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2017/01/31(火) ☆始動(MotoGP) ○長いシーズンオフが終わり,いよいよ今シーズンが始動しました。前日にスズキが今シーズンの体制発表を行い,昨日からマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットにおいて今季初となるMotoGPクラスのオフィシャルテストが始まりました。今回のテストは,3日間にわたって行なわれる予定になっていて,12チーム23名のレギュラーライダーと,5名のテストライダーが参加しています。参加メーカーは,ホンダ,ヤマハ,スズキの日本メーカー,ドゥカティ,アプリリアのイタリアンメーカー,そしてオーストリアのKTMと,合計6メーカーの大所帯となっています。この日のセパンは,しばらくはドライコンディションでの走行でしたが,夕方になって雨が降り始め,後はウェットコンディションになったため,多くのライダーがこの段階で走行を見合わせました。そうした中,今年最初の走行でトップタイムをマークしたのは,ドゥカティとホンダでチャンピオンを獲得し,現在も現役復帰が期待されているドゥカティのテストライダーのC.ストーナーでした。新しいタイプの排気システムを搭載しているドゥカティの今季型マシンを駆るストーナーは,昨シーズンのベストラップが1分59秒58でしたが,それからわすかコンマ1秒遅れというタイムをマークし,今年で2年目となる共通ECU&ミシュランタイヤという組み合わせにデータが揃ってきたのかという印象を与えています。昨シーズン9人目の勝者となったドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾが2番手タイムをマークし,3番手タイムは,昨シーズンはスズキのマシンを駆って優勝してランク4位に輝き,今季からいよいよヤマハのワークスライダーとなったモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。昨シーズン直後に行なわれたオフィシャルテストでいきなりトップタイムをマークしたビニャーレスが,今回も3番手タイムをマークし,持ち前のポテンシャルの高さと,ヤマハYZR-M1との相性のよさがマッチした感じです。4番手タイムは,ドゥカティのサテライトチームであるプル&ベアー・アスパー・チームのA.バウティスタでした。昨シーズンまではドゥカティのワークスライダーを務め,今シーズンからスズキワークスであるチーム・スズキ・エクスターに移籍したA.イアンノーネが5番手をマークし,スズキ勢ではトップタイムでした。ホンダでトップタイムをマークしたのは,ホンダのサテライトチームであるLCRホンダから今シーズンもフル参戦する,昨シーズン2勝を挙げる活躍を見せたC.クラッチローでした。昨年のチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,9番手タイムで初日を終えています。昨シーズンからフル参戦を開始したアプリリア勢と,今シーズンからフル参戦を開始するKTM勢は,やはり上位に顔を出すことができず,昨シーズンはスズキのワークスライダーを務め,今シーズンから再びアプリリアのマシンを駆ることになったアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのA.エスパルガロが15番手でした。そして,それに次ぐ16番手タイムをマークしたレッドブルKTMファクトリー・レーシングのP.エスパルガロが,KTM勢の最高位でした。日本人ライダーとしては3人が走行し,今年もスズキのテストライダーを務める津田拓也とヤマハのテストライダーを務める中須賀克行が,それぞれ19番手,24番手タイムでした。そして,今シーズンから国内ヤマハのワークスライダーに昇格した野左根航汰がヤマハのテストライダーとして参加し,中須賀を1つ上回る23番手タイムで初日を終えています。 |
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2017/01/30(月) ☆体制発表(MotoGP) ○1月25日(水)にMoto3クラスにフル参戦する2チームが,それぞれ体制発表会を行ないました。まず1チーム目は,故M.シモンチェリの意志を継いで運営されているSIC58スクアドラ・コルセです。同チームは,シモンチェリの実父であるパオロ・シモンチェリが結成したもので,昨シーズンまではイタリアで行なわれているCIV(イタリア選手権)に参戦していて,今シーズンからMotoGPへチームとしてステップアップを果たします。この新規参入チームで最初のフル参戦ライダーとなるのは,鈴木竜生とT.アルボニーノです。昨シーズンの鈴木は,CIPユニコム・スターカーからマヒンドラのマシンを駆ってフル参戦し,ポテンシャルの落ちるマシンながらチームにポイントをもたらしました。ストーブリーグに入ってからの鈴木は,ホンダ製のマシンにチェンジしたいことを公言していて,その望みが叶った形でHRCから供給されるホンダNSF250RWを駆ってフル参戦することになりました。ということは,言い訳ができないシーズンになったとも言えます。もう一人のアルボニーノは,昨年「Moto3ジュニア世界選手権」にフル参戦し,今シーズンからMotoGPにステップアップするイタリア人ライダーです。 もう1つのチームは「マリネッリ・リバコールド・スナイパーズ・チーム」で,これは昨シーズン「オンゲッタ・リバコールド」というチーム名でエントリーしていたチームです。チーム名の変更は,メインスポンサーがチームの地元にあるキッチンメーカーの『マリネッリ・クッチーナ』の支援を受けることになったことによります。こちらも2人体制で,その内の1人は,フランス人ライダーのJ.ダニーロです。そして,もう一人が注目のライダーで,昨シーズンまでV.ロッシがオーナーを務める「スカイ・レーシング・チームVR46」に所属していたR.フェナティです。昨シーズンのフェナティは,チャンピオン争いを展開していたものの,具体的な点は分からないものの,チームとの協約に違反したということで,第10戦オーストラリアGPを前にチームから解雇され,チャンピオン争いから離脱したのはもちろん,シーズン終了まで戦いの場に戻ることがありませんでした。しかし,そのポテンシャルの高さをこのまま失うことは惜しく,同チームから参戦という機会を得たことはよかったのかもしれません。今回の経験を,自身の人間性を高めるいい機会にしていって欲しいものです。さもなければ,どんなに速くても二度と同じチャンスに恵まれなくなる可能性は高いものと思われます。 |
