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2009/7/31(金) ☆新型マシン(SGT) ○29日にアールアンドデースポーツ社から発表があり,第6戦から参戦するマシンのイラストと参戦体制が明らかとなりました。SGTで実績を残してきた同社は,昨シーズンはVEMAC408Rを使ってGT300クラスにフル参戦していました。しかし,今シーズンは開幕戦からの参戦を取りやめていましたが,鈴鹿サーキットで行われる第6戦から新型マシンであるスバルのレガシィB4を使用してSGTに復帰することになっていました。今回明らかになったレガシィB4ですが,昨年VEMAC408Rに施されていたWILLCOMのようなメインスポンサーのロゴは見あたりません。車輌の全面,側面,上部にはB4のロゴが大きく施されていますし,リアウィングにはSTIのロゴが大きくつけられています。プロドライブ社と組んで長年参戦し,実績を残してきたWRCから撤退したSTIですが,新たにSGTへアールアンドディーと組んでチャレンジを開始したような印象を持たせるカラーリングになっています。実際,エンジンチューンはSTIが担当することになっています。体制についてですが,マシン名はR&D SPORT LEGACY B4で,エンジンはスバルならではの水平対向ターボエンジンで,駆動方式については,これまたスバルらしくシンメトリカルAWDを採用しています。ドライバーについては,山野哲也と密山祥吾のペアになっています。山野については,GT300クラスにおいて2004年から2006年まで3年連続チャンピオンを獲得するという快挙を成し遂げていて,その後はクスコに移籍し,それまでなかなか成績が残せていなかったスバル・インプレッサを上位争いできるまで高めていった実績を残しています。今シーズンは,クスコがSGTへの参戦を取りやめたこともあってシートを失う形になっていました。こうした経歴から山野が今回のプロジェクトに関わるようになったことは,十分納得できる結果だと言えるでしょう。密山については,R&D SPORTSで長年マシン開発を行った経歴を持っていますので,これまた順当なドライバー選択でしょう。なお,タイヤについては,ヨコハマを使用することになっています。 |
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2009/7/30(木) ☆撤退(F1) ○世界的不況により,ホンダがF1を撤退するという発表を行っていこう,F1だけでなく他のカテゴリーでも撤退やシーズン途中でのシート喪失といった事態が発生しています。そして,この度BMWザウバーが,BMW本社で会見を行い,今シーズン限りでF1から撤退することを発表しました。ただし,ツーリングカーやフォーミュラBMWなどの他のカテゴリーについては今後も継続するとのことです。また,F1を撤退することによって,同社はリソースを新たなドライブテクノロジーおよび持続性の分野のプロジェクトに集中させるということです。BMWのFI参入は,1982年にブラバムに対してエンジンを供給する形で始まりました。2000年からはウィリアムズとのコラボで10勝をマークする活躍を演じました。そして,F1での活動をさらに深めるかのように,2005年シーズン終了後にスイスに拠点を置くザウバーを買収してBMWザウバーとなり,メーカー直系チームとして活動が始まりました。直系チームとしてのデビューイヤーである2006年はランキング5位,そして2007年は,スパイ事件によりマクラーレンがマニュファクチャラー選手権から除外されたこともあってランキング2位にまで浮上しました。昨シーズンにはR.クビサがカナダで初優勝を挙げ,ランキング3位と好結果のシーズンを送りました。ところが,今シーズン大幅なレギュレーションが行われ,いくつかの主力チームがそのレギュレーションへの対応がうまく進まず,成績が低迷している状況にありますが,BMWもその中の1チームになってしまっています。実際,第10戦終了時点でわずか8ポイントしか獲得できておらず,ランキング8位に沈んでいます。ドライバーズランキングでは,N.ハイドフェルドが13位,クビサが15位と低迷しています。今回の発表は,09シーズン終了後にF1から撤退するというものだけで,チームの存続については一切明らかになっていません。昨シーズンで撤退したホンダの場合は,今シーズン開幕間際になってホンダ時代のチーフディレクターだったR.ブラウンへのチーム売却が成立し,ブラウンGPとして特にシーズン序盤は大活躍を演じています。ドライバーをはじめ,チームの従業員たちもしばらく不安な状況が続くことになります。 |
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☆復帰(F1) ○週末に行われたハンガリーGPの予選において,ブラウンGPのR.バリチェロのマシンから外れた重さ800グラムほどのバネが,後ろを走ってきたフェラーリのF.マッサのヘルメットを直撃。意識を失ったマッサは,タイヤバリアに激突するというアクシデントが発生してしまいました。頭蓋骨骨折という重傷を負って緊急入院となり,一時期は生命の心配もありましたが,幸いなことに意識が回復し,早ければ10日以内に退院できるのではないかという状況になっています。本当に大変なことにならず,誰もが胸をホッとなで下ろしたのではないかと思います。ただし,もちろん負傷した場所が場所だけに,退院したからといってすぐにレースに出られるはずはありません。とは言っても,今シーズン不振な状況になっているフェラーリだけに,レースに出てマシン開発を行っていくことも必要な状況にあります。それだけに,まずはバレンシアで行われる次戦ヨーロッパGPに関して,マッサのマシンを誰が駆るかということが話題になっています。そして,この度フェラーリから発表があり,噂の本命だったM.シューマッハが,マッサに代わって出場することになりました。2006年シーズン終了後に引退したシューマッハですが,その後はフェラーリのアドバイザーとしてチームにとどまり,時折マシン開発のためにステアリングを握っていました。ただし,彼がステアリングを握ったのは,昨シーズンのテストでF2008を駆ったのが最後です。そのため,KERSを搭載した今季型マシンに関しては,レースウィークに入って初めてドライブすることとなります。 |
