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最新ニュース
2007/1/31(水)
☆初走行(F1)
○スペインのバレンシア・サーキットにおいて,3日間にわたる合同テストが始まりました。既に今季型マシンのシェイクダウン走行を済ませているチームは多いですが,今回のようにたくさんのチームが集まってのテストは,今回が今季初となります。初日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンからマクラーレン・メルセデスのマシンを駆る昨年のチャンピオンF.アロンソでした。2番手タイムは,今シーズンからフェラーリのマシンを駆るK.ライコネンでした。今季型マシンの走行は,これまでF.マッサが担当してきましたので,ライコネンにとっては初走行ということになります。3番手タイムをマークしたのは,元F1チャンピオンN.ピケの息子であり,今シーズンルノーのテストドライバーを務めるN.ピケJrでした。3月12日に新車発表会を開催するということが決まったスーパーアグリF1は,佐藤琢磨がステアリングを握り,14台中12番手タイムでした。
      
☆他にも(MotoGP)
○3日間にわたるMotoGPクラスの合同テストが,オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで始まりました。初日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンからドゥカティのマシンを駆ってMotoGPに復活したA.バロスでした。ドゥカティ勢は,上位タイム7台の中に4台とも入っています。800ccエンジンに変わった今シーズンですが,ここまでスズキ勢が速さを見せてきました。初日だけを見ると,ドゥカティもスズキと同じように速さを見せてきたという印象です。昨年全てのタイトルをマークしたホンダ勢ですが,今季型マシンRC212Vの開発も順調に進んできている感じで,トップ5中3台がホンダ勢でした。なお,今シーズンからフル参戦を開始するイルモアですが,今回の合同テストにも参加してなく,2月5日からマレーシアのセパン・サーキットで始まるテストに参加する予定となっています。
2007/1/30(火)
☆見送り(MotoGP)
○125ccと250ccクラス合同テスト2日目が,バレンシア・サーキットにおいて行われました。ところが,寒気団が同地を襲い,厚い雲で気温が上がらないというコンディションが終日続いてしまいました。そのため,ほとんどのチームが走行を見合わせ,結局250ccクラスは3人,125ccクラスは4人のみが走行したにとどまりました。2日目のテスト項目がかなりあるチームもあったでしょうが,それらが消化できないまま今回のテストが終了してしまいました。北半球の季節は冬ですから,やむを得ないことなのかもしれません。それに対して,今日から3日間にわたってMotoGPクラスの合同テストが始まります。これは,南半球オーストラリアにあるフィリップアイランドでのテストです。夏真っ盛りの中でのテストになりますので,雨さえ降らなければいいテストになるのではないでしょうか。
2007/1/29(月)
☆初走行(MotoGP)
○2日間にわたる125ccと250ccクラス合同のテストが,スペインのバレンシア・サーキットで始まりました。初日の走行は,同地を襲った寒気団と,前日までの豪雨とが重なり,各ライダーとも思い切って走れないという状況の中で行われました。
250ccクラスは,昨シーズンと同じ体制で臨むことになっているアプリリアのA.D.アンジェリスがトップタイムをマークしました。昨年の王者である同じくアプリリアのJ.ロレンゾが,トップからコンマ1秒遅れの2番手でした。今シーズン初走行となるKTMの青山博一は,たくさんのテストメニューをこなすため誰よりも早くコースインし,最終的に8番手のタイムでした。
125ccクラスは,昨シーズン強さを見せたチーム・アスパル勢が速さを見せ,S.ガデアがトップタイム,G.タルマクシが2番手タイムをマークしています。これまでのプライベートチームからKTMのワークスチームに移籍した小山知良は,今回のテストが今シーズンの初走行となりました。あまりコンディションがよくなく,しかもシーズン初走行とあって慎重な走りに徹したようで,タイムとしては11番手でしたが,本人としては納得のいくものだったようです。
