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2006・3・31(金)
☆CM(F1)
○エスエス製薬より発表があり,おなじみのエスカップのCMに「チーム・マクラーレン・メルセデス」を起用することになりました。このCMといえば,このところずっと格闘技の一つであるK−1の選手を起用していました。エスカップのCMは,勢いや挑戦というイメージで作られてきていて,それを象徴するものとして今回のマクラーレンとの契約となったとのことです。新CMは,明日から放映開始となっています。その概要ですが,撮影は,スペインのバレンシアサーキットで行われました。作品名は,「限界を攻めろ」というもので,15秒間の放送時間となっています。佐藤琢磨の登場するアサヒ飲料のスポーツドリンクである『HO』のCMは,クィーンの曲に乗ってなかなかかっこよく仕上がっていますが,今回のエスカップのCMがどうなのか,明日からの放映が楽しみですね。
     
2006・3・30(木)
☆復活か?(F1)
○『ミナルディ』といえば,昨年までフル参戦していたチームですが,毎戦逆首位争いを演じていました。昨年レッドブルによって買収され,今季は『スクーデリア・トロ・ロッソ』としてフル参戦しています。その旧ミナルディのボスだったP.ストッダートが,何と新たに『ヨーロピアン・ミナルディF1リミッテド』という新チームを組織し,08年のF1にエントリー申請を行いました。マシンは,昨年使用したミナルディのものをベースにして開発したものを使用するようです。ただし,プロドライブをはじめ他にもいくつかの新たなチームも申請を行うのではないかという噂があり,その中から1チームだけが許可されそうですので,「申請=出場OK」というわけにはいかないようです。
☆一転(SGT)
○富士スピードウェイでの合同テスト2日目が,冬に戻ったような寒さの中で行われました。GT500クラスの初日は,トヨタのレクサスSC430がトップタイムでしたが,2日目になると一転してホンダとニッサン勢が巻き返しにかかったかのように上位に名を連ねました。2日目の最速タイムは,道上龍&木暮卓史組のNSXがマークしました。2番手のタイムが,B.トレルイエ&星野一樹組のフェアレディZでした。3,4番手にそれぞれNSXとZがつけ,初日トップタイムだった立川祐路&高木虎之介組のSCが,5番手のタイムでした。
なお,GT300クラスは,初日と同じように密山祥吾&谷口信輝組のポルシェがトップタイムでした。
     
2006・3・29(水)
☆合同テスト PARTT(SGT)
○富士スピードウェイで,今季2回目となる合同テスト1日目が行われました。GT500クラスは,今回のテストに高速サーキットである富士でのレースを視野に入れて,空力パーツを投入しているチームが目についたようです。また,日本のレースに参戦し,チャンピオンに輝いてきたR.ライアンが,昨年まで所属していたNISMOから参加しています。今シーズンは,アメリカのIRLシリーズに活動の場を求めて渡米していましたが,思うようなシートを得ることができませんでした。そのため,今回のテストに参加することになったようです。開幕戦でレース早々にコースオフを喫し,期待されていた結果が出せなかったIMPULですが,このときのマシンは05年型を改良したものを使っていました。今回のテストから06年型を使用することになりましたので,今回がシェイクダウンとなりました。そうした中行われたテストですが,トップタイムは,立川祐路&高木虎之介組のSC430でした。開幕戦でトムスのSCが優勝しましたが,その時SCの直線での速さが目につきました。チームこそ違え,高速サーキットである富士での今回のトップタイムは,ある意味納得できるものと言えるかもしれません。
GT300クラスですが,今回のテストには,マシンの到着が遅れ,開幕戦をキャンセルせざるを得なかったフォードGTが参加しています。初日は,マシンチェックが中心だったため,速さ的にはさほど目立ったものはありませんでした。このクラスでトップタイムをマークしたのは,密山祥吾&谷口信輝組のポルシェ320Rでした。
☆合同テスト PARTU(MotoGP)
○開幕戦が終了しましたが,MotoGPチームはそのままヘレスサーキットに残り,一夜明けて合同テストを行いました。L.カピロッシ&ドゥカティ&ブリヂストンタイヤのパッケージングが圧勝した決勝ですでしたが,そこを抑えてテストでトップタイムをマークしたのは,3位表彰台を獲得したレプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。2位,3位のタイムはやはりドゥカティ勢で,それぞれS.ジベルノー,カピロッシがマークしています。開幕戦で思うような走りができず,最悪となった昨年の流れからなかなか抜け出せない感のある玉田誠ですが,今回のテストも今一歩で,転倒まで喫してしまいました。ただし,幸いなことに,大事には至っていません。
    
2006・3・28(火)
☆タイヤ選択(BSB)
○イギリス国内で争われているイギリススーパーバイク選手権の開幕戦が,ブランズハッチで行われました。レース1では,ドゥカティのマシンを駆る昨年のチャンピオンG.ラビッラが勝利を収めました。唯一の日本人フル参戦ライダーである清成龍一は,4位を走行しながら3位の座を虎視眈々とねらっていたものの,途中で転倒による赤旗が提示されてしまい,その状態でレース終了となってしまいました。レース2は,降雨によりウェットレースとなりました。各ライダーは,タイヤ選択に迷いましたが,清成はフルウェットタイヤを選択。これが見事に当たり,レース2を独走で制しました。レース1で勝利したラビッラは3位に入り,ランキングでトップとなっています。清成は,3ポイント差の2位につけています。
☆幸先よく(IRL)
○IRLの開幕戦が,フロリダ州にあるホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われました。このレースは,ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのD.ウェルドンと,マールボロ・チーム・ペンスキーのH.カストロネベスとの激しいバトルとなりました。最後の最後まで激しい争いとなり,チェッカーを受けたときには,わずか0.0147秒という僅差でウェルドンが勝利を収めました。唯一の日本人フル参戦ドライバーの松浦孝亮は,終盤にペースアップを果たして,見事6位でフィニッシュし,幸先のいいスタートを切ることができました。
なお,午前中に行われたウォームアップセッションにおいて,スピンしたマシンにP.ダナ選手がつっこむというアクシデントが発生しました。すぐに病院に搬送されたものの,残念ながらダナ選手は還らぬ人となってしまいました。心よりご冥福をお祈りします。
    
