハルクプロの高橋巧がトップの座を虎視眈々と狙った感じの走りを展開していき,ついに11周目にトップに立ちました。その後は,ファステストラップをマークしたり,周回遅れをうまく利用したりして後続との差を徐々に広げていき,トップでチェッカーを受けました。高橋の優勝は,2012年に行われた第2戦鈴鹿2&4以来およそ2年ぶりとなります。2位には,事前テストや金曜日に行われた走行で転倒を喫し,満身創痍状態で走行を続けた昨年のチャンピオンで,九州出身ライダーの一人であるヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行が,渡辺一樹とのバトルを制しました。前半はトップを走行した渡辺でしたが,惜しくも3位でのチェッカーとなりました。
J-GP2クラスは,ポールからスタートしたMORIWAKI RACINGの高橋裕紀がホールショットを奪うとそのままレースを引っ張っていきました。その高橋のペースについていけたのは,Yamaha Thailand Racing TeamのD.クライサルトだけでした。2人によるテールトゥーノーズのバトルは最後の最後まで続きましたが,GPライダーの力を見せつけた高橋がトップの座を一度も譲ることなくトップでチェッカーを受けました。3位には,エスパルスドリームレーシングの生方秀之がWILL-RAISE&RS-Iの井筒仁康とのバトルを制して入りました。
ST600クラスは,レース序盤は3台のトップ集団による争いとなりました。しかし,徐々に第2集団が迫っていき,中盤からは1つの集団となってバトルが展開されていきました。最終盤では4台によるバトルとなり,ファイナルラップでは前日に行われたレース1で優勝しているTOHORacingPwdbyモリワキの國川浩道がハイサイドで転倒を喫してしまいました。最後まで続いたバトルの結果,RS-ITOH&ASIAの岡村光矩がトップでチェッカーを受けました。2位,3位には,それぞれ伊藤レーシングGMDスズカの大崎誠之,Petronas.Hong Leong Yamahaの伊藤勇樹が入っています。
J-GP3クラスは,終盤4台が順位を入れ替えながら激しいバトルを展開されていき,最後はTEC2&TDA&NOBBYの鳥羽海渡が最終ラップの1コーナーでトップに立ってそのまま逃げ切りました。2位,3位には,それぞれリベルトPLUSONE & ENDURANCEの山田誓己とHotRacingの大久保光が入っています。
☆3連勝(MotoGP)
○今シーズンから久々の開催となるアルゼンチンGPの決勝レースが,ドライコンディションのアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われました。ポールからスタートしたレプソル・ホンダのM.マルケスは,レース序盤一時6位まで順位を下げました。しかし,予選などで後続との差が1秒近く開ける圧倒的な速さを見せてきた力を発揮し,残り9周となったところでトップに浮上し,そのまま逃げ切りました。開幕からの3連勝は,2001年のV.ロッシ以来13年ぶりとなります。また,開幕から3回続けてポールトゥーフィニッシュを達成したのは,1971年のG.アゴスチーニ以来43年ぶりとなります。3番グリッドからスタートした同じくレプソル・ホンダのD.ペドロサは,こちらも一旦順位を7位まで下げましたが,徐々にポジションを回復していき,残り2周目に2位に浮上するとそのまま逃げ切りました。開幕戦は1周目に転倒リタイア,2戦目は信じられないほどのジャンプスタートでライドスルーペナルティを科されるというドタバタのシーズンを送っているモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾは,2番グリッドからスタートすると序盤はレースを引っ張っていきました。終盤に入って順位をやや下げましたが,今シーズン初の表彰台獲得となる3位でレースを終えました。オープンオプションクラスで最上位だったのは,16番グリッドからスタートしてポジションアップを果たしたドライブM7アスパーの青山博一でした。今回のこの順位は,青山にとって今季ベストリザルトとなります。
Moto2クラスは,3戦連続ポール獲得となるマークVDSレーシング・チームのE.ラバトが,1周目からトップに立つとその後は誰もそのポジションを脅かすことなく,ポールトゥーフィニッシュで2連勝を飾りました。1周目から2番手に立ったフェデラル・オイルグレシーニMoto2のX.シメオンが,最後までそのポジションを守って自己最高位でチェッカーを受けています。6番グリッドからスタートしたポンスHP40のL.サロムは,3人による3位争いを制して中量級で初表彰台を獲得しています。10番グリッドからスタートしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,思うような走りを展開することができず,予選よりも順位を下げて15位でチェッカーを受けています。30番グリッドからスタートしたテルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,完走した中では最下位となる31位でレースを終えています。
Moto3クラスは,5番グリッドからスタートしたスカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティが,最終ラップの最終コーナーまで続いたバトルを制して一昨年4月に行われた第2戦スペインGP以来となる優勝を飾りました。彼の所属するチームは,今シーズンからV.ロッシが組織して参戦を開始していますが,今回の勝利はチームにとってうれしい初優勝となりました。11番グリッドからスタートしたエストレラ・ガルシア0,0のA.マルケスは,トップ争いに加わったものの,惜しくも100分の9秒差で2位に入っています。3位には,ポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが入っています。
2014/04/25(金)
☆原因(F1)
