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2006・6・30(金)
☆代役(MotoGP)
○このところレギュラーライダーの負傷が目立つMotoGPですが,その分レギュラーシートのないライダーにとっては,その存在をアピールするいい機会となります。3週連続開催となるMotoGPは,今日からイギリスGPが開幕し,そこで代役を務めるライダーが明らかとなっています。MotoGPクラスでは,カタルニアGPで負傷し,前戦のオランダGPを欠場したドゥカティのS.ジベルノーの代役は,オランダGPから継続してA.ホフマンが務めます。また,そのオランダGPで転倒し,右肩を骨折したT.エリアスの代役には,今シーズンSBKに参戦しているM.ファブリツィオが務めることになりました。ファブリツィオのMotoGP出場は,03年にWCMから参戦して以来となります。なお,エリアスについては,第10戦のドイツGPを復帰の目標にしているようです。次に125ccクラスは,今シーズンからマラグーティの支援を受けているアジョ・コルセに関してですが,カタルニアGPで左手首を骨折した小山知良の代役には,前戦と同じく葛原大陽が務めます。また,小山のチームメイトのA.マスボーは,2戦連続転倒を喫してしまい,体調が万全でないということから,その代役としてJ.フロリッチを起用することになりました。
       
2006・6・29(木)
☆古巣から(FN)
○近藤真彦率いるKONDO RACINGは,山本左近&柳田真孝という若いドライバーラインナップで今シーズンのFNに臨んでいました。ところが,皆さんご存知のように,山本左近がスーパーアグリF1のサードドライバーに抜擢されたため,彼のシートが空席となっていました。この度チームリリースがあり,その空いたシートにルマン24時間の優勝ドライバーである荒聖治が座ることになりました。荒といえば,どちらかというとフォーミュラカーより屋根付きの車(箱型の車)のドライバーという印象が強いのですが,02年にはFNにもフル参戦していました。その時に在籍していたのが,今回座ることになったKONDO RACINGでした。ですから,荒としては,古巣からのフォミュラカー復帰ということになります。02年の時の荒は,目立った成績を収めることができませんでした。箱形のレースでは実績を残してきた荒だけに,きっとフォーミュラでのレースを不完全燃焼のまま終わりたくないという気持ちがあったことでしょう。今回の決定は,その気持ちを解消するのにいい機会が与えられたといえるのではないでしょうか。
       
2006・6・28(水)
☆変更なし(F1)
○F1は,08年からタイヤを1社に絞るいわゆるワンメークへとルールを変更します。それに向けてタイヤ供給の入札が行われますが,カナダGPにおいて通算100勝を達成したミシュランは,この入札に応じないという公式発表を行いました。最高レベルのF1であるだけに,タイヤも複数メーカーの競争によって技術を高め合うことが大切というような考え方をミシュランは取っていて,ワンメーク化に強く反発していました。そのことから,ミシュランの撤退は確実視されていましたから,今回の発表も,その路線に沿ったものと言えます。
       
2006・6・27(火)
☆優勝ペア復活(8耐)
○ヤマハから鈴鹿8耐への出場チームの発表がありました。それによると,ヤマハのエースチームは,現在MotoGPにフル参戦しているC.エドワーズと,SBKにフル参戦している芳賀紀行とのコンビとなりました。このコンビは,ご記憶になる方も多いと思いますが,1996年の8耐優勝ペアです。今年の8耐は,JSBのマシンが中心となって争われますので,誰が勝ってもおかしくない状況にあります。それだけに,このペアの復活は,ヤマハファンにとっては大いに期待の持てるものとなるのではないでしょうか。なお,ヤマハの参戦体制については以下のようになっています。

チ   ー   ム   名 ライダー
YAMAHA BLUE RACING

コーリン・エドワーズ
芳賀 紀行

YSP Racing Team sponsored by PRESTO Corporation

中須賀 克行
中冨 伸一

TEAM 茶LLENGER

藤原 儀彦
大崎 誠之

     
2006・6・26
☆借り(SGT)
○第4戦の決勝レースが,マレーシアのセパンサーキットで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートしたARTA NSXの伊藤大輔&R.ファーマン組が,ほぼ一度もトップを譲ることなくポールトゥーフィニッシュを達成しました。昨年は,レース終盤に逆転を喫して無念の涙を飲んだだけに,その借りを返した形となりました。今回のレースは,トヨタにとって厳しいものとなり,トップ10の中にわずか1台(しかも10位)しか入ってなく,後はNSXとフェアレディZに占められました。さらに,今シーズンから投入されたSC430は,1台も入っていない結果となりました。
GT300クラスは,このサーキットを得意とする雨宮RX−7を駆る山野哲也&井入宏之組が7周目にトップに立つと,危なげなくそのまま逃げ切って優勝を飾りました。ポールからスタートした紫電は,4位でチェッカーを受けています。
☆4戦連続(F1)
○カナダGPの決勝レースが,ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われました。オープニングラップでJ−P.モントーヤとN.ロズベルグの接触事故の影響でセーフティーカーが導入されるというように,例年通り波乱のレースとなりました。そのような中,ポールからスタートしたルノーのF.アロンソは,途中までマクラーレンのK.ライコネンとの争いとなりました。しかし,1回目のピットインの際,タイヤ交換でライコネンがタイムロスとなったために両者の差は広がってしまいました。ライコネンは,その後2回のミスによりフェラーリのM.シューマッハにも抜かれ,3位に後退してしまいました。結局アロンソが逃げ切り,4戦連続のポールトゥーフィニッシュとなりました。この勝利により,アロンソの使用するミシュランタイヤは,F1参戦100勝目を達成しました。なお,スーパーアグリの佐藤琢磨は,ウォールにヒットしてチェッカーを受けることができませんでしたが,完走扱いの15位でレースを終えています。
       
