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2003・9・30
☆ワイルドカード(WGP)
○すでにご存知の方も多いと思いますが,今週末にツインリンクもてぎで開催されるパシフィックGPにワイルドカードで出場するライダーを確認しておきます。
クラス | 名 前 | チ ー ム 名 | マシン |
MotoGP | 芹沢 太麻樹 | モリワキレーシング | モリワキ |
梁 明 | チーム スズキ | スズキ | |
250t | 高橋 裕紀 | DyDoミューレーシングチーム | ホンダ |
小山 知良 | SP忠男レーシングチーム | ヤマハ | |
徳留 真紀 | Jレーシング | ヤマハ | |
亀谷 長純 | バーニングブラッドRT | ホンダ | |
青山 博一 | チームハルクプロ | ホンダ | |
125cc | 葛原 太陽 | ホンダ浜松エスカルゴ | ホンダ |
葛原 稔永 | ホンダ熊本レーシング | ホンダ | |
青山 周平 | チームハルクプロ | ホンダ | |
須磨 貞仁 | チームライフ | ホンダ | |
波多野 祐樹 | Jhaレーシング | ホンダ |
2003・9・29
☆王手(F1)
○インディアナポリス・モータースピードウェイで,第15戦の決勝が行われました。この日は,雨が降ったりやんだりという天候となり,タイヤ選択はもちろん,タイヤ交換作業など各車頭を悩ませるレースとなりました。天候と同じように荒れ模様となったレースは,完走11台という厳しいものでした。そうしたレースを制したのは,ランキングトップを行くM.シューマッハでした。タイヤ交換のためのピットインなどの関係から,一時期順位を落としたものの,荒れたレースだからこそ王者らしい走りを見せポジションアップ。最終的には,2位に入ったK.ライコネンに18秒以上の大差をつけて今季6勝目を飾りました。それに対してランキング2位でこのレースを迎えたJ−P.モントーヤは,スタートで出遅れるということからもわかるように不運なレースとなりました。途中R.バリチェロと接触して彼をリタイヤに追い込み,「危険行為」ということでドライブスルーペナルティーを科されました。何とか順位は回復したものの,6位でゴールするのがやっとでした。この結果,モントーヤとシューマッハのポイント差が10となり,仮に最終戦鈴鹿でモントーヤ優勝&シューマッハリタイアということになっても,勝利数でシューマッハに追いつくことができませんので,モントーヤはチャンピオン争いから完全に脱落したことになります。また,2位に入ったライコネンも,トップと9ポイント差ですから,最終戦で優勝しない限りはチャンピオンはありえませんし,仮に優勝しても,シューマッハが1ポイントでも獲得すればその段階でシューマッハのチャンピオンということになります。正に,シューマッハが王手をかけたという状態です。なお,予選で顕著に表れていたタイヤとコースとの相性ですが,降ったりやんだりという天候で完全にミシュランの優位性が失われ,トップ10を5台ずつ仲良く分け合うという結果となりました。
2003・9・28
☆最高位(F1)
○第15戦アメリカGPの予選2日目が行われ,チャンピオン争いをしている一角のK.ライコネンがポールポジションを獲得しました。3番手には,何とトヨタのO.パニスが入りました。この結果は,チームにとっても自分自身にとっても最高位になります。チャンピオン争いの一角のJ−P.モントーヤは4番手に入りましたが現在ランキングトップのM.シューマッハは7番手と,今季ワースト2のグリッドとなりました。今回も新バージョンのエンジンを投入したBARですが,予選結果の方は今一歩で11・12番手となっています。タイヤでみると,トップ10のうちブリヂストンはフェラーリの2台が入っただけで,決勝でのBS勢は苦しい戦いを強いられそうです。
2003・9・27
☆契約延長(WGP)
○テレフォニカ・モビスター・ホンダから発表があり,現段階までで今季4勝を挙げ,V.ロッシとのチャンピオン争いを展開しているS.ジベルナウとさらに2年契約を延長することになりました。あわせてホンダとも同様に契約延長となりました。今は亡き加藤大二郎選手の後を継いで見事な成績を挙げていますので,当然といえば当然の結果かもしれません。また,メインスポンサーがスペインの通信会社ですから,スペイン人ライダーであるジベルナウとの契約延長は,そういった意味からもベストといえます。もう一つのシートについては,今回は発表がありませんでした。先日のこのページでお伝えしたように,来季のホンダは,今シーズンより1台少ない6台のRC211Vを供給することになっていますので,このチームの残り一つのシートは,大変貴重なものとなります。特に日本人ライダーにとっては座る可能性がもてるシートだけに,よりいっそう大事なものとなります。果たしてこのシートに誰が座るのか。また,日本人が座れるとすれば誰(宇川?玉田?清成?)になるのか。今シーズン末のストーブリーグで注目される点の一つです。
☆ワイルドカード(WGP)
○スズキより発表があり,今シーズンGSV−Rの開発を担当している梁明が,ツインリンクもてぎで開催される次戦のパシフィックGPに加え,その次のマレーシアGPにもワイルドカードで参戦することが明らかとなりました。今シーズンはレースの場に登場していない梁だけに,その鬱憤を晴らす意味でもいい走りを見せてくれることを期待しましょう。
2003・9・26
☆代役として(BSB)
