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2006・5・31(水)
☆売却話(F1)
○オランダでの情報によると,ミッドランド・F1(MF1)を144億円で買収しようという話が出ているとのことです。これは,MF1のドライバーC.アルバースのスポンサーである『ロスト・ボーイズ』代表のM.モスが,モナコでMF1のチームオーナーであるA.シュナイダーと会って買収話を持ちかけたとのことです。MF1は,昨シーズン前にジョーダンを買収し,今シーズンからMF1として本格的に参戦を開始しました。その際には,ロシアチームのライセンスで参戦を開始しましたので,ロシア初のF1チームとして話題となりました。そうした新生チームに,早くも売却話が出てきたわけです。ただ,あくまでもオファーを出しただけで,今すぐ結論が出るわけではありません。もしかしたら,シーズン終了前後にこの点についての話題が出てくるかもしれませんね。
     
2006・5・30(火)
☆大逆転(IRL)
○伝統の「インディ500」の決勝レースが,約30万人の大観衆を集めて行われました。レースは,序盤からトップに立ったチップ・ガナッシのD.ウェルドンが中盤までレースをリード。ところが,後半になるとイエローコーションのタイミングやピットインの作戦の違いなどから順位の入れ替えがあり,何と今回のレース限定でレースに復帰したアンドレッティ・グリーン・レーシングのマイケル・アンドレッティがトップに立ちました。2位に彼の息子で,父親のチームから出場しているマルコ・アンドレッティがつけ,アンドレッティ親子のワンツー体制となりました。残り3周となったところでイエローコーションが解除となり,マルコが父親をパスし,若干19歳のヤングドライバーがトップに躍り出ました。このままアンドレッティ親子のワンツーで終わるかと思われましたが,チーム・ペンスキーのS.ホーニッシュ.Jrが驚異的な追い上げを見せ,まずマイケルをかわし,ラストラップのフィニッシュライン直前でマルコをもかわし,大逆転で勝利を収めました。2台の差は,史上2番目の僅差となる,わずか0.0635秒でした。
☆2戦連続(SBK)
○第5戦の決勝レースが,イギリスのシルバーストン・サーキットで行われ,ランキングトップをいくドゥカティのT.ベイリスが,レース1,レース2共に制し,ランキングトップの座を守ると共に,ランキング2位のT.コーサーに76ポイントという大差をつける結果となりました。ヤマハの芳賀紀行が両レース共2位に入り,ランキングで3位に浮上してきました。
      
2006・5・28(日)
☆雨により(JRR)
○第4戦が,我が大分県のオートポリスで開幕しまし,初日は各クラスの予選が行われました。JSB1000クラスは,ハーフウェットの中で予選が行われ,TSRの辻村猛が最速タイムをマークし,暫定のポール獲得かと思われましたが,終了間際に地元九州出身でヨシムラの秋吉耕佑が辻村のタイムを更新し,逆転で暫定ポールを獲得しました。最終的なグリッドは,予選上位8人が1台ずつコースインし,1周のみのタイムアタックをしていくというスーパーポールで決定する予定でした。これは,8耐等では行われていますが,JRRとしては史上初の試みでした。ところが,最初のアタッカーである伊藤真一が走行している途中で激しい雨となり,さらにオートポリスらしく(?)霧が立ちこめるという状況にまでなっていき,残念ながら史上初の試みは無効となってしまいました。このため,決勝のグリッドは,予選の結果が採用されることになり,秋吉がポールからスタートすることになりました。
ST600クラスの予選は,A,Bの2組に分かれて行われましたが,路面コンディションに違いが生じたため,交互にグリッドが決まるという形となりました。ポールは,ほぼドライコンディションの中で走行したA組のトップタイムだったヨシムラの渡辺篤が獲得しました。彼のポールは,2戦連続となります。
250ccクラスは,2戦連続ポールトゥーフィニッシュを達成している横江竜司が今回も強さを見せ,3戦連続ポールとなりました。
125ccクラスは,ここまで連勝を飾っている中上貴晶が,2戦連続となるポールを獲得しました。
GP−MONOクラスは,森隆嘉が初ポールを獲得しています。
☆1回目が(FN)
○6週間に及ぶ長いインターバルの後,第3戦がツインリンクもてぎで開幕しました。初日は,午前・午後に1回ずつ予選が行われました。午後から雨という予報が出ていたため,午前中の予選での走行に各チームとも力を入れる形となりました。その1回目の予選は,途中で雨が降ったりしたものの,最後までスリックタイヤでのタイムアタックとなりました。IMPULの本山哲が最速タイムをマークし,ポール獲得かと思われたところで,最後の最後にARTAの木暮卓史がそのタイムを更新し,逆転で暫定ポールを獲得しました。
午後からの予選はやはり雨となり,午前のタイムを更新することができず,木暮のポールが決定しました。
☆マイスターが(F1)
○第7戦は,伝統のモナコGPです。初日は予選が行われ,フェラーリのM.シューマッハが,今季3回目となるポールを獲得しました。モナコで強さを見せ,「モナコ・マイスター」の称号にふさわしい結果を出しているシューマッハですが,ポール獲得は2000年以来6年ぶりとなります。セカンドグリッドは,ここまでランキングトップでルノーのマシンを駆るF.アロンソが獲得しています。3番グリッドには,今季自己最高位となるウィリアムズのM.ウェーバーがつけています。
         
