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最新ニュース

ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。

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2003・4・30
☆久々に登場(元WGP)
○ヤマハのマシンで3回,ホンダのマシンで1回,500tクラスの世界チャンピオンになった「ステディー・エディ」ことE.ローソンに関するニュースが流れてきました。K.シュワンツ,W.レイニー,W.ガードナー,そして若きM.ドゥーハンなどと激しくチャンピオン争いをした後に引退。その後,CARTやIRLなどの4輪のレースに出ていましたが,あまりいい成績が残せないまま表舞台から消えていましたが,今回アメリカ国内で行われているグランダム・カップシリーズに出場することが発表されました。このシリーズは市販車を使ってのレースで,ローソンの出場するクラスはスポーツツーリングTクラスといって,レクサス・IS300(日本名はアルテッツァ)やアキュラ・インテグラR(日本で以前発売されていた丸目4灯のホンダのインテグラ・タイプR)などで争っているものです。ローソンは,IS300を駆って出場します。

2003・4・29
☆移籍か?(F1)
○レギュラードライバーとして十分やっているポテンシャルがありながら,なかなかいい運がめぐってこないままテストドライバーとしての立場を続けているA.ブルツに,レギュラーシートの話が舞い込んでいます。ブルツは,現在マクラーレン・メルセデスのテストドライバーをしていて,新型マシンMP4−18の開発に専念しています。そのマクラーレンに対して,ジャガーからブルツ獲得の打診のあることが明らかとなりました。ジャガーは,セカンドドライバーに若きブラジリアンルーキードライバーA.ピッツォーニアを起用していますが,これまで期待された結果を出していません。そこで,ピッツォーニアに代わってブルツを起用するという話に発展したようです。もしかしたら次回スペインGPの走りいかんで,交代という状況が生まれるかもしれません。

2003・4・28
☆大ちゃんと共に(WGP&Fポン)
○第2戦南アフリカGP決勝が行われ,ポールからスタートしたS.ジベルナウが,終盤V.ロッシに追いかけられる形になったものの何とか逃げ切り,うれしい自身2勝目を獲得しました。2位,3位に入ったロッシ,M.ビアッジのコメントを聞くと,どちらも結果に満足していて,「大治郎が一緒に走っている」というような感じととらえているようでした。それが「結果に満足」というコメントにつながっているようです。これまでウェットレースでは速いところを見せていたものの,ドライでは今ひとつ結果が出せなかったジベルナウでしたが,今回ドライでの優勝を飾りました。亡くなった僚友の天国からのサポートを受けて,今季ジベルナウが一皮向けた走りを展開していくかもしれませんね。
MINEで行われたFポンの第3戦でも,大ちゃんの大親友である本山哲がポールトゥーウィンを飾りました。今回のレースは楽勝というものではなく,残り10周となったところでトップを走っていた土屋武士をかわしての優勝でした。これまた大ちゃんの後押しがあったようなレースという感じでした。

☆初優勝(R2−1)
○SBKとの併催という形で,R2−1の第2戦(ST600のみ開催)が行われました。今季から古巣のTSRに戻り,JSB1000とST600の両方にエントリーしている辻村猛が,2位に7秒以上の差をつける圧倒的な速さで優勝しました。意外なことに,辻村にとってR2−1での自身初優勝となります。これは,国内での実績を積む前にGPの方へと旅立った辻村ならではのことです。彼の大きな大会での優勝となると,1994年のWGP125tでのことですから9年ぶりとなります。

2003・4・27
☆大ちゃんの後押し(WGP&Fポン)
○WGP第2戦の予選が行われ,先日亡くなった加藤大治郎のチームメイトであるS.ジベルナウが,王者V.ロッシを破って自身初となるポールポジションを獲得しました。また,MINEサーキットでのFポン第3戦の予選が行われ,大ちゃんとは兄弟のように仲のよかった本山哲がポールポジションを獲得しました。大ちゃんに関係した人が,それぞれ海外及び国内の最高峰のレースでいい予選結果を出しています。あたかも大ちゃんの後押しというか,大ちゃんの気持ちが一緒に走っているというかそんな気持ちを抱かせる結果でした。

☆事故調査委員会(WGP)
○ホンダから加藤大治郎選手の事故原因を追究する「事故調査委員会」設立のアナウンスがありました。これまでホンダや警察などで事故原因の特定に努めてきましたが,いまだに判明していません。そこで,第3者委員会をつくって,客観的な立場で追究していこうという動きに発展したようです。委員長には景山一郎日本大学教授が就任しています。

☆克昭ポール獲得(SBK&R2−1)
○SBK第3戦の予選が宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。ポールは,昨年アプリリアのマシンを駆ってMotoGPクラスに参戦していたR.ラコーニが,ドゥカティのマシンを駆って獲得しました。日本人の予選最高位は,昨年のR2−1スーパーバイクチャンピオン渡辺篤の4番手でした。
今回のこのレースには,2つの併催レースがあります。その内の一つは,ワールドスーパースポーツです。このレースでポールを獲得したのは,第1戦で優勝している藤原克昭でした。もう一つのレースは,R2−1です。今回は,ST600のみの開催となります。ポールを獲得したのは,初日に雨の中暫定トップだった和泉美智雄でした。ドライとなったこの日も快調な走りを見せ,2番手に入った元WGPライダー辻村猛をコンマ08秒抑えての獲得です。