○先週末に行われた中国GPの決勝レースでは,本来は56周のレースだったのですが,チェッカーフラッグを担当したオフィシャルのミスで1周早い55周でチェッカーを出してしまいました。その55周目に18位から17位へと順位を1つ上げたケータハムの小林可夢偉でしたが,レギュレーションでは,誤ってチェッカーが出された場合,1つ前の周でレースリザルトを確定させるというものがあるため,54周目の順位がリザルトとなり,せっかくのオーバーテイクが幻のものとなっていました。こうしたあってはならないミスの原因や,チェッカー時の様子が明らかになってきたようです。55周完了した時点にトップで帰ってきたメルセデスのL.ハミルトンに対して,中国人オフィシャルがチェッカーフラッグを提示。すぐにミスに気がついて以後のマシンにはチェッカーを振っていませんでしたが,トップのハミルトンはチェッカーを見て一瞬ペースを緩めていました。しかし,チームの無線で再びペースを上げるということがあったようです。そうしたミスにつながった裏側の様子ですが,レースが残り2周となったところで,中国のレースディレクターがFIAのレースディレクターであるC.ホワイティングに対してラストラップを示す白旗を提示する必要があるかどうかを尋ねたようです。これは,レースカテゴリーによっては,例えば佐藤琢磨がフル参戦しているインディカー・シリーズがそうであるように,残り1周となったところでフラッグタワーにおいて白旗が提示される場合があるからです。その際,ホワイティングはその必要がないことを告げました。これを中国のディレクターがチェッカー担当のオフィシャルに無線で伝えたのですが,"No flag now"の"No"の部分を聞き間違えたのか,勘違いがあったのか,チェッカーをハミルトンに対して振ってしまったようなのです。英語圏ではない国で起こってしまいそうなミスなのかもしれませんね。
2014/04/24(木)
☆2日連続(SGT)
○2日間にわたってオートポリスで行われたSGTの合同テストが,両日共にドライコンディションでの走行で終了しました。今シーズンからシャーシ,エンジン共に全くのブランニューマシンで争われているSGTですが,その新しいマシンがオートポリスでどのようなマッチングを示すか,6月1日に第3戦として決勝レースを迎える前哨戦としても注目されたテストでした。昨年までのマシンでは,ニッサンのGT-Rが好結果を収めてきましたが,今回のテストの結果だけで見ると,その傾向に変わりはありませんでした。というのも,初日の走行では,カルソニックIMPUL GT-Rがそれまでのコースレコードを3秒も縮めてトップタイムをマークすると共に,2番手タイムをマークしたのが同じくニッサン勢であるMOTUL AUTECH GT-Rだったからです。そして,2日目の走行でもカルソニックの速さは変わりなく,午前,午後のセッション共にトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのも,前日と同じようにMOTULでした。6月の決勝レースでも,GT-Rを中心にレースが展開していくのか,間に第2戦を挟むだけに,その傾向の変化が注目点となります。なお,今回のテストには,MUGEN CR-Z GT,SUBARU BRZ R&D SPORTという2台のGT300クラスのマシンが参加しましたが,両日共にMUGENがトップタイムでした。
2014/04/23(水)
☆欠場(MotoGP)
○前戦アメリカズGPの決勝レースにおいて,ドゥカティワークスに所属するA.ドビツィオーゾが2012年シーズン以来久々にドゥカティに表彰台をもたらしました。そのドゥカティから発表があり,そのアメリカズGPの決勝レースで転倒を喫してケガを負ったC.クラッチローが,今週末から始まるアルゼンチンGPを欠場することになりました。そのクラッチローですが,転倒を喫した際右手を強打しました。その時は右手小指の脱臼ということでしたが,その後アメリカ国内の病院で精密検査を受けた結果,右手小指が骨折していることが分かり,直ちに手術が行われました。現在は復帰を目指して治療とリハビリに取り組んでいる段階です。しかし,今週末久々に開催となるアルゼンチンGPには間に合わせることができず,今回の発表となりました。クラッチローの欠場により,代役にはドゥカティでテストライダーを務めているM.ピロが起用されることも合わせて発表されています。2週連続開催となるMotoGPですが,来月初めにヘレス・サーキットで行われる予定のスペインGPに関しては,現段階でどうするか発表がありません。
2014/04/22(火)
☆初ワンツーフィニッシュ(WEC)
○世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となるシルバーストーン6時間レースの決勝レースが,ドライコンディションからフルウェットコンディションへと変わる難しい状況の中20日(日)に行われました。最高峰となるLMP1クラスは,今シーズンからワークスチームにハイブリッドシステムを搭載しなければならないことになっていて,王者であるアウディや挑戦者であるトヨタは同様のシステムを搭載した新しいマシンを今シーズンから投入しています。さらに,今シーズンから耐久王者であるポルシェも同クラスに参戦を開始し,3メーカーによるハイブリッド車のバトルが展開するシーズンになっています。決勝レースは,序盤からトヨタ勢によるトップ争いが展開されていきました。はじめはポールからスタートしたA.ブルツ&S.サラザン&中嶋一貴組のトヨタTS040 HYBRID7号車がトップを走行し,それをA.デビッドソン&N.ラピエール&S.ブエミ組のトヨタTS040 HYBRID8号車をはじめ,アウディ,ポルシェが追う展開となりました。しかし,アウディのクラッシュやポルシェのトラブル,何よりも途中から降り始めた雨により,そのバトルに変化が現れました。雨が降る中で行われたピットインで,トヨタはタイヤ戦略を変えてきたのです。トップの7号車はフルウェットタイヤを,2番手の8号車はインターミディエイトタイヤを選択しました。そして,その時のコンディションで正解だったのは,8号車が履いたインターミディエイトの方でした。圧倒的なペースを刻んだ8号車がトップに浮上すると,後続との差をどんどん広げていきました。それに対して7号車はペースが思うに上がらず,8号車において行かれていきました。ただ,他のマシンよりは速く,トヨタによるワンツー体制には変化が現れませんでした。残り40分となったところでさらに雨脚が強まり,セーフティーカー先導による走行となりましたが,雨脚はいっこうに衰えず,残り26分の段階で赤旗となり,そこでレースが終了となりました。この結果,トヨタとしてはWEC参戦以来初となるワンツーフィニッシュを達成しました。3位には,今季から参戦を開始したポルシェ20号車のT.ベルンハルト&M.ウエーバー&B.ハートレー組が3位に入り,WEC参戦初戦にしてポルシェは表彰台を獲得しました。もちろん,昨シーズン限りでF1を引退した後,WECシリーズに戦いの場を移したM.ウェーバーにとっても初表彰台となります。好結果での発進となった2メーカーに対して,王者アウディは2台共にクラッシュでリタイアを喫してしまい,明暗を分ける開幕戦となりました。
2014/04/21(月)
☆3連勝(F1)
