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最新ニュース
2007/6/30(土)
☆ウェットで(MotoGP)
○ウェットコンディションの中,オランダGPの2日目の走行が行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,雨を得意とするスズキのC.バーミューレンがトップタイムをマークし,今シーズン初のポールを獲得しました。彼のポールは,昨シーズンの第11戦アメリカGP以来となります。2番グリッドをドゥカティのC.ストーナーが獲得し,オージーライダーのワンツーとなりました。3番グリッドをカワサキのR.ド.ピュニエが獲得しています。以下,ホンダのM.メランドリ,スズキのJ.ホプキンスと続き,今シーズン雨でもドライでも速いブリヂストンタイヤがトップ5を独占しています。ミシュラン勢のトップは,雨となった前戦のイギリスGPで2位表彰台を獲得したC.エドワーズの6番グリッドでした。日本人勢ですが,ホンダ&ミシュランという今シーズン最も悪いパッケージングとも言える状態の中野真矢が15番手でした。また,さらに悪い状態と言えるダンロップタイヤユーザーである玉田誠にいたっては,予選通過タイムを更新することができず,フリー走行のタイムがよかったことから何とかグリッド(18番)につくことは許されました。
250ccクラスは,前戦のウィナーであるホンダのA.ドビツィオーゾがトップタイムをマークしました。しかし,ドライコンディションの中行われた初日のタイムには当然ながら及ばず,初日トップタイムを獲得したアプリリアのJ.ロレンゾがポールとなっています。
125ccクラスも,ドライコンディションでの初日のタイム順でグリッドが決まり,アプリリアのM.パッシーニが2戦連続ポール獲得となりました。なお,ウェット走行となった2日目のトップタイムは,アプリリアのM.ディ.メッリオでした。
2007/6/29(金)
☆鬼門(MotoGP)
○第9戦となるオランダGPが,アッセンで開幕しました。初日のMotoGPクラスはフリー走行が行われ,ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーが午前・午後共に最速タイムをマークしました。カワサキのR.ド.ピュニエが2番手タイムをマークし,ここでもブリヂストンタイヤユーザーが結果を出す形となっています。前戦の予選で復活の兆しを見せてきたレプソル・ホンダ勢ですが,N.ヘイデンが3番手タイム,D.ペドロサが5番手タイムと,この日もその兆しの片鱗を見せています。この日のセッションはとても僅差で,1秒以内に13人がいるという状況でした。ところで,ホンダのブリヂストンタイヤユーザーの一人であるT.エリアスですが,午前中のフリー走行で転倒を喫してしまい,左の大腿骨を骨折する重傷を負ってしまいました。彼にとってGP初優勝を飾った思い出の地でもあるのですが,MotoGPクラスにステップアップしてからは,ついていない状況が続いています。一昨年は,前戦終了後に行われた合同テストで転倒し,左手首骨折を負ったために欠場。昨年は,今年と同じく午前中のフリー走行で転倒してしまい,左肩の亀裂骨折を負ってしまったのです。彼にとって,まさに「鬼門」と言えるGPになってしまっています。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,ランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが,サーキットベストタイムをマークして暫定ポールを獲得しました。前戦で転倒によりノーポイントに終わった彼ですが,その悪い流れを断ち切るような暫定ポールと言えるのかもしれません。その前戦で勝利したホンダのA.ドビツィオーゾは,暫定の2番グリッドを獲得しています。暫定3番手は,昨年の125ccクラスチャンピオンであるアプリリアのA.バウティスタがつけています。前戦でいい結果を出した日本人勢でしたが,この日はKTMの青山博一が暫定の4番手だったものの,あとの3人は,暫定の2けたグリッドでした。
125ccクラスは,前戦で今季初優勝を飾ったアプリリアのM.パッシーニが,そのいい流れを継続するかのように暫定ポールを獲得しています。暫定の2番グリッドは,デルビのL.ペセックが獲得しています。2戦連続表彰台となっているKTMの小山知良ですが,この日は暫定の13番グリッドと,やや出遅れた形となりました。
2007/6/28(木)
☆移籍か?(MotoGP)
○今日から例年通り土曜日に決勝レースが行われるオランダGPが開幕しますが,それに先だってアムステルダムでプレイベントが開催されました。そこにドゥカティのL.カピロッシが参加しましたが,来年のことについて彼が少し触れたようです。ドゥカティがGPに復帰して以来ずっと貢献してきた彼ですが,そのドゥカティとの契約は今シーズンで切れることになっています。昨年までドゥカティのエースライダーとしてチームトップの成績を出してきた彼ですが,今シーズンから導入された800ccエンジンになってからは,そのマシンとのマッチングに苦しみ,昨年までの成績とはほど遠い結果しか出せていません。それに対して,チームメイトとなったC.ストーナーは,ここまでランキングトップを行くという華々しい活躍を演じています。それだけに,ドゥカティとの契約が延長となるか微妙なところがあり,今回のプレスからの質問に対するコメントにつながったわけです。カピロッシによると,やはり複数のチームからオファーがあるようで,中でもカワサキからのものが彼にとって一番魅力的なもののようです。今シーズンのカワサキは,好調なブリヂストンタイヤにも助けられているのでしょうが,比較的いい成績が残ってきています。このところずっとブリヂストンタイヤとの関わりを持ってきたカピロッシだけに,もしかしたらライムグリーンを纏った彼の姿が,来シーズン見られることになるのかもしれませんね。
2007/6/27(水)
☆現状維持?(F1)
○シーズン開幕当初は,マクラーレン・メルセデスと同等又は上回ったパフォーマンスを見せたフェラーリ勢でしたが,ここ数戦はマクラーレンに差をつけられてきているような現状があります。とは言っても,その2チームがずば抜けていて,マクラーレン以外でフェラーリを凌ぐような活躍を見せるチームはないのも事実ですが・・・。そのフェラーリの足踏み状態の一因に挙げられているのがK.ライコネンでしょう。王者M.シューマッハの後を受けて栄光のフェラーリ入りを果たした彼ですが,開幕戦は,その期待に応えるかのように優勝しましたが,それ以後は,チームメイトのF.マッサの後塵を拝し続けているような状況となっています。何かと騒がれる立場にあるF1関係者ですが,こうした状況を受け,早くもライコネン放出の噂がまことしやかに囁かれるという状態となってしまいました。こうした噂の沈静化を図るためか,チーム代表であるJ.トッドは,フェラーリの60周年記念イベントにおいて,今季及び来季についてドライバーラインナップの変更はないということを明言しました。さらに,ドライバーを擁護するかのように,いい車を与えられるかは,我々次第であるという主旨の発言を行ったようでもあります。この発言により彼のねらい通り沈静化が図れるかは,やはり今後のレース展開次第なのかもしれませんね。
2007/6/26(火)
☆ごぼう抜き(NASCAR)
