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最新ニュース
2007/12/22(土)
☆延長(F1)
○昨シーズン末でミシュランが撤退したことにより,ブリヂストンタイヤ(BS)のワンメークとなったF1ですが,新たに2010年までBSが公式タイヤサプライヤーとして活動することが決定しました。元々は,来シーズンからが正式なF1におけるタイヤのワンメーク化だったのですが,ミシュランが早くに撤退を決定してしまったため,実質的に今年がワンメーク初年度となってしまっていました。1997年からF1に進出したBSですが,その当時のライバルはアメリカのグッドイヤーでした。そのグッドイヤーが撤退した後,2001年からミシュランが参入を開始し,昨年まで両者による熾烈なバトルが展開されてきた経緯があります。これから3年間ライバル不在の状態が続くわけで,タイヤ開発に対するモチベーションを保つということの闘いも,一つの注目点かもしれませんね。
      
☆来シーズンも(SGT)
○運営するGTアソシエーションより,来シーズンのレースカレンダーと公式テストのカレンダーが発表されました。それによると,来季は今シーズンと同じような開催スケジュールとなっていて,全9戦でのレースが組まれています。合同テストについては,シーズン前に鈴鹿で1回目が,第1戦後に富士スピードウェイで2回目が,第5戦後にツインリンクもてぎで3回目が予定されています。レーススケジュールについては以下の表の通りとなっています。
     
2008年レースカレンダー(正式)
決勝日 サーキット 距離
第1戦  3月16日 鈴鹿サーキット 300q
第2戦  4月13日 岡山国際サーキット
第3戦  5月 4日 富士スピードウェイ 500q
第4戦  6月22日 セパンサーキット(マレーシア) 300q
第5戦  7月27日 スポーツランドSUGO
第6戦  8月24日 鈴鹿サーキット 1000q
第7戦  9月14日 ツインリンクもてぎ 300q
第8戦 10月19日 オートポリス
第9戦 11月 9日 富士スピードウェイ
       
☆よいお年を!
○今年の更新は,今日が最後となります。今年も,それぞれのレースで熱いバトルが繰り広げられました。F1やFNに至っては,最後の最後まで誰がチャンピオンになるか分からないという状態でした。来シーズンも,こうした熱いバトルが展開されることを期待しています。また,今年は,とりわけ2輪において悲しいニュースが続いたのも事実です。レーサーとしてだけでなく,これからの日本のレース界自体をも背負って立つことが期待されていた阿部典史選手が,交通事故で命を失ってしまいました。チャンピオン経験があり,マシン開発でも定評のあった沼田憲保選手が,そのテストにおいて命を失いました。ベテランライダーで,それまでST600クラスのランキングトップを行っていた奥野正雄選手が,レースにおいて命を失いました。それぞれさらなる活躍が期待されていたライダーだけに,大きな損失となってしまいました。もちろん,有名とは言えないレーサーの中でも,命を失う結果となってしまった方もいらしたでしょう。命と隣り合わせのスポーツという側面があることは否定できませんが,ほんの一人でも命を失うのは悲しく,残念なことです。ぜひ,来年は,こうした悲しい出来事が起きない一年であって欲しいと願っています。
2007/12/21(金)
☆拡大(MotoGP)
○先日,2008年シーズンにおけるKTMの体制が発表されました。それによると,今シーズンまでホンダのワークスチームであったA.プーチ率いるレプソル・ホンダの125&250ccクラスと,ホンダ系の有力プライベートチームであるチーム・スコット(250cとMotoGPクラスは,来季もホンダを使用)の125ccチームがKTMマシンを使用し,KTM勢が拡大することになりました。。また,今シーズンKTMのワークスチームからフル参戦し,ランキング3位を獲得した小山知良が,ワークス契約ながらセードルフ・レーシングから参戦することになっています。では,以下の表に,具体的体制をお伝えします。
チーム クラス ライダー
レッドブル・KTM 250cc 青山博一
M.カリオ
125cc R.クルメンナッハ
セードルフ・KTM 125cc 小山知良
L.ザネッティ
レプソル・KTM 250cc J.シモン
125cc E.ラバト