○英国スーパーバイク選手権(BSB)に日本人として唯一フル参戦している加賀山就臣は,骨盤骨折などの重傷を負い,現在も入院生活を送っています。その彼の代役として,ドニントンパークで行われる最終戦に,このシリーズで3度チャンピオンに輝いたことのあるN.マッケンジーが登場することになりました。彼の名前は,30代半ば以上の人には懐かしいのではないかと思います。彼は,WGPや8耐などを通して,日本で馴染みのあるイギリス人ライダーの一人でした。当時あった話で「にーるまっけんじー?ああ,歌手のあの人だね。エッ,違うの?新沼謙治(当時有名だった「嫁に来ないか」などのヒット曲がある歌手。今は何をしているのだろう・・・。)でしょ?」なんていうことがあったのも思い出されます。その彼は,2年前に引退をしていたのですが,今回の復活劇となりました。あのスムーズできれいな走りをもう一度みてみたいものです。
2003・9・25
☆第3ドライバー(F1)
○BARの第3ドライバーが佐藤琢磨であるように,チーム(エンジンも含めた)の国籍と同じドライバーを第3ドライバーにするということは決して珍しいことではありません。第3ドライバーは開発を主な仕事としますから,母国語で会話できる方が,微妙な感じもお互いに伝え合うことができ,開発する際に有利となります。この度,ルノー(ご存知のようにフランスのメーカーです。)から来季の第3ドライバーの発表がありました。今季ニッサン・ワールドシリーズで断トツのランキングトップを快走しているフランス人ドライバーF.モンタニーとの契約が成立しました。今季の第3ドライバーであるA.マクニッシュは,シートを失うことになります。有力なチームの正ドライバーの座は,既にほとんどが埋まってしまっているだけに,これから先は第3ドライバーの座を目指しての交渉が佳境に入っていくことでしょう。
2003・9・24
☆チャンピオン決定
○元R2−1の250tクラスチャンピオンで,WGPにも参戦したことがある関口太郎について,うれしいニュースが入りました。昨年WGPに参戦したものの,資金不足から全戦出場できなくなり,9戦のみの参戦という形で終わってしまいました。今季もWGPに参戦するべく交渉を行ったようですが,契約するチームが見つからず,やむなくヨーロッパ選手権の250tクラスへのフル参戦ということになりました。彼にとっては格下のクラスではありますが,プライベーターならではの苦労をしながらも開幕から素晴らしい走りを見せ,今回ハンガロリンクで行われた第6戦まですべてトップでチェッカーを受け,見事にチャンピオンを獲得しました。ここまでくれば,全戦優勝してチャンピオンに華を添えてもらいたいものです。まだ来季のことについては決定を見ていないようですが,日本及びヨーロッパのチャンピオンという肩書きがついたわけですから,それが契約交渉に有利に働くといいですね。
2003・9・23
☆鈴鹿で出場?(F1)
○BARのテストドライバーである佐藤琢磨が,ヘラルド紙のインタビューに答えたところによると,J.ビルヌーブが鈴鹿で行われる日本GPを欠場し,彼に代わって琢磨が出場するとのこと。かねてより来季のドライバーがビルヌーブになるのか琢磨になるのか噂の種になっていました。もし今回のことが本当だとすると,BARの残り一つのシートを琢磨が獲得する可能性が高いということにつながりますので,日本GPで誰がステアリングを握るのかが重要なことになります。現段階では,琢磨の登場を願うホンダと,ビルヌーブ続投を願うBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)という色分けになっているようです。こうした状況ですから,今回のインタビューが波紋を投げかけましたので,琢磨側はあわてて報道を否定するコメントを出し,鈴鹿はビルヌーブが出場するとのことです。果たして琢磨とビルヌーブの落ち着き先はどこになるのでしょうか。ますます注目の的となっています。
2003・9・22
☆おあずけ(Fポン)
○第8戦の決勝が,MINEサーキットで開催されました。今回のレースは,場合によってはランキングトップの本山哲のチャンピオンが決定するものでした。本山とMINEとの相性はよく,しかもポールからスタート。ますますチャンピオン決定の可能性が高いものとなっていました。ところが,スタートで出遅れ,トップの座を僚友のB.トレルイエに奪われてしまうという展開となりました。その後徐々にポジションを回復し,ピットインを挟んでテールトゥーノーズ状態になりました。ところが,何と本山がトレルイエを押し出すという接触事故に発展。幸いにも両者リタイアという最悪の事態は免れたのですが,トレルイエは大きくポジションダウン。本山もノーズを破損し,オレンジボール(危険な状態になっているため,ただちにピットインしなければならない場合に提示される旗)を提示されました。ノーズ交換後,徐々にポジションを回復しましたが,接触事故の原因をつくったということで10秒ペナルティが課せられ,この段階でポイント獲得から脱落してしまいました。トレルイエの方は,熱い走りを展開し,どんどんポジションを回復。何とトップまで浮上して,最後は2位に3秒以上の大差をつけて2連勝を飾りました。この結果,チャンピオン争いは本山とトレルイエの僚友同士のマッチレースとなりました。
2003・9・21
☆日本人との相性(WGP)
○リオGPの決勝が,ネルソンピケサーキットで行われました。このサーキットは,これまで日本人がいい成績を残していて,相性抜群のサーキットです。そのジンクスどおり,MotoGPクラスでの日本人はいい結果となりました。まず,今季誰も上がっていない表彰台に,WGPルーキーの玉田誠がついに立ちました。もちろん玉田自身初の表彰台ですし,彼の履くブリヂストンタイヤにとっては今季初の表彰台ということになります。その他の日本人では,宇川と中野がトップ10に入りました。このクラスにフル参戦している日本人は,マシンがまだ開発段階で完走さえ難しい状況が続いている青木宣篤を除くすべてのライダーが,15位以内に入ってポイントを獲得しています。なお,優勝したのは王者V.ロッシで,2位に入ったS.ジベルナウとのポイント差をさらに広げ,チャンピオンにさらに近づきました。250tクラスでは,唯一のフル参戦ライダーである松戸直樹が,他のメーカーと比べポテンシャルが劣るTZにもかかわらず自身今季最高タイとなる5位に入賞しました。
