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2007/8/31(金) ☆残留(MotoGP) ○かなり早い段階でスズキからJ.ホプキンスが移籍することを発表したカワサキでしたが,もう一人のライダーについては,まだ発表がなされていませんでした。今日からサンマリノGPが始まりますが,その開幕前夜にもう一人のライダーについてカワサキが発表しました。ホプキンスのチームメイトに決まったのは,今シーズンの途中からチームに所属したオージーライダーのA.ウェストです。今シーズンはR.ド.ピュニエ&O.ジャックの2人で臨んだカワサキでしたが,まずジャックが相次ぐ転倒による怪我により,第7戦限りでレースからの引退を発表。ジャックはテストライダーになると共に,250ccクラスにフル参戦していたウェストが,第8戦からジャックに替わってMotoGPマシンを走らせていました。急な参戦にもかかわらず,素早い順応を見せ,いきなりトップ10フィニッシュを達成すると共に,ここまで5戦連続してポイントを獲得しています。その活躍が認められたのか,今回の契約延長となったわけです。もう一人のピュニエに関しては,28日のこのページでお伝えしたように,ホンダLCRへの移籍が決まっています。 |
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2007/8/30(木) ☆高速サーキット(F1) ○28日(火)から,スパイカーを除く10チームが集結し,イタリアのモンツァで合同テストが始まりました。当初は3日間にわたって行われる予定でしたが,途中に雨という天気予報があるため,4日間に延長して行うことになりました。次のイタリアGPに向けてのテストとなったようですが,何せ高速サーキットで有名なモンツァだけに,どのチームも,低ダウンフォースの空力パッケージのテストを行っているようです。初日の走行では,ここまでランキングトップを行くマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがトップタイムをマークしました。2,3番手タイムを,それぞれフェラーリのK.ライコネンとBMWのN.ヘイドフェルドがマークしています。ウィリアムズは,テストドライバーを務める中嶋一貴がステアリングを握り,最多となる100周弱の走行の中で5番手タイムをマークしています。 |
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2007/8/29(水) ☆連続2位(BSB) ○第11戦の決勝レースが,キャドウェルパークで行われました。レース1は,ドゥカティのL.ハスラムとホンダのJ.レイとの間でトップ争いが展開されました。しかし,11周目にレイが他車と接触して転倒。再スタートは切ったものの,15周目にリタイアとなってしまいました。ランキングトップを行くホンダの清成龍一は,トップ争いから随分遅れた位置で2位争いを展開し,結局ホンダのT.サイクスをかわして2位でのチェッカーとなりました。 レース2では,序盤にセーフティーカーが出るというアクシデントが発生しましたが,それ以後はJ.レイがトップを走行し,今季5勝目を挙げました。2位には清成が入り,第11戦では連続2位表彰台獲得となっています。この結果,ランキング争いを展開している清成とレイとの差が15ポイント広がり,総合で31ポイント差となりました。あと残り2戦4レースありますので,まだまだセーフティーリードとは言えませんが,2年連続チャンピオン獲得に向け,清成はさらに一歩前に進めたレースとなりました。なお,マニュファクチャラーでのタイトル争いは,1位のホンダが,2位のドゥカティに対して104ポイント差をつけました。残り4レースでは,最大100ポイントしか獲得できないため,ホンダのタイトル獲得が確定しました。 |
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2007/8/28(火) ☆新型マシン(FN) ○第6戦の決勝レースが行われた当日に,FNを統括するJRPが記者会見を行い,2009年から2011年までの計画が発表されました。昨年からワンメークのシャーシ,共通仕様のエンジン等,大幅な改革を行ったFNですが,そのレギュレーションは来年までとなっています。再来年から新レギュレーションで開催していくためには,今の段階で発表しておく必要があるため,今回このような記者会見が行われています。さて,その新しいレギュレーションですが,まずシャーシについて現行と大きな違いが生じました。それは,現在ローラ社製のマシンが採用されていますが,再来年からはスィフト社製のマシンが使われることになりました。スィフトといえば,CARTシリーズで活躍した日本人ドライバーであるヒロ松下が代表を務める会社です。その彼が有名だったのは,もちろんドライバーとして活躍したこともありますが,日本を代表する世界的企業である松下電器の創業者である松下幸之助氏の孫ということでも名を馳せました。その新型シャーシは,サイズが若干拡大されるとともに,ミッションはシーケンシャルシフトからパドルシフトに,ブレーキはスチールからカーボンにと変更になります。燃料タンク容量は,135gから115gへと縮小されます。エンジンについてですが,現行は3000ccの排気量ですが,それが3500ccへと拡大されます。排気量アップに伴い,出力は現行より50馬力ほどアップすることになります。ただし,回転数は現行と同じで,1エンジン3レースということも変更はありません。また,環境問題を考慮に入れて,今後ハイブリッドや水素,バイオエタノール等のエンジン開発も行っていくとのことです。開催回数ですが,国内で10戦,そして海外で1戦行うということを目標にしています。その海外開催についてですが,現在,中国やオーストラリア側から開催の声が上がっているとのことです。 |
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☆移籍(MotoGP) ○後半戦に入り,来シーズンへの動きが本格化してきていますが,そのシート争いもかなり埋まってきています。ワークスチームに関しては,ほとんどのチームが決まってきていて,これからはサテライトチームのシート争いが激しくなっていくことになります。そのような中,ホンダのサテライトチームの一つであるホンダLCRが,来シーズンのライダーを発表しました。今シーズンは,ベテランライダーの一人であるC.チェカがフル参戦していましたが,彼に替わってフランス人ライダーのR.ド.ピュニエが参戦することになりました。ピュニエに関しては,皆さんご存知のように,昨年までの中野真矢に替わって,今シーズンはカワサキのエースライダーを務めています。その彼が,ホンダのサテライトチームに移籍することになったのです。チームこそ違え,偶然にも中野真矢と同じような道をたどることになるわけです。移籍とは言っても,ピュニエが250ccクラスにフル参戦していた頃,2003年からの2年間は同チームに所属していましたので,「復帰」という言葉の方が合うのかもしれません。さて,1台体制で臨むホンダLCRですから,ピュニエの移籍に伴い,チェカがそのシートを失うことになります。鈴鹿8耐で大活躍した中の一人ですから,まだまだ引退するには惜しいライダーといえます。今回の発表では,チェカのことについての発表はありませんでしたから,その動向が気になるところです。 |