M.マルケス
スコット・レーシング 125cc P.ニエト
R.デ.ローサ
2007/12/20(木)
☆一人は(F1)
○未だに来季のドライバーが正式には決まっていないチームの一つが,スパイカーを買収して新たなチームとしてスタートするフォース・インディアです。そのため,合同テストには様々なドライバーがステアリングを握ったり,誰がそのシートに座るのか様々な憶測が流れたりしていました。しかし,この段階にいたり,ようやく収束に向かいそうな気配です。現在有力視されているのが,ルノーのシートを失ったG.フィジケラと,スパイカーからの残留となるE.スーティルの2人の名前が最有力となっている模様です。この噂に対して正式な発表はありませんが,同チームの広報担当者の発言によると,フィジケラについてはまだ正式に決定はしていないようですが,スーティルについては残留を認めたようです。これにより,正式にはまだ来季のドライバーが誰も決まっていないチームは,スーパーアグリF1だけとなったといえます。まあ,佐藤琢磨の残留は間違いないのでしょうが・・・。
2007/12/19(水)
☆お気をつけて(F1)
○レースとは関係のない話題ですが,今季ルーキーながら最終戦までチャンピオン候補ナンバーワンの位置にいたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンですが,年末が近づいたこの時期でも話題を提供してくれました。しかも,レースとは関係のないところで・・・。フランス警察の発表によると,ハミルトンが同国内のランという街を時速200q弱で走行し,スピード違反で検挙したとのことです。この違反により,1ヶ月の免許停止と,600ユーロの罰金,車の没収という処分を受けました。これから年末年始の慌ただしい時期となりますが,私も含め,皆様方もくれぐれも安全運転にご留意くださいね。特に,スピード違反はもちろん,飲酒運転も起こしがちの時期ですので,絶対に注意を!!
2007/12/18(火)
☆初フル参戦(WRC)
○これまでは,WRCへの入門クラスとも言えるJWRCにフル参戦を続けてきたスズキですが,来シーズンからついにWRCへとステップアップすることになっています。そのスズキから,来シーズンのドライバーが発表されました。一人目は,フォードやシュコダのワークスマシン等を駆って通算100戦ほどの経験を持つベテランドライバーのT.ガルデマイスターです。そして,二人目は,スズキのマシンを駆ってJWRCで2回のチャンピオン獲得を経験しているP−G.アンダーソンです。なお,使用するマシンは,SX4 WRCです。
2007/12/17(月)
☆チャンピオンナンバーで(MotoGP)
○FIMから発表された暫定エントリーリストを見ると,来シーズンのゼッケンナンバーが分かります。V.ロッシの「46」というのが有名なところですが,自分が大事にしている番号があるというライダーも中にはいます。通常チャンピオンを獲得すると,翌年はチャンピオンナンバーである「1」をつけますが,ロッシはずっとトレードマークである46を使用し続けました。昨年のチャンピオンであるN.ヘイデンは,「69」というトレードマークの番号があり,1にするのか69にするのか話題になったことがありました。結局1をつけましたが,よくみると1という数字の中に69という数字がちりばめられているデザインを採用していました。今年チャンピオンを獲得したC.ストーナーには,「27」というトレードマークの番号があり,インタビューをでは,1にするのか27にするのか迷っているというような感じのコメントを出していました。今回の暫定エントリーリストを見ると,彼の番号は1になっていますので,チャンピオンナンバーで走ることを決断したと言うことが分かります。おそらく今シーズンのヘイデンのように,1の中に27が入るデザインを採用するものと思われます。他のライダーを見ると,C.バーミューレンも自分が愛用する番号である「7」を使用することになっています。彼が7を大事にするのは,尊敬する伝説的ライダーであるB.シーンがこの番号を使用していたからです。今シーズンは,C.チェカが7を使用していて,ルーキーであるバーミューレンが遠慮したという経緯がありました。ご存知のように,チェカはSBKへ転身しましたから,晴れてバーミューレンが使用できるようになったわけです。唯一のフル参戦日本人ライダーとなった中野真矢も,トレードマークである「56」を無事(?)使用できることになっています。
