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2014/09/30(火) ☆全18戦(MotoGP) ○MotoGPクラスはフラッグトゥーフラッグとなったアラゴンGPでしたが,その初日にFIMから来シーズンのレースカレンダー(暫定版)が発表されました。それによると,レース数は,今シーズンと同じく全18戦となっています。大きな違いはイギリスGPで,ここ数年間開催されてきたシルバーストーン・サーキットから,以前開催されていたドニントンパーク・サーキットへと変更になっています。オープニングレースは,来シーズンもロサイル・インターナショナル・サーキットでイブニングレースとして開催されるカタールGPです。ツインリンクもてぎで開催される日本GPは,10月11日に決勝レースが行われます。 なお,具体的なカレンダーは以下の表のようになっていますが,今回のものは暫定版ですので,今後変更になる可能性があります。 |
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2014/09/29(月) ☆初勝利 PARTT(MotoGP) ○第14戦アラゴンGPの決勝レースが,ドライコンディションあり,ウェットコンディションありといった不安定な状況の中で行われました。MotoGPクラスは,ドライコンディションからウェットコンディションへと変わる難しい状況となりました。そのため,転倒が相次いで,ランクトップをいくレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスとランク2位を行くチームメイトのD.ペドロサがその中の一員になってしまいました。ただし,その2人は再スタートを切ることができ,それぞれ14位,13位でポイント獲得は何とかできました。それに対して,前戦で今季初優勝を飾ったモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシは激しい転倒により脳震盪を起こしてリタイアとなり,病院で精密検査を受けるという事態へとなってしまいました。幸いなことに,その診断の結果は,特に異常はないということでした。そうした荒れたレースを制したのは,今季ここまで未勝利だったモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾでした。残り4周でウェット用マシンに交換し,独走で今季初優勝となったロレンゾですが,モーターランド・アラゴンでも初優勝となります。2位に入ったのは,いち早くマシンを交換したNGMモバイル・フォワード・レーシングのA.エスパルガロでした。彼にとっては,最高峰クラスにおける自己最高位となります。3位に入ったのは,19周目にマシン交換を行ったドゥカティ・チームのC.クラッチローでした。今季ドゥカティに移籍した彼にとって,今季初表彰台獲得となります。19周目にマシン交換を行ったドライブM7アスパーの青山博一は,今季初シングルフィニッシュとなる8位でチェッカーを受けています。 ドライコンディションで行われたMoto2クラスは,中量級クラスで自身初となるポールからスタートしたパギナス・アマリラスHP40のM.ビニャーレスが,スタートこそやや後れをとりましたが,5周目にトップに立つと単独走行に持ち込み,今季2勝目を飾りました。2位には,ここまでランクトップをいくマークVDSレーシング・チームのE.ラバトでした。3位には,エアーアジア・ケータハムのJ.ザルコが入っています。7番グリッドという久々にいい位置からのスタートとなったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でしたが,最終的に15位でチェッカーを受けています。 Moto3クラスは,コースの一部が乾いたウェットコンディションでの走行となりました。そうした難しいコンディションだっただけに相次いで転倒が発生し,その中には,ランクトップをいくレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが,ランク2位につけていたエストレラ・ガルシア0,0のA.マルケスとの接触して転倒を喫するというものも含まれてしまいました。ミラーと接触したマルケスとトップ争いを展開したのが,スカイ・レーシング・チームVR46のR.フェナティでした。ゴールライン直前まで展開した2人の争いは,フェナティが制しています。3位には,2番グリッドからスタートしたレッドブル・ハスクバーナ・アジョのD.ケントが入っています。今大会には,今季FIM CEVレプソル・インターナショナル・チャンピオンシップにフル参戦し,ここまでランク3位につけている尾野弘樹がホンダ・チーム・アジアからワイルドカード参戦し,11位でチェッカーを受けて見事ポイント獲得となっています。なお,ミラーが転倒リタイア,マルケスが2位表彰台獲得により,マルケスがランクトップに立っています。 |
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☆初勝利 PARTU(JRR) ○第7戦の決勝レースが,秋らしい好天に恵まれた岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスはポールからスタートしたヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行が,好スタートを決めてトップに立ち,後はペースをコントロールしながら独走で今季3勝目を挙げました。レース序盤は三つ巴となった2位争いでしたが,バックマーカーが出始めると単独での走行になっていき,2位にMuSASHi RTハルクプロの高橋巧,3位にTOHORacingwithMORIWAKIの山口辰也が入りました。 J-GP2クラスは,3周目にオーバーランを喫して一旦順位を下げたテルル&Y!★KoharaRTの渡辺一馬と,ポールからスタートしたMORIWAKI RACINGの高橋裕紀とのトップ争いという展開になりました。そのバトルを制したのは,11周目にトップに立った渡辺で,ランクトップを行く高橋を振り切ってうれしいクラス初優勝を飾りました。3位には,MuSASHi RTハルクプロの浦本修充が入っています。 ST600クラスは,ポールからスタートしたミストレーサwithHARC-PRO.の小林龍太が,好スタートを切ると後はレースをコントロールし,後続との差を広げて今季2勝目を挙げました。バトルとなった2位争いは,伊藤レーシングGMDスズカの大崎誠之が制し,3位には,Petronas.Hong Leong Yamahaの伊藤勇樹が入っています。 J-GP3クラスは,7台によるトップ争いが展開されていき,最終盤には4台によるバトルへと変化。最後は,リベルトPLUSONE&ENDURANCEの山田誓己がトップチェッカーを受けています。2位,3位には,それぞれClub PARIS RSCの作本輝介,犬の乳酸菌jp/プリミティブR.T&バトルFの伊達悠太が入りました。 |