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2009/7/29(水) ☆暫定カレンダー(MotoGP) ○FIMより,来シーズンの暫定カレンダーが発表されました。それによると,日本GPは今シーズンと同じく春の開催となります。また,イギリスGPは,これまでのドニントンパークから以前行われていたシルバーストーンへと開催地が変更になっています。ところで,今回の発表では,リザーブサーキットとしてスペインの新設サーキットであるモーターランド・アラゴンが設定されています。これは,開催予定のサーキットが,FIMの開催基準を満たしていない場合に同地での代理開催となるものです。なお,暫定カレンダーは以下の表の通りです。 |
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2009/7/23(水) ☆代役参戦(8耐) ○今週末は,いよいよ真夏の祭典『鈴鹿8時間耐久レース』が開催されます。今年の8耐は,MotoGPやSBKと開催日が重なってしまったため,ほぼJRRを中心とする日本人ライダー同士の争いとなります。また,ホンダやヤマハがワークス参加を取りやめていますので,TSRやヨシムラ,HARC−PROといったプライベートチーム同士の優勝争いとなる可能性が高まっています。そのプライベートチームの一つで,この8耐を制した経験を持つ桜井ホンダが,新たなライダーの発表を行いました。同チームからJRRのJSB1000クラスにフル参戦している亀谷長純は,早くから8耐にも参戦することは決まっていましたが,そのチームメイトとなるライダーは最近まで決まっていませんでした。そして,今月に入ってBSBのフル参戦ライダーであるJ.ブルックスが,亀谷のペアライダーになったことが発表されていました。ところが,先日マロリーパークで行われた第7戦の第1レースでブルックスは転倒を喫してしまい,親指を骨折する怪我を負ってしまいました。その結果,8耐への参加が不可能となったため,再度亀谷のペアライダーを探す必要が出てきました。そして,その桜井ホンダから発表があり,ペアライダーとして高橋巧が決定しました。昨年の250ccクラスチャンピオンである高橋ですが,今シーズンはJSB1000クラスにステップアップしてフル参戦しています。実は,亀谷のペアライダーの候補の1人として早くからこの高橋も名前も挙がっていました。ですから,ある意味順調な代役参戦と言えるかもしれません。海外進出を狙うヤングライダーの1人だけに,この8耐で力を示し,来シーズン以降の海外進出の足がかりになるといいですね。 ところで,管理人である私は,明日から8耐観戦に行ってきますので,更新を数日間お休みします。新装開店とも言える鈴鹿サーキットの様子を,いずれこのサイトでお伝えできればと考えています。 |
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2009/7/22(火) ☆全クラスへ(MotoGP) ○中・軽量クラスで常にチャンピオン争いを展開しているのが,かつて80cc及び125ccクラスでチャンピオンを獲得したスペインの英雄J.マルチネスが率いるチーム・アスパーです。そのチーム・アスパーは,MotoGPクラスへも参戦する方向で作業を進めていることを昨年から公にしていました。使用するマシンについては,MotoGPクラスにマシンを供給している全メーカーと交渉していました。一時期は,カワサキのマシンを使用するのではないかという噂が大きく浮上していましたが,交渉は不調に終わると共に,今季カワサキ自体が撤退してしまっています。最近最有力となっているのがドゥカティですが,ついにマルチネス自身が,先日行われたドイツGP終了後にそのことを認めました。現実的な面で見ると,そのドイツGPからドゥカティのサテライトチームの一つだったグループ・フランシスコ・エルナンドが世界的不況の影響により撤退してしまいましたので,その分のマシンが余ることになりますから,ドゥカティとしてもアスパルに供給しやすくなっています。ライダーについてですが,最も有力な候補として以前から名前が挙がっているのが,現在250ccクラスでランキング2位のA.バウティスタです。なお,同チームは,来シーズンから250ccクラスに替わる新しいクラスとして登場するMoto2クラスに,オリジナルシャーシを開発して参戦することも明らかにしていますから,全クラスへ参戦することになります。 |
