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最新ニュース
2007/4/28(土)
☆08年に向け(F1)
○既に08年からの新規参入が決まっているのが,D.リチャーズ率いるプロドライブです。そのリチャーズが,ドイツのメディアとのインタビューにおいて,既にメインスポンサーが決まっていることを明らかにしました。ただし,具体的な名前は,7月に行われるイギリスGPで明らかにする予定とのことです。また,3つの技術パートナーとの話し合いが行われていることも明らかにしました。それについても具体的な名前は出てきませんでしたが,噂ではマクラーレンが含まれているのではないかということが出ています。ホンダとスーパーアグリF1との関係のように,AチームとBチームの関係となるようなチーム提携が,このところF1界で行われるようになってきました。現段階では噂に過ぎませんが,マクラーレンとプロドライブがそのような関係になるのではないかといわれています。実際,マクラーレン及びメルセデスから高い評価を受けているG.パフェットが,来季プロドライブのドライバー候補として噂が出ていますし,彼自身も「08年からはF1で」ということを公言しています。このことも,両者の関係を臭わせる一つといえるでしょう。
2007/4/27(金)
☆退任(F1)
○トヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)より公式発表があり,パナソニック・トヨタ・レーシングのチーム代表&TMG会長である富田務氏が,6月末で退任することになりました。後任には,副会長を務めている山科忠氏が就くことになっています。今回の決定は,トヨタ内で通常行われている,海外赴任が長期になった場合の人事異動のルールに則ったものです。富田氏は,1987年にモータースポーツのエンジン開発の責任者となり,WRCやルマンなどのレースに関わりました。その後,アメリカのフォーミュラカーの責任者となり,CARTやIRLにも関わりました。1996年にトヨタの取締役に就任してからは,全てのモータースポーツ活動に関する指揮を執り,2002年からトヨタのF1プロジェクトに関わってきました。
2007/4/26(木)
☆スパイ疑惑(F1)
○2003年のトヨタのマシンであるTF103が,前年に圧倒的強さを見せたフェラーリのマシンに酷似しているということがありました。この点に関して,イタリアでの報道が火曜日にありました。それによると,03年のシーズン前にフェラーリから2人のエンジニアがトヨタに移籍したのですが,その際,フェラーリの設計情報を盗んでトヨタに流したために酷似したのではないかという疑惑が出ていました。そのため,スパイ容疑で2人のエンジニアは裁判にかけられていて,その判決がモデナ裁判所で下されました。そこでの判決は有罪。つまり司法の場では,スパイをしたということになったのです。ただし,既にこの2人は解雇されていて,さらに当時トヨタチームの中枢にいた人物はみんなチームを去っています。トヨタとしては,この疑惑を一貫して否定していますし,有罪となった2人は上告する予定とのことです。
2007/4/25(水)
☆テストでも(MotoGP)
○ブリヂストンタイヤ(BS)勢の圧勝に終わったトルコGPでしたが,MotoGPの多くのチーム&ライダーはそのままトルコに残り,月曜日はテスト走行が行われました。ただし,多重クラッシュに巻き込まれて負傷したC.エドワーズやD.ペドロサは,次戦中国GPに備えるということもあって欠場しています。この日のトップタイムをマークしたのは,スズキのC.バーミューレンでした。トルコGPにおいて今季最高順位となる4位で終えたプラマック・ダンティーンのA.バロスが,2番手のタイムをマークしています。3番手タイムは,トルコGPで2位表彰台を獲得したグレシーニ・ホンダのT.エリアスでした。ただし,バーミューレンとバロスは予選用タイヤ,エリアスはレース用タイヤでのタイムです。トルコGPを制し,今季2勝目を挙げたドゥカティのC.ストーナーは,予選用タイヤを履いて4番手タイムでした。8番手タイムまでBSユーザーが独占していて,レースの時と同じように,やはりこのサーキットではBSが有利であることをあらためて証明しています。ミシュラン勢のトップは,ホンダLCRのC.チェカがマークした9番手タイムでした。ミシュランユーザーでホンダ,ヤマハのエースであるN.ヘイデンとV.ロッシは,それぞれ10番手,12番手(このテストは14台が参加)で終わっています。
2007/4/24(火)
☆延長(F1)
○今シーズン第2戦として開催されたマレーシアGPは,1999年からセパンサーキットで始まっています。そのマレーシアGPの現在の開催権は,2010年までとなっていますが,この度主催者から発表があり,開催権の契約延長がなされました。今回新たに結ばれた契約は,2015年までの長期延長ということです。世界の様々な国から開催を要望されているF1ですから,現在開催されている国もその立場が保証されているわけではありません。それだけに,今回の契約延長は,マレーシアにとってしばらくは安心できるものと言えるでしょうね。
2007/4/23(月)
☆完勝(MotoGP)
○第3戦トルコGPの決勝レースが,イスタンブール・パーク・サーキットで行われました。最高峰のMotoGPクラスは,開幕戦を制したドゥカティのC.ストーナーが,オープニングラップをトップで帰ってくると,その座を一度も譲ることなくチェッカーまで走り続け,見事今季2勝目を挙げました。2位には,ホンダのT.エリアスが,3位にはストーナーのチームメイトであるL.カピロッシが入っています。第2戦を制したヤマハのV.ロッシは,オープニングラップでコースオフを喫してしまいました。コースに復帰後徐々にポジションアップを果たしていき,一時期は2位までポジションを回復したものの,終盤になってポジションダウン。結局10位でフィニッシュし,ランキングトップの座をストーナーに譲ることとなってしまいました。初日にこのサーキットでブリヂストン(BS)タイヤの優位性を見せましたが,決勝レースでも同じ状況が見られました。何とトップ6をBS勢が独占したばかりでなく,トップ10の内8台はBS勢という圧倒的な強さを見せたのです。なお,オープニングラップで多重クラッシュが発生し,カワサキのO.ジャック,ホンダのD.ペドロサ,ヤマハのC.エドワーズがリタイアとなっています。
250ccクラスは,ポールからスタートしたホンダのA.ドビツィオーゾと,開幕から2連勝している昨年の王者J.ロレンゾ,昨シーズンの125ccクラスチャンピオンのA.バウティスタのアプリリア勢とのトップ争いとなりました。前戦も同じような展開でロレンゾが勝ちましたが,今回はドビツィオーゾに軍配が上がり,うれしい今季初優勝を獲得しました。日本人勢は,ホンダの青山周平がジャンプスタートのペナルティを受けたため,16位フィニッシュでノーポイントとなりました。KTMの青山博一,ホンダの高橋裕紀は,それぞれオープニングラップで転倒,接触によりリタイアに追い込まれてしまいました。関口太郎も,2周目に転倒リタイアとなり,日本人勢にとって散々な第3戦でした。
125ccクラスは,アプリリアのS.コルシとJ.オリーブとのトップ争いとなり,最終ラップの最終コーナーでコルシがトップに浮上し,自身初となる勝利を収めました。唯一の日本人フル参戦ライダーであるKTMの小山知良は,最終ラップのバックストレートエンドで2台をパスして3位に浮上し,うれしい今季初表彰台を獲得しています。
2007/4/22(日)
☆スタート直後(IRL)
○第3戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。初日の練習走行で2番手タイムをマークし,決勝レースでの結果が期待された松浦孝亮は,9番手の位置からスタートを切ったものの,何とスタート直後のターン1でスピン&クラッシュを演じてしまい,あっという間にリタイアとなってしまいました。彼の決勝レースは,わずか1秒で終わったことになります。松浦のチームメイトであるB.メイラは,極端なオーバーステアに悩まされ,結局50周目に彼もリタイアとなってしまいました。両者共にリタイアしたことを考えると,チームの基本的なセッティングにもしかしたら問題があったのかもしれませんね。トップ争いの方ですが,ピットインの関係から,燃費走行を選ぶチームと,燃費よりも速さを選択したチームとに分かれました。そして,今回のレースに関しては速さを選んだ方が正解で,D.ウェルドンとT.カナーンとのバトルとなりました。最後は,カナーンがウェルドンを抑え,彼自身初の『インディ・ジャパン』制覇となりました。3位には,D.フランキッティが入り,アンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)のワン・スリーという結果でした。今シーズンからホンダのワンメークとなったIRLですが,ホンダのお膝元であるツインリンクもてぎで,以前からホンダユーザーだったAGR及びドライバーが好結果を収めたことは,ホンダにとってもうれしいものであったのではないでしょうか。
     
