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2009/11/30(月) ☆最終段階?(WRC) ○一昨年のF1チャンピオンであるK.ライコネンは,来シーズンについてはF1から離れることがほぼ決定しています。いわゆる浪人状態となるわけですが,どうやらただ単なる浪人となるわけではないようです。WRCの公式サイトによれば,ライコネンがかねてから転向の噂があったWRCへ参戦することになりそうだというのです。まだ決定しているわけではないようですが,参戦に向けての活動が最終段階に入っているとのことです。今年の夏に行われたラリー・フィンランドにスポット参戦したライコネンは,惜しくもリタイアに終わったものの,一時は15位を走行して周囲を驚かせたということがありました。ライコネンとの契約が最終段階に入っているのは,WRCで6度のチャンピオンに輝いているS.ローブが駆ったシトロエンのようです。ライコネンとシトロエンとの仲を取り持ったのが,ライコネンのパーソナルスポンサーであり,シトロエンのタイトルスポンサーでもあるレッドブルのようです。なお,今回結ばれようとしている契約は,スポット参戦というわけではなく,どうやらフル参戦という形をとるのではないかということです。 |
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2009/11/29(日) ☆減額(F1) ○2008年シーズンに今後の開催権に関して交渉する際,カナダGPのプロモーターとF1の商業権を有するFOMとの交渉がもたれましたが,商業面を理由に話し合いは物別れに終わり,2009年シーズンはカナダGPが開催されずに終わってしまいました。北米での自動車販売のことを考えると,アメリカラウンドがなくなった今,メーカーとしてはカナダGPの存在はなくてはならないものになっていました。ですから,復活への強い要望が様々な方面から出ていたのも事実です。こうした状況を受け,来シーズンからの復活に向けて話し合いがもたれていましたが,ついに開催されることが決定しました。今回の契約成立は,2010年から2014年までの5年間というもので,来シーズンに関しては,既に暫定のレースカレンダーが発表されているように6月13日に決勝レースが行われる予定です。当初B.エクレストンを代表とするFOM側が要求したのは,5年の開催権に対して1億7500万カナダドル(約132億6000万)だったようです。しかし,何としても開催を復活させたいという両者の願いから,その額が75000万カナダドル(約61億1100万円)と大幅に減額され,カナダおよびケベックの両政府が3分の2を,モントリオール市が残りを負担することになったようです。なお,経済的収益は8900万カナダドル(約72億5100万円)と予想されています。 |
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2009/11/28(土) ☆元の鞘(F1) ○今シーズン限りでF1から撤退するチームの1つがBMWですが,そのチーム自体に関しては,スイスの投資会社であるカドバック・インベストメントへの売却が検討されていました。両社の契約は,ほぼ成立するところまでいっていたと思われていたのですが,この度新たな進展を見ました。それは,チームの売却先が,カドバックではなく,BMWと共同でチームを運営しているP.ザウバーに決まったのです。元々このチームは,ザウバーが1993年に起こしたものです。BMWのF1進出に伴い,2005年にBMWに買収されたのですが,『BMWザウバー』としてザウバーはチームに留まるという形を取っていました。つまり,BMWの撤退により,チームは元の鞘に収まることになったわけです。ただし,今回の契約には条件があります。チーム自体は撤退扱いになっていますから,現段階では来シーズンの参戦枠の中に入っていません。今回の売却条件というのは,その参戦枠を確保するということです。また,チームを丸ごと売却というわけにはいかないようで,現在388人いる従業員に関しては,250人程度に減らされるということです。 |
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☆シート獲得状況(F1) ○少しずつ来シーズンのシートが埋まっていったり,噂には上っていたもののシート獲得に至らなかったりということが出ていますので,ここでいくつかお伝えします。まずシートの決定(20日付のこのページで「?」となっていた部分で判明したこと)ですが,フォースインディアに関しては,今シーズンレギュラードライバーだったA.スーティルが残留すると共に,リザーブドライバーだったV.リウッツィがレギュラードライバーに昇格してチームに残留することになりました。また,トロロッソに関しては,S.ブエミの残留は既に決定していましたが,そのチームメイトには,今シーズンと同じくH.アルグエリスアリが決定しました。今シーズンのチャンピオンチームであり,来シーズンからメルセデスのワークスチームとなるブラウンGP(来シーズンからメルセデスGP)は,当初噂されていたとおりN.ロズベルグがシートを獲得しています。次に,シート獲得断念となったドライバーですが,元レギュラードライバーで,その後マクラーレンやウィリアムズで長年テストドライバーを務めてきたA.ブルツがその中の一人となりました。これまでの豊富な経験から,新規参入チームであるUSF1でのシート獲得が噂されていました。しかし,両者は合意に至らなかったようで,ブルツによると,来シーズンはプジョー・チームと契約し,ルマン24を中心にしたレースに集中することになったようです。 |
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2009/11/27(金) ☆中止(MotoGP) ○長年にわたって中量級クラスとして存在してきた250ccクラスは,青山博一のチャンピオン獲得を最後にその歴史を綴じました。それに代わって来年から新たなクラスとしてMoto2クラスが登場することになっています。このクラスは,シャーシについてはそれぞれのコンストラクターで開発が可能ですが,エンジンはホンダ,タイヤはダンロップのワンメークとなっています。既に多くのチーム及びコンストラクターが,マシン開発に動いてきています。近年250ccクラスで実績を残してきたアプリリアに関しては,当初マシン(とは言っても車体のみですが)の供給が,J.マルチネス率いるチーム・アスパルを中心にして行われるものと思われていました。ところが,先日アプリリアの親会社であるピアジオ・グループから発表があり,Moto2クラスへのマシン供給を中止することが明らかになりました。その決断の最大に理由は,やはりエンジンがホンダのワンメークだということのようです。ヨーロッパを代表するバイクメーカーですから,例え車体の開発はできても,バイク全体としての開発はできないわけですから,技術面,そして販売面への貢献度が低くなってしまうことが懸念されたのではないかと思われます。この突然の発表で一番驚いたのは,中・軽量クラスを代表するチームであるアスパルでしょう。同チームは,既にMoto2クラスのライダーとして125ccクラスチャンピオンのM.ディ.メッリオ&J.シモンとの契約が成立しています。今回の参戦中止発表を受け,チーム代表であるマルチネスは,アプリリアとの交渉をするためイタリアを訪問することが明らかにされています。もし交渉がうまくいかなかった場合,Moto2クラスでのチーム体制を再構築する必要性が出て来ることになります。 |
