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最新ニュース
2007/5/31(木)
☆復帰(MotoGP)
○250ccクラスに参戦中のホンダの高橋裕紀は,第4戦中国GPの2回目の予選で転倒し,昨年8耐の事前テストの際に骨折した左前腕部を再び骨折するという悪夢を味わいました。今回の転倒で昨年腕に入れていたプレートが曲がってしまうという状態になり,再度入れ直すという手術を行い,現在はリハビリに専念しています。その高橋が,今週末に行われる第6戦イタリアGPから復帰することになりました。ただし,まだレースウィーク全ての走行に耐えうるかどうか不安なところもあるようで,とりあえず明日行われる1回目のフリー走行に出走し,その時の状態で以後の走行をどうするか検討するとのことです。たとえ以後の走行をキャンセルすることになっても,レースの場に復帰できるところまでいったというのは喜ばしいことと言えますね。
     
☆今年こそ(8耐)
○29日(火)に都内のホテルにてハルクプロの鈴鹿8耐参戦体制発表会が行われました。それによると,今年の参戦体制は,JRRでもサポートしている急募.COMのスポンサードを受け,『急募.COM team HARC-PRO』として出場することになりました。ライダーは,昨年と同じく安田毅史&小西良輝のコンビとなっています。昨年との違いは,昨年ST600に参戦していた安田が今年はJSB1000に,昨年JSB1000に参戦していた小西が,今年はST600にフル参戦しているというように,立場が逆転しているということです。使用するマシンは,HRCワークス仕様のCBR1000RRWとなっています。一昨年の8耐は,青木治親&安田のペアで3位表彰台,昨年の8耐が安田&小西のペアで2位表彰台となっているハルクプロだけに,今年は優勝の番(?)ともいえます。JRRでは,昨シーズンまでと比べると今一つ成績の出ていないCBR勢ですが,8耐ではどうなるか楽しみですね。
2007/5/30(水)
☆2台体制(MotoGP)
○チームオリジナルの車体に,ホンダから供給されたエンジンを搭載するという独自のスタイルでフル参戦をしているのがチーム・ロバーツです。昨年からホンダ製のエンジンを搭載するようになり,特に中盤以降,ライダーであるK.ロバーツは上位争いに顔を出すようになりました。そして,カタルニアとポルトガルでのレースでは,3位表彰台をも獲得しています。ところが,800ccエンジンとなった今シーズンは,なかなか上位に顔を出せないばかりか,いつも下位争いを演じるという状態にまでなってしまっています。エンジンを供給しているホンダ自体,RC212Vになって十分な成績が出ているとは言えない状況ですので,エンジンにも下位に低迷している原因の一つがあるのかもしれません。しかし,ライダーのケニー自身も乗りにくさ等を指摘していますので,車体側が原因となっている可能性も高いと言えるのでしょう。ところが,1台体制で臨んでいる同チームですので,マシンの開発スピードがどうしても遅くなっているという現状があります。そこで,今週末に行われるイタリアGPでは,ケニーの弟で,元GPライダーのカーチス・ロバーツも同チームから参戦し,2台体制で臨むことになりました。こうすることで,マシン開発のスピードを上げようとするものです。なお,カーティス自身としては,2005年の最終戦以来の参戦となります。
2007/5/29(火)
☆運(IRL)
○第5戦となる伝統の『インディ500』の決勝レースが,インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われました。雨が降ると中止となるオーバルでのレースですが,今年のインディ500は,その雨とピットインのタイミングとで明暗が分かれる結果となりました。朝8時頃から雨が降り始め,この日の開催自体が危ぶまれたものの,スタート時刻が近づくと雨がやみ,路面を乾かす作業等のおかげもあって,予定通りの時刻にスタートを切ることができました。レースは序盤からアンドレッティ・グリーンレーシング(AGR),チーム・ペンスキー,チップ・ガナッシの3強チームのドライバーによりトップ争いが展開されていきました。レースが進行するにつれ再び雨雲が出始め,113周走行完了時点で雨により赤旗中断となりました。レースは既に半分以上走行していましたから,レギュレーション上はレース成立ではあったものの,雨がやむのではないかという主催者の判断により,天候の回復を待つことになりました。そして,1時間ほど経つと雨はやみ,レース再開となりました。この日のレースはクラッシュによるフルコースコーションが多かったのですが,155周目には9回目となるフルコースコーションが出されました。この時,ほとんどのドライバーはピットインしたものの,何人かはこの時のピットインを回避。結果的にこれが勝利の明暗を分ける形となりました。155周目に3位だったAGRのD.フランキッティは,ピットインを回避したことによりトップに浮上。レース再開以後もこのポジションをキープしていました。レース再開後も次々にクラッシュが発生していったのですが,Ma.アンドレッティが宙を舞うという大クラッシュを演じた際のコーションの最中となる165周目に再び雨が降り始めて赤旗中断。この時の雨の降り方は激しく,この時点でレース成立となりました。この結果,フランキッティの勝利となり,彼にとってうれしいインディ初制覇となりました。「運も実力の内」と言いますが,この日のフランキッティは,まさにこの言葉が当てはまりました。2位には,チップ・ガナッシのS.ディクソン,3位には,チーム・ペンスキーのH.カストロネベスが入っています。日本人勢は,松浦孝亮とロジャー安川が出場しましたが,それぞれ16位,21位という結果に終わりました。
     
☆雨(SBK)
○第7戦の決勝レースが,イギリスのシルバーストン・サーキットで行われました。雨の多いイギリスですが,この日は大雨に見舞われ,結局レース2は中止となっています。大雨の中行われたレース1で勝利したのは,昨年のチャンピオンであるドゥカティのT.ベイリスでした。このところ好調な走りを見せているヤマハの芳賀紀行は,ベイリスに2秒以上離されたものの,2位でチェッカーとなりました。3位には,芳賀のチームメイトのT.コーサーが入っています。ランキングトップであるホンダのJ.トースランドは,途中で転倒したこともあって8位でチェッカーとなりました。この結果,ランキング2位の芳賀は,トップのトースランドとの差を少し縮め,23ポイント差となってきました。
併催で行われているWSSは,28周の予定だったレースを22周に短縮して決勝レースが行われました。フルウェットレースを制したのは,ヤマハのA.ウェストでした。2位が,ホンダのR.ハームス,3位には,唯一のフル参戦日本人ライダーであるホンダの藤原克昭が入っています。ランキングトップを行くホンダのK.ソフォーグルは,リタイアを喫してノーポイントに終わっています。