2007/1/27(土)
☆延長(DTM)
○メルセデスより発表があり,元F1チャンピオンのM.ハッキネンが,今シーズンもメルセデスのCクラスを駆ってDTMに参戦することになりました。F1から引退後,しばらくレースから離れた生活をしていましたが,05年にDTMにフル参戦を開始。それ以後ずっとメルセデスのマシンを駆っていましたが,今回の契約延長により,3シーズン目を迎えることになります。シーズンオフには,マクラーレン・メルセデスのF1マシンテストを行うくらいメルセデスとの良好な関係は継続していただけに,自然な流れの中での延長と言えるかもしれません。
2007/1/26(金)
☆ブラックマシン(F1)
○24日からスペインのカタルニアサーキットにおいてホンダレーシングF1のシェイクダウンテストが行われていますが,その新型マシンの発表会が当地で開かれました。ただし,今回の発表会は,テクニカルな面についてのものだったため,カラーリングの施されていないブラックマシンでの発表となりました。今季型マシンであるRA107は,開発期間10ヶ月という風に長期間かけて開発されたマシンとのことでした。なお,チーム創設以来昨年まではラッキーストライクをメインスポンサーにして活動を行ってきましたが,その関係は昨年をもって終了。当然スポンサーが替わりますのでカラーリングもそれに合わせて変更されるはずですが,それは2月になってからの発表予定となっています。
ところで,24日にR.バリチェロの手によってシェイクダウンテストが行われましたが,25日はJ.バトンもステアリングを握りました。しかし,新車につきもののトラブルが発生したようで,わずかに走行したのみでテストを切り上げたようです。
2007/1/25(木)
☆王者が(MotoGP)
○3日間にわたってセパンサーキットで行ってきた合同テストの最終日の走行が行われ,ヤマハのV.ロッシがトップタイムをマークしました。2日連続でスズキのJ.ホプキンスがトップタイムでしたが,最終日になって王者が巻き返してきた形となりました。ただし,そのホプキンスは2番手タイムでしたから,彼の好調さは3日間とも維持されています。3番手,4番手タイムは,それぞれドゥカティのL.カピロッシ,ホンダのD.ペドロサとなっていて,上位タイム4人までが違うメーカーのライダーということでした。残るカワサキですが,こちらは6番手タイムのD.プニエが最高位でしたから,他メーカーから大きく出遅れているわけではありません。最終日のテスト内容は,ほとんどのチームがレースを想定してロングランテストを行ったようです。また,ホンダ勢の中で一人体制のチームであるLCRのC.チェカとチームKRのK.ロバーツJrは,お互いのマシンを交換してテストを行い,セッティングの確認をした模様です。次の合同テストですが,オーストラリアのフィリップアイランドで,1/31と2/1に行われる予定です。
      
☆ニューカラー(F1)
○オランダのアムステルダムにおいて,ルノーの新車発表会が行われました。昨シーズンまでは,マイルドセブン,テレフォニカと青を基調とするメーカーがスポンサーだった関係から,マシンのカラーリングもほぼ青系統の彩りでした。ところが,今シーズンではその2つのメーカーがスポンサーを降り,替わってオランダの金融グループであるINGがメインスポンサーとなりました。そのING社のコーポレートカラーは,オランダらしくオレンジとなっています。今回発表された今季型マシンR27のカラーリングは,これまでのイメージを一新するかのように,白,オレンジ,イエローそしてネイビーというものになっています。ところで,20日付のこのページでもお伝えしたように,やはりテレフォニカがスポンサーを降りていました。そうなると,MotoGPのヤマハワークスチームのスポンサーになるのではないかという噂が,ますます信憑性を帯びたと言えそうです。
2007/1/24(水)
☆2日連続(MotoGP)
○マレーシアのセパンサーキットにおいて,MotoGPクラスの合同テスト2日目の走行が行われました。初日に引き続いてスズキのJ.ホプキンスがトップタイムをマークし,チームメイトのC.バーミューレンは,前日の2番手から一つ落とした3番手タイムでした。しかし,スズキ勢の新型マシンの速さを示していることは,この日も同じでした。2番手タイムは,ヤマハのC.エドワーズでした。4番手タイムは,今シーズンから再びMotoGPを戦いの場に移したドゥカティのマシンを駆るA.バロスでした。昨年の王者N.ヘイデンは,8番手タイムだったものの,ホンダ勢最高位ということは変わりありませんでした。日本人では,ホンダの中野真矢の12番手が最速タイムでした。
         