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2009/11/26(木) ☆後押し(F1) ○トヨタの来シーズンのシートをほぼ手中に収めながら,撤退発表によってその夢が絶たれたのが最終戦で見事ポイントを獲得した小林可夢偉です。ただ,その小林と中嶋一貴については,トヨタが来シーズンのF1におけるシート獲得に向け支援をしていくという方針を既に発表しています。その活動が水面下で進んでいるようですが,小林に関して噂が浮上してきています。今回浮上した話は,ルノーとの交渉をしているのではないかということです。外国人ドライバーに比べて日本人ドライバーが共通してハンデとなっているのが,スポンサーマネーの持ち込みです。現在のF1においては,トップドライバー以外はこのスポンサーマネーの持ち込みが必須の条件となっています。モータースポーツが市民権を得ている外国に比べ,そうでない状況の日本では,容易にスポンサーを獲得することができません。今回の噂に関する報道では,小林がルノーに持ち込もう(トヨタが持ち込もうという表現もできそうですね)としているのは,何と国内における超有力企業である『Panasonic』と『KDDI』だというのです。ご存知のように,両社はトヨタのF1におけるスポンサーとなっていた企業です。もしこの噂が本当だとすると,ルノーのシート獲得に向け強力な後押しとなるのは間違いないでしょうね。 |
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2009/11/25(水) ☆売却(F1) ○来シーズンからトヨタエンジンユーザーから離れ,再登場となるコスワースエンジンを使用するという新たなスタートを切るウィリアムズですが,そのウィリアムズの株式の一部を売却することになりました。同チームは,1977年にチームを創設して以来,F.ウィリアムズとP.ヘッドのF1界を代表する二人でチームの株式を共同所有してきました。そして,ここれまでチーム株式を売却するとの噂が何度も出ていましたが,二人はそれに抵抗してきたという経緯があります。しかし,先日,オーストリアの投資家T.ウルフ氏が率いる投資会社とチーム株式の売却で合意にしたことを発表し,ウルフ氏がチームの取締役に加わることになりまする。ただし,ウィリアムズのコメントによると,彼がチームの経営から退くことはなく,今後も会社を管理下に置くということです。世界的な不況の影響を受け,伝統あるウィリアムズもチームの経営に支障を来しているのも事実です。今回の株式売却の狙いは,ウルフ氏の広範囲なビジネスコネクションによって多くの新しいスポンサーの可能性を広げるためです。なお,今回売却された株式ですが,トト氏によると「10〜49%の間」といういかにも微妙な数字を出してコメントしています。 |
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2009/11/24(火) ☆契約成立(F1) ○元F1チャンピオンであるK.ロズベルグを父にもつN.ロズベルグに関しては,先日F1デビュー年となる2006年シーズン以来在籍してきたウィリアムズから今シーズン限りで離脱することを発表していました。そして,その移籍先としては,かねてからブラウンGPの名前が挙がっていました。今シーズンのチャンピオンチームであるブラウンGPは,チームの株式のほとんどをメルセデス・ベンツグループによって買い取られ,チーム名がメルセデスGPへと変更して新たなスタートを来シーズンから切ることが既に決まっています。ドイツのメーカーがドイツ人ドライバーを選択しようとするのは至極当然のことで,ベルセデスの買収により,ドイツ人ドライバーであるロズベルグが移籍してくることは何の障壁もなくなったと言えます。さらに,彼は1997年から2000年まではMBMチーム(メルセデス・ベンツ・マクラーレンの育成プログラム)で走った経歴がありますので,まさにロズベルグとメルセデスが契約しない方が不思議といってもおかしくはありません。そして,この度メルセデスGPから発表があり,ロズベルグとの契約が成立しました。契約期間については,今回の発表では明らかになっていません。また,今シーズン同チームのドライバーだったJ.バトンとR.バリチェロは,それぞれマクラーレン,ウィリアムズとの契約が成立していますから総替えとなります。その内の1つにロズベルグが座ることになったわけですが,もう一つのシートに関しては,今回の発表ではありませんでした。噂の段階ではあるものの,同じくドイツ人ドライバーのN.ハイドフェルドが有力視されています。ただ,もう一つの驚きの噂として,既に引退している有力ドイツ人ドライバーであるM.シューマッハーの復活があるのではないかと言うことがあります。今シーズンF.マッサが怪我をして出場できない時,シューマッハが代役参戦する直前までいきましたが,趣味として参戦した2輪レースで転倒した際に負った怪我の影響から,肉体的にF1マシンをドライブするのに耐えきれないと言うことでドクターストップがかかったということがありました。果たしてこの噂はどうなるのか,しばらくの間注目となりそうです。 |
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2009/11/21(土) ☆海外へ(SBK) ○日本を代表するコンストラクターズの1つであるヨシムラから,来シーズンのレース活動について発表がありました。それによると,フル参戦というわけではないものの,数戦SBKに参戦することが決まりました。再び海外でのレースを始めることにした意図等に関しては,ヨシムラの公式サイトにおいて「いつもヨシムラにご声援いただいている皆様へ」と題されて発表されたものをそのまま転載します。(次のかぎ括弧内) |
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「私たちは、過去50数余年間に亘りモータースポーツに携わって来ましたが、さらなる飛躍を求めレースの舞台を海外に移すことを決めました。ヨシムラの歴史の中でも今から約40年前の1971年、ヨシムラは初めてアメリカの舞台で海外レースを経験致しました。結果としてそれは世界初の4気筒4-1集合管の幕開けを築くことになりました! この事は、レースの歴史はモーターサイクルの歴史そのものである事の「証」です。各メーカーは、この間多大な開発費を使いマシン開発をし、そしてそこから得られたノウハウを市販車に反映させて販売力の拡大を図ってまいりました。 ところが今、経済危機の訪れで上記の「流れ」が一斉に崩れてしまい、開発予算が削られ、2輪4輪を問わずレース撤退という状況に陥っております。 しかし、レース活動と云うのは一種の「文化」・「付加価値」であり、日本に於いても戦後以降60年余の歴史があるはずです。私としては、企業としての「価値」を高めて行く上でも「日本モータースポーツ文化」を継承し、さらなる飛躍を求め、2010年度は、数戦ながらWSB(スーパーバイク世界選手権)に挑戦する事を決定致しました。 今回の決定に対し、スポンサーの皆様・ファンの皆様のご理解とご支持を得られることを願うとともに、ヨシムラの新しい挑戦であるWSB参戦にも更なる応援をお願い申し上げます。」 |
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(URL:http://www.yoshimura-jp.com/2010_race.html) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2009/11/20(金) ☆シート(F1) ○シーズンが終了し,現在はストーブリーグの状態に入っています。トヨタやBMWの撤退がありましたが,来シーズンから新たな参戦チームがあって,F1のシート自体は今季と比べて多くなります。そのシート獲得状況ですが,例えばチャンピオンであるJ.バトンがマクラーレンに移籍するなど徐々に決まってきてはいるものの,まだ確定していないシートがあります。チームで見ると,2つのシートとも確定しているのは,マクラーレン,レッドブル,フェラーリ,ウィリアムズの4チームのみです。とりあえずここまで分かっているシート獲得状況をまとめておきたいと思います。なお,チーム自体は現段階のもので,今後増える可能性も否定できません。(表中の太字は確定) |
