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2009/3/31(火) ☆現実(F1) ○新チームがデビューレースでワンツーフィニッシュという輝かしいリザルトを残したブラウンGPですが,その裏側で厳しい現実に直面しているのも事実のようです。前身であるホンダ・レーシングF1の頃は,メーカー直結のチームですから潤沢な資金によって徐々にチームの規模を拡大していきました。そして,現在は700名の従業員を抱える規模までなっているようです。ところが,ホンダの撤退,そして買収という経緯をたどり,ワークスチームからプライベートチームへと変化するに伴い,予算の規模も当然縮小する結果となっています。幸い,開幕戦の2日目にヴァージン・グループとのスポンサー契約成立の発表がなされ,当面の予算は確保できました。しかし,まだ700名という規模を維持するのは不可能な状況に変わりはありません。そういった中,ブラウンGPの取締役であるN.フライが,マスコミのインタビューに答え,チームの拠点であるブラックリーで働く700名の内,275名のスタッフを削減する方針であるとのことです。この人数は,2004年のBARホンダ時代の人数に相当するとのことです。 |
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2009/3/30(月) ☆55年ぶり(F1) ○開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが,快晴に恵まれたアルバート・パーク・サーキットで行われました。ポールからスタートしたのは,ホンダの撤退により,今シーズンのグリッドに並べるかどうかという瀬戸際に追い込まれたものの,R.ブラウンが旧ホンダ・レーシングF1を買収したことにより,ぎりぎりで開幕に間に合ったブラウンGPのJ.バトンでした。順調にスタートを切ったバトンは,徐々に後続との差を広げていき,ピットストップのタイミングの時を除いてずっとそのポジションを維持していきました。途中セーフティーカー導入という事態も発生しましたが,その度にリスタートを決めてトップの座を最後まで守り抜き,何と開幕戦をポールトゥーフィニッシュで終えました。新規参入チームがポールトゥーフィニッシュを達成するのは,メルセデスが記録して以来55年ぶりとなります。2番手争いは,終盤までレッドブルのS.ベッテルとBMWのR.クビサとの間で展開されていましたが,ブレーキング競争となって両者共に接触リタイア(レース終了後,ベッテルの側に接触の責任があり,さらに破損したマシンで走行をしばらく続けたことから,次戦で10グリッド降格のペナルティーを受けることになりました。)となり,4番手を走行していたR.バリチェロが難なく2位に浮上し,ブラウンGPが予選に続いて決勝レースでもワンツーフィニッシュを達成しました。チェッカー段階では,3位にトヨタのJ.トゥルーリが入りました。ところが,レース終了後に25秒加算のペナルティーが科され,4番手でチェッカーを受けたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが繰り上げで3位に入りました。トゥルーリのペナルティーですが,セーフティーカー導入時に,トゥルーリのミスでコースオフを喫し,後ろを走っていたハミルトンにパスをされました。ところが,まだセーフティーカー先導だったにもかかわらず,トゥルーリがハミルトンを抜き返してしまいました。セーフティーカー導入時は,当然追い越し禁止ですから,ハミルトンの場合は致し方ないことでしたが,トゥルーリの場合はそうではありませんから,ペナルティーを受けることとなりました。なお,唯一のフル参戦日本人ドライバーであるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴ですが,スタート時の混乱をうまくくぐり抜けて順位を5位までに上げたものの,18周目に自らのミスでスピンし,そのまま壁の餌食となってリタイアを喫してしまいました。 |
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☆2年連続(MotoGP) ○シーズン前最後の合同テストが,2日間にわたってヘレス・サーキットで行われました。昨日の最終日は,恒例のBMW M アワードの走行でした。これは,このセッションの中で最速タイムを刻んだライダーに対して,賞品としてBMW135i-BMWザウバーF1エディションが送られるものです。そして,見事このセッションで最速タイムを刻んで車を手にしたのは,ドゥカティのC.ストーナーで,2年連続最速タイムとなります。2番手タイムは,昨年のチャンピオンであるフィアット・ヤマハのV.ロッシがマークしています。3番手タイムは,このBMWアワード初代獲得者であるリズラ・スズキのL.カピロッシでした。今季最初の合同テストで転倒を喫しているテック3・ヤマハのJ.トーズランドが,このセッションでも転倒を喫しましたが,幸いなことに大事には至っていません。日本人勢ですが,MotoGPクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであるスコット・レーシング・チームの高橋裕紀は,午前中のタイムより1秒以上タイムを上げて14番手タイムでした。また,負傷欠場のD.ペドロサの代役として出場したHRCのテストライダーである秋吉耕佑は,19番手のタイムでセッションを終えています。 |
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2009/3/29(日) ☆驚異的(F1) ○開幕戦となるオーストラリアGPの予選が,ドライコンディションのアルバート・パーク・サーキットにおいて行われました。今シーズン最初のポールシッターとなったのは,何とホンダがF1から撤退したのを受け,シーズン開幕ぎりぎりになって再スタートを切ることになったブラウンGPのJ.バトンでした。セカンドグリッドを獲得したのも,同じくブラウンGPのR.バリチェロでした。駆け込みというような形で今シーズンを迎えた同チームですが,数少ない機会だった事前テストでも,常に上位に顔を出していました。ただし,テストというのは,それぞれのチームでメニューがありますので,テストで速いといっても,実際のレースウィークが始まると状況が変わってきます。しかし,今回の予選に関しては,Q1,Q2,そして最終的に上位10台のマシンでグリッド位置が争われるQ3でも,2人の順位は違うものの,全てのセッションでブラウンGPがワンツーとなっていました。まさにここまでの状況を考えると,驚異的な走りと言えるでしょう。3番グリッドは,レッドブルのS.ベッテルでした。前日のフリー走行で好調な走りを見せていたウィリアムズ・トヨタ勢の2人ですが,N.ロズベルグが5番グリッド,中嶋一貴が13番グリッドからのスタートとなりました。昨年のチャンピオンであるマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンは,4速を失うというギヤボックストラブルが発生し,Q2に出走することができませんでした。今シーズンからギヤボックスを交換するとグリッド降格の処分を受けることになっていますので,決勝レースでは最後尾からのスタートとなるところでした。ところが,予選終了後の車検で,トヨタの2台のマシンに違反が発覚し,トヨタ勢は予選タイム取消処分を受け,この2台が最後尾からのスタートとなりました。この違反というのは,リアウィングの装着部分に規定以上の隙間があったというものです。隙間があるということは,リアウィングがその分だけ可動できることとなります。可動できるということは,その時の状況に応じてリアウィングの角度が自然と調整できるいわゆる「フレキシブルウィング」となりますので,これが違反行為に当たるわけです。この行為は,ある意味やむを得ないトラブルで発生するギヤボックス交換よりも重いペナルティーとなりますので,ハミルトンのスタート位置は,トヨタ勢の前となる18番グリッドからということになりました。 |
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☆新スポンサー(F1) ○開幕戦で見事フロントローを独占したブラウンGPですが,予選が行われる日の朝に同チームから発表があり,ヴァージン・グループとスポンサー契約が成立しました。ヴァージン・グループといえば,旧ホンダ・レーシングF1の売却先として最有力候補になっていたところです。ご存知のように最終的には,ホンダの支援(公式に発表されているわけではありませんが)を受けたR.ブラウン自身がチームを買い取りブラウンGPとしてスタートを切ることになりました。しかし,ヴァージン・グループの総帥R.ブランソンのF1への情熱に変わりはなく,今回のパートナーシップ締結に至りました。大口のスポンサーがないという状態でスタートした同チームですが,もしそのままだったらいつまで参戦できるか分からない状況でした。しかし,今回の締結により,今シーズンをある程度乗り切ることができるようになったと言えます。なお,2日目の走行から,ブラウンGPのマシンに初日の走行ではなかった「ヴァージン」のロゴが入っています。 |
