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2014/11/30(日)
☆初走行(F1)
○日本GP開催中にレッドブル離脱を発表し,先日噂通りフェラーリとの3年契約が成立したS.ベッテルが,フェラーリ製マシンの初走行を行いました。先日最終戦の会場であるヤス・マリーナ・サーキットにおいて合同テストが行われましたが,当初はそこが初ドライブの場所になる予定でした。ところが,契約期間内であったものの,一旦はテストに参加することを認めていたレッドブルが,情報が漏れるのを危惧してなのか,テストを前にして突然その決定を撤回。会場には訪れていたベッテルでしたが,走行することができないままに終わっていました。そのレッドブルとの契約が11月28日(金)をもって終了し,その翌日となる昨日ようやく初走行となったわけです。今回初走行を行った場所は,フェラーリのテストコースであるフィオラノです。初走行とはいっても,レギュレーションにより合同テストで使用したマシンを駆ることができませんので,それに抵触しない2012年型マシンであるF2012での走行となりました。奇しくも,このマシンは,ベッテルとF.アロンソが最後の最後までチャンピオン争いを展開し,最終的にわずか3ポイント差でベッテルがチャンピオンになった時のものです。因縁はさらにあって,今回使用したマシンには,来季からベッテルが使用するカーナンバーである"5"がつけられていたのですが,そのカーナンバー5は,2012年にアロンソがつけていたものと同じ番号。意図的なものではなく単なる偶然なのでしょうが,こうしたことがあるものなのですね。
2014/11/29(土)
☆ルーキーペア(F1)
○トロロッソから発表があり,先日シート喪失を明らかにしていたJ-E.ベルニュのシートにC.サインツJrが座ることになりました。来シーズンのトロロッソのシートについては,一昨日のこのページでお伝えしたように,D.クビアトが残留し,もう一つのシートにルーキードライバーであるM.フェルスタッペンが座ることが既に決まっていました。ところが,鈴鹿サーキットで行われた日本GPの際,レッドブルのS.ベッテルがチーム離脱を発表。つい先日フェラーリへの移籍が発表されていました。突然の発表で大きな衝撃があったF1界でしたが,そのシートに誰が座るのかも注目を浴びました。そして決まったのが,レッドブルと兄弟チーム関係にあるトロロッソのクビアトでした。ということで,来季のレッドブルは,D.リカルド&クビアトというトロロッソからの"昇格組"ペアということになりました。そして,突然空いたトロロッソのシートに誰が座るのか注目となりましたが,ベルニュの残留も含め,いくつかの噂が出たものの,最終的に今回の発表となったわけです。今回シートを獲得したサインツJrは,過去WRCにおいて2度の世界チャンピオンを獲得し,現在はダカールラリーで活躍しているC.サインツの息子です。レッドブルの若手ドライバープログラムの一員でもある彼は,今季フォーミュラ・ルノー3.5シリーズにフル参戦し,見事史上最年少記録でチャンピオンを獲得しています。今回の決定により,来シーズンのトロロッソはルーキードライバーコンビでシーズンに臨むことになりました。また,F1全体で見ると,来季の参戦が決まっているチームでドライバーが未定なのは,ホンダエンジンを搭載することになるマクラーレンのみとなりました。
2014/11/28(金)
☆兼任(F1)
○来シーズンもフォース・インディアからフル参戦することが決定しているN.ヒュルケンベルグが,世界耐久選手権(WEC)シリーズの中でメインとなるルマン24時間耐久レースでポルシェのマシンを駆ることが発表されました。今シーズンからWECに本格復帰を果たしているポルシェですが,1年を通して2台体制で臨んでいます。そのような中,先日ポルシェから発表があり,2015年のルマンについては,3台体制で臨むことが決定しています。ドライバーについては,組み合わせは未定なものの,今シーズン参戦している6名(T.ベルンハルト,M.ウェーバー,B.ハートレー,R.デュマ,N.ジャニ,M.リーブ)の残留は決定しています。もちろん,マシンに関しても,今季と同様ポルシェ919ハイブリッドです。来季増加するもう1台分のドライバーについては,先日の発表段階では未定となっていました。今回のヒュルケンベルグ参戦発表により,残りは2名ということになります。以前はいまだに発表されていないマクラーレンのドライバーであるJ.バトンがポルシェとの交渉を噂されていましたが,ポルシェによると交渉自体を否定していて,とりあえずその噂は表面上消えているような状態といえます。残り2名については,ポルシェのGTチームのドライバーを中心にして選択されていると思われますが,バトンも含めてしばらく動向が気になるところです。なお,今回発表されたヒュルケンベルグの参戦ですが,以前は現役F1ドライバーがルマンにも参戦することがありましたが,最近は見られなくなっていて,2009年にプジョーから参戦したS.ブルデー以来となります。
2014/11/27(木)
☆2周(F1)
○アブダビGPの会場となったヤス・マリーナ・サーキットで行われた合同テスト2日目の走行が行われ,チャンピオンマシンであるメルセデスW05を駆るP.ウェーレインがこの日の総合トップタイムをマークしました。今回トップタイムをマークしたウェーレインは,9月に同チームのリザーブドライバーに就任した20歳のドイツ人ドライバーで,今シーズンはドイツを中心に行われているDTM(今シーズンからSGTとの共通モノコックを使用していますね。)にメルセデスのマシンを駆って参戦していました。総合2番手タイムをマークしたのは,フェラーリのマシンを駆ったR.マルチェロでした。そのマルチェロは,フェラーリの育成ドライバーの一人で,今シーズンはGP2シリーズに参戦していました。総合3番手タイムをマークしたのは,トロロッソのマシンを駆るM.フェルスタッペンで,彼は元F1ドライバーであるJ.フェルスタッペンの息子です。2日間ともトロロッソのステアリングを握ったフェルスタッペンですが,初日は最下位(ノータイムに終わったマクラーレンを除いて)に終わったものの,この日は前日より4秒アップを果たしての3番手でした。前日わずかに3周しかできなかった今回最大の注目点であるマクラーレン・ホンダですが,この日もトラブルが発生したため,わずかに2周しかできず,今回のテストはノータイム,合計5周という結果に終わってしまいました。不安な船出となった今回のテストですが,早い段階で問題点が浮上するというのは,ある意味いいことなのかもしれません。もっとも,ホンダのエンジニアにとっては,多忙なシーズンオフになることは間違いないでしょうが。

☆シート喪失(F1)
○今季トロロッソからフル参戦し,合計22ポイント獲得してランク13位でシーズンを終えたJ-E.ベルニュが,自身のツイッターの中で来季はトロロッソのシートを失うことを発表しました。来シーズンのトロロッソのシートに関しては,D.クビアトの残留とM.フェルスタッペンの起用が決まり,それに伴いベルニュのシート喪失も決まっていました。ところが,レッドブルのS.ベッテルが来シーズン突然チームを離脱する(つい最近フェラーリへの移籍が正式発表されましたね。)ことになり,その空いたシートにクビアトが座ることになりました。そのため,ベルニュ残留の可能性が出てきていたわけですが,今回自身によってシート喪失を発表しています。この背景には,まだ正式発表はなくて噂の段階に過ぎませんが,元WRC王者C.サインツの息子であるC.サインツJrのシート獲得があるものと思われます。
2014/11/26(水)
☆復活(JRR)