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2009/11/19(木) ☆移籍(F1) ○今シーズン悲願のチャンピオンを獲得したブラウンGPのJ.バトンが,長年苦楽を共にしてきたチームを離れ,新たな出発を切ることになりました。バトンの移籍先は,噂として17日付のこのページでお伝えしたとおり,来シーズンからメルセデスのワークスチームとしての立場ではなくなったマクラーレンです。マクラーレンの発表では,バトンとの契約期間は「複数年」というだけで,具体的な契約年数は明らかになっていません。今回の契約成立により,来シーズンのマクラーレンは,08王者のL.ハミルトンと09王者のバトンというチャンピオン同士のラインナップとなります。こうした形でのドライバー同士がチームに所属するというのは,長いF1の歴史で初めてです。また,イギリス人ドライバーコンビということにもなりますが,チャンピオン獲得経験のあるイギリス人ドライバーでコンビを組むことになったのは,1968年にG.ヒルとJ.クラークのラインナップになったロータス以来です。マクラーレンの黄金期の中でA.プロスト&A.セナというドライバーコンビという時代もありましたが,この時は,チームメイトでありながら一触即発という緊張状態でのチーム運営となっていました。果たして今回の場合はどうなるのか,こうした点も注目を集めることになるのかもしれません。 マクラーレンがバトン移籍の発表をするのに先立って,同チームへの移籍の大本命だったK.ライコネンマネージャーであるS.ロバートソンが,来シーズンについて発表を行いました。フェラーリとの契約がもう1年残っていたライコネンでしたが,F.アロンソの加入に伴いフェラーリから違約金を受け取るという形を取って1年前倒しでチームから離れることになっていました。そして,大方の見方ではマクラーレンへの移籍ではないかと言うことでしたが,今回の発表によると,来季は1年間F1への参戦を見送るというものでした。かねてからWRCへの転向が噂されているライコネンですが,この点に関しては,スポットでの参戦はあるのかもしれませんが,本格的な転向とはならないようです。むしろ,現段階での噂では,1年間浪人生活を送った後,2011年からはレッドブルへ加入するのではないかと言われています。来シーズンのレッドブルは,今シーズンと同じくS.ベッテルとM.ウェーバーというコンビで臨みますが,ウェーバーに関しては,来シーズンで契約期間の満了となります。そして,ウェーバーとの契約延長を行わず,新たにライコネンを迎えるのではないかというのが現在出ている噂です。 |
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2009/11/18(水) ☆変更(MotoGP) ○1週間ほど前に発表された来シーズンのレースカレンダーですが,早くもその修正版が出されました。それによると,ほとんど予定に変更はないものの,第11戦に組まれているチェコGPの予定が1週間早まっています。具体的には,以下の表のようになっています。ただし,現段階でも暫定ですから,今後変更が加わることもあり得ます。 |
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2009/11/17(火) ☆買収(F1) ○既に多くのサイト等で報道されているように,ダイムラー社から発表があり,今季ドライバー&コンストラクターのダブルタイトルを獲得したブラウンGPを買収して,来シーズンから“メルセデス・グランプリ”として参戦することが決定し,正式にメルセデスベンツの100%所有のワークスチームとしてF1世界選手権に参戦することになりました。メルセデスがフルワークスチームとして参戦するのは,1955年以来です。今回の発表によれば,ダイムラーAGがブラウンGPの45.1%の株式を取得すると共に,ダイムラーの大株主のひとつである中東のアーバー・インベストメンツPJSCが30%を取得。残りの株式は,現在の保有者であるR.ブラウンをはじめ,N.フライと他のメンバーが保有することになります。買収金額は,ダイムラーとアーバルは合わせて約1億1000万ポンド(約165億円)とみられています。今季チームを率いたR.ブラウンは,引き続きチーム代表として留任し,これまでメルセデスベンツのモータースポーツ責任者を務めてきたN.ハウグが共同で運営にあたることになります。ドライバーについては,今回の発表では明らかにされませんでした。今シーズンのチャンピオンであるJ.バトンとは交渉をしているようですが,スムーズに話し合いが進んではいないようで,N.ロズベルグとN.ハイドフェルドのドイツ人ドライバーコンビになるのではないかという噂がもっぱらです。ドイツの企業であるメルセデスのワークスチームとなったわけですから,さらにドイツ人コンビになる可能性が高まったと考えてもおかしくはありません。 1995年以来メルセデスが株式を保有してパートナーシップを結んできたマクラーレンとの関係については,メルセデスの準ワークスチームという関係に終止符を打ちますが,パートナーシップは当面継続することになっていて,2015年末までエンジン契約を延長することで合意しています。この契約には,それ以降も契約を延長するオプションが含まれているとのことです。マシンのカラーリングについては,メルセデスのコーポレートカラーであるシルバーは残し,これまで通りシルバーと赤を中心としたものになります。また,マクラーレン・グループは,2011年までにダイムラー社が保有するマクラーレンの株式40%を買い戻すことになっています。マクラーレンはイギリスのチームですが,既に昨年のチャンピオンであるイギリス人ドライバーのL.ハミルトンが残留することが決まっています。そして,もう一人のドライバーには,今シーズンのチャンピオンであるバトンがなるのではないかという噂がもっぱらになってきていて,マクラーレンはイギリス人ドライバーコンビになる可能性が高まってきているようです。 |
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2009/11/16(月) ☆開催断念&名乗り(F1) ○F1の開催については,これまで行われていた国での開催がなくなったり,新たな国での開催が始まったりと様々な動きがあります。ブルガリアについては,新たな開催国として名乗りを上げていました。そして,既にF1界のボスであるB.エクレストンとブルガリア・モーターサイクル連盟(BMF)の間で,2011年から2015年までのレース開催契約が結ばれていたとされていました。ところが,BMF代表から発表があり,この計画を断念せざるを得ない状況となったようです。さらに,BMF自体も,活動を中止せざるを得ない状況まで追い込まれているとのことです。元々開催の前提には,ブルガリア政府の支援があると言うことだったのではないかと思われます。ところが,ブルガリア政府のスポーツ大臣の発表によれば,サーキット建設のための土地の提供という支援はするものの,それ以外の支援はないということでした。巨額の資金が必要なF1開催だけに,BMF代表が個人資産を投入して運営しているという状況では,開催を断念せざるを得ないのは致し方ないのではないかと思われます。 断念せざるを得ない状況に追い込まれた国もあれば,新たな開催地として名乗りを上げた地域もあります。その一つが,チェコの首都であるプラハです。チェコに関しては,すでにブルノ・サーキットでMotoGPが開催されています。ただし,F1を開催しようとしているのはこのサーキットではなく,プラハ市内に新たに建設しようとしているもので,1.3マイルの常設サーキットと非常設のストリートセクションを組み合わせて1周2.5マイルになるとのことです。まだ正式な動きはない段階ですが,目標としては2012年開催を設定しているようです。 |
