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最新ニュース
2007/7/26(木)
☆復帰か(F1)
○このページの作成段階ではまだ正式発表はないものの,昨年スーパーアグリF1から参戦した経験を持つ山本左近が,F1に復帰するのではないかという噂が出てきています。ただし,スーパーアグリからの復帰ではなく,先日C.アルバースがシーズン途中で解雇されたスパイカーからです。ドイツGPでは,M.ヴィンケルホックがステアリングを握ったものの,次戦のハンガリーGPからは今回噂となっている左近が加入することになりそうなのです。果たして単なる噂なのか,それとも事実なのか,正式発表が待たれるところですね。
      
☆変更(8耐)
○いよいよ今日から30回目のメモリアルレースとなる鈴鹿8耐が開幕しますが,それを迎えるに当たって,ホンダからライダーの組み合わせに関する発表がありました。それによると,今回変更になったのは,ワークスのセカンドチームとも言える「TEAM HRC 33」の方で,当初C.チェカ&J.レイという組み合わせでしたが,ここまでのテスト等の結果を考慮し,C.チェカについては変更がないものの,レイに代わってリザーブライダーだった岡田忠之がチェカと組むことになりました。レイについては,ゼッケン33のリザーブライダーということになります。とは言っても,実質上は,ゼッケン11を含めたHRC全体のリザーブライダー扱いと言った方が正確かもしれません。既に発表がありましたが,当初もう一人のリザーブライダーである手島雄介は,昨年の優勝チームであるTSRから,第3ライダーとして参戦することになっています。これは,同チームからの要請を受けてのもので,その背景には,辻村猛が怪我を負ってしまったことが影響しているのではないかと思われます。
       
☆正式発表(MotoGP)
○既に契約については,以前から本人等も認めてはいましたが,ヤマハから正式に契約の発表がありました。昨年の250ccクラスチャンピオンで,今シーズンもディフェンディングチャンピオンとしてトップの座を守っているJ.ロレンゾが,ヤマハとの間で2年間のファクトリー契約を結びました。ワークス契約ですから,通常でいけば既に契約が成立しているV.ロッシのチームメイトということになります。しかし,今回の発表では,チーム体制については明らかとなりませんでした。以前からロッシが,チームメイトとしてC.エドワーズを望んでいることは周知の事実。今シーズンのエドワーズは,特に予選でいいところを見せていますので,ヤマハとの契約が延長になっても不思議はありません。今回の発表で体制について明らかとならなかったのは,このエドワーズの扱いが影響していると考えても不思議ではないのかもしれませんね。
2007/7/25(水)
☆ホンダから(MotoGP)
○アメリカGPが行われていた会場において,22日にドゥカティから来季の体制に関しての発表がありました。まず,C.ストーナーについてですが,既に1年の契約延長は決定済みでした。しかし,今回新たに1年プラスのオプションが加わり,2009年までの契約となりました。そして,今回新たな顔ぶれとなったのは,現在グレシーニ・ホンダから参戦しているイタリアンライダーのM.メランドリです。今回結ばれた彼との契約は,2008年からの2年間となっています。メランドリがホンダを離れることになった最大の要因は,やはり彼の所属するチームがサテライトだということでしょう。ワークスチームであるレプソル・ホンダに比べると,どうしても最新型のマシンが供給されるのが遅れがちになってしまいます。まあ,彼の場合は,それでもサテライトの中では一番早くマシン供給が行われているのではありますが・・・。とりわけ今年から投入された800ccマシンであるRC212Vの戦闘力が,他チームのマシンに比べるとリザルト上は劣っていることから,サテライトチームに所属する悲哀を感じたのかもしれません。そういえばストーナーも,昨年のオフシーズンにサテライトチームへの供給体制が原因でホンダを離れたライダーです。奇しくも来シーズンのドゥカティは,ホンダのサテライトチームからの移籍組ということになります。ホンダのこうした供給体制は,今後も変わりなく推移していくのかもしれません。しかし,チャンピオンが狙える優秀なライダーが相次いで流出していくことについては,やはり何らかの対策が必要なのではないのかなと素人考えではありますが思わざるを得ません。そういえば,ホンダのサテライトチームに所属している中野真矢については,未だに改良型マシンが与えられずに苦労の連続のシーズンを送っています。同じ日本人としては,この点についても何らかの対策を取って欲しい気がしますね。なお,今回の発表では,L.カピロッシに関しての決定事項はありませんでした。カワサキへの移籍が噂されていますが,ドゥカティがGPに復帰して以来ずっとマシン開発を続けてきた彼だけに,現在「3台目のワークスマシンを」と言う方向で話し合いがもたれている模様です。
2007/7/24(火)
☆やや差が(BSB)
○第9戦の決勝レースが,マロリーパークで行われました。今回のレースは,いかにもイギリスらしく,雨による影響を受けました。というのも,決勝レースこそドライコンディションの中で行われたものの,レースウィーク中に晴れたのはこの日だけで,あとは全てウェットコンディションの中での走行でした。実際,悪天候により予選がキャンセルされたほどでした。そのため,どのライダーも,当日の朝に行われたフリー走行でマシンセッティングを決めるという状況でした。
レース1では,ホンダの清成龍一がトップを走行していたものの,後半にさしかかったところで転倒を喫し,リタイアに終わりました。結局レースを制したのは,ホンダのS.バーンでした。清成のチームメイトで,ランキングトップ争いをしているJ.レイは,2位に入っています。
レース2では,序盤から清成とレイとのバトルとなりましたが,徐々に清成が差をつけることに成功。レイはドゥカティのL.ハスラムとの2位争いとなり,何と20周目に転倒リタイアを喫してしまいました。この転倒によりレースは赤旗となり,そのままレースは終了。清成が,今季7勝目を飾りました。今回のレースは,清成が優勝&リタイア,レイが2位&リタイアでしたから,ランキング争いで清成が5ポイントだけ差を広げることに成功し,その差が16となっています。
