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2014/02/28(金)
☆今年初(MotoGP)
◯今年2回目のオフィシャルテスト2日目の走行が,雨不足に悩むマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日トップタイムをマークしたのは,レプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサでした。主にフロント部分のセッティングに専念して走行したペドロサが,今年初めてトップタイムをマークしたことになります。2番手タイムをマークしたのは,前日に引き続いてオープンクラスのマシンを駆る昨年のCRTクラスチャンピオンでNGMモバイル・フォワード・レーシングに今年から所属しているA.エスパルガロでした。サテライトチームながら初日にトップタイムをマークしたGO&FUNホンダ・グレシーニのA.バウティスタは,この日3番手タイムでした。今年からブリヂストンが投入するタイヤとのマッチングに苦しんでいるヤマハ・ファクトリー・レーシング勢ですが,今年に引退をかけるV.ロッシは4番手タイムだったものの,彼よりも更に苦しんでいる一昨年のチャンピオンJ.ロレンゾは,9番手タイムで2日目を終えています。ドライブM7アスパーの青山博一は,72周走行してこの日の中で最多ラップを記録し,タイムは総合18番手,クラス6番手でした。今回のテストには,来季から復帰することになっているスズキが参加していますが,テストライダーを務めているR.ド.ピュニエが15番手タイムで2日目を終えています。
☆今回も(F1)
◯開幕をおよそ2週間後に控えたF1ですが,今年3回目,そして開幕前最後となる合同テストが,前回に引き続いてバーレーン・インターナショナル・サーキットで始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,今年好調なメルセデスエンジンユーザーの一つであるフォース・インディアのS.ペレスでした。同チームは,前回のテストでもトップタイムをマークしています。2番手タイムをマークしたのは,同じくメルセデスエンジンユーザーの一つであるウィリアムズのV.ボッタスでした。ちなみに,そのメルセデスエンジン勢は,この日全チームがレースシミュレーションを行っていて,他メーカーと比べると信頼性と速さが高まってきていることを証明した形となっています。3番手タイムをマークしたのは,今シーズン何となくこのポジションが指定席的な感じとなっているフェラーリで,この日はK.ライコネンがステアリングを握りました。そのライコネンですが,この日のチェッカー直前にトラブルでマシンを止めています。不振を極めているルノーエンジンユーザーのレッドブルは,この日D.リカルドがステアリングを握り,何とか39周走行できたものの,いつものオーバーヒートのトラブルが発生しています。同じくルノーエンジンユーザーの一つであるケータハムは,小林可夢偉がステアリングを握ったものの,トラブルに見舞われてしまってわずか19周のみの走行にとどまっています。タイムも,トップとの差がおよそ7秒もあり,テスト前に可夢偉が「GP2のマシン並み」という表現を使って現段階までの今年のマシンを評価していましたが,初日はそのことを裏付けるかのような結果に終わっています。
2014/02/27(木)
☆サテライト&オープン(MotoGP)
今年2回目となるオフィシャルテストが,前回に引き続いてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで始まりました。今回のセパンですが,長い間雨が降らず水不足の状態になっていて,そのためサーキット自体も走りにくいコンディションになっているようです。そのような中,初日の走行でトップタイムをマークしたのは,ホンダのサテライトチームであるGO&FUNホンダ・グレシーニのA.バウティスタでした。RC213Vの中で唯一ショーワ製のサスペンションを使用する同チームですが,初日はサスペンション等足回りのセッティングを中心にテストを行い,その中でのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのは,昨シーズンまでCRTクラスに参戦し,チャンピオンを獲得してきたエスパルガロ兄弟の兄であるA.エスパルガロでした。今シーズンのエスパルガロ兄は,チームをチーム・アスパーからNGMモバイル・フォワード・レーシングに移籍し,CRTクラスに替わって今シーズンから始まるオープンクラスにフル参戦しています。彼の駆るマシンは,オープンクラスとはいえ,実質的にはほぼ昨年型のM1とも言えるもので,なかなか侮れない存在のものとなっています。前回のテストでは,総合4番手タイムをマークしてオープンクラスでトップでしたが,今回はクラストップだけでなく,全体でもいきなりトップ2へと成績を上げています。3番手タイムをマークしたのは,そのエスパルガロの弟であり,昨シーズンMoto2クラスでチャンピオンを獲得し,今シーズンからモンスター・ヤマハ・テック3に所属して最高峰クラスにステップアップを果たしたP.エスパルガロでした。彼の駆るマシンは,サテライト用のM1ですが,今回のテストから,昨シーズン途中からワークスマシンに投入されたシームレスシフト・ギアボックスが搭載されています。ファクトリー勢でトップだったのは,4番手タイムをマークしたドゥカティのA.ドビツィオーゾでした。今シーズンからドライブM7アスパーに所属してオープンクラスにフル参戦する青山博一は,前回のテストはチームメイトのN.ヘイデンとマシンを共有しながらの走行でしたが,今回から青山専用のマシンが投入されていて,初日は13番手タイムでした。
2014/02/26(水)
☆参戦(JRR)