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2009/3/28(土) ☆連続(F1) ○4輪の最高峰であるF1が,ついにオーストラリアのアルバート・パーク・サーキットで開幕戦を迎えました。27日は,午前・午後にそれぞれ1回ずつフリー走行がドライコンディションの中で行われました。1回目のフリー走行でトップタイムをマークしたのは,ウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグでした。2番手タイムをチームメイトの中嶋一貴がマークし,ウィリアムズのワンツーとなりました。3番手タイムをマークしたのは,有力なチャンピオン候補の1人であるフェラーリのK.ライコネンでした。事前テストで好調だったブラウンGPですが,R.バリチェロが4番手タイムを出しています。 午後から行われた2回目のフリー走行でのトップタイムは,何とここでもウィリアムズのロズベルグでした。経済的な不況等により,スポンサーの撤退という心配を抱えている名門ウィリアムズですが,スポンサーの引き留め及び新たなスポンサー獲得に向けていいアピールになっているのではないでしょうか。2番手タイムをマークしたのは,好調ブラウンGPのバリチェロでした。3番手タイムを,トヨタのJ.トゥルーリがマークし,トヨタエンジンのワンスリーとなっています。事前テストで悲惨な状況だったのが,昨年のチャンピオンL.ハミルトンを擁するマクラーレン・メルセデスです。名門チームだけにどこまで本番に合わせてくるか注目されていましたが,そのハミルトンは1回目が16番手,2回目が18番手と先行きに不安を残すスタートとなっています。 |
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☆ウサギ(MotoGP) ○ホンダのサテライトチームの一つであるLCRホンダは,年間を通した大口のスポンサーを獲得するということより,各レースにスポンサーを付けるというような運営をしていて,イベントによってカラーリングが違うことが時々あります。この度,同チームから発表があり,ウサギのマークでみなさんお馴染みのアメリカの娯楽大衆紙『プレイボーイ』社とイベント・タイトル・スポンサー契約が結ばれました。この契約により,28日から行われるオフィシャルテストと,第2戦日本GP,第3戦スペインGPの時には,同チームのマシンであるサテライト用RC212Vのサイドカウルにウサギのマークとプレイボーイのロゴがつくことになります。 |
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2009/3/27(金) ☆復帰(F1) ○昨シーズン限りで引退したD.クルサードが,もしかしたら再びF1のグリッドに復帰することになるかもしれません。今年のクルサードは,BBCのF1中継におけるコメンテーターを,そしてレッドブルのアンバサダーを務めることになっていました。ところが,ここにきて親子チームとも言えるレッドブルとトロロッソからクルサードについて発表がなされました。それは,開幕戦のオーストラリアGPと第2戦となるマレーシアGPに限り,クルサードが両チームのリザーブドライバーとなったのです。両チームのリザーブドライバーは,B.ハートレーが務めることになっています。ところが,ウィンターテストで走り込みを行ったものの,いまだにF1に出場するのに必要なスーパーライセンスの発給がなされていないのです。そのため,両チームの内の誰かが出場できないようなアクシデントが発生した場合,当然クルサードがその代役を務めることになります。実際,シーズンオフに骨折を負ったM.ウェーバーが,一応回復したとはいえ,その回復度合いによっては出場できない,もしくは出場しても十分なパフォーマンスを出すことができない可能性が現実としてあります。もしかしたら,開幕戦のグリッドにクルサードが並んでいる可能性が低いとは言えないのかもしれません。 |
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2009/3/26(木) ☆予想通り(MotoGP) ○25日(水)から3日間にわたり,スペインのヘレス・サーキットで125&250ccクラスの公式テストが始まりました。その初日の走行が行われ,250ccクラスはアプリリアのH.バルベラがトップタイムをマークしました。2番手タイムを,昨年のチャンピオンであるジレラのM.シモンチェリが,そして,3番手タイムをアプリリアのA.バウティスタがマークしました。チャンピオン争いの有力候補3人が名前を連ねていて,順調にマシン開発が進んでいることを感じさせます。同クラスには,今シーズン2人の日本人ライダーがフル参戦しますが,その2人である青山博一と富沢翔也ですが,今シーズン初の走行ということもあって中盤手以降のタイムで初日を終えています。 125ccクラスは,アプリリアのJ.シモンがトップタイムをマークしました。2番手タイムをデルビのE.バスケスが,3番手タイムをKTMのA.イアンノーネがマークしました。上位3台はいずれもマシンが違っていて,毎年混戦の125ccクラスではありますが,ライダーだけでなく,マシンの面でも混戦となるのかもしれませんね。このクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであるロンシンの小山知良は,中番手のタイムで走行を終えています。前回行われたテストでは,マシントラブルが続出してまともに走行できなかった小山ですが,マシン的にどこまで仕上げることができるか,かなり厳しくなることが予想されます。 |
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2009/3/25(水) ☆変更(F1) ○FIAから今シーズンのエントリーリストが発表されました。以前は暫定のエントリーリストが発表されていましたが,それと比べるといくつか変更点がありました。まず,チーム内でのナンバーの入れ替えがありました。その入れ替えがあったのは,フェラーリとトロロッソです。まずフェラーリですが,暫定ではK.ライコネンがカーナンバー3でしたが,今回の正式リストではF.マッサがその3を付けることになりました。トロロッソは,暫定ではS.ブエミが11番を付けることになっていましたが,F1では先輩となるS.ボーデが正式では11番となっています。また,チームのナンバー自体が変わることになったところがあります。それは,旧ホンダ・レーシングF1を買収したブラウンGPです。暫定では,フォースインディアF1が2008年のコンストラクターズポイントで一番低かったため,最も大きな番号である20と21を付けることになっていました。しかし,正式ではブラウンGPは新規参入扱いになりましたから,J.バトンが20を,R.バリチェロが21を付けることになりました。ブラウンGPの番号が下がったことに伴い,フォースインディアの番号が18(A.スーティル)と19(G.フィジケラ)に繰り上がっています。なお,番号の小さい方と大きい方では,ロールフープ(日本ではロールバーと表記される場合が多い,ドライバーの背後にある逆U字型の構造物。)の色分けがされますが,小さい方が赤を,大きい方が黄となります。このきまりを覚えておくと,テレビ等で観戦する場合どちらが走ってるのか一つの目安になりますね。 |
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2009/3/24(火) ☆代役(MotoGP) ○先日ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた合同テストにおいて転倒し,左膝の手術を受けたのがレプソル・ホンダのD.ペドロサですが,28日からスペインのヘレス・サーキットで行われる予定の合同テストをキャンセルせざるを得ない状態にあります。シーズン開幕を前にマシン開発にとって重要な時期だけに,この欠場はホンダにとってかなり痛い状態です。そこで,ホンダから発表があり,ペドロサの代役として秋吉耕佑がこのテストに参加することになりました。秋吉といえば,長い間スズキのテストライダーとしてJRRやMotoGPのマシンを開発してきました。ずっと縁の下の力持ちとしてスズキを支えてきましたが,近年はJRRにフル参戦したり,MotoGPにワイルドカード参戦したりして表舞台に登場して8耐で優勝等大活躍していました。「秋吉=スズキ」というイメージが定着している中でしたが,今シーズンは何とHRCと契約して新たなスタートを切ることになりました。このことからヘレスでの合同テストに代役参加し,ホンダのワークス仕様09年型RC212Vを駆ることになったわけです。 |