○今シーズン(正確には昨シーズン途中)から戦いの場をNASCARネクステルカップに移したのが,元CART&F1ドライバーであるJ−P.モントーヤです。デビューイヤーとなる今シーズンですが,独特な戦い方が要求されるシリーズですので,これまでのところ慣れるのが大変で,優勝争いに絡むところまではいっていませんでした。しかし,その彼についに栄冠を獲得する日が訪れました。インフェニアオン・レースウェイで行われた同シリーズにおいて,32番グリッド(!)からスタートし,前にあるマシンをどんどんオーバーテイク。そして,ついにトップを守ったままチェッカーとなったのです。通常オーバルコースでの開催となるNASCARシリーズですが,今回は数少ないロードコースで行われました。慣れないオーバルでのレースは,モントーヤに大きなハンディとなりますが,ロードコースはその点が少し軽減されます。燃費走行及びチームのピット戦略が功を奏したこともあって,記録的なオーバーテイクショーとも言える形での勝利に結びつきました。なお,今回の勝利は,彼の所属するチップ・ガナッシにとって5年ぶりの美酒となります。
2007/6/25(月)
☆雨でも(MotoGP)
○第8戦イギリスGPの決勝レースが行われました。初日は雨,2日目が晴と天候に違いのあった今回のイギリスでしたが,最終日は再びウェットコンディションの中での走行となりました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたヤマハのC.エドワーズが中盤までトップを走行しました。しかし,ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーは,16周目にトップに出るとどんどん後続との差を広げていき,最終的に独走で今季5勝目を挙げました。ストーナー&ドゥカティ&ブリヂストンタイヤのパッケージングが,雨でも強いことを見せつけた形となりました。2位にはエドワーズが入り,3位には,ウェットレースに強いスズキのC.バーミューレンが入っています。ストーナーをランキング争いで追うヤマハのV.ロッシは,4番手でチェッカーとなりました。フリー走行,予選と復調の兆しを見せたホンダ勢でしたが,D.ペドロサの8位が最高で,RC212Vは惨敗を喫した形となりました。
250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのA.デ.アンジェリスがレースをリードしていきました。ところが,残り2周となったところで転倒を喫してしまいました。これにより2番手を走行していたホンダのA.ドビツィオーゾがトップに浮上し,今季2勝目を挙げました。デ.アンジェリスは再スタートを切り,何と2位でフィニッシュしています。3位表彰台には,KTMの青山博一が入り,2年連続イギリスGPで表彰台獲得となっています。他の日本人勢も今回は結果がよく,ホンダの高橋裕紀と青山周平は,それぞれ4位,5位でチェッカーとなっています。また,アプリリアの関口太郎は13位でゴールし,5戦連続ポイント獲得となっています。
125ccクラスは,今シーズン不運なレースが続いているアプリリアのM.パッシーニがポールからスタートし,10周目にトップ集団から抜け出すとその座を守りきり,うれしい今季初優勝を飾りました。前戦で勝利を収めたKTMの小山知良と,アプリリアのH.ファウベルとの2位争いとなりましたが,小山が競り勝って2位でチェッカーとなりました。
      
☆感涙(SGT)
○第4戦の決勝レースが,灼熱のマレーシアで行われました。まずGT500クラスですが,今回のレースは,ピットインの回数がレース結果に大きな影響を及ぼしました。多くのチームが2回ピットを選択しましたが,マッチこと近藤真彦監督が率いるJ−P.オリベイラ&荒聖治組のWOODONE ADVAN Clarion Zは,1回のピット作戦を敢行。これが見事に当たったのと,いいペースで安定した走りをしたこともあって,チーム創設以来初となる勝利を挙げることができました。ピットレーン上には,感涙を見せる近藤監督の姿がありました。2位には,ジャンプスタートということでドライブスルーペナルティを乗り越えたD.シュワガー&細川慎弥組のRAYBRIG NSXが入りました。残りの表彰台には,B.トレルイエ&星野一樹組のカルソニック インパル Zが入っています。なお,ポールを獲得していた道上龍&木暮卓史組のTAKATA 童夢 NSXは,トラブルによりスタートが切れないというアクシデントに見舞われてしまいました。ポールは取るものの,不運が重なってチェッカーを受けられていないという今シーズンですが,その不運が今回も起きた形となりました。
GT300クラスは,ポールからスタートした大嶋和也&石浦宏明組のapr MR-Sが途中で何度かトップの座を奪われるものの,相手のアクシデントや素早いピット作業などがあり,見事トップの座を守りきってポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位が田中哲也&山崎信介組のEBBRO 350R,3位が佐々木孝太&横溝直樹組の宝山 DUNLOP Zが入っています。
2007/6/24(日)
☆ワークス(MotoGP)
○第8戦イギリスGPの2日目の走行が,前日の大雨と打って変わってドライコンディションの中で行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,フィアット・ヤマハのC.エドワーズが,今シーズン2回目となるポールポジションを獲得しました。2番グリッドをチームメイトのV.ロッシが獲得し,ヤマハワークスのワンツーとなりました。3番グリッドを獲得したのが,レプソル・ホンダのD.ペドロサで,4番グリッドをチームメイトのN.ヘイデンが獲得し,ホンダワークスのスリーフォーとなりました。昨シーズンまではしばしば見られたことではありますが,今シーズンホンダ,ヤマハのワークス勢による上位独占は初めてと言えます。日本人勢ですが,ホンダの中野真矢が11番グリッド,ヤマハの玉田誠は18番グリッドでした。
250ccクラスは2回目の予選が行われ,アプリリアのA.デ.アンジェリスが,自身今季初となるポールを獲得しました。2番グリッドは,ランキングトップを行くアプリリアのJ.ロレンゾでした。3番グリッドは,ホンダのJ.シモンが獲得しています。日本人勢の最高位は,KTMの青山博一の10番手が最高で,ホンダの高橋裕紀と青山周平は,それぞれ11番,12番グリッドとなりました。アプリリアの関口太郎は,セッティング変更の要求がチームにうまく伝わっていなかった影響から22番グリッドとなりました。
125ccクラスも2回目の予選が行われ,アプリリアのM.パッシーニが,今季5回目となるポールを獲得しました。今シーズン決勝になるとマシントラブルが頻繁に起き,トラブルによりリタイアとなった前戦では,マシンを何回も蹴飛ばすという行動に出てしまったパッシーニでしたが,果たしてその悪い流れを変えることができるでしょうか。2番グリッドは,アプリリアのS.コルシが獲得しましたが,これはコルシにとって自己最高位となります。3番グリッドを獲得したのが,前戦のウィナーであるKTMの小山知良でした。
        
☆同じ組み合わせ(SGT)
○第4戦の予選が,マレーシアのセパン・サーキットで行われました。F1が開催されて以後,路面改修が行われた同サーキットですが,これがドライバーにはとても不評で,どのドライバーもバンピーな路面に苦しめられながらの走行となったようです。そのような中,GT500クラスでポールを獲得したのは,道上龍&木暮卓史組のTAKATA 童夢 NSXでした。2番グリッドが,伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXで,ここセパンとの相性がいいNSXのワンツーとなりました。3番手が脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山 TOM'S SC430で,奇しくも岡山国際サーキットでの第2戦と同じトップ3となりました。
