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2017/11/30(木) ☆トップ3が(F1) ○今年最後となる合同テスト2日目の走行が,最終戦アブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットで行なわれました。今回のテストは,オフィシャルタイヤであるピレリのタイヤテストとなっていて,そのピレリが来季に投入する予定のスーパーハードとハイパーソフトのドライ用タイヤを含む計7種類のタイヤの中からピレリが共通して選択したものと,各チームがそれぞれ選択したものを使用しての走行となっています。そのような中で行われた最終日の走行でトップタイムをマークしたのは,シーズン途中まで今季のチャンピオンを獲得したメルセデスAMGのL.ハミルトンを押さえてランクトップに立っていたフェラーリのS.ベッテルでした。この日のベッテルの最速タイムは,唯一1分37秒台のものでした。前日に行われた初日の走行でK.ライコネンがトップタイムでしたから,ドライバーこそ違え,フェラーリが2日間とも最速タイムを刻んだことになります。2番手タイムをマークしたのは,コンストラクタータイトルも獲得しているメルセデスAMGのV.ボッタスでした。3番手タイムをレッドブルのM.フェルスタッペンがマークし,2日目は現在のF1の3強がトップ3を独占した結果になっています。まだ2人目のドライバーが決まっていないウィリアムズは,この日S.シトロキンと前日に続いてR.クビカがステアリングを握りました。そして,2つ目のシートのドライバー候補ナンバーワンと目されているクビカが,この日の7番手タイムをマークしました。クビカのマークしたタイムは,前日に来季同チームのナンバーワンドライバーの座が決まっているR.ストロールがマークしたタイムを上回っていて,さらにクビカがナンバーツーの座を獲得する可能性を高める結果となっています。来季ホンダ製PUを使用することが決まっているトロロッソですが,今回のテストは今シーズンと同じくルノー製PUを使用していて,この日ステアリングを握ったB.ハートレーがブービーとなる13番手,P.ガスリーが最下位となる14番手タイムと,最終戦でコンストラクタータイトルで7位に落ちた流れがそのまま反映された形となっています。 |
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2017/11/29(水) ☆来季に向け(F1) ○終末に今季最終レースとなるアブダビGPが行われましたが,その会場であるヤス・マリーナ・サーキットにおいて今年最後の合同テストが始まりました。今回のテストはピレリのタイヤテストで,28日(火)と29日(水)の2日間にわたって行われる予定になっています。その初日の走行が行われ,フェラーリのK.ライコネンが来季から導入される予定になっているハイパーソフトタイヤを履いてトップタイムをマークしました。ライコネンがマークしたタイムと最終戦のタイムとを比べてみると,ポールを獲得したメルセデスAMGのV.ボッタスのタイムよりおよそ1.5秒遅くなっていますので,走行した時間帯の違いもあるでしょうが,来季に向けたタイヤテストらしくタイムよりもデータとりに注力したといえるでしょう。セッション終盤に入ってレッドブルのD.リカルドがタイムアップを果たし,この日2番手タイムをマークしています。今シーズンのチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは,今シーズンの愛車を駆って3番手タイムでした。今回のテストで注目となっているのは,まだ残り1つのシートが決まっていないウィリアムズでしょう。23日のこのページでもお伝えしたように,らいきのうぃらむずのどらいばーについては,既にR.ストロールの続投は決まっています。そのチームメイトが誰になるのかが注目となっていて,今回のテストはそのドライバーを決める機会になっているようです。ストロールと共に初日に走行したのは,ドライバー候補の筆頭と思われているR.クビカでした。2011年のシーズンオフ中に参加したラリーで大怪我を負ったことが原因でF1から離れざるを得なかったクビカですが,不屈の精神でリハビリ等に励み,その後ラリーなどでドライバーとして1段ずつ歩みをはじめ,ついにF1復活へとたどり着いてきています。その2011年以来の走行となるクビカですが,初日は100周走行して9番手タイムでした。今日行われる予定の2日目の走行でもクビカはステアリングを握る予定になっていて,こうした点からも彼が2つ目のシートの候補ナンバーワンと考えられます。 |
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2017/11/28(火) ☆リニューアル(F1) ○デジタル&ワールドワイド時代に突入し,様々な企業等が従来使ってきたロゴを単純化されたものに変更する事が見られるようになってきました。具体的な例を挙げると,先日HRCから発表があり,同社のテクニカルスポンサーの1つである『新電元』のロゴが,これまでは日本企業らしく漢字でしたが,新しいのはアルファベットへと変更になっています。そして,最終戦が終わったF1ですが,シーズン終了後すぐに発表があり,これまで23年間にわたって使われてきたF1のロゴが,新しいものに変更されることになりました。これまでのものは,黒いFの文字の右隣に白い部分があり,その右隣に赤いストロボ状のものがありました。正直な話,私は黒い部分が「F」,そして赤いストロボ状の部分が「1」を表していたのかと思っていました。ところが,実際には,もちろんFはその通りですが,「1」は赤い部分ではなく,その間に挟まれた白い空白部分が1を表していたのです。こうした勘違いをしていたのは,果たして私だけでしょうか・・・。この度ロゴが変更されることになったのは,これまでのF1界のボスであるB.エクレストンから運営主体が変更となり,『デジタルメディア』社がその役割を担うことになったことが大きいと思われます。今回発表されたロゴは,赤い2本のラインで「F」の形状をつくり,そのすぐ隣に同じく赤いラインの「1」があるロゴになっています。これの意味ですが,赤い2本のFのラインは2台のマシンが争っている状態を表し,赤い1はフィニッシュラインを意味しているということです。 |
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2017/11/27(月) ☆ワンツーフィニッシュ(F1) ○今シーズンの最終戦となる第20戦アブダビGPの決勝レースが,トワイライトレースとしてヤス・マリーナ・サーキットで行なわれました。予選でメルセデスAMGのV.ボッタスがポール,その次に今シーズンのチャンピオンであるL.ハミルトンがつけ,メルセデスAMG勢がフロントローを独占していましたが,決勝レースではその2台が好スタートを切って1,2位の座を守りました。その2台はそれからも速いペースを維持してワンツー体勢を維持していきました。ピットストップのタイミングが違っていたために一時的にハミルトンがトップに立つことはありましたが,それが一段落すると再びボッタスがトップに立ち,最後までその2台を脅かす存在となるマシンは現われず,ボッタスが自身3勝目をポールトゥーウィンで飾りました。3番グリッドからスタートしたフェラーリのS.ベッテルは,メルセデスAMG勢のペースからは遅れましたが,4位以下に25秒以上の大差をつける単独走行となり,メルセデスAMGに唯一とも言えるプレッシャーをかけ続けたフェラーリが3位で表彰台を獲得して今シーズンを締めくくっています。締めくくりと言えば,今シーズン限りでホンダとのタッグを解消するマクラーレン・ホンダですが,予選はQ2突破なりませんでしたが,今回のレースはペナルティによるグリッド降格はなく,予選通りのスタートとなりました。11番グリッドからのスタートとなったF.アロンソは,早めにピットインするアンダーカットに成功して順位を上げ,最終的にポイント圏内となる9位でチェッカーを受けています。もう一人のS.バンドーンは,13番グリッドからスタートし,残念ながらポイント圏内でのフィニッシュはならず,12位で今シーズンを終えています。 |