◯昨シーズンJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得した野左根航汰は,世界へステップアップを果たして,JiRからMotoGPのMoto2クラスにフル参戦することが決まっていました。しかし,幼い頃からずっとレース参戦を支援してきた父親が急逝してしまい,その結果,Moto2クラスへの参戦を断念せざるを得ない結果になっていました。しかし,それ以後せっかくの逸材を失うことを惜しむ周囲の声と,本人の希望もあって国内でのレース参戦を目指した動きが水面下で進んでいました。そして,先週の20日(木)に発表があり,彼を長年支援してきた『ノリック』こと故阿部典史さんが設立し,オートレーサーでノリックの父親でもある阿部光雄氏がその意志を継いで運営しているチームノリックヤマハからJSB1000クラスにフル参戦することが決定しました。その具体的な体制ですが,使用するマシンは当然ヤマハのYZF-R1,タイヤはブリヂストン,サスペンションはKYBとのことです。昨シーズンまでは『Webikeチームノリックヤマハ』というチーム名で参戦してきましたが,今回のプロジェクトでは『NTSチームノリックヤマハ』という名称での参戦となります。チャンピオン獲得,父親の急逝,世界選手権参戦断念,全日本参戦と短期間の中でめまぐるしい動きを見せた野左根及びその関係者でしたが,戦いの場は変わったものの,若者の才能を失わずに済んだことは,関係者にとって努力が報われて安堵したことと思います。何より,天国で見守っているお父さんが一番安心しているのかもしれませんね。
2014/02/25(火)
☆決定(MotoGP)
◯12月に暫定のレースカレンダーが発表されていましたが,この度FIMから今シーズンの正式版が発表されました。それによると,暫定カレンダーでは全19戦となっていましたが,第15戦に予定され,サーキットのホモロゲーションが対象となっていたブラジルGPが,そのホモロゲーションを獲得することができずキャンセルとなっています。そのため,全18戦での開催となりました。また,第13戦のサンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから第15戦ブラジルGPまで3週連続開催となっていましたが,ブラジルGPがキャンセル,そして第14戦に組まれていたアラゴンGPが,キャンセルとなったブラジルGPの開催予定となっていた9月28日に変更となったため,3週連続開催が解消されています。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2014 MotoGPレースカレンダー(正式)
Rd. 決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月23日 カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット(イブニングレース)
第2戦 4月13日 アメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第3戦 4月27日 アルゼンチンGP アウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンド
第4戦 5月4日 スペインGP ヘレス・サーキット
第5戦 5月18日 フランスGP ルマン・サーキット
第6戦 6月1日 イタリアGP ムジェロ・サーキット
第7戦 6月15日 カタルニアGP カタルニア・サーキット
第8戦 6月28日 オランダGP TTアッセン(決勝レース土曜開催)
第9戦 7月13日 ドイツGP ザクセンリンク
第10戦 8月10日 インディアナポリスGP インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
第11戦 8月17日 チェコGP アウトモトドローム・ブルノ
第12戦 8月31日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第13戦 9月14日 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
第14戦 9月28日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第15戦 10月12日 日本GP ツインリンクもてぎ
第16戦 10月19日 オーストラリアGP フィリップ・アイランド
第17戦 10月26日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第18戦 11月9日 バレンシアGP リカルド・トルモ・バレンシア
2014/02/24(月)
☆欠場(MotoGP)
◯昨シーズン,ルーキーイヤーながら最高峰クラスでチャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,先日行われた今年最初のオフィシャルテストでトップタイムをマークし,今シーズンさらなる活躍を見せることを予感させる走りを見せていました。しかし,そのマルケスにちょっとしたピンチが訪れてしまいました。それは,19日(水)にシーズンに向けて出身地であるスペインのカタルニア州にあるリェイダにおいてダートトラックでトレーニングをしている時に転倒を喫してマシンの下敷きになってしまい,右脚の腓骨を骨折してしまいました。直ちにバルセロナ市内の大学病院に緊急搬送されたマルケスは,精密検査を受けた結果,全治3〜4週間と診断されました。幸いなことに手術する必要はなく,さらに脱臼したり靱帯を損傷したりすることもありませんでした。とはいえ,およそ1ヶ月という期間を要するわけで,この結果,明後日からマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われる予定の今年2回目となるオフィシャルテストを欠場することになりました。また,来月3日からオーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで行われる予定のタイヤセーフティテストも欠場する可能性が出ています。シーズン開幕に向けてさらにマシン開発が重要な時期ですが,そのような時にテストを通して直接関わることができないというのは,ホンダにとって,何よりマルケス自身にとって不利なものとなります。チームメイトであるD.ペドロサが,過去に何度か同じような経験をしてチャンピオンシップで苦しいシーズンを送ったことがあります。ということで,2年連続チャンピオンに向けてやや黄色信号が点灯した感もありますが,天性の才能があるマルケスですから,意外と何でも乗りこなせてしまうところもありますので,彼にとっては他のライダーほどは影響が出ないのかもしれませんね。
2014/02/23(日)
☆連続(F1)