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2009/11/14(土) ☆変更(FN) ○日本国内の4輪レースを統括するJAFから,来シーズンのレースカレンダーが公示されました。それによると,8月に公示されたものと比べて全7戦と言うことには変更がないものの,オートポリスと富士スピードウェイでのレース開催日が変更になっています。これにより,第4戦と第5戦との間におよそ1ヶ月半にもわたる長い夏休みができたことになります。ただし,FNに参戦するチームは,SGTとの掛け持ちとなっているところが多く,ちょうどこの期間に1レース入っていますから,丸々1ヶ月半の夏休みとはなりません。なお,具体的はカレンダーは,以下のようになっています。また,今回のカレンダーはまだ暫定ですから,今後変更されることも可能性としてあります。 |
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2009/11/13(金) ☆変更(MotoGP) ○先日,FIMから来シーズンの新たなレースカレンダーが発表されました。7月に発表されたものと比べると,第4,5,6戦と11,13戦の開催日に変更が出ています。具体的には,以下の表のようになっています。なお,今回のものも暫定ですので,今後変更が加わることも考えられます。 |
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2009/11/12(木) ☆シート獲得(MotoGP) ○今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしたものの,資金難に苦しむチーム事情によりシーズン序盤で解雇という憂き目を見た高橋裕紀が,来シーズンのシートを獲得しました。最終戦バレンシアGPに合わせて同地を訪問していた高橋は,シートを獲得するまで日本に帰ってこないという覚悟で様々なチームと交渉に臨んでいました。その甲斐あって,来シーズンからスタートするMoto2クラスへも参戦することが決定しているテック3のシートを獲得することができたのです。チームメイトについても発表があり,何とそのチームメイトには,今シーズン高橋が所属していたスコット・レーシングで青山博一と同じ250ccクラスにフル参戦していたR.デ.ローサが決まりました。つまり,2年連続チームメイトとなることになったのです。テック3の中排気量クラスといえば,私たち日本人にとって馴染みのあることです。テック3がかつて中排気量クラスを中心に参戦していた頃に所属していたのは,今シーズンでレース活動にピリオドを打った中野真矢です。その中野とチームメイトであるO.ジャックとの間で激しいチャンピオン争いが展開され,最後はジャックがチャンピオンを獲得し,翌年にはチームと共に最高峰クラスにステップアップしたという経緯があります。今回の発表では,チーフメカニックについても発表があり,フィアット・ヤマハでJ.ロレンゾのチームマネージャーを担当していたD.ロマニョーリがデ・ローサのチーフメカニックに,J.トスランドのチーフメカニックだったG.レインデルスが高橋のチーフメカニックに就任することになっています。テック3はMotoGPに直結するチームですから,高橋にとってはステップダウンではあるものの,ここで活躍することで再びMotoGPに復活するチャンスを得る可能性が高まります。青山博一が最後の250ccクラスチャンピオンになりましたので,高橋は,ぜひMoto2クラスの初代チャンピオンになってもらいたいものですね。 |
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2009/11/11(水) ☆ステップアップ&ステップダウン(MotoGP) ○見事250ccクラス最後のチャンピオンとなった青山博一は,来シーズンからMotoGPクラスにステップアップすることは既に決定していました。その際彼が所属するのは,青山と同じく250ccクラスのT.ルティとS.コルテセが参戦していた(ただし,2人の所属していたチーム名はそれぞれ異なっています。)パドック・グランプリ・マネージメント・チームとなることも決まっていました。彼が所属するチーム自体もステップアップとなるわけですが,チーム体制としては,オーストリアのインターネットブックメーカーであるインターウェッテンが支援した『インターウェッテン・ホンダ・MotoGP・チーム』として新たなスタートを切ることが発表されました。同チームのライダーは,青山の1台体制です。また,これまで通り中排気量クラスへの参戦も継続し,チーム名としては『インターウェッテン・Moto2・チーム』として新たなスタートを切り,ライダーには,スイス人ライダーであるT.ルティを引き続き起用することになりました。 ところで,青山が今シーズン所属していたスコット・レーシングは,250ccクラスだけでなく,MotoGPクラスへも参戦していました。昨シーズンはA.ドビツィオーゾと共に戦い,今年は高橋裕紀を起用してシーズンをスタートしていました。ところが,チーム自体が資金不足に陥り,一時期は高橋に加え,資金を持ち込んだG.タルマクシの2台体制での運営をしていましたが,それも長く続かず,資金の持ち込みがない高橋をシーズン序盤で放出という事態にまで発展してしまいました。結局タルマクシが最終戦まで参戦しましたが,最後まで芳しい成績を収めることができないままシーズンを終えました。やはり彼には最高峰クラスは荷が重かったようです。日本人としては,高橋を最後まで起用しておればリザルトが違っていたのではないかと思うのですが,こればっかりは仮定の話ですから何とも言えません。そのスコットですが,どうやら来シーズンは資金不足という事態の解消ができなかったため,MotoGPクラスから撤退することになるようです。ホンダからはマシン供給継続の話があったようですが,資金不足に苦しむスコットに対して継続するかどうか意思表示する期限を指定していたようです。結局スコットから最高峰クラス継続参戦の意志が期限内に明らかにされなかったため,ホンダからのマシン供給話はご破算となりそうなのです。ただし,チーム自体は存続し,青山が参戦していた中量級クラスを継続し,MotoGPクラスのシートを失ったA.デ.アンジェリスを起用してMoto2クラスへ参戦することになるようです。 |
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2009/11/10(火) ☆新型で(MotoGP) ○青山博一のチャンピオン獲得で涌いた最終戦バレンシアGPですが,その決勝レースが行われた翌日から同地でMotoGPクラスのプレシーズンテストが始まりました。ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダは,今シーズンと同じくD.ペドロサ&A.ドビツィオーゾというライダーで臨むことが既に決まっていて,今回のテストには両者共に2010年型のRC212Vを持ち込んでの走行となっています。今回持ち込まれた来季型マシンは,シャーシもスイングアームもどちらもブランニューで,さらに最新の進化型V4エンジンを載せたものとなっているようです。今シーズンの後半では,ペドロサはこれまで通りホンダ系のサスペンションメーカーであるショーワ製,ドビツィオーゾはオーリンズ製というブランドの違ったサスペンションを使用していました。今回のマシンは,どちらもオーリンズ製のもので,実際のところは分からないのですが,来季のRCVは他のメーカーと同様にオーリンズ製でシーズンを臨むのかもしれません。投入後間もないと言うこともあるのか,初日の走行は,どちらかというとピット内にマシンが留まって各種の調整をする時間が長かったようですが,今日行われる予定の2日目の走行では,恐らくマイレージを稼いでいろいろなデータを残していくのではないかと思われます。 |