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☆初勝利 PARTV(SF) ○第6戦の決勝レースが,絶好の行楽日和となったスポーツランドSUGOにおいて行われました。好スタートを切ってトップに立ったのは,2番グリッドからスタートしたDOCOMO DANDELION の野尻智紀でした。その後続でアクシデントが発生。逃げ場を失ったPETRONAS TOM’SのA.ロッテラーにLenovo TEAM IMPULのJ-P.オリベイラが接触。さらに,今大会から道上龍が結成した新チームであるDRAGO CORSEのマシンを駆る伊沢拓也が巻き込まれていきなり3台がリタイアとなってしまいました。セーフティーカー導入が解除となってからも野尻はトップの座を守りました。ピットイン戦略の違いからトップの座を譲ることはありましたが,最終的には再びトップに立ち,参戦わずか6戦目で野尻が初優勝を飾りました。終盤に入って野尻を猛チャージしたPETRONAS TOM’Sの中嶋一貴が2位に入り,ここまでランクトップに立っていたJ-Pとランク2位につけていたロッテラーがリタイアしたことにより,一貴がランキングトップに立ちました。3位には,Team KYGNUS SUNOCOのL.デュバルが入っています。ちなみに5位にNAKAJIMA RACINGの中嶋大祐が入ってうれしい初ポイント獲得となると共に,チーム,メーカーは違えども中嶋兄弟揃ってのポイント獲得ともなっています。 |
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2014/09/26(金) ☆マシンチェンジ(MotoGP) ○MotoGPクラスの中でオープンカテゴリーにフル参戦しているアビンティア・レーシングから発表があり,来シーズンからマシンをドゥカティに変更すると共に,前倒しで今日から開催されるアラゴンGPからマシンをドゥカティに変更することになりました。スペインに本拠地を置く同チームは,2012年シーズンからカワサキZX-10Rのマシンをベースにしたオリジナルマシンを投入し,当時のCRTクラス,今シーズンのオープンカテゴリーにフル参戦してきました。そして,冒頭に記したように,来季からドゥカティとの間で2年間のマシン供給が決まりました。来季から供給されるマシンですが,ECUに関してはオープンカテゴリー用のものが搭載されたものとなります。もちろん,今大会から前倒しで使用することになるマシンも,今季型GP14に同様のECUを搭載したものです。ライダーに関してですが,H.バルベラについては,来シーズンもチームに留まることが決まっていて,前倒しで供給されるマシンは彼が駆ることになります。そのバルベラは,2010年シーズンから昨シーズンまでドゥカティのマシンを駆った経験を持つだけに,マシンの乗り換えは比較的スムーズに行えるというメリットがあります。もう1人のM.ディ.メッリオについては,まだ来シーズンのシートは決まっていません。 |
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2014/09/25(木) ☆地上波で(F1) ○来週は,いよいよ鈴鹿サーキットで日本GPが開かれます。その大会について,国内で長年F1中継をしているフジテレビが,先日今回の放送予定を発表しました。以前は地上波での放送を行っていた同局ですが,今は地上波に関してはダイジェストとのみの放送になっていて,CSで生放送が,BSで深夜に録画放送が行われています。以前は地上波で生放送が行われたこともあっただけに,世界的に傾向が見られるF1人気の陰りと同調するような放送になっています。しかし,今回の発表によれば,生中継ではないものの,10月5日(日)の深夜24時40分から2時間にわたって地上波で決勝レースを放送することになりました。これで多くのレースファンが観る機会を得ることになりますが,あと気になるのが,小林可夢偉が果たして出場できるかということ。その点に関しては,いまだに正式発表がなされていません。日本GPにおいては,「可夢偉応援シート」の設定もありますし,今回の地上波放送もありますから,ぜひ彼の熱い走りが展開できる状況になるといいですね。 |
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2014/09/24(水) ☆デビュー(MotoGP) ○今週末は,モーターランド・アラゴンにおいて第14戦アラゴンGPが開催されます。それを前にしてドゥカティから発表があり,この大会に新しいバージョンのマシンを投入することになりました。今季はデスモセディチGP14を使用していますが,今回投入するのは"GP14.2"と命名されたものです。今回の発表によると,この新しいマシンは,来季に向けてシャーシ,エンジン共に大幅に変更を加えたものになるようです。今回の投入に向け,ムジェロ・サーキットにおいてプライベートテストが昨日行われています。新たに投入されるマシンは2台で,その内の1台は,ドゥカティのエースライダーで,来季も残留することが決まっているA.ドビツィオーゾが使用します。もう1台については,通常ですともう1人のワークスライダーであるC.クラッチローとなるところですが,彼については,既に来季ホンダのサテライトチームであるLCRホンダに移籍することが決まっています。そのクラッチローに代わってワークス入りすることが決まっているのは今季ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングに所属しているA.イアンノーネで,そのイアンノーネがもう1台のGP14.2を駆ることになります。 |
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2014/09/23(火) ☆公式(F1) ○「ジョニ黒」や「ジョニ赤」などのブランドで有名なスコッチウィスキーメーカーの一つであるジョニー・ウォーカーが,F1の公式ウィスキーとして,先週シンガポールGPの開幕前の18日(木)に契約が結ばれました。2005年シーズンからマクラーレンのスポンサーの一つとしてF1の世界に登場した同社は,この間ブランド名を高めると共に,飲酒運転をしない“責任ある飲酒活動”キャンペーンである「Join the Pact」を進めています。今回の契約締結により,同社としてはさらにこの運動を広めていくことを大きな狙いの一つとしているようです。ちなみに,この運動のグローバル親善大使を務めているのが,元ワールドチャンピオンのM.ハッキネン氏です。今回の契約締結で新たな噂が浮上してきています。その噂とは,9年間にわたっているマクラーレンとの契約が解除されるのではないかということです。来シーズンからホンダエンジンを搭載することになっているマクラーレンですが,長年スポンサーとして契約してきたヒューゴ・ボス("BOSS"のロゴで見慣れていますよね。)が,その来季からメルセデスに乗り換えることが既に決まっています。ホンダからの支援が得られることは間違いないとはいえ,さらにジョニー・ウォーカーを失うことになれば,経済的にはかなり打撃を受けることになるかもしれません。ただ,この点に関して,マクラーレン側は,来季もスポンサーとして留まるということを表明しています。 |
