トップ > 1月の最新ニュース
     
最新ニュース
    
2006・1・31(火)
☆サポートチーム(F1)
○ブリヂストン(BS)より,今シーズンのサポート計画の発表がありました。それによると,先頃参戦が認められたスーパーアグリに対してタイヤ供給することが明らかとなりました。BSと鈴木亜久里といえば,BSがF1に復帰する際,開発ドライバーを務めたのが亜久里だったということがあり,そうした繋がりから考えても,実に自然な流れだといえるでしょう。また,その他の供給チームは,フェラーリ,トヨタ,ウィリアムズ,ミッドランドF1となっています。昨シーズンの供給チームは,戦闘力のあるのがフェラーリだけという状態で,開発のスピードが十分とはいえませんでした。それに対して,トヨタやウィリアムズというトップチームが新たに加わり,その分供給量は増えるものの,タイヤ開発が3倍進むことになります。昨年ミシュランに奪われたタイトルの座を奪い返す体制が,十分とはいえないものの,構築されてきたと考えられるでしょう。
       
2006・1・30(月)
☆布石か(F1)
○今シーズンからウィリアムズのテストドライバーとなったA.ブルツが,日本の『ディレクシブ・ホールディングス』とパーソナル契約を結びました。SGTをはじめ,海外で行われているGP2シリーズにもスポンサー活動を行っている同社ですが,ついにF1までその手を伸ばしてきました。昨シーズン末から,マクラーレンと手を組んで,Bチームを立ち上げるのではないかという噂が囁かれていました。そのチーム代表には,日本でお馴染みの元F1ドライバーのJ.アレジが就任するのではという話も出ていました。現在はその噂は消えていますが,07年シーズンに向けての活動が,静かに進行しているかもしれません。ブルツといえば,昨シーズンまで長年マクラーレンのサードドライバーを務めてきました。それだけに,マクラーレンとのつんがりは浅からず,今回の契約は,来シーズンからのBチーム立ち上げの布石ではないかという話も出てきているようです。
      
2006・1・29(日)
☆日本人(MotoGP)
○昨日お伝えしたように,FIMから今シーズンのエントリーリストが発表されました。ただ,まだ「暫定」という段階ですから,今後若干の変更が加わることが予想されます。とりあえず,今回のエントリーリストに載っていた日本人ライダーを紹介します。
クラス No ライダー チ ー ム(マシン)
MotoGP
56
玉田 誠
中野 真矢
JIR・コニカミノルタ・ホンダ(ホンダ)
カワサキ・レーシング・チーム(カワサキ)
250cc
44
55
73
青山 博一
関口太郎
高橋 裕紀
青山 周平
レッドブル・KTM・GP250(KTM)
ティチーノ・ホスティング・カンペテーラ・レーシング(アプリリア)
ヒューマンゲスト・チーム・250cc(ホンダ)
レプソル・ホンダ(ホンダ)
125cc 71 小山 知良 マラグーティ・アジョ・コルセ(マラグーティ)
     
2006・1・28(土)
☆セカンドドライバーは?(F1)
○BMWから離れ,新たな道を歩むことになったウィリアムズが,今季型マシンであるFW28をイギリスのオックスフォードにある本社において発表しました。また,日本の通信関連会社である『モバイルキャスト』と,テクニカルスポンサー契約を結んだことも発表されました。
この契約は,実は意外なものでした。モバイルキャストがF1に進出する際に手を組むのは,昨日のこのページで参戦決定をお伝えしたスーパーアグリだと思われていたからです。同チームのドライバーはまだ明らかとなっていませんが,佐藤琢磨については,最終段階に達していることが明らかとなっています。セカンドドライバーは,日本とヨーロッパの複数のドライバーが候補となっているようです。そのセカンドドライバー候補で最も有力だといわれているのが,モバイルキャストの支援を受けている井手有治です。スーパーアグリとモバイルキャストとの間でスポンサー契約が成立し,同時に井手がセカンドドライバーのシートを獲得するというシナリオが予想されていたのです。ウィリアムズの今回の契約成立で,スーパーアグリのセカンドドライバーが誰になるのかわからなくなってきた感があります。
☆新たなメーカー(MotoGP)
○FIMより,今シーズンのエントリーリストが発表されました。MotoGPクラスの顔ぶれを見ると,これまで明らかとなっている通りとなっています。唯一空席なのは,ヤマハのサテライトチームであるテック3の残り1つの席です。ただ,これについては,C.チェカが最有力です。
今回の発表で一番の話題は,何といってもWCMでしょう。昨年までは,独自のエンジン(といってもベースはヤマハの市販車エンジンですが)を搭載して参戦していました。チェコのブラータ社との契約が結ばれていましたが,エンジン開発が進まず棚上げ状態でもありました。今回のエントリーリストを見ると,そのWCMが,何とイタリアのビモータと手を組むことになったのです。ライダーは,超ベテランであるJ.マックウィリアムスと,昨シーズンAMAスーパーバイクシリーズに参戦していたアメリカンライダーのJ.ペレスとなっています。
     