2006・5・27(土)
☆3強は(FN)
○前戦にあたる第2戦から6週間に及ぶ長いインターバルを経て,第3戦がツインリンクもてぎで今日から開幕します。それに先立ち,同サーキットにおいて合同テストが行われました。今シーズンからシャーシ及びエンジンが新しくなっていますし,シーズンオフの間に事前テスト走行が行われていませんので,各チームとも今季型マシンでのもてぎ初走行となりました。終日どんよりとした曇り空の中,午前・午後にそれぞれ走行が行われ,総合のトップタイムは,IMPULのB.トレルイエがマークしました。2番手のタイムは,昨年のチャンピオンで,IMPULに所属する本山哲が,3番手が,同じくIMPULの松田次生がマークしました。シーズン前のテストや第2戦までの走行の中,ほとんどのセッションで上位のタイムをマークしているのがIMPUL勢でしたが,今回の走行でも同様の結果となりました。まさにここまでの3強は,IMPUL勢の3人といえるでしょう。
      
2006・5・26(金)
☆続投(F1)
○井出有治のスーパーライセンス剥奪に伴い,サードドライバーからセカンドドライバーとなったF.モンタニーですが,当初の予定では,この扱いは前戦のスペインと現在行われているモナコの2戦のみの限定でした。しかし,チームより新たな発表があり,モナコ以後の3戦(イギリス,カナダ,アメリカの各GP)も,モンタニーがセカンドドライバーとして出場することが決まりました。
☆再度(MotoGP)
○フランスGPにおいてようやく今季初勝利を挙げたのが,昨年の125ccクラスチャンピオンで,今シーズンも同クラスにフル参戦しているT.ルティです。ここまでの不振の大きな原因が,開幕前に行われたカタルニア合同テストにおいて左鎖骨を骨折したことです。その骨折がようやく完治し,初勝利を挙げた矢先ですが,何と24日にザクセンリンクで行ったプライベートテストで,再び左鎖骨を骨折するアクシデントに見舞われてしまいました。これにより,6月いっぱいまでの参戦が,微妙となっています。昨年のチャンピオンたちですが,250ccクラスチャンピオンのD.ペドロサは,MotoGPクラスにステップアップして早くも1勝を挙げたりして順調な滑り出しを見せています。ところが,MotoGPクラスチャンピオンのV.ロッシは,1勝は挙げているものの,ご存知のように2戦連続リタイアを喫したりして不振な序盤戦を送っています。そして,125ccクラスのルティもこうした状況となってしまってますので,チャンピオンの中で明暗が大きく分かれてしまっています。
      
2006・5・25(木)
☆残留か(MotoGP)
○07年のV.ロッシについては,F1に移籍し,フェラーリからフル参戦するのではないかという噂が出ていました。ただ,07年のフェラーリは,恐らくM.シューマッハが残留し,F.マッサに替わってマクラーレンからK.ライコネンが移籍する可能性が高くなってきています。ということは,当然フェラーリにはロッシの座るシートがないということになります。そこで最近浮上してきた噂が,フェラーリエンジンユーザーであるレッドブルからフル参戦するのではというものでした。ところが,ここにきてロッシ自身が,「来シーズンはMotoGPに残留する」という主旨の発表を行いました。来シーズンは,現行の990ccから800ccへと排気量が縮小されます。つまり,各社新型エンジンを投入する必要があるわけで,開発能力に優れるロッシの存在はとても大きなものです。何より,イタリアのスーパースターですから,2輪レースにとってロッシはなくてはならないライダーです。それだけに,今回の発表は,2輪にとっては何よりの発表といえるでしょう。なお,今シーズン末でロッシとヤマハとの契約が切れます。恐らくヤマハ残留の線が強いでしょうが,これから先ロッシ争奪戦が始まることでしょう。
      
2006・5・24(水)
☆受付開始(F1)
○2008年から2010年までは,タイヤメーカーを1社に絞ることが明らかとなっていますが,タイヤサプライヤーとなることを希望するタイヤメーカーは,6月23日までに入札を行わなければならないことになっていて,その受付を開始しました。1社に絞ることで,スピードが一定に保たれ,それに伴って安全も保たれることにつながります。また,たくさんのタイヤを購入する必要性がなくなりますし,タイヤテストの回数も少なくてすみますので,経費節減に貢献することになります。ただし,既にミシュランは今シーズンをもって撤退することが発表されていますので,実質的には,08年を待たずに,07年からブリヂストンの実質的なワンメイクとなります。
       
2006・5・23(火)
☆決定(IRL)
○伝統の「インディ500」の予選が行われました。インディは4日間予選が組まれていますが,天候不順により前半の2日間が延期となってしまい,後半の2日間ですべて行われました。インディ500史上初めて全車同一エンジン(ホンダV8)での開催となった今年ですから,チーム力が問われる大会となります。その予選でポールを獲得したのは,マールボロ・チーム・ペンスキーのS.ホーニッシュ.Jrでした。セカンドグリッドを獲得したのは,ここまでのランキングトップで,チームメイトのH.カストロネベスでした。3,4番グリッドは,それぞれD.ウェルドン,S.ディクソンのターゲット・チップ・ガナッシ勢でした。5番手がアンドレッティ・グリーン・レーシングのT.カナーンがつけていて,やはり現在のトップチームが,その実力を十分に見せ付けた形となっています。なお,日本人ドライバーは二人参戦していますが,フル参戦ドライバーの松浦孝亮が7番グリッドを獲得しています。スポット参戦のロジャー安川は,無事予選は通ったものの,28番グリッドと後方からのスタートとなりました。
☆5連勝(WRC)
○第7戦ラリー・イタリアの最終レグが行われ,シトロエンのS.ロウブが,2位のM.ヒルボネンに2分40秒以上の差をつけて圧勝しました。この勝利により,第3戦メキシコから5連勝となりました。シーズンはまだ中盤ですが,既にチャンピオン争いが決着を見せているかのようなロウブの強さが続いています。なお,ロウブのコ・ドライバー(ドライバーの横でノートを見ながら路面状況などを常に伝え続けている役目の人)であるD.エレナが通算25勝目を挙げました。これは,コ・ドライバーの最多勝の新記録です。
      
