生牡蠣って美味しいですよね。って、そこのあなた、ホントに美味しいと思ってます?
体の90%以上が内臓って感じなのに?
腹の中ゲロゲロですよ?
私は口にさえ入れられないほどの嫌いな食べ物なんて無いのだが、このカキだけは、食べることはできても敢えて口にしない。
11歳の夏休み。いつもの様に親父とゴムボートで海釣りへ行った時のことだった。
ラブホテルからゴムボートを持って出てくる親子が近所の人には変に見えても無視する方向で。
沖へと出て釣り糸を垂らすも、オコゼ等の下級属性の魚類しか釣れない。ここは一旦戻ってカキを取ろうということになり、戻ろうとする。別府湾。文字通り「湾」である。湾のあるところ、離岸流有り。
離岸流って経験しないと怖さがわかりませんよ。漕いでも漕いでも前に全然進みません。って言うか、後ろに進んでます。炎天下の中、バカ親子が必死になって漕いでます。一旦、離岸流から離れる方向に行けばいいのに、真っ向勝負。
売られた喧嘩は買う性格の親子。波と喧嘩してどうすんの?そんな些細な疑問は置いておいてなんとかこの激しい戦いを制するバカ親子。岸に辿り着き、お互いの健闘を讃え合うバカ親子。次の地獄が待っていることを知らないバカ親子。体力を回復し、炎天下の中、牡蠣取りを開始するバカ親子。
汗だくになりながら、家族4人分のカキを取り満足げなバカ親子。家へと帰りカキを生で食すバカ親子が4人、略してB4。夏が産卵の時期だとは知らないB4。産卵時期は強烈な毒が有るのを知らないB4。
はっはっは、すごいぜー!!洒落にならねぇぇえええええって、いやマジで!
次々とトイレに駆け込むB4。幸いにもトイレの数には困らない我が家。波との戦いで疲労していた2人は救急車で搬送される。3日入院するハメになるバカ親子。もう2度と食べたくねぇーと思う俺。
トラウマって訳では無いのですが、苦労した後の手痛いしっぺ返しですから。まぁ、要するに、判り易く言うと、
苦労して付き合った女に裏切られたって感じかな?