トップ > 12月の最新ニュース
1月分へ 2月分へ 3月分へ 4月分へ 5月分へ 6月分へ 7月分へ 8月分へ 9月分へ 10月分へ 11月分へ
2003・12・26
☆他チームで(F1)
○ザウバーがフェラーリエンジンを搭載していることは,ここ数年の常識となっています。いわゆるフェラーリと提携関係にあるわけで,もしかしたらザウバーのドライバーが,フェラーリのマシンをテストするというシーンが実現するかもしれません。これは,ザウバーのボスであるP.ザウバーがそうしたことを認める発言を行ったことから明らかとなりました。来季のザウバーは,G.フィジケラとF.マッサという組み合わせで戦いますが,そのどちらもフェラーリのマシンをテストで駆った経験の持ち主です。特に,マッサについては,昨年までのテストドライバーですし,既に11月に行われたテストでもステアリングを握っています。両チーム共に(バージョンの違いはありますが)エンジンが同じブランドですし,タイヤについても同じ(ブリヂストン)です。それだけに,情報の共有(特にタイヤ)というのも重要な側面ですから,実現が大いにあり得る話かもしれません。
☆来年こそは
○今年の更新は,今日がとりあえず最後になります。更新再開は,1月5日を予定しています。ただし,何かお伝えしたいことが出てきたら,この限りではありません。例えば,パリダカがスタートしますから,その中で何か大きな展開があるかもしれませんし。ということで,「とりあえず」という言葉がつくわけです。
レースの結果をお伝えするページでは,国際レースで日本人が優勝した時,名前の横にバラの花を飾っています。ところが,今年は一つもつけることができませんでした。まあ,F1については,フル参戦ドライバーがいませんでしたし,例えいたとしても現実問題では勝つという状況には至っていませんので,ある程度は仕方のないことです。しかし,WGPについては,フル参戦ライダーが多いですし,勝てるポテンシャルのある人もいるわけで,にもかかわらず誰も勝てなかったというのは残念です。心の中では,「大ちゃん(故加藤大二郎選手)がいたら・・・。」というものもありますが,これは考えても仕方のないこと。ぜひ来年は,一人でも多くの人の名前の横にバラの花を飾れるような結果が出るといいですね。そして,ここであらためて大ちゃんのご冥福を祈って,今年一年の更新を締めくくりたいと思います。皆様よいお年をお迎えください。
2003・12・25
☆ところ変われば(F1)
○ミナルディから発表があり,22歳のハンガリー人ドライバーであるZ.バウムガルトナーと契約しました。これでミナルディのシートは埋まり,J−M.ブルーニ&バウムガルトナーということになりました。バウムガルトナーは,今季ジョーダンのR.ファーマンが怪我をした際,代役としてハンガリーとイタリアの2戦に参戦しました。しかし,仕方のないことではありますが,目を見張るような成果を収めたわけではありませんので,今回の契約に当たってすんなりとシートを獲得できたわけではありません。シートを得るためには,1000万ドルという高額の持参金を準備する必要がありました。一説によると,自国のPRのため,ハンガリー政府からスポンサーマネーが出たそうで,その結果今回の契約に漕ぎ着けることができたわけです。それにしても,一ドライバーに対して政府から支援するお金が出るとは,まず日本ではありえない話です。やはり,モータースポーツ史の深さの違いが,こういうところからも感じられます。
☆シェイクダウン(パリダカ)
○三菱の2004年型パジェロ・エボリューションのシェイクダウンテストが,フランスのリヨンで行われています。初日は,優勝候補の一角を占めるS.ペテランセルがテストを行いました。そして,2日目からいよいよ3連覇を狙う増岡浩が登場しました。新型マシンは,一見するとこれまでと変化ないようですが,排気量が3500tから4000ccへとアップし,フレームも一新しているとのことです。テストにつきもののトラブルは出ましたが,増岡自身この新型マシンに手ごたえを感じたようです。それだけに,3連覇という偉業への期待が,さらに大きくなった感じですね。
2003・12・24
☆引退か(WRC)