GT300クラスは,大嶋和也&石浦宏明組のapr MR-Sがウェイトハンディをものともせずポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,前戦のウィナーである新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaでした。3番手が,柴原眞介&黒澤治樹組のWILLCOM ADVAN VEMAC408Rでした。
2007/6/23(土)
☆シーズン初(MotoGP)
○第8戦イギリスGPが開幕し,MotoGPクラスはフリー走行が行われました。この日は,イギリスらしく(?)ウェットコンディションの中での走行となりました。午後から行われた2回目のフリー走行では,昨年の勝者であるホンダのD.ペドロサがトップタイムをマークすると共に,チームメイトで昨年の王者であるN.ヘイデンが2番手タイムを出しました。レプソル・ホンダの両ライダーでワンツーとなったのは,今シーズン初めてとなります。現在ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーは6番手タイムでしたが,午前中のタイムと合わせるとこの日の総合トップでした。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,アプリリアのA.デ.アンジェリスがトップタイムをマークして暫定ポールを獲得しました。暫定の2番手がホンダのA.ドビツィオーゾ,暫定3番手が昨年の125ccクラス王者でアプリリアを駆るA.バウティスタでした。圧倒的な強さでランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが暫定4番グリッドを獲得しています。日本人勢では,KTMの青山博一の暫定8番手が最高位でした。
125ccクラスは,ランキングトップのG.タルマクシがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。暫定の2番手が,チームメイトのH.ファウベルでした。前戦で念願の初勝利を挙げたKTMの小山知良は,暫定の6番グリッドを獲得して好位置につけています。
2007/6/22(金)
☆交替(MotoGP)
○カワサキより発表があり,O.ジャックに替わって今季250ccクラスにフル参戦しているA.ウェストが残りのレースを戦うことになりました。元250ccクラスチャンピオンであるジャックは,カワサキのテストライダーを経て今シーズンから03年以来となるレギュラーライダーとなりました。しかし,度重なる転倒により体のあちらこちらに負傷を抱えてしまい,肉体的にも,そして精神的にも最高峰クラスで戦うことができなくなってしまったようです。カワサキ側にも事情があって,今シーズンのテストライダーは松戸直樹なのですが,シーズン前のテストで転倒を喫し,大腿骨骨折の重傷を負って長期離脱を強いられてしまっています。そこで,ジャックは,昨年と同じ立場であるテストライダーに戻ることになりました。レギュラーライダーとなったウェストですが,01年に最高峰クラスで戦った経験がありますが,中量級のライダーとしての経験が長くなっています。今シーズン途中では,WSSに代役参戦をし,3戦中2勝を挙げる活躍を演じ,4ストロークマシンへの順応性を見せました。先般行われたカタルニアGP後の合同テストでは,カワサキのマシンを駆って参加しています。そのことは,恐らく今回のことを見据えてのものだったのでしょう。なお,ウェストの抜けた250ccクラスに参戦中のチーム・シチリアですが,ウェストの代役としてイギリス人ライダーのD.リンフットを起用することになりました。
2007/6/21(木)
☆2日連続(F1)
○3日間にわたる合同テストが,イギリスのシルバーストン・サーキットで行われています。2日目までの走行が行われましたが,初日のトップタイムをR.シューマッハが,2日目のトップタイムをJ.トゥルーリがマークし,トヨタのドライバーが2日連続トップタイムをマークしたことになります。このテストには,マクラーレン・メルセデスとフェラーリの2強も参加しているのですが,その2チームを抑えてのトップタイムだけに,トヨタの復調の兆しが出ているのかもしれません。ただし,マクラーレンは,ランキング1,2位を行くL.ハミルトンとF.アロンソは走行してなく,テストドライバーのP.デ.ラ.ロサがステアリングを握っています。なお,ホンダレーシングF1とスーパーアグリF1のホンダエンジンユーザー2チームは,このシルバーストンでのテストには参加してなく,独自にスペインのヘレス・サーキットでテストを行っています。
2007/6/20(水)
☆多忙&モチベーション(MotoGP)
○昨日のこのページでお伝えしたようにBSBで初勝利を挙げたホンダのJ.レイですが,今週末にドニントン・パーク・サーキットで行われるイギリスGPに,チーム・ロバーツからワイルドカード参戦する予定でした。ところが,鈴鹿8耐にも参戦する予定の彼は,本業であるBSBと,8耐及びそれに向けてのテストがあり,さらにMotoGPとなると短期間の内にかなりのスケジュールをこなさないといけなくなります。そこで,ホンダの意向もあって,レイとしては残念でしょうが,ドニントンでのGPデビューは見送られることになりました。また,なかなか思うような結果が出せていない今シーズンのチーム・ロバーツのマシンKR212Vですが,エースライダーのK.ロバーツJrのモチベーションが下がり気味のようです。確かに,元最高峰クラスのチャンピオンで,昨年は表彰台に上がる活躍ができたライダーが,今シーズン毎回最下位争いをしているようでは,そうなるのは仕方のないことかもしれません。そこで,レイが参加しなくなったイギリスGPは,ここ2戦チーム・ロバーツからワイルドカード参戦したロバーツJrの弟であるKu.ロバーツの1台体制で臨むこととなりました。現在のところ,より戦闘力の上がった新しいシャーシが投入されるアメリカGPからロバーツJrが復活する予定のようです。
2007/6/19(火)
☆ペナルティ(F1)
○36度というとても暑い中でのアメリカGPでしたが,昨日もお伝えしたように佐藤琢磨はスピンによりリタイアに終わりました。そのアクシデントは,琢磨自身が自らのミスであると認めたようです。その琢磨ですが,次戦フランスGPで10グリッド降格のペナルティが課せられることになりました。スタート直後の1コーナーで接触事故が発生し,追い越し禁止を伝えるイエローフラッグが提示されていました。そのイエロー区間で,琢磨がホンダのJ.バトンを追い越したということなのです。通常はドライブスルーペナルティを科せられるところなのですが,その時には既に琢磨はリタイアしていて,そのペナルティを課すことができなかったため,今回の新たなペナルティが決定したということのようです。この裁定に対して,琢磨はイエロー無視を否定しました。彼によると,自分がバトンを追い越したわけではなく,逆にバトンが自分を追い越そうとしたため,自らのポジションを守ろうとしただけという主張です。フランスGPまで2週間ありますが,その間にこの裁定に何らかの変化が現れるのか,日本人としては気になるところですね。
      
☆初優勝(BSB)
○第6戦の決勝レースが,モンデロパークで行われました。決勝レース前日までは大雨,決勝レース当日はドライという天候となり,どのライダーもドライでのセッティングが出せてないままでの決勝レースとなりました。
レース1では,ドゥカティのL.ハスラムとホンダのS.バーンとのトップ争いとなり,ハスラムが優勝しました。ランキングトップをいくホンダの清成龍一は,タイヤのグリップに苦しめられて5位でチェッカーとなりました。