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2017/11/24(金) ☆挽回&コースレコード(MotoGP) ○最終戦後にオフィシャルテストを2日間にわたって実施したMotoGPクラスですが,今度は11月22日(水)から第4戦スペインGPの会場であるヘレス・サーキットにおいてプライベートテストが実施されています。このテストには,レプソル・ホンダ・チームとモビスター・ヤマハMotoGPのワークスチームと,モンスター・ヤマハ・テック3とアスパー・チームのサテライトチームを除く10チームが参加しています。チーム・スズキ・エクスター,レッドブル・KTM・ファクトリー・チーム,オクト・プラマック・レーシング,アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニが3日間にわたって行う予定になっていますが,その他のチームは2日間の予定になっています。前回のオフィシャルテストでは,ケガで欠場しているエストレラ・ガルシア0,0マークVDSのT.ルティの代役としてA.マルケスが参加しましたが,今回も彼が同じ立場で参加しています。今回はレプソル・ホンダ・チームが参加していませんから,そのマルケスにはアドバイザー的立場で今シーズンのチャンピオンで実兄でもあるM.マルケスが駆けつけています。また,HRCのテストライダーで,今季JRRのJSB1000クラスで見事チャンピオンに輝いた高橋巧も参加しています。テスト初日である22日では,前回のオフィシャルテストで体調不良により初日を欠場したチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネが,その遅れを挽回するかのように走行してトップタイムをマークしました。チームメイトであるA.リンスは,初日は走行せず,代わりにテストライダーであるS.ギュントーリが走行しています。2番手タイムは,トップから1000分の57秒遅れでLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローがマークしました。来季から最高峰クラスにステップアップし,クラッチローのチームメイトとなる中上貴晶は,84周走行して9番手タイムでした。3番手タイムをマークしたのは,今シーズン惜しくもタイトル獲得ならなかったドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。 昨日行われた2日目の走行も,初日に続いて好天の中での走行となりました。初日来季型のプロトタイプマシンを駆って3番手タイムだったドビツィオーゾが,この日はさらにタイムアップを果たしてトップタイムをマークしました。この日彼がマークしたタイムは,非公式ながらコースレコードを上回るものでした。彼のチームメイトであるJ.ロレンソは,この日の3番手タイムで今回のテストを終えています。2番手タイムをマークしたのは,この日最多周回数をこなしたクラッチローで,来季型プロトタイプマシンを駆って2日間とも2番手タイムとなりました。チームメイトとなる中上貴晶は,この日も今季型マシンを駆ってMotoGPクラスマシンへの習熟に専念し,12番手タイムで2日間の走行を終えています。 |
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2017/11/23(木) ☆あと3(F1) ○既に今シーズンのチャンピオンとしてメルセデスAMGのL.ハミルトンに決まったF1ですが,あとは明日から開幕する最終戦アブダビGPを残すのみとなっています。来季への動きもいろいろ決定していることがあり,例えばホンダ製PUが今シーズン限りでマクラーレンとの関係を絶ち,来季からトロロッソへと供給先が替わります。ドライバーについてもほとんどが決まっていて,最上位チームは残留するドライバーばかりで,大きな話題となるような動きはありません。もちろん,昨日もお伝えしたように,トロロッソのように全くドライバーが変わるというようなチームもあります。また,まだ決定していないチームもあり,F1のシートはあとウィリアムズの1つと,ザウバーの2つの残り3つとなっています。ここでは,現在発表されているまでのドライバーラインナップを整理しておきたいと思います。 |
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2017/11/22(水) ☆兼任はなし(F1) ○既にご存知のように,今シーズン限りでマクラーレンとホンダのタッグは解消され,来季からそのホンダ製PUはトロロッソへ供給することになっています。トロロッソ・ホンダとしてスタートを切る同チームですが,先週その新たなスタートを切るマシンのドライバーが発表されました。そのドライバーとは,今季既に同チームから出場しているP.ガスリーと,前年のWECチャンピオンの一人であるB.ハートレーです。ガスリーはレッドブルのジュニアドライバーである21歳のフランス人ドライバーで,もう一人のハートレーは,ガスリーと同じくジュニアドライバーとしてレースで活躍する28歳のニュージーランド人ドライバーです。どちらも今季F1に部分的に出場していますが,メインはガスリーが日本のSF,ハートレーはWECでした。ということで,どちらもF1ではほぼルーキードライバーということになります。ハートレーについては,今季も所属したのが今季限りで撤退するポルシェですが,そのポルシェとの契約は継続するとのことです。ただ,WECシリーズにフル参戦することはなく,PR活動や記念式典などレース外での活動が中心になるようです。 |
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2017/11/21(火) ☆初テスト(WEC) ○来季もマクラーレンからフル参戦することが決まっているF.アロンソですが,既に達成しているF1モナコGP制覇と,世界3大レースであるルマン24時間耐久レースとインディ500マイルレースをを制覇することが彼にとって大きな目標になっていることは周知の事実です。そして,その一環として,今季のモナコGPを欠席してまでインディ500に参戦しています。残念ながら最終的にはリタイアに終わってしまいましたが,レース途中ではトップを走行する活躍を見せ,その可能性の高さを示しました。そのアロンソが,ルマン制覇の流れの一環として,日曜日(16日)に行われた同大会が組み込まれているシリーズである世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストに,トヨタのLMP1カーである『TS050 HYBRID』を駆って参加しました。全部で113周したアロンソですが,タイム的には参加者中2番手でした。ただ,トヨタのテクニカルディレクターを務めるP.バセロンによると,今回の走行は速いタイムを狙っていたわけではなく,実際ほぼ満タンの状態で走行を続けていったようです。来季のWECのスケジュールは,F1のスケジュールとダブりはなく,今年のF1モナコGPの時のように,WECのレースに参加するためF1のいずれかの大会を欠場する必要がありません。ただし,来季のF1は,今年より1戦増えていてその分タイトなレースカレンダーになっていますから,ルマンにも参戦するとなると,6月から7月にかけて5週連続レースという事態が待っています。とはいえ,3大大会制覇という目標を達成するには,1年でも早く出場しておく方が正解です。果たしてアロンソがどのような結論を下すのか,しばらくは目が離せそうにありません。なお,今回はトヨタのマシンを駆って走行しましたが,それが即トヨタからの参戦とはならないようです。来季のマクラーレンは,ルノー製のPUを使用することになります。今年はホンダのPUを使用していて,インディ500はそのホンダユーザーの1つのチームから佐藤琢磨のチームメイトとして参戦して何ら問題ありませんでした。ルノーはご存知のように日産と同じ系列ですから,トヨタに所属するというのは支障が出てきます。この点をどうクリアし,どこから参戦するのかも注目となります。 |
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2017/11/16(木) ☆チャンピオンが(MotoGP) ○シーズン終了後最初のオフィシャルテスト最終日の走行が,最終戦の会場であるサーキット・リカルド・トルモで行なわれました。この日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンのチャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。この日マルケスがマークしたタイムは,2日間を通しての最速タイムとなり,恒例のこのテストでマルケスが総合トップタイムをマークしたのは,一昨年以来2年ぶりとなります。この日の2番手タイムをマークしたのは,この会場で行われた最終戦バレンシアGPの勝者であるD.ペドロサで,2日目はレプソル・ホンダ・チームのワンツーとなりました。この日のペドロサのタイムは,総合では4番手となります。3番手タイムをモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコがマークし,総合では初日のタイムで3番手となりました。初日は2人揃って体調不良によって走行を見合わせたスズキワークスであるチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネとA.リンスですが,この日は2人とも走行可能となって,それぞれ総合9番手,総合14番手タイムでした。LCRホンダ・イデミツから最高峰クラスへステップアップする中上貴晶は,この日17番手,2日間総合18番手タイムで今回のテストを終えています。エストレラ・ガルシア0,0マークVDSから参戦予定のT.ルティがケガにより今回のテストをキャンセルしていますが,その代役として走行したJSB1000クラス王者の高橋巧は,前日よりタイムを下げてこの日の21番手タイムでした。来季に向けた最初のテストはこの日で終了しましたが,チームによって場所などの違いはありますが,ほとんどのチームが来週プライベートテストを実施する予定になっています。最高峰クラスに代わって,今日からは中・軽量級クラスのオフィシャルテストが同地で行われる予定です。 |