2006・1・27(金)
☆参戦決定!!(F1)
○F1の統括団体であるFIAより,元F1ドライバーである鈴木亜久里がオーナーを務める新チームのSUPER AGURI Formula1の参戦に対し,正式に承認が下りました。1回目の発表の際には,既存のチーム及び既存チームを買収した新チームの合計10チームのみ承認されていました。SUPER AGURIに関しては,書類の不備(参戦に必要な供託金の納入が不十分だった?)により,参戦が認められていませんでした。そのため,あらたに参戦を認められるために,参戦する10チーム全てに同意を得る必要性も生じました。そうしたことも無事乗り越え,今回の承認発表となったのです。現段階では,ドライバーなどチームの詳細についての発表はされていません。はっきりしていることは,ホンダの支援を受けていて,当然使用するのはホンダエンジンであるということ。シャーシに関しては,T.ウォーキンショーがオーナーを務めていた今はなきアロウズチームが開発したものを当面使うことです。
      
2006・1・26(木)
☆68年以来(F1)
○今シーズンBARからHONDA RACING F1 TEAMというチーム名に変わり,直系のチームとしてホンダはF1に参戦しますが,今シーズンのマシンであるRA106の発表がありました。ホンダワークスチームとしてのマシンは,1968年以来38年ぶりとなります。もちろんこのマシンには,今シーズンから適用される2.4リッターV8型エンジンであるRA806Eという名称のエンジンが搭載されています。メインスポンサーには,これまでどおり『ラッキーストライク』がついていますので,マシンのカラーリングとしてはBAR時代とさほど大きな変更にはなっていません。
☆2日連続(MotoGP)
○セパンでの合同テスト3日目(最終日)が行われ,2日目にトップタイムをマークしたドゥカティのS.ジベルノーが,この日も最速タイムでした。しかも,昨年ドゥカティのL.カピロッシが出したポールタイムをおよそコンマ6秒上回るタイムでした。2番手のタイムは,そのL.カピロッシでしたから,2日連続ドゥカティのワンツーという形になっています。以下は,M.メランドリ,D.ペドロサ,V.ロッシ,N.ヘイデンという順になっていますが,このトップ6までが昨年のポールタイムを上回っていて,今季型マシンが順調に開発されていることを物語っています。
なお,ヤマハのサテライトチームであるテック3は,まだ今シーズンの体制が発表されていませんが,J.エリソンがこのテストに参加しました。もしかすると今シーズンのテック3は,このエリソンと,スポンサー喪失により今シーズンの出走が不可能となってしまったホンダ・ポンスと契約していたC.チェカとのコンビとなるかもしれません。
     
2006・1・25(水)
☆ワンツー(MotoGP)
○セパンでの合同テスト2日目が行われ,今シーズンからドゥカティに移籍したS.ジベルノーが最速タイムをマークしました。2番手のタイムを同僚のL.カピロッシがマークし,ドゥカティのワンツーとなりました。初日にトップタイムをマークしたV.ロッシは,転倒を喫したりして9番手のタイムで終わっています。この日は,ブリヂストン(マシンはドゥカティ)のテストライダーを務める伊藤真一と,カワサキのテストライダーの松戸直樹も走行し,それぞれ13番手と14番手のタイムをマークしています。
☆新車発表(F1)
○フェラーリが,今シーズン使用するマシンの新車発表を行いました。今シーズンのマシンについては,既にテストコースであるフィオラノで走行していますが,その時は,スポンサーロゴが一切入っていない状態でした。今回の発表会では,これまでどおりマールボロやボーダフォンなどのスポンサーロゴが入った状態でのマシンが公開されています。このマシンの名称ですが,例えば昨年だとF2005というように年式が入っていました。しかし,今年のマシンに関しては,「フェラーリ248F1」という名称になっています。この「248」というのは,今シーズンからレギュレーション変更によりエンジンが2.4リッターV8型になっていますが,その数字をとってのもののようです。
     
