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2006・7・28(金)
☆エンジン供給(F1)
○トヨタとウィリアムズF1から発表があり,3年間にわたってトヨタがウィリアムズにエンジンを供給することが決定しました。今シーズンのウィリアムズは,BMWからのエンジン供給がなくなり,どちらかといえば非力なコスワースエンジンを使用せざるを得なくなっていました。今回の契約により,ウィリアムズにとっては,再びトップ争いに絡めるようなエンジンを手にしたことになりますし,トヨタにとっては,有力チームによるフィードバックを受けながらエンジン開発ができることになりますので,両者にとってプラスになる可能性が大と言えるでしょう。なお,ウィリアムズに供給されるのは,パナソニック・トヨタ・レーシングが使用しているのと同じ最新スペックのエンジンということになっています。
      
2006・7・27(木)
☆変更(8耐)
○ホンダより,今週末に開幕する鈴鹿8耐へのワークスチームの参戦体制変更の発表がありました。これは,先日行われた8耐のテストにおいて,清成龍一と組んで「セブンスター・ホンダ・セブン」から出場する予定だった高橋裕紀が,転倒して左腕を骨折するという怪我を負い,出場できなくなってしまったということが原因です。今回の発表によると,まずその「セブンスター・ホンダ・セブン」の方は,元々「セブンスター・ホンダ・イレブン」から出場する予定だった玉田誠がセブンの方に移動。これにより,清成龍一&玉田誠というペアができあがり,九州の人間としてはうれしい感じがしてくる「チーム高武」出身ライダー同士のペアが誕生したことになります。そういった意味で,チームワークはバッチリなのではないでしょうか。ただ,玉田の方は,先日お伝えしたようにドイツGPで怪我を負っていますので,その影響がかなり残っているのではないかと思われます。次に,「セブンスター・ホンダ・イレブン」の方ですが,大方の予想通り,新たに出口修がホンダワークスチームに加わることになりました。これにより,岡田忠之&出口修という鈴鹿を知り尽くしたベテランライダーコンビが誕生しました。今シーズンの出口は,JRRのJSB1000クラスにフル参戦していて,現在ランキング4位と検討しています。また,昨年の鈴鹿8耐では,速いタイムを連発するという熱い走りを見せ,総合4位の座を獲得しています。この速いタイムを連発している時には,場内アナウンスで出口の名前が連呼されていたのが,今でも私の耳に残っています。玉田の怪我という不安要素はありますが,ホンダ10連覇に向けてホンダワークスチームがどのような走りを見せるのか,新たな楽しみができた感じがします。
      
2006・7・26(水)
☆1戦のみ(SGT)
○来月19日に第6戦「鈴鹿1000qレース」が開幕します。通常の2倍近い走行距離のある同レースだけに,他のレースより一人多い3人のドライバーで各チームとも臨むことになります。この度スーパーアグリからリリースがあり,同チームのマネジメントドライバーである井出有治が,ニッサンのワークスチームであるNISMOから出場することになりました。彼のドライブするマシンは,NISMOのエースチームであるカーナンバー23(本山哲&松田次生)です。なお,今回の契約は,鈴鹿1000qだけとなっています。
☆移籍(IRL)
○昨シーズン二人目のフルタイム女性ドライバーとしてRLR(レイホール・レターマン・レーシング)からシリーズに参戦を開始したD.パトリックは,その初年度からルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するほどの活躍を見せていました。ところが,今シーズンは昨年のような活躍が見られず,一時期来シーズンはNASCARへ転身(F1では,マクラーレンのJ−P.モントーヤがそうですね。)するのではないかという噂が出たほどでした。しかし,その噂を一蹴するかのように,新たな発表がありました。この度,アメリカンモータースポーツのヒーローだったM.アンドレッティがオーナーを務めるAGR(アンドレッティ・グリーン・レーシング)より発表があり,同チームとダニカとの間で契約が成立しました。AGRは有力チームの中の一つだけに,来シーズンは彼女にとって勝てる体制が組まれたことになります。
       
2006・7・25(火)
☆ダブルウィン PARTT(BSB)
○23日にオールトンパーク・サーキットにおいて第9戦の決勝レースが行われました。レース1では,この段階でランキング3位の清成龍一と,同じく2位のL.ハスラムとのバトルとなりました。程なくして清成が徐々に差をつけていき,最終的には4秒以上の差をつけてこのレースを制しました。レース2では,清成が序盤から独走態勢を築き,レース1に続いて勝利し,今シーズン2回目となるダブルウィンを達成しました。ここまでランキングトップだったドゥカティのG.ラビッラは,レース1で3位表彰台を獲得したものの,レース2はクラッチトラブルが発生してリタイアを喫してしまいました。ハスラムがレース2で3位に終わったこともあって,清成が見事ランキングトップに躍り出ました。今週末に行われる鈴鹿8耐にホンダワークスチームから出場する清成ですが,この勢いでレースに臨めるのではないでしょうか。
☆ダブルウィン PARTU(SBK)
○23日にチェコのブルノ・サーキットにおいて第9戦の決勝レースが行われました。スズキのマシンを駆る加賀山就臣が,レース1,レース2共に制し,見事ダブルウィンを達成しました。今シーズンなかなか思うような成績が収められていなかった加賀山ですが,シーズンの折り返し点を過ぎてようやく本領が発揮されてきた感があります。なお,レース2では,ヤマハの芳賀紀行が3位表彰台を獲得し,ランキング2位の座を守っています。
      