2006・6・25(日)
☆今季初(MotoGP)
○第8戦オランダGPの決勝レースが,例年通り土曜日に行われました。MotoGPクラスは,N.ヘイデンとC.エドワーズというホンダとヤマハのワークスライダー同士の戦いとなりました。最終ラップまで続いた激しいバトルは,ゴール手前のシケインで両者コースアウトを喫しました。ヘイデンはゴールまで走り抜くことができましたが,エドワーズはグリーンに足を取られて転倒。結局ヘイデンがうれしい今季初優勝を挙げると共に,ホンダに最高峰クラス200勝目をプレゼントしました。2位には,初日から安定した速さを見せていたカワサキの中野真矢が入りました。今回の結果は,中野にとって今季初表彰台&最高峰クラスにおける自己最高位となりましたし,カワサキにとっては,ドライレースでの最高リザルトとなります。最後の最後で転倒したエドワーズは,マシンを起こして何とかゴールまでたどり着き,最終的には13位でチェッカーとなりました。チームメイトのV.ロッシは,骨折しているにもかかわらず粘り強く走り続け,8位でチェッカーを受けました。前戦での転倒により負傷しているM.メランドリとL.カピロッシも,ロッシと同様に粘り強く走り,それぞれ7位と15位ゴールしてポイントを獲得しています。残りの表彰台の一角には,ホンダのD.ペドロサが入りました。この結果,ヘイデンがランキングトップの座を守ると共に,ランキング2位にペドロサが浮上し,レプソル・ホンダのワンツーとなりました。
250ccクラスは,予選から速さを見せつけていたアプリリアのJ.ロレンゾが,独走で今季4回目のポールトゥーフィニッシュを決めました。アプリリアのA.デアンジェリスとホンダのA.ドビツィオーゾとの間で繰り広げられた2位争いは,アンジェリスに軍配が上がりました。ドビツィオーゾは,今シーズン開幕戦からずっと表彰台に上がり続けています。
125ccクラスは,KTMのM.カリオと,アプリリアのS.ガデア&A.バウティスタの3台によるバトルとなりました。最終ラップの最終コーナーまでバトルが続き,カリオがトップでチェッカーを受け,ポールトゥーフィニッシュを達成しました。小山知良の代役で参戦した葛原大陽は,28位というリザルトでした。
☆2年連続(SGT)
○シリーズ第4戦が,マレーシアのセパンサーキットで開幕し,予選が行われました。GT500クラスは,ARTA NSXの伊藤大輔&R.ファーマン組が2年連続となるポールを獲得しました。2番手のタイムは,フェアレディZを駆るM.クルム&R.ライアン組が,3番手のタイムは,SC430を駆る立川祐路&高木虎之介組がマークし,ホンダ,ニッサン,トヨタの3メーカーが入り乱れた形(上位6台までがそういう形)となりました。
GT300クラスは,紫電を駆る高橋一穂&加藤寛規組が最速タイムをマークし,2戦連続のポール獲得となりました。タイムを見ると,他のチームが2分10秒台以下ですが,紫電のみ2分8秒台でのタイムアタックでした。
☆5戦連続(F1)
○第9戦カナダGPの予選が行われ,ルノーのF.アロンソが,5戦連続となるポールポジションを獲得しました。2番グリッドをチームメイトのG.フィジケラが獲得し,今シーズン2回目のルノーのフロントロー独占となりました。ランキング2位のM.シューマッハは,K.ライコネン,J.トゥルーリに次ぐ5番グリッドとなっています。
        
2006・6・24(土)
☆初ポール(MotoGP)
○オランダGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,スズキのJ.ホプキンスが終了間際に最速タイムをマークし,ポールポジションを獲得しました。最高峰クラスに参戦して68戦目となりますが,自身初のポール獲得となったと同時に,スズキとしては,04年の第7戦以来のポールとなりました。2番グリッドには,コンスタントに速いタイムを刻んで,リーダーボードのトップにしばしば名前が出ていたカワサキの中野真矢がつけています。初日に転倒を喫し,骨折しているV.ロッシは,セッションを途中で切り上げましたが,最下位のタイムではあるものの何とか予選通過タイムをクリアしています。
250ccクラスは,今シーズン速さを見せているアプリリアのマシンを駆るJ.ロレンゾとA.デ.アンジェリスが,3番手タイムのA.ドビツィオーゾに1分以上の差をつけた圧倒的な速さを見せ,それぞれポールと2番グリッドを獲得しています。4番グリッドには,ホンダの青山周平が入っています。
125ccクラスは,ランキングトップのA.バウティスタと,ランキング2位のM.カリオとの間でポール争いとなり,カリオが今シーズン2回目のポールを獲得しました。
     