○MFJから来シーズンのJRRのレースカレンダーが発表されました。それによると,一番の話題は,JRRの開催から撤退していた筑波サーキットの復活でしょう。「諸般の事情」から2014年シーズン以降の開催から撤退を発表していた筑波サーキットですが,長い歴史があり,しかも首都圏からとてもアクセスしやすい環境にある同サーキットだけに,復活を望む声が上がっていました。今回の復活劇は,そうした声に応えたものです。この筑波の復帰により,開催数が今季より1つ増え,全9戦での開催となります。我が大分県にあるオートポリスでの開催は,今シーズンと同じく年2回開催で,その内の1つはSFとの併催である2&4となります。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。そして,今回のカレンダーは暫定ですので,今後変更される可能性があります。
2015年 JRRレースカレンダー(暫定)
決勝日 サーキット 開催クラス
第1戦 4月12日 鈴鹿サーキット JSB1000クラスのみ(2&4)
第2戦 4月26日 オートポリス 全クラス
第3戦 5月31日 ツインリンクもてぎ 全クラス
第4戦 6月28日 スポーツランドSUGO 全クラス(JSB1000クラスは120mile耐久)
第5戦 8月23日 ツインリンクもてぎ J-GP2クラスのみ(2&4)
第6戦 9月13日 オートポリス JSB1000クラスのみ(2&4)
第7戦 9月27日 筑波サーキット J-GP2,ST600,J-GP3
第8戦 10月18日 岡山国際サーキット 全クラス
第9戦 11月 1日 鈴鹿サーキット 全クラス(JSB1000クラスは2レース)

☆3周(F1)
○最終戦が終了し,その舞台となったアラブ首長国連邦にあるヤス・マリーナ・サーキットにおいて,2日間にわたる合同テストが始まりました。今回のテストには,10チームが参加していて,その中にはついにホンダエンジンを搭載したマクラーレンも含まれています。初日の総合トップタイムをマークしたのは,今年コンストラクターズタイトルで3位に輝き,名門チーム復活を遂げたウィリアムズのV.ボッタスでした。総合2番手タイムは,大幅にチーム刷新を図っているフェラーリのK.ライコネンでした。総合3番手タイムは,今シーズン圧倒的な強さと速さを誇ったメルセデスのマシンを駆ったN.ロズベルグがマークしています。大きな注目点となったマクラーレン・ホンダは,まだ来シーズンのドライバーが正式に決まっていないこともあって,テストドライバーのS.ファンドーネが今回のテストはステアリングを握っています。そのファンドーネが駆るマクラーレンMP4-29H1x1は,電気系のトラブルが発生してわずか3周しかできず,リザルトとしてはノータイムで初日の走行を終えています。新規開発のパワーユニットですから,これはどのメーカーもくぐらざるを得ない状況なのかもしれませんね。
2014/11/25(火)
☆交替(F1)
○フェラーリから発表があり,M.マティアッチに替えて,新たにM.アリバベーネがチーム代表に就任しました。今回職を辞したマティアッチは,今年4月にS.ドメニカリに替わって同職についたばかりで,わずか7ヶ月での交替となりました。そのマティアッチは,就任当初からあくまでも「つなぎ」的役割なのではないかという噂が出ていました。さらに,M.シューマッハと共に黄金時代を築き,現在はF1から遠ざかっているR.ブラウンが復帰するのではないかという噂まで浮上していました。今シーズンのフェラーリは,1993年シーズン以来となる未勝利というように不振な状況が続いていて,会長だったL.ディ.モンテゼモーロの更迭,F.アロンソの離脱とS.ベッテルの加入等,様々な改革が行われています。今回の交代劇は,その流れの一環となります。今回就任したアリバベーネは,長年フェラーリのスポンサーを務めている『マールボロ(Marlboro)』ブランドで有名な『フィリップモリス』社で2007年から副社長を務めてきた人物です。その間,フェラーリとの橋渡しに貢献していて,それが今回の就任に繋がったようです。なお,職を辞したマティアッチの今後についてですが,今回の発表ではその点に関して言及されていません。ただ,今シーズンの不振等を考えると,フェラーリから離れるということになりそうな気配です。
2014/11/24(月)
☆あっけなく(F1)
○ついに今シーズン最終戦となるアブダビGPの決勝レースが,UAEにあるヤス・マリーナ・サーキットで夕方からスタートとなるトワイライトレースとして開催されました。マシン,エンジン共に全くのブランニューとなった今季のF1は,圧倒的な速さを誇るメルセデス勢が終始シーズンをリードし,最終戦がダブルポイントとなることもあって,L.ハミルトンとN.ロズベルグのチャンピオン争いがここまで持ち越されていました。前日に行われた予選では,ランク2位を行くロズベルグがポールを獲得し,ランクトップを行くハミルトンが2番グリッド獲得という結果になり,決勝レースはスタートから二人の激しい争いが期待されていました。果たしてそのスタートですが,2番グリッドからのスタートとなったハミルトンが,自身「今季最高」と言わしめるほど抜群のスタートダッシュを決めてホールショットを奪いました。その後のハミルトンは,2位となったロズベルグとの差をどんどんつけていき,早くも独走態勢に持ち込みました。それに対して,逆転チャンピオンを狙うロズベルグは,23周目にコースオフを喫っし,さらに25周目に今度はエンジンパワーの不調を訴えるようになりました。どうやらエネルギー回生システムにトラブルが発生したようで,最後尾を走るケータハム勢と変わらないほどのペースで走らざるを得ない状況となりました。それ以後,ロズベルグをF.マッサ,V.ボッタスのウィリアムズ勢がパスして2,3番手に浮上しました。ピットからリタイアの指示を受けたロズベルグでしたが,「最後まで走りたい」という自身の意志を伝え,周回遅れになりながら走行を続けました。激しいバトルが期待されたメルセデス二人のバトルは,マシントラブルによりあっけなく勝敗がつき,ハミルトンが2008年以来自身2回目となるチャンピオンを獲得しました。今季11勝目を挙げたハミルトンですが,これはM.シューマッハ,S.ベッテルに並ぶ歴代2位タイとなる記録です。今季初のダブル表彰台を獲得したウィリアムズは,コンストラクターズタイトル3位で今季を終了しています。3戦ぶりの復帰となるケータハムの小林可夢偉は,戦闘力が全く落ちるマシンを何とか駆りながら完走に向けて走行を続けていきましたが,残念ながら42周走行したところでマシントラブルが発生してピットインし,そのままリタイアとなりました。
2014/11/23(日)
☆逆転に向け(F1)
○今シーズン最終戦となるアブダビGPの予選が,アラブ首長国連邦にあるヤス・マリーナ・サーキットで行われました。ポール争いは,当然のようにメルセデスのL.ハミルトンとN.ロズベルグとの間で展開されることが予想されていました。それを示すように,初日のフリー走行ではハミルトンが,予選前に行われた2日目のフリー走行ではロズベルグがトップタイムをマークしています。その二人によるポール争いは,逆転タイトルを狙うロズベルグが制しました。ここまでランクトップを行くハミルトンが2番グリッドからのスタートとなりましたので,今日行われる決勝レースでは,果たして1コーナーでのバトルがどうなるか大きな注目点となります。3番手タイムは,今シーズン好調な走りを見せているウィリアムズ勢による争いとなり,最終的にはV.ボッタスが3番手,F.マッサが4番手でした。3戦ぶりにF1に戻ってきたケータハムの小林可夢偉は,戦闘力がかなり落ちるマシンはいかんともしがたく,19番手タイムで予選を終えています。なお,予選後に行われた車検で,レッドブルのマシンにレギュレーション違反が見つかり,タイム抹消という措置が下されました。レギュレーションでは,オーバーテイク装置であるDRSを除き,空力的アドバンテージを得るような可動式のパーツは禁じられています。今回指摘されたのはフロントウィングで,走行中にたわみが出るように設計されていたのがレギュレーション違反と判断されました。タイム抹消とはなったものの,最後尾からという条件付きで2台共に決勝レースへの出場が認められています。