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2009/7/21(月) ☆正式発表(F1) ○先日S.ブルデーのチーム離脱を発表したスクーデリア・トロロッソですが,かねてからの噂通り,ブルデーに替わってヤングスパニッシュドライバーであるH.アルグエルスアリを起用することを正式に発表しました。当然今週末のハンガリーGPから出場することになるでしょうが,それが実現すると1980年にティレルのM.サックウェルが記録した最年少ドライバー記録をおよそ30年ぶりに更新することになります。レッドブルの若手育成プログラムでキャリアを積み上げてきている彼は,昨年カーリン・モータースポーツ(かつて佐藤琢磨が所属してチャンピオンを獲得しましたね。)に所属してイギリスF3チャンピオンを獲得し,今シーズンはワールドシリーズbyルノーに出場していました。レッドブルのBちーむであるトロロッソは,チームの位置づけがレッドブルの支援する若手ドライバーを起用することが本来の目的です。ですから,今回の起用は,まさに既定の方針通りのものと言えます。 |
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2009/7/17(金) ☆解雇(F1) ○かねてから噂に挙がっていたことですが,ついにトロロッソのS.ブルデーが,ドイツGPを最後にチームを去ることが正式に発表されました。ドイツGPにおけるフジテレビのF1中継では,他の方に話題がいっていて全く取り上げられていませんでしたが,メカニカルトラブルによりブルデーがリタイアとなり,サインボードエリアにブルデーが帰ってスタッフと話をしに来たシーンが写されました。その時のブルデーの悲しそうな顔と,スタッフから肩を叩かれている様子を見た時,解雇の噂を知っている人は,ある程度今回の発表が予想できたのではないかと思います。それほどまでに象徴的な映像でした。ブルデーは,アメリカンフォーミュラシリーズであるチャンプカーシリーズ(今はIRLシリーズに吸収合併されています)で2004年から4年連続してチャンピオンに輝き,昨年からF1へと転身しました。しかし,なかなか期待された成績を挙げることができず,昨シーズン途中からいつも解雇の噂が出ていました。今シーズン前には,契約そのものが結ばれるかどうか危ういところがあり,佐藤琢磨とのシート獲得争いも一時期話題に上っていました。結局そのシート争いには勝利したものの,マシンとのマッチングに苦しんでいることもあって,シーズンに入ってチームメイトでルーキードライバーのS.ブエミよりもいい成績を挙げることが困難な状況になっていました。そして,ついに今回の解雇劇となったわけです。この発表に呼応するように,レッドブルからH.アルグエルスアリがテスト走行に参加するとの発表がありました。彼は,ブルデーの後任候補の最有力候補です。ブルデーの離脱発表では,後任に誰がなるのかの発表はありませんでしたが,このテストへの参加発表のタイミングから考えると,アルグエルスアリがそれに該当するドライバーであることは間違いないと考えていいでしょう。もしそうなると,彼がF1における最年少記録を更新することになります。なお,解雇されたブルデーですが,彼自身は納得いってなく,トロロッソが契約に違反しているのではないかと言うことを弁護士と相談し,場合によっては法的措置も辞さないという構えがあることを明らかにしています。 |
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2009/7/16(木) ☆原因判明(MotoGP) ○第6戦カタルニアGPの頃から原因不明の体調不良に襲われていたドゥカティのC.ストーナーですが,ここにきてようやくその原因が分かったようです。GPの中継をご覧になっている方はよくおわかりでしょうが,ここ数戦レース後のストーナーは本当にきつそうな様子を見せていました。今にも倒れるのではないかというような表情を浮かべながらテーブルに寄りかかったり,表彰台に上ってもシャンペンシャワーもままならない感じでした。第7戦オランダGPの時には,表彰式後の会見を欠席したほどでした。アメリカGP終了後,ストーナーはそのままアメリカに滞在し,原因を究明するためにサンフランシスコ市内の病院で精密検査を受けました。この度その結果が出て,深刻な病気に襲われているというわけではないようで,体調不良の原因は軽度の胃炎と貧血だということです。そして,治療を施していけば,数週間以内には完治するとのことです。今週末にはザクセンリンクで第9戦ドイツGPが行われますが,その時に問題となるのは,完全には回復していないこの体調不良に加え,アメリカGPの予選で転倒した際に痛めた肋骨のようで,まだ痛みが引いていないとのことです。連戦となるGPだけに,サマーブレイク前にもう少し苦しみを抱えながらのレースを乗り越えなければいけないようです。 |
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2009/7/15(水) ☆骨折(FN) ○日曜日に鈴鹿サーキットにおいて行われた第5戦の決勝レースにおいて,ファイナルラップで昨年のチャンピオンであるLAWSON TEAM IMPULの松田次生と,ルーキーであるTeam LeMansの国本京佑との間でアクシデントが発生しました。これは,両者が激しい6位争いをしている際,130R手前で松田がアウト側に,国本がイン側にいました。左コーナーである130Rに飛び込むのには,イン側にいる国本はやや右に寄らないと飛び込めなくなってしまいます。ところが,その右側には松田がいて,松田はコースの右側ぎりぎりを走行していますから,それ以上右には寄れません。当然国本は左に寄ったままコーナーに入るか,ややブレーキを早めに踏むかのどちらかを選択することになりますが,何と右にマシンを振ってしまったのです。こうしてしまうと右によけようのない松田にマシンがぶつかるのは当たり前ですから,両者は激しくクラッシュし,残念ながらリタイアとなってしまいました。この際,松田はステアリングに左手がぶつかってしまったため,左手人差し指の第二関節を陥没骨折する重傷を負ってしまいました。26日にはSGTの第5戦の決勝レースが控えていますので,手術をして現在はワイヤーを指に入れて固定している状態です。このワイヤーは,17日に外す予定のようですが,来週末まで影響が残るのは必至だと思われます。果たしてベテランの技でこの難局を乗り越えるか,ちょっと注目かもしれません。 |