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☆2チーム目(F1) ○今シーズンの大きな目玉の一つがKERS(エネルギー回生システム)の導入ですが,多くのチームが全く新しいこのシステム開発で苦労しているのも事実です。場合によっては,今シーズン投入することができないチームもあることが十分予想されます。先日ルノーが開幕戦からKERSを搭載したマシンを走らせることを表明しましたが,この度フェラーリも同様に開幕戦から投入することを発表しました。KERSが本来の働きを果たした場合,本来のエンジンのパワーに対してさらに80馬力を追加することができるようです。フェラーリのレギュラードライバーの1人であるF.マッサによると,サーキットにもよりますが,ラップタイムがコンマ2秒からコンマ5秒速くなるとのことです。フェラーリの表明により,KERS導入が2チームとなりましたが,BMWも開幕戦から投入するのではないかという噂が出ています。しかし,現在の状況では,それ以外のほとんどのチームが開幕戦からの投入は見送るのは間違いないと思われます。 |
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2009/3/23(月) ☆国内初(SGT) ○開幕戦の決勝レースが,雨に見舞われた岡山国際サーキットで行われました。低い気温と雨により,レースはセーフティーカー先導という形でスタートとなりました。GT500クラスでポールからスタートしたのは立川祐路&R.ライアン組のZENT CERUMO SC430でしたが,浅溝タイヤを選択してしてしまったためにフルウェットという路面コンディションに合わず徐々にポジションを落としてしまいました。それに対して,3番手からスタートしたJ−P.デ.オリベイラ&荒聖治組のHIS ADVAN KONDO GT-Rが,雨とのマッチングがうまくいったヨコハマタイヤの助けもあって,3周目にトップに立つと後続との差をどんどん広げていきました。また,ウェットコンディションのセッティングがうまく決まったNSX勢もポジションを上げていき,オリベイラ&荒組を追っていきました。レース途中から雨がやみ始めたものの,レース序盤から徐々に後続との差を1分以上に広げていたオリベイラ組がそのまま逃げ切って開幕戦を制しました。マッチこと近藤真彦監督が率いる同チームですが,これまでSGTで2勝を挙げていましたが,いずれもセパン・サーキットで挙げた勝利でしたので,今回が国内初勝利となります。2位には,序盤でこのポジションに付けていた道上龍&木暮卓史組のROCKSTAR 童夢 NSXが入りました。3位には,一昨年のチャンピオンチームであるr.ファーマン&伊沢拓也組のARTA NSXが入っています。ポールスタートの立川&ライアン組は,6位でチェッカーを受けています。今年からGT500クラスに参戦しているアストンマーチンは,トップから8周遅れでの完走を果たしています。 GT300クラスは,トップがどんどん後続との差を広げていったGT500クラスと違い,序盤から接近戦が展開されていきました。そうした状況の中,織戸学&片岡龍也組のウェッズスポーツIS350が,途中でコースオフするというアクシデントはあったものの,トップでチェッカーを受けました。2位には,新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaが,3位には,谷口信輝&折目遼組のM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC7が入りました。今シーズンから新たに投入されたカローラ・アクシオGTを駆る井口卓人&国本雄資のヤングドライバーコンビは,難しいコンディションにもかかわらず見事5位でチェッカーを受けました。それに対して,昨年のチャンピオンマシンである星野一樹&柳田正孝組のエスロードMOLA Zは,完走は果たしたものの,1周遅れの7位でレースを終えています。 |
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2009/3/22(日) ☆開幕(SGT) ○国内のレースの先陣を切るかのように,我が国で最も人気のあるシリーズであるSGTが,終日ドライコンディションとなった岡山国際サーキットで開幕しました。GT500クラスの予選では,立川祐路&R.ライアン組のZENT CERUMO SC430が予選1回目に続いてトップタイムをマークし,今シーズン最初のポールシッターとなりました。SGTで最多ポール獲得を誇る立川ですが,今回のポール獲得でさらにその記録を更新しています。2番グリッドを獲得したのは石浦宏明&大嶋和也組のKRAFT SC430で,開幕戦の予選はトヨタ勢のワンツーとなっています。1回目の予選で黄旗が提示されたのですが,その影響でタイムアタックのタイミングを逸したため,スーパーラップに多くのチームが進出できなかった昨年のチャンピオンマシンであるGT−R勢ですが,唯一進出できたのがJ−P.デ.オリベイラ&荒聖治組のHIS ADVAN KONDO GT-Rでした。そのGT−Rが,予選で3番グリッドを獲得しています。シーズン前に行われてきた事前テストでは,いいタイムを出すことができていなかったNSX勢でしたが,うまく開幕にマシン開発を合わせることができたのか,道上龍&木暮卓史組のROCKSTAR 童夢 NSXの4番グリッド獲得を先頭に,上位8台中4台を占めています。今シーズンSGTシリーズに初登場で注目を浴びている都築晶裕&土屋武士組のASTON MARTIN 赤坂 DBR9は,まだまだマシン開発が始まったばかりの段階ですが,この厳しいシリーズであるSGTの洗礼を浴びるかのように予選通過タイムをクリアすることができませんでした。 GT300クラスでは,田中哲也&平中克幸組のJIMGAINER ADVAN F430が最速タイムをマークし,フェラーリのマシンが開幕戦のポールを獲得しています。予選1回目で最速タイムだった織戸学&片岡龍也組のウェッズスポーツIS350が,最終的に2番グリッドを獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,昨シーズン惜しくも1ポイント差でチャンピオンを逃した新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaでした。なお,昨年のチャンピオンマシンである星野一樹&柳田正孝組のエスロード MOLA Zは,7番グリッドからのスタートとなっています。 |
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2009/3/21(土) ☆転身(SBK) ○ホンダ系のチームであるスティギー・モータースポーツは,今シーズンSBKシリーズに2人,WSSに2人の計4人のライダーがフル参戦しています。その内訳ですが,まずSBKには,元GPライダーの父をもつL.ハスラムと,元GPライダーで250ccクラス時代にはランキング2位(2003年)に輝いたこともあるR.ロルフォがCBR1000RRを駆っています。WSSでは,元GPライダーのA.ウェストと2006年から同シリーズに参戦しているG.ビジェロの2人がCBR600RRを駆っています。さて,そのスティギーチームですが,SBKにおいて3台目のマシンを投入する計画が浮上していました。ところが,スポンサーの関係等もあって3台体制を組むというのはできず,どうしても3人目のライダーを入れるとなると,開幕戦から走っているライダーの内の誰かがチームを去る必要性が出てきました。そして,このことに関して,このほど同チームから発表がありました。それは,J.ホプキンスが加入する代わりに,ロルホがチームを去ることになったのです。ここまでの2戦でトップ10前後で入っているハスラムに対して,今シーズンのロルフォは開幕戦は中盤に,2戦目は2レースともリタイアとあまりいい結果を残していませんでした。ホプキンスは,ご存知のように,一昨年までのスズキワークスチームから昨シーズンはカワサキのワークスチームに所属してMotoGPにフル参戦していました。今シーズンも同じ体制で臨むことになっていましたが,MotoGPからカワサキが撤退することが急に発表されたため,今季のシートを失う形となってしまいました。ホプキンスのチームメイトになる予定だったM.メランドリは,カワサキ系のプライベートチームとして新たに誕生したハヤテ・レーシングからMotoGPにフル参戦することになっています。ただ,このハヤテ・レーシングは1台体制しか組めなかったため,ここでもホプキンスはシートを獲得することができていませんでした。そして,この度スティギーチームとの話がまとまり,ハスラムのチームメイトとしてSBKに第3戦から参戦を開始することになりました。 |