☆不合格?(F1)
○一部の報道によると,スーパーアグリF1が今シーズン使用する予定にしている新型マシンSA07が,FIAのクラッシュテストを受け,不合格になったとのことです。もしこのことが本当なら,運転席やリア等の構造変更をしないといけなくなるようで,2月上旬に予定している新車発表が,それ以後にずれ込む心配も予想されます。SA07は,昨シーズンホンダが使用していたRA106をベースにして開発されたものだといわれています。各チームオリジナルのシャーシを使うという原則があるF1だけに,この方法はグレーゾーンに入っているものではないかという話が出ていたいわく付きのマシンです。先日行われた合同テストで速さを見せていたスーパーアグリF1だけに,ちょっと気になるニュースではあります。
2007/1/23(火)
☆今シーズン初(MotoGP)
○今年初めてとなるMotoGPクラスの合同テストが,マレーシアのセパンサーキットで始まりました。今回のテストは,3日間にわたって行われ,イルモアを除く全てのメーカー及びチームが参加する予定です。その初日の走行が行われ,スズキのJ.ホプキンスが最速タイムをマークしました。2番手のタイムを,チームメイトのC.バーミューレンがマークし,初日はスズキ勢のワンツーとなりました。今シーズンから800ccのマシンとなり,昨シーズン終了後その新型マシンのテスト走行が数回にわたって行われてきましたが,その度にスズキ勢がいい走りを見せていました。GSV−Rは990ccエンジンの時からコーナリングでタイムを稼いでいたところがあります。排気量が800ccとなり,どのメーカーのマシンも,パワーがダウン,エンジン重量ダウンした分コーナリングスピードが上がる走行となってきました。そうしたときに,元々コーナリングマシンだったGSV−Rの良さが生きてきた結果の好調さだと考えられます。3,4番手のタイムをそれぞれV.ロッシ,C.エドワーズのヤマハワークスチームがマークしていますが,彼らの使用するYZR−M1も,コーナリングに定評のあったマシン。これまたスズキと同じことが言えるのかもしれません。昨年のチャンピオンであるホンダのN.ヘイデンは,ホンダ勢最高位となる5番手タイムでした。日本人勢は,今シーズンからヤマハ&ダンロップタイヤに移籍した玉田誠が9番手,ホンダ&ミシュランタイヤに移籍した中野真矢が15番手タイムでした。また,ドゥカティ&ブリヂストンタイヤのテストライダーである伊藤真一も参加していて,17番手のタイムでした。
なお,125cc及び250ccクラスも今年初となる合同テストを行っていて,こちらはスペインのヘレスサーキットでの走行となっています。
2007/1/22(月)
☆7連覇(パリダカ)
○ダカールラリーの15日目の走行が行われました。最終日となるこの日の走行は,わずか16qしか走行距離がなく,いわゆるパレードラン的な要素が強いものです。ですから,前日までの順位から変動することがまずないと考えていいでしょう。前日まで総合トップだった三菱のS.ペテランセルですが,最終日は優勝の喜びを味わうかのような走行をし,トップから3分以上遅れた50番手でゴールしました。しかし,総合順位に全く影響するタイムではありませんので,自身2年ぶり3度目の総合優勝を飾りました。彼は,2輪時代に6回の優勝を経験していますので,全て合わせると何と9回目の優勝ということになります。三菱にとっては,7年連続12回目の優勝です。総合2位には,同じく三菱のL.アルファンが入り,三菱のワンツーフィニッシュということになります。VW勢の躍進が見られた今年のダカールラリーでしたが,結局これまでの経験値の差が最終結果に出た感じとなりました。しかし,VWの活躍から考えると,来年の両者の戦いは,今年以上に熾烈なものになりそうな感じです。
日本人勢をみると,三菱の増岡浩は,トラブルに泣かされた今年のレースとなりましたが,見事3年ぶりとなる完走を果たし,総合5番手でゴールしました。トヨタのマシンを駆って参戦した三橋淳は,総合25位でフィニッシュし,見事市販車無改造部門で優勝を飾りました。ニッサンのマシンを駆る篠塚健次郎は,総合59位でゴールし,2002年以来の完走を果たしています。元F1ドライバーの片山右京は,総合68位でした。