2007/5/28(月)
☆初優勝(JRR)
○第4戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,ここをホームグラウンドとするカワサキのマシンを駆る柳川明がホールショットを奪い,以後彼を中心にレースが進んでいきました。序盤は柳川vsスズキの秋吉耕佑のトップ争い,以後柳川vsヨシムラの酒井大作,そして柳川vsヤマハの中須賀克行とバトルが進んでいきました。柳川は九州出身ですし,秋吉や中須賀も九州男児。酒井は昨年までカワサキに所属していましたから,オートポリスは走り慣れたコース。そうしたいわゆる「地元」的なライダーでのバトルとなりましたが,最終的には中須賀がうれしいJSB初優勝を飾りました。これまでトップ走行中にリタイアを喫して優勝できていなかったですから,彼にとってはそうした鬱憤を晴らす勝利となったことでしょう。地元だけに誰よりも優勝が欲しかった柳川でしたが,オートポリスでは4年連続2位という形で終わりました。
ST600クラスは,序盤で混戦から抜け出した開幕戦のウィナーであるヤマハの佐藤裕児が,そのまま後続との差を広げていき,独走で今季2勝目を挙げました。2位争いは6台でのバトルとなりましたが,ヤマハの奥野正雄が2位に入り,3位はホンダの野田英樹となっています。
250ccクラスは,開幕から連勝を続けているヤマハの宇井陽一が,ポールからスタートしてそのまま後続との差を広げ,独走で3連勝を飾りました。2位にはヤマハの濱本裕基が,3位にはホンダの富沢祥也がそれぞれ単独走行でゴールしています。
125ccクラスは,トップグループのライダーが次々に転倒リタイアしていくというようなレース展開となり,最終的にはヤマハの井出敏男と徳留真紀のチームメイト同士のトップ争いとなり,結局ポールスタートの井出が優勝しました。3位には,ホンダの岩田寛臣が入っています。
GP-MONOクラスは,レース中盤で平石理が他車と接触してメインストレート上で転倒。レスキューが彼を助けたりマシンを処理したりするのには危険だということもあって,赤旗が提示されました。残り5周という形で2ヒート目のレースが行われ,森孝嘉が今季初優勝を飾りました。2位,3位にはそれぞれ岡田義治と山本晃大が入っています。
    
☆独走(F1)
○伝統の第5戦モナコGPの決勝レースが行われました。ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのF.アロンソは,レース序盤からトップの座を守り,徐々に後続との差を広げていきました。結局最後まで彼を脅かすものは現れず,今季2勝目をモナコ2連覇という形で挙げました。2位には,ルーキーながら開幕以来ずっと表彰台を獲得し続けているマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが入り,同チームのワンツーフィニッシュとなりました。この結果,ランキングポイント争いでアロンソとハミルトンが同ポイントで並び,優勝回数の差でアロンソがトップに躍り出ました。3位には,ここまで連勝してモナコを迎えたフェラーリのF.マッサが入っています。前戦でうれしい今季初ポイントを獲得したスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,なかなか順位を上げることができないままチェッカーとなり,17位でのフィニッシュでした。しかし,彼にとってはこれがモナコ初完走となります。
2007/5/25(金)
☆どちらも(F1)
○第5戦となる伝統のモナコGPが開幕し,初日はフリー走行が行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,午前・午後共にマクラーレン・メルセデスのF.アロンソでした。特に午後の走行では,唯一の1分15秒台をマークしています。2番手タイムが,フェラーリのK.ライコネンでした。午前中のフリー走行では5番手タイムだったのですが,午後ではきっちりと結果を出してきた感じです。3番手タイムをマークしたのは,アロンソのチームメイトで,ルーキーシーズンながら現在ランキングトップをいくL.ハミルトンでした。午前中の走行では2番手タイムを出していて,非凡なところを今回も出しています。ただし,午後の走行において,1コーナーで自身初となるクラッシュを演じてしまいました。このクラッシュは,右フロントタイヤが脱落するほどのもので,ルーキーにモナコの洗礼を浴びせた形となりました。なお,前戦においてチームに初ポイントをもたらしたスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,午前・午後の走行が,それぞれ14番手,13番手のタイムとなっています。
2007/5/24(木)
☆古巣で(8耐)
○『鈴鹿8耐』の前哨戦となる『鈴鹿300q耐久ロードレース』は,来月10日に決勝レースが行われますが,そのエントリーリストが先日発表されました。それによると,今シーズンJRRのJSB1000クラスでは,WINs SUZUKI RTからフル参戦している秋吉耕佑が,昨シーズン所属していたヨシムラからのエントリーとなっています。彼のペアライダーは,今シーズンもSBKにフル参戦している加賀山就臣です。今季ヨシムラからJRRにエントリーしている渡辺篤と酒井大作がもう一つのペアとなっていますので,どうやら今シーズンのヨシムラは,秋吉&加賀山と渡辺&酒井の2台体制で8耐に臨むことになるのでしょう。昨年の優勝チームであるTSRは,その時の優勝ペアである伊藤真一&辻村猛で今回もエントリーしています。開幕前のテストで転倒し,大腿骨骨折の重傷を負ったため,欠場状態が続いている2年連続チャンピオンの伊藤ですが,どうやら鈴鹿300qが復帰第1戦となりそうです。常に優勝候補筆頭にあげられるHRC勢ですが,鈴鹿300qは,SBKチャンピオンの清成龍一と,JRRにHRCからフル参戦している手島雄介がペアを組み,SBKで清成のチームメイトであるJ.レイと,HRCの開発ライダーを務める超ベテランライダーの岡田忠之がペアを組んでの2台体制となっています。果たして本番の8耐でも,このペアリングでHRCは臨むのでしょうか?このところ8耐で表彰台の常連となっているハルク・プロですが,昨年と同じく安田毅史&小西良輝ペアでのエントリーとなっています。今シーズン好調なモリワキは,森脇尚護&山口辰也の強力ペアとなっています。桜井ホンダですが,亀谷長純と武田雄一が参戦しますが,この2人でペアを組んでおらず,それぞれ1人体制でのエントリーとなっています。同様に1人体制でのエントリーとなっているのは,ホンダの徳留和樹,ヤマハの阿部典史,中須賀克行,カワサキの柳川明などです。