2006・1・24(火)
☆貫禄(MotoGP)
○今シーズン初となる合同テストが,マレーシアのセパンサーキットにおいて始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,5年連続最高峰クラスチャンピオンを獲得している王者V.ロッシでした。初披露となるキャメルカラーに彩られたヤマハYZR−M1を駆り,2番手のタイムをたたき出したホンダのM.メランドリにコンマ07秒という僅差でのトップタイムでした。3,4番手には,同じくホンダのヤングライダーであるN.ヘイデンとD.ペドロサがそれぞれ入っています。今シーズンからドゥカティのマシンを駆ることになったS.ジベルナウが7番手,ホンダからエンジン供給を受けることになったチーム・ロバーツから再び参戦することになったK.ロバーツJrが12番手のタイムを出しています。
     
2006・1・23(月)
☆日本人初(WRC)
○開幕戦のラリー・モンテカルロの最終レグが行われ,今シーズンフォードに移籍したM.グロンホルムが優勝しました。この勝利は,彼にとってターマックラリーでの初優勝です。2位には,昨年のチャンピオンであるS.ロウブが入りました。ロウブは,初日にコースオフからSS6をリタイアしたため,5分加算のペナルティを受けました。にもかかわらず,そのハンディを乗り越えて見事2位でのゴールとなりました。
併催で行われているPWRCは,参戦3年目となる奴田原文雄が自身初優勝を飾りました。世界選手権のかかったモンテカルロラリーで日本人が優勝したのは,今回が初めてのことです。
      
2006・1・22(日)
☆契約延長(F1)
○フェラーリのスポンサーの一つである情報通信機器メーカー『エイサー』が,そのフェラーリとの契約を延長することが決まりました。契約期間は,3年間延長の08年までとなっています。フェラーリのスポンサーといえば,携帯電話でお馴染みの『ボーダフォン』がありますが,先日発表があったように,今年いっぱいで契約が切れ,来シーズンからはマクラーレンのスポンサーとなることが既に決定済みです。もう一つマールボロでお馴染みのフィリップモリスとの契約もありますが,世界的なタバコ広告禁止措置により,いつまでこの契約が続くかわかりません。やはり今回のような情報関連のメーカーとのつながりは,これから益々重要になってきています。
    
2006・1・21(土)
☆国内の体制(JRR)
○19日付のこのページで,ホンダの2輪レース体制についてお伝えしました。そこでは,MotoGPについてのみお伝えしましたが,今回は国内の体制についてお伝えします。まず最高峰のJSB1000クラスついては,昨シーズン見事最高峰クラスチャンピオンの座に返り咲いた伊藤真一ですが,今シーズンはKOHARA RACING TSRから参戦することになりました。また,ずっと九州にあるチーム高武RSCから全日本に参戦してきた徳留和樹は,特に昨年の8耐での走りが認められ,HONDA DREAM RTからの参戦となります。チームメイトは,同チームから参戦してランキング2位となった山口辰也です。昨シーズンと同じチームからの出場となる上位ランカーは,F.C.C TSRの辻村猛(これまでと同様にST600クラスとダブルエントリー)と手島雄介,Dydo MIU Racing Teamの出口修,チーム桜井ホンダの亀谷長純,Team HARC-PROの小西良輝(今シーズンが最後という噂も)となっています。なお,昨年のST600クラスチャンピオン安田毅史は,JSB1000クラスへステップアップすることも噂されていましたが,同じ体制でST600クラスの2年連続チャンプを狙うことになりました。昨年250ccクラスチャンピオンになった青山周平は,MotoGPの250ccへステップアップしています。また,40歳を過ぎて初のチャンピオンに輝いた125ccクラスの菊池寛幸は,チーム名は未定ですが,チャンピオンの座を守るべく125ccクラスへの参戦を継続します。
    