レース2では,清成のチームメイトであるJ.レイとバーンとの争いとなりましたが,最終的にはレイの独走となり,自身初となる優勝を飾りました。タイヤも含めうまくセッティングが出せていなかった清成は,このレースも5位でチェッカーとなりました。ランキング争いを展開しているドゥカティのG.ラビッラは,両レースとも3位表彰台を獲得しました。この結果,清成はランキングトップの座を守ったものの,ラビッラとの差は,わずか1ポイントとなってしまいました。ところで,レース2を制したレイですが,先日行われた鈴鹿300q耐久では,清成と組んで優勝。MotoGPでは,地元イギリスGPにおいてチーム・ロバーツからワイルドカード参戦決定と,いい流れが彼に来ているといった印象です。
2007/6/18(月)
☆連勝(F1)
○第7戦アメリカGPの決勝レースが,気温36度という灼熱のコンディションの中インディアナポリス・モータースピードウェイで行われました。2戦連続ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンと,セカンドグリッドからスタートしたチームメイトのF.アロンソは順調にスタートを切り,後続との差をどんどん広げていってチームメイト同士のバトルの様相を呈していきました。レース中盤に両者が1コーナーで競り合うという緊迫した状況もありましたが,ハミルトンがトップの座を守りながら推移していき,結局2戦連続ポールトゥーウィンを達成しました。この勝利によりドライバーズポイントでアロンソとの差をまた2ポイント広げ,合計10ポイントの差をつけてランキングトップの座を守りました。また,デビューレースからの表彰台獲得記録も,7に伸ばしています。3,4位には,それぞれフェラーリのF.マッサとK.ライコネンが入り,奇しくも予選と同じ順位でのトップ4となりました。前戦での激しいクラッシュの影響で出場できなかったBMWのR.クビサに代わって出場したS.ベッテルですが,予選7番手からスタートし,決勝レースでは8位に入賞してポイントを獲得し,見事代役としての責任を果たしています。それにしても,ポイント獲得した8人中,ルーキーが3人(ハミルトン,ルノーのH.コバライネン,ベッテル)もいるなんて,本当に世代交代の浪が訪れていることを実感させられますね。ジャパンパワーでは,トヨタのJ.トゥルーリの6位が最高位でした。ホンダパワーでは,スーパーアグリF1のA.デビッドソンの11位が最高位で,佐藤琢磨は今季2回目のリタイアに終わっています。
       
☆連覇(ルマン24)
○予選から雨にたたられた今年のルマン24の決勝レースが,サルテ・サーキットで行われました。昨日の段階では,アウディのワンツー体制ということでお伝えしまていました。ところが,ポールからスタートしトップを走行していたR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュのアウディ2号車が,263周目にリアタイヤの脱落によりコントロール不能状態に陥り,タイヤバリアにフロントから激しくぶつかるという事態となってしまいました。ドライバーのカッペロはマシンの再スタートを試みるもそれもかなわず,無念のリタイアとなってしまいました。これにより,1位がアウディ,2位と3位にプジョーという形となりましたが,何と2位走行中のプジョー7号車が,残り2時間となったところでトラブルに見舞われてしまいました。何とか修復してコースに復帰したものの,1周しただけで再びピットに滑り込み,そのままリタイアとなってしまいました。このマシンは,2人の元F1ドライバーがステアリングを握っていました。その中の1人が,元F1チャンピオンのJ.ビルヌーブ(もう一人はM.ジェネ)。F1とルマンの両方を制するという夢がありましたが,残念ながら今年は実現することができませんでした。結局優勝は,F.ビエラ&E.ピッロ&M.ウェルナーのアウディ1号車で,昨年に続く連覇となりました。アウディとしては,4年連続7度目のルマン制覇でした。2位が,P.ラミー&S.サラザン&S.ブルデーのプジョー8号車,3位が,E.コラール&J−C.ブイヨン&R.デュマのペスカロロ・スポールでした。日本人では,LMP2クラスで参戦した黒澤治樹が総合27位(クラス2位)となり,完走できたのは彼だけでした。
2007/6/17(日)
☆2戦連続(F1)
○第7戦アメリカGPの予選が行われ,前戦のカナダGPでポールトゥーフィニッシュを達成したマクラーレン・メルセデスの驚異の新人L.ハミルトンが,今回も最速タイムをマークし,2戦連続ポール獲得となりました。2番グリッドにつけたのがチームメイトのF.アロンソで,マクラーレンのフロントロー独占はこれで3戦連続となります。3,4番グリッドには,それぞれF.マッサ,K.ライコネンのフェラーリ勢がつけ,2強が上位を独占しました。ジャパンパワー勢では,トヨタのJ.トゥルーリの8番グリッドが最高位でした。カナダGPで6位入賞という快挙を成し遂げたスーパーアグリF1の佐藤琢磨でしたが,今回の予選はあまり振るわず,ホンダパワーの4台中で唯一予選第1ピリオドでのドロップダウンとなってしまい,18番グリッドからのスタートとなりました。
      
☆出走するも(ルマン24)
○伝統のルマン24時間耐久レースの決勝が,スタートしています。今これを入力している段階では,アウディ勢がワンツー体制(トップはR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組)を敷いていますが,この先何が起こるか分からないのがルマンですので,油断はできません。その決勝レースですが,予選でクラッシュを演じ,新しいマシンの手配ができたものの,出走が認められなかったSGTのGT300クラスにも出場しているJLOCが,何と主催者であるACOの配慮により,急遽出走が認められました。徹夜で組まれたマシンは,車検を無事通過し,何とか決勝のグリッドに並ぶことができました。しかし,何と1周目のスタート直後にトラブルが発生してしまい,2周目にはリタイアとなってしまいました。ところで,そのJLOCですが,予選でのクラッシュは,ブレーキトラブルによるものと判明しました。その時ステアリングを握っていたM.アピチェラは,クラッシュの衝撃で内臓にダメージを受けてしまったようです。幸い外科手術が必要なほどの重傷ではなかったようですが,10日間の安静が必要ということで,ルマンの決勝レースはもちろん,来週セパン・サーキットで行われるSGTの第4戦も欠場せざるを得なくなってしまいました。
2007/6/16(土)
☆更新ならず(ルマン24)
○大雨が降ったり,雨がやんだりと生憎の天候の中,2回目の予選が行われました。ウェットコンディションでのセッションとなった中で速さを見せたのは,1日目の予選が2番手のタイムだったR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュのアウディでした。2番手タイムも同じくアウディを駆るL.ルーア&M.ロッケンフェラー&A.プレマ組でした。1日目にトップタイムをマークしたP.ラミー&S.サラザン&S.ブルデー組のプジョーは,3番手のタイムでした。しかし,終日ウェット路面での走行だったためにどのチームも初日のタイムを更新することができず,ポールポジションは,初日トップたっだラミーらのプジョーが獲得しています。予選は両日とも雨にたたられましたが,決勝日も同様に大雨が時折降る天候が予想されています。なお,初日にクラッシュから火が出てしまったランボルギーニ・ムルシエラゴを駆るJLOCですが,新たなマシンの手配はできたものの,安全性の確保に問題があるということで,残念ながら決勝レースに出走することはかなわなくなりました。
       
☆出走不許可(F1)