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2007/8/27(月) ☆オイル処理(JRR) ○第5戦の決勝レースが,スポーツランドSUGOで行われました。ST600クラスは,ポールからスタートしたホンダの小西良輝が,出だしこそ遅れたものの,1周目の途中でトップに躍り出てそのまま後続を引き離していき,独走状態に持ち込みました。ところが,5周目の1コーナーで多重クラッシュが発生し,コース上にオイルが流れるという事態が発生しました。そのため,赤旗が提示され,レースは一時中断となりました。このオイル処理に時間がかかってしまい,それ以後のタイムスケジュールが大幅に遅れる事態となりました。2ヒートとなったレースは,やはり小西が1周目の途中でトップに躍り出て,完全な独走状態にはならなかったものの,今季初優勝を飾りました。小西の優勝は,彼がこのクラスでチャンピオンを獲得した2003年以来となります。 JSB1000クラスは,タイムスケジュールの関係で25周のレースを20周に減らして行われました。このクラスもスムーズな流れのレースとはならず,まず1周目の1コーナーでアクシデントが発生したため,スタートのやり直しとなりました。また,12周目に転倒車両がコースをふさいでしまったため,そこで赤旗中断となりました。さらに,2レース目が一旦は再開されようとしましたが,コース上にオイルがあることが判明してレース再開とならず,またここで時間がかかってしまいました。結局,午後6時になってようやくレースが再開されるという具合になってしまいました。再開となったレースは,ヨシムラの酒井大作がホールショットを決め,トップを走行していました。しかし,ヨシムラの渡辺篤が徐々にポジションをアップしていき,トップに浮上するとそのまま逃げ切り,今季2回目の勝利を挙げました。ライダーは違いますが,8耐でワンツーフィニッシュを達成したヨシムラですが,再開直後のJRRでもワンツーフィニッシュを達成したことになります。3位には,カワサキの柳川明が入っています。 オイルなどの関係で大幅にタイムスケジュールが遅れてしまいた影響をもろに受けたのが,一番最後に行われる予定だった250ccクラスのレースでした。同クラスが行われる順番になった頃には,既に日が傾いていて,日没で安全が確保できないということことから,久々のレースにもかかわらず中止となってしまいました。第5戦のランキングポイントについては,予選の順位を反映することになりましたが,獲得ポイントは半分となります。 125ccクラスは,ポールからスタートしたホンダの富沢祥也が,オープニングラップでトップに躍り出ると,そのまま後続との差を広げていき,独走で今季2勝目を挙げました。彼の優勝は,開幕戦以来となります。2位争いが岩田裕臣,徳留真紀,仲城英幸の3人の間で展開され,最終的には岩田,徳留,仲城の順でチェッカーとなりました。 GP-MONOクラスは,ポールからスタートした中木亮輔がホールショットを決め,そのまま後続との差を広げていきました。その後も順調にレースを展開していき,今季2回目のポールトゥーウィンを達成しています。2位争いが2台のドッグファイトで展開され,山下祐が2位,森隆嘉が3位となりました。 なお,ST600クラスで発生した多重クラッシュの中で,奥野正雄選手が頭部を負傷するという深刻な事態となってしまいました。奥野選手には,ぜひともこの事態を乗り切り,無事に回復されることを切に切にお祈りいたします。 |
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☆外国勢(FN) ○第6戦の決勝レースが,富士スピードウェイで行われました。レースは,スタート時にエンジンをストールさせたマシンが出てしまい,序盤からセーフティーカーが導入されるという事態となりました。その時点でのトップは,ポールスタートの本山哲でしたが,再開されてからその本山にトラブルが発生したようで,徐々に順位を落としていき,結局リタイアとなってしまいました。後半に入ってからは,FN史上に残るとも言えるドッグファイトが展開されていきました。そのドッグファイトを展開したのが,A.ロッテラー,片岡龍也,B.トレルイエの3台です。この3台は,53周目に3台並んで1コーナーに入っていくというようなバトルを見せながら争っていきました。最終的には,片岡のリタイアがあったりして,ロッテラーが優勝,2位にトレルイエ,3位にl.デュバルが入り,外国人による表彰台独占となりました。なお,優勝したロッテラーですが,この勝利は今季初となります。 |
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☆逆襲(F1) ○第12戦トルコGPの決勝レースが,イスタンブールパーク・サーキットで行われました。気温が36度,路面温度が50度を超えるという灼熱地獄の中でのレースとなりましたが,ポールからスタートしたフェラーリのF.マッサがホールショットを奪うと,その座を脅かすものが最後まで現れませんでした。結局マッサがそのまま逃げ切り,昨年に引き続いてトルコGPを制して,今季3勝目を挙げました。2位には,チームメイトのK.ライコネンが入っています。このところマクラーレン・メルセデス勢に押さえ込まれていたフェラーリでしたが,サマーブレイク明けに逆襲を開始した形となりました。ランキングトップを行くマクラーレンのL.ハミルトンは,3位走行をしたりしてまあまあ順調なレースを展開していたものの,タイヤ交換して以後に右フロントタイヤにトラブルが発生してしまい,予定外のピットインを強いられてしまいました。そのため,5位までポジションダウンしてしまいました。ハミルトンとチャンピオン争いを展開しているチームメイトのF.アロンソは,ハミルトンの脱落もあって3位まで浮上し,ランキングポイントを5ポイント差まで縮めることに成功しました。なお,スーパーアグリF1の佐藤琢磨は18位で,スパイカーの山本左近は20位で,それぞれレースを終えています。 |
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2007/8/25(土) ☆休み明けも(F1) ○長いサマーホリデー期間が終わり,第12戦トルコGPが開幕しました。初日は,午前・午後にそれぞれフリー走行が行われ,ここまでランキングトップを行くマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,初日のトップタイムをマークしました。休みが明けるとシーズンの流れが変わっているということが時々ありますが,初日のハミルトンに関しては,シーズンの好調さを維持している感じです。2番手タイムをマークしたのは,ランキング4位でハミルトンを追うフェラーリのK.ライコネンでした。そして,3,4番手タイムを,それぞれR.シューマッハとJ.トゥルーリがマークし,ホンダほどではないにしても,それほど目覚ましい結果を出していないトヨタ勢の巻き返しが始まった印象を抱かせました。なお,スーパーアグリF1の佐藤琢磨と,スパイカーの山本左近の日本人ドライバー勢は,それぞれ16番手,22番手となっています。 |