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2009/11/9(月) ☆チャンピオン獲得(MotoGP) ○最終戦バレンシアGPの決勝レースが,この日も強い風が吹いたリカルド・トルモ・サーキットで行われました。まずお伝えしなければならないのは,何といっても青山博一がチャンピオンに王手をかけていた250ccクラスでしょう。ランク2位を行くジレラのM.シモンチェリに21ポイント差をつけて最終戦を迎えたホンダの青山博一は,このレースで11位以内に入ればチャンピオン決定ということになっていました。今季ノーポイントレースが一つもなく,どんなに悪くてもトップ10フィニッシュを果たしてきた青山ですから,11位以内というハードルは低いものと思われていました。ところが,3位を走行していた10周目の1コーナーで何とコースオフを喫してしまったのです!その瞬間は万事休すかと思われたのですが,幸いなことに転倒することなく11位でコースに復帰することができました。その後は徐々にポジションを挽回していく中,青山とチャンピオン争いの直接のライバルであるシモンチェリが,トップを走行していて残り7周となったところで何と転倒を喫してしまい,それが原因でリタイアとなってしまったのです。この瞬間チャンピオンは青山に決定しました。その青山は,最終的に7位でゴールし,シモンチェリがリタイアしていなくてもチャンピオンを獲得できる順位でのチェッカーでした。今シーズンで250ccクラスは最後となりますが,その最後の年のチャンピオンに青山の名が刻まれました。同クラスでの日本人のチャンピオン獲得は,01年の故加藤大治朗選手以来8年ぶりとなります。また,全クラスを通した通算の日本人チャンプとしては,史上6人目となります。今シーズンが始まる前には,250ccクラスにおけるKTM撤退の影響を受けてシート獲得もままならない状況でした。それでも,青山のそれまでの実績と,元々支援をしてきたホンダの力添えもあって何とかスコット・レーシングのシートを獲得。そうした状況を乗り越えてのチャンピオン獲得でした。本当におめでとうございました!!さて,レースの方ですが,オープニングラップでトップに立ったのは,青山と同様に来シーズンからMotoGPクラスにステップアップすることになっているアプリリアのH.バルベラでした。しかし,シモンチェリにトップの座を奪われ,しばらくの間2位での走行となりました。そして,シモンチェリがリタイアに終わってからは再びトップに返り咲き,最後までその座を保ったままトップでのチェッカーとなり,今季3勝目を母国GPで獲得しました。昨年まではアグレッシブな走行で何かと他のライダーから言われていたバルベラでしたが,今シーズンは人が変わったように速くて堅実な走りを展開していきました。その走行が見事開花し,シモンチェリがリタイアしたこともあって今シーズンをランク2位で終了しています。2位には,こちらも母国GPとなるアプリリアのA.バウティスタが入っています。彼についても,既に来シーズンからMotoGPクラスへのステップアップが決まっています。3位には,青山のチームメイトで,今シーズンめきめき力をつけてきたR.デ.ローサが入りました。他の日本人勢ですが,ホンダの富沢翔也は今季自己最高位タイとなる10位で,同じくホンダの青山周平は20番グリッドからスタートして11位でチェッカーを受けています。富沢と周平に関しては,来シーズンは250ccクラスに替わって開催となるMoto2クラスで参戦することが決まっています。 最高峰のMotoGPクラスは,決勝レース直前に行われるウォーミングアップラップで,何とポールシッターであるドゥカティのC.ストーナーがハイサイドで転倒リタイアを喫するというアクシデントが発生しました。この結果,ポールの位置が空席となった状態でレースがスタート。そして,いつものように抜群のスタートダッシュを見せてレプソル・ホンダのD.ペドロサがトップに立ちました。母国GP制覇に燃えるペドロサは,最後までその座を守り抜き,第8戦アメリカGP以来となる今季2勝目を飾りました。ストーナーとのランク3位争いを展開していたペドロサですが,ストーナーがリタイアに終わったため,逆転でランキング3位についています。2位には,既に今シーズンのチャンピオンを決めているフィアット・ヤマハのV.ロッシが,3位にはそのチームメイトであり,ランク2位のJ.ロレンゾが入りました。 125ccクラスは,いつものようにアプリリアのJ.シモンとB.スミスのチームメイト同士のトップ争いとなりました。最終ラップまで持ち込まれたバトルは,最終的に今シーズンのチャンピオンであるシモンがスミスを抑えてトップでチェッカーを受け,王者の貫禄を見せて今季7勝目を飾りました。3位には,デルビのP.エスパロガロが入っています。日本人勢ですが,アプリリアの中上貴晶は最終戦を14位で終え,ロンシンの小山知良は左足の骨折を押しての出場となり,20位で今シーズンを終えています。 |
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☆逆転チャンピオン(SGT) ○最終戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートしたR.ファーマン&伊沢拓也組のARTA NSXが,オープニングラップで2位スタートした脇坂寿一&A.ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430にトップの座を奪われました。しかし,ARTAは僅差で2位を走行し続け,両者がピットインを終えた時にはARTAがトップに立ちました。その後は徐々に差をつけていき,見事今季2勝目を挙げました。これがNSXにとって最後のレースとなりますが,その最終レースをポールトゥーフィニッシュで飾りました。このレースが始まる前はランク3位だったTOM'Sは,ランク1,2位を行く本山哲&B.トレルイエ組のMOTUL AUTECH GT-Rがアクシデントでノーポイントレースで終わったため,2位でチェッカーを受けたこともあって見事逆転で今シーズンのチャンピオンを決めています。脇坂&ロッテラー&TOM'Sにとっては,2006年以来のチャンピオンとなります。3位には,金石年弘&塚越広大組のKEIHIN NSXが入り,こちらもNSXの最終レースに花を添えています。 GT300クラスは,ポールからスタートした青木孝行&藤井誠暢組のダイシンアドバンFerrariがトップの座を守ったままレースが進行していきました。その後もその座が脅かされることがなく,今季2勝目を飾りました。2位には,谷口信輝&折目遼組のM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が,3位には織戸学&片岡龍也組のウェッズスポーツIS350が入り,ウェッズスポーツIS350が今シーズンのチャンピオンを獲得しています。織戸学にとっては1997年にRS☆Rレーシングチーム with BANDOHで獲得して以来のGT300王者です。 |
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2009/11/8(日) ☆最終戦となるバレンシアGPの予選が,セッションを通してずっと強風が吹く中,スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,体調不良による欠場から復帰以後,好調な走りを見せているドゥカティのC.ストーナーが,1分32秒台のタイムを連発しながらの走行を見せて見事今季3回目となるポールを獲得しました。ストーナーのポール獲得は,復帰後ポールトゥウィンを達成したオーストラリアGP以来です。2番グリッドを獲得したのは,ポールのストーナーとランキング3位争いを展開しているレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。3番手タイムは,既にランキング2位を決定しているフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。前戦で今シーズンのチャンピオンを決めているフィアット・ヤマハのV.ロッシは,4番手タイムをマークし,年間を通した予選タイムで争われるBMW・M・アワードを獲得しています。 250ccクラスは,母国GPに燃えるアプリリアのA.デボンが,第3戦スペインGP以来となるポールを獲得しました。2番グリッドは,逆転でチャンピオン獲得を目指しているジレラのM.シモンチェリが獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,フリー走行で最速タイムをマークしていたアプリリアのH.バルベラでした。ランキングトップを行くホンダの青山博一は,フロントローは逃したものの,予選5番手と2列目からのスタートを決めています。他の日本人勢ですが,ホンダの富沢翔也は16番手,同じくホンダの青山周平は20番手とやや後方からのスタートとなります。 125ccクラスは,今シーズンのチャンピオンとして母国に帰ってきたアプリリアのJ.シモンが,アプリリアのS.コルシにわずか1000分の4秒差をつけてポールを獲得しました。3番手タイムは,同じくアプリリアのB.スミスがマークしています。日本人勢ですが,アプリリアの中上貴晶が18番手,ロンシンの小山知良は29番手でした。なお,その小山ですが,転倒を喫した際に左足を骨折したため,今日行われる決勝レースへの出走が微妙な状況となっています。 |