☆体制維持(F1)
○今シーズン好調な走りを展開しているメルセデスエンジン勢の一角であるフォース・インディアから発表があり,S.ペレスとの契約延長が成立しました。具体的な年数は不明ですが,複数年契約ということです。既に今シーズンのチームメイトであるN.ヒュルケンベルグの残留も決定していますから,同チームは今季と同じドライバーラインナップで来シーズンも臨むことになります。今回契約延長が決定したペレスですが,昨シーズンは有力チームであるマクラーレンにザウバーから移籍しました。しかし,わずか1年でマクラーレンのシートを失い,一時はシート獲得さえも危うい状況となりました。ぎりぎりになって何とかフォース・インディアのシートを獲得して今シーズンに臨み,第3戦バーレーンGPでは3位表彰台を獲得しています。ペレスの強みは,もちろん走りによるところもありますが,F1の世界らしく持ち込めるスポンサーマネーの大きさです。実際,今回の発表と同時にスポンサー契約延長の発表もあり,ペレスの母国であるメキシコの通信関連企業であるテルメックス(Telmex)をはじめ,テルセル(Telcel),クラロ(Claro)のロゴが,来季もマシンに飾られることになりました。
2014/11/22(土)
☆いつものように(F1)
○今季最終戦アブダビGPが,ヤス・マリーナ・サーキットで開幕しました。初日には2回のフリー走行が行われ,その2回とも最終戦をランクトップで迎えているメルセデスGPのL.ハミルトンが最速タイムを刻みました。そのハミルトンと唯一チャンピオン争いをしているチームメイトのN.ロズベルグが,2回とも2番手タイムでハミルトンにつけていて,いつものようにメルセデスが力を見せてワンツーになっています。総合3番手タイムで初日を終えたのは,マクラーレンのK.マグヌッセンでした。1回目のフリー走行で3番手タイムだったフェラーリのF.アロンソは,2回目のフリー走行でマシントラブルが発生し,ノータイムとなっています。資金難からチームの存続自体が危うい状況にあるケータハムですが,40人体制で何とか最終戦を迎え,ノートラブルで初日の走行を終えました。もちろんタイム自体は他チームと争える状況になく,小林可夢偉はトップからおよそ5秒遅れの総合18番手タイムで初日を終えています。
2014/11/21(金)
☆正式発表(F1)
○今シーズンの日本GPにおいて,4年連続チャンピオンを獲得していたレッドブルのS.ベッテルが,今シーズン限りでそのレッドブルから離脱することを電撃的に発表し,世界中のレースファンを驚かせました。その際,移籍先については明らかにされず,その去就が注目点となっていました。とはいえ,実際にはその段階でフェラーリへの移籍がほぼ確実視されていたのも事実です。あとは,いつそれが正式発表されるかが待たれる状況となっていました。そして,ついにそのスクーデリア・フェラーリから,ベッテルとの間で3年契約を締結したことが正式に発表されました。それと同時に,実際にはこれまた正式発表待ちの状態だった,2010年からフェラーリに所属してきたF.アロンソとの契約を今シーズン限りで解除することも正式に発表されました。これにより,来シーズンのフェラーリは,ベッテル&K.ライコネンという,今シーズンと同じくチャンピオン経験者コンビという組み合わせになります。なお,離脱が発表されたアロンソは,5年にわたるフェラーリにおける活動の中で,優勝が11回,表彰台獲得が44回,総獲得ポイントが1186になります。
2014/11/20(木)
☆引退(WEC)
○WECにフル参戦しているアウディスポーツから発表があり,ルマン24時間耐久レースで歴代最多優勝回数9回を誇っているT.クリステンセンが,今月末にブラジルのインテルラゴスで行われる最終戦を最後に,プロドライバーとして現役を引退することになりました。今回引退を発表したクリステンセンは,1991年にドイツF3のチャンピオンを獲得しました。その後,1995年までトムスやセルモ,ナビコネクション等様々な日本を代表するチームに所属して,全日本F3,JTCC(現在はシリーズ自体が消滅),JGTC(現在のSGT)等に参戦して数多くの勝利を重ねていきました。現在B.トレルイエやA.ロッテラー,L.デュバルが日本で活躍してWECでも大活躍していますが,まさにその先鞭をつけたドライバーということになります。日本での活動に終止符を打って以降,1997年にM.アルボレート,S.ヨハンソンといった元F1ドライバーと組んでポルシェWSC95を駆ってルマンで初勝利。ポルシェでの活動を1999年をもって終了し,2000年からは現在のアウディで活動を開始しました。その2000年にF.ビエラ,E.ピッロとトリオを組んでアウディにルマン初優勝をもたらし,その後,一時アウディのグループ企業の一つであるベントレーのマシンを駆ったりして,前人未踏の通算9回というルマン制覇を成し遂げました。引退後については,今回の発表の中で言及されていて,「よきパートナーとしてアウディに在籍する」ということです。
2014/11/19(水)
☆ご褒美(F1)
○今週末は,いよいよ今季最終戦となるアブダビGPが開幕し,そこでメルセデスのチームメイト同士で争われている今季のチャンピオンが決定します。そして,最終戦終了後の11月25日(火)と26日(水)には,合同テストが開催される予定になっています。そのテストに関して,先日レッドブルから発表があり,既にレギュラードライバーとして参戦することが決まっているD.リカルドが参加するのはもちろん,もう一人のドライバーとして,かつてトヨタのマシンを駆ったりしてWRCでチャンピオンを獲得し,現在はダカールラリーに参戦して毎回優勝争いに加わっているC.サインツの息子として知られているC.サインツJrが参加することになりました。これは,今季フォーミュラ・ルノー3.5で史上最年少チャンピオンとなったご褒美としてドライブする機会が与えられたということです。ただ,今回のサインツJr起用に関しては,レッドブルの兄弟チームであるトロロッソが関係しているものと思われています。というのも,来季のトロロッソは,既にM.フェルスタッペン(こちらは元F1ドライバーであるJ.フェルスタッペンの息子)との契約が決まっていて,もう一つのシートは未定のままです。現在最有力なのが,このもう一つのシートにレッドブルの育成ドライバーでもあるサインツJrの起用が噂されていますので,それに向けた流れの中でのものなのではないかと思われます。
2014/11/18(火)
☆チームメイトは?(F1)