☆タイヤウォーズ(MotoGP)
○第3戦トルコGPの2日目の走行が行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,ヤマハのV.ロッシが最速タイムをマークしてポールを獲得しました。彼のポール獲得は,今季2回目となります。2番グリッドをC.エドワーズが獲得し,フィアット・ヤマハのワンツーとなっています。3番グリッドは,レプソル・ホンダのD.ペドロサが獲得しています。初日のフリー走行でワンツーのタイムだったドゥカティですが,C.ストーナーが4番手,L.カピロッシが5番手でした。1日目の走行ではブリヂストンタイヤユーザーが上位をほとんど独占した状態でしたが,予選ではミシュランユーザーが上位に多く入り,タイヤウォーズの激しさを象徴した形となりました。日本人勢は,なかなかタイムが伸びず,中野真矢の12番手が最高でした。
250ccクラスは,ホンダのA.ドビツィオーゾが最速タイムをマークし,今シーズン初のポールを獲得しました。第2戦まではアプリリアが圧倒的な速さを見せ,苦戦した形となっていたホンダですが,1ヶ月間に及びインターバルの間でこの点の克服がなされてきたのかもしれませんね。日本人勢は,KTMの青山博一の9番手が最高タイムでした。
125ccクラスは,前戦のポールシッターであるM.パッシーニが今回も速さを見せ,2戦連続ポール獲得となりました。2番グリッドは,H.ファウベルが獲得しています。初日の予選で暫定3番グリッドを獲得した小山知良は,最後のタイムアタックで何とかタイムアップすることができ,6番グリッドを獲得しています。
2007/4/21(土)
☆2年連続(IRL)
○『インディ・ジャパン』の予選が行われ,チーム・ペンスキーのH.カストロネベスが最速タイムをマークし,昨年に引き続いてポールからスタートすることになりました。2番グリッドを獲得したのは,ターゲット・チップ・ガナッシのD.ウェルドンでした。初日の練習走行でトップタイムだった女性ドライバーのD.パトリックは,この日は納得いく走行ができなかったようで,4番手タイムに終わりました。練習走行で2番手タイムだった松浦孝亮は,ダウンフォースを削ったことが影響してグリップがやや落ちたこともあったようで,決勝レースは9番手からスタートすることになりました。その決勝レースは,今日ツインリンクもてぎで行われます。
      
☆第3戦トルコGPが開幕し,MotoGPクラスは,午前・午後それぞれ1回ずつのフリー走行が行われました。午前の走行は,前夜の雨の影響からウェットコンディションでしたが,天候の回復に伴い,午後はドライコンディションとなりました。この日のトップタイムをマークしたのは,開幕戦を制したドゥカティのC.ストーナーでした。チームメイトのL.カピロッシが2番手タイムをマークし,ドゥカティのワンツーとなりました。3番手タイムをスズキのJ.ホプキンスがマークしていて,トップ3は全てブリヂストンタイヤユーザーでした。トップ10に8台のBSユーザーが入っていて,このコースはBSにとって有利なサーキットのようです。
250ccクラスは1回目の予選が行われ,昨年の125ccクラス王者であるA.バウティスタが暫定ポールを獲得しました。暫定の2番グリッドがホンダのA.ドビツィオーゾ,暫定3番グリッドがJ.ロレンゾでした。
125ccクラスも1回目の予選が行われ,アプリリアのM.パッシーニが暫定ポールを獲得しました。開幕から2戦連続でリタイアとなっているだけに,暫定ポール獲得をきっかけにこれまでの悪い流れが変わるといいですね。暫定の2番グリッドを獲得したのが,現段階まででランキングトップのG.タルマクシでした。そして,暫定3番手が,KTMのワークスチームに所属している小山知良でした。
2007/4/20(金)
☆好発進(IRL)
○第3戦となる『インディ・ジャパン』が,ツインリンクもてぎで開幕しました。今大会は,木曜日が練習走行,金曜日が予選,そして土曜日が決勝というようなスケジュールになっています。もし土曜日が雨となれば,日曜日に決勝レースが行われます。その練習走行が行われ,アンドレッティ・グリーン・レーシングの女性ドライバーD.パトリックがトップタイムをマークしました。そして,2番手タイムを,唯一のフル参戦日本人ドライバーであるスーパーアグリ・パンサー・レーシングの松浦孝亮がマークし,念願の母国でのレース制覇に向け好発進を切っています。3番手タイムは,昨年のこのレースの覇者であるチーム・ペンスキーのH.カストロネベスでした。
       