○第4戦中国GPの決勝レースが,上海インターナショナル・サーキットで行われました。前日に行われた予選は,雨に見舞われて終始ウェットコンディションでの走行でしたが,決勝レースは終始ドライでの走行となりました。そのような中,ポールからスタートしたのは,ここまで連勝を飾っているメルセデスのL.ハミルトンでした。そのハミルトンは,好スタートを切ると後続との差を広げていきました。今シーズン圧倒的な強さを速さを見せているメルセデス勢ですが,今回もハミルトンの勢いは衰えることなく,終始レースをコントロールしていきました。ピットインのタイミングから首位のポジションを譲ることがありましたが,今回も危なげなく勝利を収め,3連勝目をポールトゥーフィニッシュで飾りました。チームメイトのN.ロズベルグは,4番グリッドからスタートしましたが,そのスタートで出遅れてポジションを下げてしまいました。しかし,やはりハミルトンと同様マシン差を生かして徐々にポジションアップを果たしていき,最終的には2位でフィニッシュし,連続してメルセデスによるワンツーフィニッシュとなりました。ここまで表彰台を獲得することができず,チーム代表が事実上の更迭となっていたフェラーリでしたが,F.アロンソがスタート段階からいい走りを展開していき,最後は3位でチェッカーを受けて今季初となる表彰台を獲得しています。ケータハムの小林可夢偉は,ファイナルラップで直接的ライバルであるマルシャのJ.ビアンキをパスして17位でチェッカーとなりました。ところが,実はオフィシャルのミスで1周早くチェッカーが振られるというお粗末なミスが生じていて,レギュレーションにより公式記録は前周の終了段階がリザルトとなってしまい,18位での終了になってしまいました。
2014/04/19(土)
☆トラブル後に(F1)
○第4戦中国GPが,上海インターナショナル・サーキットで始まりました。初日は2回のフリー走行が行われ,前戦で勝利を収めているメルセデスのL.ハミルトンが初日の総合トップタイムをマークしました。1回目の走行では,ハミルトンのマシンにサスペンショントラブルが発生し,わずか9周しか走行できませんでした。マシンの修復に時間がかかって2回目のセッションに遅れて出走したハミルトンでしたが,今シーズン最も速いマシンになっているメルセデスだけに,そうしたトラブルを乗り越える走りを見せて初日の総合トップを奪いました。2番手タイムをマークしたのは,成績不振の責任を取ってチーム代表が交替するという事態に発展しているフェラーリのF.アロンソでした。そのアロンソですが,1回目の走行ではトップタイムでした。3番手タイムをマークしたのは,ハミルトンのチームメイトで,前戦で2位表彰台を獲得しているN.ロズベルグでした。やはり今回も,このメルセデス勢を中心に展開していきそうな気配です。ケータハムの小林可夢偉は,今回からアップデートされたパーツが入る予定になっていて,本人も期待のレースになるつもりだったのですが,残念ながら今回のレースには間に合いませんでした。そのような状況での走行で,総合21番手タイムで初日を終えています。
2014/04/18(金)
☆テスト終了(MotoGP)
○来シーズンからMotoGPに復帰するスズキが,2日間にわたるプライベートテストを終了しました。これは,第2戦が行われたアメリカテキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズにおいて,AMA全米スーパーバイク選手権に参戦するヨシムラ・スズキ・ファクトリー・レーシングと合同で行ったテストです。今回のテストには,テストライダーを務めるR.ド.ピュニエと,長年スズキで開発ライダーを務めている青木宣篤の2人が参加しました。さらに,初日の走行では,スズキのレジェンドライダーの一人であるK.シュワンツが試乗しています。ちなみに,昨年の鈴鹿8耐に加賀山就臣のチームから参戦し,3位表彰台を獲得しているシュワンツですが,今年は辻本聡と組んでヨシムラから8耐に参戦することが決定しています。シュワンツ&スズキ&ヨシムラそして辻本というスズキファンにとっては最高の組み合わせでの参戦ですから,きっと青いスズキカラーを身にまとったファンが大勢サーキット内を闊歩することでしょう。さて,今回のテストですが,初日こそ前日の雨により路面温度がやや低い状態でしたが,2日目は40度近くまで到達したようです。そのような中,二人は新しいシャーシとギアボックスを中心にテストを行い,最速ラップは,今回行われたアメリカズGPの予選タイムと比べると,16番手タイムだったドライブM7アスパーの青山博一に次ぐ17番手タイムに相当します。次のプライベートテストは,久々の開催となる次戦アルゼンチンGPの開催地であるアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドにおいて,決勝レース終了2日後に行われる予定になっています。
2014/04/17(木)
☆新規参入チーム(F1)
○新規の開催地が増えてきているF1ですが,FIAは開催地だけでなく,参戦するチームについても増加させることを目指しています。こうした点を受け,FIAは昨年末に発表を行い,2015年あるいは2016年初めから2020年までの間で競争力のあるレベルで参戦することができるチームを募集していました。それに対して,公表はされていませんでしたが,複数のチームから応募があったといわれています。当初は2月中に発表される予定になっていましたが,それが延び延びになっていました。そして,ようやく先週末に1つの新規参入チームが発表されました。そのチームというのは,『ハース・フォーミュラLLC』です。このチームは,G.ハースがオーナーを務めるもので,同氏はアメリカで最も人気が高いモータースポーツであるNASCARシリーズにフル参戦しているスチュワートハース・レーシングの共同オーナーの一人です。今回申請した際には,かつてジャガーやレッドブルでテクニカルディレクターを務めた経歴を持つG.スタイナーと共同でF1プロジェクトに取り組んでいるようです。今回の参入決定を受け,ハースがドライバー等について展望を明らかにし,まず2人のドライバーについては,1人が現在のレギュレーションに慣れたドライバーを,もう1人は若手のアメリカ人ドライバーを起用する意向だということでした。そして,エンジンについては,現在3メーカーが供給し,来シーズンからはホンダが参入しますが,ホンダ以外の3メーカーのどれかになるようで,一番可能性の高いのはどうやらメルセデスとなりそうです。以前は,アメリカのチームということでフォードのF1復帰を働きかけるのではないかという噂もありましたが,これに関しては単なる噂で終わるようです。使用するシャーシについては,普通はチーム独自で開発を行いますが,そこまでには至らないようで,イタリアのダラーラ社と共同で開発を行う意向のようです。
2014/04/16(水)
☆棄却(F1)