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2007/8/24(金) ☆1台体制で(FN) ○立川祐路と佐々木孝太の2人体制で臨んできたチーム・セルモより発表があり,今週末に富士スピードウェイで行われる第6戦は,立川だけの1台体制で臨むことになりました。これは,チームのメインスポンサーだった福岡等で自動車や関連グッズなどの販売を手がける『レクリス』社からのスポンサーフィーが滞り,今後も支払われる確証がないためです。今後は新たなスポンサーを獲得することも目標にしながら,「レクリス・チーム・セルモ」というチーム名を,「チーム・セルモ」にして参戦を継続していくとのことです。 |
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2007/8/23(木) ☆骨折(MotoGP) ○MotoGPの公式ホームページによると,チェコGPの午前中に行われたウォームアップ走行で激しく転倒し,一時呼吸困難に陥ったため,ヘリコプターで病院に運ばれた関口太郎に関する情報を,チームのマネージャーが明らかにしました。それによると,呼吸困難に陥ったのは,肋骨が折れていたことに起因するようです。肋骨は全部で3本折れていて,その内の1本が肺にダメージを与えたとのこと。また,その後入った情報によると,肋骨以外に骨盤も骨折していたということのようですので,どうやら入院生活は長引きそうな感じがしてきます。GPにフル参戦を開始して以来,関口は常に入院生活を強いられているような感じがして,何とも気の毒な話ですね。 |
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2007/8/22(水) ☆2日連続(MotoGP) ○ブルノ・サーキットでの合同テスト2日目の走行が行われました。この日の路面コンディションは,前日の雨の影響があって,午前中はウェットコンディションだったために,ほとんどのライダーが走行を見合わせていました。しかし,午後からはドライコンディションとなったため,14名のレギュラーライダーが走行していきました。この日のトップタイムは,決勝レースでも,テスト初日でもトップだったドゥカティのC.ストーナーがマークしました。しかも,コースレコードをマークしての走行でした。午前中のウェットコンディションで走行したのは彼だけで,ただ単に速いだけでなく,こうした地道な努力が2日連続トップタイムという結果に結びついたのかもしれません。2番手タイムは,これまたレース及びテスト初日と同じく,スズキのJ.ホプキンスがマークしています。3番手タイムは,カワサキのR.ド.ピュニエがマークしました。レース及びテスト初日で3番手だったホンダのN.ヘイデンは,4番手タイムをマークしています。 |
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☆残留(F1) ○BMWザウバーより,来シーズンのレギュラードライバーの発表がありました。マクラーレン・メルセデスのF.アロンソが,チームとうまくいかず,移籍するのではないかという噂がありますが,その移籍先の候補の一つがこのBMWでした。しかし,どうやらそれは単なる噂にすきなかったようです。今回発表されたドライバーラインナップは,N.ヘイドフェルドとR.クビサの2人で,つまり結果的に残留ということで落ち着いたことになります。まず,ハイドフェルドですが,現在のチーム体制になった2006年から在籍していて,今シーズンはしばしば上位争いに絡んでいます。また,クビサは,昨シーズンからテストドライバーとして同チームに加入。シーズン途中でJ.ビルヌーブがチームを離脱したことからレギュラードライバーに昇格し,それ以後これまた時折素晴らしいパフォーマンスを見せています。 |
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2007/8/21(火) ☆テストでも(MotoGP) ○第12戦の決勝レースが終わりましたが,MotoGPクラスのほとんどのチームはそのままブルノ・サーキットに留まり,2日間にわたる合同テストに臨んでいます。20日に初日の走行が行われ,チェコGPでも圧倒的な速さを見せたドゥカティのC.ストーナーが,予選用タイヤを用いて総合のトップタイムをマークしました。決勝用タイヤだけで見てもトップタイムでしたので,第12戦においていずれのセッションでもトップだったのが十分にうなずける初日のテスト結果でした。総合の2番手タイムは,スズキのJ.ホプキンスでした。この2番手タイムも,予選用タイヤを用いての結果です。決勝用タイヤでの2番手タイムは,ホンダのN.ヘイデンで,決勝レースで表彰台を獲得した3人のライダーが,やはりテストでも速さを見せた形となった初日でした。なお,今回のテストには,ホンダのテストライダーである岡田忠之と,スズキのテストライダーである青木宣篤の2人のライダーも参加しています。 |
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☆ワイルドカード(MotoGP) ○カワサキより発表があり,来月ツインリンクもてぎで行われる日本GPにおいて,JRRのJSB1000クラスでZX-10Rを駆ってランキングトップを行く柳川明が,ワイルドカードで参戦することになりました。今シーズンのカワサキは,アメリカGPにおいてR.リー.ヘイデンをワイルドカードで起用しましたが,それに次ぐ2回目の3台体制での参戦となります。そのアメリカGPでは,N.ヘイデンの弟であるロジャーが,見事10位フィニッシュを達成していますので,柳川にもぜひトップ10以内のリザルトが残せるよう頑張って欲しいものですね。 |