○昨日のこのページでお伝えしたことでお気づきになった方もいらっしゃると思いますが,シュコダがエントリーリストに入っていません。同メーカーの来季の活動については,フル参戦はあきらめて,ヨーロッパ地区限定の参戦体制をとることになっています。と同時に,ドライバーについても見直しがされ,1994年のシリーズチャンピオンであるD.オリオールがチームを離れることになりました。昨日のニュースでもお伝えしたように,来季は2台体制しかとれませんから,新たなシートを確保することは事実上不可能です。しかも,彼の年齢は40代半ばに入ってますから,若手が中心をなしてきた現在の状況を考えても,1年間の空白の後にシートを得ることは,これまたほぼ不可能です。その点については,本人も認めていて,このまま引退を決意するようなことも匂わせているようです。ライバルの一人であるC.サインツは何とかシートを確保できたものの,元チャンピオンにもかかわらずセカンドドライバー扱い,T.マキネンは引退,C.マクレーはパリダカへと転身というように,数年前までの中心的ドライバーだった人たちがWRCから消えていこうとしています。正に世代交代の状況を象徴しているといえるでしょう。
ところで,パリダカへと転身したC.マクレーですが,先日2004年型の日産ピックアップのシェイクダウンテストを行いました。日一日とスタートの日が近づいていますが,新しいフィールドで活躍できるといいですね。
2003・12・23
☆エントリーリスト(WRC)
○FIAより来季のエントリーリストが発表されました。新しいレギュレーションでは,各チーム2人までのポイントしか獲得できないようになりました。そのため,シートを確保することが非常に困難になり,例えばC.マクレーのような大物でさえも参戦できないような状況となってしまってます。それだけに,今回発表されたドライバーは,実力と運,それから資金を兼ね備えた人といえるかもしれません。なお,セカンドドライバーについては,イベントごとに変更がききますので,今回発表されたドライバー以外の人が乗る可能性も十分あります。なお,今年と同様にプロダクションカークラスには,スバルの新井敏弘がフル参戦してチャンピオンを狙います。
メーカー | 第1ドライバー | 第2ドライバー |
スバル | P.ソルベルグ | M.ヒルボネン |
シトロエン | S.ロウブ | C.サインツ |
プジョー | M.グロンホルム | F.ロイクス |
フォード | M.マーチン | F.デュバル |
三 菱 | G.パニツィ | K.ソルベルグ他 |
2003・12・22
☆確保したけど(F1)
○財務上の問題から暫定扱いとなっているフランスGPですが,フランスモータースポーツ連盟から発表があり,開催のために必要な予算は確保できたということです。ですから,何とか来年の開催についてはOKということになりそうです。ただし,その予算をどこから確保したのかは,現段階では明らかとなっていません。もしかして不安定なところからの出資となると,開催に再び黄信号がともる可能性もいまだに残っています。
2003・12・21
☆影響(F1)
○今年の残りがあとわずかとなりましたが,F1のシートも同様に残りわずかです。ミナルディとジョーダンという下位チームのシートだけが残っている状況ですが,そのシート争いも激化しているようです。その争いに影響するであろうことが発表されました。ミナルディのスポンサーを務めていたオランダのIT企業である「トラスト」が,その契約を解消したのです。ミナルディとオランダといえば,同チームから参戦していたJ.フェルスタッペンということに繋がります。今回の契約解消により,フェルスタッペンがチームを離れることも決定したわけです。これからも同社は彼の支援を続けていくわけですから,当然これからは残されたジョーダンのシートをターゲットに絞ることでしょう。特に,ここ数年のジョーダンは,慢性的な資金不足に見舞われていますから,大きなスポンサーはのどから手が出るほど欲しいでしょうし。ただ,問題がないわけではありません。ジョーダンのメインスポンサーは,イギリスのタバコブランドであるB&Hです。ですから,当然イギリス人ドライバーが,重用される傾向があります。今季採用されたR.ファーマンがシートを得たのも,このためだと思われています。来季も,ファーマンをはじめ数人のイギリス人ドライバーが候補に挙がっているようで,その中にオランダ勢が割って入っていくわけです。さて,どのような結末になるでしょうか。
2003・12・20
☆復帰(ETCC)