2006・3・27(月)
☆完勝(MotoGP)
○開幕戦のスペインGP決勝が行われましたが,今回は,3クラス共にポールからスタートしたライダーが勝利するという結果となりました。
まず,最高峰のMotoGPクラスですが,ポールスタートのL.カピロッシは,予選からそうでしたが,終始危なげない走りを見せ,2位に4秒以上の差をつけての完勝でした。その2位には,今回が最高峰クラスでのデビューレースとなるD.ペドロサが入りました。ロッシ以上の才能があるのではないかといわれている彼ですが,早々とそのことを証明したかのような結果を収めました。開幕戦で5年連続勝利している王者V.ロッシですが,スタートしてまもなくT.エリアスに追突されて転倒を喫してしまいました。何とかスタートが切れ,順位を挽回していったものの,結局14位フィニッシュとなりました。予選3番手と好成績を収めたカワサキの中野真矢ですが,決勝レースではスタートで出遅れ,最終的には7位でした。もう一人の日本人ライダーである玉田誠は,10位フィニッシュでした。独自の車体にホンダのエンジンを搭載したマシンで参戦しているチームロバーツのK.ロバーツは,8位という好成績でした。
250ccクラスは,アプリリアのJ.ロレンゾが,2位に5秒近い差をつけての優勝でした。惜しかったのは,予選2位からスタートした高橋裕紀です。チームメイトのA.ドヴィツィオーゾとの表彰台をかけた3位争いを展開しましたが,僅かの差で4位フィニッシュとなりました。KTMに移籍して最初のレースとなる青山博一は,6位という好成績を収めました。その弟で,今回がMotoGPデビューレースとなる青山周平は,残念ながら2周目で転倒リタイアに終わっています。また,予選で転倒を喫し,大腿骨骨折の重傷を負った関口太郎は,当然レースをキャンセルしています。今回の骨折は,3ヶ月という長い期間を要するようです。
125ccクラスは,アプリリアのA.バウティスタが,独走で自身初勝利を地元で飾りました。今シーズンからマラグーティのマシンを駆る小山知良は,前日のフリー走行で踝を骨折するという怪我を負ってしまいましたが,見事決勝レースを完走し,12位でポイントを獲得しました。
      
2006・3・25(土)
☆貫禄(MotoGP)
○2輪ロードレースの最高峰MotoGPが,いよいよ開幕しました。その第1戦は,へレスサーキットでのスペインGPです。初日のMotoGPクラスは,午前・午後に1回ずつフリー走行が行われました。午前のセッションは,路面がウェットだったため,走行をキャンセルするライダーが出ましたが,午後はドライでの走行となりました。そこで最速タイムをマークしたのは,やはり王者V.ロッシでした。2週間前に同サーキットで行われたオフィシャルテストでは,ドゥカティのL.カピロッシがトップタイムでしたが,今回は,そのカピロッシに1000分の12秒差をつけてのトップタイムでした。3番手のタイムは,昨年の250ccクラスチャンピオンであるD.ペドロサでした。
250ccクラスと125ccクラスは,1回目の予選が行われました。まず250ccクラスは,アプリリアのH.バルベラが暫定のポールポジションを獲得しました。暫定の3番グリッドを獲得したのは,昨年のJRR250ccクラスチャンピオンで,ホンダのスカラシップを受けて今シーズンからMotoGPにフル参戦することになった青山周平でした。なお,このクラスにフル参戦している日本人ライダーのひとりである関口太郎は,セッション終了間際に転倒を喫し,右大腿骨骨折の重傷を負っています。昨シーズンは,シーズン開幕前のテストで骨折し,前半を棒に振る結果となりました。今シーズンは,事前テストを無事乗り切り,マシンの面では,1年落ちではあるものの,アプリリアのワークスマシンを手に入れて張り切っていただけに,残念な結果となっています。
125ccクラスは,デルビのL.ペッセックが暫定のポールを獲得しています。このクラスで唯一のフル参戦ライダーである小山知良は,マラグーティのマシンを駆って暫定の4番グリッドを獲得しています。
☆開催決定(F1)
○かねてから噂に上がっていたように,来シーズンから,日本GPが富士スピードウェイで開催されることが決定しました。所有者がトヨタに替わり,昨シーズンから施設を全面リニューアルしてスタートを切った新生富士スピードウェイですが,そのリニューアルは,F1誘致を念頭に置いてのものでした。今回の決定により,その願いが叶ったことになります。昔をさかのぼれば,1976年と1977年にF1を開催した実績がありますので,ちょうど30年ぶりに開催することになります。日本GPを失った鈴鹿サーキットですが,F1開催についてはあきらめていません。噂では,富士での開催が現在の日本GPと同じ10月ですので,鈴鹿はシーズン前半の春に開催されるのではないかといわれています。
       