2003・4・26
☆ミーティング(WGP)
○加藤大治郎を失って最初のレースが開幕しました。まさに「大ちゃん追悼レース」という雰囲気のただよう南アフリカ・ウェルコムサーキットですが,予選初日にコースレコードをたたき出してトップに立ったのは,大ちゃんをよきライバルの一人と見ていたV.ロッシでした。さて,その予選終了後に,MotoGPクラスのライダーが緊急に集まってミーティングを行いました。これは,ライダー自身が自発的に行ったものです。2時間弱に及ぶこの話し合いを通して,レースの安全性を確保するためライダーの声をGPの統括団体であるDORNAへ伝えていくことが確認されました。その代表として,V.ロッシ,S.ジベルナウ,K.ロバーツ,青木宣篤が選出されました。現在のサーキットは,とりわけF1の声を取り上げたコース改修ばかりで,体丸出して走るという一番危険な立場でレースをしているライダーの声がほとんど活かされていないという現状があります。MotoGPクラスとなって,さらに最高速が伸び,危険性がますます高まってきています。大ちゃんの死を無駄にしないためにも,こうした動きがこれからもますます発展することを期待したいと思います。

☆新車投入(F1)
○これまで昨年のマシンの改良型で戦ってきたフェラーリですが,ムジェロやフィオラノなどでのテストを通して好感触を得,来週行われるスペインGPから新車「F2003−GA」を投入することを決定しました。

2003・4・25
☆63歳宙を舞う(IRL)
○F1,インディ500,CARTとそれぞれでチャンピオンを獲得した伝説的なドライバーの一人であるマリオ.アンドレッティが,5月25日に行われるインディ500に向けてのテストでステアリングを握りました。しかも,終了間際になって他のマシンのクラッシュによる影響でマリオのマシンが宙を舞うような激しいクラッシュを演じるというおまけまでつきました。軽症ですんだのは幸いでした。アンドレッティは現在63歳で,1994年までCARTの現役ドライバーとして活躍しました。また,最近ではルマン24時間にも出場するというように,速さだけではなくタフネスぶりも発揮しています。今回は,息子であるマイケル.アンドレッティ(昨年からドライバー兼チームオーナーを務めています)のチームメイトであるT.カナーンが,負傷のために予備予選に出場できない可能性があり,その代役(インディ500は予選を別の人が走ってもいいのです)を務める可能性があるためテストに参加しました。もしマリオが予選に出場して通過すると,これまでこれまた伝説のドライバーA−J.フォイトがもっていた最高齢記録(57歳)を大幅に更新することになります。

☆大ちゃんとともに(WGP)
○26歳という若さで逝ってしまった天才ライダー加藤大治郎が亡くなって最初のレースが,今日から南アフリカを舞台に始まります。GPを統括するIRTAは,大治郎の死を悼んで記者会見を除くすべての公式行事を開催しないことを決定しています。また,日本人ライダーを中心として,マシンやヘルメットに大ちゃんステッカーを貼る人がかなりいそうな感じです。これは,ホンダ系のライダーだけでなく,宇井陽一が最終戦まで貼るということを決定しているように,様々なメーカーでもこうした動きが出ています。まさに,たくさんのGPライダーが大ちゃんとともに走っている感じです。

2003・4・24
☆夏に登場か(F1)
○現段階でコンストラクターズポイントの1位を走るマクラーレン・メルセデスですが,現在使っているマシンは昨年の改良型です。今季型が登場するのは,次戦スペインGPと思われていました。しかし,チームのボスであるR.デニスやテクニカルディレクターのA.ニューイの発言によると,その観測は否定されました。少なくとも6/15に行われるカナダGP以前の投入はなく,7/20のイギリスGPまでの間にずれこむようです。昨年型のマシンでもランキングトップを走れているわけですから,そんなに慌てなくてもいいという心の余裕があるからなのか,「新型マシンの信頼性が十分確保されてから」投入するようです。

2003・4・23
☆社長交代(F1)
○一般紙で報じられているように,ホンダの社長である吉野浩行氏が相談役に退き,代わって福井威夫専務が社長に昇進することになりました。レースファンにとっては,これを朗報と捉えたのではないかと思います。ご存知のように,福井氏といえば技術畑を歩いてきた人で,F1をはじめ様々なモータースポーツにかかわってきた人物です。ホンダの第3期F1時代は,これまでのところ期待していたほどの結果が出せていませんから,常に「撤退か」などという噂がつきまとっていました。今回の社長交代によって,モータースポーツに対する力の入り方がより一層強固になる可能性が高くなります。ぜひ福井氏には,社長としてがんばってもらいたいと思います。

☆強すぎて?(F1)
○先日イモラサーキットで行われたサンマリノGPは,母の死を乗り越えてM.シューマッハが優勝する感動的な結果で終わりました。しかし,営業の側面で見ると,フェラーリの地元としてはあまりいい結果ではなかったようです。M.ハッキネンとシューマッハが競い合っていた2000年の18万人をピークに,年々観客が減少し,今年はピーク時の半分以下の82000人しか観客がいなかったようです。フェラーリ及びシューマッハの独壇場となってきたときと,観客減のときが符合しますので,さすがにティフォシといえども,フェラーリが一方的に強い状況というのはあまりおもしろくないようですね。