☆活動休止(WRC)
○唯一WRCに参戦している韓国のメーカーであるヒュンダイが,今シーズン末をもって活動休止することを発表しました。日本以上にWRCへの注目が低い韓国にもかかわらず,メーカーとしてヨーロッパへのさらなる進出をにらんでの参戦を続けていましたが,思うような成績をあげられず,ついに活動休止に至ってしまいました。ただし,完全にWRCから撤退するわけではなく,今年三菱がとったような,休止している間にマシン開発を進め,熟成された段階で再びフル参戦を開始するという手法をとるようです。現段階では,2006年まで活動を休止(つまりマシン開発)し,2007年から復帰する予定のようです。このことにより,先日シトロエンから離脱することになった元チャンピオンのC.マクレーの選択肢が,一つ減ったことになり,来期所属するチームがますます見つけにくい状況となりました。
2003・9・20
☆開催取り消し(WGP)
○とりわけ2輪のレースファンにとって残念なことになりました。それは,WGPの2004レースカレンダーから鈴鹿が消えたことです。その原因は,やはり安全性の問題です。今季の開幕戦で加藤大二郎選手の死亡事故をはじめ,A.バロスやM.メランドリの大怪我とその安全性に疑問符がつきました。その後,改修工事は行ったものの,結局来季の開催までの間で安全性が確保できるところまではいかないということで,カレンダーから削除されることになってしまいました。ただし,再来年については,今後行われる安全性向上策の結果いかんで復帰することも十分考えられます。来年については,もてぎでのレースが日本GPとして開催されますので,ここ数年年2回楽しめていたWGPが,来年は1回になってしまったという形です。私を含め,特に西日本に住んでいる人間にとっては,鈴鹿が唯一のWGP観戦可能なサーキットと言えるだけに,何とも残念なことになってしまいました。今回のことにより,来季の暫定カレンダーに変更が生じましたので,以下にお伝えします。
2004年のレースカレンダー(暫定) | |||
決勝開催日 | 名称 | サーキット | |
第1戦 | 4月18日 | 南アフリカGP | ウェルコム |
第2戦 | 5月 2日 | スペインGP | ヘレス |
第3戦 | 5月16日 | フランスGP | ルマン |
第4戦 | 5月30日 | イタリアGP | ムジェロ |
第5戦 | 6月13日 | カタルニアGP | カタルニア |
第6戦 | 6月26日 | オランダGP | アッセン |
第7戦 | 7月11日 | イギリスGP | ドニントンパーク |
第8戦 | 7月18日 | ドイツGP | ザクセンリンク |
第9戦 | 7月31日 | リオGP | ネルソンピケ |
第10戦 | 8月22日 | チェコGP | ブルノ |
第11戦 | 9月 5日 | ポルトガルGP | エストリル |
第12戦 | 9月19日 | 日本GP | もてぎ |
第13戦 | 10月 2日 | カタールGP | カタール |
第14戦 | 10月10日 | マレーシアGP | セパン |
第15戦 | 10月17日 | オーストラリアGP | フィリップアイランド |
第16戦 | 10月31日 | バレンシアGP | バレンシア |
☆やはり(WGP)
○リオGPの予選2日目が行われ,王者V.ロッシが,前日のM.ビアッジのタイムをさらに更新した1分29秒台前半のタイムをたたき出し,コースレコードでのポールを獲得しました。チャンピオン獲得に向け,やはり強さを発揮しています。前日にコースレコードを出したビアッジは,そのタイムを更新することができず4番手となっています。日本人勢は,前日と同じように中野,玉田,宇川の3人がトップ10入りし,今季初の表彰台獲得へ夢をつないでいます。WGPに参戦後,予選では下位に低迷している清成龍一は,前日のブービーから大きくタイムアップし,自己最高タイの15番グリッドを確保しました。
☆エントリー取り消し(Fポン)
○親会社の倒産により民事再生法の適用を受けているMINEサーキットが,来年のFポン開催の申請を取り消しました。サーキットの買収については,まだ正式な発表はないものの買い取り手(おもちゃメーカーの「タカラ」?)がすでに見つかっていて,これから再生に向けての手続きが展開していくものと思われています。そうした中で,レース開催が重要なだけに「なぜ?」という疑問符がつくのですが,その原因は明らかとなっていません。ただ,今後の展開しだいでは復活の可能性もありますので,動向を見守りたいと思います。来年は,富士スピードウェイがコース改修でレース開催ができませんし,今回のMINEもそうなってしまうと,レース数自体が減ることになりますので,Fポンを運営している日本レースプロモーションは新たな開催地を模索していくものと思われます。大分県人としては,オートポリスがそれに加わるといいのですが・・・。
2003・9・19
☆2勝目か(WGP)
○第12戦の予選1日目が行われ,M.ビアッジが唯一1分50秒台をきるサーキットベストタイムで暫定のポールを獲得しました。第8戦で今季唯一の勝利を挙げているビアッジですが,5週間の中で4レースが行われるという強行スケジュールの始まりを告げるレースで,今季2勝目を挙げることができるでしょうか。また,今季いまだに誰一人表彰台に上がっていない日本人勢ですが,この日はトップ10の中に中野,玉田,宇川の3人が入っています。日本人にとって比較的ゲンのいいサーキットだけに,ぜひ一人は表彰台に上がってもらいたいものですね。
2003・9・18
☆レース復帰(元CART)