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2017/01/29(日) ☆Moto2も(MotoGP) ○1月23日(月)にDORNA,FIM,IRTA,MSMAによって構成されているグランプリコミッションのミーティングが行なわれ,Moto2クラスにおける共通ECUについて話し合いを行ないました。昨シーズンからMotoGPクラスはマネッティ・マレリー社の共通ECUを使用し,これが昨シーズン合計で9名ものウィナーを産むという結果の一因となっていました。現行のMoto2クラスは,ワンメークエンジンがホンダのCBR600RR用のエンジンを使用していて,それに伴ってHRC製のレースキットが採用され,その中にECUも含まれています。そのホンダエンジンの契約は2018年シーズンまでとなっていて,2019年からのエンジン及び共通ECUの契約を新たに結ぶ必要があります。その契約に関して,ECUについては昨年10月から入札が開始され,5社が名乗りを上げていたようです。今回その中からマネッティ・マレリー社の採用が決定し,これによりMotoGP,Moto2の2クラスが同社のものを使用することになりました。なお,エンジンについてはまだ決定はなく,現在噂に急浮上してきたのが,イギリスの2輪メーカーである「トライアンフ」です。他のメーカーですと4気筒もしくは2気筒のエンジンが多いものの,ユニークなマシンを販売しているトライアンフですから,3気筒エンジンが使用されることになるかもしれません。 |
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2017/01/28(土) ☆チーム消滅(F1) ○資金難から破産申請を行ない,『FRP Advisory(FRPアドバイザリー)』が管財人となってチーム買収先を探していたマノーですが,この度FRPが声明を発表し,新たな買い手が見つからなかったため,マノーが活動を停止することになりました。これにより,2017年シーズンを前にしてマノーのチーム消滅が決定しました。チームの前身となるマルシャは,2014年シーズンの終盤に資金難から3,500万ポンド(約51億円)の負債を背負って活動を継続することが困難となり,終盤の3戦を欠場するに至りました。その後,現在の『Just Racing Services Limited(ジャスト・レーシング・サービス・リミテッド/JRSL)』がチームを買収し,昨シーズンまで活動を継続していました。破産申請以後いくつかの投資先と話し合いを持ったようですが,最終的にどことも話し合いがまとまらず,今回の発表に至りました。この結果,ほとんどのチームスタッフが1月27日(金)をもって解雇となり,数名のスタッフが今月末まで活動し,そのスタッフは今月をもって解雇となります。チームスタッフに対する賃金については滞りはなく,今月末までの分が支払われるということです。今回の決定により,今シーズンのF1は10チーム20台のマシンで争われることが決定し,ドライバーラインナップについては,今月18日付のこのページでお伝えしたものとなります。 |
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2017/01/27(金) ☆締結(F1) ○昨日ルノーF1チームから発表があり,イギリスのロンドンに本拠地を置く石油関連企業であるBP/カストロール社とパートナーシップ契約が成立しました。フランスメーカーであるルノーは,これまで同じくフランスメーカーであるTOTAL社と提携関係にありました。しかし,両社の提携が解消となり,今回の新たな締結に繋がりました。ルノーと同社といえば,1997年(この年は,無限ホンダとヤマハがF1にエンジンを供給していましたね。)にJ.ビルヌーブが"ロスマンズカラー"(懐かしい響きですね)のウィリアムズ・ルノーを駆ってチャンピオンを獲得したときに提携関係があったことが思い出されます。今シーズンからのレギュレーション変更で空力に制限が加えられますので,空気抵抗が増え,その分エンジンパワーへの依存が高まることになります。となると,エンジン各部のフリクション軽減や燃料自体の品質アップが必要となりますから,これまで以上に潤滑油やオイルへの依存も高まります。それだけに,エンジンサプライヤーは,石油関連企業との提携が必須です。今回の締結には,そうした流れがあります。ここで気になるのが,唯一のホンダエンジン搭載チームであるマクラーレンです。マクラーレンといえば,これまでEXXON・モービルと長年提携関係にありました。しかし,昨シーズンをもって提携が解消となり,その後浮上していたのが,今回のBP/カストロール社との提携でした。ホンダといえば,これまで色々なレースカテゴリーにおいてカストロールカラーのマシンを走らせています。ごく最近では,道上龍のフル参戦が発表されたWTCCもカストロールカラーのシビックがワークスチームとなっています。今回のルノーとの締結話が浮上するまでは,同社がF1に復活するとすればマクラーレン・ホンダとの提携が第一候補として名前が挙がっていました。ところが,今回の発表のようにルノーとの提携が第一となりました。今回の発表では,マクラーレンとの提携については当然全く触れられておらず,同チームの燃料及び潤滑油がどうなるのかとても気になるところです。 |
