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2006・12・23(土)
☆復活に向け(F1)
○今シーズン限りでF1の開催権を失った鈴鹿サーキットですが,コースに関しては,そのチャレンジングなレイアウトからドライバーの評価は高いものがありました。また,今シーズンの日本GPは,様々な要因もうまく絡んで,16万人を超える観客が集まり,集客力の面でも申し分ないものがありました。にもかかわらず,トヨタが所有する富士スピードウェイに開催権を奪われる形となってしまいました。その大きな原因が,施設の古さです。もちろん,来年は自動車生産量世界一となるのがほぼ間違いないといわれているトヨタの政治力の強さも否定できませんが,世界的に見ても新しい施設の一つである富士に比べると,歴史のある鈴鹿の施設面が見劣りするのはやむを得ないところがあります。しかし,このままでは,再び鈴鹿でF1が開催される見込みは薄いのも事実です。そこで,鈴鹿サーキットの親会社であるホンダは,施設改修に動くことになりました。これは,先日行われた福井社長の年末記者会見で明らかにされたものです。スピーチの中では,来年以降の4輪及び2輪の生産を始めとする様々な計画が述べられました。その中では,モータースポーツに関することも含まれています。明らかにされた計画によると,モビリティとモータースポーツのさらなる発展に向け,鈴鹿サーキットのリノベーションに着手するとのことです。その具体的な内容として,交通教育センターの大幅改修をし,2007年夏にオープンさせるということがあります。また,鈴鹿で一番問題視されていたピットやパドックの全面改修にも着手します。こうした取り組みを実現することで,F1開催復活が実現していく可能性を高めていくようです。実際,MotoGPの開催がなくなり,さらにF1の開催さえもなくなってしまったので,特に西日本に住んでいるモータースポーツファンは,国際的なレースを観る機会が事実上失われてしまっています。来シーズンの大規模な国際レースといえば,鈴鹿8耐だけといっても過言ではありません。その8耐は,国内の選手及びチームが中心ですから,国際色という面ではMotoGPやF1と比べると見劣りするのも事実。ぜひ今後も,ホンダを始めとする関係者の努力を期待したいと思います。
※今年の更新は,今回が最後です。今年一年間どうもありがとうございました。次回の更新は,07年バージョンになっての登場です。
          
2006・12・22(金)
☆2日連続(SBK)
○カタールのロサイルで行われているピレリテスト2日目が行われ,初日に引き続きドゥカティのT.ベイリスがトップタイムをマークしました。しかも,サーキットベストを更新したタイムでした。2番手のタイムをスズキのM.ビアッジがマークし,元GPライダー&チャンピオンの力を早々と見せつけた感じとなりました。3番手がスズキのT.コーサー,4番手がカワサキのR.ラコーニと,上位のタイム4番までが違うメーカーのマシンとなっています。
☆ドライバー&スポンサー(F1)
○今シーズンはミッドランド・F1というチーム名で,来シーズンからはスパイカーというチーム名でフル参戦することになっていますが,そのスパイカーから,二人目のドライバーと新たなスポンサーの発表がありました。まずドライバーの方ですが,一人は今シーズンから続投となるC.アルバースは既に決定していたものの,そのチームメイトについては,いくつか噂がありました。しかし,最終的に,元全日本F3チャンピオンのE.スティールがシートを獲得しました。このスティールですが,ドイツ出身で23歳のドライバーです。既に金曜ドライバーとして,このチームで3戦ほどステアリングを握った経験があります。次にスポンサーについてですが,日本でもおなじみのファッションブランド『マックレガー』との間で3年間のスポンサー契約が成立しました。今回の契約では,ただ単にスポンサードするだけでなく,『スパイカーF1byマックレガー』というラインを立ち上げることも決定したようです。
      