2006・3・24(金)
☆クラス変更(JRR)
○今日からMotoGPが,来週にはJRRが開幕し,いよいよ今シーズンの2輪レースが本格的に動き始める時期となりました。その来週ツインリンクもてぎで開幕するJRRのエントリーリストが,明らかとなりました。それによると,昨シーズンまでと比べていろいろな変化が見られます。ここでは,その主立ったライダーを紹介したいと思います。
まず,最高峰のJSB1000クラスですが,昨年の8耐の予選で最速タイムをマークした徳留和樹が,再びこのクラスに帰ってきました。エントリーするチームは,ホンダドリーム無限RTとなっています。また,昨シーズンヤマハ勢のエースだった中冨伸一のSBK進出に伴い,若手の中須賀克行(彼の場合,昨シーズンもJSB1000クラスに出場していました。)が中冨に替わってYSP & PRESTOレーシングより参戦します。徳留にしても中須賀にしても,どちらも我が九州出身のライダーですから,それぞれホンダ,ヤマハのエースという違いがありますが,活躍を期待したいと思います。
ST600クラスでは,ヨシムラの渡辺篤が,JSB1000クラスとのダブルエントリーとなりました。昨シーズンこのパターンでエントリーしていたのは,TSRの辻村猛だけでしたが,今シーズン新たに渡辺が加わった形となりました。
GP250クラスでは,全日本に復帰以後ST600クラスにエントリーしていた元GPライダーの宇井陽一が,PRO-TEC X weaveより参戦することになりました。マシンはTZ250で,彼にとって久々にヤマハを駆ることになります。
GP125クラスでは,全日本に復帰以後GP250に参戦していた元GPライダーの徳留真紀が,FRSに移籍してこのクラスから参戦することになりました。WGPでは,ホンダRS125を駆ってこの125ccクラスでチャンピオン争いした経歴を持つ彼ですが,今シーズンその時と同じようにRSを駆るわけですから,チャンピオン争いに絡んできそうな期待を持たしてくれます。
        
2006・3・23(木)
☆復帰(IRL)
○世界3大レースの一つで,近年はIRLシリーズの中に組み込まれている「インディ500」(今年は同シリーズの第4戦)に,04年限りでレースドライバーから引退したA.アンサーJrが復帰することになりました。父親が元チャンピオンという同じ生い立ちであるM.アンドレッティとライバル関係にある中で一時代を築いたドライバーの2年ぶりの復帰となります。過去2回インディを制した彼だけに,勝ち方については心得ているでしょうから,今回契約したDreyer&Reinbold Racingにとっては,レース結果だけでなく,チームへのフィードバックも十分期待できるのではないでしょうか。なお,彼が駆るパッケージは,ダラーラ・ホンダとなっています。
      
2006・3・22(水)
☆他にも(F1)
○昨日のこのページで,フェラーリのウィングについてお伝えしました。ここに来て,フェラーリ以外にも,走行中に変形するという「フレキシブルウィング」を装着しているチームがあることが分かりました。そのチームとは,BMWとマクラーレンの2チームです。フェラーリもそうですが,次戦のオーストラリアGPには,改良を施したウィングを両チームとも持ち込む予定とのことです。
      
2006・3・21(火)
☆変更か?(F1)
○昨シーズンの不調を振り払い,今シーズンは復調の兆しを見せているフェラーリですが,ウィングに関して物議を醸しています。フェラーリの前後のウィングは,走行中に変形する「フレキシブルウィング」と呼ばれているものです。レース前後の車検の際は,当然マシンが止まっているわけですから,ウィングはレギュレーションに則ったものです。しかし,いざレースが始まって走行風を受け出すと変形が始まり,それがレギュレーションに則った形のままと言えるかどうかが問題となるのです。今シーズンの好調さが,このウィングによるものとなれば,ライバルチームが問題とするのは当然と言えます。レッドブルとトロロッソ以外のチームから,FIAに対して書簡を提出し,この件に関するレギュレーションの明確化を要求しているようです。こうした動きに対し,果たしてフェラーリがどう動くのかが注目と言えます。噂では,次戦のオーストラリアGPに新しいウィングを持ち込むのではないかということも出ています。
    
2006・3・20(月)
☆デビューレースで(SGT)
○開幕戦の決勝レースが,台風並みの強い風が吹き付ける天候の中,鈴鹿サーキットで行われました。GT500クラスを制したのは,マシンとしてのデビューレースとなるレクサスSC430を駆る脇坂寿一&A.ロッテラー組でした。レースは,最終的にこのSCと本山哲&松田次生組のフェアレディZとの争いとなりました。周回遅れとの絡みから時折テールトゥーノーズになる激しいバトルとなりましたが,ストレートスピードを生かして追撃を振り切り,見事勝利を収めました。脇坂とロッテラーにとっては,今シーズンからトムスに移籍したばかりですから,ドライバーという側面でもデビューレースを制したことになります。予選で圧倒的な強さを見せたNSX勢ですが,決勝はレース後半になるほどジリジリ下がっていく感じとなり,3,4位がNSXという結果となりました。
GT300クラスを制したのは,M.アピチェラ&桧井保孝組のランボルギーニでした。SGTの前身であるJGTC発足の頃から参戦し続けてきたチームJLOCにとって,今回の勝利が初優勝となります。また,ランボルギーニというマシンで見てみると,昨シーズンまではGT500クラスにエントリーしていて,いつもクラス最下位を争っているという感じでした。今シーズンGT300クラスに変更したわけですが,そのデビューレースでいきなり勝利を収めたことになります。なお,我が大分県出身のドライバーである菅一乗選手が,3位表彰台を獲得しています。
☆2連勝(F1)
○マレーシアGPの決勝レースが,セパンサーキットで行われました。ポールからスタートしたルノーのG.フィジケラが,スタートから飛び出してそのまま後続との差を広げていき,最終的に2位に入った同僚のF.アロンソに4秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けました。ルノーにとっては,ワンツーフィニッシュとともに,開幕から2連勝ということになります。3位には,ホンダのJ.バトンが入っています。日本人注目のスーパーアグリの佐藤琢磨ですが,今回も最後まで見事走りきり,14位完走となっています。チームメイトの井出有治は,36周目にコースオフしてしまい,2レース続けてのリタイアとなっています。
     