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☆最後のレースで(SGT) ○最終戦の予選が,ツインリンクもてぎで行われました。GT500クラスは,R.ファーマン&伊沢拓也組のARTA NSXが100分の1秒差でポールを獲得しました。今シーズン限りでホンダはSGTにおいてNSXの使用をやめることが決定していますから,そのNSXにとっての最終レースで見事ポール獲得という花を添えました。僅差での2番手となったのは,前戦を制している脇坂寿一&A.ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430でした。予選3番手は,このところ画像でCMに登場している伊藤大輔&B.ビルドハイム組のENEOS SC430でした。ランキングトップを行って2年連続チャンピオンを目指す本山哲&B.トレルイエ組のMOTUL AUTECH GT-Rは,予選5番グリッドを獲得しています。 GT300クラスは,予選セッションの全てでトップタイムをマークした青木孝行&藤井誠暢組のダイシン アドバン Ferrariがポールを獲得しています。2番グリッドは,ここまでランキング2位を行く新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaでした。そして,3番手タイムをマークしたのが,ここまでランキングトップを行く織戸学&片岡龍也組のウェッズスポーツIS350でした。 |
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2009/11/7(土) ☆離脱(MotoGP&SBK) ○ドゥカティに関して,2人の主要人物の離脱が相次いで発表されました。まずMotoGPに関してですが,1999年からドゥカティに所属し,MotoGPプロジェクトを立ち上げて以来同チームのプロジェクトリーダーを務めてきたL.スッポが,現在行われている最終戦のバレンシアGPを最後に離脱することになりました。来シーズンに関しては既に決まっていて,ライバルチームであるHRCのマーケティングディレクターに就任します。彼が離脱する理由ですが,11年間にわたってドゥカティでの要職に就いてきたため,自身のモチベーションを再度高めるための転身ということです。なお,スッポの後任には,現在ドゥカティ・コルセでマーケティングの責任者であるA.シコナーニを指名するとともに,テストライダーのV.グアレスキがチームマネージャーに就任することになりました。 もう一人は,SBKで長年チーム監督を務めてきたD.タルドッツィです。ほぼ20年間という長きにわたってSBKにおけるドゥカティチームの中心人物として活躍してきましたが,彼に関してもモチベーションの低下を理由に今回の決断に至ったようです。ただし,タルドッツィに関しては,来シーズンの動向は未定となっています。今シーズンのドゥカティは,最後の最後まで同チームの芳賀紀行とヤマハのB.スピースとの間でチャンピオン争いが展開されていきました。しかし,最終戦のレース1で,そこまでポイントリーダーだった芳賀が転倒リタイアに終わったため,スピースに逆転されました。レース2でそのポイント差を詰めたものの,わずか6ポイント差で芳賀にとって初のチャンピオン獲得を逃していました。芳賀及びドゥカティがチャンピオンを逃したのは,チーム側が芳賀のチームメイトであるM.ファブリツィオにチームオーダーを出していなかったからであるという批判が出てきていました。確かに,終盤のリザルトを見ると,この点の対策を講じていればチャンピオン争いの結果は違っていたのかもしれません。今回の離脱劇には,ドゥカティ内外におけるこうした監督に対する批判が遠因になっているのかもしれません。それにしても,ドゥカティ躍進に多大なる貢献をしてきた2人の人物が抜けることは,大きな痛手になりそうな感じです。なお,タルドッツィ自身のコメントによると,今後魅力的なオファーがあればそれを受けるつもりのようですので,レースの世界そのものから離脱するわけではないようです。 |
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2009/11/6(金) ☆先送り(F1) ○トヨタがF1から撤退をするという発表が行われ,モータースポーツの世界に衝撃が走ったのと時期を同じくするように,ルノーがパリで緊急取締役会議を行い,ルノーF1チームの今後について話し合いがもたれました。ルノーについては,トヨタと同じく以前から撤退の噂があっただけに,撤退という結論までトヨタと同じになるのではないかという観測も出ていました。そして,同社のCEOであるC.ゴーン氏によると,ルノーの今後のF1参戦について明言せず,今シーズン末までには決定するとのことで,いわゆる結論は先送りとなったようです。ただ,既に来シーズンの予算は承認されていますし,ドライバーとしてR.クビサとの契約も成立しています。また,参戦登録も行われていますので,少なくとも来シーズンに関しては参戦継続という方向に傾く可能性が高いのではないかという見方があるのも確かです。ホンダやBMW,そしてトヨタと自動車会社の相次ぐ撤退を受け,現段階でこうしたメーカー系のチームは,フェラーリとルノーの2チームだけになっています。何とかいい方向に結論が向いていくといいですね。 |
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☆MotoGPでも(MotoGP) ○ドゥカティの芳賀紀行との激しい争いを制し,今シーズンのSBKチャンピオンに輝いたヤマハのB.スピースは,来シーズンからテック3・ヤマハに所属してMotoGPにフル参戦することになっています。そのスピースは,今日から開幕する最終戦バレンシアGPにワイルドカード参戦することになっていて,この度その際のバイクとツナギのカラーリングを発表しました。今回の参戦は,来シーズン所属するテック3からではありませんので,同チームのモンスター・エナジーのカラーリングではなく,スピースが今シーズンSBKで所属したヤマハ・ワールド・スーパーバイク・チームと同じものです。つまり,同チームのメインスポンサーで,イタリアの食品関連会社である『ステリルガルダ』のロゴが入ったカラーリングになっています。なお,そのカラーリングで使用するマシンについてですが,どうやら日本での開発車両であり,ロッシやロレンゾのマシンとも若干仕様が違うのではないかといわれています。 |