なお,2輪部門の結果ですが,最終的にKTMを駆るC.ドゥスプリが総合優勝を飾っています。ちなみに,KTMは,1位から4位までを独占しています。
   
☆まずは1勝目(WRC)
○開幕戦となるラリー・モンテカルロの最終日の走行が行われ,シトロエンC4WRCを駆る昨年のチャンピオンS.ローブが優勝しました。彼のモンテカルロ制覇は,2年ぶり4度目となります。2位には,チームメイトのD.ソルドが入り,シトロエンのワンツーフィニッシュとなりました。シトロエンにとっては,ワークスチームとしての復帰戦,マシンのデビュー戦となった今回のレースでしたが,チャンピオン獲得に向け,幸先の良いスタートを切った形となりました。3位には,フォードのM.グロンホルムが入っています。スバル勢は,C.アトキンソンの4位が最高でした。
2007/1/21(日)
☆王手(パリダカ)
○14日目の走行が行われ,VWのC.サインツが3日連続トップタイムをマークしました。2番手でゴールしたのは,サインツから遅れることわずか7秒でチームメイトのG−D.ビリエでした。前半戦までトップ2だった2人が,ここにきてその走りを再び展開した形となりました。総合トップをいく三菱のS.ペテランセルは,マシンを壊さないことに集中した走りを展開したのか,トップから8分21秒遅れて11番手でゴールしました。ダカールラリーも残すところ後一日となり,その走行はウィニングラン,パレードラン的なものです。14日目を終わって,ペテランセルはチームメイトのL.アルファンに7分以上の差を,アルファンは総合3番手のJ−L.シュレッサーに1時間36分以上の差をつけていますので,三菱のワンツーフィニッシュに王手をかけたと言えるでしょう。
     
☆移籍&ステップアップ(JRR)
○カワサキのエースチームであるチーム・グリーンが,今シーズンの体制を発表しました。それによると,最高峰のJSB1000クラスは,4年連続で柳川明がエースライダーとして参戦します。ST600クラスは,昨年までの酒井大作に替わって,高橋英倫がカワサキに移籍してきて参戦します。
その酒井大作ですが,すっかりライムグリーンが定着してきていましたが,移籍することが決定しました。その移籍先は,プライベーターながらスズキ陣営のエースチームであるヨシムラです。そのヨシムラも体制を発表しました。JSB1000クラスは,今シーズンも渡辺篤をエースライダーとして起用します。昨シーズンは,最終戦までチャンピオン争いを展開し,マシントラブルにより惜しくも伊藤に敗れてしまったということがありましたから,今年はその悔しさを晴らす走りを見せるものと期待されます。もう1台JSBクラスに参戦するのですが,それが酒井大作です。このところずっとST600クラスに参戦してきた酒井ですが,ついに最高峰クラスにステップアップすることになったのです。昨シーズンは,JSBクラスとダブルエントリーという形で渡辺がST600クラスに参戦していましたが,レギュレーション変更により,今シーズンはそれが禁止されました。そこで,ST600クラスには,行方知基がレーシングサプライから移籍して参戦することになりました。
2007/1/20(土)
☆連続(パリダカ)
○12日目の走行が行われ,前日に引き続いてVWを駆るC.サインツがトップタイムをマークしました。2番手は,サインツからわずか26秒差で三菱のS.ペテランセルが入っています。チームメイトのL.アルファンが,トップから5分以上遅れた6番手でゴールしたため,総合順位で見ると,トップのペテランセルと2位のアルファンとの差が11分15秒と前日より広がりました。なお,レースは残り2日間となっていて,14日目が225q,15日目が16qのSSです。
       
☆2輪復帰?(F1&MotoGP)
○ヘレスサーキットで行われている合同テスト4日目の走行が行われ,ルノーのH.コバライネンがトップタイムをマークしました。スーパーアグリF1は,前日までA.デビッドソンがステアリングを握っていましたが,4日目は佐藤琢磨にバトンタッチしていて,3台中3番手のタイムでした。