2007/7/23(月)
☆独占(MotoGP)
○第11戦アメリカGPの決勝レースが,ラグナセカ・サーキットで行われました。今回のレースは,MotoGPクラスのみの開催です。ポールからスタートしたドゥカティのC.ストーナーは,このサーキットを得意とすることもあって安定した速さを見せ,独走で今季6勝目を挙げました。ランキング争いを繰り広げているヤマハのV.ロッシが4位で終わったため,ポイント差がさらに広がり今季最大の44となりました。今シーズンは,ポールからスタートしたライダーが優勝できないというジンクスが続いていましたが,今回の勝利により,このジンクスは壊れたことになります。2位には,ストーナーと同じくこのサーキットを得意とするスズキのC.バーミューレンが入っています。3位にホンダのM.メランドリが入り,ブリヂストンタイヤユーザーユーザーが表彰台を独占しています。ちなみに,トップテンの内BSユーザーは7台となっていて,前回のドイツGPがミシュラン有利だったのですが,今回はBSが有利だったことを表しています。今回の注目は,ヤマハの玉田誠でしょう。彼の所属するテック3は,唯一のダンロップタイヤユーザーですが,ここまであまりいい成績が出ていませんでした。しかし,ウェットコンディションと違って大波乱が起こりにくいドライコンディションの中で行われたレースでしたが,8位でチェッカーを受けています。もう一人の日本人ライダーであるホンダの中野真矢は,12位でチェッカーを受けています。なお,アメリカGPを連続して制してきたホンダのN.ヘイデンですが,残り10周のところでリタイアとなっています。
      
☆雨(F1)
○第10戦ヨーロッパGPの決勝レースが,ドイツのニュルブルクリンクで行われました。曇り空から始まり,小雨のコンディションとなったレースでしたが,途中から大雨となってコース上が川のようになってしまいました。そのため,レースは一旦赤旗中断となってしまいました。再開となったレースは,トップがフェラーリのF.マッサ。2位がマクラーレン・メルセデスのF.アロンソ,3位がフェラーリのK.ライコネンというオーダーでした。その中で,3連勝を狙うライコネンが,34周目にマシントラブルによりリタイアとなりました。再び小雨となり各車ウェットタイヤに履き替えていきましたが,ここで速さを見せたのがアロンソでした。一時期は5秒前後の差をつけられていましたが,ウェットタイヤで息を吹き返し,55周目にマッサをパスし,そのまま60周を走り抜き,モナコGP以来となる今季3勝目を挙げました。3位には,レッドブルのM.ウェーバーが入っています。ランキングトップを行くマクラーレンのL.ハミルトンは,予選でマシントラブルにより大クラッシュを演じてしまい,決勝レースを走行できるかどうかわからない状況でした。しかし,医師団の診断により出走が許可され,10番グリッドからのスタートとなりました。レース序盤にコースオフを喫したものの,何とか完走を果たしたものの,9位でチェッカーとなり,ノーポイントレースに終わってしまいました。この結果,ランキングポイント争いは,トップのハミルトンと2位のアロンソとの差が,わずか2ポイントと差が詰まってきています。なお,デビュー戦となる開幕戦からずっと表彰台を獲得し続けたハミルトンでしたが,その記録は,残念ながら9で途切れてしまいました。
2007/7/20(金)
☆体制維持(F1)
○昨シーズンからホンダ・レーシング・F1のステアリングを握っているR.バリチェロが,その契約を1年延長することになったと発表しました。今シーズン不振を極めているホンダですが,ここまでバトンが獲得した1ポイントしかない状態です。バリチェロに関しては,前回行われたイギリスGPにおける9位が最高位で,優勝経験のある彼としては十分であるとは言えない成績です。そういう状態だけに,一昨日G.ド.フェランの離脱をお伝えしたように,スタッフの入れ替えが進められようとしています。そのような中ですが,既にJ.バトンはホンダと長期契約を結んでいますので,ドライバーに関しては,ホンダは体制維持を選択したことになります。一時期は,今シーズン限りで引退ではないかという噂もあったバリチェロだけに,来シーズンがドライバーとしての進退をかけた1年になるのかもしれませんね。
2007/7/19(木)
☆母国デビュー(F1)
○シーズン途中でスパイカーF1を解雇されたC.アルバースに替わり,先日行われたスパ・フランコルシャンでの合同テストでは,ホンダのリザーブドライバーであるC.クリエンがステアリングを握りました。そのままクリエンがレギュラードライバーになるのではという説もありましたが,スパイカーより発表があり,今週末に行われるヨーロッパGPで,同チームのテストドライバーを務めているM.ヴィンケルホックを起用することになりました。今回の舞台は,ドイツにあるニュルブルクリンク・サーキットですので,ドイツ人ドライバーであるヴィンケルホックにとって,F1デビューが母国でのレースということになります。テストに関するレギュレーション変更により,どのチームのテストドライバーも,昨年までに比べると随分ステアリングを握る機会が減少しています。彼のコメントによると,今シーズンは僅か2時間半くらいしかテストする機会がなかったとのこと。彼にとってまさに「腕が鳴る」F1デビューではないでしょうか。なお,今回の発表では,ヨーロッパGP以降のドライバーについてのものはありませんでした。
2007/7/18(水)
☆離脱(F1)
○ホンダレーシングF1より発表があり,スポーティング・ディレクターを務めるG.ド.フェランが,チームとの合意により離脱することになりました。CARTで2回チャンピオンを獲得する中でホンダとの関係を強めていった彼は,ドライバーとして引退以後に当たる2005年の4月からチームに合流していました。今シーズンのホンダレーシングは,ここまで僅か1ポイントしか獲得しておらず,セカンドチームであるスーパーアグリF1にポイント上で後塵を拝するという大不振を続けています。今回のチーム離脱が,このことと関係しているかどうかは分かりません。しかし,空力を中心とした新しいエンジニアを集めているというような噂(事実?)もあるようですから,何らかの関係があると思われても仕方ないのかもしれません。ド.フェランの今後については,今回の発表で話されませんでした。ところが,早くも新たにF1へ参入することになったプロドライブに加入するのではないかという噂が出ているようです。
      