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2009/11/5(木) ☆撤退&継続(F1) ○地上波のニュースや新聞等でも報道されているように,新社長である豊田章男氏と専務取締役である山科忠氏が会見に参加して,トヨタが今シーズン限りでF1を撤退することを発表しました。相前後して発表されたプレスリリースによると,「トヨタは,昨年来の急激な経済情勢の変化の中でも,豊かなクルマ文化の創造に向けた重点施策として,モータースポーツの最高峰であるF1への参戦を継続してきた。しかしながら,昨今の厳しい経営環境を踏まえつつ,来年以降のモータースポーツ活動についても,あらためて中長期的な観点から総合的に検討した結果,本年限りでのF1からの撤退を決定した。」というのが撤退理由のようです。トヨタは,2002年の開幕戦となったオーストラリアGPからF1に参戦を開始しました。それまでWRCで実績を残していたトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)を母体にしてトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)を設立し,ル・マン24時間を経てF1参戦の道を歩み始めました。F1における最後のレースとなった今シーズンの最終戦までの間に139戦に出走し,残念ながら結局優勝することはなかったものの,最上位は今シーズンの日本GPを含めた2位。ポールポジション獲得回数は3回でした。チームとしてはF1から撤退するものの,エンジンサプライヤーとしては活動を継続するのではないかという噂は以前からありましたが,今回の会見でその噂は否定されました。ただし,現在参戦している国内でのSGTや,アメリカでのNASCARについては,今後も参戦を継続するということですから,この点ではひとまず安心というところです。 昨シーズン終了後にホンダがF1から撤退したものの,子会社である鈴鹿サーキットにおけるF1開催は継続されました。それに対して,トヨタは子会社である富士スピードウェイでのF1開催は撤退したものの,チームとしてのF1参戦は継続していましたので,ホンダとトヨタの棲み分けが自然とできていました。しかし,3日付のこのページでお伝えしたように,来シーズン限りでタイヤのオフィシャルサプライヤーであるブリヂストンが同様にF1からの撤退を表明していますので,来シーズン終了後には日本企業がF1から全くいなくなる(鈴鹿での開催を除く)ことになります。モータースポーツが深く根付いているとは言えない我が国だけに,国内におけるモータースポーツの縮小が懸念されます。 また,トヨタのF1活動の拠点であるTMGについてですが,今後はヨーロッパにおけるモータースポーツの活動拠点として事業転換を図るとのことです。つまり,TMGの母体となったTTEのような役回りに戻ると考えていいのかもしれません。 社長と共に会見に参加したTMG会長でもある山科氏が感情をあらわにしたのは,ドライバーに関しての質問の時でした。トヨタは,若手のドライバーを育てるためにTDPというものを運営しています。そして,そこで成長を遂げたのが中嶋一貴であり,代役参戦をして見事ポイントを獲得した小林可夢偉でもあります。その二人の来シーズンのシートは決まっておらず,特に小林に関しては,来シーズンのトヨタのシート獲得が確実視されていました。来シーズンの二人に関する質問に答える際,山科氏は感極まってハンカチで目を覆う状態となりました。やはり,ここまで協力してやってきた二人のことを考えるとこみ上げるものがあったのだと思います。その二人に関しては,トヨタが契約をもっていますので,会見では「ここまで育ててきた二人なので,できればどこかのチームに乗せたいと思っています」という回答をし,二人のF1残留に向けサポートしていくことを明らかにしました。ただ,現実問題でいくと,二人に強力なスポンサーがついているわけではありませんからスポンサーマネーの持ち込みはできません。また,トヨタがエンジン供給をすればそのチームにドライバーをプッシュする(ウィリアムズ・トヨタにおける中嶋一貴がそうですね)という手法がとれますが,完全撤退ですからそれもできません。残念ながら,中嶋と小林が大変厳しい状態に置かれたのは間違いないでしょう。 |
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2009/11/4(水) ☆継続(F1) ○最終戦が終了し,現在は来シーズンのシートがどうなるのか益々注目される状況となっています。さらに,ドライバーについてだけでなく,来シーズンどのチームがどのエンジンを使用するかについても注目されています。来シーズンからの新規参入チームについては,来季から再びF1に参入することになったコスワースエンジンを使用するようですが,既存チームの中にも,例えばウィリアムズのように同エンジンを使用することが決定しているところもありますし,未定のチームの中には交渉しているのではないかと噂されている(いた)ところもあります。その中の一つが,今シーズンA.ニューウェイが設計したマシンにルノーエンジンを搭載して躍進を遂げたレッドブルです。S.ベッテルがチャンピオン争いに加わるほどの活躍を見せたのですが,順風満帆という中でのものではありませんでした。使用していたルノーエンジンが悲鳴を上げてトラブルを起こすことがあり,エンジン使用数のレギュレーションに引っかかる直前まで追い詰められていたのです。こうした事態もあって,レッドブルがルノーエンジン使用を見直そうとしても何ら不思議はありません。まずレッドブルが目をつけたのが,現在F1界で最強といわれている,そして実際にブラウンGPがタイトルを獲得るに至ったエンジンであるメルセデスでした。ところが,メルセデスエンジンを提供するかどうかの判断ができることになっているメルセデスのワークスチームであるマクラーレンが,レッドブルへの供給を拒否したため,しぶしぶ別のエンジンを模索せざるを得なくなっていました。そして次に目をつけたのが,冒頭に記したコスワースです。しかし,コスワースエンジンについては,信頼性と燃費に関してあまりにリスクが大きいということで,ここについても見直すこととなったようです。で,結局落ち着いた先は,今シーズンと同じくルノーエンジンということになったようです。 |
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2009/11/3(火) ☆撤退(F1) ○現在F1におけるタイヤのオフィシャルサプライヤーとなっているブリヂストン(以下BS)から発表があり,来シーズン終了をもってF1から撤退することになりました。1997年シーズンからF1にフル参戦を開始したBSは,1998年の開幕戦となったオーストラリアGPにおいて,マクラーレンのM.ハッキネンが優勝して初勝利を収めました。1999年と2000年の2年間は,他社がF1から撤退したため,BSのみがF1にタイヤを供給しました。2001年にミシュランがF1参戦を果たすと,2社の間で激しいタイヤウォーズが展開されていきました。2006年のドイツGPでは,フェラーリがワンツーフィニッシュを達成し,F1通算100勝を達成しています。2006年シーズン限りでミシュランがF1から撤退したため,2007年からは事実上ブリヂストンのワンメイクとなっていました。BSからのリリースによれば,今回の撤退は,「大きく変化しつつある事業環境の中で,経営の最終目標を実現するには,経営資源を再配分し,革新的技術や戦略分野へ技術開発資源を重点的に集中させることが必要であると判断した」ためとされています。やはり,やや回復傾向にあるとは言え,世界的な不況による影響が,ここでも出てきたのかもしれません。なお,4輪の世界最高峰であるF1と共に唯一のオフィシャルサプライヤーとなっている2輪の世界最高峰MotoGPクラスに関しては,今回の決定による影響はなく,現在契約が成立している2011年まで供給を継続していくことが明らかにされています。 |