2006・6・23(金)
☆明暗(MotoGP)
○第8戦のオランダGPが,改修工事で新しいコースとなったアッセンで開幕しました。初日のMotoGPクラスは,2回のフリー走行が行われ,ヤマハのC.エドワーズが最速タイムをマークしました。2番手のタイムをたたき出したのは,同じくヤマハのマシンを駆るC.チェカでした。同じヤマハとはいえ,エドワーズはミシュラン,チェカがダンロップと,使っているタイヤメーカーには違いがあります。イタリア,スペインと連勝し,序盤の不運を吹き飛ばして波に乗ってきたかと思われた王者V.ロッシでしたが,午前中に行われたフリー走行で転倒を喫し,右手首豆状骨と左足のくるぶしを骨折してしまいました。病院から帰ってきて午後のフリー走行には参加し,トップから1.3秒遅れの12番手につけていますが,怪我を負っての走行だけに,トップ争いをするには厳しいものとなりそうです。転倒を喫したロッシと,トップタイムのエドワーズとは,同じヤマハワークスに所属するライダー同士ですが,初日は明暗が分かれた形となりました。なお,前戦で転倒を喫し,怪我を負ったM.メランドリとL.カピロッシは,今回のレースに参戦していて,それぞれ14番手と16番手のタイムをマークしています。ただ,ホンダのT.エリアスは,ロッシと同じく1回目のフリー走行で転倒して左肩を亀裂骨折し,母国であるスペインに帰国しました。
250ccクラスは,前戦で驚異的な追い上げを見せ,僅かな差で2位となったアプリリアのJ.ロレンゾがトップタイムをマークし,暫定のポールポジションを獲得しました。2,3番手には,それぞれA.デ.アンジェリスとA.デボンがつけ,アプリリアがトップ3のタイムをマークしています。なお,前戦開幕前に引退発表をしたレプソル・ホンダのS.ポルトの後釜には,今シーズンウルト・ホンダ・BQRから同クラスにフル参戦しているコロンビア人ライダーであるM.カルディナスが起用されることになりました。カルディナスからすると,シーズン途中でサテライトチームからワークスチームへの移籍となります。
125ccクラスは,終盤に雨が降るというコンディションとなり,それまでにトップタイムをマークしていたデルビのL.ペッセックが暫定のポールを獲得しました。ランキングトップのA.バウティスタは,暫定の2番手につけています。小山知良の代役参戦となった葛原大陽は,10ラップの走行で暫定の25番手につけています。
      
2006・6・22(木)
☆契約延長(WRC)
○スバルから発表があり,P.ソルベルグとの契約延長が成立しました。今回の契約は,09年までの3年間となっています。今シーズンは思うような成績が収められず,スバルから離脱するのではないかという噂が出るほどでした。しかし,今回の契約延長により,その噂は一蹴されたことになります。スバルとソルベルグとは,2000年からタッグを組み始めて既に6年が経過しています。その間,03年にはチャンピオンをも獲得しました。今回の契約延長により,両者の契約が通算9年間という長期のものとなります。果たして03年の再来がいつやってくることになるのか,今後のマシン開発に期待したいと思います。
☆代役(MotoGP)
○先週行われたカタルニアGPの予選2日目に,125ccクラスで唯一フル参戦している日本人ライダーの小山知良は,転倒して左手首2カ所を骨折する重傷を負ってしまいました。彼の所属するアジョ・モータースポーツより発表があり,今日から開幕するオランダGPには,小山の代役として葛原大陽を起用することになりました。今シーズンの葛原は,戦いの場所をイタリア選手権に移しています。先日行われたイタリアGPでは,ワイルドカードで出場し,予選33位,決勝20位というリザルトを残しています。なお,小山の復帰時期ですが,現段階では第10戦ドイツGPを目標にしているとのことです。
      
2006・6・21(水)
☆ドゥカティワークス(MotoGP)
○カタルニアGP決勝レースで起こったスタート直後の多重クラッシュにおいて,病院に運ばれる怪我を負ったドゥカティのL.カピロッシですが,幸いなことに骨折などの重大な怪我からは免れました。ということで,現在は病院から退院し,次戦オランダGP出場に向けモナコにある自宅で休養しています。ポイントランキングでN.ヘイデンとトップ争いをしているだけに,1戦でも無駄にできないというのが現実と言えるでしょう。
また,残念ながら鎖骨骨折という重傷を負ったのは,チームメイトのS.ジベルノーですが,彼の場合は,次戦オランダGPを欠場します。そのジベルノーの代役として,今シーズンドゥカティのサテライトチームであるプラマック・ダンティーンからフル参戦しているA.ホフマンが務めることになりました。つまり,サテライト仕様から,ワークス仕様のデスモセディチへの乗り換えをすることになるわけです。この乗り換えは,単にマシンだけでなく,ワークスがブリヂストン,ダンティーンがダンロップというようにタイヤメーカーが違いますので,この点でも乗り換えということになります。ただ,ホフマンの場合,昨シーズンまでカワサキに所属していて,その時にブリヂストンを使用していますので,その点では助かるかもしれません。なお,ダンティーンに関しては,ホフマンの代役としてスペイン選手権にダンティーンのサテライトチームから出場しているI.シルバが出場することになりました。
        