◯バーレーン・インターナショナル・サーキットでのオフィシャルテストの最終日となる4日目の走行が,この日もドライコンディションの中で行われました。この日の最速タイムを刻んだのは,メルセデスAMGのN.ロズベルグでした。前日はチームメイトのL.ハミルトンが最速でしたから,メルセデスAMGが連日トップタイムをマークしたことになります。しかも,2番手タイムだったマクラーレンのJ.バトンとの差がおよそ1.7秒ですから,メルセデスエンジン勢の好調さが見られる今年のテストですが,その中でもメルセデスのワークスチームであるメルセデスAMGの好調さが顕著になってきています。ただ,順調にテストをこなせているわけではなく,ロズベルグはこの日2回の赤旗の原因となっています。全くのブランニューエンジンだけに,やはり不安定要素がどのメーカーにもあるようです。3番手タイムをマークしたのは,フェラーリのK.ライコネンでした。とはいえ,ロズベルグとのタイム差はおよそ3.5秒あります。また,セッション終了5分前にクラッシュしてしまったため,この日の走行はこれで終わりになっています。ただ,このクラッシュはマシントラブルによるものではなかったようです。この日は,ケータハムの小林可夢偉も再びステアリングを握っていますが,午前中にM.エリクソンが走行した際,電気系のトラブルに見舞われてしまい,この影響でわずか17周しか走行できませんでした。ケータハムは不振を極めるルノーエンジンユーザーですが,そのルノーエンジン勢のリーダー的立場にあるレッドブルは,この日もトラブルから抜けきることができず,D.リカルドが走行しましたが,わずか17周の走行にとどまっています。次のオフィシャルテストは,わずか5日後の27日から同じくバーレーンで開催されることになっています。この短い期間の中で,ルノーがどの程度トラブルを解消できるのか,かなり疑問となる状況です。
2014/02/22(土)
☆独占(F1)
◯今年2回目のとなるオフィシャルテスト3日目の走行が,前日に引き続いてドライコンディションのバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,メルセデスAMGのL.ハミルトンでした。彼のマークしたタイムは,前日までにマクラーレンのK.マグヌッセンがマークした最速タイムをコンマ6秒上回る今テスト最速でした。2番手タイムをマークしたのは,この日の最多ラップとなる103周走行したマクラーレンのJ.バトンでした。なお,そのバトンですが,かねてから交際してきたモデルの道端ジェシカさんとの婚約が明らかになっています。大の日本通として知られる彼で,東日本大震災の際にはF1ドライバーとしてはいち早くボランティア活動を展開しましたが,今回の婚約により本格的に日本が第二の故郷となりました。婚約おめでとうございます!!3番手タイムをマークしたのは,長年フェラーリで過ごし,今シーズンからウィリアムズに移籍したF.マッサでした。今シーズからブランニューのエンジンとなりましたが,ここまで最も結果を出しているのがメルセデスエンジンですが,そのメルセデス勢がトップ3を独占した形となりました。それに対して,ルノーエンジン勢は相変わらず奮わず,チャンピオンチームであるレッドブルは,この日からS.ベッテルに替わってD.リカルドがステアリングを握りましたが,メカニカルトラブルが発生してしまったため,わずか28周走行してこの日のテストを切り上げています。
2014/02/21(金)
☆トップ浮上(MotoGP)
◯中・軽量級クラスのオフィシャルテスト最終日の走行が,第4戦スペインGPの開催地であるヘレス・サーキットで行われました。この日のヘレスは,朝からの霧に見舞われたため,しばらく走行ができない状況でスタートしました。昼過ぎから本格的に始まった走行でしたが,そのような中トップタイムをマークして総合1番手に浮上したのが,2日間とも3番手タイムだったマークVDSレーシング・チームのM.カリオでした。1000分の64秒差で総合2番手タイムだったのが,前日も総合2番手だったカリオのチームメイトであるE.ラバトでした。前日にトップタイムだったインターウェッテン・パドックMoto2のT.ルティが,トップから1000分の85秒差で総合3番手タイムでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップから0.678秒差の5番手タイムでした。テルル・チームJirウェビックの長島哲太は,2日間ともブービーでしたが,最終日は総合29番手まで順位を上げてテストを締めくくっています。
Moto3クラスは,2日間ともトップだったレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが,この日もトップタイムをマークしてテストを終了しています。
☆ルーキー(F1)
◯今年2回目となるプレシーズンテスト2日目の走行が,ドライコンディションの中バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日は,ウィリアムズのV.ボッタスが110周を越える走行を展開したように,本格的な走行を各チームとも行っていきました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,今シーズンF1ルーキーとなるマクラーレンのK.マグヌッセンでした。前日にトップタイムだったフォース・インディアのN.ヒュルケンベルグが,空力データ等様々なテストを展開しながら2番手タイムをマークしました。フェラーリのF.アロンソは,ここまで何度かトラブルから赤旗の原因になったりしていましたが,この日は順調にテストプログラムを消化していき,3番手タイムでこの日の走行を終えています。今回のテスト初登場となったケータハムの小林可夢偉は,午前中の走行はトラブルが発生してさほど走行ができませんでしたが,午後の走行は順調に走行していき,トップから5秒弱遅れながら,6番手タイムでこの日の走行を終えています。トラブル多発からまともに走行できない状況が続いていたレッドブルでしたが,この日は60周弱の周回を重ねることができ,可夢偉に次ぐ7番手タイムをマークしています。
2014/02/20(木)
☆サーキットベスト(MotoGP)