2006・7・24(月)
☆連覇(MotoGP)
○MotoGPクラスのみの開催となる,第11戦アメリカGPの決勝レースが行われました。ポールからスタートしたスズキのC.バーミューレンは,レース中盤までトップの座を守っていました。しかし,最大2秒近くまで差がついていましたが,昨年このレースを制したホンダのN.ヘイデンが徐々にその差を詰め,バーミューレンブレーキングミスに乗じてトップに浮上。そのまま後続との差を広げていき,アメリカGP2連勝,そして今季2勝目を挙げました。2番手でチェッカーを受けたのは,終盤にこれまたバーミューレンブレーキングミスに乗じてポジションアップを果たしたD.ペドロサでした。レプソル・ホンダによるワンツーフィニッシュは,第4戦中国GP(この時はペドロサが1位)以来今季2回目となります。3位には,まだ体調が万全ではないM.メランドリが入り,第3戦トルコGP以来のホンダによる表彰台独占となりました。なお,前戦で勝利し,ランキング2位に浮上したヤマハのV.ロッシは,11番グリッドから徐々にポジションをアップしていき,4番手まで浮上したものの,気温40℃,路面温度60℃という過酷な状況にマシンが音を上げたのか,残り6周となったところでエンジントラブルが発生して結局リタイアとなっています,このため,ランキングで4位まで後退してしまいました。
☆初優勝(SGT)
○第5戦の決勝レースが,宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートしたSC430を駆る高木虎之介が,そのポジションを守ってピットインをしました。その間にフェアレディZを駆る松田次生がタイムを削っていき,両チームが次のドライバーにバトンタッチしたときには,トップに浮上することができました。高木から立川祐路に,松田から本山哲に替わっても両車のバトルが続きましたが,71周目の最終コーナーで,立川が目の前に現れたGT300クラスのマシンを利用して本山をパス。そのまま逃げ切り,うれしい今季初優勝を逆転で飾りました。
GT300クラスは,ファイナルラップには,フェアレディZを駆る佐々木孝太&番場琢組と影山正美&藤井誠暢,紫電を駆る高橋一穂&加藤寛規組の3台による激しいバトルとなり,最終コーナーまで誰が勝つか分からない状況となりましたが,最終的には佐々木孝太&番場琢組が優勝を飾りました。今回の勝利は,佐々木にとっては今季初,番場にとっては自身初となります。
       
2006・7・22(土)
☆黄色信号(8耐)
○『セブンスター・ホンダ』として,清成龍一&高橋裕紀,岡田忠之&玉田誠のペアリングで2台エントリーしているホンダワークスに黄色信号が点滅しています。まずドイツGPで今季2勝目を挙げたばかりの高橋ですが,19日に行われた8耐の事前テストで転倒を喫してしまい,左腕を骨折してしまいました。MotoGPの250ccクラスは,現在サマーブレイクに入っていますので,次のレースに何とか間に合いそうですが,既に1週間を切った8耐は,まず間に合いそうにありません。まだ現段階でホンダから発表はありませんが,恐らく代役を選定中ではないかと思われます。一部の噂では,JRRのJSB1000クラスに参戦中の出口修やBSBで清成のチームメイトのK.ハリスの名前が挙がっています。次に玉田ですが,前回行われたドイツGPで,トップ争いに加わるという今季最高とも言える走りを見せていた最中,K.ロバーツJrの転倒に巻き込まれてしまい,ロバーツのマシンに引きずられたままグラベルまで滑っていきました。その際,左膝の靱帯を痛めてしまったようです。現在行われている第11戦アメリカGPには出場していますが,初日のフリー走行をトップ(ちなみに転倒の原因をつくったロバーツがトップタイム)と2秒以上の差がある16番手で終え,走りにも大きな影響が出ています。8耐まで数日間の空きができるとはいえ,盤石の体調でないことだけは確かです。
      
2006・7・21(金)
☆生で(FN)
○来月6日は,オートポリスにおいて九州初となるFNが開催されます。それに先だって,7月30日(日)に「奥の松酒造イベント」が開催されます。これは,ドライバーの生トークショーや,お宝グッズが当たるかもしれないジャンケン大会などのコーナーがあるイベントです。今回は,今季絶好調のTEAM IMPULに所属し,現在ランキング4位を行く松田次生選手が参加することになっています。会場は,大分県内でも有数なショッピングセンターの一つである『トキハわさだ店』です。実際には,大分市内及びその周辺部の方しか気軽に参加できないとは思いますが,このトークショーを始め,マシンに触れるチャンスもあるようですから,ぜひ皆さん訪れてはいかがでしょうか。なお,開催時刻やイベント内容の詳細は,同社のHP(こちら)の「催し物情報」のページで紹介されています。
      