2006・6・20(火)
☆連勝(BSB)
○第7戦の決勝が,スネッタートン・サーキットで行われました。この日のレースは,レース1ではセーフティーカーが,レース2では赤旗が出されるという,ライダーにとっては集中するのに難しいものとなりました。唯一の日本人フル参戦ライダーである清成龍一は,レース1ではドゥカティのL.ハスラムと,レース2では同じくドゥカティのG.ラビッラ,そしてハスラムとのバトルとなりましたが,両レースとも清成に軍配が上がり,彼としては今シーズン初のダブルウィンを達成しました。これにより,ランキング3位の座は変わりないものの,ランキング2位のハスラムとの差が僅か2ポイントとなりました。ランキングトップのラビッラとの差は,レース2でラビッラが転倒リタイアしたこともあって,40ポイントとやや縮めることができました。
☆手術(MotoGP)
○カタルニアGPの決勝レースでは,スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生しましたが,その原因となったのはS.ジベルノーでした。高速の中での接触転倒(マシンが縦回転して高く舞い上がるほどでした)だったため,彼のダメージも大きく,以前痛めていた鎖骨を再び骨折するという怪我を負ってしまいました。脳しんとうを起こしていたことがあって,すぐに手術することができず,問題がなくなればすぐに手術をするようです。カタルニアGPからは3週連続でレースがあるため,今回の転倒で怪我を負ったライダーにとっては,ランキングポイントという点でも痛いものとなりました。
       
2006・6・19(月)
☆大荒れ(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPの決勝レースが,カタルニア・サーキットで行われました。最高峰のMotoGPクラスは,スタート直後の1コーナーでL.カピロッシ,S.ジベルノーのチームメイト同士が接触し,それに巻き込まれる形で多重クラッシュが発生して赤旗となりました。このアクシデントには,ドゥカティ勢に加え,M.メランドリ,D.ペドロサという今シーズン勝利を収めているライダー2人や,スズキのJ.ホプキンス,カワサキのR.ド.ピュニエが入っています。メランドリはヘリコプターで病院に運ばれるという状態でしたが,生命に別状はありません。再スタートのレースでは,中野真矢がエンジンのオーバーヒートからマシンを乗り換えてグリッドに並びました。本来なら最後尾につけなければならないのですが,予選通りの5番グリッドに並んでスタートしてしまったため,ピットスルーペナルティが課せられました。ところが,それを知らせる表示に気づくことなく走行を続けてしまったため,黒旗が提示されて失格となってしまいました。そうした大荒れのレースを制したのは,前戦で勝利を収めているヤマハのV.ロッシでした。今シーズン不運が続いている王者ですが,いよいよ反撃が始まりました。2位には,前戦でランキングトップの座を譲ったN.ヘイデンが入りました。ランキングトップをいくカピロッシがリタイアしていますので,再びヘイデンがトップの座に返り咲きました。しかも,カピロッシとの差は20となっています。3位には,前日までの走行で好調さを見せていたK.ロバーツJrが入りました。ロバーツJrの表彰台獲得は,昨年のイギリスGP以来となります。4,5位には,それぞれJ.ホプキンス,C.エドワーズが入りました。トップ5のライダーは,ロッシ以外全部アメリカンライダーということになります。
250ccクラスは,ラインキングトップを行くホンダのA.ドビツィオーゾが,うれしい同クラス初優勝を飾りました。日本人勢は,青山博一,高橋裕紀がそれぞれ6位,7位に入りましたが,青山周平はバックストレートエンドで転倒し,リタイアとなっています。
125ccクラスは,A.バウティスタが今季3勝目を挙げ,母国GPを制しました。2,3位には,チームメイトのH.ファウベル,S.ガデアが入り,今季絶好調のマステル・MVA・アスパル勢,そしてスペイン人勢の表彰台独占となりました。
☆史上初(ルマン24)
○伝統のルマン24時間レースの決勝が行われ,アウディR10を駆るチーム・ヨーストのF.ビエラ&E.ピッロ&M.ベルナー組が2位に4周の差をつけて勝利しました。ディーゼルエンジンを載せた車が勝利するのは,史上初の快挙です。2位には,ペスカローロ・スポールのE.エラリー&F.モンタニー&S.ロウブ組が入り,現役F1レーサーとWRCチャンピオンの貫禄を示した形となっています。ルマン8勝目を狙っていたT.クリステンセンは,トラブル続出で苦しいレースとなりましたが,何とか3位表彰台までたどり着きました。日本人ドライバーの最高位は,ルマンの顔ともいえる寺田陽次郎の13位(LM−P2クラスとしては2位)でした。
      
2006・6・17(土)
☆独占(ルマン24)
○公式予選の2回目が行われ,アウディR10を駆るチーム・ヨーストのR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組がポールポジションを獲得しました。セカンドグリッドをチームメイトのF.ビエラ&E.ピロ&M.ヴェルナーが獲得し,アウディのフロントロー独占となりました。もちろんこれは,ディーゼルエンジン搭載車としては初の快挙となります。3,4番手にライバルとなるであろうと予想されているペスカローロのマシンがつけていますが,ポールとは2秒以上の差がついています。日本関係では,M.グーノン&黒澤治樹&M.グーノン組のクラージュ・夢限が5番グリッド,Y.ラマース&A.ユーン&S.ヨハンソン組の夢童・ジャッドが6番グリッドからのスタートとなりました。
☆代役が(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPが開幕し,MotoGPクラスはフリー走行が,他のクラスは予選1日目が行われました。MotoGPクラスは,前戦のイタリアGPを制した王者V.ロッシが,午後からのフリー走行でこの日のトップタイムをマークしました。2番手のタイムは,オリジナルマシンにホンダRC211Vのエンジンを搭載したKR211Vを駆るK.ロバーツJrがマークしています。地元スペイン勢では,ホンダのD.ペドロサの3番手のタイムが最速でした。
250ccクラスは,アプリリアのA.デボンが暫定のポールを獲得しました。今シーズンはアプリリアのテストライダーを務めている彼ですが,今回は負傷欠場のH.バルベラの代役としての参戦です。それにもかかわらず,自身初めて公式セッションを制しました。暫定の2番グリッドは,現在ランキングトップのA.ドビツィオーゾが,暫定の3番グリッドは,KTMの青山博一がそれぞれ獲得しています。
125ccクラスは,激しい雨の中で予選が行われ,KTMのM.カリオが暫定のポールを獲得しました。暫定の2番グリッドは,昨年のチャンピオンで,今シーズンは怪我(鎖骨骨折)に苦しんでいるT.ルティが獲得しました。
     