○一昨年,CARTシリーズのドイツラウンドにおいて両足切断という不運にあった元F1ドライバーで,元CARTチャンピオンでもあるA.ザナルディが,ヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)にフル参戦することが決まりました。不屈の精神で悲劇から立ち直り,これまでにもデモランなどを披露していましたが,今シーズンの同シリーズ最終戦にスポットで出場し,7位でチェッカーを受けるという驚異的な結果を出しました。その後に行われたテストにおいてもいいタイムをたたき出し,それらのことが今回のフル参戦につながったようです。彼の所属するチームは,ラバグリアモータースポーツチームで,マシンはBMWです。特殊ドライバー補助システムのメーカーであるファディエル社が開発したものを使ったマシンでの参戦となります。
☆勇退(F1)
○海外におけるトヨタのモータースポーツの中心的役割を担っていたTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)の創設者であるO.アンダーソン氏が,勇退することになりました。30年前にTTEを創設し,WRCやルマン24などで活躍。その後,トヨタのF1進出に合わせて,TTEを発展した現在のTMGの代表に就任しました。それからは,トヨタとしては自分たちの影響力を強めた方がいいという判断をしていったようで,これまでにも度々アンダーソンの処遇が噂にあがっていました。その結果,来年の1月1日付から発足する新体制において,現会長である冨田務氏がチーム代表に就任し,アンダーソン氏は相談役に転進ということになりました。今あるトヨターのモータースポーツにおける彼の功績は,本当に偉大なものであったといえるでしょう。お疲れ様でした。
2003・12・19
☆テスト延長(BSB)
○今シーズン,残念ながら開幕戦で命を失ってしまった加藤大二郎選手に代わってWGPにフル参戦した清成龍一でしたが,まだまだ経験不足の感は否めず,GPでのシートを失ってしまいました。しかし,そのポテンシャルの高さは薄れていませんので,来季は英国スーパーバイクへのフル参戦となりました。そのテストがスペインのアルメニアで3日間にわたって行われました。マシンは,来年のホンダのメインとなる全くの新車のCBR1000RRです。当初3日間で行われましたが,清成のチームメイトとなる人で,ランキング3位になったベテランのM.ルッターとのタイム差がそれほどない走りを見せたため,もう半日だけテストを延長するという状況になった模様です。2004年で素晴らしい走りを見せ,早くWGPへと戻ってきて欲しいものですね。
2003・12・18
☆排気量変更(IRL)
○テスト走行におけるT.レナの死亡事故やシーズン中のK.ブラックの重傷事故があったIRLは,安全性向上のためシャーシとエンジンのレギュレーション変更を発表しました。エンジンについては,現行の3500tから3000tへと排気量が少し減りました。これにより,100馬力の減少が見込まれています。ただし,第3戦までは現行の3500tでの走行が認められ,その際にはエアインテークのところにスロットを装着して馬力をコントロールすることになりました。
☆初走行(F1)
○ウィリアムズのR.シューマッハが,F1マシンとしては初めて,現在建設中のバーレーンのマナマサーキットを走行しました。バーレーンでのF1開催は,来年が初めてで,現段階においては4月4日に決勝が行われる第3戦が予定されています。ラルフは好感触をもったようで,3箇所ほどのパッシングポイントがあるとのコメントを出していました。気がかりな点としては,やはり砂が出てくることのようです。もちろんサーキットとしては,この点の対策には抜かりがないのでしょうけど。
2003・12・17
☆変更(WGP)
○FIMより新たな来年のレースカレンダーが発表されました。7月11日にイギリスGPが予定されていたのですが,この日は先日発表されたF1のイギリスGPとバッティングする形となりました。テニスのウィンブルドンやサッカーのユーロ2004決勝との関係もあって,WGP側が,カレンダーを変更せざるを得ない状況となったようです。なお変更後の暫定カレンダーは,以下のようになっています。イギリスGPの移動により,ブラジルで行われるリオGPが第7戦に移動しました。
2004年のレースカレンダー(暫定) | |||
決勝開催日 | 名称 | サーキット | |
第1戦 | 4月18日 | 南アフリカGP | ウェルコム |
第2戦 | 5月 2日 | スペインGP | ヘレス |
第3戦 | 5月16日 | フランスGP | ルマン |
第4戦 | 6月 6日 | イタリアGP | ムジェロ |
第5戦 | 6月13日 | カタルニアGP | カタルニア |
第6戦 | 6月26日 | オランダGP | アッセン |