2007/5/23(水)
☆同タイム(MotoGP)
○決勝直前から降り始めた雨により,波乱の中でのレースとなったルマンでのフランスGPでしたが,一夜明けてMotoGPクラスの合同テストが同地で始まりました。初日の走行は,午前中が前日の雨のためにウェットコンディションで,午後からはドライコンディションの中で行われました。この日は,ホンダのD.ペドロサ,スズキのJ.ホプキンス,ドゥカティのC.ストーナーの3人が同タイムでのトップタイムでした。ヤマハのV.ロッシが5番手タイム,ホンダのN.ヘイデンは相変わらず上位に顔を出せずに10番手タイムでした。フランスGPを制したスズキのC.バーミューレンですが,テストには参加しているものの,タイムについては未発表のため,何番手タイムかは分かりません。なお,残念ながら母国GPを転倒によりリタイアとなってしまったカワサキのR.ド.ピュニエとヤマハのS.ギュントーリの2人は,大事を取って休養にしたため,テストをキャンセルしています。
2007/5/22(火)
☆完勝(BSB)
○第5戦の決勝レースが,スネタートン・サーキットで行われました。レース1では,HM Plant Honda Racingの清成龍一とJ.レイのチームメイト同士のバトルとなり,昨年のチャンピオンである清成が貫禄の勝利を収めました。3位には,ドゥカティのマシンを駆るL.ハスラムが入っています。レース2でも,清成とレイとがトップ争いをしながら,後続との差を広げていきました。ところが,残り5周となったところで他のライダーの転倒によりセーフティーカーが導入されるという事態となり,それまでつけていた差が帳消しとなってしまいました。しかし,波に乗る2人はそのことをもはね返し,見事このレースも清成&レイのワンツーとなりました。まさに,同チームの完勝に終わったという形となりました。このレースの前までランキングトップだったドゥカティのG.ラビッラは,レース1が6位,レース2がリタイアに終わり,清成がダブルウィンを達成したことにより,清成がラビッラに11ポイント差をつけてランキングトップ立ちました。
2007/5/21(月)
☆大波乱(MotoGP)
○第5戦フランスGPの決勝レースが,ルマンにあるブガッティ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,決勝レーススタート直前に小雨が降り始めました。ですが全てのライダーは,ドライ用セッティングでのスタートとなりました。路面が濡れ始めると,どのライダーも徐々にピットインしていき,ウェット用マシンに乗り換えていきました。雨脚が強まり,それにつれて路面状況が滑りやすくなると,1台1台と足下をすくわれるマシンが増えていき,サバイバル状態となりました。そのような中,スズキ&ブリヂストンタイヤのパッケージングのマシンを駆るC.バーミューレンがトップに浮上。後続との差をどんどん広げていき,結局2位に入ったホンダのM.メランドリに12秒以上の大差をつけ,うれしい初優勝を圧勝で飾りました。スズキの優勝は6年ぶりで,もちろん4サイクルマシンになってからは初めてです。3位には,ランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーが入っています。表彰台のメンバーを見ると,マシンこそ違え,全てBSタイヤユーザーです。ウェットでの強さを見せつけると共に,ミシュランタイヤの地元での表彰台独占ですから,ミシュランとしては心中穏やかならざるところがあるのではないかと思われます。ストーナーとランキング争いをしているヤマハのV.ロッシとホンダのD.ペドロサですが,それぞれ6位,4位でチェッカーとなり,ストーナーとのポイント差がさらに広がりました。昨年のチャンピオンであるホンダのN.ヘイデンですが,徐々にポジションアップしていって今シーズン初の表彰台が期待されましたが,後のこり2周というようなところで転倒し,リタイアに終わりました。日本人勢ですが,玉田誠が我慢の走りを展開して9位でゴールしました。もちろんこれは,彼にとっての今季ベストリザルトとなります。もう一人の日本人ライダーであるホンダの中野真矢は,転倒リタイアに終わっています。なお,このレースは,全部で12台完走でした。
250ccクラスは,ランキング争いをしているアプリリアのJ.ロレンゾと,ホンダのA.ドビツィオーゾとのバトルとなりました。この2人の争いは最後まで続き,結局ロレンゾが逃げ切って今季4度目のポールトゥーウィンを達成しました。3位には,アプリリアのA.デ.アンジェリスが入っています。日本人勢トップは,ホンダの青山周平の9位でした。アプリリアのマシンを駆る関口太郎は,14位でチェッカーを受け,2戦連続してポイント獲得となりました。KTMの青山博一は,マシントラブルでリタイアとなっています。
125ccクラスは,4台でのトップ争いが展開され,アプリリアのS.ガデアが今季初優勝を飾りました。2位,3位には,それぞれデルビのL.ペセック,ホンダのB.スミスが入っています。予選3番手からのスタートとなって期待されたKTMの小山知良でしたが,徐々にポジションダウンしていき,結局10位でのゴールに終わりました。4戦連続ポールスタートとなったアプリリアのM.パッシーニですが,今シーズン恒例となってしまった感のあるマシントラブルが発生し,またもやリタイアに終わっています。
      
☆久々(FN)
○第3戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。ホールショットはポールシッターの松田次生が奪ったものの,オープニングラップからペースを上げたのが,3番グリッドからスタートしたPIAA NAKAJIMAの木暮卓史でした。1周目をトップで戻ってくると,後続との差をどんどん広げていきました。結局2回ピットに入ったもののゆとりでトップの位置をキープし,2004年の開幕戦以来となる優勝を独走で飾りました。木暮にとっては,キャリア2度目の優勝となります。2位には,DHG TOMSのA.ロッテラーが,3位にはmobilecast IMPULの松田が入っています。前戦のウィナーであるArabianOasis IMPULの本山哲は,2番グリッドからのスタートとなりましたが,徐々にペースダウンし,結局6位でチェッカーとなりました。なお,エンジン別で見ると,1位の木暮がホンダですが,2位から9位までは全てトヨタエンジンで,やはりトヨタ優勢という状況に変わりはありませんでした。
2007/5/20(日)
☆初ポール(MotoGP)