2006・3・19(日)
☆2台ずつ(SGT)
○第1戦の予選が,雨の中行われました。上位10台は,1台ずつコースインしてタイムアタックを行うスーパーラップ形式で行われました。GT500クラスで最速タイムをマークしたのは,伊藤大輔&R.ファーマン組のARTA NSXでした。しかも,ウェット路面にもかかわらず,コースレコードでのポール獲得です。2,3番手のタイムは,それぞれ道上龍&木暮卓史組,M.クルム&山本左近組がマークしています。上位6台のマシンを見てみると,1,2番手がNSX,3,4番手がフェアレディZ,5,6番手がSC430という結果になっていて,1列目がホンダ,2列目がニッサン,3列目がトヨタという具合に,メーカーごとにきれいに並んだ形でのスタートとなります。
GT300クラスは,昨年のチャンピオン佐々木孝太の駆るフェアレディZがポールを獲得しています。注目のマシンの一つである紫電は6番手,タレントのヒロミのチームは22番手からのスタートとなります。
☆載せ替え(F1)
○開幕から2週連続開催となるF1ですが,その第2戦となるマレーシアGPの予選が行われました。路面温度が50℃に到達するという厳しい暑さの中でポールを獲得したのは,ルノーのG.フィジケラでした。今回のポール獲得は,自身通算3度目となります。ホンダのJ.バトンは,僅かの差でポールを逃しましたが,決勝に期待できる速さを見せています。3番手は,開幕戦において初レースで初ポイントを獲得した驚異のF1ルーキーN.ロズベルグでした。元F1チャンピオンであるK.ロズベルグのDNAを受け継ぐ男ですが,2戦続けての好パフォーマンス発揮です。
今シーズンからV8という全く新しいエンジンを各チーム投入していますが,開幕戦がバーレーン,そして今回がマレーシアと,いきなり灼熱地獄の中でのレースとなっています。それだけに,エンジンが悲鳴を上げかねない状態となっています。そのせいか,今回の予選では,トラブルによりエンジンを載せ替えたドライバーが目立っています。開幕戦では,惜しくも勝利を逃したものの,復活ののろしを上げたM.シューマッハもその一人で,タイムは4番手だったものの,エンジン載せ替えのペナルティーにより,グリッド10位降格となっています。同じフェラーリエンジンを搭載するチームメイトのF.マッサはもっと悲惨で,何と2回も載せ替えるという状態になってしまい,20位降格となります。それ以外にエンジンを載せ替えたのは,D.クルサード,R.バリチェロ,R.シューマッハとなっています。
     
2006・3・18(土)
☆GTでも(SGT)
○SGTの開幕戦が,鈴鹿サーキットにおいて始まり,初日は,午前・午後それぞれに練習走行が行われました。GT500クラスの総合タイムでのトップだったのは,B.トレルイエ&星野一樹組のフェアレディZでした。しかも,午前・午後別に見ても,それぞれのトップタイムということで,練習走行はIMPULの一人舞台といった感じとなりました。IMPULで考えてみると,先日来行われてきたFNでも,毎回トップタイムをマークしていて,今シーズンは同チームにとってとてもいい結果が期待できそうな年となりそうな感じです。2,3番手のタイムは,それぞれ道上龍&木暮卓史組,伊藤大輔&R.ファーマン組のNSXがマークしています。4番手は,昨年のチャンピオン立川祐路&高木虎之介組のSC430がマークしていて,ニッサン・ホンダ・トヨタの各マシンが上位に名を連ねている形となりました。なお,IMPULの使っているZですが,事前テストの結果を受け,05年型を改良したハイブリッドマシンを敢えて使っているとのことです。
GT300クラスでのトップタイムは,何と今シーズンから投入されて話題となっている高橋一穂&加藤寛規組の紫電でした。ただし,このトップタイムは訳ありで,スポンサーへの配慮から,レースでは使用しないタイヤを使って,まさに1周だけのタイム出しを行っての結果のようです。
     
2006・3・17(金)
☆子どもたちも(SGT&8耐)
○先日,都内のホテルにおいて映画『トイ・ストーリー』のスポンサードを受けるチームの発表会が行われました。そのチームですが,まずSGTの方は,昨年までガライヤを駆っていた新田守男&高木真一組のチームです。今シーズンは,MR−Sにマシンをチェンジして臨みます。8耐の方は,小西良輝&安田毅史のハルクプロコンビです。おそらく毎回サーキットにキャラクターが登場するでしょうから,観戦に訪れた子どもたちにとって,レース以外の楽しみも増えたのではないでしょうか。なお,どちらのチームも,ゼッケンは「トイ」という言葉を受けて「101」になる予定です。
     