第7戦 | 7月 4日 | リオGP | ネルソンピケ |
第8戦 | 7月18日 | ドイツGP | ザクセンリンク |
第9戦 | 7月25日 | イギリスGP | ドニントンパーク |
第10戦 | 8月22日 | チェコGP | ブルノ |
第11戦 | 9月 5日 | ポルトガルGP | エストリル |
第12戦 | 9月19日 | 日本GP | もてぎ |
第13戦 | 10月 2日 | カタールGP | カタール |
第14戦 | 10月10日 | マレーシアGP | セパン |
第15戦 | 10月17日 | オーストラリアGP | フィリップアイランド |
第16戦 | 10月31日 | バレンシアGP | バレンシア |
2003・12・16
☆若手起用(WRC)
○スバルが,来季の体制発表を行いました。一番注目の的となっていたセカンドドライバーの座を射止めたのは,フィンランドの若手のホープであるM.ヒルボネンでした。彼の起用に当たっては,今年で引退した同じくフィンランド人のT.マキネンの後押しもあったようです。ヒルボネンはまだ23歳ですが,既に今季フォードのサードドライバーとして参戦していて,第7戦で6位に入賞してポイントを獲得しています。今季ドライバーズチャンピオンを獲得したP.ソルベルグとのコンビが組めるわけですし,そのチャンピオンマシンをドライブできるわけですから,彼にとってまたとないチャンスとなります。世代交代が一段と激しくなってきているWRCですので,その中の一人となるような活躍を見せてもらいたいものですね。
2003・12・15
☆寿
○おめでたい話題を2つ。まず,今季英国スーパーバイク選手権(BSB)に日本人としては初めてフル参戦した加賀山就臣が,一時期生命の危険があるほどの重傷を負いましたが,無事退院することができました。初めての環境にもかかわらず3勝を挙げていたものの,8月末に行われた第8戦で転倒し,骨盤骨折などを負いました。病院の対応が悪かったせいもあって内臓にも損傷が出,この時は生命の危険に直面したほどでした。やはり言葉が通じて安心して入院できるということで,痛めた体のまま帰国。そのまま東京の病院に再入院という形でした。来季も同シリーズにフル参戦することが決定済みですから,早速復帰に向けてのトレーニングを開始するようです。
2つ目は,元GPライダーで,今季はST600とJSB1000クラスにダブルエントリーして大活躍した辻村猛が,松葉杖をつきながらも鈴鹿サーキットで結婚式を挙げました。実は,シーズン終了後に行われたスポーツランドSUGOでのテストで転倒し,大腿骨骨折という重傷を負っていたのです。普通ですと退院まで相当な日数を必要とする部分ですし,今月の2日に手術が行われたばかりです。ところが,辻村選手の強烈な回復力と新婦の愛の力があったせいなのか,松葉杖をつきながらではあるものの延期することなく無事開催することができました。二人の間には,既に生後2ヶ月になる長女がいます。何はともあれ,お幸せな家庭生活を築いてください。
2003・12・14
☆復活(F1)
○FIAから来季のレースカレンダーの改訂版が発表されました。それによると,一旦は開催中止になりかけたフランスGPが,条件付ではあるものの再びカレンダーに載りました。もしこのままでいくと,2004年は今季より1つ多い全18戦で争われることになります。
決勝日 | 大会名 | サーキット | |
第1戦 | 3月 7日 | オーストラリアGP | メルボルン |
第2戦 | 3月21日 | マレーシアGP | セパン |
第3戦 | 4月 4日 | バーレーンGP | バーレーン |
第4戦 | 4月25日 | サンマリノGP | イモラ |
第5戦 | 5月 9日 | スペインGP | バルセロナ |
第6戦 | 5月23日 | モナコGP | モナコ |
第7戦 | 5月30日 | ヨーロッパGP | ニュルブルクリンク |
第8戦 | 6月13日 | カナダGP | モントリオール |
第9戦 | 6月20日 | アメリカGP | インディアナポリス |
第10戦 | 7月 4日 | フランスGP | マニクール |
第11戦 | 7月11日 | イギリスGP | シルバーストン |
第12戦 | 7月25日 | ドイツGP | ホッケンハイム |
第13戦 | 8月15日 | ハンガリーGP | ブダペスト |
第14戦 | 8月29日 | ベルギーGP | スパフランコルシャン |