☆シェイクダウンで(SGT)
○2日間にわたる3メーカー合同テストが,スポーツランドSUGOで始まりました。GT500クラスの初日の走行では,NISMOの本山哲&R.ライアン組がトップタイムをたたき出しました。2番手タイムだったのが,ハセミ・モータースポーツのS.フィリップ&柳田真孝組で,フェアレディーZのワンツーとなっています。特に注目なのが,ハセミのZの場合,今回がシェイクダウンテストということです。ここまでの2戦では,昨年型のマシン,つまりターボエンジン搭載のZで戦ってきました。ようやくワークスチームであるNISMO以外のインパルとハセミにも,NAエンジン搭載である今季型マシンが供給され,いきなり2番手発進ということになったわけです。なお,GT300クラスは,apr MR-Sの峰尾恭輔&坂本雄也組がトップタイムでした。
2007/4/19(木)
☆予定より早く(F1)
○ミッドランドF1の車を改良したマシンで今シーズンに臨んでいるスパイカーですが,予定より1ヶ月ほど早く改良型マシンとなるBスペックマシンを投入することを明らかにしました。当初は,8月下旬に行われるトルコGPからBスペックマシンを投入する計画だったようですが,順調に開発が進み,7月下旬に行われるドイツGPから投入する予定が立ったとのことでした。さて,そのスパイカーですが,以前からオランダ空軍と繋がりがあったということから,オランダのフォルケル基地でF16戦闘機と競走をすることになりました。果たして陸上でのF1マシンとジェットエンジンとでは,どちらが速いのでしょうか。
2007/4/18(水)
☆不満?(F1)
○第3戦が終わったばかりのF1ですが,次戦となるスペインGPまでにおよそ1ヶ月弱のインターバルがあります。その間に各チームはマシン開発にさらなる力を入れることになると思われます。それに特に期待しているドライバーの一人が,トヨタのR.シューマッハでしょう。チームメイトのJ.トゥルーリがポイントを獲得しているのに対して,ラルフは思うような成績を収めていません。マシンに対する不満も口にしているようです。彼のトヨタとの契約は,今シーズンで一つの区切りを迎えます。当然いい結果を収めていけば契約延長になるでしょうし,そうでなければシートを失うことになります。それだけに,ラルフがマシンに対する不満を口にするのも十分理解できます。ただ,あくまでも噂の段階ですが,来シーズンBMWザウバーに移籍するのではないかということが浮上してきています。万が一それが事実であれば,トヨタとの関係をそれほど気にしなくてもいいことになり,安心して(?)チームに対する不満を口にできるのかもしれません。
2007/4/17(火)
☆全勝(BSB)
○第2戦の決勝レースが,スラックストン・サーキットで行われました。レース1では,開幕戦を制しているドゥカティのG.ラビッラが,2位に3秒以上の差をつけて優勝しました。2位争いは,L.キャミア,清成龍一,S.バーンによるホンダ勢同士の争いとなり,キャミアが2位,清成が3位となりました。清成にとっては,今シーズン初表彰台となります。
レース2では,途中でセーフティーカーが導入されるというレース展開となり,最終的にはラビッラと清成とによるトップ争いとなりました。今季初優勝の期待がかかった清成でしたが,抜き所の少ないサーキットということもあり,ラビッラにわずかコンマ1秒差をつけられての2位に終わりました。ラビッラは4連勝となり,これまでのところ彼しか優勝していないことになります。マシントラブルもあって開幕戦が振るわなかった清成でしたが,第2戦は両レースとも表彰台を獲得し,ランキング3位に浮上してきています。
2007/4/16(月)
☆3戦連続(F1)
○第3戦バーレーンGPの決勝レースが行われました。ポールからスタートしたフェラーリのF.マッサは,序盤こそマクラーレン・メルセデスのマシンを駆る2番手スタートのL.ハミルトンとのバトルとなりましたが,ピットイン後から徐々に差をつけていき,独走で見事今季初勝利を収めました。2位にはハミルトンが入り,開幕戦から3戦連続表彰台を獲得しました。デビューシーズンで開幕から3回連続表彰台というのは,これまでの新記録となります。3位には,3番グリッドを獲得したものの,スタートでF.アロンソに先行されましたが,ピットを終えた段階で3位に返り咲いたフェラーリのK.ライコネンが入りました。第2戦の勝者アロンソは,結局5位でチェッカーとなりました。この結果,アロンソ,ライコネン,ハミルトンの3人が,同ポイントでチャンピオンシップ争いのトップとなり,混迷の様相となっています。
        