2006・3・16(木)
☆意向&移行(F1)
○F1界のボスともいえるB.エクレストンが,来シーズン以降の日本GPについて意向を語ったようです。それによると,1987年以来ホンダのお膝元の鈴鹿サーキットで開催されている日本GPを,来シーズンはトヨタのお膝元である富士スピードウェイ開催に移行するという考えがあるとのこと。ただし,鈴鹿での開催が全くなくなるという報道はなく,むしろ日本において2回開催するという方が強いようです。まだA.セナが健在だった頃,鈴鹿サーキットで日本GPが,TIサーキット英田(現在の岡山国際サーキット)でパシフィックGPが開催されていましたので,そうした形になるのではないかと思います。現在鈴鹿サーキット側とエクレストン側との交渉が持たれているようですが,最終結論はまだ出ていません。おそらく,以前のようなパシフィックGPという名称か,アジアGPという新たな名称で開催されるかといったところに落ち着くのではないでしょうか。
    
2006・3・15(水)
☆再び(FN)
○富士スピードウェイにおいて,公式合同テストが行われました。当初13,14日の2日間に渡って行われる予定でしたが,13日は降雪のためにキャンセルとなり,14日の一日のみの実施となりました。この日のトップタイムをマークしたのは,mobilecast IMPULの松田次生でした。2番手のタイムをチームメイトのB.トレルイエがマークし,IMPULのワンツーとなりました。ちなみに,先週鈴鹿サーキットで行われた合同テストも,同チームのワンツーでした。エンジンで見ると,トップ3は全てトヨタエンジンで,ホンダエンジンユーザーは,トップ10のうち3台しか入っていません。やはり,トヨタエンジン有利という状態でシーズンを迎えそうな感じとなっています。
☆前後で(SGT)
○今シーズンからフェアレディZを駆ってSGTに参戦することになったKONDOレーシングが,体制発表を行いました。その中で,マシンのお披露目もありました。メインスポンサーが,建築関連会社であるWOODONEがつきますが,マシンの前部は,そのイメージカラーである鮮やかなグリーンのカラーリングが施されています。また,同チームは,ヨコハマタイヤの支援も受けていますが,そのイメージカラーである赤と黒がマシンの後部に施されています。果たしてこのマシンが,参戦1年目で勝利をもたらすことができるでしょうか。
    
2006・3・14(火)
☆延期(SGT)
○今シーズンは,レクサスSC430,紫電等のマシンが登場し,バラエティーに富んだラインナップとなることが大きな話題に一つになっています。中でも,04年のルマン24を制したチーム・ゴウが,マセラティMC12をひっさげて登場することが注目点でした。このマセラティですが,元々FIA−GTシリーズに出場しているものを,SGT仕様に改造していく予定でした。ところが,事前テストに参加し,他のマシンと比べるとタイム的に大幅に遅れていました。その結果,空力を中心としてさらなる改造を施す必要性があることが判明してしまいました。開幕まで2週間を切った段階では,ある程度の戦闘力を持ったマシンに仕上げるのは困難という結論に達した同チームは,当面参戦を見送るというプレスリリースを発表しました。登場時期がいつになるのか現段階では不明ですが,SGTを統括するGTAは,これまでにも門戸開放の視点から様々なレギュレーション変更を検討していっていますが,今回の事態を受けてチーム側からの具体的な要請があれば,新たな検討をするという主旨の声明を発表しています。
     
2006・3・13(月)
☆新旧(F1)
○バーレーンGPの決勝が行われました。レースは,F.アロンソとM.シューマッハという新旧チャンピオンによる争いとなりました。シューマッハがトップを走っていましたが,2回目のピットストップをしている間にアロンソがタイムアップ。その走りの結果,アロンソが2回目のピットアウトしたときには,シューマッハの前でコースインを果たすことができました。そのままアロンソが逃げ切り,昨年のチャンピオンが開幕戦を制しました。3位には,何と最後尾からスタートしたK.ライコネンが入りました。他のドライバーが2回のピットインを選択したのに対し,ライコネンは1回を選択しました。この作戦が功を奏し,ホンダのJ.バトンとのバトルを制して表彰台の一角を獲得しました。このレースがデビューレースとなるウィリアムズのN.ロズベルグは,7位でチェッカーを受け,初レースで初ポイントを獲得しました。また,チームとして初レースのスーパーアグリですが,F1のデビューレースとなる井出有治は,エンジンがストップしてしまったためリタイアとなりました。佐藤琢磨は,6回のピットストップの末,トップから4周遅れの18位完走でした。
☆3強(MotoGP)
○MotoGPクラスの公式テスト3日目が行われ,ドゥカティのL.カピロッシが,再びこの日の最速タイムをマークしました。2番手のタイムをS.ジベルノーが出し,初日に続いてドゥカティのワンツーとなりました。3番手のタイムは,2日目のトップタイムだったカワサキの中野真矢が出しました。今回のテストは,この3人が主役といった感じですね。
      