2003・4・22
☆通夜(WGP)
○約1500人の参列者に見守られながら,加藤大治郎の通夜が台東区にある寛永寺でしめやかに行われました。残念ながらWGPフル参戦組は,第2戦の舞台である南アフリカへの出発スケジュール(何せ南アフリカは遠いですね。これがセパンだったりすると違ったのでしょうが・・・。)と重なったため参列することができませんでした。ともに闘う仲間であり,古くからの友人も少なくないだけに,きっと後ろ髪惹かれる思いで機上の人になったのではないかと思います。式には,ホンダやF.グレシーニ監督をはじめチーム関係者の参列はもちろん,2輪の先輩や後輩,本山哲をはじめとする4輪関係者,それから鈴鹿8耐でチーム監督を務めてくれた「クニさん」こと高橋国光さんも参列しました。葬儀は,今日の13時から同じ場所で行われます。なお,東京青山にある「ホンダウェルカムプラザ」には,彼の遺影をはじめ,チャンピオンを獲得した時のNSR250,昨年使ったNSR500,そして昨年の鈴鹿8耐で優勝したときのマシンであるVTR1000SPWが展示されています。

2003・4・21
☆悲しみを乗り越え皇帝復活(F1)
○ヨーロッパでのF1の開幕戦であるサンマリノGP決勝が行われました。会場のイモラサーキットは,「エンツォ・エ・ディノフェラーリサーキット」という別名をもつ,まさにフェラーリのお膝元のサーキットです。今季不振のM.シューマッハにとっては,チームの本拠地というだけでなく,尊敬するセナの眠る地でもあります。セナの人生最後のレースとなったとき,セナの後ろを走っていたのがシューマッハ。セナの最後の走りを間近で見た最後の人物ということになります。また,そうした思いに加えて,自分の母の死に接した直後のレースということにもなり,シューマッハにとって,様々な思いが交錯するレースとなりました。そのような複雑な思いを抱えているにもかかわらず,レースは彼の圧勝で終わり,皇帝復活を遂げたものとなりました。2位には,これまでのランキングトップを走るマクラーレンのK.ライコネンが2ストップ作戦を的中させて入りました。3位には,最後のピットストップでタイヤ交換がうまくいかなかったフェラーリのR.バリチェロが入りました。イモラスペックエンジンを投入したBARは,J.バトンが8位に入りポイントを獲得しました。

☆お別れの会(WGP)
○昨日亡くなった加藤大治郎に関する今後の予定が,ホンダより発表されました。それによると,21日に通夜,22日は告別式が行われます。また,5月中旬にホンダの青山ビルにおいて「加藤大治郎選手 お別れの会」を開催するそうです。このお別れの会の方がファンにとっての会で,告別式については,ファンは自粛した方がよさそうな感じです。あらためて大ちゃんのご冥福をお祈りします。

2003・4・20
☆安らかな眠りを(WGP)
○悲しいお知らせをしなければならなくなりました。開幕戦でクラッシュし,意識不明の重態に陥っていた加藤大治郎が,ついに永遠の眠りにつきました。享年26歳。何ともつらい別れのときです。事故以来2週間が経過し,わずかですが回復のきざしをみせたものの,19日深夜になって突然容態が急変。20日0時42分に帰らぬ人となりました。日本人で初の最高峰クラスチャンピオンになるポテンシャルをもった逸材といわれ,今後ますます活躍が期待されていただけに,そういった意味からも残念な結果です。入院期間中,世界中からお見舞いのメールなどが届き,あらためて彼の人気及び人柄が証明されました。大ちゃんの関係者の気持ちを考えるとどう表現していいか分からなくなります。とりわけ大ちゃんの家族,中でも奥様や小さいお子さん(まだ産まれて1ヶ月も経っていないご長女もいます)の落胆振りはいかがなものかと思います。大ちゃんのご冥福と,ご家族の皆様の一日も早いお心の落ち着きをお祈りいたします。合掌。

☆ようやく本来の姿に?(F1)
○第4戦サンマリノGPの予選が行われ,フェラーリのM.シューマッハが開幕以来となるポールポジションを獲得しました。2番手には弟のラルフが入り,シューマッハ兄弟のフロントローとなりました。これは,昨年のドイツGP以来となります。3番手にR.バリチェロ,4番手にJ−P.モントーヤがつけ,フェラーリとウィリアムズが2列目まで独占しています。昨年までの状態を考えると,ようやく本来の姿に戻ったような感じです。なお,BARのJ.ビルヌーブが7番手につけ,「イモラスペック」エンジンのポテンシャルの高さを見せ,決勝での活躍を期待させてくれる結果を出しました。