2006・5・22(月)
☆チームメイト&兄弟(MotoGP)
○フランスGPの決勝レースが,耐久レースで有名なルマンで行われました。250ccクラスは,高橋裕紀&A.ドビツィオーゾのチームメイト同士による激しいトップ争いとなりました。最終ラップの最終コーナー立ち上がりまでどちらが勝つか分からないほどのバトルとなりましたが,最後の最後で高橋がドビツィオーゾをかわし,うれしい自身初優勝を飾りました。3位争いは,青山博一&青山周平の兄弟バトルとなりました。こちらも最終ラップまでバトルが続きましたが,弟の周平がフル参戦5戦目にして初の表彰台を獲得しました。中量級のレースは,トップ4のうちの3つの座を日本人が占めたことになりますし,ホンダが表彰台を独占したことにもなります。
最高峰のMotoGPクラスは,王者V.ロッシが5周目にトップに浮上し,後続との差を徐々に広げていきました。ところが,21周目にマシントラブルが発生し,2戦連続トラブルによるリタイアとなりました。ロッシにとっては,相変わらず今シーズンの悪い流れを断ち切ることができない状態が続いています。ロッシの脱落により,トップは前戦の勝者D.ペドロサのものとなっていましたが,固めのタイヤを選択していたM.メランドリが徐々にペースアップ。残り5周というところでペドロサをかわし,第3戦トルコGPに続いて今季2勝目を挙げました。さらに,ドゥカティのL.カピロッシも最終ラップにペドロサをかわし,2位表彰台を獲得しています。2番グリッドからのスタートとなり期待されていた中野真矢でしたが,ジャンプスタートをしてしまい,ピットスルーペナルティを受け,12位でのチェッカーとなってしまいました。母国GPで燃える中野のチームメイトのR.ド.ピュニエは,スタート直後に転倒を喫してしまい,カワサキ勢にとって残念なレースとなっています。
125ccは,路面がウェットからドライに変わるという難しい状況の中で行われました。昨年のチャンピオンT.ルティと,現在ランキングトップのA.バウティスタとの激しいトップ争いとなりました。最終ラップまでもつれ込んだ争いでしたが,トップを走行中のバウティスタにマシントラブルが発生してスピードダウンとなり,ルティが今シーズンの初勝利を挙げました。ホンダにとっても,同クラス今季初優勝です。トラブルに見舞われたバウティスタは,何とか最後まで走りきり,表彰台を逃したものの,4位でチェッカーを受けています。
      
2006・5・21(日)
☆2戦連続(MotoGP)
○第5戦フランスGPの予選が行われました。この日は,午前中雨に見舞われましたが,気温がやや低いものの,予選の行われた午後はドライコンディションとなりました。
最高峰のMotoGPクラスでポールを獲得したのは,前戦でポールトゥーフィニッシュを達成したホンダのD.ペドロサでした。カワサキの中野真矢が,自己最高タイとなる2番グリッドを獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,スズキのJ.ホプキンスで,2戦連続1列目からのスタートとなります。初日に好調だったヤマハのV.ロッシとC.エドワーズは,それぞれ7番グリッド,9番グリッドからのスタートとなりました。
250ccクラスは,現在ランキングトップを行くホンダのA.ドビツィオーゾが,このクラスで自身初となるポールポジションを獲得しました。チームメイトの高橋裕紀も好調で,4番グリッドを獲得して1列目からのスタートとなりました。
125ccクラスは,アプリリアのM.パッシーニが開幕戦以来となる自身2度目のポールを獲得しています。
       
2006・5・20(土)
☆どちらも(MotoGP)
○2週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースの第5戦フランスGPが開幕しました。MotoGPクラスは,フリー走行が行われました。午前中に行われたフリー走行の1回目では,ヤマハのV.ロッシがトップタイムをマークしました。今シーズンなかなか波に乗れず,前戦では,トラブルによるリタイアという彼にとってはとても珍しい結果となってしまったロッシですが,現行型と改良型の2種類のシャーシを乗り比べながらの走行をし,悪い流れを断ち切ろうとしている矢先に好結果が出ました。午後のフリー走行では,チームメイトのC.エドワーズがトップタイムをマークし,ワークスヤマハがどちらのセッションとも制しています。エドワーズについては,前戦で今季初の表彰台を獲得した勢いがまだ残っている感じがします。ただ,11番手のタイムをマークしたR.ド.ピュニエまでがトップから1秒以内ですので,混戦となりそうな気配です。
250ccクラスと125ccクラスは,1回目の予選が行われ,それぞれA.デ.アンジェリスとA.バウティスタが暫定のポールを獲得しています。
      