◯今年2回目となる中・軽量級クラスのオフィシャルテスト2日目の走行が,気温は低いものの,ドライコンディションの中ヘレス・サーキットで行われました。前日に2番手タイムをマークしたインターウェッテン・パドックのT.ルティが,この日は非公式ながらサーキットベストを更新する走りを見せ,総合1番手に立ちました。前日にトップタイムだったマークVDSレーシング・チームのE.ラバトは,1分42秒台を立て続けにマークする走りを展開し,総合2番手タイムで2日目を終えています。総合3番手タイムをマークしたのは,前日も3番手タイムだったマークVDSレーシング・チームのM.カリオでした。前日の走行では転倒を喫してしまって6番手タイムで初日を終えていたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶でしたが,この日は転倒を喫することなく総合4番手で2日目を終えています。前日はブービーとなる32番手タイムだったテルル・チームJirウェビックの長島哲太は,トップから3秒以内のタイムを刻んでこの日も総合32番手でした。
Moto3クラスは,前日に引き続いてレッドブルKTMアジョのJ.ミラーが総合1番手タイムでした。
☆今回も(F1)
◯今年2回目となるプレシーズンテストが,バーレーンで始まりました。初日の走行でトップタイムをマークしたのは,フォース・インディアのN.ヒュルケンベルグでした。彼がマークしたタイムは,昨シーズンのバーレーンGPの決勝レースでS.ベッテルがマークした最速タイムを上回るものでした。走行開始直後にマシンから煙が出て赤旗の原因となったフェラーリのF.アロンソでしたが,最終的には2番手タイムをマークして初日を終えています。アロンソと同じ1分37秒台で走行したメルセデスAMGのL.ハミルトンが,この日の3番手タイムでした。前回のテストでほとんど走行できなかったレッドブルのベッテルは,この日もトラブルから思うような走行できない状況となり,午前中は1周も走行できませんでした。午後のセッションで14周走行して5番手タイムはマークしたものの,リアから煙るが出るトラブルが発生してストップしてしまい,そのままこの日の走行を終えています。
2014/02/19(水)
☆速さ維持(MotoGP)
◯先週,今年最初となる中・軽量級クラスのオフィシャルテストが最終戦の開催地であるリカルド・トルモ・サーキットで行われましたが,今度は,第4戦スペインGPの会場であるヘレス・サーキットで今年2回目となるオフィシャルテストが始まりました。初日は,前日の雨が残っていたため,ウェットコンディションの中での走行スタートとなりました。Moto2クラスでトップタイムをマークしたのは,前回のテストで総合トップタイムだったマークVDSレーシング・チームのE.ラバトでした。2番手タイムをマークしたのは,前回のテストで総合4番手タイムだったインターウェッテン・パドックMoto2のT.ルティでした。3番手タイムは,トップタイムをマークしたラバトのチームメイトであるベテランライダーのM.カリオでした。前回のテストで総合3番手タイムだったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,セッション3の5周目に7コーナーで転倒を喫してしまってタイムアップならず,6番手タイムで初日を終えています。前回のテストで3日間とも最下位に沈み,GPの洗礼を浴びたテルル・チームJirウェビックの長島哲太は,トップから3秒以上遅れた32番手で初日を終え,何とか最下位は免れました。
なお,Moto3クラスは,前回のテストで総合2番手タイムだったレッドブルKTMアジョのJ.ミラーがトップタイムをマークしています。
2014/02/18(火)
☆合法化(F1)
◯昨シーズンまでのスポーティングレギュレーションでは,レース終了後ドライバーはすぐにパルクフェルメに戻らなければならず,これに違反した場合は,罰金などのペナルティーが科されることになっていました。実際,インドGPで優勝してチャンピオンを決めたレッドブルのS.ベッテルが,その喜びを表現するドーナツターンを行いましたが,この行為がこのレギュレーションに違反するとして,戒告処分を受けると共に,チームに対して2万5千ユーロ(およそ336万!)の罰金が科されました。これに対して,さすがに各方面から(もちろん私のこのサイトでも)異議を唱える声が上がっていました。そして,この度暫定のスポーティングレギュレーションが明らかになり,レースウィナーに限っては,一定の基準を満たしていれば好きな方法で優勝を祝うことを許可されることになりました。具体的には,安全を十分確認する,マシンの合法性に疑問をもたらさない, 表彰式を遅延させないといったことが守られておれば,ドーナツターンをしたり,途中でマシンを止めたり,旗を持って走行したりといった行為が認められることになったわけです。優勝者がある程度のパフォーマンスをするのは,各レースカテゴリーでは普通に行われていて,ドライバーやライダーの個性を発揮する場となり,観客や視聴者にとっても楽しみの一つです。今回の改正により,ようやくF1もその仲間入りとなったといえます。
2014/02/17(月)
☆女性ドライバー(F1)
◯先日ザウバーから発表があり,S.デ.シルベストロを"アフィリエイトドライバー"として起用することになりました。そのシルベストロですが,昨シーズンまでインディカー・シリーズに4年間参戦してきたスイス人女性ドライバーで,昨年10月にヒューストンで行われた第17戦において2位に入り,インディカー・シリーズ史上初めて女性ドライバーのロードコースにおける表彰台獲得という記録を残しています。2010年シーズンでは,インディ500においてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。聞き慣れない「アフィリエイトドライバー」ですが,雰囲気としては「育成ドライバー」と考えていいのかもしれません。今シーズンのシルベストロは,実際にレースに参加するわけではなく,テストやシミュレータートレーニングをしながらメンタル,フィジカル面の両方を鍛えていき,2015年シーズンからF1に参戦することを目指すことになるようです。スイスに拠点を置くザウバーが,スイス人で,しかも女性ドライバーを採用する事になるわけで,財政難にあえぐ同チームにとって,スイス関連からのさらなる支援を受ける可能性を高めることにもつながります。来季に向けて今後どのように話が進展していくのか,女性F1ドライバー誕生という視点から楽しみになりますね。
2014/02/16(日)