○第5戦フランスGPの2日目の走行が行われ,MotoGPクラスは予選が行われました。ここで速さを見せたのは,フィアット・ヤマハのC.エドワーズでした。最終ラップでの渾身のアタックで,昨年990ccマシンでマーク(ライダーはD.ペドロサ)されたサーキットレコードを更新するタイムをマークし,見事自信初となるポールを獲得したのです。2番グリッドは,ここまで3勝してランキングトップをいくドゥカティのC.ストーナーでした。3番グリッドは,初日から速さを見せていたホンダのC.チェカでした。初日はトップ3を独占したホンダ勢ですが,予選は結局いつもと変わらないような感じで,当然といえば当然ですが,まだまだ開発が不十分なのかなという印象です。
250ccクラスは2回目の予選が行われ,ここまでランキングトップでアプリリアのマシンを駆るJ.ロレンゾがトップタイムをマークし,今シーズン4回目となるポールを獲得しています。2番グリッドがホンダのJ.シモン,3番グリッドがアプリリアのH.バルベラとなり,スペイン人ライダーがトップ3を独占した形となりました。日本人ライダーの最速はKTMの青山博一で,10番グリッドからのスタートとなりました。
125ccクラスも2回目の予選が行われ,今シーズン予選では圧倒的な強さを見せているアプリリアのM.パッシーニが,4戦連続となるポールを獲得しました。ホンダのマシンを駆るB.スミスが,自身最高位の2番グリッド,そして自身初となるフロントローを獲得しました。そして,3番グリッドを獲得したのが,このサーキットを得意とするKTMの小山知良でした。
       
☆連続ポール(FN)
○第3戦の予選が,ツインリンクもてぎで行われました。今回の予選は,FNでは初となるスペシャルステージ形式で行われました。これは,SGTや鈴鹿8耐等で恒例となっている予選形式で,1台ずつコースインしていって,タイムアタックをするというものです。今回の予選は,途中で雨がパラパラ落ちるという天候でしたので,運も左右する状況となりました。ただ,雨の量はそれほどでもなかったようで,雨により大きな影響を受けたドライバーは見られなかった模様です。そのような中でトップタイムをマークしたのは,IMPULの松田次生でした。彼のポール獲得は,2戦連続となります。2番グリッドを獲得したのが,前戦のウィナーで,初日にトップタイムだったIMPULの本山哲でした。3番グリッドがNAKAJIMAの木暮卓史で,奇しくも前戦と同じ前戦と同じ結果となっています。
2007/5/19(土)
☆今シーズン初(MotoGP)
○第5戦フランスGPが開幕し,MotoGPクラスはフリー走行が行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,昨年の勝者であるホンダのM.メランドリでした。2番手,3番手タイムをそれぞれD.ペドロサ,C.チェカのホンダ勢がマークしています。800ccエンジンとなった今シーズンですが,他メーカーがキープコンセプトで臨んだのに対して,ホンダはV5からV4エンジンへと大幅なチェンジで臨んできました。そのことが影響してか,思うような成績が出てないのが,昨年このクラスでの各種タイトルを独占したホンダでした。今シーズン初となるトップ3独占ですが,このことはホンダの反撃ののろしとなるのでしょうか。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,今シーズンから同クラスにステップアップしてきたKTMのM.カリオが,セッションの最後の最後でトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。もちろん彼にとって今シーズン初となります。暫定の2番グリッドを現在ランキングトップのJ.ロレンゾが,暫定の3番グリッドをH.バルベラが獲得しています。日本人勢では,カリオのチームメイトである青山博一の暫定9位が最高でした。
125ccクラスは,ここまでランキング2位を行く,アプリリアのG.タルマクシがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。4戦連続ポールを狙うM.パッシーニは,暫定の2番グリッドを獲得しています。小山知良は,暫定の7番グリッドとなっています。
      
☆波に乗って(FN)
○今日から第3戦がツインリンクもてぎで開幕しますが,その前日に合同テストが行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,前戦で久々の勝利を挙げたIMPULの本山哲でした。未勝利に終わった昨年の鬱憤を晴らすかのような勝利でしたが,その勢いがまだ続いているかのような結果となっています。2番手タイムは,昨年の覇者で,前戦はチームメイト(松田次生)との接触によりリタイアに追い込まれた同じくIMPULのB.トレルイエでした。3番手タイムは,ホンダエンジンユーザーで一番結果を残しているともいえるPIAA NAKAJIMA勢の一人である木暮卓史でした。
2007/5/18(金)
☆走行か(MotoGP)
○今日から第5戦フランスGPが開幕しますが,250ccクラスでジレラのマシンを駆るR.ロカテリが,とりあえず走行してみるようです。第2戦スペインGPのフリー走行2で,チームによればマシントラブルが原因ではないかということですが,タイヤバリアに激突するというアクシデントに見舞われました。この事故により,顔面や左足首の骨折などの重傷を負ってしまいました。一時期は,生命の心配をもされるほどのものでした。数週間前からエアロバイク等を使ってのトレーニングを開始したようですが,体調の回復具合はまだまだという状態。フランスGP開幕前の記者会見では,全セッションに走行できるかは分からないということでしたので,おそらく体調と相談しながらの走行になるものと思われます。途中で今回のレースを取りやめとなる状況も十分考えられますが,怪我の大きさから考えると,この時期で走行できただけでも十分なのかもしれませんね。
2007/5/17(木)
☆2日連続(F1)
○4日間にわたる合同テストが,南フランスにあるポールリカール・サーキットで行われています。2日目の走行では,ルーキーながら現在ランキングトップをいくマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがトップタイムをマークしました。初日も彼が最速でしたので,2日連続トップタイムということになります。2番手タイムは,ポールトゥーウィンで2連勝を飾っているフェラーリのF.マッサがマークしています。前回のレースで念願の初ポイントをチームにプレゼントしたスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,2日目にステアリングを握り,5番手タイムをマークしています。これは,ホンダのR.バリチェロ,トヨタのR.シューマッハ,ウィリアムズのA.ブルツよりもタイムが上で,ジャパンパワーではトップタイムということになります。
      