○開幕戦のオーストラリアGPにおいて,2位でチェッカーを受けたのが今シーズンからレッドブルのシートに座っているD.リカルドでした。プレシーズンテストから不調だったレッドブルにあって,チーム初レースで表彰台を獲得したことはチームに明るい材料を提供しました。さらに,それが母国GPであったことが,チームだけでなく地元オーストラリアにも明るい材料を提供する表彰台になりました。ところが,レース終了後に今シーズンから制限されている燃料の流量に違反が発覚し,リカルドに対して失格の裁定が下りました。この裁定を不服としたレッドブルは,FIAの国際控訴裁判所に対して訴えを起こしていました。レッドブルの主張は,今シーズンから用いられているFIA供給の燃料流量センサーの信頼性自体に問題があり,自分たちが用いたもののデータでは,制限への違反はなかったというようなものでした。その訴えを受け,裁判所は14日に審理を行い,15日に判決が発表されました。その結果,レッドブルの訴えを棄却するというものでした。ここでレッドブルの訴えを支持してしまうと,その後の影響が大きいですから,灰色ではあるのかもしれませんが,棄却はある程度予想されていたのが事実でしょう。この判決を受け,レッドブルはそれを支持する旨の発表も行っています。なお,今後さらにレッドブルが違反を起こす可能性があるため,さらなる処分が必要ということをメルセデス主張していましたが,これに対しては一切言及がなされてなく,恐らくこのまま消え去るのではないかと思います。
2014/04/15(火)
☆更迭(F1)
○昨日スクーデリア・フェラーリから公式発表があり,チーム代表であるS.ドメニカリが辞任しました。形の上では辞任ですが,事実上の更迭といえるのが現状です。彼に代って代表を務めるのは,現在フェラーリ北アメリカの社長兼CEOを務めているM.マティアッチになることも決定しています。今回辞任したドメニカリですが,1991年からフェラーリに加わっています。2003年にはスポーティング・ディレクターに就任し,現在スキーにおける事故により入院中のM.シューマッハの黄金時代を支えました。当時代表を務め,現在はFIAの代表になっているJ.トッドがフェラーリを去ってからは,ドメニカリがチーム代表に就任しています。その初年度にはコンストラクターズタイトルを獲得したものの,以後はいずれのタイトルからも遠ざかっています。2010年からはF.アロンソを迎えていますが,その彼でさえチャンピオン争いには加わるものの,フェラーリでは未冠のままで過ごしています。今シーズンでフェラーリとの契約が切れるアロンソですが,チームを離脱するのではないかという噂が立つほどの状況です。全くのブランニューマシンで争われている今シーズンだけに,場合によっては前年までの流れを断ち切ることができますし,実際メルセデスはいい流れを自ら作り上げています。しかし,フェラーリに関しては,ここまでの3戦では,一度も表彰台に立つことができていません。先日行われたバーレーンGPでは,フェラーリの会長であるL.ディ.モンテゼモッロが,レース途中にもかかわらず,マシンの遅さに業を煮やしてサーキットを去るという事態にもなっています。まさに今回の辞任劇,更迭劇を予感させる事態と言えるでしょう。
2014/04/14(月)
☆僅差(JRR)
○開幕戦の決勝レースが,曇り空ながら雨が降ることなくドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。レース中盤に入るまでは,ポールからスタートしたヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行と4番グリッドからスタートしたF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕祐との間でトップ争いが展開されていきました。しかし,徐々に3番グリッドからスタートしたMuSASHi RTハルクプロの高橋巧がこの2人に追いつき,三つ巴のバトルとなりました。周回遅れに阻まれたりしてのバトルを展開する中,まず秋吉がハイサイドに見舞われてペースを落としてしまい,トップ争いから脱落しての3位単独走行となりました。中須賀と高橋とのバトルは最終ラップまで続き,2位を行く高橋は最後のシケインでバトルを仕掛けましたが順位を変えることができず,コンマ5秒差で中須賀が開幕戦を制しました。
☆2戦&2年連続(MotoGP)
○第2戦アメリカズGPの決勝レースが,アメリカのオースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。MotoGPクラスは,昨年,そして前戦に続いてポールからスタートしたM.マルケスが,順調にスタートを切ってトップの座を守りました。前戦で多くのライダーと違ってハード側のタイヤを選んだマルケスですが,今回もファクトリークラスで唯一ハード側のタイヤを履いてスタートを切っていました。オープニングラップをトップで通過したマルケスは,その後も順調に走行を続け,独走態勢に持ち込みました。結局2位に4秒以上の差をつけて開幕戦に引き続いて,そして前年に引き続いてポールトゥーフィニッシュを達成しました。その2位には,チームメイトのD.ペドロサが入っています。レプソル・ホンダ勢によるワンツーフィニッシュは,前年のこの大会以来となります。3位には,オープン2クラスに参戦しているドゥカティのワークスチームのA.ドビツィオーゾが入りました。ドゥカティの表彰台獲得は,2012年シーズンに行われた第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となります。開幕戦では,トップを走行しながらオープニングラップで転倒リタイアに終わっtらモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾは,ジャンプスタートをしてしまってライドスルーペナルティを受け,最終的に10位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,6番グリッドからスタートした昨年のMoto3クラスチャンピオンで,今シーズンからMoto2クラスにステップアップしているポンスHP40のM.ビニャーレスが,残り6周となったところでトップに浮上。その後は更にペースアップを果たしていってファステストラップを連発し,ステップアップ2戦目にして早くも初優勝を飾りました。2位には,ポールからスタートしたマークVDSレーシング・チームのE.ラバトが入っています。そして,3位には,自己最高位タイとなるテクノマグ・カーエキスパートD.エガーターが入っています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,好スタートを切ってオープニングラップで2位に浮上したものの,今大会では今一歩調子が上がらなかったことを象徴するかのように順位を落としていき,トップから28秒遅れの11位でのチェッカーとなりました。テルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,30番グリッドからスタートして20位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,自身初となるポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが,オープニングラップを制するとバトルをしながらトップの座を守りきり,2戦連続してトップチェッカーを受けました。軽量級クラスにおいてオーストラリア人ライダーが2連勝をするのは,今回が初となります。惜しくもおよそ100分の7秒差で2位となったのは,スカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティでした。彼が所属するチームは,今シーズンからMotoGPに参戦を開始した新規さんニューチームで,"VR46"というチーム名が示すように,V.ロッシがオーナーを務めるチームです。もちろん,今回の2位表彰台獲得が,チームにとって初表彰台となります。3位には,2番グリッドからスタートしたサクソ・プリントRTGのE.バスケスが入っています。