2007/12/16(日)
☆初フル参戦(MotoGP)
○FIMから各クラスの暫定エントリーリストが発表されました。その中で,日本関係の情報をお伝えします。まず,最高峰のMotoGPクラスですが,玉田誠のSBKへの転身に伴い,ホンダ・グレシーニの中野真矢が,唯一の日本人フル参戦ライダーとなりました。250ccクラスも,青山周平がSBKに,関口太郎がJRR転身(シートはまだ未定)に伴い,KTMの青山博一とホンダの高橋裕紀の2人となりました。ここまでのクラスは,今シーズンと比べると人数が減りましたが,125ccクラスは2人の日本人がフル参戦となりました。まず一人目は,今シーズンと同じくKTMの小山知良です。そして二人目が,昨年JRRの125ccクラスで最年少チャンピオンとなり,今シーズンはスペインで行われていたMotoGPアカデミーに参戦していた中上貴晶です。これまでホンダのマシンを駆ってきましたが,来シーズンはI.C.チームからアプリリアのマシンを駆って自身初となるMotoGPフル参戦を果たすことになりました。彼が所属することになったチームは,過去にL.ロカテリやA.ヴァンサンがチャンピオンを獲得したことのあるイタリアの有力なチームの一つです。
なお,マシンで見た時,中・軽量級クラスでのホンダの縮小傾向が見られます。250ccクラスでホンダRS250を駆るのは,実質的にこのクラスでホンダのエースライダーとなる高橋裕紀と,JRRにフル参戦経験があるタイ・ホンダ・PIT・SAGのR.ヴィライローの2台だけとなりました。125ccクラスでホンダRS125を駆るのは,FFM・ホンダのL.ロッシと,アリー・モレナー・レーシング(過去に青木兄弟が所属して大活躍しましたね)のD.ウェッブの2台だけとなっています。ただし,今回の発表は,あくまでも暫定ですので,今後変更になる可能性があります。
2007/12/15(土)
☆ようやく(F1)
○マクラーレン・メルセデスより,来シーズンのドライバーについて発表がありました。昨日もお伝えしたように,F.アロンソの離脱以後,彼に替わって誰がステアリングを握ることになるのか,様々な憶測が出されていました。チャンピオン争いが出来る可能性が高い有力なシートだけに,その注目度は相当なものがあります。既にL.ハミルトンについては残留が決まっていましたが,そのチームメイトとなるのは,今季ルノーからF1デビューを果たしたH.コバライネンです。つまり,来季のマクラーレンは,F1でのレギュラードライバー2年目のコンビという若いチームとなるわけです。若くて才能のあるドライバー同士ですが,やはりマシン開発という点では,ベテランの力が必要です。そのためかどうか分かりませんが,テスト&リザーブドライバーには,正ドライバー昇格の噂があったベテランドライバーのP.デ.ラ.ロサが残留することになりました。もう一人G.パフェットが,テストドライバー契約を結んでいます。スパイ事件によるコンストラクターズポイント剥奪,アロンソとハミルトン&チームとの確執,そしてアロンソの1年での離脱と大揺れに揺れた2007年のマクラーレンでしたが,この新しい体制が,2008年のマクラーレンに安定の時を与えるといいですね。
2007/12/14(金)
☆候補3人か?(F1)
○F.アロンソの離脱に伴い,空席となったままになっているマクラーレン・メルセデスの残り1つのシートですが,関係者の話を総合すると,どうやら3人に絞られているようです。まず一人目ですが,長年マクラーレンでテスト&リザーブドライバーを務めているP.デ.ラ.ロサです。アロンソ離脱の影響でスペイン系のスポンサーが撤退する可能性があり,アロンソと同国人のデ.ラ.ロサがレギュラードライバーに昇格することで,それらのスポンサーをつなぎ止めることが出来るというメリットもあります。二人目は,来シーズンから新たにスタートを切ることになったスパイカー(来季からはフォース・インディア)のA.スーティルです。荒っぽいところはあるものの,時折素晴らしく速いところを見せていますし,L.ハミルトンとも仲が良く,今シーズンのハミルトンとアロンソの確執を見ると,そうした点での不安も解消できます。三人目は,アロンソのルノー移籍に伴い,シートを失うことになっているH.コバライネンです。実は,その他にも名前が噂されていますので,もしかしたら3人だけではないのかもしれません。いったいどうなるのでしょうね??