☆初優勝(JRR)
○第2戦の決勝レースが,鈴鹿サーキットで行われました。セカンドグリッドからスタートしたヤマハの中須賀克行が,はじめから後続との差をつけて独走状態となっていきました。中盤に入る頃からそれまで10位争いを展開していたホンダの亀谷長純がペースアップしていき,中須賀から5秒遅れの2位まで浮上しました。そして,残り2周となった15周目のストレートで突然中須賀がスローダウンし,何とも悔しいリタイアとなりました。これによりトップに立った亀谷がそのまま逃げ切り,このクラスで自身初となる勝利を収めました。2番手には,昨年のST600クラスチャンピオンで,今シーズンからJSB1000クラスにステップアップしてきたホンダの安田毅史が入りました。3番手は,開幕戦を制したヨシムラの渡辺篤が入っています。コースレコードでポールを獲得した徳留和樹は,初優勝が期待されたものの,結局5位でチェッカーとなりました。一発の速さはあるものの,ロングディスタンスでその速さを出せていないという彼の課題が,残念ながら今回も顔を出した形となりました。
      
☆1年越し(FN)
○第2戦の決勝レースが,鈴鹿サーキットで行われました。決勝レースの進行が始まる前に同地を激しい地震が襲いましたが,幸いなことに大事には至らず,タイムスケジュール通りに進行することができました。ポールからスタートしたのは,昨年1勝もできずに終わったArabian Oasis IMPULの本山哲でした。久々の勝利に燃える本山は,好スタートを切ってトップの座を守りました。セカンドグリッドからスタートしたのが,mobilecast IMPULの松田次生でした。3位にチームメイトのB.トレルイエが浮上し,松田から2番手の座を奪おうとアタックを開始しました。そして,1周目のヘアピンでトレルイエが松田のインに飛び込み,あろう事か両者が接触。トレルイエは数周走ったものの,結局リタイアとなってしまいました。後続との差を徐々につけていき,独走かと思われた本山でしたが,終盤に入って徐々に松田に差を詰められていきました。ファイナルラップに入った段階でおよそ1秒差まで松田に詰められましたが,何とか本山が逃げ切り,1年越しの勝利を収めることができました。3位には,堅実な走りを展開していったPIAA NAKAJIMAの木暮卓史が入っています。
     
☆2レースとも(SBK)
○第4戦の決勝レースが,スペインのバレンシア・サーキットで行われました。レース1では,ドゥカティのマシンを駆るR.ザウスが,2位に入ったヤマハの芳賀紀行に2秒の差をつけて今季初勝利を収めました。3位には,前戦で小指を失うという大けがから復帰してきた昨年のチャンピオンT.ベイリスが入っています。レース2では,今季好調な走りを見せているホンダのJ.トースランドが勝利を収め,2位には元GPライダーのM.ビアッジが入っています。レース1で2位表彰台を獲得した芳賀は,レース2で3位でチェッカーを受け,この日行われた2レース共に表彰台獲得となりました。
併催で行われているWSSは,ホンダのK.ソフォーグルが2連勝を果たし,ランキングトップの座を守りました。2位に同じくホンダのA.ピットが入り,ホンダ勢のワンツーフィニッシュとなりました。唯一の日本人フル参戦ライダーである藤原克昭は,残念ながら18位でレースを終えています。
2007/4/15(日)
☆2戦連続(F1)
○バーレーンGPの予選が行われ,フェラーリのF.マッサが2戦連続となるポールを獲得しました。フェラーリというチームで見ると,開幕以来3戦全てポールスタートとなっています。2番グリッドを獲得したのが,デビューシーズンでいきなり2戦連続表彰台を獲得しているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでした。彼にとってフロントロー獲得は,もちろん初めてとなります。3番グリッドは,初日のフリー走行でトップタイムをマークしていたフェラーリのK.ライコネンでした。第2戦の勝者であるマクラーレン・メルセデスのF.アロンソが4番グリッドにつけています。ジャパンパワー勢ですが,トヨタのJ.トゥルーリが第3ピリオドまで進出し,9番グリッドを獲得しています。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,2戦まで第1ピリオドは通過してきましたが,残念ながら今回は通過することができず17番グリッドとなりました。ただし,チームメイトのA.デビッドソンが,今シーズン初めて第1ピリオドを通過しています。ホンダはこの日もあまりいいパフォーマンスを見せることができず,何とか第1ピリオドは通過したものの,2台共に第2ピリオドでドロップアウトとなっています。
       
☆コースレコード PARTT(JRR)
○『鈴鹿2&4』の予選が行われ,この鈴鹿サーキットを得意とするホンダの徳留和樹がコースレコードをマークし,見事このクラスでは自身初となるポールを獲得しました。一昨年の『鈴鹿8耐』予選で最速タイムをマークしていた彼ですが,今回はさらにタイムアップを果たし,2分7秒台のタイムをたたき出しています。徳留選手がロードレースデビュー以来,何度もその走りを目の前で見,さらに何度かお話する機会を得ている私としては,個人的に彼にとっての初優勝を期待せずにはおれません。2番グリッドを獲得したのが,ヤマハの中須賀克行でした。彼が小さい頃からこれまた何度もマシンを駆る姿を見たことがある私としては,彼にも頑張ってほしい気持ちが起きてきます。3番グリッドをスズキの秋吉耕佑が獲得し,九州男児がトップ3となりました。ちなみに,秋吉選手のマシンは,ほとんど市販パーツを使っているという状態のようです。にもかかわらずこうしたタイムを出せるわけですから,やはりMotoGPマシンの開発を担うライダーは,人並み外れたものがありますね
    