☆正式決定(MotoGP)
○関係者が認めていましたので,正式発表は時間の問題とされていましたが,この度MotoGPの管理を行っているドルナから発表があり,インディアナポリス・モーター・スピードウェイで来シーズンMotoGPを開催することが決定しました。ここでのレースは,『レッド・ブル インディアナポリスGP』という大会名で,9月14日に開催されます。ラグナ・セカで開催されているアメリカGPは,MotoGPクラスのみの開催ですが,インディアナポリスでは,250,125ccクラス共に開催されます。今回の開催決定により,インディアナポリスは,指摘された部分のコース改修工事に取りかかります。ところで,来シーズンからF1開催を失った同サーキットですが,それが今回のMotoGP開催と何らかの関係があったのかどうかは,関係者のみが知るといったところなのでしょうね。
2007/7/17(火)
☆痛み分け(BSB)
○第8戦の決勝レースが,生憎の雨の中オールトンパーク・サーキットで行われました。レース1では,チームメイト同士でランキングトップ争いをしているHM Plant Honda Racingの清成龍一とJ.レイとの間でバトルとなりました。雨に足下をすくわれるライダーが出てくる中,レイもその中の一人となってしまい,結局ランキングトップの清成が,2位に入ったS.バーンに20秒以上の大差をつけて今季6勝目を挙げました。レース2でも,清成とレイとのバトルとなりました。トップに立った清成が,2位走行のレイとの差をどんどん広げていく中,5周目に今度は清成が濡れた路面に足下をすくわれ,転倒リタイアとなってしまいました。トップに浮上したレイは,後続との差を徐々に広げていき,結局2位入ったK.ハリスに12秒の差をつけて今季4勝目を挙げました。この結果,清成&レイ共に優勝&リタイアというリザルトとなったため,ランキング争いは痛み分けで11ポイント差が変わらないままでした。なお,この2人は,来週がマロリーパークでの第9戦,そして再来週が鈴鹿8耐ととてもハードなスケジュールをこなしていかなければなりません。
2007/7/16(月)
☆初優勝(MotoGP)
○第10戦ドイツGPの決勝レースが,ザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,ホンダのD.ペドロサが予選2番手から好スタートを切り,ホールショットを奪いました。その後ペドロサは後続との差を広げていき,最終的には2位に入ったドゥカティのL.カピロッシに13秒以上の大差をつけ,独走で今シーズン初勝利を挙げました。ペドロサの勝利は,昨年の第9戦イギリスGP以来で,最高峰クラス通算3度目となります。また,レプソル・ホンダにとっては,第11戦アメリカGPでN.ヘイデンが優勝して以来となります。2位に入ったカピロッシは,チームメイトでランキングトップをいくC.ストーナーの活躍に完全に隠れてしまうような今シーズンの成績ですが,今季最高位を獲得してようやく復活した形となりました。3位には,2戦連続してヘイデンが入りました。予選14番手からのスタートと,あまりいい走りを見せられなかった2日目までのドイツGPでしたが,ディフェンディングチャンピオンらしく決勝レースできっちりと結果を出してきました。ポールからスタートしたのはストーナーでしたが,途中までは2位を走行していたものの,20周目にペースが落ち,最後は5位でレースを終えました。今シーズンのMotoGPクラスは,ポールスタートのライダーは優勝できないというジンクスがありますが,それがやはり今回も生きてしまいました。ところが,ランキング争いでストーナーを追うヤマハのV.ロッシが,6周目にカワサキのR.ド.ピュニエかわした後にミスを犯して転倒を喫し,今シーズン初のリタイアとなったため,ストーナーとロッシとのポイント差が,今シーズン最大の32となりました。日本人勢ですが,ヤマハの玉田誠は,7周目にピットインをしたものの,何とかレースを続けて13位でフィニッシュしました。それに対して,ホンダの中野真矢は,21周目にピットインを強いられ,結局そのままリタイアとなりました。なお,今回はリタイアが多く,完走が僅か14台でした。その14位に入ったホンダのC.チェカは,転倒したため緊急ピットインを強いられてしまったものの,マシンを修復してレースに復帰し,3周遅れながらも完走して貴重な2ポイントを獲得しています。
250ccクラスは,今シーズン安定した成績を収めているアプリリアのA.デ.アンジェリスが,序盤からトップを走行していました。ところが,6番グリッドからスタートしたKTMの青山博一が徐々にポジションを上げていき,何と最終ラップでアンジェリスをかわし,逆転で今シーズン初優勝を飾りました。彼の優勝は,昨年の第14戦日本GP以来で,同クラス通算4勝目となります。2位には,これまた最終ラップでアンジェリスをかわしたKTMのM.カリオが入り,このクラスで初の表彰台獲得となりました。アンジェリスは最終ラップで3位まで落ちる形となりましたが,それでも6戦連続して表彰台獲得です。他の日本人勢ですが,ホンダの高橋裕紀は8位でトップ10フィニッシュでしたが,同じくホンダの青山周平は12位に終わりました。アプリリアの関口太郎は16位となり,惜しくもポイント獲得までには至りませんでした。
125ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのG.タルマクシが,最後までのその座を守りきり,今季2勝目を自身初となるポールトゥーフィニッシュで獲得しました。今回の優勝は,タルマクシにとって通算5勝目です。KTMの小山知良は,予選こそいい結果が出せず,15番グリッドからのスタートとなりました。しかし,オープニングラップで8位まで順位を上げると,その勢いで徐々に順位を上げ,最終的には3台による2位争いまで持ち込みました。そしてそのバトルを制し,今季4回目となる表彰台を獲得しました。3位には,アプリリアのH.ファウベルが入っています。今回の結果により,優勝したタルマクシが,第7戦以来となるランキングトップに浮上しました。ランキング2位のファウベルとの差は,僅か2ポイントです。
2007/7/15(日)
☆ジンクス(MotoGP)