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2009/3/20(金) ☆一番乗り(F1) ○今シーズンから導入されるレギュレーションの目玉の一つは,KERS(エネルギー回生システム)の導入でしょう。このシステムを導入することにより,一時的にパワーアップを図ることができ,追い越す時に有利となります。ただし,搭載する分重量が増えることになりますので,1cでも軽量化を図りたいF1マシンとしてはその辺がネックとなります。何せこれまで導入されたことのないシステムですから,どのチームも開発に苦労しているようで,開幕戦から導入するというチームは,これまでまだありませんでした。しかし,ここにきて来週開幕するオーストラリアGPからの導入を発表するチームが現れました。それは,元チャンピオンであるF.アロンソが所属するルノーです。これは,同チームのエンジニアリングディレクターであるP.シモンズが明言したもので,昨年のクリスマス頃に問題点が解決されたことで,開幕戦からの導入が可能となったとのことです。ルノーのテストによると,最大で毎ラップ6.6秒間連続して80馬力出せたということで,その分追い越し時にパワーアップされ,追い越しがしやすくなります。KERSの開発に関しては,フェラーリ,マクラーレン,BMWが開発を進めていますが,現段階ではオーストラリアからの使用は未定です。トヨタ,ウィリアムズ,レッドブル,フォースインディアについては,既に開幕戦から導入することはないことを明らかにしています。新たな体制を発表以後テストにおいて最速タイムを連発しているブラウンGPに至っては,マシン開発の方に手一杯で,KERSは全くテストさえされていません。果たしてルノーに続くのはどのチームか。そして,そのシステムが本当に有利なのか。開幕戦でのルノーの走りが,一つの大きな目安となりそうですね。 |
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2009/3/19(木) ☆別れ(F1) ○17日(火)に行われたフェラーリの取締役会議において,社長のL.モンテゼモッロから発表があり,J.トッドがフェラーリから完全に離脱することになりました。1993年からフェラーリに所属してきたトッドですが,その間GESディレクターやCEOを務めてきて,昨シーズンは表舞台からほとんど消えたものの,取締役会のメンバーに名を連ねていました。ドライバーであるM.シューマッハ,ディレクターであるR.ブラウンと組んでフェラーリの栄光の歴史をつくってきた彼でしたが,シューマッハの引退に伴い,徐々に第一線から退いていき,そして今回の発表となったわけです。シューマッハは,まだフェラーリのアドバイザーを務めていて,フェラーリとの関係を続けていますが,その契約は今季で切れますから,契約更新がいずれ注目されることになるでしょう。ブラウンは,ご存知のように旧ホンダ・レーシングF1を買収し,ブラウンGPの代表として新たなスタートを切りました。そしてトッドの離脱。フェラーリの歴史が,一つの節目を迎えたと言える出来事ですね。 |
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2009/3/18(水) ☆最多勝が(F1) ○世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合が開かれ,今シーズン及び来シーズンのレギュレーションについて話し合いました。その結果,まずチャンピオンの決定方法がこれまでと変わりました。これまでは,ほぼどのカテゴリーでも取り入れられているように年間のポイント数で最も多いドライバーがチャンピオンになっていましたが,今シーズンは最も勝利数の多いドライバーがチャンピオンとなることになりました。勝利数が同じ場合は,これまでと同じようにポイント制が採用され,最も多いポイントを獲得しているドライバーがチャンピオンとなります。そのポイントについてですが,先日FOTAから12,9,7,・・・と優勝者に有利となるポイントにしてはどうかという提案がなされていましたが,その案は却下され,現行通り10,8,6,・・・というポイント制は継続となりました。テストに関してですが,各チームはシリーズ終了後からその年の12月31日までの間に1日間の若手ドライバーのトレーニングテストを3回実施できることになりました。その若手ドライバーというのは,1年以内に2回以上F1に出走してなくて,しかも4日以上F1のマシンをテストしていない者があてはまります。また,チームは今年の1月1日から今季最終戦までの間,FIAが認めた直線又は一定半径の場所において8日間に限り空力テストを実施できるということも決まりました。メディアやファンに対するサービスに関することについても決定しています。まず,FIAはそれぞれの大会の予選終了後にすべてのマシンの重量を公表することになりました。また,タイヤに関する呼び名が変更となり,ウエットタイヤは「インターミディエイト」,エクストリームウェザータイヤは「ウエット」となりました。メディア及びファンサービスに関しては,以下のような決定がなされています。 |
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・予選で脱落したドライバー全員は,各予選セッション終了後すぐにメディアインタビューに応じなければならない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・レース終了前にリタイアしたドライバーは,パドックに戻ってきた後,メディアのインタビューに応じられるようにしなければならない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・フリー走行初日には,どのドライバーもピットーレンの指定されたチームスペースでサインに応じなければならない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・決勝レースにおいてトップ3以外となったドライバーは,レース終了後すぐにメディアインタビューに応じられるようにしなければならない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・レース中は,どのチームも最低1名のスポークスマンを公式なテレビクルーによるインタビューに応じられるようにしなければならない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
来シーズンのレギュレーションに関してですが,コスト削減についての決定がなされています。その内容は,今月ジュネーブで開かれたFOTAで話し合われたテクニカルルールに従うか,強制的な費用削減を受け入れる代わりに技術的に大きな自由を手に入れるかのどちらかをチームが選べるようにしました。自由にクルマの開発を行いたいと考えるチームは,予算の上限を受け入れなければならず,最大3000万ポンド(約41億円)で,2012年までこの額は据え置かれます。この金額には,チーム運営に関する全ての費用が含まれていて,無料供給されたものについては,FIAの詳細な調査が行われます。予算の制限が行われる代わり,底部の空力効率のいいマシン,可動式ウイングや回転数の制限や開発凍結を受けないエンジンを搭載したマシンの開発が可能となります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2009/3/17(火) ☆契約延長(MotoGP) ○スズキから発表があり,インペリアル・タバコ社との契約を延長することになりました。これにより,同社の巻紙ブランドである「リズラ」のロゴと共に,マシンがリズラブルーに彩られることになりました。今回の契約は,1年間の延長となっています。MotoGPにおけるスズキとリズラとの関係は,既に3年を経過しています。それ以前も,BSBシリーズ等でリズラブルーに彩られたスズキのマシンが走っていましたので,2輪レースファンにとっては「スズキ=リズラブルー」というような感覚さえできているのではないでしょうか。世界同時不況により,スポンサーの獲得がままならない状況となっています。それだけに,スズキにとっても今回の契約延長は,ホッと一息という感じでしょうね。 |