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2017/11/15(水) ☆今年も(MotoGP) ○最終戦が終了して,チーム及びライダーは最終戦の地であるサーキット・リカルド・トルモに延滞し,恒例となっているシーズン後最初のオフィシャルテストが行なわれました。このテストは,来季に向けてのものとなっていて,ライダーは来季所属するチームのマシンを駆ってのテストとなっています。2日間にわたって行われる今回のテストですが,その初日の走行はドライコンディションの中で行われ,ランク3位でシーズンを終了したモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスが,昨年型のマシンを含めた色々なシャーシや来季型のエンジン等を試しながらトップタイムをマークしました。昨年のこのテストでは,初めてヤマハのマシンを駆っていきなりトップタイムをマークするというデビューを果たしたビニャーレスでしたが,今年も彼がトップタイムをマークして始まっています。そのビニャーレスからコンマ2秒遅れで2番手タイムだったのは,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコでした。最高峰クラスルーキーシーズンとなった今シーズンのザルコでしたが,昨年型のマシンを駆ってシーズンに臨み,大会によってはヤマハのワークスライダーの成績を上回るレースを展開する活躍を見せ,ランク6位につけると共に,ルーキーライダー及びインディペンデントチームライダーのタイトルを獲得しています。3番手タイムをマークしたのは,2年連続チャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。この日のマルケスは,今季型マシンと来季型のプロトタイプマシンを乗り換えながらの走行だったようです。来シーズンは3人のルーキーライダーが入ることになりますが,その内の2人のライダーが今回参加しています。その2人とはLCRホンダ・イデミツの中上貴晶とエストレア・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデリです。いずれもホンダのサテライトチームからの参戦となりますが,両者とも今季型のRC213Vを駆っての走行でした。初日は,中上が17番手,モルビデリが18番手で走行を終えています。もう一人のルーキーライダーであるエストレア・ガルシア0,0マークVDSのT.ルティは,ご存知のようにケガで最終盤のレースを欠場していますし,今回も欠場しています。そのルティの代役として,HRCのテストライダーで,今季JRRのJSB1000クラスで悲願のチャンピオンを獲得した高橋巧が参加していて,初日は転倒を喫したものの,中上,モルビデリに続く19番手タイムでした。 |
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2017/11/14(火) ☆開催地決定(MotoGP) ○レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスのチャンピオン獲得で終了した今シーズンのMotoGPですが,今日からは恒例の来季に向けたオフィシャルテストが最終戦の地であるサーキット・リカルド・トルモで行われる予定になっています。それを前に,来シーズンの開催日程の暫定版が国際モーターサイクリズム連盟(FIM)から発表されました。同日程は,9月に同じく暫定版が発表されていましたが,その時は第12戦に組まれているイギリスGPの開催地が未定になっていました。同GPの開催地については,シルバーストーンをはじめ,ドニントンパーク,サーキット・オブ・ウェールズなどが候補に挙がっていましたが,先日MotoGPを主催するDORNAとシルバーストーン・サーキットとが合意に達し,2020年までイギリスGPを開催することが決まっていました。今回の発表は,それを受けて前回未定だったイギリスGPの開催地の欄にシルバーストーン・サーキットが入りました。その他の日程については,9月の発表と変更はありません。今回発表された日程は,以下の表のようになっています。なお,今回もまだ暫定ですので,今後変更される可能性が残されています。 |
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☆体制発表(MotoGP) ○世界で活躍できるアジア人ライダーの発掘と育成を目指して発足したのがホンダ・チーム・アジアですが,同チームの来季の体制について昨日発表がありました。同チームは,Moto2クラスには『イデミツ・ホンダ・チーム・アジア』として,Moto3クラスへは『ホンダ・チーム・アジア』としてフル参戦していますが,来季も同様のチーム名で臨むことになります。今回の発表で注目となることの1つが,チーム監督についてでしょう。チーム発足以来ずっと元GPライダーで,最高峰クラスにおいてランク2位にまで上り詰めた経歴のある"タディー"こと岡田忠之が監督を務めてきました。今回の発表によると,HRCのテストライダーで,今シーズンはケガで欠場したJ.ミラーの代役として日本GPにエストレア・ガルシア0,0マークVDSから参戦した青山博一が来季から務めることになりました。ライダーについては,中上貴晶がMotoGPクラスにステップアップして"LCRホンダ・イデミツ"からフル参戦することになっているため,その空いたシートに今季テルルSAGチームからMoto2クラスにフル参戦した長島哲太が座ることになりました。他のライダーについては,今季と変わりません。なお,具体的な体制は,以下の表のようになっています。 |
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2017/11/13(月) ☆2年連続(MotoGP) ○今シーズンの最終戦となる第18戦バレンシアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったサーキット・リカルド・トルモで行なわれました。唯一最終戦にタイトル決定が持ち込まれたMotoGPクラスは,ランクトップに立っているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがポールからスタートし,オープニングラップはそのマルケスが制しました。しかし,2周目には2番グリッドからスタートしたモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコがトップに浮上し,この2台がしばらく競り合う状況となりました。軽い体重を活かしてロケットスタートと得意とするレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサは,5番グリッドから好スタートを切って一気に3番手まで浮上していました。逆転タイトルを狙うドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾは,トップ3から離れた位置でチームメイトであるJ.ロレンソとバトルをしていました。チームからはロレンソに対してドビツィオーゾを前に出すよう指示していましたが,ドビツィオーゾは優勝するしかチャンピオンの可能性がなく,この流れではそれが不可能なこともあってか,そのサインを受け入れずにそのまま走行を続けました。マルケスとザルコとのトップ争いが続く中,23周目にマルケスがトップを奪いましたが,その後にコースオフを喫してしまい,ドビツィオーゾの後ろまで順位を下げました。ところが,次の周に前を行くロレンソが転倒,ドビツィオーゾがコースオフの後転倒というまさかのアクシデントとなり,マルケスは自動的に3位に浮上しました。ドビツィオーゾは,何とか復帰したものの,そのままピットに戻ってリタイアとなりました。しばらくトップに立っていたザルコでしたが,母国GP制覇に燃えるペドロサが最終ラップ直前にペドロサがトップに浮上すると,最後までその座を守りきって今季2勝目を母国GPで飾りました。3位にマルケスが入り,2年連続チャンピオンを獲得すると共に,これは最高峰クラスで4回目のタイトルとなります。今回の結果により,ホンダワークスはライダー,コンストラクター,チームの3つの部門でタイトルを獲得しています。