2007/12/13(木)
☆初開催(F1)
○来シーズンから初開催となるシンガポールGPは,日本GPの一つ前に当たる第15戦として9月末に開催予定です。しかも,ただレース自体が初開催だけでなく,F1史上初のナイトレースとしても初開催となる予定です。そして,照明システムのテストが成功したことを受けて,主催者より予定通りナイトレースとして開催することが正式発表されました。それによると,決勝レーススタートとなる時刻は,現地時間午後8時です。日本との時差が1時間ですので,日本時間では午後9時からのスタートとなり,中央ヨーロッパ標準時では午後1時です。MotoGPでも,来シーズンからナイトレースが史上初めて導入されますが,開催地の広がりと共に,こうした形での開催が今後も見られることになるのかもしれませんね。
2007/12/12(水)
☆決断(MotoGP)
○2001年にJRRの250ccクラスでチャンピオン獲得後,MotoGP250ccクラスにステップアップした関口太郎でしたが,シーズン途中でスポンサーの関係からシートを失うことになりました。その翌年には,MotoGPに復帰を目指してヨーロッパ選手権の250ccクラスにフル参戦し,見事全勝優勝という快挙を成し遂げてチャンピオンを獲得し,2004年に再びMotoGPに復帰しました。その後ずっと250ccクラスに参戦し続けてきましたが,そのほとんどが怪我に悩まされる状況と,スポンサー不足に悩まされる状況とが続いていました。その結果,ランキングで上位争いに絡むと言うことはないままで今シーズンまでを終えていました。その関口ですが,先週公開された自身のブログによると,来シーズンはMotoGPへの参戦を断念することになりました。断念の一番の理由は,やはりスポンサー不足とのことです。ブログによれば,シーズン前に資金の半分を準備し,シーズン中に残りの半分を集めていくという形を取っていたようです。しかし,来季に向けては,ほとんど資金が集まっておらず,今後いくら集まるのかも分からないという状況のようです。そのため,来季はJRRへの復帰を決断したようです。ただし,所属するチームについては未定で,どのクラスに参戦するのかも決まっていません。本人の希望は,JSB1000かST600クラスのようです。GPでは2ストマシンに乗り続けた関口ですが,今シーズンは急遽8耐に参戦した経験があるだけに,4ストマシンへの対応は少しは早くできるのではないかと思われます。
2007/12/11(火)
☆ようやく(F1)
○噂はずっと続いていたものの,なかなか決まらなかったルノーのシートですが,ようやく正式発表がなされました。かねてから噂されていたとおり,2003年から2006年まで同チームに所属し,2005,2006年にはワールドチャンピオンに輝いたF.アロンソが,再びルノーのステアリングを握ることが決定しました。チームメイトのシートには,元F1チャンピオンN.ピケの息子であるN.ピケJrが座ることになりました。ピケJrは,2006年にGP2シリーズでランキング2位を獲得した後,今シーズンはルノーのテスト&リザーブドライバーを務めていました。ピケJrのレースドライバー昇格に伴い,テスト&リザーブドライバーには,今シーズンユーロF3チャンピオンに輝いたフランス人ドライバーのR.グロジャンが決定しました。なお,アロンソの契約発表が遅くなる原因の一つとなった契約年数についてですが,現段階では1年なのか3年なのかはわかりません。
2007/12/10(月)
☆契約延長(F1)
○F.アロンソの離脱に伴い,空席となっているマクラーレン・メルセデスの1つのシートですが,その空いたシートに誰が座ることになるのか未だにはっきりしていません。そこで色々な名前が取りざたされているのですが,その中の一人がウィリアムズのN.ロスベルグです。デビューイヤーとなった今季は,ランキング9位で終了し,元F1チャンピオンであるN.ロズベルグのDNAを受け継いだ非凡な才能を見せました。それだけに,ウィリアムズ以外の有力チームが目をつけても何ら不思議はありません。しかし,その噂にとりあえず終止符が打たれました。というのは,ウィリアムズとの間で2009年までの契約延長が成立したからです。マクラーレンといい,ルノーといい,チャンピオンが狙える有力なシートなのですが,未だに決まらないという何とも不思議な状況は,今しばらく続きそうですね。