☆コースレコード PARTU(FN)
○『鈴鹿2&4』の予選が行われ,2輪と同様にこちらもコースレコードでポール獲得となりました。その素晴らしい走りを見せたのが,地元三重県出身の松田次生でした。セカンドグリッドは,前日の合同テストでトップタイムだった本山哲が獲得しました。昨年のチャンピオンB.トレルイエは5番手でした。3番グリッドは,今シーズン古巣であるPIAA NAKAJIMAに復帰した木暮卓史が獲得しています。チームメイトのL.デュバルが,4番グリッドとなっています。つまり,今回の予選は,IMPULとNAKAJIMAの2チームがトップ5独占という形となり,国内の2強チーム対決という様相を呈しています。
2007/4/14(土)
☆2回とも(F1)
○2週連続で灼熱の中での開催となるF1ですが,その2週目に当たるバーレーンGPが,バーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕しました。1日目は,午前・午後それぞれ1回ずつフリー走行が行われました。この走行でトップタイムをマークしたのは,開幕戦を制したフェラーリのK.ライコネンでした。先週行われたマレーシアGPは,エンジンに不調を抱えていたこともあって優勝できなかったものの,ニューエンジンとなる今回は,やはりその速さに衰えがありませんでした。デビューから2戦連続表彰台に立っているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンも速さを見せ,午前の走行が3番手,午後の走行が2番手のタイムでした。相変わらず速さを見せることのできないホンダですが,午後の走行では,J.バトンのマシンがエンジンブローを起こすというアクシデントが発生しています。ただ,これで幸いだったのが,このトラブルが金曜だったということです。エンジンブローですから当然エンジン交換となりますが,もしこれが予選での話だったら,グリッド10位降格というペナルティが科せられるところです。しかし,フリー走行だったため,このペナルティの対象外となります。
       
☆元王者が(FN)
○国内2輪及び4輪の最高峰が同時開催となる『鈴鹿2&4』の開幕を控え,公式合同テストが鈴鹿サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのが,一昨年のチャンピオンであるArabian Oasis IMPULの本山哲でした。昨年は1勝もできないというフラストレーションのたまるシーズンとなった彼だけに,今シーズンは王者復活をかけた1年となっています。その熱い心が,唯一1分42秒台をマークするという結果になって表れました。開幕戦を制した昨年の王者B.トレルイエは,5番手タイムとなっています。エンジンで見ると,トップ10の内ホンダユーザーはわずか3台で,やはりトヨタ有利という点は変化がありませんでした。
     
☆ブッチギリ(JRR)
○『鈴鹿2&4』開幕の前日にA.R.T合同走行が行われました。この日のトップタイムは,今季ヨシムラからWINs SUZUKI RTに移籍した秋吉耕佑でした。彼のマークしたタイムは,唯一の2分8秒台で,2番手タイムのホンダドリーム無限RTの徳留和樹におよそ0.7秒の大差をつけるブッチギリの速さでした。開幕戦を制したヨシムラの渡辺篤は,14台中9番手のタイムでした。ちなみに,3番手タイムがYSP&PRESTOレーシングの中須賀克行だったので,九州出身ライダーがトップ3をマークした形となっています。
2007/4/13(金)
☆大量エントリー(JRR)
○明日から国内2輪レース最高峰クラスであるJSB1000と,4輪フォーミュラーカーの国内最高峰であるFNとが併催で行われる『鈴鹿2&4』が開幕します。それにあわせて,先日JSB1000クラスのエントリーリストが発表されました。それによると,今回のレースは1クラスのみの開催ですので,通常のJRRでは別のクラスに参戦しているものの,今回はJSBクラスで走るというライダーがいます。これは,間違いなく『鈴鹿8耐』を視野に入れてのものだと思われます。それに該当するライダーは,通常ST600クラスに参戦している初代同クラスチャンピオンである桜井ホンダの武田雄一をはじめ,ハニービーの野田弘樹,TSRの岩田悟です。彼らをはじめとして全63台という大量エントリーとなったため,予選はA組とB組に分かれて行うこととなり,予選通過もかなり厳しい関門となってしまっています。
    
☆新スポンサー(MotoGP)
○オリジナルマシンにホンダから供給されるエンジンを搭載するという独自のスタイルでMotoGPクラスに参戦しているチーム・ロバーツですが,このチームは昨年までマレーシアの国営企業であるプロトンの資金的な面での支援も受けるという形を取っていました。その支援が無くなり,マシン開発だけでなく,スポンサー確保ということも今シーズンの課題となっていました。先日行われたスペインGPからは,ラスベガスのホテルやカジノをを経営している『トレジャーアイランド・ホテル&カジノ』の代理店である『F1 MAX-X』との間でスポンサー契約が成立していました。そして,今回新たに,これまたアメリカの企業である『トップ1・オイル・プロダクツ』という石油関連メーカーとの間で契約が成立しました。
2007/4/12(木)
☆代役(SBK)
○SBKと併催で行われているWSSで2年連続チャンピオンを獲得しているテン・ケイト・ホンダのS.シャルパンティアは,2週間前にドニントンパークで行われたイギリスラウンドの練習走行で転倒し,そのレースを欠場していました。今週末バレンシアラウンドが開催されますが,イギリスでの転倒で背骨を痛めていて,その回復具合が思わしくなく,こちらも欠場することになりました。そして,同チームから発表があり,彼の代役としてA.ピットが出場することになりました。元GPライダーである彼は,昨年はヤマハからSBKにフル参戦していました。しかし,元SBKチャンピオンであるT.コーサーの移籍に伴い,今シーズンはSBKのシートを失っていました。そこで,今シーズンからMotoGPに本格参戦を開始した(はずの)イルモアのシートを獲得し,再びGPのステージに復活しました。ところが,開幕戦には参加したイルモアでしたが,資金難から第2戦以降のレース参戦を取りやめるということになり,必然的にピットもシートを失うことになってしまいました。シーズンが始まってからのシート喪失だけに,こうした代役参戦の道しか彼に残されていないのが何とも気の毒ですね。
2007/4/11(水)
☆大物獲得?(F1)
○またしても惨敗に終わったホンダレーシングF1ですが,今シーズンの不振を打破するための対策として,大物を獲得するのではないかという噂が,一部に出ているようです。その大物とは,フェラーリでテクニカルディレクターとして大きな実績を残したR.ブラウンです。M.シューマッハの引退後,ブラウン自身もレース界から身を引いていました。ただし,シューマッハのように完全に引退したわけではなく,いわゆる「長期休暇中」という状態ですので,時がくれば復活する可能性も十分ありました。また,フェラーリのと契約上,他のチームとの契約ができないと言うこともないようです。果たしてこの噂が単なる噂で終わるのか,それとも本当に実現するのか,ちょっと気になる話ではありますね。
2007/4/10(火)
☆連勝(BSB)
○開幕戦の決勝レースが,ブランズハッチで行われました。ここでいい走りを見せたのは,ドゥカティのマシンを駆るベテランライダーであるG.ラビッラでした。レース1では,日本ではモリワキから走っていたのでお馴染みとなっているホンダのL.キャミアと,レース2では,清成龍一のチームメイトであるJ.レイとの争いに勝ち,見事連勝を飾りました。2位,3位については,レース1がキャミア,レイの順で,レース2がレイ,キャミアの順となり,2人でちょうど分け合う形となりました。昨年のチャンピオンである清成龍一は,レース1が8位,レース2が11位という結果に終わり,チームメイトが両レース共に表彰台を獲得しているだけに,何とも後味の悪い開幕戦になっています。
2007/4/9(月)
☆完勝(F1)
○第2戦マレーシアGPの決勝レースが,この日も気温と路面温度がそれぞれ30度,50度を超える灼熱のセパン・サーキットで行われました。2番グリッドからスタートを切ったマクラーレン・メルセデスのF.アロンソは,好スタートを切ってトップに躍り出ました。3番グリッドからスタートを切ったチームメイトのL.ハミルトンもこれに続き,1周目にして早くもマクラーレンのワンツー体制となりました。6周目にポールからスタートし3位走行になったフェラーリのF.マッサと,ハミルトンとの間で2位の座を巡ってのバトルとなりましたが,マッサがミスを起こしてコースオフ。一挙に順位を5番手まで下げてしまいました。その後アロンソの独走状態となり,結局マクラーレンのワンツーでレースを終了しました。3位には,開幕戦を制したフェラーリのK.ライコネンが入っています。ジャパンパワーでは,トヨタのJ.トゥルーリが7位に入りポイントを獲得。ホンダ勢は相変わらず不調で,R.バリチェロ,J.バトンは,それぞれ11位,12位に終わっています。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,ホンダに次ぐ13位でチェッカーとなりました。今回のレース結果により,ランキングトップの座には,昨年のチャンピオンであるアロンソが立ちました。
       