○1997&1998年のCARTチャンピオンで,ミナルディやウィリアムズ等のチームからF1へ参戦したこともあるイタリアンドライバーA.ザナルディが,この度レースに復帰することが発表されました。ご存知のように,彼は一昨年のCARTシリーズドイツラウンドにおいてクラッシュに巻き込まれ,両足切断というドライバーとしては致命的とも言える怪我を負いました。普通の人なら,ドライバーとしてばかりでなく,人間としても絶望の世界に追いやられてしまいがちになることです。しかし,彼は不屈の精神で立ち上がり,今回のレース復帰まで漕ぎ着けました。ザナルディが出場するのは,10月19日に行われるヨーロッパツーリングカー選手権(ETCC)の最終戦で,BMWのマシンを駆ることになっています。CARTシリーズで見せた熱い走りを再現して欲しいものですね。
☆3強(F1)
○今年のチャンピオンを争うM.シューマッハ&J−P.モントーヤ&K.ライコネンが,テストにおいてそれぞれトップタイムをマークしました。シューマッハはスペインのヘレスサーキットで,モントーヤはイギリスのシルバーストンサーキットで,ライコネンはスペインのカタルニアサーキットで行っていますのでタイムを一緒に比べることはできませんが,やはりそれぞれが好調さをアピールしていることに変わりはありません。残り後2戦しかありません。ますますヒートアップしたチャンピオン争いが展開されそうです。
2003・9・17
☆ドライバーチェンジ(Fポン)
○ノバエンジニアリングより,ドライバーチェンジに関するリリースがありました。これまで「TEAM NOVA」から参戦していた五十嵐勇大に替わり,今週末にMINEサーキットで行われる第8戦から加藤寛規を起用することになりました。それにあわせて,スポンサーの関係からチーム名も「OIZUMI TEAM NOVA」とすることになりました。加藤選手は,今季JGTCにチーム国光より参戦しています。また,ルマンにも出場していて,どちらかというと屋根付のマシンを駆って耐久に出場するという印象の強いドライバーです。しかし,99年には,NOVAからFポンに出場した経験もあります。急遽出場することが決まり,事前テストも行えずぶっつけ本番という形でのMINEになりますが,耐久シリーズでは海外でも評価の高い加藤選手だけに,活躍が期待できます。
☆出場(WGP)
○昨日のこのページでお伝えしたA.バロスの件ですが,バロスの代理人から,今週末に行われるブラジルGPをはじめ残りのレースすべてにバロスは出場することを発表しました。ただし,肩の状態はもちろんいいはずがなく,医師からは欠場をすすめられています。しかし,WGPの鉄人は,出場する方を選んだようです。今後のレースは,薬を使って痛みを抑えながらの走りとなります。
2003・9・16
☆シート喪失か(WRC)
○シトロエンから来季のドライバーズラインナップについて発表がありました。新しいレギュレーションにより,来季は1チーム2台までということになっていますが,これは,来季レース数が増えるるため,経費を削減するための措置です。しかし,この措置は,ドライバーにとって就職口が減ることを意味しますから,チャンピオン経験者といえども安心してはいられません。今回のシトロエンの発表は,C.サインツとの契約延長という内容でした。すでにS.ロウブとの契約延長が7月に決まっていますから,自動的に元チャンピオンであるC.マクレーのシートがなくなったことを意味します。他の有力チームのシートもほとんど埋まっていますから,悪くするとマクレーは来季のシートを確保できないことになるかもしれません。
☆欠場か(WGP)
○今週末に行われるブラジルGPを,ブラジリアンライダーであるA.バロスが欠場することになるかもしれません。今シーズンヤマハのエースライダーとして期待されたバロスですが,ここまであまりいい成績を挙げることができていません。もっとも,これはバロスに限らず,ヤマハのライダー全員に通じることではありますが・・・。その不振の一つの原因に,数回にわたる怪我があります。この中には,スポット参戦した加賀山にぶつけられたということもあります。今回の欠場の話は,第9戦ドイツGPの時に傷めた肩が原因です。どうやら腱を傷めているようで,現在も痛み止めの注射をうってレースに出場している状態です。このままの状態を続けるわけにもいかず,手術するために欠場するという話になっているわけです。ただ,母国GPを欠場するというのは,バロスにとって,そしてプロモーターにとっても避けたいことでしょうから,今回は何とか出場し,それ以後をキャンセルすることになるかもしれません。もしそうなると,今季ヤマハの開発ライダーを務めている阿部典史が代役で出場する可能性が大です。もしそうなると,もてぎでのレースに阿部が出場できることになるわけですから,日本人だけの立場で考えるとうれしい話かもしれません。
2003・9・15
☆チャンピオン決定(R2−1)
○第7戦の決勝がスポーツランドSUGOで開催され,あと1レースを残して2つのクラスでチャンピオンが決定しました。JSB1000クラスは,すでに今シーズン3勝をあげてチャンピオンに王手をかけていた北川圭一が優勝し,チャンピオン獲得に花を添えました。北川のチャンピオン獲得は,1994年に当時あったTT−F1クラスの最後のチャンピオンに輝いて以来です。もう一つのチャンピオン獲得は,125ccクラスの青山周平です。レース自体は,超ベテランともいえる菊池寛幸が今季初優勝を飾りましたが,チャンピオンに王手をかけていた青山が手堅く3位に入り,ランキング2位の井出敏男との差が21ポイントとなりチャンピオンが確定しました。250tクラスは,青山周平お兄ちゃんである青山博一が,今季初優勝を飾りました。その博一は,250tクラスのランキングトップなのですが,優勝がないという状態でこのレースに臨みました。そして,ようやく勝利の女神が微笑んだわけです。ランキング2位の小山知良とは,6ポイント差で最終戦を迎えます。博一の優位は変わりませんが,最終戦も気が抜けない状態での走行となるでしょう。ST600クラスは,ランキング2位の小西良輝が今季2勝目を獲得し,ランキングでトップに躍り出ました。とはいっても,ランキング2位に落ちた辻村猛との差は,わずか1ポイント。ランキング3位の長谷川克憲にもチャンピオンの可能性がありますが,小西と辻村のどちらもがわずかなポイントしか稼がなかったときにチャンピオンが転がり込んでくるという状態ですから,かなり可能性が低いです。やはりチャンピオン争いは,小西と辻村との間での争いと考えた方が順当でしょう。最終戦で前に出た方がチャンピオンという正にガチンコ勝負。果たしてどちらに栄冠が輝くのでしょうか。