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2014/09/22(月) ☆ランクトップに(F1) ○赤道直下での開催となる第14戦シンガポールGPの決勝レースが,ドライコンディションのマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われました。開催以来セーフティーカー導入100%という荒れたレースとなる今大会ですが,フォーメーションラップ前から早くもアクシデントが発生。ここまでランクトップに立っていたメルセデスのN.ロズベルグにソフトウェアトラブルが発生してステアリングを交換。しかし,フォーメーションラップでスタートを切ることができず,ピットスタートという事態になりました。決勝レースでは何とかスタートを切ることができましたが,その後もペースが上がらず,1回目のピットストップにおいて再始動することができず,そのままリタイアになってしまいました。ケータハムの小林可夢偉にもフォーメーションラップでトラブルが発生。オイルプレッシャー関係のトラブルだったようで,コース途中でマシンを止めざるを得なくなり,結局決勝レースは1周もできずに終わってしまいました。そのような中,ポールからスタートしたメルセデスのL.ハミルトンは,レース序盤こそ2番手に浮上したレッドブルのS.ベッテルとファステストラップの出し合いとなったものの,その後は徐々に一人だけ違うペースを刻んでいって後続との差を広げていきました。その後,ピットイン回数の違いからベッテルにトップの座を譲ることがありましたが,そのベッテルは1回ピット回数が少ない分タイムを上げることができず,再びハミルトンがトップに浮上してそのままチェッカーとなりました。今季7回目,通算29勝となる今回の勝利と,ロズベルグがリタイアに終わったことから,ついにハミルトンがランクトップに立ちました。2位には,今季ベストリザルトとなるベッテルが入り,チームメイトのD.リカルドが3位フィニッシュとなりました。 |
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2014/09/21(日) ☆僅差(F1) ○ナイトセッションで第14戦シンガポールGPの予選が,ドライコンディションのマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われました。前日で好調な走りを見せていたフェラーリ勢は,予選で2台共にQ3に進出して期待が持たれました。ところが,セッション途中でK.ライコネンのマシンにトラブルが発生してしまい,2回目のアタックを前にピットインして予選終了となり,7番グリッドからのスタートとなりました。F.アロンソは,5番手タイムで予選を終えています。最終アタックでポール争いは決まり,初日総合トップタイムだったメルセデスのL.ハミルトンが今季6回目,通算37回目のポールを獲得しました。そのハミルトンからわずか1000分の7秒という僅差で2番グリッドとなったのが,ここまでランクトップをいくチームメイトのN.ロズベルグでした。3番グリッドを獲得したのは,最終アタックで一旦はタイミングモニターのトップに立ったのものの,その後ハミルトンやロズベルグに更新されたレッドブルのD.リカルドでした。4番グリッドには,前日にエンジントラブルが発生し,エンジン交換になってしまったレッドブルのS.ベッテルがつくことになりました。ケータハムの小林可夢偉は,直接のライバルであるマルシャ勢でM.チルトンよりは上回ったものの,J.ビアンキには遅れをとって20番グリッドを獲得しています。 |
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2014/09/20(土) ☆好スタート(F1) ○ナイトレースとして開催される第14戦シンガポールGPがマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。1回目のフリー走行の終盤にレッドブルのS.ベッテルにエンジントラブルが発生し,2回目のセッションの多くがピットの中での時間となりました。しかし,残り8分となったところでコースインを果たすと,わずか5周の走行ながら総合5番手タイムをマークしました。初日総合トップタイムをマークしたのは,ここまでランク2位につけているメルセデスのL.ハミルトンでした。スーパーソフトを履いたアタックを敢行したハミルトンは,バイブレーションを訴えながらも総合トップタイムをたたき出しました。総合2番手タイムをマークしたのは,1回目のフリー走行でトップタイムだったフェラーリのF.アロンソでした。総合3番手タイムは,ここまで3勝を挙げてランク3位につけているレッドブルのD.リカルドでした。そして,総合4番手タイムをマークしたのがフェラーリのK.ライコネンでした。今シーズンのフェラーリは不調を極めていて,コンストラクターズタイトル争いでウィリアムズにランク3位の座を前戦に奪われました。この日はトップ4の中に2台共に入っていて,ランク3位奪還に向けて好スタートを切っています。 |
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2014/09/19(金) ☆1階級飛び越えて(MotoGP) ○昨日は,現在Moto3クラスでランクトップをいくJ.ミラーが1階級飛び越えて来季からMotoGPクラスに参戦することをお伝えしましたが,今度はメーカーが1階級飛び越えて参戦することをお伝えします。そのメーカーとは,オーストリアの2輪メーカーであるKTMです。Moto3クラス初年度からマシンを供給しているKTMは,毎年このクラスを制してきました。この度MotoGPクラスにステップアップすることを発表したミラーも,レッドブルKTMアジョに所属してKTMのマシンを駆っています。KTMとしても,一足飛びにMotoGPクラスではなくて中量級クラスに参戦する話もあったようですが,現在のMoto2クラスは,車体は複数のコンストラクターが参戦しているものの,エンジンに関してはホンダの市販車であるCBR600RRをベースとしたもののワンメークとなっています。KTMとしては,車体,エンジン共に自社のもので参戦することを目標にしていることから,Moto2クラスを飛び越えることにしたようです。今回の発表によると,最高峰クラスへの参戦開始は2017年シーズンからということです。KTMとMotoGPクラスとの関係は今回が初めてではなく,2004年からチーム・ロバーツにエンジンを供給するという形で2年間参戦したことがありました。しかし,当時は全てのクラスに参戦していて,最高峰クラスはコストがかかる割に思うような成績を収めることができませんでしたから,2005年シーズンをもってチーム・ロバーツとの関係を解消。2006年シーズンからは,250ccクラスへの参戦に力をおくようになりました。ちなみに,この時のワークスライダーの一人が青山博一です。今回の最高峰クラス参戦は,前回と違って自社チームでの参戦となります。そのワークスマシンですが,チューブフレームにWP製のサスペンションという車体にV4エンジンを搭載したものになるようです。来シーズン末からトラックでのテストを開始する予定になっているようですが,ライダーに関しては,今回の発表ではありませんでした。今回の決定により,今シーズン参戦しているホンダ,ヤマハ,ドゥカティに加え,来季からのスズキ,アプリリア,そして今回のKTMと,最高峰クラスは群雄割拠の時代へと突入していくことになりますね。 |