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2009/7/14(火) ☆撤退(MotoGP) ○今シーズンからドゥカティの5台目となるマシンを使用してMotoGPクラスにフル参戦を開始したグループ・フランシスコ・エルナンドが,第8戦アメリカGPを最後に撤退することになりました。チーム創設してわずか8戦のみの参戦で終わってしまった最大に原因は,チームのメインスポンサーであり,チーム名にもなっているスペインの建設関連会社グループ・フランシスコ・エルナンドが,残念ながらこれも世界的不況に見舞われ,資金を本業に集中させることになったためです。同チームは,元125ccクラスライダーであるP.ニエトが現役を引退し,建設関連会社の同社と組んで新たに立ち上げ,新規参入チームとして最高峰クラスに進出しました。そして,ライダーには,既に引退していたS.ジベルノーを採用しました。オールスパニッシュの新規参入チームだけに,ベテランのスパニッシュライダーを採用するというのは,賢明な選択だとも言えると思います。そのジベルノーですが,獲得総ポイントが12でランキングが17位,最高位が第3戦スペインGPでの11位というリザルトで再びGPから去ることになってしまいました。先日シートを失うことになった高橋裕紀の最大の原因は,チームの資金不足ですし,今回のジベルノーも同じ原因。今シーズン参戦していたライダー2人が既にGPのシートを失う結果となり,ある程度予想されていたことではありますが,残念ながら世界的不況に伴うモータースポーツの縮小がここでも見られる結果となってしまいました。 |
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2009/7/13(月) ☆初(F1) ○第9戦ドイツGPの決勝レースが,曇り空のニュルブルクリンクで行われました。2番グリッドからスタートしたブラウンGPのR.バリチェロが好スタートを決め,レース序盤はトップを走行しました。それに対して,ポールからスタートしたレッドブルのM.ウェーバーは,バリチェロに次ぐ2番手を走行していたものの,スタート時にウェーバーがバリチェロに幅寄せをして,これが危険行為だという判断が下され,ドライブスルーペナルティが科されてしまいました。ところが,予選から絶好調のウェーバーは,その走りが群を抜いていて,ペナルティを受けたのにもかかわらずトップを走行。ピットインのタイミングでトップの座から落ちることはありましたが,ピットを済ませて再びトップの座に戻ってからは,後続との差をどんどん広げていきました。それに対して,バリチェロはピットを済ませて入った位置が悪く,遅いマシンに引っかかってしまってペースを落とすこととなりました。さらに,2回目のピットの時には給油リグのトラブルでさらに順位を落とすこととなりました。トップ独走のウェーバーは,結局自身初のポールからスタートし,自身初の勝利を収め,当然自身初のポールトゥーフィニッシュを決めました。通算132戦目での初勝利は,F1史上最遅記録です。2番手には,徐々に順位を上げていったS.ベッテルが入り,ドライバーの順位こそ違え,2戦連続レッドブルによるワンツーフィニッシュとなりました。3位には,フェラーリのF.マッサが入りました。今シーズン不調のマッサですが,彼の表彰台獲得は今シーズン初です。ランキングトップを行くブラウンGPのJ.バトンは,今回もトップ争いに絡むことができず,バリチェロより1つ上の5位でチェッカーを受けています。ただし,ベッテルとの差は少し縮まったものの,21ポイントの差をつけてトップの座を守っています。ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,12位でレースを終えています。 |
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☆2戦連続(FN) ○第5戦の決勝レースが,好天に恵まれ,今シーズンで一番暑い中で行われました。予選2番手のNAKAJIMA RACINGの木暮卓史が,抜群のスタートを決めてホールショットを奪いました。ポールスタートのL.デュバルも,木暮に遅れは取ったものの,好スタートを切ったLAWSON TEAM IMPULのB.トレルイエを押さえ,1周目からチームメイトによるワンツー体制が敷かれていきました。終盤になってもNAKAJIMA RACINGによるワンツー体制に変わりはなく,このままレースが終了するものと思われた頃,何とトップを行く木暮のペースが急に落ち始めました。エンジンはちゃんと回っているものの,ギアのアップダウンの音が全く聞こえません。レース後のインタビューで木暮自身が明かしましたが,ギアが4速にスタックしたままになるというトラブルに見舞われてしまったのです。5秒ほどタイムを落としての走行となったため,デュバルにトップの座を譲り,後ろから3位走行のトレルイエが近づいてきました。ところが,これまた急にそのトラブルが解消し,トップ走行時のペースに戻すことができました。前後に誰もいない状態でオーバーテイクボタンを使い,ファステストラップを取りに行く意地の走りを見せたほどです。結局トップ3の順位は変わらず,デュバルが2戦連続となるポールトゥーフィニッシュを達成しました。この結果,ランキングでもトレルイエを抜いてトップに立ちました。なお,このレースでは,ジャンプスタートの最低を厳しくしたのか,全部で5台のマシンに対してドライブスルーペナルティが科されています。 |