また,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが5位に終わったことから,優勝したペドロサはロッシを抜いてランク4位に浮上しています。 Moto2クラスは,ここまで2連勝を挙げているレッドブルKTMアジョのM.オリベイラが,4番グリッドからスタートすると徐々にポジションを上げていきました。そして,残り6周となったところでトップに立つと,あとは独走状態に持ち込んでトップでチェッカーを受け,シーズン最終盤を3連勝で終えました。トップから2秒以上遅れましたが,2位には今シーズンのチャンピオンであるエストレア・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデリが入っています。前戦で2位表彰台に立っているレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが3位に入り,最終盤ではKTM勢の速さが目立っていました。日本人勢ですが,来季からMotoGPにステップアップするため,これがMoto2クラス最後のレースとなるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,最後までトップ争いから遠いところでの走行となり,最終的にトップから18秒以上離された7番手でチェッカーを受けています。その中上が抜けるシートに来季から座ることが決まっているテルルSAGチームの長島哲太は,ポイント圏内を走行中の13周目に転倒を喫してしまい,復帰はしたものの最下位となる26番手で最終戦を終えています。 Moto3クラスは,ポールからスタートしたデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,好スタートを切ってホールショットを奪うと,あとは順調に後続との差を広げて独走でトップチェッカーを受け,参戦50戦目にして自身初の勝利を収めました。今シーズンのチャンピオンを決めているレオパード・レーシングのJ.ミルは,3位を走行していた3周目に,前を行くマシンが転倒したため,これを避けようとコースオフを喫して大きく順位を下げました。ところが,19番手の位置から堅実に順位を回復していき,最後は2位まで回復して最終戦を終えました。3位には,8番グリッドからスタートしたプラチナム・ベイ・リアル・エステートのM.ラミレスが入っています。日本人ライダー勢ですが,そのトップに立ったのは,何と今季レッドブルMotoGPルーキーズ・カップでチャンピオンを獲得し,ワイルドカード参戦を手に入れたアジア・タレント・チームの真崎一輝の10位でした。SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が11位,SICレーシング・チームの佐々木歩夢が13位でポイントを獲得しましたが,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡は24位で最終戦を終えています。 これにより今シーズンのレースは全て終えましたが,チームトラいっダーはそのまま現地に延滞し,今度は恒例となっている来季に向けてのテストが開かれる予定になっています。 |
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☆初優勝&初タイトル(SGT) ○今季最終戦の決勝レースが,好天に恵まれ,多くの観客が訪れたツインリンクもてぎで行なわれました。タイトル獲得に5台のマシンに可能性のあったGT500クラスは,スタート前に行われるローリングスタートで,最終コーナーにさしかかった際,ポールスタートの松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rと,2番手スタートの大嶋和也&A.カルダレッリ組のWAKO'S 4CR LC500とがまさかの接触をするというアクシデントに見舞われてしまいました。GT-Rの方は,その後も順調に走行できたものの,LC500の方には何らかの影響があったようで,その後徐々に順位を下げていってチャンピオン争いから脱落してしまいました。接触の影響が心配されたMOTUL AUTECH GT-Rでしたが,予選の時と同じく速いペースを刻んで後続との差を広げていきました。前からスタートしたWAKO'S 4CR LC500が脱落したのに伴い,難なく2位に浮上したランクトップをいく平川亮&N.キャシディ組のKeePer TOM'S LC500は,トップから話されてしまいましたが,このままの順位で行けばタイトル獲得が可能となりますので,無理して追う必要が無く,後続との差に気をつければ良い状況になっていました。その後続には,立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO LC500が浮上してきましたが,順位の変動は最後まで起こらず,このままのトップ3の順でチェッカーとなりました。これにより,まずトップでチェッカーを受けたMOTUL AUTECH GT-Rは,同チームとして,そしてGT-R陣営として今季初優勝を飾りました。また,2位でチェッカーを受けた平川亮&N.キャシディ組は自身初となるタイトルを獲得しました。TOM'Sチームとしては,2009年に脇坂寿一&A.ロッテラー組がタイトルを獲得して以来となります。 GT300クラスは,ポールからスタートした谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク AMGがスタートからトップの座を守りました。そして,早めにピットに入る作戦を採ったのですが,これが裏目に出てしまい,ピットインのタイミングをを延ばした黒澤治樹&蒲生尚弥組のLEON CVSTOS AMGと,高木真一&S.ウォーキンショー組のARTA BMW M6 GT3とが終盤に入ってトップ争いを演じる結果となってしまいました。2台のバトルは,ARTAが先行していたものの,最終盤に入ってLEONがトップに浮上し,見事トップでチェッカーを受けました。結果的にピット作戦が失敗だった谷口信輝&片岡龍也組でしたが,3位でチェッカーを受けて,レースでは思わぬ結果となりましたが,シーズンでは見事ドライバー,チーム共にチャンピオンを獲得する結果となりました。 |
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☆逆転(F1) ○第19戦ブラジルGPの決勝レースが,好天に恵まれたインテルラゴス・サーキットで行なわれました。2番グリッドからスタートしたフェラーリのS.ベッテルは,好スタートを切ってポールスタートしているメルセデスAMGのV.ボッタスを逆転してトップに立ちました。その後,後続でいくつもアクシデントが発生してセーフティーカーが導入される事態が起きたりしましたが,ベッテルは最後までその順位を守り抜き,逆転で今季5勝目を飾りました。3位には,チームメイトのK.ライコネンが入っています。前日に行われたQ1でクラッシュしてしまい,まさかのQ1脱落となった今シーズンのチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは,ピットスタートを選択しています。スタートしてからはその速さを遺憾なく発揮して徐々にポジションアップを果たし,最後は何と4位まで順位を上げてチェッカーとなっています。マクラーレン・ホンダ勢は,ポイント圏内での走行を続けていき,最後は8位でチェッカーを受けて見事ポイントを獲得しています。チームメイトのS.バンドーンは,残念ながらリタイアとなっています。 |