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2017/01/26(木) ☆体制変更(鈴鹿8耐) ○世界耐久選手権シリーズ(EWC)には,日本から2つのチームがフル参戦していて,1つは開幕戦『ボルドール24時間』で表彰台を獲得したカワサキ系有力プライベーターの1つであるトリックスター・レーシングで,もう1つは開幕戦で5位でフィニッシュしたTSRホンダです。この度そのTSRホンダが,4月から6月にかけて開催される『ル・マン24時間』,『オッシャースレーベン8時間』,『スロバキアリング8時間』のヨーロッパ3連戦における体制を発表しました。開幕戦における同チームは,エースライダーである渡辺一馬ををはじめとして,D.カドリン,そしてホンダを代表するライダーとして長年活躍している超ベテランライダーの伊藤真一を起用しました。ところが,渡辺が今シーズンからJRRにおけるカワサキのワークス的立場にあるチーム・グリーンへの移籍が決定し,さらに伊藤については元々開幕戦における起用ということでしたから,体制の見直しが必要となっていました。今回の発表によると,カドリンについては残留となりました。そして,新たに二人のライダーと契約が成立し,一人は,昨年スペインで開催されているCEVレプソルインターナショナル選手権のMoto2クラスにフル参戦してランク3位を獲得したA.テシェ,もう一人は,昨年の『ル・マン24時間』でスズキのマシンを駆って2位表彰台を獲得したG.ブラックです。使用するマシンは開幕戦で使用した2016年型のCBR1000RR(TSR-EWC耐久仕様)で,タイヤはブリヂストンというようにこれまでと変更がありません。ただ,これらの体制は3連戦に関してで,このシリーズ最終戦として7月30日(日)に決勝レースを迎える『鈴鹿8耐』に関しては,新ためてライダーの選定を行い,“ゼロ”から組み直すことを考えているとのことです。マシンに関しても変更となり,同大会では,昨年後半に発表された大幅マイナーチェンジを施して戦闘力アップの2017年型CBR1000RRWを採用することになりました。 |
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2017/01/25(水) ☆正式決定(MotoGP) ○FIM(国際モーターサイクリズム連盟)から,今季レースカレンダーの正式決定版が発表されました。今シーズンのレースカレンダーについては,昨年12月8日(木)付けのこのページ(こちら)でお伝えしたように暫定版が発表されていました。今回発表された正式版と比べると,開催日等の変更はなく,前回との違いは,「契約対象」となっていた第12戦イギリスGPと第17戦マレーシアGPの開催がそのまま承認され,正式に決定に至っています。これにより,日本GPはこれまで通りツインリンクもてぎで開催され,第15戦として10月15日(日)に決勝レースが行なわれることになります。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2017/01/24(火) ☆初参戦(WTCC) ○日本メーカーでは唯一「世界ツーリングカー選手権」(WTCC)にフル参戦するホンダが,今シーズンの体制を発表しました。それによると,まずチームに関しては,昨シーズンと同じく『カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリング・チーム』と『ホンダ・レーシング・チームJ.A.S』のワークス2チーム体制で臨みます。ドライバーに関しては,エースドライバーであるT.モンテイロは,今シーズンも昨年までと同じ体制で臨み,カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリング・チームからフル参戦します。モンテイロがホンダからフル参戦するのは,今シーズンで6年目となります。昨シーズン同チームに所属していたR.ハフは,昨シーズン限りでホンダを離脱し,今シーズンからは一昨年まで所属していた『ミュニッヒ・モータースポーツ』に再加入することになり,『シトロエンCエリーゼ』を駆ることになりました。ハフがわずか1年でホンダを離脱することになり,その空いたシートには,昨年ホンダ・レーシング・チームJ.A.Sからフル参戦していたN.ミケリスが,実質的に昇格という形で座ることになりました。そして,ミケリスの昇格に伴ってその空いたシートに座ることになったのが,かつてホンダのエースドライバーとして国内のレースで活躍してきた道上龍です。その道上は,一旦現役フル参戦ドライバーとしての活動はやめ,『チーム・ドラゴン』を立ち上げてチーム代表を務め,SFやSGTにホンダ陣営の一員として活動を始めていました。そのような中,昨シーズンはツインリンクもてぎで開催されたWTCCシリーズにスポット参戦し,久々の本格的レース参戦にもかかわらず速さを見せました。長年エースドライバーとして活躍した道上ですが,彼にとっては自身初となる世界選手権へのフル参戦となりますが,そのエース的立場で国内ツーリングカーで活躍した経歴を持っていますから,マシン開発という面でもその力が期待され,ホンダが再びWTCCでチャンピオンを獲得することに貢献が期待されます。 |