2006・1・20(金)
☆長期契約(MotoGP)
○GPに復帰以来,一貫してマールボロのロゴが入ったマシンで走行しているドゥカティですが,今後もしばらくそのカラーリングで走行します。というのも,ドゥカティの最高責任者であるF.ミノーリより発表があり,そのマールボロブランドでお馴染みのフィリップモリス社との間で契約延長が決定しました。今回の契約は,2011年までの長期契約となっています。タバコ広告禁止の世界的流れを受け,レースの世界からタバコブランドのロゴが消えていっていますが,少なくともドゥカティに関しては,まだまだ馴染みのカラーリングで走行することになりました。
     
2006・1・19(木)
☆新たに(MotoGP)
○ホンダより,今シーズンの2輪レース参戦体制の発表がありました。それによると,MotoGPクラスには,6台のRC211V供給と,1チームにエンジン供給をすることになりました。そのエンジン供給を受けるチームというのは,何とチーム・ロバーツです。同チームは,皆さんご存知のように「キング・ケニー」ことK.ロバーツが所有するチームです。あまり芳しい成績は挙げられなかったものの,このところずっと独自のシャーシ&エンジンで最高峰クラスに参戦していました。それ以前は,ヤマハのワークスチーム的存在であったのも事実です。それほどK.ロバーツといえば,やはりヤマハの顔ともいえます。そのロバーツに対して,ライバル関係にあったホンダがエンジン供給をすることになったわけです。今シーズンのチーム・ロバーツは,長男であるK.ロバーツJrが久々に父親のチームに復帰しての参戦となっています。
また,RC211V供給を受ける6台のうちの1台は,昨年と同じくコニカミノルタ・ホンダです。今回のホンダの発表にあわせるかのように,同チームは今シーズンの参戦体制を発表しました。体制としては,昨シーズン同様に玉田誠を擁して争うことになっています。メインスポンサーであるコニカミノルタは,収益的に苦しいところがありますので,スポンサー継続が懸念されていました。しかし,早い段階から継続が明言されていて,今回の発表につながったようです。ライダーとしての進退がかかるシーズンとなるだけに,玉田誠の走りに要注目です。
なお,残り5台の内訳ですが,レプソル・ホンダのN.ヘイデン&D.ペドロサ,フォルトゥーナ・ホンダのM.メランドリ&T.エリアス,ホンダ・LRCのC.ストーナーとなっています。
☆やはりライバル(MotoGP)
○残念ながら今シーズンのMotoGPでのシートを失い,SBKへ移籍するM.ビアッジですが,その彼が,何とF1マシンのステアリングを握りました。場所は,イギリスのシルバーストンサーキット,チームは,今シーズンからトヨタ製のエンジンを搭載して新たに発足したミッドランドF1です。イギリスらしく生憎の天候でしたが,コースアウト等のトラブルを起こすことなく,無事走りきったようです。ビアッジといえば,王者V.ロッシとは強力なライバル関係にありました。ロッシのF1やWRCといった4輪レースへの転向が囁かれていますが,そのライバルであるビアッジも4輪転向を視野に入れているのかもしれませんね。
     
2006・1・18(水)
☆取得
○来月末をもって閉鎖することが決定しているMINEサーキットですが,その土地・建物一切をマツダが取得ことが決まりました。マツダの発表によると,同社は現在広島県三次市に自動車試験場を設けていますが,第2の試験場としてMINEサーキットを活用することにしました。三次が新商品の基本性能開発・育成の拠点,美祢が車両挙動の限界性能評価や実用走行性の定量的なデータ取得を行うという役割分担をするようです。取得後には,「美祢自動車試験場」という名称となり,高速での進入が可能な大型の旋回上や高速平坦路・登坂路を段階的に設置するとともに,地域とのコミュニケーションを図るため,休日には施設見学や安全運転教室などを開くという計画です。ただ,今回の発表を見る限り,サーキットとして活用することはないようですので,レースファンとしては残念なものになりそうです。
☆新車発表(F1)
○今シーズンからBMWのワークスチームとして新たなスタートを切ることになった「BMWザウバーF1チーム」が,今季型マシンである「BMWザウバーF1.06」を正式に発表しました。このチームは,昨年までのザウバーを買収して発足したものですが,ザウバーはブルー系のカラーリングでした。今回のマシンを見ると,ホワイトとダークブルーを基調としてものですから,まさにBMWそのものというカラーリングとなったのです。エンジンは,今年からのレギュレーションに則ったV型8気筒となっています。昨シーズン末に決まっていたように,ドライバーは,元F1チャンピオンのJ.ビルヌーブと,ドイツ人ドライバーのN.ハイドフェルド,そしてテストドライバーのR.クビカというラインナップになっています。
      