☆F1ドライバー(SGT)
◯昨日は,今シーズンのGT500クラスにおけるニッサンの体制についてお伝えしました。さらに,先月はトヨタ(レクサス)の体制についてもお伝えしていました。ただ,ホンダについては,2月7日に今シーズンのモータースポーツ活動が発表されていましたが,この点についてお伝えしていませんでしたので,ここであらためてお伝えします。今シーズンも,ホンダは5チームにマシンを供給します。ただ,昨シーズンまでとの違いは,供給されるマシンで,昨シーズンまでのHSV010に替わって,今シーズンからは,次世代スーパースポーツモデルとして様々なモーターショーでもお披露目されている『NSXコンセプト』」をベースとした『NSX CONCEPT‐GT』を投入します。また,エンジンの搭載についてですが,今シーズンから全チームDTMとの共通車体を使用し,これまた今シーズンから投入される2リッター直噴ターボエンジンを他メーカーはフロント部分に搭載しますが,唯一ホンダだけミッドシップレイアウトを採用しています。ドライバーについては,昨シーズンと比べると,トヨタがほぼ現状維持,ニッサンがほぼ全面変更,でしたが,ホンダは5チーム中4チームで変更というようになっています。そのドライバーの中で,今シーズンの目玉の一つが,元F1ドライバーの登場でしょう。そのドライバーとは,2005年シーズンから2011年シーズンまで,レッドブル,トロロッソ,フォース・インディア,HRTに所属してきたイタリア人ドライバーのV.リウッツィです。F1でのシートを失ってからは,WECなどに参戦してきました。そのWECのLMP2クラスでチャンピオンを獲得したB.バゲットが,今シーズンはとりあえずドライバーとしての役割から離れ,GT300クラスでチーム無限のエグゼクティブアドバイザーとして活動することになった道上龍に替わってNAKAJIMA RACINGのシートに座ることになりました。さらに,ホンダとマクラーレンとが協力して展開する育成プログラムに則って今シーズンGP2シリーズにフル参戦することになった伊沢拓也のシートには,昨シーズンGT300クラスでチャンピオンを獲得した武藤英紀が座ることになっています。なお,具体的な体制は,以下の表のようになっています。
2014年ホンダGT500クラスドライバーラインナップ
チーム ドライバー タイヤ
8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI V.リウッツィ ブリヂストン
松浦 孝亮
17 KEIHIN REAL RACING 塚越 広大 ブリヂストン
金石 年弘
18 ウイダー モデューロ 童夢 レーシング 山本 尚貴 ミシュラン
J-K.ベルネイ
32 EPSON NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐 ダンロップ
B.バゲット
100 TEAM KUNIMITSU 木暮 卓史 ブリヂストン
武藤 英紀
2014/02/15(土)
☆大幅変更(SGT)
◯今シーズンからのSGTは,これまでに何度もお伝えしてきたように,エンジン,車体共に大幅な変更となり,新たなスタートを迎えることになっています。まず,車体については,ドイツで行われているDTMとの共通のものとなります。また,エンジンについては,2リッター直噴直4ターボが新たに採用されています。そのSGTに参加しているニッサンが,NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社)が共同で,今年のモータースポーツ活動の概要について発表しました。その中で,SGTのGT500クラスについての発表も行われています。先日昨年のチャンピオンメーカーであるトヨタ(レクサス)が今シーズンの体制を発表しましたが,脇坂寿一の移籍はあったものの,全体的にはほとんど昨シーズンと変化がない体制になっていました。それに対して,今回発表されたニッサンの体制は,かねてから噂されていたとおり,大幅な変更が加えられ,これまで通りニッサンは全部で4チームが参戦しますが,その中で昨年とドライバーの組み合わせが同じというチームは一つもないくらいです。具体的な体制は,以下の表の通りですが,ほとんどのドライバーが昨シーズンGT500クラスにフル参戦していたドライバーです。唯一KONDO RACINGに,昨シーズンはGT300クラスにフル参戦していた佐々木大樹がM.クルムのチームメイトとして加わっています。なお,ニッサンが使用するマシンについては,トヨタ,ホンダが昨シーズンまでとブランドが違いますが,ニッサンはこれまでと同じGT-Rを使用します。
2014年ニッサンGT500クラスの体制
チーム 車名 ドライバー タイヤ
12 TEAM IMPUL カルソニックIMPUL GT-R 安田 裕信 ブリヂストン
J-P.オリベイラ
23 NISMO MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生 ミシュラン
R.クインタレッリ
24 KONDO RACING D'station ADVAN GT-R M.クルム ヨコハマ
佐々木 大樹
46 MOLA S Road MOLA GT-R 本山 哲 ミシュラン
柳田 真孝
2014/02/14(金)
☆最終日(金)
◯最終戦バレンシアGPの会場であるリカルド・トルモ・サーキットで,3日間にわたる中・軽量級クラスのオフィシャルテスト最終日の走行が行われました。Moto2クラスは,昨年Moto3クラスでチャンピオンを獲得し,今シーズンからMoto2クラスにステップアップを果たしたポンスHP40のM.ビニャーレスがこの日の最速タイムを刻みました。ただ,前日にマークVDSレーシング・チームのE.ラバトがマークしたタイムを上回ることはできず,3日間総合ではラバトがトップ,ビニャーレスが総合2番手となります。この日の2番手タイム,3日間総合では3番手タイムをマークしたのは,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアからフル参戦する中上貴晶でした。前日までは黙々とデータ収集に専念し,総合8番手タイムだったのですが,この日一挙にタイムアップを果たしています。この日の3番手,総合で4番手タイムだったのが,インターウェッテン・パドックのT.ルティでした。総合トップのラバトは,この日だけで見ると4番手タイムでした。テルル・チームJirウェビックから急遽フル参戦することになった長島哲太は,3日間共に最下位となる31番手タイムでした。やはり,彼にとって世界の壁の厚さを感じた3日間ではなかったのではないでしょうか。次のオフィシャルテストは,5日後の18日(火)に,第4戦スペインGPの会場であるヘレス・サーキットで行われる予定になっています。