2006・7・20(木)
☆シェイクダウン(F1)
○スーパーアグリF1の待望の新車であるSA06が,イギリスのシルバーストンサーキットで佐藤琢磨のドライビングによりついにシェイクダウン走行が行われました。新型車とは言っても,基本的にはこれまで用いてきたSA05がベースとなっています。詳しい発表がなされていませんので,具体的にどの部分がどう違うのかは分かりません。単純に外観から見ると,カラーリングが変化しているのはすぐに分かります。日の丸を意識した赤白のカラーリングであることには変わりまりませんが,SA05の時より赤い部分が大幅に増えています。また,サイドポンツーン部分の形状にも変化が見て取れます。新型車が投入されるとは言っても,実際上はポイント獲得でさえも厳しい状態であることには変わりないでしょう。しかし,レース前から最後尾が約束されている状態からは,脱却できるのかもしれません。
☆代役(SGT)
○明日から第5戦が開幕しますが,KONDO RACINGより発表があり,E.コマスが病気になったため,荒聖治を代役として起用することになりました。山本左近のF1進出により,同チームのFNドライバーが,前戦の鈴鹿大会から荒に替わっていました。ルマン24時間優勝に代表されるように,荒の箱形マシンのドライビングには定評があります。それだけに,今回限りの代役参戦とはいえ,十分にその役割を果たすことができるのではないでしょうか。
      
2006・7・19(水)
☆控訴(SGT)
○7月11日付のこのページで,第3戦での接触事故でTOM'Sに課されたペナルティを取り消すという裁定が下されたことをお伝えしました。ところが,今度はその取り消しという裁定を不服として,NISMOがJAFモータースポーツ中央審査会に控訴したことが明らかとなりました。先日に下された取り消しという裁定で,第3戦のリザルトやウェイトハンディがどうなるのかという具体的な点が決定していない中で今回の控訴が出てきましたので,その点が曖昧なまましばらく進むことになります。今週末には,スポーツランドSUGOで第5戦のレースが行われますが,そのレースもウェイトハンディが暫定のままでレースをすることになります。
     
2006・7・18(火)
☆混沌(BSB)
○第8戦の決勝レースが,スコットランドにあるノックヒルで行われました。レース1では,ランキング2位争いをしているホンダの清成龍一とドゥカティのL.ハスラムとのバトルとなり,最終的に清成が今季4勝目を飾りました。レース2での清成ですが,11周目に電気系のトラブルが発生し,残念ながらリタイアとなってしまいました。ランキングトップをいくドゥカティのG.ラビッラですが,レース1が11位,レース2が転倒によりノーポイントとなり,ポイントをそれほど伸ばすことができませんでした。このため,ランキング2位争いだけでなく,トップ争いでも混沌とした状況となってきています。
☆ノートラブル(S耐)
○第3戦は,日本で唯一の24時間レースとなる『十勝24時間レース』です。その決勝レースが行われ,ポルシェGT3を駆るARTA DENAG GT3の田中哲也&新田守男&高木真一組が,2位に11周の差をつけて圧勝しました。24時間レースにはトラブルがつきものですが,最後までノートラブルだったのが勝因と言えるでしょう。開幕以来STクラス1で3連勝となった同チームだけに,早くもチャンピオンに大きく近づいてきた感があります。今回の目玉の一つは,ハイブリッドエンジンを搭載したレクサスGS450hの参戦ですが,そのマシンを駆る平中克幸&A.クート&嵯峨宏紀組は,順位的には17位とはいえ,ほぼノートラブルで見事完走を果たしています。ルマン24時間では,ディーゼルエンジンを搭載したアウディR10が優勝していますが,こうした環境を考慮に入れたエンジンが結果を出していくというのは,今後のレースの世界における一つのトレンドと言えるかもしれません。ところで,今回のレースには,片山右京や近藤真彦がドライバーとして参戦しているのも話題となっていますが,それぞれ10位,11位で完走しています。また,本山哲が独自のチームを立ち上げ,星野一樹,松田次生,服部尚貴と組んで参戦したのも話題でしたが,彼らの駆るフェアレディZは,7位完走となっています。
        