○このところ様々なメディアが報じてきたように,常に資金難にあえいできたケータハムF1チームは,チームが管財人の管理下におかれたため,アメリカ及びブラジルGPを欠場し,ついにチーム存亡の危機に陥っています。そうした死に体のチームではありますが,先日発表された来シーズンのエントリーリストには載っていて,そのエントリーのためには,最終戦のアブダビGPに出場する必要性があります。そこで,『クラウドキューブ』というファンからの資金を集めて最終戦出走のための資金を確保するという方法を採っていました。目標を約4億円に設定していたものの8割強しか集まらず,参戦が微妙な状態になっていました。しかし,チームから発表があり,アブダビGPへ出場することになりました。そして,ドライバーとして,今シーズンのレギュラードライバーである小林可夢偉を起用することも合わせて発表がありました。もう1台のステアリングを握るのは,通常ですとチームメイトのM.エリクソンになるところですが,そのエリクソンは先日来季ザウバーとの契約決定を発表し,既にケータハムとの契約を解除していました。そのため,誰がその代わりを務めるかが注目点の一つになっています。そこで浮上してきたのが,今シーズン可夢偉に代わってベルギーGPに出場したA.ロッテラーでした。しかし,この報道に対してロッテラーから発表があり,声がかかったことは認めたものの,戦闘力のないマシンでの参戦はしたくないということでこのオファーを断っています。そこで新たに名前が浮上しているのが,ケータハムと同じような状況に陥り,こちらはチーム解散が決まっているマルシャで今季レギュラードライバーを務めてきたM.チルトンです。そのチルトンは豊富なパーソナルスポンサーを抱えていますので,多くの資金を持ち込むことができます。クラウドキューブで目標額に届かなかったケータハムにとって,その不足分を持ち込み資金で補う方法が採れますので,チルトンはもってこいのドライバーということになります。ところが,ことは簡単にうまくはいかないようです。というのは,ケータハムでテスト&リザーブドライバーを務めているR.メルヒ側からこれらの動きに釘を刺しているようです。というのも,今シーズンの契約内容には,可夢偉やエリクソンが出場できない場合,彼が代役としてステアリングを握るというものがあるからです。今回のエリクソンは当然それに該当しますから,メルヒの主張は当然のことといえます。果たしてどのような結論となるのか,実際に出場できるのかも含めてここ数日の注目点となりそうですね。
2014/11/17(月)
☆逆転王座(SGT)
○今シーズンの最終戦となる第7戦の決勝レースが,秋晴れの下ツインリンクもてぎで行われました。GT500クラスは,今シーズンも大混戦で,いくつものチームがチャンピオンになる可能性をもっていました。その中の一つが,ポールからスタートした松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rでした。絶好のスタートを切ったMOTULは,ホールショットを決めると後続との差を広げていきました。それに対して,2,3位につけていたマシンにアクシデントやペナルティーなどが発生して順位を下げ,ますますトップと後続との差が広がっていきました。ここまでランクトップに立っていた中嶋一貴&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S RC F(中嶋はルマンとの関係でドライバーランキングはトップではありません。)は,安田裕信&J-P.デ.オリベイラ組のカルソニックIMPUL GT-Rとの接触によりペースダウンし,中盤での争いに終始する結果となってチャンピオン争いから脱落してしまいました。2位,3位にそれぞれ伊藤大輔&A.カルダレッリ組のKeePer TOM'S RC F,山本尚貴&伊沢拓也組のウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTとが浮上してきましたが,MOTULはトップの座を守ればチャンピオンという状況となりました。ピット作業も順調にこなしてトップのままコースに復帰し,以後もその座を譲ることなくゴールを迎え,逆転で今シーズンの王座を獲得しました。クインタレッリにとっては,自身3回目の王座となり,これはSGT史上最多タイ記録です。松田にとっては,フォーミュラでのチャンピオンは何度も獲得していますが,SGTでは初の王座となります。また,MOTULの母体であるNISMOにとっては,2008年以来6年ぶりのチャンピオンとなります。
GT300クラスは,3番グリッドからスタートした谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク Z4が3位以内に入ればチャンピオン獲得になるという状況でスタートしました。ポールからスタートしたのは,こちらもチャンピオンの可能性をもっていた平中克幸&B.ビルドハイム組のGAINER DIXCEL SLSでした。GT500クラスと同じくポールシッターは順調にトップの座を守って走行し,あとは初音ミク Z4の結果次第という状況になりました。その初音ミク Z4は,後続からの追い上げがありましたが,最後まで3位の座を守りきり,見事谷口,片岡共に2回目となるチャンピオンを獲得しました。また,母体であるGOODSMILE RACINGにとっては,2011年シーズン以来の王座獲得となります。なお,トップにはGAINER DIXCEL SLS,2位には新田守男&嵯峨宏紀組のOGT Panasonic PRIUSが入っています。
2014/11/14(金)
☆初走行(F1)
○来シーズンからホンダエンジンを搭載し,再び栄光の『マクラーレン・ホンダ』が復活することになっていますが,そのマクラーレンから発表があり,新しいホンダのパワーユニット(PU)を搭載したマシンを本日14日(金)に走らせることになりました。マクラーレンは,来季用のホンダ製PUの性能チェックを行うため,そのPUを搭載するよう今季型マシンを改良した暫定シャーシである『MP4-29H』を製造していました。元々は,最終戦アブダビGP後に行われる合同テストで初走行をする計画があったようですが,新規開発PUだけに,できるだけ多くの走行データが必要なため計画を早めたのではないかと思われます。今回発表された初走行は,イギリスのシルバーストーン・サーキットで行われる『フィルミングデー』においてとなります。このフィルミングデーは,撮影など宣伝活動の一環として実施されるものです。それだけに,レギュレーションで厳しく制限が加えられていて,走行距離が制限されるとともに,タイヤもデモンストレーションタイヤを使わなければならないことになっています。今回のマクラーレンの発表によると,今日行われる走行は,新型ホンダ製PUを搭載したMP4-29H/1X1と,2台のクラシックマクラーレン・ホンダが走行するとのことです。
2014/11/13(木)
☆ワンツー(MotoGP)
○シーズン終了後のオフィシャルテスト最終日の走行が,最終戦の会場であるリカルド・トルモ・サーキットで行われました。2日目は終始ウェットコンディションでしたが,最終日はドライコンディションとなり,各チームとも積極的にテストプログラムをこなしていきました。この日トップタイムをマークしたのは,2年連続最高峰クラスチャンピオンに輝いたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。今季型と来季型のRC213Vとを乗り換えながらの走行だったようですが,この日マークしたタイムは,3日間通しての総合トップタイムで,これは昨年に次ぐ2年連続トップタイムとなります。2番手タイムをマークしたのは,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサで,来季型マシンを駆っての走行でした。総合3番手タイムをマークしたのは,初日の総合ベストだったモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾで,彼も来季型のマシンを駆っての走行でした。チームメイトのV.ロッシは,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のP.エスパルガロに次ぐ総合5番手タイムでした。他のワークスチーム勢ですが,ドゥカティについては,一昨日お伝えしたように,初日で走行を終了しています。来季から復帰することになっているスズキとアプリリア勢ですが,スズキのA.エスパルガロとM.ビニャーレスは,それぞれ10番手,18番手タイム,アプリリアのA.バウティスタ,M.メランドリは,それぞれ16番手,最後尾の22番手タイムで最終日のテストを終了しています。オープンオプションの中でのトップタイムは,同クラス仕様のデスモセディチGP14を駆ったアビンティア・レーシングのH.バルベラでした。