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2009/7/12(日) ☆初ポール(F1) ○第9戦ドイツGPの予選が,ニュルブルクリンクで行われました。この日の天候は,Q2の時に一時的に雨が降ったものの,その時以外はドライタイヤでのアタックとなっています。そのような中トップタイムをマークしたのは,レッドブルのM.ウェーバーでした。ウェーバーのポール獲得は,2002年にデビューして8年目となりますが,通算130戦目で自身初となります。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれR.バリチェロ,J.バトンのブラウンGP勢でした。前戦でポールトゥーウィンを達成したレッドブルのS.ベッテルは,4番グリッドを好位置につけています。予選7番手を獲得したのは,フォースインディアのA.スーティルでした。同チームにとってQ3進出を果たしたのは,チーム創設以来初となります。今回思うようにタイムを伸ばせなかったのはトヨタ勢で,その中の1人であるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,13番グリッド獲得にとどまっています。また,同じくトヨタ勢の1人であるトヨタのT.グロックは,Q1で脱落となりましたが,そのQ1の時にスローダウンし,ルノーのF.アロンソの走行を妨害したということで,3グリッド降格処分を受けています。 |
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☆2戦連続(FN) ○第5戦の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。前戦で圧倒的な速さを見せ,見事ぶっちぎりでポールトゥーフィニッシュを達成したNAKAJIMA RACINGのL.デュバルは,今回もその好調な走りを維持していて,2戦連続ポールを獲得しました。2番グリッドをチームメイトの木暮卓史が獲得し,同チームがフロントローを独占しています。3番グリッドを獲得したのは,ルーキードライバーであるHFDP RACINGの塚越広大で,第3戦もてぎ以来の3番グリッド獲得で,これは自己最高位タイとなります。シーズン序盤は思うように成績が出ていなかった昨年のチャンピオンであるLAWSON TEAM IMPULの松田次生ですが,このところようやく上位に顔を出すようになってきていて,今回は4番グリッドを獲得しています。前戦で2台共にリタイアを喫してしまったIMPULだけに,チャンピオンチームとしては今回にかける意気込みは相当なものだと思われます。 |
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2009/7/11(土) ☆もう一人(F1) ○昨日は,レッドブルのS.ブルデーがシーズン途中で解雇の危機をお伝えしましたが,ここにきてもう一人解雇の危機を迎えているドライバーの噂についてお伝えします。そのドライバーとは,ルノーのN.ピケJrです。元ワールドチャンピオンを父に持つ彼についても,ブルデー同様これまでに何度も解雇の噂が付きまとっていました。昨シーズン解雇の危機が本格的に言われるようになった時は,チームディレクターであるF.ブリアトーレが噂を否定し,ピケJr自身も徐々にリザルトを上げていきました。今シーズンのJrは,ここまで1ポイントも獲得できてなく,予選ではチームメイトであるF.アロンソに大きく水をあけられています。噂によると,ピケJrの契約の中には,シーズン前半戦において,アロンソとのパフォーマンスに差がある時には,ドライバー変更もあり得るという内容が含まれているとのこと。そのことから,昨日開幕したドイツGPの結果次第では,シーズン途中でシートを失いかねない状況になっているという噂が浮上してくるわけです。そして,ピケJrの後釜に噂されているのは,ルノーのリザーブドライバーで,現在GP2にフル参戦しているフランス人ドライバーであるR.グロージャンです。ルノーの支援を受ける彼は,レース観を失わせないためにルノーがGP2にフル参戦させているようで,しかも現在ランキングトップを行っています。もし噂が本当なら,状況的にピケJrはかなり厳しい中に置かれていると言えますね。 |
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2009/7/10(金) ☆シート喪失か?(F1) ○フランスでの報道によると,レッドブルのS.ブルデーが,シート喪失の危機に立たされているのではないかという噂です。ブルデーについては,これまでにもシート喪失に関する噂がありましが,今回の報道のきっかけとなったのではないかと思われるのが,同チームとトロロッソのリザーブドライバーとして,昨年のイギリスF3で史上最年少チャンピオンを獲得し,今シーズンはワールドシリーズbyルノーにフル参戦しているH.アルグエルスアリが就任したこと。そして,何よりも,オーストリアのエネルギードリンクメーカーであるレッドブルが,ボーデのここまでの働きに不満を感じているのではないかということです。フランスの一部報道によると,今日から開幕するドイツGPの結果次第では,ブルデーがシーズン途中での解雇となるのではないかということです。彼の後任についても具体的な名前が挙がっていて,アルグエリスアリの他に,J.パンターノやB.セナが候補として浮上しています。こういう種類の報道は,単なる噂で終わることが多いですが,果たして今回も同じような結果となるのでしょうか。 |