2006・6・16(金)
☆残留(F1)
○ここまでドライバー&コンストラクターの両部門でランキングトップをいくルノーより発表があり,G.フィジケラがチームに残留することが決定しました。昨年のチャンピオンで,今シーズンもランキングトップのF.アロンソは,既に来シーズンマクラーレンへの移籍が決まっていますので,二人とも移籍という形は回避できたことになります。今回の契約により,フィジケラはルノーで3年目を迎えることになります。チームメイトが誰になるのかは分かりませんが,現段階で有力視されているのは,同チームのテストドライバーを務めているH.コバライネンといわれています。もしそうなったときには,先輩格であるフィジケラのリーダーシップが重要となってくるといえるでしょう。
☆引退(MotoGP)
○現在250ccクラスに参戦しているS.ポルトが,現役から引退することを発表しました。唯一のアルゼンチンライダーとして250ccクラスで活躍してきたポルトは,参戦10年目となる今年,ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダから参戦していました。しかし,チームメイトでありMotoGPルーキーでもある青山周平が上位争いに加わっているにもかかわらず,先輩格のポルトは,毎回中盤での争いに終始している感じを今シーズン続けていました。1978年生まれで年齢的にはまだ十分現役を続行できますが,今回の引退発表を聞くと,やはりモチベーション的に下がってきていたのかもしれませんね。
      
2006・6・15(木)
☆8勝目に向け(ルマン24)
○世界3大レースの一つ「ルマン24時間耐久レース」の予選1回目がウェット路面の中で行われ,R.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組(チーム・ヨースト)のアウディR10がトップタイムをマークしました。これまで7勝を挙げているクリステンセンですが,8勝目に向け好スタートを切りました。また,彼が駆っているアウディR10は,ディーゼルエンジンを搭載していて,もしこのマシンが優勝すると,ディーゼルエンジン初制覇ということになります。2番手のタイムも,アウディR10を駆るF.ビエラ&E.ピロ&M.ヴェルナー組(チーム・ヨースト)がマークしています。3番手のタイムは,F.モンタニー&E.エラリー&S.ロウブ組のペスカロロ・スポーツがマークしています。このチームは,唯一の現役フランス人F1ドライバーと,WRCチャンピオンとが組んでいるチームですから,そういった点でも注目を集めています。日本関係では,童夢S101Hを駆るY.ラマース&A.ユーン&S.ヨハンソン組のレーシング・フォー・ホランドが7番手,夢限エンジンを搭載したクラージュ・コンペティションの中野信治&黒沢治樹&J.マルク.グーノン組が11番手のタイムをマークし,日本人ドライバートップの位置につけました。
     
2006・6・14(水)
☆新スポンサー(F1)
○スーパーアグリF1チームは,12日に新スポンサーの発表を行いました。新しくスポンサーとなったのは,アクサ損害保険です。同社は,世界最大級の保険・金融グループである「AXAグループ」の日本法人です。今回の契約により,日本GPでは,マシンにロゴがつくことになります。また,観戦チケットプレゼントキャンペーンも,実施されることになるとのことです。これは,アクサダイレクトで自動車保険の見積もりを完了した人の中から,抽選で50組100名に日本GPの観戦ペアチケットをプレゼントするものです。興味のある方は,同社のWebページで確認されてはいかがでしょうか。
      
2006・6・13(火)
☆ナイトレース(IRL)
○10日に第6戦の決勝レースが,テキサス・モーター・スピードウェイで行われました。このレースは,午後8時過ぎからスタートするという今シーズン初のナイトレースという形で行われました。いつもは様々なアクシデントにより何度もフルコースコーションとなるIRLシリーズですが,この日はわずか2回という安定したレースとなりました。トップ争いは,チーム・ペンスキーとチップ・ガナッシの今シーズン圧倒的強さを見せている2チーム4台でのバトルとなりました。最終的には,現在ランキングトップをいくペンスキーのH.カストロネベスが,相手のピットイン時のミスにも助けられて3台を振り切り,今シーズン3勝目を挙げました。もちろん,彼のトレードマークとなっているレース後の金網登りも見られました。唯一の日本人フル参戦ドライバーである松浦孝亮は,一時期2位を走行するという素晴らしい走りを見せていました。しかし,1回目のピットインの時は,そのわずか2周後にフルコースコーションが出るという不運が発生。2回目のピットインの時には,作業が終わってピットアウトしようとした際,たまたまピットストップしようとしていた他のマシンと重なってしまったため,スタートを遅らせざるを得なくなるという不運が重なってしまいました。このため,トップ争いから完全に脱落してしまい,最終的には8位でチェッカーを受けました。
      