なお,Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのJ.ミラーがこの日のトップタイムをマークしましたが,3日間総合では,2日間を制したジュニアチームGO&FUN Moto3のN.アントネッリがトップでした。
2014/02/13(木)
☆トップ浮上(MotoGP)
◯中・軽量級クラスのオフィシャルテスト2日目の走行が,前日に続いて終日ドライコンディションの中で行われました。Moto2クラスは,昨年ランキング3位に入り,今シーズンからマークVDSレーシング・チームに移籍しているE.ラバトが,昨日よりもタイムアップを果たして総合トップに浮上しました。前日のトップタイムがチームメイトのM.カリオでしたから,昨シーズン同様チャンピオン争いに絡みうるチームの一つであることは間違いない感じをさせるスタートとなっています。前日3番手タイムだったインターウェッテン・パドックのT.ルティが,更にタイムアップを果たして総合2番手に浮上しています。前日トップのカリオは,タイムアップを果たすことができず,総合3番手で2日目を終えています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,データ採りのため黙々と走行を続けていき,総合8番手に入っています。テルル・チームJirウェビックの長島哲太は,トップから4秒以上遅れ,前日に続いて最下位で2日目を終了しています。
Moto3クラスは,前日に続いてジュニア・チーム GO&FUN Moto3のN.アントネッリがトップタイムでした。
2014/02/12(水)
☆テスト開始(MotoGP)
◯先日は,最高峰クラスで今年初のオフィシャル・テストが行われましたが,今度は,3日間にわたる中・軽量級クラスの初のテストがスペインのリカルド・トルモ・サーキットで始まりました。ドライながら強風があるコンディションの中で行われましたが,Moto2クラスで初日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンもマークVDSレーシング・チームからフル参戦するベテランライダーのM.カリオでした。テストにおいて彼がトップタイムをマークしたのは,今回が初となります。2番手タイムをマークしたのは,2番手タイムをマークしたのは,マプフレ・アスパー・チームMoto2のJ.トーレスでした。トップのカリオとの差は,わずか1000分の1秒でした。3番手タイムをマークしたのは,インターウェッテン・パドックのT.ルティでした。今シーズンはチームを移籍し,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアからフル参戦してチャンピオンを狙う中上貴晶は,最初のセッション3で3番手タイムをマークし,これがこの日の自身ベストで初日6番手タイムでした。本来は,昨年JRRのJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得した野左根航汰がフル参戦する予定だったJirでしたが,残念ながら彼をずっと支えてきた父親の死去を受けてフル参戦を断念。同クラスでランク6位に入り,昨年の日本GPでは代役参戦をした長島哲太が野左根に替わってテルル・チームJirウェビックからフル参戦することになりました。その長島は,初日最後尾となる31番手タイムでした。
Moto3クラスは,ジュニア・チームGO&FUN Moto3のN.アントネッリが全セッションでトップタイムをマークし,初日を終えています。
2014/02/11(火)
☆移籍(SGT)
◯かつて国内GTにおいては,ホンダは道上龍が,トヨタは脇坂寿一がエースドライバーの役割を長年果たしていました。しかし,当然誰しも世代交代の波に流される時期が訪れるもので,今シーズンの道上は,ついにGTにおけるシートを喪失し,昨シーズンのGT300クラスチャンピオンチームで,ホンダのエースチーム的役割を果たすTEAM無限に加入し,ドライバーではなくエグゼクティブアドバイザーという役割を担うことになりました。来季からF1に復帰するホンダですが,将来そのF1のシートに日本人ドライバーが座ることを目指して,さらに若手ドライバー育成に力を入れていくことになりました。道上がその一翼を担うことになり,ホンダにおいて指導者的立場に立っていくことになりそうです。ただし,道上のコメントによると,ドライバーとして引退するわけではないようです。トヨタの脇坂については,昨年12月に自身のブログで所属していたLEXUS TEAM SARDからの離脱を発表。その後の動向が注目されていました。脇坂に関しては,人気だけでなく情報発信力は圧倒的で,例えば大晦日に放送された『ガキの使いやあらへん』においてドライバーとして出演していました。こうした脇坂ですから,レースの現場でいまだにその必要性は衰えていません。そうした中,先日発表された2014年におけるトヨタのモータースポーツ活動では,ほとんどのチームがドライバーが決まっていましたが,唯一LEXUS TEAM WedsSport BANDOHだけが未定になっていました。大方の予想が,ここに脇坂の名前が入るのではないかといわれていましたが,この度トヨタから発表があり,脇坂がLEXUS TEAM WedsSport BANDOHに移籍することが決定しました。彼のチームメイトとなるのが,昨シーズンREITO MOLAに所属し,ニッサンの若手有力ドライバーとして期待されていた関口雄飛です。チャンピオンを獲得したチームに所属し,さらにチームメイトが本山哲ということで,いかに関口が期待されていたのかが分かる体制でしたが,期待されていたほどの結果を残すことができず,ニッサンにおいてシートを失う結果になっていました。先日マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた今年初の合同テストにおいて,その関口は,ヨコハマタイヤの開発枠でレクサスRC-Fのステアリングを握っていました。LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの使用するタイヤがこのヨコハマタイヤですから,当然今回の発表に合わせての動きだったと考えていいでしょう。