☆重体
○加藤大治郎死去のニュースだけでも暗い気持ちになるのに,他にも生死の境をさまよっておられる方がいます。ニュージーランドラリーで5度もチャンピオンに輝いているニュージーランド人ラリーストP.ボーン氏が,コース視察中に他のマシンと接触し,現在意識不明の重体に陥っています。また,サンマリノGP予選でフロントローを独占したシューマッハ兄弟の実の母親であるエリザベスさんが,危篤状態に陥っています。数年前からガンにおかされ,そのためではないかとの情報です。シューマッハ兄弟は,今回のレース直前まで病院へお見舞いに行ったようですが,レースウィークに入ってしまいましたので,後ろ髪惹かれる思いでサーキット入りしたのではないかと思います。もしかしたら,今回のフロントロー独占という結果は,お母さんへの元気付けの意味が込められているのかもしれませんね。

2003・4・19
☆エンジンパワーは(F1)
○「音速の貴公子」と呼ばれたA.セナが永遠の眠りについたイモラサーキットで,サンマリノGPが開幕しました。ここは高速サーキットの一つ(とはいっても,セナの事故後大幅な改修工事が行われ,以前と比べるとやや遅くはなりましたが)ですので,エンジンパワーがものをいうところです。昨日行われた予選の1日目に,今季苦戦が続いているM.シューマッハが,唯一1分20秒台に入る驚異的なタイムを記録。僚友のR.バリチェロが2番手に入り,フェラーリのマシンの速さが改めて証明されました。今回のレースに新スペックエンジンを投入したBARホンダは,2台とも21秒台に入って6・7番手につけています。エンジンだけで見ると,ホンダパワーが顕在であることが証明されています。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している19日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。事故が起きておよそ半月が経とうとしています。早く目を覚まして欲しいですね。

2003・4・18
☆エントリーなし(WGP)
○第2戦の舞台となるのは南アフリカのウェルコムサーキットですが,現段階でのアフリカは「モータースポーツ発展途上国」という印象を私はもっています。実際のところはどうか分かりませんが・・・。でも,そうした印象を抱かざるを得ないことがあります。通常GPの開催される国又は地域のライダーにチャンスを与えるため,「ワイルドカード」というシステムがあります。このシステムで参戦し,世界から注目を集めるようになったライダーは結構います。近年の日本では,阿部ノリックや加藤大治郎などがその中に入るでしょうし,ごく最近としては,高橋裕紀などもその一人でしょう。ところが,次回行われる南アフリカGPは,3つのクラス全てでワイルドカードライダーが一人もいません。全てのクラスでそうなるのは,大変珍しいことです。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している18日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。

2003・4・17
☆時代の流れ(F1)
○ウィリアムズの新しいスポンサーが発表されました。そのスポンサーとは,イギリスの製薬会社「グラクソ・スミスクライン」です。早速今週末に行われる第4戦からスポンサーロゴが,ノーズ部分に飾られることになりました。実は,そのロゴに時代の流れを感じるのです。同社の禁煙補助剤「ニキチンCQ」が,そのロゴなのです。レースとタバコブランドというのは,切っても切り離せないものになっていました。しかし,世界的な禁煙運動(日本は相変わらず「喫煙者天国」ですけどね)の高まりから,ヨーロッパではタバコ広告が禁止されることになっています。ということで,「脱タバコ」の一つの表れといえるのかもしれません。

☆第3戦から(WGP)
○今シーズンのMotoGPは,全車4ストマシンになるはずだったのですが,開発の遅れから,特別措置としてチームロバーツだけ開幕戦で2ストマシンを走らせました。27日に第2戦が行われますが,どうやらそれにも新車は間に合わない模様で,来月11日に行われる第3戦スペインGPからの投入になるようです。ただ,レースへの投入は遅れてますが,第2戦の前にヨーロッパにおいて新車のテストは予定されています。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している17日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。

2003・4・16
☆2つ目の(F1)
○「DHL」というと,昨年ジョーダンのメインスポンサーだった国際宅配便会社です。そのDHLが,この度BARのテストドライバーを務める佐藤琢磨のパーソナルスポンサーになることが決まりました。先日カストロールとのパーソナルスポンサー契約が結ばれていますので,琢磨にとって2社目となります。ご存知のように,昨年ジョーダンのドライバーとして日本GPで熱い走りを見せた琢磨ですが,そのときのことがDHLジャパンの社長の心に留まり,今回の契約となったようです。しかも,CMにも琢磨が登場するようで,すでに撮影も済ませています。今月下旬からオンエアーする予定ですので,チェックしてみてはいかがでしょうか。

☆クムホ(JGTC)
○「クムホ」というメーカーをご存知でしょうか?この会社は,お隣の国韓国のタイヤメーカーです。そのクムホが,来季JGTCに参戦するべく開発を進めているようです。JGTCといえば,日本国内における2輪・4輪のシリーズで一番観客が多いレースです。それだけに,日本での認知度を高める絶好の機会となります。クムホの狙いはそこにあるようです。当面はGT300クラスへ参戦し,その後GT500へと進出するようですが,果たしてミシュランやダンロップ,BSといった先進メーカーに一泡吹かせる活躍ができるでしょうか。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している16日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。