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2017/11/12(日) ☆転倒するも(MotoGP) ○最終戦バレンシアGPの予選が,好天に恵まれたサーキット・リカルド・トルモで行なわれました。MotoGPクラスは,ランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,1回目のアタックで最速タイムを刻んでタイミングモニターのトップに立ちました。そして,2回目のアタックを開始したものの,その直後に転倒を喫してしまい,急いでピットに戻ってマシンを乗り換えましたが時間オーバーとなってタイムを更新することができませんでした。ところが,最後まで彼のタイムを更新するライダーが現われず,マルケスが今季8回目のポールを獲得しました。2番グリッドをモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコが獲得し,ワークスライダーが苦戦する中,今回もヤマハ勢最速になっています。3番グリッドをチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネが獲得し,これは彼にとって開幕戦以来の1列目からのスタートとなります。 Moto2クラスは,エストレア・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが最速タイムを刻み,今季3回目となるポールを獲得しました。これにより,母国GPにおいてマルケス兄弟がポールシッターとなっています。今シーズンのチャンピオンを決めているF.モルビデリが2番手タイムをマークし,エストレア・ガルシア0,0マークVDS勢のワンツーとなっています。3番グリッドを獲得したのは,予選で今季好調な走りをしばしば見せているイタルトランス・レーシング・チームのM.パッシーニでした。ステップアップにより今回がこのクラス最後の予選となったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそコンマ4秒遅れの7番手タイムでした。来季はその中上が抜けるシートに座ることになっているテルルSAGチームの長島哲太は,17番手タイムで予選を終えています。 Moto3クラスは,デル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,サーキットベストを更新する速さを見せてトップタイムをマークし,今季9回目となるポールを獲得しました。今シーズンのチャンピオンをいち早く決めているレオパード・レーシングのJ.ミルは,トップからコンマ445秒とやや差をつけられて2番グリッドを獲得しています。フリー走行で総合2番手タイムと速さを見せていたRBA BOEレーシング・チームのG.ロドリゴが,ミルからおよそコンマ1秒遅れで3番手タイムでした。日本人ライダー勢ですが,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が4番グリッドを獲得し,これはこれまでの自身最高位となります。さらに,SICレーシング・チームの佐々木歩夢が,こちらも自己ベスト更新となる7番グリッドを獲得しています。今季レッドブルMotoGPルーキーズ・カップを制して今大会にワイルドカード参戦しているアジア・タレント。チームの真崎一輝は,フル参戦ライダーであるホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡の20番手を上回る18番手タイムで予選を終えています。 |
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☆逆の順で(SGT) ○今シーズンの最終戦となる第8戦の予選が,ドライコンディションのツインリンクもてぎで行なわれました。この最終戦では,これまでリザルトに応じて加算されてきたウェイトを下ろすことができ,ノーハンデでの走行をすることができます。GT500クラスは,最終アタックをする中でランク2位につけている大嶋和也&A.カルダレッリ組のWAKO'S 4CR LC500がトップタイムをマークし,その次にランクトップをいく平川亮&N.キャシディ組のKeePer TOM'S LC500がつけ,トヨタ勢がフロントローを独占するかと思われました。ところが,その直後にランク3位につけている松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rが,これまでのコースレコードをコンマ2秒弱更新する圧倒的な速さを見せて見事最終戦のポールを獲得しました。今回の予選順位は,ちょうどランクトップ3を逆にした順になっていて,ポイント的にどのチームにもチャンピオンを獲得する可能性を残しているだけに,今日行われる予定の決勝レースに期待を持たせるものとなりました。 GT300クラスは,高木真一&S.ウォーキンショー組のARTA BMW M6 GT3が,コースレコードを更新する走りを見せてトップに立ちました。ところが,そのタイムをさらに上回るマシンがその後に現われました。それは,ランクトップで最終戦を迎えている谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク AMGでした。それ以後はそのタイムを更新するマシンは現われず,ランクトップが今日行われる決勝レースをポールからスタートすることになりました。3番グリッドは,黒澤治樹&蒲生尚弥組のLEON CVSTOS AMGが獲得しています。 |
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☆今季初(F1) ○第19戦ブラジルGPの予選が,セッション最終盤に雨が降り始めましたが,ほぼ全ての時間がドライコンディションとなったインテルラゴス・サーキットで行なわれました。前日のフリー走行で総合トップタイムだった今シーズンのチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは,当然ポール争いに絡んでくるものと思われていました。ところが,Q1のセッション開始早々にアタックラップに入ったところで姿勢を乱してコースオフし,マシンの左側をウォールにクラッシュしてしまいました。マシンは走行できないほど損傷してしまい,何と今季彼自身初となるQ1での脱落となりました。波乱の幕開けで始まった予選を制したのは,ハミルトンのチームメイトであるV.ボッタスでした。彼が最速タイムを刻むまではフェラーリのS.ベッテルがタイミングモニターのトップに立っていたのですが,最後の最後で逆転してのポール獲得でした。K.ライコネンが3番グリッドを獲得し,フェラーリ勢が2,3番手独占となっています。マクラーレン・ホンダ勢ですが,F.アロンソがQ3進出を果たし,7番手タイムをマークして予選を終えています。レッドブルのd.リカルドがペナルティによりグリッド降格が決まっていますので,決勝レースは6番グリッドからのスタートとなります。S.バンドーンは,Q2突破がならず,13番手タイムで予選を終えています。 |
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2017/11/11(土) ☆シーズン初(MotoGP) ○今シーズンの最終戦となるバレンシアGPがサーキット・リカルド・トルモで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。唯一まだチャンピオンが決まっていないのがMotoGPクラスですが,その初日の総合トップタイムをマークしたのは,今シーズンからドゥカティのワークスライダーとしてフル参戦しているドゥカティ・チームのJ.ロレンソでした。ロレンソが初日総合トップタイムをマークしたのは,昨年のこの大会以来ですので,もちろん今季初となります。総合2番手タイムをマークしたのは,最終盤に入ってなかなか優勝争いに絡むことができていないレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサで,母国GPでようやくトップ2に食い込む走りを展開することができています。そして,総合3番手タイムをマークしたのが,この大会で逆転タイトルを狙ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。チャンピオン争いのライバルとなるランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,終盤自身最速タイムを刻んだ直後に転倒を喫してしまってさらなるタイムアップをすることができず,総合5番手タイムで初日を終えています。 Moto2クラスは,前戦の勝者であるレッドブルKTMアジョのM.オリベイラが両セッション共にトップタイムをマークし,2戦連続初日総合トップタイムとなりました。トップからわずか1000分の57秒差で総合2番手タイムとなったのが,V.ロッシの所有チームであるスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアでした。前戦で2位表彰台を獲得しているレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,2回のセッション共に3番手タイムをマークし,総合でも3番手でした。来季MotoGPクラスへステップアップが決まっているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶は,トップからおよそコンマ3秒遅れの総合6番手タイムでした。来季中上がステップアップすることでその空いたシートに座ることが決定しているテルルSAGチームの長島哲太は,総合26番手タイムで初日を終えています。 Moto3クラスは,デル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが2番手タイムにおよそコンマ4秒近い差をつけて総合トップタイムをマークし,これは自身今季初の初日総合トップタイムとなります。その総合2番手タイムをマークしたのは,今季チャンピオンを決めているF.モルビデリのチームメイトであるエストレア・ガルシア0,0マークVDSのA.カネトでした。総合3番手タイムは,RBA BOE・レーシング・チームのJ.ゲバラでした。フル参戦日本人ライダー勢は,来季チーム移籍が決まっているSICレーシング・チームの佐々木歩夢が総合5番手と好タイムをマークし,来季も同じチームからフル参戦することが決まっているホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生は,それぞれ総合16番手,総合20番手タイムでした。なお,今大会にはMotoGPへの登竜門に位置する"レッドブルMotoGPルーキーズ・カップ"でチャンピオンを獲得した真崎一輝が緊急ワイルドカード参戦していて,初日はフル参戦日本人ライダーの内の2人を上回る総合11番手で初日を終えています。 |