☆代役(MotoGP)
○先日行われた中国GPのフリー走行2で転倒し,右前腕に裂傷を負ってしまったカワサキのO.ジャックは,まだ手を動かすことができない状態のため,明日から開幕するフランスGPを欠場することになりました。ジャックにとっては母国GPですので,さぞかし残念なことだろうと思われます。そして,カワサキから発表があり,ジャックの代役として元250ccクラスのGPライダーで,現在はSBKでカワサキのマシンを駆っているF.ニエトが出場することになりました。全く初めてのMotoGPクラスで大変だろうとは思いますが,2002年に250ccクラスで勝ったことのあるサーキットだけに,少しは走りに好影響が出るのではないでしょうか。
2007/5/16(水)
☆緊急参戦(IRL)
○世界4大レースの一つ『インディ500マイルレース』は,IRLシリーズの第5戦として今シーズンは開催され,既にこのレースならではの予選が始まっています。そうした状況の中,元フル参戦ドライバーであるロジャー安川が,急遽参戦することになりました。彼がステアリングを握ることになったのは,一昨年所属した経験のあるドレイヤー&レインボールドというチームからで,インディアナポリスに本拠を置く住宅建設関連会社のスポンサードを得て走らせることになりました。緊急参戦ではあるものの,チームは以前所属していたところですし,スタッフは2003年に彼が所属していたスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングの時のメンバーばかりだということで,少しは負担が軽くなるのかもしれませんね。
2007/5/15(火)
☆完勝(SBK)
○13日に第6戦の決勝レースがイタリアのモンツァで行われました。予選のスーパーポールで見事ポールポジションを獲得したのは,ヤマハの芳賀紀行でした。彼の所属するイタリア・ヤマハは,ここモンツァを拠点とするチームですから,チームにとって母国でのレースとなるだけに,幸先のいい形となったわけです。さらに,予選だけでなく,決勝レースでもいい形となったのです。ポールからスタートしたレース1でしたが,一時期6位まで順位を下げたものの,徐々に順位を回復。ランキングトップをいくホンダのJ.トースランドとのバトルとなりましたが,彼のペースが徐々に落ち始め,レース1を芳賀が見事にポールトゥーフィニッシュで制しました。レース2もポールからスタートした芳賀が,コースレコードをマークしながらトップを快走し,見事ポールトゥーフィニッシュで今季初のダブルウィンを果たしました。まさに芳賀にとって完勝と言える一日でした。この勝利により,チャンピオン争いでトップのトースランドとの差を34点まで縮めてきました。
2007/5/14(月)
☆快挙(F1)
○第4戦スペインGPの決勝レースが,14万人をはるかに超える超満員のカタルニア・サーキットで行われました。スタート直後の1コーナーで,ポールからスタートしたフェラーリのF.マッサと,2番手でスタートしたマクラーレン・メルセデスのF.アロンソとの間でバトルがありました。マッサはイン側を何とか抑えてトップをキープしたものの,行き場を失ったアロンソはコースオフを喫してしまい,順位を4番手に下げてしまいました。抜き所の少ないカタルニアだけに,アロンソにとってこれは大きなハンディとなってしまいました。トップに立ったマッサは,2番手走行のマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンとの差を徐々に広げていき,独走態勢を築き上げました。3位を走行していたフェラーリのK.ライコネンが,トラブルによりリタイアとなり,自動的にアロンソが3位に浮上。結局,表彰台はこの3人がこのままの順位で上がり,マッサは2戦連続ポールトゥーフィニッシュでの優勝を飾りました。驚異の新人ハミルトンは,ルーキーの開幕からの表彰台獲得記録が4まで伸び,ランキングで何とトップに躍り出ました。
完走14台とサバイバルレースとなったスペインGPですが,粘り強い走りを見せたのがスーパーアグリF1の佐藤琢磨でした。残り7周となったところまで8位ルノーのG.フィジケラ,9位が琢磨という状態でしたが,フィジケラが変則3回作戦を敢行してピットイン。残り6周目でピットアウトしてコースインしようとしていたフィジケラを,プッシュプッシュで走行していた琢磨がぎりぎりでかわし,ポイント圏内の8位に浮上。抜き所の少ないのも幸いして,琢磨がそのまま逃げ切り,ついに8位でフィニッシュしました。琢磨にとっては,BARホンダ時代である05年のハンガリーGP以来のポイント獲得となります。そして,何よりもスーパーアグリF1にとっては,チーム創設2年目にして悲願の初ポイント獲得ということになりました。本当におめでとうございました!!
        
☆ベテラン(JRR)
○第3戦の決勝レースが,筑波サーキットで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,2回も赤旗となる荒れたレースとなりました。こういう時に力を見せるのが,経験に勝るベテラン勢です。2回の赤旗提示後トップに浮上したのは,カワサキの柳川明でした。抜き所が少なく,バックマーカーが頻繁に登場することになる筑波サーキットですが,2位との間を徐々に広げていって独走態勢を築き,うれしい今季初優勝を飾りました。2位争いは,スズキの秋吉耕佑と,ヤマハの阿部典史というベテラン同士の争いとなりましたが,秋吉が逃げ切り2位表彰台を獲得しました。ノリックは,3位となったものの,全日本復帰して初の表彰台獲得となりました。ところで,2回の赤旗となったということは,3回スタートがあったということになりますが,そのいずれもノリックがホールショットを奪っています。GPで何度もロケットスタートを見せた彼ですが,その韋駄天振りは健在というところでしょうね。
ST600クラスは,今シーズンカワサキに移籍した高橋英倫と,ホンダの小西良輝との間でバトルが繰り広げられ,最終ラップの第2ヘアピンで高橋がトップに浮上してそのまま逃げ切り,2001年以来2度目となる優勝を飾りました。
250ccクラスは,前戦のウィナーであるヤマハの宇井陽一が独走態勢を築き,連勝を挙げました。2位争いが熾烈となり,及川誠人と高橋巧との間でバトルが繰り広げられました。このバトルはフィニッシュラインを超えても分からないという微妙な差でした。最後は写真判定となり,結局及川が2位表彰台を獲得しました。
125ccクラスは,岩田裕臣と徳留真紀との間でバトルが繰り広げられ,最終ラップの1コーナーで岩田がトップに浮上してそのまま逃げ切り,本当に僅かの差で全日本初優勝を飾りました。