2006・3・12(日)
☆復活(F1)
○開幕戦であるバーレーンGPの予選が,今シーズンから採用された「ノックアウト方式」で行われました。これは,予選セッションの1時間を3つのパートに分け,セッション1(15分間)でタイムの遅い6台が予選終了となり,5分間のインターバルの後,セッション2(15分間)が行われて,またタイムの遅い6台が予選終了となります。また5分間のインターバルが置かれ,セッション3(20分間)で,ここまで残った10台によるタイムアタックによりグリッドを決定していくというものです。セッション1では,マクラーレンのK.ライコネンがサスペンショントラブルで走行開始早々にクラッシュしてしまうというアクシデントが発生しました。このトラブルにより,ライコネンは,決勝レースを最後尾からスタートすることになりました。新規参入を果たしたスーパーアグリの佐藤琢磨と井出有治は,このセッション1で予選終了となっています。セッション2では,ルーキーのN.ロズベルグなどが落ちています。トップ10グリッドを決めるセッション3では,フェラーリのM.シューマッハが最速タイムをマークし,自身65回目となるポールポジションを獲得しました。これは,故A.セナが持つ最多ポール記録と並ぶものです。2番手のタイムをF.マッサがマークし,フェラーリのフロントロー独占となりました。3番グリッドは,ホンダのJ.バトンとなっています。今シーズンからホンダのステアリングを握るR.バリチェロは,バトンより1秒ほど遅れていますが,6番グリッドを獲得しています。初日や予選での様子を見ると,やはりフェラーリとホンダの復活を印象づけた形となっています。
☆トップ4(MotoGP)
○MotoGPクラスの公式テスト2日目が行われ,この日のトップタイムは,カワサキの中野真矢がマークしました。初日のトップタイムだったドゥカティのL.カピロッシは,中野からコンマ5秒遅れの2番手でした。3番手,4番手のタイムは,それぞれスズキのJ.ホプキンス,カワサキのR.ドプニエがマークしています。なお,上位4台は,いずれもブリヂストンユーザーですので,ブリヂストンタイヤの仕上がりの良さとこのサーキットとのマッチングの良さを表しています。
     
2006・3・11(土)
☆04年の再現(F1)
○待ちに待ったF1が開幕しました。第1戦の舞台は,砂漠の国バーレーンです。初日は,午前・午後にそれぞれ1回ずつフリー走行が行われました。この日のトップタイムは,今シーズンからワークスとしての活動となったホンダで,サードドライバーであるA.デビッドソンがマークしました。午前の走行では,ギアボックストラブルによりほとんど走れなかった彼ですが,午後の走行で徐々にタイムアップを果たし,セッション終盤にトップタイムをマークして初日を終えました。2番手のタイムをマークしたのは,フェラーリのM.シューマッハでした。彼の同僚であるF.マッサは4番手と,フェラーリの復調が感じられる初日となりました。フェラーリ&ホンダ(昨年までのBAR)といえば,04年に好調だったチーム同士です。今シーズンは,その再現となるのでしょうか。
新しい船出となったスーパーアグリですが,初日の走行は,ある意味予想通りといえるかもしれませんが,佐藤琢磨が27番手,井出有治が28番手と,逆トップ争いとなってしまいました。全く新しいチームというだけでなく,マシンは暫定的に使われている何年も前のもので,しかも今季型の空力パッケージは午前の走行が初卸という具合に,マシンを走らせただけで手一杯という状態。逆トップ争いとなるのも,仕方がない状況です。
☆好調維持(MotoGP)
○開幕戦が行われるスペインのへレスサーキットで,MotoGPクラスの公式テストが始まりました。この日のトップタイムは,ドゥカティのL.カピロッシがマークしました。2番手のタイムを同僚のS.ジベルノーがマークしていますので,ドゥカティのワンツーとなりました。3番手のタイムは,カワサキの中野真矢がマークしています。ドゥカティとカワサキといえば,これまでの事前テストで好調なタイムをマークしているチーム同士。ブリヂストンタイヤとのコラボレーションで,今シーズンの台風の目となりそうな気配を出しています。王者V.ロッシは,73周の走行をして9番手のタイムでした。また,このクラスの注目のルーキーであるD.ペドロサは,ホンダ勢最高位となる4番手のタイムでした。
☆登場ならず(MotoGP)
○今シーズンの最終エントリーリストが,FIMより発表されました。それを見ると,最下位争いではあったものの,昨年までずっと参戦してきていたWCMの名前が消えています。同チームは,ヤマハの市販車エンジンを改造したり,チェコのミニバイクメーカーであるブラータと手を組んだり,KTMエンジンを手に入れようとしたりといった様々なトライをこれまでしてきました。今シーズンは,イタリアのビモータと組んで参戦するものと思われていましたが,それもうまくいかなかったのでしょう。今シーズンは,資金難からポンスが一時的に撤退ということになっていますし,今回のWCMの撤退といった状況も生まれています。その結果,全部で19台のエントリーということになってしまっていて,最高峰クラスとしてはやや寂しい感じがしないでもありません。今後何らかの対策を講じていかないと,最高峰クラスの縮小傾向が続くことになるかもしれません。
    
2006・3・10(金)
☆若手(SGT)
○ナカジマ・レーシングのSGTにおける今シーズンの体制発表が行われ,ドライバーは一新され,L.デュバル&武藤英紀という若手コンビとなりました。メインスポンサーは,ナカジマ・レーシングの定番の一つといえるEPSONです。今シーズンのドライバーの二人は,ともに23歳で,F3からのステップアップ組という共通点があります。今週初めに行われたFNの公式合同テストにおいて,デュバルは3日間ともトップ3のタイムをたたき出していますので,若手コンビということで経験に不安が残るものの,速さについては十分期待できます。これまでの事前テストでNSXはいい走りを見せていて,マシンの仕上がりは順調だと思われます。昨シーズン1勝もできなかった同チームですが,ヤングパワーで勝利をもぎ取ることができるかもしれません。
     