○第10戦ドイツGPの2日目で,MotoGPクラスは予選が行われました。今季コースを一部改修したザクセンリンクですが,そのことによりギャップができ,ライダーにとってはとても走りにくい状況となったようです。特に後半セクションで手を焼くライダーが多く,後半になるとタイムが落ちるという状況がしばしば見られました。そのような中ポールを獲得したのが,ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーで,これは今季2回目となります。今シーズンは,ここまでポールシッターが優勝できないという状況が続いているMotoGPクラスですが,果たしてこの嫌なジンクスを乗り越えて優勝できるかが注目といえます。セカンドグリッドを獲得したのは,ストーナーからわずか1000分の4秒遅れたホンダのD.ペドロサでした。サテライトチームながら今回から改良型マシンを手にしたホンダのM.メランドリが,今季最高位となる3番グリッドを獲得しています。日本人ライダーは,ホンダの中野真矢が10番手,ヤマハの玉田誠が18番手でした。
250ccクラスは2回目の予選が行われ,今シーズン同クラスにステップアップしたKTMのM.カリオが,今季初となるポールを獲得しました。これは,KTMにとっても今季初ポールです。ランキング2位をいくホンダのA.ドビツィオーゾが2番グリッドを,そして,安定した結果を収めているアプリリアのA.デ.アンジェリスが3番グリッドを獲得しています。暫定ポールを獲得していたランキングトップのJ.ロレンゾは,4番グリッドからのスタートとなりました。日本人勢のトップは,KTMの青山博一の6番手でした。ただ,最後のアタックをするためのピットインの際,メカニックがタイヤ交換に手間取ってしまったため,アタックができずに終わった結果の6位でしたから,本来はもっと上位につけるだけの速さがあったのではないかと思われます。他の日本人ライダーは,ホンダの高橋裕紀が10番手,同じくホンダの青山周平が17番手,関口太郎が18番グリッドという結果になっています。
125ccクラスも2回目の予選が行われ,暫定ポールを獲得していたアプリリアのG.タルマクシが,この日も最速タイムをマークしてポールポジションを獲得しています。セカンドグリッドを獲得したのが,ここまで2連勝を飾っているアプリリアのM.パッシーニでした。ランキングトップをいく同じくアプリリアのH.ファウベルは,3番グリッドからのスタートとなりました。KTMの小山知良は,新型シャーシのセッティングに苦労しているようで,15番グリッドとやや後方からのスタートとなりました。
2007/7/14(土)
☆ランキングトップが(MotoGP)
○第10戦ドイツGPが,ザクセンリンクで開幕しました。MotoGPクラスはフリー走行が行われ,現在ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーが,唯一1分23秒台を切る走りを見せてトップタイムをマークしました。ちなみに,午前中に行われた1回目のフリー走行でも,ストーナーがトップタイムでした。2番手タイムをヤマハのV.ロッシが,3番手タイムをホンダのD.ペドロサがマークしています。
250ccクラスは1回目の予選が行われ,ここまでランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾがトップタイムをマークし,暫定のポールポジションを獲得しています。暫定の2番グリッドを獲得したのが,ジレラのM.シモンチェリで,これは彼にとってこのクラスでの最高位となります。暫定の3番グリッドを獲得したのが,優勝回数こそ少ないものの,常に上位フィニッシュを果たしているアプリリアのA.デ.アンジェリスでした。日本人勢では,KTMの青山博一の暫定8番手が最高位でした。
125ccクラスは,ここまでランキング2位で,アプリリアのマシンを駆るG.タルマクシがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。ここまで2戦連続でポールトゥーフィニッシュを達成しているアプリリアのM.パッシーニが,暫定の2番グリッドを獲得しています。暫定3番グリッドは,母国GPに燃えるアプリリアのS.コルテセが獲得しています。
         
☆開催なし(F1)
○インディアナポリス・モーター・スピードウェイのCEOであるT.ジョージと,FOM会長のB.エクレストンとの間で話し合いがもたれ,来シーズン同地でのF1開催が行われないことになりました。2000年から始まったインディアナポリスでのF1開催ですが,他にF1開催を行う場所が現段階ではありそうもなく,事実上アメリカGP自体カレンダーから消えることになります。MotoGPの開催が決定したばかりのインディアナポリスでしたが,結局F1開催と入れ替わる形となったわけです。ただ,2人の話し合いの中で,来季の開催はなくなったものの,再開する可能性は残されているとのことでした。
2007/7/13(金)
☆兄弟対決(MotoGP)
○カワサキより発表があり,今月末に行われるアメリカGPでは,ワイルドカードで3台目のマシンを走らせることになりました。そのマシンをライディングするのは,ホンダのエースであるN.ヘイデンの実弟R.リー.ヘイデンです。今シーズンのロジャーは,AMAシリーズのスーパーバイクとスーパースポーツにカワサキのマシンを駆って参戦しています。昨シーズンオフに行われたバレンシアでの合同テストにおいて,初めてMotoGPマシン(昨年型である990ccマシン)を駆った経験があります。先週日本を訪れ,我が大分県にあるカワサキのテストコースでもあるオートポリスにおいて,今季型800ccマシンをテストしています。兄であるニッキーは,昨年,一昨年と2年連続アメリカGPを制しています。今シーズンなかなか800ccマシンとのマッチングに苦しみ,思うような成績が出ていなかったのですが,ここに来てようやく昨年の速さを取り戻しつつある現状です。それに対してカワサキのマシンは,上位争いにしばしば顔を出していますので,もしかしたら,兄弟によるバトルが繰り広げられるかもしれません。
      
☆レギュラーに?(F1)