GP−MONOクラスは,中木亮輔と小室旭との間でトップ争いとなりました。17周目にトップに躍り出た中木がそのまま逃げ切り,彼もうれしい初勝利を挙げました。
2007/5/13(日)
☆僅差(JRR)
○第3戦の予選が,JRR開催サーキットの中で最もタイトなレイアウトとなっている筑波サーキットで行われました。JSB1000クラスは,スズキの秋吉耕佑がコースレコードをマークしてポールポジションを獲得しました。2番グリッドは,ヤマハの阿部典史が獲得しています。ロケットスタートに定評のあるノリックだけに,今日行われる決勝レースでは,いきなりトップ浮上ということも十分考えられるでしょう。開幕直前のテストで鎖骨骨折の重傷を負っていた昨年の250ccクラスチャンピオンの横江竜司は,今回がJSBクラスのデビューレースとなります。まだ怪我は完全には癒えていないものの,8番グリッドを獲得しています。今回の予選は,とても僅差な状況となっていて,15番グリッドを獲得した辻村猛までが,ポールから1秒以内の差となっています。なお,ヤマハの中須賀克行は,2回目の予選開始早々に転倒し,肺挫傷の重傷を負ってしまいました。そのため,決勝レースの出場は,見合わせることになっています。
ST600クラスは,超ベテランがいい走りを見せ,元GPライダーの新垣敏之がポール,小西良輝がセカンドグリッドを獲得しています。特にポールの新垣は,テストで右手首の甲を骨折していて,まだピンが中に入っている状態でのポール獲得となっています。
250ccクラスは,開幕戦のウィナーである宇井陽一が,唯一57秒台に入る走りを見せてポールを獲得しています。このサーキットをあまり得意としていない彼だけに,苦手意識を克服するのにいい経験となったのではないでしょうか。
      
☆3戦連続(F1)
○第4戦スペインGPの予選が,カタルニア・サーキットで行われました。ポールを獲得したのは,フェラーリのF.マッサで,彼にとって通算6度目,3戦連続のポールということになりました。2番グリッドは,母国GP制覇を目指すマクラーレン・メルセデスのF.アロンソでした。3番,4番グリッドは,それぞれフェラーリのK.ライコネン,マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが獲得し,今シーズンの2強がフロントロー,セカンドローを分け合う形となりました。ジャパンパワーでは,トヨタのJ.トゥルーリの6番グリッドが最高位です。ホンダパワー勢は,今シーズンとしては珍しく(?)4台とも第1ピリオドを通過することができました。ただし,第2ピリオド通過まではいくことができませんでした。特に期待の佐藤琢磨は,第2ピリオドの途中でトラブルによりマシンがストップするという残念な結果となっています。
2007/5/12(土)
☆地元で(F1)
○第4戦スペインGPが開幕し,初日はフリー走行が行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,母国GP制覇に燃えるマクラーレン・メルセデスのF.アロンソでした。新人ながら開幕から3戦連続して表彰台を獲得するという新記録を達成しているチームメイトのL.ハミルトンは,午前中の走行でトップタイムをマークし,午後の走行は5番手タイムでした。この日の2番手タイムは,ルノーのG.フィジケラがマークし,3番手タイムをチームメイトのH.コバライネンがマークしています。ホンダエンジンユーザーであるホンダレーシングF1とスーパーアグリF1ですが,この日は珍しく(?)本家であるホンダレーシングの方がスーパーアグリよりもいいタイムをマークしていました。
2007/5/11(金)
☆年2回(F1)
○F1界のボスであるb.エクレストンから発表があり,来シーズンからスペインのバレンシアでF1を開催することが決定しました。バレンシアとの契約期間は,7年間ということです。現在スペインGPはバルセロナで開催されていて,同地との契約では2011年まで開催されることが決定しています。つまり,1国1開催という原則のあるF1ですが,スペインに関してはあと4年間は例外ということになります。ただし,この原則というのは絶対的なものでなく,実際我が国でも鈴鹿と岡山国際サーキット(当時はTIサーキット英田)の2カ所で開催されていましたし,M.シューマッハの全盛時代には,ドイツでも年2回開催されていました。元々モータースポーツ人気の高いスペインである上に,F.アロンソのチャンピオン獲得により,さらにその熱が高まっている状態ですから,年2回開催というのも十分に頷けることではないでしょうか。それにしても,スペインでは,F1だけでなくMotoGPも年2開催されていますので,レースファンとしては何ともうらやましい感じですね。ところで,バレンシアのレースは,パーマネントサーキットではなく公道を使ってのものとなるそうです。
2007/5/10(木)
☆全クラスに(MotoGP)
○中・小排気量クラスにおいて強さを発揮しているのが,アプリリアユーザーの中の中心的存在であるチーム・アスパルです。このチームを率いているのが,スペインの英雄であるJ.マルチネスです。その彼が,先日行われた中国GPの会場において,来シーズンからMotoGPクラスへも進出する計画であることを認めたそうです。そこで注目されるのが,どのマシンを使うかということです。3クラスとも同じメーカーのマシンとなると,MotoGPクラスのマシンを持たないアプリリアでは不可能なこと。必然的にホンダかヤマハということになるでしょう。しかも,ヤマハ製の125ccマシンであるTZ125は,現在どのチームもGPで使用していませんから,自動的にホンダしか考えられなくなります。しかし,ホンダのMotoGPクラスマシンであるRC212Vは,エンジン供給だけのチームKRを含めると供給が手一杯という状態かもしれません。マルチネスのコメントによると,現在各コンストラクターと交渉を進めているということですが,そう簡単には決まりそうな感じはしません。申し分ない体制と実績を誇っているチームだけに,どのように話が進展していくのか今後要注目な点の一つと言えるでしょう。
2007/5/9(水)
☆空力(F1)
○一ヶ月にも及ぶインターバルがあり,先日カタルニアで行われたテスト等で新しいパーツのテストなどが行われていました。そのテスト結果を受けて,今週末に行われるスペインGPにそれらを投入していくようです。そのパーツの種類の中の一つが,空力に関するもの。今シーズン思うような成績が全く出せていないホンダは,前輪の部分に『ダンボの耳』というような表現を使う報道機関もあった空力パーツをテストで投入していました。しかし,これまでの報道によると,そのパーツは使わないような感じです。もう一つ特徴的な空力パーツを使っていたのが,今シーズン好調な成績を出しているマクラーレン・メルセデスです。ここが投入したパーツは,これまで見たこともないようなフロントウィングです。これまでのフロントウィングは,ノーズの部分から左右対称なものがはえている(?)ものでした。今回投入されたパーツは,マシンのノーズ部分の上を通って左右のウィングエンド部分につながっているというものです。このパーツについては,どうやらスペインGPに投入する方向にあるようです。今週末の中継では,各マシンの進化の具合を画面から見つけていくのもマニアックでいいかもしれませんよ。