2006・12・21(木)
☆チャンピオンナンバー(MotoGP)
○FIMより,来シーズンのエントリーリストが発表されました。それによると,MotoGPクラスは,久々にチャンピオンナンバーである「1」が復活することになりそうです。今世紀に入り,このクラスはずっとV.ロッシがチャンピオンを獲得してきました。ご存知のように,ロッシは「46」というナンバーを大切にしていて,チャンピオンを獲得して以後もこの番号をつけ続けてきました。彼のツナギに,ようやくチャンピオンナンバーが見て取れる程度だったのです。今シーズンついにロッシがその座をホンダのN.ヘイデンに譲ることになり,そのヘイデンは来シーズンついにチャンピオンナンバーをつけて参戦することになるのです。ヘイデン自身は「69」という番号を使用してきましたが,チャンピオンとなった今,ナンバーワンプレートを纏って走行するのです。なお,主だったところでは,MotoGP復活したプラマック・ダンティーンのA.バロスは4,ヤマハへ移籍した玉田誠が6,カワサキから復帰のO.ジャック&ヤマハのロッシ&ホンダへ移籍の中野真矢は,それぞれトレードマークといえる19,46,56となっています。
☆チャンピオン(SBK)
○3日間にわたり,カタールのロサイル・サーキットにおいてピレリ・テストが始まりました。初日は,砂漠の国カタールらしく,コースの表面を風で飛ばされてきた砂が舞うというようなコンディションの中で行われました。この日のトップタイムは,今シーズンチャンピオンを獲得したドゥカティのT.ベイリスで,唯一の2分00秒台をマークしました。2番手のタイムは,スズキからヤマハに移籍した元チャンピオンのT.コーサーがマークし,チャンピオン獲得経験者のダブル・コーサーがワンツーとなっています。日本人では,ヤマハの芳賀紀行が,テン・ケイト・ホンダのJ.トスランドと同タイムの4番手,スズキの加賀山就臣が9番手となっています。来シーズンの大きな目玉となっているスズキのM.ビアッジは,加賀山の一つ前である8番手のタイムでした。
       
2006・12・20(水)
☆復活(MotoGP)
○来シーズンからの本格参戦を前にして,今シーズン末特別に参戦したイルモアから,来シーズンのレギュラーライダーの発表がありました。それによると,来シーズンから2台体制となり,J.マックウィリアムズとA.ピットという以前フル参戦した経歴のある2人のライダーを起用することになりました。アイルランド人であるマックウィリアムズは,42歳の超ベテランライダーです。K.ロバーツ率いるチームKRから青木宣篤とのペアでフル参戦していたことが記憶に新しいと思います。今シーズン末に行われた合同テストでイルモアのマシンを駆ったものの,先月バレンシアで行われたテストで転倒し,左大腿骨骨折の重傷を負ってしまいました。A.ピットも,30歳のベテランライダーと言える年齢に達し,記憶に新しいところでは,中野真矢のチームメイトとしてカワサキからフル参戦した経歴があります。イタリア・ヤマハに所属してSBKに転向していましたが,再びMotoGPに復活したことになります。4輪では有名なイルモアですが,2輪レースでは新規参入となるだけに,今回のベテランライダー2人の起用は,まさに的を射たものだと言えるでしょう。
      
2006・12・19(火)
☆復活(チャンプカー)
○昨年までミナルディのオーナーとしてF1界に身を置いていたP.ストッダートは,昨シーズンをもってチームを売却し,モータースポーツから身を引いていました。しかし,ここにきて新たな展開をすることになりました。それは,アメリカンモータースポーツへの進出です。この度発表されたことによると,07年のチャンプカー・ワールドシリーズに,『ミナルディ・チームUSA』として参戦することになったのです。この復活劇は,HVMチームオーナーであるK.ウィギンスとの話し合いによるものだったようです。マシンのメンテナンスは,このHVMが担当することになるとのことでした。来季のチャンプカー・シリーズは,全チームがパノスDP01シャーシを使うことになっていますので,ミナルディの使用するハードははっきりしているものの,ドライバーやスポンサーについては,今後発表されていくものと思われます。
    