☆4ヶ月ぶり(F1)
○フェラーリのお膝元であるモンツァサーキットで,第14戦の決勝が行われました。ポールからスタートしたM.シューマッハが,トップの座を守ったまま順調に走行を続け,途中J−P.モントーヤに差を詰められたものの,最終的には5秒以上の差をつけて今季5勝目,通産69勝目をあげました。彼の勝利は,5月に行われた第6戦オーストリアGP以来ですから,約4ヶ月ぶりとなります。ランキング2位のモントーヤが,レースで2位に入りましたので,ドライバーズポイントでわずか3ポイント差しかなく,まだまだ混戦状態です。ランキング3位のK.ライコネンは,名セカンドドライバーであるフェラーリのR.バリチェロに抑えられて4位でチェッカーを受け,7ポイントとわずかに差を広げられました。日本関係では,改良型マシンを投入したBARがいいところを見せ,J.ビルヌーブがブラジルGP以来となる6位に入賞しました。ホンダの新社長である福井威夫氏が観戦する中でのレースだっただけに,BARとしてもホッとしたところではないでしょうか。特に,福井社長はレースの最前線で指揮をとっていた人だけに,チームの緊張感は別格だったと思います。なお,気になるニュースも流れています。今回のレース前のテストで激しいクラッシュをし,予選1日目は走行したものの,嘔吐を繰り返すという症状に見舞われ,予選2日目から欠場したR.シューマッハが,悪くすると次のアメリカGPも走行を断念するかもしれないということです。一日も早い回復を祈ります。
☆今季初優勝(JGTC)
○第6戦の決勝が,ツインリンクもてぎで開催されました。レース中盤で,伊藤大輔&T.コロネル組と土屋武士&S.フィリップ組の激しいつばぜり合いとなりました。ピットワークを挟んでの攻防で伊藤&コロネルがトップに浮上し,後徐々に差を広げ,最終的には5秒の差をつけて今季初優勝を飾りました。NSX勢としては,前回に続いて2連勝となります。
2003・9・14
☆久々(F1)
○イタリアGPの予選2日目が行われ,フェラーリのM.シューマッハが唯一1分20秒台にはいるタイムをたたき出し,ポールポジションを獲得しました。彼のポールは,第6戦のオーストリアGP以来ですから8戦ぶりとなります。2番手には,ほんのわずか21秒台を切れなかったウィリアムズのJ−P.モントーヤが入りました。大健闘ともいえるのが,急遽R.シューマッハの代役として出場したM.ジェネで,久々のレースにもかかわらず5番手のタイムたたき出しました。日本関係では,BARのJ.バトンが7番手に入り,改良型エンジン&リアサスペンション投入の効果の一端が出たようです。
☆濃霧(R2−1)
○第7戦の予選セッションが行われましたが,濃霧のためにスケジュールが大混乱。結局250ccクラスの予選は,今日の決勝の前に行われることになりました。JSB1000クラスの予選は,1回目は行われたものの,2回目はキャンセルとなり,1回目のタイムでグリッドが決まりました。ポールを獲得したのは,昨年のチャンピオン渡辺篤でした。今回のレースで優勝するとチャンピオン獲得となるケンツの北川圭一は2番手につけ,久々のタイトル獲得に向け絶好の位置につけています。
☆今季初(JGTC)
○ツインリンクもてぎで第6戦の予選が行われました。GT500クラスのポールを獲得したのは,WOODONE・トムス・スープラの土屋武士&E.コマス組でした。GT300クラスは,ARTA・ガライヤの新田守男&高木真一組が獲得しました。どちらのクラスも,今季初ポール獲得という結果でした。
2003・9・13
☆効果のほどは(F1)
○イタリアGPの予選1日目が行われました。暫定のポールを獲得したのは,ランキングトップのM.シューマッハに後1点と迫ってきているJ−P.モントーヤでした。ドライバーズランキングではほぼ並ばれ,コンストラクターズポイントではトップの座をウィリアムズに奪われたフェラーリは,チームのお膝元のサーキットで2・3番手のタイムをたたき出しました。日本勢では,トヨタのC.ダ.マッタ4番手と好位置につけました。今回のレースに自ら「今季ベストのエンジン」と言わしめた新エンジンを投入し,さらにホンダ自身も開発に参与したリアサスペンションを載せたマシンで今回参戦しているBARは,11番手・13番手とそれほど順位は上がりませんでした。果たしてグリッドを決める今日の予選で,改良の効果のほどはどう出てくるでしょうか。ところで,この大会の前に行われた合同テストで激しいクラッシュを演じ,病院に運ばれるという不運に見舞われたR.シューマッハですが,大会前に行われたメディカルチェックを無事パスし,予選1日目は参加しました。ところが,走行終了後に頭痛などの体調不良を訴え,結局今回のレースは予選2日目から欠場することになりました。彼に代わって,テストドライバーのM.ジェネが出場します。また,前戦のハンガリーGPのフリー走行でクラッシュし,決勝をキャンセルせざるを得なくなったジョーダンのR.ファーマン(昨年のFポンチャンピオン)ですが,内耳の骨に問題があるということでメディカルチェックをパスすることができず,今回のレースも欠場することになりました。ただ,今回の欠場劇には,財政的に厳しいチーム運営を強いられているジョーダンだけに,持参金のあるドライバーを代役に出すことができることから,資金的な目的があるのではないかという噂話もなくはないようですが・・・。
2003・9・12
☆新暫定カレンダー(F1)
