メルトダウン[2001]

日記にもちょっとだけ書いたことありますけど、風邪で超高熱の時に事件を起こしたことがあります。そう、あれは忘れもしない・・・っていつだったけな?


まぁ、それはさておき涙無くしては読めない痛々しいストーリー。男性陣はハンカチ片手に心して読め。


男の一人暮らし、狭い1Kの部屋。いくら掃除しても綺麗な状態なんて2日と持たず。必然的に床は足の踏み場も無いほど散らかり唯一有るテーブルの上は言うに及ばずそこは陸の孤島とも言うべきアウターゾーン。そんな部屋での食事は、そこだけ天上界と思われるほど整理されているパソコンラックになってしまう。

これが意外に使い易く、まぁ、奥行きはキーボードが乗るくらいの奥行きですので、それほど多くの物を乗せられませんが、一人分ですから量なんてしれてますし、ネットサーフィンしながらも食事をとれるということで、もっぱらここで食べます。椅子も座面が広く、座りやすい。時に正座したり、あぐらを組んだり。

そこは私が気に入っている唯一の場所。シャア専用ザクのコクピットって感じかな。


時は多分2年前の暮れも押し迫った頃。恒例の行事の如く、風邪をひいた私は、熱を測ってみる。余裕で39℃オーバーの大したこと無い体温。元来の病院嫌い。飯食って市販の風邪薬でなんとかしようと思い、冷蔵庫を覗くと、買いだめしておいた鴨鍋とキムチ鍋がある。喉が痛かったのだが、辛い物を食べて一気に汗を出し体温を下げようと考え、一世一代の賭けにでてみる。

朦朧とした意識の中、キムチ鍋を選択し惜しげもなくラー油を注ぎ込み、普通の人では食べられないような辛口にする。高熱で関節が軋む痛さに耐えながらも料理をし終え、いつもだと、どんぶりに移し変えるところを忘れて鍋のままパソコンラックへと持って行き食事を始めようとする。

食欲の無いときでも、やはり、煮えたぎったキムチ鍋を目にするとなんとか食べようとゆう気になるものだ。椅子であぐらを組み、さぁ、いざ勝負!と思った矢先、熱で思うように動かない体は何を思ったか鍋の取っ手に触れてしまう。


ガシャン!!○×△◇#$%&★●!!!!


自分でも何て叫んだのか分からない状況の中、ひっくり返った鍋は、あぐらを組んでた私の足にピッタリフィット


ぬおぉぉ~!むすっ、息子がぁぁあああ!!


煮えたぎった汁が俺の息子に襲い掛かる!極楽浄土を垣間見た刹那の時。種の絶滅を思い浮かべた私は速攻冷却にとりかかる。風呂場で一人ピンポイント冷却するその姿は、端から見ればまさにコケッ、コケッ、コケコッコー!滑稽である。


しかし、悠長にそんなことを考えてる暇は無い。すぐに氷で二次冷却をする。縮み上がる俺の原子炉息子。どうやらメルトダウンだけは防げたようだ。

この瞬間のために生まれてきたと錯覚せざるを得ない感覚の中、冷や汗・脂汗で体温が下がり、結果オーライ。息子の体調が心配されたが、その後何回か大活躍しているところをみると種の絶滅は回避されたみたいだ。

ただし、息子が元気でも相方がいない現状を鑑みるに、種の危機的状況に変化は無いのだが。