2006・3・9(木)
☆ワンツー(FN)
○公式合同テスト最終日の走行が,ドライコンディションの中行われ,2日目のトップタイムだったmobile cast IMPULのB.トレルイエが,この日も最速タイムをマークしました。2番手のタイムをチームメイトの松田次生がマークし,IMPULのワンツーとなりました。3番手のタイムは,今回の合同テストでいい走りを見せているPIAA NAKAJIMAのL.デュバルでした。エンジンで見ると,トップ10のうち8台をトヨタエンジンが占め,仕上がりの良さを見せていました。
     
2006・3・8(水)
☆互角(FN)
○公式合同テスト2日目の走行が行われました。前日はウェット路面での走行となりましたが,2日目は,前日までの雨がほんの少し残っていて,開始早々の段階までは少し濡れていたものの,ほどなくしてドライでの走行となりました。午前と午後にセッションが組まれていて,総合のトップタイムは,mobile cast IMPULのB.トレルイエがマークしました。前日のトップタイムだったPIAA NAKAJIMAのL.デュバルは,この日もすばらしい走りを見せ,総合で2番手のタイムでした。今シーズン再びFNに復帰した道上龍は,セットアップが決まっていないこともあって,午前・午後ともにスピンを喫し,赤旗を出してしまいました。また,期待の若手の一人である山本左近が,1コーナーでコースオフを喫し,その際左手を強打したため病院で検査を受けるというアクシデントが発生しました。なお,エンジンで見ると,トップ4はトヨタユーザーとホンダユーザーが交互に並んでいて,ほぼ互角といった感じでした。
      
2006・3・7(火)
☆やはり本命(WRC)
○第2戦のラリー・メキシコが行われ,最終的には,シトロエンのクサラWRCを駆る昨年のチャンピオンS.ロウブが勝利を収めました。シトロエンのワークス活動一時的撤退により,今シーズンはプライベートチーム(とはいっても,やはりシトロエンの支援はかなりのものなのかもしれませんが・・・)からの参戦となったロウブですが,今回の勝利によりランキングトップに踊り出ました。たとえワークスチームでなくとも,やはりチャンピオン獲得の本命は,彼なのかもしれません。なお,2位には,スバルのP.ソルベルグが入っています。
また,併催で行われている改造範囲がかなり制限されたマシンで争われるPWRCは,昨年のこのクラスのチャンピオンであるスバルの新井敏弘が貫禄の勝利を収めています。
☆公式テスト(FN)
○今シーズンから全く新しいシャーシ&エンジンで戦うFNですが,そのシリーズの行方を占う1回目の公式合同テストが,鈴鹿サーキットで始まりました。初日の月曜日は,前日の雨があったり,降ったりやんだりの天候があったりして,完全なドライでの走行は行えませんでした。この日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンPIAA NAKAJIMAからフル参戦するL.デュバルでした。2,3番手は,それぞれARTAの木暮卓史,DANDELIONの平中克幸でした。このトップ3は,全員ホンダエンジンユーザーです。ただし,特殊な路面状況だったため,午前中にタイムアップを果たしたドライバーが上位に食い込んだ形になっていますので,ホンダエンジン有利と判断するにはちょっと早いといえます。今回の公式テストですが,8日(水)まで行われる予定になっています。
      
2006・3・6(月)
☆早くも(SBK)
○第2戦の決勝レースが,オーストラリアのフィリップアイランドで行われました。まず,レース1は,昨年のチャンピオンであるスズキのT.コーサーが,開幕戦のレース2に続いて勝利を収めました。そのコーサーは,レース2で転倒を喫してしまい,リタイアに終わってしまいました。レース2で勝利を収めたのは,今シーズンからSBKに復帰したドゥカティのT.ベイリスでした。この勝利で,ここまでのランキングトップに躍り出ています。既に2勝を挙げているコーサーは,今回の転倒が響いて,ランキングでは3位となっています。今回のレースでの注目は,もちろん勝利を収めた二人のオージーライダーもそうですが,何といっても今シーズンSBKにフル参戦してきた元GPライダーのA.バロスでしょう。レース1で2位,レース2で3位と,2戦目にして早くも表彰台を獲得してしまったのです。GPでまだ十分戦えるポテンシャルを残した中でのSBK移籍だけに,今回の結果はそのことを表しているともいえます。
なお,併催で行われているWSSですが,開幕戦に続いてホンダのS.シャルパンティアがポールトゥーフィニッシュを達成しています。
    
2006・3・5(日)
☆覚悟(F1)
○今シーズンから新規参入を果たしたスーパーアグリF1の記者発表会が開かれ,今シーズンのチーム体制が発表されました。チーム代表の鈴木亜久里やドライバーである佐藤琢磨,井出有治から出てくる言葉は,やはりハードなスタートとなることでした。現実を直視した場合,これは当然のコメントでしょうし,当然の覚悟でしょう。しかし,まさにオールジャパンといえるチームですから,その活躍を期待せずにはいられません。今回の発表では,パートナー(スポンサー)についても発表がありました。その中での注目は,近年急速に業績を伸ばしているバッグブランドである『サマンサタバサ』でしょう。日本はもちろん,海外の女性からも引き合いのある人気ブランドですが,男性については,ブランド名を聞いたことがあるのが精一杯といったところです。あるいは,名前は知っていても,日本のブランドであることまでは知らなかった人も多いのではないかと思います。今回の契約は,単なるスポンサーとしてのものではなく,新たに立ち上げる「SAMANTHA KINGZ」というメンズブランドのプロモーションをスーパーアグリを通して行い,メンズ市場の活性化を図るようです。
☆連続トップタイム(MotoGP)
○カタルニアサーキットでの公式テスト2日目が行われ,前日に続いてヤマハのV.ロッシがトップタイムをマークしました。2番手のタイムを同じくヤマハのC.チェカがマークし,YZR−M1の仕上がりの良さを示しました。3番手のタイムは,2日連続ヤマハのトップ3独占を阻むかのようにカワサキの中野真矢がマークしています。ヤマハとタイトル争いをするであろうホンダ勢ですが,N.ヘイデンの8番手が最速でした。
      