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2014/09/18(木) ☆1階級飛び越えて(MotoGP) ○2006年シーズン以来ホンダのサテライトチームの一つとなっているLCRホンダから発表があり,現在Moto3クラスでランクトップをいくJ.ミラーを来シーズン起用することになりました。参戦するクラスは,もちろんMotoGPクラスです。使用するマシンは,ホンダが市販車としてMotoGPに投入しているRCV1000Rで,オープンカテゴリーへの参戦となります。LCRホンダについては,これまで最高峰クラスに1台体制で臨んできていました。しかし,イギリスのファイナンス関連会社であるCWMの支援を受け,来季から2台体制で臨むことになっていました。このページでも既にお伝えしているように,もう1台については,今季ドゥカティのワークスチームからフル参戦しているC.クラッチローを起用することが既に決定していて,彼はホンダのファクトリーマシンであるRCV213Vを駆ってファクトリークラスにフル参戦することになっています。今回最高峰クラスにステップアップすることが決まったミラーは,19歳のオーストラリア人ライダーです。通常は軽量級,中量級,そして最高峰クラスへとステップアップしていくものですが,ミラーに関しては,中量級であるMoto2クラスを経験しないまま,1階級飛び越えて最高峰クラスにステップアップしていくことになります。こうしたステップアップをするのは,現在SBKにフル参戦していて,7月末に行われた鈴鹿8耐においては,MuSASHi RT ハルクプロから今年も参戦し,昨年に続いて2年連続優勝を果たしたL.ハスラム以来となります。この時のハスラムは,2000年にイタルジェットから125ccクラスに参戦し,2001年シーズンに1階級飛び越えてシェル・アドバンス・ホンダチームから500ccクラスにフル参戦しています。ただ,最高峰クラスへの参戦はこの年だけで,翌年は250ccに参戦し,2003年シーズン以後はBSBや現在と同様SBKで活躍しています。今回ステップアップを発表したミラーについては,来季は学習の年として臨むというように,最高峰クラスにおいて長期的な展望に立ってのものとなるようです。 |
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2014/09/17(水) ☆新たに(MotoGP) ○1997年からずっとホンダのサテライトチームとして活躍してきたグレシーニ・レーシングですが,ホームグランプリとなる第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催期間中に,その会場であるミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリにおいて,アプリリア・レーシングとの間で,同社が開発するプロトタイプマシンをマネージメントすることで合意したことを発表しました。契約期間は,来季から2018年までの4年間となっています。来季から復帰するアプリリアについては,ここ数年はCRTクラスやオープンクラスにエンジンを供給したりしてMotoGPとの関係が出てきていました。そして,当初は2016年シーズンからの復帰を表明していましたが,今季途中から1年前倒しの噂が浮上していました。そのような中,グレシーニ・レーシングについては,最高峰クラス初年度となる今季は同チームで市販マシンRCV1000Rを駆ってオープンクラスに参戦していたものの,来季からホンダのファクトリーマシンを駆ることになっていたS.レディングに対して,資金難等の理由からこのままこのチームからファクトリークラスに参戦することが困難であることを告げていました。その結果,ホンダのサテライトチームとしての立場が,Moto2クラスを中心に大活躍しているマークVDSレーシング・チームに代わりました。と同時に,レディングは,来季からMoto2時代に所属していたそのマークVDSに復帰し,ファクトリークラスに参戦することが決まっていました。アプリリアとのタッグを組んだグレシーニ・レーシングのライダーについてですが,一昨日アプリリア・レーシングから発表があり,A.バウティスタとの間で2015年までの2年間にわたる契約が成立しました。参戦するチームは,もちろんグレシーニ・レーシングからです。ということは,同チームとバウティスタにとっては,2012年から続いている両者の関係が,さらに2年間続くことになります。 |
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2014/09/16(火) ☆決定(F1) ○イタリアGP開催中に来季のレースカレンダーの暫定版が発表され,10日付のこのページでその点についてお伝えしていました。そして,12日(金)に北京において世界モータースポーツ評議会が開かれ,来季のレースカレンダーについて審議し,いくつかの小変更を受けて正式決定しました。それによると,まずメキシコGPとアメリカGPの日程が入れ替わりました。次に,2つの開催日が示されていた第15戦日本GPと最終戦アブダビGPですが,それぞれ9月27日,11月29日に決定しました。ということは,来季は20戦という開催数になると共に,開催期間が3月中旬から11月下旬までという長丁場のシーズンとなります。 なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2014/09/15(月) ☆ランクトップへ(JRR) ○第6戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。今回の大会は,SFとの併催となる『2&4』で行われ,JSB1000クラスのみの開催となっています。その決勝レースですが,オープニングラップの最終コーナーで2台が絡んで転倒し,マシンが炎上するというアクシデントから赤旗が提示されました。消火活動はもちろん,オイル溜まりがあってその処理に時間を要したため,18周の予定だったのが14周に減算して再スタートとなりました。再開後のレースは,6台によるトップ集団が形成されていきました。しばらくその6台によるバトルが繰り広げられていきましたが,9周目の第1ヘアピンでTeamGREENの渡辺一樹が転倒。救急車で運ばれる事態となりました。そして,渡辺が転倒した直後の切り返しで今度はここまでランクトップに立っていたMuSASHi RTハルクプロの高橋巧が転倒。再スタートを切ることができたものの,順位を大きく下げてしまいました。その高橋ですが,最終的に10位でチェッカーを受けています。2台が脱落したトップ争いは,その転倒劇があった翌周にヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行がトップに浮上し,徐々に後続との差を広げていきました。最後は,2位に入ったヨシムラスズキシェルアドバンスの津田拓也におよそコンマ3秒の差をつけてゴールし,福岡出身の彼にとって地元九州で優勝すると共に,高橋に替わってランクトップに立ちました。3位には,鹿児島出身の自身にとっても,そしてメーカーにとってもホームとなるTeamGREENの柳川明が入っています。 |
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☆淡々と(SF) ○第5戦の決勝レースが,JSB1000クラスに続いて行われました。そのJSB1000クラスのオープニングラップで発生したアクシデントにより,SFの決勝レースは10分遅れで始まりました。今回のレースは給油がないため,ピットインの必要がなく,結果的にこれがレースの展開に大きく影響を与えました。スタート時に中段で複数の接触があり,この接触によりNAKAJIMA RACINGの木暮卓史がリタイアに終わっています。中段でアクシデントが発生したスタートですが,前方で好スタートを切ったのは,3番グリッドだったPETRONAS TEAM TOM'SのA.ロッテラーでした。そのロッテラーに続いたのは,2番手スタートのP.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資でした。3番手につけたのは,9番グリッドからロッテラーに負けず劣らずの好スタートを切ったLENOVO TEAM IMPULのJ-P.オリベイラでした。レース序盤こそつばぜり合いはあったものの,上位争いは全くと言っていいほど順位の入れ替えがなく,見た目上レースは淡々と進行していきました。そして,結局大きな波乱が起きないままチェッカーとなり,ロッテラーが今季2勝目を挙げました。確かにロッテラーの走りは圧巻だったり,新型マシンの速さを感じることはできたりしましたが,果たしてレースを観に来た観客が満足できるものだったのかという点ではかなり疑問となったのも事実です。抜きどころが少ないオートポリスでの開催で,ピットインの必要がないレースとした措置が果たして妥当だったのか,関係者で検討の必要がありそうなレースでした。 |