2003・4・15
☆テストドライバー(F1)
○ザウバーから新しいテストドライバーの発表がありました。そのドライバーとは,今季国際フォーミュラルノーV6に参戦している19歳のスイス人ドライバーN.ジャニです。彼は,バルセロナで行われた開幕戦で,2レースとも勝利を収めたドライバーです。若手の発掘で有名なチームの一つであるザウバーが目をつけたドライバー(チームもスイスということもあるのかもしれませんが)だけに,今後注目していた方がいいドライバーと言えるかもしれません。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している15日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。今回の事故についての反響は大きく,大ちゃんを励ます掲示板への書き込みや,関係者へのメールなどたくさん寄せられているそうです。また,SHOEIと契約している日本人ライダーは,大ちゃんの早期回復を願って,大ちゃんのステッカーを貼って第2戦の南アフリカGPにのぞむことが明らかとなっています。なお,大治郎と同じく開幕戦で怪我を負ったM.メランドリですが,右足を2箇所骨折する怪我のため,第2戦での復活は不可能です。開幕戦で彼に代わってワークスチームから出場した阿部典史ですが,第2戦も同様の体制で参戦することが決定しました。

2003・4・14
☆生え抜き(IRL)
○ツインリンクもてぎで,IRLの決勝が行われました。フルコースコーションが9回,クラッシュしたマシンが11台という荒れたレースを制したのは,IRLの初代チャンピオンであるS.シャープでした。今季から大挙してCART勢が参戦を始めましたが,初開催の日本でIRL生え抜きの選手が優勝するというのは,何とも象徴的な感じがします。シャープのマシンは,トヨタエンジンです。昨年もてぎで行われたCARTシリーズは,トヨタのマシンが優勝していますので,レースカテゴリーは違うものの,トヨタはホンダのお膝元のもてぎで2連勝を飾ったことになります。2位にホンダエンジンを駆るK.ブラックが入っていますが,不思議とホンダはもてぎで勝てません。なお,日本勢では,高木虎之介の8位が最高でした。ピットクルーのミスや,マシンのトラブルでペナルティを受けてのこの結果ですから,順調に走行していれば,表彰台も夢ではなかったかもしれません。他の日本人ドライバーですが,ロジャー安川と中野信治はクラッシュ,服部茂章は他のマシンとの接触でトラブルが発生し,3人ともチェッカーを受けることができませんでした。

☆投入延期(F1)
○今週末の行われるサンマリノGPから新車を投入する予定だったフェラーリですが,チーム監督のJ.トッドから発表があり,今季型のマシン「F2003−GA」の投入を5月4日に行われるスペインGPまで延期することになりました。その原因は,テストにおいてエンジンブローが数度にわたって起き,信頼性が確保できていないからのようです。今季ポイント獲得が精一杯の状況のフェラーリですから,新車投入で流れを変えたいところでしょうが,なかなか思うようにはことが進みません。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している14日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態が続いています。

2003・4・13
☆自己ベストタイ(IRL)
○日本初開催となるIRLの予選が行われました。いつ雨が落ちてもおかしくない天気だったため,予定を早めて走行を開始したのですが,6人までタイムアタックを行ったところで雨が落ち始めて予選ストップ。しばらく様子を見たものの,回復する見込みがないため予選中止が決定。全員のタイムアタックが終了していないため,これまで3回行われたフリー走行の総合タイムでグリッドが決定することになりました。この結果,ポールはGフォース・トヨタのS.ディクソンが獲得。日本人期待の高木虎之介が3番手になりました。このグリッドというのは,高木自身にとって自己最高タイになります。他の日本人としては,ロジャー安川が15位,スポット参戦の中野信治が21位,服部茂章が22位となっています。今日のもてぎ地方の天気はいいようですから,決勝については無事スタートが切れそうです。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している13日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態に変わりはありません。なお,宇川徹のコメントが発表され,事故当初「誰かと接触したように見えた」という宇川の証言は勘違いであり,関係者に謝罪するという内容でした。

2003・4・12
☆逆転裁定(F1)
○一昨日のこのページでお伝えした(「結果変更か」という見出しのニュース)第3戦ブラジルGPの結果に対する再審査ですが,優勝者がK.ライコネンという結果を取り消し,ジョーダンのG.フィジケラが優勝者であるという裁定が出ました。やはり,F.アロンソのクラッシュが起きて赤旗が提示されたときには,すでにトップを走るフィジケラが56周目の走行に入っていたようです。レギュレーションでは,レース中止の場合,2周減算した周の結果がそのままレース結果となりますので,54周目にトップに立っていたフィジケラが優勝となるわけです。今回の決定により,54周目にクラッシュしたM.ウェバーの7位という結果が取り消されて9位に後退となりました。なお,ジョーダンチームの優勝は,99年のイタリアGPにおいてH−H.フレンツェンが優勝して以来となります。

☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している12日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態に変わりはありません。しかし,「生」というレースで一生懸命走っていることは間違いありません。その加藤の現状について連日伝えているホンダから,事故原因について発表もありました。それによると,三重県警鈴鹿警察署が現場検証や関係者の事情聴取を行ったものの,原因の特定には至らなかったようです。また,ホンダとして鈴鹿サーキットの常設監視カメラのVTR記録を確認したものの,事故原因を特定できる記録はなかったとのこと。大ちゃんのマシンをHRCでデータ解析および実車解析を行ったものの,こちらも異常なし。ということで,現段階の情報では,事故原因を特定するには至っていないようです。