○第7戦アメリカGPが開幕し,マクラーレン・メルセデスのF.アロンソが,初日のフリー走行でトップタイムをマークしました。初日に走行したドライバーの中に,全戦のカナダGPで激しいクラッシュを演じ,奇跡的に大きな怪我を負うことがなかったBMWのR.クビサの姿はありませんでした。アメリカGP開幕前にメディカルチェックを受けたクビサでしたが,良好なコンディションを保っているものの,新たな衝撃を受けた時の危険性が懸念されることから,出走が不許可となってしまいました。クビサにとっては残念でしょうが,誰もが命の危機を感じたであろうあのクラッシュを考えると,この判断は賢明なものだと言えるのではないでしょうか。彼の代役には,同チームのテストドライバーを務める19歳のドイツ人ドライバーであるS.ベッテルが決まっています。
2007/6/15(金)
☆両雄(ルマン24)
○世界4大レースの一つである『ル・マン24時間耐久レース』の1回目の予選が行われました。この日は,一時期激しい雨に見舞われるという生憎の天候となったものの,セッション後半はほぼ路面が乾くという状態でした。今年のレースは,昨年までの王者であるアウディと,地元フランスのメーカーであるプジョーとの争いになるのではないかと予想されています。そしてその予想通り,この日のトップ5はこの両者が占めました。まず,トップタイムですが,P.ラミー&S.サラザン&S.ブルデー組のプジョーがマークしました。2番手タイムを,R.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組のアウディがマーク。3番手タイムがプジョー,4,5番手タイムをアウディと,ややプジョーが優勢といった形で予選初日を終えました。他のチームで気になるのが,SGTと同じくランボルギーニ・ムルシエラゴで参戦しているJLOCチームです。M.アピチェラ&余郷敦&山西康司組の同チームですが,アピチェラの走行中に,有名なストレートセクションであるユノディエールの第1シケインでトラブルによりクラッシュ。しかも,マシンから火が出るというチームにとって最悪の状況となってしまいました。このクラッシュはフレームまで影響を与えたようで,このマシンでの続行が難しくなってしまいました。チームとしては,現地で新たなマシンを調達し,参戦を継続する意向のようですが,そうしたことはレギュレーションに抵触する可能性もあり,主催者であるACOと協議しながら対策を練るようです。最悪の場合は,決勝を迎えないままレースを終えることになるのかもしれません。
2007/6/14(木)
☆早くも(MotoGP)
○7戦を消化して4勝を挙げ,ランキングトップを行くドゥカティのC.ストーナーが,来シーズンも同チームから参戦することが決定しました。21歳のヤングオージーライダーである彼ですが,その才能は早くから注目され,今季ドゥカティに移籍すると一気に花開いた形となっています。ドゥカティからすると,才能あふれ,しかもスター性のある彼を手放すわけにはいかなかったでしょうから,シーズン序盤での契約更新は当然のことだと言えます。
2007/6/13(水)
☆復活の兆し?(MotoGP)
○カタルニア・サーキットでの合同テスト2日目の走行が行われ,ホンダのN.ヘイデンがトップタイムをマークしました。昨年のチャンピオンであるヘイデンですが,今シーズンは800ccマシンであるRC212Vとのマッチングに手を焼き,ここまで表彰台はおろかトップ5フィニッシュさえままならないという状況が続いていました。2日目の走行は,ヤマハ勢のいないわずか6台でのものでしたが,ここまでのポイントリーダーであるドゥカティのC.ストーナーを抑えたトップタイムでした。また,この日のヘイデンのタイムは,レース用タイヤを用いてのものですが,このレース用タイヤを用いて走行した2日間総合のタイムの中でもトップタイムでした。今回用いたRC212Vは,新しいシャーシを投入してのもので,ヘイデン復活に向けての新たな兆しなのかもしれません。
2007/6/12(火)
☆奇跡(F1)
○カナダGPの27周目に,目を覆いたくなるようなクラッシュ劇をBMWザウバーのR.クビサは演じました。トヨタのJ.トゥルーリとの競り合いの中でコースオフし,一瞬宙に浮いたかと思うと壁に真正面から激突。マシンは粉々に砕け散りながらコースを回転してようやく止まるというような本当に恐ろしいクラッシュでした。救出後直ちにメディカルセンター,そして病院と搬送され,様々な検査がなされました。テレビ中継をご覧になった方はおわかりのように,メディカルセンターに送られた時には,意識がちゃんとあり,会話もなされているという情報が流れていました。その後の情報で,足を骨折している模様ということも出ていました。ところが,その情報はどうやら憶測でなされたようで,何とあれだけの激しいクラッシュだったにもかかわらず,足首の軽い捻挫ぐらいの軽傷で済んだ模様です。もうこれは奇跡としかいいような無いでしょう。ただ,今週末に行われるアメリカGPについては,クラッシュの際に気を失ったりもしているようなので,出場は微妙なようです。もし出場できない場合は,テストドライバーのS.ベッテルかT.グロックのどちらかが代役で出場するのではないかといわれています。
       
☆テストライダー(MotoGP)
○ポイントリーダーであるドゥカティのC.ストーナーが,速さと強さを見せた形で終わったカタルニアGPでしたが,MotoGPクラスの各チームは,そのままカタルニアに残り,月曜日に合同テストが行われました。この時のトップタイムは,スズキのJ.ホプキンスがマークしました。ただし,どのライダーも予選用タイヤとレース用タイヤのどちらかで走行しているのですが,ホプキンスのタイムは,予選用タイヤでのものです。レース用タイヤでは,ストーナーの3番手タイムが最速でした。同じくレース用タイヤを使用してヤマハのV.ロッシが,ストーナーから遅れることコンマ04秒で4番手タイムを出しています。この日のテストには,何人かのテストライダーも参加しました。そのメンバーには,スズキのテストライダーである青木宣篤と,ブリヂストンタイヤのテストライダーでドゥカティのマシンを駆る伊藤真一がいます。開幕前のテストで大腿骨骨折の重傷を負った伊藤ですが,先日行われた鈴鹿300qの事前テストで久々に登場し,ようやくGPシーンにも復活してきました。珍しいところでは,ミシュランタイヤのテストライダーとしてヤマハのマシンを駆ったA.ピット,通常は250ccクラスにフル参戦していますが,カワサキのテストライダーとしてA.ウェストが走行しました。
2007/6/11(月)
☆初優勝 PARTT(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPの決勝レースが,11万人を超える大観衆を集めたカタルニア・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,4番グリッドからスタートし,オープニングラップを制したドゥカティのC.ストーナーと,ヤマハのV.ロッシ,母国GP制覇に燃えるホンダのD.ペドロサとの三つ巴の争いとなりました。僅差のバトルとなりましたが,ストーナーがその座を守りきり,今シーズン4勝目を挙げました。以下2位がロッシ,3位がペドロサ,4位がスズキのJ.ホプキンス,5位がカワサキのR.ド.ピュニエとなっています。この結果を見ると,おもしろいことに5メーカーが1台ずつ入った形となっています。日本人勢は,ヤマハの玉田誠が12位,ホンダの中野真矢が15位でした。
250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのJ.ロレンゾが,終始レースをリードし,今シーズン5度目となるポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位にアプリリアのA.デ.アンジェリス,3位にホンダのA.ドビツィオーゾが入っています。日本人勢は,KTMの青山博一が7位,ホンダの青山周平が11位,アプリリアの関口太郎が15位に入りました。ホンダの高橋裕紀は,12位走行中でしたが,最終ラップに転倒してリタイアとなりました。