2006・12・18(月)
☆暫定スケジュール(SGT)
○今季の表彰式の場において,来シーズンのレーススケジュール(暫定)が発表されました。それによると,スケジュール自体は今シーズンとそれほど変化がありませんでした。しかし,今季は開催されなかったオールスターが,開催場所等は未定のままですが,来季は開催予定に入っています。また,レギュレーションの見直しも行われ,GT500クラスについては,ステップドボトムが採用され,コーナリングスピードを落とそうとする対策がとられています。さらに,FIA−GT車両の参戦が見込まれるようにし,現在実質的に日本車のみで行われている形から,外国車(例えば昨シーズン参戦するかもしれないといわれていたマセラティのような)も加えた形でのレースとなるようにするようです。なお,暫定のレーススケジュールは,以下のようになっています。

2007年レースカレンダー(暫定)
決勝日 サーキット 距離
第1戦  3月17日 鈴鹿サーキット  300q
第2戦  4月 8日 岡山国際サーキット
第3戦  5月 4日 富士スピードウェイ  500q
第4戦  6月24日 セパンサーキット  300q
第5戦  7月29日 スポーツランドSUGO
第6戦  8月19日 鈴鹿サーキット 1000q
第7戦  9月 9日 ツインリンクもてぎ  300q
第8戦 10月14日 オートポリス
第9戦 11月 4日 富士スピードウェイ
オールスター 未定 未定 未定
      
2006・12・17(日)
☆ところ変れば(MotoGP)
○MotoGPのオフィシャルサイトでは,イタリアのテレビ局RAIの調査結果を伝えています。それによると,RAIのニュース番組である『Tg2』が,スポンサーバリューのアンケート調査を行ったということです。その結果ですが,イタリア国民は,セリアAよりもMotoGPに高い関心を示したとのことです。また,スポーツイベントへの関心度は,1位がサッカーのイタリア代表チーム,2位がF1,そして第3位にMotoGPということでした。V.ロッシなどの活躍もあって,イタリア人の注目度合いが高まっているのでしょうが,それにしても,モータースポーツとりわけ2輪レースがマイナーなものにしかなっていない日本では,まず考えられない現象ですね。なお,今回の報道の詳細は,MotoGPのオフィシャルサイトでご確認ください。
      
2006・12・16(土)
☆初走行(F1)
○ヘレスでのテスト4日目の走行が行われ,マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがトップタイムをマークしました。2番手のタイムは,ルノーのH.コバライネンでした。日本人は,スーパーアグリF1の佐藤琢磨のみが走行し,16台中11番手のタイムでした。この日の注目は,何といっても2年連続チャンピオンを獲得し,来シーズンはマクラーレンに移籍することが決定していたF.アロンソが,ついに同チームのステアリングを握って走行したことでしょう。アロンソとルノーとの契約期間はまだ残っていて,当然ルノーの承諾がないとマクラーレンでの走行はできません。2年連続チャンプが早くからステアリングを握り,開発が進むことをよしとしなかったルノーは,マクラーレンからの要請に首を縦に振りませんでした。しかし,今年最後のテストの最終日になって,ようやく走行を認めたことから,今回のことが実現しました。初めての走行にもかかわらず,アロンソのタイムはいきなり3番手で,チャンピオンらしい結果を出しています。
☆契約(F1)
○スーパーアグリF1より発表があり,テスト兼リザーブドライバーとしてG.バン.デル.ガルデとの契約が成立しました。ガルデは,21歳のオランダ人ドライバーで,マクラーレンのヤングドライバー・サポートプログラムの一員です。2004年からはASMチームに所属してユーロF3にフル参戦を開始し,今シーズンはランキング6位となっています。既にチームに合流し,シート合わせなどの作業を終えたようです。
       
2006・12・15(金)
☆ラストラン(F1)
○ヘレスでの合同テスト3日目の走行が行われ,来シーズンもマクラーレン・メルセデスのテストドライバーを務めるP.デ.ラ.ロサがこの日の最速タイムをマークしました。2番手にトヨタのJ.トゥルーリ,3番手にホンダのJ.ロシターとジャパンパワーがつけました。ジャパンパワーといえば,この日は3人の日本人ドライバーが走行しています。タイムを見ると,トヨタの平手晃平が13番手,ウィリアムズの中嶋一貴が14番手,スーパーアグリF1の佐藤琢磨が15番手ときれいに並んだ順位となっています。この日の注目は,何といってもトヨタのテストドライバーを務めているO.パニスでしょう。それは,長年F1に貢献してきたこのフランス人ドライバーは,今回をもってF1の世界から身を引くことになっていたからです。モナコをも制したことのあるこのベテランドライバーのラストランは,18台中12番手のタイムでした。本当に長い間お疲れ様でした。
       