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2009/7/9(木) ☆立候補(F1) ○いまだにFIAとFOTAとの対立は完全に解消したわけではありませんが,先日発表された両者の合意事項の中に,現FIA会長であるM.モズレーの引退があります。そのことを受けて,誰がその後を引き継ぐのかが興味の一つになっています。噂としては,M.シューマッハと組んでフェラーリの黄金時代を築いたJ.トッドをはじめ,マクラーレンのL.デニスの名前が挙がったりしています。それらは噂にしか過ぎませんが,ここに来て元WRCチャンピオンのA.バタネンが立候補を検討していることを明らかにしました。1981年にチャンピオンとなったバタネンは,引退後は欧州議会の議員になっていました。議員になって以後もレースに対する興味は失わず,最近では2004年と2005年にニッサンから,2007年にはフォルクスワーゲンからダカールラリーに出場しています。これまでにもモズレーの後釜の一人に名前が挙がっていましたが,先月で欧州議会の議員としての任期を終えたこともあるのか,ここにきてイギリスメディアのインタビューに答える中で検討中であることを明言しています。 |
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2009/7/8(水) ☆正式発表(F1) ○207年,2008年と2年連続F1を開催してきた富士スピードウェイ(以下FSW)が,来シーズンからのF1開催から撤退することを正式に表明しました。この件に関しては,既に朝日新聞が5月末に報道して以来,様々なメディアで取り上げられてきていて,3日付のこのページでもお伝えしました。ただ,その段階ではあくまでも(しかし,ほぼ間違いないものではありましたが・・・。)噂というものでしたが,ここに来て正式発表に至っています。2年連続開催以後,今シーズンから鈴鹿サーキットとの間で隔年開催となりました。今年は鈴鹿で,来年がFSWの番でした。今回の撤退劇の原因は,何といっても世界同時不況による親会社であるトヨタの業績不振です。さらに,国内におけるモータースポーツの不振もその要因になっているようです。モータースポーツの人気にかげりが出てくれば,サーキットの利用者が減りますし,サーキット内の看板スポンサーの確保も困難になります。利用者やスポンサーの減少は,そのままサーキットの経営に大きな影響を与えることになります。今回のFSW撤退劇は,トヨタの不振というものが大きく取り上げられがちです。もちろんそれが一番の原因でしょうが,こうしたモータースポーツの不振というものにも目を向ける必要がありそうです。ちなみに,FSWでのF1開催は,過去にもありました。それは,1976年と77年の2年間です。以前も2年間の開催,そして今回も2年間の開催で撤退と,単なる偶然ですが因縁めいたものが感じられます。なお,来シーズンからの日本GP開催については,現段階では決まっていません。幸いなことに,近代的なサーキットとして今シーズンから鈴鹿が生まれ変わっています。長年の開催実績,そして新たな出発をしていること等を考えると,来シーズン以降の開催のハードルが,やや低いのが救いと言えます。 |
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2009/7/7(火) ☆初勝利(MotoGP) ○第8戦アメリカGPの決勝レースが,ラグナセカ・サーキットで行われました。ホールショットを奪ったのは,4番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。トップに躍り出てからは,少しずつ後続との差を広げていき,一時期は単独走行となりました。終盤になって徐々にペースアップを果たしたフィアット・ヤマハのV.ロッシとの差が縮まり,最終ラップにはトップの座を脅かされる状態となりましたが,ロッシにコンマ3秒の差をつけて今季初優勝を飾りました。ペドロサの優勝は,昨年7月に行われた第7戦カタルニアGP以来1年ぶりとなります。今回の優勝は,彼自身にとって通算30勝目となります。これは,史上18人目,スペイン人ライダーとしては3人目となります。また,今シーズンがGP参戦50周年となるホンダですが,そのメモリアルイヤーで最初の勝利となりました。2,3番手には,それぞれV.ロッシ,J.ロレンゾが入り,フィアット・ヤマハ勢が残りの表彰台を占めました。このところ体調不良に見舞われているドゥカティのC.ストーナーは,4番手でチェッカーとなっています。そのストーナーですが,アメリカにそのまま残り,この体調不良の原因を探るべく精密検査を受けるようです。母国GPに燃えるドゥカティのN.ヘイデンは,今季自己最高位となる5位フィニッシュを果たしています。なお,テック3・ヤマハのJ.トスランドですが,ジャンプスタートという判断が下され,ライドスルーペナルティーが課されました。ところが,この指示に従わずに走行を続けたため,ブラックフラッグが提示されて失格になっています。 |