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2017/01/23(月) ☆18年ぶり(WRC) ○今シーズンのオープニングレースである第1戦モンテカルロの最終日の走行が行なわれました。初日には,クラッシュにより観客が一人命を失うという悲しい出来事があった開幕戦ですが,トラブルやアクシデントで有力ドライバーがリタイアに終わったり,順位を大きく下げたりする,ある意味開幕戦らしい荒れた展開も見られました。最終日はフォード・フィエスタWRCを駆るS.オジェとO.タナクのMスポーツ勢がワンツー体勢を築き,それを18年ぶりに復活したトヨタのJ.マティラトバラが追うという形で走行が始まりました。トップのオジェは,後続とのタイム差を見ながら抑えた走りを展開していきました。トラブルが起きる可能性が高い開幕戦だけに,こうした戦い方もある意味正解ともいえ,結局2位に2分以上の大差をつけて開幕戦を制しました。ここまでプジョー4連覇を飾ってきたオジェですが,そのプジョーがWRCから撤退したことを受け,今シーズンから同チームに,そしてフォードに移籍したオジェですが,早速5連覇に向けて好発進をしました。2位を走行していたタナクでしたが,途中でエンジントラブルが発生してしまい,ペースを上げられなくなってラトバラの逆転を許して3位でフィニッシュとなりました。トヨタ・ヤリスWRCを駆るラトバラは,タナクに替わって2位に浮上し,そのまま逃げ切って今季初戦,そしてトヨタの復活初戦で2位表彰台を見事獲得しました。トヨタがWRCで表彰台に上るのは,撤退した18年前に行なわれたラリー・オーストラリアでC.サインツが獲得して以来となります。 |
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2017/01/22(日) ☆2台体制で(SGT) ○GT500クラスに関しては,ホンダが今シーズンの体制を既に発表しましたが,トヨタとニッサンに関しては,正式発表をまだ行なっていません。それに伴い,GT300クラスに関しても,これから徐々に明らかになっていくという状況にあります。そのような中,そのGT300クラスに参戦しているGAINERが,自身のオフィシャルホームページにおいて今シーズンの体制を発表しました。2015年シーズンはGT-Rを駆ってチャンピオンを獲得した同チームでしたが,昨年は1勝も挙げられないままシーズンを終了してチャンピオンを逃しています。チャンピオン奪還を目指して戦うシーズンとなりますが,今季も2台体制で臨みます。同じマシンを使用してシーズンを戦うのが普通ですが,今季も同チームは別々のマシンを使用することになっています。まず同チームのエースである11号車は,コンビ5年目となる平中克行&B.ビルドハイム組がメルセデスAMG GT3を駆って参戦します。昨シーズンはA.クート&富田竜一郎のペアで戦ったもう1台の方でしたが,こちらはGT-Rを使用する点は変更ないものの,ドライバーの体制が変更になりました。まずAドライバーについてですが,昨シーズンこの立場だったクートが抜け,昨シーズンBドライバーだった富田隆一郎が昇格することになりました。そして,昇格した富田に替わってBドライバーとなったのは,昨シーズン阪口良平と組み,Porsche911を駆ってGulf Racing with PACIFICからフル参戦した吉田広樹です。タイトルスポンサーは,これまで通り京都に本社を置き,プランニングや梱包等を多角的に手がけるTANA-X社となります。タイヤについても,これまで通りダンロップとなります。 |
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2017/01/21(土) ☆外観は(MotoGP) ○前日はヤマハのワークスであるモビスター・ヤマハMotoGPが体制発表を行ないましたが,20日(金)にイタリアのボローニャにおいて,ここを拠点とするドゥカティが,今シーズンの体制発表を行ないました。昨年A.ドビツィオーゾ&A.イアンノーネの体制で臨んだドゥカティのワークスであるドゥカティ・チームは,第10戦オーストラリアGPにおいてイアンノーネが,第17戦マレーシアGPでドビツィオーゾがそれぞれ勝利するという好結果を残しました。これには,既にドゥカティがずっと使用していたマネッティ・マレリー社が,共通ECUとして昨シーズンから全チームに供給するようになったこと,そして圧倒的とも言えるストレートスピードを誇るドゥカティエンジンのパワーというような事柄等が影響しています。そのドゥカティは,さらに体制を強化するため,今シーズンはイアンノーネとの契約を解除し,新たに最高峰クラスにステップアップ以来ずっとヤマハのワークスライダーとして活躍してきた2015年のチャンピオンであるJ.ロレンソと契約しました。そして,かつてC.ストーナーを迎えてチャンピオンを獲得したことの再現が期待されています。その再現を実現するために重要となるのが,今季型マシンである『デスモセディチGP17』です。今回の発表会において,このマシンもお披露目されました。昨シーズンは1つのトレンドとしてカウルに空力デバイスであるウィングレットがどのマシンにも装着されましたが,その先鞭をつけていたのがドゥカティでした。大型であったり2段であったりと,ドゥカティはその急先鋒を走っていました。しかし,レギュレーションにより今シーズンからそのウィングレット装着は禁止されることになりましたので,この日公開されたGP17には,当然空力デバイスは装着されていませんでした。ただ,この日公開されたマシンの外観は暫定的なものということで,正式な今季型マシンは開幕戦まで待つ必要があるようです。外観的には暫定的ですが,そのカウルの内側にある部分については,今季型と考えていいようです。その今季型で注目となるのが,昨年圧倒的パワーを誇ったエンジンです。具体的なことは明らかにされませんでしたが,これまでの「90度V4エンジン」という点では変わりないものの,全体的なアプローチの仕方等ドゥカティが経験したことのない内容で開発されているとのことです。レジェンドライダーの一人であるロレンソを迎えたドゥカティが,ストーナーの時のようにチャンピオン獲得に至るのか,それともV.ロッシを迎えたときのように勝利がままならない状態になるのか,この点も今シーズンの大きな注目点となります。 |