2006・12・14(木)
☆2日連続(JRR)
○鈴鹿サーキットでのHRCテストの2日目が行われました。この日も生憎の雨だったため,ウェット路面での走行となりました。そのような中でトップタイムだったのが,前日と同じようにBSBチャンピオンの清成龍一でした。来季はモリワキでの走行となる山口辰也は,ウェットタイヤのテストとステップなどのポジション合わせが主なテストメニューとなったようです。CBR1000RRの来季型キット車をテストしている手島雄介ですが,どうやら山口に替わって来シーズンはTSRからHRCへと移籍する模様です。
☆新人が(F1)
○今年最後となる合同テストの2日目が,スペインのヘレス・サーキットで行われました。ちなみに,初日はトヨタのみ走行しています。2日目のトップタイムは,ルノーのF1ルーキードライバーとなるH.コバライネンがマークしました。彼のタイムは,2番手のタイムをマークしたフェラーリのテストドライバーL.バドエルにコンマ5秒以上の差をつけていました。3,4番手のタイムをC.クリエン,J.ロシターというホンダ勢がマークしました。日本人では,ウィリアムズのテストドライバーとなった中嶋一貴が13番手,スーパーアグリF1の佐藤琢磨が14番手のタイムでした。
         
2006・12・13(水)
☆初ライド(JRR)
○HRCのテストが,三重県にある鈴鹿サーキットで行われました。この日は,朝から生憎の雨模様でしたが,午後からは雨が上がっていくというコンディションでした。トップタイムをマークしたのは,今シーズン英国で行われているBSBシリーズで見事チャンピオンを獲得した清成龍一でした。清成は,来季型CBR1000RRのシェイクダウンテストを行ってのトップタイムでした。この日の注目は,何といっても山口辰也でしょう。これまでHRCに所属してJSB1000クラスにフル参戦してきていて,今シーズンはランキング3位で終了していました。その彼が,来季はモリワキに移籍することが決定していて,今回のテストがモリワキのマシンの初ライドとなりました。このモリワキですが,今シーズンは8耐をメインとした活動に絞っていました。しかし,どうやらこの山口と,今季モリワキのマシンを駆った森脇尚護(モリワキのチームオーナーの息子でもあります)との2人体制で来シーズンは臨むようです。なお,TSRの手島雄介も参加していましたが,彼は来季型CBR1000RRのキット車のシェイクダウンテストを行ったそうです。来シーズンのJSB1000クラスは,5年ぶりにワークスチームが参戦するのではないかといわれています。もしそうなると,モリワキのようなプライベーターチームとワークスチームとの間で激しいチャンピオン争いが展開していくかもしれませんね。
       
2006・12・12(火)
☆ご褒美(F1)
○今シーズンのIRLでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したM(マルコ).アンドレッティが,今週末にヘレス・サーキットで行われる今年最後のF1テストで,ホンダのステアリングを握ることになりました。これは,インディ500で2位に入ったり,初勝利を挙げたりして新人としての賞を獲得したご褒美としてホンダがチャンスを与えたものです。彼の所属するAGR(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が,有力なホンダ系のチームだったことや,ホンダF1のスポーティング・ディレクターであるG.ド.フェランが,IRL出身ということも,今回の決定に少なからず影響していたのではないでしょうか。マルコの父親は,皆さんご存知のように,アメリカンフォーミュラでは何度もチャンピオンを獲得していて,現在はAGRのオーナーでもあるM(マイケル).アンドレッティです。彼自身1993年にマクラーレンからF1に参戦したこともあります。ただし,残念ながらいい結果は出せないまま再びアメリカに戻っています。もっと遡ると,マルコのおじいさんは,これまたアメリカンモータースポーツで数々の栄冠をつかんでいるM(マリオ).アンドレッティです。マリオに関しては,F1でも実績を残していて,1978年にロータスのステアリングを握って見事チャンピオンを獲得しています。今回はあくまでもご褒美としての参加ですが,これから先のマルコの活躍次第では,親子3代にわたるF1ドライバーということも考えられなくはないですね。
      
