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2007/10/31(水) ☆シェイクダウンテスト(SGT) ○現在千葉県にある幕張メッセで行われている『東京モーターショー』で初公開された日産のGT−Rは,26日付のこのページでお伝えしたように,来シーズンからSGTで使用されることが決定しています。詳細については,2月に発表されると言うことでしたが,それに先駆けて早くも鈴鹿サーキットにおいてシェイクダウンテストが行われました。このテストは,29日・30日の2日間にわたってプライベートテストということで行われ,原則的に非公開でした。ただし,コース全周に渡って閉鎖されていたわけではなかったため,既に走行の写真がマスメディアの手によって公開されています。今回のテストでステアリングを握ったのは,NISMOに所属するメンバーの中の本山哲,松田次生,M.クルムの3名だったようです。さすがにシェイクダウンだけに,頻繁にピットインを繰り返したり,タイム的にはまだまだの状態だったりしたようですが,今後さらなる開発がされていくでしょうから,期待はますます高まってきます。なお,現段階の噂では,来シーズンGT−Rを使用するのは,ワークスチームであるNISMOの2台だけで,サテライトチームに関しては,引き続きフェアレディZを使用するのではないかと見られています。 |
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2007/10/30(火) ☆親子2代(BSB) ○2年連続チャンピオンを獲得した清成龍一が所属するHM Plant Hondaが,来シーズンの体制を発表しました。今シーズンは,清成とランキング2位を獲得したJ.レイとの2台体制でしたが,来シーズンから清成はSBKへ,レイはWSSへと戦いの場を移すことが既に決定しています。しかも,両者共にチャンピオンチームであるTen Kate Hondaに移籍して,参戦クラスこそ違え,再びチームメイトとして臨むことになっています。2人の移籍に伴い,総入れ替えとなったHM Plantですが,来シーズンのライダーは,L.ハスラムとC.クラッチローの2人となりました。ハスラムについてですが,今シーズンはドゥカティのマシンを駆ってBSBにフル参戦し,ランキング3位を獲得しています。彼のお父さんであるR.ハスラムは,オールドファンには懐かしいライダーですが,彼も長い間ホンダと良好な関係にありましたから,今回の移籍によって親子2代にわたるホンダとの関係が持たれたことになります。もう一人のクラッチローですが,昨年は英国のスーパースポーツシリーズにホンダのマシンを駆ってチャンピオンとなり,今シーズンはRizla SuzukiからBSBにフル参戦していました。最終戦となるブランズハッチでは,3位表彰台を獲得しています。まだ正式発表はないものの,クラッチローの抜けるRizla Suzukiには,今シーズンJRRのJSB1000クラスでチャンピオンを獲得した渡辺篤が所属することになるのではないかと言われています。もしそうなると,清成が抜けるBSBシリーズですが,この3人の戦いがどのような展開となるのか,新たな興味が持たれるシリーズとなりそうですね。 |
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2007/10/29(月) ☆変化なし(WRC) ○第14戦ラリー・ジャパンの最終日の走行が行われました。初日,2日目と天候に恵まれず,その天気が様々なトラブルを招いて次々とリタイアするマシンが出るという荒れたレース展開でしたが,この日はそれまでの鬱憤を晴らすかのような好天となりました。前日までトップを走行していたBP Ford Focus RSを駆るM.ヒルボネンは,前日までの荒れたレース展開を警戒するかのように堅実な走りに徹し,2位となったCitoroen Total WRT C4 WRCを駆るD.ソルドに37秒もの大差をつけて今季2勝目を挙げました。3位には,Stobart Ford Focus WRC 06を駆るH.ソルベルグが入っています。チャンピオン争いは,既にフォードのM.グロンホルムとシトロエンのS.ローブの2人に絞られていますが,その2人は,それぞれ1日目,2日目にリタイアを喫していて,2人のポイントには変化がないままラリー・ジャパンは終了しています。また,スバルのエースドライバーであるP.ソルベルグも,トラブルで早々にリタイアとなっています。なお,日本人ドライバー勢は,ランサーエボリューションを駆る田口勝彦が総合8位に入り,初完走&初優勝というおまけ付きでN4クラスでの優勝を果たしています。 併催で行われているPWRCは,ランサーエボリューションを駆るG.ポッゾが2位に2分20秒の大差をつけて優勝しています。母国でのタイトル獲得の可能性があったランキングトップの新井敏弘は,初日にリタイアを喫してしまっていたものの,ランキングポイントでは2位にまだ大差をつけていますので,次の大会でのチャンピオン獲得を目指すことになります。 |
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2007/10/26(金) ☆復活(SGT) ○今日から『東京モーターショー2007』が,千葉にある幕張メッセで開幕します。いろいろ目玉のある今回のモーターショーですが,日産は何といっても『GT−R』の復活が一番の目玉といえるかもしれません。『スカイラインGT−R』として人気を博し,スカイラインシリーズの中では高額な車だったにもかかわらず,街中でしばしば見られるほどでした。モータースポーツでも積極的に用いられ,国内外で数々の記録を打ち立てていました。そのスカイラインGT−Rも,世界的な環境問題の高まりの影響から生産中止となりました。2003年に現在のSGTの前身であるJGTCでチャンピオンを獲得した後,モータースポーツの表舞台から次第に去っていったという経緯がありました。ところが,スカイラインシリーズではなく,一つの独立した車として今回復活することになり,再びモータースポーツのフィールドに戻ることが決定しました。日産の発表によると,ここ数年フェアレディZでSGTに参戦してきましたが,来季から『NISSAN GT−R』としてGT500クラスにフル参戦することになりました。まさに『GT−R神話』の復活が期待されますので,レースファンにとってはうれしいニュースとなりました。なお,詳細については,来年2月に開かれる日産のモータースポーツ体制発表会で明らかとなる予定のようです。 |
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☆移籍(MotoGP) ○ホンダ・グレシーニの来シーズンの体制については,既にA.デ.アンジェリスが250ccクラスからステップアップすることが発表されていて,残る1つのシートに誰が座るかで注目をされていました。T.エリアスの残留,中野真矢の移籍等様々な噂が出ていて,つい最近では,SBKでシートを失ったM.ビアッジの名前も取りざたされました。しかし,ビアッジとホンダの関係は,彼がホンダのエースライダーとしてレプソル・ホンダに在籍した時に修復が困難なほど関係がこじれていましたから,今回ホンダ側から彼を拒否する旨の発表があったため,候補からは外れていました。そして,一番の候補は,コニカミノルタというスポンサーと共に中野真矢が移籍するというものでした。そのような中,当のホンダ・グレシーニから発表があり,中野が正式に加入することが決定しました。ただし,コニカミノルタについては,MotoGPから撤退するようです。今回の契約は,2008年の1年間で,2009年についてはオプションとなっています。一時期は,シートを失うのではないかという予測があった中野で,既に玉田誠についてはMotoGPのシートを失って他のカテゴリーへの移籍が間違いない状況でしたから,悪くすると来季のMotoGPクラスから日本人ライダーの名前が消えるのではないかということも考えられていたため,今回の決定は,日本人にとってうれしいものとなりました。 なお,中野の移籍によりホンダ・グレシーニのシートを失ったエリアスですが,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・ダンティーンに移籍することが,同チームから発表されました。既にS.ギュントーリの移籍が発表されていましたので,このチームのシートも決定したことになります。ということは,今シーズンMotoGPに復活した超ベテランのA.バロスが,再びシートを失うことになったわけで,この点については残念な形となりました。 |