☆暗転(SF)
○開幕戦の決勝レースが,黒い雲に覆われながらも終始ドライコンディションとなった鈴鹿サーキットで,JRRとの併催で行われました。フリー走行,予選と異次元の走りを展開してきたのが,A.ロッテラーと中嶋一貴のPETRONAS TEAM TOM'S勢でした。決勝スタートでは,ポールからスタートしたロッテラーを中嶋が交わしてホールショットを奪い,中嶋,ロッテラーの順で周回を重ねていきました。ここまでの流れで行くと,2人旅が最後まで続くものと思われましたが,「好事魔多し」。LENOVO TEAM IMPULのN.カーティケヤンがコース上でスピンを喫してしまい,セーフティーカーが導入されました。ほぼタイヤ交換のタイミングでのセーフティーカーですから,通常はどのマシンもこの機会を利用してピットインを行います。しかし,トップをいく中嶋は,導入のタイミングが悪かったのか,ピットに行かずそのままストレートに帰ってきてしまいました。これにより一挙に順位を下げる結果となり,トップ争いから脱落となりました。ロッテラーはタイミングよくピットインを行い,タイヤ交換を済ませてコースインを果たし,実質上トップに浮上しました。ところが,周回を重ねる内にペースが乱れ始めていったのです。これは,トップチームであるTOM'Sには珍しく,何とタイヤ交換の際,左右のタイヤを付け間違えてしまったのです。それに対して,ピットイン後にペースが一段と上がってきたのが,KYGNUS SUNOCO LeMansのL.デュバルでした。超ハイペースで前を行くマシンを交わしていき,トップを走りながらペースが落ちていったロッテラーを簡単に交わしてトップに浮上しました。デュバルのペースは最後まで衰えることなく,大逆転で開幕戦を制しました。2位には,KONDO RACINGのJ.ロシターが入りました。同チームは,ロシターの1台体制で,ブランニューマシンの開発という点で不利なのですが,テストドライバー経験が豊富な彼だけに,こうした点を乗り越えての表彰台獲得となったのでしょう。3位には,P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が入りました。前日までの好調さから一挙に暗転してしまったTOM'S勢は,ロッテラーが5位,一貴が6位でフィニッシュしています。
2014/04/13(日)
☆唯一(JRR)
○JRRがようやく開幕の時を迎え,その第1戦がSFとの併催となる2&4で開幕しました。こんかいの大会は,最高峰のJSB1000クラスのみの開催となります。今回の大会には,鈴鹿8耐を見据えたこともあってエントリー数がとても多く,全部で58台のエントリーとなっています。そのため,初日に行われた予選は,その58台をA,B2つのグループに分けて行いました。その予選でトップタイムをマークしたのは,予選A組に入っていたヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行でした。彼のマークしたタイムは,58人の中で唯一2分6秒台でした。2番手タイムをマークしたのは,B組の中ではトップだったヨシムラスズキシェルアドバンスの津田拓也でした。3番グリッドを獲得したのは,A組の2番手だったMuSASHi RTハルクプロの高橋巧でした。今シーズンはフル参戦せず,8耐とMotoGPなどのマシン開発を中心に据えているF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕祐ですが,8耐を見据えた今大会は参戦していて,4番手タイムをマークしています。今シーズンはその8耐に参戦することが決まっているTeamGREENの柳川明は,秋吉に次ぐ5番手タイムでした。
☆独占(MotoGP)
○第2戦アメリカズGPの予選が,ドライコンディションの中サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。MotoGPクラスは,昨シーズンこの大会でポールトゥーフィニッシュを決めているレプソル・ホンダのM.マルケスが,ここまで3回行われたフリー走行でトップタイムをマークしてきた勢いを維持し,2年連続ポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,チームメイトのD.ペドロサで,今回の予選はレプソル勢によるワンツーとなりました。さらに,3番手タイムをLCR.ホンダMotoGPのS.ブラドルがマークし,ホンダ勢がフロントローを独占しました。オープンオプションクラスでは,NGMモバイル・フォワード・レーシングのA.エスパルガロがトップタイムをマークし,総合でも4番手タイムでした。ドライブM7アスパーの青山博一は,16番手タイムで予選を終えています。
Moto2クラスは,開幕戦でポールを獲得したマークVDSレーシング・チームのE.ラバトがトップタイムをマークし,2戦連続,そして自身4回目となるポールを獲得しました。エアーアジア・ケータハムのJ.ザルコが2番手タイムをマークし,自身最高位タイを記録しています。テクノマグ・カーエキスパートのD.エガーターが3番グリッドを獲得し,これは自身最高位となります。フリー走行で思うようにタイムアップを図ることができなかったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,予選でも思うようにタイムを上げることができず,9番グリッド獲得にとどまっています。テルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,トップから3秒以上遅れて30番手タイムで予選を終えています。
Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのJ.ミラーがサーキットベストタイムを更新する速さを見せ,自身初となるポールを獲得しました。フリー走行でトップタイムだったサクソプリントRTGのE.バスケスが2番手タイムをマークし,一昨年の第6戦以来となるフロントローを獲得しています。前戦でフロントローを獲得しているエストレラ・ガルシア0,0のA.リンスが3番手タイムをマークし,2戦連続フロントローからのスタートとなりました。