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2017/01/20(金) ☆お披露目(MotoGP) ○ヤマハのワークスチームであるモビスター・ヤマハMotoGPが,スペインのマドリードで今シーズンの体制発表会を行ない,今季型YZR-M1をお披露目しました。昨シーズンはここ数年ずっと続いていたV.ロッシ&J.ロレンソの体制で臨み,惜しくもチャンピオンはレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスに凱歌が上がりましたが,それぞれランク2位,3位を獲得してチームタイトルを獲得しました。今シーズンは,ロレンソがドゥカティのワークスチームに移籍し,その空いたシートに昨シーズンまでスズキのワークスライダーとして活躍したM.ビニャーレスを迎え,超ベテランと若手最有力株とのコラボとなりました。この日お披露目されたYZR-M1ですが,見た目ではっきりと分かるのは,そのカラーリングです。チーム名が示すとおり,今シーズンもスペインの通信関連企業であるモビスターがタイトルスポンサーを務めていますが,昨シーズンまでは同社のコーポレートカラーであるブルーを中心にしていました。今シーズンも同じくブルー系なのですが,これまでと比べるとかなり濃いブルーになっています。それに合わせて,ライダーのスーツに関しても,同様のカラーになっています。マシン自体については,さほど大幅な改良を果たしているわけではないようで,昨年型のマシンをベースに改良しているということです。そして,それをベースにシャーシやスイングアーム,サスペンションなどの改良を施しているとのことです。昨シーズンは,マルケスにタイトルを奪われはしましたが,現実的にマシン性能上はYZR-M1の方が上回っていたと考えてもいいでしょう。それをベースに改良しているということですから,十分タイトル奪還が可能なマシンに仕上がっていると考えて間違いないでしょう。しかも,ジュニアの頃からマルケスとライバル関係にあったビニャーレスが加入したわけですから,ロッシはもちろん,ビニャーレス自身もタイトル獲得の可能性は十分考えられます。ロレンソはホンダ&ヤマハの争いから離れはしましたが,今季も両社の戦いはさらに厳しくなりそうです。唯一気になるのは,チームメイトであるビニャーレスがその才能を十分に見せるようになったときにロッシがどのような反応を見せるかです。これまでも,ライバルに対して激しい対抗心を見せてきたロッシ。それが,彼を過去最高と言えるレジェンドライダーまで高めた大きな要因です。ロッシとビニャーレスとが深い協力関係を築けるのか,この点も注目となります。 |
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2017/01/19(木) ☆日本で(SF) ○国内最高峰のフォーミュラシリーズは,以前はF1等で活躍するための1つの登竜門になっていました。しかし,最近はその立ち位置がなくなり,日本から世界にという例がほとんど見られなくなりました。しかし,昨シーズンはマクラーレン・ホンダのテストドライバーを務めるS.バンドーンがSFに参戦し,シリーズ初年度,さらに日本でのレースも初年度にもかかわらず勝利を収める活躍を見せました。そして,皆さんご存知のように,今シーズンからF1からの引退を示唆したJ.バトンに替わってマクラーレン・ホンダのレギュラードライバーに昇格しました。その流れは今シーズンも続いているようで,1月18日(水)にレッドブルの若手育成を担っているレッドブル・ジュニアチームが今シーズンのドライバー活動計画について発表し,昨年のGP2でチャンピオンであるP.ガスリーがSFに参戦すると正式に発表しました。今シーズンのレッドブルは,既にレッドブル本家及びトロロッソのシートが4人全て残留で埋まっていて,新たな戦いの場が必要となっていました。昨年のバンドーンが同じ状態でしたから,ガスリーもF1フル参戦のための1つの準備段階としてSFを選択したことになります。ただ,今回の発表はSFへの参戦を明らかにしただけで,どのチームに所属するかは明らかになっていません。後は推測するしかないのですが,報道機関の予想によると,まず間違いないのが,ホンダ陣営からの参戦ということです。その中のどのチームになるかは複数噂があり,ホンダのエース的立場にある山本尚貴のチームメイトとしてTEAM無限,もしくは,元F1ドライバーである中嶋悟が率いるNAKAJIMA RACINGから中嶋大祐のチームメイトとして参戦するかのどちらかになるようです。 |
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2017/01/18(水) ☆ほぼ確定(F1) ○N.ロズベルグの引退により突然混乱した今季のシート獲得でしたが,昨日お伝えしたように,メルセデス製のPUユーザーである3チームがそれぞれ最終決定を行なったことで,ようやくほぼ決着を見ました。後残るのは,マノーの2つのシートとなっています。ただ,同チームに関しては,資金的に窮していて,チーム売却交渉が暗礁に乗ったことから,チームの存続自体が危機的状況にあります。救済措置としてエントリー締め切りが延ばされていますが,赤信号状態であることは変わりなく,現段階が最終的になる可能性が高まっています。ここで,そのシート獲得状況を整理しておきたいと思います。 |