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☆決定(F1) ○FIAから,来シーズンのレースカレンダーが発表されました。9月に暫定という形で発表がありましたが,日程的な部分では変更がなく,日本GPは10月12日に決勝レースが行われることになっています。 |
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2007/10/25(木) ☆控訴(F1) ○フェラーリのK.ライコネンが,大逆転によってチャンピオンを獲得した最終戦でしたが,そのレース終了後の車検において燃料に関するレギュレーション違反が見つかりました。もしその違反が有罪となると,レース結果に変更が出て,ランキング2位に終わったマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがチャンピオンと言うことになるという重大な問題をはらんだものです。この違反というのは,燃料の温度についてで,BMWザウバーとウィリアムズの使用した燃料の温度が,レギュレーションでは外気温より10度以上低かったらいけないというものことになっていますが,両チームとも12〜13度低いと言うことが判明したのです。温度が低いと,給油時の流速やエンジンの馬力アップにつながるとされています。この問題が判明以後,レーススチュワードが裁定を下し,不問に付すということになっていました。チャンピオンがかかったことですから,当然マクラーレンはこの裁定に満足せず,この度FIA国際控訴裁判所に控訴しました。ただ,マクラーレンの声明によると,あくまでも操作上のミスによって起こったもので,両チームが意図的に違反をした訳ではないということは認めていて,違反が不問のままでいいのかと言うことを問題にしているようです。チャンピオンが覆るかもしれないという重大な問題だけに,審議の結果が注目されますが,当のハミルトン自身は,レースでは明らかに負けていたわけで,こうしたことでチャンピオンになっても本意ではないというような感じのコメントを既に出しています。 |
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☆10年間凍結(F1) ○FIAのモータースポーツ部門であるWMSCより,F1のエンジン開発に関する決定が発表されました。それによると,2008年からの10年間,エンジン開発を凍結するというものです。コスト削減策の一環として,エンジン開発に関することが以前から論議されていました。そして,この度の結論となったわけです。今回の発表によると,10年間の凍結とはいえ,後半の5年間は,仕様変更が認められます。ただし,そうするためには2年間の通知期間が必要で,さらに全株主の賛同が必要となります。10年間という長期にわたるものだけに,今回の決定に対してマニュファクチャラー側からどのような反応があるかかなり微妙なものとなりそうで,しばらくはこの点に関することが議論となりそうな感じです。 なお,今回の発表と同時に,次のような決定もあわせて発表されました。まず,スパイカーの名称変更についてですが,23日付のこのページでお伝えしたように,チーム売却に伴って『フォースインディアF1』という名称が申請されていましたが,今回その申請が認められました。また,来季のシンガポールGPが,ナイトレースになるということも決定しました。さらに,フェラーリのエンジン供給に関してですが,18日付のこのページでお伝えしたように,来季も今季と同じくトロロッソとスパイカー(フォースインディア)にカスタマーエンジンを供給することが認められました。 |
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2007/10/24(水) ☆残留(F1) ○1997年のフォーミュラニッポン&JGTC(現在のSGT)チャンピオンで,2003年からマクラーレン・メルセデスのテスト&リザーブドライバーを務めるP.デ.ラ.ロサが,自らの去就について明らかにしました。来シーズンから新たなチームとして,「プロドライブ」が参戦することになっています。当初は,マクラーレンの支援を受けてセカンドチームというような感じで参戦するのではないかと言われていました。そうしたこともあって,5年間という長きにわたりマクラーレンでテストドライバーを務めているデ.ラ.ロサが,プロドライブのレギュラードライバーになるのではないかという観測がなされていました。ところが,その肝心なプロドライブが,来シーズン本当にフル参戦できるのか分からない状況となってきているため,デ.ラ.ロサの去就も不透明となっていました。マクラーレンの支援を受けるものと思われていた話が,どうやらご破算となった模様で,新たなエンジン供給先を見つけるのが困難になってしまっているのです。デ.ラ.ロサとしては,いくらレギュラードライバーの座とはいえ,参戦さえも危うい状態のチームに移籍するわけにもいかないため,マクラーレンのテストドライバー契約を延長して残留することに決定したとのことです。なお,今回結ばれた契約は,09年までの2年間ということでした。 |
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2007/10/23(火) ☆新チーム名(F1) ○親会社の経営不振を受けてチームの売却先を見つけていたスパイカーF1ですが,先日かねてから明らかとなっていた新たなオーナーとの契約が成立しました。その新たなオーナーとなったV.マルヤ氏が,新たなチーム名をFIAに提出しました。そのチーム名とは,彼がビジネスを展開しているインドを視野に入れたもので,『フォース・インディアF1』ということだそうです。もしこの申請が認められると,このチームは短期間の内に4回もチーム名が代わることになります。元々は,スポンサーの関係から黄色で蜂のマークがトレンドだった『ジョーダン・グランプリ』だったチームですが,経営難からチームを手放し,新たなチームオーナーのもとで2006年に『MF1レーシング』という名前になりました。ところが,これも長続きせず,同シーズン中に新たな売却先が見つかり,それが現在のスパイカーだったのです。つまり,もし今回の申請が認められると,わずか3年の間に4回もチーム名が代わることになるわけですから,余程のレースオタクでない限り,チームの変遷が訳分からない状態になってしまうことでしょうね。 |
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☆スポット参戦(FN) ○FNの統括会社であるJRPから発表があり,2004年のIRLチャンピオンであるT.カナーンが,最終戦となる第9戦にスポット参戦することが決定しました。今回参戦が決まったカナーンは,今シーズンもIRLシリーズにフルエントリーし,チャンピオンは逃したものの,ランキング3位となった実力者で,今シーズンのインディ・ジャパンの勝者でもあります。今回決まった参戦は,JAFの特別承認を受けてのものです。そのため,ポイントでは対象外となりますので,僅差となっているチャンピオン争いにポイント上では影響を与えません。ただ,現役IRLドライバーの参戦となるわけですから,何とかして彼を破ろうとそれぞれのドライバーのモチベーションが上がるでしょうから,そういった意味でチャンピオン争いに何らかの影響が出るかもしれません。なお,今回の参戦ですが,詳細については未定で,どのチームから参戦するのかというようなことは後日発表となります。 |