第15戦 | 9月12日 | イタリアGP | モンツァ |
第16戦 | 9月26日 | 中国GP | 上海 |
第17戦 | 10月10日 | 日本GP | 鈴鹿 |
第18戦 | 10月24日 | ブラジルGP | サンパウロ |
☆不参戦(F1)
○BARから解雇され,新たな移籍先を模索していた元チャンピオンのJ.ビルヌーブが,来季はF1に参戦しないことを発表しました。ただし,「引退」ということではなく,一時的な撤退という感じのようです。ルマン24への参戦が噂されていましたが,そのつもりはないとのことです。なお,この発表の席において,アメリカで最も人気の高いモータースポーツのシリーズといわれているNASCARへの参戦を視野に入れて活動することも明らかにしました。
☆断念(WRC)
○R.バーンズの病気による欠場で,代役となるドライバーを模索しているスバルですが,その第一候補として名前が挙がっていたのがC.マクレーでした。マクレー自身も乗り気だったようですが,どうやらその話は実現しないようです。一番ネックになっていたのは,やはりパリダカとの関係です。WRCでのシートを失ったマクレーは,新天地としてニッサンのワークスチームに所属してパリダカを選びました。そんな中で今回のスバルの話が出てきた訳です。WRCの開幕戦であるモンテカルロラリーとパリダカのゴールとの間には,わずか5日しかありません。しかも,日程的に事前のテストにマクレーは参加することができませんから,チームとしてはやはり二の足を踏まざるを得ません。ということで,マクレーという選択肢が消えましたから,果たして誰がシートを獲得するのか。明日スバルの体制発表会が行われ,その場で名前が明らかとなりますので,要注目といったところでしょう。
2003・12・13
☆移籍(F1)
○現在DTM(ドイツツーリングカーマスターズ)に参戦しているオペルから発表があり,今季F1のザウバーからフル参戦していたH−H.フレンツェンと契約を結んだことが明らかとなりました。F1から同シリーズへの移籍は,日本でも大変おなじみのJ.アレジに続くものです。オペルのドライバーズラインナップは,フレンツェンのほかに,P.ダンブレック(ベンツに乗ってルマン24に参戦したとき,ストレートを走行中に空中高く舞い上がって落下するという信じられない事故を経験したことで有名ですね。),M.ロイター,M.フェスラーという顔ぶれになっています。フレンツェンの新天地での活躍をお祈りいたします。
2003・12・12
☆暫定エントリーリスト(WGP)
○突然ではあるようですが,FIMが2004年の暫定エントリーリストを発表しました。来季は,王者V.ロッシのヤマハ移籍ということでさらに注目を浴びるシーズンになることが予想されるだけに,今回のエントリーリストも要注目といったところでしょう。焦点の一つであるロッシの抜けたホンダワークス(レプソルホンダ)のシートですが,今回の発表の中には名前が入っていませんでした。しかも,その第一候補だと思われているA.バロスは,今回のリストでは今季と同じチーム&マシン(つまりヤマハ)からのエントリーとなっています。ヤマハ系の大きな変化は,メインスポンサーです。今年はワークスヤマハがフォルトゥーナで,テック3がゴロワーズでしたが,来年はそれが逆になります。つまりロッシは,ゴロワーズブルーを纏って走ることになるわけです。今回のこのページは,すべてのライダーの情報を載せると大変ですから,日本人ライダーのみお伝えします。もちろん今回の発表は,あくまでも暫定ですから,今後変化することも十分に考えられます。もしその情報が入れば,改めてお伝えします。なお,250tクラスには,今季ヨーロッパ選手権にフルエントリーし,全戦全勝でチャンピオンを獲得した関口太郎が参戦する可能性があるようです。
2004年 エントリーリスト(暫定) | |||
クラス | ライダー | マシン | チ ー ム |
MotoGP | 玉田 誠 | ホンダ | キャメルプラマックホンダ |
青木 宣篤 | プロトンKR | プロトンチームKR | |
中野 真矢 | カワサキ | カワサキレーシングチーム | |
250t | 松戸 直樹 | ヤマハ | ヤマハクルツ |
青山 博一 | ホンダ | テレフォニカモビスタージュニアチーム | |
125cc | 宇井 陽一 | アプリリア | アブルッソレーシングチーム |
2003・12・11
☆冒険(パリダカ)