2006・12・11(月)
☆変革(F1)
○FIA(統轄機関)とGPMA(F1に参加している製造者の連盟)とが参加して,世界モータースポーツ評議会の会合がモナコで開かれました。そこでは,今後のF1について中長期的立場からの検討を行ったようです。今回,そこで合意を得た今後5年間のレギュレーションについて発表されました。それを見ると,マシン形状やエンジンについて,コスト削減や環境への配慮を視野に入れた改革がなされようとしています。まずエンジンについてですが,2010年までは,既存のデザインによる2.4リッターエンジンを使用することになります。特に,2009年以降については,4レース連続使用という項目が追加されています。2011年からは,バイオ燃料を用いたターボエンジンの使用ということになっています。マシン形状については,ダウンフォースの削減や,風洞実験の制限などが盛り込まれています。もちろん,これらのことについては,完全に決定したわけではなく,今後さらなる話し合いや投票等が行われます。しかし,コストや環境は避けることのできない問題ですので,今後のF1が大きな変革の時期に来ているのは間違いないようです。
      
2006・12・10(日)
☆新パートナー(MotoGP)
○ホンダの有力なサテライトチームであるホンダ・グレシーニについてですが,今シーズンはスペインのタバコブランドであるフォルトゥーナの支援を受けてフル参戦していました。しかし,タバコ広告禁止の動きから,その支援は今シーズン限りで,来シーズンに向け新たなパートナーを探す必要性が生じていました。そして,先日同チームより発表があり,台湾のテレビや液晶ディスプレーメーカーであるハンスプリー(HANNspree)社との契約が成立しました。日本ではさほど馴染みのないメーカーですが,卵形やサッカーボール形,カボチャの馬車形など様々なバリエーションの液晶テレビを造っていて,ちょっとしたインテリアにいい感じです。今回の締結を機に意識していると,今後街のどこかで見かけるかもしれませんね。
       
2006・12・9(土)
☆ワンツー(F1)
○3日間にわたって行われたヘレス・サーキットでの合同テストの最終日の走行が行われました。この日は,午前中から雨に見舞われたものの,時間が経つにつれて徐々に乾いていくといった路面状況でした。そのような中,ホンダのR.バリチェロがこの日の最速タイムをマークしました。2番手のタイムをホンダのテストドライバーであるJ.ロシターがマークし,初日はフェラーリのワンツーでしたが,最終日はホンダのワンツーとなりました。前日にトップタイムだったマクラーレンのL.ハミルトンは,3番手のタイムをマークしています。日本人では,前日に引き続いて小林可夢偉がトヨタのステアリングを握り,11番手のタイムでした。また,ウィリアムズのテストドライバーとなった中嶋一貴(元F1ドライバー中嶋悟の息子)が登場し,17台中17番手のタイムでした。ただし,これは,エンジントラブルによってわずか16周しかできなかった中でのタイムです。
      
2006・12・8(金)
☆新人が(F1)
○スペインのヘレス・サーキットでの合同テスト2日目が行われ,マクラーレン・メルセデスの新人テストドライバーであるL.ハミルトンがトップタイムをマークしました。タイムを見ると唯一の1分18秒台で,しかも2番手のタイムだったルノーのG.フィジケラより1秒以上の差をつけているという圧倒的な速さでした。前日にワンツーだったフェラーリ勢は,この日は精彩を欠いたタイムでした。ジャパンパワー勢は,ホンダのR.バリチェロが3番手,トヨタのR.シューマッハが5番手のタイムでした。トヨタの支援を受けているヤングドライバー勢ですが,前日は平手晃平がステアリングを握りましたが,2日目は小林可夢偉が登場し,17台中17番手のタイムでした。ただし,タイム的には,前日の平手より約コンマ3秒上回っています。
      