☆初代ポールシッター(SF)
○SFの開幕戦が,JRRとの併催となる2&4で鈴鹿サーキットにおいて開幕しました。今シーズンのSFは,今年からイタリアのダラーラが製造したシャーシであるSF14が採用され,エンジンに関しては,SGTと共通になる2リッターV6ターボエンジンが採用され,新たなスタートを切っています。その記念すべき新型マシンで初代ポールシッターとなったのは,事前テスト,そして前日に行われた事前走行でもいい結果を残してきているPETRONAS TEAM TOM'SのA.ロッテラーでした。そして,2番手タイムをマークしたのは,元F1ドライバーで,長年テストドライバーを務め,今シーズン久々に日本最高峰フォーミュラレースに復帰してきたLENOVO TEAM IMPULのN.カーティケヤンでした。3番グリッドを獲得したのは,ロッテラーのチームメイトで,こちらも元F1ドライバーである中嶋一貴でした。SFには,トヨタとホンダの2メーカーがこれまで通りエンジンを供給していますが,事前テストからトヨタエンジンユーザーがいいタイムをマークしてきました。今回の予選でもその傾向は変わらず,トップ7は全てトヨタエンジンユーザーでした。ホンダエンジンユーザーでトップタイムだったのは,8番グリッドを獲得したDOCOMO DANDELIONの野尻智紀でした。この野尻は,今シーズンF3からSFにステップアップを果たしたルーキードライバーです。そのF3で使用していたマシンが,SFと同じダラーラ製で,これが乗り換えに功を奏しているようです。多くのホンダ勢はQ1で敗退していて,トヨタとの差は,現段階であまり埋まっていません。ただ,これには致し方ない部分があって,今年から採用されたエンジンは,トヨタ・ホンダ・ニッサン3メーカーの共同開発ではありますが,基本開発はトヨタが担ってきました。しばらくは,この傾向が続くことになるでしょうが,徐々にその差が埋まってくるのは間違いないでしょうし,シーズンを盛り上げるためには,そうあって欲しいものです。
2014/04/12(土)
☆圧倒的(MotoGP)
○第2戦アメリカズGPが,サーキット・オブ・ジ・アメリカズで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスでトップタイムをマークしたのは,昨年のこの大会を制しているレプソル・ホンダのM.マルケスでした。この日マルケスがマークしたタイムは,2番手タイムをマークしたドゥカティのA.ドビツィオーゾと比べると1秒以上の差をつけるとともに,2回ともトップタイムという圧倒的なものでした。3番手タイムをマークしたのは,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサでした。ヤマハ勢でのトップタイムは,開幕戦で2位表彰台を獲得しているモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシでした。オープンクラスでのトップタイムは,開幕戦でクラストップとなる5位でチェッカーを受けているNGMモバイル・フォワード・レーシングのA.エスパルガロで,総合6番手でした。ドライブM7アスパーの青山博一は,クラス5番手,総合17番手で初日を終えています。
Moto2クラスは,エアーアジア・ケータハムのJ.ザルコが,MotoGPクラスのマルケスと同様に2回ともトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのは,テクノマグ・カーエキスパートのD.エガーターでした。トップからコンマ3秒遅れで総合3番手タイムだったのは,マークVDSレーシング・チームのE.ラバトでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,総合8番手タイムで初日を終えています。また,もう一人のフル参戦日本人ライダーであるテルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,2回とも31番手タイムでした。
Moto3クラスは,サクソプリントRTGのE.バスケスが初日総合トップタイムでした。今年で27歳となるクラス最年長の彼ですが,初日総合トップタイムをマークしたのは,フル参戦7年目にして初となります。およそコンマ1秒差で2番手タイムをマークしたのは,レッドブルKTMアジョのJ.ミラーでした。総合3番手タイムだったのは,カルボ・チームのI.ビニャーレスでした。
2014/04/11(金)
☆引退(MotoGP)
○今日からアメリカのオースティンでアメリカズGPが開幕しますが,その開幕を前に行われたプレスカンファレンスにおいて,地元出身でNGMモバイル・フォワード・レーシングからフル参戦しているC.エドワーズが,今シーズンをもって引退することを発表しました。SBKでチャンピオンを獲得したのち2003年からアプリリアに所属してMotoGPにフル参戦を開始し,それからホンダのサテライトチームであるグレシーニ・ホンダを経て,それからはかなり長い期間ヤマハ車を駆り,ヤマハのファクトリーチームではV.ロッシのチームメイトとなり,次にヤマハのサテライトチームであるテック3に所属しました。これらの間に12回の表彰台と,3回のポールポジションを獲得しています。最近では現在のチームに所属し,FTRカワサキを駆ったり,今シーズンはヤマハがオープンオプションクラス用に提供を始めている一昨年型のYZR-M1を駆っています。今年で40歳になり,「鉄人」とも表現できるライダーであるエドワーズですが,引退の大きな要因となったのが,ライディングスタイル変更の必要性があることのようです。その象徴的なのが昨年ルーキーシーズンでチャンピオンを獲得したM.マルケスでしょうし,今年チームメイトになってオープンクラスで最も速い結果を残しているA.エスパルガロでしょう。実際,開幕戦で2位表彰台を獲得したかつてのチームメイトであるロッシも,開幕戦ではこれまでと微妙にライディングスタイルを変えているのではないかといわれています。エドワーズとしては,そうした点で限界を感じてきたようですし,長い間アメリカを離れてヨーロッパを中心にした生活を余儀なくされるGPへの参戦と家族との関わりの中で,家族の存在が大きくなったこともあるようです。世代交代の波が訪れているMotoGPですが,彼の引退もこれを象徴することの一つなのかもしれません。
2014/04/10(木)
☆圧倒的(F1)