○エベレスト登頂,南北両極点到達など主にバイクを使っての数々の冒険で知られる風間深志氏が,パリダカへの挑戦を発表しました。彼のパリダカ挑戦は,今回が初めてではなく,1984年に行われた第4回大会へ出場しています。この時の年齢は31歳で,今回は何と53歳。さすがは冒険家という感じですが,さらにそう感じさせることがあります。彼が使用するバイクは,ヤマハの市販車であるWR250Fだそうで,過酷なレースを乗り切るためには今や大型バイクでの挑戦が当たり前になっていますから,これまた冒険といえます。また,今回挑戦する理由が,「最近冒険らしい冒険をしていなかったから」だそうで,これも彼らしい理由とも言えるかもしれません。ともかく無事完走できることをお祈りいたします。
2003・12・10
☆撤回(WRC)
○先月行われた最終戦において,チャンピオン争いをしている中でのリタイアを喫し,その直後に「2004年末をもって引退する。」とコメントした元チャンピオンのC.サインツが,その引退宣言を撤回しました。これまで通算25勝という史上最多記録を保持している彼をもってしても,やはりマインドコントロールができなかったようで,リタイア直後はあまりのショックのため,冷静な判断ができていなかったようです。シーズンが終わり,自分自身をゆっくり振り返ることができるようになって,やはりそのコメントの重さを痛感したのではないかと思います。もちろん来年の成績が振るわなければ「引退」という言葉が復活するかもしれませんが,とりあえずは最多記録を更新していくチャンスがまだまだ続くような気配です。
2003・12・9
☆延長の行方(F1)
○ウィリアムズの2005年以降のドライバーズラインナップがどうなるか,注目を浴びているようです。まず決まっていることは,既に異例の発表が先日行われましたが,J−P.モントーヤがマクラーレンに移籍することです。もう一人のR.シューマッハについては,これまでウィリアムズに長期残留ではないかという噂が一般的でしたが,ここにきてその話に変化が現れてきています。というのも,ラルフが2005年以降の契約金の増額を要求していることが明らかとなったからです。具体的な金額については,諸説あって私のような一般人は知る由もありませんが,チームとラルフとの間には,かなりの開きがあることは間違いないようです。ウィリアムズはBMWの強力な支援を受けていますから,その意向が強い影響力を持っています。ご存知のようにBMWはドイツのメーカーですから,やはりドイツ人ドライバーの採用を条件の一つにしているようです。現段階でチャンピオンが狙えるドイツ人ドライバーは,シューマッハ兄弟しか見当たりません。兄のミハエルの方は,引退までフェラーリというのが決まっていますから,自動的にラルフしか選択の余地がないのが事実です。モントーヤがチームを去ることも決まっていますから,このこともラルフを勢いづかせています。その結果が,契約金の大幅増額要求につながっているようです。しかし,チームとしては,そう簡単に増額する訳にはいきません。特に,チームオーナーであるF.ウィリアムズは,お金に関してはそんなに太っ腹ではないようですし・・・。この契約延長話がこじれると,もしかしたら2005年はドライバー総入れ替えという事態を招くかもしれません。
2003・12・8
☆続投か(WGP)
○今季は,J.マックウィリアムズ&青木宣篤のコンビで戦ったプロトンKRの動向についてです。まずマックウィリアムズですが,既にアプリリアとの契約が成立し,先日公式発表したばかりです。もう一人の青木ですが,こちらについてはまだ決定を見ていません。ただ,今月の10日〜12日にスペインのバレンシアで行われる今年最後のテストに,青木が呼ばれました。この段階で声をかけるということは,来季を視野に入れたものである可能性が十分高いものと考えられます。つまり,青木の残留の可能性が高まったといえるわけです。気がかりなのは,来季のプロトンはブリヂストンの支援が離れること。つまり,ブリヂストンの肝入りでチームに加わった青木の立場が薄くなる可能性があるわけです。今季非力な2ストマシンで,そして信頼性に欠ける4ストマシンで何とかポイントを獲得していったその実績が,今回のオファーにつながっているのかもしれません。
☆ステップアップ(R2−1)