2006・7・17(月)
☆大逆転(MotoGP)
○ドイツGPの決勝レースが,ザクセンリンクで行われました。MotoGPクラスは,ヤマハのV.ロッシ,ホンダのM.メランドリ&N.ヘイデン&D.ペドロサの4台によるバトルとなりました。その接近戦を制したのは,王者ロッシでした。この結果,ロッシはランキング2位に浮上し,3位表彰台を獲得したランキングトップのN.ヘイデンとの差が26ポイントと接近してきました。2位には,メランドリが入っています。今季自己最高グリッドからスタートしたK.ロバーツでしたが,11周目にポジションをアップしてきた玉田誠を巻き添えにする形で転倒リタイアとなっています。また,C.ストーナーは,ウォームアップ走行で転倒し,頭を強打したことから大事を取って決勝レース欠場となりました。
250ccクラスは,5台による激しいバトルとなりましたが,最終的には,中盤からトップを行くアプリリアのA.デ.アンジェリスと,徐々にポジションアップを果たしていったホンダの高橋裕紀とのガチンコ勝負となっていきました。そして,最終ラップの最終コーナーで高橋が鮮やかなパッシングを見せ,今季2勝目を大逆転で獲得しました。この高橋の勝利は,ホンダの250ccにおける200勝(ちなみにその1勝目は,4輪レースでおなじみの”国さん”こと高橋国光です。同じ高橋姓なのは何かの縁?)という記念のレースとなりました。これからこのクラスは夏休みに入りますが,高橋はその間2週間後に行われる鈴鹿8耐に出場します。今回の勝利は,それに弾みをつけるものとなったのではないでしょうか。それに対して,アンジェリスは,いまだに同クラスでは未勝利のままとなってしまいました。とはいえ,5戦連続の表彰台獲得という立派な成績を収めています。なお,ランキング争いは,J.ロレンゾが3位表彰台を獲得したのに対して,A.ドビツィオーゾが4位となったことから,ロレンゾが2ポイント差をつけてランキングトップに浮上しました。
125ccクラスは,予選上位3台による激しいバトルとなりました。ゴールラインまでそのバトルは続き,最終的にM.パッシーニが今季2勝目を挙げました。この勝利により,アプリリアはGPにおける200勝を達成しました。なお,手首の骨折がまだ十分には癒えていない中で復帰した小山知良は,15位でチェッカーを受け,貴重な1ポイントを獲得しています。
☆2戦連続(F1)
○フランスGPの決勝レースが,マニクール・サーキットで行われました。ポールからスタートしたフェラーリのM.シューマッハは,順調に後続との差を広げていき,独走で2戦連続となるポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位争いの方ですが,予選2番手からスタートしたフェラーリのF.マッサがシューマッハに次ぐ2位を走行していましたが,最終的にピット回数が1回少ない作戦(2ピット作戦)をとったルノーのF.アロンソにその座を奪われてしまいました。なお,スーパーアグリF1は,母国GPがセカンドドライバーとして最後の仕事となるF.モンタニーが16位完走を果たしたものの,佐藤琢磨はオープニングラップでマシントラブルによりリタイアとなっています。また,ホンダのJ.バトン&R.バリチェロも,それぞれ61周目と19周目にマシントラブルによりリタイアを喫してしまいました。それに対して,トヨタ勢は,J.トゥルーリがリタイアを喫したものの,R.シューマッハは4位入賞を果たしています。
       
2006・7・16(日)
☆連続(MotoGP)
○ドイツGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,ホンダのD.ペドロサがポールポジションを獲得しました。前日のフリー走行でもトップタイムでしたから,2日連続トップタイムだったことになります。また,前戦のイギリスGPでポールでしたから,2戦連続ポールでもあります。セカンドグリッドを獲得したのは,今シーズンからホンダエンジン&オリジナルシャーシのマシンで好調な走りを見せているK.ロバーツJrでした。もちろん,彼にとって今シーズンのベストグリッドになります。フロントロー残りのポジションを獲得のは,ここまでランキングトップの座を守っているホンダのN.ヘイデンでした。王者V.ロッシは,セッティングだけでなく腹痛にも苦しんでいるようで,11番手からのスタートとなりました。
250ccクラスは,前日に行われた1回目の予選で最速タイムだったアプリリアのJ.ロレンゾが,この日も好調な走りを見せ,見事ポールを獲得しました。彼のポールは,3戦連続となります。セカンドグリッドを獲得したのは,このサーキットを得意とするホンダの高橋裕紀でした。
125ccクラスは,デルビのマシンを駆るチェコ人ライダーのL.ペセックが,第6戦イタリアGP以来の今シーズン2回目となるポールを獲得しました。ポイントランキングトップのA.バウティスタは,最後のタイムアタックで転倒を喫したものの,2番グリッドを獲得しています。
☆2戦連続(F1)
○第11戦フランスGPが,気温34℃,路面温度53℃という厳しいコンディションの中で行われました。ポールを獲得したのは,前戦のアメリカGPで見事ポールトゥーフィニッシュを達成したフェラーリのM.シューマッハでした。2番手のタイムをマークしたのがチームメイトのF.マッサでしたから,2戦連続でフェラーリのフロントロー独占ということになります。3番グリッドは,ランキングトップのF.アロンソが獲得しています。なお,ミシュランの母国でのGPですが,予選トップ5のうち4台がブリヂストンタイヤユーザーという結果になりました。
        
2006・7・15(土)
☆レギュレーション変更(F1)
○FIAより,06と07年に関するレギュレーション変更を発表しました。まず,今シーズンの変更は,予選についてです。今シーズンから,予選時間を3つのパートに分け,そのパート毎に遅いチームから予選落ちをしていく「ノックダウン方式」と呼ばれる予選方法をとっています。3パート目の最終セッションのはじめの時間帯は,決勝を視野に入れて燃料を減らすだけの無駄な走行が見られています。この点を解消するため,現在行われているフランスGPから,最終セッションの予選時間である20分間を,5分短縮して15分間とすることになりました。
次に07年に関してですが,現在各大会の初日に当たる金曜日では,前年のチームランキング下位6チームにサードカーの走行が認められています。実力的にチャンピオン争いをするまでにいってないチームや,財政的に厳しくてテストをそれほど行えないチームを救済するための措置です。ところが,本来はチャンピオン争いをする実力のあるチームが,たまたま前年の成績が悪かったためにサードカーの走行ができているという現状があります。これを打破するため,来シーズンからこのサードカーの出走を撤廃することになりました。
☆フォルトゥーナカラー(MotoGP)
○第10戦のドイツGPが,ザクセンリンクで開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,午前・午後のフリー走行が行われ,ホンダのM.メランドリがこの日の最速タイムをマークしました。2番手のタイムは,前戦の勝者D.ペドロサでした。
250ccクラスは,ランキングトップのA.ドビツィオーゾまで1ポイント差に迫ってきたアプリリアのJ.ロレンゾが,チームメイトのH.バルベラを抑えて暫定のポールを獲得しました。奇しくも,マシンのメーカーは違うものの,MotoGPクラスと250ccクラスは,スペインのたばこブランドであるフォルトゥーナカラーを纏ったチームがトップタイムをマークしたことになります。
125ccクラスは,圧倒的強さを見せているチームであるマスター・MVA.アスパーのM.パッシーニが暫定ポールを獲得しました。なお,第7戦カタルニアGPで転倒し,手首を骨折して欠場していた小山知良が,今回から復帰しています。予選タイムは,トップから2秒弱遅れの20番手でした。
       