○2日間にわたって実施されるシーズンインテスト2日目の走行が,ドライコンディションのバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,そのバーレーンGPで勝利を収めたメルセデスのL.ハミルトンでした。前日は,チームメイトのN.ロズベルグがトップタイムでしたから,今シーズン絶好調のメルセデスが,2日間とも制したことになります。しかも,この日のタイムを見ると,2番手タイムだったトロロッソのJ-E.ベルニュとの差が1秒5近くあり,レース同様他チームと比べて異次元の走りを見せていました。さらに,周回数で見ても,2日間ともメルセデスが最多周回数をこなしており,いかにメルセデスのマシンが速くて信頼性が高いかを証明しています。3番手タイムをマークしたのは,マクラーレンのK.マグヌッセンでした。3番手タイムだったとは言え,左フロントサスペンションが壊れてしまったため,わずか26周しか走行できていません。前日3番手タイムだったフェラーリは,この日もF.アロンソがステアリングを握りました。ところが,K.ライコネンが駆っているマシンを使用しての今回のテストでしたが,そのマシンのシャーシに損傷が見つかり,わずか12周走行してテストを切り上げています。
2014/04/09(水)
☆初テスト(F1)
○週末に決勝レースが行われたバーレーンのサヒール・インターナショナル・サーキットに全てのチームはとどまり,今シーズン最初のインシーズンテストが始まりました今回のテストは,2日間にわたって行われることになっています。これまでのテスト同様,各チーム一人のドライバーがその日に参加することになっています。初日にトップタイムをマークしたのは,ここまでの3戦全てで優勝を飾っているメルセデスで,開幕戦を制しているN.ロズベルグがこの日のステアリングを握っています。そのロズベルグは,この日の最多となる121周を走行しています。2番手タイムをマークしたのは,メルセデスエンジンユーザーの一つであるフォース・インディアのN.ヒュルケンベルグでした。3番手タイムをマークしたのは,フェラーリのF.アロンソでした。バーレーンGPは,暑さを考慮してナイトレースと開催されましたが,今回のテストは日中に実施しています。中東にあるサーキットですから,日中の気温及び路面温度はかなり上がりますので,タイムを比べるとテストタイムより決勝中のタイムの方が上でした。小林可夢偉が所属するケータハムは,テストドライバーのR.フラインスがステアリングを握り,ピレリのタイヤテストを行いながら走行しました。来シーズンからタイヤウォーマーの使用が禁止されることになっていて,ピレリはその改善に向けてテストプログラムを組んでいるようです。そのフラインスのタイムは,総合9番手でした。
2014/04/08(火)
☆追加(F1)
○メルセデスのワンツーフィニッシュで終了した第3戦バーレーンGPですが,そのレースの後半でセーフティーカーが導入されました。これは,ロータスのP.マルドナルドが,ピットアウトした直後のターン1でザウバーのE.グティエレスのインサイドに突っ込み,グティエレスが宙を舞って横回転で大クラッシュを演じたことによるものでした。この自己の責任を取られてマルドナルドにはレース中に10秒間のペナルティーストップを命じられました。しかし,かなり危険な事故だっただけに,レース後マルドナルドにさらなるペナルティが科されることになりました。そのペナルティというのは,次に予定されている中国GPにおいて5グリッド降格されるというものです。さらに,今シーズンから実施されているペナルティポイントに関しては,3ポイント加算されることにもなりました。なお,そのペナルティポイントに関してですが,レース序盤にザウバーのA.スーティルに接触したマルシャのJ.ビアンキに対して,2ポイントのペナルティポイントが科されています。これにより,ビアンキのポイントは,まだ3戦しか終了していない段階で既に合計4ポイントになっています。ちなみにこのペナルティポイントですが,合計12ポイントになった段階で,次戦が欠場処分となります。
2014/04/07(月)
☆ワンツー PARTT(SGT)
○今シーズンからドイツを中心に行われているDTMとの共通シャーシ,全くのブランニューであるV6ターボエンジンの導入と,大きくレギュレーションが変更となったGT500クラスですが,その初めてのレースとなる第1戦の決勝が,岡山国際サーキットで行われました。この日の岡山は,雨が降ったり,冷たい風が吹いたりと不安定な天候でした。これがレース展開に影響を及ぼし,途中から降り始めた雨により,タイヤ選択等で順位に変動が見られました。そのような状況の中,GT500クラスは,最終的にポールからスタートした大嶋和也&国本 雄資組のENEOS SUSTINA RC Fと伊藤大輔&A.カルダレッリ組のKeePer TOM'S RC Fとのトップ争いが展開されていきました。オープニングラップからトップを走行していたENEOS SUSTINA RC Fでしたが,55周目になって一時的にギアトラブルが発生したためKeePer TOM'S RC Fがトップに浮上しました。その後はギアトラブルが解消して2位の座を守り,レクサス勢のワンツーフィニッシュとなりました。3位には,2周目に接触のためコースオフを喫して順位を下げたものの,その後は徐々にポジションを回復していった安田裕信&J-P.デ.オリベイラ組のカルソニックIMPUL GT-Rが入っています。シーズン前のテストからレクサスやニッサンと比べていい結果が残せてなく,「三味線を弾いているのではないか」という噂さえ出ていたホンダ勢ですが,開幕戦では,山本尚貴&J-K.ベルネ組のウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTがマークした5位が最高位でした。
GT300クラスですが,レース序盤は,ポールからスタートした新田守男&嵯峨宏紀組のOGT Panasonic PRIUSが谷口信輝&片岡 龍也組のグッドスマイル 初音ミク Z4をリードしてトップに立っていました。しかし,23周目にトップをいくOGT Panasonic PRIUSにトラブルが発生してしまい,リタイアとなってしまいました。そのままグッドスマイル 初音ミク Z4が逃げ切るかと思われましたが,途中で降り始めた雨の中ポジションをアップしてきたのが,J.ミューラー&荒聖治組のStudie BMW Z4でした。最終ラップにはテールトゥーノーズでの争いとなりましたが,グッドスマイル 初音ミク Z4がBMW Z4勢同士の争いを制しました。3位には,平中克幸&B.ビルドハイム組のGAINER DIXCEL SLSが入り,表彰台はドイツ車が独占しました。日本車では,4位に入った星野一樹&L.オルドネス組のB-MAX NDDP GT-Rが最高位でした。
☆ワンツー PARTU(F1)