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2007/10/22(月) ☆大逆転(F1) ○最終戦となる第17戦ブラジルGPの決勝レースが,インテルラゴス・サーキット(通称)で行われました。三つ巴のチャンピオン争いが持ち込まれた最終戦でしたが,戦前予想では,ポイント差から考えてマクラーレン・メルセデス勢の2人であるL.ハミルトンとF.アロンソの2人が最もチャンピオンに近い位置にあったといえました。フェラーリのK.ライコネンもチャンピオンの可能性が残されていましたが,マクラーレンの2人に何か起こらない限りはなかなか難しいといった状況でした。ところが,レースは思いがけぬ方向に傾いていきました。それは,スタート直後に起きたのです。チャンピオン最有力候補のハミルトンが,あろうことかオープニングラップの4コーナーでオーバーランを喫し,大きく順位を下げてしまったのです。さらに追い打ちをかけるように,8周目には突如スローダウンして18位まで順位を大きく後退してしまいました。チームメイトのアロンソは,ハミルトンがこうした状況ですから,チャンピオン獲得に大きく近づいたと思われたものの,思うようにペースを上げることができず,苦しいレース展開となってしまいました。それに対して,一番チャンピオン獲得の可能性が低かったライコネンは,順調なレースを展開し,ポールからスタートしたチームメイトのF.マッサに続く2位で走行していきました。マッサが2回目のピットインをした時にライコネンはさらにペースアップをし,ライコネンが2回のピットを済ませた時には,(予想通り?)マッサをかわしてトップでコースインとなりました。ライコネンは最後までその座をキープし,今季6勝目は,大逆転でチャンピオンを獲得する勝利となりました。2001年に衝撃的なF1デビューを果たし,7年目で悲願のチャンピオン獲得となりました。チャンピオン最有力候補だったハミルトンは,何とか順位を回復していきましたが,結局7位でのゴールとなり,ライコネンに1ポイント差でランキング2位となってしまいました。史上初のルーキーチャンピオンという偉業は,残念ながら達成することができませんでした。アロンソは3位表彰台を獲得し,ハミルトンと同ポイントとなりましたが,優勝回数や上位入賞回数などによりハミルトンに次ぐランキング3位で今シーズンを終えました。ジャパンパワーでは,ウィリアムズのN.ロズベルグの5位が最高でした。日本人勢は,この大会でF1デビューを果たしたウィリアムズの中嶋一貴が11位で完走を果たしています。一旦は9位まで順位を上げていましたが,ピットインした際に停止位置で止まることができず,ピットクルーをはねてしまうというデビューにありがちなミスを犯したのが残念でした。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は12位で完走しましたが,スパイカーの山本左近はリタイアとなっています。 |
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☆貫禄(JRR) ○最終戦となる第10戦の決勝レースが,MFJ−GPという大会名を冠して行われました。JSB1000クラスでは,昨年はSBKのトップライダーである加賀山就臣が,自らのチームを編成してスポット参戦するということがありましたが,今シーズンはBSBで2年連続チャンピオンを獲得した清成龍一がHRCからスポット参戦しています。今回の大会は,このクラスのみ2回の決勝レースが行われるため,チャンピオン争いが俄然おもしろくなりました。レース1では,清成が貫禄の走りを見せ,スポット参戦ながら見事2位に入ったホンダの安田毅に2秒以上差をつけて勝利を収めました。3位には,ポールからスタートしたヤマハの中須賀克行が入っています。レース2でも,清成が見事な走りを展開し,これまた2位に入った安田に8秒以上の大差をつける独走で2連勝を果たしました。来シーズンからSBKという世界のレースにフル参戦を果たす清成ですが,まさに貫禄の走りといえますね。気になるチャンピオン争いですが,ヨシムラの渡部篤が獲得しています。 ST600クラスは,ポールからスタートした小西良輝が,スタート時に順位を下げ,ホンダの野田弘樹とヤマハの高橋英倫の三つ巴の戦いとなりました。中盤以降は小西と野田の一騎打ちとなり,小西が最終ラップでペースアップを果たして3連勝を果たし,見事今季のチャンピオンとなりました。彼のチャンピオン獲得は,2003年以来2回目となります。 GP250クラスは,ポールからスタートしたホンダの高橋巧がその位置を終始キープし,独走で見事2連勝を果たしました。ランキングトップをいくヤマハの宇井陽一は,2番手からスタートし,これまたその座をキープして2位表彰台を獲得し,今シーズンのチャンピオンを決めています。3位には,ヤマハの山崎郡が入り,自身初となる表彰台を獲得しています。 GP125クラスは,ポールからスタートしたベテランの仲城英幸と,ヤングライダーの富沢祥也(いずれもホンダ)とのトップ争いとなりましたが,ベテランに軍配が上がりました。3位には,ヤマハの井出敏男が入っています。今回手堅い走りで11位完走を果たしたホンダの岩田裕臣が,自身初となるチャンピオンを獲得しています。 GP−MONOクラスは,JSB1000クラスが2レースある関係から,土曜日に予選と決勝が行われました。中木亮輔が終盤になってペースアップを果たし,独走で今季3勝目を挙げました。2位には乃村康友が,3位には小室旭が入っています。チャンピオンの座についたのは,最終戦を5位で終えた森高嘉でした。 |
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☆プロローグ?(MotoGP) ○第17戦マレーシアGPの決勝レースが,セパン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたドゥカティのC.ストーナーが,抜群のスタートを切ってホールショットを奪うと,そのまま逃げ切って今季10勝目を挙げました。2位には,ホンダのM.メランドリが入り,ドライコンディションの中では自身今季最高位を獲得しました。ストーナーとメランドリといえば,来シーズンのチームメイトという関係にあります。今季圧倒的な強さを見せたドゥカティですから,来シーズンも同様のことが考えられなくはありません。もしそうなると,今回の2人の顔ぶれというのは,来シーズンの活躍を予感させるプロローグなのかもしれません。なお,3位には,ポールからスタートしたホンダのD.ペドロサが入っています。日本人勢は,ワイルドカード参戦を果たしたスズキの青木宣篤が,来季型マシンを駆って13位入賞を果たしています。ホンダの中野真矢とヤマハの玉田誠は,今回もペースを上げることができず,それぞれ16位と18位のノーポイントレースで終わっています。 250ccクラスは,ポールからスタートしたKTMの青山博一が,序盤は順位を落としたものの,その後順位を上げていき,残り2周となったところでトップに立つとそのまま逃げ切り,今季2勝目を挙げました。2位にはアプリリアのH.バルベラが,3位には同じくアプリリアのJ.ロレンゾが入りました。これにより,ロレンゾが今季のチャンピオンを決め,見事2連覇を成し遂げました。来季は,この栄冠を手にして,最高峰クラスへとステップアップします。他の日本人勢は,ホンダの高橋裕紀と青山周平が,それぞれ9位と13位に入っています。また,アプリリアの関口太郎は,18位でレースを終えています。 125ccクラスは,ランキングトップをいくアプリリアのG.タルマクシが2番グリッドからスタートし,オープニングラップからトップに出るとそのまま逃げ切り,今季3勝目を挙げました。2位には,一度コースオフを喫しながら,残り2ラップ目に2位のポジションについたKTMの小山知良が入りました。3位には,ポールからスタートしたアプリリアのH.ファウベルが入っています。 |
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☆2戦連続(FN) ○第8戦の決勝レースが,秋晴れの天候の中,ツインリンクもてぎで行われました。ポールからスタートしたPIAA NAKAJIMAの木暮卓史がスタートを決め,ファステストラップを刻みながら後続との差を広げていき,見事独走で2戦連続ポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位にチームメイトのL.デュバルが入り,見事ワンツーフィニッシュを果たしています。3位には,mobilecast IMPULのB.トレルイエが入り,ランキングトップの座を守りました。 |