2006・6・12(月)
☆大逆転(鈴鹿300q)
○鈴鹿8耐の前哨戦となる「鈴鹿300q耐久ロードレース」の決勝が,ウェットから徐々にドライに変わっていくという難しいコンディションの中行われました。レース序盤は,ポールからスタートした小西良輝がトップを走行していました。その後,ライダーチェンジのタイミング等からヨシムラの渡辺篤やTSR(48号車)の手島雄介がトップに立ったりしましたが,ついに46周目に大本命のうちの1台であるTSR(778号車)の伊藤真一がトップに立ち,後続との差をどんどん広げていきました。トップを独走し,誰もが伊藤の優勝と思っていました。ところが,何と残り1周半となったところで伊藤のマシンが突然ストップしリタイア。原因は,ガス欠でした。変わってトップに立ったのが,ホンダワークスチームであるセブンスター・ホンダから出場している高橋裕紀でした。高橋は危なげなくそのまま走りきり,清成龍一&高橋裕紀組が大逆転でレースを制しました。2位には,ポールからスタートしたハルク・プロの小西良輝&安田毅史組が,3位には,渡辺篤&青木宣篤(テストで怪我をした秋吉耕佑の代役出場)組が入りました。スズキのテストライダーを務めている青木にとっては,今シーズン初のレースで表彰台に上ったことになります。
☆3連勝(F1)
○イギリスGPの決勝レースが,ドライコンディションの中行われました。「ブリティッシュ・ウェザー」と呼ばれる不安定な天候が多いイギリスですが,今回のGPは,フリー走行,予選,そして決勝と,好天の中での開催となりました。決勝レースは,オープニングラップでセーフティーカーが導入されるという波乱でスタートしました。しかし,ポールからスタートしたルノーのF.アロンソが,周回を重ねるごとに後続との差をどんどん広げていき,独走で優勝しました。今回の勝利は,3戦連続ポールトゥーフィニッシュということになります。2位には,2回目のピットストップの間にマクラーレンのK.ライコネンをかわしたフェラーリのM.シューマッハが入りました。母国GPとなったホンダのJ.バトンでしたが,エンジントラブルによりリタイアとなっています。スーパーアグリは,オーストラリアGP以来2回目となるダブル完走を果たしています。
     
2006・6・11(日)
☆4戦連続(F1)
○イギリスGPの予選が行われましたが,この日はちょうどサッカーワールドカップのイングランドvsパラグアイ戦が組まれていたため,いつもより早い時間からの予選セッション開始となりました。その予選でポールを獲得したのは,現在ランキングトップをいくルノーのF.アロンソでした。アロンソのポール獲得は,4戦連続となります。セカンドグリッドを獲得したのは,マクラーレンのK.ライコネンでした。フェラーリのM.シューマッハは,3番グリッドを獲得しています。母国GPに燃えるホンダのJ.バトンでしたが,グリップ不足に悩まされて思うようにタイムが伸びず,しかも重量測定に呼び出されて2回目のタイムアタックができないままセッション終了という不運も重なり,19番グリッドからの決勝スタートとなってしまいました。
☆前哨戦(鈴鹿300q)
○鈴鹿8耐の前哨戦となる「鈴鹿300q耐久ロードレース」が開幕し,1日目は予選が行われました。ポールを獲得したのは,JSB1000仕様のCBR1000RRを駆る小西良輝&安田毅史組でした。セカンドグリッドは,今シーズン初のレースとなるモリワキの森脇尚護(今回は一人でのエントリー)が,XXフォーミュラ仕様のCBRを駆って獲得しました。3番グリッドを,8耐でも今回と同様ホンダワークスからのエントリーが確実視される清成龍一&高橋裕紀組が獲得しています。8耐10連覇を目指すホンダですが,今年の8耐は,レギュレーション変更でこれまでのスーパーバイク仕様での参戦ができなくなっているため,JSB1000仕様CBRを駆って出場することになっています。
      
2006・6・10(土)
☆初走行(F1)
○第8戦イギリスGPが,シルバーストン・サーキットで開幕しました。初日は,午前・午後にそれぞれフリー走行が行われ,ウィリアムズのサードドライバーであるR.クビカがトップタイムをマークしました。前日にスーパーアグリのサードドライバーとして正式発表があったばかりの山本左近は,当然ぶっつけ本番での走行となりました。午後の走行時にコースオフを喫することはありましたが,問題となるような走行はなく,無事最初のGPでの走行を乗り切りました。ちなみにタイムは,午前が14番手,午後が最後尾となる29番手でした。
       