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☆追加(F1) ○現在,スペインのヘレス・サーキットにおいて冬季最終テストが行われていて,これにはテストで好調な走りを見せているブラウンGPをはじめ,マクラーレン,ルノー,ウィリアムズが参加しています。ここまでのテストで,ブラウンGPと対照的に結果が出ていないのが,昨年の王者L.ハミルトンが所属するマクラーレンです。どちらもメルセデスエンジンユーザーだけに,タイムに影響を与えているのは,エンジン側でなくマシンの側にあると考えられます。実際,マクラーレン側は,空力に課題があることを認めています。そこで,現在行われているテストでは,マクラーレンは新しいパーツを投入しています。それは,リアエンドのグリップをサポートするために取り付けられたディフューザーパーツです。これを取り付けることにより,リアへの気流を補助することになるとのことです。ただし,テスト2日目から走行を開始したマクラーレンですが,この日のトップタイムだったルノーのF.アロンソと,マクラーレンのステアリングを握ったL.ハミルトンとのチャンピオン同士のタイム差は1秒以上ありました。メニューに違いがあって一概には言えないとはいえ,まだまだ他チームに追いつくためには改良の必要性がありそうな感じではあります。 |
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2009/3/16(月) ☆大健闘(WRC) ○第3戦ラリー・キプロスの最終日の走行が行われ,前日までトップを走行していたシトロエンC4 WRCを駆るS.ローブが,シーズン3勝目,自身通算50勝目となるメモリアルウィンを挙げました。前日に続いて雨の影響によりかなりマッディーなコンディションとなった最終日ですが,ここまで大量リードを築いていたことから無理してトップタイムを狙おうとしない走りを展開。それに対して2位を走行しているフォード・フォーカス RS WRCを駆るM.ヒルボネンは,トップタイムをマークする走りを展開していきましたが,それでも差はなかなか埋まらず,最終SSは堅実な走りに切り替え,総合で2位フィニッシュとなりました。そして,3位には,シーズンを前にしてスバルの撤退に伴い,シートを失ってしまったものの,自らのチームを立ち上げて参戦を果たしているP.ソルベルグが入りました。前日までは,シトロエンC4 WRCを駆るD.ソルドに先行を許していたソルベルグですが,2つめのSSで逆転。最終ステージでもその差を守りきり,見事プライベートチームながら3位表彰台を獲得しました。新型マシンを駆るソルドに対し,開発の止まった旧型マシンであるシトロエン・クサラWRCを駆るソルベルグが勝った訳ですから,大健闘と言える表彰台ではないでしょうか。 |
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2009/3/15(日) ☆同じ顔ぶれ(SBK) ○早くも2戦目を迎えたSBKですが,その決勝レースが,カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。レース1では,ポールからスタートしたヤマハの新人B.スピーズが,後続との差を広げていき,2位に2秒弱の差を付けて優勝しました。彼の優勝は,前戦のレース2に続いて2連勝となります。2位には,開幕戦で1位&2位というリザルトを挙げ,ここまでランキングトップにいるドゥカティの芳賀紀行でした。その芳賀と競り合って3位に入ったのは,今シーズンからSBKに復帰したアプリリアのマシンであるRSV4を駆る元GPチャンピオンのM.ビアッジでした。他の日本人ライダーの結果ですが,ビアッジのチームメイトで,今シーズンからSBKにフル参戦を開始した中野真矢が自身最高位となる4位,ホンダの清成龍一が8位でポイントを獲得していますが,スズキの加賀山就臣は,完走を果たしたものの22位フィニッシュでノーポイントに終わっています。また,カワサキの玉田誠ですが,ウォームアップランで転倒を喫してしまい,レースをキャンセルしています。 レース2もスピーズの快走は続き,この日のダブル優勝,ここまでのシーズンとしては3連勝を挙げました。2位と3位には,それぞれ芳賀とビアッジが入り,今回の表彰台は2レースとも同じ顔ぶれでした。他の日本人勢ですが,清成が今シーズン自身最高位である4位,中野が7位,加賀山が14位となり,レースをキャンセルした玉田以外みんなポイントを獲得しています。なお,ランキングポイントですが,ここまでのレース4回とも1位又は2位表彰台を獲得している芳賀が,今回連勝のスピーズに10ポイント差を付けてトップの座を守っています。 |
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2009/3/14(土) ☆減少(FN) ○現在合同テストが行われているFNですが,先日今シーズンのエントリーリストが発表されました。今シーズンから新しいレギュレーションに則って全く新しいマシンで争われますが,世界同時不況の影響を受け,参加台数の減少が予想されていました。今回発表されたエントリーリストを見ると,ARTAのFN不参戦があったりして,予想通り例年に比べると少ない全13台となっています。その詳細は,以下の表のようになっています。なお,エンジンに関しては,昨年までと同じようにトヨタとホンダのどちらからの選択になっています。また,タイヤに関しては,ブリヂストンのワンメークです。 |
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2009/3/13(金) ☆2日連続(F1) ○4日間にわたるプレシーズンテスト最終日の走行が,スペインのバルセロナで行われました。シーズン初登場にもかかわらず,3日目にトップタイムをマークしたブラウンGPでしたが,何と4日目もトップタイムをたたき出しました。しかも,3日目ががJ.バトン,4日目がR.バリチェロとドライバーが違っての結果ですから,確かに優勝経験のあるドライバー同士とは言え,ドライバーに優しいマシンであるということになります。2,3番手タイムを,それぞれウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグとトヨタのT.グロックのトヨタ勢がマークしています。今回のテストでのトヨタは,トップ3に入ったのは最終日だけでしたが,4日間を通して上位タイムを刻んでいました。いまだに表彰台の一番高いところに立ったことのないトヨタですが,今シーズンはその夢が叶う可能性を秘めた一年となるかもしれません。「たられば」で言っても仕方ないですが,もしホンダが参戦を継続していたら,今回のテスト結果を見る限りトヨタとホンダとの間でのトップ争いというのが展開されていたかもしれませんね。 |
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☆開催延期(MotoGP) ○FIMから発表があり,9月20日に決勝レースが予定されていた第14戦ハンガリーGPの開催をキャンセル(2010年には開催)することになりました。1992年にGPが開催(この時は,『ステディ・エディー』ことE.ローソンが優勝しています。)されて以来開催が途絶えていたハンガリーGPですが,今シーズン17年ぶりに開催されることになっていました。しかし,新しく建設されているバラトンリンク・サーキットですが,世界的な不況により資金調達がうまく進まず,建設もあまり進んでいない状況にあります。そのため,同GPのプロモーターであるバラトンリンク社から2010年まで開催延期の要求が出ていました。それを受けて,今回の発表となったわけです。全18戦で予定されていた今シーズンのレースカレンダーですが,ハンガリーGPの代替開催は行われず,全17戦で争われることとなりました。このため,第15戦に予定されていたポルトガルGPが第14戦となり,以後のレースも一つずつずれることになります。ということで,第13戦サンマリノ・リビエラ・ディ・リミノGPとポルトガルGPとの間にはおよそ1ヶ月の間が空くことになり,まるで今シーズンは夏休みが2回あるような感じです。 |
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2009/3/12(木) ☆ついに(F1) ○バルセロナでのプレシーズンテスト3日目の走行が行われ,何と今季型マシンを初めて走らせて3日目しか経っていないブラウンGPのBGP001が,ついにトップタイムをたたき出しました。ステアリングを握ったのはJ.バトンで,2番手タイムをマークしたフェラーリのF.マッサに1秒以上の差をつけてのトップタイムでした。ホンダ・レーシングF1だった昨シーズンは,早い段階で08年型マシンの開発をほとんどやめ,09年型マシンの開発に力を注いでいました。そのためか,悲惨な結果に終わった08年と違い,09年はかなりの結果が期待できるのではないかと言われていました。残念ながらホンダの撤退によりエンジンはメルセデスになったものの,初日4番手,2日目3番手,そして3日目トップと連日上位タイムをマークしたのは,こうしたホンダ・レーシングF1の頃からのマシン開発が現段階まではある程度うまく進んでいたことを証明した形となりました。3番手タイムは,BMWザウバーのR.クビサがマークしています。昨年チャンピオンを獲得したマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがH.コバライネンとバトンタッチしてステアリングを握りましたが,彼のマークしたタイムは10台中最下位でした。実は,コバライネンがステアリングを握った初日も最下位タイムで,2日目も下位に沈んでいました。まだテストの段階なので何とも言えませんが,少々今シーズに不安を残す結果となっています。 |