2006・5・19(金)
☆3日目は(F1)
○ポール・リカール及びバレルンガで行われている合同テスト3日目が行われました。
ポール・リカールの方は,前日までの2日間にわたってルノーのF.アロンソがトップタイムをマークしましたが,4日目は,BMWザウバーのJ.ビルヌーブがトップタイムをマークしました。この日は,カナダGPを想定したテストを行いましたが,そのカナダ人ドライバーであるビルヌーブが最速タイムを刻んだわけです。
バレルンガの方は,ホンダのR.バリチェロがトップタイムをマークしました。これにより,ホンダのマシンを操るドライバーが,日替わりで最速タイムを刻んだ結果となりました。なお,4日目は,ウィリアムズが単独でコースを使うことになっています。
       
2006・5・18(木)
☆2箇所で(F1)
○合同テストが,ポール・リカールとバレルンガの2箇所に分かれて行われました。
まず,ポール・リカールの方ですが,こちらは,ルノー,フェラーリ,トヨタ,マクラーレン,ザウバー,トロ・ロッソ,レッドブルの7チームが参加して行われました。各チームはタイヤテストや次戦モナコ用のパーツテスト等を中心に走行したようですが,1日目,2日目ともに,先日行われた母国GPを圧倒的な強さで制したルノーのF.アロンソがトップタイムをマークしています。
バレルンガの方は,ホンダとウィリアムズが参加していて,わざわざ仮設の第3シケインを設置したりして,こちらもモナコを想定してのテストを行っていったようです。トップタイムは,1日目がA.デビッドソン,2日目がJ.バトンと,両日ともにホンダ勢がマークしています。
     
2006・5・17(水)
☆左近か?(F1)
○井出有治のスーパーラインセンス剥奪に伴い,セカンドドライバーとなったF.モンタニーですが,あくまでも彼は一時的なセカンドドライバーであり,次戦モナコGPの後はどうなるか分かりません。新たなセカンドドライバーについてさまざまな憶測が出ていますが,一部の報道によると,チーム代表の鈴木亜久里が「山本左近に興味を持っている」という趣旨の発言を行ったそうです。ただ,これについては以外でもなんでもなく,井出の名前が発表される以前に候補の一人として早くから名前が取りざたされていました。「スーパーアグリ」のチームカラーは「オールジャパン」ですから,日本人の中では一番F1に近い男である左近の名前が出てくるのは当然といえます。実際,昨年ジョーダンから出場したときに好パフォーマンスを見せています。これが本当だとすると,そんなに遠くない時期に正式発表があるのではないかと思います。
        
2006・5・16(火)
☆2日連続(IRL)
○世界3大レースのひとつである「インディ500」は,今年で90回目のメモリアルレースとなっています。13日(土)には,ポールから11番グリッドまでを決める予選を行う予定でしたが,雨のため翌日に延期となってしまいました。その延期となった14日(日)は,ポールから22番グリッドまでを決める予選となるはずだったのですが,練習走行を行っている最中から雨が降り始め,この日も予選延期となってしまいました。先週半ば頃からレースが行われるインディアナ州は天候不順が続いていて,予選だけでなく金,土に予定されていた練習走行も中止となっています。延期となった予選ですが,今週末の20日(土)と21日(日)の2日間にわたって行われる予定となっています。
      
2006・5・15(月)
☆4戦目で(MotoGP)
○第4戦中国GPの決勝レースが,気温30℃を超える中で行われました。MotoGPクラスのポールは,今シーズンからこのクラスにステップアップしたホンダのD.ペドロサでした。スタートに失敗して順位を下げましたが,徐々にポジションを回復。10周目にトップを奪ってからは,チームメイトのN.ヘイデンの激しいプレッシャーを受けながらも逃げ切り,ステップアップ4戦目にして早くも勝利を収めました。2位に入ったヘイデンは,昨シーズン終盤から数えて連続8戦表彰台を獲得したことになります。3位にはヤマハのC.エドワーズが入り,昨年の第8戦アメリカGP以来久々に表彰台に上りました。4位にスズキのJ.ホプキンスが入りましたが,この成績は自身最高位となります。13番グリッドと後方からスタートとなった王者V.ロッシは,いつものようにどんどんポジションを回復していき,3位争いに加わろうとした矢先にトラブルが発生して緊急ピットイン。タイヤを交換して再びコースに戻りましたが,1周しただけで戻ってきて,そのままリタイアとなりました。日本人ライダーでは,昨シーズンから続いている不振から抜け出してきて,徐々に手ごたえを感じはじめている玉田誠が,マシンとマシンとがぶつかり合う激しい5位争いを展開し,最終的には6位でチェッカーを受けています。シングルフィニッシュは,今シーズンベストの成績です。
250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのH.バルベラと,ラインキングトップを行くホンダのA.ドビツィオーゾとの激しいバトルとなりました。最終的にはバルベラが逃げ切り,このクラスでは自身初となる勝利を挙げました。3位には,前戦のウィナーであるKTMの青山博一が入っています。
125ccクラスは,6台のマシンによる激しいレースが繰り広げられていきました。今シーズンのレースが行われるサーキットの中で最も長いストレートを擁する上海国際サーキットですが,そのストレートでスリップストリームの使い合いが行われ,誰が勝つか分からないレースが展開され,最終的にはKTMのM.カリオがトップでチェッカーを受けました。ランキングトップを行くA.バウティスタは,今回も表彰台を獲得し,4戦連続表彰台となっています。
☆ダブルウィン(JRR)
○第3戦の決勝レースが,筑波サーキットで行われ,JSB1000クラスは,スズキの渡辺篤とホンダの伊藤真一との間で激しいトップ争いとなりました。昨年のチャンピオン伊藤が,渡辺にプレッシャーをかけ続けていきましたが,それをはねのけて見事今シーズン初優勝を飾りました。ST600クラスとダブルエントリーしている渡辺ですが,同クラスの決勝レースでは,昨年のチャンピオン安田毅史とのバトルを制して優勝し,見事ダブルウィンを達成しています。
250ccと125ccクラスは,それぞれポールからスタートした横江竜司と中上貴晶が勝利し,ポールトゥーウィンを達成して連勝を飾っています。
今シーズンから正式種目となったGP−MONOクラスは,序盤から飛び出した藤崎直之がそのまま逃げ切って勝利を収めています。
なお,次戦はいよいよオートポリスでの開催です。今月末が開催日となっています。ぜひ皆さん予定に入れておいてください。
☆圧勝(F1)
○第6戦のスペインGPの決勝レースは,母国GP制覇に燃えるルノーのF.アロンソがポールからスタートしました。オープニングラップを無事トップで制したアロンソは,そのまま後続との差を広げていきました。前戦は,ピットインのタイミングが勝利の鍵となりましたが,今回はアロンソの速さが光っていて,ピットイン戦略も関係ありませんでした。結局2位に入ったフェラーリのM.シューマッハに15秒以上の差をつけてゴールし,今シーズン3勝目を挙げました。ヨーロッパラウンドに入って完走を果たしていないスーパーアグリの佐藤琢磨は,途中でスピンを喫したりしてトップから4周遅れとはなりましたが,見事完走を果たしています。前戦から井出に代わってセカンドドライバーとして参戦しているF.モンタニーは,残念ながら2戦連続のリタイアとなっています。
     