2006・6・9(金)
☆正式契約(F1)
○昨日このページでお伝えしたスーパーアグリF1のサードドライバーについてですが,噂通りに山本左近との契約が発表されました。今回の発表では,今日から開幕するイギリスGPに加え,次の2戦(アメリカGP,カナダGP)の金曜日に行われるフリー走行にサードドライバーとして走行することになりました。ただし,それ以後のレースについてどうなるのかは,今回の発表では明らかにされていません。もしかしたら,この3戦の期間にF1マシンの走行に慣れ,セカンドドライバーに昇格していくという流れがあるのかも・・・。オールジャパン体制を基本とするスーパーアグリですので,考えられる話ではないでしょうか。昨シーズンの日本GPにジョーダンのサードドライバーとして走行し,レギュラードライバー以上の活躍を見せたその実力が,十分に出せることを期待しましょう!
☆復帰(SGT)
○山本左近のF1参戦に伴い,今シーズン彼が参戦していたSGTのシートがどうなるか注目されていましたが,NISMOより発表があり,04年のJGTC(SGTの前身)チャンピオンR.ライアンが,22号車のドライバーとして復帰することになりました。昨年まで日本で活躍してきたライアンですが,今シーズンは海外に活躍の場を移そうとシートを探していたものの,思うようなシートが見つからないままいわゆる「浪人」のような状態でした。そして,今回再びNISMOへの復帰となったのです。彼は,シーズン開幕前に富士スピードウェイで行われた合同テストで,既に今季型フェアレディZのステアリングを握っていますので,比較的早くマシンに慣れるのではないかと思います。
ところで,左近が今シーズン参戦していたレースは,SGTの他にFNがあります。こちらの方がどうなるかですが,彼が所属していたコンドー・レーシングのリリースによると,複数の有力ドライバーと交渉を進めるとのことです。果たして近藤真彦監督が誰と契約を交わすのか,その結果がわかり次第このページでお伝えする予定です。
       
2006・6・8(木)
☆左近か?(F1)
○井出有治のスーパーライセンス剥奪に伴い,F.モンタニーがセカンドドライバーとなっているスーパーアグリですが,空席となったサードドライバーのシートに新たな日本人が座りそうです。そのドライバーとは,これまでもたびたび噂に上ってきた山本左近です。まだチームから正式な発表がありませんので,現段階ではあくまでも噂にしか過ぎません。しかし,今週末にイギリスGPが開幕しますが,既に左近が渡英したという情報が流れています。先日は,渡英してシートあわせを行ったこともほぼ間違いないようです。レースウィークに入る明日金曜日は,サードドライバーが走行する日です。もし今回の噂が本当だとすると,今日・明日にはこの件に関してのチームリリースがあるものと思われます。
     
2006・6・7(水)
☆久々(BSB)
○第6戦の決勝レースが,イギリスのマロリーパークで行われました。レース1では,予選4位からスタートした清成龍一がロケットスタートを決め,ホールショットを奪いました。その後すぐに転倒者が出てセーフティーカー導入ということになりましたが,リスタート後もトップの座を守り,結局一度もトップの座を譲ることなく見事勝利することができました。清成の優勝は,開幕戦のレース2以来となります。レース2は,G.ラビッラ,L.ハスラム,清成の順でチェッカーとなりましたが,まさにこれはここまでのランキング順通りという結果でした。
☆ご冥福を(マン島TT)
○「マン島TTレース」をはじめとする公道レースの,我が国における第一人者である前田淳氏が,移送先の病院でお亡くなりになりました。これは,5月29日に行われたマン島TTの予選走行において,他ライダーとクラッシュして負傷。すぐにマン島の病院に運ばれ応急手術を受け,容体が安定したところでマンチェスターの病院に移送しました。そこで専門的治療を受けてきましたが,残念ながら6月5日に帰らぬ人となってしまいました。日本ではほとんど馴染みのない公道レースですが,長年これに取り組み,主催者から招待を受けるほど海外では評価されてきていた中での訃報でした。前田さんのご冥福を心からお祈りいたします。
      
2006・6・6(火)
☆史上初(IRL)
○第5戦の決勝レースが,ワトキンス・グレン・インターナショナルで行われました。オーバルコースでのレースがIRLの特徴ですが,昨年からロードコースでのレースも開催されるようになりました。オーバルでのレースは,雨が降った場合行われませんが,ロードコースでのレースの場合は行われます。ただ,昨シーズンは,ロードコースの際に雨が降ることは一度もありませんでした。今回は,すっきりしない天候が続き,決勝レースの際も雨がやむことはあっても,路面が完全に乾くまではいかず,IRL史上初めてウェットレースでの開催となりました。難しいコンディションの中での決勝レースは,あちらこちらでスピンやクラッシュが発生しました。そのような中で優勝を飾ったのは,ターゲット・チップ・ガナッシのS.ディクソンでした。唯一のフル参戦日本人ドライバーである松浦孝亮は,20周目にスピンしてクラッシュし,今シーズン初のリタイアを喫してしまいました。
        