2006・7・14(金)
☆ドイツデビュー(F1)
○スーパーアグリF1より発表があり,ドイツGPからF.モンタニーに替わって山本左近がセカンドドライバーとしてステアリングを握ることが決定しました。ドイツGPといえば,同チームが開発を続けていた新型マシンのSA06がレースに投入されることになっていますので,マシン及びドライバーがデビューする大会となります。なお,モンタニーの扱いについてですが,今回の発表の中には含まれていませんでしたが,ほぼ間違いなくサードドライバーとしてチームに貢献することになると思われます。
☆契約延長か(F1)
○モナコGPで3位表彰台を獲得し,ベテランならではの仕事ぶりを発揮しているレッドブルのD.クルサードですが,来シーズンの彼のシートについていくつかの噂が出てきていました。ここにきて,契約延長するのではないかという噂が浮上してきているようです。来シーズンから名エンジニアの一人に数えられているA.ニューイが,同チームに加わることになっています。マクラーレンで共に仕事をしてきた間柄ですから,クルサードにとって仕事はやりやすいはず。一説には,契約金が3億円を超えるのではないかということも出ていますので,クルサードが残留してレッドブル3年目のシーズンを迎えるという線は決して薄くないようです。
      
2006・7・13(木)
☆母国が(F1)
○明日からフランスGPが開幕しますが,スーパーアグリF1のセカンドドライバーとして登場するのは,ほぼ間違いなく井出の後を受けてステアリングを握っているフランス人ドライバーF.モンタニーでしょう。そして,当然サードドライバーが山本左近ということになります。モンタニーの続投については,F1界のボスであるB.エクレストンの要請があったのではないかという噂も出ています。しかし,ホッケンハイムで開かれる次戦のドイツGPからは,これまたほぼ間違いなく左近とモンタニーの立場が入れ替わりそうです。「オールジャパン」がスーパーアグリの基本的なコンセプトですし,スポンサーもその体勢を指示しているでしょうから,できるだけ早い段階で左近の昇格が求められているのは想像に難くありません。何より,モンタニー自身も,フランスGPがセカンドドライバーとしては最後となるであろうことを認めた発言をしているようです。
      
2006・7・12(水)
☆シーズン途中で(F1)
○来シーズンからNASCARへの転向を発表したばかりのJ−P.モントーヤですが,彼の所属するマクラーレンより発表があり,今週末から行われるフランスGPからチームを離脱することになりました。彼に替わってステアリングを握るのは,同チームの第3ドライバーであるP.デ.ラ.ロサとなりました。彼のレース出場は,昨年のバーレーンGP以来となります。事実上F1からの引退となったモントーヤは,9月に第2子を出産するコニー夫人らと共にマイアミで過ごすことになります。また,NASCARシリーズへの準備を始めることになるのかもしれません。なお,01年よりウィリアムズを皮切りにF1フル参戦を果たしてきたモントーヤですが,昨シーズンよりマクラーレンからの出場となりました。今年で6シーズン目となるのですが,この間,13回のポールポジションと,7回の優勝回数を数えました。年間ランキングでは,02年と03年にウィリアムズで記録した3位が最高位でした。
        
2006・7・11(火)
☆転向(F1)
○アメリカのチップ・ガナッシ・レーシングから発表があり,今シーズンマクラーレン・メルセデスからF1にフル参戦しているJ−P.モントーヤとの契約が成立し,来シーズンからアメリカンモータースポーツで最も人気のあるNASCARシリーズに参戦することが明らかとなりました。モントーヤは,F1に参戦する以前,チップ・ガナッシに所属してCARTシリーズ(現チャンプカー)にフル参戦し,99年と00年にチャンピオンを獲得しています。ですから,参戦するシリーズには違いがあるものの,モントーヤにとっては古巣に戻ったことになるわけです。NASCARシリーズはオーバルコースで争われますでの,ロードコース出身のドライバーにはドライビングにおいて大きな障壁となる可能性があります。しかし,当時インディ500などのオーバルコースでのレースがあったCARTでチャンピオンを獲得した経歴のあるモントーヤですので,今回の転向には,そういった意味での障壁がやや低いものになるのかもしれません。
☆取り消し(SGT)
○第3戦のGT500クラスのリザルトは,現段階まで暫定となっています。これは,3位でチェッカーを受けたTOM'Sの脇坂寿一&A.ロッテラー組に,66周目に起こったGT300クラスマシンとの接触で非があったということで,35秒加算というペナルティーが課せられたことに対し,同チームから控訴があったからです。この件に対しての裁定が出され,JAFより発表がありました。それによると,同チームに非はなかったということで,ペナルティーが取り消されることになりました。ただし,今回の裁定によりリザルトがどうなるのかについての発表は,現段階ではなされていません。同チームは3位でチェッカーを受けていますので,当然ポイントランキングにも影響が出てきますし,ウェイトハンディのあるSGTですから,3位でゴールというリザルトとなれば,その面での変更も出てきます。ただし,既に第4戦が終了済みですが,その際は当然暫定のままでのウェイトハンディでレースが行われています。これについてどうなるのかということに対しても,同様に影響が出てきます。そうした様々な課題が出てきますので,ペナルティーの取り消しが明らかとなっただけで,その他の点については結論が出ていませんので,暫定結果と言うことに関しては,まだ変化がありません。
       