☆借りを(SGT)
○第2戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートしたのは道上龍&木暮卓史組のTAKATA童夢NSXでしたが,スタート直後の1コーナーで脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山 TOM'S SC430に押し出される形でコースオフしてしまいました。代わってトップに立ったのが,開幕戦でトップ走行中のラストラップで無念のリタイアとなった伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXでした。その後は危なげない走りを展開し,見事開幕戦の借りを返す形で今季初勝利を収めました。開幕戦でドライブミスからコースオフしてリタイアとなったRAYBRIG NSXのD.シュワガー&細川慎弥組が,こちらも借りを返す形で2位表彰台を獲得しましました。3位には,2位走行中に周回遅れをかわすのに失敗し,痛恨のコースオフを喫してしまったMOTUL AUTECH ZのM.クルム&松田次生組が入っています。ポールスタートの道上組は,結局5位でチェッカーとなっています。また,それを押し出してしまった脇坂組は,ドライブスルーペナルティーを受けたものの,見事にそれをリカバリーし,5位でチェッカーとなっています。
GT300クラスは,ポールスタートの高橋一穂&加藤寛規組の紫電と,大嶋和也&石浦宏明組のMR-Sとのバトルとなり,大嶋組のピットアウトした1コーナーで高橋組がこれをさし,今季初勝利を収めました。若手注目ドライバーの一人である大嶋にとって,これが自身GT初勝利となります。
2007/4/8(日)
☆2日連続 PARTT(F1)
○第2戦マレーシアGPの予選が,気温35度近くまで上がった灼熱のセパン・サーキットで行われました。前日のフリー走行でトップタイムをマークしたフェラーリのF.マッサは,最後の1周でこの日の最速タイムをマークし,今季初のポールを獲得しました。2番グリッドは,最後の最後でマッサに逆転されたマクラーレン・メルセデスのF.アロンソでした。3番グリッドを獲得したのは,開幕戦の勝者フェラーリのK.ライコネンでした。開幕戦でチーム及び自身初の第3ピリオドまで進んだスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,この日も見事第1ピリオドを通過することができました。しかし,第2ピリオドでドロップアウトとなり,残念ながら2戦連続最終ピリオド進出にはならず,14番グリッドからのスタートとなりました。それでも,本家ホンダの2台よりは速いタイムをマークしています。
      
☆2日連続 PARTU(SGT)
○第2戦の予選が,岡山国際サーキットで行われました。GT500クラスは,道上龍&木暮卓史組のTAKATA童夢NSXがこの日も速さを見せ,唯一1分22秒台を出して2日連続トップタイムをマークしてのポールポジションを獲得しました。2番手タイムを,伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXがマークしています。NSX勢は今回も好調で,上位5台中4台を占めています。唯一その中に飛び込んだのは,昨年のチャンピオンである脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山TOM'S SC430の3番手でした。
GT300クラスは,昨シーズンからこのSGTに参戦を開始した紫電が速さを見せ,高橋一穂&加藤寛規組が今季初となるポールを獲得しました。開幕戦をポールトゥーフィニッシュで飾った影山正美&藤井誠暢組のエンドレスアドバン洗剤革命 Zは,5番グリッドからのスタートとなっています。
2007/4/7(土)
☆両方とも PARTT(F1)
○第2戦マレーシアGPが,セパン・サーキットで開幕しました。初日は,午前・午後それぞれフリー走行が行われ,フェラーリのF.マッサが,両方のセッションとも最速タイムをマークしました。タイムを見ると午前中の方が良かったのですが,午後の走行はロングスティントで臨んだためのようです。開幕戦を制したチームメイトのK.ライコネンは,第2戦開幕前にエンジン交換するのではないかという噂も出ていましたが,結局単なる噂に終わる形となり,両方のセッション共に4番手タイムでした。2,3番手タイムは,午前のセッションがマクラーレン勢,午後のセッションがルノー勢でした。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,午前が17番手,午後が14番手タイムでした。これは,本家であるホンダの2台よりどちらのセッション共に速いタイムでした。開幕戦もそうでしたが,どうやら今回もホンダは苦しいレース展開となりそうです。なお,ウィリアムズのテストドライバーである中嶋一貴は,今回も午前中のセッションに登場し,スピンを喫するものの8番手タイムをマークし,開幕戦に引き続いてトップ10内のタイムでした。
      