2014/02/07(金)
☆3日連続(MotoGP)
◯今年最初のオフィシャル・テスト3日目の走行が,マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。ここまでの2日間は,昨シーズンのチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがトップタイムをマークしてきましたが,最終日もやはり彼がトップタイムで,しかもこれまでC.ストーナーが非公式ながら2年前のテストにおいてマークしたサーキットベストを更新する,1分59秒533をマークしました。もちろん,このタイムが今回のテストの総合トップタイムとなります。2番手タイムをマークしたのは,初日2番手,2日目4番手タイムをマークしているヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシでした。長年タッグを組んでいたチーフメカニックであるJ.バージェスを昨シーズン終了を持て解雇し,引退をかけた背水の陣を敷くロッシですが,まずは順調なスタートを切ったテストとなりました。2日間ロッシの後塵を拝してきたチームメイトのJ.ロレンゾでしたが,最終日もロッシよりは遅くなったものの,この日の3番手タイムをマークしました。4番手タイムをマークしたのが,ヤマハのYZR-M1をFTRの車体に搭載したマシンを駆ってオープンクラスに参戦するNGMモバイル・フォワード・レーシングのA.エスパルガロでした。ワークスマシンのタイムをも上回る速さを見せていて,3日間全てクラストップをマークしたのがこのエスパルガロでした。今シーズンは,大変仲がよくて有名な弟のP.エスパルガロがファクトリークラスにフル参戦して最高峰クラスデビューを飾ることになっていますが,これが兄のモチベーションを高める一因になっているのかもしれませんね。そのオープンクラスにフル参戦するドライブM7アスパーの青山博一は,2日間連続して18番手タイムでしたが,最終日は1つポジションアップとなる17番手(クラス4位)でテストを終了しています。今年最初のテストはこれで終了しました。次のテストは,今月26日から全チームが今回と同じセパンに集まり,3日間にわたって行われる予定になっています。
2014/02/06(木)
☆独占(MotoGP)
◯今年最初のオフィシャル・テスト2日目の走行が,マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日トップタイムをマークしたのは,前日と同じく昨年のチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。彼がマークしたのは,自身が昨年ここでマークしたサーキットベストを更新するとともに,史上3人目に2分を切るという1分59秒926でした。2番手タイムをマークしたのは,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサでした。3番手タイムをマークしたのが,ホンダのサテライトチームの一つであるLCRホンダMotoGPに今年も所属するS.ブラドルで,この日はホンダ勢がトップ3を独占しました。4番手タイムをマークしたのが,初日の走行で2番手タイムだったヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシでした。今年から始まるオープンクラスでは,前日に引き続いてNGMモバイル・フォワード・レーシングのA.エスパルガロで,ファクトリークラスのマシンのタイムをも上回る総合5番手で2日目を終えています。ドライブM7アスパーの青山博一は,前日に続いて18番手タイムで2日目を終えています。来シーズンから復帰する予定のスズキは,テストライダーの一人である津田拓也の支援を受けながらR.ド.ピュニエが走行し,マニエッティ・マレリ製の共通ECUを使用したマシンを使用して総合20番手でした。
2014/02/05(水)
☆初走行(MotoGP)
◯2ヶ月間にわたる長いテスト禁止期間が明け,今年最初のオフィシャル・テストが,ドライコンディションのセパン・インターナショナル・サーキットで始まりました。今回のテストは4日間にわたって行われる予定で,イオダレーシング・プロジェクトを除く全チームと,来シーズンからMotoGPに復帰する予定のスズキが参加しています。また,ホンダが秋吉耕祐,ヤマハが中須賀克行,ドゥカティがM.ピロのテストライダーも参加しています。スズキは,青木宣篤とR.ド.ピュニエの2人です。初日の走行でトップタイムをマークしたのは,昨年最高峰クラスにおけるルーキーイヤーながら数々の最年少記録を更新して見事チャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。2番手とは,コンマ5秒以上差をつける速さでした。その2番手タイムをマークしたのは,シーズン前半の結果によっては,「引退」という決断を下す可能性が高いヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシでした。3番手タイムをマークしたのは,この日最多周回数をマークしたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサでした。ヤマハのエースであるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾは,4番手タイムで初日を終えています。昨シーズンまであったCRTクラスに替わって今シーズンから始まるオープンクラスでは,そのCRTクラスでチャンピオンを獲得しているA.エスパルガロが,今シーズンからNGMモバイル・フォワード・レーシングに移籍して走行し,クラストップタイムをマークしています。なお,彼が駆っているマシンは,ヤマハが供給するYZR-M1用のエンジンをFTRが開発する車体に搭載したものです。唯一のフル参戦日本人ライダーであるドライブM7アスパーの青山博一は,クラス5番手,総合18番手タイムで初日を終えています。
2014/02/04(火)
☆エントリー完了(F1)