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☆今回も(F1) ○既に前戦で今シーズンのチャンピオンが決まっているF1ですが,その第19戦ブラジルGPがインテルラゴス・サーキットで開幕し,2回のフリー走行が行なわれました。この日のインテルラゴスは,午後から行われる予定のフル-走行2で雨の確率が上がっていましたが,中盤過ぎにコースの一部で雨がぱらついたものの,終日ドライタイヤでの走行となりました。初日総合トップタイムをマークしたのは今シーズンもチャンピオンとなったメルセデスAMGのL.ハミルトンで,この日の2回の走行共にトップタイムでした。V.ボッタスが総合2番手タイムをマークし,初日はメルセデスAMG勢のワンツーとなりました。レッドブルのD.リカルドが,今シーズンのランク2位を決めているフェラーリのS.ベッテルを押さえて総合3番手タイムをマークしています。マクラーレン・ホンダ勢ですが,F.アロンソが総合10番手に食い込み,S.バンドーンは総合13番手と,両者共にいい位置につけて初日を終えています。 |
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2017/11/10(金) ☆エントリーリスト(MotoGP) ○今日から最終戦バレンシアGPが開幕し,そこで唯一まだチャンピオンが決まっていないMotoGPクラスのタイトルを誰が獲得することになるのか決まることになります。それを前にして,国際モーターサイクリズム連盟(FIM)から各クラスのエントリーリストの暫定版が発表されました。それによると,来季のMotoGPクラスは,どのチームも2台体制となり,12チーム24名のライダーがフル参戦することになります。マシンの内訳ですが,日本メーカー勢は,ホンダが6台,ヤマハが4台,スズキが2台となっています。イタリアンメーカー勢は,ドゥカティが8台,アプリリアが2台となっています。そして,今シーズンから最高峰クラスでもフル参戦を開始したオーストリアメーカーであるKTMは,今シーズンと同じくワークスチームだけの2台となっています。ライダーとしては,何といっても私たち日本人ファンにとっては中上貴晶のステップアップが注目です。中上以外のステップアップライダーは,全て中上と同じくMoto2クラスからで,チャンピオンを獲得したF.モルビデリをはじめ,T.ルティ,X.シメオンの合計4名のルーキーライダーということになります。 なお,具体的なエントリーは以下の表のようになっていて,確率は低いものの,今回のは暫定版ですから変更となる可能性があります。 |
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2017/11/09(木) ☆ホンダで?(F1&SGT) ○Sky Sportsなどの報道によると,今シーズン限りでJ.バトンとマクラーレンF1チームとのドライバー契約が終了することになりそうだということです。2010年からマクラーレンに所属してきたバトンは,昨シーズン限りでレギュラーF1ドライバーから撤退し,今シーズンからはチームアンバサダー及びリザーブドライバーとしてチームに残留していました。そのため,F.アロンソがインディ500に出場した際には,代役としてそのインディ500と日程が重なったモナコGPに出場しました。バトンとマクラーレンとの契約は来シーズンまで残っていて,チームとの話し合い次第では,再びレギュラードライバーに復帰する可能性も残されていました。しかし,来季のマクラーレンは,既に今季所属しているアロンソとS.バンドーンがレギュラードライバーとして残留することが決定していますし,先日テスト&リザーブドライバーとしてマクラーレンのジュニアドライバーであるR.ノリスを採用することが発表されていました。こうした状況を受け,チームからの正式発表はありませんが,どうやらバトンは何らかの立場でチームとの関係性を継続するようですが,ドライバーとしてはフリーな立場になるようです。そのバトンですが,今シーズン「鈴鹿1000q」にスポット参戦したSGTへ来季からフル参戦するのを検討していることを自身が明らかにしていますし,その可能性がかなり高いことは間違いないでしょう。来季のマクラーレンとの関係性がどうなるかで,そのバトンがSGTに参戦する際に大きな影響を与えることになります。というのは,マクラーレンは今シーズン限りでホンダとの契約を終了し,来季からはルノーと契約することになりました。今シーズンは,マクラーレンがホンダと契約していましたから,SGTでホンダのマシンを駆ることは当然だったわけです。しかし,もしバトンがホンダとの関係を解除したマクラーレンとのドライバー契約を来季も延長した場合,彼はホンダのマシンを駆ることができないことになります。そして,マクラーレンが新たに契約したルノーと同じ傘下にあるのが日産ですから,彼がSGTに参戦した場合,日産のマシンであるGT-Rを駆ることになります。バトンとホンダとの関係性の深さは周知の事実ですから,今回のマクラーレンとの契約解除話は,来季バトンがNSX-GTを駆ってSGTにフル参戦するという話がさらに現実味を帯びてきたのを意味することになります。 |
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2017/11/08(水) ☆参戦体制(MotoGP) ○イタリアのミラノにおいて開催されているEICMA(ミラノショー)の会場において,ホンダが来シーズンの2輪モータースポーツ活動の参戦体制について発表を行いました。それによると,MotoGPクラスに関しては,既に発表があった陣容で臨むことになります。その中で一番の注目となるのは,ここまでMoto2クラスで戦ってきた中上貴晶がついに最高峰クラスへステップアップすることでしょう。チームは,最高峰クラスへチームとしてステップアップして以来ほとんどのシーズンで1台体制で臨んでいるLCRホンダです。チームメイトは,同チームからフル参戦しているC.クラッチローです。ワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームに関しては,昨シーズン中に2年契約がM.マルケス,D.ペドロサ共に結ばれていますから,来季は同じ顔ぶれで臨むことになります。ただ,来シーズンで2人とも契約が切れることになりますから,果たしてさらなる契約延長になるのか,それとも新たなライダーを起用することになるのか,大きな注目になることは間違いありませんね。今季ライダー,コンストラクターの両方でチャンピオンを決めているMoto3クラスに関しては,2018年型のワークスマシンであるNSF250RWを7チーム13台供給し,その中には,今シーズンと同様に鈴木竜生,佐々木歩夢,鳥羽海渡の3名が含まれています。 その他のカテゴリーで気になる点があり,それは市販車ベースのマシンで争われているスーパーバイク世界選手権(SBK)です。今シーズンのホンダは,今年市販が始まった新型のCBR1000RRを投入して,レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームからN.ヘイデン&S.ブラドルの2人で臨むことになりました。しかし,ご存知のようにヘイデンさんがトレーニング中に不慮の事故に遭い,シーズン半ばで帰らぬ人となってしまいました。ブラドルについては,レース中のケガにより最終盤は欠場する事態になってしまいました。投入間もないマシンだけに,かなり苦労しながらの参戦だったと思いますが,そうした予期せぬ状況も加わって,大きなレース結果を得ることができないままシーズンを終了しています。そうした状況の中での今回の発表ですが,ライダーについては,新たにL.キャミアを起用することになりました。そのキャミアは,今シーズンMVアスグタ・レパルト・コルセからSBKに参戦していました。もう一人のライダーについてですが,通常ですとブラドルの名前が出ているはずなのですが,今回の発表ではTBA("To be announced"の略で,「後日発表」の意味を表します。)となっています。果たして誰がそのシートに収まるのかが気になるところですが,私としては,ぜひ今シーズンJRRのJSB1000クラスでチャンピオンを獲得し,シーズン中ではSBKに代役参戦してポイントを獲得する走りを見せた高橋巧が世界戦にステップアップさせて欲しいなと思います。以前のJRRは,世界へのステップアップカテゴリーとしての存在がありましたが,現在はほぼそうした点が見られずにいます。実際,ヤマハの中須賀克行は,どんなに連続して最高峰クラスチャンピオンを獲得しても,ワイルドカードや代役参戦としてしかMotoGPに参戦できていません。もちろんヤマハとしての戦略がある結果ではあると思いますが,レースファンとしては残念で仕方ありません。、ディフェンディングチャンピオンとしてJRRに臨むことは大事ですが,JRRの活性化のためにステップアップの道筋を作っていってほしいものです。 なお,具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。ただ,ロードレース以外について発表があったり,Moto3クラスは17名全ての発表があったりしていますが,MotoGP,SBK以外は割愛すると共に,Moto3クラスについても日本人ライダー関連のみの紹介とさせてもらいます。 |