2014/11/12(水)
☆フルウェット(MotoGP)
○来シーズンに向けたシーズン終了後のオフィシャルテスト2日目の走行が,スペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットで行われました。この日は,走行開始少し前から雨が降り始め,終始フルウェットコンディションになってしまいました。そのため,モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾやレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサ,スズキのA.エスパルガロやM.ビニャーレスといったライダーたちが,この日の走行を見合わせました。全部で10名というライダーが走行する中,この日の総合トップタイムをマークしたのは,来季ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングからフル参戦することになっているD.ペトルッチでした。総合2番手タイムをマークしたのは,来季もドライブM7アスパーからフル参戦することが決まっているN.ヘイデンでした。この日のヘイデンは,今季駆ったRCV1000Rと,来季駆ることになっている2015年型のホンダの市販車マシンであるRC213V-RSを駆っています。来季型のホンダのワークスマシンRC213Vを来季から駆ることになっているマークVDSレーシング・チームのS.レディングが,この日の総合3番手タイムをマークしました。今シーズンのランク1,2位だったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスとモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシは,この日走行をしたものの,マシンは来季型ではなく今季型のワークスマシンを駆って走行したようです。
2014/11/11(火)
☆独占(MotoGP)
○今シーズンのレースが全て終了し,MotoGPクラスは最終戦が行われたリカルド・トルモ・サーキットにおいて,恒例のオフィシャルテストが始まりました。このテストは,来季型マシンの投入があり,ライダーも新たなチームでの参加と,マシン開発という点はもちろん,来シーズンを期待させるものとなっています。この日総合トップタイムをマークしたのは,来季型マシンを駆ったモビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾでした。まだ開発初期のマシンながら,最終戦のポールタイムと比べるとおよそコンマ07秒差しかなく,来シーズンのレギュレーションに合わせて2s減量されたYZR-M1のポテンシャルの高さが期待できる結果となっています。総合2番手タイムをマークしたのは,来季もヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3からフル参戦するP.エスパルガロでした。来季もチームメイトとなるB.スミスが総合3番手タイムでした。今季ランク2位に輝いたモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが総合4番手タイムをマークし,ヤマハ勢がトップ4を独占した初日の走行でした。2年連続チャンピオンを獲得したM.マルケスとランク4位だったD.ペドロサのレプソル・ホンダ・チーム勢は,2日目から本格的な走行をする予定になっていることもあり,ペドロサは総合6番手タイムでした。マルケスは,実弟のA.マルケスがMoto3チャンピオンに輝いていて,そのご褒美として兄弟で今季型RC213Vを駆っています。ドゥカティのワークスチーム勢であるA.ドビツィオーゾとA.イアンノーネの2人は,来季型マシンが来年2月に投入されることになっていて,今回のテストは初日のみの参加となっています。来シーズンから最高峰クラスに復帰することになっているスズキとアプリリア勢ですが,アプリリアは2日目から本格的な走行を開始する予定になっています。スズキ勢は初日から走行を開始し,来年のワークスライダーとなるP.エスパルガロとM.ビニャーレスは,それぞれ総合14番手,17番手で初日を終えています。アプリリアは,テストライダーであるA.ホフマン,ワークスライダーであるA.バウティスタとM.メランドリの3人がとりあえず初日からマシンを駆っています。ホンダのサテライトチーム勢ですが,CWM LCRホンダのC.クラッチローとマークVDSレーシング・チームのS.レディングは,初めてワークスマシンであるRC213Vを駆って走行しました。
2014/11/10(月)
☆自力で(SF)
○最終戦の決勝レースが,雨に濡れる鈴鹿サーキットにおいて2レース制で行われました。レース1は,小雨の状況でレースが始まりました。LENOVO TEAM IMPULのJ-P.オリベイラが,4番グリッドから抜群のスタートを決めて一挙にトップに立ちました。オリベイラはその後も順調な走りを見せて後続との差を広げていき,一挙に独走態勢に持ち込みました。ところが,レース中盤頃から雨脚が強くなり,その影響で足元をすくわれてアクシデントが発生していきました。その中でNAKAJIMA RACINGの木暮卓史が130Rでマシンが裏返るほどのクラッシュとなってセーフティーカーが導入され,オリベイラが築いていた差が一挙になくなってしまいました。そのような状況になっても彼の速さは変わりなく,リスタート後,再びアクシデントがいくつ起こる事態となりましたが,トップの座を守りきりました。2,3位には,中嶋一貴&A.ロッテラーのPETRONAS TEAM TOM'S勢が入っています。この大会では,優勝者にボーナスポイントが3ポイント入りますので,レース1の結果,オリベイラがランクトップの中嶋に1ポイント差に迫っています。
ウェットコンディションながら路面状況がかなり改善されてきたレース2では,ポールの中嶋が好スタートを切って1周目を終えました。中嶋の勢いはその後も衰えることなく,順調に後続との差を広げていきました。レースが進むにつれ,更に路面状況が改善していって,2番手争いが激しくなっていく中,トップの中嶋は最後までその位置を守り切り,最終戦をポールトゥーフィニッシュで飾ると共に,2012年シーズン以来となるチャンピオンを自力で獲得しました。ロッテラーをKYGNUS SUNOCO LeMansのL.デュバルが追うという形となった2位争いは,何とかロッテラーが逃げ切り,PETRONAS TEAM TOM'S勢のワンツーフィニッシュとなりました。レース1を制したオリベイラが4位に入り,ランク2位の座を守っています。
☆年間最多勝記録更新(MotoGP)