◯先月FIAから発表された今シーズンのエントリーリストでは,マルシャとロータスの2チームが「承認待ち」になっていました。こうなっていた原因は,両チームとも参戦するためのエントリーフィーを支払っていなかったからでした。資金的に苦しい状況にある両チームだけに,4000万円を超えるエントリーフィーの支払が遅延しても致し方ないのかもしれません。今シーズンからエンジン,車体共に大幅変更がなされますので,マルシャは資金をまずその開発に回したようで,それからエントリーフィーの支払へと進んでいったようです。ということで,承認待ちだった両チームでしたが,この度無事支払が完了したようで,これで全チームエントリー完了になりました。
2014/02/03(月)
☆明日から(MotoGP)
◯昨シーズンの最終戦が終了した翌日に,その会場であるバレンシア・サーキットで3日間にわたってテストが行われました。その後,12月,1月はテスト禁止期間に入っていたため,今季型マシンの走行は行われていませんでした。そして,ついにテスト禁止期間が明け,明日から3日間にわたる最高峰クラスのオフィシャルテストが,マレーシアのセパン・サーキットにおいて行われます。今回のテストには,イオダレーシング・プロジェクトを除く12チーム,22名のライダーが参加することになっています。昨シーズンまでの最高峰クラスは,MotoGPとCRTの2つのクラスで行われていました。しかし,今シーズンからそのクラス分けが変更となり,各メーカーのワークスと,サテライトチームでワークスとほぼ同じワークスマシンを使用するライダーが"ファクトリー・クラス",各メーカーから供給される市販マシンやエンジンを使用するライダーが"オープン・クラス"となります。メーカー独自のECUを使用できるファクトリー・クラスのマシンですが,オープン・クラスとできるだけ性能が均衡するようにするため,搭載燃料の量,年間使用エンジン基数,エンジン設計と内部部品の凍結といったハンディキャップが課せられています。日本人ライダーとしては,ホンダのレース用市販マシンであるRCV1000Rを駆ってオープン・クラスに青山博一が,昨シーズンまでCRTクラスでアプリリアが供給するARTを駆ってチャンピオンを獲得してきたパワー・エレクトロニクス・アスパーからフル参戦することになっています。チームメイトは,レプソル・ホンダに在籍していたときにチャンピオンを獲得したN.ヘイデンです。
2014/02/02(日)
☆引退(F1)
◯R.ブラウンといえば,M.シューマッハと共にベネトンやフェラーリで7回もチャンピオンを獲得した名メカニックです。近年では,ホンダが第3期F1から撤退した翌年にそのチームを引き継いでブラウンGPとし,J.バトンとタッグを組んで見事チャンピオンチームとなりました。その後,同チームがメルセデス・ベンツのワークスチームとなりましたが,そのままチームを率いてきました。しかし,昨シーズン終了をもってチームを去り,このまま引退するのか,それともある程度休養を取って再び復帰するのか,その後の去就が注目されていました。そして,噂に上っていたのが,マクラーレンへの加入です。来シーズンから,マクラーレンとタッグを組んでホンダがF1に復帰することになっています。上記したようにホンダとも関係性の深いブラウンですが,久々にF1へ復帰するホンダからすれば,ブラウンの経験値はぜひ欲しいものでしょう。ですから,ブラウンのマクラーレン加入が噂に上っても何ら不思議はありません。しかし,釣りイベントに参加しているブラウンの口から発表があり,そうした復帰の噂を一蹴するかのように,F1からの引退を発表しました。今回の発表によると,少なくとも1年間は釣りなどを楽しみながら過ごすとのこと。その後のライフ設計は未定のようです。ただ,疑り深い私からすると,ということは,確かに1年間はゆったりした生活をするでしょうが,ホンダの復帰に合わせて再び帰ってきてもおかしくはないこと。ちょっとこれは考えすぎなのでしょうか・・・。
2014/02/01(土)
☆不振(F1)
◯4日間にわたって行われたヘレス・サーキットでの合同テストが,昨日で終了しました。最終日はウェットコンディションで始まり,曇天ということがあって思うように路面が乾きませんでした。それでも,午後の走行ではドライ用タイヤでの走行が十分可能な状況となったようです。そのような中,この日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンからウィリアムズに移籍したF.マッサでした。2番手タイムをマークしたのは,そのマッサが昨シーズンまでチームメイトだったフェラーリのF.アロンソでした。この日のアロンソは,この日の最多ラップとなる115周走行しました。3番手タイムをマークしたのは,フォース・インディアでリザーブドライバーを務めるD.ジュンカデラでした。私たち日本人にとって,この日の注目点は何と言ってもケータハムでしょう。それは,1年ぶりにF1に戻ってきた小林可夢偉が,この日ついに走行したからです。その可夢偉の走行は,午前中は走行できたものの,午後の走行でルノーエンジンにトラブルが発生してしまったため,その段階で切り上げるという結果になってしまいました。とはいえ,日本人ドライバーが再びF1カーを走らせたのは,朗報といえるでしょう。今回のテストでは,メルセデスエンジンとフェラーリエンジンが順調に走行できましたが,可夢偉のケータハムも含め,ルノーエンジンにトラブルが多発してしまいました。その不振ぶりは,合計周回数を見れば明らかです。メルセデスエンジンユーザーの合計が4チームで875周,フェラーリエンジンユーザー勢の合計が3チームで444周でした。それに対して,ルノーエンジンユーザーは3チームで合計151周でした。チャンピオンチームであるレッドブルに至っては,エンジンだけでなく車体のクーリングにも問題があったため,チームプリンシパルのC.ホーナーやチーフテクニカルオフィサーのA.ニューエイは,今後の対策を練るためか,3日目の午後にはチームのファクトリーに戻ってしまいました。次の合同テストは,2月19日から22日までバーレーンで行われることになっています。4日間で合計21周しか走行できなかったレッドブルですが,この日までどの程度対策が取れるのか,ルノーエンジンも含めて注目となります。
     
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