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2007/10/19(金) ☆1年で(SBK) ○スズキのファクトリーチームであるアルスター・スズキより発表があり,来シーズンはM.ビアッジと契約しないことになりました。WGPの250ccクラスでチャンピオンを獲得し,500cc及びMotoGPクラスで13回の勝利を収めてきたビアッジでしたが,GPでのシートを失い,今シーズンから同チームに所属してSBKへと戦いの場を移しました。まだ十分にGPで戦うだけの力のあるライダーですから,初めてのシリーズ,初めての市販車ベースマシンでのレースにもかかわらず,ランキング3位で今シーズンを終えています。そうした人気,実力,実績十分のライダーが,1年でシートを失うこととなってしまったのです。契約延長ができなかった最大の原因は,同チームのメインスポンサーであるコロナ・エクストラが,今シーズンをもってモータースポーツから撤退したことにあるようです。実力者のビアッジですから,当然高額の契約金が必要となります。しかし,メインスポンサーを失ったチームにとっては,ビアッジの満足がいくお金が準備できないのは致し方のないところです。SBKもMotoGPも,有力なチームのシートが埋まってしまっている現況ですから,この段階で新たなシートを見つけることは,ビアッジといえどもかなり困難が予想されます。もしSBKで戦うことを継続するとすれば,カワサキのファクトリーチームであるカワサキ PSG-1のシートがまだ空いていますので,もしかしたらそちらに所属することになるかもしれません。もしくは,今季のアルスター・スズキがそうだったように,3台目のマシンを手に入れるという手もあるかもしれません。まだ十分に世界の場で戦えるライダーだけに,その去就が気になるところです。 |
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2007/10/18(木) ☆継続(F1) ○今季のフェラーリは,トロロッソとスパイカーの2チームにカスタマーエンジンを供給してきました。これは,2001年に当時のザウバーとプロストの2チームに供給して以来のこととなります。この2チームへの供給体制についてフェラーリから発表があり,来季も同様の体制で臨むことが決定しました。コスト削減のための対策として,エンジンの開発競争を制限するレギュレーションがさらに強められてきているという流れがありますが,そのことによりフェラーリ側に余裕が生まれ,それが他チームへのエンジン供給を可能にしているようです。また,開発に制限が加えられると言うことは,エンジンに関するデータを得る機会が減ると言うことになりますので,カスタマーエンジンを供給することで,その点もカバーできることとなりますから,今回の決定につながっているようです。 |
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☆来季に向け(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,今週末は第17戦マレーシアGPがセパン・サーキットで行われます。そのマレーシアGPでは,スズキのワークスチームであるリズラ・スズキから,スズキのテストライダーを務める青木宣篤がワイルドカードで参戦することになっています。その青木は,2008年型のGSV-Rを駆って参戦することになるようです。第16戦オーストラリアGPが終わった段階で,J.ホプキンスとC.バーミューレンの2人は,それぞれランキング4位と5位につけているという好調なシーズンを送っているスズキですが,来シーズンさらなる好成績を収めるため,早くも08年型のプロトタイプマシンをレースに投入することにしたのではないでしょうか。なお,決勝レースの翌日から同サーキットでテストが行われますが,青木はそのテストにも08年型のマシンを駆って参加するとのことです。 |
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2007/10/17(水) ☆契約延長(F1) ○フェラーリから発表があり,F.マッサとの契約が延長されました。今回の契約は,2010年までとなっています。フェラーリとマッサとの契約は,2001年からテストドライバーとして始まり,途中ザウバーからレギュラードライバーとしてフル参戦したりして,2006年からフェラーリのレギュラードライバーの座を射止めています。現在マクラーレン・メルセデスのF.アロンソが,チームとの不協和音から移籍話が取りざたされていますが,フェラーリへ移籍するのではないかという噂話も出ていました。もしそうなると,マッサがアロンソと入れ替わるのではないかという憶測も出ていましたが,今回の契約延長発表により,その噂話が一蹴された形となりました。 |
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2007/10/16(火) ☆2連覇(BSB) ○最終戦となる第13戦の決勝レースが,14日にブランズハッチ・インディ・サーキットで行われました。チャンピオン争いは,2連覇を狙う清成龍一と,彼のチームメイトであるJ.レイというHM Plant Honda Racingの2人に絞られていました。清成がレース1で4位以内を獲得すれば,レイの順位に関係なくチャンピオンが決定するという状況の中始まったレース1は,清成とレイが好スタートを切って始まりました。しかし,ポールからスタートしたドゥカティのG.ラビッラにかわされてしまい,最終的にラビッラが優勝,レイが2位,清成が3位というリザルトとなりました。この結果,レース1で清成が2年連続チャンピオンを決定しました。来シーズンからSBKへと戦いの場を移す清成ですが,BSB2年連続チャンピオンという肩書きを持っての移籍となりました。また,レイも,ランキング2位という肩書きを持って,SBKと併催のWSSへと戦いの場を移します。 レース2でもラビッラの勢いは止まらず,ダブルウィンを達成して最終戦を終えました。2位にレイ,3位にスズキのC.クラッチローが入りました。レース1でチャンピオンを決めた清成は,4位でシーズンを終えています。 |
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2007/10/15(月) ☆チャンピオン決定(SGT) ○第8戦の決勝レースが,我が大分県のオートポリスで行われました。この日の天候は曇り空で,上着を着ていないと寒ささえ感じるような気温でした。そのような中で始まった決勝レースですが,ダミーグリッドにつくため各車コースインしていきましたが,その際,何と予選2番手だった金石勝智&金石年弘組のREAL NSXのエンジンルームから突然発火し,グリッドにつくことさえできない段階でリタイアに終わり,レースの波乱を予感させるようなアクシデントとなりました。GT500クラスのオープニングラップは,ポールからスタートした立川祐路&高木虎之介組のZENT CERUMO SC430が制し,そのまま後続との差を広げていきました。ところが,中盤にさしかかってピットインが出始めた頃,ブラインドコーナーでGT300クラスのマシンがスピンしてストップしていて,たまたまそこにトップを走る高木のマシンがやってきました。ブラインドだったため先が見えず,不運なことにその止まっていたマシンに追突してしまいました。さらに,接戦を繰り広げていた後続のWOODONEとカルソニックが突っ込んでしまい,4台は共にリタイアに追い込まれてしまいました。このアクシデントでオープニングラップから2位につけていた伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXが難なくトップに浮上し,以後はその座を守り続けることができました。結局ARTAが今季3勝目を挙げ,見事今シーズンのチャンピオンを獲得しました。また,この勝利で,チームタイトルもARTAに決まりました。最終戦を待たずに両タイトルが決まったのは初めてで,九州でのチャンピオン決定も初めてでした。NSXにとっては2000年に道上龍が獲得して以来のタイトルですが,伊藤&ファーマン,ARTAにとっては初めての栄冠となります。なお,2位には,D.シュワガー&細川慎弥組のRAYBRIG NSXが,3位には,A.クート&平中克幸組のデンソーサード SC430が入りました。 GT300クラスは,柴原眞介&黒澤治樹組のWILLCOM ADVAN VEMAC408Rが勝利を収めました。ランキングトップをいく高橋一穂&加藤寛規組の紫電は,高木虎之介たちのアクシデントで提示されていた黄旗区間で追い越しをしてしまい,ドライブスルーペナルティーを受けたため,10位でチェッカーとなってしまいました。ランキング2位のTOYSTORYが9位だったため,このクラスのチャンピオン決定は,最終戦に持ち込まれることになりました。 |