2006・1・17(火)
☆シェイクダウン(F1)
○これまで守り続けていたチャンピオンの称号を,昨シーズンルノーのF.アロンソに奪われ,今シーズンに復活をかけるフェラーリが,チームのテストコースであるフィオラノで,今季型マシンのシェイクダウンを行いました。ステアリングを握ったのは,復活にかけるM.シューマッハです。成績次第では,引退もありうるという背水の陣の彼だけに,例年より少し早い始動という感じです。なお,今回のテストの詳しい情報は,あまり明らかにされていないようです。ただ,その時の画像は公開されています。それを見ると,昨シーズンまでのマシンと比べると,先端が鋭くなったような印象です。また,サイドポンツーン上にあるミラーも,形状が変わっている感じです。おそらく「F2006」と命名されるであろうこのマシンですが,今月24日にムジェロで行われる合同テストの場が,公式な発進ということになります。
    
2006・1・16(月)
☆初優勝(パリダカ)
○16日間にわたる長いレースの末,ダカールラリーがゴールしました。今年の優勝者は,三菱のパジェロエボリューションを駆るL.アルファンでした。彼にとって,悲願の初優勝になります。三菱にとっては,大会記録となる6連勝,通算11勝目となります。初優勝を決めたアルファンは,元アルペンスキーのチャンピオンで,ワールドカップのダウンヒルで3連勝を挙げた名選手です。他の三菱勢は,J.ナニ.ロマが3位,昨年の覇者S.ペテランセルが4位でゴールしました。三菱と激しいトップ争いを演じたVW勢は,G.ドゥビリエが2位に入っています。元WRCチャンピオンで,初めてパリダカに挑戦したVWのC.サインツは,11位でゴールしました。日本人の最高位は,トヨタ・ランドクルーザーを駆る池町佳生の22位でした。彼のチームメイトでベテランの浅賀敏則は,26位でゴールしています。なお,増岡浩,篠塚健次郎,三橋淳の3名は,残念ながらレースの中日までにリタイアとなっています。
☆契約延長(F1)
○今シーズンのマシンであるTF106を発表したトヨタですが,あわせてインテル社との契約を延長したことも発表しました。両社のスポンサー契約は,04年からの3年目となります。インテルの有している技術を同チームのサーバーに活かし,その高速計算能力で,マシンのデザインやレースシミュレーションなどのマシン開発に貢献しているとのことです。
      
2006・1・15(日)
☆早くも(F1)
○パナソニック・トヨタ・レーシングが,今季型マシンであるTF106の発表会を開きました。会が催された場所は,フランスのバランシエンヌにある最新工場で,ここでは「ヤリス」(日本名ヴィッツ)が生産されています。この工場を選んだのは,F1活動と自動車生産との密接な関係をアピールするためとのことです。他チームに先駆けての発表となったわけですが,その理由には,やはりレギュレーションにより今シーズンから新たにV8エンジンが投入されるようになったことと,タイヤメーカーをミシュランからブリヂストンに変更したこととが大きく関係しているのではないかと思います。トヨタの発表では,今回披露したマシンは第6戦までで,第7戦のモナコGPからは,早くも改良型マシンであるTF106Bを投入するとのことでした。やはり市販車の生産量世界ナンバーワンになろうかというメーカーは,その潤沢な資金でこうしたことができるのかもしれませんね。
       