125ccクラスは,予選でワンツーを達成した今季絶好調のアスパル勢の2台と,KTMの2台とによるバトルとなりました。最終的にKTMの小山知良と,アプリリアのG.タルマクシのトップ争いとなりましたが,小山がおよそ100分の5秒の僅差で優勝しました。彼のGPにおける優勝は,通算41戦目で初の勝利となります。もちろん,全てのクラスを通算して日本人勢今季初優勝でもあります。3位に小山のチームメイトであるR.クレメンナッハが入り,自身初表彰台を獲得しています。
      
☆初優勝 PARTU(F1)
○第6戦カナダGPの決勝レースが,ジルビルヌーブ・サーキットで行われました。例年荒れたレース展開となるカナダですが,今回も激しいクラッシュがあったり,セーフティーカー導入があったり,リアウィング脱落などのマシントラブルがあったり,ペナルティーがあったりと荒れに荒れた展開で,完走12台というサバイバルレースとなりました。そのような中,ルーキーながら全戦で表彰台を獲得,そして今回はポールからスタートと驚異的な結果を収めてきているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,終始安定した走りを見せて自身初優勝を飾りました。2位には,今シーズン好調な走りを見せているBMWのN.ハイドフェルドが入りました。3位には,ウィリアムズ・トヨタのA.ブルツが入り,ジャパンパワーとしては今季初の表彰台を獲得しています。もう一人,ジャパンパワー勢で大活躍したドライバーがいます。それは,スーパーアグリF1の佐藤琢磨です。荒れたレースの中,着実に1台1台交わしていき,最後には何と2年連続チャンピオンであるF.アロンソをも交わし,見事6位完走を果たしました。もちろん,この結果は,同チームにとって最高位となります。本家であるホンダレーシング・F1ですが,新しいマシンを導入して期待されたものの,J.バトンはスタートでいきなりトラブルでリタイア,R.バリチェロが完走12台中12位でノーポイントに終わりました。まさに今シーズンは,佐藤琢磨がホンダ勢のエースという状態と言えます。
      
☆初優勝 PARTV(FN)
○第4戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。前日の予選は,不順な天候に悩まされましたが,決勝日も併催の全日本F3の時に雨が一時的に降り,その後急速に天候が回復するという不安定な状況でした。ドライコンディションの中で行われた決勝レースでは,1周目のヘアピンでコース上に2台のマシンが停止するというアクシデントが発生し,セーフティーカーがいきなり導入されました。このセーフティーカーが離脱した段階では,2番グリッドからスタートしたINGINGのR.クインタレッリがトップに立っていました。その後は大きなアクシデントが発生することはなく,クインタレッリも安定した走りを最後まで展開し,見事自身初優勝を飾りました。この勝利は,彼の所属するINGINGにとっても同様にシリーズ初優勝となります。2,3位には,それぞれB.トレルイエ,松田次生のmobilecast IMPUL勢が入っています。ランキング争いは,それまでトップだった松田がその座を守っています。
      
☆チームメイト(8耐)
○鈴鹿8耐の前哨戦と言われている『鈴鹿300q耐久ロードレース』の決勝レースが行われました。レース序盤は,ポールからスタートしたヨシムラの秋吉耕佑と,HRCの清成龍一との間でトップ争いが展開されました。ところが,レース中盤に秋吉がマシントラブルでリタイアとなり,清成がトップに立ちました。その後ピットインとなり,2人体制となっているチームは,ライダーチェンジが行われました。ライダーチェンジ後は,清成からバトンタッチを受けたJ.レイとヤマハの中須賀克行との間でトップ争いとなりました。一旦は中須賀がトップに浮上したものの,レイが再び抜き返してから独走態勢を築き上げていきました。結局レイがそのまま逃げ切り,BSBのチームメイトペアである清成&レイが優勝しました。2位には,チームメイトの安田毅史がレースをキャンセルしたため,一人で300qを走りきったハルクプロの小西良輝が入りました。中須賀と昨年の8耐勝者であるTSRの辻村猛との3位争いとなりましたが,中須賀が辛くも逃げ切り,3位表彰台を獲得しています。
2007/6/10(日)
☆2年連続(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,前戦の母国GPを制したヤマハのV.ロッシが,昨年自らが出したサーキットベストを更新する速さを見せてポールを獲得しました。ロッシにとってカタルニアGPでは,2年連続3度目のポールとなります。セカンドグリッドを獲得したのは,カワサキのR.ド.ピュニエでした。これは,彼にとって最高峰クラスでの自身最高位からのスタートとなります。3番グリッドは,ホンダのD.ペドロサが獲得しています。ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーは,フリー走行ではトップタイムをマークしたりしていましたが,予選は4番手タイムでした。日本人勢ですが,ホンダの中野真矢は12番グリッド,ヤマハの玉田誠は16番グリッドをそれぞれ獲得しています。
250ccクラスは,暫定ポールを獲得していたアプリリアのJ.ロレンゾが,サーキットベストをマークして今季5回目となるポールを獲得しました。予選初日に暫定の2番グリッドを獲得していたアプリリアのH.バルベラが,この日も2番手タイムをたたき出し,セカンドグリッドからのスタートとなりました。3番グリッドは,ホンダのA.ドビツィオーゾが獲得しています。日本人勢は,KTMの青山博一が一番速いタイムをマークし,9番グリッドからのスタートとなりました。高橋裕紀,青山周平,関口太郎は,それぞれ11番グリッド,13番グリッド,18番グリッドからのスタートとなりました。
125ccクラスは,アプリリアのG.タルマクシが,このクラスもサーキットベストをマークしてポールポジションを獲得しています。2番グリッドをH.ファウベル,3番グリッドをS.ガデアがそれぞれ獲得し,上位3台を今季絶好調のアスパル勢が占めています。サスペンションのトラブルから初日の予選を22番手で終えていたKTMの小山知良は,その問題が解消できたようで,ポジションをアップして7番グリッドを獲得して予選を終了しました。ちなみに,今シーズンの小山は,これまでのところ全てセカンドローからのスタートとなっています。
      
☆初ポール PARTT(F1)
○第6戦カナダGPの予選が行われ,ルーキーながらこれまでのところ全戦で表彰台を獲得しているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,自身初となるポールを獲得しました。まさに驚異の新人と言えます。2番グリッドをチームメイトのF.アロンソが獲得し,マクラーレンのフロントロー独占となりました。3番グリッドは,マクラーレンとフェラーリの2強の間に分け入る形で今季好調の一人であるザウバーのN.ハイドフェルドが獲得しています。フェラーリ勢は,K.ライコネンが4番グリッド,F.マッサが5番グリッドを獲得しています。ジャパンパワーでは,ウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグの7番グリッドが最高位でした。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,11番手タイムをマークし,惜しくも第3ピリオド進出を逃しています。
        
☆初ポール PARTU(FN)