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☆凱旋勝利(MotoGP) ○第16戦オーストラリアGPの決勝レースが,フィリップアイランドで行われました。MotoGPクラスは,前戦の日本GPでチャンピオンを獲得し,母国GPを迎えたドゥカティのC.ストーナーが3番グリッドからスタート。ホールショットを奪ってトップに立つと,徐々に後続との差を広げていき,独走で今季9勝目を挙げました。まさにチャンピオンを獲得しての凱旋勝利となりました。2位には,前戦の日本GP3連覇を達成したL.カピロッシが入り,初めてのドゥカティによるワンツーフィニッシュとなりました。3位には,ヤマハのV.ロッシが入っています。日本人勢は,ホンダの中野真矢が予選8番手と好位置からのスタートとなりましたが,思うようにペースを上げることができず,13位でのゴールとなりました。ヤマハの玉田誠は,タイヤのグリップ不足に悩まされ,ポイント圏外の16位でのフィニッシュでした。 250ccクラスは,初日から圧倒的な速さを見せていたランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが,決勝レースでもその速さを見せ,2位に入ったアプリリアのA.バウティスタに19秒以上の大差をつけて今季9回目のポールトゥフィニッシュを達成しました。3位には,ランキング2いをいくホンダのA.ドビツィオーゾが入っています。日本人勢は,KTMの青山博一が4位,ホンダの青山周平は,一時期2位を走行して期待されましたが,残念ながらコースオフを喫してしまい,何とか順位は挽回したものの8位フィニッシュでした。同じくホンダの高橋裕紀は,10位でゴールしています。 125ccクラスは,9台によるトップ争いが展開され,最終的にデルビのL.ペセックが接戦をものにしました。彼の勝利は,第4戦中国GP以来となる今季2勝目です。2位には,アプリリアのJ.オリーブが,3位には,同じくアプリリアのH.ファウベルが入っています。KTMの小山知良は,オープニングラップを制するという好スタートを見せましたが,最終的にはポールスタートのM.パッシーニを抑えて6位でのフィニッシュとなりました。 |
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2007/10/12(金) ☆特別仕様(MotoGP) ○残り3戦となったMotoGPですが,今日からオーストラリアGPがフィリップアイランドで開幕します。そのレースで2つのチームが,特別仕様(カラーリング)のマシンを使用することが明らかとなっています。まず1台目は,母国GP制覇に燃えるスズキのC.バーミューレンです。彼が今回使用するマシンは,伝説的なライダーの一人であるB.シーンが,70年代に2回チャンピオンを獲得した時のマシンであるスズキXR14を模したカラーリングとなっています。シーンは,オーストラリアのお隣のニュージーランド出身ライダーだけに,バーミューレンにとってヒーローのような存在でしょう。シーンにとっても準母国GPとも言えるオーストラリアだけに,今回のカラーリング使用も十分頷けるものですね。もう一つは,ヤマハのワークスチームであるフィアット・ヤマハです。スズキはバーミューレンのみが使用しますが,ヤマハはV.ロッシとC.エドワーズの両ライダーとも同じカラーリングで臨みます。今回同チームが使用するカラーリングは,チームのメインスポンサーであるイタリアの4輪メーカーのフィアットの有名ブランドの一つである『アバルト』にちなんだものです。今年になってフィアットが,アバルトブランドからいくつかの新しいモデルを発表したことを記念したもので,同ブランドの象徴であるサソリや紅白の旗,そしてロゴがカラーリングされたものになるようです。 |
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2007/10/11(木) ☆うねり(BSB) ○SBKは,ここ数年ピレリタイヤのワンメークでレースが行われていますし,F1は,今シーズンからブリヂストンタイヤのワンメークとなっています。他のカテゴリーでも,最近ワンメークタイヤによるシリーズの運営がなされているのが目についてきていて,この流れはますます強くなってきています。これは,タイヤ開発競争によるコストの増加に歯止めをかけると言うことが影響しているようです。もちろん,イコールコンディションでレースを行おうとする考えも,反映されているでしょう。そして,ついにこの流れは,今度BSBにもやってきました。来シーズンからの2年間,タイヤのワンメークがこの度正式決定しました。ただし,どのメーカーになるのかは,現段階で未定です。今シーズンのBSBは,清成龍一が所属しているホンダのワークスチームといえるHM Plant Hondaのみがミシュランタイヤユーザーで,後のチームは,ダンロップかピレリになっています。恐らくワンメークは,この3社の内のどれかになるのでしょう。まだ正式決定はなされていませんが,来シーズンのMotoGPも,ワンメーク(噂の中心はブリヂストン)となる気配が濃厚。まさに大きなうねりという感じですね。 |
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2007/10/10(水) ☆引退&デビュー(F1) ○1997年にベネトン(現在のルノー)からF1デビューを果たして以来,マクラーレンやウィリアムズで主にテストドライバーを務めてきたA.ブルツが,最終戦を前にして引退を発表しました。今シーズンようやくレギュラードライバーに復活し,カナダGPにおいては表彰台を獲得したブルツでしたが,思うような走りができないことからシーズン途中で引退を考えるようになったようです。そして,先日行われた中国GPを最後に,最終戦のブラジルGPに出場することなく引退ということになりました。今後についてはまだ未定のようですが,ドライバーとしては引退するわけではないようで,例えばルマン24に出場したりするような道を模索するようです。 最終戦を前にしたブルツの引退に伴い,彼に替わって最終戦のステアリングを握るようになったのは,今シーズンGP2シリーズにフル参戦し,ルーキーイヤーながら6回の表彰台を獲得してランキング5位という好成績を収める中,ウィリアムズのテスト&リザーブドライバーとしても活躍した中嶋一貴です。彼については,来シーズンF1にフル参戦するのではないかという噂も出ているほどの逸材ですが,そのフル参戦が決定する前に,F1デビューを果たすことになりました。ただし,今回の出場が,来季フル参戦するかどうかの「資格テスト」という側面はないようです。ウィリアムズの今季型マシンであるFW29を,通算7千q以上ドライブした彼ですから,突然のF1デビューであっても,マシンとのマッチングに関しては大きな問題とならないでしょう。ここで言い走りを見せれば,本格的なF1デビューに一歩近づけることは間違いないでしょうから,ぜひ思い切った走りをして欲しいものですね。日本人初の親子F1ドライバー(中嶋悟&中嶋一貴)の誕生に向け,期待が高まります。 |
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2007/10/9(火) ☆僅差で(SBK) ○最終戦となる第13戦の決勝レースが,フランスのマニクール・サーキットで行われました。この日は,朝から深い霧で覆われたため,レースを行うことができませんでしたが,スタート時刻が随分遅れての決勝開始となりました。レース1では,ランキングトップをいくホンダのJ.トースランドが,スタート直後の1コーナーでドゥカティのR.ランチと接触するというアクシデントが発生しました。ランチは転倒して復帰という形となりましたが,幸いなことにトースランドはコースオフしただけにとどまり,チャンピオン争いに赤信号が灯ると言うことにはなりませんでした。スタートから飛び出したヤマハの芳賀紀行は,ここまでランキング3位でしたが,逆転タイトルに向け快走していきました。結局,芳賀が危なげない走りを展開し,独走で第1レースを制しました。2位は,ドゥカティのt.ベイリスとヤマハのT.コーサーの"トロイ"対決となりましたが,ベイリスがこの争いを制しました。ランキングトップのトースランドは7位,ここまでランキング2位をいっていたスズキのM.ビアッジは6位でした。ビアッジは,レース1の結果でランキング3位に落ちると同時に,チャンピオン争いからも脱落となりました。 レース2は,ここでも芳賀紀行が熱い走りを展開し,このレースでも勝利を収め,今季6勝目,そして今季2回目のダブルウィンを達成しました。2位にはビアッジが,3位にはホンダのF.ニエトが入りました。トースランドは,チャンピオンに向けて堅実な走りを展開して6位でチェッカーとなり,今シーズンのタイトルを獲得しました。チャンピオンのトースランドと,ランキング2位となった芳賀とのポイント差は,僅か2ポイントでした。来シーズンは,トースランドがMotoGPへと戦いの場を移しますので,一躍芳賀がチャンピオン候補の筆頭と言うことになります。ただし,来季からレギュレーションが変更となり,ドゥカティのマシンの排気量が上がりますから,そうやすやすとチャンピオン獲得とはならないでしょう。マニュファクチャラーズポイントは,芳賀のダブルウィンを受けてヤマハがホンダを逆転し,見事このタイトルを獲得しました。ホンダはトースランドの孤軍奮闘といったところでしたので,こちらの面でのポイントの伸びが十分ではありませんでした。 |