2006・1・14(土)
☆閉鎖
○Web上はもちろん,新聞やテレビ等でも報道されていていますのでご存知の方も多いでしょうが,山口県美祢市にあるMINEサーキットが,2月28日(火)をもって閉鎖することが決定しました。親会社が倒産したものの,玩具メーカーでお馴染みのタカラの子会社であるチョロQモーターズが,2003年の10月に譲り受けました。少子高齢化の現代社会において,親会社であるタカラは,業績回復のために玩具事業への集中を進める中,周辺事業の見直しをしています。そこで浮上したのが,今回のMINEサーキット閉鎖ということです。来月末をもって閉鎖された後は,第三者への譲渡が計画されています。そこでうまく新たな買主が現れるといいのですが,そうならなかった場合,モータースポーツ界に大きな暗い影を落とすことになります。既にFNやJRRなどが,今シーズンのレースカレンダーの中にMINEでの開催を組み入れています。この点がどうなるのか気になるところですが,情報がわかり次第お伝えしていきます。
      
2006・1・13(金)
☆陥落(パリダカ)
○ダカールラリーの第12レグが行われ,前日まで総合首位に立っていたのは三菱のS.ペテランセルでしたが,マシンを木にヒットさせてしまうトラブルが発生。何とかゴールまでたどり着いたものの,タイムが大幅にかかってしまい,首位の座から陥落してしまいました。代わって総合トップに立ったのは,この日のトップタイムをマークした同じく三菱のL.アルファンです。アルファンにとって一日のベストタイムをマークしたのは,自身初でした。総合2位には,VWのG.ドゥビリエがつけています。
     
2006・1・12(木)
☆ラストラン(パリダカ)
○ダカールラリーの第11レグが行われ,ここまで総合トップの三菱のS.ペテランセルは,11位でこの日の走行を終えました。ただ,VW勢に差を縮められはしたものの,総合で見るとまだトップの座をキープしています。今回のレースが引退レースとなる篠塚健次郎ですが,前日のレグ10でマシントラブルが発生してしまったためリタイアとなってしまいました。まさにこのレグ10が,彼にとってのラストランということになりました。パリダカが日本においてここまでメジャーになったのは,彼の存在なくしては語れません。本当に長い間お疲れ様でした!!
☆今年こそは(F1)
○今シーズン初となる合同テストが,スペインのヘレスサーキットで行われています。昨シーズンチャンピオンの座をF.アロンソに奪われたフェラーリのM.シューマッハは,引退のかかる可能性のあるシーズンとなるだけに,マシン開発にこれまで以上の力を注ぐことが考えられます。その意欲が表れたのか,初日は唯一の1分18秒台というトップタイムで終了しました。2日目は,マクラーレンのテストドライバーであるP.デ.ラ.ロサにトップタイムの座は許したものの,それでも2番手のタイムをたたき出しています。
☆SBKへ(MotoGP)
○ホンダとの関係が悪化し,そのワークスチームであるレプソル・ホンダのシートを失ったM.ビアッジですが,同時にMotoGPのシート自体失ってしまったのではないかという観測がありました。これまで何とかシート獲得を模索したようですが,ここにきてビアッジ自身がMotoGPからの離脱を公式に認めました。そして,同時にSBKへの転身をほのめかす発言をし,具体的なことは近々発表となるようです。
ビアッジのように,MotoGPでのシートを失い,SBKへの転身を図るライダーは他にもいます。既に発表しているライダーは,T.ベイリス,R.チャウス,R.ロルフォ(以上の3名はドゥカティ),F.バッタイーニ(カワサキ)といった顔ぶれです。また,正式発表はしてないものの,ベテランのA.バロスがカワサキのマシンを駆って出場する可能性が高まっています。なお,ビアッジは,昨シーズンのチャンピオンチーム&マシンで,加賀山就臣の所属するアルスター・スズキの4台目のマシンを駆って出場するのではないかという観測が出ています。
       
2006・1・11(水)
☆ということは(F1)
○ホンダ・レーシング・F1(旧BAR)より発表があり,第3ドライバーとしてA.デイビッドソンとの契約が成立しました。彼とホンダとの契約は,BAR時代の2001年からの6年目となります。デイビッドソンは,ホンダのセカンドチームとして今シーズンから参戦が承認されるはずのスーパー・アグリ・F1のセカンドドライバーの最有力候補でした。その彼がホンダワークスチームと契約したわけですから,スーパー・アグリのシートに誰が座ることになるのかがますます注目を浴びることになります。現段階では,井手有治,山本左近,松浦孝亮の名前が取りざたされています。ファーストドライバーについては,佐藤琢磨で間違いないと考えていいでしょうから,デイビッドソンがホンダと契約したということは,スーパーアグリのドライバーは2人とも日本人という可能性が,さらに高まったといえます。現段階では,通信関連会社の「モバイルキャスト」がサポートするはずと噂されている井手が,他のドライバーより一歩前に出ているのかもしれません。
     