ところで,今回ルノーが走らせているマシンですが,昨年まで見られた通信関連会社『テレフォニカ』のロゴが見られませんでした。既にJTのスポンサー活動撤退は正式発表されていますので,今回のマシンからマイルドセブンが外れているのは当然です。しかし,テレフォニカについては,契約解除の正式発表はなされていません。にもかかわらずロゴがないということは,かねてから噂されているように,どうやらルノーへのスポンサー活動は終了したようです。これは,F.アロンソの移籍が大きく影響しているのは間違いありません。アロンソが移籍したのは,今シーズンからボーダフォンがメインスポンサーとなったマクラーレン・メルセデスです。スペインを代表する大企業の一つであるテレフォニカだけに,アロンソの移籍に伴ってスポンサー活動を展開していきたいところですが,ライバル会社がメインスポンサーとなっているチームに動くわけにはいきません。そこで,このところ噂されているもう一つの点は,テレフォニカがF1から撤退し,MotoGPへのスポンサー活動を展開するのではないかということです。ただし,MotoGP側からすると,テレフォニカの復帰ということになります。テレフォニカは,以前MotoGPの方にスポンサー活動を展開していました。故加藤大二郎選手が,テレフォニカカラーで参戦していたのを記憶されている方も多いのではないかと思います。F1へのスポンサー活動になったのは,テレフォニカが支援してきたスペイン人ライダーの若き英雄D.ペドロサが,MotoGPクラスにステップアップする際,レプソルがメインスポンサーを務めるホンダワークスチームに移籍することになったときです。ペドロサの支援が困難となったとき,スペイン人ドライバーであるアロンソが活躍していたので,F1へとスポンサー活動を変更したという経緯があります。さて,テレフォニカの今後ですが,最も有力視されているのが,ヤマハのワークスチームのメインスポンサーとなることです。JT傘下のキャメルのスポンサー活動撤退を受けて,ヤマハワークスはメインスポンサーを失った形となっています。ロッシの母国であるイタリアだけでなく,スペインをはじめ世界的に人気を得ているV.ロッシのいるヤマハワークスだけに,テレフォニカとしては十分スポンサー活動をする価値があるのは間違いありません。今シーズンのヤマハワークスは,テレフォニカカラーでの走行という可能性が高まったと言えるでしょう。ちなみに,ロッシ本人は,元々タバコ広告を拒絶するところがありましたので,今回の噂通りになれば,ロッシにとっても大歓迎ということになるでしょう。
2007/1/19(金)
☆開幕(WRC)
○世界選手権としては他のどのカテゴリーよりも一足早く,WRCが開幕しました。その第1戦となるのは,ラリー・モンテカルロです。昨年のチャンピオンであるシトロエンのS.ローブは,今シーズンから再び活動を開始したワークスチームからのエントリーとなっています。昨年は,シトロエンの方針によりワークスチームが一時的に撤退していたため,一応プライベートチームからの参戦という形(とは言っても,実質的にはシトロエンの支援を受けていましたが)でチャンピオンを獲得していました。ワークス活動を休止している間,シトロエンは今シーズンから投入したニューマシンであるC4WRCの開発を行っていました。その開発が功を奏したのか,初日はローブが首位に立っています。2位には,チームメイトのD.ソルドがつけ,シトロエンのワンツーフィニッシュとなっています。3,4位にはフォード勢がつけ,M.グロンホルム,M.ヒルボネンの順となっています。昨シーズンも波に乗れないまま終了してしまったスバル勢ですが,やはり今年も出遅れていて,P.ソルベルグが5番手,C.アトキンソンが6番手です。ただし,スバルのマシンですが,開発の関係からシーズンの序盤戦は,苦労した昨シーズン型のインプレッサWRC2006での参戦となっています。
         
☆堅持
○11日目は,現地の治安状況悪化により,安全確保のため大会前にルート変更が行われ,リエゾンのみの走行でした。その翌日に12日目の走行が行われ,トラブルにより順位を落としていた元WRCチャンピオンでVWのマシンを駆るC.サインツがトップタイムをマークしました。総合トップにつけていた三菱のS.ペテランセルは,この日6番手のタイムだったものの,総合トップの座は守りました。総合2番手の同じく三菱のL.アルファンは,この日3番手タイムをマークし,総合2番手を守ると共に,ペテランセルとの差を1分20秒ほど短縮しています。三菱の増岡浩は,この日19番手でゴールしてしまったため,総合順位を一つ下げて6番手となっています。
      