☆両方とも PARTU(SGT)
○岡山国際サーキットで行われる第2戦が開幕し,金曜日は午前・午後それぞれ練習走行が行われました。道上龍&木暮卓史組のTAKATA童夢NSXが速さを見せ,両方のセッションでトップタイムをマークしました。ARTA NSXの伊藤大輔&R.ファーマン組が,両セッション共に2番手タイムでした。開幕戦の予選で圧倒的な速さを見せていたNSX勢でしたが,今回もその速さには変わりなく,午前中が上位5台を,午後が上位3台を占めていました。
2007/4/6(金)
☆代役か?(MotoGP)
○先日お伝えしたように,JRRのJSB1000クラスで2年連続チャンピオンに輝く伊藤真一が,事前テストで転倒し,大腿骨骨折の重傷を負ってしまいました。この怪我により,彼の所属するチームは,須貝義行を代役として第1戦に参加し,17位でチェッカーを受けています。伊藤はまた,MotoGPではドゥカティのタイヤ(ブリヂストン)テストチームのライダーでもあります。当然伊藤の怪我によりその開発のピッチが落ちているでしょうから,こちらも代役が必要となっています。そこで浮上してきたのが,2004年にドゥカティのマシンを駆ってSBKでチャンピオンを獲得したN.ホジソンです。戦いの場をSBKからアメリカのAMAシリーズに移した彼ですが,ドゥカティが昨シーズン末で同シリーズから撤退したことを受け,残念ながら今シーズンはいいシートが見つからなかったと言うこともあって,戦いの場を失っていました。こうした彼ですから,今回のような噂が浮上しても何ら不思議はないでしょうね。
2007/4/5(木)
☆カムバックか?(SBK)
○SBKの現在のレギュレーションでは,2気筒エンジンであれ4気筒エンジンであれ,排気量は1000ccということになっています。ただ,他のカテゴリーでは,気筒数が多い方が速いマシンを作りやすいため,救済措置として2気筒の方に何らかのプラスアルファをする場合が多くなっています。ですから,2気筒エンジンを採用しているドゥカティからすると,4気筒エンジンを採用する日本製マシンと同じというのはやはり不満の残るところでしょう。もっとも,それでも昨年はドゥカティがチャンピオンを獲得していますが・・・。ということで,来シーズンから2気筒エンジンは1200ccまでOKというレギュレーション変更が検討されています。これに異議を唱える中の1チームが,今シーズンM.ビアッジや加賀山就臣たちの所属するアルスター・スズキです。同チームの代表であるF.バッタによると,もしこのレギュレーションが採用されると,MotoGPへの参入を検討するとのことです。もともとこのチームがMotoGPに興味を示していたようなので,それほど驚くことではないのかもしれませんが,仮にそうなると,MotoGPで戦いの場を失ったビアッジがカムバックすることになります。加賀山については,スズキの意向が反映されるでしょうから,そのままストレートに参戦と言うことになるかどうかは別なのでしょうね。
2007/4/4(水)
☆一目瞭然(F1)
○今シーズンから導入されたタイヤに関するレギュレーションの中に,2種類の堅さのタイヤを使用しなければならないというものがあります。つまり,柔らかい方のタイヤとしてミディアムを使ったら,必ずハードタイヤも使用しないといけないというものです。その識別方法として,今シーズンから唯一のタイヤサプライヤーとなったブリヂストンは,柔らかい方のタイヤに白丸の印をつけるという方法を開幕戦で取り入れました。しかし,はっきりいって高速で回転しているタイヤでは,はっきりその印が見えるわけではありません。恐らくテレビを観ているほとんど方は,識別ができなかったのではないかと思います。そこで,今週末に始まる第2戦マレーシアGPでは,柔らかい方のタイヤの溝一本に白いラインをつけるという方法をとるようです。これだとほぼ間違いなく見分けがつくでしょうね。
2007/4/3(火)
☆ペナルティ(WRC)
○1日に第5戦ポルトガルの最終レグの走行が行われ,前日まで2位のM.グロンホルム(フォード)に大差をつけていた昨年のチャンピオンS.ローブ(シトロエン)が,堅実な走りでそのまま逃げ切り,今季3勝目を挙げました。3位争いは,フォードのM.ヒルボネンとスバルのP.ソルベルグとの間で繰り広げられました。何とか表彰台にということで果敢な走りを見せたソルベルグでしたが,タイヤチョイスミスとエンジンのトラブルによりペースを上げることができず,ヒルボネンが3位となりました。ところが,レース後の車検でフォードのマシンのリアウィンドウにサイズなどのレギュレーション違反が見つかり,5分加算のペナルティが科せられました。この結果,ソルベルグが2位に,シトロエンのD.ソルドが3位にそれぞれ繰り上がりました。このペナルティは,第5戦の結果に影響しただけでなく,チャンピオン争いにも影響を与え,グロンホルムに替わってローブがランキングトップに躍り出ました。
       