2006・5・14(日)
☆初ポール(MotoGP)
○第4戦中国GPの予選が,上海国際サーキットで行われました。初日はウェットコンディションの中行われましたが,2日目は,MotoGPクラスの予選のときに少し雨が落ちたものの,ドライコンディションで行われました。そのMotoGPクラスは,今シーズンから同クラスにステップアップしたホンダのD.ペドロサが,このクラスでは初となるポールを獲得しました。セカンドグリッドは,初日からいい走りを見せているスズキのJ.ホプキンスが獲得しています。日本人では,中野真矢がトップ3まであとわずかとなる4番手の位置につけています。初日のウェット路面でトップタイムをマークしたヤマハの王者V.ロッシは,ペドロサから1.7秒以上遅れた13番手に沈んでいます。
250ccクラスは,アプリリアのファクトリーチームに所属するH.バルベラが,最後のタイムアタックでトップタイムをマークし,このクラス初となるポールを獲得しています。日本人では,今シーズンからMotoGPにフル参戦を開始したホンダの青山周平が,3番グリッドを獲得し,フロントローからのスタートとなりました。初日に好調な走りを見せた同じくホンダの高橋裕紀は,6番グリッドにつけています。
125ccクラスは,ウェットコンディションだった1回目の予選で暫定ポールを獲得していたKTMのM.カリオが,ドライコンディションの中でも速いタイムをマークし,2年連続でポールを獲得しています。
☆今季初(JRR)
○第3戦の予選が,あいにくのウェットコンディションの中,筑波サーキットで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,前戦で勝利を収めたホンダの伊藤真一が,セッション終了間際に最速タイムをマークし,今季初となるポールを大逆転で獲得しました。2,3番グリッドは,今シーズン好調な走りを見せているヨシムラ勢(秋吉耕佑&渡辺篤)が獲得しています。残りのフロントローの一角は,今シーズンからホンダファクトリーに所属する徳留和樹がゲットしています。
250ccクラスは,2戦連続でヤマハの横江竜司が,ST600クラスは,JSB1000クラスとダブルエントリーしている渡辺篤が,GP−MONOクラスは,山下祐がぞれぞれポールを獲得しています。毎回ベテランとヤングライダーによるバトルが繰り広げられている125ccクラスは,中学生ライダーである中上貴晶がポールポジションを獲得しています。
☆4チームで(F1)
○第6戦スペインGPの予選が行われ,母国GP制覇に燃えるルノーのF.アロンソが,チームメイトのG.フィジケラを抑えてポールを獲得しました。3,4番グリッドは,それぞれフェラーリのM.シューマッハとF.マッサが獲得しています。5〜8番グリッドは,それぞれR.バリチェロ,R.シューマッハ,J.トゥルーリ,J.バトンが獲得し,ホンダの2台がトヨタの2台を挟むような形となりました。つまり,今回のトップ8は,ルノー,フェラーリ,ホンダ,トヨタの4チームで構成された形となっています。
       