☆昨年型(F1)
○ヘレスサーキットでの合同テスト3日目の走行が行われ,スーパーアグリF1のA.デビッドソンがルノーとウィリアムズをかわしてトップタイムをマークしました。ホンダが使用した昨年型マシンの改良版での走行となっているスーパーアグリですが,それが功を奏しているのか,昨年のチャンピオンチームを凌いでのトップとなりました。ただし,この日のルノーは,G.フィジケラ,H.コバライネン共に,新型マシンにつきもののトラブルを抱えての走行でした。ウィリアムズは,2日目までテストドライバーの中嶋一貴がステアリングを握っていましたが,3日目はレギュラードライバーのN.ロズベルグがドライブし,4台中3番手のタイムでした。なお,4日目は,ルノーとスーパーアグリが走行する予定です。
2007/1/18(木)
☆テスト(F1)
○年が明けてから,各チームの今季型マシンの発表会が徐々に開かれ,さらに合同テストも開始されてきています。昨日からバレンシアにおいて,マクラーレン・メルセデスとBMW・ザウバーのドイツエンジンユーザー同士での合同テストを行いました。そこでは,ついにチャンピオンナンバー「1」をつけたマシンが走行を開始したのです。3台のみの走行でしたが,2年連続チャンピオンのF.アロンソが,初めてのチーム,初めてのマシンにもかかわらずトップタイムをマークしています。また,バレンシアより1日早く,ヘレスにおいても合同テストが始まっています。初日はルノーとウィリアムズが,2日目からはそれにスーパーアグリF1が加わってのテストとなっています。2日間とも,アロンソがチームを去り,チャンピオンチームのエースドライバーとなったルノーのG.フィジケラがトップタイムをマークしています。スーパーアグリは,今季からチームに加わったA.デビッドソンがステアリングを握り,2番手タイムをマークしています。ウィリアムズは,今年テストドライバーとなった中嶋一貴がステアリングを握っていて,4台中3番手のタイムでした。
2007/1/17(水)
☆初トップタイム(パリダカ)
○ダカールラリーの10日目の走行が行われ,BMWのマシンを駆るA.アティアがこの日のトップタイムをマークしました。彼にとって自身初のトップタイムになります。2番手のタイムでゴールしたのが,今年もツキに見放された形が続いていた三菱の増岡浩でした。この2番手という成績は,今年のレースでは自身最高位ということになります。ただし,総合で5番手というところは変わりありません。前日に総合トップに立った三菱のS.ペテランセルですが,この日は4番手タイムでゴールし,総合トップの座を守っています。総合2位で同じく三菱のマシンを駆るL.アルファンは,ペテランセルから2分ちょっと遅れてゴールしましたので,その分総合タイムでも遅れたことになります。前日に大きなトラブルにより優勝争いから脱落したVWのC.サインツとG−D.ビリエですが,この日はそれぞれ5番手と15番手でゴールし,今レース前半戦の走りと比べると,やはり失った流れはなかなか取り返せないなという感じを抱かせます。
2007/1/16(火)
☆トップ浮上(パリダカ)
○ダカールラリーの9日目の走行が行われました。休息日前まではVW勢の好調さ,そして三菱勢の相次ぐトラブルが鮮明に出ていましたが,休息日明けの8日目から徐々に風向きが変わってきていました。そして,ついに9日目には,三菱勢に追い風がもたらされました。前日まで総合トップだったG−D.ビリエのマシンはエンジンが壊れ,C.サインツのマシンには深刻な電気系のトラブルが発生して脱落しまったのです。それに対する三菱勢は,L.アルファンがこの日の2番手タイムを,S.ペテランセルが3番手タイムをマークし,ペテランセルが総合トップに,アルファンが総合2位に浮上するという三菱のワンツー体制となりました。9日目のトップタイムは,オリジナルのバギーマシンで参戦し続けているJ−L.シュレッサーで,彼は総合でも3位に浮上してきています。優勝争いの方ですが,総合3位のシュレッサーはトップから1時間25分以上の差をつけられているのに対して,総合2位とトップとの差はわずか8分弱ですので,三菱の2台(どちらのドライバーも優勝経験あり)での争いに絞られたと言えるでしょう。なお,増岡浩ですが,この日の4番手タイムをマークして,総合でも5番手に再浮上してきました。
       