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2017/11/07(火) ☆今度は(F1) ○11月4日(土)にウィリアムズ・マルティニ・レーシングから発表があり,今シーズン同チームからフル参戦しているF.マッサが今シーズン限りでF1から引退することになりました。マッサの引退に関しては,ご存知のように昨シーズン一旦発表されていました。ところが,昨年のチャンピオンであるメルセデスAMGのN.ロズベルグが突然引退を発表し,急遽その空いたシートにウィリアムズから継続してフル参戦することになっていたV.ボッタスが座ることとなり,マッサは引退を撤回するという事態に発展して今シーズンを迎えていました。来季のウィリアムズは,もう一人のフル参戦ドライバーであるR.ストロールは残留がほぼ確実視されていますが,もう1つのシートについては,マッサが残留するのかそれとも他のドライバーを採用するのかが注目となっていました。そのような中でマッサの引退が発表されたということで,新たなドライバーを採用する流れが選択されたことになります。マッサの抜けたシートに誰が座ることになるのかは今回発表されませんでしたが,現段階で噂に上っているのは,ラリーのレース中の大怪我により障がいを抱え,ドライバー生命が危うい状況になりながら,不屈の精神で復活を遂げてきている元f1ドライバーのR.クビサをはじめ,P.ディレスタ,D.クビアト,P.ウェーレインの面々です。誰が座るのかはともかく,今回引退することになったマッサは,現在こそウィリアムズのドライーを務めていますが,2006年から2013年までの長期にわたってフェラーリのドライバーを務めていました。その中では,王者M.シューマッハのチームメイトとして彼を支える役目を果たすこともありました。また,2008年シーズンでは,L.ハミルトンと激しいチャンピオン争いを展開しましたが,惜しくもランキング2位に終わり,これが彼にとってのベストシーズンとなりました。2014年シーズンからウィリアムズに所属して現在に至っています。次は彼にとっての母国レースであるブラジルGPですが,間違いなく緑と黄色を基調としたブラジルカラーで大きな声援を受けることになるでしょうね。 |
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2017/11/06 ☆逆転タイトル(JRR) ○最終戦MFJ-GPの決勝レースが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。JSB1000クラスは2レース制で行われ,レース1が8周,レース2が20周という周回数で行われました。まず8周という超スプリントレースとなったレース1でしたが,ウォームアップランでコース上にマシンが止まってしまったためディレイとなり,1周減算の7周とさらに少ない周回数でのレースとなりました。ポールからスタートしたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は,やや出遅れた感はあったものの,ホールショットを奪うと早い段階で後続との差を広げていき,単独走行となりました。結局2位に4秒近い差をつけて独走で今季4勝目を挙げました。4台による2位争いは,逆転タイトルを狙うMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの高橋巧が,残り2周となったところで2位に浮上するとそのポジションを守り抜きました。この大会をランクトップで迎えたヨシムラスズキMOTULの津田拓也はペースが上がらず8位でのチェッカーとなり,高橋がこの段階でランクトップに立ちました。3位には,最終ラップの最終コーナーでYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が入っています。レース2でもポールからスタートしたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行でしたが,好スタートを切ってホールショットを奪ったのは,レース1でランクトップに立ったMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの高橋巧でした。20周と長丁場のため無理に前に出る必要がなく,しばらく高橋がトップを守っていましたが,終盤に入ってYAMAHA FACTORY RACING TEAMの2人が高橋を交わしてワンツー体勢を築きました。中須賀はトップを最後まで守り今季5勝目を挙げて最多勝を獲得しましたが,野左根は残り2周となったところでコースオフを喫して2位争いから脱落。ファイナルラップで高橋が2位に浮上してそのままチェッカーとなりました。3位には,Kawasaki Team GREENの渡辺一馬が入っています。この結果,高橋がレース1で躍り出たランクトップの座を守り,自身初となるチャンピオンに輝きました。また,今年デビューとなったCBR1000RRにとっても,デビューイヤーでのチャンピオンマシンとなりました。 唯一チャンピオンが決まっているJ-GP2クラスは,ポールからスタートしたMOTO BUM HONDAの榎戸育寛がトップに立ちましたが,7周目に転倒を喫してリタイアとなりました。その後3台によるトップ争いが展開されていき,その中にはチャンピオンを決めているMuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼が入っていたものの,その水野は13周目に転倒をしてこの争いから脱落。2台となった争いはファイナルラップまで続き,その周にトップに立ったTeam 武 RSCの作本輝介が逃げ切って今季初優勝を飾りました。2位には,SOX Team TARO PLUSONEの関口太郎が入りました。その2台からは離されたものの,単独走行でWILL-RAISEracingRS-ITOHの石塚健が3位に入っています。 ST600クラスは,3台によるトップ争いが繰り広げられ,その中にはランクトップを行く伊藤RACING・GMDスズカの前田恵助も入っていました。チャンピオン獲得を優先する必要のある前田は,何よりも転倒を避けなければなりませんから無理をすることなく対応し,それでも2位に浮上してチェッカーとなり,自身初のチャンピオンを獲得しました。レースは51ガレージ チームイワキの岡本裕生が今季2勝目となるトップチェッカーを受け,3位にT.Pro Innovationの國峰啄磨が入っています。 J-GP3クラスは,このクラスらしく10台によるトップ争いが序盤展開されていきました。その後台数は絞られていきましたが,それでも5台によるバトルがファイナルラップまで続き,この争いをBATTLE FACTORYの伊達悠太が制しました。レース前までランクトップだったTeam P.MU 7Cの小室旭は4位でチェッカーとなり,見事逆転で伊達がチャンピオンを獲得しました。2,3位には,それぞれMORIWAKI CLUBの栗原佳祐,テルル・MotoUPレーシングの山中琉聖が入っています。 |