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☆シーズン初(MotoGP) ○第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われました。MotoGPクラスは,4周目にモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシがトップに浮上し,それをレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが追うという展開となりました。しかし,そのマルケスは10周目に今季初となるレース中に転倒を喫してしまい,再スタートを切ることはできたものの,トップ争いから脱落してしまいました。そのマルケスですが,最終的に15位でチェッカーとなり1ポイントを獲得しています。マルケスの転倒により追う者がいなくなったロッシは,トップの位置を順調に走行し続け,独走で昨年6月の第7戦TTアッセン以来24戦ぶりとなる今季初優勝をホームレースで飾りました。現役でレジェンドとなっているロッシですが,今回の優勝は最高峰クラス通算81勝目,キャリア通算107勝目となります。また,ここまでの12戦は,全てレプソル・ホンダ・チームが優勝(マルケスが11勝,D.ペドロサが1勝)を飾ってきましたので,チームにとっても,ホンダ以外のメーカーにとっても今季初優勝となります。2位には,唯一リアタイヤでハードタイヤを選択したモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾが入り,同チームがワンツーフィニッシュを飾っています。3位には,ドゥカティのA.ドビツィオーゾに競り勝ったペドロサが入りました。ドライブM7アスパーの青山博一は,惜しくもオープンオプションクラストップを逃す12位でチェッカーを受けています。 Moto2クラスは,このクラスでトップチームとなっているマークVDSレーシング・チーム勢が今回も好調で,E.ラバトとM.カリオのチームメイト同士でトップ争いが展開されていきました。最後はラバトがカリオに2秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受け,3戦連続7勝目,通算10勝目を挙げました。3位には,エアアジア・ケータハムのJ.ザルコが入り,今季2回目となる表彰台を獲得しています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,8番グリッドからスタートして10位でチェッカーを受け,今季初めてトップ10チェッカー(開幕戦で3位に入ったものの,その後の車両違反で失格となったのが何とも残念でしたね。)となりました。 Moto3クラスは,Moto2クラスと同じようにエストレラ・ガルシア0,0のA.リンスとA.マルケスのチームメイト同士によるトップ争いとなりました。そのバトルを制したのはリンスで,1000分の42秒差で2戦連続となるトップチェッカーを受けました。3位には,ポールからスタートしたランクトップをいくレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが入っています。 |
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2014/09/12(金) ☆復活(FE) ○FIAが統括する最初の電動フォーミュラカーシリーズであるフォーミュラE(このサイトでは,"FE"と表記します。)が,明日から中国の首都である北京でいよいよ開幕します。このシリーズは,世界10都市を舞台に公道レースとして開催される予定になっていて,ドライバーラインナップを見るとプレイングマネージャーとしてフル参戦するJ.トゥルーリをはじめ,N.ハイドフェルド,S.ブエミ,B.セナといった元F1ドライバー等の有力ドライバーが全10チームからエントリーしています。日本関連としては,イギリスの大手保険会社である『アムリン』をメインスポンサーに迎え,元F1ドライバーで,2006年から2008年の途中までF1に参戦した『スーパーアグリF1』のチーム代表である鈴木亜久里がエグゼクティブ・チェアマンを務める『アムリン・アグリ』がフル参戦することになっています。このチームは,スーパーアグリF1時代にテクニカルディレクターを務めたM.プレストンとチーフデザイナーだったP.マックールが実質的に指揮することになっています。そして,この度同チームから発表があり,開幕戦のドライバーとして,今シーズンもインディカー・シリーズにフル参戦した佐藤琢磨を起用することになりました。彼もまたスーパーアグリF1からフル参戦した経験を持ちますから,戦う場所こそ違え,まさに"スーパーアグリF1の復活"ともいえる状況となりました。アムリン・アグリとしては,本来A.フェリックス.ダ.コスタ&K.レッグの2台体制でシーズンに臨むことになっているのですが,開幕戦に関しては,啄磨&レッグのドライバーラインナップということになります。なお,このシリーズに対してテレビ朝日が支援体制を組んでいて,決勝レースはもちろん,フリー走行,予選といった全走行を,地上波のテレビ朝日,BS朝日,CSテレ朝チャンネル1が分担して放送する予定になっています。開幕戦は,フリー走行をBS朝日が,予選をCSテレ朝チャンネル1が,決勝を地上波のテレビ朝日が放送する予定になっています。放送の詳細については,テレビ朝日のサイトをチェックしていってください。また,FEには新たな取り組みがあって,ファンによる事前投票の結果で,決勝レース中に使用することのできる“ブースト”を得ることができる『ファンブースト』というシステムが設定されています。これは,事前の投票で上位3位にランクインしたドライバーは,レース中にマシンのパワーを40馬力ほど向上させることのできるブースト(5秒間)を1度だけ使うことができるというものです。これについても,テレビ朝日のFEサイトで紹介及びファンブースト公式サイト(英語版)へのリンクがありますので,この面でもチェックしていってください。 |