☆完勝(IRL)
○第2戦の決勝レースが,セント・ピータースバーグの市街地コースで行われました。ポールからスタートしたチーム・ペンスキーのH.カストロネベスとチップ・ガナッシのS.ディクソンとの間でトップ争いが繰り広げられましたが,カストロネベスがほとんどの周回でトップを快走し,完勝で今季初勝利を挙げました。ゴール後は,もちろん彼のパフォーマンスとしてすっかり定着したスパイダーマンよろしく金網によじ登ることをしています。3位には,AGRのT.カナーンが入っています。唯一の日本人フル参戦ドライバーである松浦孝亮は,自分の前で起こったアクシデントを回避するためスピードを落としたところに他車がつっこんできてしまい,リヤウィングと左サスペンションが壊れてしまいました。何とかピットまでたどり着いて修復したものの,コースインした時には既に大きく遅れていて,最終的に17位でゴールしました。開幕戦は他車によってリタイアに追い込まれてしまっていますから,何ともツキのない開幕からの2レースとなってしまいました。
2007/4/2(月)
☆代表的なチーム(JRR)
○開幕戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,今シーズンから全日本に帰ってきた阿部典史が,得意とするロケットスタートを決めてホールショットを奪うという展開で始まりました。途中から森脇尚護と山口辰也のモリワキ勢がトップ争いとなりましたが,それにスタートで出遅れたヨシムラの渡辺篤が加わりました。結局,追い上げてきた渡辺がトップでチェッカーを受け,開幕戦を制しました。2位と3位にそれぞれ山口と森脇が入り,モリワキ勢が2位,3位を占めました。予選からこのヨシムラとモリワキという日本を代表するコンストラクターの争いとなっていましたが,決勝レースでもその状況に変わりありませんでした。
ST600クラスは,佐藤裕児と寺元幸司とのバトルが最終ラップまで繰り広げられ,最終的に佐藤が僅差で自身初となる勝利を収めました。なお,このクラスが発足以来,圧倒的な強さを見せていたCBR600RR勢でしたが,フルモデルチェンジしての第1戦となったこのレースではいいところがあまり見られず,野田弘樹の6位が最高という状況でした。
GP250クラスは,オープニングラップからトップに躍り出た宇井陽一が,そのままそのポジションを維持するという圧倒的な強さを見せ,このクラスでの初勝利を収めました。
GP125クラスは,予選15番手からスタートした富沢祥也が絶妙なスタートを切り,オープニングラップで3位まで順位を上げる展開で始まりました。最後はポールスタートの岩田裕臣とのバトルとなり,富沢が岩田を何とか抑えてゴールし,自身初となる勝利を収めました。
GP−MONOクラスは,ポールからスタートした小室旭が,独走でレースを制し,このクラスで自身初となる勝利を収めました。
      
☆好発進(FN)
○開幕戦の決勝レースが,富士スピードウェイで行われました。ポールからスタートしたのが昨年のチャンピオンB.トレルイエですが,オープニングラップでもそのポジションを守っていました。途中雨が降ったりしましたが,トレルイエは終始レースをコントロールし,見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。まさにV2に向けて幸先の良いスタートとなりました。2位にチームメイトの松田次生が入り,相変わらずIMPUL勢の速さが光ります。ただし,チャンピオン復活を狙うIMPULの本山哲は,メカニカルトラブルによりリタイアとなっています。なお,3位表彰台にKONDOのJ−P.オリベイラが立ちましたが,レース後の車検でスキッドブロックの寸法が足りないという違反が見つかり,ペナルティーで失格となってしまいました。そのため,4位以降が繰り上げとなり,NAKAZIMAのL.デュバルが3位となりました。ドライバーには何の罪もないことだけに,オリベイラにとっては気の毒な結果となりました。
      
☆初勝利(SBK)
○第5戦の決勝レースが,イギリスのドニントンパークで行われました。レース1では,今シーズン安定した速さを見せているホンダのJ.トースランドが勝利を収めました。2位に今シーズンヤマハに移籍したT.コーサーが,3位に元GPライダーのM.ビアッジが入っています。レース2では,ヤマハの芳賀紀行とスズキのビアッジとのバトルとなりました。その争いは最終ラップまでもつれ,結局芳賀がトップでチェッカーをうけ,うれしい今季初勝利を収めました。ビアッジは残念ながら2位となりましたが,ランキングトップを行くトースランドがメカニカルトラブルでリタイアしたため,ランキング争いでわずか5ポイント差の2位となっています。なお,怪我から復帰となったスズキの加賀山就臣でしたが,ドクターストップがかかってしまい,今回のレースには出場していません。
併催で行われているWSSは,ホンダのK.ソフォーグルが勝利を収め,ランキングトップの座を守っています。また,2位には,同じくホンダのR.ハームズが入りました。そして,3位でチェッカーを受けたのが,唯一の日本人フル参戦ライダーであるホンダの藤原克昭でした。この日のJRRでは,ホンダ勢が不振でしたが,WSSでは好調で,上位5台までがCBR600RRでした。
2007/4/1(日)
☆新方式(JRR)
○開幕戦の予選が,ツインリンクもてぎで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,F1の予選でお馴染みの『ノックアウト方式』が今回初めて採用されました。ウェット路面で始まった予選でポールを獲得したのは,桜井ホンダから今シーズンも参戦している亀谷長純でした。セカンドグリッドを獲得したのは,今シーズン久々に国内レースに復帰したノリックこと阿部典史でした。3番グリッドは,先日行われたMotoGP第2戦にワイルドカードで出場した秋吉耕佑でした。
ST600クラスと250ccクラス,そして125ccクラスは,それぞれ東浦正周,高橋巧,岩田裕臣が自身初となるポールを獲得しています。
GP−MONOクラスは,軽量級クラスで実績を残している小室旭が,評判に違わぬ走りを見せ,見事ポールを獲得しています。
     
☆2年連続(FN)
○開幕戦の予選が,時折雨が降る生憎の天気となった富士スピードウェイで行われました。午前・午後にそれぞれ1回ずつ予選が行われましたが,どちらかというと午前中の方がコンディションがよかったようで,午後の予選でタイムアップを果たせたドライバーはそれほどいませんでした。結局,1回目の予選でトップタイムをマークした昨年のチャンピオンB.トレルイエがポールとなりました。彼にとって2年連続開幕戦でポール獲得となりました。セカンドグリッドを獲得したのは,2回目の予選でタイムアップを果たした松田次生でした。チームメイト同士であるトレルイエと松田のワンツーでしたから,mobilecast IMPULがフロントローを独占したことになります。事前テストから明らかだったように,今シーズンもIMPUL勢中心でチャンピオン争いが展開されていく可能性はやはり高いようですね。
     
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