○9月2日付にこのページでお伝えしたF1の2004年暫定カレンダーの修正版が,新たに発表されましたのでお伝えします。この中で,バーレーンと中国は,どちらも建設中の新しいサーキットですから,FIAのコース使用の承認が降りれば開催可という条件付になっています。また,来季のカレンダーとは関係ありませんが,再来年新たにカレンダーに組み込まれる予定のトルコのイスタンブールサーキットの着工式が行われました。一つ入るということは,どこか一つが出る可能性が高くなるということですから,来季開催される予定のサーキットも気が気ではないといったところでしょうか。特にシルバーストンは・・・。
決勝日 | 大会名 | サーキット | |
第1戦 | 3月 7日 | オーストラリアGP | メルボルン |
第2戦 | 3月21日 | マレーシアGP | クアラルンプール |
第3戦 | 4月 4日 | バーレーンGP | バーレーン |
第4戦 | 4月25日 | ヨーロッパGP | ニュルブルクリンク |
第5戦 | 5月 9日 | スペインGP | バルセロナ |
第6戦 | 5月23日 | モナコGP | モナコ |
第7戦 | 6月 6日 | サンマリノGP | イモラ |
第8戦 | 6月20日 | アメリカGP | インディアナポリス |
第9戦 | 7月 4日 | イギリスGP | シルバーストン |
第10戦 | 7月11日 | フランスGP | マニクール |
第11戦 | 7月25日 | ドイツGP | ホッケンハイム |
第12戦 | 8月15日 | ハンガリーGP | ブダペスト |
第13戦 | 8月29日 | ベルギーGP | スパ・フランコルシャン |
第14戦 | 9月12日 | イタリアGP | モンツァ |
第15戦 | 9月26日 | 中国GP | 上海 |
第16戦 | 10月10日 | 日本GP | 鈴鹿 |
第17戦 | 10月24日 | ブラジルGP | サンパウロ |
2003・9・11
☆開催決定(WRC)
○9日付のこのページでお伝えしたWRCの2004年カレンダーですが,FIAにより暫定だったものがほぼ原案通り承認されました。これにより,日本での開催が決定しました。これまで「ラリー北海道」は,アジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)の中の一戦として開催されていました。それが,今回の決定によりWRCに昇格したことになります。それにあわせて,名称が「ラリー・ジャパン」に変更となりました。なお,開催日は9月3日〜5日までの3日間となっています。
2004年カレンダー(新暫定) | |||
大会名 | 開催日 | 開催国 | |
第1戦 | モンテカルロ | 1月23日〜25日 | モナコ |
第2戦 | スウェディッシュ | 2月6日〜8日 | スウェーデン |
第3戦 | メキシコ | 3月12日〜14日 | メキシコ |
第4戦 | アルゼンティーナ | 4月30日〜5月2日 | アルゼンチン |
第5戦 | キプロス | 5月14日〜16日 | キプロス |
第6戦 | アクロポリス | 5月28日〜30日 | ギリシャ |
第7戦 | トルコ | 6月25日〜27日 | トルコ |
第8戦 | ニュージーランド | 7月16日〜18日 | ニュージーランド |
第9戦 | フィンランド | 8月6日〜8日 | フィンランド |
第10戦 | ドイチェランド | 8月20日〜22日 | ドイツ |
第11戦 | ジャパン | 9月3日〜5日 | 日本 |
第12戦 | グレートブリテン | 9月17日〜19日 | イギリス |
第13戦 | サンレモ | 10月1日〜10月3日 | イタリア |
第14戦 | コルシカ | 10月15日〜17日 | フランス |
第15戦 | カタルニア | 10月29日〜31日 | スペイン |
第16戦 | オーストラリア | 11月12日〜14日 | オーストラリア |
2003・9・10
☆影響なし
○ブリヂストン栃木工場火災のニュースを聞いたレースフリークの皆さんは,恐らくレースへの影響が頭をよぎったのではないかと思います。しかし,ブリヂストンの広報部のコメントでは,F1をはじめ,レースへの影響はないということでした。実際,栃木工場自体は大型車用のタイヤを主に製造しているところですし,F1用などのタイヤは東京工場で製造されているということですから,その点から考えてもレースについては一安心といったところでしょう。もちろん付近の住民の方々や,製造ラインがストップしたことで,従業員の方々やその家族,そして納入業者等々,影響を受ける決して少なくはない人数の方々については「一安心」どころではないでしょうが。
2003・9・9
☆日本初開催(WRC)
○世界ラリー選手権(WRC)の来年の暫定カレンダーが,FIAより発表されました。それによると,ついに日本での開催が織り込まれています。もちろんこれはあくまでも暫定ですから,今後変更になる可能性があります。しかし,これまで暫定の中にさえ日本開催は織り込まれたことがありませんから,ラリーファンにとっては夢のような話だと思います。日本開催をめざして,これまで関係者が多大な努力を払ってきたことが,ようやく花開いたという感じでしょう。それだけに,無事正式なカレンダーに残ることを祈りたいと思います。
2004年カレンダー(暫定) | |||
大会名 | 開催日 | 開催国 | |
第1戦 | モンテカルロ | 1月23日〜25日 | モナコ |
第2戦 | スウェディッシュ | 2月6日〜8日 | スウェーデン |
第3戦 | メキシコ | 3月11日〜14日 | メキシコ |
第4戦 | アルゼンティーナ | 4月30日〜5月2日 | アルゼンチン |
第5戦 | キプロス | 5月14日〜16日 | キプロス |
第6戦 | アクロポリス | 5月28日〜30日 | ギリシャ |
第7戦 | トルコ | 6月24日〜27日 | トルコ |
第8戦 | ニュージーランド | 7月15日〜18日 | ニュージーランド |