2006・6・5(月)
☆最終ラップまで(MotoGP)
○第6戦イタリアGPの決勝レースが行われ,MotoGPクラスは,6台による激しいトップ争いが展開されました。最終ラップまで展開されたバトルを制したのは,イタリアGPを勝利することにより,今シーズンの悪い流れを断ち切りたい王者V.ロッシでした。今回の勝利により,イタリアGP5連勝を達成すると共に,最高峰クラス通算勝利数が55勝目となり,同クラスでの最多優勝獲得数のランキングが,M.ドゥーハンを超えて単独2位となりました。2位には,イタリアンメーカーであるドゥカティのマシンを駆るイタリアンライダーL.カピロッシでした。今回のレースでは,創立80周年,バイク製造60周年を記念し,70年代のカラーリングを施されたマシンで走行した彼ですが,2位という好結果を得たことにより,ランキングトップの座に返り咲きました。3位には,ランキングトップだったN.ヘイデンが入りましたが,その座をカピロッシに譲っています。ただし,座を譲ったとはいっても,これまでの獲得ポイントとしては同じで,勝利数の違いによりランキング2位に下がったというだけの話です。
250ccクラスは,最終ラップまで4人のトップ争いとなり,最終的にはアプリリアのJ.ロレンゾが勝利し,今季3勝目を挙げました。2,3位には,イタリア人ライダーのA.デ.アンジェリスとA.ドビツィオーゾがそれぞれ入っています。前戦でGP初勝利を挙げたホンダの高橋裕紀は4位でチェッカーとなり,惜しくも表彰台を逃したものの,ランキング3位に浮上しています。青山周平は8位でゴールしましたが,兄である青山博一は,オープニングラップでA.バルドリーニと接触し,転倒リタイアとなっています。
125ccクラスは,3台による激しいトップ争いが最後まで繰り広げられ,M.パッシーニが母国GPで今季初勝利を挙げました。2位に入ったA.バウティスタとの差はわずか0.001秒,3位に入ったL.ペセックとは0.052秒というほんの僅かな差での勝利となっています。
      
2006・6・4(日)
☆独占(MotoGP)
○イタリアGPの予選が行われ,MotoGPクラスはドゥカティのS.ジベルノーが最速タイムをマークして,今季初のポールを獲得しました。2番手のタイムをチームメイトのL.カピロッシがマークし,ドゥカティの地元イタリアで1,2番グリッドを独占しました。3番グリッドは,07年もMotoGPに残ることが決まったV.ロッシが獲得しています。ところで,彼はいつも母国イタリアGPでオリジナルヘルメットを着用していますが,今回は,S.マックィーンやE.フェラーリなどがデザインされているヘルメットとなっています。なお故加藤大二郎選手のトレードマークである「74」もデザインの中に入っていて,ロッシの人柄がわかるものでもあります。
250ccクラスは,アプリリアのJ.ロレンゾが,今季4度目となるポールを獲得しました。前戦でGP初勝利を挙げた高橋裕紀は,その好調さを維持しているかのように,最後のタイムアタックで2番手のタイムをマークし,2戦連続で1列目を獲得しています。
125ccクラスは,デルビのマシンを駆るチェコ人ライダーL.ペセックが,自身初となるポールを獲得しました。デルビのポールは,03年の第13戦カタールGP以来3年ぶりとなります。左鎖骨を骨折しての出場となっている昨年のチャンピオンT.ルティは,14番グリッドからのスタートとなりました。
        
2006・6・3(土)
☆母国GP(MotoGP)
○第6戦イタリアGPが,ムジェロ・サーキットで開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,フリー走行が行われ,母国GPに燃えるヤマハのV.ロッシが,午前・午後共にトップタイムをマークしました。2,3番手のタイムは,イタリアのメーカーであるドゥカティのマシンを駆るL.カピロッシとS.ジベルノーがそれぞれマークしています。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,チェコ人ライダーであるアプリリアのJ.シュムルツがトップタイムをマークし,暫定のポールを獲得しています。これは,彼にとって初のセッション制覇です。前戦でGP初勝利を飾った高橋裕紀は,暫定9番手のタイムでした。
125ccクラスも,1回目の予選が行われ,雨のセッションをKTMのJ.シモンが制し,暫定のポールを獲得しています。なお,今回はワイルドカード枠で葛原太陽が参戦していますが,初日は16番手のタイムで終えています。
      
2006・6・2(金)
☆契約延長 PARTT(MotoGP)
○ヤマハより発表があり,07年も引き続いてV.ロッシがヤマハのファクトリーチームから参戦することが決定しました。最近まで,来季は4輪のF1に移籍するのではないかという話が主流となっていたロッシでしたが,先日MotoGP残留を発表。さらに今回の契約延長という運びとなりました。来シーズンは,これまでの990ccエンジンエンジンから800ccエンジンへと大きくレギュレーションが変わります。それだけに,各メーカーとも新エンジン開発に躍起となっているでしょうし,開発能力に優れたライダーの必要性が高まっているでしょうから,ヤマハにとって今回の契約延長は,願ってもないものだといえるでしょう。
☆契約延長 PARTU(MotoGP)
○現在イタリアGPは,フェラーリが所有するムジェロ・サーキットで開催されています。このたび,MotoGPを統括するドルナ・スポーツとフェラーリとの間で話し合いがもたれ,2011年までの契約延長が発表されました。
         
2006・6・1(木)
☆投票権(F1)
○FIAにルール変更を求める際,現在は全チームの多数決によって採決をしています。そのやり方が,08年から変更となり,これまで全チームに与えられていた投票権が,1カ国1チームのみに絞られることになりそうだという噂が出てきています。もしそうなると,イギリスに籍を置くチームが多いのが現状で,果たしてどのチームに投票権が与えられるのかが焦点となります。その噂では,ウィリアムズに与えられるのではないかという話が浮上しています。もしそうなると,長い間ウィリアムズと切磋琢磨し合ってきたマクラーレンに投票権がなくなるという結果となってしまいます。F1を代表するチームの一つだけに,マクラーレンとしては納得いかなくなるでしょうから,果たしてこのやり方がスムーズに行われるようになるのかが疑問です。なお,日本に籍を置くチームは,ホンダとトヨタ,スーパーアグリの3つがありますが,その噂では,ホンダに投票権が与えられるのではないかということです。
  
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