2006・7・10(月)
☆圧勝(FN)
○第4戦の決勝レースが,時折雨が降るコンディションの中で行われました。ポールからスタートしたIMPULのB.トレルイエは,序盤から後続との差を広げていき,最終的には2位の松田次生に10秒弱の差をつけ,圧倒的な速さでポールトゥーフィニッシュを達成しました。3位に本山哲が入りましたので,IMPULによる表彰台独占となりました。チームという側面でも,IMPULの圧勝と言えるでしょう。また,エンジンで見ると,1位から8位までがトヨタエンジンでしたから,ホンダのお膝元である鈴鹿サーキットでの開催にもかかわらず,この側面で言うとトヨタの圧勝と言えます。なお,F1からFNに戦いの場を移した井出有治は,トップから1ラップ遅れの12位でチェッカーを受けています。
     
2006・7・9(日)
☆連続トップ(FN)
○第4戦の予選が,終日ドライコンディションの中で行われました。午前中に行われた1回目の予選では,IMPULの本山哲が暫定のポールを獲得しました。午後になると路面温度がやや低下してコンディションがさらによくなったため,ほとんどのドライバーがタイムアップを果たしていきました。そこでトップタイムをマークしてポールを獲得したのは,IMPULのB.トレルイエでした。前日に行われた合同テストでもトップでしたから,2日連続のトップタイムということになります。2番手のタイムも,同じく2日連続となる松田次生がマークし,IMPULがフロントローを独占しました。もう一人のIMPULのドライバーである本山哲を4番手に押しのけて3番グリッドを獲得したのは,INGINGのR.クインタレッリでした。予選結果をエンジン別に見ると,トップ6までは全てトヨタエンジンとなっています。なお,このレースからFNに復帰した井出有治は,トップから1秒弱遅れの11番手のタイムでした。
       
2006・7・8(土)
☆ぶっつけ本番(FN)
○今日から第4戦が開幕しますが,それに先立ち,会場となる鈴鹿サーキットで合同テストが行われました。第3戦からおよそ1ヶ月半のインターバルがあるため,チーム及びドライバーにとっては久々の走行となりました。梅雨の時季となっていますが,路面コンディションは,午前中の走行がドライ,午後がセミウェットでした。この日のトップタイムは,IMPULのB.トレルイエが午前中の走行でマークしました。2番手のタイムは,チームメイトの松田次生が午後からの走行でマークし,3番手が,同じくIMPULの本山哲が午前の走行でマークしています。今シーズン速さを見せているIMPUL勢ですが,一ヶ月以上のインターバルがあっても,その速さに変わりがないといった感じとなりました。第4戦から登場するDANDELIONの井出有治,KONDOの荒聖治も,このテストに登場しました。ぶっつけ本番での走行でしたので,本来の実力が発揮されたとはいえないでしょうが,井出が14番手,荒が19番手のタイムでした。
     
2006・7・7(金)
☆同じ開催数で(WRC)
○一昨日,FIAより来シーズンのカレンダーが発表されました。それによると,開催数は,今シーズンと同じく全16戦となっています。ただし,3つのイベントに入れ替わりがあって,ノルウェー,ポルトガル,アイルランドが入った替わりに,キプロス,トルコ,オーストラリアがカレンダーから外れました。その入れ替わりを見ると,ヨーロッパでの開催数が増え,その他の地域が減ったことになります。参戦するチームにとっては,移動する範囲が減ることになり,そのことがコスト削減につながるといえるのかもしれません。もっとも,開催地域減少が本当にWRC発展につながるかは疑問ですが・・・。なお,来シーズンのカレンダーは,以下のようになっています。


レースカレンダー(2007年)
  最終日 イ ベ ン ト
第1戦  1月21日 モンテカルロ
第2戦  2月11日 スウェーデン
第3戦  2月18日 ノルウェー
第4戦  3月11日 メキシコ
第5戦  4月 1日 ポルトガル
第6戦  5月 6日 アルゼンチン
第7戦  5月20日 イタリア(サルジニア)
第8戦  6月 3日 ギリシア(アクロポリス)
第9戦  8月 5日 フィンランド
第10戦  8月19日 ドイツ
第11戦  9月 2日 ニュージーランド
第12戦 10月 7日 フランス(コルシカ)
第13戦 10月14日 スペイン
第14戦 10月28日 日本
第15戦 11月18日 アイルランド
第16戦 12月 2日 グレートブリテン
     