2006・12・7(木)
☆ワンツー(F1)
○ヘレス・サーキットでの合同テストが始まり,初日はフェラーリのF.マッサがトップタイムをマークしました。2番手のタイムをフェラーリのテストドライバーであるR.バドエルがマークし,フェラーリのワンツーという形で初日を終えています。タイムを見ると,フェラーリの2台だけが1分19秒台です。ジャパンパワーを見ると,ホンダのC.クリエンが4番手,トヨタのF.モンタニーが5番手,スーパーアグリのA.デビッドソンが6番手につけています。デビッドソンのタイムは,マッサから0.975秒遅れとなっていて,1秒以内の差しかありませんでした。トヨタの支援を受けているヤングドライバーの一人である平手晃平がステアリングを握り,17台中15番手のタイムを出しています。
        
2006・12・6(水)
☆今回も(F1)
○先週スペインのバルセロナで合同テストが行われましたが,今週は同じスペイン国内にあるヘレス・サーキットでもテストが行われる予定です。カートを使ってのトレーニング中のアクシデントで肋骨にヒビが入ってしまったホンダのJ.バトンは,前回のバルセロナに続いて,今週のヘレスでのテストも欠席するようです。さらに,来週もヘレスでテストが行われますが,それも欠場する見込みで,どうやら年内のテストは見送り,来季型マシンであるRA107が登場する新年になってからのテストまでは休養に専念するのではないかと見られています。バトンが欠場の間は,レギュラードライバーのR.バリチェロとテストドライバーのC.クリエン&J.ロシターの3人で開発に当たるのでしょう。
          
2006・12・5(火)
☆エントリーリスト(F1)
○FIAから来シーズンのエントリーリストが発表されました。それを見ると,ドライバーの顔ぶれは特に新たなものは見つかっていませんし,まだ発表のなかったトロロッソとスパイカー(C.アルバースは,既に発表済み)は,この段階でもTBAとなっています。気になるのが,スーパーアグリF1のチーム名です。今回の発表では,「TBAスーパーアグリF1チーム」となっています。これは何を意味するかというと,恐らくTBAの部分にメインスポンサー名が入るのではないかと思われます。デビューイヤーだった今シーズンは,日系企業を中心にいくつかのスポンサー名が入っていましたが,マシンを象徴するかのような,または,マシンのカラーリングにまで影響を与えるようなロゴはありませんでした。まだ表には出てきていませんが,たぶん現在どこかの企業と交渉中なのかもしれません。果たしてどこになるのか,新たな発表があることを楽しみに待っていましょう。
       
2006・12・4(月)
☆未勝利(WRC)
○最終戦となるラリー・グレートブリテンの最終レグが行われ,フォード・フォーカスを駆るM.グロンホルムが,今季7勝目をマークしました。英国らしくウェットコンディションの中で行われた今大会でしたが,グロンホルムは,前日までにプジョー307を駆る2位のM.ストールに1分20秒弱の大差をつけていて,最終レグはゆとりのレース運びとなりました。逆にストールの方は,3位につけていたスバルのP.ソルベルグから徐々に追い上げられるという展開となりました。しかし,最終的には,前日の順位通りでのゴールとなっています。スバルのエースであるソルベルグですが,結局今シーズンは未勝利のままで終えてしまいました。ピレリからBFグッドリッチへとタイヤを変更する来シーズンですが,ぜひチャンピオン争いを展開するまで高まったマシンを開発していってもらいたいものです。
       
2006・12・3(日)
☆外れる(FN)
○MINEサーキット閉鎖のため,その代替として今シーズンFNが開催されたのがオートポリスでした。久々に九州での開催だっただけに,九州のレースファンとしては楽しめた大会となりました。しかし,どうやらそれは1年で終わりそうです。まだ来シーズンのレースカレンダーの発表はありません(私が知らないだけかも・・・)が,関係者の話によると,来シーズンは岡山国際サーキットでの開催が復活するとのことです。大会数自体は増やせませんので,自動的にオートポリスでの開催がなくなるというのです。ただ,全くフォーミュラレースが開催されないというわけではなく,FNの代わりに全日本F3が新たに開催されることになりそうです。四国・中国地方のレースファンにとっては,そしてエントラントにとっては,大分の山の中よりは,岡山での開催の方が何かと便利かもしれません。しかし,九州のレースファンにとっては,MINEサーキットだったらまだしも,岡山となるとかなりの時間と費用が必要となります。大会数を増やすなりしてぜひ再来年からの復活を期待したいものです。もちろん,オートポリス側にもオーガナイズ等のさらなる努力をしてもらいたいと思います。
       