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☆充実(SBK) ○今シーズンのSBKは,テン・ケイト・ホンダのJ.トースランドがタイトルを獲得(併催のWSSは,既にテン・ケイト・ホンダのK.ソフォーグルのチャンピオンが決まっていました。)して幕を閉じましたが,既に来シーズンに向けての戦いは始まっています。今シーズンもSBK及びWSSのタイトルを獲得したテン・ケイト・ホンダですが,来シーズンのライダーの陣容が発表されました。まずSBKですが,来シーズンは3台体制となります。まず1台目ですが,WSSでチャンピオンを獲得したソフォーグルが,SBKへとステップアップすることになりました。2台目ですが,昨年のBSBチャンピオンで,今シーズンもタイトルに王手をかけている清成龍一が,ついに世界の場にフル参戦することになりました。故加藤大二郎さんの事故死を受けて,シーズン途中でMotoGPに緊急参戦するという経験はありましたが,フル参戦は初めての経験となります。3台目は,MotoGPから戦いの場をSBKへと変えることになったC.チェカになりました。今年行われた鈴鹿8耐では,ポールを獲得するとともに,決勝レースでも見事な走りを展開し,チームメイトの岡田忠之のミスからペナルティを受けながらも2位表彰台を獲得するという活躍を見せました。仕様にかなりの違いがありますが,8耐もSBKも使用するマシンはCBR1000RRですから,チェカにとって初めてのSBKとはいえ,意外と早く順応を見せるのではないでしょうか。 600ccマシンを使用するWSSは,2台体制となります。まず1台目ですが,既に発表はされていましたが,BSBで清成のチームメイトであり,チャンピオン争いを展開している間柄でもあるJ.レイが所属することになりました。ついでにこれまた明らかとなっていることですが,2008年はWSSにフル参戦するレイですが,2009年にはSBKへとステップアップする予定にもなっています。もう1台は,SBKやMotoGPにフル参戦した経験を持つA.ピットが駆ることになりました。タイトルを獲得し続けている同チームですが,陣容を見ると,来シーズンも充実した体制を整えたと言えますね。なお,チームのメインスポンサーですが,台湾の電機メーカーであるハンス・プリーが,2010年まで務めることになりました。あわせて,SBKシリーズ自体のタイトルスポンサーにも決定していて,こちらも2010年までです。 |
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2007/10/8(月) ☆ご冥福を(JRR) ○ノリックの相性で親しまれてきた阿部典史さんが,公道での事故によりお亡くなりになりました。享年32歳でした。自らのオートバイに乗って川崎市内を走行中,Uターン禁止区間にもかかわらずUターンをしたトラックと正面衝突してしまいました。すぐに病院に運ばれましたが,還らぬ人となってしまいました。19歳の時,鈴鹿での日本GPにおいてWGPの500ccクラスにホンダNSRを駆ってワイルドカード参戦。その時,トップライダーだったK.シュワンツ等を従えてトップを走行しました。残念ながら転倒リタイアに終わってしまいましたが,彼の存在を世界に示しました。その活躍が認められ,翌年からヤマハのマシンを駆ってGPにフル参戦を開始。以来500ccクラスで優勝3回,表彰台獲得17回,最高ランキングが1996年の5位という輝かしい成績を収めました。GPがMotoGPクラスになってからはやや4サイクルマシンとのマッチングに苦しみ,2005年からはSBKへと戦いの場を替えました。そして,今シーズンから再び全日本に復帰し,未勝利ながらランキング3位につけていました。レースではもちろん,テレビでの解説,キッズの育成など,2輪レース普及に向け,そして後進の指導等で活躍してきましたし,これからなくてはならない人物の一人でした。それだけに,あまりに若すぎる死は本当に本当に残念でなりません。鈴鹿でGPに鮮烈デビューを果たした時,私はその場を観ていた中の一人でした。トップライダーとのバトルの最中に残念ながら転倒しましたが,その時にマシンが宙に舞い,ガードレールに激突した音が,今でも私の耳の奥に残っています。それほど彼のデビュー戦は,人々に強烈な印象を残しました。V.ロッシが,『ノリフミ』の名前をもじって『ロッシフミ』と自らの愛称を使っていましたが,これもノリックが人々に感動を与える人物だったことを表すことの一つでしょう。彼のご家族をはじめ,関係者の皆様に哀悼の意を表すると共に,ノリックのご冥福を心からお祈りいたします。 |
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☆三つ巴で(F1) ○第16戦中国GPの決勝レースが,台風の迫ってきた上海インターナショナル・サーキットで行われました。前日の予選では,チャンピオンに王手をかけているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがポールを獲得し,ここでチャンピオンが決まる可能性が高まっていました。台風がもたらす風雨により,ウェットコンディションで始まったレースは,ハミルトンがホールショットを奪い,ハイペースで後続との差を広げていきました。ところが,中盤になると雨がやんできたことから路面がどんどん乾いていき,スリックタイヤに履き替えるマシンが出るようになりました。トップを走行していたハミルトンは,序盤からのハイペースがたたったのか,タイヤの表面がどんどん摩耗していき,トレッドが剥げていくという状態になっていきました。そして,ペースが落ちたハミルトンを,フェラーリのK.ライコネンがかわしていくという事態となりました。たまらずハミルトンはピットに向かいましたが,ピットロードに速い速度で進入してしまい,あろうことかピットロード入口のグラベルにマシンを落としてしまいました。結局コースに復帰することができず,今季初のリタイアを自らのミスで喫してしまいました。ルーキーとは思えないような走りを展開してきた彼ですが,今シーズンの一番大事な局面でその若さを露呈した形となりました。レースは,ライコネンの独走となり,今季5勝目を挙げてタイトル争いに残りました。2位には,ランキング2位を行くマクラーレンのF.アロンソが入り,彼もまたタイトル争いに残りました。3位には,フェラーリのF.マッサが入っています。この結果,タイトル争いは,最終戦であるブラジルGPに持ち越されることになりました。3強で最終戦にタイトルが決着するのは,何と21年ぶりとなります。ポイント差ですが,ランキング2位のアロンソが4ポイント,3位のライコネンが7ポイントですので,トップのハミルトンが断然有利であることには変わりありません。しかし,何があるか分からないのがレースですので,どのような展開になるのか最終戦が楽しみですね。今回のレースで注目を浴びたのは,トロロッソ勢でしょう。前戦の雨の富士でもその片鱗を見せたのですが,今回も雨となった中国で,S.ベッテルが4位,V.リウッツィが6位というようにダブル入賞を果たしたのです。ポイント獲得もままならなかったチームだけに,まさに快挙といえる結果を残しました。ジャパンパワー勢では,ホンダのJ.バトンが,今季自己最高位となる5位入賞を果たしました。この結果,コンストラクターズポイントでホンダエンジンユーザーであるスーパーアグリF1を逆転し,本家の面目を保った形となりました。日本人勢は,スーパーアグリF1の佐藤琢磨が1周遅れで14位,スパイカーの山本左近が3周遅れながら17位で完走を果たしています。 |