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2017/11/05(日) ☆2戦とも(JRR) ○最終戦となるMFJ-GPが,台風で被害を受けてフルコースでの開催が心配されたものの,改修工事が終わって無事開催可能となった鈴鹿サーキットで開幕しました。その初日は,各クラスの予選が行われています。この大会のJSB1000クラスは,2回の決勝レースが行われることになっていて,それに伴い予選も2戦分が行われています。2レース分の予選がどうなっているのかというかというと,まずノックアウト方式で行われます。そして,Q1の結果がレース2のグリッドとなり,Q1を突破した10台のマシンでQ2が行われ,この結果がレース1のグリッドとなります。まずQ1ですが,開幕からなかなか波に乗れなかったものの,シーズンが進むに連れてようやく昨年までの強さと速さが見られるようになったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が,王者らしい速さを見せてトップタイムをマークしました。その中須賀のチームメイトである野左根航汰が2番手タイムをマークし,YAMAHA FACTORY RACING TEAMのワンツーとなりました。3番手タイムは,今シーズンからカワサキのエースライダーとして活躍している渡辺一馬がマークしています。この上位3台の速さはQ2でも発揮され,Q1,Q2ともに同じ顔ぶれ,同じ順位でフロントローを占めています。 全クラスの中で唯一今シーズンのチャンピオンが決まっているJ-GP2クラスは,先日行われた日本GPでワイルドカード参戦して見事ポイントを獲得したMOTO BUM HONDAの榎戸育寛が,その勢いを継続しているかのような走りを見せ,今季3度目となるポールを獲得しました。2番グリッドを元GPライダーであるSOX Team TARO PLUSONEの関口太郎が獲得し,今シーズンのチャンピオンであるMuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼が3番グリッドにつけました。 ST600クラスは,セッション開始して早々に雨が降り始め,転倒車両が出たこともあって一旦赤旗中断となりました。再開になってからはドライでの走行となり,伊藤RACING・GMDスズカの前田恵助がトップタイムをマークしてポールを獲得しています。2,3番手はそれぞれHonda鈴鹿レーシングチームの亀井雄大,T.Pro Innovationの國峰啄磨でした。そして,我が大分県の現役高校生ライダーであるRS-ITOHの清末尚樹が,3番手の國峰からわずか1000分の5秒差で4番手タイムをマークしています。 J-GP3クラスは,TEAM SRS-MOTOの中島元気が,セッション中盤に最速タイムを刻むと,最後までそのタイムを更新するライダーが現われず,自身初となるポールを獲得しました。2,3番グリッドは,それぞれTeam P.MU 7Cの小室旭,テルル・MotoUPレーシングの山中琉聖でした。 |
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2017/11/04(土) ☆黒(SGT) ○来週末にSGTの最終戦が行われ,GT500>300共にここで今シーズンのチャンピオンが決まります。その最終戦に関して日本人初のフル参戦F1ドライバーだった中嶋悟のチームであるNAKAJIMA RACINGから発表があり,同チームが駆るEpson Modulo NSX-GTが,この大会限定カラーで臨むことになりました。同チームのマシンといえば,長年中嶋悟のスポンサーを務めている"EPSON"などのイメージカラーである青×白を基調としたものです。もちろん今季ここまでそのカラーリングで臨んでいましたが,最終戦は黒を基調としたものとなります。NAKAJIMA RACINGの黒といえば,かつて"PIAA"がタイトルスポンサーを務めている頃は黒×白を基調としたものでした。EPSONといえばプリンタなどのコンピュータ関連メーカーという印象ですが,もちろんそれが売り上げのほとんどをしめているものの,同社の起源は"SEIKO"ブランドでお馴染みの服部セイコー社との協業から始まっていて,正式社名にも"SEIKO"が入っています。ですから,コンピュータ関連のものだけでなく,時計も製造しています。同社腕時計ラインアップのなかで,9月から最先端技術による究極のアナログウオッチを目指すブランド『TRUME』発売を開始し,それを記念してのカラーリングを採用することになりました。なお,この最終戦では,ピットウォークの時に『TRUME』のオリジナルステッカーが配られる予定になっていますし,バゲット&松浦両ドライバーと,中嶋監督に『TRUME』ブランドの腕時計がプレゼント(税込でおよそ30万円!!)されるそうです。何ともうらやましい限りです。 |
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2017/11/03(金) ☆獲得状況(F1) ○メルセデスAMGのL.とフェラーリのS.ベッテルとの間で繰り広げられていたチャンピオン争いは,先週末に行われた第17戦メキシコGPでハミルトンが優勝して決着を見ました。これからは,もちろん残りのレースがどうなるかという点も気になりますが,何といっても来季のシートがどうなるのかという点も気になるところです。既にメルセデスやフェラーリ等は来季の体制を発表していますが,まだ噂段階のところもあります。ここで,現段階のシート獲得状況を,噂を含めて以下の表に整理しておきたいと思います。 |
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2017/11/02(木) ☆お預け?(MotoGP) ○MotoGPはあと最終戦を残すのみとなりましたが,まだ最高峰のMotoGPクラスはチャンピオンが決まっていませんが,Moto3クラスはいち早くチャンピオンが決まり,Moto2クラスは前戦マレーシアGPで決まりました。そのMoto2クラスでチャンピオンを獲得したのは,来季からチームは変わらないもののMotoGPクラスにステップアップが決まっているエストレア・ガルシア0,0マークVDSのF.モルビデリでした。しかも,そのチャンピオンの決定は,ランク2位につけていたカーエキスパート・インターウェッテンのT.ルティが予選で転倒を喫し,足首を骨折したためレースをキャンセルしたことで決勝レース以前に決まるという形でした。残念ながらチャンピオンを逃したルティの来季は,チャンピオン争いを展開したモルビデリのチームメイトとして最高峰クラスにステップアップするという何とも因縁めいたものになっています。そのルティに関してですが,今シーズンも例年通り最終戦バレンシアGPが終了後,その会場であるリカルド・トルモ・サーキットで来季に向けた最高峰クラスのテストが予定されています。そのテストでは,来季所属するチームのマシンを駆りますので,ステップアップするライダーにとってはデビューを飾ることになります。ところが,現段階の報道によると,ルティのケガの治療には6週間という期間が必要なようです。ということは,ということは来月までマシンを駆るのが不可能ということですから,当然シーズン後のテストはキャンセルせざるを得ないことになります。さらに,12月からはテスト禁止期間に入りますから,年内はMotoGPクラスデビューがお預けとなります。ルーキーライダーにとっては少しでも経験を重ねることが必要ですから,今回のルティのケガは,チャンピオン獲得の機会を逃しただけでなく,来季への影響があることになります。もっとも,経験豊富なライダーだけに,そうしたハンディを克服するすべも持ち合わせていそうですね。 |
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2017/11/01(水) ☆維持&廃止(F1) ○2014年から現行のエンジンレギュレーションを採用していますが,2021年からは新たなレギュレーションが導入される予定になっています。その点に関して,この度FIA(国際自動車連盟)が初期のエンジン構想を明らかにしました。それによると,現行のレギュレーションは「1.6リッターV6ターボパワーユニット(PU)」が用いられていますが,基本的にこの点については2021年からも維持することになるようです。しかし,現行PUの複雑な構造を単純化すると共に,「静かすぎてF1らしくない」と当初から批判の的となっていた音量を増加させるという変更を加えることになるようです。PUの単純化についてですが,現行はエネルギー回生システムとして,ブレーキング時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーへと変換する"MGU-K"と,ターボから廃棄される熱エネルギーを電気エネルギーに変換する"MGU-H"とが採用されています。新たな構想では,MGU-Kはより強力なものを導入すると共に,複雑なシステムであるMGU-Hは廃止する方向ということです。音量を増やすためには,レブリミットを1万8,000rpmにまで拡大していくことになります。ある程度具体的なレギュレーションが明らかになると,現行のPUと新たなPUと両方を開発していかなければならなくなり,ただでさえ開発費が莫大なのに,より一層その点が問題となってきます。そこで,来シーズンが終了するまでは具体的な発表は行わず,来シーズン終了後に2021年からの世俐具体的なレギュレーションを発表し,開発はそれを受けてのものとなっていくようです。 |
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