2007/12/9(日)
☆ペナルティーなし(F1)
○今シーズンは,フェラーリの情報がマクラーレン・メルセデスに渡ったというスパイ事件によって,大揺れになったシーズンでもありました。この事件により,マクラーレンには大きな額の罰金と,コンストラクターズポイント剥奪というペナルティーも科せられました。そうしたシーズンの後半に,今度はマクラーレンの情報が,ルノーに流れたのではないかというスパイ事件が新たに明らかとなりました。世界モータースポーツ評議会において慎重な審議がなされてきましたが,その判決がこのほど下りました。それによると,情報漏洩は認められたものの,それが選手権に大きな影響を与えたという証拠が見つからなかったため,事件としては有罪ですが,ペナルティーは科せられないという判決となりました。ただし,今後新たな情報が見つかった場合,再度審議が行われると言うことです。マクラーレンを離脱したF.アロンソの移籍先として最有力のルノーですが,未だに移籍の決定がなされていなかったのは,アロンソ側が今回の判決が出るまで契約を先延ばしにしようとしていたことがあったようです。今シーズン所属していたのが,ペナルティーを科せられたマクラーレンですから,こうした態度を取るのは当然といえば当然でしょう。今回の判決により,アロンソの契約の動きが活発化することが予想されます。ただし,ルノー側が3年契約を提示しているのに対し,アロンソ側は1年契約を望んでいるという点についての問題は,そう簡単にはクリアできないのかもしれません。
2007/12/8(土)
☆引退か?(F1)
○ヘレスで4日間にわたった合同テストが終了しましたが,昨日お伝えしたように,3日目はシューマッハ兄弟が登場して話題となりました。トヨタから離脱をした弟のR.シューマッハは,ここまでシートの獲得が出来ていません。あらたなシートを求めて今回のようにフォース・インディアのステアリングを握ったわけですが,同チームの前身であるスパイカーが今シーズン使用したマシンだけに,それほどの結果は期待できるものではありませんでした。実際に走行してみると,やはり最下位とブービーをフォースインディアが占めるという結果に終わってしまいました。テスト終了後,彼の母国であるドイツの記者に対して,「今回のテストが最後のF1テストドライブになるかもしれない」という主旨の発言を行ったようです。戦闘力がほとんど期待できないマシンでの走行は,ラルフのこれまでの経歴から考えて我慢できるものではないでしょうから,今回の引退を臭わす発言というのは十分頷けるものといえます。ただ,彼がレースの世界自体から引退するかどうかははっきりしてなく,納得できるオファーがあれば,他のカテゴリーでステアリングを握ることがあるかもしれないようです。なお,兄であるM.シューマッハについてですが,2008年に入って行われるテストにおいても,今回のテスト同様フェラーリのマシンのステアリングを握る可能性が十分にあるようです。
2007/12/7(金)
☆兄弟登場(F1)
○ヘレス・サーキットで行われている今年最後の合同テスト3日目の走行が行われ,BMWザウバーのR.クビサが最速タイムをマークしました。BMWのトップタイムは,初日のN.ヘイドフェルドに続いてのものですから,来シーズンに向けての開発が順調にいっている印象を抱かせます。2番手のタイムは,前日トップタイムだったマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがマークしました。3番手が,フェラーリのF.マッサでした。そのフェラーリですが,もう1台のステアリングを握ったのが,前回のテストでも登場したM.シューマッハでした。前回のテストでは,引退以来1年ぶりの登場にもかかわらずトップタイムをマークして存在感を示した彼ですが,そうしたこともあって今回再登場となりました。ただし,今回もトップタイムということにはなりませんでしたが,それでも8番手タイムでした。今回のテスト注目のフォース・インディアですが,この日は,F1生き残りをかけるイタリアンドライバーのV.リウッツィと,奇しくも兄弟登場となった,こちらもF1生き残りをかけるR.シューマッハの2人がステアリングを握りました。タイムとしては,それぞれ19番手,20番手と下位に沈んでしまっています。日本人勢は,初日に続いての登場となるウィリアムズの中嶋一貴と,今回のテスト初登場となるスーパーアグリF1の佐藤琢磨が走行し,それぞれ15番手,18番手のタイムをマークしています。