2007/5/8(火)
☆一歩前進(BSB)
○第4戦の決勝レースが,オールトンパークで行われました。レース1では,ランキングトップをいくドゥカティのG.ラビッラ,彼のチームメイトであるL.ハスラム,昨年のチャンピオンであるホンダの清成龍一の3台によるバトルとなりました。スタートでは清成が飛び出したものの,後続との差をつけることができず,3台によるバトルが繰り広げられ,結局ラビッラ,ハスラム,清成の順でチェッカーとなりました。レース2では,あまりいいスタートの切れなかった清成でしたが,トップに浮上すると徐々に後続との差を広げ,2位になったハスラムに2秒以上の差をつける独走で今季3勝目を挙げました。ランキングトップのラビッラは,ホンダのS.バーンとの3位争いとなりましたが,バーンに競り負けて表彰台を逃しました。この結果,ラビッラと清成とのチャンピオン争いの順に変化はなかったものの,清成が3ポイント差を縮め,逆転に向け小さく一歩前進した形となりました。
2007/5/7(月)
☆連勝(MotoGP)
○第4戦中国GPの決勝レースが,上海国際サーキットで行われました。MotoGPクラスは,前戦に勝利し,ここまで2勝を挙げているドゥカティのC.ストーナーと,ポールからスタートした第2戦のウィナーであるヤマハのV.ロッシとのバトルとなりました。しかし,残り7周となったところでロッシがブレーキングミスを犯してしまったために両者の間に差ができ,最終的に3秒以上の差をつけてストーナーが連勝し,今季3勝目を挙げました。3位には,自身初表彰台となるスズキのJ.ホプキンスが入っています。昨年のチャンピオンであるホンダのN.ヘイデンは,オープニングラップで同じくホンダのT.エリアスと接触したために順位を下げてしまい,結局12位でチェッカーとなりました。日本人勢ですが,好スタートを切った玉田誠と,10番グリッドからスタートした中野真矢とが,3周目に接触して両者とも転倒リタイアとなってしまう最悪のシナリオで終わりました。
250ccクラスは,ここまで2勝を挙げているアプリリアのJ.ロレンゾがポールからスタートしました。あまりスタートが得意でない彼ですが,この日もスタートで順位を下げて6位に後退。しかし,いつものようにどんどんマシンをパスしていき,7周目にトップに浮上。その後は順調に後続との差を広げ,今季3勝目を今季3回目のポールトゥーフィニッシュで挙げました。2位争いは,アプリリアのA.バウティスタと,前戦のウィナーであるホンダのA.ドビツィオーゾとのバトルとなり,最後はバウティスタが3戦連続表彰台を獲得しました。日本人勢ですが,KTMの青山博一が9位でチェッカーを受け,これが日本人最高位でした。アプリリアの関口太郎は,今季初のポイント獲得となる14位でチェッカーを受けています。しかし,ホンダの高橋裕紀,青山周平は,両者共に転倒リタイアに終わっています。
125ccクラスは,11台によるトップ争いとなる大激戦が展開されました。そこを抜け出してトップチェッカーを受けたのは,デルビのマシンを駆るチェコ人ライダーL.ペセックでした。この優勝は,彼にとってキャリア初の勝利というだけでなく,チェコにとっても初優勝という快挙でした。2位には,アプリリアのH.ファウベルが入っています。そして,3位には,自身初表彰台となるホンダのE.ラバットが入っています。KTMの小山知良ですが,最終ラップにトラブルが発生してしまい,惜しくもリタイアとなっています。
2007/5/5(土)
☆サバイバル(SGT)
○第3戦の決勝レースが,6万5千人を超える大観衆を集めた富士スピードウェイでおこなわれました。GT500クラスは,フォーメイションラップで予選2番手の脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山 TOM'S SC430がストップ,54周目にEPSON NSXがコース中央でマシン炎上というアクシデントに代表されるように,荒れた展開となりました。そのような中トップでチェッカーを受けたのは,本山哲&R.ライアン組のXANAVI NISMO Zでした。2番手でチェッカーを受けたのが,MOTUL AUTECH ZのM.クルム&松田次生組でした。NISMO勢は,予選で振るわなかったのに,決勝でワンツーフィニッシュを達成したわけですから,伝統あるチームの強さを示したとも言えますし,それだけ荒れたレースであったということも同時に言えます。ポールからスタートし,68周目までトップを走行していた道上龍&木暮卓史組のTAKATA 童夢 NSXは,69周目にミッショントラブルが発生(4速までしかギアが入らなくなったそうです)してペースダウンとなり,結局11位完走となりました。3位には,片岡龍也&B.ビルドハイム組のForm Eng SC430が入っています。
GT300クラスは,ピットストップの回数がトップ争いに影響しました。トップでゴールしたのは,1回ピット作戦を敢行した新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaでした。同チームの優勝は,昨年は参戦を休止していたこともあり,一昨年の第3戦セパン以来となります。また,最多勝記録を持っている新田守男は,今回の勝利により記録を14に伸ばしています。ポールからスタートしたM.アピチェラ&山西康司組のアクティオ ムルシェ RG-1は1回多いピットが災いし,2番手でのチェッカーとなりました。3番手には,これまた1回ピット作戦をとった大嶋和也&石浦宏明組のTOYSTORY apr MR-Sが入っています。
      
☆今回も?(MotoGP)
○第4戦中国GPが,上海国際サーキットで開幕しました。MotoGPクラスは,フリー走行が行われ,スズキのJ.ホプキンスが,午前・午後のセッション共にトップタイムをマークしました。2番手のタイムは,ホンダのM.メランドリがマークしています。前戦の決勝レースでは,ブリヂストンタイヤユーザーが上位を独占する形となりましたが,ホプキンスとメランドリは,どちらもBSユーザーですので,今回もBS有利な展開となるのかもしれません。3番手タイムは,前戦で転倒に巻き込まれる形でリタイアとなってしまったホンダのD.ペドロサでした。なお,前戦でのペドロサの転倒の原因となったのが,カワサキのO.ジャックだったのですが,そのジャックは,今回の午後に行われたフリー走行でも転倒を喫してしまいました。その際,右前腕を深く切ってしまったために筋肉にダメージを受け,緊急手術を受けるほどの重傷を負ってしまいました。再手術が必要なため,今回のレースは欠場することになり,既に母国フランスに緊急帰国しています。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,20歳の誕生日を迎えたランキングトップをいくJ.ロレンゾが暫定ポールを獲得しました。日本人勢はあまり振るわず,高橋裕紀の暫定12番グリッドが最高でした。