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2007/8/20(月) ☆盤石(MotoGP) ○第12戦チェコGPの決勝レースが,ブルノ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティのC.ストーナーが,そのポジションを維持したまま後続との差を広げていき,独走で今季7勝目を挙げました。レースウィークに入っていい走りを見せていたスズキのJ.ホプキンスが,その速さを維持したまま2位でゴールし,自己最高位でのフィニッシュとなりました。今シーズン初めてフロントローからスタートしたホンダのN.ヘイデンは,そのポジションを守ったままレースを走り抜き,3位表彰台を獲得しました。ヘイデンにとっては,今季3回目の表彰台獲得です。ストーナーとランキング争いをしているヤマハのV.ロッシですが,7位でゴールするのがやっとといった状態で,ついにポイント差が60まで広がってしまいました。既にシーズンは折り返しを過ぎていますので,ストーナーが初のチャンピオン獲得に向け,盤石の体制となってきた印象です。日本人勢ですが,ニューパーツを手にしたホンダの中野真矢でしたが,相変わらずチャタリングに悩まされて14位でフィニッシュするのがやっとでした。ヤマハの玉田誠は,レースウィークを通して苦しい走りを強いられ,17位でチェッカーを受けてノーポイントレースとなってしまいました。 250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのJ.ロレンゾが,ホンダのA.ドビツィオーゾとの差を徐々に広げていき,最終的には独走で今季7回目の勝利をポールトゥーフィニッシュで獲得しました。3位には,KTMのM.カリオが入り,このクラスで自身2度目となる表彰台を獲得しています。このレースが始まるまでランキング2位だったアプリリアのA.デ.アンジェリスは,残り3周になったところで転倒を喫してしまい,再スタートはできたものの,11位フィニッシュとなってしまい,ランキング2位の座をドビツィオーゾに譲ってしまいました。この結果,ランキングトップのロレンゾとドビツィオーゾとの差が30ポイントに,デ.アンジェリスとの差が40に広がり,こちらもチャンピオン獲得に向け盤石の体制を築いてきた形となりました。日本人勢ですが,KTMの青山博一が6位,ホンダの青山周平が9位でチェッカーを受けました。今季自己最高の6番グリッドからスタートしたホンダの高橋裕紀は,4周目にマシントラブルにより転倒を喫してしまい,残念ながらリタイアに終わっています。また,アプリリアの関口太郎は,ウォームアップ走行中に転倒したM.シモンチェリが巻き上げた砂埃で視界が遮られ,彼のマシンに乗り上げる形で転倒を喫してしまって体を路面で強打。呼吸困難が認められたこともあって,ヘリコプターで病院に運ばれ,精密検査を受ける事態となってしまいました。 125ccクラスは,4台によるトップ争いが展開され,最終的にはアプリリアのH.ファウベルが,同じくアプリリアのM.パッシーニに僅か0.07秒差をつけてチェッカーとなり,今季3勝目を挙げました。3位には,母国GPに花を添える形でデルビのL.ペセックが入りました。KTMの小山知良は,チャタリングが発生して苦しい走りを強いられてしまいましたが,それでも5位でのチェッカーとなりました。 |
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☆作戦成功(SGT) ○走行距離が1000qという長丁場となる第6戦の決勝レースが,鈴鹿サーキットで行われました。数々のアクシデントが発生していったレースでしたが,GT500クラスのリザルトに大きな影響を与えたのが,夕方になって降り始めた雨でした。それまでやや大きなアドバンテージをつけてトップを走行していた伊藤大輔&R.ファーマン&井出有治組のARTA NSXでしたが,レインタイヤになってからは,脇坂寿一&A.ロッテラー&O.ジャービス組の宝山TOM'S SC430にテールトゥーノーズになるまで迫られる形となりました。しかし,ペースをつかんできたARTAが,徐々にTOM'Sに差をつけ始めていきました。ここでギャンブルに出たのが,2位走行中のTOM'Sでした。160周目に予想外のピットインをし,レインタイヤからドライタイヤに履き替えただけでピットアウト。それから猛プッシュを開始し始めました。これを見たARTAは,2周後にタイヤ交換をしてピットアウトしました。既にタイヤが十分暖まっていたTOM'Sに対して,ピットアウトしたばかりのARTAとでは速さにかなりの違いがあり,その周に順位に逆転が起こりました。結局,見事に作戦が的中したTOM'Sが逃げ切り,昨年のチャンピオンチームがうれしい今季初優勝を達成しました。耐久に強いニッサンらしく,本山哲&R.ライアン&安田裕信組のXANAVI NISMO Zが粘り強い走りを展開し,3位表彰台を獲得しています。 GT300クラスは,高橋一穂&加藤寛規&吉本大樹組のブリヴェKENZOアセット・紫電が,終始トップを走行し,こちらもうれしい今季初優勝を飾りました。2位には,序盤にアクシデントから順位を下げていたものの,終盤になって猛烈な勢いで順位を回復していった新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaが入りました。3位表彰台は,柴原眞介&黒澤治樹組のWILLCOM ADVAN VEMAC408Rが入りました。 |
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2007/8/19(日) ☆後半戦も(MotoGP) ○第12戦チェコGPの2日目の走行が行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,どのセッションでもトップタイムをマークしてきたドゥカティのC.ストーナーが,予選セッションでも速さを見せ,唯一1分57秒台を切るタイムをマークして3戦連続となるポールポジションを獲得しました。2番手タイムをマークしたのは,昨年のチャンピオンであるホンダのN.ヘイデンでした。2番グリッドからのスタートは,今シーズン自己最高位となります。3番手タイムは,ヘイデンのチームメイトであるD.ペドロサでした。シーズンを折り返す頃から少しずつ速さを見せてきたホンダ勢ですが,ようやくフロントローからスタートできるほどにマシンが仕上がってきたのでしょうね。日本人ライダーですが,ホンダの中野真矢が11番手,ヤマハの玉田誠は15番手タイムをマークしています。なお,来シーズンドゥカティに移籍することが決まっているホンダのM.メランドリですが,体調不良によりセッションをキャンセルしたようです。 250ccクラスは2回目の予選が行われ,アプリリアのJ.ロレンゾがシーズン7度目となるポールを獲得しています。ワイルドカード出場ながら暫定ポールを獲得していたA.デボンが,2番手タイムをマークしています。3番グリッドを獲得したのは,ホンダのA.ドビツィオーゾでした。日本人勢では,ホンダの高橋裕紀が今季自己最高位となる6番手タイムをマークしています。今季怪我に苦しんできた高橋ですが,夏休みの間で体調の方も回復し,ようやく彼本来の走りができるようになってきたのかもしれません。その他の日本人勢ですが,ホンダの青山周平が8番手,KTMの青山博一が10番手,アプリリアの関口太郎が今季自己最高位となる15番手からのスタートとなりました。 125ccクラスも2回目の予選が行われ,暫定の2番グリッドだったアプリリアのG.タルマクシが最速タイムをマークし,今季4度目となるポールを獲得しました。2番手タイムは,タルマクシのチームメイトであるH.ファウベルがマークしています。3番手タイムは,同じくアプリリアのM.パッシーニがマークしました。KTMの小山知良は,4番グリッドからのスタートとなりました。 なお,今回の予選は,どのクラスもランキングトップのライダーがポールを獲得していて,後半戦も速さを見せた形となりました。 |