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2017/01/17(火) ☆正式発表(F1) ○昨年のチャンピオンであるメルセデスAMGのN.ロズベルグが,シーズン終了後に突然引退を発表したことから,ほぼまとまりかけていたかと思われていたストーブリーグが,大きな展開を迎えることになりました。そのような中,いくつかの噂が浮上していき,ようやく決着が見られて後は正式発表を待つだけというところまでいっていました。そして,この度この点に関してついに正式発表が行なわれました。ここでは,時系列に沿ってお伝えしていきます。 まず,1月16日(月)にザウバーから発表があり,昨シーズンはマノーからF1初年度を戦ったP.ウェーレインと契約を結びました。メルセデスの育成ドライバーの一人であるウェーレインは,2015年にDTMでチャンピオンを獲得し,昨年マノーからF1デビューを果たしました。戦闘力が全くと言っていいほどないマノーのマシンに手を焼きながらも,オーストラリアGPにおいて10位に入り,チームに貴重なポイントをもたらしました。そのマノーが活動休止危機に直面していて,ウェーレインのシートが宙に浮いた状態になっていました。一時はロズベルグの後釜ではという噂が浮上しましたが,ウィリアムズのV.ボッタスが後任の最有力となり,メルセデスエンジンユーザーの1つであるザウバーへの移籍という方向に話が変わっていきました。資金的にまだゆとりがあるわけではないザウバーだけに,パワーユニット供給元であるメルセデスからの要望は資金的に助かるでしょうから,既に決まっていたM.エリクソンのチームメイトにウェーレインが決定したわけです。 次に発表があったのが,ウィリアムズでした。既に契約を結んでいたボッタスが,ロズベルグの後任にというパワーユニット供給元であるメルセデスの要望を受け,その後任を探す必要性が出てきました。そこで浮上したのが,昨シーズン終了をもって引退することになっていたF.マッサの引退取消でした。ウィリアムズは,既にルーキードライバーとなるR.ストロールと契約を結んでいることから,チームメイトにはベテランドライバーが必要となっていました。人間味にあふれるマッサですから,愛着があるチームのこうした危機を受けて引退撤回を決意。後は正式発表を待つばかりとなっていましたが,本日ウィリアムズから正式発表があり,ボッタスがメルセデスへ移籍することになることから彼との契約を解除し,マッサがストロールのチームメイトになることになりました。 後は震源地であるメルセデスAMGの発表を待つ状態となり,ウィリアムズの発表を受けてすぐに同チームから正式発表があり,ロズベルグの引退に伴って空席となったシートにウィリアムズとの契約を解除したV.ボッタスを起用することになりました。ごく近い将来のチャンピオン候補に名前が挙がっているボッタスですが,現段階で圧倒的なマシン性能を誇るメルセデスAMGをマシンを駆ることになったわけですから,一挙に将来のチャンピオン候補から今季のチャンピオン最有力の一人となりました。 今回の正式発表により,今シーズンのシート獲得競争がほぼ決着となり,後はチーム存続自体が危ういマノーだけとなりました。 |
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2017/01/16(月) ☆連覇(ダカール) ○アフリカ大陸の政情不安により,現在は南アメリカ大陸での開催となっている『ダカール・ラリー』最終日の走行が行なわれ,各クラスの勝者が決まりました。まず4輪部門ですが,大会当初は,実力のあるドライバーが上位に名を連ね,混戦を予想させるものになっていました。しかし,そこはやはりダカール・ラリーで,徐々に淘汰されていって,最終的にはプジョー3008DKRを駆るS.ペテランセルとS.ローブの一騎打ちとなりました。前日までトップに立っていたペテランセルは,最終日はプッシュする必要がなく,最終日は元WRCチャンピオンのローブがトップタイムをマークしましたが,総合結果では5分以上の差をつけて勝利を収め,昨年に引き続いて連覇を成し遂げました。これまで2輪で6度,4輪でも6度制しているペテランセルは,"ミスター・ダカール"と呼ばれていますが,今年またその記録に新たな1ページを刻みました。2位に入ったローブは,ダカール挑戦2年目にして表彰台を獲得し,十分期待に応える走りを展開したと言えるでしょう。3位にS.デプレが入って,プジョー勢が表彰台を独占しました。総合4位には,トヨタ・ハイラックスを駆ったJ-N.ロマが入っています。 4輪の市販車部門では,チームランドクルーザー・トヨタ・オートボデー(TLC)のC.ラヴィエルがクラストップでフィニッシュし,TLCがこのクラス4連覇を成し遂げました。また,チームメイトの三浦昴がこのクラス2位に入り,TLCが目標達成のワンツーフィニッシュを果たしています。 トラック部門のクラス制覇を目指した日野チーム・スガワラは,菅原照仁が総合8位,排気量10リットル未満クラストップでフィニッシュし,クラス制覇を成し遂げています。さらに,70歳を超えてもなおダカールに挑戦し続けているレジェンド・ドライバーである菅原義正は,総合29位,10リットル未満クラス2位でフィニッシュし,同チーム,そして親子で今年もワンツーフィニッシュを達成しています。 2輪部門は,KTM450ラリーレプリカを駆るS.サンダーランドがトップでフィニッシュすると共に,2位にM.ウォークナーが,3位にJ.F.グエルが入り,KTMが表彰台を独占しています。必勝体制で臨んだHRCでしたが,大会中盤に無許可のところで給油を行ったということから1時間のペナルティーを科され,これが最後まで響いて総合トップ争いから脱落してしまい,その後巻き返しはしましたが,J.バレダの5位が最高位でした。最終的にトップと43分ほどの差で決着しただけに,何とも悔やまれる結果になってしまいました。しかし,優勝ができるほどの実力をつけてきていることは間違いないですから,来季こそは今年のリベンジを果たしてもらいたいものですね。 |