2006・5・13(土)
☆連続トップタイム(MotoGP)
○第4戦の中国GPが開幕し,いつものようにMotoGPクラスは午前・午後に1回ずつフリー走行が行われました。あいにくのウェットコンディションの中行われたフリー走行でしたが,ヤマハのV.ロッシが2回のフリー走行ともトップタイムをマークしました。既に1勝を挙げているロッシですが,昨シーズンまでと比べるとここまで勢いがそれほどありません。今回の連続トップタイムが,浮上のきっかけとなるのでしょうか。
250cc及び125ccクラスは,ウェットコンディションの中で予選の1回目が行われています。250ccで暫定のポールを獲得したのは,アプリリアのA.ウェストでした。朝のフリー走行でもトップタイムでしたから,彼もまた連続トップタイムということになります。暫定の2番手には,ホンダの高橋裕紀がつけています。
125ccクラスは,前戦でトップ争いを展開中,ラスト3ラップでトラブルで惜しくもリタイアを喫したKTMのM.カリオが,その鬱憤を晴らすかのように暫定ポールを獲得しています。
☆1台挟んで(F1)
○2週連続開催となるF1ですが,その2つ目のレースとなるスペインGPがカタルニア・サーキットで開幕しました。1日目はフリー走行が行われ,総合のトップタイムをホンダのサードドライバーであるA.デビッドソンがマークしました。母国グランプリとなるルノーのF.アロンソは,3番手のタイムでした。いつもどん尻2つの席を占めるのがスーパーアグリF1チームの2台ですが,セカンドドライバーのF.モンタニーは最下位となる28番手のタイムだったものの,佐藤琢磨は好パフォーマンスを見せ,ミッドランドF1のT.モンテイロを後ろに従える26番手のタイムをマークしました。
      
2006・5・12(金)
☆落下で?(F1)
○経費削減の観点から「2レース1エンジン」というレギュレーションが導入されていて,もしエンジン交換をすると10グリッド降格というペナルティーを受けることになっています。さて,ニュルブルクリンクで行われたヨーロッパGPに続いて,今週末スペインGPと2週連続開催となるF1ですが,開幕前から早くもそのペナルティーを受けることが明らかとなったドライバーが出ました。それは,ザウバーのJ.ビルヌーブです。ヨーロッパGPで8位入賞を果たしたエンジンだけに,そのゲンのいいエンジンを失うことはビルヌーブにとって残念だろうと思います。走る前からエンジン交換が明らかとなったわけですが,バルセロナに輸送中ダメージを負ったことが原因のようです。しかも,そのダメージは,何と落下させてしまったからという噂が出ているようです。もしそれが本当だとすると,ドライバーからすると何ともやりきれないものでしょうね。
      
2006・5・11(木)
☆取り消し(F1)
○昨日のこのページでも,井出有治のスーパーライセンスについてお伝えしましたが,その矢先に正式結果が出ました。スーパーアグリF1からのチームリリースによると,FIAから井出のスーパーライセンス取り消しの通告を受けたということです。これにより,井出が今シーズンF1に出場することが不可能になりました。このあたりの詳しい経緯は,同チームのオフィシャルウェブサイトで報告されていますので,そちらをご覧ください。それを見て分かったのは,やはり先日のサードドライバーへの降格は,今回の処分が念頭にあったようです。今後についてですが,次からの2戦(スペイン&モナコGP)は,井出に替わってセカンドドライバーになっているF.モンタニーが出場することが決まっています。ただし,それ以後については,新たな人選をすることになりそうです。もちろん,「オールジャパン」体制のスーパーアグリですから,新たな日本人ドライバーも選択肢の一つとなるでしょう。なお,井出についてですが,スーパーライセンスについては,当然再発行ということも可能ですから,そうなるためにどうするか同チームは今後も模索していくようです。
        
2006・5・10(水)
☆剥奪か(F1)
○既にこのページでもお伝えしたように,FIAの指導により,セカンドドライバーからサードドライバーへと降格となった井出有治ですが,ヨーロッパGPでは最後までサードドライバーとしても走行できないままでした。その彼に関する噂で,F1に出場するために必要な「スーパーライセンス」が剥奪されるのではないかという話が出てきています。もしそうなった場合,それを再取得するためにテスト等でかなり走り込みをする必要があります。予算的に余裕のあるトップチームならいざ知らず,ぎりぎりの線でやっているであろうスーパーアグリには,こうした余裕があるとは思えません。また,他のドライバーから「危ないドライバー」とした指摘を受けたこともある彼だけに,テスト等で距離を稼いだだけでその「汚名」が晴らされるというのも若干難しいかもしれません。そうしたように,もしこの噂が本当だとしたら,井出にとってはF1への道がかなり閉ざされたという感は否めません。ただ,ライセンス剥奪は,必ずその発行元(日本ではJAF)に通達がいくはずなのですが,今のところJAFから「受け取った」というような内容のコメントは出ていません。ということは,現段階では単なる噂にしかすぎません。果たしてどのような結論となるのでしょうか・・・。
       
2006・5・9(火)
☆見直しか(F1)
○今シーズンから,予選の方式が「ノックアウト方式」と呼ばれる方法が用いられています。これは,予選の時間を3つのパートに分け,各パートの下位のドライバーが予選終了となっていくものです。ちょっとした油断や不運があると予選終了となる可能性があるため,昨年までのやり方に比べると多くの時間の中に緊張感が見られるようになりました。ただ,最終ピリオドについては問題があるようで,実際には,セッションのほとんどをただ燃料を軽くするためだけに走行しているような感じがすることも否めません。そこで,この最終セッションを,昨年まで用いられていたような1周のみのタイムアタック方式に替えてはどうかという案が浮上しているようです。これは,F1ドライバーで組織するGPDAが中心となって議論しているようです。F1界のボスであるB.エクレストンも,この案を支持するということを表明しています。ただ,実際に変更するかどうかは,全チームの合意が必要ですので,まだしばらくは現状のままでいくことになるのでしょう。
        