○今季125ccクラスチャンピオンに輝いた青山周平の動向ですが,どうやら来季も全日本に留まりそうです。ただし,クラスは,兄である博一の跡を継いで250tクラスへステップアップする予定のようです。本当は,昨年代役で出場したことがあるWGPへのフル参戦を目指していたようですが,なかなかいい話がなく,結局今回の話に落ち着きました。チームは,もちろん今季と同じハルクプロです。4クラス中3クラスを制するというチームとして最高の成果を挙げただけに,R2−1の中では恵まれた体制でレースに臨めます。まだ公式発表はないものの,兄の博一は,WGPへの参戦が決まった模様です。来季250tクラスでもタイトルを獲得し,晴れてWGPへの道が開けるようになるでしょうか。ただし,同クラスには,同じホンダのマシンを駆る高橋裕紀をはじめ,ヤマハの小山知良など優秀なライダーが何人もいます。周平にとっても,厳しい一年となりそうです。
2003・12・7
☆継続(WGP)
○2002年の125ccクラスチャンピオンA.バンサンが,来季も今年と同様に125ccクラスにとどまることを発表しました。本人の意向としては,250tクラスへのステップアップを模索したようですが,結局はいいオファーがなく,イタリアのアンガイアレーシングと契約し,ホンダのRSを駆ることになりました。このRSは,ファクトリーからの支援を受けたマシンのようです。今季は,始めにKTMに所属していたものの,シーズン途中で解雇されるというチャンピオンにふさわしくない待遇を受け,すぐに別のチームとの契約は成立したものの,結局はランキング18位という不本意なシーズンとなりました。それだけに,来季はその鬱憤を晴らすべくいい走りを見せてくれることを期待したいものです。
☆開幕戦から(F1)
○フェラーリのJ.トッドが,インタビューに答えて,来季は開幕戦から新型マシンを投入する予定ということを明らかにしました。もちろん,これは正式なコメントではありませんから,ことがうまく運ばないかもしれません。ここ数年のフェラーリは,シーズン途中での新型マシン投入という作戦をとりました。来季は,1レース1エンジンというレギュレーションとなります。それだけに,信頼性がより一層高くなければなりません。その影響からか,既にマクラーレンが来季型マシンをシェークダウンし終えているように,各チームとも素早いマシン開発を進めています。今の予定では,フェラーリの新型マシンの発表を来月末に行うようです。それだけに,開幕戦から新型マシン同士のバトルが見られそうな気配ですね。
2003・12・6
☆一時撤退(WGP)
○2000年にチームメイトである中野真矢との激しいチャンピオン争いに打ち勝ち,見事250tクラスのタイトルを獲得したO.ジャックが,来季はひとまずWGPから撤退することを発表しました。2001年からチーム(テック3)及び中野真矢とともに最高峰クラスに参戦。今季は,なかなか思うような成績を挙げることができず,結局ランキング12位という不本意な結果に終わりました。来季のテック3は,ロッシのヤマハ加入によりM.メランドリが移籍してくることがほぼ決まっています。後残りのシートが1つあるわけですが,今季同チームに所属していたA.バロスがそのまま残留することもないわけではありません。しかし,大方の予想としてバロスのホンダ陣営復帰の可能性のほうが高いですから,やはりシートが1つ残っていることはほぼ間違いありません。しかし,ジャックにとっては残念なことに,そのシートが回ってくる可能性がなくなり,現段階では阿部典史のフル参戦復帰が濃厚です。アプリリアに移籍という線もあったようですが,結局はJ.マックウィリアムズにその座を奪われてしまいました。以上のように,来季はどのシートにも座ることができずに終わりました。ただ,本人としては,引退するつもりは全くないようで,シーズン途中でも代役として参戦する話があれば走るつもりがあるとのことです。今回の発表により,最高峰クラスでのフランス人ライダーが,一人もいなくなる結果となりました。ヨーロッパの大国の一つですが,WGPに関しては停滞期に入っているのかもしれません。
2003・12・5
☆決定(Fポン&JGTC)
○国内で4輪レースを統括しているJAFから,来季のレースカレンダーの最終決定が発表されました。Fポン及びJGTCについては,以下の通りとなっています。これを見ると,両カテゴリーとも海外進出への足がかりを得ていることがよくわかります。また,親会社の倒産及びタカラの子会社による買収とレース開催が心配されたMINEサーキットでのFポンの開催が,無事行われることも決まりました。
|
|
☆継続(WSS)