三重県警
2003・4・11
☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している11日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として「意識不明の重体」という危険な状態に変わりはありません。ただし,日一日とわずかずつですが回復の兆しが見えてきているようです。「顔色がよくなった」というような話も出てくるほどです。
大治郎の回復を願うと同時に,彼の事故原因を探る動きも出ています。事故当初は,「接触説」が出てきていたのですが,参加ライダーすべてに接触したか聞いてもそういった事実はなかった模様。その後,サーキット改修の影響か?,大治郎のギア選択ミスかブレーキングミスなどの操作ミスか?等々,諸説出てきています。事故原因が明らかになることで,同じような事故を防げる可能性が高くなりますので,今後ともこの動きを継続してもらいたいものです。一番いいのは,加藤自身に聞くことなのですが,現在の状況では全く無理ですし,回復したあとも,もしかしたらその際の記憶だけはないというようなことも考えられます。

☆開幕(IRL)
○日本初開催となるIRLの第3戦「インディ・ジャパン300マイル」が今日から開幕します。今日は練習走行,明日が予選,明後日が決勝となっています。ただし,決勝当日が雨の場合,月曜日に延長となります。このルールは,オーバルコースで開催するレースの定番といえます。ただし,天気予報によると,栃木県地方の今週末は好転に恵まれるようです。このレースにベックモータースポーツからスポット参戦する元F1ドライバーの中野信治が,マシンのお披露目をしました。メインスポンサーには,最近大人気となっていて,あちらこちらに店をオープンさせている大阪の洋菓子店「麦の穂」がついています。「麦の穂」と言っても分からない方が多いと思いますが,シュークリーム専門店の「ビアード・パパの作りたて工房」と言えばお分かりになると思います。あなたの街のスーパーの中や街角に,パイプをくわえたおじさんがキャラクターで,黄色を基調とした店があるのではないかと思いますが,それが今回のスポンサーです。スペアパーツさえも満足にないといったチーム体制のようですが,スポット参戦ならではの「きれた走り」を見せてくれるといいですね。

2003・4・10
☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○このページを入力している10日早朝の段階では,加藤大治郎の容態に劇的な変化はなく,依然として危険な状態に変わりはありません。ただし,徐々にではありますが,回復への前進が出てきているようです。事故以来日本に滞在していたチーム監督のF.グレシーニは,こうした変化を受けてイタリアへ帰国の途につきました。家族が休養する時間も,徐々に増えてきているようです。

☆結果変更か(F1)
○先日行われたブラジルGPにおいて,混乱の中優勝を飾ったK.ライコネンでしたが,その結果の再審査を明日11時からパリにあるFIA本部で行うことが発表されました。この前のブラジルGPは,55周目に赤旗が提示されたので,53周目の段階でトップに立っていたライコネンが優勝となっていました。ところが,そのレースでタイムキーパー務めた人の証言によると,赤旗が出た時点は,これまでいわれていた55周目ではなく,その段階でトップを走っていたG.フィジケラがすでに56周目に入っていたというのです。もしそれが本当なら,54周目の順位がレース結果となります。そのときのトップはフィジケラでしたから,彼が優勝者となるのです。あまりにお粗末な出来事ではありますが,ある意味「ブラジルらしい」とも思ってしまいます。果たしてどのような結果となるのでしょうか。

☆代役決定(WGP)
○ナンバーワンライダーとして一度はR.ワルドマンと契約したものの,「マシンとのマッチングがうまくいかない」という理由から契約が破棄となり,1つのシートが空白となっていたハリスWCMですが,新しいライダーが発表されました。そのライダーとは,一昨年チームダンティーンから250tに参戦し,オランダGPで表彰台を獲得したことのあるスペイン人ライダーのデ.ゲアです。C.バーンズがナンバーワンライダー,ゲアがセカンドライダーということになります。

2003・4・9
☆続:頑張れ大ちゃん(WGP)
○山といわれている48時間が経過しました。このページを入力している9日早朝段階までは,まだ膠着状態のようです。ただし,血圧の低下や脈拍の安定など,好転の兆しは見えているとのことです。集中治療室には,大ちゃんのことを気遣ってお見舞いに駆けつけた仲間の声を録音して流しているそうです。また,病院には,ファンなどが実際にお見舞いに来たり,たくさんのお見舞いの品などが届いたりしているそうです。ただし,これについては,家族や病院及び他の患者さんなどに大変な迷惑をかけているようなので控えて欲しいとのことです。なおHONDAサイトにおいて,大ちゃんあての励ましのメールを受け付けていますので,皆さんの声を大ちゃんのもとへ届けてはいかがでしょうか。

☆前倒し登板(IRL)
○今週末は,日本初となるIRLがツインリンクもてぎで開催されます。今回のレースは,IRLとしては今シーズンの第3戦になります。CART時代はもてぎで1勝もできなかったホンダにとって,自分のお膝元での優勝は悲願となっていますので,かなり力が入っているものと思われます。そのホンダ陣営の中心チームであるアンドレッティ・グリーン・レーシングから,ドライバー変更の発表がありました。優勝候補の一人としてあげられている同チームからエントリーしているD.フランキッティが,プライベートの時間にバイク事故を起こし,背骨を傷めてしまったために今回のレースへの参加が不可能となりました。そのため,同チームのテストドライバーを務めているD.ウェルドンが代役として登場することになりました。ウェルドンは,当初インディ500からレギュラードライバーとして登場する予定だったのですが,今回のフランキッティの事故により,前倒しで登板することになりました。