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2014/09/11(木) ☆退任(F1) ○フェラーリの会長であるL.ディ.モンテゼモロが声明を発表し,市販車,F1チームの両方の職務から身を引くことになりました。23年間にわたってフェラーリのトップを務めてきた彼ですが,10月13日(月)に予定されているフィアット・クライスラー・オートモービルズがニューヨーク証券取引所に株式上場するのを期に退任を決意したようです。モンテゼモロの去就については,最近になって更に取り上げられるようになっていました。そのような中,先週末行われたイタリアGPでは,退任について自ら否定する発言を行っていました。しかし,今日行われる予定になっているフェラーリの役員会を前にした10日に,今回の発表に至りました。常にチャンピオン争いに絡むことが期待されているフェラーリですが,ここ数年はそれさえもままならない状態が続いていて,特に車体,エンジン共にブランニューになった今シーズンに至っては,F.アロンソ&K.ライコネンという2人のチャンピオン経験者を擁しているにもかかわらず,チャンピオン争いどころか,よくて表彰台獲得という状況がずっと続いています。そして,熱狂的なフェラーリファンで埋め尽くされるイタリアGPでは,ライコネンが何とか9位に入るのみという惨敗に終わっていました。そして,チャンピオン争いでは,現在トップをいくメルセデスのN.ロズベルグとランク5位につけているアロンソとの差がほぼダブルスコアになっています。モータースポーツ,特にF1をメーカーとして中心に据えているフェラーリですから,そのフェラーリを傘下に収めているフィアットとしては,こうした状況をよしとしていないのは確かでしょう。今回の退任劇には,こうした状況が影響していたのかもしれません。なお,モンテゼモロの後任には,そのフィアットでCEOを務めているS.マルキオンネが兼務することになりました。 |
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2014/09/10(水) ☆全20戦(F1) ○イタリアGPの開催中に,FIAから来季のレースカレンダーの暫定版が発表されました。それによると,来季は新たにメキシコGPが加わって,3年ぶりに全20戦となります。開幕戦及び最終戦は,今シーズンと同じくそれぞれオーストラリアGP,アブダビGPになっています。暫定版らしく,日本GPとアブダビGPについては,前のグランプリと2週連続開催が可能かどうかが未定のため,2つの日にちが組まれています。 なお,具体的なカレンダーは以下の表のようになっています。また,まだ暫定版ですので,今後変更になる可能性があります。 |
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2014/09/09(火) ☆混乱(F1) ○メルセデスのL.ハミルトンの勝利に終わったイタリアGPですが,そのレースが終了してまもなくケータハムから発表があり,ケータハムのチーム代表であるC.アルバースが退任することになりました。T.フェルナンデスが所有していた同チームですが,シーズン途中でC.コレスがアドバイザーを務めるスイスと中東の投資家グループがチームを買収。その後,元F1ドライバーであるアルバースがチーム代表に就任していました。今回の発表によると,退任する理由は,家族との時間を取りたいなどの「個人的な理由」によるものだということです。しかし,これまでF1と関わりをもったことがない人ならともかく,ドライバーとして数年間F1の世界にいた彼ですから,家族との時間が取れないことは十分覚悟できていたはず。もちろんそれ以外の個人的な理由はあるのかもしれませんが,まだ就任してそれほど経っていない中での退任ですから疑問を持たざるを得ません。小林可夢偉がベルギーGPだけではありますがA.ロッテラーにシートを譲ったこと。いまだにその可夢偉のシートが危うく,何人かのルーキーの名前が挙がっていること。また,イタリアGP終了後に,可夢偉がチームクルーに「いつかまたどこかで一緒に仕事をすることがあったらよろしく。」というような主旨の発言を行ったということ。この発言は自分自身のシートの危うさを言っているのではなく,ドライバーだけでなくクルーであってもいつ解雇されるかわからないという不安定な状況を表わしたものでしょう。これらのことを考え合わせると,今回の退任は,新たなスタートを切ったチームがかなり混沌とした状況にあることを示しているのかもしれません。なお,アルバースの後任には,ゼネラルマネージャーを務めていたM.ラヴェットが就任することになっています。 |
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2014/09/08(月) ☆ミス(F1) ○第13戦イタリアGPの決勝レースが,モンツァ・サーキット(アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ)で行われました。フロントローをいつものようにメルセデス勢が独占してスタートしましたが,ポールからスタートしたL.ハミルトンがスタートダッシュに失敗して順位を4位まで下げてしまいました。それに対して,2番手スタートのN.ロズベルグは好スタートを切ってトップに立ちました。マクラーレンのK.マグヌッセンが2位,ウィリアムズのF.マッサが3位となった上位陣ですが,マグヌッセンをマッサとハミルトンが5周目にパスして順位を上げました。10周目に入ってトップをいくロズベルグが第1シケインでエスケープゾーンに飛び出してしまって2位以下と差が縮まりました。その翌周にハミルトンがマッサをパスし,メルセデスのワンツーとなりました。両者の争いはピットストップ後も変わらなかったものの,28周目に何とロズベルグが9周目と同じ場所でコースを外れてしまい,ハミルトンがトップに立ちました。そして,最終的に3秒ほどの差をつけてハミルトンがトップでチェッカーを受け,4戦ぶり今季6勝目を挙げました。ロズベルグが2位でチェッカーとなったため,ランキング争いでは,トップのロズベルグと2位のハミルトンとの差が22に縮まっています。3位にマッサが入り,今季初表彰台を獲得しています。19番グリッドからスタートしたケータハムの小林可夢偉は,ポテンシャルがかなり劣るマシンを堅実に走らせていき,直接的ライバルであるマルシャのJ.ビアンキを押さえて17番手でチェッカーを受けています。予選でもマルシャを押さえた可夢偉ですが,決勝でも同様の結果を出し,可夢偉を不安定な状況に追いやっているチームの首脳陣に強烈なアピールをしたのではないでしょうか。 |
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2014/09/07(日) ☆好調(F1) ○第13戦イタリアGPの予選が,フェラーリのお膝元で,超高速サーキットとして有名なモンツァ・サーキット(アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ)で行われました。前日2回行われたフリー走行で総合タップタイムをマークしたのが,メルセデスのL.ハミルトンでした。そのハミルトンは,予選前に行われた3回目のフリー走行でもそのハミルトンがトップタイムで,予選でどうなるかが注目されました。そのハミルトンですが,果たして予選でもその好調さに変わりなく,5月に行われた第5戦スペインGP以来およそ4ヶ月ぶり,シーズン5回目となるポールを獲得しました。ここまで4戦連続ポールを獲得してきたメルセデスのN.ロズベルグは,予選前のフリー走行3でギアボックストラブルが発生し,わずか3周しただけで走行を断念してしまっていて,予選での影響が心配されました。その予選ですが,速さは見せたものの,チームメイトのタイムを上回ることができず,2番手タイムで予選を終えています。3番グリッドを獲得したのはウィリアムズのV.ボッタスで,チームメイトのF.マッサが4番手タイムをマークし,ウィリアムズ勢も好調な走りを見せました。ちなみに,5,6番グリッドをマクラーレン勢が獲得し,トップ6は全てメルセデスエンジンユーザーという結果でした。前戦はA.ロッテラーにシートを奪われて参戦することができなかったケータハムの小林可夢偉は,直接的ライバルであるマルシャ勢を抑えて19番グリッドを獲得し,チームにその存在感を見せつけました。 |
