迷子[2002]

幼稚園の時。当時、私は母が勤めていた会社に頻繁に遊びに行ってました。

その日は私、姉貴、祖母の3人で遊びに行き、その足で別府駅までお買い物。距離にして5km程は有るのでタクシーで行きました。

現地に着くと早速俺はおもちゃコーナーへ。暫し見た後ふと気付く。姉貴とおばあちゃんがいない。そこで迷子センターなるものを見つけ、開口一番放った言葉。


「おねえちゃんとおばあちゃんが迷子になった」


館内アナウンスをしてもらったがどうやら違う区域にいるようで見つからない。とゆうことで、呼び止める店員さんをガン無視して、母のいる会社まで歩いて帰りました。もちろん、


警察が探し回っていたのは知らぬ存ぜぬ。


そんな翌年。
大分市に俺、姉貴、母でお買い物に行った時。駅前の公園で姉貴と俺は待って置くようにと言われ、その間に母は少しお買い物。大人しく待っていれば良いものを喧嘩腰の2人はすぐに喧嘩し出す。子供ながらに切れた俺は何も考えず歩いて別府まで帰る(汗)

片道14km程。しかし、バスに乗って大分に行っていた関係上、バス路線を記憶していたためわざわざ遠回りでトホトホと徒歩で帰る(笑)。道中、R10にて何回も乗車を勧誘されるも、幼いながらに自分の身の危険を感じて乗らず。所要時間6時間ちょっとで帰宅。帰って開口一番、親父に放った言葉。


「おねえちゃんが迷子になった」


もちろん、

警察が探し回っていたのは知らぬ存ぜぬ。


小学1年で危険な国道を歩いて帰ったので、夕刊のちょっと笑い話しに掲載される。言わば、これが、俺の紙面デビュー。母の知り合いが警察にいたために、スンゲェ捜索網だったらしいのだが、予想外の行動力・範囲でその網の目を潜り抜けてしまった俺でした。