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2007/10/7(日) ☆順調に(F1) ○第16戦中国GPの予選が,曇り空ながら気温30℃という暑さの中,上海インターナショナル・サーキットで行われました。チャンピオン獲得に王手をかけているマクラーレン・メルセデスのl.ハミルトンが,どのようなパフォーマンスを見せるか注目されていましたが,プレッシャーも何のその,さすが大物ルーキーという感じで見事ポールポジションを獲得しました。彼のポール獲得は,前戦の日本GPに引き続いて2戦連続となります。逆転タイトルに望みを繋いでいるチームメイトのF.アロンソとフェラーリのK.ライコネンですが,ライコネンが2番グリッド,アロンソが4番グリッドからのスタートとなりました。また,タイトルの望みの消えたフェラーリのF.マッサは,3番手からのスタートとなっています。ジャパンパワー勢では,トヨタのR.シューマッハの6番手が最高位で,これはラルフにとって今季自己最高位からのスタートとなります。日本人ドライバーは,スーパーアグリF1の佐藤琢磨が20番グリッド,スパイカーの山本左近が最下位の22番グリッドとなっています。今日決勝を迎える上海ですが,台風15号接近の影響から,日本GPのような雨だけでなく,強い風にも見舞われる大荒れの天気が予想されています。もしそのような天気の中で行われると,ポールのハミルトンがうまくスタートを切れば,俄然有利になる可能性が高くなります。また,万が一中止となると残りが1戦となりますので,2位のアロンソに12ポイント差をつけているハミルトンが,戦わずしてチャンピオン獲得(最終戦が2倍のポイントというようなことになれば話は別ですが・・・)ということにもなりかねません。果たしてどのような結果となるのか,レースだけでなく天候も注目です。 |
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2007/10/6(土) ☆両セッション共に(F1) ○2週連続開催となるF1ですが,その2つめのレースである第16戦中国GPが,上海インターナショナル・サーキットで開幕しました。先週の日本GPは,雨と低い気温という条件下での決勝レースでしたが,初日の上海は,気温が30℃と残暑厳しい中での開幕となりました。初日は,いつものように午前・午後に1回ずつフリー走行が行われ,逆転タイトルに望みを繋いでいるフェラーリのK.ライコネンが,午前,午後共にトップタイムをマークしました。これまた逆転タイトルに望みを繋ぐマクラーレン・メルセデスのF.アロンソが,これまた両セッション共に2番手タイムをたたき出しています。前戦でタイトルの望みが消えたフェラーリのF.マッサが3番手,タイトルに王手をかけているマクラーレンのL.ハミルトンが4番手タイムと,トップ4はいずれも両セッション共に同じ順でした。なお,午前のフリー走行でのウィリアムズ・トヨタのステアリングは,テストドライバーである中嶋一貴が握り,9番手のタイムをマークしています。午後のフリー走行は,レギュラードライバーのA.ブルツが出走しています。 |
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☆おとがめなし(F1) ○日本GPでセーフティーカー導入中,2位走行中のM.ウェーバーに,3位走行中のS.ベッテルが追突し,両者共にリタイアを喫するというアクシデントが発生していました。この件に関して,当初追突したベッテルに非があるということで,中国GPでの10グリッド降格処分が下されていました。ところが,その追突事故は,トップを走行していたL.ハミルトンが急加減速を繰り返すという不規則なドライビングをしたことに起因しているのではないかということが問題となり,FIAのスチュワードが審議を行いました。もしここで有罪となると,日本GPでのポイント剥奪という処分が下されるかもと言うような憶測も出ていて,チャンピオン争いに大きな影響を与えるかもしれないという事態となっていました。ところが,下された裁定は,ハミルトンにおとがめなしと言うことでした。また,ベッテルに対して出ていたペナルティも,雨で前が見えにくいという状況では仕方なかったのではないかと言うことで,10グリッド降格処分は撤回され,戒告処分という裁定となりました。 |
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2007/10/5(金) ☆代役(MotoGP) ○プラマック・ダンティーンより発表があり,シーズン途中で解雇となったA.ホフマンの代役として,今季アメリカのAMAスーパーバイクにフル参戦していたC.デービスを起用することになりました。彼の起用については,日本GPから実行する予定だったものの,腕を負傷していたことから断念し,ドゥカティ及びブリヂストンタイヤの開発ライダーである伊藤真一を起用していました。しかし,デービスの負傷が回復したため,残り3戦全てをデービスが代役参戦することとなりました。彼のMotoGP参加は,同じくホフマンの代役として出場した第11戦アメリカGP以来となります。 |
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☆スペアカーで(F1) ○2週連続開催となるF1ですが,先週末の日本GPに引き続いて,今日からは上海での中国GPが開幕します。チャンピオン争いでチームメイトのL.ハミルトンに王手をかけられたF.アロンソですが,一つ不利な状況が生まれました。富士でセーフティーカー出動となるような大クラッシュを演じた彼ですが,そのクラッシュ時に使用していたマシンは,当然のことながら扱いに慣れているレースカーでした。しかし,損傷の具合が大きくて,とてもその翌週に行われるレースに修復が間に合う状態ではなかったようです。チームとしては,本拠地から代替となるマシンを上海に空輸し,それをスペアカーとして使用し,これまでスペアカーだったマシンをレースカーとして使用することになったようです。日本に引き続いて中国も荒れた天候となるというような予報もあるようで,そうなるとセンシティブなドライビングが要求されます。それほど慣れていないスペアカーの使用となるアロンソにとっては,ハンディキャップを負う形になったと言えますね。 |
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☆ご冥福を(JRR) ○スポーツランドSUGOで行われた第5戦の決勝レースにおいて,ST600クラスで多重クラッシュが発生。その際,頭に深刻なダメージを負って重体となっていた奥野正雄選手は,東北大学病院で様々な人の願いを受けながら命の炎が再び燃え上がるための闘病生活をおよそ1ヶ月間にわたってしていました。しかし,その炎が再び燃え上がることはかなわず,9月26日にご逝去されていました。ご家族をはじめとする関係者の皆様にお悔やみを申し上げると共に,奥野選手のご冥福を心からお祈りいたします。合掌。 |
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2007/10/4(木) ☆転身(IRL) ○今シーズンのタイトルとインディ500を制したアンドレッティ・グリーン・レーシングのD.フランキッティが,IRLからの転身を発表しました。これまでIRLシリーズを代表する顔の一人であった彼ですが,来季からNASCARシリーズにフル参戦することになりました。彼が所属するのは,IRLシリーズにも参戦しているチップ・ガナッシ・レーシングです。今シーズンの同チームは,NASCARシリーズでは元F1ドライバーのJ−P.モントーヤが所属しています。彼は来季も同様の体制で臨みますので,フランキッティはモントーヤのチームメイトということになります。アメリカンフォーミュラのチャンピオン2人を抱えることになるチップ・ガナッシですが,NASCARシリーズでどのような結果を残すのか,注目の一つになりそうですね。 |
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2007/10/3(水) ☆持ち越し(SBK) ○30日に第12戦の決勝レースが,イタリアのバレルンガで行われました。今回のレースの結果次第では,ランキングトップをいくホンダのJ.トースランドがチャンピオンを獲得するという状態でした。レース1では,スズキのM.ビアッジが,母国でのレースを独走で今季3勝目を挙げました。2位には,単独走行となったドゥカティのT.ベイリスが入っています。3位は,トースランドとヤマハの芳賀紀行のバトルとなり,トースランドがそのバトルを制しています。 レース2は,ベイリスとビアッジとのバトルとなり,ベイリスが制しました。3位には,芳賀が入っています。トースランドは9周目に転倒を喫しましたが,幸いにも再スタートを切ることができ,何とか11位でフィニッシュしてポイントを獲得しています。今回のレースでは,トースランドのポイント獲得が伸び悩んだことで,タイトル獲得は今週末に行われるフランスでの最終戦に持ち込まれることになりました。なお,ランキング2位にはビアッジが,ランキング3位には芳賀がつけていて,それぞれトップと29ポイント,33ポイント差になっています。タイトル争いはこの3人に絞られ,昨年のチャンピオンでランキング4位につけているベイリスは,トップから50ポイント以上離れたため脱落となりました。 |