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2009/7/6(月) ☆2度転倒するも(MotoGP) ○第8戦アメリカGPの予選が,ドライコンディションのラグナセカ・サーキットで行われました。今大会は,例年通りMotoGPクラスのみの開催になっています。ポールポジションを獲得したのは,ここまでランキング2位を行くフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。予選セッション中盤を過ぎたあたりで一度転倒したロレンゾでしたが,その時は大きなダメージを受けることなくスペアマシンに乗り換えて再びタイムアタックに臨みました。そして,一旦最速タイムを刻んだ後,3度目のタイムアタックに入った直後にハイサイドから2度目の転倒を喫してしまいました。この時は無傷というわけにはいかず,右の鎖骨が脱臼,右足は打撲と小さな骨折という怪我を負ってしまいました。決勝レースへの影響が心配されますが,今季4度目となるポールからスタートすることになります。2番グリッドを獲得したのは,前戦で通算100勝目を挙げたフィアット・ヤマハのV.ロッシでした。昨年は,ここでの勝利をきっかけにしてチャンピオン獲得の流れを引き寄せたロッシですが,2年連続勝利に向けいい位置からのスタートとなりました。3番グリッドを獲得したのは,ドゥカティのC.ストーナーでした。ロッシとは逆に,昨年ここのレースでチャンピオンへの流れを失ってしまいましたが,今回の予選セッションでも,3番手タイムをマークしたものの,フロントタイヤのトラブルやコースオフ,そして最後は転倒を喫するという事態となってしまいました。幸いなことに,メディカルチェックの結果,ロレンゾと違ってストーナーの方は無傷に終わっています。なお,既にお伝えしたように,日本人唯一のMotoGPクラスフル参戦ライダーである高橋裕紀は,前戦をもってシートを失ってしまいましたので,とても残念なことですが現段階では今大会以後の出場はありません。 |
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2009/7/5(日) ☆順当(8耐) ○今月1日(水)と2日(木)に8耐に向けた合同テストが行われていましたが,お伝えするのを忘れていましたので,少々遅くなってしまいましたがここでその結果をお伝えします。1日目は,雨の予想があったものの終日ドライコンディションで,2日目は,前夜に降った雨によりウェットコンディションで始まったものの,天候の回復と共にドライコンディションの中での走行でした。大本命と目されている秋吉耕佑&伊藤真一組のFCC TSR Hondaは,前哨戦となる『鈴鹿300q』を予想通り優勝で飾りました。そして,今回のテストでも,やはり2日間共にトップタイムをマークしています。両ライダーのコメントからはまだまだ課題があるようですが,ロングランをしたりして着実に課題を解決していったようです。2番手タイムは,1日目が山口辰也&小西良輝&安田毅史組のMUSASHI RT HARC-PRO,2日目がヨシムラの酒井大作&徳留和樹組でした。今回の事前テストでも,やはりこの3チームを中心としてのトップ争いとなることは間違いなさそうですね。なお,亀谷長純しかライダーが明らかとなっていなかった優勝経験チームであるHonda DREAM RT 桜井ホンダですが,昨年の250ccクラスチャンピオンで,今シーズンはJSB1000クラスルーキーの高橋巧の名前が噂されていましたが,BSBにフル参戦しているJ.ブルックスがチームメイトとなることが決定しました。このブルックスですが,昨年も同チームのBチームから津田一磨と組んで8耐に参戦しています。 |
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2009/7/4(土) ☆レギュラーシート獲得か?(F1) ○来シーズンから新規参入となるチームが3チームありますが,その中の一つがスペインのチームであるカンポス・メタチームです,F3マシン製作などで有名なダラーラ社と組んで現在マシンの開発中の同チームですが,8月に行われるヨーロッパGPにおいて来シーズンのドライバーの内の1人を発表するのではないかという噂が浮上していました。そして,スペインメディアの報道によれば,その最有力候補にスペイン人ドライバーで現在マクラーレン・メルセデスのテストドライバーを務めるP.デ.ラ.ロサの名前が出ています。彼は,1997年にフォーミュラニッポンでチャンピオンを獲得していますので,日本人に馴染みのある外国人ドライバーの1人です。その後戦いの場をF1へとステップアップを果たし,アロウズを皮切りに,ジャガー(現レッドブル)へと移籍,そして,2003年マクラーレン・メルセデスに移籍して現在に至っています。マクラーレンでは,もちろんテストドライバーとしての契約ですが,レギュラードライバーの負傷による代役として9戦戦っています。浮き沈みのあるF1の世界において,7年間にわたってテストドライバーとして契約されているわけですから,チームはもちろん,レギュラードライバーからの信頼も厚いのではないかと言うことが容易に想像されます。しかし,レーシングドライバーである以上レースに出ることを優先するのは当然ですから,38歳という年齢は気になるものの,絶好のチャンスが訪れているのかもしれません。 |