125ccクラスは,ここまで3戦連続リタイアを喫するという不運に見舞われているM.パッシーニが,その不運を振り払うかのように暫定ポールを獲得しています。前戦で今シーズン初の表彰台を獲得しているKTMの小山知良は,暫定の9番グリッドを獲得しています。
2007/5/4(金)
☆2戦連続(SGT)
○第3戦の予選が富士スピードウェイで行われました。GT500クラスですが,前日の練習走行は,3メーカーがトップ3を分け合う形となりましたが,この日はニッサン勢の走りが精彩を欠き,予選タイムトップ10で争われるスーパーラップには,B.トレルイエ&星野一樹組の1台しか進出できませんでした。そのカルソニック インパル Zは,最終的に5番グリッドとなっています。トップグリッドを獲得したのは,前日の練習走行でもトップタイムだった道上龍&木暮卓史組のTAKATA 童夢 NSXでした。これは,2戦連続ポール獲得ということになります。2番グリッドを獲得したのは,脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山 TOM'S SC430でした。3番グリッドは,前戦を制した伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXが,ウェイトハンディをものともせず獲得しています。
GT300クラスは,M.アピチェラ&山西康司組のアクティオム ルシェ RG-1がポールを獲得しています。彼らのポール獲得は,昨年7月にスポーツランドSUGOで行われた第5戦以来ということになります。
2007/5/3(木)
☆3日間とも(F1)
○バルセロナでの合同テスト3日目の走行が行われました。この日は,いくつかのチームが2日目までのドライバーと交代しての走行となりました。2日間ともK.ライコネンがトップタイムをマークしたフェラーリは,前回のレースの勝者F.マッサとチェンジして走行し,3日目もトップタイムとなり,フェラーリの強さをあらためて見せつけた形となりました。2番手タイムが,前日と同じくレッドブルのM.ウェーバーで,3番手タイムをトヨタのJ.トゥルーリがマークしています。ホンダエンジンユーザーであるホンダレーシングF1とスーパーアグリF1は,それぞれJ.バトンとA.デビッドソンにドライバーチェンジし,7,8番手タイムをマークしています。なお,雨となったために思うようにテストメニューが消化できなかったことから,当初3日間の予定だったものが,4日間のテストとなりました。ただし,チームによっては,3日間で切り上げるところもあるようです。
       
☆3メーカが(SGT)
○金曜日(4日)に決勝レースが行われるというイレギュラーな開催となる第3戦が始まり,初日は練習走行が行われました。午前中はウェットコンディション,午後がドライコンディションと天候の変化がありましたが,そのような中GT500クラスでトップタイムを出したのは,道上龍&木暮卓史組のTAKATA童夢NSXでした。このチームは,午前,午後共にトップタイムでした。2番手タイムは,脇坂寿一&A.ロッテラー組の宝山TOM'S SC430が,3番手タイムは,本山哲&R.ライアン組のXANAVI NISMO Zが午後のセッションでマークしています。ちょうど参戦している3メーカーが,トップ3を分け合った形となりました。
GT300クラスは,柴原眞介&黒澤治樹組が駆るWILCOM ADVAN VEMAC403Rがトップタイムをマークしています。
2007/5/2(水)
☆2日連続(F1)
○スペインのバルセロナに11チーム全てが集まっての合同テストが行われていますが,その2日目の走行が雨の中行われました。初日のドライコンディションの中トップタイムだったのがフェラーリのK.ライコネンでしたが,2日目の雨の中でもその速さを見せ,2日連続トップタイムをマークしました。初日の2番手タイムだったのがスーパーアグリF1の佐藤琢磨でしたが,2日目は12台中8番手のタイムでした。2日目の2番タイムは,レッドブルのM.ウェーバーでした。3番手タイムがルノーのH.コバライネンで,チームこそ違え,ルノーエンジンユーザーが2,3番手タイムを出したことになります。今回のテストは,3日目も行われる予定ですが,天気予報によると再び雨が予想されているようです。
2007/5/1(火)
☆連勝(BSB)
○第3戦の決勝レースが,シルバーストン・サーキットで行われました。このサーキットを得意とする昨年のチャンピオン清成龍一は,レース前から自信のありそうな発言をしていましたが,その自信を証明するかのようにレース1が今シーズン初のポールスタートとなりました。決勝レースもいい走りを見せ,見事ポールトゥーウィンを達成しました。2位には,チームメイトのJ.レイが入っています。
レース2は,ホールショットを決めた清成がトップを走行。その位置をキープしている13周目に赤旗中断となり,レースはそのままの順位で成立し,清成が見事ダブルウィンを達成しました。この連勝により,清成はランキング2位に浮上。ドゥカティのG.ラビッラのランキングトップは変わらなかったものの,ポイント差が32となり,わずかですが差を縮めました。次戦は,昨シーズン清成がダブルウィンを達成しているオールトンパークでのレースだけに,次もいい結果が期待できますね。
      
☆縮小(MotoGP)
○資金難から継続参戦が不可能になり,第2戦から参戦を休止しているイルモアから,今後の体制について発表がありました。それによると,現段階でもまだスポンサーが見つからず,参戦休止という状態からの変化はありませんでした。5月中にほとんどのチームスタッフを解雇し,チーム体制を縮小することになりました。ただし,エンジンの開発は縮小した中で継続していく方針のようで,今後はエンジン開発中心のチームへと変えていくようです。そして,スポンサーが見つかったら,再度参戦ということになりそうです。その際,ライダーには,J.マックウィリアムズとA.ピットという体制を継続するとのことです。
     
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