第9戦 | フィンランド | 8月5日〜8日 | フィンランド |
第10戦 | ドイチェランド | 8月18日〜20日 | ドイツ |
第11戦 | 北海道 | 9月5日〜8日 | 日本 |
第12戦 | グレートブリテン | 9月16日〜19日 | イギリス |
第13戦 | サンレモ | 9月30日〜10月3日 | イタリア |
第14戦 | コルシカ | 10月14日〜17日 | フランス |
第15戦 | カタルニア | 10月28日〜31日 | スペイン |
第16戦 | オーストラリア | 11月11日〜14日 | オーストラリア |
2003・9・8
☆記録ストップ(WGP)
○第11戦の決勝が行われ,14周目にそれまで先頭を走行していたM.ビアッジをかわしてトップに浮上したV.ロッシが,徐々に後続を引き離して独走状態でチェッカーを受けました。前戦でも勝利を挙げていますから,ロッシの2連勝ということになりますが,実はこの連勝により,昨年の11&12戦にロッシが連勝して以来ずっと続いていた「連勝者なし」という状態の記録がストップしたことになります。ほぼ1年間にわたって連勝者がいなかったということも驚きですね。日本人では,9人グループでの争いを制した宇川徹の5位が最高でした。今回から4ストマシンを投入したWCMは,D.デ.ゲアが1周遅れではあるものの無事完走しました。もう一人のC.バーンズは,午前中のウォームアップ走行で転倒してマシンを破損したため,決勝は走行をキャンセルせざるを得ませんでした。
☆契約延長(WGP)
○ポルトガルGPが開催されているエストリルサーキットにおいて,HRCの技術説明会が行われました。その中では,今季採用されているエンジンブレーキなどの説明が行われたのですが,来季のことについても少し発表がありました。それによると,王者V.ロッシの契約延長がほぼ間違いないようで,あとは細かい部分の契約条項の確認が残っているだけとのことでした。また,来季の投入台数は,今季より1台少ない6台となるそうです。
☆再び参戦(WGP)
○独自のフレームにホンダRC211Vの5気筒エンジンを搭載したオリジナルマシンで今季の開幕戦に参戦したモリワキが,10月5日にツインリンクもてぎで決勝を迎えるパシフィックGPに再び参戦することを発表しました。テストでは毎回新しい工夫を取り入れて開発を進めているようですから,今回投入するマシンは,開幕戦の時とはかなり違ったものとなっているかもしれません。前回は,無事完走したものの,ポイント獲得というところまでは行きませんでした。果たして今回は,完走&ポイントゲットとなるでしょうか。
2003・9・7
☆3度目(WGP)
○第11戦ポルトガルGPの予選2日目が行われました。初日は強風に苦しめられたものの,この日はいいコンディションに恵まれ,激しいタイムアタック合戦となりました。その結果,MotoGPクラスのポールは,今季3度目となるドゥカティのL.カピロッシがコースレコードをたたき出して獲得しました。予選初日にトップだったV.ロッシは3番手です。日本人勢の最高位は,6月に行われた第6戦以来の6番手となった中野真矢でした。この大会からチームを移籍してジレラからの参戦となった125ccクラスの宇井陽一は12番手に入り,何とかサードローからのスタートとなりました。初日にわずか7周しか走れなかった東雅雄は,2日目にタイムをあげて15番手に入りました。
☆契約(WGP)
○M.カリオの突然の移籍劇に伴い,空席となっていたアジョ・モータースポーツのシートに,今回からA.バレリーニが座ることになりました。今季マシンがうまく仕上がらず,思うような成績を挙げることができていない東雅雄にとって,GP48戦の戦歴があるバレリーニの加入がいい結果につながるといいですね。
2003・9・6
☆影響なし(F1)
○モンツァでの合同テスト4日目が行われ,フェラーリのM.シューマッハがトップタイムをマークしました。タイヤ問題でその影響が心配されるミシュラン勢ですが,トップはブリヂストンに譲ったものの,上位の多くがミシュラン勢でした。今回のタイヤ問題は,フェラーリ側からFIAに訴えたことが発端となったことが明らかとなりました。この点については,フェラーリ陣営も認めているようです。ミシュランに対する揺さぶりとも取れるわけですが,今回のテスト結果を見る限りでは,さほど大きな影響は受けてないようにも感じられます。
2003・9・5
☆早くも(F1)
○先日のこのページでも伝えしたように,新たなタイヤに関するレギュレーション(接地面積についてのもの)が発表され,それに対してボイコットも辞さないと発言していたミシュランですが,どうやら発言と実際の行動とは違っているようです。イタリアのモンツァで行われていた合同テストに,ミシュランは新しい形状のタイヤを持ち込んだということです。当初は,急にレギュレーションを発表されても対応できないということがボイコット理由の一つにあげられていたわけですが,早くもそれに対応したタイヤが投入できたわけです。マクラーレンの好調さが目に付いた今回のテストでしたが,この新しいタイヤとのかかわりもあったのかもしれません。
☆欧州ラウンド最後(WGP)
○今日からポルトガルのエストリルサーキットで行われる第11戦が開幕します。第3戦のスペインGPからはじまった今季のヨーロッパラウンドですが,今回のポルトガルGPが今季最後のヨーロッパとなります。今回もまた数々の注目点がありますが,その中野いくつかをピックアップします。まず,前戦で今季4勝目をあげた王者V.ロッシですが,その勝利で16戦連続の表彰台獲得という記録となりました。もし今回も表彰台を獲得すると,あの名ライダーの一人であるM.ドゥーハンの17戦連続表彰台記録と並ぶことになります。同じくMotoGPクラスに関しては,新型マシンの投入があります。レギュレーション違反により,今季投入予定だった4ストマシンが使えなくなり,窮余の策としてオールドマシンであるROCヤマハの2ストマシンを投入したりしていたWCMが,今回からレギュレーションに適合した新型マシンを使います。実際問題としてすぐに結果が表れるとは思えませんが,チームロバーツも4ストマシンで走行しますから,ようやく全車4ストというレースが展開されます。125ccクラスでは,宇井に注目が集まります。KTMを解雇された前年のチャンピオンA.バンサンの加入により,突然チームから追い出されてしまうと災難にあいましたが,今回からジレラから参戦することになりました。今季なかなか波に乗れないままシーズンを過ごしていた宇井でしたが,今回の移籍劇により,いい方向へと流れが変わっていくといいですね。