○3日間にわたって,ベルギーにあるスパ・フランコルシャンで合同テストが行われました。初日がマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトン,2日目がフェラーリのF.マッサ,3日目が同じくフェラーリのK.ライコネンがそれぞれトップタイムをマークしています。その3日目の走行において,スパイカーのステアリングを握ったのは,ホンダのテストドライバーであるC.クリエンでした。一昨日お伝えしたように,スパイカーは,シーズン途中にもかかわらずC.アルバースを解雇しています。その彼に替わってステアリングを握るのではないかと噂されているドライバーの中で最有力だったのが,今回のクリエンでした。まだ正式発表はないですが,通常他チームのテストドライバーが,テストにおいてほとんど関わりのない別のチームのテストをするはずがなく,ほぼ間違いなくこのままクリエンがスパイカーのレギュラードライバーに昇格するものと思っていいのではないでしょうか。
2007/7/12(木)
☆ステップアップ&移籍(MotoGP)
○中盤戦にさしかかり,来季の契約について話し合われる時期となってきました。まだ,公式発表されてはいませんが,MotoGPクラスにおいて二つの契約が成立した模様です。
 まず一つ目ですが,昨年の250ccクラスチャンピオンで,今シーズンもランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが,ついにMotoGPクラスにステップアップするようです。所属チームは,ヤマハのワークスチームとなる模様で,もしこれが本当なら,既に来季契約済みのV.ロッシのチームメイトということになります。ロッシのチームメイトは,彼の希望もあってC.エドワーズとなるところなのですが,このままでいくとワークスチームでのシートは失うことになりそうです。ただ,ヤマハとの関係は継続する模様で,テック3に移籍するのではないかと噂されています。テック3といえば,MotoGPクラス唯一のダンロップタイヤユーザーですが,そのタイヤに足を引っ張られているというのも事実。エドワーズ移籍に合わせて,ミシュランタイヤへのスイッチも噂されているようです。ただ,同チームのメインスポンサーもダンロップ。果たして資金的には問題ないのでしょうか?もう一つ気になるのが,今季同チームのエースライダーである玉田誠のシート。エドワーズ移籍により,彼のシートが失われはしないかという懸念も(実際,S.ギュントーリも含めて総替えになるのではないかという噂も。)あります。
二つ目ですが,これはチームマネージャー自身が認めていますので,ほぼ決まりと考えていいのですが,スズキのエースライダーであるJ.ホプキンスが,来季はカワサキへ移籍することになったようです。スズキとしては,契約を延長する方向で話し合いたかったようですが,ホプキンスはカワサキへの移籍を優先させたのでしょう。カワサキもスズキも,どちらもブリヂストンタイヤユーザーですので,ホプキンスとしては,その点での乗り換えはスムーズにいくかもしれません。
2007/7/11(水)
☆途中解雇(F1)
○スパイカーF1チームより発表があり,C.アルバースをシーズン途中ですが解雇することになりました。先日行われたフランスGPでは,ピットアウトする際にまだスタートの合図が出てないにもかかわらずマシンを発進させ,何と給油ホースを引きずりながら走行し,それが原因でリタイアするという大失態を演じていました。ここまでの予選では,チームメイトでルーキードライバーであるA.スーティルよりもパフォーマンスが劣り,わずか2回しか彼よりも予選成績が上回っていません。ただ,今回の解雇理由ですが,こうしたパフォーマンス上の問題ではなく,あくまでも財政的な問題であるとチームは主張しています。アルバースが持ち込んだスポンサーの中の一つから,現在に至るまでスポンサーフィーが支払われておらず,これが原因だとしています。彼に替わって誰がハンドルを握ることになるのかは,今回の発表でなされませんでした。しかし,噂は以前から出ていて,その際有力候補が,現在ホンダのテストドライバーを務めているC.クリエンではないかといわれています。その他の候補としては,フェラーリのテストドライバーであるM.ジェネの名前も出ています。後もう一人N.カーティケヤンの名前も出ていますが,彼についてはかなり可能性は薄いようです。
2007/7/10(火)
☆年2回(MotoGP)
○ここ数年,アメリカ国内でのMotoGPは,コークスクリューで有名なラグナセカで行われています。しかし,来年に関しては,年2回アメリカ国内で開催されることが決定しました。今回新たな開催地となったのは,F1も開催しているインディアナポリス・モーター・スピードウェイです。詳細については,来週初めに発表される見込みですが,9月に開催されるのではないかという予想がされているようです。同地で2輪レースが開催されたのが,1909年の8月ということで,来年はそれから数えて99周年。それを記念しての開催となるとのことですが,これについていろいろ噂があるようで,ラグナセカに替わってインディアナポリスが今後の開催地となるのではないかというものまであるようです。
2007/7/9(月)
☆2連勝(F1)
○第9戦イギリスGPの決勝レースが,ドライコンディションの中で行われました。いよいよ決勝スタートという時にフェラーリのF.マッサにトラブルが発生し,ピットスタートを余儀なくされるというアクシデントが発生。60周のレースは,59周に変更となりました。ポールからスタートしたのは,母国GP制覇に燃えるマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでした。そのポジションを維持しての走行が続き,1日目のピットを迎えました。給油を終えていざ再スタートという時に,給油ホースが抜けないというトラブルが発生してタイムロス。これにより,大きなハンディを負うことになってしまいました。1回目のピットインでは,上位陣が入る度にトップが入れ替わり,マクラーレンのF.アロンソがトップに躍り出ました。一時は,アロンソが2位をいくフェラーリのK.ライコネンとの差を5秒以上に広げました。ところが,アロンソが2回目のピットインした時にトップに立ったライコネンは,ここから猛烈な走りを展開しました。他のマシンよりやや遅らせて2回目のピットインを済ませたライコネンが,給油を済ませコースインした時には,何とトップの座を守っていました。ライコネンは,結局最後までその座を守り続けて2連勝を飾りました。3位表彰台には,ハミルトンが立ち,相変わらず開幕以来(デビュー以来とも言えます)ずっと表彰台を獲得し続けています。ジャパンパワー勢では,ホンダのR.バリチェロの9位が最高位でした。前戦で初ポイントをチームにもたらしたJ.バトンは,チームメイトに次ぐ10位フィニッシュとなっています。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,予選終了後にトラブルが見つかり,残念ながらピットからのスタートを余儀なくされ,結局14位でチェッカーを受けています。
      