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2014/09/06(土) ☆3台(MotoGP) ○現在Moto3クラスでランクトップをいくのは,レッドブルKTMアジョのJ.ミラーです。そのミラーについては,来シーズンステップアップが確実視されていて,しかも普通であればMoto3からMoto2へと段階を踏んでいくものの,いきなりMotoGPクラスへのステップアップがほぼ確実視されています。その点については,現段階では噂にしか過ぎませんが,HRCが彼の才能に注目し,ファクトリーマシンではなく,最高峰クラスにおけるホンダの市販マシンでの参戦をサテライトチームにもちかけているようなのです。そして,そのミラーが抜けるであろうレッドブルKTMアジョについて,来季の体制がほぼ固まりつつあるようです。今シーズンはミラー&K.ハニカの2台(レッドブル・ハスクバーナ・アジョとしてD.ケント)という体制で臨んでいました。現在噂されている体制ですが,どうやらハニカは残留するようです。そして,そのチームメイトとして名前が挙がっているのは,今季マヒンドラ・レーシングからフル参戦し,現在ランク9位につけているM.オリベイラと,アンブロシオ・レーシングからフル参戦し,ここまでランク11位につけているB.ビンダーを起用することになりそうです。新たにチーム加入が噂されてる二人は,どちらも今季インドのバイクメーカーであるマヒンドラを駆っています。 |
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2014/09/05(金) ☆出場(F1) ○ケータハムから発表があり,今日からモンツァ・サーキットで開幕するイタリアGPでは,M.エリクソンと小林可夢偉という通常のドライバーを起用することが決定しました。スパ・フランコルシャンで行われた前戦ベルギーGPでは,可夢偉に代えてA.ロッテラーを起用した同チームでしたが,イタリアGPについても不透明なままでした。「ロッテラーを再び起用するのではないか」や「R.メルヒを起用するのではないか」等いくつかの選択肢が噂されていました。どうやらチームとしてはメルヒの起用を検討していた感じがあるのですが,F1出場に必要なスーパーライセンスの波及ができなかったため,メルヒの起用を今回は断念したようなのです。ロッテラーにも声がかかったようなのですが,そのロッテラーは出場を拒否したとの報道もあります。今回の可夢偉起用には但し書きがあり,金曜日に行われるFP1では,メルヒがステアリングを握ることも合わせて発表がありました。ロッテラーが出場を拒否したのはこのことと関係があるようで,少しでも走行経験を積んでいきたいという希望を持つロッテラーにとって,FP1だけではあっても走行できないことに不満があったようなのです。今回名前が挙がっているメルヒですが,今シーズンは「フォーミュラ・ルノー3.5」シリーズにフル参戦していて,現在ランク2位につけてタイトル争いに絡んでいる若手有力ドライバーの一人です。今回の出場でマイレージを稼ぎ,スーパーライセンス獲得へとつなげたい意向があるようです。ということは,イタリアGP以降の可夢偉の出場はかなり不透明で,メルヒがシートに座る可能性は否定できません。こうした状況にある可夢偉としては,当然チームの対応に不満を持っているようです。報道陣の質問に答えた可夢偉のコメントによると,「弁護士に相談している」ということのようですから,まだまだ紆余曲折がありそうです。マシンの性能がかなり低く,いまだにチーム創設以来ノーポイントレースが続いている同チームですが,ドライバーに関してこのようにばたばたしていることがプラスに働くとは思えないのですが,こうした政治的な臭いのすることもF1らしさといえるのかもしれません。 |
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2014/09/04(木) ☆新名称&使用エンジン(F1) ○2016年シーズンから新規に参入するチームのオーナーは,NASCARシリーズにも共同で参戦しているG.ハースです。そのハースが率いる新規参入チームの名称は,当初『ハース・フォーミュラ』として登録されていました。しかし,この度新たな発表があり,チーム名称を『ハースF1チーム』とすることになりました。名称を変えた目的は,ハースの話によると,"F1"という名称を入れることで,自分たちがモータースポーツの頂点にいることを自動的に伝えることができるということがその理由の一つのようです。その新規参入チームがどのエンジンを使用するかは,正式発表がなされていませんでしたが,名称変更の発表が行われた翌日にフェラーリエンジンを使用することが正式発表されました。その発表によると,エンジンだけでなく,パワーユニットやトランスミッションについても供給することになりました。アメリカに拠点を置く同チームですが,フェラーリがエンジン供給を決めたのは,フェラーリとしてアメリカを重要なマーケットと考えているからということのようです。フェラーリとハースの提携はこれだけでなく,彼が所有する会社が大型NC工作機械の製造でも知られている『ハース・オートメーション』で,同社が2015年シーズン末,つまりチームがF1に参戦するまでの間,フェラーリのスポンサーを務めることにもなりました。なお,今回両者の間で結ばれたエンジン等の供給に関する契約ですが,具体的な数字は上がっていないものの,複数年契約ということです。 |
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2014/09/03(水) ☆復活(MotoGP) ○DORNAスポーツ社とサーキット・オブ・ウェールズから発表があり,2010年シーズンからシルバーストーン・サーキットで開催されてきたイギリスGPを,2015年シーズンに関してはドニントンパーク・サーキットで開催することになりました。現在ウェールズのブライナイ・グエント州で建設が進んでいるサーキット・オブ・ウェールズですが,DORNAスポーツ社との間で2015年から5年間の延長オプションを含んだ契約が先月成立していて,2015年シーズンからの開催をどうするかについて検討がなされていました。来シーズン限りではありますが,復活開催となったドニントンパーク・サーキットは,1987年から2009年シーズンまで23年間にわたって開催されてきたWGPファンにとっては大変馴染みのあるサーキットの一つです。ちなみに,同サーキットでの最終開催年となった2009年シーズンですが,250ccクラスの優勝者は青山博一でした。来季の去就が不透明なままですが,ぜひとも来季もシートが確保できるといいですね。なお,125ccクラスの優勝者はアプリリアのマシンを駆るJ.シモン,MotoGPクラスの優勝者は,現在ドゥカティに所属し,当時はレプソル・ホンダ・チームだったA.ドビツィオーゾでした。 |