2003・9・4
☆マクラーレン好調(F1)
○夏休み期間中はテストを禁止されていましたが,今週に入ってそのテスト禁止期間が解除され,早速イタリアのモンツァで合同テストが行われています。2日目はマクラーレンのD.クルサードがトップタイムをマークし,2番手のタイムは僚友のK.ライコネンがたたき出しました。クルサードは,テスト初日もトップタイムでしたから,クルサード&マクラーレンの好調ぶりがうかがえます。初日に激しいクラッシュ(原因はマシントラブルのようです。)をし,念のため病院に運ばれたR.シューマッハは,昨日お伝えしたように大きな怪我は全くなく,軽い脳震盪だけですんだようです。ただ,テスト自体は2日目以降をキャンセルしましたから,代わりにテストドライバーのM.ジェネが急遽参加しました。コンストラクターポイントでは逆転され,ドライバーズポイントでも僅差まで追い詰められているフェラーリは,タイヤや空力,セットアップなどのテストを精力的に行いました。とりわけタイヤに関しては,ここ数戦のブリヂストンは完全に劣勢にたたされていますから,かなり力を入れてタイヤテストを行っているようです。今回の合同テストは,後もう一日ある予定です。
2003・9・3
☆シート喪失か(WGP)
○先日来季のカワサキのシートに収まるライダーの一人が,A.ホフマンであることを発表しました。その僚友となるライダーが誰になるかは,現段階において正式な発表はなされていません。しかし,ここにきて新たな噂が浮上してきました。それは,今季のフルタイムライダーであるG.マッコイとA.ピットはどちらも解雇となり,現在AMAのスーパーバイクで活躍中のE.ボストロムを採用するのではないかというものです。AMAにしてもSBKにしても,4気筒750tマシンではなかなか苦しく,2気筒1000tマシンでないと勝てないというところがあります。ボストロムは,今季カワサキの750tマシンを駆って2勝を収めています。そして,その活躍が認められてMotoGPクラスへのステップアップを果たすのではないかということです。AMAシリーズといえば,今季ホンダワークスの一員となったN.ヘイデンが思い出されます。はじめのうちは,新しい環境だけになかなか上位に食い込むことができなかったのですが,ここ数戦はトップ争いというわけにはいきませんが,第2・第3集団の中でいい走りを見せるようになりました。もしこの噂が本当となったのなら,AMAでのバトルの再現が,MotoGPクラスでも展開されると面白いでしょうね。
☆クラッシュ(F1)
○モンツァで行われている合同テストにおいて,ウィリアムズのR.シューマッハが壁に激突する激しいクラッシュに見舞われました。すぐにサーキット内のメディカルセンターに送られ,兄であるM.シューマッハもそばに付き添ったようですが,幸いにも深刻な状況ではないようで,ラルフ自身の意識もあるようです。
2003・9・2
☆暫定カレンダー(F1)
○来季の暫定カレンダーをお伝えします。これによると,中東で初開催となるバーレーンGPは,オーストラリア,マレーシアに次ぐ第3戦に組み込まれています。これまた初開催となる中国GPは,日本GPに次ぐ最終戦です。今季レースカレンダーから外れていたベルギーGPが復活しています。レース数は,今季より1レース増えて全17戦となっています。なお,これは暫定のレースカレンダーですから,今後変更になる可能性があります。
決勝日 | 大会名 | |
第1戦 | 3月 7日 | オーストラリアGP |
第2戦 | 3月21日 | マレーシアGP |
第3戦 | 4月 4日 | バーレーンGP |
第4戦 | 4月18日 | スペインGP |
第5戦 | 4月25日 | サンマリノGP |
第6戦 | 5月 9日 | ヨーロッパGP |
第7戦 | 5月23日 | モナコGP |
第8戦 | 6月20日 | アメリカGP |
第9戦 | 7月 4日 | フランスGP |
第10戦 | 7月11日 | イギリスGP |
第11戦 | 7月25日 | ドイツGP |
第12戦 | 8月15日 | ハンガリーGP |
第13戦 | 8月29日 | ベルギーGP |
第14戦 | 9月12日 | イタリアGP |
第15戦 | 9月26日 | ブラジルGP |
第16戦 | 10月10日 | 日本GP |
第17戦 | 10月24日 | 中国GP |
2003・9・1
☆逆ワンツー(Fポン)
○大規模なコース改修を控え,Fポンとしては現行レイアウトの最後のレースとなる富士スピードウェイで,第7戦の決勝が行われました。このレースは,完走が9台というサバイバルレースとなりました。本山哲,B.トレルイエのグリッド順でスタートしたこのレースですが,本山がスタートで出遅れ,2番手スタートのトレルイエがトップに浮上。途中で本山がトップに浮上することもありましたが,結局トレルイエが逃げ切り優勝。2位に本山が入りましたから,ちょうど予選とは反対の順でIMPULのワンツーとなりました。この結果,今シーズンのチームタイトルをIMPULが獲得し,チームオーナーである星野一義が表彰台に立って表彰を受けました。ドライバーのタイトルは,今回のレースでは決まりませんでしたが,次戦MINEで本山が優勝すれば,その時点でタイトル決定ということになります。