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☆続投(F1) ○R.ブラウンがホンダの保有していたホンダ・レーシングF1株を全部買収することで参戦継続が決まったブラウンGPですが,明らかにされていない部分がありました。それが,ホンダ時代にCEOを務めていたN.フライの動向です。憶測では,ブラウンが保有することになったためフライはチームを離脱するのではないかと言うことさえ出ていました。しかし,この度発表があり,フライが同チームのCEOを続投することになりました。 また,J.バトンと同様にホンダ・レーシングF1で契約が成立していたテスト&リザーブドライバーのA.ブルツに関してですが,彼も同様に続投となっています。ただ,開幕間際になってフル参戦が決まったため,本来テストドライバーがマシン開発を進めていた頃は全く走行できない状況でした。今行われているテストは,開幕間際ですからレギュラードライバーであるバトンとR.バリチェロがステアリングを握っています。コスト削減策の一つとしてテスト日数の削減が掲げられていますから,ブルツとしては,続投が決まったものの,マシンを走らせる機会はあまりない状況となっています。 |
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2009/3/11(水) ☆2日目も(F1) ○4日間にわたるプレシーズンテスト2日目の走行が行われ,一昨年のチャンピオンであるフェラーリのK.ライコネンがトップタイムをマークしました。ライコネンのタイムは,前日のトップタイム(N.ハイドフェルドがマーク)を上回っています。そして,2番手タイムをたたき出したのは,唯一のフル参戦日本人ドライバーであるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴でした。一貴のタイムは,ライコネンから約0.6秒遅れです。3番手タイムは,ブラウンGPのR.バリチェロでした。前日から今年初めてテストでマシンを走らせた同チームですが,初日が4番手,2日目が3番手と2日連続して上位タイムを出しています。しかも,初日がJ.バトン,2日目がバリチェロとドライバーが違うわけで,どちらが乗ってもタイムが出せるということですから,今季型マシンBGP001のポテンシャルに期待が持たれます。ところで,2日目の走行では,レッドブルのM.ウェーバーとBMWザウバーのハイドフェルドは,エンジンカバーからリアウィングまでまっすぐ伸びる空力パーツであるいわゆる「シャークフィン」を初めて試しています。昨年多くのチームが取り入れたパーツですが,どうやら今シーズンもトレンドとなりそうな気配です。 |
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2009/3/10(火) ○最終調整(F1) ○昨年の最終戦終了以後,今シーズンの事前テストは,いくつかのチームが集まってバラバラに行ってきました。しかし,9日(月)からスペインのバルセロナで始まったプレシーズン最後のテストに,ようやく全10チームが揃っての走行が始まりました。今回のテストは,4日間にわたって行われる予定です。初日の走行での目玉は,何といっても先週ようやく参戦が決まったブラウンGP(旧ホンダ・レーシングF1)でしょう。参戦発表してすぐシルバーストーンでJ.バトンの手によりシェイクダウンが行われただけで,テスト自体は今回が初となります。もう一つの目玉は,これまでの事前テストに昨年型マシンで臨んでいたトロ・ロッソが,今季型マシンであるSTR4で初めて走行することでしょう。 さて,その初日の走行ですが,トップタイムはBMWザウバーのN.ハイドフェルドがマークしました。2番手タイムは,一昨年の王者であるフェラーリのK.ライコネンでした。ライコネンとコバライネンとの差は,0.57秒でした。新しいフロントウィングの開発プログラムなどを進めたトヨタのJ.トゥルーリが,ライコネンと0.029秒差の3番手タイムをマークしています。そして,4番手タイムをマークしたのは,何と今回が初参加となるブラウンGPのバトンで,トップと0.802秒差しかありませんでした。5番手タイム以降は,トップから1秒以上差がついていますので,テストプログラムのメニューによる違いがあるので一概には言えないものの,上々のスタートを切ったのではないでしょうか。ちなみに,トロロッソはS.ボーデがステアリングを握り,6番手タイムでした。唯一のフル参戦日本人ドライバーであるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,トップから約2.5秒差の9番手でした。 |
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2009/3/9(月) ☆トヨタ&ニッサン(SGT) ○今月22日に開幕戦の決勝レースを迎えるSGTですが,その舞台となる岡山国際サーキットで2日間(3/7,8)にわたる合同テストが行われました。初日,2日とドライコンディションの中で行われたテストですが,GT500クラスで2日間総合のトップタイムは,立川祐路&R.ライアン組のZENT CERMO SC430でした。2番手タイムをJ−P.デ.オリベイラ&荒聖治組のHIS ADVAN KINDOH GT-Rが,3番手タイムを伊藤大輔&B.ビルドハイム組のENEOS SC430がそれぞれマークしています。トップ10の内訳を見ると,トヨタSC430が5台,ニッサンGT-Rが4台となっています。今回のテストだけを見ると,トヨタとニッサンの今季型マシンはかなり仕上がりがいいようです。それに対して,ホンダはわずか1台(道上龍&木暮卓史組のROCKSTAR 童夢 NSXの9番手タイム)しかトップ10に入っていませんから,開幕を前にしてやや心配な今回のテストとなっています。もちろんテストですから,それぞれのメーカーがどのようなメニューで走行したのかは不明ですから,単純には比較できないかもしれませんが。 GT300クラスの総合は,昨年度わずか1ポイント差でチャンピオンを逃した新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaがトップタイムをマークしています。それに対して,昨年ぎりぎりのところでチャンピオンを獲得した星野一樹&柳田真孝(昨年は安田裕信)組のエスロード MOLA Zが2番手タイムでした。今シーズンも,この2台を中心とした争いとなるのでしょうか?3番手タイムは,織戸学&片岡龍也組のウェッズスポーツIS350がマークしています。 |
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2009/3/8(日) ☆新提案(F1) ○F1に参戦するチームで構成されているFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)が,スイスのジュネーブで会合を開いていましたが,5日(木)に記者会見を開き,その会議のまとめとして新提案を行いました。その新提案は,テクニカル部門,スポーティング部門,コマーシャル部門に分かれています。その中からいくつか取り出してみると,スポーティング部門では新しいポイントシステムです。現行は8位までポイントが与えられていますが,その点は変わりません。しかし,その獲得ポイントが違っていて,1位から順に12−9−7−5−4−3−2−1となり,優勝者に有利なものとなっています。その他として,レーススタート時の燃料搭載量,タイヤ選択,給油データを公開するとなっています。テクニカル部門では,エンジンやKERS(エネルギー回生システム),ギアボックスのカスタマー代金が提案されています。また,テレメトリーシステムや無線システムの標準化も提案されています。コマーシャル部門では,メディアへのデータ公開や各チームの担当者がレース期間中テレビに出演,グランプリ週末にドライバーによるサイン会の実施等が提案されています。これらの提案は,今後世界的なモータースポーツの統括機関であるFIAで審議され,そこで決定していくことになります。 |