2006・1・10(火)
☆ヤマハへ(MotoGP)
○ゴロワーズやフォルトゥーナといったタバコブランドで有名なアルタディス社との契約が切れ,メインスポンサーを失っていたヤマハですが,新たなパートナーとの契約が合意されました。その新たなパートナーは,何と昨年までホンダ・ポンスのメインスポンサーを務めていたタバコブランドのキャメルです。キャメルブランドは,現在JT(日本たばこ産業)がそのブランドの権利を有して(実際には,その子会社であるJTI社。)います。今回の契約により,今シーズンは,V.ロッシとC.エドワーズが「キャメル・ヤマハ・チーム」からキャメルカラーのマシンを走らせることになります。ヤマハとキャメルカラーといえば,昨年のアメリカGPで走らせたように,黒と黄色のストロボカラーがアメリカ・ヤマハのイメージカラーですので,黄色系の色に案外違和感ないかもしれません。さて,5日付のこのページで,ホンダ・pンスがキャメルの撤退により今シーズンの活動ができなくなったことをお伝えしましたが,彼らは今回の契約をどのような気持ちで聞いたのでしょうか。
     
2006・1・9(月)
☆ようやく(パリダカ)
○『ユーロミルホー・ダカール2006』(通称パリダカ)は,8日間にわたる前半戦が終了しました。元WRCチャンピオンのC.サインツをはじめとするVW勢の活躍,チャンピオン復活を目指す三菱の増岡浩が早々にリタイアというように,序盤戦はこれまでのパリダカに見られなかった様相を呈していました。しかし,連覇を目指す三菱のS.ペテランセルが,8日目にしてようやくトップに躍り出ました。2位に同じく三菱のL.アルファンがわずか32秒差でつけていて,ここにきてようやく(本来の?)三菱中心の流れとなってきました。日本人では,トヨタのランドクルーザーを駆る池町佳生の25位が最高位で,今回が引退レースとなる篠塚健次郎(今回はプライベートチームからの参戦。)は39位につけています。
    
2006・1・5(木)
☆残念 PARTT(パリダカ)
○今年のダカールラリー(通称パリダカ)が開幕し,5日目を終わって元WRCチャンピオンで,VWレーストゥアレグ2を駆るC.サインツがトップを走っています。今年は,三菱とVWとのトップ争いが予想されましたが,現段階ではVW主流で進んでいます。
前日に行われた4日目のレースにおいて,久々の優勝を狙う三菱の増岡浩が,転倒によりマシンに損傷を受け,残念ながらリタイアとなってしまいました。ナビゲーターのミスにより,大きな穴があることを知らされなかったため,穴に気づいた時には既に遅く,宙を舞って転倒を喫してしまったのです。順位を大幅に下げて何とかゴールまではたどり着いたものの,ロールケージの損傷がひどく,次にアクシデントの遭遇した場合に安全性が確保できないため,リタイアという決断を下したのです。
☆残念 PARTU(MotoGP)
○25年間にわたって最高峰クラスに出場してきたホンダ・ポンスですが,金銭的理由により,06年の出場を断念することになりました。同チームは,既にC.チェカやC.ストーナーとの契約が成立し,昨シーズン終了後に行われた合同テストにも参加していました。しかし,キャメルがスポンサーを降りたことで資金不足となり,やむなく今回の結論に至ってしまったのです。今後新たなスポンサーを探して,07年からの復帰を目指して活動を続けていくようです。なお,ストーナーについては,既に昨年末にお伝えしたように,ついにMotoGPクラスへ進出することになったLCRチームからホンダRC211Vを駆って出場することが決定しています。ただし,チェカについては,これから新たなチームを探すことになるのかもしれません。
  
トップ > 1月の最新ニュース