2006・5・8(月)
☆連勝 PARTT(F1)
○第5戦ヨーロッパGPの決勝レースが行われ,新旧チャンピオンによる争いが今回も展開されました。F.アロンソが2回目のピットインを最初に済ませましたが,その間にM.シューマッハがファステストラップをマークしながら快走。シューマッハは,2回目のピット作業を素早く済ませ,コースに戻ったときにはアロンソの前に出ることに成功しました。その後は徐々に差を広げていきながら,見事2戦連続でトップチェッカーを受けました。3位には,同僚のF.マッサが入りましたが,これは自身初の表彰台となります。ジャパンパワー勢は,今回も精彩を欠き,ホンダのR.バリチェロは5位入賞を果たしたものの,他のホンダ勢(J.バトン,佐藤琢磨,F.モンタニー)はリタイアに終わっています。また,トヨタ勢は,R.シューマッハがポイント獲得圏内を走行していたものの,終盤にエンジントラブルでリタイア。J.トゥルーリは,9位でチェッカーを受けましたが,周回遅れとなってのチェッカーでした。
☆連勝 PARTU(SBK)
○第4戦の決勝レースが,イタリアのモンツァで行われました。レース1,レース2共に,現在ランキングトップでドゥカティのマシンを駆るT.ベイリスが優勝し,ランキング2位のT.コーサーとの差をさらに広げました。レース2では,ヤマハのマシンを駆る芳賀紀行が3位表彰台を獲得しています。
      
2006・5・7(日)
☆今季初(F1)
○第5戦ヨーロッパGPの予選が行われ,ルノーのF.アロンソが最速タイムをマークし,今季初のポールポジションを獲得しました。2,3番グリッドをそれぞれM.シューマッハ,F.マッサのフェラーリ勢が獲得しています。サードドライバーからセカンドドライバーに昇格したスーパーアグリのF.モンタニーにとっては,初の予選セッションとなりましたが,予選第1セッションでアタックをする前に赤旗に関するトラブルが発生し,結局本格的なアタックができないまま(予選タイムがトップから約17秒遅れ)で予選を終了しました。赤旗というと,通常はクラッシュなどが原因での場合がほとんどですが,今回は何とタイミングモニターのトラブル(実際には赤旗が出されたわけではないのに,モニター上で表示されてしまったというもののよう)が原因だったそうです。
       
2006・5・6(土)
☆走行なし(F1)
○第5戦ヨーロッパGPが,ドイツのニュルブルクリンクで開幕しました。初日は,午前・午後共にフリー走行が行われ,ウィリアムズのサードドライバーであるA.ブルツがトップタイムをマークしました。2,3番手のタイムを,それぞれルノーのF.アロンソ,フェラーリのM.シューマッハと新旧王者がマークしました。
FIAの指導を受けてセカンドドライバーとサードドライバーがチェンジしたスーパーアグリですが,昇格したF.モンタニーはもちろん走行したものの,降格となった井出有治は走行できませんでした。井出がF1マシンの走行経験を伸ばすための今回の措置だったはずなのに,全く走行できなかったというのは矛盾しています。どうやら,FIAからの指導は,単にサードドライバーへの降格だけではなく,今回ステアリングを握ることさえも避けた方がいいといわれたようなのです。つまり,今回の措置は,実質的に井出のF1参戦継続に待ったをかけたものと考えていいのかもしれません。次戦以降の井出の復帰については,全く不透明のようです。
       
2006・5・5(金)
☆久々&初(SGT)
○110周という長い闘いとなる第3戦の決勝レースが,富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,スタート前のパレードラップから,予選3番手のサード・スープラGTがオルタネータのトラブルで早々にピットインするということから始まりました。レース開始しての数周は,ポールスタートの立川祐路&高木虎之介組が,後続を引き離していく展開となりました。ところが,4周目に突然スローダウンし,緊急のピットインという事態が発生してしまいました。それからは,マシントラブルあり,接触あり,ペナルティありと様々な出来事があちらこちらで発生。ただ,単なる荒れたレースだったわけではなく,手に汗握るバトルもあちらこちらで展開されました。そうした過程を経て見事栄冠を勝ち取ったのは,服部尚貴&P.ダンブレック組のSC430でした。この優勝ですが,服部は96年(この時はラーク・マクラーレン)以来10年ぶり,ダンロップタイヤにとっては97年以来9年ぶりの勝利となります。また,ダンブレックにとっても,チーム(クラフト)にとっても,初勝利となるメモリアルレースとなりました。2位には,飯田章&片岡龍也組のSC430が入り,うれしい今季初表彰台を獲得しています。3番手でチェッカーを受けたのは,開幕戦を制した脇坂寿一&A.ロッテラー組のSC430でした。ところが,レース途中で起こったGT300クラスマシンとの接触が,危険行為ということで35秒加算のペナルティを受けてリザルト上は後退。替わって最後尾スタートから徐々に追い上げてきた本山哲&松田次生組のフェアレディZが,繰り上がっての3位表彰台となりました。ただ,この裁定に対して異議を唱えるチーム側のトムスが控訴を提出しましたので,結論が出るまでGT500クラスのリザルトは暫定となります。
GT300クラスも,同様にトラブルあり,バトルありという展開となりました。そうした事態を受けて当初の作戦を変更し,他チームと比べてピットインのタイミングをずらした柴原眞介&八木宏之組が,いつの間にかトップに浮上。そのままチェッカーとなりました。2位には,1ストップ作戦をとった映画『トイ・ストーリー』がスポンサーとなっている新田守男&高木真一組が入りました。3位には,今シーズンからSGTに参戦を開始したハンコック(韓国)タイヤを履く木下みつひろ&峰尾恭輔組が入りました。ハンコックタイヤにとっては,参戦を開始してわずか3戦目にして早くも表彰台を獲得したことになります。
☆役割チェンジ(F1)
○今日からヨーロッパGPが始まりますが,それに先だってスーパーアグリからチームリリースがあり,今回のレースにサ−ドドライバーのF.モンタニーをセカンドドライバーとして出場させることになりました。また,セカンドドライバーの井出有治が,サードドライバーとして金曜日に走行することになりました。これは,FIAの勧告を受けての措置です。同チームは,短期間でチームを立ち上げたため,井出の事前走行があまり行われないままシーズンを迎えたという経緯があります。開幕してからの井出の走行は,決してほめられるような結果となっていません。むしろ,シート喪失の噂が絶えないという現状があります。今回の勧告は,井出がマシンやF1の世界での走行に慣れるための措置と考えていいようです。逆に考えると,この経験を生かし切れず,今後のレースで再びこれまでと同じような走りをしてしまうと,本当にシート喪失へとつながる心配があるともいえます。いよいよ井出が,F1ドライバーとしての正念場を迎えたのでしょう。
        