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2014/09/02(火) ☆ステップアップ(MotoGP) ○ベルギーに本拠を置くマークVDSレーシング・チームから発表があり,現在エストレラ・ガルシア0,0からMoto3クラスにフル参戦しているA.マルケスを来季からMoto2クラスに起用することが決定しました。今回ステップアップが決定したマルケスは,現在Moto3クラスでランク2位につけています。昨年のMotoGPクラスチャンピオンで,今シーズンは12戦中11勝を飾って圧倒的速さを見せているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの実弟としても知られています。本人は来季からのステップアップを希望していましたし,Moto2クラスに参戦するチームも彼の起用を目論んでいて,複数のチームからオファーがあったようです。その中でマルケスが選んだのが,Moto2クラスのトップチームで,現在ランク1,2位を独占しているマークVDSレーシング・チームということになりました。ランク1位に立っているE.ラバトは,来季も同チームからMoto2クラスにフル参戦することが決まっていますから,ステップアップするマルケスはいきなり強力なチームメイトと組むことになり,彼にとって心強いのではないかと思います。今回の発表によると,契約期間は2年間となっています。ちなみに,噂にしか過ぎませんが,マークVDSレーシング・チームは,来季からMotoGPクラスにも参戦するのではないかといわれています。そして,その際使用するマシンは,何とホンダが供給するファクトリーマシンであるRC213Vというものです。これは,長年ホンダ・グレシーニに供給されていた分で,ホンダのファクトリーマシンを失うホンダ・グレシーニは,一応再来年からの復帰が決まってはいますが,1年前倒しで来季からの復帰も度々噂されるアプリリアのワークスマシンを使用するのではないかというのです。真偽の程はともかく,もしこれが本当だとすると,今回のマルケスの契約は,将来的に兄弟で同じマシンを駆ることに繋がっていくのかもしれませんね。さらに発展すれば,兄弟で同じファクトリーチームに所属したりして…。 |
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2014/09/01(月) ☆2年連続(MotoGP) ◯第12戦イギリスGPの決勝レースが,ドライコンディションのシルバーストーン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,前戦で連勝が途切れたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが再び表彰台の頂上に立つことができるか注目されていました。決勝レースまでの全てのセッションでトップタイムを刻んできたマルケスは,ポールからスタートしました。それに対して,このサーキットを得意とするモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾは,予選ではペースが上がらずに3番グリッドからスタートしました。決勝レースでは,昨年のこの大会と同じようにこの2人によるバトルが繰り広げられていきました。両者のバトルを制したのは,再び表彰台の頂点を目指すマルケスでした。惜しくも優勝を逃したロレンゾでしたが3戦連続の2位に入っています。3台によるバトルとなった3位争いを制したのは,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシでした。ドライブM7アスパーの青山博一は,14位でチェッカーとなり,4戦連続でポイントを獲得しています。 Moto2クラスは,3台による激しいトップ争いがゴール直前まで続きました。そのバトルを制したのは,ここまでランクトップをいくマークVDSレーシング・チームのE.ラバトでした。惜しくも1000分の63秒差で2位に入ったのは,チームメイトのM.カリオでした。さらにそのカリオと僅差で3位に入ったのが,パギナス・アマリラスHP40のM.ビニャーレスでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,15位に入ってポイントを獲得しています。昨日お伝えしたように,テルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,もらい事故で転倒して骨折したため,走行をキャンセルしています。 Moto3クラスは,4台によるトップ争いが展開されていきました。そのバトルを制したのは,前戦でトップに立っていたものの,周回数を間違えるというミスを犯して優勝を逃したエストレラ・ガルシア0,0のA.リンスでした。1000分の11秒差で2位に入ったのは,リンスのチームメイトであるA.マルケスでした。さらに,1000分の72秒差で3位に入ったのは,ジュニア・チームGO&FAN Moto3のE.バスティアニーニでした。 |
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☆ノートラブルで(SGT) ○第6戦の決勝レースが,ドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。今大会は,8月の鈴鹿恒例の『インターナショナル鈴鹿1000km』です。GT500クラスは,リストラクターの違いなどから,チームによってピットストップの回数に違いがあり,4回なのか5回なのかが結果に違いをもたらす可能性がありました。そのような中で行われた決勝レースは,序盤からアクシデントやトラブルが多発し,荒れたレースとなっていきました。そのような中,ポールからスタートした中嶋一貴&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S RC Fは,様々なアクシデント等を横目に順調に走行し続け,5回ピット作戦ながら2位以下に差をつけていき,見事ノートラブルで今季初優勝を飾りました。3番グリッドからスタートした松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rは,トップのTOM'S には最終的に差をつけられたものの,こちらも順調に走行を続け,2位表彰台を獲得しました。この結果,松田次生&R.クインタレッリ組がランキングトップに立ちました。3位につけていた石浦宏明&O.ジャービス組のDENSO KOBELCO SARD RC Fでしたが,最後のピットストップをしてコースインすると,何とデグナーカーブで左リアタイヤが外れるというトラブルが発生してリタイアに終わってしまいました。代わって3位に立ったのが山本尚貴&F.マコウィッキ組のウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTで,前戦に次いで2戦連続表彰台獲得となりました。 GT300クラスは,レース序盤CR-ZとPRIUSの3台のハイブリッドマシンによるバトルが展開されていきました。そのような中でペースを上げてきたのが,飯田章&吉本大樹&佐藤晋也組のTWS LM corsa BMW Z4でした。どんどんペースを上げて上位3台に迫っていき,最終的にはポールからスタートした高木真一&小林崇志組のARTA CR-Z GTとのトップ争いとなりました。一進一退を続ける両マシンの争いは,終盤に入って突然ARTAのマシンがペースダウン。エンジン系のトラブルが発生したために緊急ピットインし,そのままリタイアとなってしまいました。ライバルのいなくなったTWS LM corsa BMW Z4はそのまま逃げ切り,トップでチェッカーを受けました。今シーズンから参戦を開始した同チームにとって,うれしい初優勝となります。トラブルを抱えながらの走行でしたが,新田守男&嵯峨宏紀&中山雄一組のOGT Panasonic PRIUSが最後まで走りきり,2位表彰台を獲得しました。3位にJ.ミューラー&荒聖治&A.ファーフス組のStudie BMW Z4が入り,今季2回目となる表彰台を獲得しています。 |
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