2003・4・8
☆がんばれ大ちゃん!(WGP)
○開幕戦での転倒により,危篤状態に陥っている加藤大治郎の容態ですが,このページを入力している8日早朝の段階までは,依然として膠着状態が続いているようです。「24時間から48時間が大きな山」という診断が出ているようですが,「24時間」という1つ目の山はひとまず越えました。脈拍が少し落ち着いたという希望のもてる状態も出てきたようですが,何せ頭を強打していますから,脳圧の状態が一番気がかりです。これが落ち着いてくると随分光明が見えてくるのですが・・・。転倒した当初は,心肺停止状態だったとのこと。その彼がここまで持ちこたえているわけですから,医療チームのがんばりはもちろんのこと,何より本人の「生」に対する意志の強さが現れていると思います。先月末に産まれたばかりの娘さんのためにも,今回は「レース」という闘いではなく,「生」という闘いに完走してもらいたいと思います。

2003・4・7
☆ロッシ強し。でも・・・(WGP)
○WGP開幕戦が行われ,MotoGPクラスはV.ロッシが圧勝し,最高峰クラス3連覇に向けて幸先のいい結果を残しました。序盤は,今季から参戦を開始したドゥカティのマシンを駆るL.カピロッシが先行しましたが,徐々に遅れ始め,あとはロッシの独走となりました。それにしても,ドゥカティのマシンは,生で見るとすごいです。正に「馬力の塊」みたいな印象を受けます。排気音も半端でなく,昨年はアプリリアのマシンが排気音ナンバーワンでしたが,今季は明らかにドゥカティが一番。アプリリアは昨年に比べ速さは出ましたが,排気音はややマイルドになった感じです。
というように,レースのことをお伝えするのはいくらでもできるのですが,現在の心境はあまり乗り気になれません。なぜかというと,すでに新聞等でニュースが流れていますからご存知でしょうが,日本人で最もチャンピオンに近いといわれている加藤大治郎が転倒し,現段階では意識不明の重体という深刻な状態だからです。スタンドで観ていた私は,大治郎の転倒はアナウンスでしか分からなかったのですが,救急車が出動し,数10分後にはドクターヘリがサーキットから飛んでいきましたから,「ただ事ではないな。」という印象を受けました。ちょっとした骨折程度では,ヘリが出動することはないはずですから・・・。ともかく,彼の無事を祈るしか私たちにできることはありません。大ちゃんがんばれ!!
今回のレースは,ともかくコースオフや転倒が多かったです。改修部分に問題がないという印象はありません。このところ鈴鹿は改修工事を行っていますが,何だか悪い方へ悪い方へといっているような気がしてなりません。改修工事が4輪中心で,2輪の意見が全くといっていいほど取り入れられていないという現状もあります。今回の教訓を無駄にしないよう,鈴鹿の関係者の真摯な態度を望みたいと思います。

☆連勝(F1&Fポン)
○第3戦ブラジルGPの決勝が行われ,マクラーレンのK.ライコネンが雨で大混乱となったレースを制し,2連勝を飾りました。2位には,非力なマシンをものともせず,ジョーダンのG.フィジケラが入りました。3位には前回と同じルノーのF.アロンソが入り,世代交代をさらに予感させる結果となっています。日本関係では,BARのJ.ビルヌーブが6位に入り,今季初ポイントを獲得しています。地元グランプリでポールを獲得したR.バリチェロは,一時期まで順位を落としたものの,44週目にトップに浮上し,そのまま逃げ切るかと思った矢先にトラブルでリタイア。M.シューマッハはクラッシュでリタイアしていますから,前回に続いてフェラーリは全滅となりました。雨による影響で様々なアクシデントが発生し,セーフティーカーが出動したりするほどの荒れたレースは,完走わずか10台というものでした。
また,Fポンの第2戦が行われ,IMPULの本山哲が優勝し,F1と同じようにこれまた連勝となりました。前日行われるはずだった予選が,大雨のために日曜午前中に変更するという珍現象で始まった決勝でしたが,2位に本山の僚友B.トレルイエが入るというIMPULにとっては何とも気持ちのスカッとするレース結果となりました。ただし,本山は加藤大治郎の大親友で,レース終了直後に今回のニュースを知らされ,優勝の喜びが瞬く間に消えてしまってはいましたが・・・。

2003・4・4
☆開幕(WGP)
○ようやく2輪の最高峰であるWGPが今日から開幕します。2輪のレースファンにとっては,実に長いシーズンオフだったと思います。今シーズンのMotoGPクラスは,日本4メーカー・イタリア2メーカー・その他3チーム(ただし,その内の1チームだけ鈴鹿は昨年の2ストマシン)の4サイクルマシンが登場し,過去に例のないくらい多彩なマシンが揃った中でのレースとなります。それだけに,毎回白熱したレースが展開されることが期待できます。管理人である私は,この歴史的なレースを観戦しに鈴鹿へ行ってきます。昨年同様,この開幕戦の様子をお伝えするページをできるだけ早くアップする予定です。なお,トップページでもお断りしていますように,この観戦のため,日曜日までの更新をお休みいたしますのでご了承ください。