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2017/01/15(日) ☆変更(MotoGP) ○1月11日(木)にHRCから発表があり,ワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームのエキゾーストシステムに関して,今シーズンから"SC-Project "とテクニカルスポンサーとして契約することが決まりました。現段階における契約期間は2年間です。HRCのエキゾーストシステムといえば,"TERMIGNONI"が採用されてきました。イタリアンメーカーであるTERMIGNONIですが,今シーズンからは同じイタリアンメーカーであるSC-Projectが役割を担うことになるわけです。今回契約が成立したSC-Project社は,イタリアのミラノの南西部にある企業で,これまでMotoGPにおける全クラスやSBKなどにシステムを供給しています。MotoGPクラスに関しては,ホンダのサテライトチームであるエストレラ・ガルシア0,0マークVDSに供給し,昨シーズンはJ.ミラーとT.ラバトがそのマシンを駆りました。MotoGPにおいては,何といってもMoto2クラスでしょう。同社の排気システムはアジョ・モータースポーツが採用していて,2015,2016年の2年間J.ザルコが連続してチャンピオンを獲得しています。昨年のHRCは,共通ECUの採用により,同社独自で開発してきたECUのアドバンテージが失われ,M.マルケスがチャンピオンを獲得したものの,立ち上がり加速等が他メーカーに比べて劣っているという現状がありました。エキゾーストシステムとエンジンパワーとは当然関連性がありますから,メーカー変更がこうしたディスアドバンテージに今季どのような変化をもたらすのか注目されますね。 |
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2017/01/14(土) ☆体制決定(SGT) ○既にホンダ陣営5チームのうち,2チームが昨年の12月に体制を発表しているホンダですが,昨日から幕張メッセで開幕した『東京オートサロン2107』において,残り3チームの体制を発表しました。12月15日付のこのページでお伝えしたように,12月に発表があったのが,DORAGOの活動休止に伴って復活となったTEAM無限と,中嶋悟率いるNAKAJIMA RACINGで,無限が武藤英紀&中嶋大祐,NAKAJIMAが松浦孝亮&B.バゲットという新たな組み合わせとなっていました。今回発表となったのが,KEIHIN REAL RACING,チーム国光,ARTAの3チームです。まずKEIHINですが,こちらは昨シーズンと同じく塚越広大&木暮卓史のコンビとなります。また,国光についても体制は変わらず,山本尚貴&伊沢拓也というホンダ陣営ではトップの組み合わせとなります。変更となったのはARTAで,野尻智紀は残留となりましたが,新たに小林崇志が加わりました。昨シーズンの小林は,同チームに所属し,BMW M6を駆ってGT300クラスにフル参戦しました。2012年には,同チームからHSVを駆ってGT500クラスにフル参戦していますから,最高峰クラスに久々の復帰となります。タイヤに関してですが,今回発表があった3チームは,全てブリヂストンタイヤユーザーとなります。ホンダ陣営5チームが駆るマシンについては,当然NSXとなりますが,そのNSXが昨年の途中から市販されたのに伴い,昨シーズンまでの『NSX CONCEPT-GT』から,今シーズンは『NSX-GT』へと車名が変更となります。レギュレーション変更に伴い,どのメーカーも新たなマシンを投入することになりますが,ホンダは開発体制を変更し,昨年までSFに携わっていた佐伯昌浩氏が,今シーズンからホンダGTプロジェクトリーダーとしてSFと共に開発を統括することになりました。SFとSGTは,どちらも同じエンジンを使用していますから,同じリーダーが開発に携わるのは,効率の面からも有効といえます。昨年のホンダは,1勝もできないままシーズンを終え,チームランキングでは,下位5チームを全て占めるという惨憺たる結果に終わっています。それだけに,今シーズンにかける思いはかなりのものであることは間違いないでしょう。ただ,タイトルを奪われたニッサン,タイトルを獲得すると共に新規マシンを投入するトヨタという図式があるだけに,そう簡単にはいかないことも確かです。 |
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2017/01/13(金) ☆ステップアップ(JRR) ○JRRにフル参戦している有力チームの中の1つである「TEAM PLUS ONE」が,先週今季のチーム体制について明らかにしました。その中で大きなトピックとなるのが,昨年J-GP3クラスでチャンピオンを獲得した,元GPライダーで,超ベテランライダーの一人である徳留真紀が,ステップアップを果たして今季はJ-GP2クラスにフル参戦することになったことでしょう。徳留が中量級クラスにフル参戦するのは,250ccクラスに2002年から2005年まで参戦して以来となります。さすが超ベテランライダーとも言える今年でちょうど中量級クラス12年ぶりとなる徳留が,このクラスでどのような戦いを見せるのか注目です。その他のクラスの体制についてですが,ST600クラスは,昨年1勝を挙げている星野知也と昨年からJRRにフル参戦を開始した田所隼が継続参戦となり,J-GP3クラスは,昨シーズン「FLEX Racing TEAM」からこのクラスにフル参戦した船田俊希が移籍してきて,ルーキーライダーである福嶋佑斗と共に戦うことになります。 なお,同チームとコラボでJ-GP2クラスにフル参戦し,昨シーズンは最終戦で勝利を収め,ランク2位に輝いた関口太郎が,今季も同じく「Team TARO PLUS ONE」としてフル参戦を継続することも決まっています。 |