○去年,今年とWSSにフル参戦している藤原克昭が,来年も継続して同シリーズに参戦することが明らかとなりました。もちろんチームも変更ありません。本当は,チームであるアルスタースズキもSBKへの進出を計画していたのですが,先日このページでお伝えしたように,レギュレーションの対立から,今年と同じように日本メーカーがSBKへの参戦を取りやめることになりましたから,その影響をもろに受けたことになります。ただ,藤原としては,チャンピオン争いに加わりながら結局WSSでのチャンピオンを獲得できないままでしたから,新型マシンのGSX−R600を投入することになる来季はその鬱憤を晴らせる走りを見せることができるかもしれません。
2003・12・4
☆開催(F1)
○ブラジルGPが,裁判所の判断により開催中止ということになっていましたが,この度無事開催できることになりました。GP開催は巨額の赤字を生み出すということで出された訴えに対する判断が,1審ではその訴えが認められて開催中止ということになっていました。しかし,上告していた2審の判断が,その訴えを棄却するというものに変わりましたから,無事開催の運びとなったのです。A.セナやN.ピケなどのチャンピオンを輩出した国での開催だけに,無事開催できるようになってレース関係者としてはホッと一安心といったところでしょう。
2003・12・3
☆シート確保(F1)
○ジャガーから正式に発表があり,まだ決まっていなかったセカンドシートの座に20歳のオーストリア人ドライバーであるC.クリエンがつくことが決まりました。以前このページでこのニュースに関することはお伝えしましたが,やはり決め手となったのはスポンサーである「レッドブル」の存在です。このシートの座には,M.ウェーバーやJ.ビルヌーブなどの名前が挙がっていましたが,最終的にはレッドブルの鶴の一声でクリエンが決まったのでしょう。現在のレースは,やはりスポンサーマネーを確保することも,優秀なドライバーとなる条件の一つになっているとも言えますね。
2003・12・2
☆BSの方が(WGP)
○マレーシアのセパンサーキットで行われていたスズキのテストが終了しました。今回のテストは,ミシュランからブリヂストンに変更しての初ライドでした。使用したマシンは,来季型ではありませんでしたから,今季後半で出したタイムと今回のタイムとを比べることにより,もちろん状況が違いますから正確とはいえませんが,ミシュラン及びブリヂストンとの相性を比べることができます。スズキの発表によると,BSで走行した今回の方がいいタイムをたたき出したようです。ただし,どのくらいタイムが上回ったのかの発表はありませんでした。4ストマシンになってからのスズキは,全く精彩を欠いていただけに,来季のBS装着が吉と出るか凶と出るか楽しみですね。
☆スバルか?(WRC)
○来季のシートを失ったことにより,パリダカへと方向転換した元チャンピオンのC.マクレーですが,WRCのシートを得そうな気配になってきました。既にこのページでも先月お伝えしていましたが,来季スバルのシートを獲得していたR.バーンズが,脳腫瘍のため1年間休まざるを得ない状況になってしまいました。その代役を務めるドライバーとして,マクレーに白羽の矢が刺さりそうな感じなのです。まだ,正式発表には至っていませんので噂の域を出ないのですが,とりあえずマクレーとしてはWRCへの道が再びつながったといえるでしょう。ただし,逆の言い方をすれば,もしあまりいいパフォーマンスを見せることができなければ,再来年には道を閉ざされる危険性が高まったとも考えられます。
2003・12・1
☆テストに参加(F1)
○ニッサンのファン感謝イベントであるNISMOフェスティバルが,TIサーキット英田で行われました。例年ですと,この催しはフジスピードウェイで行われているのですが,全面改修工事に入りましたので使うことができず,初めて西日本での開催となりました。この中のトークショーにおいて,今季Fポン&JGTCのダブルタイトルを獲得した本山哲が,今月の8・9日にスペインのヘレスサーキットで行われるルノーのテストに参加することを公式に表明しました。ご存知のように,本山はニッサンの支援を受けていますし,ルノーとニッサンは資本提携関係にあります。ダブルタイトルを獲得したことで,海外への進出にさらに夢を膨らませた本山と,タイトル獲得のご褒美のようなニッサンとの思いが合体した結果が,今回のテスト参加につながった感じです。F1のルノーチームは,レギュラードライバーもテストドライバーも既に決定済みで,この中に本山が入るというのはかなり厳しいのが現状です。しかし,ここで素晴らしいパフォーマンスを披露すれば可能性が0ではありませんし,まだシートが埋まっていないチームからオファーがあるかもしれません。ぜひいい結果を出して欲しいものですね。