2006・7・6(木)
☆BSに(F1)
○F1は,08年からタイヤをワンメークにすることが既に決定しています。先日は,ミシュランがその決定に異議を唱え,ワンメークに立候補しないことを発表したばかりです。そのような中,FIA世界モータースポーツ評議会の会合がパリで開かれ,ワンメークについての話し合いがもたれました。その結果,2008年から2010年までの3年間は,ブリヂストンがタイヤ供給を行うことが決定しました。また,エンジンの性能に影響を及ぼす電子部品であるECUについても,安全のため速度を落とすことを主眼にしてワンメークとするのですが,これはマイクロソフトMESが同期間供給することも決まりました。
     
2006・7・5(水)
☆復帰(FN)
○スーパーアグリF1チームより発表があり,5月にスーパーライセンスの取り消しを受け,F1継続参戦の道が閉ざされた井出有治が,国内フォーミュラレースの最高峰であるFNに参戦することになりました。シーズン途中からの参戦となるわけで,彼が所属するのはDoCoMo TEAM DANDELION RACING,駆るのは同チームの41号車です。今シーズンの41号車は,これまで平中克幸が駆っていましたが,今週末に鈴鹿サーキットで開催される第4戦から井出とチェンジすることになります。平中の今シーズンのリザルトは,第1戦から第3戦までがそれぞれ17位,11位,リタイアとなっています。チームメイトのB.ビルドハイムのリザルトが,4位,2位,4位というような上位フィニッシュとなっているだけに,チームとしても平中の出している結果に満足しているとはいえない状態ではなかったかと思われます。そうしたチーム事情もあって,シーズン途中にもかかわらずFNで実績を残している井出とのドライバーチェンジとなったのではないでしょうか。
      
2006・7・4(火)
☆体制決定(8耐)
○開催までおよそ3週間に迫った『鈴鹿8時間耐久ロードレース』ですが,ホンダの参戦体制が発表になりました。注目されていたワークスチームですが,昨年と同じようにセブンスター・ホンダというチーム名で,2チームのエントリーとなりました。しかし,ライダーの組み合わせは,全く違ったものとなっています。8耐の前哨戦である鈴鹿300qを制した清成龍一&高橋裕紀組は,そのままの組み合わせでエントリーとなりました。もう一つのチームは,現在MotoGPにフル参戦している玉田誠と,そのマシン開発を担っている岡田忠之とのペアとなりました。玉田の8耐参戦は,02年に今回と同じように岡田と組んで以来(この時は2位表彰台を獲得)となります。8耐の優勝記録保持者で,昨年の優勝者でもある宇川徹については,どのチームからもエントリーされていません。今年からホンダの正式社員になっている宇川ですが,現在は市販車の開発を担当しているとのこと。このままレースの世界から離れていく可能性もあり,宇川ファンにとっては残念なことかもしれません。なお,今回発表になったワークス及びプライベートチームの参戦体制は,以下の表のようになっています。ただし,プライベートチームに関しては,主なチームだけをお知らせします。
チーム名 ライダー
セブンスター・ホンダ・7 清成 龍一
高橋 裕紀
セブンスター・ホンダ・11 玉田  誠
岡田 忠之
(以上ワークスチーム)
仮面ライダーカブト・Honda Dream RT 山口辰也
徳留 和樹
Team・桜井ホンダ(9号車) 亀谷 長純
武田 雄一
Team・桜井ホンダ(71号車) 生見 友希雄
津田 一磨
ウィダー・ホンダ学園・DDBOYS 浜口 俊之
菊池 寛幸
TOY STORY RT RUN'S A&HARC-PRO 小西 良輝
安田 毅史
モリワキ・MOTUL・レーシング 森脇 尚護
レオン・キャミア
FCC TSR ZIP -FM Racing TEAM(48号車) 手島 雄介
鎌田  学
FCC TSR ZIP -FM Racing TEAM(778号車) 辻村  猛
伊藤 真一
(以上プライベートチーム)
       
2006・7・3(月)
☆3クラスとも(MotoGP)
○第9戦の決勝レースが,イギリスのドニントン・パーク・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたホンダのD.ペドロサが,レース中盤でトップに立つと後続を徐々に引き離していき,最高峰ルーキーにもかかわらず今季2勝目を挙げました。前戦で転倒による骨折を負い苦しいレースとなっているヤマハのV.ロッシが,12番グリッドから徐々に順位を挽回し,同じく転倒による怪我に苦しんでいるホンダのM.メランドリとのバトルを制して2位に入りました。ランキングトップのN.ヘイデンは,思うように順位を上げることができず,7位でチェッカーを受けています。この結果,ロッシがランキング3位に浮上し,ランキング2位のペドロサと共に,ヘイデンとの差を縮めています。
250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのJ.ロレンゾが圧倒的な速さを見せ,独走でポールトゥーフィニッシュを達成し,今季5勝目を挙げました。ちなみにこの5勝は,いずれもポールトゥーフィニッシュです。3位には,KTMのマシンを駆る青山博一が入り,今季3回目の表彰台を獲得しています。初日からセッティングに苦しみ,思うような走りができていなかった高橋裕紀は,決勝でも上位争いに絡むことができず,7位でチェッカーを受けました。この結果ランキング3位の座から落ち,このレースでそれぞれ2,3位に入ったA.デ.アンジェリスと青山博一にかわされてランキング5位となっています。
125ccクラスも,ポールからスタートしたアプリリアのA.バウティスタの独走となり,今季4勝目を挙げました。2位には,KTMのM.カリオが入りました。
☆昨シーズン以来(F1)
○第10戦の決勝レースが,アメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイで行われました。レースは,スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生し,いきなりセーフティーカー導入となりました。レースが再開されると,これまたその直後の1コーナーで佐藤琢磨とT.モンテイロが接触する事故が発生し,両者リタイアとなりました。その後もトラブルが発生し,結局完走9台というサバイバルレースとなりました。そうした波乱のレースを制したのは,ポールからスタートしたフェラーリのM.シューマッハでした。2位には,チームメイトのF.マッサが入り,フェラーリのワンツーフィニッシュとなりました。これは,昨シーズンのアメリカGP以来となります。4連勝と波に乗っていたルノーのF.アロンソは,このサーキットでのセッティングが初日から思うように進まず苦労していましたが,決勝でもその傾向は続き,5位でのチェッカーとなりました。そのため,ランキング争いでわずかにシューマッハがポイント差を縮めました。
     