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2009/3/7(土) ☆参戦決定(F1) ○ホンダのF1撤退を受け,その動向が注目されていた旧ホンダ・レーシングF1(HRF1)ですが,ついに買収先が決定し,昨日発表されました。その発表によると,同チームのプリンシパルを務めているR.ブラウンに対して,HRF1が保有していた株式の全てを売却したとのことです。これにより,チームの所有権はブラウンに移り,チーム名がブラウン・ジーピー・フォーミュラ・ワン・チームとなって今シーズンのグリッドにマシンを並べることが決定しました。ドライバー及びマシンについては,昨日お伝えしたとおりで,ドライバーはJ.バトンとR.バリチェロの続投となりました。バトンについては,既に契約済みでしたから当然として,バリチェロについては,やはりブラウンとのフェラーリ時代からのつきあいという側面があったでしょう。しかし,ただそれだけではなく,参戦が確定した今季は,ある程度の成績を収めないとスポンサーの獲得がままならなくなります。財政基盤が盤石ではないわけですから,チーム存続のためには必須のことです。こうした事態だけに,ベテランの力が最重要となり,今回の続投に繋がったのではないかと私なりに判断しています。エンジンについては,メルセデスとのパートナーシップが締結され,2.4リッターのFO108Wの供給を受けることになりました。そのメルセデスエンジンを搭載した今季型マシンであるBGP001は,発表と呼応するかのようにイギリスのシルバーストーンにおいてシェイクダウンがなされました。ステアリングを握ったのはバトンで,黒と黄色が部分的にはあるものの,全体がほぼ白となっています。タイヤサプライヤーであるブリヂストンのロゴはあるものの,スポンサーとなる他のロゴはこの段階では全くありませんでした。F1は開幕戦までにあと2回(スペインのヘレスとオーストラリアのメルボルン)のテストが予定されていますが,その2回とも参加する予定となっています。 |
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2009/3/6(金) ☆新スポンサー(MotoGP) ○世界同時不況により,国内外を問わずどのチームもスポンサー獲得に苦労しています。中には,スポンサーを獲得することができず,参戦を取りやめたり,規模を縮小せざるを得なくなったりしています。そのような中,3/3(火)にヤマハ系のサテライトチームであるテック3が,新たなスポンサーを獲得したことを発表しました。そのスポンサーとは,アメリカのエネルギードリンク関連企業である『モンスター・エナジー』社です。昨シーズンはカワサキのスポンサーを務めた同社ですが,ご存知のようにその肝心なカワサキ自体がワークスとしての参戦をやめてしまいましたので,スポンサーマネーの行き場が無くなってしまいました。そのためか,先日昨年のチャンピオンであるV.ロッシのパーソナルスポンサーとなることが発表されていました。そして,今回のテック3との契約に至ったわけです。今回の契約は2年間で,チーム名は「モンスター・ヤマハ・テック3」となります。この契約により,今シーズン同チームのライダーであるC.エドワーズとJ.トースランドのマシンに,「M」の字をかたどった同社のロゴがのることになります。 |
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☆発表間近(F1) ○ホンダのF1撤退により,その存続に関する噂がいろいろ出ては消えといった状況が続いていた旧ホンダ・レーシングF1ですが,そろそろ結論が出そうな気配です。3/4(水)からスイスのジュネーブにおいて,F1に参戦するチームで構成されているFOTAの会合が開かれています。その会合には,旧ホンダ・レーシングF1の代表の一人であるN.フライも参加しました。そして,記者の質問に答え,今シーズン参戦することを近日中に発表することを明らかにしました。現在ほぼ確実視されている噂としては,ヴァージン・グループ等様々な企業の名前が買収先として挙がりましたが,どうやらR.ブラウンやN.フライという旧ホンダ・レーシングF1の代表たちによるバイアウトという形をとるようです。そして,ドライバーには,既に契約が成立しているJ.バトンは当然ですが,昨シーズンと同じくR.バリチェロが獲得した模様です。噂ではシート獲得の可能性が高かった故A.セナの甥であるB.セナでしたが,F1でのシート獲得に至らず,DTMに参戦するのではないかという噂が現在出ています。エンジンに関しては,メルセデスからの供給が確実視されています。 |
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2009/3/5(木) ☆連続(MotoGP) ○開幕戦の舞台で行われた合同テスト3日目の走行が行われ,前日に引き続いてドゥカティのC.ストーナーがトップタイムをマークしました。このサーキットで2年連続優勝を果たしているストーナーが,その相性のよさを証明した形となり,開幕戦での優勝候補ナンバーワンは彼であるという印象を持たせました。2,3番手タイムは,それぞれJ.ロレンゾ,V.ロッシのフィアット・ヤマハコンビがマークしています。初日は雨,2日目は砂埃で苦しんだライダーたちでしたが,最終日は比較的いい路面状況の中で走行できました。当然タイムアップもなされていったわけですが,その分転倒するライダーも出てきました。その転倒を喫したライダーですが,スズキのL.カピロッシTON.カネパ,そしてホンダの高橋裕紀でした。ただし,幸いなことに3人ともマシンを破損しただけでしたから,テスト走行は継続することができています。さて,その高橋ですが,最終日は14番手タイムを出してテストを終了しています。次の合同テストは,第3戦スペインGPの舞台となるヘレスサーキットで今月後半に行われる予定になっています。 |
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☆手術(MotoGP) ○ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた合同テスト2日目に転倒を喫し,左膝と左手首を強打したレプソル・ホンダのD.ペドロサですが,3日目の走行をキャンセルし,母国スペインに戻って精密検査を行いました。MRIによる検査を行った結果,昨年7月に行われた第10戦ドイツGPの決勝レースで骨折した部分である左手首は,再び骨折していることが判明しました。そのため,4日に緊急手術を行い,ボルトで骨折箇所は固定されました。昨年10月に行われたオーストラリアGPの決勝レースで負傷した部分である左膝は,前回の合同テストの時に痛みが再発し,最終日の走行をキャンセルしたところでもあります。幸いなことにここは骨折していませんでしたが,皮膚がはがれてしまっていたために移植手術を受けています。今月28日と29日に行われる次回の合同テストまであと3週間ちょっとしかありませんから,骨折した左手首が走行できるまで回復できているかどうか微妙なところがあります。マシンの基本仕様を決める大事な時期だけに,もし走行キャンセルとなるとマシン開発のプログラムに影響が出るかもしれません。 |
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2009/3/4(水) ☆転倒(MotoGP) ○今シーズン2回目となる合同テスト2日目の走行が,2日(火)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。初日の走行では,砂漠らしくなく雨が降る天候でしたが,2日目はドライコンディションの中での走行でした。2日目のトップタイムは,雨の初日の走行をキャンセルしたドゥカティ・マールボロのC.ストーナーでした。2番手タイムは,初日に僅か1周だけ走行した昨年の王者,フィアット・ヤマハのV.ロッシでした。3番手タイムは,昨シーズンの特に前半で好成績を収めていたテック3・ヤマハのC.エドワーズでした。ホンダ勢の中での一番手は,今シーズンからワークスチームであるレプソル・ホンダに移籍したA.ドビツィオーゾが4番手タイムでした。初日に2番手タイムをたたき出した唯一のカワサキ勢であるハヤテ・レーシングのM.メランドリは,14番手タイムに終わっています。 2日目の走行は,砂漠の特徴である砂埃が風に乗ってコースのあちらこちらに降り注ぎ,ライダーを苦しめる路面状況となってしまいました。そのため,転倒するライダーが続出し,中でもレプソル・ホンダのD.ペドロサは,左膝と左手首を強打し,精密検査の関係もあって,3日目の走行をキャンセルせざるを得ない状況となりました。強打した部分は,いずれも昨シーズン中に転倒により痛めた箇所だけに,状況が心配されます。昨シーズンのペドロサは,肝心なところで転倒により欠場すると言う不運が重なり,ランキング上で不利になっただけでなく,マシンの開発にも影響を及ぼしてしまっているだけに,昨年の二の舞とならないことを祈るばかりです。スズキのC.バーミューレンとドゥカティのM.カリオも転倒を喫していますが,どちらも走行をキャンセルするほどの怪我は負っていないようです。唯一のフル参戦日本人ライダーであるホンダの高橋裕紀は,2日目の最多周回数となる65ラップを走行し,13番手タイムをたたき出しています。 |