☆ピット戦略(FN)
○第5戦の決勝レースが,薄曇りの天気の中で行われました。この日のレース結果に影響したのは,ピットインの回数で,ノーピット作戦と1ピット作戦のどちらを選択したかによって明暗を分けました。また,レース中盤にB.トレルイエが,モノコックとエンジンとが分離するほどの大クラッシュを演じたために赤旗中断となり,これも結果に影響を与えました。今回のレースで正解だったピット作戦は,ノーピット作戦の方でした。そのノーピットを選択した中の一人が,Arabian Oasis IMPULの本山哲でした。トレルイエのクラッシュによる赤旗により全車一旦ピットに戻りました。その際,何とタイヤ交換が認められ,ノーピット作戦を採った本山は,労せずしてニュータイヤを得ることができました。レース再開後に徐々にピットインするマシンが出始め,その間隙を縫って本山がトップに浮上してきました。十分なマージンを得た本山は,そのポジションを守りきり,今季2勝目を挙げることができました。彼の2回の優勝は,全て鈴鹿でのものとなっています。2位に入ったB.ビルドハイムも,ノーピット作戦を採った中の一人です。3位に井出有治が入りましたが,彼の表彰台獲得は,2005年の最終戦以来となります。ランキングトップを行く松田次生は,序盤トップを走行していましたが,1ピット作戦が災いし,4位でチェッカーとなりました。ただし,ランキング2位を行くチームメイトのB.トレルイエがリタイアに終わったため,ポイント差が10と広がりました。なお,激しいクラッシュに見舞われたトレルイエですが,その激しさから命の心配もされましたが,幸いなことに大きな怪我もなく,無事であることが発表されています。
2007/7/8(日)
☆母国ポール(F1)
○第9戦イギリスGPの予選が,シルバーストン・サーキットで行われました。地元イギリス人ドライバーで,ここまでランキングトップをいく驚異の新人L.ハミルトンが,母国凱旋となったレースでどのような予選でのパフォーマンスを見せるか注目されました。普通ならかなりのプレッシャーを受けるはずですが,そのプレッシャーをエネルギーに替えることができるのか,セッション最後の1周で見事な走りを見せて今季3回目のポールを獲得しました。ランキング2位でハミルトンを追うチームメイトのF.アロンソは,フェラーリのK.ライコネンに次ぐ予選3番手でした。ライコネンのチームメイトであるF.マッサが4番グリッドを獲得し,いつもの2強が1,2列目までを独占しました。ジャパンパワー勢でのトップは,トヨタのR.シューマッハで,今季自身最高位となる6番グリッドを獲得しています。前戦でチームに初ポイントをもたらしたホンダのJ.バトンは,今シーズン恒例の後方に位置し,14番グリッドのR.バリチェロより劣る18番グリッドでした。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,後ろから2番目となる21番グリッド獲得に終わっています。
      
☆地元ポール(FN)
○第5戦の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。この日の予選は,午前・午後と共にウェットコンディションの中での走行となりました。ただし,午後の予選では,セッション途中から小雨となったため,午前よりも大幅なタイムアップが見られました。そのようなコンディションの中でポールを獲得したのは,地元出身でmobilecast IMPULの松田次生でした彼のポール獲得は,今季3回目となります。2番グリッドをチームメイトのB.トレルイエが獲得し,IMPULがフロントローを独占しました。3番グリッドをPIAA NAKAJIMAの木暮卓史が獲得していますが,これがホンダエンジンユーザーでの最高位となります。
2007/7/7(土)
☆現状維持(F1)
○05年からF1参戦を開始したレッドブルですが,その時からステアリングを握っているのが,ベテランドライバーの一人であるD.クルサードです。そのレッドブルの来シーズンのドライバーが,早くも決定しました。既にM.ウェーバーの契約は決定していましたが,この度クルサードとの契約延長も正式に決定しました。つまり,ドライバーについては,現状維持という形を選択したことになります。今回の契約により,クルサード自身で見ると,レッドブル4年目,そしてF1参戦としては15年目のキャリアを過ごすことになります。
     
☆レギュレーション変更(FN)
○先日,追い越しをしやすくするためのレギュレーション変更が発表され,今日開幕する第5戦から有効となります。新たに変更となった点は3点で,FNの公式ホームページによると,「リヤウイングのサードエレメントの使用禁止,サイドスカートの追加,そしてバージボードの下方延長の3点。これは、リヤウイングのタービュランス(乱気流)を改善して,スリップストリームを効きやすくし,コース上での追い越しを容易にしようということを目的にしたもので,、リヤウイングによるダウンフォースを減らし,そこで減ったダウンフォースをサイドスカートで補い,全体のダウンフォースは確保しようというもの」だそうです。その公式HPでは,詳しい解説もされていますので,興味のある方はアクセスしてみてください。
2007/7/6(金)
☆ドライバーは(F1)