2006・7・2(日)
☆二日連続(MotoGP)
○第9戦イギリスGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,ホンダのD.ペドロサが今シーズン3回目となるポールポジションを獲得しました。前日のフリー走行でもトップタイムでしたから,二日連続トップだったことになります。3番グリッドを獲得したのは,カタルニアGPでの転倒の傷がまだ癒えていないM.メランドリでした。前戦で優勝したホンダのN.ヘイデンは11番グリッド,前戦で負った骨折の影響が残るヤマハのV.ロッシは12番グリッドをそれぞれ獲得しています。
250ccクラスは,1回目の予選で暫定のポールを獲得していたJ.ロレンゾが,これまた二日連続となる最速タイムをマークし,今シーズン6回目となるポールを獲得しました。ランキングトップを行くホンダのA.ドビツィオーゾは,コンマ6秒以上の差をつけられての2番手のタイムでした。日本人でのトップタイムはKTMの青山博一で,3番グリッドからのスタートとなります。
125ccクラスは,ランキングトップを行くアプリリアのA.バウティスタが,上記2クラスと同じように二日連続でトップタイムをマークし,今シーズン4回目のポールを獲得しました。ランキングトップがポールを獲得すれば,それを追うランキング2位のM.カリオが2番グリッドをゲットしています。
☆独占(F1)
○第10戦アメリカGPの予選が行われ,ルノーのF.アロンソの6回連続のポール獲得となるか注目されていましたが,ランキング争いで彼を追うフェラーリのM.シューマッハがトップタイムをマークしてポールを獲得しました。2番グリッドをチームメイトのF.マッサが獲得し,今シーズンの開幕戦以来となるフェラーリによるフロントロー独占となりました。ランキングトップのアロンソは,5番グリッドからのスタートとなります。スーパーアグリF1の佐藤琢磨は,今シーズンの最高位となる18番グリッドを獲得しています。
        
2006・7・1(土)
☆新人(MotoGP)
○3週連続開催となるMotoGPですが,その3つめとなるイギリスGPが開幕しました。MotoGPクラスはフリー走行が行われ,午前・午後共にこのクラスのルーキーとなるホンダのD.ペドロサが最速タイムをマークしました。2番手のタイムも,ホンダのマシンを駆る同じく新人のC.ストーナーがマークしています。前戦で骨折という重傷を負ったものの,レースには出場してシングルフィニッシュを達成したヤマハのV.ロッシは,まだ怪我は癒えてないものの,7番手のタイムをマークしています。それに対して,カタルニアGPで怪我を負ったドゥカティのL.カピロッシは,午前のフリー走行には出たものの,大事を取って午後の走行は見合わせています。
250ccクラスは1回目の予選が行われ,今シーズン好調のJ.ロレンゾが強さを発揮して暫定のポールを獲得しました。手首を骨折して欠場していたH.バルベラがこのレースから復帰し,暫定の3番グリッドを獲得しています。
125ccも同じく予選の1回目が行われ,ここまで圧倒的な強さでランキングトップを行くアプリリアのA.バウティスタが,今回も速さを見せて暫定ポールを獲得しました。暫定の2番グリッドには,ランキング2位のM.カリオがつけています。
☆ドイツGPで(F1)
○ここまで今はなきアロウズが開発したシャーシを流用してつくったマシンであるSA05を使用してきているスーパーアグリF1ですが,独自に開発したシャーシであるSA06の登場が待たれています。当初フランスGPからの投入を目指していましたが,クラッシュテストとかには合格したものの,ギヤボックス関連の作業で思ったより時間がかかったようで,1戦延びたドイツGPから新型マシンを投入することが決定しました。
☆WRカーで(WRC)
○9月1日からラリージャパンが開幕しますが,昨年のPCWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)チャンピオンである新井敏弘がそれに参戦します。ただし,スバルのワークスチームからではなく,「スバル・チーム・アライ」というチームからエントリーします。形としてはプライベートチームからの出場ですが,使用するマシンは,最新スペックのスバル・インプレッサWRC2006ですので,ほぼワークス体制と考えても良さそうです。ラリージャパンに合わせて作ったチームだけに,メインスポンサー等まだ今後決めていかなければならないこともまだまだあるようです。
  
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