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☆縮小(JRR) ○JRRにおける実質上のカワサキのワークスチームであるチーム・グリーンが,今シーズンの参戦体制を発表しました。それによると,今シーズンもJSB1000クラスにカワサキのエースライダーである柳川明がフル参戦することになりました。柳川がSBKからJRRに復帰して,今シーズンが6年目となります。昨シーズンは,同チームから高橋英倫がST600クラスにフル参戦しましたが,今シーズンは柳川一人のみフル参戦となっています。世界同時不況によりMotoGPクラスから撤退を決めたカワサキですが,国内でも縮小せざるを得なかったのかもしれませんね。なお,今回の発表の中では明らかとなっていませんが,どうやら高橋はJSB1000クラスにスポットで参戦するようです。 |
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2009/3/3(火) ☆初走行(MotoGP) ○3月1日から3日間にわたり今シーズン2回目となる合同テストが,開幕戦カタールGPの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われています。今回のテストは,実際のレースがそうであるように,昼間の暑さを避けて夜の走行となっています。初日の走行は,砂漠の中のサーキットとしては珍しく,途中で雨に見舞われるというコンディションの中で行われました。予想外の雨のためか,一昨年のチャンピオンであるドゥカティ・マールボロのC.ストーナー,レプソル・ホンダのD.ペドロサ,リズラ・スズキのL.カピロッシは走行を見合わせました。また,昨年の王者フィアット・ヤマハのV.ロッシは,わずか1周しただけで初日を終えています。そのような中でトップタイムをマークしたのは,今シーズンからドゥカティに移籍したN.ヘイデンでした。そして,2番手タイムをマークしたのは,今シーズン初走行となるM.メランドリでした。昨シーズンはドゥカティのマシンを駆ってフル参戦したメランドリでしたが,ストーナー専用とも言われるドゥカティのマシンに馴染むことができず,わずか1年でドゥカティを離脱し,カワサキに移籍することになっていました。ところが,その肝心なカワサキがシーズンを前にしてMotoGPから撤退を表明。既に全てのシートが埋まっていたMotoGPで新たなシートを見つけることができるはずが無く,今シーズンの参戦をあきらめざるを得ない状況となっていました。しかし,先日もお伝えしたように,カワサキとDORNA社との間で話し合いがもたれ,1台体制ではあるものの,新しいチームを組織してカワサキのマシンがMotoGPにフル参戦を果たすこととなりました。その僅か1つのシートを得たのが,今回参加したメランドリでした。カワサキの新しいチームの名称は,日本メーカーにふさわしく「ハヤテ・レーシング・チーム」となっています。今季型マシンに初搭乗となったメランドリは,初日の中で最多周回数となる35ラップをこなすほどの意欲的な走行を見せました。3番手タイムは,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップを果たした,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングのM.カリオがマークしています。カリオと同じく今季ステップアップを果たしているスコット・レーシングの高橋裕紀は,サテライトチーム用の今季型RC212Vを駆って7番手タイムで初日を終えています。 |
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2009/3/2(月) ☆好スタート(SBK) ○2輪レースの先頭を切って,市販車ベースのマシンで争われるSBKがオーストラリアのフィリップアイランドで開幕し,その決勝レースが行われました。少し雨に見舞われたレース1では,今シーズンからチャンピオンチームのドゥカティに移籍した芳賀紀行が,開幕レースでいきなり勝利を挙げました。開幕前に行われてきた事前テストでは,トップタイムをマークするほどの走りは見せていなかったのですが,やはりチャンピオンチームと,そして日本人の中ではSBKで最もいい戦績を挙げてきたライダーとのタッグだけに,本番に合わせるかのような優勝でした。2位,3位には,それぞれM.ノイキルヒナーと加賀山就臣のスズキGSX−R1000を駆るチームメイト同士が入っています。昨シーズンは,怪我(彼にとっては常に付きまとってきたものではありますが・・・)等に泣かされて思うような成績が出なかった加賀山ですが,今年最初のレースでいきなり表彰台獲得となりました。今シーズンからSBKにフル参戦を開始したBMWとアプリリア勢でのトップですが,BMWのT.コーサーが8位,アプリリアのM.ビアッジが11位でした。他の日本人勢ですが,SBKデビュー戦となるアプリリアの中野真矢は15位,カワサキの玉田誠は18位で完走しましたが,この日は終始タイヤのグリップに苦しんでいたホンダの清成龍一は,スタート直後の4コーナーでBMWのR.ザウスと接触して転倒リタイアに終わっています。 レース2は,ヤマハのB.スピーズが芳賀を押さえてトップでフィニッシュし,2レース目で表彰台のトップに立ちました。芳賀は1位と2位を獲得するという好スタートを切り,まだ開幕戦しかしていませんが,ランキングトップに立っています。3位には,4台でのバトルを制してホンダのL.ハスラムが入っています。他の日本人勢ですが,レース1で表彰台を獲得した加賀山は8位,中野は12位(アプリリアではトップ),玉田は17位でした。最初のレースで転倒リタイアに終わった清成は,何と2回もコースオフを喫してしまい,完走は果たしたものの23位でのフィニッシュと,芳賀とは正反対の散々な開幕戦となりました。 併催で行われるWSSは,ホンダCBR600RRを駆るK.ソフォーグルが開幕戦を制しています。唯一の日本人フル参戦ライダーであるカワサキの藤原克昭は,17位で開幕戦終えています。 |
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2009/3/1(日) ☆初開催(MotoGP) ○MotoGPを運営するDORNA社と,ブルガリア連盟との間で,グランプリ開催の契約がなされました。ブルガリアでのGP開催は,史上初めてのこととなります。今回の契約により,2012年から2016年までの5年間開催されることになりました。世界的に経済状況が厳しい折ですが,今回の開催契約には,ブルガリア政府の働きかけがあったようで,ヨーロッパでの歴史を感じさせることではあります。今回の契約発表と合わせて,ブルガリア国営放送局であるBNTが,今年から国内での独占放送権を手に入れたことも発表され,早速今シーズンからライブ放送がなされることになったようです。 |
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☆新カラーリング(F1) ○何度か事前テストが行われ,既にマシン自体のお披露目は,旧ホンダ・レーシングF1を除いてなされています。しかし,中には暫定的なカラーリングで走行していたチームもありました。この度2つのチームが,今季型マシンのカラーリングを発表しました。まず一つ目は,昨シーズンと比べてドライバー及びエンジンに変更が無く,中嶋一貴とトヨタというジャパンパワーがかかわっているウィリアムズ・トヨタです。昨シーズンは,どちらか言うと「紺色」と表現した方がいい青系の色で,リアウィングには中国のコンピュータメーカーである『レノボ』社のロゴがあしらわれていました。今季型マシンのカラーリングは,紺と言うよりも青に近づいた感じの色に変更となり,白もリアセクションを中心に使われています。リアウィングには,『フィリップス』社のロゴが使われています。ちなみに,もう一つ目につくロゴが,イギリスの金融機関である『RBS』社ですが,同社は現在経営危機に陥っていて,政府の支援を受けている段階ですから,来シーズンでF1へのスポンサー活動をやめる方向にあるようです。 もう一チームは,ドライバーには変更がないものの,エンジンがメルセデスに変わったフォース・インディアです。今季型マシンのカラーリングは,インドのナショナルカラーであるオレンジと緑をベースとしています。一番目立つロゴは,同チームの代表であるV.マルヤ氏が経営するキングフィッシャー航空です。メルセデスエンジンを搭載するのに伴い,マクラーレンとの提携も結ばれていて,ギヤボックスや今シーズンから初採用となったKERS(エネルギー回生システム)が供給されることになっています。 |
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