☆連覇に向け(SBK)
○オーストラリアのフィリップアイランドで,3日間にわたって行われたピレリテストが終了しました。昨年のチャンピオンでドゥカティのマシンを駆るT.ベイリスは,3日間ともトップタイムをマークしました。王者としての貫禄を見せると同時に,連覇に向け好発進した形となりました。2日目,3日目共に2番手タイムをマークしたのが,ベイリスのチームメイトであるL.ランツィで,ドゥカティの今季型マシンの仕上がりの良さを見せています。「3日間とも」といえば,ホンダのマシンを駆るJ.トスランドが3日間とも3番手のタイムをマークしました。昨シーズンの後半から結果を出してきたCBR1000RRですが,その流れのよさが年を越しても残っているのかもしれません。
2007/1/15(月)
☆アジアへ(F1)
○F1を開催する国は,これまでヨーロッパ中心でした。しかし,ここ数年の間でその枠組みが徐々に壊れていき,いろいろな国が名乗りを上げるようになりました。中でもアジア地域への進出が目についてきていて,その流れはさらに拡大しているようです。このところ噂に上っているのを集めてみると,来年以降1年ごとにアジアでの開催が増える可能性があるようです。まず2008年ですが,シンガポールGPの開催決定が間近に迫っているとのことです。そして,2009年に開催が噂されるのが,このところ経済発展の目覚ましいインドで,デリーで開催されるのではないかという観測が流れています。さらに2010年には,お隣の韓国での開催が噂されています。もしそれが実現していくとすると,日本での開催が年に1回のみという現在の状態がさらに確立していく可能性が高く,鈴鹿での開催がさらに厳しくなることになります。世界的な観点で考えると,様々な国で開催されることはモータースポーツ発展にとっていいのかもしれません。しかし,日本とりわけ西日本の人間にとっては,鈴鹿での開催が厳しくなるのはちょっと寂しい気がしないでもありません。将来的には,鈴鹿と富士とで隔年開催というようなことも起こりうるかもしれませんね。
      
☆絶望(パリダカ)
○休息日を一日挟んで,ダカールラリーの後半戦がスタートしました。8日目の走行でトップタイムをマークしたのは,7日目にトップに浮上したVWを駆るG−D.ビリエでした。2番手のタイムは,これまた前日と同じように三菱のS.ペテランセルがマークし,総合でも2位に浮上しました。前日に総合トップの座は譲ったものの,それまではしばらくの間総合トップだったVWのC.サインツですが,トラブルにより大幅にタイムロスし,この日はトップから1時間以上遅れてゴール。総合で4位まで落ちてしまいました。総合3位には,この日3番手タイムでゴールした昨年のウィナーである三菱のL.アルファンが入りました。日本期待の三菱の増岡浩ですが,この日もトラブルに見舞われ,トップから約1時間30分弱遅れてゴールし,総合8位に後退しました。タイムで見ると2時間40分以上の遅れとなり,総合優勝は実質上絶望的となりました。今年のレースは,VW勢が絶好調で,総合トップ3を独占する状態でしたが,三菱勢も徐々にペースを上げ,8日目にして総合2位,3位に浮上してきました。タイム差から考えると,VWのビリエと,三菱のペテランセル&アルファンの3台での優勝争いに絞られてきたようです。
2007/1/14(日)
☆ベテラン(SBK)
○今年初めてとなる合同テストが,夏真っ盛りであるオーストラリアのフィリップアイランドで始まりました。今回のテストは,3日間にわたって行われる予定です。その初日の走行が行われ,昨年のチャンピオンであるドゥカティのT.ベイリスがトップタイムをマークして,その貫禄を示しました。2番手のタイムを,今シーズンから初参戦となるスズキのM.ビアッジがマークし,ベテランとしての貫禄と,WGPでのチャンピオンを獲得経験者としての実力を示しました。日本人では,今シーズン背水の陣で臨む覚悟のヤマハのマシンを駆る芳賀紀行が,J.トスランド,F.ニエトと同タイムでの3番手でした。
    
☆ダブルエントリー(JRR)