2006・5・4(木)
☆お膝元で(SGT)
○第3戦の予選及びスーパーポールが,富士スピードウェイにおいて行われました。GT500クラスは,昨年のチャンピオンである立川祐路&高木虎之介組のSC430が,2番グリッドを獲得した服部尚貴&P.ダンブレック組に1秒弱の大差をつけ,見事ポールを獲得しました。3番手には,昨年までのトヨタの中心的なマシンだったスープラを駆るA.クート&平中克幸組が獲得しました。4番グリッドを,開幕戦ウィナーの脇坂寿一&A.ロッテラー組が獲得し,トヨタのお膝元である富士スピードウェイで,セカンドローまでをトヨタが独占しました。なお,今回のポール獲得により,立川祐路がGT最多ポール記録を更新しました。
GT300クラスは,今シーズンから復活した紫電を駆る高橋一穂&加藤寛規組がポールを獲得しています。今シーズン2戦連続して表彰台を獲得している松田秀士&菅一乗組は,3番グリッドを獲得し,3戦連続表彰台に向けていいスタート位置を獲得しています。
      
2006・5・3(水)
☆連勝(BSB)
○第4戦の決勝レースが,オールトンパークで行われました。ランキングトップを行く昨年のチャンピオンG.ラビッラは,この日も好調な走りを見せ,レース1,2共に勝利を収めました。ランキング2位のL.ハスラムは,レース1で3位表彰台を獲得したものの,レース2で7位に終わったため,総合で早くも61点という大差がつく結果となりました。日本期待の清成龍一は,この日も思うような走りをすることができず,6位と5位という結果に終わってしまいました。どのカテゴリーでも,06年型CBR1000RRの不調が見られている感じです。
☆先陣(MotoGP)
○レギュレーションの変更により,来シーズンから800ccという排気量(これまでは990cc)に替わるMotoGPクラスですが,そのプロトタイプの第1号が2日(火)にシェイクダウンしました。その先陣を切ったのは,ドゥカティです。イタリアのムジェロ・サーキットにおいて,同チームのテストライダーであるV.グアレスキーのライディングにより初走行が行われました。レギュラーライダーであるL.カピロッシとS.ジベルノーは,現行型マシンの開発走行を継続しています。どのくらいのタイムで走行したのかについての発表はありませんでしたが,チームからのコメントによると,シェイクダウンテストとしては満足した結果を出すことができたようです。なお,今回のテストは,4日(木)まで行われる予定です。
       
2006・5・2(火)
☆4連勝(WRC)
○第6戦ラリー・アルゼンチンの最終日が行われ,前日まで首位を独走していたシトロエンのS.ロウブがその座を守りきり,第3戦からの4連勝を達成しました。今回の勝利により,ランキング2位にこの段階で早くも21点という大きなリードを広げています。2位には,今シーズン思うような成績が挙げられていないスバルのP.ソルベルグが入りました。ロウブの独走状態に入っているWRCだけに,今回の成績が,ロウブ追撃ののろしとなるといいですね。また,三菱撤退の影響をもろに受けて,シート喪失の憂き目を見てしまったG.ガリが,第5戦に続いて2回目となるプジョーのマシンを駆り,見事3位表彰台を獲得しました。これは,自身初のWRC表彰台となります。
     
2006・5・1(月)
☆独占&初優勝(MotoGP)
○第3戦トルコGPの決勝が,イスタンブール・パーク・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,M.メランドリ,C.ストーナー,N.ヘイデンのホンダRC211Vを駆る若手3人の争いとなりました。初優勝をねらったストーナーでしたが,最終ラップの12コーナーでメランドリがかわし,2年連続優勝となりました。今回も表彰台に上がったヘイデンですが,これで昨シーズン後半から7連続表彰台となりました。なお,ホンダの表彰台独占は,04年のドイツGP以来となります。
オープニングラップから多重クラッシュなどが発生し,大荒れとなった250ccクラスは,6台による熾烈なトップ争いとなりました。最終的にKTMの青山博一がトップでチェッカーを受け,同クラスにおけるKTMに初の優勝をもたらしました。青山の優勝は,昨年の日本GP以来となります。
125ccクラスは,マステルーMVA・アスパルの3人と,KTMのM.カリオとの争いとなりました。残り3周となったところで,カリオにトラブルが発生して脱落。最終的に,H.ファウベルがうれしい初優勝を飾りました。また,表彰台は,アスパルチームの独占となりました。
  
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