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☆灼熱(SGT) ○第6戦の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。今回のレースは,伝統の『インターナショナル・ポッカ1000q』です。真夏に行われるこのポッカ1000qだけに,例年暑さとの戦いになりますが,今年は特に温暖化の影響で全国的に暑さが厳しいだけに,さらに暑さ(熱さ)に拍車がかかった状態の中でのレースとなることが十分予想されます。実際,予選の際は,路面温度が50度を超えていたようです。そのような灼熱地獄の中,GT500クラスでポールを獲得したのは,S.フィリップ&柳田真孝組のYellowHat YMS モバHO! TOMICA Zでした。ステアリングを握った柳田にとって,キャリア初のポール獲得となりました。また,チームにとっては,何と12年ぶりのポールとなりました。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれL.デュバル&F.カルボーン組のEPSON NSX,土屋武士&織戸学組のECLIPSE ADVAN SC430となっています。 GT300クラスは,ブリヴェKENZOアセット・紫電の高橋一穂&加藤寛規&吉本大樹(通常のSGTは,ドライバーは2人体制ですが,今回は1000qという長丁場なため,3人体制のチームがいくつかあります。)組がポールを獲得しました。紫電のポール獲得は2戦連続で,今季3回目となります。2,3番グリッドは,それぞれ新田守男&高木真一組のARTA Garaiya,柴原眞介&黒澤治樹組のWILLCOM ADVAN VEMAC408Rとなっています。 |
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2007/8/18(土) ☆初トップタイム(MotoGP) ○長い夏休みが終わり,いよいよ後半戦最初のレースとなる第12戦チェコGPが開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,フリー走行が行われ,ヤマハ・テック3のフランス人ライダーS.ギントーリが,このクラスで自身初となるトップタイムをマークしました。また,彼の履くダンロップタイヤにとっても,今シーズン初のトップタイムとなります。2番手タイムをマークしたのは,午前中のフリー走行でトップタイムだったドゥカティのC.ストーナーで,後半戦に入っても好調さを維持しているところを見せつけています。3番手タイムをマークしたのは,来シーズンカワサキに移籍することを既に発表しているスズキのJ.ホプキンスでした。なお,ストーナーとホプキンスはブリヂストン(BS)タイヤユーザーですが,4,5番手タイムがそれぞれL.カピロッシ,R.ド.ピュニエでしたので,2〜5番手タイムをBS勢が占めています。ミシュランタイヤ勢でのトップタイムは,6番手のV.ロッシでした。日本人勢ですが,トップタイムをマークしたギントーリのチームメイトである玉田誠は9番手でした。また,今回からニューパーツを手にしたホンダの中野真矢は,相変わらずチャタリングには悩まされているものの,その他の点については手応えを感じながらの走行となり,16番手タイムで初日を終えています。 250ccクラスは,1回目の予選が行われ,アプリリアのA.デボンがトップタイムをマークしました。ただし,予選が始まって10分経った頃から雨が降り始め,路面コンディションは完全ウェットとなってしまいました。デボンのトップタイムは,雨が降り始める前にマークしたものでしたので,ある意味ラッキーな暫定ポールとなっています。 125ccクラスも1回目の予選が行われ,唯一のチェコ人ライダーであるデルビのL.ペセックが,地元の理を生かしてトップタイムをマークしています。2番手タイムを,アプリリアのマシンを駆るお隣の国のハンガリー人G.タルマクシがマークしています。唯一の日本人ライダーであるKTMの小山知良は,6番手タイムでした。 |
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☆延長(MotoGP) ○L.カピロッシの獲得を表明したばかりのスズキですが,もう一つ発表が行われました。それは,同チームのメインスポンサーであるタバコ関連会社のリズラと1年間の契約延長が成立したというものです。今回の契約更新により,GSV−Rがリズラカラーで走行するのは,来季で3年連続ということになります。ただし,GPにおけるスズキとリズラとの関係は,既に1980年代から始まっていますので,スズキの代名詞になっていると言っても過言ではないでしょう。 |
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2007/8/17(金) ☆移籍(MotoGP) ○夏休みが終わり,今日から第12戦チェコGPが開幕しますが,その会場においてマールボロのホスピタリティーで会見が行われました。内容は,来季のL.カピロッシに関してです。まず,来シーズンのドゥカティですが,既にC.ストーナーの残留と,ホンダからM.メランドリが移籍してくることは決まっていました。ドゥカティがGPに復活して以来チームに所属してきたカピロッシについては,ワークス扱いでサテライトチームであるプラマック・ダンティーンに所属するという選択肢を彼に提示していました。カピロッシに対しては,カワサキとスズキからもオファーがあり,彼がどれを選択するかが注目されていました。そして,今回発表されたのは,スズキへの移籍でした。これまた既に発表があったように,スズキのエースライダーであるJ.ホプキンスが,来シーズンカワサキに移籍することが決定しています。その空いたシートに,カピロッシが座ることになるわけです。かなりのベテランになったとはいえ,チャンピオン争いに加わる実力を持った彼だけに,今回の選択は,現実問題として一番いい選択かもしれません。ドゥカティやカワサキを選択した場合,どちらもナンバーワン扱いとはなり得ないからです。ドゥカティの戦闘力をここまで高めてきたのは,カピロッシの功績抜きには語れません。それはドゥカティ自身も認めています。だからこそ,感謝の意を込めて,今シーズンの最終戦終了後すぐにカピロッシがGSV−Rをテストすることをドゥカティは認めています。通常,移籍するライダーは,新しい年度にならないと移籍先のマシンにまたがれないのが普通です。今シーズン戦闘力を高めてきたスズキだけに,マシン開発力のあるカピロッシが移籍して来るとなるとさらなる進歩がなされるかもしれませんね。 |