○今シーズンのF1は,マクラーレン・メルセデスとフェラーリとの2チームによるバトルとなっています。今,その2チーム間で問題となっているのがスパイ事件です。これは,フェラーリのN.ステップニーが,マクラーレンのM.コグランに重要な技術情報を提供したというものです。真偽のほどははっきりとしていませんが,事実はほぼ間違いないのか,ステップニーは解雇,コグランは停職という処分をそれぞれのチームが下しています。ここで気になるのが,もしスパイ疑惑が事実で,そのことにより今シーズンのマクラーレンのマシンに何らかの技術が反映していた場合です。最悪の場合は,ドライバーにも影響が出て,ポイント剥奪という処分が出てしまったら,現在ランキングトップのL.ハミルトンが,トップの座から滑り落ちてしまうということです。このことに関して,F1界のボスであるB.エクレストンは,そうした措置は取らないというような主旨の発言を行っています。マクラーレン自体も,技術が反映されているという事実はないという声明を発表していますので,どうやらチャンピオン争いまでは飛び火しなさそうですね。
2007/7/5(木)
☆ベテランの復帰(MotoGP)
○オランダGPのフリー走行1で転倒を喫し,大腿骨骨折の重傷を負ったグレシーニ・ホンダのT.エリアスが,入院先の病院を退院しました。復帰時期については未定ですが,8月にブルノで行われるチェコGPを復帰目標とするようです。ただ,怪我の場所が場所だけに,8月中旬に行われるレースに復帰できるのかはちょっと疑問ではあります。さて,今月22日に決勝レースを迎えるアメリカGPでは,現在AMAシリーズに参戦中のベテランライダーであるM.デュハメルが,エリアスの代役となることが決まったようです。1992年にヤマハ・フランスからGPにフル参戦し,500ccクラスでランキング12位を獲得した彼ですが,実に久々にGPの世界に復帰することになります。長年AMAでやってきただけに,アメリカGPが行われるラグナセカは,彼にとって庭のようなもの。ちょっとオールドファンには懐かしいこのベテランライダーが,最新鋭のマシンをどう乗りこなすか楽しみですね。
     
☆2日連続(8耐)
○7月2日(月),3日(火)の2日間にわたって,鈴鹿サーキットでの8耐の合同テストが行われました。優勝候補ナンバーワンのHRC勢は,海外組がメインだけに,フルメンバーが集合とはいきませんでしたが,忙しいスケジュールをぬってMotoGPにフル参戦中のC.チェカもこのテストに参加しています。2日間とも朝方までに降った雨の影響を少し受けましたが,ドライコンディションの中での走行を行うことができました。そして,2日間ともトップタイムをマークしたのは,有力コンストラクターの一つで,優勝候補の一つにも挙げられているヨシムラの秋吉耕佑&加賀山就臣組でした。タイムを見ると,唯一2分8秒台をマークするという圧倒的な強さでした。この2人のポテンシャルは,ワールドクラスだけに,HRCにとってかなりの強敵になることが再確認できたのではないでしょうか。
2007/7/4(水)
☆オージーライダー(8耐)
○今年のMotoGPでは,C.ストーナーやC.バーミューレンといったオーストラリア人ライダーの活躍が目立つようになっています。M.ドゥーハン,W.ガードナーといったライダーがGPの世界から引退して以後,ほとんどオージーライダーの活躍が見られなくなってしまいましたから,その時以来久々の状況とも言えるかもしれません。そうした流れは,8耐にも出てきているような感じが,最新のエントリー状況で一部見られます。昨日は,ホンダワークスの体制についてお伝えしましたが,他陣営でまだペアリングがはっきりしなかったチームの体制も,徐々に明らかとなってきました。まず,ホンダ陣営の中で優勝も経験しているほどの有力チームの一つである桜井ホンダですが,これまで亀谷長純しか明らかとなっていませんでした。その亀谷のペアに,オーストラリアスーパーバイクで活躍しているR.オーランドが決まりました。また,ヤマハ陣営についてですが,元GPライダーで,今シーズンからJRRに復帰したノリックこと阿部典史は,同じくオーストラリアスーパーバイクに参戦中で,現在ランキングトップにつけているJ.スタファーと組むことが決定しました。ヤマハのエースチームとも言えるYSP&PRESTOレーシングですが,同チームからJRRでフル参戦している中須賀克行は決まっていたものの,その相棒が未定でした。そして,この度その相棒には,今季SP忠男レーシングチームからJSB1000クラスにフル参戦しているベテランライダーの大崎誠之が決まりました。奇しくも,福岡出身という同郷ライダー同士でのペアとなっています。
2007/7/3(火)
☆ワークス体制(8耐)
○昨年は,ホンダ勢の中での有力チームであるTSRが優勝し,何とかホンダとしての連勝記録を伸ばしましたが,ワークスホンダだけで見ると惨敗に終わったとも言えるレースでした。それだけに,今年の8耐にかけるホンダの意気込みは相当なものになっているでしょう。その8耐におけるワークスホンダのチーム体制が,昨日発表されました。それによると,これまで通りワークスホンダは,ゼッケン11と33の2チームが登場します。昨年までは「セブンスター」というスポンサーがついていましたが,今シーズンは「TEAM HRC」として参戦します。
まず,エースチームとも言えるゼッケン11の方は,「TEAM HRC 11」として参戦し,ライダーには,BSBの昨年の王者であり,今シーズンもランキングトップをいく清成龍一と,現在SBKでランキングトップをいくJ.トースランドとのペアとなりました。また,ゼッケン33の方は,「TEAM HRC 33」として参戦し,ライダーには,MotoGPにフル参戦しているベテランライダーであるC.チェカと,BSBでランキング2位に浮上(詳細は下記のニュースで)してきたヤングライダーであるJ.レイとのコンビとなりました。なお,ゼッケン11の方のリザーブライダーには,ホンダの開発ライダーを務めている岡田忠之が,ゼッケン33の方は,JRRのJSB1000クラスにHRCからフル参戦している手島雄介がつきました。
      
☆連勝(BSB)
○第7戦の決勝レースが,スコットランドにあるノックヒル・レーシング・サーキットで行われました。この日は,あいにく大雨に見舞われ,周回数が短縮されるほどでした。レース1では,先日行われた『鈴鹿300q耐久』で清成龍一と組んで優勝したホンダのJ.レイが,ポールからスタートして最後までその座を守りきって今季2回目となる優勝をしました。2位にランキングトップの清成が入り,HM Plant Honda Racingにとって今季4回目となるワンツーフィニッシュを達成しました。3位には,ドゥカティのL.ハスラムが入っています。レース2では,ここでもレイが速さを見せ,独走でダブルウィンを達成しました。清成とハスラムとの間で2位争いとなり,タイヤグリップに少し問題が発生した清成が惜しくも3位となりました。この結果,清成のランキングトップの座は変わらなかったものの,2位にレイが浮上してきました。なお,清成とレイとのポイント差は,わずか11ポイントです。