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☆総入れ替え(F1) ○昨シーズン,今シーズンと2年間にわたってN.ロズベルグ&中嶋一貴というヤングドライバー体制で臨んでいたウィリアムズが,来シーズンのドライバーラインナップを発表しました。来シーズンのドライバーに関しては,シーズン途中から様々な噂が浮上していました。ただ,ロズベルグと中嶋の残留ということに関しては,噂として浮上していなくなっていました。そして,最終戦が近づくと,まずロズベルグが来シーズンからのウィリアムズ離脱を表明し,最終戦直前には,中嶋が来季のウィリアムズのシートを失うことを認めていました。そして,この度発表された2人のドライバーは,終盤噂で大本命に上っていた2人でした。まず1人目は,今シーズンJ.バトンとチャンピオン争いを展開した超ベテランドライバーのR.バリチェロです。彼については,数々の実績を残してきていますのでここで述べる必要はないでしょう。もう一人は,現在同チームのテスト&リザーブドライバーを務めていて,来季がF1ルーキーとなるN.ヒュルケンベルグです。M.シューマッハのマネジャーとしてお馴染みのW.ウェーバーがマネジメントを手がける彼は,F3ユーロシリーズ,フォーミュラ・マスター,A1グランプリ,フォーミュラBMWにおいてこれまで王者を獲得してきました。そして,ルーキーシーズンとなった今季のGP2シリーズにおいては,いきなりチャンピオンを獲得してその才能を示しています。冒頭に記したようにヤングドライバー体制だったウィリアムズが,総入れ替えとなる来シーズンは,超ベテランドライバーとヤングドライバーというある意味理想的な体制を築くことになったわけです。 |
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2009/11/2(月) ☆チャンピオン決定(JRR) ○大混戦となった今シーズン,いまだにどのクラスもチャンピオンが決まっていませんでしたが,最終戦となる第7戦鈴鹿MFJ−GPの決勝レースが行われて各クラスのチャンピオンが決定しました。まず最高峰のJSB1000クラスですが,今回は2つの決勝レースが行われました。まずレース1は,昨年のチャンピオンであるヤマハの中須賀克行と,これまで何度もチャンピオンに輝いているホンダの伊藤真一との一騎打ちとなりました。何度も順位を入れ替わりながらのバトルは最終ラップまで続き,逆バンクの立ち上がりで伊藤を交わした中須賀がその座を守りきり,僅差で勝利を収めました。3位には,単独走行となったヨシムラの酒井大作が入っています。 レース2は,ウェットコンディションの中でのレースとなりました。中盤で4台でのバトルとなりましたが,その中で酒井と伊藤が接触するというアクシデントが発生しました。伊藤は,コースオフを喫するものの何とかコースに復帰することができましたが,ここまでランクトップを行っていた酒井は転倒リタイアに終わってしまい,タイトル争いで万事休すという事態となりました。レース1を制した中須賀と,今回スポット参戦しているホンダの秋吉耕佑との間でトップ争いとなり,最終ラップのS字でバックマーカーを利用してトップに立った秋吉がそのまま逃げ切り,鈴鹿2&4以来となる今季2勝目を挙げました。惜しくも2位になった中須賀でしたが,ランクトップの酒井がノーポイントに終わったため,見事逆転で2年連続チャンピオンに輝きました。3位には,ホンダの山口辰也が入っています。 ST600クラスのチャンピオン争いは,ここまでランクトップを行く手島雄介と昨年のチャンピオンである小西良輝のホンダ勢同士に絞られていました。ランキング争いで手島を追う小西でしたが,3周目の最終コーナーで転倒リタイアに終わってしまい,この段階で手島のチャンピオンが決定しました。レース中盤で3台に絞られ,最終的にヤマハの中冨伸一が逃げ切って全日本復帰後初優勝を飾りました。2位にはホンダの岩田悟が,3位にはヤマハの佐藤裕児が入っています。 今回で長い歴史を刻んできた250ccクラスは最終レースとなりますが,JSB1000クラスと同様に2レースで争われました。レース1では,ランクトップを行くヤマハの宇井陽一が単独走行でのトップチェッカーを受けました。ヤマハのマシンを駆って宇井を追うランク2位の及川誠人は,宇井からおよそ2秒遅れて2位でチェッカーとなり,ポイント差がさらに広がる結果となりました。3位には,来シーズンから250ccクラスに替わって開催されることになるGP2マシンでスポット参戦したTSRの手島雄介が入っています。ただし,手島は章典外での参戦ですから,実質的には4位でチェッカーを受けているヤマハの藤田拓哉が3位となります。 レース2は,雨脚の強まった中でのレースとなりました。同クラスにとって最後の最後のレースとなりますが,及川と宇井の2台によるバトルが終盤まで展開されていきました。残り4周目で及川がトップに立つと,ファステストラップを刻んでいって宇井を突き放していき,最終的にはおよそ3秒の差をつけて250ccクラス最後のウィナーとなりました。2位に入った宇井は,見事2年連続チャンピオンに輝いています。3位には,ヤマハの星野知也が単独走行で入っています。 125ccクラスは,午後から降り始めた雨により,ウェットコンディションでのレースとなりました。レース終盤に5台によるトップ争いが展開されていきましたが,最終的に最終ラップの1コーナーでトップに立ったホンダの山田亮太がトップでチェッカーを受けました。2位には,昨年のチャンピオンに輝いている超ベテランライダーの菊池寛幸が入り,見事2年連続,通算3回となるチャンピオンに輝いています。来シーズンも海外でのレースとの掛け持ちとなるホンダの日浦大二郎が,3位に入っています。 前日に決勝レースが行われたGP−MONOクラスは,チャンピオン争いを展開している3台のマシンによるバトルとなりました。終盤トップに立った花房一樹がそのまま逃げ切り,逆転で今シーズンのチャンピオンを決めています。最終ラップで藤井謙汰を交わした小室旭が,そのままの順位を保って2位でチェッカーを受けています。 |
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☆2台とも(F1) ○最終戦となるアブダビGPが,ヤス・マリーナ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンは,オープニングラップからそのポジションを守りました。しかし,しばらくはトップを走行していたハミルトンでしたが,ブレーキにトラブルの症状が見え始め,ブレーキロックするシーンがしばしば見られる事態となりました。それでも何とかトップの座は守っていたものの,思うように差を広げることができず,1回目のピットインの段階でレッドブルのS.ベッテルにトップの座を譲ることとなってしまいました。さらに21周目にブレーキトラブルは深刻となり,緊急ピットインをしてそのままリタイアとなりました。この段階で3位を走行していたM.ウェーバーが2位に浮上し,レッドブルによるワンツー体制となりました。終盤に入って今シーズンのチャンピオンであるブラウンGPのJ.バトンが,ウェーバーとの差を縮めてきました。それでもレッドブルのワンツー体制は崩れず,ベッテルが日本GP以来シーズン4回目となるトップチェッカーを受けました。2位にはウェーバー,3位にはバトンが入っています。そして,日本人としての注目は,何といってもT.グロックに代わって2回目の代役参戦となるトヨタのリザーブ&テストドライバーを務める小林可夢偉でしょう。1回ピット作戦を採った小林は,見事な走りを披露して何と6位入賞を果たしたのです。7位にチームメイトのJ.トゥルーリが入り,レッドブルと同様トヨタも2台ともポイントを獲得しています。いまだに来シーズンのドライバーが決まっていないトヨタですが,今回の活躍により小林のレギュラードライバーへの昇格に弾みがついたのかもしれません。もう一人の日本人ドライバーであるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴ですが,こちらは残念ながら13位でのチェッカーとなり,今シーズンをノーポイントで終わってしまいました。既に来シーズンのウィリアムズのシートを失うことを認めている中嶋ですが,今シーズンの成績を見ると他チームでのシート獲得に厳しさが増すことになるのかもしれません。 |
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