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☆売却(F1) ○スパイカー・F1・チームを所有しているのは,オランダの自動車メーカーであるスパイカーです。そのスパイカーは,ミッドランドF1も所有しています。そうした拡大戦略があだとなったのか,スパイカーの経営がかなり苦しくなってきたようで,財政再建の一環として,チーム売却を検討しているということが明らかとなりました。その流れは動き始めているようで,既にいくつかのオファーがあったようです。その中で一番有力なのが,スパイカーF1のディレクターであるM.モル自身が購入を検討しているということのようです。来シーズンに向けたことを考えると,この選択肢が確かに一番スムーズなのかもしれませんね。 |
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2007/8/15(水) ☆1戦減(FN) ○国内4輪レースを統括するJAFより発表があり,国際的な4輪レースを統括するFIAに対する来季のレースカレンダーの申請内容が明らかとなりました。それによると,SGTに関しては今年と大きな変更はなく,マレーシアでのレースを含め全9戦で行われる模様です。しかし,FNに関しては,鈴鹿で行われていたレースが1戦減り,その分の追加レースがないため,今年より1戦少ない全8戦となっています。昨シーズンは,閉鎖となったMINEサーキットに代わり,オートポリスでFNとしては初めての開催がありました。ところが,今シーズンはその分が岡山国際サーキットに代わってしまったため,九州のレースファンにとっては,実質上国内最高峰のフォーミュラカーレース観戦の機会が閉ざされました。今シーズンのオートポリスは,全日本F3選手権を開催し,FN再開催に向けての取り組みを行いました。しかし,来シーズンは,その場の復活がないということになりそうです。オートポリスに関しては,オーガナイズ等の問題でエントラントから苦情(?)が出ているという事実があるということをレース関係者から話(噂?)を聞いたことがあります。しかし,その辺のことを解決しようと,関係者は努力しているというのも事実でしょう。台風の影響があってスケジュールにかなりの変更が生じたという不測の事態はありましたが,全日本F3が無事終了したというのは,その努力の表れです。もちろんエントラントの声を大事にすることも大切ですが,とりわけ人気低迷にあえぐFNは,何よりもファンのことを重視する方が優先されるべきでしょう。「全日本」のレースでありながら,かなりの手間とお金をかけないと観戦できないというこの九州のファンの現状を,何とか関係者の努力で解決して欲しいものです。 |
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2007/8/14(火) ☆完勝(BSB) ○第10戦の決勝レースが,全長約3.4qのクロフトで行われました。レース1では,ランキングトップを行くHM Plant Honda Racingの清成龍一が,7番グリッドからスタートをして徐々に順位を上げていきました。8周目にトップに浮上するとそのまま差をつけていき,今季8勝目を挙げました。2位には,チームメイトでランキング2位を行くJ.レイが入りました。3位にStobart HondaのT.サイクスが入り,ホンダが表彰台を独占しています。 レース2は,レース1と同じような展開で,清成が徐々にポジションをアップしていき,6周目にトップをいくレイをかわすとそのまま差を広げ,今季9勝目をダブルウィンで獲得しました。2位にレイが,3位にサイクスが入り,2レース共に同じメンバーが,そしてホンダのマシンを駆るライダーが,表彰台を独占しました。今回の結果により,ランキングトップの清成と,ランキング2位のレイとの差が,26ポイントの差と少し広がり,清成が2連覇に向けていい流れを作っていきました。 |
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2007/8/13(月) ☆初優勝(IPS) ○第13戦の決勝レースが,ケンタッキー・スピードウェイで行われました。ポールからスタートしたスーパーアグリ・パンサー・レーシングの武藤英紀は,その順位を保ったままオープニングラップを終えました。2周目になると一瞬2位に落ちたものの,すぐに順位を回復。その後は順調にトップを死守していきました。最終ラップの最終コーナーでトップ3台が競り合うという場面もありましたが,終始武藤がトップの座を守り抜き,オーバルコースでの自身初優勝を飾りました。オーバルでのトップグリッド獲得が日本人初ですから,当然オーバルでのポールトゥーフィニッシュも達成も日本人初となります。 |
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☆代役(MotoGP) ○長い夏休みが終わり,来週ようやくMotoGPが再開します。それに合わせるかのように,プラマック・ダンティーンから発表があり,ブルノで行われるチェコGPでは,A.ホフマンに代わってスパニッシュライダーのI.シルバがライディングすることになりました。これは,ホフマンが先月22日に行われたアメリカGPのフリー走行において転倒し,負傷してしまったことによる代役参戦です。昨シーズンもホフマンに代わってチェコGPに参戦しましたので,珍しい形で2年連続参戦ということになります。 |
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2007/8/12(日) ☆日本人初(IPS) ○IRLにステップアップするためのカテゴリーとして位置づけられているのが,IPS(インディ・プロ・シリーズ)です。今季そのシリーズにスーパーアグリ・パンサー・レーシングから武藤英紀が,唯一の日本人としてフル参戦しています。その第13戦の予選が,ケンタッキー・スピードウェイで行われ,武藤が第6戦以来今季2回目となるポールを獲得しました。ただ,1回目との違いは,今回がオーバルコースでのポールだったということ。これまで何人もの日本人がアメリカンオープンホイールのレースに挑戦してきましたが,オーバルでのポール獲得はありませんでした。つまり,今回の武藤が,日本人初のオーバルコースでのポールシッターということになります。下のカテゴリーとはいえ,モータースポーツの歴史に新たな記録が刻まれたと言えますね。 |
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2007/8/11(土) ☆総替え(F1) ○トロ・ロッソより,来シーズンのドライバーに関して発表がありました。既にシーズン途中でS.スピードに替わってS.ベッテルがチームに入り,彼との契約は来シーズンもそのまま継続することが決定していました。今回発表になったのは,アメリカのチャンプカーシリーズにフル参戦しているS.ブルデーの加入です。ブルデーは,チャンプカーシリーズで2004年から3年連続チャンピオンを獲得しています。今シーズンは,ルマン24にも参戦し,プジョーのマシンのステアリングを握って2位表彰台を獲得しています。今回の決定により,来シーズンのドライバーラインナップは総替えすることになりました。なお,2年間同チームからフル参戦してきたV.リウッツィについてですが,来シーズンどうなるのかの発表はありませんでした。 |