○最終戦の決勝レースが,例年のようにスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,今季ワーストとなる5番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,徐々に順位を上げるという展開となりました。10周目に2番手に浮上すると,翌周にはトップに立ち,その後は独走態勢に持ち込みました。結局2位に3秒以上の差をつけて今季13勝目を飾り,これは年間最多勝利数の新記録となります。ポールからスタートしたモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが2位に入り,生けるレジェンドともいえるベテランライダーが,何とランク2位の座を守りきりました。トップから14秒以上遅れはしたものの,3位には,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサが入っています。モビスター・ヤマハMotoGPのJ.ロレンゾは,リタイアに終わったものの,ランク3位の座を守っています。来シーズンはHRCのテストライダーとなるドライブM7アスパーの青山博一は,ホンダのオープンクラス用来季型市販車マシンであるRC213V-RSを駆って14位でチェッカーを受け,テストライダーらしく完走してデータをとると共に,とりあえず自身最高峰クラス最後のレースをポイント圏内で終えています。
Moto2クラスは,既に今季のチャンピオンを決めているマークVDSレーシング・チームのE.ラバトと,インターウェッテンのT.ルティとの間で激しいトップ争いが展開されていきました。ファイナルラップまで続いた2人のバトルでしたが,ゴールライン直前でルティがラバトを交わし,今季2勝目を劇的な逆転劇で飾りました。3位には,単独走行でエアアジア・ケータハムのJ.ザルコが入っています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,4人で12位争いを展開して14位でゴールしています。大怪我から久々に復帰となるテルル・チームJiRウェビックの長島哲太は,35番グリッドからスタートして26位完走を果たしています。
Moto3クラスは,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが,逆転タイトル獲得に向けてトップに立ち,レースをコントロールしていきました。彼の速さは最後まで衰えることなく,見事今季6勝目を飾りました。あとは,ランクトップを行くエストレラ・ガルシア0,0のA.マルケスの結果次第となりましたが,そのマルケスは3位に入り,見事今シーズンのチャンピオンに輝きました。2011年シーズンに兄のM.マルケスがこのクラスのチャンピオンに輝いていますので,史上初となる兄弟チャンピオン獲得となりました。また,そのM.マルケスが今年も最高峰クラスチャンピオンに輝いていますから,史上初めて3クラス中2クラスを兄弟で制したことにもなります。2位には,自身最高位タイとなるカルボ・チームのI.ビニャーレスが入っています。
☆望みを繋ぐ(F1)
○今季残り2戦目となる第18戦ブラジルGPの決勝レースが,ドライコンディションのインテルラゴス・サーキットで行われました。今シーズンのチャンピオンは,L.ハミルトン&N.ロズベルグのメルセデス勢2人のどちらかになることが決定した状況の中での決勝レースは,その2人の間でバトルが展開されていきました。タイヤ交換作戦の違いから首位の座が変わることはありましたが,基本的には終始2人のトップ争いとなりました。ポールからスタートしたロズベルグは,逆転タイトル獲得に向けてファイナルラップまでハミルトンの追撃をかわし,見事今季5勝目を挙げました。3位には,自身母国GPとなるウィリアムズのF.マッサが入っています。
2014/11/07(金)
☆テストライダーに(MotoGP)
○HRCから発表があり,MotoGPクラスにおいて今シーズン唯一のフル参戦日本人ライダーである青山博一をテストライダーとして起用することが決定しました。今季ドライブM7アスパーからフル参戦した青山は,ここまで67ポイント獲得して総合ランク13位,オープンクラス3位につけています。他のライダーの去就がどんどん決まっていく中,なかなかシートを獲得できることなく,来季の可能性としては,イオダのシートに座るか,HRCのテストライダーの道しかない状況になっていました。そして,青山が選択したのが,今回発表されたHRCのテストライダーです。今回の決定により,最終戦バレンシアGPにおける青山は,来季ホンダがMotoGPクラスのオープンオプションクラス用に市販する予定になっている新型のRC213V-RSを駆ることになります。これは,ワークスマシンであるRC213Vと同じようにニューマチックバルブが搭載されています。最終戦後にリカルド・トルモ・サーキットで行われる予定になっているオフィシャルテストにおいて,今季青山のチームメイトであるN.ヘイデンが駆る予定になっています。来シーズンは再び日本人ライダーがいなくなってしまいますが,テストライダーとしてワイルドカード参戦として青山が出場する可能性があります。もしかしたら鈴鹿8耐への出場も考えられますので,新たな青山を見ることができるかもしれませんね。

☆シート決定(F1)
○2日付のこのページでお伝えしたように,ザウバーは来シーズンのドライバーとしてM.エリクソンとの契約したことを発表しました。その際,チームメイトについては未定でしたが,この度同チームから新たな発表があり,22歳のブラジル人ドライバーであるF.ナスルとの契約が成立しました。これにより,2015年シーズンにおけるザウバーのシートが決定すると共に,今シーズンのレギュラードライバーであったA.スーティルとE.グティエレスは,どちらもザウバーのシートは失うことも決定しました。今回シートを獲得したナスルは,今季ウィリアムズのテスト&リザーブドライバーを務める共に,GP2シリーズにもフル参戦し,現在ランク2位につけています。2011年シーズンには,かつて佐藤琢磨がタイトルを獲得した経歴を持つイギリスF3選手権でチャンピオンに輝いています。
今回のナスルとの契約発表と同時にザウバーから発表があり,ブラジルの最初で最大の銀行である『ブラジル銀行』との間でスポンサー契約が成立しました。もちろんこれはナスルとの契約と関係があり,同銀行はナスルを支援してきていて,今回のナスルのシート獲得には,このスポンサーマネーの持ち込みも大きき影響しているといえます。今回のスポンサー契約により,ブラジル銀行のロゴは,ザウバーの来季型マシンであるC34のサイドポッドとリヤウイングに飾られることになります。
2014/11/06(木)
☆11チーム(F1)
○昨日FIAからまだ暫定ではあるものの,来シーズンのエントリーリストが発表されました。資金難により,マルシャやケータハム当複数のチーム参戦が不安視されていますが,今シーズンと同じチームがエントリーとなっています。ただ,マルシャについては,運営会社が『マノー・グランプリ・レーシング・リミテッド』に替わっていて,それに伴ってチーム名が『マノー』になっています。さらに,ケータハムの正式名称が,『CF1ケータハムF1チーム』になっています。今回発表されたエントリーリストに名前が載ったということは,11月1日(土)までに50万ドル(約5,700万円)の参戦費用を含む正式なエントリーを提出する必要がありましたから,前戦,そして次戦ブラジルGPを欠場するケータハムやマルシャ,そして,分配金の見直しを迫るためボイコットも示唆していた資金難という問題を抱えているロータス,フォース・インディア,ザウバーも手続きを完了していたことになります。なお,来シーズンからエントリーを開始するのではないかという噂が出ていたフォルツァ・ロッサについては,今回のリストに名前は掲載されていません。また,新規参入が決まっているハースF1チームについては,当初の予定通り2016年シーズンからの参戦となるようです。今回発表された具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。
2015年 F1エントリーリスト(暫定)
チーム名 エンジン
インフィニティ・レッドブル・レーシング ルノー
メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラ・ワン・チーム メルセデス