○第4戦の予選が,岡山国際サーキットで行われました。今シーズンは,週末になると天気が悪くなることが多いですが,この日も,大雨が降ったかと思えば強い日差しがさし,路面が乾いたかと思えばまた雨が降るというような不安定な天気でした。通常は,午後から行われる2回目の予選でタイムアップをし,それでグリッドが決まることが多いのですが,この日は天候に翻弄され,結局午前に行われた1回目のタイムで上位のグリッドが決まりました。その1回目の予選で最速タイムだったのが,PIAA NAKAJIMAの木暮卓史でした。彼にとっては,今季初ポール獲得となります。チームメイトのL.デュバルが3番グリッドを獲得し,同チームのワンスリーとなりました。その間に入ったのが,INGINGのR.クインタレッリでした。ランキングトップをいくmobilecast IMPULの松田次生は,チームメイトのB.トレルイエに次ぐ5番グリッドからのスタートとなりました。
2007/6/9(土)
☆僅差(MotoGP)
○今月は,1ヶ月で4回開催とタイトなスケジュールが組まれているMotoGPですが,先週のイタリアGPに続き,今週は第7戦カタルニアGPが開催となりました。初日のMotoGPクラスは,いつものようにフリー走行が行われました。この日のトップタイムを刻んだのは,先週のイタリアGPを6連覇で飾ったヤマハのV.ロッシでした。2,3番手タイムは,それぞれスズキのJ.ホプキンス,ホンダのD.ペドロサでした。2人のタイムは,トップのロッシと比べるとそれぞれ1000分の76秒差,1000分の78秒差と非常に接近したものでした。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,ランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが,サーキットベストをマークして暫定ポールを獲得しました。暫定の2,3番グリッドは,それぞれアプリリアのH.バルベラ,ホンダのA.ドビツィオーゾが獲得しています。日本人勢では,ホンダの青山周平が暫定7番グリッドを獲得し,前戦に引き続いて日本人の中のトップタイムでした。
125ccクラスも,1回目の予選が行われ,チームにとって母国GPとなるデルビのL.ペセックが暫定ポールを獲得しました。暫定の2,3番グリッドは,それぞれM.パッシーニ,R.デ.ローサのアプリリア勢が獲得しています。KTMの小山知良は,暫定22番グリッドと出遅れています。
      
☆2強(F1)
○第6戦カナダGPが開幕し,初日は午前・午後にフリー走行が行われました。前戦のモナコGPの勝者であるマクラーレン・メルセデスのF.アロンソは,今回も速さを見せて,2回のセッション共にトップタイムをマークしました。この日もマクラーレンとフェラーリの2強状態に変わりはなく,両セッション共に2〜4番手タイムをL.ハミルトン,F.マッサ,K.ライコネンが分け合う形となっています。未だにノーポイントと絶不調のホンダ勢ですが,今回から大幅に改良を加えたマシンを投入していて,午後のセッションでは,R.バリチェロが7番手タイムをマークしています。本家よりも早くポイントを獲得しているスーパーアグリF1は,午前の走行でA.デビッドソンが,午後の走行で佐藤琢磨が,それぞれ10番手タイムをマークしています。
2007/6/8(金)
☆撤廃
○1955年に行われたルマン24では,ベンツのマシンがクラッシュにより観客席に飛び込み,80人以上の尊い命が奪われるという痛ましい事故が起こりました。その事故により,ベンツが長きにわたりルマンの舞台から姿を消していたのは有名な話だと思います。その事故の影響は,それだけではありませんでした。スイスにおいては,モータースポーツ自体を禁止するという国内法が成立したのです。その法律は,50年以上にわたって機能してきたわけですが,自動車及び観光産業振興のためには,モータースポーツはなくてはならないのではというような考えから,議会にその法律を撤廃する提案がなされ,小差で可決されました。これにより,スイス国内でF1のようなモータースポーツイベントの開催が可能となったわけです。ただし,実際には,サーキットの建設やレース開催等に多額の資金が必要となるわけで,法律が無くなったからといって開催に向けての動きがそう簡単には出てこないものと思われます。まあそれはともかくとして,スイス国内のモータースポーツファンは,ようやく表舞台に立てる日が来た(?)ということで喜んでいることでしょうね。
2007/6/7(木)
☆専門学校(F1)
○ルノーのG.フィジケラが,世界初となるモータースポーツ専門学校である「フィジケラ・モータースポーツ・アカデミー」を設立したと発表しました。ローマ市内のバレルンガ・サーキット内に設立されたこの学校では,スタッフはもちろん,現在レースの世界で活躍している人を講師として招聘し,メカニックや空力担当者,チームマネージャー,ケータリング担当者,テクニカルディレクター等々,レースの世界で働く様々な分野の専門家を養成することになっているそうです。この学校の卒業生の名簿は,新しいスタッフを募集しているチームに配られ,いわゆる就職活動にに役立てるというシステムにもなっているようです。ドライバー養成のシステムは我が国にもありますが,こうしたスタッフ養成の総合的なシステムを構築するというのは,やはりレース先進国ならではのことかもしれませんね。
2007/6/6(水)
☆GPデビュー(MotoGP)
○マシン開発の速度を上げるため,イタリアGPでは,兄弟で2台体制をとったチーム・ロバーツですが,6月24日にドニントン・パークで決勝レースが行われる第8戦イギリスGPでは,新たなライダーを起用することになりました。そのライダーとは,イギリス期待のヤングライダーであるJ.レイです。もちろんこれは,彼にとってうれしいGPデビューとなります。レイは20歳で,今シーズンは,HM Plant Honda racingよりBSBにフル参戦していて,清成龍一のチームメイトです。今シーズンから同シリーズにフル参戦を開始していますが,第1戦,第3戦,第5戦で2位表彰台を獲得しています。とりわけ第5戦の2位というのは,レース1,レース2共に清成に次ぐもので,同チームによるワンツーフィニッシュ達成となります。第5戦終了時までのランキングは,第3位に位置しています。なお,レイは,今週末に鈴鹿サーキットで行われる8耐の前哨戦と言われる『鈴鹿300q耐久ロードレース』に岡田忠之と組んでTEAM HRCから参戦するため,既に日本に滞在しています。
2007/6/5(火)
☆運&不運(IRL)
○第6戦の決勝レースが,ウィスコンシン州のミルウォーキーで行われました。決勝レース開始1時間ほど前に雨が降り始めたものの,たいした降りにはならず,予定通りの時刻に決勝レーススタートとなりました。序盤はほとんどアクシデントが発生しませんでしたが,87周目のターン1でD.パトリックとD.ウェルドンが接触するというアクシデントが発生。それ以後は,イエローが頻繁に出るという前半とは打って変わった状況となりました。ただし,そうしたアクシデントはトップ争いに大きな影響を与えることはなく,チーム・ペンスキーのH.カストロネベスが,2位を走行しているアンドレッティ・グリーンレーシングのT.カナーンに2秒以上の差をつけてトップを独走していました。ところが,残りおよそ25周となったところで,カストロネベスのリアウィングがステーごと脱落するというアクシデントが発生しました。フォーミュラーカーがリアウィングを失うとまともな走行ができなくなりますが,カストロネベスは180度回転してコンクリートウォールの餌食となってしまいました。ほとんど勝利を手中に収めていた段階でのアクシデントだけに,カストロネベスとしては,何ともくやしいアクシデントとなったことでしょう。逆にカナーンとしては,棚からぼた餅といった状況で,結局トップに立ったままチェッカーまで走行し,今季2勝目(1勝目はツインリンクもてぎでの勝利)を挙げることができました。予選6位と今季自己最高位からのスタートとなった松浦孝亮は,しばらくの間そのポジションをキープできていて,大きな期待を抱かせました。ところが,18周目に突然マシンの調子が悪くなり,ピットインの度にマシン調整を行うという事態が発生してしまいました。結局12位でチェッカーとなり,松浦からすると何とも不運な結果となってしまいました。