2007/12/6(木)
☆2強が(F1)
ヘレスでの合同テスト2日目の走行が行われ,新記録となるデビューイヤーでのチャンピオンを獲得まであと僅かのところまでだったマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,その実力を再び見せるかのように最速タイムをマークしました。2番手タイムは,レッドブルのマシンにブリヂストンのスリックタイヤを履いてマシンを駆ったD.クルサードがマークしています。前日は,1,2番手タイムをマークしたN.ハイドフェルドとJ.バトンがこのスリックを履きましたから,やはり溝のある現行のタイヤより,溝なしのスリックの方が有利であることを証明しているような結果となっています。3番手タイムは,今シーズンのチャンピオンとなったフェラーリのK.ライコネンでした。4番手タイムをチームメイトのF.マッサがマークし,トップ4中3台が,今シーズンの2強チームのマシンでした。注目のフォース・インディアですが,前日に引き続いてG.フィジケラが走行しましたが,もう1台を元ホンダのテストドライバーであるC.クリエンが駆り,それぞれ9番手と7番手タイムをマークしています。日本人ドライバーですが,この日はトヨタのテストドライバーである小林可夢偉のみが走行し,20台中19番手のタイムでした。
2007/12/5(水)
☆初登場(F1)
○今年最後となる合同テストが,スペインのヘレス・サーキットで始まりました。初日の走行では,BMWザウバーのステアリングを握るN.ヘイドフェルドがトップタイムをマークしました。2番手タイムは,ホンダのJ.バトンがマークしましたが,新たに加入したR.ブラウンが,ホンダのチーム代表としてサーキットに初登場しています。3番手タイムは,マクラーレン・メルセデスのP.デ.ラ.ロサがマークしました。今回のテストで注目されているのが,スパイカーを買収し,今回のテストが初登場となるフォース・インディアでしょう。このチームは,未だに来季のドライバーが決まっておらず,まだF1のシートを獲得していないドライバーにとっては,最後とも言えるシート獲得のチャンスとなります。初日に同チームのステアリングを握ったのは,F.アロンソの移籍先として最有力であるルノーのシートを失う可能性が高くなっているG.フィジケラと,元フルタイムF1ドライバーのF.モンタニーでした。タイムとしては,フィジケラが13番手,モンタニーが17番手となっています。日本人勢は,来季からウィリアムズのレギュラードライバーとなった中嶋一貴と,トヨタのテスト&リザーブドライバーとなった小林可夢偉が走行し,それぞれ15番手と19番手タイムでした。なお,今回のテストでは,ブリヂストンが09年からの投入を視野に入れているスリックタイヤのテストも行われています。
2007/12/4(火)
☆新天地(SBK)
○2003年からMotoGPにステップアップを果たし,通算3勝を挙げた玉田誠は,今シーズン限りでとりあえずGPの場から去ることが決定していました。SBKに戦いの場を移すのではないかと言われていましたが,それがどこになるのかなかなか発表されませんでしたが,先日ようやくその移籍先が明らかとなりました。MotoGPでは,ホンダとヤマハのマシンを駆ってきた玉田ですが,SBKでは,カワサキのマシンを駆ることになりました。彼が所属するのはカワサキPSG−1で,チームメイトは,元GPライダーのR.ラコーニです。玉田にとっては初めてのSBKフル参戦ですが,彼がまだJRRで走っていた頃,当時スポーツランドSUGOでSBKのレースが行われていて,2002年にそのSUGOラウンドに参戦。見事ダブルウィンを果たしていて,それ以来のSBKでのレースとなります。来季のカワサキは,ブランニューマシンとなったZX−10Rを駆ることになります。新しいマシンだけにすぐに結果を出すのは難しいでしょうが,逆にこれまで以上の結果が出ると言うことにもなる可能性があります。是非新天地で活躍し,再びMotoGPに戻れるようになって欲しいものですね。
2007/12/3(月)
☆4年連続(WRC)