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2007/10/2(火) ☆離脱(F1) ○来シーズンの去就が注目されている中の一人であるトヨタのR.シューマッハですが,自身のホームページでチームを離れることを発表しました。戦闘力の低いマシンとの格闘を強いられている今シーズンのラルフですが,シーズン途中からチーム離脱の噂が絶えませんでした。一時期は,途中解雇の噂さえ出ていたほどです。3年間をトヨタで過ごしたラルフの来シーズンに関しては,今回の発表では明らかとなりませんでした。F.アロンソの去就がどうなるかという不確定要素はありますが,F1のシートはだいぶ埋まってきています。それだけに,新たなチームを見つけることは,だいぶ難しくなってきているのも事実でしょう。F1を離れ,他のカテゴリーに進むのではないかという噂も,シーズン途中で出ていたこともありました。F1に残るとすれば,トヨタに来る以前に所属していたウィリアムズという線も噂に上っているようです。同チームは,現在トヨタエンジンユーザーですから,ラルフにとって使い慣れたエンジンのマシンを,古巣のチームで駆ると言うことになります。もしこの選択となれば,ラルフにとってはいいものになるかもしれませんね。 |
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☆明暗(F1) ○日本GPで8位入賞を果たし,自身にとっても,チームにとっても初ポイント獲得となったトロ・ロッソのV.リウッツィですが,レース終了後に黄旗無視の裁定が下りました。そのペナルティーとしてリザルトに25秒加算となり,9位に降格することになってしまいました。スーパーアグリF1のA.デビッドソンがコースオフを喫している地点で黄旗が提示されていたのですが,その際,リウッツィがスパイカーのA.スーティルをパスしてしまったようです。今回の裁定により,そのリウッツィにかわされてしまっていたスーティルが8位になり,逆にスパイカーが初ポイント獲得となりました。初ポイントを失ったチームに代わり,初ポイントを獲得したチームが出るという何とも皮肉な結果となりました。 |
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☆課題山積(F1) ○リニューアル以来,初のF1開催となった富士スピードウェイですが,初めてにつきものの様々な課題が浮き彫りになったようです。既に一般紙でも報道されていたように,予選が行われた土曜日は,アクセス道路の一部で道路陥没という事態が発生してしまいました。今回の富士は,シャトルバス以外の使用が原則禁止されていたため,この陥没した地点を通るバスは足止めを食らったりしました。決勝日(それまでの2日間もそうだったでしょうが)には,シャトルバスがなかなか来ない場所があり,決勝終了後の寒い雨の中,5時間半以上もバスを待たされた観客もいたとのことです。1コーナー手前の指定席は,6万5千円の指定席料だったのですが,あろうことかその仮説スタンドの勾配が緩かったため,席によってはコースが見えないという状況だったようです。仮説スタンド設置の段階で分かりそうなことでしょうが・・・?このため,この指定席に座っていた7千人に対して料金の一部(5万円)を払い戻すという措置をとりましたので,この損失が3億5千万になっています。来シーズンも,富士での開催が決まっていますので,ぜひ今回の教訓を生かしてもらいたいものですね。 |
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2007/10/1(月) ☆リーチ(F1) ○第15戦日本GPの決勝レースが,富士スピードウェイで行われました。この日も,前日に引き続いてウェットコンディションの中でのレースでした。激しい雨に見舞われた決勝レースは,その天候からセーフティーカー先導という形でスタートとなりました。しかも,その先導は,18周にも及ぶ長いものでした。そのような荒れた状態は天候だけでなく,レース自体も波乱の展開となっていきました。ランキング2位をいくマクラーレン・メルセデスのF.アロンソは,ランキングトップでチームメイトのL.ハミルトンにその差2ポイントと迫ってこの決勝レースを迎えていましたが,34周目にS.ベッテルと接触して右リヤ部が損傷してしまうというアクシデントに見舞われました。何とかレースは続行できたものの,マシンコントロールに何らかの影響があったのでしょう,41周目のヘアピンでコントロールを失い激しくクラッシュ。シーズン終盤の大事な時期に,今季初のリタイアを喫してしまいました。それに対して,ポールスタートのハミルトンは,着実なレース展開を演じ,給油した時に順位を下げた以外は順調にトップの座を守っていき,見事ポールトゥーウィンで今季4勝目を挙げました。アロンソとの差が12に広がりましたが,残り2戦となっていますので,今週末に行われる上海での中国GPの結果如何では,ハミルトンのチャンピオンが決定することになりました。2位争いは,ルノーのH.コバライネンとフェラーリのK.ライコネンのフィンランド人対決となり,コバライネンがこの争いを制し,自身初となる表彰台を獲得しました。期待のジャパンパワー勢ですが,何といっても予選6番手からスタートしたホンダのJ.バトンに注目が集まりました。ところが,セーフティーカー先導によるスタートが明けたその周に,何とN.ヘイドフェルドが1コーナーでコントロールを失ってバトンに接触。ハイドフェルドはそのままレースの続行ができましたが,バトンはフロントウィングを脱落させて緊急ピットインを強いられ,大きく順位を下げてしまいました。結局ジャパンパワー勢での最高位は,ホンダのR.バリチェロの10位が最高でした。日本人勢ですが,スパイカーの山本左近は,トップから1周遅れではあったものの,自己最高位となる12位で見事完走を果たしました。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,22周目にノーズ交換のアクシデントが発生して順位を大幅に下げ,最終的にはチェッカーを受けられませんでしたが,15位完走扱いとなっています。 |
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☆僅差(JRR) ○第6戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスの決勝レースですが,朝方雨が降ったものの,このクラスの決勝レースが行われる頃には乾いていき,スリックタイヤを履いてのレースとなりました。ヤマハの中須賀克行と,ヨシムラの渡辺篤との間でバトルが展開されていき,その争いは最終ラップまで持ち込まれました。2位走行の渡辺は何とか中須賀をかわそうとしましたが,中須賀がトップの座を守りきり,今季2勝目を飾りました。3位には,ポールからスタートしたものの,残念がながらトップ争いから脱落し,単独走行となったホンダの徳留和樹が入りました。 ST600クラスは,ポールからスタートしたホンダの小西良輝が,スタートでは順位を下げたものの,オープニングラップの2コーナーでトップの座を奪い,そのまま後続との差を広げ,独走で連勝を飾りました。2,3位には,それぞれ野田弘樹と稲垣誠が入り,CBR600RR勢が表彰台を独占しました。 GP250クラスは,ポールからスタートしたホンダの高橋巧が,ヤマハの宇井陽一をかわしてトップに浮上すると独走状態となり,今季初優勝を飾りました。ここまで全勝を飾っていた宇井は,2位でチェッカーとなっています。3位には,ヤマハの及川誠人が入っています。 GP125クラスは,ホンダの富沢祥也と菊池寛幸のヤングライダーとベテランライダーのバトルとなり,僅差で富沢がこの争いを制して今季3勝目を挙げました。3位には,2秒遅れでホンダの山本武宏が入っています。 GP−MONOクラスは,小室旭が独走態勢で走行していました。ところが4周目のヘアピンで転倒を喫し,再スタートはしたものの,そのままピットインしてリタイア。結局粘り強い走りを展開していたベテランの山下祐が,今季初となる勝利を挙げました。2位,3位には,それぞれ阿部徹郎と安村武志が入っています。 |
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