2006・12・2(土)
☆タイヤ変更(WRC)
○スバルワールドラリーチーム(SWRT)より発表があり,来シーズンからタイヤをBFグッドリッチに変更することになりました。SWRTは,1994年以来ずっとピレリタイヤを使用し,その間6回のタイトルを獲得しました。その12年間に及ぶ長い協力関係に今シーズンでひとまず終止符を打ち,新たにBFグッドリッチと手を組むことになったのです。BFグッドリッチは,空気入り自動車用タイヤを世界で初めて開発した会社で,1988年にミシュランへ売却されています。BFグッドリッチと言えば,オフロードやクロスカントリーのタイヤというイメージがあるほどに現在はなっていて,そのことが今シーズンからWRCでのミシュランタイヤは,BFグッドリッチブランドで供給することにつながっていると言えます。これまでのスバルは,他チームが使用していないピレリタイヤでの参戦でしたので,うまくいった時は大きなアドバンテージを得ていました。しかし,そうでない時は大きなビハインドになっていたのも事実です。また,1チームのみですのでデータがどうしても不足しますし,タイムが出ない時には,その原因がマシンにあるのかタイヤにあるのかがわかりにくいといった欠点もありました。他チームも使用しているタイヤブランドを使用することで,こうした欠点を補うことになります。
      
2006・12・1(金)
☆トップタイム(MotoGP)
○3日間にわたって行われてきた今年最後の合同テスト最終日が行われ,ホンダのD.ペドロサが唯一1分40秒を切るタイムをマークしました。これは,3日間を通じての最速タイムとなります。2番手のタイムは,前日までの2日間トップタイムをマークしてきたヤマハのV.ロッシでした。3番手をホンダのM.メランドリがマークし,ホンダ勢が順調にテストタイムを伸ばしてきた感じです。そのホンダ勢ですが,テストライダーを務める岡田忠之も今回のテストに参加していて,3日目はレースシミュレーションを行い,ロングディスタンスにおけるデータを収集したようです。なお,イルモアのテストライダーとして今回のテストに参加していた大ベテランライダーのJ.マックウィリアムズが大転倒を喫してしまいました。この転倒により,左大腿骨及び右鎖骨を骨折するという重傷を負ってしまいました。現段階では,まだ来季の体制唯一の未発表チームとなっているイルモアですが,その候補の一人に挙がっているのがこのマックウィリアムズです。完治まで数ヶ月という期間を要する怪我だけに,体制に影響を与えるかもしれません。
☆久々登場(F1)
○3日間にわたってスペインのバルセロナで行われた合同テストの最終日が行われ,フェラーリのテストドライバーであるR.バドエルがこの日の最速タイムをマークしました。前日までの2日間は,同チームのセカンドドライバーであるF.マッサがトップタイムをマークしていましたので,今回のテストは3日間ともフェラーリのトップタイムということになります。この日の注目は,何といってもマクラーレン・メルセデスでしょう。先月お伝えしていたように,同チームでワールドチャンピオンを2回獲得しているM.ハッキネンが,2001年に引退して以来となるF1のステアリングを最終日に握ったのです。全部で79周走り込み,タイム的には参加ドライバーの最後尾ではありましたが,チームに貴重なデータを提供したようです。なお,前日の2日目には,トヨタの支援を受けているヤングドライバーの一人である小林可夢偉が,初めてF1のステアリングを握っています。タイム的にはやはり参加ドライバー中最下位でした。しかし,ごく近い将来の日本人F1ドライバー候補の一人だけに,大きな第一歩を刻んだ形となっています。
  
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