○最終戦となる第16戦ラリー・グレートブリテン3日目の走行が行われ,前日まで首位を走っていたフォード・フォーカスRS WRC07を駆るM.ヒルボネンが,2位に入ったチームメイトのM.グロンホルムに約15秒の差をつけて今季3勝目を挙げました。そして,3位には,前戦でグロンホルムのリタイアにより,ランキングトップに躍り出ていたシトロエンC4WRCを駆るS.ローブが入りました。この結果,ローブがチャンピオンの座を守り,4年連続4回目のタイトル獲得となりました。この4年連続チャンピオンというのは,三菱などで活躍したT.マキネンと並ぶ大記録となります。なお,4位には,スバル・インプレッサWRC2007を駆るP.ソルベルグが入りましたが,結果的に今年もまた未勝利のままシーズンを終えることになってしまいました。
2007/12/2(日)
☆戦わずして(WRC)
○今シーズンの最終戦となる第16戦ラリー・グレートブリテン2日目の走行が行われ,フォード・フォーカスRSを駆るM.ヒルボネンが,総合1位の座を守っています。
併催で行われているPWRCも,今回が最終戦(PWRCとしては8戦目)です。全8戦中有効となる6戦のポイントを合計してチャンピオン争いとなるPWRCですが,第7戦終了時まででチャンピオン獲得の可能性が残されていたのは,スバル・インプレッサを駆るランキングトップの新井敏弘と,ランキング2位で三菱・ランサーエボリューションを駆るアルゼンチンドライバーのG.ポッゾの2人に絞られていました。2位に9ポイント差をつけている新井は,既に有効となる6戦を走り終えているので,今回の最終戦には参加していません。ポッゾが逆転でトップに浮上するためには,優勝するしか道は残されていません。ところが,初日のSS5でコースオフを喫してしまい,前輪を失うという大きなダメージを受けてしまいました。このクラッシュにより,トップの座につくのが実質的に不可能となり,ダメージが激しいこともあって2日目の走行をキャンセル。これにより,新井が自身2度目となるPWRCチャンピオンの座に輝きました。
2007/12/1(土)
☆デビュー(SBK)
○カタールにおいて3日間にわたって行われたピレリテストが,金曜日に終了しました。今回のテストでは,初日,2日目とヤマハ・モーター・イタリアのT.コーサーがトップタイムをマークし,元チャンピオンらしいところを見せました。そして,最終日には,来季から全くの新型マシンである1098Rを駆るドゥカティのT.ベイリスがトップタイムをマークしています。今シーズンをランキング2位で終えたヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行は,3日間とも2番手タイムをマークしています。BSBで2年連続チャンピオンを獲得し,来シーズンからSBKにフル参戦することになっているハンスプリー・テン・ケイト・ホンダの清成龍一は,3日目に登場し,残念ながらタイム的には8台中8番目というタイムでしたが,SBKデビューを果たしています。また,長年MotoGPで活躍し,来季から清成のチームメイトとしてSBKにフル参戦することになっているC.チェカは,2日目から登場し,両日共に4番手タイムをマークしてテストを終了しています。
      
☆まさか(F1)
○ドイツの一部報道によれば,まだ去就の決まらないF.アロンソが,今週ホンダ・レーシング・F1の本拠地であるイギリスのブラックリーを訪れ,シート合わせをしたとのことです。来季のホンダについては,既に今季と同じくJ.バトンとR.バリチェロがステアリングを握ることが決まっています。今回の報道によれば,アロンソの加入によりバリチェロがチームを去り,未だに来季のドライバーの正式発表がないスーパーアグリF1に,佐藤琢磨のチームメイトとして移籍するとのことでした。さらに,この度ホンダのチーム代表に就任したR.ブラウンが,そのバリチェロを連れてスーパーアグリを訪問したということもあわせて報道されています。まさに,「まさか」という感じと,「その手があったか」という感じがする今回の報道です。ただし,この点に関しては,ホンダ側から否定するコメントが出されていますし,ブラウンは別のドライバーを連れて行ったという報道もなされています。なかなか来季のシートが決まらないアロンソですが,そのことが様々な憶測を呼んでいる感じですね。
     
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