2007/7/2(月)
☆反撃(F1)
○第8戦フランスGPの決勝レースが,ドライコンディションの中で行われました。ポールからスタートしたフェラーリのF.マッサは,そのポジションをキープしたままレースが進行していきました。3番グリッドからスタートしたチームメイトのK.ライコネンは,絶妙なスタートを切って1コーナー手前で2番手に浮上。時折マッサに差を広げられることがありましたが,彼の後をしっかり追っていきました。そして,2回目のピットストップの際にトップの座が入れ替わり,トップの浮上したライコネンがそのまま逃げ切りました。ライコネンの勝利は,今シーズンの開幕戦以来となります。また,フェラーリによるワンツーフィニッシュは,今シーズン初めてです。このところ,マクラーレン・メルセデスに差をつけられていたフェラーリでしたが,いよいよ反撃ののろしを上げた形となりました。3位には,ランキングトップをいくマクラーレンのL.ハミルトンが入り,ルーキーイヤーにもかかわらず開幕戦以来ずっと表彰台に立ち続けています。チームメイトでランキング2位のF.アロンソが7位フィニッシュとなったことから,ハミルトンとアロンソとの差が14と広がりました。ジャパンパワー勢では,ホンダの福井社長が見守る中でJ.バトンが快走を見せ,8位でチェッカーを受けました。バトンにとって今季の最高位であるばかりでなく,ホンダレーシングにとっても同様であり,今季初ポイント獲得でもあります。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,ペナルティのため最後尾からのスタートとなり,最終的には16位完走となっています。チームメイトのA.デビッドソンは,オープニングラップにアクシデントでリタイアとなりました。ここまでずっと完走を続けていた彼ですが,ついに今季初のリタイアとなってしまいました。
2007/7/1(日)
☆復活の兆し? PARTT(MotoGP)
○第9戦オランダGPの決勝レースが,前日のウェットと打って変わって初日と同じドライコンディションの中で行われました。MotoGPクラスは,ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーが2番グリッドからスタートし,序盤は彼がトップで引っ張るという形となりました。今シーズンの流れだと,彼がそのまま逃げ切るところですが,11番グリッドからスタートしたヤマハのV.ロッシが,1台1台交わしていき,ストーナーのテールにしばらくついて走り始めました。周回を重ねるにつれ明らかにストーナーのタイヤが滑り始めているのに対して,ロッシのマシンは終始安定感を見せていました。そして,残り4周目にねらい澄ましたかのようにストーナーをパスし,後はどんどん差をつけていって今季3勝目を挙げました。3位には,13番グリッドからスタートし,これまた1台1台パスしていってゴールした,ホンダのN.ヘイデンが入りました。今季マシンとのマッチングに苦しんでいる彼ですが,9戦目にして初めて表彰台に上りました。4位にチームメイトのD.ペドロサが入り,ホンダワークスが復活の兆しを見せ始めた形となりました。日本人勢は,ホンダの中野真矢が12位,ヤマハの玉田誠が予選最後尾から追い上げ,13位でチェッカーとなっています。
250ccクラスは,ポールからスタートしたランキングトップをいくアプリリアのJ.ロレンゾが,オープニングラップからトップに立ち,終始レースをコントロールする圧倒的な強さを見せ,今季6回目のポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位にアプリリアのA.デ.アンジェリスが入りましたが,これは彼にとって4戦連続2位となります。3位には,同じくアプリリアのA.バウティスタが入っています。ランキング2位で前戦を勝利したホンダのA.ドビツィオーゾは,4位でチェッカーとなり,ロレンゾとの差が再び広がりました。日本人勢は,KTMの青山博一が5位,ホンダの高橋裕紀と青山周平は,それぞれ10位,13位でゴールしています。アプリリアの関口太郎は,今季自己最高位となる12位でフィニッシュしました。
125ccクラスは,前戦をポールトゥーフィニッシュで制したアプリリアのM.パッシーニが,この日もポールからスタートして後続との差をどんどん広げていき,最後は2位に入ったアプリリアのH.ファウベルに6秒以上の差をつける圧勝で,2戦連続ポールトゥーフィニッシュを達成しました。3位には,G.タルマクシが入りました。2戦連続表彰台を獲得しているKTMの小山知良は,7台による2位争いの中に入っていましたが,結局6位でチェッカーとなり,残念ながら3戦連続表彰台は逃しました。
       
☆復活の兆し? PARTU(F1)
○第8戦フランスGPの予選が,マニクール・サーキットで行われました。マクラーレン・メルセデスとフェラーリという2強対決が展開されている今シーズンですが,このところマクラーレンの圧勝が続いている状況でした。しかし,今回ポールを獲得したのは,フェラーリのF.マッサでした。チームメイトのK.ライコネンが3番グリッドを獲得し,フェラーリの復活の兆しが見えてきた感じとなりました。マクラーレン勢は,驚異的なルーキーであるL.ハミルトンが2番グリッドを獲得しました。しかし,F.アロンソは第3ピリオド開始直後にマシントラブルが発生し,1周も走行できずに終わってしまい,10番グリッドからのスタートを切ることになりました。ジャパンパワー勢では,トヨタのJ.トゥルーリの8番グリッドが最高位でした。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,第1ピリオドでドロップアウトとなり,さらに前戦のペナルティで10位降格となりますから,今日の決勝レースは最後尾からのスタートとなります。
     
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