2007/6/4(月)
☆6連勝(MotoGP)
○第6戦イタリアGPの決勝レースが,ムジェロ・サーキットで行われました。1,2日目とほとんどのセッションがレインコンディションの中での走行でしたが,決勝レースはドライコンディションとなりました。MotoGPクラスは,ポイントリーダーであるドゥカティのC.ストーナーがポールからスタートしました。彼を追うランキング2位であるヤマハのV.ロッシは,3番グリッドからのスタートでしたが,思うようなスタートを切ることができず,オープニングラップは,7番手に順位を落として帰ってきました。いつもだと1台1台どんどん追い抜いていくロッシですが,今回はなかなか順位を上げることができませんでした。しかし,そこはここムジェロで5連勝中のロッシ。徐々にペースが上がっていき,9周目についにトップに浮上しました。一時期は,ホンダのD.ペドロサとのバトルとなりましたが,これまた徐々に差をつけていき,ハートをかたどったイタリアGP限定のカラーリングを施すヘルメットを被るロッシが,独走でチェッカーとなりました。これにより,母国GP6連覇を達成しました。2位には,単独走行となったペドロサが入っています。3位は,ストーナーとA.バロスのチームこそ違え同じドゥカティを駆るライダー同士の争いとなり,ベテランの意地を見せたバロスがわずかの差でフィニッシュラインを前で通過し,2005年以来となる表彰台を獲得しました。今シーズンなかなか思うような成績が出ていない日本人勢ですが,今回もその傾向に変わりはなく,ホンダの中野真矢が13位,ヤマハの玉田誠が15位と,何とかポイント獲得圏内でレースを終了しています。
250ccクラスは,このクラスで自身初めてとなるポールからスタートしたA.バウティスタと,母国GP制覇に燃えるA.デ.アンジェリス,ランキングトップのJ.ロレンゾ(予選結果は,転倒を喫してしまったため何と20番グリッド!)とのアプリリア勢による三つ巴のバトルとなりました。最終ラップまで続いたバトルを制したのは,ポールシッターのバウティスタで,うれしい250ccクラス初優勝を飾りました。2位には,彼のチームメイトであるデ.アンジェリスが入りました。ロレンゾは,最終ラップに転倒を喫してしまいましたが,ラッキーなことにマシンを起こして走行することができ,7位でゴールすることができました。日本人勢のトップは,3番グリッドからスタートしたホンダの青山周平で,今季自己最高位となる6位でチェッカーを受けました。怪我からの復帰戦となったホンダの高橋裕紀は,予選で転倒を喫してしまったため最後尾の27番グリッドからのスタートとなりました。しかし,見事な追い上げを見せ,十分な体調でない中,何と11位でチェッカーとなりました。アプリリアのマシンを駆る関口太郎は,ポイント圏内の15位でチェッカーとなり,3戦連続でポイントを獲得しています。KTMの青山博一は,ポイント圏外の21位完走となっています。
125ccクラスは,最終ラップまで9台によるトップ争いとなりました。最終的には,前戦の勝者であるS.ガデアと,自身初となるポールからスタートしたH.ファウベルとのアプリリアを駆るチームメイト同士のバトルとなり,ゴールライン直前でファウベルがガデアをかわし,わずか100分の2秒差で今季2勝目を挙げました。この勝利により,ファウベルはランキングトップの座につきました。トップ争いに絡んでいたKTMの小山知良は,結局予選順位と同じである5番手でチェッカーとなりました。
2007/6/2(土)
☆ウェットコンディション(MotoGP)
○第6戦イタリアGPが開幕しました。初日は,125ccクラスの予選が始まる前から徐々に雨が降り始めるというコンディションとなりました。最高峰のMotoGPクラスの初日は,午前・午後にそれぞれフリー走行が行われました。午前中の走行はドライコンディションの中で行われ,ホンダのD.ペドロサがトップタイムをマークしました。母国GPに燃えるヤマハのV.ロッシが2番手タイム,最多27周走行したスズキのJ.ホプキンスが3番手タイムをマークしました。午後のフリー走行はウェットコンディションとなり,チームの母国GPに燃え,現在ランキングトップであるドゥカティのC.ストーナーがトップタイムをマークしました。ウィットコンディションとなった前戦を制したスズキは,この日のウェットコンディションの中でもいい走りを見せ,2,3番手タイムをそれぞれJ.ホプキンス,C.バーミューレンがマークしています。セッションの前半の走行を見合わせていたロッシでしたが,中盤からコースインして走行を開始しました。ところが,激しい雨に足下をすくわれ,終盤になって転倒を喫しています。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,地元イタリアンライダーでイタリアのマシンであるアプリリアを駆るA.デ.アンジェリスが,ウェットコンディションの中でトップタイムをマークして暫定ポールを獲得しています。暫定の2番手は,ウェットコンディションを得意とするA.ウェスト,暫定3番手は,ホンダのエースライダーであるイタリアンライダーのA.ドビツィオーゾでした。日本人勢は振るわず,ホンダの青山周平の暫定18番グリッドが最高位でした。なお,怪我から何とか復帰し,回復具合を見るためにとりあえず参戦したホンダの高橋裕紀ですが,フリー走行は参加したものの,予選の走行はキャンセルしています。
125ccクラスも,1回目の予選が行われました。徐々にウェットコンディションとなるコンディションの中,暫定ポールを獲得したのは,アプリリアのH.ファウベルでした。彼がマークしたタイムは,まだ激しく路面が濡れていないセッション序盤にマークしたものでした。暫定2位が,ホンダのM.デ.メッリオ,暫定3位が,デルビのL.ペセックでした。
2007/6/1(金)
☆シート喪失の危機?(F1)
○チームメイトのJ.トゥルーリと比べると今一つ波に乗れていないのが,トヨタのR.シューマッハです。その彼に関して,母国であるドイツのマスコミで彼のシート喪失に関する報道がなされました。それによると,次戦から始まる北米ラウンド2戦で,彼の今後のシートに関する決定をトヨタが行うのではないかということです。もしこの2戦でこれまでと同じような結果しか出せないと,来シーズン以降の契約延長はもちろん,今シーズン残りのレースへの参戦も怪しくなってくるというのです。ラルフの契約については,このところマネージャーやその他の関係者から,何ら心配がないというようなコメントがしばしば出されていました。そのことを裏返せば,やはり様々な話し合いが水面下でなされているということでしょう。噂では,今季素晴らしい活躍を見せているN.ハイドフェルドを来季ラルフに替わって契約するのではないかということが出ています。また,途中から契約解除となった場合には,テストドライバーのF.モンタニーの名前が挙がっていますし,若手の育成という面から,現在GP2にフル参戦しながら,トヨタエンジンユーザーであるウィリアムズのテストドライバーを務めている中嶋一貴の存在も無視できません。もっとも,実績の面で中嶋という線は限りなく0に近いでしょうが・・・。いずれにしても,高額な契約金に対して1ポイントしか獲得できていないラルフですから,トゥルーリの活躍を見ると,「マシンが自分に合っていない」ということだけで済ませる訳にはいかないという現実があるのは確かでしょうね。
     
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