2006・3・4(土)
☆独占(MotoGP)
○スペインのカタルニアサーキットにおいて,MotoGPクラスの公式テストが始まりました。初日のトップタイムをマークしたのは,ヤマハYZR−M1を駆る王者V.ロッシでした。2番手がチームメイトであるC.エドワーズ,3番手がテック3のC.チェカでした。これまでのテストでは,今季型マシンに対して好感触を得ているというコメントを出しているロッシですが,その出来の良さを表すかのようにヤマハのM1がトップ3を独占した1日目となりました。4〜7番手のタイムは,それぞれJ.ホプキンス,N.ヘイデン,中野真矢,S.ジベルノーがマークし,マシン的にスズキ,ホンダ,カワサキ,ドゥカティという順になっています。今シーズンからホンダRC211V用エンジンを獲得したチーム・ロバーツですが,そのエンジンを搭載したマシンであるKR211Vを駆るK.ロバーツは,11番手のタイムをマークしています。昨年までのオリジナルエンジン搭載マシンでは,WCMといつも後方で争っていましたが,今回のテスト初日には,中段のタイムをマークということで,チームの士気が上がっているかもしれませんね。
      
2006・3・3(金)
☆苦戦か(MotoGP)
○2日間にわたり,カタルニアサーキットにおいて250&125ccクラスの合同テストが行われました。250ccクラスは,アプリリアのJ.ロレンソが2日間ともトップタイムをマークしました。今回のテストではアプリリア勢が好調で,初日はトップ4を,2日目がトップ5をアプリリアが占めています。今シーズン4人の日本人が参戦する250ccクラスですが,その中のトップは,2日間ともホンダの高橋裕紀でした。
125ccクラスは,初日はアプリリアのS.ガデア,2日目はKTMのM.カリオがそれぞれトップタイムでした。唯一の日本人ライダーである小山知良ですが,今シーズンから彼の所属するチームが,マラグーティのワークスチームとなっています。これまでこれといって大きな成績を収めていないマラグーティだけに,ワークスチームといえどもどの程度の成績を収めることができるか少々不安ではありました。もちろんまだテスト段階ですから結論を出すのは時期尚早ですが,今回のテストでは,初日が22番手,2日目が17番手と,中段以降の位置にいる状態ですので,苦戦は免れないのかもしれません。なお,昨年のチャンピオンT.ルティが,2日目のセッション終了間際に転倒し,左鎖骨を骨折する怪我を負ってしまいました。このため,来週スペインのへレスサーキットで予定されている公式テストをキャンセルすることになりました。
    
2006・3・2(木)
☆2台体制(FN)
○昨年のチャンピオンチームであるアーティングレーシングチーム・ウィズ・インパルの体制発表会が開かれました。既に明らかとなっていたように,ドライバーは,チャンピオンを獲得した本山哲が残留しています。昨年は本山の1台体制でしたが,今シーズンは,星野一樹が加わった2台体制となりました。一樹は,SGTに続いて父親である星野一義のチームからの参戦となります。監督についてですが,昨年はIMPULのオーナーである星野一義がモバイルキャスト・ウィズ・インパルとの兼任監督を務めていましたが,今シーズンは岡田秀樹がアーティングの監督に就任しました。星野は,総監督として2チームに関わることになりました。新たに監督として就任した岡田ですが,これまでの経歴を見ると,ホンダとりわけ無限との関わりの強いドライバーでした。その彼が,トヨタエンジンを使用するアーティングの監督になったわけですから,少々驚かされました。フォーミュラカーは,メーカーとしての争いより,チームとしての争いの方が色合いが強い傾向にありますので,そういう点から今回の就任となったようです。
☆ステップアップ(WRC)
○スイスのジュネーブで行われているモーターショーにおいて,スズキの津田社長からWRCについて発表がありました。それによると,現在WRCと併催で行われているJWRCに参戦しているスズキですが,このモーターショーで公開されているコンセプトモデル『SX4WRC』を使用して,07年の8月からWRCの方にステップアップすることになったのです。なお,ドライバーなどの具体的なことは,まだ決まっていないようです。
    
2006・3・1(水)
☆復帰か(F1)
○WRC等で実績のあるプロドライブが,新たにF1チームを編成して08年から参戦するのではないかという噂が浮上しています。プロドライブの代表であるD.リチャーズは,かつてベネトンやBARで監督を務めたりしていますので,実績的には何ら問題はありません。ニュースソースによっては,近日中に発表があるというところまで話が及んでいますので,単なる噂ではないのかもしれません。
☆GPでも(MotoGP)
○スズキより発表があり,たばこ用の巻紙のトップメーカーであるリツラ社と07年までの2年間のスポンサー契約が成立しました。両社のパートナーシップは,既にBSBやSBKで実績を上げてきていますが,その関係がついにGPにまで至ったということになります。02年でテレフォニカとの契約が終了し,それ以後メインスポンサー不在という状態が続いていたスズキワークスチームですが,ようやくスポンサーを獲得しての参戦ということになりました。
  
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