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2007/8/10(金) ☆控訴(F1) ○既にお伝えしたように,ハンガリーGPの予選で,マクラーレンのF.アロンソが,ピットインの際,スタートの合図が出ているにもかかわらず少しの間ピットにとどまったため,既にピットに近づいていたチームメイトのL.ハミルトンが待ちぼうけを食らってしまい,最後のタイムアタックができなかったということが起きました。この行為がスポーツマンシップに劣り,F1の権威を落としたということで,アロンソの5グリッド降格,ハンガリーGPでのコンストラクターズポイント剥奪という処分が下されました。この処分に対してマクラーレンは,一時期処分を受けるという姿勢を見せたこともありました。しかし,ここにきてFIAを通してモータースポーツ協会(MSA)に異議申し立てを行いました。今回の予選での出来事は,あくまでもチーム内の問題であり,処罰の対象にならないという主張のようです。もしこの控訴が認められると,ハンガリーGPでのマクラーレンは,ハミルトン1位,アロンソ4位でしたので,合計15ポイントを回復することができます。このポイントは,後半に入ってきた状況を考えると,フェラーリとの間で展開されているコンストラクターズポイント争いに大きな影響が出るのは間違いないことですので,裁定が気になるところですね。 |
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2007/8/9(木) ☆離脱?(F1) ○マクラーレン・メルセデスとフェラーリの2強でチャンピオン争いが繰り広げられているのが今シーズンの状態ですが,そのマクラーレンが混乱状態になっているようです。それがはっきりとした形で表れたのが,既にお伝えしたハンガリーGP予選でのトラブルでしょう。マクラーレンといえば,過去にA.セナとA.プロストがトラブったように,2人のドライバーを対等に扱うダブル・ナンバーワンドライバー体制をとるが故に,逆にそのことが2人の確執を生むという欠点があります。通常のチームですと,2年連続チャンピオンのF.アロンソとルーキーのL.ハミルトンというドライバー体制ですから,アロンソをナンバーワンドライバーとして扱うところでしょう。ところが,チャンピオンとルーキーが同じ扱いになっているだけでなく,以前からマクラーレンの支援を受けてきたハミルトンの方がチームに馴染んでいるため,アロンソからすれば自分の方が扱いが悪いと感じてしまうところがあるのは仕方のないことかもしれません。アロンソとチームとの間には,2009年までの契約があります。ところが,アロンソの最近のコメントによると,その契約を途中解除しそうな印象を受けてしまいます。それに対し,チームオーナーのL.デニスのコメントも,それを敢えて認めるかのような発言があります。このままの状態で行くと,もしかするとシーズン途中での離脱という選択肢が採られる可能性も否定できません。まあ,この選択肢を採ってしまうと,チャンピオン争いを棒に振ることになってしまうわけですから,可能性としては低いかもしれません。ただ,来シーズンの移籍という線は残るわけですが,そうなると移籍先が問題となります。チャンピオン争いができるチームであるフェラーリは,来季も同じ顔ぶれでいくことが決定していまので,今シーズンの状態のままだと,チャンピオン獲得ができそうなチームに所属できないことになります。このところ噂になっているのが,BMWの存在です。アロンソ自身BMWとの関係を持っているとのことですから,移籍先として十分考えられます。また,昨年まで所属してチャンピオン獲得できていたルノーに復帰という線も,これまた十分可能性があります。スパイ事件や今回の移籍の噂など,しばらくマクラーレンのごたごたは否が応でも目が離せそうもありませんね。 |
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2007/8/8(水) ☆開催危機(F1) ○10月7日に決勝レースを迎える予定になっているのが,上海インターナショナルサーキットで行われる中国GPです。そのレースが,開催できるかどうか微妙になっているようです。その原因は,同地を先週金曜日に襲った暴風雨です。4つのグランドスタンドを激しいトップが襲い,大きな被害を受けたようなのです。同サーキットのゼネラルマネージャーが地元の新聞に語ったことによると,シートの残骸を処理し,それからスタンドの改築をするとなると,10月には間に合わないかもしれないということのようです。レースの環境がまだ成熟していない中国ですので,国内の他のサーキットで開催というわけにはいかないでしょうし,新たな開催国を見つけるには時間がないでしょう。この開催危機をどうやって乗り越えるのか,しばらくの間注目かもしれません。 |
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2007/8/7(火) ☆大クラッシュ(IRL) ○第13戦の決勝レースが,ミシガン州にあるミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われました。このレースを制したのは,アンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)のT.カナーンで,今シーズンの3勝目になります。2位には,同じくAGRのM.アンドレッティが入りました。レイホール・レターマン・レーシングのS.シャープとスーパーアグリ・パンサー・レーシングの松浦孝亮との間で3位争いが展開され,およそコンマ1秒差でシャープが逃げ切りました。惜しくも表彰台を逃した松浦ですが,4位というリザルトは,2004年のケンタッキーでのレース以来自己最高タイ記録となります。 今回のこのリザルトに大きな影響を与えたのが,何といっても143周目に発生した大クラッシュでしょう。その時トップ争いをしていたD.フランキッティとD.ウェルドンが時速350q以上で走行中に互いのタイヤが接触し,何とフランキッティが宙に舞うという事態となりました。フォーミュラカーではありがちなことではあるものの,宙を舞ったフランキッティは,S.ディクソンのマシンに接触。マシンは裏返しになったまま路面にたたきつけられてしまいました。ただ,幸いなことにフランキッティは自力でマシンから脱出して,奇跡的に無傷でした。今シーズンは,F1でR.クビサが大クラッシュを演じていますが,あらためて現在のフォーミュラカーの丈夫さを認識させられる2つの事故ではないでしょうか。この事故により,トップ10を走行していた内の7台が巻き込まれるという事態となり,結果的に冒頭にお伝えしたリザルトとなっています。 |