スクーデリア・フェラーリ フェラーリ
ロータスF1チーム メルセデス
マクラーレン・ホンダ ホンダ
サハラ・フォース・インディアF1チーム メルセデス
ザウバーF1チーム フェラーリ
スクーデリア・トロ・ロッソ ルノー
ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング メルセデス
マノーF1チーム フェラーリ
CF1ケータハムF1チーム ルノー
2014/11/05(水)
☆ワークス体制(MotoGP等)
○イタリアのミラノにおいて開催されたミラノショーにおいて,ホンダが来年の海外における二輪モータースポーツ活動のワークス体制について発表を行いました。それによると,まずMotoGPについてですが,これはこれまで明らかになっているように,チーム名はこれまで通り『レプソル・ホンダ・チーム』で,ライダーについても同様で,2年連続チャンピオンを獲得したM.マルケスと,今季はランク4位が決定しているD.ペドロサの2人となります。他のホンダ系のチーム及びライダーについては,今後発表されることになります。
トライアル世界選手権についても,MotoGPと同じく『レプソル・ホンダ・チーム』として活動し,ライダーには8年連続チャンピオンを決めているスペイン人ライダーのT.ボウと,今季ランク5位の藤波貴久の2人となっています。
モトクロス世界選手権については,『Team HRC』として参戦し,今季と同じくロシア人ライダーのE.バブリシェフと,新たにフランス人ライダーのG.ポーリンが加わった2人となります。
昨シーズンから本格的な参戦となったダカールラリーについても,今年と同じく『Team HRC』として参戦します。ライダーとしては,ポルトガル人ライダーのE.ロドリゲスとP.ゴンサルヴェス,そしてスペインライダーのJ.バレダが継続参戦します。さらに,新たにチリ人ライダーのJ.イスラエルと,今年女性ライダーではトップフィニッシュを果たしているL.サンツとを加えた5人体制で臨むことになります。
2014/11/04(火)
☆確定したけど(SF)
○8月にJAFから2015年シーズンSFの暫定カレンダーが発表されていましたが,10月31日(金)に確定版の発表がありました。それによると,来シーズンも全7戦で開催されます。第2戦では,2008年シーズン以来となる岡山国際サーキットでのレースが組まれています。当然のことながら,当時は『フォーミュラニッポン』としての開催でしたから,現在の『スーパーフォーミュラ』としては初開催となります。他のレースカレンダーとの重なりが気になるところですが,このところ見られる一番影響が多いのがWECとの重なりです。A.ロッテラー,L.デュバル,そして中嶋一貴などが来季もWECやSFに参戦するものと思われますが,両方の開幕戦が重なってしまっています。また,ドライバーの重なりは考えられませんが,F1の日本GPとSFの第6戦とが重なっています。今シーズンはSGTと重なったということがありましたが,これはSGTとしては初開催となるタイでのレースでした。F1日本GPと国内最高峰のフォーミュラカーの日程が重なるということは過去にありませんでしたから,確定版とはいえ,もしかしたら今後変更が生じるかもしれませんね。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2015年SFレースカレンダー
決勝日 サーキット
第1戦 4月12日 鈴鹿サーキット
第2戦 5月24日 岡山国際サーキット
第3戦 7月19日 富士スピードウェイ
第4戦 8月23日 ツインリンクもてぎ
第5戦 9月13日 オートポリス
第6戦 9月27日 スポーツランドSUGO
第7戦 11月6日 鈴鹿サーキット
2014/11/03(月)
☆3連覇(JRR)
○今シーズン最終戦の決勝レースが,クラスによってウェットタイヤやドライタイヤをを選択するという難しいコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。
今大会のJSB1000クラスは,2レース制で開催されています。レース1は,ウェット宣言は出されたものの,スリックタイヤでの走行となり,一時6台によるトップ争いが展開されていきました。周回遅れが出始めた頃にトップを走るヤマハ YSPレーシングチームの中須賀克行がペースアップを果たし,レース1を制しました。中須賀から2秒以上離された2位には,MuSASHi RTハルクプロの高橋巧が入りました。4台による3位争いが展開され,このバトルをTOHORacingwithMORIWAKIの山口辰也が制しています。レース2は,ウェットタイヤでの走行となり,レース序盤はタイトルを争う中須賀と高橋とのバトルとなりました。ところが,高橋にマシントラブルが発生してしまってリタイアに終わり,中須賀が有利な状況となりました。ここでペースアップを果たしたのが,Team KAGAYAMAの加賀山就臣でした。8周目に中須賀をパスすると差を広げていき,今季2勝目を挙げました。2位に中須賀が入り,3年連続5度目の最高峰クラスチャンピオンを決めました。3位には,ヨシムラスズキシェルアドバンスの津田拓哉が入っています。
J-GP2クラスは,転倒や雨により赤旗が2度出されたため,10周に減算されてのスタートとなりました。MORIWAKI RACINGの高橋裕紀とエスパルスドリームレーシングの生方秀之の2人で争われたトップ争いでしたが,高橋が生形との差を広げていき,今季4勝目を挙げると共に,高橋にとって10年ぶりのJRRでのタイトル獲得となりました。2位には生形が,3位にはMuSASHi RTハルクプロの浦本修充が入っています。
ST600クラスは,伊藤レーシングGMDスズカの大崎誠之とAKENO・SPEED・MICの稲垣誠との間でトップ争いが展開されていきました。テールトゥーノーズでのバトルでしたが,徐々に大崎が稲垣との差を広げていき,最終ラップにはファステストラップを刻んで2年ぶりとなる優勝を飾りました。3位には,4〜5台のバトルを制してpetronas.Hong Leong Yamahaの伊藤勇樹が入りました。ちなみに,この決勝レースですが,トップ5は全てヤマハYZF-R6勢が占めています。なお,このクラスはミストレーサwithHARC-PRO.の小林龍太がチャンピオンを決めましたが,残念ながらチャンピオン獲得のセレモニー中に自らマイクを持ち,プロレーサーからの引退を表明しています。
ドライコンディションで行われたJ-GP3クラスは,このクラスらしく10台によるバトルが展開されていきました。その激しいバトルを制したのはTEC2&TDA&NOBBYの鳥羽海渡で,この勝利は今季3勝目となります。2位にはClub PARIS RSCの岩戸亮介が入り,自身初の表彰台獲得となりました。3位には,ウイダーHot Racingの大久保光が入っています。このクラスのチャンピオンを決めたのは7位でチェッカーを受けたリベルトPLUSONE&ENDURANCEの山田誓己で,2年連続チャンピオン獲得となります。

☆逆転(F1)
○第17戦アメリカGPの決勝レースが,テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。今シーズン圧倒的速さを見せるメルセデス勢ですが,今回もポールスタートのN.ロズベルグと2番手スタートのL.ハミルトンとのトップ争いとなりました。途中までロズベルグがハミルトンを引き連れてのバトルでしたが,20周を過ぎたあたりからロズベルグのペースがやや落ちていきました。それを見逃さなかったハミルトンが,23周目にロズベルグのインをさしてトップに浮上。あとはレースをコントロールしながらの走行を展開し,今季10勝目,通算32勝目を挙げています。3位を走行していたウィリアムズのF.マッサでしたが,2度目のピットストップでタイムロスを喫してしまい,追い上げてきたレッドブルのD.リカルドに逆転されて惜しくも表彰台を逃しています。今回の優勝で,ハミルトンはロズベルグに24ポイントの差をつけました。最終戦がダブルポイントになりますのでまだチャンピオン決定というわけにはいかないのですが,2度目のチャンピオン獲得に向けて大きく前進したことは間違いありません。