○2週連続開催となるF1ですが,その2つ目のレースは,ナイトレースとして行われたバーレーンGPでした。今シーズン予選・決勝と圧倒的な速さを見せているメルセデスのL.ハミルトンとN.ロズベルグですが,決勝レースもこの2人だけでトップ争いが展開されていきました。ポールからスタートしたのはロズベルグでしたが,2位グリッドのハミルトンが好スタートを切ってホールショットを奪いトップに浮上しました。その後,終盤に入ってアクシデントからセーフティーカー導入となりましたが,2人だけのトップ争いに変化はなく,順位を入れ替えながらファイナルラップまでバトルは続き,最終的にハミルトンがトップでチェッカーを受けました。メルセデスによるワンツーフィニッシュは,2戦連続となります。3位には,5番グリッドからスタートし,徐々にポジションアップを果たしていったフォース・インディアのS.ペレスが入っています。ペレスの表彰台獲得は,2012年のイタリアGP以来となります。ケータハムの小林可夢偉は,15位でチェッカーを受け,2戦連続して完走を果たしています。ただ,マルシャのM.チルトンが13位に入ったため,コンストラクターズ争いではマルシャに逆転され,最下位に落ちています。
2014/04/04(金)
☆プライベートテスト(MotoGP)
○コスト削減という面もあって,現在いろいろなカテゴリーでシーズン中のテストが制限されています。MotoGPクラスの場合,レギュラーライダーによるシーズン中のテストは,DORNAやIRTAが主催するテストに制限されていて,今シーズンは第4戦スペインGP,第7戦カタルニアGP,第11戦チェコGPの決勝レース翌日に行われるテストのみとなっています。しかし,これはファクトリーカテゴリーに属するチームに適応されるもので,オープンオプションクラスに参戦するチームは該当しません。また,昨シーズン1勝もできなかったドゥカティに関しても,ワークスチームながら制限が除外されています。そのような状況の中,31日からSBKのプライベートテストがヘレス・サーキットで行われましたが,それに便乗する形でドゥカティがテストを2日間にわたって行いました。初日は,テストライダーを務めるM.ピロがテストやプロモーションビデオの撮影を行い,2日目はレギュラーライダーによるテストが行われました。ただ,初日は好天に恵まれて順調に予定が消化されましたが,2日目は,前夜降った雨により終日ウェットコンディションでの走行となり,テストメニューが消化できなかったようです。そのテストには,オープンオプションクラスにフル参戦しているイオダ・レーシング・プロジェクトも参加し,こちらは3日間にわたってテストを行っています。今シーズンの同チームは,アプリリア製のマシンであるARTを今シーズンから使用することになりましたが,今シーズンの準備が整わなかったため,シーズン前に行われたセパン・インターナショナル・サーキットでの事前テストに参加できていませんでした。今回のテストは,その遅れを取り戻すためのものでしたが,3日目は天候悪化のため,テストを実施することはできなかったようです。
2014/04/03(木)
☆起用(F1)
○先週末に行われた第2戦マレーシアGPにおいて,小林可夢偉とM.エリクソンの2台共に完走を果たしたケータハムから発表があり,第3戦バーレーンGPの初日に行われるFP1において,今シーズン同チームのテスト&リザーブドライバーを務めるR.フラインスを起用することが発表されました。この発表当日は,可夢偉とエリクソンのどちらに代わって起用するかの発表はありませんでしたが,後日発表があって,可夢偉に代わって登場することになり,可夢偉は初日の午前中の走行は欠場することになりました。初日の午前中に走行することが決まったフラインスは,シーズン前はレギュラードライバーの候補に挙がっていたほどで,チームオーナーであるT.フェルナンデスは彼をすごくかっています。そうしたこともあってか,シーズンイン後は初めての登場となりますが,シーズン前では,既にヘレスとバーレーンで行われたプレシーズンテストでステアリングを握っています。今回は,そのバーレーンでの走行ですから,チームにいいデータを提供することができるでしょうし,何よりフラインスにはごく近い将来を見据えてレースウィークの雰囲気に慣れるためのいい経験になるのではないでしょうか。
2014/04/02(水)
☆5年ぶり(JRR)
○かつてカワサキ系の中心チームであるチームグリーンや,スズキ系で最も中心となるヨシムラに所属してJRRにフル参戦をしていた酒井大作が,再びJRRに復活することが決まりました。2009年シーズンはJSB1000クラスでランク2位に輝いて以降,国内では鈴鹿8耐やJRRの鈴鹿ラウンドにスポット参戦をしてきた酒井ですが,今回のフル参戦決定により,5年ぶりのJRR復活ということになります。酒井の復活劇は,BMWの支援によるものです。ここ数年は,自らのチームを結成し,BMWのマシンを使用して8耐などに参戦してきました。そのマシンというのは,私たちが普通に購入できるBMWのS1000RRで,それを示すかのようにナンバーや鍵までついています。そのマシンを駆って速いタイムをマークしたりしていて,この活躍がBMWの目に留まり,BMW本社からオフィシャルサポートチームとしてJSB1000クラスフル参戦に至ったのではないかと思われています。今回の決定は,JRR復帰だけでなく,これまで通り鈴鹿8耐への参戦も含まれています。その8耐における体制ですが,昨シーズンと同じく武石伸也,辻村猛という最高峰クラスでのチャンピオン獲得経験者とのトリオを組むことになります。JRRの開幕戦となる鈴鹿2&4には,酒井だけでなく元ホンダのワークスライダーである武石も参戦し,データ集めを行う予定になっているようです。
2014/04/01(火)
☆ペナルティポイント(F1)
◯今シーズンから新たなポイントシステムが導入されています。ただし,普通のポイントは獲得すればするほどいいものですが,このポイントは0点であればあるほどいいものです。と言うのが,このポイントシステムははペナルティポイントで,1年間の中で通算12ポイントになってしまうと,1レースの出場停止処分が下されてしまうのです。週末に行われたマレーシアGPにおいては,3人のドライバーにこのペナルティポイントが科されることになっています。まず土曜日に行われた予選において,ウィリアムズのV.ボッタスがレッドブルのD.リカルドの走行ラインを妨害したとして2ポイントのペナルティポイントを科されました。日曜日に行われた決勝レースでは,2人のドライバーに科されています。まず1人目は,オープニングラップでフェラーリのK.ライコネンに衝突してパンクさせ,自らもフロントウィングを破損してしまったマクラーレンのK.マグヌッセンです。この行為に対して5秒のペナルティストップが科されていますが,それでも彼は速さを見せて,最終的には9位でチェッカーを受けています。2人目は,マルシャのJ.ビアンキです。そのビアンキは,スタート直後の1コーナーでトロロッソのJ-E.ベルニュと接触してタイヤがパンクし,この影響のため4コーナーでロータスのP.マルドナルドに接触してしまいました。なお,マグヌッセン,ビアンキ共に2ポイントのペナルティポイントが科されています。
     
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