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2017/01/12(木) ☆離脱(F1) ○メルセデスから発表があり,同チームでエグゼクティブ・ディレクターを務めているP.ロウが,チームを離脱することが決まりました。シーズン後半やシーズンオフになると,ドライバーの移籍話に注目が集まりますが,スタッフの去就についても実は注目となります。例えば,レッドブルのA.ニューエイは,これまで彼独自の空力マシンを開発したりして数々の名車を世に送り出してきました。それだけに,彼の去就についてこれまで移籍話などの噂が何度も浮上してきたことがあります。今回離脱が発表されたロウも,実績を残してきたスタッフの一人です。そのロウの経歴ですが,2005年にマクラーレンに加わり,テクニカルディレクター等を歴任。同チームに2013年まで所属し,2014年にメルセデスへ移籍して現在に至っていました。それからの3年間は,皆さんご存知のようにメルセデスは圧倒的な力を誇り,彼の指揮の下送り出されたマシンであるW05,W06,W07は3年間の全59戦中51勝を記録しています。タイトルでは,もちろん3年間ともドライバーもコンストラクターも,圧倒的な強さと速さでダブルで獲得しています。ロウとメルセデスの契約は,2016年シーズン末で切れることになっていて,当然メルセデスとしては契約延長を働きかけていました。しかし,ロウは再延長契約を結ばず,今回の契約終了となりました。まだ正式発表はありませんが,これからのロウの去就は,ほぼ間違いなくウィリアムズに移籍することになるようです。ウィリアムズといえば,昨シーズンチャンピオンに輝いたN.ロズベルグの突然の引退により,彼の後釜は既にウィリアムズと契約延長が決まっていたV.ボッタスが座ることになりそうで,その影響により昨シーズンを持って引退したF.マッサがそれを撤回してウィリアムズ残留という流れになりそうです。ドライバーにしてもスタッフにしても,PUの供給で関係のある両チームは,こうした面でも因縁を感じる結果となっています。なお,彼の後任についてはまだ発表がありませんが,どうやらフェラーリでテクニカル・ディレクターを務めた経歴を持つJ.アリソンが加入するのではないかと噂されているようです。 |
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2017/01/11(水) ☆予定(F1) ○昨シーズンのチャンピオンであるメルセデスAMGのN.ロズベルグの突然の引退により,今シーズンのシートはまだ確定していませんので,注目はもちろんその点に関してもありますが,例年通りでいけば,この時期の注目点は,今季型マシンの発表だったり,その新型マシンの走行だったりします。まだ全てのチームが予定を発表しているわけではありませんが,現段階で分かっている新車発表の日程をお伝えします。また,それらの新型マシンが走行するプレシーズンテストについてもここでお伝えします。 まず,新車発表の予定は,以下のようになっています。 ○2/21(火):ルノー・スポールF1チーム ○2/22(水):フォース・インディア ○2/23(木):メルセデスAMG ○2/24(金):フェラーリ 次に,プレシーズンテストについてですが,2回行なわれることになっています。その2回ともスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで行われ,日にちには,1回目が2/27(月)〜3/2(木),2回目が3/7(火)〜3/10(金)です。 |
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2017/01/10(火) ☆チーム消滅か?(F1) ○あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 今シーズンに向けたストーブリーグは,昨シーズン後半にかなりまとまりかけたかなと思われていましたが,チャンピオンを獲得したメルセデスAMGのN.ロズベルグがシーズン終了後に突然引退を発表したため,再びどうなるか注目を集める状況となりました。そのロズベルグの抜けたシートに関しては,いまだに正式発表はないものの,噂されているとおりウィリアムズのV.ボッタスが空いたシートに座り,昨シーズンをもって引退することになっていたF.マッサが,その引退を撤回するという形に落ち着きそうです。ということで,再びストーブリーグが落ち着くものと思われていましたが,ここに来てまた風雲急を告げる状態となりました。それは,いまだにシートが決定していなかったマノーに関してです。年明け早々にマノーF1チームを運営するJust Racing Services Limitedは,FRP Advisoryを共同管財人に任命しました。このことにより,チーム消滅が決定的となりました。このマノーは,2014年シーズンをもって消滅しかけていた当時の『マルシャ』を,S.フィッツパトリックが救済の手を差し伸べて『マノー』として2015年シーズンから活動を始めました。資金的に決して潤沢とはいえない状況ながらチームを運営していき,初年度は何とかポイントを獲得することもできました。そして,昨シーズンもポイントを獲得することができ,それに対してコンストラクタータイトルで最下位争いを展開していたザウバーが無得点でシーズンが進み,タイトルによって分配される資金獲得に目処が立ち,来季に向けてチーム存続が可能かと思われていました。ところが,最終戦の1つ前となるブラジルGPにおいてF.ナッセが9位に入り,ザウバーに貴重な2ポイントをもたらして逆転し,マノーはコンストラクタータイトルで最下位になってしまいました。これにより,貴重な賞金をザウバーに持って行かれることになり,こうしたことが大ダメージとなって資金調達に目処が立たなくなって今回の破産申請になってしまいました。もちろん,まだ可能性が無いわけではありませんから,今後の推移を見ていかなければなりません。とはいえ,可能性はかなり低く,残りわずかとなったF1のシートを狙っているドライバーにとっては,厳しい状況に置かれたことは確かです。 |
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