○デビューイヤーでいきなり125ccクラスのランキング2位を獲得し,ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き,その将来性を見せた富沢祥也の所属するFRSが,今シーズンの体制発表を行いました。その富沢は,今シーズンも125ccクラスへの参戦を継続し,チャンピオンを目指すことになりました。さらに,250ccクラスへも挑戦することにもなっていて,珍しい中・軽量級へのダブルエントリーをすることになりました。昨シーズンまでJSB1000クラスとST600クラスへのダブルエントリーという例はありましたが,この方法は今シーズンのレギュレーションで禁止されています。その他のクラスへの参戦ですが,これまで125ccクラスで実績を残してきた小室旭が,昨シーズンから正式採用となったGP−MONOクラスに参戦することになりました。いくつかのコンストラクターから,正式にこのクラス対応マシンが発売されるようになり,今後発展が期待されるクラスだけに,小室のように軽量級クラスからのエントリーという例が,今後も増えるのではないでしょうか。なお,小室については,チャンスがあれば125ccクラスへもエントリーする予定のようです。ところで,チームのメインスポンサーは,ブレーキパッドでお馴染みのプロジェクト・ミューが決定しています。
2007/1/13(土)
☆後退(パリダカ)
○ダカールラリーの7日目の走行が行われ,VWを駆るD.ヴィリエがこの日のトップタイムをマークし,総合でもトップに浮上しました。前日まで首位に立っていた元WRCチャンピオンで,ヴィリエのチームメイトでもあるC.サインツは,この日の3番手のタイムだったため,総合2位に後退しました。とは言っても,わずか1分40秒弱の遅れですので,パリダカからすると有って無きような差ではあります。今年のレースでは,パンクやクラッチトラブルに泣かされてずるずるとトップとの差をつけられ,タイトル奪取に黄色信号が灯っている三菱の増岡浩ですが,この日は4番手のタイムをマークし,総合で5番手まで浮上してきました。しかし,トップから1時間11分以上の差をつけられてますので,黄色信号がますます強くなってきていることに変わりありません。総合で三菱勢のトップは,3番手のS.ペテランセルで,トップから25分弱の遅れとなっています。
2007/1/12(金)
☆ライブ中継(F1)
○パナソニック・トヨタ・レーシングは,本日今シーズンの新車発表会を行います。その発表会ですが,何と同チームの公式ウェブサイトでライブ中継を行うということです。昨シーズンは思うような成績を収めることができなかったトヨタですが,今シーズンからトヨタのホームコースである富士スピードウェイで日本グランプリが開催されることもあって,力の入れ方は相当なものだと思われます。今回の発表会に参加するドライバーは,レギュラードライバーであるR.シューマッハとJ.トゥルーリ,そして今シーズンからサードドライバーとなったF.モンタニーの3名となっているようです。ドイツのケルンで開催されている『エクスポ21』の会場において,日本時間の19時(ドイツの現地時間は11時)から行われるこの発表会のライブ中継を,興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。なお,公式ウェブサイトのURLは,http://www.toyota-f1.comです。
2007/1/11(木)
☆元チャンピオン(パリダカ)
○ダカール・ラリー(通称パリダカ)の5日目の走行が行われ,前日まで総合トップだったVWのC.サインツがトップタイムをマークし,総合トップの座をキープしました。元WRCチャンピオンの実力を見せつけている感じです。他のVW勢も相変わらず好調で,トップ3をVWが占めている状況に変化がありません。それに対してなかなか波に乗れない三菱勢ですが,この日は優勝経験のある三菱のS.ペテランセルが2番手のタイムをマークしています。総合での三菱の最上位は,この日5番手のタイムをマークしたN.ロマの4番手です。
     
☆新天地(ルマン)
○昨シーズン途中でF1のシートを失った元チャンピオンのJ.ビルヌーブですが,今シーズンの去就が注目されていました。NASCARやDTMへの転向等様々な噂がありましたが,この度プジョーから発表があり,ルマン24に参戦することが決定しました。もし彼がここで優勝すると,F1,CART(現在のチャンプカーシリーズ),インディ500,そしてルマンと4つの大きな大会を制することとなります。もちろんこれは史上初の偉業となります。
     
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