2003・4・3
☆今度は大丈夫?(F1)
○今週末は,ブラジルGPが開催されます。その舞台となるのは,インテルラゴスサーキットなのですが,ここは凸凹だらけで有名なサーキットです。テレビ中継を見ていても,マシンが常にひょこひょこ動いているさまを見ます。その悪名高い凸凹路面の中の重要なエリアが,昨年のグランプリ終了以降再舗装工事を施されました。ただ,舗装工事をしたもののそれほど変化がなかったという2〜3年前の前歴を持つサーキットだけに,今回も「?」という気が起きないわけではありませんが,果たしてどうでしょうか?テレビ画面でマシンの動きをチェックしてみてくださいね。

2003・4・2
☆契約
○日本人の契約にかかわる話題を2つ。一つ目ですが,BARのテストドライバー佐藤琢磨とオイルでおなじみのカストロールとの間で,パーソナルスポンサー契約がなされました。期間は今年いっぱいです。レギュラーシートを失ったとはいえ,日本人ドライバーの中で注目度ナンバーワンとも言えるドライバーですから,パーソナル契約もうなづけますし,今後の両者間の関係継続がありそうな気がしてきてしまいます。何せカストロールとホンダというのは,これまでもいろいろなカテゴリーでメインスポンサー契約を結んでいましたしね。
二つ目ですが,日本人として初のパリダカ連覇を成し遂げた増岡浩とMMSPとの間で契約が成立しました。このMMSPとは,パリダカやWRCに参加する三菱のワークスチームを統括する新会社です。これまでの増岡浩は,ラリーアートの契約社員でした。つまり「サラリーマン」的な立場だったわけですが,今回の契約により,本格的なプロドライバーの仲間入りを果たしたことになります。

2003・4・1

☆合同テスト(WGP)
○今週末は,いよいよWGPが鈴鹿サーキットで開幕します。管理人の私は,いつものようにこの開幕戦を観戦しに行きます。その開幕戦を前にして,IRTA合同テストが鈴鹿において30・31日の両日行われました。総合のトップタイムは,王者V.ロッシがたたき出しました。MotoGPクラスの連覇に向けて,幸先のよいスタートが切れそうな気配です。2位のタイムは,今年ホンダのワークスチームを離れ,サテライトチームであるポンスチームに移籍した宇川徹がたたき出しました。しかし,最終アタックをしている最中にスプーンコーナーでマシンが炎上するほどの大転倒を喫し,膝に小さなクラックが入る怪我を負ってしまいました。幸い開幕戦には出場できるようですが,大きなハンディキャップを背負ったことに変わりはありません。昨年1勝をあげたりしてチャンピオン争いに絡んでいる中で怪我を負い,それ以後調子を崩したという苦い経験をしています。今シーズンは開幕前からこういう事態になったわけですから,2番手のタイムを出しても,手放しでは喜べないところがあります。一日も早く回復することを願いたいと思います。なお,3番手・4番手には,それぞれM.ビアッジ・A.バロスがつけ,チャンピオン争いの本命が順調な仕上がりを見せています。加藤大治郎は6番手のタイムでしたが,他の日本人ライダーは10番手以降のタイムで,阿部典史・柳川明・芹澤太麻樹のそれぞれヤマハ・カワサキ・モリワキの開発ライダーは,20番手以降という厳しい状態です。

☆不況
○昨年親会社の経営不振からMINEサーキットが破綻(とは言っても,サーキットの経営自体は続けています。)しましたが,今回は同じく親会社の経営不振により,先頃JGTC開幕戦が開催されたTIサーキット英田も破綻の憂き目に遭いました。ただし,MINEと同様にサーキットの営業は継続します。94,95年の2年間「パシフィックGP」の冠でF1が開催されたことのあるサーキットの破綻ですから,サーキット経営の難しさを改めて感じます。と同様に,これまで破綻したサーキットで全日本クラスのレースが開催されている所といえば,オートポリス・MINE・そして今回のTIですが,いずれも大きなバックをもたない個人経営。それに対して破綻していないところは,SUGO・もてぎ・富士・鈴鹿ですが,ヤマハ・ホンダ・トヨタ・ホンダというメーカーがそれぞれバックについています。F1のチームも似たところがありますが,サーキットの安定した経営のためには,大きな自動車会社がつかないとかなり厳しいものがあるようです。

☆健闘(BSB)
○今回新たに取り上げるのが,イギリススーパーバイク選手権(BSB)です。今年のこのシリーズには,スズキのワークスライダー加賀山就臣がフル参戦しています。その開幕戦が行われ,初参戦ながら第1・第2ヒートの結果が,それぞれ2位・4位といういい結果を出しました。第2ヒートではコースオフしたにもかかわらず4位ですから,通常通り走ることができれば,表彰台争いの常連になりうると考えていいと思います。今後の活躍を期待しましょう。