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2009/7/3(金) ☆可能性大?(F1) ○5月末には朝日新聞が,そして7月に入って毎日新聞をはじめとして一般地方紙などが,富士スピードウェイ(以下FSW)がF1から撤退することを記事として載せていました。もちろん,まだFSWだけでなく,親会社であるトヨタからこのことに関する発表はありません。F1開催を目指すトヨタは,巨費を投じてFSWを傘下に収め,大規模改修工事を行いました。FIAなどとの交渉の結果,2007年にF1の初開催まで漕ぎ着けました。ところが,開催初年度には様々な不手際があったため,多くの観客に迷惑をかけることとなり,訴訟にまで発展する事態となりました。昨年の開催は,初年度の反省を生かして様々なカイゼン(トヨタの最も得意とする言葉ですね)を行い,無事開催を成功させています。今年から鈴鹿とFSWとの隔年の開催となり,FSWでの開催は来年になっています。ところが,未曾有(「みぞうう」と読みます。「みぞうゆう」ではないですよ。)の世界的不況が起こり,カーメーカーで世界1位となったトヨタでさえも大幅な赤字を抱える事態となりました。新型「プリウス」が発売され,それが販売台数に貢献しているとはいえ,実際にはプリウス1車種だけで不振をカバーするのは不可能です。また,そのプリウスはかなり低価格で売っています(ホンダの「インサイト」に対抗して安い価格で売らざるを得なくなったとも言えますね。)から,実際の儲けは販売台数に見合ったものになっているのかは疑問です。大幅な赤字からの脱却を目指して様々な見直しが行われている最中でしょうが,その中にF1への参戦継続と,FSWでの開催の2点も含まれていることは想像に難くありません。 トヨタのスポークスマンが,AP通信に対して,「来年のイベント開催に関して様々な検討を行っているのは事実である」とコメントしたと報じられています。こうした言葉でのコメントを出すと言うことは,開催に関する点については,ほぼ間違いなく撤退の方向に動いているのではないでしょうか。ただし,F1への参戦に関しては,かなり高い確率で継続の方向にありそうな感じです。もっとも,今後のリザルトによっては,参戦継続でさえも黄色信号が再点灯するのかもしれませんが・・・。 |
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2009/7/2(木) ☆シート喪失(MotoGP) ○日本人にとってとても残念な発表がありました。最高峰クラス唯一の日本人フル参戦ライダーであるスコット・レーシングの高橋裕紀が,先日行われたオランダGPを最後に,同チームのシートを失うことになりました。雄紀にとって,最高峰クラスわずか7戦だけの参戦に終わってしまったのです。事の発端は,当然元125ccクラスチャンピオンであるG.タルマクシの加入です。ハンガリーの支援を受けているタルマクシは,今シーズンから250ccクラスにステップアップしていました。しかし,契約問題からシーズン途中でチームとの契約を解除し,250ccクラスから離脱していました。ところが,その潤沢なスポンサーマネーと,来シーズンから母国であるハンガリーGPが復活するということ等を武器に,第6戦カタルニアGPからスコット・レーシングとの契約に成功し,ついに最高峰クラスに進出しました。タルマクシ加入直後は,高橋がシートを失うことになるのではないかという憶測が出たのですが,チームがすぐにこれに反応し,今シーズンは2名のライダーでシーズンに臨むことを発表しました。しかし,ホンダからのマシン供給は2台しかできませんので,高橋とタルマクシはそれぞれ1台ずつしか使用することができません。これは,もし転倒があった場合,マシンを修復する間走行できませんし,レース途中からコンディションが変化したためにフラッグトゥーフラッグになった場合,スプリントレースにもかかわらずタイヤ交換をして再スタートを切らないといけないという状況となります。また,あくまでも同チームはプライベーターですから,資金的に最高峰クラスに2名のライダーをかかえる(250ccクラスにも青山博一をはじめ2名抱えていますね)ほどゆとりが十分にあるとは言えません。こうした様々な状況から,多額なスポンサーマネーを持ち込んだタルマクシが残り,そうでない高橋がシートを失うという結果になったのではないかと思われます。最高峰クラス唯一の日本人ライダーですから,チームに対してホンダ側からのアプローチもあったようですが,チームの状況を考えるとこれを承認せざるを得なかった模様です。今後の高橋裕紀については,現段階では情報を得ていません。 |
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2009/7/1(水) ☆移籍か?(F1) ○スペインのメディアによると,現在ルノーからフル参戦している元チャンピオンのF.アロンソが,9月に行われるイタリアGPにおいて,フェラーリへの移籍を発表するのではないかという報道がされています。もちろん正式発表があったわけではなく,あくまでも現段階では噂にしか過ぎません。ただ,アロンソがフェラーリへという話は,ここ数年ずっと出てきていたことで,根も葉もない単なる噂ではないのかもしれません。もしアロンソが移籍するとなると,現在フェラーリのシートに座っているF.マッサとK.ライコネンのうちのどちらかがチームを去らないといけなくなりますが,今回の報道では,その点について具体的には触れられていません。具体的と言えば,フェラーリとアロンソとの契約期間については具体的に触れられていて,2014年までの契約が結ばれるとのことです。また,今回の報道では,スポンサーについても触れられていて,シーズン終了後にフェラーリの新たなスポンサーが発表され,そのスポンサーとはスペインの「サンタンデール銀行」とのことです。 |
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