2014/11/02(日)
☆両方とも(JRR)
○最終戦の予選が,ウェットコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。今大会はMFJ-GPとして開催され,最高峰のJSB1000クラスについては,2レース制で行われます。その2レースの予選方法は,Q1のタイムがレース1の,Q2のタイムがレース2のグリッドとなっています。Q1でトップタイムをマークしたのは,今大会をランクトップで迎え,3年連続チャンピオンに王手をかけているヤマハ YSPレーシングチームの中須賀克行でした。Q2でもトップタイムをマークしていますので,両レースとも中須賀がポールからスタートすることになりました。Q1での2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれTeam KAGAYAMAの加賀山就臣,PATLABOR DOGFIGHTR YAMAHAの藤田拓哉でした。Q2での2,3番手タイムは,それぞれTOHORacingwithMORIWAKIの山口辰也,藤田拓哉でした。
J-GP2クラスは,激しい雨の中での走行となりました。そのため,転倒者が出て赤旗が提示される状況にもなりました。そのような厳しいコンディションの中,この最終戦をランクトップで迎えているMORIWAKI RACINGの高橋裕紀がトップタイムをマークし,今季4回目のポールを獲得しました。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれエスパルスドリームレーシングの生方秀之,Will-Raise Racing RS-ITOHの井筒仁康でした。
この日最初に予選が行われたST600クラスは,ハードウェットながら雨が小康状態になったところで予選が始まりました。しかし,転倒者が出て異物がコース上にあって赤旗が提示され,雨脚が徐々に強まるという難しいコンディションに変化していく中,トップタイムをマークしたのは,SP忠男レーシングチームの横江竜司でした。2,3番手タイムは,それぞれRS-ITOH&ASIAの岡村光矩,伊藤レーシングGMDスズカの大崎誠之でした。
J-GP3クラスは,激しい雨のため赤旗が提示されるという状況になりました。結局,赤旗前にマークしたタイムを更新するライダーは現れず,伊藤レーシングGMDスズカの小村旭がポールを獲得しました。以前の125ccクラスでは好結果を残してきた小室ですが,J-GP3になってからは自身初のポールとなります。2,3番手タイムは,それぞれClub PARIS RSCの作本輝介,リベルトPLUSONE&ENDURANCEの山田誓己がマークしています。

☆予選では(F1)
○第17戦アメリカGPの予選が,オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。資金難によりケータハムとマルシャが今大会の参加をキャンセルしたため,全18台での走行となりました。通常の予選では,Q1,Q2でそれぞれ6台が脱落するようになっていますが,今回はQ1,Q2ともに4台が脱落という予選フォーマットとなりました。午前中に行われたフリー走行までの全てのセッションでトップタイムをマークしてきたのが,ここまでランクトップを行くメルセデスのL.ハミルトンでした。しかし,予選で速さを見せたのは,彼のチームメイトで,何としてもチャンピオンを自分の方に引き入れていきたいランク2位のN.ロズベルグでした。ロズベルグがポールを獲得したのは,今シーズン9回目となります。全セッションで最速タイムを刻んできたハミルトンは,ブレーキに何らかの不具合があったのか,ラストアタックでフロントをロックしたためにタイムを上げることができず,2番手タイムで予選を終えています。3,4番手タイムをマークしたのは,それぞれV.ボッタス,F.マッサで,今季好調な走りを見せているウィリアムズ勢が2列目を独占しています。

☆移籍(F1)
○ザウバーから発表があり,来シーズンのレギュラードライバーとしてM.エリクソンとの契約が成立しました。今シーズンはケータハムからフル参戦しているエリクソンですが,上記したようにそのケータハムが資金難から継続参戦することが不可能になってきていて,今回のアメリカ,そして次戦ブラジルのアメリカ大陸ラウンドを欠場することが決まっています。何よりチーム自体が来シーズン存在するのかも怪しい状況になっていますので,今シーズンの2人のドライバーであるエリクソンと小林可夢偉は,レース自体には参加できないものの,アメリカを訪れて来季のシート獲得に向けた動きを行っています。そのような状況の中,日本人ドライバーの常であるスポンサーマネーを持ち込むことができない可夢偉に対して,エリクソンには大口のスポンサーがついていますから,シート獲得に希望が持てる状況にはありました。それが今回の契約締結に好影響を与えたといえます。ザウバーも資金難にあえぐチームの一つで,悪くすると来シーズンの参戦ができなくなる可能性があります。今回のエリクソンとの契約成立は,チーム,ドライバーの両方にとってまたとないものだったのではないでしょうか。なお,もう1つのシートに誰が座ることになるのかはまだ決定していません。今シーズンはA.スーティルとE.グティエレスの2人が所属している同チームですが,グティエレスについてはチーム離脱の可能性が高くなっています。スーティルについては,来季の契約が残っているものの,期待された結果を残せていませんし,スポンサーマネーの持ち込みという点では貢献できていないため,場合によっては契約解除ということも考えられます。日本人としては,可夢偉のザウバー復帰という線が出てくることを期待したいところですね。もっとも,現在の可夢偉は,来季からF1に復帰することになっているホンダへの売り込みを行っているようではありますが。
2014/11/01(土)
☆2台体制(インディカー)
◯ベライゾン・インディカー・シリーズにフル参戦しているAJフォイト・レーシングが,来シーズンのドライバーについて30日(木)に発表がありました。それによると,一昨年シーズンから佐藤琢磨が所属している同チームですが,来季も残留することになりました。彼にとっては,6年目のインディカー・シリーズ参戦ということになります。チームに所属して最初の年は,日本人ドライバーとして初めてトップフォーミュラで優勝を飾るという好結果を残したチームと啄磨でしたが,今シーズンは2回のポール獲得ということはあったものの,決勝レースで不運が重なったりして未勝利に終わり,ランキングは18位という結果でした。2002年シーズンからシリーズに参戦を開始したAJフォイト・レーシングですが,これまではずっと1台体制での参戦でした。しかし,来シーズンはチームとして初めて2台体制になることも決定しています。その2つ目のシートに座ることになったのは,今季ブライアン・ハータ・オートスポートに所属して参戦を開始したルーキードライバーのJ.ホークスワースです。タイトルスポンサーについても決定していて,来季でスポンサーになって10年目となるアメリカの建築資材関連メーカーである『ABCサプライ』が,2年間の契約延長を結んでいます。
     
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