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2007/8/6(月) ☆首位堅持(F1) ○第11戦ハンガリーGPの決勝レースが,ハンガロリンクで行われました。ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンは,オープニングラップでその座を守ると,いつもの彼らしく堅実な走りを展開していき,終始2位を走行しているフェラーリのK.ライコネンとの差を保ち続け,今季3勝目を挙げました。ランキング争いを展開しているチームメイトのF.アロンソは4位になったため,前戦で迫られたポイント差が再び開き,その差が7となりました。3位には,BMWザウバーのN.ハイドフェルドが入っています。ジャパンパワーでは,トヨタのR.シューマッハが6位に入りポイントを獲得。これは,彼にとっての今季ベストリザルトとなります。昨シーズンこのGPを制したのは,ホンダのJ.バトンでしたが,1年後の今回は,相変わらずマシンに戦闘力がなく,バトンはリタイア,R.バリチェロは完走者の中では最下位となる18位でフィニッシュに終わってしまいました。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,完走は果たしたものの,15位に終わりました。また,今回から再びF1の場に戻ったスパイカーの山本左近は,ドライブミスによりクラッシュを演じ,残念ながら目標にしていた完走を果たすことができず,リタイアに終わっています。 |
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☆控訴(F1) ○チームメイト同士のチャンピオン争いとなっているF1ですが,予選において残念な形として表れました。予選最終セッションの大詰めにおいて,先にピットインしたF.アロンソが,タイヤ交換を済ませてスタートの合図が出たのにもかかわらず,そしてトラブルがあるわけでもないのにしばらくスタートをしませんでした。そのあおりを受けたのが,後からピットインしてきたL.ハミルトンでした。アロンソがピット前にいるため,しばらくそこが空くまで待たざるを得ず,結局そのことが影響して時間が遅くなり,最後のタイムアタックができずに終わってしまいました。それに対して,アロンソの方はトップタイムをマークし,ポール獲得となりました。このアロンソの行為が問題となり,スチュワードの裁定は,アロンソのグリッド5位降格と,チームに対しては,ハンガリーGPで獲得したコンストラクターズポイント剥奪という処分でした。 これに納得しなかったのは,ある意味当然かもしれませんが,チーム側でした。アロンソの降格処分に対しては異議を申し立てなかったものの,コンストラクターズポイント剥奪については納得がいかず,FIAに対して控訴しています。そのため,この裁定が下りるまで,コンストラクターズポイントは暫定扱いとなります。 |
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2007/8/3(金) ☆来季も(F1) ○先月末にトロ・ロッソから発表があり,シーズン途中でS.スピードを事実上解雇し,彼に替わってBMWザウバーのテストトライバーを務めているS.ベッテルを起用することになりました。彼は19歳(!)のドイツ人ドライバーで,もともとレッドブルのサポートを受けながら幼い頃からレースに出場していました。ですから,今回のようにレッドブル関連のチームであるトロ・ロッソから参戦することになっても,何ら不思議のないことです。ましてや,カナダGPでR.クビサが激しいクラッシュにより次のアメリカGPを欠場することになった際,このベッテルが代役で出場。見事史上最年少で1ポイントを獲得するという快挙を成し遂げているだけに,こうした逸材を逃すはずはありません。 さて,そのベッテルについてですが,新たにトロ・ロッソから発表があり,今シーズンの残りのレースだけでなく,来シーズンも同チームから参戦することが決定しました。 |
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2007/8/2(木) ☆ヤマハから(MotoGP) ○ヤマハのサテライトチームであるテック3から発表があり,現在SBKでランキングトップをいくJ.トースランドと来シーズンの契約が成立しました。今回の契約には,ヤマハファクトリーのサポートを受けるというがあるようです。来シーズンMotoGPにスイッチするのではないかということは,既にかなり信憑性のある形での噂となっていました。先日行われた鈴鹿8耐でも,イベントの中で彼自身の口からMotoGPへの意欲を表明していました。ただ,意外だったのは,契約先がヤマハ陣営だったということ。現在SBKでテンケイト・ホンダから参戦していますし,ホンダワークスチームから鈴鹿8耐への参戦したのも,MotoGPを睨んでのことだというのは公然の秘密。こうしたホンダとの繋がりを考えると,私はてっきりホンダ系のチームから参戦するものと思っていました。8耐会場のイベントでも,リップサービスではあるものの,「8耐のチームメイトである清成龍一と一緒のチームでMotoGPに」というようなことも言っていました。M.メランドリがドゥカティへ移籍することが既に決まっていて,ホンダのシートが一つ空くことになります。T.エリアスのシートも安泰とは言えませんから,グレシーニ・ホンダは来シーズン総替えということが考えられなくはなく,もしそうなったら2つシートが空くことになります。トースランドがその候補から外れることになったわけですから,果たして誰がシートを獲得することになるのでしょう?もし清成が2年連続BSBチャンピオンに輝いたら,MotoGPへ復活することになるのでしょうか? |
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2007/8/1(水) ☆契約延長(MotoGP) ○スペインの石油会社であるレプソルから発表があり,ホンダのファクトリーチームへのスポンサー契約を2009年までの2年間延長することが決定しました。今から13年前にHRCとの関係が成立し,以来数々の輝かしい成績を収めてきました。M.ドゥーハンやV.ロッシの連覇があったりして,昨年のN.ヘイデンの分も含め,この13年の間で8回のタイトル獲得を果たしています。また,今回の契約では,単なるタイトルスポンサーだけでなく,レース用燃料も提供するというテクニカルスポンサーという形を継続することも決定しています。 |
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☆2年連続(F1) ○先日,FIAより来シーズンのレースカレンダーが発表されました。それによると,レース全体の数は,今シーズンと同じ18戦となっています。ただし,中身で見ると,アメリカGPに替わってシンガポールが新たに加わっています。また,今シーズン鈴鹿に替わって富士での日本GP開催となりましたが,来シーズンも今年の同様な形になっています。何とかF1復活を願っていた鈴鹿でしたが,どうやらその願いは叶わない模様です。なお,今回の発表は,あくまでも暫定ですので,現段階で未定のことがあったり,今後変更があったりします。 |
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